JP6143179B2 - 操作入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチ操作によって入力が行われる操作面を有する操作入力装置に関する。
従来、この種の操作入力装置において、ユーザが操作面をタッチ操作したときに、メカニカルなスイッチを押したかのような触感をユーザに与える(つまり、触感フィードバックを付与する)ために、操作面を含む部位(以下「タッチ操作部」という)を変位させるアクチュエータを駆動制御することでタッチ操作部の変位を制御するものが知られている。
例えば、本願出願人は、ユーザの指等の皮膚が物体に接触している場合に、その皮膚のすべり量(物体の水平方向における皮膚の変位量)と変位速度または変位速度の時間変化である加速度とがある条件を満たしたときに、マイスナー小体やパチニ小体等の皮膚の感覚受容器を刺激でき、さらに、皮膚の変位量の値と変位速度または加速度の値が変わることで、異なる硬さの触感フィードバックを付与できることを見出している。
このことを利用して、タッチ操作部の変位量(例えば、操作面の水平方向にタッチ操作部を変位させる量)および変位速度または加速度を調整することにより、所望の硬さの触感フィードバックを付与できる操作入力装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−221387号公報
しかしながら、従来の操作入力装置では、触感フィードバックにおける硬さの違いをユーザに感じさせることができるものの、一般的にメカニカルなスイッチをユーザが押したときのスイッチにかかる力と変位との特性(F−s特性)が考慮されていなかったことから、実際にメカニカルなスイッチを押したかのような触感をユーザに与えるための改善の余地があった。
具体的には、従来の操作入力装置では、タッチ操作のうち、操作面への押し込み過程、および操作面からの押し戻し過程において夫々、図6に示すように、タッチ操作部に対して加速度を付与させる制御を1回行うだけであるため、F−s特性に見合った制御がなされておらず、実際のメカニカルなスイッチから受ける触感との差異が生じている懸念があった。
本発明は、上記懸念に鑑みてなされたものであり、実際のメカニカルなスイッチから受ける触感により近い触感フィードバックを付与できる操作入力装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明は、タッチ操作によって入力が行われる操作面を含むタッチ操作部と、操作面へのタッチ操作を検出する操作検出手段と、タッチ操作部を変位させる操作部変位手段と、操作検出手段がタッチ操作を検出したときに、操作部変位手段を駆動制御することでタッチ操作部の変位を制御する変位制御手段とを備える操作入力装置である。そして、本発明では、変位制御手段が、操作部変位手段を駆動制御する際に、タッチ操作部に対して、互いに正負が異なる二つのピークを有するように加速度を付与する加速度付与制御を実行する。
一般的に、メカニカルなスイッチのF−s特性では、スイッチからユーザが受ける力は、その押し込み過程において、スイッチの変位が大きくなるにつれて増加した後、一時的に減少してから再び増加し、その押し戻し過程において、スイッチの変位が小さくなるにつれて減少した後、一時的に増加してから再び減少することが知られている。
これに対し、本願出願人は、スイッチからユーザが受ける力が、その押し込み過程において、一時的に減少してから再び増加し、その押し戻し過程において、一時的に増加してから再び減少する点に着目し、時間軸に対するスイッチの変位速度の変化(つまり、加速度)を、その押し込み過程において、一時的に減少させてから再び増加させ、その押し戻し過程において、一時的に増加させてから再び増加させればよいことに着目した。
このような点に鑑みて、本発明では、タッチ操作において、操作面への押し込み過程、および操作面からの押し戻し過程のいずれの場合であっても、タッチ操作部に対して、互いに正負が異なる二つのピークを有するように加速度を付与するように構成した。
したがって、本発明によれば、タッチ操作によって入力が行われる操作面を有する操作入力装置において、従来のものと比べ、F−s特性に見合った制御がなされることになる分、実際のメカニカルなスイッチから受ける触感により近い触感フィードバックを付与することができる。
なお、本願出願人は、二つのピークの時間間隔や夫々のピークの大きさを変更し、ユーザに実際に試してもらう官能検査を行った。その結果、二つのピークの時間間隔が10msec以下であると、タッチ操作部の変位量を比較的大きくする必要なく、タッチ操作に応じたクリック感をユーザに与えることができ、二つのピークのうち、一つ目のピークの絶対値に比べて、二つ目のピークの絶対値が大きい(望ましくは、2倍以上5倍以下である)と、より違和感のないクリック感をユーザに与えられることがわかった。
