JP6137591B2 - ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン始動時にエンジンのトルク変動の影響で生ずるエンジンの動力伝達系の騒音の発生を抑制可能なエンジン始動制御装置に関する。
特開平9−117012号公報には、ハイブリッド型車両が記載されている。このハイブリッド型車両ではエンジンの始動時にエンジンの目標回転数を1000rpmに設定し、モータによってエンジンを回転させ、エンジン回転数Neがアイドリング回転数の900rpm(閾値)を超えたか否かを判断する。エンジンの回転数が1000rpmになるようにモータを制御しているにもかかわらず、エンジン回転数の閾値を900rpmとしているのは、エンジンが起動するまでの時間を短くするためである。エンジン回転数Neが閾値900rpmを超えたときには、エンジンECUの電源がオンされ、エンジンに燃料と電力が供給されてエンジンが作動を始める。エンジンECUの電源がオンされてからタイマーカウンタの閾値(0.5秒)経過後にモータに空転指令を出す。モータに空転指令が出されると、モータの動作は解除される。更に、0.3秒後にエンジン回転数Neが基準回転数の500rpmを超えていれば、エンジンが自立運転可能な状態になっているとみなして始動制御を終了する。
特開平9−117012号公報
上記特許文献1に記載の車両では、エンジンが自立運転可能か否かの判断の閾値となる基準回転数は、アイドリング回転数よりも低く設定され、エンジン回転数が基準回転数を超えると始動制御が終了する。このため、エンジン回転数がアイドリング回転数に達する前に始動制御が終了し、アイドリング回転数よりも低いエンジン回転数からエンジンの自立運転が開始される可能性がある。エンジンをアイドリング回転数よりも低い低回転数域から自立回転させるとエンジンの回転トルクの変動が比較的大きく、回転トルクの変動の影響を受けてクラッチ、ギアなどのエンジンの動力伝達系のガタ等に起因した騒音が発生するおそれがある。
そこで本発明は、エンジンの始動時において、エンジンのトルク変動の影響によるエンジンの動力伝達系の騒音の発生を確実に抑制することができるエンジン始動制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、エンジンと、エンジンを回転駆動するモータと、エンジンのシリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、を有するハイブリッド車両に搭載されるエンジン始動制御装置であって、第1のエンジン状態判定手段と、第2のエンジン状態判定手段と、モータトルク判定手段と、モータ制御手段と、燃料噴射制御手段とを備える。第1のエンジン状態判定手段は、エンジンの回転速度が第1の回転速度に達したか否かを判定する。第2のエンジン状態判定手段は、エンジンの回転速度が第1の回転速度よりも速い第2の回転速度に達したか否かを判定する。モータトルク判定手段は、モータのトルクが所定トルク未満であるか否かを判定する。モータ制御手段は、エンジンの始動時にエンジンの回転駆動を開始し、エンジンの回転速度が第2の回転速度に達したと第2のエンジン状態判定手段が判定するまでエンジンの回転速度を上昇させた後、エンジンの回転速度を第2の回転速度に維持するようにモータを制御する。燃料噴射制御手段は、エンジンの回転速度が第1の回転速度に達したと第1のエンジン状態判定手段が判定するまでの間は燃料の噴射を開始せず、エンジンの回転速度が第1の回転速度に達したと第1のエンジン状態判定手段が判定してから燃料の噴射を開始するように燃料噴射弁を制御する。また、モータ制御手段は、エンジンの回転速度が第2の回転速度に達したと第2のエンジン状態判定手段が判定した後であって、モータのトルクが所定トルク未満であるとモータトルク判定手段が判定したとき、エンジンの回転駆動を終了する。
上記構成では、エンジンの始動時において、燃料噴射制御手段がエンジンへの燃料の噴射を開始すると、モータ制御手段は、モータトルク(モータのトルク)とエンジントルクとを加えたエンジン総トルクによって、エンジンの回転速度が第1の回転速度よりも速い第2の回転速度を維持するようにモータを制御し、エンジントルクの増大に応じてモータトルクを減少する。第1の回転速度は、例えばエンジン始動後のアイドリング回転速度に設定される。また、エンジントルクは、トルクが低い低トルク域ではトルク変動が比較的大きく、エンジンが単独でアイドリング回転速度で回転するトルク(アイドルトルク)まで増大したときに安定化する傾向がある。エンジントルクが低トルク域からアイドルトルクまで増大するにつれて、モータトルクが減少するので、エンジン総トルクに対するエンジントルクの割合が増大し、エンジン総トルクの変動が大きくなる。このため、エンジントルクがアイドルトルクの近傍まで増大したときであっても、エンジン総トルクの変動を低減することが可能なモータトルクを所定トルクとして設定する。また、エンジンが第2の回転速度で回転している状態でモータトルクが所定トルク未満に減少したときのエンジントルクがアイドルトルク以上であるような回転速度を第2の回転速度として設定する。
