JP6145690B2 - ケースモールド型コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車等に使用され、特に、ハイブリッド自動車のモータ駆動用インバータ回路の平滑用、フィルタ用、スナバ用に最適なケースモールド型コンデンサに関するものである。
近年、環境保護の観点から、あらゆる電気機器がインバータ回路で制御され、省エネルギー化、高効率化が進められている。中でも自動車業界においては、電気モータとエンジンで走行するハイブリッド車(以下、HEVと呼ぶ)が市場導入される等、地球環境に優しく、省エネルギー化、高効率化に関する技術の開発が活発化している。
HEV用の電気モータは使用電圧領域が数百ボルトと高いため、このような電気モータに関連して使用されるコンデンサとして、高耐電圧で低損失の電気特性を有する金属化フィルムコンデンサが注目されており、更に市場におけるメンテナンスフリー化の要望からも極めて寿命が長い金属化フィルムコンデンサを採用する傾向が目立っている。
そして、HEV用として用いられる金属化フィルムコンデンサは、その設置箇所等の理由から耐湿性、耐熱性などの耐外部環境性能が強く要求されるため、一般的にバスバーによって並列接続した複数の金属化フィルムコンデンサを樹脂ケース内に収納し、この樹脂ケース内にモールド樹脂を注型した状態で用いられる。このようにモールド樹脂を注型することで外部からの水分の浸入や熱影響から金属化フィルムコンデンサを保護している。
このような金属化フィルムコンデンサを収容したケースモールド型コンデンサの従来の構成について、特許文献1に記載のケースモールド型コンデンサを例に説明する。図7は、特許文献1に記載のケースモールド型コンデンサの構成を示す斜視図である。
図7に示すように、従来のケースモールド型コンデンサ101は、金属化フィルムコンデンサ素子(図示せず)の両端面に銅板などからなるバスバー102、103、104、105を接続し、これら金属化フィルムコンデンサ素子およびバスバー102、103、104、105を上面開口型のケース106の収容部に収容した状態となっている。このケース106の収容部には、モールド樹脂107が充填されており、金属化フィルムコンデンサ素子を外部環境から保護している。
この従来のケースモールド型コンデンサ101では、このように構成されたケースモールド型コンデンサ101をさらに金属ケース(図示せず)内に収容し、この金属ケース内に別途収容された他の部品(図示せず)と接続されるのが一般的な使用方法である。したがって、他の部品と接続されるバスバー102、103、104、105は高い寸法精度で設計どおりに配置されることが要求され、特に近接したバスバーの間(バスバー102とバスバー103との間、バスバー104とバスバー105との間)の寸法精度の向上が重要になってきている。しかしながら、バスバー102、103、104、105を誤差なく常に同じ位置に配置することは難しく、作製された複数のケースモールド型コンデンサ101の近接したバスバー間の距離を全て統一することは難しかった。
この種の課題に対して特許文献2では以下のような手段が講じられていた。図8(a)に特許文献2に記載のバスバー201の構成を、図8(b)に特許文献2に記載のケースモールド型コンデンサにおいて金属化フィルムコンデンサ素子(図示せず)とバスバー201をケース202に収容した状態を示す。
図8(a)に示すように、特許文献2に記載のバスバー201では、バスバー201の外部接続部用端子部201a、201bの間に共通接続部203を設けている。そして、この共通接続部203が設けられたバスバー201は、金属化フィルムコンデンサ素子(図示せず)に取り付けられた後、図8(b)に示すように金属化フィルムコンデンサ素子とともにケース202に収容される。そして、最後にケース202にモールド樹脂204を充填し、共通接続部203をニッパー等の治具にて切離除去することで、ケースモールド型コンデンサが完成する。
すなわち、特許文献2に記載の技術では、別個に分離したバスバーをそれぞれ金属化フィルムコンデンサ素子に取り付けるのではなく、共通接続部203にて外部接続部用端子部201a、201bが一体となったバスバー201を金属化フィルムコンデンサ素子に取り付けた後、共通接続部203をニッパー等の治具にて切離除去することで、従来別個に分離したバスバーを金属化フィルムコンデンサ素子に取り付けることによって生じていた端子間の寸法精度の狂いを抑制していた。
このように、特許文献2に記載のケースモールド型コンデンサでは外部接続部用端子部201a、201bの端子間の寸法精度は高いものとなっていた。
特開2009−105108号公報 特開平11−204382号公報
確かに、特許文献2に記載の技術によると外部接続部用端子部201a、201bの端子間の寸法精度を向上させることが可能であった。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では確かに外部接続部用端子部201a、201bどうしの平面的なズレの発生は抑制できるものの、垂直方向のズレに関しては依然として課題を有していた。
