JP6142583B2 - 車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子本体と、車輪と、座席と、自走用の駆動装置と、駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備えた車椅子に関する。
従来、駆動装置の走行状態を制御するにあたって、車椅子本体の前方側部にジョイスティックユニットを設けたものが知られている(例えば、特許文献1)。運転者によるジョイスティックの操作量に応じて、車椅子の進行速度や進行方向が制御される。
特許文献1に記載の技術では、ジョイスティックの前後方向及び左右方向における操作領域のうち、動作不可状態となる不感帯領域を設定している。例えば、運転者によるジョイスティックの操作領域が、前後方向に設定された不感帯領域の範囲内であれば、左右方向の操作による旋回を禁止するものである。このため、運転者によるジョイスティックの直進操作特性が左右に多少傾いても、操作範囲が不感帯領域の範囲内にある限り車椅子は直進する。
特開平9−130918号公報
ところで、ジョイスティックの把持状態や操作姿勢は、運転者によって様々である。従来の車椅子において、運転者による直進操作が不感帯領域の範囲内であれば、運転者の意図する直進が実行される。しかしながら、運転者によっては直進操作を行おうとしても、ジョイスティックが斜め前方に操作されるなど不感帯領域の範囲外に出る場合があり、運転者の意に反して、車椅子は直進ではなく旋回してしまう。
このような課題を解決するには、例えば、ジョイスティックユニット自体の向きを変えて車椅子に取付ける必要がある。しかしながら、ジョイスティックが邪魔になって乗降スペースが狭くなったり、表示部が見にくいといった不都合が生じる。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消するために、運転者の操作特性に適応した操作し易い車椅子を提供することを目的とする。
本発明に係る車椅子の特徴構成は、車椅子本体と、車輪と、座席と、自走用の駆動装置と、前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え、前記表示装置は、前記前進操作方向を示す指標が設けられた環状のダイヤル部を有し、前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更する点にある。
また、車椅子の特徴構成は、車椅子本体と、車輪と、座席と、自走用の駆動装置と、前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え、前記表示装置は、径方向に突出した第1突起部を含む環状のケース部と、前記ケース部に対して着脱可能且つ相対回転可能に構成され、回転軸芯方向に突出した第2突起部を含む環状のダイヤル部とを有し、前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更し、前記ダイヤル部の回転範囲が、前記ジョイスティックの360度の可動範囲のうち前記車椅子本体を基準にしたときの前進方向成分を含む半円領域の範囲内となるように、前記第2突起部の移動が前記第1突起部により規制される点にある。
また、車椅子の特徴構成は、車椅子本体と、車輪と、座席と、自走用の駆動装置と、前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え、前記表示装置は、周方向に沿った溝部を含む環状のケース部と、前記ケース部に対して着脱可能且つ相対回転可能に構成され、回転軸芯方向に突出した状態で前記溝部に収容された突起部を含む環状のダイヤル部とを有し、前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更し、前記ダイヤル部の回転範囲が、前記ジョイスティックの360度の可動範囲のうち前記車椅子本体を基準にしたときの前進方向成分を含む半円領域の範囲内となるように、前記突起部の移動が前記溝部により規制される点にある。
また、車椅子の特徴構成は、車椅子本体と、車輪と、座席と、自走用の駆動装置と、
前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え、前記表示装置は、環状のケース部と、前記ケース部に対して着脱可能且つ相対回転可能に構成された環状のダイヤル部とを有し、前記ケース部および前記ダイヤル部のいずれか一方は、凸状に形成された第1接当部を有し、前記ケース部および前記ダイヤル部のいずれか他方は、凹状に形成された複数の第2接当部を有し、前記ダイヤル部が回転することで第1接当部が複数の前記第2接当部の何れか一つに係合し、前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更する点にある。