ちなみに、本発明において、操作面は、タッチ操作によって入力を行う対象箇所が明示された表示画面に対応づけられており、操作面へのタッチ操作が対象箇所に対する押し込み過程の操作であることを判断する第1の操作過程判断手段と、操作面へのタッチ操作が対象箇所に対する押し戻し過程の操作であることを判断する第2の操作過程判断手段とを備える構成のもと、以下のように構成されるとよい。
即ち、変位制御手段は、第1の操作過程判断手段によってタッチ操作が押し込み過程の操作であると判断された場合、1回目の加速度付与制御を実行し、前記第2の操作過程判断手段によってタッチ操作が押し戻し過程の操作であると判断された場合、1回目の加速度付与制御のときと比べて、二つのピークがいずれも正負反転するように2回目の加速度付与制御を実行する。
このような構成によれば、タッチ操作の押し込み過程において、あたかもスイッチが一時的に下方に吸い込まれてからそれ以上下方に変位しない感触をユーザに与えることができ、タッチ操作の押し戻し過程において、あたかもスイッチが一時的に上方に吸い上げられてからそれ以上上方に変位しない感触をユーザに与えることができる。
操作入力装置の構造を例示する図であり、(a)は水平方向における断面図、(b)はハウジング10を取り外したときの正面図である。 操作入力装置の電気的構成を例示するブロック図である。 操作入力装置の制御部が実行する加速度付与制御処理の内容を例示するフローチャートである。 (a)は、通常のメカニカルなスイッチのF−s特性(力−変位特性)を例示するグラフであり、(b)は、加速度付与制御処理においてどのように加速度を変化させるかを例示するグラフである。 操作入力装置の操作感をユーザに実際に試してもらった官能検査の結果を例示するマトリックス図である。 従来構成における制御を説明するための説明図である。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、本実施形態の操作入力装置1は、車両の室内において運転席の前方(例えば、センターコンソール)に設置され、ナビゲーション装置における表示装置(ディスプレイ21)と一体に形成されたタッチパネルとして構成されている。
<全体構成>
図1および図2に示すように、操作入力装置1は、ハウジング10、制御部11、タッチ検出器12、水平方向移動機構部13、フロントパネル14、変位パラメータ記憶部15およびディスプレイ21を備えている。
ディスプレイ21は、ハウジング10に収容された周知の液晶ディスプレイであり、ナビゲーション装置の制御部(以下「ナビ制御部20」という)に接続されている。ナビ制御部20は、ナビゲーション装置としての各種機能を実現するための処理を実行するものであり、例えば車両の現在地とその周辺の地図データをディスプレイ21に表示したり、その表示形態や目的地等に関する各種設定を行うためのアイコンをディスプレイ21に表示したりする等、ディスプレイ21の表示制御を行う。また、ナビ制御部20は、ディスプレイ21に表示されたアイコン等の対象箇所がタッチ操作されると、その対象箇所に応じた処理を実行する。なお、本実施形態では、ディスプレイ21の表示制御を行うナビ制御部20と、後述のフロントパネル14の変位を制御する制御部11とを区別しているが、これらを一つの制御部で実現してもよい。
タッチ検出器12は、ディスプレイ21とフロントパネル14との間に設けられたシート状の周知のタッチセンサであり、フロントパネル14の操作面141へのタッチ操作(タッチ位置)を検出し、その検出信号を制御部11およびナビ制御部20に出力する。例えば、タッチ検出器12は、投影型の静電容量式のタッチセンサである場合には、ITO等で形成された透明電極がマトリックス状に多数配置された電極層を有しており、フロントパネル14の操作面141に指が触れると、その付近の電極に静電容量の変化が生じ、その静電容量に変化が生じた電極の位置に応じた信号を出力するように構成されている。
フロントパネル14は、ガラスや樹脂など透明な材料で形成されており、タッチ検出器12を覆うように配置されている。このフロントパネル14の平面状の表面は、ユーザによってタッチ操作が行われる操作面141とされている。なお、本実施形態では、フロントパネル14とタッチ検出器12とを区別しているが、これらを一つのパネルで実現したタッチ検出機能付きのフロントパネルを採用してもよい。
