JP6145939B2 - 濾過方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スラリーをフィルタで濾過してフィルタ表面にケーキを形成する濾過方法及びその装置に関するものである。特に、圧気による加圧濾過を行う濾過方法及びその装置に関するものである。
濾過装置の代表的なものとして、例えば特許文献1、2記載のような加圧葉状濾過装置(リーフフィルタとも呼ばれる)が知られている。加圧葉状濾過装置は、圧力容器の中に多数の濾葉を設置し、スラリーを容器内に圧入して濾過するものであり、濾過の終了タイミングは低圧濾過では濾過速度、低速濾過では濾過圧力から判定できる他、ケーキ厚を直接検出することでも判定することができる。特許文献1、2記載のもののように全自動型のものでは、濾過の終了後に濾葉を回転させて遠心力により濾葉に付着したケーキを濾葉から落とし、容器下部のスクレーパにより落下ケーキを排出口に移動させて排出する。
しかしながら、加圧葉状濾過装置は、(イ)ケーキの低含水率化が困難である、(ロ)駆動機構が多く、複雑な装置構成である、(ハ)フィルタ交換に煩雑な作業が必要である、等の問題点がある。
特開2002−361008号公報 特開2011−88118号公報
そこで、本発明が解決しようとする主たる課題は、上記問題点を解決する新規な濾過方法及びその装置を提供することにある。
この課題を解決するための本発明は、次の通りである。
〔請求項1記載の発明〕
濾過容器と、
この濾過容器内に設けられた、外面にケーキ付着面及び内部に濾液通路を有するフィルタと、
前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間にスラリーを加圧供給するスラリー供給手段と、
前記フィルタ内部の濾液通路から前記濾過容器外部に濾液を排出する濾液排出路と、
前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に、前記スラリー供給手段による供給圧よりも高い圧力で圧気を供給する圧気供給手段と、
前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に加熱気体を加圧供給する加熱気体供給手段と、
前記圧気供給手段による圧気の供給圧を計測する圧力計と、を有する濾過装置を用い、
前記スラリー供給手段によりスラリーを加圧供給して前記フィルタによる濾過を行い、フィルタを通して濾液通路に排出される濾液を濾液排出路により排出するとともに、懸濁粒子は前記フィルタのケーキ付着面に付着させ、
前記フィルタのケーキ付着面をケーキにより被覆したならば、前記スラリー供給手段によるスラリー供給を停止し、前記圧気供給手段により圧気を供給して、前記濾過容器内に残留するスラリーの濾過を進行させ、スラリーの減少により前記フィルタのケーキ付着面をスラリーの中から出し、
この後に、前記圧気供給手段により圧気を供給しつつ、前記圧力計による計測値が急降下したならば、前記圧気供給手段による圧気供給を停止し、前記加熱気体供給手段により加熱気体を供給し、前記ケーキ付着面のケーキを乾燥する、
ことを特徴とする濾過方法。
〔請求項2記載の発明〕
濾過容器と、
この濾過容器内に設けられた、外面にケーキ付着面及び内部に濾液通路を有するフィルタと、
前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間にスラリーを加圧供給するスラリー供給手段と、
前記フィルタ内部の濾液通路から前記濾過容器外部に濾液を排出する濾液排出路と、
前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に、前記スラリー供給手段による供給圧よりも高い圧力で圧気を供給する圧気供給手段と、
前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に加熱気体を加圧供給する加熱気体供給手段と、
前記圧気供給手段による圧気の供給圧を計測する圧力計と、を有し、
前記スラリー供給手段によりスラリーを加圧供給して前記フィルタによる濾過を行い、フィルタを通して濾液通路に排出される濾液を濾液排出路により排出するとともに、懸濁粒子は前記フィルタのケーキ付着面に付着させ、
