JP6139326B2 - 基板洗浄装置及び基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は基板洗浄装置及び基板処理装置に関し、特に基板の把持されている外周部も極力洗浄することができる基板洗浄装置及び基板処理装置に関する。
半導体ウエハ等の基板は、その表面への銅めっき処理やCMP(化学的機械的研磨)処理の後に、洗浄処理が行われるのが一般的である。この洗浄処理を行う洗浄装置として、スピンチャックに保持された基板を水平方向に回転する一方、揺動アームの先端に取り付けられたペンシル型の洗浄部材を水平方向に回転しながら基板に当接し、スピンチャックの回転と、揺動アームの動きにより、基板の面を洗浄するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−084056号公報(図3等)
近年、1枚の基板からできるだけ多くのデバイスを生成するべく、基板の外周部も、中心部同様に洗浄することが求められることがある。しかしながら、特許文献1に記載の洗浄装置は、スピンチャックが保持している部分を含む外周よりも内側の領域を洗浄するのに留まっていた。
本発明は上述の課題に鑑み、基板の把持されている外周部も極力洗浄することができる基板洗浄装置及び基板処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る基板洗浄装置は、例えば図1に示すように、基板Wの外周部を間隔をとって複数の位置で把持する把持部11aを有し、把持部11aで把持した基板Wを回転させる基板回転装置11と;基板回転装置11によって回転させられている基板Wを洗浄する洗浄部材13s、15sと;基板回転装置11と同期して回転するカム18であって、基板Wを洗浄している洗浄部材15aが把持部11aを迂回するように洗浄部材15aを案内するカム18とを備える。
このように構成すると、外周部が把持された基板を回転させながら、基板の外周部分のほとんどを洗浄することができる。
また、本発明の第2の態様に係る基板洗浄装置は、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第1の態様に係る基板洗浄装置10において、洗浄部材が、基板回転装置11によって回転させられている基板Wの、把持部11aの軌跡の最内部となる仮想境界円周Wb(図2参照)よりも内側の主領域Ws(図2参照)に接触させて主領域Wsを洗浄する第1の洗浄部材13aと、基板Wの仮想境界円周Wbから外側の外周領域We(図2参照)に接触させて外周領域Weを洗浄する第2の洗浄部材15sとを含んで構成され;第2の洗浄部材15sを支持する支持部材16であって、基板回転装置11によって回転させられている基板Wの回転面と同一の仮想平面を回転面の外側で交差して延びる支持部材16を備え;カム18は、基板回転装置11によって回転させられている基板Wの外周領域Wbに対して接触しながら基板Wの周方向に相対的に移動している第2の洗浄部材15aが、把持部11aを迂回するように支持部材16を案内する。
このように構成すると、主領域を洗浄する第1の洗浄部材のみならず、外周領域を洗浄する第2の洗浄部材を備えるので、主領域を洗浄しながら外周領域を洗浄することが可能となり、基板の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
また、本発明の第3の態様に係る基板処理装置は、例えば図5に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る基板洗浄装置10と、基板洗浄装置10とは別の追加洗浄装置41とを備える。
このように構成すると、主領域のほかに外周領域のほとんども洗浄することができ、利用率の高い基板を生成することができる基板処理装置となる。
本発明によれば、外周部が把持された基板を回転させながら、基板の外周部分のほとんどを洗浄することができる。
本発明の実施の形態に係る基板洗浄装置の概略斜視図である。 回転チャックに把持された基板の平面図である。 本発明の実施の形態に係る基板洗浄装置のカムの平面図である。 カムの変形例を示す図である。(A)は第1の変形例を示す平面図、(B)は第2の変形例の概念を示す展開部分側面図である。 本発明の実施の形態に係る基板洗浄装置を実装した基板処理装置の全体構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る基板洗浄装置としてのペンシル洗浄機10を説明する。図1は、ペンシル洗浄機10の概略斜視図である。ペンシル洗浄機10は、いわゆるペンシル型の洗浄機であり、基板Wを把持して回転させる基板回転装置としての回転チャック11と、基板Wの大部分を洗浄する主洗浄器13と、基板Wの外周部分を洗浄する外周洗浄器15と、外周洗浄器15に運動を与えるカム18とを備えている。