すなわち、上述したように特許文献2に記載の技術においては、共通接続部203をニッパー等の治具にて切離除去するものであるが、この切離除去の作業による衝撃にて、外部接続部用端子部201a、201bが垂直方向にずれてしまう可能性があった。
これに加え、最終的に切離除去される共通接続部203を設けなくてはならないため、材料費が増加してしまうという課題もあった。
そこで、本発明は、材料費を増加させることなく、バスバーの端子間の平面方向のズレに加え、垂直方向のズレの発生も抑制することで端子間の寸法精度を向上させた、信頼性の高いケースモールド型コンデンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のケースモールド型コンデンサは、両端面に一対の電極が設けられた素子と、前記素子の電極に接続されるとともに、外部接続用の端子部を有する一対のバスバーと、前記素子、ならびに前記一対のバスバーの一部を樹脂モールドした状態で内部に収容するケースとを備え、前記ケースは側面の一部に上端から下方に向かう切り欠き部を有し、前記切り欠き部には前記切り欠き部を封止するように、封止板が結合され、前記一対のバスバーの外部接続用の端子部は前記ケースの内側から前記封止板を貫通して前記ケースの外側に引き出された構成となっている。
この構成により、ケースモールド型コンデンサの材料費を増加させることなく、端子間の垂直方向のズレの発生も抑制することができ、端子間の寸法精度を向上させることができる。
これは、一対のバスバーの外部接続用の端子部を封止板に貫通させて固定し、これをケースの切り欠き部に嵌挿させた構成としたことによる。
すなわち、一対のバスバーを金属化フィルムコンデンサ素子に接続させる前に、これら一対のバスバーを封止板にて固定し、端子どうしの相対的な位置を固定することで、設計どおりの端子間の位置関係にてバスバーを金属化フィルムコンデンサ素子に接続することができる。さらに、この封止板はそのままケースの側面の一部として利用するため、完成品としてのケースモールド型コンデンサにおいても、その端子間の距離がずれてしまうことがなく、端子間の寸法精度の高いケースモールド型コンデンサを得ることができる。
さらに、特許文献1に記載のケースモールド型コンデンサのように最終的に切除される共通接続部を設ける必要がなく、材料的な無駄がない。また、一対のバスバーを固定するために用いた封止板はケースの側面の一部であり、材料点数も増加することがないため、コストの面からも優れている。
このように、本発明によると材料費を増加させることなく、端子間の寸法精度を向上させた、信頼性の高いケースモールド型コンデンサを提供することができる。
本発明のケースモールド型コンデンサの金属化フィルムコンデンサ素子の構成を示す斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサのバスバーの構成を示す図であり、(a)は一方のバスバーの斜視図、(b)は他方のバスバーの斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサのバスバーと封止板の構成を示す図であり、(a)は封止板を結合したバスバーの構成を示す斜視図、(b)はバスバーと封止板の結合の状態を示す断面図 本発明のケースモールド型コンデンサのバスバーを接続した金属化フィルムコンデンサ素子の構成を示す斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサのモールド樹脂を充填する前の状態を示す斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサの構成を示す斜視図 特許文献1のケースモールド型コンデンサの斜視図 特許文献2のケースモールド型コンデンサの構成を示す図であり、(a)はバスバーの構成を示す斜視図、(b)はケースモールド型コンデンサの上面図
(実施の形態1)
以下、図1〜図6を用いて、本実施の形態のケースモールド型コンデンサの構成について説明する。
図1は本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ素子1の構成を示す斜視図、図2は本実施の形態のバスバー2、3の構成を示す図、図3は本実施の形態のバスバー2、3と封止板4を結合した状態を示す図、図4は本実施の形態のバスバー2、3を接続した金属化フィルムコンデンサ素子1の構成を示す斜視図、図5は本実施の形態のケースモールド型コンデンサ10のモールド樹脂7を充填する前の状態を示す斜視図、図6は本実施の形態のケースモールド型コンデンサ10の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に用いられる金属化フィルムコンデンサ素子1は、ポリプロピレンフィルム等からなる誘電体フィルムの片面または両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを一対とし、上記金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向する状態で巻回した後、上下方向から扁平型に押圧することで形成される。さらに、この金属化フィルムコンデンサ素子1は両端面に亜鉛を溶射したメタリコン電極1a、1bがそれぞれ設けられており、このメタリコン電極1a、1bはP極とN極の一対の取り出し電極となっている。
