JP6145691B2 - ケースモールド型コンデンサ - Google Patents

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本発明は各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車等に使用され、特に、ハイブリッド自動車のモータ駆動用に最適なケースモールド型コンデンサに関するものである。
近年、環境保護の観点から、あらゆる電気機器がインバータ回路で制御され、省エネルギー化、高効率化が進められている。中でも自動車業界においては、電気モータとエンジンで走行するハイブリッド車(以下、HEVと呼ぶ)が市場導入される等、地球環境に優しく、省エネルギー化、高効率化に関する技術の開発が活発化している。
このようなHEV用の電気モータは使用電圧領域が数百ボルトと高いため、この電気モータに関連して使用されるコンデンサとして、高耐電圧で低損失の電気特性を有する金属化フィルムコンデンサが注目されており、更に市場におけるメンテナンスフリー化の要望からも極めて寿命が長い金属化フィルムコンデンサを採用する傾向が目立っている。
そして、このようにHEV用として用いられる金属化フィルムコンデンサには、使用電圧の高耐電圧化、大電流化、大容量化等が強く要求されるため、バスバーによって並列接続した複数の金属化フィルムコンデンサをケース内に収納し、このケース内にモールド樹脂を注型したケースモールド型コンデンサが開発され、実用化されている。
このような金属化フィルムコンデンサを収容したケースモールド型コンデンサの従来の構成について、特許文献1に記載のケースモールド型コンデンサ101を例に説明する。図6は、特許文献1に記載のケースモールド型コンデンサ101の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、従来のケースモールド型コンデンサ101は、金属化フィルムコンデンサ素子(図示せず)の両端面に銅板などからなるバスバー102、103を接続し、これら金属化フィルムコンデンサ素子およびバスバー102、103を上面開口型のケース104の収容部に収容した状態となっている。このケース104の収容部には、モールド樹脂105が充填されており、金属化フィルムコンデンサ素子を外部環境から保護している。
一般に上記のようなケースモールド型コンデンサ101においては、バスバー102、103を外部機器と電気的に接続するために、バスバー102、103の外部接続部102a、103aを外部に露出させてモールド樹脂105をケース104の収容部に充填するものであるが、この構成により、バスバー102、103のモールド樹脂105からの引き出し部分(バスバー102、103とモールド樹脂105表面との接触部分)においてクラックが発生するという課題が生じることがある。
これは、モールド樹脂105とバスバー102、103の材質の相違により、各々の膨張係数が異なることに起因する。
この課題を解決するために、特許文献2に記載のケースモールド型コンデンサ201では以下のような手段が講じられていた。この特許文献2に記載のケースモールド型コンデンサ201の構成を図7に示す。図7は、特許文献2に記載のケースモールド型コンデンサ201の構成を示す断面図である。
図7に示すように、ケースモールド型コンデンサ201においても、金属化フィルムコンデンサ素子202に接続したバスバー203、204をケース205に充填したモールド樹脂206から引き出した構成となっているが、特にケースモールド型コンデンサ201では、バスバー203、204のモールド樹脂206表面との接触部分においてバスバー203、204の両側から円弧状に切り欠いた切り欠き部207、208を設けている。
そして、このようにケースモールド型コンデンサ201では切り欠き部207、208に浸入したモールド樹脂206によって、バスバー203、204とモールド樹脂206の上下方向への相対移動を抑制させ、この結果、モールド樹脂206のクラックの発生を抑制していた。
特開2009−105108号公報 特開2007−234708号公報
確かに特許文献2に記載のケースモールド型コンデンサ201の構成によると、モールド樹脂206のクラックの発生を抑制することが可能であった。しかしながら、ケースモールド型コンデンサ201においては切り欠き部207、208を設けたため、バスバー203、204の機械的強度が低下し、さらにはこの切り欠き部に応力が集中し易くなるため、場合によってはバスバー203、204が破損してしまうことが考えられる。
特にHEV用として用いられる場合、その苛酷な設置環境により外部から激しい振動を受けることが多く、バスバー203、204がこれに耐え得るだけの機械的強度を有していることは必須である。