回転チャック11は、基板Wの外周部を把持する複数(本実施の形態では4つ)のチャック爪11aと、モータ(不図示)に接続されるチャックベース11bとを有している。チャック爪11aは、把持部に相当し、基板Wの外周を等間隔で把持できるような間隔をとって設けられている。チャックベース11bから延びる4つのチャック爪11aは、それぞれの先端が同じ高さとなるように設けられており、基板Wを把持したときに基板Wの面が水平になるように構成されている。回転チャック11は、モータ(不図示)によってチャックベース11bが回転させられることにより、基板Wを水平面内で約50〜800rpmの回転速度で回転させることができるように構成されている。チャックベース11bを回転させるモータ(不図示)は、制御装置(不図示)と信号ケーブルで接続されており、基板Wの回転速度を調節することができるように構成されている。
ここで図2を参照して、基板Wの洗浄面の区分を説明する。図2は、回転チャック11に把持された基板Wの平面図である。ここで説明する区分は、以降の説明の便宜のために行う概念上のものであって、基板Wに物理的に施されるものではない。まず、基板Wと共に回転するチャック爪11aが描く円周の軌跡の最も内側の部分(最内部)を仮想境界円周Wbということする。そして、基板Wの面の、仮想境界円周Wbよりも内側(中心側)を主領域Wsとし、仮想境界円周Wbよりも外側を外周領域Weとする。以降の説明において、基板Wの領域に言及しているときは適宜図2を参照することとする。なお、基板Wは、本実施の形態では、円形平板状の半導体基板であるとして説明し、具体例として、配線パターンに応じた溝が表面に形成された二酸化珪素膜付きの円形基板であって、この二酸化珪素膜の上にバリアメタルとしてチタンナイトライド膜や窒化タンタル膜が形成され、この上にタングステン膜や銅膜が形成される等、各種の膜が形成されているものが挙げられる。
再び図1に戻って、ペンシル洗浄機10の構成の説明を続ける。主洗浄器13は、基板Wの主領域Wsを洗浄する部材であり、第1の洗浄部材としての主洗浄スポンジ13sと、主洗浄スポンジ13sを支持する主支持部材14とを含んで構成されている。主洗浄スポンジ13sは、多孔質のPVA製スポンジや発泡ポリウレタン等が円柱状に形成されたものであり、その寸法の一例として、高さ約5mm、外径約20mmとすることができる。主洗浄スポンジ13sを構成するスポンジは、スポンジに形成された微小孔の平均直径が小さくなればなるほどスポンジの効果が大きくなり、微小孔の平均径は、約110μm以下が好ましく、80μm以下がより好ましい。主洗浄スポンジ13sは、基板Wの洗浄を行う際に円柱状の一方の端面が基板Wの表面に接触する態様で、主支持部材14に取り付けられている。
主支持部材14は、主洗浄スポンジ13sを円柱状の軸線まわりに回転させる回転駆動軸14aと、揺動アーム14bと、主シャフト14cとを有している。揺動アーム14bは、細長い棒状に形成されており、一端に回転駆動軸14aが取り付けられ、他端に主シャフト14cが取り付けられている。回転駆動軸14aは、回転軸線が、揺動アーム14bの長手方向に直交して延びる方向で揺動アーム14bに取り付けられている。主シャフト14cは、丸棒状に形成されており、その長手方向が回転駆動軸14aの回転軸線と平行かつ同方向に延びるように、揺動アーム14bに取り付けられている。主シャフト14cは、回転チャック11に把持された基板Wの外側近傍に、鉛直に延びるように配設されている。これに付随して、回転駆動軸14aは鉛直に延び、揺動アーム14bは水平に延びるように配設されている。主シャフト14cは、駆動機構(不図示)を有しており、鉛直上下に伸び縮みすることができると共に、軸線まわりの両方向に回転することができるように構成されている。主支持部材14は、主シャフト14cが軸線まわりに回転することにより、揺動アーム14bが揺動するように構成されている。