ハウジング10は、ディスプレイ21の横方向(水平方向)に平行な断面が凹状に形成されており、下方からディスプレイ21、タッチ検出器12、フロントパネル14の順に収容するように構成されている。また、ハウジング10には、フロントパネル14の左右端付近に横方向に窪んだスペース103、104が形成されている。これらのスペース103、104には、それぞれアクチュエータ131、132が設けられている。
アクチュエータ131、132は、フロントパネル14を横方向(水平方向)に移動させる水平方向移動機構部13を構成するものである。詳細には、ハウジング10における右側のスペース103に設けられた右側アクチュエータ131と、ハウジング10における左側のスペース104に設けられた左側アクチュエータ132とによって構成され、これらアクチュエータ131、132は、フロントパネル14を介して互いに対する位置に設けられている。
右側アクチュエータ131は、フロントパネル14の右端部142の中心付近に接続されており、フロントパネル14を左方向(左側アクチュエータ132の方向)に押す(変位させる)ものであり、左側アクチュエータ132は、フロントパネル14の左端部143の中心付近に接続されており、フロントパネル14を右方向(右側アクチュエータ131の方向)に押す(変位させる)ものである。よって、これらアクチュエータ131、132を交互に駆動させることで、フロントパネル14(およびフロントパネル14と一体に形成されたタッチ検出器12)を、フロントパネル14の横方向(水平方向)に反転可能に変位(振動)させることができる。なお、アクチュエータ131、132には、例えば圧電素子(ピエゾ素子)や電磁ソレノイドを利用したものが用いられる。
制御部11は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成され、例えば、CPUが、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、RAMを作業エリアとして用い、各種の処理を実行するものである。制御部11には、タッチ検出器12、水平方向移動機構部13および変位パラメータ記憶部15が電気的に接続されている。そして、制御部11は、タッチ検出器12からの検出信号に基づいて、水平方向移動機構部13(アクチュエータ131、132)を駆動制御して、フロントパネル14を変位させる処理を実行する。
変位パラメータ記憶部15は、ハードディスク装置やフラッシュメモリ等によって構成され、ユーザがフロントパネル14をタッチ操作したときにメカニカルなスイッチを押したかのような触感(クリック感)を与えるように、マイスナー小体やパチニ小体、メンケル細胞等の皮膚の感覚受容器を刺激するために必要な条件を刺激可能条件(詳細については、特許文献1参照)とし、この刺激可能条件を満足するフロントパネル14の変位量、変位速度および加速度の数値(以下「変位パラメータ」という)が記憶されている。そして、制御部11は、この変位パラメータ記憶部15に記憶されている変位パラメータを読み出し、読み出した変位パラメータに基づいてフロントパネル14を変位させる。
<加速度付与制御処理>
次に、タッチ操作時にフロントパネル14を変位させるときの制御部11が実行する処理のうち、フロントパネル14に対して加速度を付与する加速度付与制御処理について説明する。なお、加速度以外の変位パラメータを用いる処理については、特許文献1(特開2012−221387号公報)に開示した内容を適宜利用することができ、発明の要部ではないため、その説明を省略する。
加速度付与制御処理は、例えば制御部11の起動時(車両のエンジン始動時)に開始され、その後、一定間隔おきに繰り返し実行される。なお、ディスプレイ21には、ナビゲーション装置の動作を指示するためのアイコンを含む画面(例えば、目的地設定画面等)が表示されているものとする。
図3に示すように、まず、制御部11は、タッチ検出器12からの検出信号に基づき、フロントパネル14の操作面141がタッチ操作されたか否かを判断する(S110)。タッチ操作された場合は(S110;YES)、その操作が、アイコンを押下する操作ではなく、単にアイコンをなぞっているなぞり操作(詳しくは、特許文献1参照)であるか否かを判断する(S120)。
S120において、タッチ操作がなぞり操作である場合には(S120;YES)、本処理(加速度付与制御処理)を終了し、タッチ操作がなぞり操作でない場合には(S120;NO)、ユーザは、アイコンを押下操作していると考えられるので、S130以降の処理で押下操作の過程に応じた加速度付与制御を実行する。