そこで、本発明はモールド樹脂のクラックの発生を抑制するとともに、バスバーが十分な機械的強度を有した信頼性の高いケースモールド型コンデンサを提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、上面に開口部を有するケースと、前記ケース内部に収容され両端部に一対の端面電極を有するコンデンサ素子と、前記ケース内部に注入され、前記コンデンサ素子をモールドするモールド樹脂と、前記コンデンサ素子の前記一対の端面電極に一端が夫々接続され、他端が前記モールド樹脂から表出し外部端子と夫々接続される一対のバスバーとを備え、前記一対のバスバーのうち少なくとも一方のバスバーは、前記モールド樹脂から表出した屈曲部と、前記モールド樹脂に埋設されている部分から前記屈曲部にわたって設けられたビードと、前記ビードの内側に設けられるとともに、少なくとも一部に前記モールド樹脂が埋入した貫通孔と、前記他端の先端部に設けられた前記外部端子との接続用のネジ孔と、を有している構成としたものである。
本発明の構成によると、ケースモールド型コンデンサのモールド樹脂のクラックの発生を抑制するとともに、バスバーの機械的強度を十分なものとすることができ、ケースモールド型コンデンサの信頼性を高めることができる。
これは、バスバーのモールド樹脂表面との接触部分にビードを設け、さらにこのビードの内側に貫通孔を設けるとともにこの貫通孔の一部がモールド樹脂に埋入した構成にしたことによる。
つまり、バスバーに設けた貫通孔により、モールド樹脂とバスバーの上下方向への相対的な移動が抑制されるとともに、この貫通孔によるバスバーの機械的強度の低下を、貫通孔を囲むように設けたビードにて補填できるからである。
この結果、上記の格別な効果を得ることができる。
本発明のケースモールド型コンデンサ21に用いる金属化フィルムコンデンサ素子1の構成を示す斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサ21に用いるバスバーの構成を示す図であり、(a)はバスバー2の斜視図、(b)はバスバー3の斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサ21に用いる金属化フィルムコンデンサ素子1とバスバー2、3を接続した状態を示す斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサ21に用いるケース17の構成を示す斜視図 本発明のケースモールド型コンデンサ21の構成を示す斜視図 従来のケースモールド型コンデンサの構成を示す斜視図 従来のケースモールド型コンデンサの構成を示す断面図
以下、図1〜図5を用いて、本実施の形態のケースモールド型コンデンサの構成について説明する。
図1は本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ素子1の構成を示す斜視図、図2は本実施の形態のバスバー2、3の構成を示す斜視図、図3は本実施の形態の金属化フィルムコンデンサ素子1とバスバー2、3を接続した状態を示す斜視図、図4は本実施の形態のケース17の斜視図、図5は本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に用いられる金属化フィルムコンデンサ素子1は、ポリプロピレンフィルム等からなる誘電体フィルムの片面または両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを一対とし、上記金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向する状態で巻回した後、上下方向から扁平型に押圧することで形成される。さらに、この金属化フィルムコンデンサ素子1は両端面に亜鉛を溶射したメタリコン電極1a、1bがそれぞれ設けられており、このメタリコン電極1a、1bはP極とN極の一対の端面電極となっている。
図2(a)、(b)に示すバスバー2、バスバー3は図1に示した金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1a、1bにそれぞれ接続される。
図2(a)に示すように、バスバー2は、金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1aに接続される電極接続部4と、外部機器と電気的に接続するための外部接続部5と、これら電極接続部4と外部接続部5を繋ぐ平板部6とで構成される。これら電極接続部4、外部接続部5、平板部6は一体で形成されている。
電極接続部4は平板部6から舌片状に突出して形成されており、ハンダ溶接等の手段により、メタリコン電極1aと電気的に接続される。
