JP6138241B2 - 完全に保護されたヘパリン五糖類およびその中間体を調製するための方法 - Google Patents

完全に保護されたヘパリン五糖類およびその中間体を調製するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、化学合成の分野に関し、特に、完全に保護されたヘパリン五糖類およびその中間体の調製に関する。
ヘパリンは、1916年に、Johns Hopkins UniversityのJay McLeanにより、動物の肝臓から最初に単離され、ついで、抗凝固についての活性成分として特徴付けられた(a:Chem.Ind.1991,2,45−50;b:Bull.Johns Hopkins Hosp.1928,42,199)。ヘパリンは、グリコサミノグリカン(GAG)ファミリーにおいて、最も複雑な構造を有する。ヘパリンは、60年近くの間、抗血栓症および心血管疾患に臨床的に使用されてきた。その抗凝固効果は、最も深く研究され、ヘパリンの多くの生理学的活性の中の1つと解明されてきた。該活性は、抗血栓剤としての低分子量ヘパリン(LMWH)の一般的な使用、および、臨床的に使用される抗血栓剤の1990年代からの置き換えに寄与する(Blood,1992,79,1−17)。血液凝固のプロセスは、血漿における一連の連続的に活性化された連携因子の結果である。該因子は、最終的に、不活性なトロンビンを活性に変換する。したがって、可溶性フィブリノゲンが部分的にタンパク質分解されて、血液凝固をもたらす不溶性フィブリンを放出し得る。アンチトロンビンIII(ATIII)は、血液凝固のプロセスにおけるセリンプロテアーゼ、特にトロンビンIIaおよびXaの阻害剤である。アンチトロンビンIIIとトロンビンとの間の反応の反応速度は低いが、該速度はヘパリンの存在下において数千倍に向上し、該血液凝固が効果的に阻害される。
天然のヘパリンは、動物の肝臓から主に抽出され、種々の活性を有する多糖類からなる複雑な混合物である。このため、有効用量の天然のヘパリンを使用中に制御するのは困難であり、副作用、例えば、出血、血小板減少等を誘発するリスクを有する。一方、ヘパリンと血漿タンパク質との間で非特異的な結合が起こり、より複雑な合併症をもたらす場合がある。1980年代の終わりには、低分子量ヘパリン(LMWH)の発見により抗血栓症治療の効果が改善された。低分子量ヘパリンは全ヘパリンを化学的方法、酵素的方法またはガンマ線照射で分解することにより取得される。しかしながら、ヘパリンおよび低分子量ヘパリンの両方が動物由来であるため、その用途を安全でなくする種間交叉ウイルス感染に係る潜在的なリスクが存在し得ることが障害となっている。交叉感染の回避に最も効果的な手段は、化学合成により調製されたヘパリン化合物の適用である。
抗凝固剤である五糖類(一般式I)の全合成は、Sinay et al.(Carbohydr.Res.1984,132,C5−C9,Carbohydr.Res.1986,147.221−236)およびBoeckel et al.(J.Carbohydr.Chem.1985,4,293−321)により、1980年代半ばに報告された。しかしながら、最終的な脱保護のプロセス中に、分子内反応が、該五糖類の還元末端におけるヘミアセタール基間で起こり、安定な二量体または三量体を形成し得る。その結果、反応効率が極端に低くなる。