具体的には、S130において、現在の操作過程が、アイコンを押し込むときの過程(押し込み過程)であることを判断する。押し込み過程であることの判断方法は、例えば、アイコンを押し込もうとする意思がユーザに働いているときには、指の接触面積が大きくなると考えられるので、タッチ検出器12からの検出信号(タッチ位置(=接触面積)に応じた検出信号)に基づいて、指の接触面積が大きくなるように変化していることを判断することで、押し込み過程であることを判断する(詳しくは、特許文献1参照)。
次いで、フロントパネル14に対して、互いに正負が異なる二つのピークを有するように加速度を付与する加速度付与制御を1回実行する(S140)。ここで、図4(b)は、時間(横軸)に対してフロントパネル14に付与する加速度(縦軸)をどのように変化させるかを示した加速度付与制御のライン50を示している。なお、図4(b)において、加速度が正である領域は、フロントパネル14が左右方向の一方(例えば右方向)に加速していることを示し、加速度が負である領域は、フロントパネル14が左右方向の他方(例えば左方向)に加速していることを示す。また、ライン50(加速度)を時間積分した値がフロントパネル14の変位速度であり、さらに変位速度を時間積分した値がフロントパネル14の変位となる。加速度付与制御は、右側アクチュエータ131および左側アクチュエータ132を駆動制御することにより、フロントパネル14を左右方向に変位させることで図4(b)に示す加速度を付与する。
S140では、S130において押し込み過程であると判断された場合に行う加速度付与制御(以下「1回目の加速度付与制御」という)では、図4(b)に示すように、一つ目のピークP11が負の加速度(例えば、約−0.15G)となり、二つ目のピークP12が、ピークP11に比べて絶対値が大きい正の加速度(例えば、約0.6G)となるように、アクチュエータ131、132の駆動制御を行う。また、加速度付与制御では、二つのピークP11、P12間の時間間隔が10msec(0.01sec)以下の範囲となるように、アクチュエータ131、132の駆動制御を行う。
ここで、図5は、このような加速度付与制御を行うことにより、フロントパネル14を複数振動させた場合であっても1つのクリック感が得られるかどうか、複数のユーザに実際に試してもらう官能検査による実験結果を示したものである。なお、図5において、横軸は、フロントパネル14の変位[μm]であり、縦軸は、ピークP11、P12間の時間間隔(振動間隔)[msec]である。そして、横軸と縦軸が交差する枠内には、加速度の最大値(即ち、ピークP12)を表している。なお、ピークP11は、ピークP12に比べて、その絶対値が1/5〜1/2の範囲の値となるように設定した。換言すれば、ピークP12は、ピークP11に比べて、その絶対値が2倍以上5倍以下となるように設定している。
この官能検査による実験では、フロントパネル14の変位が25μmである条件のもと、振動間隔が2msec〜8msecである場合に、フロントパネル14を複数振動させた場合であっても1つのクリック感が得られることが検証され、変位が90μm〜180μmである条件のもと、振動間隔が2msec〜10msecである場合、および、変位が200μmである条件のもと、振動間隔が2msec〜14msecである場合も同様に、1つのクリック感が得られることが検証された。つまり、振動間隔が10ms以下であれば、ユーザが違和感のないクリック感と感じることが支配的となり、振動の大きさ(変位)にはほとんど依存しないことが分かる。また、ピークP12は、ピークP11に比べて、その絶対値が2倍以上5倍以下となるように設定した場合に、フロントパネル14を複数振動させた場合であっても1つのクリック感が得られることが確認された。
図4の説明に戻って、加速度付与制御処理では、次いで、S150において、現在の操作過程が、アイコンを押し戻すときの過程(押し戻し過程)であることを判断する。この場合は、先の押し込み過程のときと逆の手順で判断する。つまり、押し戻し過程であることの判断方法は、タッチ検出器12からの検出信号(タッチ位置(=接触面積)に応じた検出信号)に基づいて、指の接触面積が小さくなるように変化していることを判断することで、押し戻し過程であることを判断する(詳しくは、特許文献1参照)。
