JP6140620B2 - プレス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボルスタに取り付けられた静止金型とスライドに取り付けられた可動金型により加工を行うプレス装置に関する。
被加工物を所要の形状に加工するためにプレス装置が広く用いられている。このようなプレス装置は、工場の床面などに設置されるプレス装置本体を備え、このプレス装置本体にボルスタが固定的に取り付けられるとともに、このボルスタに近接及び離隔する方向(例えば、上下方向)に移動自在にスライドが支持され、ボルスタに静止金型が取り付けられ、ボルスタに可動金型が取り付けられ、静止金型及び可動金型によって被加工物に所望の加工が施される。
例えば、ボルスタに静止打抜き加工金型を取り付け、スライドに可動打抜き加工金型を取り付け、このように取り付けた状態でスライドをボルスタに対して往復移動させると、静止打抜き加工金型及び可動打抜き加工金型により、板状の被加工物に打抜き加工を施して所定形状(例えば、円形状、矩形状など)の打抜き加工品を得ることができる(特許文献1参照)。
また、静止打抜き加工金型に代えてボルスタに静止絞り加工金型を取り付け、可動打抜き加工金型に代えてスライドに可動絞り加工金型を取り付け、かく取り付けた状態でスライドを往復移動させると、静止絞り加工金型及び可動絞り加工金型により被加工物に絞り加工を施して所定形状の絞り加工品を得ることができる(特許文献2参照)。
また、静止絞り加工金型に代えて静止張出し加工金型(静止打抜き穴加工金型、静止圧縮成形加工金型など)を取り付け、可動絞り加工金型に代えて可動張出し加工金型(可動打抜き穴加工金型、可動圧縮成形加工金型など)を取り付け、この取り付け状態でスライドを往復移動させると、静止張出し加工金型(静止打抜き穴加工金型、静止圧縮成形加工金型など)及び可動張出し加工金型(可動打抜き穴加工金型、可動圧縮成形加工金型など)により被加工物に張出し加工(打抜き穴加工、圧縮成形加工など)を施して所定形状の張出し加工品(打抜き穴加工品、圧縮成形加工品など)を得ることができる(特許文献2参照)。
特開2011−183410号公報 特開2012−196707号公報
従来のプレス装置では、上述したように、スライドの往復移動を利用して打抜き加工、絞り加工、張出し加工、打抜き穴加工、圧縮成形加工などを行うことができるが、被加工物の外周面に雄ねじ部を形成する転造加工を施すことができなかった。従来、被加工物に雄ねじ部を形成する場合、第1段階としてプレス装置を用いて被加工物に円筒状部(雄ねじ部となる部分)を形成し、そして、第2段階として転造装置を用いて被加工物の円筒状部に転造加工を施して雄ねじ部を形成していた。それ故に、雄ねじ部を形成する場合、プレス装置と転造装置の2種類の加工装置を必要とし、これら加工装置の設置面積が大きくなる問題がある。加えて、これらの加工を一連の連続した加工工程で行うことができず、加工するための工数が増えるとともに、加工のための時間が長くなる問題があった。
本発明の目的は、スライドの往復移動を利用して被加工物に転造加工を行うことができるプレス装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載のプレス装置は、プレス装置本体と、前記プレス装置本体に取り付けられたボルスタと、前記ボルスタに近接及び離隔する方向に移動自在に前記プレス装置本体に支持されたスライドとを備えたプレス装置において、
前記ボルスタには被加工物の外周面に雄ねじ部を転造するための転造加工ユニットが取り付けられ、前記転造加工ユニットは、転造加工域の周囲に実質上等間隔をおいて配設された第1、第2及び第3移動部材と、前記第1、第2及び第3移動部材に回転自在に支持された第1、第2及び第3転造ダイスとを備え、前記転造加工ユニットに関連して、前記第1、第2及び第3転造ダイスを所定方向に回動させるための駆動源が設けられ、また前記スライドには、前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材に対応して第1、第2及び第3移動用カムが設けられており、
前記スライドが前記ボルスタに近接する方向に移動すると、前記第1、第2及び第3移動用カムの各々が対応する前記第1、第2及び第3移動部材に作用してこれらを前記転造加工域に向けて前進させ、前記第1、第2及び第3転造ダイスが前記被加工物の前記外周面に作用して転造加工を施すことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のプレス装置では、前記転造加工ユニットは、前記第1、第2及び第3移動部材の各々に対応してこれを後進方向に弾性的に偏倚するためのばね手段を含み、前記第1、第2及び第3移動部材の各々は、対応する前記第1、第2及び第3移動用カムが作用しないときには対応する前記ばね手段の弾性偏倚作用によって前記転造加工域から後退する後退位置に位置付けられ、対応する前記第1、第2及び第3移動用カムが作用すると対応する前記ばね手段の弾性偏倚作用に抗して前記転造加工域に向けて前進する加工位置に位置付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のプレス装置では、前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材の各々にはコロが回転自在に装着され、前記第1、第2及び第3移動用カムのカム作用部の各々は対応する前記コロに作用して対応する前記第1、第2及び第3移動部材を前記加工位置に位置付けることを特徴とする、
