JP2014027568A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】人体の一部を介して伝わるような振動音を発生させる状態と当該振動音を発生させない状態とを使い分けることができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1は、電圧が印加されると変形する振動素子30と、振動素子30が変形しても人体の一部を介して伝わる振動音が発生しない第1状態、または振動素子30の変形により人体の一部を介して伝わる振動音が発生する第2状態を取り得る振動部90と、を備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、振動素子に所定の電気信号(音声信号)を印加することでパネルを振動させ、当該パネルの振動を人体に伝達させることにより気導音と振動音とを利用者に伝える電子機器に関する。
特許文献1には、携帯電話などの電子機器として、気導音と骨導音とを利用者に伝えるものが記載されている。また、特許文献1には、気導音とは、物体の振動に起因する空気の振動が外耳道を通って鼓膜に伝わり、鼓膜が振動することによって利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。また、特許文献1には、骨導音とは、振動する物体に接触する利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介して利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。
特許文献1に記載された電話機では、圧電バイモルフおよび可撓性物質からなる短形板状の振動体が、筐体の外面に弾性部材を介して取り付けられる旨が記載されている。また、特許文献1には、この振動体の圧電バイモルフに電圧が印加されると、圧電材料が長手方向に伸縮することにより振動体が湾曲振動し、利用者が耳介に振動体を接触させると、気導音と骨導音とが利用者に伝えられることが記載されている。
特開2005−348193号公報
特許文献1に記載の電子機器は、携帯電話などの本体(筐体)外面に振動体が取り付けられる。しかしながら、携帯電話など従来の電子機器においては、上述したような人体の一部を介して伝わる振動音を発生させる状態と、このような振動音を発生させない状態とを使い分けることについて、何ら検討されていなかった。
本発明の目的は、人体の一部を介して伝わるような振動音を発生させる状態と当該振動音を発生させない状態とを使い分けることができる電子機器を提供することにある。
本発明による電子機器は、
電圧が印加されると変形する振動素子と、
前記振動素子が変形しても人体の一部を介して伝わる振動音が発生しない第1状態、または前記振動素子の変形により前記振動音が発生する第2状態を取り得る振動部と、
を備えることを特徴とする。
前記振動素子が搭載される筺体をさらに備えてもよい。
前記振動部は、前記第2状態において前記振動素子に当接して振動してもよい。
前記振動部は、前記第2状態において前記振動素子に当接する当接部を有し、
前記当接部は、前記振動素子の主面に沿って弾性変形した状態で当該振動素子に当接してもよい。
前記振動部は、所定の方向に押圧されることにより前記振動素子に当接し、
前記第2状態において前記所定の方向とは反対方向に前記振動音を発生する振動付勢部をさらに有してもよい。
前記振動部は、前記第1状態においては前記振動素子と当接しなくてもよい。
前記振動素子の変形により前記筐体から気導音が発生してもよい。
本発明に係る電子機器によれば、人体の一部を介して伝わるような振動音を発生させる状態と当該振動音を発生させない状態とを使い分けることができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の機能ブロックを示す図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器のパネルを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の実装構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の作用効果を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の変形例の要部断面図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器1の機能ブロックを示す図である。電子機器1は、例えば携帯電話(スマートフォン)であって、パネル10と、表示部20と、振動素子としての圧電素子30と、入力部40と、制御部50と、を備える。