外部接続部5は、平板部6の電極接続部4が設けられた長辺とは逆側の長辺から舌片状に突出して設けられている。外部接続部5の形状は電極接続部4と同じ舌片状であるが、その大きさは電極接続部4よりも大きい。
外部接続部5の幅方向中央あたりには、この外部接続部5表面を図2(a)の奥方向に凹ませて、ビード7を形成している。ビード7は図2(a)に示すように楕円形状を成しており、外部接続部5裏面側にこの楕円形状が盛り上がった状態となっている。ビード7の内側かつ下端付近には円形の貫通孔8が設けられている。すなわち、外部接続部5において貫通孔8はビード7にて囲まれた状態となっている。なお、バスバー2は外部接続部5を3つ有するが、この3つの外部接続部5のいずれにもビード7ならびに貫通孔8を設けている。
また、外部接続部5は屈曲部9にて図2(a)の奥方向に約90度屈曲した形状となっている。ここで、上述のビード7はこの屈曲部9も含むように設計されている。すなわち、バスバー2の外部接続部5においてビード7は貫通孔8の配設位置から屈曲部9に亘って設けられている。このようにビード7が屈曲部9に位置することで、屈曲部9の機械的強度が補強されている。
外部接続部5の先端にはネジ孔5aが設けられている。このネジ孔5aにネジ(図示せず)を通し、外部機器の接続端子と共締めすることによって、バスバー2を外部機器と電気的に接続する。
次に、バスバー3は、図2(b)に示すようにバスバー2と同様に金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1bに接続される電極接続部10と、外部機器と電気的に接続するための外部接続部11と、これら電極接続部10と外部接続部11を繋ぐ平板部12とで構成される。さらに、バスバー3は金属化フィルムコンデンサ素子1を所定の位置に位置決めするための係止部13を備える。この係止部13がケース17(図4にて図示)内側の係止爪と嵌合されることで、金属化フィルムコンデンサ素子1をケース17内の所定の位置に位置決めできる。これら電極接続部10、外部接続部11、平板部12、係止部13は一体で形成されている。
電極接続部10は平板部12から舌片状に突出して形成されており、ハンダ溶接等の手段により、メタリコン電極1bと電気的に接続される。この電極接続部10と係止部13は平板部12の同じ長辺側に設けられている。
一方、外部接続部11は、平板部12の電極接続部10が設けられた長辺とは逆側の長辺から舌片状に突出して設けられている。外部接続部11の形状は電極接続部10と同じ舌片状であるが、その大きさは電極接続部10よりも大きい。
ここで、図2(a)で示したバスバー2の外部接続部5は、平板部6と同じ平面状に延設して設けられているが、バスバー3においては外部接続部11は平板部12に対して約45度の角度をなした状態で設けられている。
また、外部接続部11にも、この外部接続部5表面を図2(b)の奥方向に凹ませて、楕円形状のビード14を形成している。ただし、外部接続部11においてはこのビード14の内部に貫通孔は形成していない。なお、外部接続部11は約45度屈曲した屈曲部15を有しており、ビード14がこの屈曲部15に位置することで、屈曲部15の機械的強度が補強されている。
外部接続部11の先端にはネジ孔11aが設けられている。このネジ孔11aにネジ(図示せず)を通し、外部機器の接続端子と共締めすることによって、バスバー3を外部機器と電気的に接続する。
なお、これらバスバー2、3はともに銅にて形成されている。
図1、図2(a)、(b)を用いて説明した金属化フィルムコンデンサ素子1とバスバー2、3を接続すると図3で示すような状態となる。本実施の形態ではバスバー2、3にて2つの金属化フィルムコンデンサ素子1を電気的に並列に接続している。バスバー2は2個の金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1aに、バスバー3は2個の金属化フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極1bにそれぞれ接続されている。
バスバー3の平板部12は金属化フィルムコンデンサ素子1の偏平部分を覆うように配設される。このように、平板部12で金属化フィルムコンデンサ素子1の偏平部分を覆うことで、外部から浸入した水分が金属化フィルムコンデンサ素子1に到達することを抑制することができる。
このバスバー2、3を接続した状態の金属化フィルムコンデンサ素子1は図4に示すケース17の収容部18内に収容される。
