JP6144970B2 - 伝動ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、Vベルトから構成されるベルト本体と当該ベルト本体に固定された上下ブロックとを含む、伝動ベルトに関する。
Vベルトから構成されるベルト本体を有する伝動ベルトにおいて、ベルト本体に上下ブロックを固定し、ベルト本体の耐側圧性を高めるという技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、ベルト本体の内周側に設けられた歯部に下ブロックを嵌合させ、上ブロックに設けられた凹凸をベルト本体の外周側に食い込ませ、1本の止着材(固定部材)によってベルト本体に上下ブロックを固定している。
特開平7−197997
複数の固定部材によってベルト本体に上下ブロックを固定する場合、1の固定部材によってベルト本体に上下ブロックを固定する場合に比べ、固定部材の数の分だけ重量が増加し、伝動ベルトの高速回転時にベルト本体に作用する遠心力が大きくなる。また、固定部材によってベルト本体の心線が切断されることで、ベルト本体の引張強度が低下し得る。これらの理由から、複数の固定部材によってベルト本体に上下ブロックを固定する場合、引張強度を確保するため、ベルト本体の幅を大きくせざるを得ないという問題がある。
上記問題を軽減するため、1の固定部材によってベルト本体に上下ブロックを固定する構成を採用することが考えられる。しかしながら、この場合、当該1の固定部材を軸として、上下ブロックがベルト本体に対して回転し得る。そこで、特許文献1のように上ブロックに凹凸を設けること等によって、ブロックの回転を規制することが考えられる。
しかしながら、特許文献1の構成では、伝動ベルトをプーリに巻回させたとき、ブロックがプーリと接触する。特にブロック及びプーリが共に樹脂等の剛体からなる場合、上記構成では、剛体同士が接触することになるため、伝動ベルトの走行中に大きな騒音が発生し得ると共に、ブロック及びプーリの製造に制約が課され、製造コストが増加し得る。具体的には、ブロック及びプーリを高精度に加工する必要や、プーリの材料として剛性が高い材料を採用する必要が生じ得る。
本発明の目的は、ベルト本体の幅の増加を抑制しつつ引張強度を確保できると共に、上下ブロックの回転が防止され、且つ、走行中の騒音や製造の制約を軽減できる、伝動ベルトを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、長手方向に離隔して配置された複数のコグを少なくとも内周側に有するコグ付きVベルトから構成される、ベルト本体と、前記ベルト本体における前記コグが設けられた部分の前記内周側とは反対側の外周側に配置された、上ブロックと、前記ベルト本体における前記部分の前記内周側に配置された、下ブロックと、前記上ブロック及び前記下ブロックを前記ベルト本体に固定する、1の固定部材と、を備え、前記上ブロック及び前記下ブロックは、それぞれ、前記ベルト本体と対向する面に、凸部及び凹部の少なくともいずれかから構成される、前記ベルト本体に対する回転を規制する回転規制手段であって、前記1本の固定部材による締め付けによって前記ベルト本体に食い込んだ回転規制手段を有し、前記ベルト本体は、前記上ブロック及び前記下ブロックの少なくとも一方との嵌合のための歯部を有さない汎用のコグ付きVベルトから構成され、前記ベルト本体における前記上ブロック及び前記下ブロックのそれぞれと対向する面は、前記回転規制手段が食い込んだ部分を除き、平坦であり、前記ベルト本体の幅方向に関して、前記ベルト本体が前記上ブロック及び前記下ブロックよりも突出していることを特徴とする、伝動ベルトが提供される。
上記観点によれば、1の固定部材によってベルト本体に上下ブロックを固定する構成を採用したことにより、ベルト本体の幅の増加を抑制しつつ引張強度を確保することができる。また、上ブロック及び下ブロックのそれぞれが、1本の固定部材による締め付けによってベルト本体に食い込んだ回転規制手段を有することにより、上下ブロックをベルト本体に強固に固定することができ、上下ブロックの回転が確実に防止される。さらに、ベルト本体の幅方向に関してベルト本体が上ブロック及び下ブロックよりも突出しているため、伝動ベルトをプーリに巻回させたとき、ブロックがプーリと接触せず、ベルト本体がプーリと接触することになり、伝動ベルトの走行中における騒音や、製造の制約を軽減することができる。即ち、上記構成によれば、ベルト本体の幅の増加を抑制しつつ引張強度を確保できると共に、上下ブロックの回転が確実に防止され、且つ、走行中の騒音や製造の制約を軽減できる。しかも、ベルト本体が汎用のコグ付きVベルトから構成されているため、製造コストを抑えることができる。