パネル10は、接触を検出するタッチパネル、または表示部20を保護するカバーパネル等である。パネル10は、例えばガラス、またはアクリル等の合成樹脂により形成される。パネル10の形状は板状であるとよい。パネル10は、平板であってもよいし、表面が滑らかに傾斜する曲面パネルであってもよい。パネル10は、タッチパネルである場合、利用者の指、ペン、またはスタイラスペン等の接触を検出する。タッチパネルの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(または超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、および荷重検出方式等の任意の方式を用いることができる。
表示部20は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または無機ELディスプレイ等の表示デバイスである。表示部20は、パネル10の背面に設けられる。表示部20は、接合部材(例えば接着剤)によりパネル10の背面に配設される。表示部20は、パネル10と離間して配設され、電子機器1の筐体により支持されてもよい。
圧電素子30は、電気信号(電圧)を印加することで、構成材料の電気機械結合係数に従い伸縮または湾曲、すなわち変形する素子である。これらの素子は、例えばセラミック製や水晶からなるものが用いられる。圧電素子30は、ユニモルフ、バイモルフまたは積層型圧電素子であってよい。積層型圧電素子には、バイモルフを積層した(例えば16層または24層積層した)積層型バイモルフ素子が含まれる。積層型の圧電素子は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる複数の誘電体層と、該複数の誘電体層間に配置された電極層との積層構造体から構成される。ユニモルフは、電気信号(電圧)が印加されると伸縮し、バイモルフは、電気信号(電圧)が印加されると湾曲する。
圧電素子30は、パネル10の背面(電子機器1の内部側の面)に配置される。圧電素子30は、接合部材(例えば両面テープ)によりパネル10に取り付けられる。圧電素子30は、中間部材(例えば板金)を介してパネル10に取り付けられてもよい。圧電素子30は、パネル10の背面に配置された状態で、筐体60の内部側の表面と所定の距離だけ離間している。圧電素子30は、伸縮または湾曲した状態でも、筐体60の内部側の表面と所定の距離だけ離間しているとよい。すなわち、圧電素子30と筐体60の内部側の面との間の距離は、圧電素子30の最大変形量よりも大きいとよい。
入力部40は、利用者からの操作入力を受け付けるものであり、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。なお、パネル10がタッチパネルである場合には、パネル10も利用者からの接触を検出することにより、利用者からの操作入力を受け付けることができる。
制御部50は、電子機器1を制御するプロセッサである。制御部50は、圧電素子30に所定の電気信号(音声信号に応じた電圧)を印加する。制御部50が圧電素子30に対して印加する電圧は、例えば、振動音ではなく気導音による音の伝導を目的とした所謂パネルスピーカの印加電圧である±5Vよりも高い、±15Vであってよい。これにより、利用者が例えば3N以上の力(5N〜10Nの力)で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10に十分な振動を発生させ、利用者の体の一部を介する振動音を発生させることができる。尚、どの程度の印加電圧を用いるかは、パネル10の筐体または支持部材に対する固定強度もしくは圧電素子30の性能に応じて適宜調整可能である。制御部50が圧電素子30に電気信号を印加すると、圧電素子30は長手方向に伸縮または湾曲する。このとき、圧電素子30が取り付けられたパネル10は、圧電素子30の伸縮または湾曲にあわせて変形し、パネル10が振動する。このため、パネル10は、気導音を発生させるとともに、利用者が体の一部(例えば外耳の軟骨)を接触させた場合、体の一部を介する振動音を発生させる。例えば、制御部50は、例えば通話相手の音声に係る音声信号に応じた電気信号を圧電素子30に印加させ、その音声信号に対応する気導音および振動音を発生させることができる。音声信号は、着信メロディ、または音楽を含む楽曲等に係るものであってもよい。なお、電気信号にかかる音声信号は、電子機器1の内部メモリに記憶された音楽データに基づくものでもよいし、外部サーバ等に記憶されている音楽データがネットワークを介して再生されるものであってもよい。
パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、取付領域から離れた領域も振動する。パネル10は、振動する領域において、当該パネル10の主面と交差する方向に振動する箇所を複数有し、当該複数の箇所の各々において、振動の振幅の値が、時間とともにプラスからマイナスに、あるいはその逆に変化する。パネル10は、ある瞬間において、振動の振幅が相対的に大きい部分と振動の振幅が相対的に小さい部分とが一見パネル10の略全体にランダムにあるいは周期的に分布した振動をする。即ちパネル10全域にわたって、複数の波の振動が検出される。利用者が例えば5N〜10Nの力で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10の上述したような振動が減衰しないためには、制御部50が圧電素子30に対して印加する電圧は、±15Vであってよい。そのため、利用者は、上述したパネル10の取付領域から離れた領域に耳を接触させて音を聞くことができる。
ここで、パネル10は、利用者の耳とほぼ同じ大きさであってよい。また、パネル10は、図2に示すように、利用者の耳よりも大きいものであってもよい。この場合、利用者が音を聞く際、電子機器1のパネル10により耳全体が覆われやすいことから、周囲音(ノイズ)を外耳道に入りにくくできる。パネル10は、対耳輪下脚(下対輪脚)から対耳珠までの間の距離に相当する長さと、耳珠から対耳輪までの間の距離に相当する幅とを有する領域よりも広い領域が振動すればよい。パネル10は、好ましくは、耳輪における対耳輪上脚(上対輪脚)近傍の部位から耳垂までの間の距離に相当する長さと、耳珠から耳輪における対耳輪近傍の部位までの間の距離に相当する幅を有する領域が振動すればよい。上記の長さおよび幅を有する領域は、長方形状の領域であってもよいし、上記の長さを長径、上記の幅を短径とする楕円形状であってもよい。日本人の耳の平均的な大きさは、社団法人 人間生活工学研究センター(HQL)作成の日本人の人体寸法データベース(1992−1994)等を参照すれば知ることができる。尚、パネル10が日本人の耳の平均的な大きさ以上の大きさであれば、パネル10は概ね外国人の耳全体を覆うことができる大きさであると考えられる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により、気導音と、利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介する振動音とを利用者に伝えることができる。そのため、従来のダイナミックレシーバと同等の音量の音を出力する場合、パネル10が振動することで空気の振動により電子機器1の周囲へ伝わる音は、ダイナミックレシーバと比較して少ない。したがって、例えば録音されたメッセージを電車内等で聞く場合等に適している。
また、上記の電子機器1は、パネル10の振動によって振動音を伝えるため、例えば利用者がイヤホンまたはヘッドホンを身につけていても、それらに電子機器1を接触させることで、利用者はイヤホンまたはヘッドホンおよび体の一部を介して音を聞くことができる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により利用者に音を伝える。そのため、電子機器1が別途ダイナミックレシーバを備えない場合、音声伝達のための開口部(放音口)を筐体に形成する必要がなく、電子機器1の防水構造が簡略化できる。尚、電子機器1がダイナミックレシーバを備える場合、放音口は、気体は通すが液体は通さない部材によって閉塞されるとよい。気体は通すが液体は通さない部材は、例えばゴアテックス(登録商標)である。
図3は本発明の一実施形態に係る電子機器1の実装構造を示す図である。図3(A)は正面図、図3(B)は図3(A)におけるB−B線に沿った断面図である。図3に示す電子機器1はパネル10としてガラス板であるタッチパネルが筐体60(例えば金属や樹脂のケース)の前面に配されたスマートフォンである。パネル10および入力部40は筐体60または基板55等に支持され、表示部20および圧電素子30は、それぞれ接合部材70によりパネル10に接着されている。接合部材70は、熱硬化性あるいは紫外線硬化性等を有する接着剤や両面テープ等であり、例えば無色透明のアクリル系紫外線硬化型接着剤である光学弾性樹脂でもよい。パネル10、表示部20および圧電素子30は、それぞれ略長方形状である。
表示部20は、パネル10の短手方向におけるほぼ中央に配置される。なお、この表示部20は、接合部材70によりパネル10に接着される他、例えば筐体60または基板55等に支持されるようにして固定してもよい。圧電素子30は、パネル10の長手方向の端部から所定の距離だけ離間して、当該端部の近傍に、圧電素子30の長手方向がパネル10の短辺に沿うように配置される。表示部20と圧電素子30とは、パネル10の内部側の面に平行な方向において並んで配置される。