該二量体または三量体の形成が、メチル末端キャップされた五糖類(一般式II)を使用する還元反応において防止され(Carbohydr.Res.1987.167.67−75)、その結果、合成効率が向上し得ることが見出された。さらに、生物活性試験により、還元末端においてメチルにより保護されたヘパリン五糖類の生物学的活性が保持されることも示唆された。
一般式IIの化合物は、2001年にフォンダパリヌクスナトリウムの一般名で、抗凝固剤として上市され、その化学名は、メチル O−(2−デオキシ−6−O−スルホ−2−スルホアミノ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(β−D−グルコピラヌロノシル)−(1→4)−O−(2−デオキシ−3,6−ジ−O−スルホ−2−スルホアミノ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシル)−(1→4)−2−デオキシ−6−O−スルホ−2−スルホアミノ−α−D−グルコピラノシド・10ナトリウム塩である。
一般式IIの化合物の化合構造は、下記の特徴を有する。α−またはβ−グルコシド結合により連続して結合される5種類の単糖類により形成される。一般式IIの化合物についての5つの単糖類フラグメントは、右から左の順に、文字A、B、C、DおよびEで表される。該五糖類の化学構造において、遊離のヒドロキシ、硫酸化ヒドロキシおよび硫酸化アミノが存在し、その化学構造において、フラグメントA、CおよびEは、グルコサミンの誘導体であり、フラグメントBは、イズロン酸の誘導体であり、フラグメントDは、グルクロン酸の誘導体である。結果として、適切な保護基が、下記要求を満たすために、合成設計に考慮されなければならない。(1)グルコシド結合の形成反応中に、該保護基は、位置選択性および立体選択性の両局面において、該グルコシド結合の正確な形成に好ましくあるべきである;(2)該保護基は、硫酸化が必要とされる位置で起こり且つ他のヒドロキシは硫酸化されないように選択されるべきである;(3)該化合物の合成経路が極端に長いので、該保護基の選択が、反応効率、特にグルコシル化の選択性および収率に有益であるべきである。
以前に報告された合成戦略では、類似の保護基、脱保護基および修飾スキームが、一般式IIのフォンダパリヌクスナトリウムの合成を達成するのに使用される。フォンダパリヌクスナトリウムは、一般式IIIの完全に保護された五糖類を使用して合成される。式中、該保護基Rは、第1の工程において除去されるヒドロキシ保護基である。該保護基は、アセチルまたはベンゾイル等であり得る。該保護基Rを除去するための方法は、保護基Rのそれとは区別されるべきである。該保護基Rは、第3の工程で除去されるヒドロキシ保護基である。該保護基は、ベンゾイルであり得る。保護基Rは、該第3の工程においてアミノに変換されるべきである前駆体であり、アジドまたはカルボベンゾキシアミノ(−NHCbz)であり得る。
この戦略は、下記のように複数の工程に分割され得る。第1の工程では、該完全に保護された五糖類における硫酸化に要求される5つのヒドロキシ保護基(R1)が、それらを露出するように選択的に除去される;第2の工程では、該露出したヒドロキシ基が、硫酸化される;第3の工程では、残りの6個のヒドロキシ保護基(R2)が、それらを露出するように除去され、該アミノ保護基が除去されるか、または、該アミノ前駆体(R3)がアミノ基に変換されて、3つのアミノ基を露出させる;第4の工程では、該3つの露出したアミノ基が、選択的に硫酸化される。該手法は、下記構造式の変換により示され得る。
該戦略には、いくつかの欠陥が存在する。該フォンダパリヌクスナトリウムの化学構造におけるフラグメントDおよびフラグメントCは、β−グルコシド結合により結合されている。しかしながら、完全に保護された五糖類の合成中に、フラグメントDとフラグメントCとが結合される際の立体選択性により、α−グルコシル化およびβ−グルコシル化の両方が、該反応において起こり、α−グルコシド結合およびβ−グルコシド結合がそれぞれ、フラグメントDのアノマー炭素原子において形成される場合がある。この問題を解決するための試みがなされている。
1984年にSinay et al.(Carbohydrate Research,1984,132,C5−C9)により報告されたように、β−グルコシド結合により結合されたDC二糖類が、50%の収率で6日目に合成されている。同様の結果が、米国特許第4818816号明細書において取得されている。1991年に、Sanofiにより、類似の結果が報告された。該報告では、収率は51%であった。フラグメントDのアノマー炭素におけるα/β比は、1/12である(Bioorg.Med.Chem.Lett.,1991,1,2,99−102)。この手法は、低収率、精製の困難性等の不利益を有し、アノマーの存在が、精製工程を困難にもするであろう。その後、別の方法が、Kuzuharaにより提案され(Carbohydrate Research,1985,141,273)、Petitouにより簡略化された。ここでは、二糖類フラグメントDCは、フラグメントDC用の開始材料としてセロビオースを使用する、いくつかの化学変換工程により直接合成された(Bioorg.Med.Chem.Lett.,1991,1,2,95−98)。この方法では、セロビオースに存在するβ−(1→4)グルコシド結合が使用され、グルコシル化の工程は回避される。しかしながら、この方法も、保護基に係る複雑な操作工程、長い合成経路、低い全体収率および精製の困難性等の欠点を有する。
解決策は、Alchemia companyの米国特許第7541445号明細書において提案された。該提案では、ベンゾイルが、フラグメントDの2−ヒドロキシ保護基として使用され、フラグメントCに結合される際、「隣接基関与」保護基として、結合反応の立体選択性をβ型に制御可能である。該ベンゾイル保護基は、三糖類フラグメントEDCの段階で、ベンジルにより除去および置換され得る。しかしながら、この方法では、アシル保護基がフラグメントEおよびフラグメントCにおいて使用され得ず、p−メトキシベンジル保護基のみが使用され得、全ての結合反応による完全に保護された五糖類の形成後に、該p−メトキシベンジル保護基が除去される。さらに、この方法には2つの明白な不利益が存在する。第1のものは、グルコシル化反応がフラグメントEおよびフラグメントCにおけるp−メトキシベンジル保護基により影響され得ることである。該影響は、後の期間においてより高くなる。特に、三糖類フラグメントEDCおよび二糖類フラグメントBAのグルコシル化反応時に、収率が極端に低く、また精製が著しく困難となる。第2のものは、該完全に保護された五糖類の合成後に、該p−メトキシベンジルを除去するためのもう一工程が必要とされることである。合成の後の段階において、この追加工程は、該経路の反応収率および操作の利便性に大きな影響を有するであろう。結果として、高い収率を有する合成プロセスおよび簡易な精製法を確立することが重要である。
米国特許第4818816号明細書 米国特許第7541445号明細書
Chem.Ind.1991,2,45−50 Bull.Johns Hopkins Hosp.1928,42,199 Blood,1992,79,1−17 Carbohydr.Res.1984,132,C5−C9,Carbohydr.Res.1986,147.221−236 J.Carbohydr.Chem.1985,4,293−321 Carbohydr.Res.1987.167.67−75 Carbohydrate Research,1984,132,C5−C9 Bioorg.Med.Chem.Lett.,1991,1,2,99−102 Carbohydrate Research,1985,141,273 Bioorg.Med.Chem.Lett.,1991,1,2,95−98
本発明の目的の1つは、完全に保護されたヘパリン五糖類を調製するための新規な中間体およびそれの調製方法を提供することである。本発明の第2の目的は、完全に保護されたヘパリン五糖類を調製するための方法を提供することである。
本発明は、完全に保護されたヘパリン五糖類を調製するための新規な中間体を提供する。該中間体は、下記一般式Vの化学構造を有する。
式中、単糖ユニットの構成および各単糖間の結合の立体化学は、D−グルコース−α−1,4−D−グルクロン酸−β−1,4−D−グルコースと表される。
本発明は、完全に保護されたヘパリン五糖類を調製するための別の新規な中間体も提供する。該中間体は、下記一般式VIの化学構造を有する。