次いで、フロントパネル14に対して、互いに正負が異なる二つのピークを有するように加速度を付与する加速度付与制御を1回実行する(S160)。このS150において押し戻し過程であると判断された場合に行う加速度付与制御(以下「2回目の加速度付与制御」という)では、図4(b)に示すように、一つ目のピークP21が正の加速度(例えば、約0.25G)となり、二つ目のピークP22が、ピークP21に比べて絶対値が大きい負の加速度(例えば、約−0.4G)となるように(但し、二つのピークP21,P22間の時間間隔が10msec(0.01sec)以下の範囲となるように)、アクチュエータ131,132の駆動制御を行う。つまり、2回目の加速度付与制御では、1回目の加速度付与制御のときと比べて、二つのピークP21、P22がいずれも正負反転する(P11が負であるのに対してP21が正であり、P12が正であるのに対してP22が負である)ように、アクチュエータ131,132の駆動制御を行っている。
ここで、図4(a)は、通常のメカニカルなスイッチのF−s特性(力−変位特性)を示すものである。なお、図4(a)において、横軸は、スイッチの変異[mm]であり、縦軸は、スイッチの押下操作(押してからリリースするまでの一連の操作)に伴って、作用・反作用によりスイッチから指に受ける力[N]である。図4(a)に示すように、メカニカルなスイッチのF−s特性では、スイッチからユーザが受ける力は、その押し込み過程において、スイッチの変位が大きくなるにつれて増加した後、一時的に減少してから再び大きく増加し、その押し戻し過程において、スイッチの変位が小さくなるにつれて減少した後、一時的に増加してから再び大きく減少する。
このうち、人がメカニカルなスイッチを押下操作した際にクリック感を感じるのは、スイッチの変位が増した際に力が一時的に減少することによる加速度の変化を人の感覚受容器が感じるためであると考えられる。このため、操作入力装置1では、図4(b)に示すように、フロントパネル14の操作面141への押し込み過程において、2回の加速度をフロントパネル14に付与する際に、1回目の加速度(P11)が2回目の加速度(P12)よりもその絶対値が小さく、且つ正負が反転するようにした。これは、1回目の加速度(P11)によってF−s特性における一時的に力が減少する部分を表現し、2回目の加速度(P12)によってスイッチがそれ以上、下方に変位できないところまで変位し、急に動きが制限される際に力が大きく増加する部分を表現するためである。
また、同様に、フロントパネル14の操作面141からの押し戻し過程において、2回の加速度をフロントパネル14に付与する際に、1回目の加速度(P21)が2回目の加速度(P22)よりもその絶対値が小さく、且つ正負が反転するようにした。これは、1回目の加速度(P21)によってF−s特性における一時的に力が増加する部分を表現し、2回目の加速度(P21)によってスイッチがそれ以上、上方に変位できないところまで変位し、急に動きが制限される際に力が大きく減少する部分を表現するためである。
<効果>
以上説明したように、操作入力装置1によれば、メカニカルなスイッチのF−s特性に応じた加速度を模擬してフロントパネル14に付与するため、実際のメカニカルなスイッチから受ける触感により近い触感フィードバックをユーザに付与することができる。
また、二つのピークP11、P12の時間間隔や夫々のピークの大きさを変更し、ユーザに実際に試してもらう官能検査を行った結果、二つのピークP11、P12の時間間隔が10msec以下であると、フロントパネル14の変位を比較的大きくする必要なく、タッチ操作に応じたクリック感をユーザに与えることができ、二つのピークP11、P12のうち、一つ目のピークP11の絶対値に比べて、二つ目のピークP12の絶対値が大きい(望ましくは、2倍以上5倍以下である)と、より違和感のないクリック感をユーザに与えることができる。
さらに、操作入力装置1では、タッチ操作が押し込み過程の操作であると判断された場合、1回目の加速度付与制御を実行し、タッチ操作が押し込み過程を経た後の押し戻し過程の操作であると判断された場合、1回目の加速度付与制御のときの二つのピークP11、P12と比べて、二つのピークP21、P22がいずれも正負反転するように2回目の加速度付与制御を実行するようにした。
このため、操作入力装置1によれば、タッチ操作の押し込み過程において、あたかもスイッチが一時的に下方に吸い込まれてからそれ以上下方に変位しない感触をユーザに与えることができ、タッチ操作の押し戻し過程において、あたかもスイッチが一時的に上方に吸い上げられてからそれ以上上方に変位しない感触をユーザに与えることができる。
<発明との対応>