図3(B)に示すように、基板55は、例えばバッテリ65などが配置される他、上述した制御部50など各種の要素を配置することができる。さらに、本実施形態において、この基板55は、筐体60の代わりに各種の部材を支持(保持)する構成としてもよい。
さらに、図3(B)に示すように、本実施形態に係る電子機器1は、振動部90を備える。この振動部90は、振動付勢部100と、鍔部110と、シャフト120と、当接部130とを含んで構成される。図3(B)に示すように、振動部90のシャフト120の位置に基板55が存在する場合には、基板55に開口部(孔)を形成することにより、シャフト120が基板55を貫通するようにする。この振動部90については、さらに後述する。
このように、本実施形態に係る電子機器1によれば、パネル10の背面に取り付けられた圧電素子30の変形に起因してパネル10が変形し、当該変形するパネル10に接触する対象物に対して気導音と振動音とを伝える。これにより、振動体を筐体60の外面に突出させることなく気導音と振動音とを利用者に伝えることができるため、筐体に比べて非常に小さな振動体を人体に接触させる特許文献1に記載の電子機器よりも使い勝手が向上する。図2に示したように、電子機器1によれば、利用者は、パネル10の任意の位置に耳を当接させることで、パネル10を介して伝えられる気導音と振動音とを聞くことができる。
また、圧電素子自体に利用者の耳を当てる必要がないので圧電素子30そのものが破損しにくい。また、パネル10ではなく筐体60を変形させる場合には、振動を発生させる際に、利用者が端末を落としてしまいやすいのに対して、パネル10を振動させた場合には、このようなことが起きにくい。
また、圧電素子30はパネル10に接合部材70により接合されている。これにより、圧電素子30の変形の自由度を阻害しにくい状態で圧電素子30をパネル10に取り付けることができる。また、接合部材70は、非加熱型硬化性の接着剤とすることができる。これにより、硬化時に、圧電素子30とパネル10との間に熱応力収縮が発生しにくいという利点がある。また、接合部材70は、両面テープとすることができる。これにより、圧電素子30とパネル10との間に接着剤使用時のような収縮応力がかかりにくいという利点がある。
図4は、図3(B)に示した電子機器1の要部を拡大した断面図である。
図4に示すように、電子機器1は振動部90を備えており、この振動部90は、上述したように、振動付勢部100と、鍔部110と、シャフト120と、当接部130とを含んで構成される。本明細書において、説明の便宜上、図4(A)に示す状態を、振動部90の第1状態と記し、図4(B)に示す状態を、振動部90の第2状態と記す。なお、図4においては、図の簡略化のために、図3(B)に示した基板55の図示は省略してある。
振動付勢部100は、利用者の指などによって押圧される部分であるとともに、第2状態においては人体の一部を介して伝わる振動音を発生する。このため、振動付勢部100は、例えば金属、プラスチック、または樹脂など、振動の伝達に好適な、ある程度の硬さを有する部材とするのが望ましい。
図4に示すように、筐体60の内部側において、振動付勢部100の端部には鍔部110が形成される。この鍔部110によって、振動付勢部100のうち筐体60の外側に突出する部分が所定の厚さまでに制限されるとともに、振動部90が筐体60から外れにくくなる。この鍔部110は、振動付勢部100と一体形成してもよいし、振動付勢部100とは別個の部材として形成したものを接着してもよいが、振動部90が筐体60から外れてしまうことを防止する観点から、ある程度の硬さを有する部材とするのが望ましい。
振動付勢部100の形状は、電子機器1を裏側(パネル10を備える面の反対側の面)から平面視した場合に、図5(A)に示すように、長方形状とすることができる。しかしながら、振動付勢部100は長方形状に限定されず、円形状または楕円形状など、種々の形状とすることができる。この振動付勢部100は、利用者の指などによって押圧される部分であるため、利用者が押圧し易い形状とするのが望ましい。また、鍔部110の形状は、図4に示す形状に限定されず、振動部90が筐体60から外れてしまうことを防止することができる任意の形状とすることができる。
シャフト120は、振動付勢部100または鍔部110から延在して、その先端部には当接部130が形成される。このシャフト120は、当接部130に対する振動を振動付勢部100に伝える部材であるため、例えば金属、プラスチック、または樹脂など、振動の伝達に好適な、ある程度の硬さを有する部材とするのが望ましい。このシャフト120は、典型的には棒状の部材とすることができるが、例えば振動付勢部100の形状に合わせて、板状の部材にしてもよい。