式中、単糖ユニットの構成および各単糖間の結合の立体化学は、D−グルコース−α−1,4−D−グルクロン酸−β−1,4−D−グルコースと表される。
本発明は、一般式Vの化合物を調製するための方法を提供する。該方法において、一般式Vの化合物を、一般式IVの化合物から3つのp−メトキシベンジル基を除去することにより取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該方法において、具体的な実施形態では、3つのp−メトキシベンジル基を除去するための反応に使用される試薬は、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン、硝酸第二セリウムアンモニウムまたは強力なプロトン酸であり得る。該強力なプロトン酸は、例えば、塩酸、トリフルオロ酢酸等である。
上記反応において、一般式IVの化合物は、商業的に入手可能であり、または、米国特許第7541445号明細書における方法に基づいて調製可能である。
本発明は、一般式VIの化合物を調製するための方法も提供する。該方法においては、アルカリ条件下において一般式Vの化合物をアセチル化試薬と反応させることにより、3つの露出したヒドロキシ基をアセチル基で保護して、一般式VIの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される塩基は、有機塩基または無機塩基であり得る。該有機塩基は、好ましくは、ピリジン、トリエチルアミン等から選択され、該無機塩基は、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等から選択される。該反応に使用される該アセチル化試薬は、好ましくは、無水酢酸、塩化アセチル等から選択される。
本発明は、一般式XVIIIの化合物を調製するための方法を提供する。該方法において、完全に保護された五糖類である一般式XVIIIの化合物を、グリコシド結合の形成を可能にする条件下における、一般式VIの化合物と一般式Xの化合物とのグリコシル化反応により取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該グルコシド結合を形成するための試薬は、好ましくは、N−ヨードスクシンイミド−トリフルオロメタンスルホン酸、N−ヨードスクシンイミド−銀トリフルオロメタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート等から選択される。
フォンダパリヌクスナトリウムは、既報の方法(Carbohydrate Research,1987,167,67)を参照して一般式XVIIIの化合物を使用することによっても合成され得る。
更なる実施形態では、一般式Xの化合物は、下記方法により調製され得る。該方法においては、メチル化試薬を使用して、一般式IXの化合物をメチルエステル化することにより、一般式Xの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される該メチル化試薬は、好ましくは、ジアゾメタン、(トリメチルシリル)ジアゾメタン、ヨードメタン、ブロモメタン、クロロメタン等から選択される
更なる実施形態では、一般式IXの化合物は、下記方法により調製され得る。該方法においては、一般式VIIIの化合物における露出した一級アルコール性ヒドロキシル基を、酸化剤および触媒の存在下で酸化して、カルボキシルに変換することにより、一般式IXの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される該酸化剤は、好ましくは、ヨードベンゼンジアセテート、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム等から選択され、該反応に使用される該触媒は、好ましくは、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシである。
更なる実施形態では、一般式VIIIの化合物は、下記方法により調製され得る。該方法においては、脱アセチル化試薬の存在下において、一般式VIIの化合物におけるアセチル保護基を除去することにより、一般式VIIIの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される該脱アセチル化試薬は、好ましくは、メタノールにおける塩化水素の溶液、エタノールにおける塩化水素の溶液、メタノールにおけるトリエチルアミンの溶液、エタノールにおけるトリエチルアミンの溶液、ナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシドから選択される。
更なる実施形態では、一般式VIIの化合物は、下記方法により調製され得る。該方法においては、グリコシド結合の形成を可能にする条件下において、一般式XIの化合物と一般式XIIの化合物とをグリコシル化反応させることにより、二糖類である一般式VIIの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該グルコシド結合を形成するための試薬は、好ましくは、N−ヨードスクシンイミド−トリフルオロメタンスルホン酸、N−ヨードスクシンイミド−銀トリフルオロメタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート等から選択される。
更なる実施形態では、一般式XIの化合物は、下記方法により調製され得る。該方法においては、一般式XIIIの化合物をアルカリ条件下においてアセチル化試薬と反応させることにより、2つの露出したヒドロキシ基をアセチル基で保護して、一般式XIの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される塩基は、有機塩基または無機塩基であり得る。該有機塩基は、好ましくは、ピリジン、トリエチルアミン等から選択され、該無機塩基は、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等から選択される。該反応に使用される該アセチル化試薬は、好ましくは、無水酢酸、塩化アセチル等から選択される。
上記反応において、一般式XIIIの化合物は、商業的に入手可能であり、または、米国特許第7541445号明細書における方法に基づいて調製可能である。
更なる実施形態では、一般式XIIの化合物は、下記方法により調製され得る。該方法は、下記工程を含む:
1)一般式XIVの化合物を強塩基により処理することにより、カルボベンゾキシ基(−Cbz)を除去しアミノ基を露出させて、一般式XVの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される塩基は、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムまたは水酸化バリウムから選択される。
一般式XIVの化合物は、商業的に入手可能であり、または、Carbohydrate Research,1984,130,221における方法に基づいて調製可能である。
2)一般式XVの化合物をジアゾ移動試薬と反応させて、一般式XVの化合物における露出したアミノ基をアジド基に変換することにより、一般式XVIの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用されるジアゾ移動試薬は、好ましくは、トリフルオロメタンスルホニルアジドまたは1H−イミダゾール−1−スルホニルアジド・塩酸から選択される。
3)酸性条件下において一般式XVIの化合物からベンジリデンを除去して、一般式XVIIの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される酸は、好ましくは、酢酸、トリフルオロ酢酸またはp−トルエンスルホン酸から選択される。
4)一般式XVIIの化合物をアルカリ条件下においてベンゾイル化試薬と反応させて、一級アルコール性ヒドロキシル基をベンゾイル基で保護することにより、一般式XIIの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される塩基は、有機塩基または無機塩基であり得る。該有機塩基は、好ましくは、ピリジン、トリエチルアミン等から選択され、該無機塩基は、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等から選択される。該反応に使用される該ベンゾイル化試薬は、好ましくは、無水安息香酸、塩化ベンゾイル等から選択される。
本発明は、完全に保護されたヘパリン五糖類を調製するための別の新規な中間体も提供する。該中間体は、下記一般式IXの化学構造を有する。