前記回転規制手段は、第1凸部、及び、突出長さが前記第1凸部よりも短く且つ突出方向と直交する方向の面積が前記第1凸部よりも大きい第2凸部を含んでよい。この場合、第1凸部によって大きなくさび効果を得ると共に、第2凸部によってブロックの緩みを抑制することができる。例えば、ベルト本体における第1凸部の周囲に永久歪が生じ、ベルト本体と第1凸部との間に隙間が生じた場合でも、第2凸部が比較的広い面積でベルト本体との接触を保持することで、ブロックの緩みが抑制される。即ち、上記構成によれば、第1凸部と第2凸部との組合せによって、長期に亘って、上下ブロックをベルト本体に強固に固定することができ、上下ブロックの回転を防止することができる。
前記第2凸部が前記突出方向から見て前記幅方向に長尺な形状を有してよい。この場合、上下ブロックの回転をより確実に防止することができる。
前記第1凸部及び前記第2凸部が前記幅方向に交互に配置されてよい。この場合、上下ブロックの回転をより確実に防止することができる。
前記上ブロックにおける前記ベルト本体と対向する面と、前記ベルト本体との間に、前記上ブロックの前記長手方向に関する中心から端部に向かうにつれて大きくなる隙間が形成されてよい。プーリに巻回された状態で走行中の伝動ベルトにおいて、プーリの回転に伴いプーリから離隔しようとする部分では、ベルト本体が内周側に向かって凸となるように湾曲し、上ブロックをベルト本体から剥がす方向の力が上ブロックに作用する。また、このとき固定部材にも力が作用し、固定部材が破損し得る。上記構成によれば、上ブロックのベルト本体からの剥離や固定部材の破損を防止することができる。
前記ベルト本体は、前記外周側の面と前記幅方向の両側面との境界部分に、前記内周側から前記外周側に向かうにつれて前記ベルト本体の幅が小さくなるように傾斜した、一対の傾斜面を有し、前記上ブロックにおける前記ベルト本体と対向する面は、前記幅方向の中央に設けられた平坦な基準面と、前記基準面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ前記基準面よりも前記内周側から前記外周側に向かう方向に後退した一対の凹面と、前記一対の凹面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ平坦な一対の中間面と、前記一対の中間面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ前記外周側から前記内周側に向かう方向に突出した一対の凸面と、を有し、前記1の固定部材による締め付けによって、前記基準面と前記外周側の面とが接触すると共に、前記上ブロックにおける前記一対の凹面が設けられた部分が撓み、前記一対の中間面及び前記一対の凸面がそれぞれ前記外周側の面及び前記一対の傾斜面と圧接することにより、前記上ブロックが前記ベルト本体に嵌合してよい。この場合、上ブロックをベルト本体により一層強固に固定することができ、上ブロックの回転をより一層確実に防止することができる。
本発明によると、ベルト本体の幅の増加を抑制しつつ引張強度を確保できると共に、上下ブロックの回転が確実に防止され、且つ、走行中の騒音や製造の制約を軽減できる。しかも、ベルト本体が汎用のコグ付きVベルトから構成されているため、製造コストを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る伝動ベルトを示す部分正面図である。 図1の伝動ベルトのII−II線に沿った断面図である。 図1の伝動ベルトに用いられるベルト本体を示す、図1のII−II線に沿った斜視断面図である。 図1の伝動ベルトに用いられる上ブロックを示す図であり、(a)はベルト本体と対向する側とは反対側の斜視図、(b)はベルト本体と対向する側の斜視図である。 図1の伝動ベルトに用いられる下ブロックを示す図であり、(a)はベルト本体と対向する側の斜視図、(b)はベルト本体と対向する側とは反対側の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る伝動ベルトを示す、図2に対応する断面図である。 図6の伝動ベルトに用いられる上ブロックの正面図である。 比較例3に係る伝動ベルトを示す図であり、(a)は伝動ベルトの斜視断面図、(b)はブロックの正面図、(c)は下ブロックに設けられた凸部を示す平面図である。 本発明の一変形例に係る伝動ベルトを示す、図2に対応する断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図5を参照し、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態に係る伝動ベルト1は、図1及び図2に示すように、ベルト本体2、上ブロック3、下ブロック4、及びリベット5を含む。
ベルト本体2は、長尺な帯状且つ無端状の部材であり、コグ付きVベルト(例えば、汎用のローエッジコグタイプの無段変速ベルト)から構成される。図2に示すように、ベルト本体2における幅方向(図1、図2、及び図3において、単に「幅方向」と示す方向)の両側面2sは、内周側2xから外周側2yに向かって外側に拡がるように傾斜している。伝動ベルト1をプーリ10に巻回させたとき、ベルト本体2はプーリ10の略V字状の溝内に嵌合される。ベルト本体2の幅方向に関して、ベルト本体2が上ブロック3及び下ブロック4よりも突出している。したがって、伝動ベルト1をプーリ10に巻回させたとき、ベルト本体2における幅方向の両側面2sがプーリ10と接触し、ブロック3,4はプーリ10と接触しない。