シャフト120の先端部に形成される当接部130は、図4(B)に示すように、第2状態において、圧電素子30に当接する。この当接部130は、後述のように、圧電素子30に当接する面積を可変にするために、利用者の押圧によってある程度変形するシリコンゴムなどの弾性を有する部材にするのが望ましい。この当接部130は、典型的には球状の部材とすることができるが、シャフト120の形状に合わせて(例えばシャフト120が板状の場合)、例えば円柱状のような形状の部材にしてもよい。
なお、図3(B)では図示を省略したが、振動部90は、図4に示すように、板バネ140を備えることにより、外力が作用していない状態では図4(A)に示す第1状態が復元されるようにする。すなわち、板バネ140によって、振動部90には、図4において左から右の方向に、ある程度の力が作用している。利用者が、図4(B)に示す矢印の方向のような所定の方向に振動部90を押圧すると、図4(B)に示すように、振動部90全体が筐体60内部の方向に押し込められ、当接部130が圧電素子30に当接する(第2状態)。この第2状態においては、板バネ140が伸張しているため、利用者が振動部90を押圧する力を弱めると、図4(A)に示すように、当接部130が圧電素子30に当接しないようになる(第1状態)。
この板バネ140は、振動部90を第1状態に復元する力を作用させるものであれば、任意のものとすることができる。したがって、板バネ140は、板状のバネとすることは必須ではなく、振動部90を第1状態に復元するスプリングまたはウレタンなど、種々の弾性部材とすることができる。
このように、本実施形態による電子機器1が備える振動部90は、図4に示すように、第1状態または第2状態を取り得る。ここで、第1状態においては、振動部90が圧電素子30に当接しない。第1状態においては、図4(A)に示すように、振動部90の当接部130が圧電素子30に当接しないため、圧電素子30が変形しても、振動部90からは人体の一部を介して伝わる振動音が発生しない。
一方、第2状態においては、振動部90が圧電素子30に当接して振動する。第2状態においては、図4(B)に示すように、振動部90の当接部130が圧電素子30に当接しているため、圧電素子30の変形により、振動部90から人体の一部を介して伝わる振動音が発生する。ここで、第2状態においては、振動部90の振動付勢部100が、利用者によって振動部90が押圧された方向とは反対方向に、人体の一部を介して伝わる振動音を発生する。また、後に説明するが、当接部130は、図6(B)に示すように、圧電素子30の主面に沿って弾性変形した状態で圧電素子30に当接させるのが望ましい。これにより、当接部130が圧電素子30に当接する面積を稼ぐことができるため、圧電素子30の振動を振動部90に良好に伝えることができ、ひいては人体の一部を介して伝わる振動音を効率よく発生させることができる。
このように、本実施形態に係る電子機器1によれば、人体の一部を介して伝わるような振動音を発生させる状態と当該振動音を発生させない状態とを使い分けることができる。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る電子機器1の使用態様について説明する。
上述したように、電子機器1は、利用者が振動部90を押圧していない第1状態においては、圧電素子30が変形することにより、パネル10から振動音が発生するが、振動部90からは振動音が発生しない。一方、電子機器1は、利用者が振動部90を押圧している第2状態においては、圧電素子30が変形することにより、振動部90から振動音が発生する。このため、振動部90が押圧されている第2状態においては、利用者は、人体の一部を振動付勢部100に当接させることにより、振動付勢部100から人体の一部を介して振動音が伝わるようにすることができる。したがって、第2状態においては、図5(A)に示すように、電子機器1のパネル10を備える面とは反対側の面に配設された振動付勢部100を利用して、人体の一部を介して伝わる振動音を発生させることができる。
例えば、利用者は、図5(A)に示した状態の電子機器1を片手で把持する際に、図5(B)に示すように、人差し指の腹を振動付勢部100の位置に置くことで、振動部90を押圧して第2状態にすることができる。図5(B)に示す例においては、振動付勢部100は、利用者の人差し指を介して振動音を伝えることができる。このため、例えば利用者が人差し指の先端を耳珠に当てることにより、振動付勢部100から発生する振動音は、利用者の人体の一部を介して伝えられる。この場合、利用者が人差し指の先端で耳珠を閉じるようにして塞いでいても、振動音を伝えることができる。したがって、例えば周囲の環境が騒がしい場合などには、利用者は、図5(B)に示すように電子機器1を把持しながら、人差し指の先端を外耳道に挿入することで、音を聞き易くすることもできる。
