JP6148074B2 - ドアミラーユニット - Google Patents
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特許文献1に開示されたドアミラーユニットは、ガラス板およびその裏面に設けられている蒸着膜からなるミラーと、ミラーに向けられている光源と、ミラーと光源との間に設けられている光拡散部材とを備える。蒸着膜のうち光源に対応する箇所には、警告マークの形に抜かれた光透過部が形成されている。光源から発せられる光は、光拡散部材と蒸着膜の光透過部とガラス板とを通過して外部へ出る。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定形状のマークを表示可能であって厚さ方向の体格が小さいドアミラーユニットを提供することである。
また、透明基板の表面側から見たとき光源が鏡面形成膜の背後に隠れているので、光源が発する光がミラーの縁から外部に漏れることを鏡面形成膜によって防ぐことができる。
したがって、導光板が鏡面形成膜と反射膜とに挟まれているので、導光板内における光の反射効率を高めることができる。そのため、ミラーにマークをより鮮明に表示させることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるドアミラーユニットが適用されたドアミラー装置を図1に示す。図1に示すドアミラー装置10は、車両の右側のドア90に装備されるものである。車両の左側のドアに装備されるドアミラー装置と図1に示すドアミラー装置10とは、左右対称である他は構成が同じである。
導光板51は、透明な樹脂から構成され、ミラーアセンブリ12が使用位置に位置している状態で車両後方から見たとき右上の角がおとされた矩形状となるように形成されている。以下、導光板51の端面のうち右上の角部を特定端面42と記載する。導光板51は、厚さ方向から見たとき、特定端面42付近を除いて形状がガラス板41と一致する。
ミラーホルダ32は、導光板51の裏側を覆いつつガラス板41の表面39の周縁部に係止されている。
本発明の第2実施形態によるドアミラーユニットを図5に基づき説明する。ドアミラーユニット60は反射膜61を備えている。反射膜61は、導光板51の背面52に蒸着された蒸着膜である。反射膜61を形成するとき、導光板51の特定端面42がマスキングされた状態で蒸着が施されることにより、反射膜61が特定端面42に形成されることを防止している。
また、第2実施形態では、導光板51が鏡面形成膜45と反射膜61とに挟まれているので、導光板51内における光の反射効率を高めることができる。そのため、ミラー31にマークをより鮮明に表示させることができる。
本発明の他の実施形態では、導光板の表示形成部の形状は、三角形に限らず、他の形状であってもよい。例えば、図6に示すようなISO規格の側方車両検知シンボルであってもよい。
本発明の他の実施形態では、導光板の表示形成部は、自車の隣接車線の後方から接近する車両の存在を運転者に知らせるための警告マークに限らず、他の用途のマークであってもよい。
本発明の他の実施形態では、導光板の表示形成部は、ショットブラストに限らず、他の方法により形成されてもよい。要するに、ガラス板の裏面が粗面化されればよい。
本発明の他の実施形態では、導光板の表示形成部は、線刻または点刻により構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、導光板はガラスから構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、ガラス板に代えて、例えば透明な樹脂製の板材などが設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、鏡面形成膜は、蒸着に限らず、例えば塗装、鍍金などにより形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、鏡面形成膜は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
本発明の他の実施形態では、鏡面形成膜が有する光透過部は、所定の透過率を持たせたハーフミラーから構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、光源は、導光板の周囲のどの位置に設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、光源は、1つに限らず、複数設けられてもよい。光源が複数設けられる場合、各光源は導光板の表示形成部に向けられると好適である。
本発明の他の実施形態では、光源は、LEDに限らず、例えば電球、EL素子などから構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、電子回路基板は、必ずしも設けられなくてもよい。また電子回路基板は、リジットタイプであってもよいし、フレキシブルタイプであってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
30、60・・・ドアミラーユニット
41・・・ガラス板(透明基板)
42・・・特定端面(端面)
43・・・裏面
44・・・表示形成部
45・・・鏡面形成膜
46・・・LED(光源)
51・・・導光板
52・・・背面
53・・・光透過部
Claims (4)
- ドアミラー装置(10)に用いられ、所定形状のマークを表示可能なドアミラーユニット(30、60)であって、
透明な板材から構成されている透明基板(41)と、
前記透明基板の裏面(43)に設けられている鏡面形成膜(45)と、
前記鏡面形成膜に対して前記透明基板とは反対側に設けられている透明な板材から構成され、前記鏡面形成膜とは反対側にある背面(52)の一部を、前記所定形状をかたどるように粗面化して形成された表示形成部(44)を有する導光板(51)と、
前記導光板の端面(42)に対向するように設けられている光源(46)と、
前記導光板の裏面と前記透明基板および前記鏡面形成膜の周縁とを覆っており、前記透明基板、前記鏡面形成膜および前記導光板を保持しているミラーホルダ(32)と、
を備え、
前記鏡面形成膜は、前記導光板の厚み方向から見て前記表示形成部に一致する箇所に光透過部(53)を有し、
前記光源が発する光の一部は、前記導光板の前記端面から当該導光板内に入射して前記表示形成部により反射されたのち、前記導光板の表面から出射し、前記鏡面形成膜の前記光透過部と前記透明基板とを通過して外部へ出て、
前記導光板の前記表示形成部は、前記光源が発する光を反射するとき前記所定形状に光り、
前記光源は、前記透明基板の表面(39)側から見たとき前記鏡面形成膜の背後に隠れる場所であって、前記ミラーホルダと前記鏡面形成膜と前記導光板の前記端面とに囲まれた空間に設けられていることを特徴とするドアミラーユニット。 - 前記導光板は、前記透明基板の前記表面側から見たとき前記導光板と比べて周縁の一部が欠けた形状となるように形成されており、
当該欠けた部分は、前記光源が設けられている前記空間であることを特徴とする請求項1に記載のドアミラーユニット。 - 前記導光板は、前記透明基板の前記表面側から見たとき所定の角が欠けた矩形状となるように形成されており、
当該欠けた部分は、前記光源が設けられている前記空間であることを特徴とする請求項1または2に記載のドアミラーユニット。 - 前記導光板の前記背面に設けられている反射膜(61)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のドアミラーユニット(60)。
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