また、本発明の請求項に記載のプレス装置では、前記駆動源と前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3転造ダイスとの間には、前記駆動源からの回転駆動力を駆動伝達するための駆動力伝達手段が設けられ、前記駆動力伝達手段は、前記駆動源からの回転駆動力によって回動される第1中間歯車と、前記第1、第2及び第3転造ダイスに駆動連結された第1、第2及び第3伝達歯車と、前記第1伝達歯車と前記第3伝達歯車との間に配設された第2中間歯車とを含み、前記駆動源から前記第1中間歯車に伝達された回転駆動力は、前記第1及び第2伝達歯車を介して前記第1及び第2転造ダイスに伝達されるとともに、前記第1伝達歯車、前記第2中間歯車及び前記第3伝達歯車を介して前記第3転造ダイスに伝達され、これによって、前記第1、第2及び第3転造ダイスが同期して所定方向に回転駆動されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載のプレス装置は、プレス装置本体と、前記プレス装置本体に取り付けられたボルスタと、前記ボルスタに近接及び離隔する方向に移動自在に前記プレス装置本体に支持されたスライドとを備え、前記ボルスタと前記スライドとの間の搬送経路を通して加工される被加工物が搬送されるプレス装置において、
前記搬送経路には、前記被加工物に前加工を施す前加工域と、前記被加工物に転造加工を施す転造加工域とがこの順に設けられ、前記前加工域は、前記被加工物に絞り加工を施す絞り加工域を含んでおり、前記絞り加工域に対応して、前記ボルスタに静止絞り加工金型が設けられるとともに、前記スライドに、前記静止絞り加工金型と協働して前記被加工物に絞り加工を施す可動絞り加工金型が設けられ、また前記転造加工域に対応して、前記ボルスタに転造加工ユニットが設けられ、前記転造加工ユニットは、前記転造加工域の周囲に実質上等間隔をおいて配設された第1、第2及び第3移動部材と、前記第1、第2及び第3移動部材に回転自在に支持された第1、第2及び第3転造ダイスとを備え、また前記スライドに前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材に対応して第1、第2及び第3移動用カムが設けられており、
前記スライドが前記ボルスタに近接する方向に移動すると、前記前加工域の前記絞り加工域においては、前記静止絞り加工金型及び前記可動絞り加工金型により絞り加工が施されて前記被加工物に円筒状部が形成され、また前記転造加工域においては、前記第1、第2及び第3移動用カムが前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材に作用して前記転造加工域に向けて前進させ、前記第1、第2及び第3転造ダイスが絞り加工された前記被加工物に作用し、その前記円筒状部の外周面に転造加工を施して雄ねじ部を形成することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のプレス装置によれば、ボルスタに取り付けられた転造加工ユニットは、第1、第2及び第3移動部材及びこれらの第1、第3及び第3移動部材に支持された第1、第2及び第3転造ダイスを備え、スライドには、転造加工ユニットの第1、第2及び第3移動部材に作用する第1、第2及び第3移動用カムが設けられているので、スライドがボルスタに近接する方向に移動すると、第1、第2及び第3移動用カムによって対応する第1、第2及び第3移動部材が転造加工域に向けて前進して第1、第2及び第3転造ダイスが被加工物の外周面に作用し、駆動源により回転駆動される第1、第2及び第3転造ダイスによって被加工物の外周面に雄ねじ部を形成することができる。
また、本発明の請求項2に記載のプレス装置によれば、転造加工ユニットは第1、第2及び第3移動部材に対応してこれを後進方向に弾性的に偏倚するためのばね手段を含んでいるので、第1、第2及び第3移動用カムが作用しないときには、ばね手段の弾性偏倚作用によって第1、第2及び第3移動部材が後退位置に位置付けられ、また第1、第2及び第3移動用カムが作用すると、対応するばね手段の弾性偏倚作用に抗して第1、第2及び第3移動部材が前進して加工位置に位置付けられ、これによって、被加工物に転造加工を施すことができる。
また、本発明の請求項3に記載のプレス装置によれば、転造加工ユニットの第1、第2及び第3移動部材の各々にコロが回転自在に装着され、第1、第2及び第3移動用カムの第1、第2及び第3カム作用部が対応するコロに作用するので、スライドの移動によって、第1、第2及び第3移動部材を加工位置にスムースに且つ正確に位置付けることができる。