また、第2状態においては、振動付勢部100を例えば机の表面など硬質の板状部材に当接させることにより、電子機器1を拡声スピーカのように使用することができる。さらに、第2状態においては、(パネル10ではなく)振動付勢部100を利用者の耳に当接させても、振動付勢部100から発生する振動音を、利用者の人体の一部を介して伝えることができる。このようにすれば、パネル10を利用者の耳に当接させる必要がなくなるため、パネル10が利用者の顔などの皮脂によって汚れてしまうこともなく、当該汚れによってパネル10に表示される表示部20の表示が見難くなることもない。
さらに、本実施形態に係る電子機器1は、第2状態において、振動付勢部100から発生する振動音の音量を調整することができる。図6(A)に示すように、例えば利用者が振動部90を弱い力で押圧している場合、当接部130が圧電素子30に当接する力は比較的弱いため、当接部130はほとんど弾性変形していない。このように、当接部130の弾性変形が少ない場合、当接部130が圧電素子30に当接する部分の面積は小さいため、圧電素子30から振動部90に伝わる振動も弱くなり、振動付勢部100から発生する振動音の音量は小さくなる。一方、図6(B)に示すように、例えば利用者が振動部90を強い力で押圧している場合、当接部130が圧電素子30に当接する力は比較的強いため、当接部130は大きく弾性変形する。このように、当接部130の弾性変形が大きい場合、当接部130が圧電素子30に当接する部分の面積が大きくなるため、圧電素子30から振動部90に伝わる振動も強くなり、振動付勢部100から発生する振動音の音量を大きくすることができる。
なお、電子機器1が防水または防塵機構を備えたものにする場合、振動部90が可動する箇所、すなわち振動付勢部100と筐体60との隙間から水分や塵などが浸入するおそれがある。したがって、このような場合、図7に示すように、振動付勢部100と筐体60との隙間を例えば防水のキーラバー160が覆うようにして、当該キーラバー160は例えば防水の接着部150により筐体60に接着されるようにすることが望ましい。ここで、キーラバー160はシリコンゴムなどで形成することができ、接着部150は防水両面テープまたは防水ボンドとすることができる。これにより、電子機器1において、振動付勢部100と筐体60との隙間から浸入する水分や塵などを抑制することができる。
上記の説明においては、電子機器1の筐体60は、パネル10とは別個の部材として説明した。しかしながら、本実施形態において、筐体60は、いわゆる樹脂製などのケースのみに限定されるものではなく、例えばガラスや合成樹脂などで形成されるパネル10をも含むものとしてもよい。したがって、本実施形態に係る電子機器1は、圧電素子30が搭載される筺体60をさらに備えるものとし、気導音を筺体60から発生させてもよい。
このように、本実施形態においては、筺体60(またはパネル10)に圧電素子30が搭載されるものとしてよい。本実施形態に係る電子機器1は、第1状態において、圧電素子30が変形しても振動部90から振動音を発生せずに、第2状態において、圧電素子30の変形により振動部90から振動音を発生する構成であるが、本発明はこのような態様に限定されない。例えば、圧電素子30が振動部90に搭載される構成とすることで、圧電素子30が振動しても当該振動が筺体60に伝達されない第3状態と、圧電素子30の振動により当該振動が振動部90から筺体60に伝達される第4状態とを取り得る構成とすることもできる。この場合、第3状態においては圧電素子30が変形しても筺体60から振動音は発生せずに、第4状態においては圧電素子30の変形により筺体60から振動音が発生する。
なお、本発明において、気導音または振動音が「発生しない」とは、物理的に厳密に発生しないことのみを意味するのではなく、実使用上、ほとんど人間に聞こえないレベル(例えば、音量が20dB以下または30dB以下)であることを意味する。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、パネル10が筐体60に接合部材により接合されている構成としても良い。このように、筐体60にパネル10からの振動がダイレクトに伝わりにくくすることで、筐体自体が大きく振動する場合と比較して、ユーザーが電子機器1を落としてしまう恐れを低減できる。また、この接合部材は、非加熱型硬化性の接着剤とすることができる。これにより、硬化時に、筐体60とパネル10との間に熱応力収縮が発生しにくいという利点がある。また、接合部材は、両面テープとすることができる。これにより、筐体60とパネル10との間に接着剤使用時のような収縮応力が発生しにくいという利点がある。