運転者がジョイスティックを操作することで、車椅子の駆動装置に前進、後退、右旋回、左旋回といった指示を与えることが出来る。この時、運転者が座席に座った時の姿勢は前方を向いているので、運転者によるジョイスティックの操作方向は、前進方向を基準として決定される場合がほとんどである。また、一般的な走行環境において、運転者がよく利用する方向も前進方向である。
このため、本構成では、制御部に、前進操作方向を、運転者の操作特性に応じて変更できる前進操作方向変更部を設けている。前進操作方向が変更されると、運転者が前進方向と認識するジョイスティックの操作方向が、実際の車椅子の前進方向となる。このように、前進方向の操作精度が高まるので、運転者にとって操作し易い車椅子を提供できる。
特に、本構成では、前進操作方向を変更した後の前進操作方向を表示して運転者に知らせることができる。運転者は、表示装置を目視で確認することで、前進操作方向あるいは前進操作方向が変更されたことを認識する。従って、ジョイスティックの前進操作における車椅子の誤動作を防止することができる。
本発明の車椅子にあっては、前記第1接当部と前記第2接当部とが当接することで発生する電気信号により前記ダイヤル部の回転位置を検出すると好適である。
本構成であれば、運転者は第2接当部のみを回転操作すればよい。この場合、ジョイスティックを操作する必要がなく、且つ、車椅子を走行させることなく、前進操作方向を変更することができる。よって、前進操作方向の設定が非常に簡単なものとなる。
本実施形態における車椅子の全体斜視図である。 本実施形態における操作方法の説明図である。 本実施形態における表示装置の模式図である。 本実施形態における制御系の構成を模式的に示すブロック図である。 本実施形態における前進操作方向の設定手順を示すフロー図である。 本実施形態における前進操作方向を変更する場合のフローチャートである。 別実施形態における表示装置の模式図である。 別実施形態における表示装置の模式図である。 別実施形態における制御系の構成を模式的に示すブロック図である。
以下に、本発明に係る車椅子Aの実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1は、本実施形態における車椅子Aの全体斜視図を示している。
車椅子Aは、車椅子本体1と、右後輪15R及び左後輪15Lを有する車輪15と、右前輪18R及び左前輪18Lを有するキャスター18と、運転者が前方を向いて着座可能な座席17と、背面に設けられたバッテリー16と、車輪15を駆動する右モータ13R及び左モータ13Lで構成されるモータ13を有する駆動装置30と、駆動装置30を制御するジョイスティックユニット(制御部の一例)11とを備えている。
キャスター18より大径に構成された車輪15が、路面と接地しながら回転駆動することで車椅子Aが移動する。なお、右前輪18R及び左前輪18Lは、車椅子Aの左右双方に配置しているが、センターに配置した単キャスター方式でも良い。
図4は、車椅子Aのジョイスティックユニット11と駆動装置30とのブロック図を示している。
ジョイスティックユニット11は、車椅子本体1を前進走行等させるジョイスティック12と、背面や側面に設けられるスイッチ14と、ジョイスティック12の前進操作方向を運転者が変更可能な前進操作方向変更部22と、前進操作方向記憶部24と、LED(発光ダイオード)などの表示ランプLを有する表示装置23と、CPUやメモリーなどから構成される演算部25とを備えている。
なお、ジョイスティック12は棒状のものに限らず、球面状のものでも良い。
駆動装置30は、ジョイスティックユニット11からの制御信号に基づき、右モータ13R及び左モータ13Lによって右後輪15R及び左後輪15Lを回転させる。右後輪15R及び左後輪15Lには、バッテリー16から出力される電気エネルギーが伝達され、右後輪15Rと左後輪15Lとが夫々独立して駆動する。
車椅子Aは、右後輪15Rと左後輪15Lとが同じ回転速度であれば前進又は後退する。また、車椅子Aは、右後輪15Rの回転速度が左後輪15Lの回転速度より大きければ左旋回し、左後輪15Lの回転速度が右後輪15Rの回転速度より大きければ右旋回する。
図2を用いて、ジョイスティック12の基本的な操作方法について説明する。
左右方向をX軸、前後方向をY軸として、後述する前進操作方向の変更が行われていない状態での、最前進位置をFYо、最後退位置をBYо、最右旋回位置をRXо、最左旋回位置をLXоと表記する。