外周洗浄器15は、主に基板Wの外周領域Weを洗浄する部材であり、第2の洗浄部材としての外周洗浄スポンジ15sと、外周洗浄スポンジ15sを支持する支持部材としての外周支持部材16とを含んで構成されている。外周洗浄スポンジ15sは、本実施の形態では主洗浄スポンジ13sと同じ構成であるが、材質や形状(大きさ)が主洗浄スポンジ13sと異なっていてもよい。外周支持部材16は、回転駆動軸16aと、アーム16bと、外周シャフト16cとを有している。外周支持部材16は、主支持部材14と概ね同様に構成されており、回転駆動軸16a、アーム16b、外周シャフト16cは、それぞれ主支持部材14の回転駆動軸14a、揺動アーム14b、主シャフト14cに相当する。ただし、外周支持部材16は、外周シャフト16cが軸線まわりに回転しないようにロックするロック機構(不図示)を有している点で、主支持部材14の主シャフト14cと異なっている。外周支持部材16は、主支持部材14と干渉しない位置に配設されている。本実施の形態では、外周シャフト16cが、主シャフト14cに対して、回転チャック11に把持された基板Wを挟んで対向する位置に設けられている。このとき、外周シャフト16cは、回転チャック11に把持された基板Wの面と同一面にある仮想平面を交差して(貫いて)鉛直に延びている。また、外周洗浄器15は、基板Wを洗浄するときに、回転チャック11に把持された基板Wの外周領域Weに外周洗浄スポンジ15sが接触するように配設されている。
カム18は、基板Wの洗浄中に外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aに当たらないように外周支持部材16を案内する部材である。カム18は、本実施の形態では平板状に形成されており、その内部には外周シャフト16cが貫通する溝18gが形成されている。カム18は、平板状の面が回転チャック11に把持された基板Wの面と平行になるように、チャックベース11bに固定されている。カム18は、チャックベース11bに固定されていることにより、回転チャック11と同期して回転するように構成されている。溝18gは、カム18の回転中心の回りを一回りしてつながる環状に形成されている。
図3に、カム18に形成された溝18gの形態の一例を示す。図3に示す例では、溝18gは、回転チャック11に把持された基板Wの外周に沿った円形を基本として、チャック爪11aに隣接する部分で外側に凸となる、変則的な円形の平面形状に形成されている。溝18gの基本となる円形の周上と、回転チャック11に把持された基板Wの外周領域Weとの距離は、アーム16bに接続された外周シャフト16cと回転駆動軸16aとの距離に対応している。溝18gの外側に凸となる部分の突き出る程度は、外周支持部材16が溝18gに沿って基板Wの半径方向に動いたときに、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aに接触しないようにできる大きさとなっている。なお、この溝18gの、外側に凸となる部分の突き出る程度は、基板Wを回転させたときの外周支持部材16の振動を抑制する観点から、できるだけ小さくすることが好ましい。
上述のように構成されたペンシル洗浄機10は、以下のように動作する。機外から基板Wが搬入され、回転チャック11の位置に来たら、チャック爪11aが基板Wの側縁部を把持する。基板Wを把持した回転チャック11は、チャックベース11bの軸線まわりに回転する。回転チャック11の回転により、回転チャック11に把持されている基板Wが水平面内で回転する。基板Wが回転したら、主洗浄スポンジ13sが基板Wの中心に接するように、主支持部材14が動作する。主洗浄スポンジ13sは、回転している基板Wの中心に接触したら、揺動アーム14bの動作により、仮想境界円周Wbまで移動する。これにより、基板Wは、主領域Wsが、主洗浄スポンジ13sによってスクラブ洗浄される。なお、主洗浄スポンジ13sの移動は、チャック爪11aに接触しないように、外周領域Weに入る手前で停止する。
主洗浄スポンジ13sが主領域Wsを洗浄している一方で、外周支持部材16が適宜のタイミングで作動し、外周洗浄スポンジ15sを外周領域Weに接触させる。ここで、カム18は、チャックベース11bに固定されているため、回転チャック11と同期して回転する。他方、外周支持部材16は、基板Wの周方向に動かず、また、外周シャフト16cの軸線まわりの回転がロックする。これにより、外周洗浄スポンジ15sは、基板Wに対して、実際には周方向には移動しないが、相対的に周方向に移動する。他方、カム18が水平面内で回転することにより、溝18gを貫通している外周シャフト16cが、溝18gの軌跡にしたがって、基板Wの半径方向に往復移動する。外周シャフト16cの、基板Wの半径方向への往復移動に追従して、外周洗浄スポンジ15sも基板Wの半径方向に往復移動する。カム18の構造により、外周洗浄スポンジ15sは、外周領域Weをスクラブ洗浄しつつ、基板Wの回転によってチャック爪11aが近づいてきたら、チャック爪11aを迂回するように、基板Wの半径方向に往復移動する。これによって、外周洗浄スポンジ15sは、チャック爪11aに把持されている部分及びその近傍を除き、外周領域Weのほとんどを洗浄することができる。このように、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aを迂回するためにカム18が用いられているので、基板Wの回転速度が比較的高い(したがってカム18の回転速度も比較的高い)場合でも、外周洗浄スポンジ15sの往復移動が遅れることなく、チャック爪11aを迂回することができる。