図2(a)、図2(b)に示すバスバー2、バスバー3は図1に示した金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1a、1bにそれぞれ接続される。
まず、図2(a)を用いてメタリコン電極1aを電気的に外部に引き出すバスバー2について説明する。
バスバー2は、金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1aと直接接続される電極接続部2aと、それぞれ外部の機器(図示せず)と接続される第1の端子部2b、第2の端子部2cを一枚の銅板で一体に形成した構成となっている。
電極接続部2aは、長方形型の平板を短手方向の略中央で約90度屈曲させた断面L字型の形状を成しており、L字型に屈曲させた内側半分の面が金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1aに当接する。本実施の形態においては後述するように、この電極接続部2aに複数個の金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1aが接続される。
第1の端子部2bは外部の機器と接続される外部接続用の端子部であり、平板状の形状を成している。この第1の端子部2bを介して金属化フィルムコンデンサ素子1に外部からの電流が流れる。外部機器との電気的な接続は、第1の端子部2b中央に設けられた貫通孔2dにボルト(図示せず)を挿入し、このボルトを用いて第1の端子部2bと外部機器の接続部とを共締めすることによって行われる。
一方、第2の端子部2cは第1の端子部2bよりも比較的細く長い平板状の形状を成している。第2の端子部2cも外部の機器と接続される外部接続用の端子部であり、バスバー2から小電流を外部の機器に流し、金属化フィルムコンデンサ素子1に印加されている電圧を測定するためのものである。第2の端子部2cの一部には、屈曲させることで上方へ盛り上がった屈曲部2eが設けられている。この屈曲部2eを設けた理由については後述する。
さらに、屈曲部2eに続くように第2の端子部2cにはクランク状に屈曲したクランク部2fが設けられている。このクランク部2fを設けた理由についても後述する。
次に、図2(b)を用いてメタリコン電極1bを電気的に外部に引き出すバスバー3について説明する。
電極接続部3aは、一長方形型の平板を短手方向の略中央で約90度屈曲させた断面L字型の形状を成しており、L字型に屈曲させた半分の面が金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1bに当接する。上述した電極接続部2aと同様に、本実施の形態においてはこの電極接続部3aに複数個の金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1bが接続される。
第1の端子部3bは外部の機器と接続される外部接続用の端子部であり、平板状の形状を成している。この第1の端子部3bを介して金属化フィルムコンデンサ素子1に外部からの電流が流れる。外部機器との電気的な接続は、第1の端子部3b中央に設けられた貫通孔3dにボルトを挿入し、このボルトを用いて第1の端子部3bと外部機器の接続部とを共締めすることによって行われる。
一方、第2の端子部3cは第1の端子部3bよりも比較的細い平板状の形状を成している。第2の端子部3cも外部の機器と接続される外部接続用の端子部であり、バスバー3から小電流を外部の機器に流し、金属化フィルムコンデンサ素子1に印加されている電圧を測定するためのものである。
そして、これらバスバー2、3の第2の端子部2c、3cと封止板4は、図3(a)に示すように第2の端子部2c、3cが封止板4の一方の面から対向する他方の面に貫通した状態で結合される。
これらバスバー2、3の第2の端子部2c、3cと封止板4との結合はインサート成形によって行われる。すなわち、所定の金型にバスバー2、3を配置し、この金型内に封止板4の材料である樹脂を注入し、固化させることで、バスバー2、3の第2の端子部2c、3c部分に封止板4を結合した状態とする。本実施の形態では、封止板4の材料としてはポリフェニレンサルファイド(PPS)を用いている。
封止板4は、図3(b)に示すようにバスバー2の第2の端子部2cのクランク部2fが内部に埋入されるように、形成される。このため、固化した後の封止板4はバスバー2の第2の端子部2cの延設方向に動かない構成となっており、封止板4はバスバー2に対して完全に固定されることとなる。なお、本実施の形態においてはバスバー3にはクランク部を設けない構成としたが、これに限らずバスバー3にクランク部を設け、封止板4をバスバー3に対しても完全に固定した構成としてもよい。