ジョイスティック12は360度の可動範囲を持っており、中立位置Oを基準として、運転者がジョイスティック12を前後左右方向に傾倒することで車椅子Aが移動する。具体的には、ジョイスティック12をFYоの方向に傾ければ前進、BYоの方向に傾ければ後退、RXоの方向に傾ければ右旋回、LXоの方向に傾ければ左旋回となる。例えば、運転者が左斜めの方向に所定の速度で移動したい場合は、半径r、角度θの位置までジョイスティック12を移動させる。
次に、図2−図5を用いて、運転者がジョイスティック12の前進操作方向を変更設定する方法を説明する。
前進操作方向変更部22によって、運転者が直進と認識する方向にジョイスティック12を動かすことによって、前進操作方向の初期設定が変更される。次いで、前進操作方向変更部22によって変更された前進操作方向は、前進操作方向記憶部24に記憶される。
図2に示すように、後述する前進操作方向変更モードに移行した後、運転者が直進と認識する、例えば最前進位置FYcにジョイスティック12を傾倒すると、Y軸がFYо〜BYоの軸設定から、FYc〜BYcの軸設定に変更される。これに連動して、X軸がRXо〜LXоの軸設定から、RXc〜LXcの軸設定に変更される。すなわち、互いに直交するX−Y座標系が、所定の角度θоだけ反時計回りに回転してX´−Y´座標系に設定される。
この時、前進操作方向の変更について制限範囲を設けると好適である。本実施形態では、制限範囲を、前進方向成分を含む範囲(前進方向成分範囲FD)に、すなわちLXо〜FYо〜RXоの半円領域に設定している。運転者によってジョイスティック12の操作特性が異なるが、前方向と後方向とは正反対の操作であるので、制限範囲を設けることによって前進操作方向の変更設定ミスを防止できる。
図5には、運転者における前進操作方向の変更設定手順が示される。
まず、運転者は、ジョイスティックユニット11にあるスイッチ14を押圧することでON状態とし、前進操作方向変更モードに移行する。次いで、運転者は自らが直進すると認識する方向に、ジョイスティック12を前進操作し、所定の位置で静止させる。所定の位置は操作量が最も大きい最前進位置FYcに設定しても良いし、中立位置Oと最前進位置FYcとの間に所定の設定領域を設けても良い。例えば、LXо〜FYо〜RXоの半円領域を5分割し、36度の中心角をもった扇状領域ごとに設定領域を設けることが可能である。
ジョイスティック12が静止したとき、中立位置Oと最前進位置FYcとの軸線上に最も近い位置のLEDなどの表示ランプLを点滅させる。
表示ランプLの点滅位置が適切であれば、運転者はジョイスティック12の把持状態を解除する。これにより、自動的にジョイスティック12が中立位置Oに復帰する。なお、運転者自らが、ジョイスティック12を中立位置Oに復帰させても良い。
次いで、運転者がスイッチ14を押圧することでOFF状態とし、表示ランプLの点滅を解除し、図3に示すように表示ランプLを点灯させる。これによって、前進操作方向の変更が完了し、通常操作モードに移行する。
続いて、図6に基づき、本実施形態における前進操作方向変更部22が行う処理について説明する。
まず、運転者はスイッチ14をONにして、前進操作方向変更モードに移行する(#61)。この時、車椅子Aの動作はロックされる。
次に、運転者によるジョイスティック12の操作の有無を判定する(#62)。ジョイスティック12の操作が所定時間経過しても無ければ(#62Nо判定)、前進操作方向変更モードをリセットする。ジョイスティック12の操作が有れば(#62Yes判定)、前進操作方向を演算する(#63)。前進操作方向の演算は、例えば、角度θоを検知して中立位置Oと最前進位置FYcとの軸線を算出することなどが考えられ、中立位置Oと最前進位置FYcとの軸線上に最も近い位置にある表示ランプLを点滅させる(#64)。この時、運転者が、後退方向成分を含む範囲内に、すなわちLXо〜BYо〜RXоの半円領域にジョイスティック12を操作した場合、表示ランプLは点滅させなくても良いし、すべての表示ランプLを点滅させても良い。これにより、運転者は、視覚によって誤操作が有ったことを容易に認識できる。
次いで、運転者によるスイッチ14のOFF操作の有無を判定する(#65)。スイッチ14のOFF操作が無ければ(#65Nо判定)、運転者の意図する前進操作方向では無いと判断し、次のジョイスティック12の操作があるまで待機する。従って、運転者が再度ジョイスティック12を操作すれば、運転者の意図する前進操作方向に表示ランプLを点滅させることができる。