式中、単糖ユニットの構成および各単糖間の結合の立体化学は、L−イズロン酸−α−1,4−D−グルコースと表される。
本発明は、一般式IXの化合物を調製するための方法を提供する。該方法においては、一般式VIIIの化合物における露出した一級アルコール性ヒドロキシル基を、酸化剤および触媒の存在下において酸化して、カルボキシルに変換することにより、一般式IXの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される該酸化剤は、好ましくは、ヨードベンゼンジアセテート、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム等から選択され、該反応に使用される該触媒は、好ましくは、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ等である。
本発明は、完全に保護されたヘパリン五糖類を調製するための別の新規な中間体も提供する。該中間体は、下記一般式VIIの化学構造を有する。
式中、単糖ユニットの構成および各単糖間の結合の立体化学は、L−イドース−α−1,4−D−グルコースと表される。
本発明は、一般式VIIの化合物を調製するための方法も提供する。該方法においては、グリコシド結合の形成を可能にする条件下において、一般式XIの化合物と一般式XIIの化合物とのグリコシル化反応させることにより、二糖類である一般式VIIの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該グルコシド結合を形成するための試薬は、好ましくは、N−ヨードスクシンイミド−トリフルオロメタンスルホン酸、N−ヨードスクシンイミド−銀トリフルオロメタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート等から選択される。
本発明は、完全に保護されたヘパリン五糖類を調製するための別の新規な中間体も提供する。該中間体は、下記一般式XIの化学構造を有する。
本発明は、一般式XIの化合物を調製するための方法を提供する。該方法においては、一般式XIIIの化合物をアルカリ条件下においてアセチル化試薬と反応させることにより、2つの露出したヒドロキシ基をアセチル基で保護して、一般式XIの化合物を取得する。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される塩基は、有機塩基または無機塩基であり得る。該有機塩基は、好ましくは、ピリジン、トリエチルアミン等から選択され、該無機塩基は、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等から選択される。該反応に使用される該アセチル化試薬は、好ましくは、無水酢酸、塩化アセチル等から選択される。
本発明は、一般式XIIの化合物を調製するための方法も提供する。該方法は、下記工程を含む。
1)一般式XIVの化合物を強塩基により処理してカルボベンゾキシ基(−Cbz)を除去し、アミノ基を露出させることにより、一般式XVの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される該塩基は、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムまたは水酸化バリウムから選択される。一般式XIVの化合物は、商業的に入手可能であり、または、Carbohydrate Research,1984,130,221における方法に基づいて調製可能である。
2)一般式XVの化合物をジアゾ移動試薬と反応させて、一般式XVの化合物における露出したアミノ基をアジド基に変換することにより、一般式XVIの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される該ジアゾ移動試薬は、好ましくは、トリフルオロメタンスルホニルアジドまたは1H−イミダゾール−1−スルホニルアジド・塩酸から選択される。
3)酸性条件下において一般式XVIの化合物からベンジリデンを除去して、一般式XVIIの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される該酸は、好ましくは、酢酸、トリフルオロ酢酸またはp−トルエンスルホン酸から選択される。
4)アルカリ条件下において一般式XVIIの化合物をベンゾイル化試薬と反応させて、ベンゾイル基により一級アルコール性ヒドロキシル基を保護することにより、一般式XIIの化合物を取得する工程。該反応プロセスは、下記のように示される。
該反応に使用される塩基は、有機塩基または無機塩基であり得る。該有機塩基は、好ましくは、ピリジン、トリエチルアミン等から選択され、該無機塩基は、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等から選択される。該反応に使用される該ベンゾイル化試薬は、好ましくは、無水安息香酸、塩化ベンゾイル等から選択される。
従来技術と比較して、本発明は、下記利点を有する。
本発明では、三糖類フラグメントEDCにおける3つのp−メトキシベンジル保護基が、アセチル保護基に変換され、続いて、該三糖類フラグメントEDCと該二糖類フラグメントBAとがグルコシル化されるので、グリコシル化条件下におけるp−メトキシベンジル保護基の不安定さ、例えば、低収率および精製の困難性による問題が解決され、完全に保護されたヘパリン五糖類が、三糖類フラグメントEDCと二糖類フラグメントBAとのグリコシル化により、高収率および簡易な精製で調製される。
さらに、本発明は、一般式VIIの化合物、すなわち、単糖類フラグメントAを調製するための新規な方法を提供する。これにより、単糖類フラグメントAの合成プロセス中における高価で有害なジアゾ移動試薬の量が顕著に低減され、さらに、該グリコシル化におけるカルボベンゾキシアミノ基(CbzNH−)の有害効果も避けられる。該合成プロセスにおいて、該中間体は、単純に再結晶化により精製可能である。再結晶化は、簡易で、安価で、単糖類フラグメントAの大規模製造に適している。
本発明に使用される単糖類フラグメントB、すなわち、一般式XIの化合物の合成プロセスは、簡易で、安価であり、高価で有害な試薬の使用を回避する。
本発明は、一般式VIIの二糖類フラグメントBAを合成するための新規な方法をさらに提供する。該方法において、2つの単糖類であるフラグメントBとフラグメントAとの間のグリコシル化の収率は高く、精製は容易である。
該グリコシル化反応後の二糖類変換のプロセスにおいて、アセチルが、アセチルとベンゾイルとの間の差に基づいて選択的に除去され、その後に、露出した一級アルコール性ヒドロキシル基が、カルボキシルに選択的に酸化され、続けて、メチルエステル化されて、二糖類フラグメントBAが取得される。本発明の合成経路は短く、良好な選択性および高収率を有する。
完全に保護されたヘパリン五糖類およびその中間体を調製するための方法は、本発明の実施例に開示される。本明細書の内容を参照して、当業者により処理パラメータを適切に改変することにより実施され得る。特に、全ての類似の置換および改変が当業者に明らかであり、それらは全て、本発明に含まれると認識されることに留意されたい。本発明は、好ましい実施例により説明されている。改変または適切な変更およびそれらの組み合わせが、本発明の内容、精神および範囲を逸脱することなく、本発明に開示の技術を達成および適用するために、当業者により本明細書に記載の生成物および方法になされ得ることは明らかである。
本発明をより良く理解するために、本発明は、以下の実施例を参照して詳細に説明される。
実施例1:p−メチルフェニル(2−アジド−3,4−ジ−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(メチル 2,3−ジ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルウロネート)−(1→4)−O−2−アジド−2−デオキシ−1−チオ−α/β−D−グルコピラノシド(V)の調製
8.4gの一般式IVの化合物を、80mlのジクロロメタンと8mlの水との混合物に溶解し、氷水浴中で冷却した。その中に、6.0gの2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンを添加した。自然な温度上昇下において反応を完了させた後に、飽和NaHCO溶液を添加することにより、該反応を停止させた。該混合物は、相分離した。その水相を、ジクロロメタンで1回抽出した。有機相を組み合わせ、飽和NaHCO溶液および飽和生理食塩水により連続して洗浄し、乾燥させ、濃縮した。5.0gの生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製後に取得した。化合物の化学構造を確認するために、α型の一般式Vの化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用する更なる精製により取得した。その化学構造を特徴付けた。
前記α型の一般式Vの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 1066[M+NH4]+, 1021[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.37-7.25(m, 22 H), 7.13(d, J = 8.0 Hz, 2 H), 5.51(d, J = 3.6 Hz, 1 H), 5.42(d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.96(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.89-4.76(m, 6 H), 4.65(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.58(d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.18-4.06(m, 3 H), 3.94-3.63(m, 10 H), 3.79(s, 3 H), 3.54(t, J = 8.4 Hz, 2 H), 3.44(dt, J1 = 10.0 Hz, J2= 2.8 Hz, 1 H), 3.25(dd, J1 = 10.4 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1 H), 2.33(s, 3 H), 1.67(dd, J1 = 8.8 Hz, J2 = 4.8 Hz, 1 H), 1.58(dd, J1 = 8.8 Hz, J2 = 4.4 Hz, 1 H).
実施例2:p−メチルフェニル(2−アジド−3,4−ジ−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(メチル 2,3−ジ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルウロネート)−(1→4)−O−2−アジド−2−デオキシ−1−チオ−α/β−D−グルコピラノシド(V)の調製
3.8gの一般式IVの化合物を、40mlのアセトニトリルと2mlの水との混合物に溶解し、氷水浴中で冷却した。その中に、6.6gの硝酸第二セリウムアンモニウムを添加した。飽和NaHCO溶液を添加することにより停止させるまで、反応温度を維持した。それを、ジクロロメタンで2回抽出し、有機相を組み合わせ、飽和NaHCO溶液および飽和生理食塩水により連続して洗浄し、乾燥させ、濃縮した。2.1gの生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製後に取得した。化合物の化学構造を確認するために、α型の一般式Vの化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用する更なる精製により取得した。その化学構造を特徴付けた。
前記α型の一般式Vの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 1066[M+NH4]+, 1021[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.37-7.25(m, 22 H), 7.13(d, J = 8.0 Hz, 2 H), 5.51(d, J = 3.6 Hz, 1 H), 5.42(d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.96(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.89-4.76(m, 6 H), 4.65(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.58(d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.18-4.06(m, 3 H), 3.94-3.63(m, 10 H), 3.79(s, 3 H), 3.54(t, J = 8.4 Hz, 2 H), 3.44(dt, J1 = 10.0 Hz, J2= 2.8 Hz, 1 H), 3.25(dd, J1 = 10.4 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1 H), 2.33(s, 3 H), 1.67(dd, J1 = 8.8 Hz, J2 = 4.8 Hz, 1 H), 1.58(dd, J1 = 8.8 Hz, J2 = 4.4 Hz, 1 H).