また、本発明の請求項に記載のプレス装置によれば、駆動源と転造加工ユニットの第1、第2及び第3転造ダイスとの間には駆動力伝達手段が設けられているので、駆動源からの回転駆動力を駆動力伝達手段を介して第1、第2及び第3転造ダイスに所要の通りに伝達することができ、一つの駆動源でもって第1、第2及び第3転造ダイスを同期して所定方向に回転駆動することができる。
また、本発明の請求項に記載のプレス装置によれば、被加工物を搬送する搬送経路には、被加工物に前加工を施す前加工域と、被加工物に転造加工を施す転造加工域とがこの順に設けられ、この前加工域は被加工物に絞り加工を施す絞り加工域を含んでいるので、絞り加工域における絞り加工によって被加工物に円筒状部が形成され、その後転造加工域における転造加工によって被加工物の円筒状部に雄ねじ部が形成され、従って、被加工物を搬送経路を通して搬送する間に、スライドの往復移動を利用して被加工物の所定部位に雄ねじ部を形成することができる。
また、転造加工ユニットは、転造加工域の周囲に実質上等間隔をおいて配設された第1、第2及び第3移動部材と、第1、第2及び第3移動部材に回転自在に支持された第1、第2及び第3転造ダイスとを備え、スライドには、転造加工ユニットの第1、第2及び第3移動部材に対応して第1、第2及び第3移動用カムが設けられているので、スライドがボルスタに近接する方向に移動すると、第1、第2及び第3移動用カムが第1、第2及び第3移動部材に作用して後退位置から加工位置に位置付けられ、これによって、第1、第2及び第3転造ダイスにより転造加工を施して被加工物の外周面に雄ねじ部を形成することができる。
本発明に従うプレス装置により加工したプレス加工品の一例を示す斜視図。 本発明に従うプレス装置の一実施形態におけるボルスタの各加工域を説明するための簡略平面図。 図2のプレス装置の各加工域における加工を説明するための簡略断面図。 図2のプレス装置の各加工域において加工を施したときの被加工物の形状を示す正面図。 図2のプレス装置の転造加工ユニットを示す平面図。 図5におけるVI−VI線による断面図。 図5におけるVII−VII線による断面図。 図5の転造加工ユニットの移動部材に移動用カムが作用したときの状態を示す、図7に対応する断面図。 図5の転造加工ユニットの駆動系を簡略的に示す平面図。 本発明に従うプレス装置によって加工したプレス加工品の他の例を示す斜視図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うプレス装置の一実施形態について説明する。まず、図1を参照して、プレス装置を用いて加工するプレス加工品について説明する。図1において、このプレス加工品2は、外形が円筒状の円筒状部4と、この円筒状部4の下端部に設けられた底壁部6とを有し、円筒状部4の上端部には、径方向外方に延びる環状フランジ部8が設けられている。円筒状部4の径方向内側には凹部10が設けられ、この凹部10を規定する内周面には径方向内方に突出する三角状突部12が周方向に連続して設けられ、また円筒状部4の外周面には雄ねじ部14が設けられている。このようなプレス加工品2は、例えば密封部材として用いられ、図示していないが、容器の開口部に設けられた雌ねじ部に螺着される。
このようなプレス加工品2(被加工物Pの最終加工品)は、図2及び図3に示すプレス装置を用いて所要の通りに加工される。図2及び図3において、図示のプレス装置は、工場の床面などに設置されるプレス装置本体1(図3)を備え、このプレス装置本体の下部にボルスタ22が取り付けられている。ボルスタ22の上側にはスライド24が配設され、このスライド24は、スライド機構(図示せず)を介してボルスタ22に近接及び離隔する方向(この実施形態では、上下方向)に移動自在にプレス装置本体に支持される。
このプレス装置では、ボルスタ22とスライド24との間に、被加工物Pを搬送するための搬送経路26が設けられ、この搬送経路26に関連して、被加工物Pを間欠的に搬送するための搬送機構(図示せず)が設けられており、被加工物Pは、この搬送機構の作用によって、搬送経路26に沿って矢印28で示す搬送方向(図2及び図3において右方)に間欠的に搬送され、かく搬送される間に、被加工物Pに所要の加工が施されてプレス加工品2(図1参照)が形成される。
この実施形態では、搬送経路26に沿って前加工域30及び転造加工域32がこの順に配設され、前加工域30と転造加工域32との間にアイドル域33が配設されている。前加工域30を通して搬送される間に、被加工物Pに後述する前加工が施され、前加工された被加工物Pがアイドル域33に一時的に位置付けられ(このアイドル域33においては、被加工物Pに加工は施されない)、その後、転造加工域32を通して搬送される間に、前加工された被加工物Pに後述する転造加工が施される。