例えば、パネル10と表示部20とが重畳しない構成である場合、圧電素子30は、パネル10の中央に配設されてもよい。圧電素子30がパネル10の中央に配設された場合、圧電素子30の振動がパネル10全体に均等に伝わり、気導音の品質を向上させたり、利用者が耳をパネル10の様々な位置に接触させても振動音を認識させたりすることができる。なお、上述の実施形態と同様に、圧電素子30は複数個搭載してもよい。
また、上記の電子機器1においては、圧電素子30はパネル10に貼り付けられているが、パネル10と異なる場所に取り付けられてもよい。例えば、上述したように、圧電素子30は、筐体60に取り付けられてバッテリを覆うバッテリリッドに貼り付けられてもよい。バッテリリッドは携帯電話機等の電子機器1においてパネル10と異なる面に取り付けられることが多いため、そのような構成によれば、利用者はパネル10と異なる面に体の一部(例えば耳)を接触させて音を聞くことができる。
また、パネル10は、表示パネル、操作パネル、カバーパネル、充電池を取り外し可能とするためのリッドパネルのいずれかの一部または全部を構成することができる。特に、パネル10が表示パネルのとき、圧電素子30は、表示機能のための表示領域の外側に配置される。これにより、表示を阻害しにくいという利点がある。操作パネルは、第1実施形態のタッチパネルを含む。また、操作パネルは、例えば折畳型携帯電話において操作キーのキートップが一体に形成され操作部側筐体の一面を構成する部材であるシートキーを含む。
また、上記の電子機器1においては、振動素子の一例として圧電素子を挙げているが、これに限定されない。振動素子は、パネル10を振動させることができるものであれば、圧電素子と異なるものであってもよい。振動素子は、例えば、従来のダイナミックスピーカに搭載される、コイルおよび磁石を備える電磁式振動素子であってもよい。振動素子は、例えば、偏心モータであってもよい。
1 電子機器
10 パネル
20 表示部
30 圧電素子
40 入力部
50 制御部
55 基板
60 筐体
65 バッテリ
70 接合部材
90 振動部
100 振動付勢部
110 鍔部
120 シャフト
130 当接部
140 板バネ
150 接着部
160 キーラバー

Claims (7)

  1. 電圧が印加されると変形する振動素子と、
    前記振動素子が変形しても人体の一部を介して伝わる振動音が発生しない第1状態、または前記振動素子の変形により前記振動音が発生する第2状態を取り得る振動部と、
    を備える、電子機器。
  2. 前記振動素子が搭載される筺体をさらに備える、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記振動部は、前記第2状態において前記振動素子に当接して振動する、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記振動部は、前記第2状態において前記振動素子に当接する当接部を有し、
    前記当接部は、前記振動素子の主面に沿って弾性変形した状態で当該振動素子に当接する、請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記振動部は、所定の方向に押圧されることにより前記振動素子に当接し、
    前記第2状態において前記所定の方向とは反対方向に前記振動音を発生する振動付勢部をさらに有する、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記振動部は、前記第1状態においては前記振動素子と当接しない、請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記振動素子の変形により前記筐体から気導音が発生する、請求項2に記載の電子機器。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018014090A (ja) * 2016-06-15 2018-01-25 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation ケースを介して触覚フィードバックを提供するためのシステム及び方法
JP2021034995A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 太陽誘電株式会社 振動パネル及び電子機器

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