ベルト本体2は、図1に示すように、内周側2xに複数のコグ2pを有する。コグ2pは、ベルト本体2の長手方向(図1、図2、及び図3において、単に「長手方向」と示す方向)に所定間隔をなしつつ離隔して配置されている。コグ2pは、屈曲性を高めるためのものであり、ブロック3,4との嵌合のためのものではない。
ベルト本体2は、図3に示すように、エラストマーからなる弾性部2a、弾性部2a内に埋設された複数の心線2b、及び、ベルト本体2の内周側2x及び外周側2yにおいて弾性部2aの表面を被覆するカバー2c(図2では図示略)を有する。心線2bは、ベルト本体2の長手方向に延在し、ベルト本体2の幅方向に所定間隔をなしつつ離隔して配置されている。弾性部2aは、ゴムの単一材(クロロプレンゴム、天然ゴム、ニトリルゴム、スチレン− ブタジエンゴム、水素化ニトリルゴム等)、これらを混合したゴム配合材、ポリウレタン樹脂等から構成される。心線2bは、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ガラス繊維、スチールワイヤ等からなる素線をスパイラル状に形成して束ねたものである。カバー2cは、帆布等から構成され、例えば緯糸にアラミド繊維を用いた帆布であってよい。
なお、図3では、ブロック3,4が固定される前の段階のベルト本体2を示しており、当該ベルト本体2には、リベット5を挿入するための貫通孔2h(図1及び図2参照)や後述の凸部(第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4py)の食い込みによる凹部が未だ形成されていない。
ブロック3,4は、図1に示すように、ベルト本体2におけるコグ2pが設けられた部分の外周側2y及び内周側2xにそれぞれ配置されており、一対となってベルト本体2の厚み方向(図1、図2、及び図3において、単に「厚み方向」と示す方向)に関してベルト本体2を挟持している。1のコグ2pにつき一対のブロック3,4が、1のリベット5によってベルト本体2に固定されている。
ブロック3,4は、図2に示すように、それぞれ、ベルト本体2と対向する面に、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyを有する。第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyは、ブロック3,4のベルト本体2に対する回転を規制するものであり、リベット5による締め付けによってベルト本体2の弾性部2aに食い込んでいる。ベルト本体2におけるブロック3,4のそれぞれと対向する面は、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyが食い込んだ部分を除き、平坦である。
第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyは、図2、図4、及び図5に示すように、各ブロック3,4の幅方向の中央において、各ブロック3,4の長手方向(ベルト本体2の幅方向)に一列に、等間隔で交互に配置されている。第1凸部3px,4pxは、略円錐状であり、先端が尖ったピン状の突起である。第2凸部3py,4pyは、略直方体状であり、突出長さ(突出方向の長さ)が第1凸部3px,4pxよりも短く、突出方向(ベルト本体2の厚み方向)と直交する方向の面積(特に、基端部分の面積)が第1凸部3px,4pxよりも大きい。突出方向から見て、第1凸部3px,4pxは円形、第2凸部3py,4pyはベルト本体2の幅方向に長尺な矩形の形状を有する。
上ブロック3におけるベルト本体2と対向する面(下面)は、図1及び図4(b)に示すように、平坦ではなく、上ブロック3の幅方向(ベルト本体2の長手方向)に関する中央領域(第1凸部3px及び第2凸部3pyが形成された領域)を挟んで両側の領域が、テーパ加工されたテーパ部3tとなっている。これにより、上ブロック3の下面とベルト本体2との間に、上ブロック3の幅方向に関する中心から端部に向かうにつれて大きくなる隙間が形成されている。
ブロック3,4は、合成樹脂(硬質ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリエーテルスルフォン(PES)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂等)、JIS A硬度90°以上の硬質なゴム組成物等から構成される。また、曲げ剛性を高めるため、有機材料(綿糸、ポリアミド繊維、アラミド繊維等)や無機材料(ガラス繊維、金属繊維、カーボン繊維、シリカ、炭酸カルシウム等)を上記の合成樹脂やゴム組成物の補強材として添加してもよい。例えば、射出成形法によって効率よく製造するという観点から、4,6−ナイロン、9T−ナイロン、6,6−ナイロン、6−ナイロン等のポリアミド樹脂と、補強材としてガラス繊維とを選択してよい。