この実施形態では、前加工域30には、矢印28で示す搬送方向に見て下流側に向けて打抜き加工域34、面打ち加工域36、中間成形加工域38、第1絞り加工域40及び第2絞り加工域42が配設され、打抜き加工域34と面打ち加工域36との間に、被加工物Pを一時的に位置付ける位置付け域43が設けられ、打抜き加工域34から位置付け域43への搬送は、被加工物Pを押し出すプッシュ機構(図示せず)(搬送機構の一部を構成する)により行われ、位置付け域43から転造加工域32への搬送は、搬送機構(図示せず)により行われる。
この形態では、打抜き加工域34に対応して、静止打抜き加工金型44がボルスタ22に取り付けられ、可動打抜き加工金型46がスライド24に取り付けられている。面打ち加工域36に対応して、静止面打ち加工金型48がボルスタ22に取り付けられ、可動面打ち加工金型50がスライド24に取り付けられている。中間成形加工域38に対応して、静止中間成形加工金型52がボルスタ22に取り付けられ、可動中間成形加工金型54がスライド24に取り付けられている。また、第1絞り加工域40に対応して、第1静止絞り加工金型56がボルスタ22に取り付けられ、第1可動絞り加工金型58がスライド24に取り付けられている。更に、第2絞り加工域42に対応して、第2静止絞り加工金型60がボルスタ22に取り付けられ、第2可動絞り加工金型62がスライド24に取り付けられている。
また、転造加工域32には、転造加工を施すための転造加工ユニット64が配設され、この転造加工ユニット64がボルスタ22に取り付けられている。また、このボルスタ22には載置支持部材65が取り付けられ、被加工物P(転造加工前及び転造加工後のもの)がこの載置支持部材65に載置支持される。
転造加工ユニット64は、ボルスタ22に取り付けられた支持本体66を備え、この支持本体66に移動部材68が移動自在に装着されている。この移動部材68には、転造加工を施すための転造ダイス70が回転自在に装着されている。この転造ダイス70の外周面には、被加工物Pに形成する雄ねじ形状に対応した凹凸が設けられ、かかる凹凸による転造加工により被加工物Pに雄ねじ部84(図4参照)が形成される。また、この転造加工ユニット64に関連して、スライド24には移動用カム72が設けられている。転造加工ユニット64及びこれに関連する構成については、後に詳述する。
このように構成されているので、スライド24がボルスタ22対して近接及び離隔する方向に往復移動すると、このスライド24とともにこれに取り付けられた可動打抜き加工金型46、可動面打ち加工金型50、可動中間成形加工金型54、第1可動絞り加工金型58、第2可動絞り加工金型62及び移動用カム72が一体的に移動し、このスライド24の往復移動によって、被加工物Pに次の加工が施される。
図4をも参照して、打抜き加工域34においては、静止打抜き加工金型44及び可動打抜き加工金型46が板状部材(例えば、金属製板状部材)に作用し、これら抜打ち加工金型44,46により打抜き加工が施される。この打抜き加工を施すと、図4(a)で示すように、円板状の被加工物P(この形態の被加工物を符号「P1」で示すこともある)が形成される。
面打ち加工域36においては、静止面打ち加工金型48及び可動面打ち加工金型50が抜打ち加工された被加工物P1に作用し、これら面打ち加工金型48,50により面打ち加工が施される。この面打ち加工を施すと、図4(b)で示すように、外周縁74を面取りした被加工物P(この形態の被加工物を符号「P2」で示すこともある)が形成される。
中間成形加工域38においては、静止中間成形加工金型52及び可動中間成形加工金型54が面打ち加工された被加工物P2に作用し、これら中間成形加工金型52,54により中間成形加工が施される。この中間成形加工を施すと、図4(c)で示すように、プレス加工品2(図1参照)の基本的形態に近い形状に中間成形され、円筒状部76及び環状フランジ部78を備えた被加工物P(この形態の被加工物を符号「P3」で示すこともある)が形成される。
第1絞り加工域40においては、第1静止絞り加工金型56及び第1可動絞り加工金型58が中間成形加工された被加工物P3に作用し、これら第1絞り加工金型56,58により第1絞り加工が施される。この第1絞り加工を施すと、図4(d)で示すように、環状フランジ部78が幾分薄く且つ円筒状部76が幾分長く延びた被加工物P(この形態の被加工物を符号「P4」で示すこともある)が形成され、このとき被加工物P(P4)の中央部に幾分窪んだ凹部80が形成される。
また、第2絞り加工域42においては、第2静止絞り加工金型60及び第2可動絞り加工金型62が第1絞り加工された被加工物P4に作用し、第2絞り加工金型60,62により第2絞り加工が施される。この第2絞り加工を施すと、図4(e)で示すように、プレス加工品2の形状に近い形態の被加工物P(この形態の被加工物を符号「P5」で示すこともある)が形成される。この被加工物P5では、環状フランジ78が最終形状に仕上げられ、またその円筒状部76が最終長さに仕上げられ、更に凹部80の内周面に三角状突部82が形成され、この凹部80が最終形状に仕上げられる(即ち、この状態では、図1のプレス加工品2から雄ねじ部14を省略したものが仕上がる。)