主領域Wsの洗浄が終了したら、主洗浄スポンジ13sは、主支持部材14の動作に伴って上昇し、平面視において基板Wの外側に退避する。主洗浄スポンジ13sは、退避している間、次回の洗浄に備えて主洗浄スポンジ13s自身が洗浄(セルフクリーニング)されることとするとよい。他方、外周領域Weの洗浄が終了したら、外周洗浄スポンジ15sは、外周支持部材16の動作に伴って上昇し、平面視において基板Wの外側に退避する。外周洗浄スポンジ15sも、退避している間にセルフクリーニングが行われることとするとよい。
以上で説明したように、本実施の形態に係るペンシル洗浄機10によれば、主洗浄スポンジ13sが基板Wの主領域Wsを洗浄し、外周洗浄スポンジ15sがカム18によってチャック爪11aを迂回しながら外周領域Weのほとんどを洗浄するので、基板Wを把持して比較的高速で回転させながら基板Wのほとんど全体を洗浄することができる。
以上の説明では、カム18は、基板Wの洗浄中に外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aに当たらないように、外周支持部材16の外周シャフト16cが貫通する溝18gが、平面視においてチャック爪11aに隣接する部分で外側に凸となるように形成されているとしたが、図4(A)の平面図に示すように、チャック爪11aに隣接する部分で内側に凸となるように形成されることとして、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aを迂回するために内側に(主領域Ws内に)逃げるように構成されていてもよい。あるいは、溝カムのカム18に代えて、図4(B)の展開部分側面図に示すようなカム18Aとして、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aの上方に逃げるように構成されていてもよい。カム18Aを適用するに際し、外周支持部材16の外周シャフト16cの下端に外周ローラ16rを設け、外周ローラ16rがカム18Aの表面に接触するように構成される。カム18Aは、溝18g(図1、図3参照)に代えて、チャック爪11aに対応する部分に突起18pが形成されている。このような構成により、カム18Aの表面を転がる外周ローラ16rは、突起18pの部分で突起18pを乗り越えるように上下に移動し、これに伴って外周洗浄スポンジ15sも上下に移動することで、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aを上方に迂回することができる。なお、図4(B)では、便宜上、展開部分側面図として示しているが、実際は、突起18pが、外周ローラ16rの軌跡となる円周上の、チャック爪11aに対応する位置に形成される。図4(A)、(B)に示すようにカムを構成して、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aを内側又は上方に逃げる態様とすると、チャック爪11aを逃げるように外周洗浄スポンジ15sが動いた際、外周領域Weに戻ろうとする外周洗浄スポンジ15sが基板Wの側縁部に衝突することを回避することができる。
以上の説明では、主洗浄スポンジ13s及び外周洗浄スポンジ15sを用いて主領域Wsと同時に外周領域Weを洗浄することとしたが、主洗浄スポンジ13sによる主領域Wsの洗浄終了後に、外周洗浄スポンジ15sによる外周領域Weを洗浄することとしてもよい。このように構成すると、主領域Wsの洗浄時に基板Wを高速で回転させ、外周領域Weの洗浄時には基板Wの回転速度を低下させることができ、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aを迂回する際の衝撃を抑制することができる。この場合、主領域Wsの洗浄時(基板W及びカム18が高速回転しているとき)に、外周シャフト16cをカム18の溝18gから抜くこととして、高速回転時の振動を回避することとしてもよい。他方、主領域Ws及び外周領域Weを同時に洗浄することとすると、洗浄に要する時間を短縮することができ、スループットを向上させることができる。