凸部3px,4px,3py,4pyを設けるにあたって、例えば、ブロック3,4を樹脂の射出成形により製造する場合、ブロック3,4の成形金型のキャビティ部分に、凸部3px,4px,3py,4pyとなる型を形成しておけばよい。
リベット5は、ステンレス等の金属材料からなる。リベット5を取り付けるには、先ず、ベルト本体2に貫通孔2hを形成し、その後、ブロック3,4をベルト本体2におけるコグ2pが設けられた部分の外周側2y及び内周側2xにそれぞれ配置する。そして、リベット5を上ブロック3の貫通孔3a、ベルト本体2の貫通孔2h、及び下ブロック4の貫通孔4aに挿入して、リベット5及びブロック3,4をベルト本体2に対して仮位置決めした後、プレス治具等を用いてリベット5及びブロック3,4をベルト本体2に対して精確に位置合わせし、予成形する。このとき、ベルト本体2の弾性部2aにおける第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyと接触した部分が第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyからの圧迫により弾性変形し、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyが弾性部2aに食い込む。その後さらに、リベットマシンを用いて加圧することにより、ブロック3,4をベルト本体2に完全に固定する。
図1及び図2に示すように、ブロック3,4におけるリベット5の上下頭部が配置される部分(即ち、上ブロック3においては、ベルト本体2と対向する面と反対側の面(上面)における貫通孔3aの周囲、及び、下ブロック4においては、ベルト本体2と対向する面(上面)における貫通孔4aの周囲)に、それぞれ、座繰りが設けられている。即ち、リベット5の上下頭部は、ブロック3,4の上下面から突出しないように埋没している。これにより、ベルト本体2がアイドラプーリやテンションプーリと接触可能となっている。
以上に述べたように、本実施形態によれば、1のリベット5によってベルト本体2にブロック3,4を固定する構成を採用したことにより、ベルト本体2の幅の増加を抑制しつつ引張強度を確保することができる。また、ブロック3,4のそれぞれに設けられた第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyにより、ブロック3,4の回転が防止される。さらに、ベルト本体2の幅方向に関してベルト本体2がブロック3,4よりも突出しているため、伝動ベルト1をプーリ10に巻回させたとき、ブロック3,4がプーリ10と接触せず、ベルト本体2がプーリ10と接触することになり、伝動ベルト1の走行中における騒音や、製造の制約を軽減することができる。即ち、本実施形態によれば、ベルト本体2の幅の増加を抑制しつつ引張強度を確保できると共に、ブロック3,4の回転が防止され、且つ、走行中の騒音や製造の制約を軽減できる。
のリベット5による締め付けによって、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyがベルト本体2に食い込んでいる。これにより、ブロック3,4をベルト本体2により強固に固定することができ、ブロック3,4の回転をより確実に防止することができる。
ベルト本体2におけるブロック3,4のそれぞれと対向する面は、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyが食い込んだ部分を除き、平坦である。これにより、ベルト本体2として汎用のローエッジコグタイプの無段変速ベルト等を用いることができるため、製造コストを抑えることができる。
本実施形態では、回転規制手段として、第1凸部3px,4px、及び、突出長さが第1凸部3px,4pxよりも短く且つ突出方向と直交する方向の面積が第1凸部3px,4pxよりも大きい第2凸部3py,4pyを含む。これにより、第1凸部3px,4pxによって大きなくさび効果を得ると共に、第2凸部3py,4pyによってブロック3,4の緩みを抑制することができる。例えば、ベルト本体2における第1凸部3px,4pxの周囲に永久歪が生じ、ベルト本体2と第1凸部3px,4pxとの間に隙間が生じた場合でも、第2凸部3py,4pyが比較的広い面積でベルト本体2との接触を保持することで、ブロック3,4の緩みが抑制される。即ち、本実施形態によれば、第1凸部3px,4pxと第2凸部3py,4pyとの組合せによって、長期に亘って、ブロック3,4をベルト本体2に強固に固定することができ、ブロック3,4の回転を防止することができる。
第2凸部3py,4pyが突出方向から見てベルト本体2の幅方向に長尺な形状を有する。これにより、ブロック3,4の回転をより確実に防止することができる。