更に、転造加工域32においては、移動用カム72が転造加工ユニット64の移動部材68に作用して転造ダイス70が転造加工域32に向けて前進し、この転造ダイス70が第2絞り加工された被加工物P5に作用し、転造ダイス70による転造加工が施される。かく転造加工すると、図4(f)で示すように、被加工物P5の円筒状部76の外周面に雄ねじ部84が形成され、このようにしてスライド24の往復移動を利用して図1のプレス加工品2が形成される。このように加工すると、上述した説明から理解されるように、被加工物Pの円筒状部76がプレス加工品2の円筒状部4となり、また被加工物Pの環状フランジ部80(又は凹部80、三角状突部82、雄ねじ部84)がプレス加工品2の環状フランジ部8(又は凹部10、三角状突部12、雄ねじ部14)となる。
次に、図3とともに図5〜図9を参照して、図示の転造加工ユニット64及びそれに関連する構成について説明する。図2、図3及び図5から理解されるように、図示の転造加工ユニット64は、転造加工域32の周囲に実質上等間隔をおいて配設された3つの移動部材68(第1移動部材68A、第2移動部材68B、第3移動部材68C)を備え、これら移動部材68(68A,68B,68C)が、支持本体66の上壁92に移動自在に配設されている。第1〜第3移動部材68A,68B,68C及びこれに関連する構成は実質上同一であり、以下に第1移動部材68A(第2移動部材68B、第3移動部材68C)及びこれに関連する構成について説明する。
第1移動部材68A(第2移動部材68B、第3移動部材68C)は、長手方向(図5及び図7において左右方向)中間部に矩形状の貫通孔94が設けられた移動部材本体96を備え、この移動部材本体96の底面に、貫通孔94を閉塞するように底壁部材98が固定され、この底壁部材98が支持本体66の上壁92に転造加工域32に近接及び離隔する方向に移動自在に(換言すると、転造加工域32に対して前進及び後進自在に)支持されている。
図示の形態では、底壁部材98の両側下端部には、外側に突出する外突条100,102が設けられている。また、上壁92には一対の案内部材104,106が固定用ボルト108により取り付けられ、一対の案内部材104,106の対向する部位には、内側に突出する内突条110,112が設けられている。一方の案内部材104の内突条110と上壁92により規定される案内溝114には、底壁部材98の一方の外突条100が移動自在に受け入れられ、また他方の案内部材106の内突条112と上壁92により規定される案内溝116には、底壁部材98の他方の外突条102が移動自在に受け入れられており、従って、第1移動部材68A(第2移動部材68B、第3移動部材68C)は、これら案内溝114,116に沿って転造加工域32に近接及び離隔する方向に移動自在に上壁92に支持されている。
移動部材本体76の一端側(即ち、先端側)の下端部には、転造加工域32に向けて突出する支持突部118が設けられ、またその一端側の上端部には、この支持突部118と対向して延びる支持板120が固定されている。支持突部118及び支持板120間には支持軸122が回転自在に支持され、かく支持された支持軸122に第1転造ダイス70A(第2転造ダイス70B、第3転造ダイス70C)が取り付けられている。
また、移動部材本体76の貫通孔94内には、コロ124が配設されている。具体的には、この貫通孔94を貫通して軸部材126が装着され、この軸部材126に軸受128を介してコロ124が回転自在に装着されている。このコロ124には、後述するように、第1移動用カム72A(第2移動用カム72B、第3移動用カム72C)のカム作用部130が作用する。
この移動部材本体96の他端側(図5及び図7において左端側)には、外方に突出する取付突部130が設けられている。また、支持本体66の上壁92には移動阻止部材132が取り付けられ、移動部材本体96の取付突部130が移動阻止部材132の開口134に挿入されている。移動部材本体96の取付突部130にはボルト136が螺着され、このボルト136の頭部138の内側にばね受け140が装着され、このばね受け140と移動阻止部材132との間に圧縮コイルばね142(ばね手段を構成する)が介在されている。圧縮コイルばね142は、ばね受け140及びボルト136を介して第1移動部材70A(第2移動部材70B、第3移動部材70C)を転造加工域32から離隔する方向に弾性的に偏倚する。
このように構成されているので、通常のとき(第1〜第3移動用カム72A〜72Cが第1〜第3移動部材68A〜68Cに作用しないとき)には、図7に示すように、圧縮コイルばね142の作用によって、第1移動部材68A(第2移動部材68B、第3移動部材68C)が転造加工域32から離隔する方向(即ち、後進方向)に弾性的に偏倚され、移動阻止部材132に当接することによって、この第1移動部材68A(第2移動部材68B、第3移動部材68C)が図7に示す後退位置(即ち、転造加工域32から後退する位置)に保持される。この後退位置の状態においては、第1移動部材68A(第2移動部材68B、第3移動部材68C)の第1転造ダイス70A(第2転造ダイス70B、第3転造ダイス70C)は、転造加工域32に位置する被加工物P6(即ち、載置支持部材65に載置された被加工物)から後退してこれに作用することはない。