ケース17は樹脂にて形成されたケースであり、本実施の形態では特に耐熱性、耐衝撃性に優れたポリフェニレンサルファイド(PPS)を用いている。ケース17は図4に示すように上方が開口した箱型形状をなしている。なお、説明の便宜上、本明細書では図4における上方向をケース17の上方向として説明するが、実使用に際しては必ずしも開口部側を上方向として配置する必要はなく、例えば開口部側を水平方向に向けた横置きの状態で使用することも可能である。あるいは、開口部側を鉛直方向下向きに向けた状態で使用することも可能である。
ケース17には固定部19を3つ備えている。ケース17と外部機器との結合は、固定部19にネジを通し、外部機器の所定のネジ孔に締結することで行われる。
なお、ケース17の収容部18内への金属化フィルムコンデンサ素子1の位置決めは、上述したようにバスバー3の係止部13がケース17内側の係止爪(図示せず)と嵌合されることによって行われ、金属化フィルムコンデンサ素子1を収容部18内の所定の位置に正確に配置することができる。
そして、ケース17にバスバー2、3を接続した状態の金属化フィルムコンデンサ素子1を収容し、さらにモールド樹脂20をケース17開口部から注入、固化させることで本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21が完成する。
図5に示すように、モールド樹脂20はケース17の開口部近くまで注入される。
ここで、バスバー2の貫通孔8はちょうどモールド樹脂20の表面とバスバー2の接触部分に位置しており、貫通孔8の一部は固化した後のモールド樹脂20に埋入し、残りの部分がモールド樹脂20から露出した状態となっている。また、貫通孔8を囲むように配置されたビード7も必然的にこのモールド樹脂20の表面とバスバー2の接触部分に位置する。これら貫通孔8とビード7はモールド樹脂20の表面に対して、垂直となっている。また、外部接続部5の屈曲部9以降の先端部はモールド樹脂20表面に対して平行となっている。
一方、バスバー3の外部接続部11は、図5に示すようにモールド樹脂20表面から約45度の角度をなした状態で表出している。外部接続部11の屈曲部15以降の先端部は外部接続部5と同様にモールド樹脂20表面と平行である。また、ビード14は下端部周辺がモールド樹脂20内部に埋入した状態となっている。
なお、図5に示すように、ケース17の長辺側の固定部19は、ケース17に金属化フィルムコンデンサ素子1を所定の位置に収容した際に、バスバー2とバスバー3の間に位置するようになっている。
次に本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21の作用効果について説明する。
まず、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21は、上述した構成によりバスバー2の機械的強度を維持したままモールド樹脂20のクラックの発生を抑制することができ、信頼性の高いものとなっている。
本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21は、バスバー2に設けた貫通孔8を介してバスバーの表裏面のモールド樹脂20が連通した状態となっているため、バスバー2のモールド樹脂20に対する相対的な上下方向の移動が規制され、ケースモールド型コンデンサ21の周囲温度の変化とバスバー2のモールド樹脂20の材質の相違に起因するモールド樹脂20のクラックの発生を抑制することができる。
ここで、このように貫通孔8を設けるとバスバー2の貫通孔8周辺の機械的強度の低下が懸念されるが、この貫通孔8を囲むようにビード7を設けているため、バスバー2の機械的強度の低下をバスバー2にて補填することができる。したがって、バスバー2は、破損やあるいは貫通孔8を起点としたバスバー2の折れ曲がりの可能性が低減されたものとなっている。
なお、貫通孔8はバスバー2のみ設けたが、バスバー3にも設けてよいものである。本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21において、バスバー2はモールド樹脂20表面から垂直に表出しており、これは約45度の角度をなしてモールド樹脂20表面から表出したバスバー3に比べ、比較的上下方向に移動し易い構成となっている。このため、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21においては、比較的クラックの発生の可能性が高いバスバー2に貫通孔8を設けた構成としている。
さらに、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21は、ビード7の配設範囲を貫通孔8の配設位置から屈曲部9まで及ぶ構成としている。屈曲部9も比較的ケースモールド型コンデンサ21の実使用時に外部からの振動等による応力が集中し易く、破損の生じ易い箇所であるが、この箇所もビード7にて補強することで破損の可能性を低減している。すなわち、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21ではひとつのビード7によってバスバー2の貫通孔8周辺と屈曲部9の2つの部位の破損の可能性を同時に低減している。