第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyがベルト本体2の幅方向に交互に配置されている。これにより、ブロック3,4の回転をより確実に防止することができる。
上ブロック3にテーパ部3tが設けられており、上ブロック3におけるベルト本体2と対向する面と、ベルト本体2との間に、上ブロック3の幅方向(ベルト本体2の長手方向)に関する中心から端部に向かうにつれて大きくなる隙間が形成されている。プーリ10に巻回された状態で走行中の伝動ベルト1において、プーリ10の回転に伴いプーリ10から離隔しようとする部分では、ベルト本体2が内周側に向かって凸となるように湾曲し、上ブロック3をベルト本体2から剥がす方向の力が上ブロック3に作用する。また、このときリベット5にも力が作用し、リベット5が破損し得る。本実施形態によれば、上ブロック3のベルト本体2からの剥離やリベット5の破損を防止することができる。
次いで、図6及び図7を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態において、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
本実施形態に係る伝動ベルト21は、図6に示すように、ベルト本体22、上ブロック23、下ブロック4、及びリベット5を含む。
ベルト本体22は、外周側2yの面と両側面2sとの境界部分に一対の傾斜面22iを有する点を除き、第1実施形態のベルト本体2と同じ構成である。傾斜面22iは、内周側2xから外周側2yに向かうにつれてベルト本体22の幅が小さくなるように、ベルト本体22の厚み方向(図6及び図7において、単に「厚み方向」と示す方向)に対して角度θi(例えば30°)をなして、傾斜している。傾斜面22iは、ベルト本体22の長手方向(図6及び図7において、単に「長手方向」と示す方向)に延在している。傾斜面22iは、例えば、ベルト本体22の製造過程において、所定の幅を得るべくベルト本体22の基材を長手方向に切断した後、上記境界部分の角を面取りすることにより、形成される。
なお、図6には明示されていないが、両側面2sからは心線2bが露出しており、一対の傾斜面22iからは心線2bが露出していない。
上ブロック23は、ベルト本体22と対向する面(下面)の構成を除き、第1実施形態の上ブロック3と同じ構成である。上ブロック23の下面は、基準面23x、一対の凹面23y、一対の中間面23z、及び、一対の凸面23iを有する。これら基準面23x、一対の凹面23y、一対の中間面23z、及び、一対の凸面23iは、上ブロック23の長手方向(ベルト本体22の幅方向;図6及び図7において、単に「幅方向」と示す方向)の中心に関して対称に配置されている。
基準面23xは、上ブロック23の長手方向(ベルト本体22の幅方向)の中央に設けられた、平坦な面である。一対の凹面23yは、基準面23xに対して上ブロック23の長手方向の両側に隣接して設けられた、基準面23xよりも内周側2xから外周側2yに向かう方向に後退した面であり、ベルト本体22の長手方向から見て湾曲している。一対の中間面23zは、一対の凹面23yに対して上ブロック23の長手方向の両側に隣接して設けられた、平坦な面である。一対の凸面23iは、一対の中間面23zに対して上ブロック23の長手方向の両側に隣接して設けられた、外周側2yから内周側2xに向かう方向に突出した面であり、ベルト本体22の厚み方向に対して傾斜面22iと略同じ角度θiをなしている。上ブロック23の厚みは、凹面23yが設けられた部分が、他の部分よりも薄い。
上ブロック23は、回転規制手段として、2つの第1凸部3pxのみを有する。2つの第1凸部3pxは、それぞれ、一対の中間面23zから突出している。
上ブロック23がベルト本体22に固定される前の段階(図7参照)において、中間面23zは、基準面23xよりも下方(ベルト本体22に近づく方向)に張り出しており、上ブロック23の長手方向(ベルト本体22の幅方向)の端部に向かうにつれて下方への張り出し量が大きくなるように、基準面23xに対して角度θzをなして、傾斜している。当該角度θzと、距離D(中間面23zにおける凸面23iと接続する部分23zaと基準面23xとのベルト本体22の厚み方向に関する距離)とは、共に、上ブロック23のベルト本体22に対する固定前よりも固定後の方が小さい。これは、上ブロック23をベルト本体22に固定する際に、リベット5を締め付けると、貫通孔3aを軸として、上ブロック23における一対の凹面23yが設けられた部分が撓み、上ブロック23における一対の中間面23z及び一対の凸面23iが設けられた部分が基準面23xに対して上方(ベルト本体22から離隔する方向)に移動するためである。このように、上ブロック23のベルト本体22に対する固定の前後で、基準面23xに対する中間面23zの相対位置が変化する。
