JP6144970B2 - 伝動ベルト - Google Patents
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Description
実施例1に係る伝動ベルトは、テーパ部3tが無い(即ち、上ブロック3におけるベルト本体2と対向する面(下面)が平坦である)を除き、第1実施形態に係る伝動ベルト1と同じ構成である。ベルト本体2については、弾性部2aがクロロプレンゴム(CR)、心線2bがアラミド繊維、カバー2cが緯糸にアラミド繊維を用いた帆布で構成されたものを用いた。ブロック3,4については、6,6−ナイロンに補強材としてガラス繊維を50質量%添加したものを用いた。リベット5については、ステンレスからなる中空状のものを用いた。第1凸部3px,4pxの突出長さは1.2mm、第2凸部3py,4pyの突出長さは0.3mmである。
実施例2に係る伝動ベルトは、第1実施形態に係る伝動ベルト1と同じ構成であり、テーパ部3tがある点を除いて実施例1に係る伝動ベルトと同じ構成である。上ブロック3の下面における幅方向中央部分に対するテーパ部3tの角度は、4°である。
実施例3に係る伝動ベルトは、第2実施形態に係る伝動ベルト21と同じ構成であり、傾斜面22iがある点、及び、上ブロックのベルト本体に対する嵌合がある点(上ブロックにおけるベルト本体と対向する面の構成)を除いて、実施例2に係る伝動ベルトと同じ構成である。θiは30°である。θzは、上ブロックのベルト本体に対する固定前は1°、固定後は0°である。Dは、固定前は0.3mm、固定後は0.1mmである。
比較例1に係る伝動ベルトは、リベット5が2本である点、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyが無い点、及びリベット5の軸部の直径を除き、実施例1に係る伝動ベルトと同じ構成である。
比較例2に係る伝動ベルトは、リベット5が2本である点、第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4pyが無い点、及びリベット5の軸部の直径を除き、実施例2に係る伝動ベルトと同じ構成である。
比較例3に係る伝動ベルトは、図8に示す構成である。具体的には、図8(a)に示すように、当該伝動ベルト31は、2本のベルト本体32、及び、複数のブロック39を含む。2本のベルト本体32は、互いに同じ構成であり、それぞれ、内周側32x及び外周側32yに複数のコグ32pを有する。コグ32pは、ベルト本体32の長手方向(図8(a)において、単に「長手方向」と示す方向)に所定間隔をなしつつ離隔して配置されている。また、各ベルト本体32は、エラストマーからなる弾性部32a、弾性部32a内に埋設された複数の心線32b、及び、ベルト本体32の内周側32x及び外周側32yにおいて弾性部32aの表面を被覆するカバー32cを含む。心線32bは、ベルト本体32の長手方向に延在し、ベルト本体32の幅方向(図8(a)において、単に「幅方向」と示す方向)に所定間隔をなしつつ離隔して配置されている。ブロック39は、上ブロック33、下ブロック34、及びブロック33,34を連結するピラー35から構成された、上下一体型のものであり、ベルト本体32の厚み方向(図8(a)において、単に「厚み方向」と示す方向)に関してベルト本体32を挟持している。ブロック39の両側面に形成された開口36内に、ベルト本体32が嵌合している。また、ブロック39における各開口36を画定する部分には、上ブロック33から下ブロック34に向けて突出する凸部33p、及び、下ブロック34から上ブロック33に向けて突出する凸部34pが設けられている。凸部33p,34pは、先端が尖っていると共に、ベルト本体32の長手方向から見てジグザグ形状であり、ベルト本体32におけるコグ32p間の凹部に嵌合している。ブロック39の両側面は、内周側32xから外周側32yに向かって外側に拡がるように傾斜しており、伝動ベルト31をプーリに巻回させたときにプーリにおける略V字状の溝を画定する部分と接触する。
比較例4に係る伝動ベルトは、ベルト本体2のみからなり、ブロック3,4やリベット5を省略したものである。ベルト本体2としては、実施例1,2,3や比較例1,2に係る伝動ベルトのベルト本体2と同様のものを用いた。
・ベルト本体について:
ベルト本体は、内周側のみならず、外周側にも、コグを有してよい。
心線やカバーを省略してもよい。また、心線の代わりに、弾性部内に織布、金属薄板等を有してもよい。
・ブロックについて:
回転規制手段として、第1及び第2実施形態では凸部のみを設けているが、凸部及び凹部の両方を設けてもよく、或いは、凸部を設けずに凹部のみを設けてもよい(図9参照)。図9に示す伝動ベルト41は、上ブロック43及び下ブロック44のそれぞれに、凸部(第1凸部3px,4px及び第2凸部3py,4py)の代わりに凹部3q,4qを設けた点を除き、第1実施形態に係る伝動ベルト1と同じ構成である。図9の例では、リベット5による締め付けによって、凹部3q,4qがベルト本体2に食い込んでいる。回転規制手段として凹部を設けることで、軽量化を実現することができる。また、回転規制手段として凸部及び凹部の両方を設けることで、回転規制効果の向上、ベルト本体における凸部の周囲の亀裂の抑制、動的発熱の抑制等の効果を得ることができる。