なお、封止板4という名称は、この封止板4が後述するケース5の側面の一部をなすことで、ケース5を封止する役割を果たすためである。
次に、この封止板4を結合した状態のバスバー2、3は図4に示すように、複数個の金属化フィルムコンデンサ素子1と接続される。本実施の形態ではバスバー2、3によって2個の金属化フィルムコンデンサ素子1を並列に接続している。
ここで、バスバー2、3はともに封止板4にて固定されているため、第2の端子部2c、3cの先端を所定の距離で離間させ、設計どおりの位置関係にて金属化フィルムコンデンサ素子1に接続することができる。
バスバー2の電極接続部2aは金属化フィルムコンデンサ素子1の一方の端面の上部にL字部分を沿わすように配置され、メタリコン電極1aと接続される。また、バスバー3の電極接続部3aは金属化フィルムコンデンサ素子1の他方の端面の上部にL字部分を沿わすように配置され、メタリコン電極1bと接続される。
図4に示すようにバスバー2、3を金属化フィルムコンデンサ素子1に接続した状態では、バスバー2、3の第1の端子部2b、3bはともに、金属化フィルムコンデンサ素子1の扁平面(金属化フィルムコンデンサ素子1の側面のうち平坦な部分)と垂直となる。
また、バスバー2の第2の端子部2cの屈曲部2eは、図4に示すようにバスバー3の電極接続部3aと接触しないように電極接続部3aを跨ぐような状態となる。このように、屈曲部2eを設けることで、バスバー2とバスバー3が導通し、短絡してしまうことを防止している。
そして、これらバスバー2、3を接続した状態で2つの金属化フィルムコンデンサ素子1は図5に示すケース5に収容される。
ケース5は、上面開放型の箱型形状であり、収容部5aに金属化フィルムコンデンサ素子1は収容される。このケース5は樹脂にて形成されており、特に本実施の形態においては封止板4と同様にPPSにて形成されている。
ケース5の側面の一部は上端から下端部付近まで矩形状に切り欠かれた切り欠き部6となっている。この切り欠き部6には、図5に示すように封止板4が適宜配置され、封止板4とケース5とが結合される。ケース5と封止板4の結合は接着剤等を用いて適宜行うとよい。
上述したように、バスバー2のクランク部2fは封止板4内部に埋入された構成となっているため、封止板4はクランク部2fに対して完全に固定された状態となっている。したがって、このような状態のバスバー2に接続された金属化フィルムコンデンサ素子1は、ケース5の切り欠き部6に封止板4を配置した際に自ずと位置決めされ、ケース5の収容部5a内の所定の位置に正確に配置することができる。
また、封止板4をケース5に結合すると、封止板4は図5に示すように、ケース5の切り欠き部6と同じ寸法、厚みで形成されているため、封止板4はケース5の側面の一部をなすような状態となり、ケース5の収容部5aを封止する。
そして、図5の状態のケース5の上面開口部からモールド樹脂7を注入し、固化させることで図6に示す本実施の形態のケースモールド型コンデンサ10が完成する。本実施の形態のケースモールド型コンデンサ10においては、図6に示すように、モールド樹脂7は金属化フィルムコンデンサ素子1およびバスバー2、3の一部を被覆するように収容部5aに充填され、モールド樹脂7からはバスバー2、3の第1の端子部2b、3bが上方に露出し、外部へ引き出されている。また、ケース5側面からは封止板4を介してバスバー2、3の第2の端子部2c、3cの先端が外部へ引き出されている。
なお、封止板4と切り欠き部6を接着剤等の手段により強固に接続させることで、ケース5の収容部5aにモールド樹脂7を注入した際に、封止板4と切り欠き部6との隙間から外部にモールド樹脂7が漏れ出てしまうことを防止できる。また、封止板4に貫通させたバスバー2、3の第2の端子部2c、3cの貫通ルートの僅かな隙間から、モールド樹脂7が外部へ漏れ出てしまうことも考えられるが、本実施の形態においては封止板4とバスバー2、3の第2の端子部2c、3cとはインサート成形によって略一体化しているため、これらの間に隙間はほとんど存在せず、第2の端子部2c、3cの貫通ルートからモールド樹脂7が外部へ漏れ出てしまうことはまずない。さらに、第2の端子部2cにおいてはクランク部2fによってモールド樹脂7が外部へ漏れ出るための漏洩ルートは複雑化しており、モールド樹脂7の外部への漏洩の可能性はより低減されたものとなっている。
そして、これら第1の端子部2b、3bおよび第2の端子部2c、3cが他の部品と接続され、ケースモールド型コンデンサ10は使用される。
以上説明したように、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ10は、バスバー2、3を封止板4にて固定した状態で金属化フィルムコンデンサ素子1に接続するため、接続後のバスバー2、3の第2の端子部2c、3c間の寸法精度は平面方向、垂直方向のいずれにおいても極めて正確な状態となっている。さらに、この封止板4はそのままケース5の側面の一部として用いるため、最終的な製品であるケースモールド型コンデンサ10においても第2の端子部2c、3c間の寸法精度は高いものである。