エンジンの始動時、モータ制御手段は、モータによってエンジンの回転速度を第2の回転速度まで上昇させ、燃料噴射制御手段は、エンジンの回転速度がアイドリング回転速度に達するまで燃料の噴射を開始しないので、アイドリング回転速度に達するまでエンジン総トルクにはエンジントルクが含まれない。従って、エンジン総トルクの変動は小さい。また、エンジンの回転速度がアイドリング回転速度に達して燃料噴射が開始された直後は、エンジントルクは低トルク域にありトルク変動が大きいが、エンジン総トルクに対するモータトルクの割合が大きく、エンジントルクの割合は小さいのでエンジン総トルクの変動は小さい。また、エンジントルクが増大するとモータトルクが減少し、エンジン総トルクに対するエンジントルクの割合が増大するが、エンジンがアイドリング回転速度を超えて第2の回転速度で回転している間は、エンジン総トルクには少なくとも所定トルク以上のモータトルクが加えられている。このため、エンジントルクがアイドルトルクの近傍まで増大した場合であってもエンジントルクのトルク変動に起因したエンジン総トルクの変動は低減される。また、エンジンが第2の回転速度で回転している状態でモータトルクが所定トルクまで減少した場合、エンジントルクはアイドルトルク以上に達している。従って、モータトルクが所定トルク未満であるとモータトルク判定手段が判定し、モータ制御手段によるエンジンの回転駆動が終了したとき、エンジンは自立してアイドリング回転速度で回転し、エンジン総トルクは安定する。
このように、エンジン始動時にエンジンが自立してアイドリング回転速度で回転するまでの間、エンジン総トルクのトルク変動が低減されるので、トルク変動の影響を受けて発生するエンジン動力伝達系(クラッチ、ギア等)のガタ等による騒音を確実に抑制することができる。
本発明のエンジン始動制御装置が搭載されるハイブリッド車両は、エンジンに空気を供給する吸気管路と、エンジンから排ガスを排出する排気管路と、排気管路と吸気管路とを連通させ吸気管路に排ガスを還流させるEGR管路とを有し、本発明のエンジン始動制御装置は、吸気酸素濃度推定手段と、吸気酸素濃度判定手段とを備える。吸気酸素濃度推定手段は、吸気管路と排気管路との連通部よりも下流側の吸気管路を流通する吸気中の酸素濃度を、EGR管路を介した吸気管路への排ガスの還流状態に基づいて吸気酸素濃度推定値として推定する。吸気酸素濃度判定手段は、吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下であるか否かを判定する。
本発明の第1の態様のエンジン始動制御装置が搭載されるハイブリッド車両は、吸気管路と排気管路との連通部よりも上流側の吸気管路に設けられ上流側の吸気管路を開閉する吸気スロットルと、EGR管路に設けられEGR管路を開閉するEGRバルブとをさらに有し、の態様のエンジン始動制御装置は、第1のエンジン状態判定手段の判定結果と、吸気酸素濃度判定手段の判定結果とに基づいて、EGRバルブと吸気スロットルとを開閉制御する吸気組成制御手段をさらに備える。エンジンの回転速度が第1の回転速度に達していると第1のエンジン状態判定手段が判定したときから、吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値を超えていると吸気酸素濃度判定手段が判定している間は、燃料噴射制御手段は、所定量の燃料を噴射し、吸気組成制御手段は、EGRバルブを開放し且つ吸気スロットルを閉止する。
本発明のの態様のエンジン始動制御装置は、燃料噴射制御手段は、エンジンの回転速度が第2の回転速度に達していると第2のエンジン状態判定手段が判定している間であって、吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下であると吸気酸素濃度判定手段が判定したときから、モータのトルクが上記所定トルク未満であるとモータトルク判定手段が判定するまでの間は、燃料の噴射量を徐々に増大させるように燃料噴射弁を制御する。
本発明の第3の態様のエンジン始動制御装置が搭載されるハイブリッド車両は、吸気管路と排気管路との連通部よりも上流側の吸気管路に設けられ上流側の吸気管路を開閉する吸気スロットルと、EGR管路に設けられEGR管路を開閉するEGRバルブとをさらに有し、の態様のエンジン始動制御装置は、エンジンの回転速度が第2の回転速度に達していると第2のエンジン状態判定手段が判定している間であって、吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下であると吸気酸素濃度判定手段が判定したときから、モータのトルクが上記所定トルク未満であるとモータトルク判定手段が判定するまでの間は、吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値よりも低い第2の酸素濃度目標値になるようにEGRバルブと吸気スロットルとを開閉制御する吸気組成制御手段をさらに備える