また、バスバー2は図5に示したように、ケース17の内側壁の近傍に配置された構成となっているが、このようにバスバー2とケース17内側壁の間に僅かな隙間が存在すると、毛細管現象によりモールド樹脂20注入時にモールド樹脂20がこの僅かな隙間を這い上がってくることが考えられる。この課題は、バスバー2をケース17の内側壁とある程度離間させて配置することで解決するものではあるが、設計上バスバー2をケース17の内側壁の近傍に配置せざるを得ない場合もある。しかし、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21では、貫通孔8によりバスバー2とケース17内側壁の間のモールド樹脂20の表面張力を分散させることができ、モールド樹脂20の這い上がりが発生しにくいものとなっている。このように、本実施の形態のケースモールド型コンデンサ21では上述したようにモールド樹脂20のクラックの発生を抑制するとともに、モールド樹脂20の這い上がりの発生を抑制する効果も有する。
ただし、貫通孔8よりも上部あるいは下部にモールド樹脂20表面が位置し、貫通孔8がモールド樹脂20表面に接触していない場合はモールド樹脂20の表面張力を分散しにくくなるため、貫通孔8はモールド樹脂20表面と同じ高さになるようにバスバー2上に設けることが重要である。
なお、貫通孔8の形状は円形とすることが望ましい。円形とすることで、貫通孔8外周において応力が局所的に集中してしまうことを防止できる。また、貫通孔8が円形であれば金属化フィルムコンデンサ素子1からバスバー2の外部接続部5への電流経路に無駄がなく、電流が流れ易くなる。
以上説明したように、本発明によると、ケース17に充填したモールド樹脂20のクラックの発生を抑制できるとともに、バスバー2の機械的強度も十分なものとなっている。
なお、この発明は上記の実施の形態のケースモールド型コンデンサ21の構成に限定されるものではなく、発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、ケースモールド型コンデンサ21では金属化フィルムコンデンサ素子1として巻回型の金属化フィルムコンデンサ素子を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく積層型の金属化フィルムコンデンサ素子を金属化フィルムコンデンサ素子1として用いても本発明の効果を得ることは可能である。
本発明によるケースモールド型コンデンサは、優れた信頼性を有しており、各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車等に用いられるコンデンサとして好適に採用できる。特に、その設置箇所等の理由から高い耐外部環境性が求められる自動車用分野において有用である。
1 金属化フィルムコンデンサ素子
1a、1b メタリコン電極
2、3 バスバー
4 電極接続部
5 外部接続部
5a ネジ孔
6 平板部
7 ビード
8 貫通孔
9 屈曲部
10 電極接続部
11 外部接続部
11a ネジ孔
12 平板部
13 係止部
14 ビード
15 屈曲部
17 ケース
18 収容部
19 固定部
20 モールド樹脂
21 ケースモールド型コンデンサ

Claims (3)

  1. 上面に開口部を有するケースと、
    前記ケース内部に収容され両端部に一対の端面電極を有するコンデンサ素子と、
    前記ケース内部に注入され、前記コンデンサ素子をモールドするモールド樹脂と、
    前記コンデンサ素子の前記一対の端面電極に一端が夫々接続され、他端が前記モールド樹脂から表出し外部端子と夫々接続される一対のバスバーとを備え、
    前記一対のバスバーのうち少なくとも一方のバスバーは、
    前記モールド樹脂から表出した屈曲部と、
    前記モールド樹脂に埋設されている部分から前記屈曲部にわたって設けられたビードと、
    前記ビードの内側に設けられるとともに、少なくとも一部に前記モールド樹脂が埋入した貫通孔と、
    前記他端の先端部に設けられた前記外部端子との接続用のネジ孔と、
    を有しているケースモールド型コンデンサ。
  2. 前記一方のバスバーは前記ケースの内側壁に沿って配設された請求項1に記載のケースモールド型コンデンサ。
  3. 前記貫通孔は円形である請求項1に記載のケースモールド型コンデンサ。
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