また、特許文献2に記載のケースモールド型コンデンサのように共通接続部203の切除の必要はなく、材料的な無駄もない。さらに、バスバー2、3を固定させるための封止板4はケース5の側面の一部であり、バスバー2、3を固定するための新たな部材を設けたわけではないので、材料点数も増加することがなく、コスト的にも優れている。
このように、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ10はバスバー2、3の第2の端子部2c、3c間の寸法精度が極めて高く、信頼性の高いものとなっている。
なお、ケースモールド型コンデンサ10の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。したがって、ケースモールド型コンデンサ10を実際に使用する際には、必ずしも図6にて示すようにケース5の開口部を鉛直方向上向きとなるように配置する必要はなく、例えば鉛直方向下向きやあるいは水平方向に向くように配置しても構わない。
また、この発明は上記の実施の形態1のケースモールド型コンデンサ10の構成に限定されるものではなく、発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、実施の形態1のケースモールド型コンデンサ10においては、金属フィルムコンデンサ素子1の印加電圧を測定するための第2の端子部2c、3cを封止板4に貫通させた構成としたが、バスバー2、3の仕様によっては第2の端子部2c、3c以外の端子部を貫通させた構成としてももちろん構わない。すなわち、第2の端子部2c、3cを有さず、外部からの電流を金属フィルムコンデンサ素子1に流すための第1の端子部2b、3bのみを有するバスバーをケースモールド型コンデンサの側方に引き出したい場合も、本発明を適用することができる。
本発明によるケースモールド型コンデンサは、外部機器接続のための端子どうしの相対的な位置関係の寸法精度が極めて高く、信頼性の高いものとなっている。したがって、様々な外部環境下で用いられるとともに高い信頼性が強く要求されるハイブリッド車用のコンデンサとして好適に採用し得る。
1 金属化フィルムコンデンサ素子
1a、1b メタリコン電極
2、3 バスバー
2a、3a 電極接続部
2b、3b 第1の端子部
2c、3c 第2の端子部
2d、3d 貫通孔
2e 屈曲部
2f クランク部
4 封止板
5 ケース
6 切り欠き部
7 モールド樹脂
10 ケースモールド型コンデンサ

Claims (4)

  1. 第1の電極と第2の電極とを有するコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の前記第1の電極に接続された第1の接続部と、前記第1の接続部に繋がる外部接続用の第1の端子部とを有する第1のバスバーと、
    前記コンデンサ素子の前記第2の電極に接続された第2の接続部と、前記第2の接続部に繋がる外部接続用の第2の端子部とを有する第2のバスバーと、
    切り欠き部が設けられた側壁を有し、前記コンデンサ素子と前記第1のバスバーの前記第1の接続部と前記第2のバスバーの前記第2の接続部とを収容するケースと、
    前記切り欠き部を封止するように前記ケースに結合する封止板と、
    前記コンデンサ素子と前記第1のバスバーの前記第1の接続部と前記第2のバスバーの前記第2の接続部とを覆うように前記ケースに充填されたモールド樹脂とを備え、
    前記第1のバスバーの前記第1の端子部と前記第2のバスバーの前記第2の端子部とが前記ケースの外部に露出するように、前記第1のバスバーと前記第2のバスバーは前記封止板を貫通して前記封止板に固定されており、
    前記第1の端子部は、前記第1の接続部から前記コンデンサ素子の周面に沿うように前記第2の電極の方向に延び、前記第2の接続部と接触しないように前記第2の接続部を跨ぐ屈曲部を有するケースモールド型コンデンサ。
  2. 前記第1の端子部と前記第2の端子部は、インサート成形により前記封止板と一体化されている請求項1に記載のケースモールド型コンデンサ。
  3. 前記第1の端子部は、一部が屈曲したクランク部を有し、前記クランク部は前記封止板の内部に埋入している請求項1または請求項2に記載のケースモールド型コンデンサ。
  4. 前記コンデンサ素子は、対向する第1の扁平面および第2の扁平面を有し、
    前記第1の接続部および前記第2の接続部は、略長方形型の平板を短手方向の略中央で略90度屈曲させた断面L字型の形状を有し、
    前記第1の接続部は、L字部分を前記第1の電極と前記第1の扁平面に沿わすように配置され、
    前記第2の接続部は、L字部分を前記第2の電極と前記第1の扁平面に沿わすように配置されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のケースモールド型コンデンサ。
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