上ブロック23がベルト本体22に固定された状態(図6参照)においては、1のリベット5による締め付けによって、基準面23xとベルト本体22における外周側2yの面とが接触すると共に、上ブロック23における一対の凹面23yが設けられた部分が撓み、一対の中間面23z及び一対の凸面23iがそれぞれベルト本体22における外周側2yの面及び一対の傾斜面22iと圧接することにより、上ブロック23がベルト本体22に嵌合している。このとき、上ブロック23における一対の凹面23yが設けられた部分の撓みによる「板バネ効果」が発揮されており、上ブロック23における一対の中間面23z及び一対の凸面23iが設けられた部分に曲げモーメントが生じている。これにより、一対の中間面23z及び一対の凸面23iは、それぞれ、ベルト本体22における外周側2yの面及び一対の傾斜面22iと強固に圧接している。
以上に述べたように、本実施形態によれば、上記のような「板バネ効果」と、これによる「中間面23z−外周側2yの面間の圧接、及び、凸面23i−傾斜面22i間の圧接」とによって、上ブロック23をベルト本体22により一層強固に固定することができ、上ブロック23の回転をより一層確実に防止することができる。即ち、本実施形態によれば、1のリベット5によってベルト本体22にブロック23,4を固定する構成を採用した場合でも、ブロック23,4の回転がより確実に防止される。
さらに、本実施形態によれば、心線2bが側面2sから飛び出すという現象を抑制することができる。例えば、伝動ベルト21の走行中における側面2sとプーリ10との摩擦やベルト本体22の屈曲が繰り返されることによる歪の増大が要因で、心線2bが側面2sから飛び出すことが考えられる。しかしながら、本実施形態では、凸面23iが傾斜面22iに圧接しており、心線2bの飛び出しを抑制する方向の力が作用している。これにより、長期に亘って、上記現象を抑制することができる。
θiは、本実施形態による上記効果を確実に得る観点から、20°以上40°以下であることが好ましく、略30°であることがより好ましい。θiが20°未満の場合、上記現象の抑制効果が低減し得る。θiが40°を超える場合、上ブロック23の回転防止効果が低減し得る。
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明について説明する。
<実施例1>
実施例1に係る伝動ベルトは、テーパ部3tが無い(即ち、上ブロック3におけるベルト本体2と対向する面(下面)が平坦である)を除き、第1実施形態に係る伝動ベルト1と同じ構成である。ベルト本体2については、弾性部2aがクロロプレンゴム(CR)、心線2bがアラミド繊維、カバー2cが緯糸にアラミド繊維を用いた帆布で構成されたものを用いた。ブロック3,4については、6,6−ナイロンに補強材としてガラス繊維を50質量%添加したものを用いた。リベット5については、ステンレスからなる中空状のものを用いた。第1凸部3px,4pxの突出長さは1.2mm、第2凸部3py,4pyの突出長さは0.3mmである。
<実施例2>
実施例2に係る伝動ベルトは、第1実施形態に係る伝動ベルト1と同じ構成であり、テーパ部3tがある点を除いて実施例1に係る伝動ベルトと同じ構成である。上ブロック3の下面における幅方向中央部分に対するテーパ部3tの角度は、4°である。
<実施例3>
実施例3に係る伝動ベルトは、第2実施形態に係る伝動ベルト21と同じ構成であり、傾斜面22iがある点、及び、上ブロックのベルト本体に対する嵌合がある点(上ブロックにおけるベルト本体と対向する面の構成)を除いて、実施例2に係る伝動ベルトと同じ構成である。θiは30°である。θzは、上ブロックのベルト本体に対する固定前は1°、固定後は0°である。Dは、固定前は0.3mm、固定後は0.1mmである。
<比較例1>
比較例1に係る伝動ベルトは、リベット5が2本である点、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyが無い点、及びリベット5の軸部の直径を除き、実施例1に係る伝動ベルトと同じ構成である。
<比較例2>
比較例2に係る伝動ベルトは、リベット5が2本である点、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyが無い点、及びリベット5の軸部の直径を除き、実施例2に係る伝動ベルトと同じ構成である。
<比較例3>