前記フィルタのケーキ付着面をケーキにより被覆したならば、前記スラリー供給手段によるスラリー供給を停止し、前記圧気供給手段により圧気を供給して、前記濾過容器内に残留するスラリーの濾過を進行させ、スラリーの減少により前記フィルタのケーキ付着面をスラリーの中から出し、
この後に、前記圧気供給手段により圧気を供給しつつ、前記圧力計による計測値が急降下したならば、前記圧気供給手段による圧気供給を停止し、前記加熱気体供給手段により加熱気体を供給し、前記ケーキ付着面のケーキを乾燥しうる構成とした、
ことを特徴とする濾過装置。
〔請求項3記載の発明〕
前記濾過容器における前記フィルタの下方に、前記フィルタのケーキ付着面から落下したケーキを前記濾過容器外部へ排出するケーキ排出シュートが設けられ、
前記フィルタのケーキ付着面に付着したケーキを落下させるケーキ落下手段が設けられ、かつ
前記ケーキ排出シュート内からスラリーを抜くためのドレン手段が設けられている、
請求項2記載の濾過装置。
(主な作用効果)
本発明では、ケーキを形成し、ケーキをスラリー中から出した後に、スラリー供給手段による供給圧よりも高い圧力で圧気を供給すると、ケーキの脱水が進行していく。当初はケーキが液分を多く含み通気可能な状態ではないため、圧気の供給圧は設定圧に維持されるが、ケーキの脱水がある程度まで進行しケーキを通じて濾液排出路側への通気が可能になると、圧気の供給圧が急激に低下する。本発明では、これを指標として加熱気体の加圧供給を開始する。加熱気体供給工程では、ケーキは確実に通気可能な状態となっているので、高温の気体がケーキの表面から温めるだけでなく、ケーキを通過しつつケーキの内部も同時に温めて乾燥を行うことになる。よって、ケーキを単に加熱乾燥させるよりも効率良くケーキの乾燥(低含水率化)を図ることができる。しかも、必要な装置構成は簡素で済む。
本発明によると、ケーキの低含水率化、及び装置構成の簡素化が可能となる等の利点がもたらされる。
濾過装置の構造説明図である。 濾過装置の要部を示す横断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本形態の濾過装置10は、密閉された濾過容器11内で、濁水等の被処理スラリーW1をフィルタ12で濾過し、濾液(濁水の場合は濾過水)W2及びケーキCを排出する全量濾過(デッドエンド濾過)装置である。本形態の濾過容器11は、下部のケーキ排出シュート11Sと、このケーキ排出シュート11Sから上方に連続する筒状のフィルタ内蔵部11Uとを有する形状とされているが、任意の形状とすることができる。
濾過容器11内には、外面にケーキ付着面12f及び内部に濾液通路12rを有するフィルタ12が設けられている。フィルタ12の形状、姿勢は特に限定されないが、本形態では円筒形状で、その中心軸が上下方向に沿う姿勢で濾過容器内に配されることが好ましい。このような円筒形状のフィルタ12としては、ケーキ付着面12fの面積(濾過面積)が広いことから、図2にも示すように、平坦な濾材をジグザグに折り曲げつつ、パンチングメタル等からなる液透過性円筒支持体12sの外周面に巻き付けて、円筒状に形成したプリーツフィルタ12を好適に用いることができる。
濾過容器11の側壁におけるフィルタ12よりも下方位置には、濾過容器11内面とフィルタ12のケーキ付着面12fとの間にスラリーW1を加圧供給するためのスラリー供給管13が貫通している。スラリー供給管13に対しては、スラリー供給バルブ13vを介して、図示しないスラリー貯留槽等のスラリー供給源からスラリーW1がポンプ圧送されるようになっている。
また、濾過容器11におけるスラリー供給管13と反対側には、濾過容器11外部に濾液W2を排出する濾液排出管14が貫通している。濾液排出管14はフィルタ12の濾液通路12rの下端開口から濾過容器11外に導かれ、濾液排出バルブ14vを介して図示しない貯留槽や排水先等に導かれる。
なお、図示形態では、スラリー供給管13及び濾液排出管14を一体化して、濾過容器11の両側壁に架橋し、これによってフィルタ12を下方から支持する構造(スラリー供給管13の周面の開口がスラリーW1の送出口13iである)としているが、これに限定されず、スラリー供給管13及び濾液排出管14は独立的に適宜の位置に設けることができる。ただし、図示形態のフィルタ12支持構造を採用するとともに、濾過容器11の天井部分をクランプ固定等により取り外し可能に構成すると、天井部分を取り外すことにより、上からフィルタ12を引き抜いて容易に交換することができる。