また、スライド24の移動によって第1移動用カム72A(第2移動用カム72B、第3移動用各72C)が第1移動部材70A(第2移動部材70B、第3移動部材70C)のコロ124に作用すると、図8に示すように、圧縮コイルばね142の弾性偏倚作用に抗して第1移動部材70A(第2移動部材70B、第3移動部材70C)が転造加工域32に向けて移動して図8に示す加工位置に保持される。この加工位置の状態においては、第1移動部材70A(第2移動部材70B、第3移動部材70C)の第1転造ダイス70A(第2転造ダイス70B、第3転造ダイス70C)が転造転造加工域32に位置する被加工物P6に作用して転造加工が施される。
転造加工ユニット64の第1〜第3転造ダイス70A〜70Cは、図7及び図9に示す駆動系146により所定方向に回転駆動される。この駆動系146は、駆動源としての駆動用電動モータ148を備え、この駆動用電動モータ148と第1〜第3転造ダイス70A〜70Cとの間に駆動力伝達手段150が介在されている。図示の駆動力伝達手段150は、相互に噛合する第1ベベル歯車152及び第2ベベル歯車154を含んでいる。第1ベベル歯車152は駆動軸156の一端部(先端部)に取り付けられ、その他端部が駆動用電動モータ148の出力部に駆動連結されている。従って、駆動用電動モータ148からの駆動力は、駆動軸156を介して第1ベベル歯車152に伝達される。
また、第2ベベル歯車154は、第1軸部材160に回転自在に装着され、この第2ベベルギア154と一体的に設けられた伝達歯車162が、第2軸部材164に回転自在に装着された第1中間歯車166に噛合されている。この第1中間歯車166は、第1転造ダイス70Aに駆動連結された第1伝達歯車168に噛合されているとともに、第2転造ダイス70Bに駆動連結された第2伝達歯車170に噛合されている。また、第1伝達歯車168は、第3軸部材172に回転自在に装着された第2中間歯車174を介して、第3転造ダイス70Cに駆動連結された第3伝達歯車176に噛合されている。尚、第1〜第3軸部材160,164,172は、支持本体66の底壁158に取り付けられる。
第1伝達歯車168(第2伝達歯車170、第3伝達歯車176)と第1転造ダイス70A(第2転造ダイス70B、第3転造ダイス70C)とは、次のように駆動連結されている。主として図7を参照して、第1伝達歯車168(第2伝達歯車170、第3伝達歯車176)は駆動伝達軸180に一体的に回動するように装着され、この駆動伝達軸180が支持本体66の底壁158に取り付けられた軸支持手段180に回転自在に支持されている。また、第1転造ダイス70A(第2転造ダイス70B、第3転造ダイス70C)が装着された支持軸122は、第1移動部材68A(第2移動部材68B、第3移動部材68C)の支持突部118を貫通して下方に延び、この支持軸122と駆動伝達軸180とがシュミットカップリング装置182を介して駆動連結されている。シュミットカップリング装置182は、それ自体周知のものでよく、例えば、L字状の取付部材184を介して支持本体66の上壁92の内面に取り付けられる。
このように構成されているので、第1ベベル歯車152から第2ベベル歯車154に伝達された駆動力は、伝達歯車162及び第1中間歯車164を介して第1及び第2転造ダイス70A,70Bに対応する第1及び第2伝達歯車168,170に伝達されるとともに、第1伝達歯車168に伝達された駆動力は、第2中間歯車174を介して第3転造ダイス70Cに対応する第3伝達歯車176に伝達される。そして、第1〜第3伝達歯車168,170,176に伝達された駆動力は、駆動伝達軸180、シュミットカップリング装置182及び支持軸122を介して第1〜第3転造ダイス70A〜70Cに伝達され、第1〜第3転造ダイス70A〜70Cが矢印(図9参照)で示す所定方向に回転駆動され、かくして、1つの駆動用電動モータ148でもって第1〜第3転造ダイス70A〜70Cを同期して所定方向に回動させることができる。
スライド24側に設けられた第1〜第3移動用カム72A〜72Cは、転造加工ユニット64の第1〜第3移動部材68A〜68Cに対応して設けられ、第1〜第3移動用カム72A〜72Cの先端部には、第1〜第3移動部材68A〜68Cのコロ124に作用するカム作用部130が設けられ、それらのカム作用部130の形状は、対応する第1〜第3移動部材68A〜68Cの転造加工域32に向けての移動量に対応している。