実施例3:p−メチルフェニル(2−アジド−3,4−ジ−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(メチル 2,3−ジ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルウロネート)−(1→4)−O−2−アジド−2−デオキシ−1−チオ−α/β−D−グルコピラノシド(V)の調製
0.92gの一般式IVの化合物を、10mlのジクロロメタンに溶解し、氷水浴中で冷却した。その中に、1mlのトリフルオロ酢酸を添加した。飽和NaHCO溶液により反応混合物を中和することにより完了するまで、反応温度を維持した。それを、ジクロロメタンで2回抽出し、有機相を組み合わせ、飽和NaHCO溶液および飽和生理食塩水により連続して洗浄し、乾燥させ、濃縮した。0.48gの生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製後に取得した。化合物の化学構造を確認するために、α型の一般式Vの化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用する更なる精製により取得した。その化学構造を特徴付けた。
前記α型の一般式Vの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 1066[M+NH4]+, 1021[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.37-7.25(m, 22 H), 7.13(d, J = 8.0 Hz, 2 H), 5.51(d, J = 3.6 Hz, 1 H), 5.42(d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.96(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.89-4.76(m, 6 H), 4.65(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.58(d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.18-4.06(m, 3 H), 3.94-3.63(m, 10 H), 3.79(s, 3 H), 3.54(t, J = 8.4 Hz, 2 H), 3.44(dt, J1 = 10.0 Hz, J2= 2.8 Hz, 1 H), 3.25(dd, J1 = 10.4 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1 H), 2.33(s, 3 H), 1.67(dd, J1 = 8.8 Hz, J2 = 4.8 Hz, 1 H), 1.58(dd, J1 = 8.8 Hz, J2 = 4.4 Hz, 1 H).
実施例4:p−メチルフェニル(6−O−アセチル−2−アジド−3,4−ジ−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(メチル 2,3−ジ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルウロネート)−(1→4)−O−3,6−ジ−O−アセチル−2−アジド−2−デオキシ−1−チオ−α/β−D−グルコピラノシド(VI)の調製
7.9gの一般式Vの化合物を、100mlのジクロロメタンに溶解し、その中に、6.3mlのピリジンおよび0.3gのp−ジメチルアミノピリジンを添加した。氷水浴中で冷却した後に、7.7mlの無水酢酸を滴下して添加した。該添加が完了した時点で、該反応が完了するまで、該反応を、室温まで自然に温めた。飽和重炭酸ナトリウム溶液により、pHを、弱アルカリ性に調節した。有機相を除去し、水層を、ジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせ、10% HCl溶液、水および飽和生理食塩水により連続して洗浄した。該有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。7.9gの生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより取得した。化合物の化学構造を確認するために、α型の一般式VIの化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用する更なる精製により取得した。その化学構造を特徴付けた。
前記α型の一般式VIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 1192[M+NH4]+, 1147[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.37-7.23(m, 22 H), 7.11(d, J = 7.6 Hz, 2 H), 5.51(d, J = 4.0 Hz, 1 H), 5.46(d, J = 5.6 Hz, 1 H), 5.31(t, J = 10.0 Hz, 1 H), 4.99(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.87-4.80(m, 5 H), 4.75(d, J = 11.6 Hz, 1 H), 4.55(d, J = 11.6 Hz, 1 H), 4.38-4.35(m, 1 H), 4.32(d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.28-4.17(m, 4 H), 4.06(t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.94(dd, J1 = 10.8 Hz, J2 = 5.6 Hz, 1 H), 3.87-3.84(m, 2 H), 3.76(s, 3 H), 3.74-3.65(m, 2 H), 3.51-3.44(m, 3 H), 3.27(dd, J1 = 10.4 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1 H), 2.33(s, 3 H), 2.08(s, 3 H), 2.03(s, 3 H), 2.00(s, 3 H).
実施例5:p−メチルフェニル(6−O−アセチル−2−アジド−3,4−ジ−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(メチル 2,3−ジ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルウロネート)−(1→4)−O−3,6−ジ−O−アセチル−2−アジド−2−デオキシ−1−チオ−α/β−D−グルコピラノシド(VI)の調製
3.38gの一般式Vの化合物を、20mlのアセトニトリルに溶解し、その中に、2.05gの炭酸ナトリウムおよび1.64gの無水酢酸を添加した。該混合物を、反応が完了するまで、室温で撹拌した。過剰の炭酸ナトリウムを、希塩酸で中和し、ろ過および濃縮した。油状の混合物を、酢酸エチルに溶解し、飽和生理食塩水により洗浄した。その後、それを、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。3.1gの生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより取得した。化合物の化学構造を確認するために、α型の一般式VIの化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用する更なる精製により取得した。その化学構造を特徴付けた。
前記α型の一般式VIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 1192[M+NH4]+, 1147[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.37-7.23(m, 22 H), 7.11(d, J = 7.6 Hz, 2 H), 5.51(d, J = 4.0 Hz, 1 H), 5.46(d, J = 5.6 Hz, 1 H), 5.31(t, J = 10.0 Hz, 1 H), 4.99(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.87-4.80(m, 5 H), 4.75(d, J = 11.6 Hz, 1 H), 4.55(d, J = 11.6 Hz, 1 H), 4.38-4.35(m, 1 H), 4.32(d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.28-4.17(m, 4 H), 4.06(t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.94(dd, J1 = 10.8 Hz, J2 = 5.6 Hz, 1 H), 3.87-3.84(m, 2 H), 3.76(s, 3 H), 3.74-3.65(m, 2 H), 3.51-3.44(m, 3 H), 3.27(dd, J1 = 10.4 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1 H), 2.33(s, 3 H), 2.08(s, 3 H), 2.03(s, 3 H), 2.00(s, 3 H).
実施例6:p−メチルフェニル 4,6−ジ−O−アセチル−2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−1−チオ−β−L−イドソピラノシド(XI)の調製
476gの一般式XIIIの化合物を、4.5Lのジクロロメタンに溶解し、その中に、470mlのピリジンおよび12gのp−ジメチルアミノピリジンを連続して添加した。氷水浴中での冷却後、234mlの無水酢酸を、ゆっくり滴下して添加した。該添加が完了した時点で、反応が完了するまで、該反応を、室温まで自然に温めた。その後、低沸点溶媒を、減圧下での濃縮により除去した。該濃縮液を、ジクロロメタンで希釈し、水、10% クエン酸溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液により連続して洗浄した。ついで、それを、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、440gの白色の固形物を取得した。
一般式XIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 587[M+Na]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.11(d, J = 7.6 Hz, 2 H), 7.62-7.34(m, 10 H), 7.16(d, J = 8.0 Hz, 2 H), 5.61(s, 1 H), 5.50(s, 1 H), 5.18-5.15(m, 1 H), 5.04(s, 1 H), 4.97(d, J = 12.0 Hz, 1 H), 4.81(d, J = 12.0 Hz, 1 H), 4.38-4.28(m, 2 H), 3.96(s, 1 H), 2.36(s, 3 H), 2.11(s, 3 H), 1.99(s, 3 H).
実施例7:p−メチルフェニル 4,6−ジ−O−アセチル−2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−1−チオ−β−L−イドソピラノシド(XI)の調製
15.5gの一般式XIIIの化合物を、200mlのアセトニトリルに溶解した。その中に、30.75gの炭酸ナトリウムおよび24.6gの無水酢酸を連続して添加した。該混合物を、反応が完了するまで、室温で撹拌した。過剰の炭酸ナトリウムを、希塩酸で中和し、ろ過および濃縮した。油状の混合物を、酢酸エチルに溶解し、飽和生理食塩水で洗浄した。その後、それを、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。11.6gの白色の固形物を、カラムクロマトグラフィーを使用する精製により取得した。
一般式XIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 587[M+Na]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.11(d, J = 7.6 Hz, 2 H), 7.62-7.34(m, 10 H), 7.16(d, J = 8.0 Hz, 2 H), 5.61(s, 1 H), 5.50(s, 1 H), 5.18-5.15(m, 1 H), 5.04(s, 1 H), 4.97(d, J = 12.0 Hz, 1 H), 4.81(d, J = 12.0 Hz, 1 H), 4.38-4.28(m, 2 H), 3.96(s, 1 H), 2.36(s, 3 H), 2.11(s, 3 H), 1.99(s, 3 H).