濾過容器11の側壁におけるフィルタ12と対応する高さ位置には、濾過容器11の内面とフィルタ12のケーキ付着面12fとの間に、スラリーW1供給手段による供給圧よりも高い圧力で圧気を供給する圧気供給管15が開口されている。圧気供給管15の開口位置は適宜定めることができるが、本形態の場合にはフィルタ12の下端より上方に設ける。圧気供給管15は、圧気供給バルブ15vを介して図示しないコンプレッサに接続される。圧気は圧縮気体の意味であり、空気だけでなく、窒素等を用いることもできる。
また、濾過容器11の側壁におけるフィルタ12と対応する高さ位置には、濾過容器11の内面とフィルタ12のケーキ付着面12fとの間に加熱気体HAを加圧供給する加熱気体供給管16が開口されている。本形態では、加圧気体供給管16の開口位置は適宜定めることができる。加熱気体供給管16は、加熱気体供給バルブ16vを介して図示しないブロワ等の送風装置に接続される。加熱気体HAとしては、空気だけでなく、窒素等を用いることもできる。ブロワとしては、高風圧で排気温度が高温となるもの、例えば日立産機システム社製の高風圧2段形のブロワが好適であるが、これに限定されず、またブロワに限定されない。
フィルタ12の濾液通路12rの上端開口には、ケーキ剥離用気体供給管17を介してケーキ剥離用気体PAをパルス状に供給するケーキ剥離用気体供給装置18(以下、エアーパルスともいう)が連結されている。このケーキ剥離用気体PAとしては空気だけでなく、窒素等を用いることもできる。また、このような気体を使用したケーキ剥離手段以外の公知のケーキ剥離手段、例えばエアーノッカーを用いることもできる。ケーキの含水率が40%あたりではフィルタ12の表面に対する付着力が強いため、エアーパルスであっても、エアーノッカーであっても剥離し難いが、含水率30%程度のケーキであれば、エアーノッカーを用いてフィルタ12に対し垂直方向に衝撃を加えると、フィルタ12からきれいに剥離することができ、またエアーパルスを用いた場合は数回のパルスで30%程度の量を剥離することができる。さらに、ケーキを絶乾にした場合は数回のエアーパルスでもケーキを全量剥離することができる。
ケーキ排出シュート11Sには、その下端開口部を弁座とするバタフライバルブによりケーキ排出弁19が構成されており、このケーキ排出弁19の開閉によりケーキ排出状態と、密閉状態とが切り替え可能となっている。このケーキ排出弁19の構造は特に限定されず、ケーキ排出シュート11Sに一体化せず、下方に別途の弁装置を連結しても良い。
また、本形態では、ケーキ排出シュート11S内からスラリーW1を抜くためのドレン手段としてドレン配管19p及びドレンバルブ19vも設けられている。図示形態では、ケーキ排出弁19の弁体19bが濾過容器11の底面に位置するため、ドレン配管19pをケーキ排出弁1919の弁体19bを貫通させて設けているが、ケーキ排出シュート11Sの側壁等、適宜の位置に設けることもできる。
これらの他に、本発明では、圧気の供給圧を計測する圧力計を設ける(図示略)。この圧力計はコンプレッサに備え付けのものを利用する他、圧気供給管15や濾過容器11内の圧力を計測する圧力計を別途設けることもできる。
また、好ましくは、フィルタのケーキ付着面におけるケーキ厚を計測する手段を設ける(図示略)。ケーキ厚を計測する手段としては、実際のケーキ厚を計測するものの他、スラリーの供給圧を計測し、この供給圧とケーキ厚との相関によりケーキ厚を推定するものを用いても良い。
(濾過)
濾過に際しては、スラリー供給管13によりスラリーW1を加圧供給してフィルタ12による濾過を行う。スラリーW1の供給量はスラリー供給バルブ13vの開度を調節すること等によって調節することができる。濾過容器11内に供給された濾液W2のうち、液分はフィルタ12を通して濾液通路12rに排出され、濾液W2として濾液排出管14を介して排出され、懸濁粒子はフィルタ12のケーキ付着面12fに付着されていく。その結果、フィルタ12のケーキ付着面12fにはケーキKが層状に成長する。