以上の説明では、主洗浄スポンジ13s及び外周洗浄スポンジ15sの2つの洗浄部材を備えることとしたが、1つの洗浄部材で主領域Ws及び外周領域Weを洗浄することとしてもよい。この場合、例えば、図1に示す構成において、外周洗浄器15を省略し、カム18の溝18gよりも外側の部分を主支持部材14の回転駆動軸14aと同じ高さで回転チャック11と接続されるように配置する構成として(カム18の溝18gよりも内側の部分は省略)、揺動アーム14bが揺動して主洗浄スポンジ13sが外周領域Weに入ったときに、回転駆動軸14aがカム18に内接して、主洗浄スポンジ13sがチャック爪11aを迂回する構成とすることができる。この場合、主洗浄スポンジ13sが外周領域Weに入ったとき基板Wの回転速度を低下させることとしてもよい。あるいは、図1に示す構成から外周洗浄器15を省略し(カム18(18A)は図示の位置のまま)、カム18(18A)を、回転チャック11に対して時間差で着脱可能に構成し、主領域Wsを洗浄しているときはカム18(18A)が回転チャック11と同期して回転しないようにし、主領域Wsの洗浄が完了して外周領域Weを洗浄する際に、カム18(18A)が回転チャック11と同期して回転するようにすることで、外周洗浄スポンジ15sがチャック爪11aを迂回することとしてもよい。
以上で説明したペンシル洗浄機10は、典型的には、CMP(化学的機械的研磨)装置あるいは銅めっき装置等と共に、基板処理装置に実装される。
図5は、ペンシル洗浄機10を実装した基板処理装置100の全体構成を示す平面図である。以下の説明において、ペンシル洗浄機10の構成に言及しているときは、適宜図1乃至図4を参照することとする。基板処理装置100は、概ね矩形状のハウジング1を備えており、ハウジング1の内部は隔壁1a、1b、1cによって区画されるロード/アンロード部2と、基板を研磨する研磨部3と、研磨後の基板を洗浄する洗浄部4とを備えている。また、基板処理装置100は、各部の動作を制御する制御装置60を備えている。制御装置60は、研磨部3、洗浄部4、及びロード/アンロード部2の搬送ロボット82の動作を制御する。
ロード/アンロード部2は、基板をストックするカセット81と、基板をカセット81から研磨部3へ、あるいは洗浄部4からカセット81へと受け渡す搬送ロボット82を有している。搬送ロボット82は上下に2つのハンドを備えており、例えば、上側のハンドをカセット81に基板を戻すときに使用し、下側のハンドを研磨前の基板を搬送するときに使用して、上下のハンドを使い分けることができるように構成されている。
研磨部3は、ほぼ同様の構成の4つの研磨装置83を有している。各研磨装置83は、研磨面を有する研磨テーブル83aと、基板を保持することができると共に研磨テーブル83aに対して押圧することができるトップリング83bと、研磨テーブル83aにスラリー等の研磨液やドレッシング液(例えば、水)を供給するための研磨液供給ノズル83cと、研磨テーブル83aのドレッシングを行うためのドレッサ83dと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素)の混合流体を霧状にして、1又は複数のノズルから研磨面に噴射するアトマイザ83eとを有している。また、研磨装置83は、上下に昇降可能なリフタ83fと、上下に昇降可能なプッシャ83gとを有している。そして、搬送ロボット82に隣接する研磨装置83は、搬送ロボット82から基板を受け取り反転させることができる反転機83hを有している。
各研磨装置83は、トップリング83bが保持した基板を研磨テーブル83aに接触させ、研磨液供給ノズル83cから研磨テーブル83aに研磨液を供給しながら研磨テーブル83a及びトップリング83bを所定の回転速度で回転させることで、基板の表面を研磨することができるように構成されている。また、各研磨装置83は、研磨された基板をリフタ83fに載置する一方で、研磨テーブル83aの表面をドレッサ83dでドレッシングし、リフタ83fに載置されている基板を、プッシャ83gを介して洗浄部4の搬送装置としてのロボットハンド48に渡すことができるように構成されている。
洗浄部4は、本実施の形態では、上述のペンシル洗浄機10のほか、ペンシル洗浄機10とは別の前段洗浄機41(追加洗浄装置に相当)と、乾燥機45とを備えている。前段洗浄機41は、詳細な説明は省略するが、例えば、基板Wの直径よりもやや長い円柱状のロールスポンジを有し、回転している基板Wの表面にロールスポンジの側面を接触させて基板Wの表面を洗浄するものを適用することができる。乾燥機45は、詳細な説明は省略するが、ペンシル洗浄機10で洗浄された基板Wをスピンチャックで把持して高速回転させるもの、あるいは表面がリンス液で覆われた基板Wを回転させながら乾燥気体流を基板Wの中心から外縁に移動させるもの等が用いられる。基板処理装置100は、搬送ロボット82に対して遠い側から近づく方向に、前段洗浄機41、ロボットハンド48、ペンシル洗浄機10、ロボットハンド49、乾燥機45の順で直線的に配置されている。ロボットハンド48は、前段洗浄機41及びペンシル洗浄機10にアクセス可能に構成されている。ロボットハンド49は、ペンシル洗浄機10及び乾燥機45にアクセス可能に構成されている。乾燥機45には、搬送ロボット82もアクセスできるように構成されている。