次に、主として図5及び図7を参照して、上述した転造加工ユニット64による転造加工について説明する。スライド24が上死点から下死点に向けて移動する(即ち、スライド24がボルスタ22に近接する方向に移動する)と、スライド24側の第1〜第3移動用カム72A〜72Cの先端側が、対応する第1〜第3移動部材68A〜68Cの移動部材本体96の貫通孔94内に挿入され、第1〜第3移動用カム72A〜72Cのカム作用部130が第1〜第3移動部材68A〜68Cのコロ124に作用し、かかるカム作用部130の作用によって、第1〜第3移動部材68A〜68Cが後退位置(図5及び図7に示す位置)から加工位置(図8に示す位置)に位置付けられる。かくすると、第1〜第3移動部材68A〜68Cの移動に伴って、第1〜第3転造ダイス70A〜70Cが転造加工前の被加工物P5(載置支持部材65に載置支持されている)の円筒状部76の外周面(図4(f)参照)に作用してこれを保持する。このとき、駆動用電動モータ148からの駆動力が第1〜第3転造ダイス70A〜70Cに伝達されて所定方向に回転駆動されているので、被加工物P5を保持した状態でこれら転造ダイス70A〜70Cが被加工物P5の円筒状部76の外周面に作用して転造加工を施す。
また、スライド24が下死点から上死点に向けて移動する(即ち、スライド24がボルスタ22にから離れる方向に移動する)と、スライド24側の第1〜第3移動用カム72A〜72Cが、対応する第1〜第3移動部材68A〜68Cの移動部材本体96の貫通孔94内から外れ、第1〜第3移動用カム72A〜72Cのカム作用部130による第1〜第3移動部材68A〜68Cのコロ124への作用が解除される。かくすると、対応する圧縮コイルばね142の弾性偏倚作用によって第1〜第3移動部材68A〜68Cが上記加工位置から上記後退位置に位置付けられ(第1〜第3移動部材68A〜68Cの移動部材本体96が移動阻止部材132に当接することによって、この後退位置を越える移動が阻止される)、第1〜第3転造ダイス70A〜70Cよる転造加工が終了し、転造加工後の被加工物P6(プレス加工製品2)が取り出される。
このように、スライド24の一往復移動毎に被加工物Pの外周面に雄ねじ部84を形成することができ、搬送経路26を通して搬送される被加工物Pに対する一連の加工として絞り加工などに加えて転造加工を行うことができる。
プレス加工品としては、例えば、図10に示す形態のものを加工することもできる。図10において、このプレス加工品202は、外形が円筒状の円筒状部204を備え、この円筒状部204の上端部の対向する部位に一対の凹部206(ドライバなどの工具の先端部が挿入される凹部)が設けられ、この円筒状部204の外周面に雄ねじ部208が形成されている。
このようなプレス加工品202では、転造加工ユニット64及びこれに関連する構成が用いられ、プレス装置のボルスタ22側に転造加工ユニット64(第1〜第3移動部材68A〜68C及び第1〜第3転造ダイス70A〜70Cなど)が取り付けられ、そのスライド24側に第1〜第3移動用カム72A〜72C)が取り付けられる。そして、スライド24の往復移動毎に被加工物(雄ねじ部が,形成されていないもの)を転造加工域32に位置付け、スライド24の移動を利用して第1〜第3移動部材68A〜68Cを後退位置から加工位置に位置付け、第1〜第3転造ダイス70A〜70Cを被加工物の円筒状部204の外周面に作用させて雄ねじ部208を形成することができる。
このようにスライド24の移動を利用して被加工物Pに転造加工を行うプレス装置として、ナックル機構(図示せず)によってスライド24を往復移動させるナックルプレス装置を用いるのが好ましく、このようなナックルプレス装置では、下死点付近におけるストローク曲線がなだらかとなり、これにより、転造加工域32において被加工物Pに対して所要の転造加工を行うことができる。
以上、本発明に従うプレス装置の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、転造加工ユニット64の第1〜第3移動部材68A〜68Cにコロ124を設け、スライド24側の第1〜第3移動用カム72A〜72Cを第1〜第3移動部材68A〜68Cのコロ124に作用させているが、このコロ124を省略し、第1〜第3移動用カム72A〜72Cを第1〜第3移動部材68A〜68Cの一部に直接的に作用させるようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、前加工域30と転造加工域32を備えたプレス装置に適用し、スライド24の往復動を利用して、前加工域30において被加工物Pに前加工を施し、また転造加工域32において前加工した被加工物Pに転造加工を施しているが、このような形態のプレス装置に限定されず、例えば図10に示す形態のプレス加工品202を製作するときのように、転造加工域32(換言すると、転造加工ユニット64及びこれに関連する構成)のみを備えたプレス装置にも同様に適用することができる。
2,202 プレス加工品
4,76,204 円筒状部
14,84,208 雄ねじ部
22 ボルスタ
24 スライド
26 搬送経路
30 前加工域
32 転造加工域
64 転造加工ユニット
66 支持本体
68,68A,68B,68C 移動部材
70,70A,70B,70C 転造ダイス
72,72A,72B,72C 移動用カム
124 コロ
132 移動阻止部材
142 圧縮コイルばね
150 駆動力伝達手段
172,174 ベベル歯車
P(P1,P2,P3,P4,P5,P6) 被加工物







Claims (5)