ケーキKの厚さを計測する手段によりケーキ厚が所定レベルまで成長し(あるいは所定時間経過後でも良い)、フィルタ12のケーキ付着面12fがケーキKにより被覆されたならば、スラリー供給バルブを閉じてスラリーW1の供給を停止した後に、圧気供給バルブ15vを開いて圧気の供給を開始する。スラリー供給を停止する目安は適宜定めることができるが、ケーキKが通気不可能な状態となるまで行うことが好ましく、後の圧気の供給により容易に通気可能な状態することができる範囲内とするのが好ましい。具体的には、ケーキKが0.5〜2mm厚程度に成長したところとすることが望ましい。また、圧気の供給圧は、スラリーW1の供給圧よりも高ければ良いが、通常の場合、スラリーW1の供給圧の1.2〜1.4倍程度とすることができる。例えば、スラリーW1の供給圧を0.15〜0.25MPaとし、圧気の供給圧は0.2〜0.3MPaとすることができる。
濾過容器11内に圧気を供給すると、濾過容器11内に充満する残留スラリーW1の濾過が進行し、スラリーW1が減少していく、つまりスラリーW1の液面が下がることにより、フィルタ12のケーキ付着面12fがスラリーW1の中から顔を出す。本形態では、これはスラリーW1の液面がフィルタ12の下端に到達するまで続く。
続いて本形態では、圧気供給バルブ15vを閉じて圧気の供給を停止し、ドレンバルブ19vを開けてフィルタ12よりも下方に残留する残留スラリーR1を排出する。排出した残留スラリーR1は供給側に戻すことができる。フィルタ12よりも下方にスラリーW1が残留しない構造(フィルタ12が濾過容器11下端まで存在している構造等)では、このような残留スラリーR1の排出及びそのためのドレン手段19v,19pを省略することもできる。
残留スラリーR1の排出が完了したならば、ドレンバルブ19vを閉じ、圧気供給バルブ15vを開いて圧気の供給を再開する。この圧気の圧力もスラリーW1の供給圧よりも高い圧力とする。残留スラリーR1の排出の際、圧気の供給を停止せずに継続しても良い。圧気の供給を再開すると、フィルタ12に付着したケーキKに圧気の圧力が加わり、ケーキKの脱水が進行していく。当初はケーキKが液分を多く含み通気可能な状態ではないため、圧気の供給圧は設定圧に維持される。
この後、圧気の供給を継続し、ケーキKの脱水がある程度まで進行しケーキKを通じて濾液通路12r側への通気が可能になると(およそ30秒以下)、圧力計による計測値が急降下する。この時点でのケーキKの含水率は例えば42〜45%程度となる。濾液通路12r側に排出された圧気は、排気X1として濾液排出管14を通じて排出される。
圧気の供給圧の急降下を検知又は確認したならば、次いで圧気供給バルブ15vを閉じて圧気供給を停止し、加熱気体供給バルブ16vを開けて加熱気体HAの供給を開始する。加熱気体HAの温度は適宜定めることができるが、50〜120℃程度とすることが望ましい。加熱気体HAの温度の上限はフィルタ12の耐熱温度(例えばPETでは130℃、PPSでは170℃)に依存し、フィルタ価格及びブロワの実用的な温度を考慮すると50〜120℃が好ましいが、より高い方が効果は高い。また加熱気体HAの供給圧は圧気の供給圧よりも低くて足り、例えば20〜50kPa程度とすることができる。ちなみに、前述した日立産機システム社製のボルテックスブロワ(高風圧2段形)の11kWタイプを使用した場合、5m3/分・30KPa・20℃の吸い込みの条件でブロワの出口温度は100℃であった。この加熱気体HA供給工程では、ケーキKは確実に通気可能な状態となっているので、高温の気体がケーキKの表面から温めるだけでなく、ケーキKを通過しつつケーキKの内部も同時に温めて乾燥を行うことになる。よって、ケーキKを単に加熱乾燥させるよりも効率良くケーキKの乾燥(低含水率化)を図ることができ、含水率30%程度(ダンプトラック等で運搬できる含水率であり、これより含水率が多いと流動化するためハンドリングが困難となる)はもちろん、時間をかければ絶乾状態又はそれに近い状態まで乾燥することができる。しかも、図示例からも明らかなとおり必要な装置構成は簡素で済む。加熱気体HAはケーキKを通過して濾液通路12r側に排出され、排気X2として濾液排出管14を通じて排出される。