スイッチ14のOFF操作が有れば(#65Yes判定)、ジョイスティック12が中立位置Oにあるか否かが判定される(#66)。ジョイスティック12が中立位置Oに無ければ(#66Nо判定)、運転者の意図する前進操作方向では無いのに、誤ってスイッチ14のOFF操作が行われたと判断し、次のジョイスティック12操作があるまで待機する。
ジョイスティック12が中立位置Oに有れば(#66Yes判定)、前進操作方向変更モードを解除する(#67)。次に、運転者による前進操作方向が前進方向成分範囲FD内にあるか否かが判定される(#68)。運転者による前進操作方向が前進方向成分範囲FD内に有れば(#68Yes判定)、点滅している表示ランプLを点灯させ(#70)、前進操作方向を記憶する(#71)。
運転者による前進操作方向が前進方向成分範囲FD内に無ければ(#68Nо判定)、操作方向に応じた回転角度値を制限し、前進方向成分範囲FDのうち最右旋回位置RXоもしくは最左旋回位置LXоに最も近い表示ランプを点灯させ(#70)、前進操作方向を記憶する(#71)。これにより、運転者が誤操作に気付かず、スイッチ14のOFF操作が実行された場合でも、前進方向と後退方向とが反対に設定されない。従って、通常操作モードに移行して以降、運転者がジョイスティック12を前進操作した時に、車椅子Aが後退してしまうといった誤動作が防止される。
前進操作方向を記憶するとは、図2に示すように、X−Y座標系を、X´−Y´座標系として記憶することである。通常操作モードに移行すると、図4に示すように、運転者は意図する進行方向や進行速度に応じてジョイスティック12を操作し、傾倒深さ成分(例えば、半径r)及び傾倒方向成分(例えば、角度θ)がアナログ信号として出力される。このアナログ信号がA/Dコンバータによってデジタル信号に変換されて、ジョイスティック補正部26に入力される。
この時、変換されたデジタル信号は、前進操作方向記憶部24に記憶された前進操作方向(X´−Y´座標系)に基づき、進角側もしくは遅角側に位相が補正される。すなわち、前後方向成分Yfb及び左右方向成分Xlrは、半径r・角度θ・角度θоといった係数に基づき、三角関数を用いて算出される。
本実施形態では、前進操作方向記憶部24によって、車椅子Aの電源を切った場合でも前進操作方向が記憶されているので、次に車椅子Aを使用する場合、同じ運転者であれば再設定する必要はない。
また、頻繁に運転者が変更される、例えばレンタル式の車椅子Aの場合、前進操作方向変更部22によって速やかに前進操作方向を変更できるので、利便性が高い。
さらに、運転者は、図3に示すような表示装置23を見て前進操作方向が認識できるので、意図しない前進操作方向であると即座に認識できる。この場合、前進操作方向変更部22の処理を実行すれば、何度でも設定を変更することができる。
なお、表示装置23に、前進操作方向記憶部24に記憶された属性情報をタッチパネルやボタン操作などで呼び出す機能を設けても良い。この場合、ジョイスティック12の操作をしなくても、前進操作方向を容易に設定することができる。
続いて、図4のブロック図を用いて、ジョイスティック補正部26以降の処理について説明する。
車両速度演算部27及び角速度演算部28は、ジョイスティック補正部26によって算出された前後方向成分Yfb及び左右方向成分Xlrを時間で微分して、車椅子Aの目標車両速度V及び目標角速度ωを演算する。
モータ指令演算部29は、算出された目標車両速度V及び目標角速度ωに基づき、右モータ13R及び左モータ13L夫々の駆動トルクを演算して、モータ駆動回路32に駆動指令信号を伝達する。
この駆動指令信号に基づき、バッテリー16から通電を受けて、右モータ13R及び左モータ13Lが回転駆動される。
車椅子Aの実際の走行速度や進行方向は、路面の凹凸や車輪15の空気圧などによって、運転者によるジョイスティック12の操作量と異なる場合がある。
そこで、本実施形態では、右モータ13R及び左モータ13L夫々の近傍には、ロータリエンコーダなどの回転センサを有する実回転速度検出部31を備えている。回転センサによって実際の回転数が検出され、回転数信号がジョイスティックユニット11に伝達される。モータ指令演算部29は、この回転数信号と目標とする回転数とに基づき、公知のデューティ制御により右モータ13R及び左モータ13Lに駆動指令を行う。このため、運転者のジョイスティック12の操作量に対して、車椅子Aの実際の走行速度及び進行方向を近付けることができる。
[別実施形態]
図7−図9には、本発明に係る別実施形態が示される。なお、上述した実施形態と異なる構成についてのみ説明し、同じ構成については説明を省略する。