なお、本実施形態において、フロントパネル14がタッチ操作部、タッチ検出器12が操作検出手段、水平方向移動機構部13(アクチュエータ131、132)が操作部変位手段、制御部11が変位制御手段、S130を行う制御部11が第1の操作過程判断手段 S150を行う制御部11が第2の操作過程判断手段の各一例にそれぞれ相当する。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態の操作入力装置1は、ナビゲーション装置における表示装置(ディスプレイ21)と一体に形成されたタッチパネルとして構成されているが、これに限定されるものではなく、スマートフォンやタブレット端末等のタッチパネルとして構成されてもよいし、タッチパネルに限定されずに、マウスポインタ等の操作を行うためのタッチパッドであってもよい。
また、上記実施形態の操作入力装置1では、フロントパネル14の横方向(水平方向)に反転可能に変位(振動)させるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、フロントパネル14の縦方向(垂直方向)に反転可能に変位(振動)させるように構成されてもよい。
1…操作入力装置、10…ハウジング、11…制御部、12…タッチ検出器、13…水平方向移動機構部、14…フロントパネル、15…変位パラメータ記憶部、20…ナビ制御部、21…ディスプレイ、50…ライン、103、104…スペース、131…右側アクチュエータ、132…左側アクチュエータ、141…操作面、142…右端部、143…左端部。

Claims (5)

  1. タッチ操作によって入力が行われる操作面(141)を含むタッチ操作部(14)と、
    前記操作面へのタッチ操作を検出する操作検出手段(12)と、
    前記タッチ操作部を変位させる操作部変位手段(13)と、
    前記操作検出手段がタッチ操作を検出したときに、前記操作部変位手段を駆動制御することで前記タッチ操作部の変位を制御する変位制御手段(11)と、
    を備え、
    前記変位制御手段は、前記操作部変位手段を駆動制御する際に、前記タッチ操作部に対して、互いに正負が異なる二つのピークを有するように加速度を付与する加速度付与制御(S140、S160)を実行するにあたり、前記二つのピークのうち、一つ目のピークの絶対値に比べて、二つ目のピークの絶対値が大きくなるように前記加速度付与制御を実行することを特徴とする操作入力装置。
  2. 前記変位制御手段は、前記二つのピークのうち、一つ目のピークの絶対値に比べて、二つ目のピークの絶対値が2倍以上となるように前記加速度付与制御を実行することを特徴とする請求項に記載の操作入力装置。
  3. 前記変位制御手段は、前記二つのピークのうち、一つ目のピークの絶対値に比べて、二つ目のピークの絶対値が5倍以下となるように前記加速度付与制御を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の操作入力装置。
  4. タッチ操作によって入力を行う対象箇所が明示された表示画面に対応づけられており、当該タッチ操作によって入力が行われる操作面(141)を含むタッチ操作部(14)と、
    前記操作面へのタッチ操作を検出する操作検出手段(12)と、
    前記タッチ操作部を変位させる操作部変位手段(13)と、
    前記操作検出手段がタッチ操作を検出したときに、前記操作部変位手段を駆動制御することで前記タッチ操作部の変位を制御する変位制御手段(11)と、
    前記操作面へのタッチ操作が前記対象箇所に対する押し込み過程の操作であることを判断する第1の操作過程判断手段(S130)と、
    前記操作面へのタッチ操作が前記押し込み過程の操作を経た後の前記対象箇所に対する押し戻し過程の操作であることを判断する第2の操作過程判断手段(S150)と、
    を備え、
    前記変位制御手段は、前記操作部変位手段を駆動制御する際に、前記タッチ操作部に対して、互いに正負が異なる二つのピークを有するように加速度を付与する加速度付与制御(S140、S160)を実行するにあたり、前記第1の操作過程判断手段によってタッチ操作が前記押し込み過程の操作であると判断された場合、1回目の前記加速度付与制御(S140)を実行し、前記第2の操作過程判断手段によってタッチ操作が前記押し戻し過程の操作であると判断された場合、前記1回目の加速度付与制御のときと比べて、前記二つのピークがいずれも正負反転するように2回目の前記加速度付与制御(S160)を実行することを特徴とする操作入力装置。
  5. 前記変位制御手段は、前記二つのピークの時間間隔が10msec以下となるように前記加速度付与制御を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の操作入力装置。
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