なお、図示例では、加熱気体供給管16の口がフィルタ12に対向しているが、均一に効率良く乾燥するために、加熱気体供給管16の口を濾過容器11の内周方向に沿う向きに設けるのも一つの好ましい形態である。またフィルタ12よりも下方や上方に加熱気体供給管16の口を望ませても良い。
所定時間乾燥したならば、加熱気体供給バルブ16vを閉じて加熱気体HAの供給を停止して、ケーキKの剥離を行う。本形態では、フィルタ12の濾液W2排出路側にケーキ剥離用気体供給装置18から気体をパルス状に供給し、フィルタ12のケーキ付着面12fから気体を噴射し、ケーキKを剥離する。このケーキ剥離はケーキKの含水率が35%程度でも可能であるが、より確実にするためにはケーキKの含水率を30%以下とすることが望ましい。ケーキ排出シュート11Sに落ちた剥離ケーキはケーキ排出弁19を開けることにより装置外に排出することができる。ケーキ排出弁19を開けた状態でケーキ剥離用気体PAを噴射することもできる。
(用途)
本形態の濾過装置10は、例えば、土木工事において、建築工事において、一般工事において、あるいは製鉄工場において使用することができ、工場排水やプロセス排水の処理に際して、各種作業の前処理に際して、各種表面処理に際して、あるいは水浄化に際して使用することができる。また、本形態のケーキろ過装置は単独で使用する他、各種装置に組み込んで使用することもできる。
具体的には、例えば、トンネル構内排水、吹付け用生コンプラント排水、ダイスライム回収排水、バッチャープラント排水、河川工事ドライピット排水、深礎工事排水、グラウト工事排水、シールド工事排水、シールド余剰泥水、しゅん設埋立排水、ケイソン工事排水、場所打杭排水、床面洗浄排水、ウェルポイント工事排水、基礎工事ヤード排水、タイヤ洗浄排水、コアボーリング排水、ダイヤモンドカッター排水、土壌汚染掘削ヤード排水、VOC分解洗浄排水、焼却炉解体洗浄排水、放射能除染工事排水、ワイヤーソー切断工事排水、ウォータージェット切断工事排水、製紙工場プロセス排水、パルプ工場プロセス排水、食品工場洗浄排水、生コン工場洗浄排水、コンクリート二次製品工場排水、砕石工場ヤード排水、ガス洗浄スクラバ排水、ゴミ焼却炉急冷塔排水、転炉ガス洗浄排水、アーク炉ガス洗浄排水、銀回収工程排水、洗砂装置排水、水洗中和排水、バレル研磨排水、電界研磨排水、ガラス研磨排水、ウェットブラスト排水、吹付塗装ブース排水、カチオン塗装排水、ステンレス酸洗排水、原料ヤード排水、原料コンベア洗浄排水、堆積ダスト湿式回収排水、工場ヤード排水、連鋳排水、圧延冷却排水、除湿ドレン排水、浸漬切断ヤード排水、鉱さいヤード排水、船舶底部ビルジ排水、造船ドッグ排水、除貝排水、冷却塔ブロー排水、染色工場排水、ミルクプラント洗浄排水、トンネル壁面洗浄排水、建物外壁洗浄排水、洗車排水、ゴルフ場排水、産業処分場浸出水、等の排水を濾過するに際して使用することができる。
また、本形態の濾過装置10は、例えば、井水利用前処理、河川水前処理、RO膜前処理、粗塩水浄化、海水取入浄化、メッキ液浄化、酸洗液浄化、水耕栽培用除菌浄化、点滴栽培用除菌浄化、養魚プール除菌浄化、搾乳洗浄除菌浄化、野菜除菌洗浄、プール除菌浄化、温泉施設除菌浄化、工作機械クーラント液浄化、海底掘削浄化、水酸化マグネシウム回収、EPダスト洗浄回収、メッキスラッジ回収、床上浸水災害復旧、等において、使用することができる。さらに、本形態の濾過装置10は、例えば、洗びん装置、シリコンウェハ切断装置、放電加工機、バラスト水処理装置、等に組み込んで使用することができる。
特に、本形態の濾過装置10の処理対象としては、懸濁粒子濃度が5重量%以下のスラリーに好適である。また、懸濁粒子の粒径が10μm以下のスラリーに好適である。
他方、上述の濾過装置10は、全自動でケーキ排出までを行う他、部分的に又は全てを作業員が操作する形態とすることもできる。
本発明は、濁水等のスラリーを濾過する濾過装置として適用可能である。
CA…圧縮空気、HA…加熱気体、K…ケーキ、PA…ケーキ剥離用気体、R1…残留スラリー、W1…スラリー、W2…濾液、 10…濾過装置、11…濾過容器、11S…ケーキ排出シュート、11U…フィルタ内蔵部、12…フィルタ、12f…ケーキ付着面、12r…濾液通路、12s…円筒支持体、13…スラリー供給管、13v…スラリー供給バルブ、14…濾液排出管、14v…濾液排出バルブ、15…圧気供給管、15v…圧気供給バルブ、16…加熱気体供給管、16v…加熱気体供給バルブ、17…ケーキ剥離用気体供給管、18…ケーキ剥離用気体供給装置、19…ケーキ排出弁19、19p…ドレン配管、19v…ドレンバルブ。