実施例8:メチル 2−アミノ−3−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(XV)の調製
300gの一般式XIVの化合物を、3Lのエチレングリコールモノメチルエーテルに溶解し、続けて、400gの水酸化カリウムを添加した。その後、それを、反応のために100℃まで加熱した。該反応が完了した後、大部分の該溶媒を、減圧下において除去した。ついで、それを、4Lの水にゆっくり注ぎ、ろ過して、固形物を収集した。粗製生成物を、酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮し、再結晶化して、褐色の固形物として210gの生成物を取得した。化学構造を、カラムクロマトグラフィーによる精製後の少量の生成物により特徴付けた。
一般式XVの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 372[M+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.52-7.50(m, 2 H), 7.41-7.30(m, 8 H), 5.60(s, 1 H), 5.02(d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.76(d, J = 4.0 Hz, 1 H), 4.70(d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.30(dd, J1 = 9.6 Hz, J2 = 4.4 Hz, 1 H), 3.87-3.76(m, 2 H), 3.65(m, 2 H), 3.41(s, 3 H), 2.86(dd, J1 = 8.8 Hz, J2= 3.6 Hz, 1 H).
実施例9:メチル 2−アジド−3−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(XVI)の調製
37.2gの一般式XVの化合物を、500mlのメタノールに溶解した。その中に、0.4gの胆礬および27.6gの炭酸カリウムを添加した。その後、37gの1H−イミダゾール−1−スルホニルアジド・塩酸を、氷水浴中で冷却しながら、バッチ式で添加した。該添加後、該氷水浴を取り外し、反応が完了するまで、室温で撹拌した。ついで、それを、減圧下で濃縮し、得られた溶液を、水で希釈した。氷浴中で希塩酸により、pHを弱酸に調節した。その後、それを、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ、ろ過し、濃縮して、粗製生成物を取得した。それを、メタノール中でパルプ状にし、ろ過して、固形物を収集した。最終的に、26gの白色の固形物を取得した。化学構造を、カラムクロマトグラフィーによる精製後の少量の生成物により特徴付けた。
一般式XVIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 398[M+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.52-7.29(m, 10 H), 5.61(s, 1 H), 4.96(d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.82(d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.80(s, 1 H), 4.32(dd, J1 = 10.0 Hz, J2 = 4.8 Hz, 1 H), 4.07(d, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.88(dd, J1= 10.0 Hz, J2 = 4.8 Hz, 1 H), 3.81-3.70(m, 2 H), 3.47-3.44(m, 1 H), 3.46(s, 3 H).
実施例10:メチル 2−アジド−3−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(XVI)の調製
18.0gの一般式XVの化合物を、200mlのメタノールおよび10mlの水に溶解した。その中に、0.2gの胆礬および13.0gの炭酸カリウムを添加した。その後、ジクロロメタンにおける120mlのトリフルオロメタンスルホニルアジド溶液(1mol/L)を、氷水浴中で冷却しながら、滴下して添加した。該添加後、該氷水浴を取り外し、反応が完了するまで、室温で撹拌した。それを、減圧下で濃縮し、得られた溶液を、水で希釈した。その後、それを、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ、ろ過し、濃縮して、粗製生成物を取得した。それを、メタノール中でパルプ状にし、ろ過して、固形物を収集した。最終的に、10.4gの白色の固形物を取得した。化学構造を、カラムクロマトグラフィーによる精製後の少量の生成物により特徴付けた。
一般式XVIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 398[M+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.52-7.29(m, 10 H), 5.61(s, 1 H), 4.96(d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.82(d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.80(s, 1 H), 4.32(dd, J1 = 10.0 Hz, J2 = 4.8 Hz, 1 H), 4.07(d, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.88(dd, J1= 10.0 Hz, J2 = 4.8 Hz, 1 H), 3.81-3.70(m, 2 H), 3.47-3.44(m, 1 H), 3.46(s, 3 H).
実施例11:メチル 2−アジド−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(XVII)の調製
50gの一般式XVIの化合物を、700mlのジクロロメタンに溶解し、続けて、15mlの水を添加した。その後、75mlのトリフルオロ酢酸を、氷水浴中に置かれた該反応系に滴下して添加し、該反応が完了するまで撹拌した。該氷水浴中に置かれた反応系中に、30% NaOH溶液を滴下して添加することにより、pHの値を11から13の範囲で維持した。ついで、それを、ジクロロメタンで2回抽出した。有機相を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を、濃縮および再結晶化して、33gの生成物を取得した。
一般式XVIIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 282[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 7.42-7.30(m, 5 H), 4.94(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.79(d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.77(s, 1 H), 3.84-3.79(m, 3 H), 3.67-3.63(m, 2 H), 3.42(s, 3 H), 3.33(dd, J1 = 10.0 Hz, J2 = 3.2 Hz, 1 H), 3.10(br, 1 H), 2.49(br, 1 H).
実施例12:メチル 2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(XII)の調製
三つ口フラスコ中で、50gの一般式XVIIの化合物を、400mlのジクロロメタンに溶解した。その中に、70mlのピリジンを添加した。その後、氷水浴中で冷却した時点で、21mlの塩化ベンゾイルを、滴下して添加した。該添加後、反応温度を、自然に向上させた。該反応を、水による停止により停止させた。該系は、相分離した。水相を、ジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせ、飽和NaHCO溶液および2% HCl溶液で連続して洗浄した。その後、それを、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を、濃縮および再結晶化して、57gの生成物を取得した。
一般式XIIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 386[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.03(d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.58-7.28(m, 8 H), 4.92(d, J = 10.8 Hz, 1 H), 4.84-4.80(m, 2 H), 4.71(dd, J1 = 12 Hz, J2= 4.0 Hz, 1 H), 4.48(d, J = 12 Hz, 1 H), 3.89-3.82(m, 2 H), 3.57(td, J1= 9.2 Hz, J2 = 3.6 Hz, 1 H), 3.44(s, 3 H), 3.36(dd, J1 = 10.0 Hz, J2 = 3.2 Hz, 1 H), 2.90(d, J = 3.6 Hz, 1 H).
実施例13:メチル O−(4,6−ジ−O−アセチル−2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラノシル)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(VII)の調製
102gの一般式XIの化合物、69gの一般式XIIの化合物および100gの4オングストロームのモレキュラーシーブを、窒素雰囲気下において、1.3Lのジクロロメタンに溶解した。該反応溶液を−20℃に冷却した後、67gのN−ヨードスクシンイミドおよび4.42gのトリフルオロメタンスルホン酸を添加した。該混合物を、反応が完了するまで撹拌した。該反応を、飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することにより停止させた。該混合物は、相分離した。有機相を、飽和塩化ナトリウム溶液により洗浄し、乾燥させ、濃縮した。133gの固形物を、カラムクロマトグラフィーを使用する精製により取得した。
一般式VIIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 876[M+Na]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.04(d, J = 7.6 Hz, 2 H), 7.97(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.59-7.20(m, 16 H), 5.27(s, 1 H), 5.18(s, 1 H), 4.90-4.64(m, 8), 4.48(dd, J1= 12.4 Hz, J2 = 3.2 Hz, 1 H), 4.06-3.84(m, 6 H), 3.45-3.41(m, 4 H), 1.98(s, 3 H), 1.91(s, 3 H).
実施例14:メチル O−(4,6−ジ−O−アセチル−2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラノシル)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(VII)の調製
27.0gの一般式XIの化合物、18.3gの一般式XIIの化合物および25gの4オングストロームのモレキュラーシーブを、窒素雰囲気下において、0.3Lのジクロロメタンに溶解した。該反応溶液を−5℃に冷却した後、14.8gのN−ヨードスクシンイミドおよび1.13gの銀トリフルオロメタンスルホネートを添加した。該混合物を、反応が完了するまで撹拌した。該反応を、飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することにより停止させた。該混合物は、相分離した。有機相を、飽和塩化ナトリウム溶液により洗浄し、乾燥させ、濃縮した。29.3gの固形物を、カラムクロマトグラフィーを使用する精製により取得した。
一般式VIIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 876[M+Na]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.04(d, J = 7.6 Hz, 2 H), 7.97(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.59-7.20(m, 16 H), 5.27(s, 1 H), 5.18(s, 1 H), 4.90-4.64(m, 8), 4.48(dd, J1= 12.4 Hz, J2 = 3.2 Hz, 1 H), 4.06-3.84(m, 6 H), 3.45-3.41(m, 4 H), 1.98(s, 3 H), 1.91(s, 3 H).