比較例3に係る伝動ベルトは、図8に示す構成である。具体的には、図8(a)に示すように、当該伝動ベルト31は、2本のベルト本体32、及び、複数のブロック39を含む。2本のベルト本体32は、互いに同じ構成であり、それぞれ、内周側32x及び外周側32yに複数のコグ32pを有する。コグ32pは、ベルト本体32の長手方向(図8(a)において、単に「長手方向」と示す方向)に所定間隔をなしつつ離隔して配置されている。また、各ベルト本体32は、エラストマーからなる弾性部32a、弾性部32a内に埋設された複数の心線32b、及び、ベルト本体32の内周側32x及び外周側32yにおいて弾性部32aの表面を被覆するカバー32cを含む。心線32bは、ベルト本体32の長手方向に延在し、ベルト本体32の幅方向(図8(a)において、単に「幅方向」と示す方向)に所定間隔をなしつつ離隔して配置されている。ブロック39は、上ブロック33、下ブロック34、及びブロック33,34を連結するピラー35から構成された、上下一体型のものであり、ベルト本体32の厚み方向(図8(a)において、単に「厚み方向」と示す方向)に関してベルト本体32を挟持している。ブロック39の両側面に形成された開口36内に、ベルト本体32が嵌合している。また、ブロック39における各開口36を画定する部分には、上ブロック33から下ブロック34に向けて突出する凸部33p、及び、下ブロック34から上ブロック33に向けて突出する凸部34pが設けられている。凸部33p,34pは、先端が尖っていると共に、ベルト本体32の長手方向から見てジグザグ形状であり、ベルト本体32におけるコグ32p間の凹部に嵌合している。ブロック39の両側面は、内周側32xから外周側32yに向かって外側に拡がるように傾斜しており、伝動ベルト31をプーリに巻回させたときにプーリにおける略V字状の溝を画定する部分と接触する。
<比較例4>
比較例4に係る伝動ベルトは、ベルト本体2のみからなり、ブロック3,4やリベット5を省略したものである。ベルト本体2としては、実施例1,2,3や比較例1,2に係る伝動ベルトのベルト本体2と同様のものを用いた。
実施例1,2,3及び比較例1〜4の伝動ベルトについて、走行条件を表1に示し、仕様及び実験結果を表2に示す。
Figure 0006144970
Figure 0006144970
表2の実験結果において、実施例1,2,3及び比較例1,2と、比較例3とを比較すると、前者の方が後者に比べて騒音が抑制されていることから、伝動ベルトをプーリに巻回させたときにベルト本体がプーリと接触することで、走行中の騒音を軽減できることがわかる。また、実施例1と実施例2,3とを比較すると、前者はブロックの緩みが少し生じたのに対し、後者はブロックの緩みが生じなかったことから、上ブロック3にテーパ部3tを設けることで、ブロックの緩みを抑制できることがわかる。さらに、実施例1と比較例1との比較、及び、実施例2と比較例2との比較から、実施例1,2は実験終了時まで故障なく走行できたのに対し、比較例1,2は実験途中でリベットやベルト本体が破断して故障が生じたことから、リベットを1本から2本に増やしても、回転規制手段を設けない場合、リベットやベルトが破断して故障が生じ易いことがわかる。
以上、本発明の好適な実施の形態及び実施例について説明したが、本発明は上述の実施形態及び実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、以下のような設計変更が可能である。
・ベルト本体について:
ベルト本体は、内周側のみならず、外周側にも、コグを有してよい
心線やカバーを省略してもよい。また、心線の代わりに、弾性部内に織布、金属薄板等を有してもよい。
・ブロックについて:
回転規制手段として、第1及び第2実施形態では凸部のみを設けているが、凸部及び凹部の両方を設けてもよく、或いは、凸部を設けずに凹部のみを設けてもよい(図9参照)。図9に示す伝動ベルト41は、上ブロック43及び下ブロック44のそれぞれに、凸部(第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4py)の代わりに凹部3q,4qを設けた点を除き、第1実施形態に係る伝動ベルト1と同じ構成である。図9の例では、リベット5による締め付けによって、凹部3q,4qがベルト本体2に食い込んでいる。回転規制手段として凹部を設けることで、軽量化を実現することができる。また、回転規制手段として凸部及び凹部の両方を設けることで、回転規制効果の向上、ベルト本体における凸部の周囲の亀裂の抑制、動的発熱の抑制等の効果を得ることができる。
凸部及び/又は凹部の数、形状、大きさ、配置等は、任意に変更可能である。例えば、第1凸部及び第2凸部は、ベルト本体の幅方向に交互に配置されることに限定されない。第2凸部は、突出方向から見てベルト本体の幅方向に長尺な形状を有することに限定されない。凸部の形状は、第1実施形態では略円錐状や略直方体状であるが、角錐状、円筒状等であってよい。凸部は、心線際まで突出してもよい。第1実施形態のように突出長さや面積が異なる第1凸部及び第2凸部を設けるのではなく、形状やサイズが同じ凸部を複数設けてもよい。
凸部の強度向上のため、凸部を金属製でインサート成形してもよい
上ブロックにテーパ部を設けず、上ブロックにおけるベルト本体と対向する面と、ベルト本体との間に、上ブロックにおけるベルト本体の長手方向に関する中心から端部に向かうにつれて大きくなる隙間が形成されていなくてもよい。
・固定部材について:
固定部材は、リベットに限定されず、ボルト−ナット、ネジ等であってもよい。
固定部材の上下頭部が、ブロックの上下面から突出してもよい。