Claims (3)

  1. 濾過容器と、
    この濾過容器内に設けられた、外面にケーキ付着面及び内部に濾液通路を有するフィルタと、
    前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間にスラリーを加圧供給するスラリー供給手段と、
    前記フィルタ内部の濾液通路から前記濾過容器外部に濾液を排出する濾液排出路と、
    前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に、前記スラリー供給手段による供給圧よりも高い圧力で圧気を供給する圧気供給手段と、
    前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に加熱気体を加圧供給する加熱気体供給手段と、
    前記圧気供給手段による圧気の供給圧を計測する圧力計と、を有する濾過装置を用い、
    前記スラリー供給手段によりスラリーを加圧供給して前記フィルタによる濾過を行い、フィルタを通して濾液通路に排出される濾液を濾液排出路により排出するとともに、懸濁粒子は前記フィルタのケーキ付着面に付着させ、
    前記フィルタのケーキ付着面をケーキにより被覆したならば、前記スラリー供給手段によるスラリー供給を停止し、前記圧気供給手段により圧気を供給して、前記濾過容器内に残留するスラリーの濾過を進行させ、スラリーの減少により前記フィルタのケーキ付着面をスラリーの中から出し、
    この後に、前記圧気供給手段により圧気を供給しつつ、前記圧力計による計測値が急降下したならば、前記圧気供給手段による圧気供給を停止し、前記加熱気体供給手段により加熱気体を供給し、前記ケーキ付着面のケーキを乾燥する、
    ことを特徴とする濾過方法。
  2. 濾過容器と、
    この濾過容器内に設けられた、外面にケーキ付着面及び内部に濾液通路を有するフィルタと、
    前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間にスラリーを加圧供給するスラリー供給手段と、
    前記フィルタ内部の濾液通路から前記濾過容器外部に濾液を排出する濾液排出路と、
    前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に、前記スラリー供給手段による供給圧よりも高い圧力で圧気を供給する圧気供給手段と、
    前記濾過容器の内面と前記フィルタのケーキ付着面との間に加熱気体を加圧供給する加熱気体供給手段と、
    前記圧気供給手段による圧気の供給圧を計測する圧力計と、を有し、
    前記スラリー供給手段によりスラリーを加圧供給して前記フィルタによる濾過を行い、フィルタを通して濾液通路に排出される濾液を濾液排出路により排出するとともに、懸濁粒子は前記フィルタのケーキ付着面に付着させ、
    前記フィルタのケーキ付着面をケーキにより被覆したならば、前記スラリー供給手段によるスラリー供給を停止し、前記圧気供給手段により圧気を供給して、前記濾過容器内に残留するスラリーの濾過を進行させ、スラリーの減少により前記フィルタのケーキ付着面をスラリーの中から出し、
    この後に、前記圧気供給手段により圧気を供給しつつ、前記圧力計による計測値が急降下したならば、前記圧気供給手段による圧気供給を停止し、前記加熱気体供給手段により加熱気体を供給し、前記ケーキ付着面のケーキを乾燥しうる構成とした、
    ことを特徴とする濾過装置。
  3. 前記濾過容器における前記フィルタの下方に、前記フィルタのケーキ付着面から落下したケーキを前記濾過容器外部へ排出するケーキ排出シュートが設けられ、
    前記フィルタのケーキ付着面に付着したケーキを落下させるケーキ落下手段が設けられ、かつ
    前記ケーキ排出シュート内からスラリーを抜くためのドレン手段が設けられている、
    請求項2記載の濾過装置。
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