図7に示すように、表示装置23は、ジョイスティック12側であるケース部4と、ケース部4に着脱可能なダイヤル部5とを有する。ケース部4は、複数の凹状に形成される第1接当部41と、径方向に突出した第1突起部42とを備えている。また、ダイヤル部5の裏面には、1つの凸部で形成される第2接当部51と、軸芯方向に突出した第2突起部52とを備え、ダイヤル部5の表面には、図8に示すように矢印表示の指標53を備えている。
車椅子本体1の前後方向の中心軸に沿って指標53の矢印が向くように、ダイヤル部5をケース部4に装着する。なお、指標53は矢印に限定されず、例えば三角の図形など方向が認識できる記号であれば良い。
図8に示すように、運転者がダイヤル部5を回転操作することで、第2接当部51の凸部が第1接当部41のうちのいずれか一つの凹部と係合する。この時、図9に示すように、回転位置検出部22(前進操作方向変更部)は、この係合位置と中立位置Oとの軸線方向が前進操作方向であるとして、ジョイスティック補正部26に出力する。
回転位置検出部22は、第1接当部41と第2接当部51との夫々に端子を設けて、当接位置に応じて通電させ、回転位置を検出する。
なお、例えば、第1接当部41をダイヤル部5の周方向に沿った複数の圧電素子とし、第1接当部41と第2接当部51との当接による電圧の変化から回転位置を検出するなど、第2接当部51が第1接当部41に当接して電気信号を発生するものであればどのようなものでも良い。
本実施形態ではダイヤル部5を回転操作するだけであり、スイッチ14やジョイスティック12を操作する必要がないので、前進操作方向の設定が簡易である。
さらに、第1突起部42がケース部4の左右に設けられ、第2突起部52の移動が第1突起部42によって規制される。従って、ダイヤル部5の回転が第1突起部42によって確実に規制されるので、ジョイスティック12を操作して設定する場合に比べ、前進操作方向の設定ミスが防止される。
本実施形態における表示装置23は、図8に示すように、ダイヤル部5を回転操作することによって指標53の矢印の向きが連動して変化する。従って、指標53の向きが前進操作方向であるとして、運転者は容易に認識することができる。
また、本実施形態では、図9に示すように、前進操作方向記憶部24を設けていないので、データ量を少なくできる。その他の演算部25や駆動装置30の動作は、上述した実施形態と同様である。なお、勿論、前進操作方向記憶部24を設ける構成にしても良い。
[その他の実施形態]
(1)上記実施形態では、図3に示すようにLEDの表示ランプを5つ設けたが、例えば3つでも良いし、6つ以上設けても良い。表示ランプの数を増やすことで、前進操作方向の設定精度を高めることができるので、運転者のジョイスティック12の操作に対する違和感をより一層低減できる。
(2)上記実施形態では、図7に示すように第1突起部42を周方向に2つ設けて、第2突起部52の移動を阻止する構成にしたが、第1突起部42に代えてケース部4の周方向に沿った溝部を設け、第2突起部52を所定の周長をもった円弧状に形成しても良い。これにより、溝部がガイドとなってダイヤル部5の操作性が高まる。なお、溝部は、ケース部4の周方向に対し、第1接当部41の外周側及び内周側のいずれか一方又は双方に設けても良い。
(3)上記実施形態では、ケース部4とダイヤル部5とに凹凸を設け、第2接当部51が第1接当部41に当接して電気信号を発生する構成としたが、運転者に前進操作方向が設定されたことを知らせるためだけに前記凹凸を設けても良い。この場合、運転者がダイヤル部5を回転操作する際、所望のクリック感を得ることによって前進操作方向が設定されたことを認識すると共に、回転位置検出部22による実際の回転角度は、ダイヤル部5に設けたロータリエンコーダなどの回転センサで検出される。なお、回転位置検出部22は、当接による電気信号発生方式と回転センサによる回転角度検出方式との組み合わせによる構成にしても良いことは、当然である。
(4)上記実施形態では、ケース部4とダイヤル部5とに凹凸を設け、接触式の係合構造としたが、非接触式の構造としても良い。これにより、第1接当部41と第2接当部51とが回転する際、摩擦により劣化することが防止できる。なお、非接触式の場合は、ダイヤル部5に設けたロータリエンコーダなどの回転センサで回転角度を検出し、前進操作方向記憶部24を設ける構成が好適である。
本発明は、モータ駆動により走行可能な車椅子などの電動移動体に利用可能である。
1 車椅子本体
11 制御部(ジョイスティックユニット)
12 ジョイスティック
15 駆動装置
17 座席
22 前進操作方向変更部(回転位置検出部)
23 表示装置
4 ケース部
41 第1接当部
5 ダイヤル部
51 第2接当部
A 車椅子
FD 前進方向成分範囲

Claims (5)

  1. 車椅子本体と、
    車輪と、
    座席と、
    自走用の駆動装置と、