・伝動ベルトの各構成要素(ベルト本体、ブロック、及びリベット)は、上述の実施形態で例示した以外の任意の材料により構成されてよい。例えば、ブロックは、金属(アルミニウム合金等)のみ、セラミックスのみ、又は、金属及びセラミックスの複合材料のみから構成されたものでもよいし、アルミニウム合金等からなるインサート材を樹脂材に埋設させたものであってもよい。ただし、第2実施形態の上ブロックの材料は、上記のような「板バネ効果」を得るための弾性・靭性・耐久性等を考慮して、選択されることが望ましい。
・第2実施形態に係るθi,θz,Dは、適宜に設定可能である。
本発明に係る伝動ベルトは、例えば、一般産業機械、自動二輪車、スノーモービル、農業機械等における無段変速機に適用可能である。
1;21;41 伝動ベルト
2;22 ベルト本体
2x 内周側
2y 外周側
2p コグ
3;23;43 上ブロック
3px 第1凸部(凸部,回転規制手段)
3py 第2凸部(凸部,回転規制手段)
3q 凹部(回転規制手段)
4;44 下ブロック
4px 第1凸部(凸部,回転規制手段)
4py 第2凸部(凸部,回転規制手段)
4q 凹部(回転規制手段)
5 リベット(固定部材)
22i 傾斜面
23x 基準面
23y 凹面
23z 中間面
23i 凸面

Claims (6)

  1. 長手方向に離隔して配置された複数のコグを少なくとも内周側に有するコグ付きVベルトから構成される、ベルト本体と、
    前記ベルト本体における前記コグが設けられた部分の前記内周側とは反対側の外周側に配置された、上ブロックと、
    前記ベルト本体における前記部分の前記内周側に配置された、下ブロックと、
    前記上ブロック及び前記下ブロックを前記ベルト本体に固定する、1の固定部材と、
    を備え、
    前記上ブロック及び前記下ブロックは、それぞれ、前記ベルト本体と対向する面に、凸部及び凹部の少なくともいずれかから構成される、前記ベルト本体に対する回転を規制する回転規制手段であって、前記1本の固定部材による締め付けによって前記ベルト本体に食い込んだ回転規制手段を有し、
    前記ベルト本体は、前記上ブロック及び前記下ブロックの少なくとも一方との嵌合のための歯部を有さない汎用のコグ付きVベルトから構成され、前記ベルト本体における前記上ブロック及び前記下ブロックのそれぞれと対向する面は、前記回転規制手段が食い込んだ部分を除き、平坦であり、
    前記ベルト本体の幅方向に関して、前記ベルト本体が前記上ブロック及び前記下ブロックよりも突出していることを特徴とする、伝動ベルト。
  2. 前記回転規制手段は、第1凸部、及び、突出長さが前記第1凸部よりも短く且つ突出方向と直交する方向の面積が前記第1凸部よりも大きい第2凸部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の伝動ベルト。
  3. 前記第2凸部が前記突出方向から見て前記幅方向に長尺な形状を有することを特徴とする、請求項に記載の伝動ベルト。
  4. 前記第1凸部及び前記第2凸部が前記幅方向に交互に配置されていることを特徴とする、請求項又はに記載の伝動ベルト。
  5. 前記上ブロックにおける前記ベルト本体と対向する面と、前記ベルト本体との間に、前記上ブロックの前記長手方向に関する中心から端部に向かうにつれて大きくなる隙間が形成されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の伝動ベルト。
  6. 前記ベルト本体は、前記外周側の面と前記幅方向の両側面との境界部分に、前記内周側から前記外周側に向かうにつれて前記ベルト本体の幅が小さくなるように傾斜した、一対の傾斜面を有し、
    前記上ブロックにおける前記ベルト本体と対向する面は、前記幅方向の中央に設けられた平坦な基準面と、前記基準面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ前記基準面よりも前記内周側から前記外周側に向かう方向に後退した一対の凹面と、前記一対の凹面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ平坦な一対の中間面と、前記一対の中間面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ前記外周側から前記内周側に向かう方向に突出した一対の凸面と、を有し、
    前記1の固定部材による締め付けによって、前記基準面と前記外周側の面とが接触すると共に、前記上ブロックにおける前記一対の凹面が設けられた部分が撓み、前記一対の中間面及び前記一対の凸面がそれぞれ前記外周側の面及び前記一対の傾斜面と圧接することにより、前記上ブロックが前記ベルト本体に嵌合していることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の伝動ベルト。
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