上記構成では、ハイブリッド車両のエンジン始動前の状態では、吸気管路の吸気酸素濃度は空気と略同じ酸素濃度であり、エンジンのシリンダ内に噴射した燃料の燃焼時に発生するNOxの抑制が可能な適正な吸気酸素濃度よりも濃度が高い。第の態様では、エンジンが第1の回転速度に達したと第1のエンジン状態判定手段が判定すると、燃料噴射制御手段が所定量の燃料の噴射を開始する。所定量の燃料には、エンジンを着火するのに必要な比較的少量の燃料量が設定される。燃料が噴射されるとエンジンが着火して排気管路に排ガスが排出される。また、吸気組成制御手段が、吸気スロットルを閉止し、EGRバルブを開放するので、連通部よりも下流の吸気管路には新たな空気は流入せず、排気管路からEGR管路を介して空気よりも酸素濃度の低い排ガスが還流して、吸気管路の吸気酸素濃度が低下する。燃料噴射制御手段は、吸気酸素濃度推定手段が推定した吸気管路の吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下になるまで所定量の燃料の噴射を継続する。なお、第1の酸素濃度目標値は、排ガス中のNOx発生の抑制が可能な適正な吸気酸素濃度よりも高く、且つ適正な吸気酸素濃度の近傍の値に設定されることが好適である。エンジンの回転速度は第2の回転速度に維持され十分な排ガスの還流量が得られるので、吸気管路の吸気酸素濃度を第1の酸素濃度目標値まで急速に低下させることができる。第の態様では、吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下に低下したときから、燃料噴射制御手段は、噴射する燃料を所定量から徐々に増大させる。第の態様では、吸気組成制御手段は、第1の酸素濃度目標値よりも低い第2の酸素濃度目標値となるようにEGRバルブと吸気スロットルとを開閉制御する。なお、第2の酸素濃度目標値は、NOx発生を適切に抑制可能な吸気酸素濃度に設定されることが好適である。燃料噴射量の増大によって、エンジントルクが増大し、モータ制御手段は、エンジントルクの増大に応じてモータトルクを減少させる。モータトルクが所定トルク未満に減少したときは、燃料噴射量
の増量が停止され、モータ制御手段がモータによるエンジンの回転駆動を終了し、エンジ
ンはアイドリング回転速度で回転する自立運転状態となる。

このように、エンジンの始動時、吸気管路の吸気酸素濃度を推定し、吸気酸素濃度推定値を第1の酸素濃度目標値まで低下させてから、第2の酸素濃度目標値になるように制御する。吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値に低下するまでは、所定量の燃料をエンジンへ供給するので、排出される排ガス量が少なく、NOx排出量が抑制される。また、吸気酸素濃度推定値が第2の酸素濃度目標値に制御されている状態で、エンジンへの燃料供給量を増大させるので、排ガス中のNOx発生が抑制され、燃料供給の増大により排ガス排出量が増大してもNOx排出量を抑制することができる。また、吸気酸素濃度推定値を用いて吸気管路6の酸素濃度を制御するので、NOx排出量の抑制についての応答性が改善される。従って、エンジンの始動時からの排ガス中のNOx排出量を効果的に抑制することができる。なお、吸気管路の酸素濃度推定値は、例えば、燃料噴射量、エンジン回転速度、連通部よりも上流の吸気管路の吸気量及びEGR管路の排ガス量をパラメータとする排ガスの還流状態に基づいて推定される。
本発明によれば、エンジンの始動時にエンジンのトルク変動の影響によるエンジンの動力伝達系の騒音の発生を確実に抑制することができる。
本発明に係わるハイブリッド車両のパワートレイン説明図である。 図1のエンジンの吸気・排気系統図である。 ハイブリッド車両の要部を示すブロック図である。 吸気酸素濃度と排ガス中のNOx量との関係を示すエンジン特性図である。 エンジン始動制御処理のフローチャートである。 エンジン始動時のタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。本実施形態に係わる車両1は、車両走行のためにモータとエンジンとをそれぞれ独立あるいは併用して運転可能に配置したパラレルハイブリッド方式の車両であり、エンジン2と、変速機24と、モータ25と、ECU40等を備えている。