    前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、
    前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、
    前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え
    前記表示装置は、前記前進操作方向を示す指標が設けられた環状のダイヤル部を有し、
    前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更する車椅子。
  2. 車椅子本体と、
    車輪と、
    座席と、
    自走用の駆動装置と、
    前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、
    前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、
    前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え、
    前記表示装置は、径方向に突出した第1突起部を含む環状のケース部と、前記ケース部に対して着脱可能且つ相対回転可能に構成され、回転軸芯方向に突出した第2突起部を含む環状のダイヤル部とを有し、
    前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更し、
    前記ダイヤル部の回転による前記前進操作方向の設定範囲が、前記ジョイスティックの360度の可動範囲のうち前記車椅子本体を基準にしたときの前進方向成分を含む半円領域の範囲内となるように、前記第2突起部の移動が前記第1突起部により規制される車椅子。
  3. 車椅子本体と、
    車輪と、
    座席と、
    自走用の駆動装置と、
    前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、
    前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、
    前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え、
    前記表示装置は、周方向に沿った溝部を含む環状のケース部と、前記ケース部に対して着脱可能且つ相対回転可能に構成され、回転軸芯方向に突出した状態で前記溝部に収容された突起部を含む環状のダイヤル部とを有し、
    前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更し、
    前記ダイヤル部の回転による前記前進操作方向の設定範囲が、前記ジョイスティックの360度の可動範囲のうち前記車椅子本体を基準にしたときの前進方向成分を含む半円領域の範囲内となるように、前記突起部の移動が前記溝部により規制される車椅子。
  4. 車椅子本体と、
    車輪と、
    座席と、
    自走用の駆動装置と、
    前記駆動装置の走行状態を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記車椅子本体の前進、後退および旋回で構成される走行方向を指示するジョイスティックと、
    前記車椅子本体を前進走行させる前記ジョイスティックの前進操作方向の初期設定を、運転者の認識する前進方向として前記ジョイスティックの前記前進操作方向と前記車椅子本体の前進方向とが一致するように変更可能な前進操作方向変更部と、
    前記前進操作方向が変更された場合に、変更後の前記前進操作方向が前記運転者の認識する前進方向であることを表示する表示装置とを備え、
    前記表示装置は、環状のケース部と、前記ケース部に対して着脱可能且つ相対回転可能に構成された環状のダイヤル部とを有し、
    前記ケース部および前記ダイヤル部のいずれか一方は、凸状に形成された第1接当部を有し、前記ケース部および前記ダイヤル部のいずれか他方は、凹状に形成された複数の第2接当部を有し、
    前記ダイヤル部が回転することで第1接当部が複数の前記第2接当部の何れか一つに係合し、
    前記前進操作変更部は、前記ダイヤル部の回転位置を検出することで前記運転者の認識する前進方向に変更する車椅子。
  5. 前記前進操作変更部は、前記第1接当部と前記第2接当部とが当接することで発生する電気信号により前記ダイヤル部の回転位置を検出する請求項4に記載の車椅子。
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