凸部及び/又は凹部の数、形状、大きさ、配置等は、任意に変更可能である。例えば、第1凸部及び第2凸部は、ベルト本体の幅方向に交互に配置されることに限定されない。第2凸部は、突出方向から見てベルト本体の幅方向に長尺な形状を有することに限定されない。凸部の形状は、第1実施形態では略円錐状や略直方体状であるが、角錐状、円筒状等であってよい。凸部は、心線際まで突出してもよい。第1実施形態のように突出長さや面積が異なる第1凸部及び第2凸部を設けるのではなく、形状やサイズが同じ凸部を複数設けてもよい。
凸部の強度向上のため、凸部を金属製でインサート成形してもよい。
上ブロックにテーパ部を設けず、上ブロックにおけるベルト本体と対向する面と、ベルト本体との間に、上ブロックにおけるベルト本体の長手方向に関する中心から端部に向かうにつれて大きくなる隙間が形成されていなくてもよい。
・固定部材について:
固定部材は、リベットに限定されず、ボルト−ナット、ネジ等であってもよい。
固定部材の上下頭部が、ブロックの上下面から突出してもよい。
・伝動ベルトの各構成要素(ベルト本体、ブロック、及びリベット)は、上述の実施形態で例示した以外の任意の材料により構成されてよい。例えば、ブロックは、金属(アルミニウム合金等)のみ、セラミックスのみ、又は、金属及びセラミックスの複合材料のみから構成されたものでもよいし、アルミニウム合金等からなるインサート材を樹脂材に埋設させたものであってもよい。ただし、第2実施形態の上ブロックの材料は、上記のような「板バネ効果」を得るための弾性・靭性・耐久性等を考慮して、選択されることが望ましい。
・第2実施形態に係るθi,θz,Dは、適宜に設定可能である。
2;22 ベルト本体
2x 内周側
2y 外周側
2p コグ
3;23;43 上ブロック
3px 第1凸部(凸部,回転規制手段)
3py 第2凸部(凸部,回転規制手段)
3q 凹部(回転規制手段)
4;44 下ブロック
4px 第1凸部(凸部,回転規制手段)
4py 第2凸部(凸部,回転規制手段)
4q 凹部(回転規制手段)
5 リベット(固定部材)
22i 傾斜面
23x 基準面
23y 凹面
23z 中間面
23i 凸面
Claims (6)
- 長手方向に離隔して配置された複数のコグを少なくとも内周側に有するコグ付きVベルトから構成される、ベルト本体と、
前記ベルト本体における前記コグが設けられた部分の前記内周側とは反対側の外周側に配置された、上ブロックと、
前記ベルト本体における前記部分の前記内周側に配置された、下ブロックと、
前記上ブロック及び前記下ブロックを前記ベルト本体に固定する、1本の固定部材と、
を備え、
前記上ブロック及び前記下ブロックは、それぞれ、前記ベルト本体と対向する面に、凸部及び凹部の少なくともいずれかから構成される、前記ベルト本体に対する回転を規制する回転規制手段であって、前記1本の固定部材による締め付けによって前記ベルト本体に食い込んだ回転規制手段を有し、
前記ベルト本体は、前記上ブロック及び前記下ブロックの少なくとも一方との嵌合のための歯部を有さない汎用のコグ付きVベルトから構成され、前記ベルト本体における前記上ブロック及び前記下ブロックのそれぞれと対向する面は、前記回転規制手段が食い込んだ部分を除き、平坦であり、
前記ベルト本体の幅方向に関して、前記ベルト本体が前記上ブロック及び前記下ブロックよりも突出していることを特徴とする、伝動ベルト。 - 前記回転規制手段は、第1凸部、及び、突出長さが前記第1凸部よりも短く且つ突出方向と直交する方向の面積が前記第1凸部よりも大きい第2凸部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の伝動ベルト。
- 前記第2凸部が前記突出方向から見て前記幅方向に長尺な形状を有することを特徴とする、請求項2に記載の伝動ベルト。
- 前記第1凸部及び前記第2凸部が前記幅方向に交互に配置されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の伝動ベルト。
- 前記上ブロックにおける前記ベルト本体と対向する面と、前記ベルト本体との間に、前記上ブロックの前記長手方向に関する中心から端部に向かうにつれて大きくなる隙間が形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の伝動ベルト。
- 前記ベルト本体は、前記外周側の面と前記幅方向の両側面との境界部分に、前記内周側から前記外周側に向かうにつれて前記ベルト本体の幅が小さくなるように傾斜した、一対の傾斜面を有し、
前記上ブロックにおける前記ベルト本体と対向する面は、前記幅方向の中央に設けられた平坦な基準面と、前記基準面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ前記基準面よりも前記内周側から前記外周側に向かう方向に後退した一対の凹面と、前記一対の凹面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ平坦な一対の中間面と、前記一対の中間面に対して前記幅方向の両側に隣接して設けられ且つ前記外周側から前記内周側に向かう方向に突出した一対の凸面と、を有し、
前記1本の固定部材による締め付けによって、前記基準面と前記外周側の面とが接触すると共に、前記上ブロックにおける前記一対の凹面が設けられた部分が撓み、前記一対の中間面及び前記一対の凸面がそれぞれ前記外周側の面及び前記一対の傾斜面と圧接することにより、前記上ブロックが前記ベルト本体に嵌合していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の伝動ベルト。
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