図1に示すように、エンジン2の出力は、エンジン2と変速機24との間に設けられた、流体カップリング21及び変速クラッチ23を介して変速機24に伝えられる。変速クラッチ23が接のときにエンジン2の出力が変速機24へ伝達され、変速クラッチ23が断のときはエンジン2の出力の変速機24への伝達が遮断される。流体カップリング21はロックアップクラッチ22を備えている。変速クラッチ23が接の状態で、ロックアップクラッチ22が接の時はエンジン2の出力を直接的に変速機24に伝達し、ロックアップクラッチ22が断の時はエンジン2の出力を流体カップリング21の流体を介して変速機24に伝達する。変速機24で適切に変速されたエンジン2の出力はプロペラシャフト31を経て駆動輪32に伝えられる。モータ25は、インバータ26を介してバッテリ27から電力が供給されるとモータトルクTm(モータのトルク)を発生し、モータトルクTmは、ギア29を介して変速機24のギア列(図示省略)に伝達され変速機24を介してプロペラシャフト31に伝えられる。モータ25に電力が供給されていないときであって、エンジン2に燃料が供給されてエンジントルクTeを発生させている場合、モータ25は、エンジン2に対する負荷として従動回転する。また、エンジン2に燃料が供給されていないときであって、モータ25に電力が供給されてモータトルクTmを発生させている場合、エンジン2は、モータ25に対する負荷となって従動回転する。モータ25には、モータ電流を検出するモータ電流センサ30が設けられている。
図2に示すように、エンジン2には、シリンダ3に空気を取り入れる吸気管路5及びシリンダ3から燃焼排ガスを排出する排気管路7が設けられており、シリンダ3には燃料を噴射する燃料噴射弁4が設けられている。また、エンジン2には過給機12が備えられている。排気管路7に設けられた過給機12のタービン13が排ガスによって回転し、過給機12の回転軸12aが吸気管路5に設けられた過給機12のコンプレッサ14を回転させて、吸気管路5から吸入される空気を圧縮する。過給機12のタービン13の上流側の排気管路7と過給機12のコンプレッサ14側の下流側の吸気管路5とがEGR管路8で連通されている。図2中の矢印で示すように、吸気管路5に取り入れられた吸気はシリンダ3を経由して排ガスとして排気管路7に排出され、排ガスの一部がEGR管路8を介して吸気管路5に還流される。EGR管路8には排ガスを冷却するためのEGRクーラ16と、EGR管路8を開閉してEGR管路8を流通する排ガス量を調節するためのEGRバルブ11が設けられている。また、過給機12のコンプレッサ14の下流側であって、吸気管路5とEGR管路8との連通部9よりも上流側には、上流側から順に、コンプレッサ14で圧縮加熱された空気を冷却するインタークーラ15と、吸気管路5を開閉して、吸気管路5を流通する吸気量を調節する吸気スロットル10とが設けられている。また、過給機12のコンプレッサ14の上流側の吸気管路5には、吸入する吸気量を検出する吸気量センサ18が設けられ、連通部9よりも下流の吸気管路6には吸気の圧力を検出する吸気圧センサ19と吸気の温度を検出する吸気温度センサ20とが設けられる。
ECU40は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを備える。CPUはROMに格納されたエンジン始動制御処理プログラムを読み出して、エンジン始動制御処理を実行することによって、図3に示すように、モータトルク判定部41、第1エンジン状態判定部42、第2エンジン状態判定部43、吸気酸素濃度推定部44、吸気酸素濃度判定部45、クラッチ・変速機制御部46、モータ制御部47、燃料噴射制御部48、吸気組成制御部49として機能する。RAMは、エンジン回転速度センサ17、モータ電流センサ30、吸気量センサ18、吸気圧センサ19及び吸気温度センサ20がそれぞれ検出した検出値、CPU演算結果の一時記憶領域、判定の各種判定基準値及びフラグの設定領域として機能する。
モータトルク判定部(モータトルク判定手段)41は、モータ電流センサ30が検出したモータ25のモータ電流をモータトルクに換算したモータトルクTmが所定トルクTs未満か否かを判定し、判定結果を燃料噴射制御部48及び吸気組成制御部49に出力する。
第1エンジン状態判定部(第1のエンジン状態判定手段)42は、エンジン回転速度センサ17が検出したエンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1に達したか否かを判定し、判定結果を燃料噴射制御部48と吸気組成制御部49とに出力する。
第2エンジン状態判定部(第2のエンジン状態判定手段)43は、エンジン回転速度センサ17が検出したエンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1よりも速い第2の回転速度N2に達したか否かを判定し、判定結果をモータ制御部47と燃料噴射制御部48と吸気組成制御部49とに出力する。
モータ制御部(モータ制御手段)4は、エンジン2の回転速度Nが第2の回転速度N
2に達したと第2エンジン状態判定部43が判定するまでエンジン2の回転速度Nを上昇
させた後、エンジン2の回転速度Nを第2の回転速度N2に維持するようにモータ25を
制御する。
クラッチ・変速機制御部4は、流体カップリング21のロックアップクラッチ22、
及び変速クラッチ23を接状態又は断状態に切替え、また変速機24の変速モードを制御
する。