上述のように構成された基板処理装置100は、以下の動作を行う。以下の作用は、主に制御装置60によって制御される。カセット81に設置された基板を搬送ロボット82によって取り出し、研磨部3の反転機83hに渡す。基板を、反転機83hで反転した後リフタ83fに渡し、トップリング83bをリフタ83fの上方に移動した後リフタ83fで基板を押し上げ、基板をトップリング83bに吸着させる。その後、基板を研磨テーブル83aに接触させ、研磨液供給ノズル83cから研磨テーブル83aに研磨液の供給を開始し、同時に研磨テーブル83a及びトップリング83bを所定の回転速度で回転させ、基板の表面を研磨する。基板の表面を所定量研磨したら、研磨液供給ノズル83cからの研磨液の供給に代えて、純水供給ノズル(不図示)から純水を供給して基板の研磨を行う。純水を供給しながらの基板の研磨を所定時間行ったら、トップリング83bを上昇させて基板を研磨テーブル83aから離し、基板をリフタ83f上に載置する。このとき研磨テーブル83aに貼付されている研磨布をドレッサ83dで研磨し、研磨布をコンディショニングする。基板をリフタ83f上に載置したらリフタ83fを水平にプッシャ83gのある位置まで移動し、プッシャ83gで持ち上げた後、洗浄部4のロボットハンド48が基板を受け取る。
基板Wを受け取ったロボットハンド48は、前段洗浄機41において基板Wの粗洗浄を行う。その後、ロボットハンド48が、粗洗浄を完了した基板Wをペンシル洗浄機10に搬送する。ペンシル洗浄機10では、上述のように、主領域Ws及び大部分の外周領域Weの洗浄が仕上げ洗浄として行われる。次に、ロボットハンド49が、仕上げ洗浄を完了した基板Wを乾燥機45に搬送し、乾燥機45において基板Wの乾燥処理が行われる。基板洗浄部4で洗浄が行われて乾燥した基板Wは、搬送ロボット82によって乾燥機45から取り出され、洗浄後の基板Wをストックするカセット81に収容される。以上で説明したように、ペンシル洗浄機10を備える基板処理装置100は、主領域Wsのほかに大部分の外周領域Weも洗浄することができ、利用率の高い基板Wを生成することができる。
10 ペンシル洗浄機
11 回転チャック
11a チャック爪
13 主洗浄器
13s 主洗浄スポンジ
14 主支持部材
15 外周洗浄器
15s 外周洗浄スポンジ
16 外周支持部材
18 カム
41 前段洗浄機
45 乾燥機
100 基板処理装置
W 基板
Wb 仮想境界円周
We 外周領域
Ws 主領域

Claims (3)

  1. 基板の外周部を間隔をとって複数の位置で把持する把持部を有し、前記把持部で把持した前記基板を回転させる基板回転装置と;
    前記基板回転装置によって回転させられている前記基板を洗浄する洗浄部材と;
    前記基板回転装置と同期して回転するカムであって、前記基板を洗浄している前記洗浄部材が前記把持部を迂回するように前記洗浄部材を案内するカムとを備える;
    基板洗浄装置。
  2. 前記洗浄部材が、前記基板回転装置によって回転させられている前記基板の、前記把持部の軌跡の最内部となる仮想境界円周よりも内側の主領域に接触させて前記主領域を洗浄する第1の洗浄部材と、前記基板の前記仮想境界円周から外側の外周領域に接触させて前記外周領域を洗浄する第2の洗浄部材とを含んで構成され;
    前記第2の洗浄部材を支持する支持部材であって、前記基板回転装置によって回転させられている前記基板の回転面と同一の仮想平面を前記回転面の外側で交差して延びる支持部材を備え;
    前記カムは、前記基板回転装置によって回転させられている前記基板の前記外周領域に対して接触しながら前記基板の周方向に相対的に移動している前記第2の洗浄部材が、前記把持部を迂回するように前記支持部材を案内する;
    請求項1に記載の基板洗浄装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の基板洗浄装置と;
    前記基板洗浄装置とは別の追加洗浄装置とを備える;
    基板処理装置。
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