実施例15:メチル O−(2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラノシル)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(VIII)の調製
46.7gの一般式VIIの化合物を、500mlの、メタノールにおける0.2M 塩化水素溶液に溶解した。該混合物を、反応が完了するまで、室温で撹拌した。該反応を、氷水浴中でトリエチルアミンを添加することにより停止させた。該反応溶液を減圧下で濃縮した後、酢酸エチルに溶解し、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続して洗浄した。その後、それを、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。37gの油状の生成物を、カラムクロマトグラフィーを使用する精製により取得した。
一般式VIIIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 792[M+Na]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.00(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.94(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.57-7.25(m, 16 H), 5.22(s, 1 H), 5.13(s, 1 H), 4.90-4.79(m, 4 H), 4.68-4.63(m, 2 H), 4.49(dd, J1 = 12.4 Hz, J2 = 3.2 Hz, 1 H), 4.28(t, J = 4.8 Hz, 1 H), 4.06-4.02(m, 2 H), 3.91-3.83(m, 2 H), 3.67(s, 1 H), 3.52(dd, J1= 10.0 Hz, J2 = 3.6 Hz, 1 H), 3.47(s, 3 H), 3.33(dd, J1 = 12.0 Hz, J2 = 6.4 Hz, 1 H), 3.20(dd, J1 = 12.0 Hz, J2= 4.8 Hz, 1 H).
実施例16:メチル O−(2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラヌロノシル)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(IX)の調製
20gの一般式VIIIの化合物を、150mlのジクロロメタンと50mlの水との混合物に溶解し、水浴中で冷却した。20gのヨードベンゼンジアセテートおよび0.78gの2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシを添加し、反応が完了するまで撹拌した。20mlの飽和チオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、30分間撹拌した。該混合物は、相分離した。水相を、ジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。31gの粗製の油状生成物を取得した。該生成物を、更なる精製をすることなく、反応の次の工程に直接使用した。
一般式IXの化合物のMSデータ:ESI−MS(m/z):806[M+Na]
実施例17:メチル O−(2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラヌロノシル)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(IX)の調製
11.2gの一般式VIIIの化合物を、25mlのジクロロメタンと25mlの飽和重炭酸ナトリウム−炭酸ナトリウム水溶液との混合物に溶解し、水浴中で冷却した。0.69gの臭化カリウム、0.33gの臭化テトラブチルアンモニウムおよび0.04gの2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシを連続して添加し、5.0gの次亜塩素酸カルシウムを、バッチ式で添加した。該混合物を、反応が完了するまで撹拌した。20mlの飽和チオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、30分間撹拌した。該混合物は、相分離した。水相を、ジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。7.8gの粗製の油状生成物を取得した。該生成物を、更なる精製をすることなく、反応の次の工程に直接使用した。
一般式IXの化合物のMSデータ:ESI−MS(m/z):806[M+Na]
実施例18:メチル O−(メチル 2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラノシルウロネート)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(X)の調製
31gの(実施例16で取得した)一般式IXの化合物の粗製生成物および17.75gのヨードメタンを、アセトニトリルに溶解した。その中に、12.5gの重炭酸カリウムを添加し、反応が完了するまで撹拌した。該反応溶液を減圧下で濃縮した後、酢酸エチルに溶解し、水および飽和塩化ナトリウム溶液で連続して洗浄した。その後、それを、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。17gの固形物を、カラムクロマトグラフィーを使用する精製により取得した。
一般式Xの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 770[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.04(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.92(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.57-7.23(m, 16 H), 5.37(s, 1 H), 5.21(s, 1 H), 4.97(d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.84-4.77(m, 4 H), 4.73(d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.69(d, J = 6.4 Hz, 1 H), 4.49(dd, J1 = 12.4 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1 H), 4.06-4.00(m, 3 H), 3.92-3.86(m, 2 H), 3.49-3.46(m, 1 H), 3.46(s, 3 H), 3.44(s, 3 H), 2.66(d, J = 10.8 Hz, 1 H).
実施例19:メチル O−(メチル 2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラノシルウロネート)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(X)の調製
7.8gの(実施例17で取得した)一般式IXの化合物の粗製生成物を、50mlのエーテルに溶解した。その中に、25mlの、1mol/Lのジアゾメタン−エーテル溶液を、ゆっくり滴下して添加した。該混合物を、反応が完了するまで撹拌した。1.4gの酢酸を添加し、2時間撹拌した。該反応溶液を減圧下で濃縮した後、酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続して洗浄した。その後、それを、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。6.3gの固形物を、カラムクロマトグラフィーを使用する精製により取得した。
一般式Xの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 770[M-N2+H]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.04(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.92(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.57-7.23(m, 16 H), 5.37(s, 1 H), 5.21(s, 1 H), 4.97(d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.84-4.77(m, 4 H), 4.73(d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.69(d, J = 6.4 Hz, 1 H), 4.49(dd, J1 = 12.4 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1 H), 4.06-4.00(m, 3 H), 3.92-3.86(m, 2 H), 3.49-3.46(m, 1 H), 3.46(s, 3 H), 3.44(s, 3 H), 2.66(d, J = 10.8 Hz, 1 H).
実施例20:メチル O−(6−O−アセチル−2−アジド−3,4−ジ−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(メチル 2,3−ジ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルウロネート)−(1→4)−O−(3,6−ジ−O−アセチル−2−アジド−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−(1→4)−O−(メチル 2−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−α−L−イドピラノシルウロネート)−(1→4)−2−アジド−6−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシド(XVIII)の調製
13gの一般式VIの化合物、8.8gの一般式Xの化合物および13gの4オングストロームのモレキュラーシーブを、窒素雰囲気下において、200mLのジクロロメタンに溶解した。該反応溶液を−20℃に冷却した後、4.48gのN−ヨードスクシンイミドおよび0.9gのトリフルオロメタンスルホン酸を添加した。該混合物を、反応が完了するまで撹拌した。該反応を、飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することにより停止させた。該混合物は、相分離した。有機相を、飽和塩化ナトリウム溶液により洗浄し、乾燥させ、濃縮した。16.0gの固形物を、カラムクロマトグラフィーを使用する精製により取得した。
一般式XVIIIの化合物のMSおよびH NMRデータ:
ESI-MS(m/z): 1820[M-N2+H]+, 1865[M+NH4]+; 1H NMR(400 MHz, CDCl3): δ 8.10(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 8.01(d, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.53-7.17(m, 36 H), 5.73(d, J = 6.0 Hz, 1 H), 5.50(d, J = 3.6 Hz, 1 H), 5.35-5.26(m, 2 H), 5.11(d, J = 3.6 Hz, 1 H), 4.98(d, J = 4.0 Hz, 1 H), 4.96(d, J = 4.0 Hz, 1 H), 4.86-4.53(m, 13 H), 4.47-4.42(m, 2 H), 4.35(d, J = 7.6 Hz, 1 H), 4.28-4.12(m, 5 H), 4.06-3.97(m, 3 H), 3.92-3.80(m, 4 H), 3.74(s, 3 H), 3.72-3.66(m, 2 H), 3.54(s, 3 H), 3.50-3.49(m, 2 H), 3.44-3.39(m, 2 H), 3.35(s, 3 H), 3.28-3.19(m, 2 H).
当業者は、開示の実施例の上記記載に基づく本発明を実施または使用可能である。種々の改変がこれらの実施例になされ得ることは、当業者に明らかである。本発明に規定される一般原則は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の実施例において達成され得る。したがって、本発明は、本明細書に記載の実施例に限定されるよりむしろ、本明細書に開示の原理および新規な特性と調和する最も広い範囲に適用されるであろう。