  1. プレス装置本体と、前記プレス装置本体に取り付けられたボルスタと、前記ボルスタに近接及び離隔する方向に移動自在に前記プレス装置本体に支持されたスライドとを備えたプレス装置において、
    前記ボルスタには被加工物の外周面に雄ねじ部を転造するための転造加工ユニットが取り付けられ、前記転造加工ユニットは、転造加工域の周囲に実質上等間隔をおいて配設された第1、第2及び第3移動部材と、前記第1、第2及び第3移動部材に回転自在に支持された第1、第2及び第3転造ダイスとを備え、前記転造加工ユニットに関連して、前記第1、第2及び第3転造ダイスを所定方向に回動させるための駆動源が設けられ、また前記スライドには、前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材に対応して第1、第2及び第3移動用カムが設けられており、
    前記スライドが前記ボルスタに近接する方向に移動すると、前記第1、第2及び第3移動用カムの各々が対応する前記第1、第2及び第3移動部材に作用してこれらを前記転造加工域に向けて前進させ、前記第1、第2及び第3転造ダイスが前記被加工物の前記外周面に作用して転造加工を施すことを特徴とするプレス装置。
  2. 前記転造加工ユニットは、前記第1、第2及び第3移動部材の各々に対応してこれを後進方向に弾性的に偏倚するためのばね手段を含み、前記第1、第2及び第3移動部材の各々は、対応する前記第1、第2及び第3移動用カムが作用しないときには対応する前記ばね手段の弾性偏倚作用によって前記転造加工域から後退する後退位置に位置付けられ、対応する前記第1、第2及び第3移動用カムが作用すると対応する前記ばね手段の弾性偏倚作用に抗して前記転造加工域に向けて前進する加工位置に位置付けられることを特徴とする請求項1に記載のプレス装置。
  3. 前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材の各々にはコロが回転自在に装着され、前記第1、第2及び第3移動用カムのカム作用部の各々は対応する前記コロに作用して対応する前記第1、第2及び第3移動部材を前記加工位置に位置付けることを特徴とする請求項2に記載のプレス装置。
  4. 前記駆動源と前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3転造ダイスとの間には、前記駆動源からの回転駆動力を駆動伝達するための駆動力伝達手段が設けられ、前記駆動力伝達手段は、前記駆動源からの回転駆動力によって回動される第1中間歯車と、前記第1、第2及び第3転造ダイスに駆動連結された第1、第2及び第3伝達歯車と、前記第1伝達歯車と前記第3伝達歯車との間に配設された第2中間歯車とを含み、前記駆動源から前記第1中間歯車に伝達された回転駆動力は、前記第1及び第2伝達歯車を介して前記第1及び第2転造ダイスに伝達されるとともに、前記第1伝達歯車、前記第2中間歯車及び前記第3伝達歯車を介して前記第3転造ダイスに伝達され、これによって、前記第1、第2及び第3転造ダイスが同期して所定方向に回転駆動されることを特徴とする請求項に記載のプレス装置。
  5. プレス装置本体と、前記プレス装置本体に取り付けられたボルスタと、前記ボルスタに近接及び離隔する方向に移動自在に前記プレス装置本体に支持されたスライドとを備え、前記ボルスタと前記スライドとの間の搬送経路を通して加工される被加工物が搬送されるプレス装置において、
    前記搬送経路には、前記被加工物に前加工を施す前加工域と、前記被加工物に転造加工を施す転造加工域とがこの順に設けられ、前記前加工域は、前記被加工物に絞り加工を施す絞り加工域を含んでおり、前記絞り加工域に対応して、前記ボルスタに静止絞り加工金型が設けられるとともに、前記スライドに、前記静止絞り加工金型と協働して前記被加工物に絞り加工を施す可動絞り加工金型が設けられ、また前記転造加工域に対応して、前記ボルスタに転造加工ユニットが設けられ、前記転造加工ユニットは、前記転造加工域の周囲に実質上等間隔をおいて配設された第1、第2及び第3移動部材と、前記第1、第2及び第3移動部材に回転自在に支持された第1、第2及び第3転造ダイスとを備え、また前記スライドに前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材に対応して第1、第2及び第3移動用カムが設けられており、
    前記スライドが前記ボルスタに近接する方向に移動すると、前記前加工域の前記絞り加工域においては、前記静止絞り加工金型及び前記可動絞り加工金型により絞り加工が施されて前記被加工物に円筒状部が形成され、また前記転造加工域においては、前記第1、第2及び第3移動用カムが前記転造加工ユニットの前記第1、第2及び第3移動部材に作用して前記転造加工域に向けて前進させ、前記第1、第2及び第3転造ダイスが絞り加工された前記被加工物に作用し、その前記円筒状部の外周面に転造加工を施して雄ねじ部を形成することを特徴とするプレス装置。
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