Claims (11)

  1. グリコシド結合の形成を可能にする条件下において、一般式VIの化合物と一般式Xの化合物とをグリコシル化反応させることにより、完全に保護された五糖類である一般式XVIIIの化合物を取得することを特徴とする、一般式XVIIIの化合物を調製するための方法:

  2. メチル化試薬を使用して一般式IXの化合物をメチルエステル化することにより、前記一般式Xの化合物を取得することを特徴とする、請求項に記載の方法:

  3. 前記メチル化試薬が、ジアゾメタン、(トリメチルシリル)ジアゾメタン、ヨードメタン、ブロモメタンまたはクロロメタンから選択されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  4. 一般式VIIIの化合物における露出した一級アルコール性ヒドロキシル基を、酸化剤および触媒の存在下で酸化して、カルボキシルに変換することにより、一般式IXの化合物を取得することを特徴とする、請求項に記載の方法:

  5. 前記酸化剤がヨードベンゼンジアセテート、次亜塩素酸カルシウムまたは次亜塩素酸ナトリウムから選択され、前記触媒が2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシであることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  6. 脱アセチル化試薬の存在下において、一般式VIIの化合物におけるアセチル保護基を除去することにより、前記一般式VIIIの化合物を取得することを特徴とする、請求項に記載の方法:

  7. 前記脱アセチル化試薬が、塩化水素のメタノール溶液、塩化水素のエタノール溶液、トリエチルアミンのメタノール溶液、トリエチルアミンのエタノール溶液、ナトリウムメトキシド、またはナトリウムエトキシドから選択されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  8. グリコシド結合の形成を可能にする条件下において、一般式XIの化合物と一般式XIIの化合物とをグリコシル化反応させることにより、前記一般式VIIの化合物を取得することを特徴とする、請求項に記載の方法:

  9. 一般式XIIIの化合物をアルカリ条件下においてアセチル化試薬と反応させることにより、2つの露出したヒドロキシ基をアセチル基で保護して、前記一般式XIの化合物を取得することを特徴とする、請求項に記載の方法:

  10. 塩基が有機塩基または無機塩基から選択され、前記有機塩基がピリジンまたはトリエチルアミンから選択され、前記無機塩基が炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択され、前記アセチル化試薬が無水酢酸または塩化アセチルから選択されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  11. 前記一般式XIIの化合物を調製するための方法が、下記工程を含むことを特徴とする、請求項に記載の方法:
    1)一般式XIVの化合物を強塩基により処理することにより、カルボベンゾキシ基(−Cbz)を除去しアミノ基を露出させて、一般式XVの化合物を取得する工程:


    2)一般式XVの化合物をジアゾ移動試薬と反応させて、一般式XVの化合物における露出したアミノ基をアジド基に変換することにより、一般式XVIの化合物を取得する工程:


    3)酸性条件下において一般式XVIの化合物からベンジリデンを除去して、一般式XVIIの化合物を取得する工程:


    4)一般式XVIIの化合物をアルカリ条件下においてベンゾイル化試薬と反応させて、一級アルコール性ヒドロキシル基をベンゾイル基で保護することにより、一般式XIIの化合物を取得する工程:


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