吸気酸素濃度推定部(吸気酸素濃度推定手段)44は、連通部9よりも下流側の吸気管路6を流通する吸気中の酸素濃度をEGR管路8を介した吸気管路6への排ガスの還流量に基づいて吸気酸素濃度OLとして推定し、推定結果を吸気酸素濃度判定部45に出力する。シリンダ3に噴射された燃料の燃焼時に発生するNOx量は、図4に示すように吸気酸素濃度が高くなるにつれて増大し、ある吸気酸素濃度(図4中の第2の酸素濃度目標値OL2)よりも高くなると急増する傾向にある。本実施形態では、吸気酸素濃度の推定には、例えば燃料噴射量、エンジン2の回転速度、吸気量、吸気圧及び吸気温度に基づいて吸気酸素濃度を推定する公知の方法(例えば、特開2010−285957号公報に記載された方法)が用いられる。
吸気酸素濃度判定部(吸気酸素濃度判定手段)45は、吸気酸素濃度推定部44が推定した吸気酸素濃度推定値OLが、図4に示すように第2の酸素濃度目標値OL2よりも高く、且つ第2の酸素濃度目標値OL2の近傍である第1の酸素濃度目標値OL1以下であるか否かを判定し、判定結果を燃料噴射制御部48及び吸気組成制御部49に出力する。
燃料噴射制御部(燃料噴射制御手段)48は、エンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1に達したと第1エンジン状態判定部42が判定するまでの間は燃料の噴射を開始せず、エンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1に達したと第1エンジン状態判定部42が判定してから燃料の噴射を開始するように燃料噴射弁4を制御する。また、エンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1に達していると第1エンジン状態判定部42が判定したときから、吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1を超えていると吸気酸素濃度判定部45が判定している間は、所定量の燃料を噴射する。さらに、エンジン2の回転速度Nが第2の回転速度N2に達していると第2エンジン状態判定部43が判定している間であって、吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1以下であると吸気酸素濃度判定部45が判定したときから、モータ25のモータトルクTmが所定トルクTs未満であるとモータトルク判定部41が判定するまでの間は、燃料の噴射量を所定量から徐々に増大させる。
吸気組成制御部(吸気組成制御手段)49は、エンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1に達していると第1エンジン状態判定部42が判定したときから、吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1を超えていると吸気酸素濃度判定部45が判定している間は、EGRバルブ11の開度を全開にし、吸気スロットル10の開度を全閉にする。また、エンジン2の回転速度Nが第2の回転速度N2に達していると第2エンジン状態判定部43が判定している間であって、吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1以下であると吸気酸素濃度判定部45が判定したときから、モータ25のモータトルクTmが所定トルクTs未満であるとモータトルク判定部41が判定するまでの間は、吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1よりも低い第2の酸素濃度目標値OL2になるようにEGRバルブ11と吸気スロットル10とを開閉制御する。
次に、ECU40のエンジン始動制御処理を図5に示すフローチャート及び図6に示すタイミングチャートに基づいて説明する。図6のタイミングチャートの横軸は時間の経過を表す。本処理は、所定時間毎に繰り返して実行される。ECU40は、始動フラグFsがオンか否かを判定する(ステップS1)。Fsがオフの場合は、ステップS2に進み、始動指示の有無を確認する。始動指示があった場合はFsをオンにしてステップS3に進み、始動指示がない場合は処理を終了する。始動指示は、例えばエンジン2の始動スイッチ(図示省略)等から入力される。ステップS3では、流体カップリング21のロックアップクラッチ22及び変速クラッチ23を接にして、エンジン2の出力と変速機24とを流体カップリング21の流体を介することなく接続する。さらに、変速機24の変速モードをエンジン出力のプロペラシャフト31への伝達が遮断されるニュートラルモードに設定する。次にステップS8に進み、EGRバルブ11の開度を全開とし、吸気スロットル10の開度を全閉とする。以上が図6に示す区間(1)の処理である。
ステップS1で始動フラグFsがオンと判定された場合は、エンジン始動制御処理が開始されているので、ステップS5に進みモータ25の回転速度制御を行う。モータ25の回転速度制御は、モータトルクTmによってエンジン2を回転駆動し、図6に示すようにエンジン2の回転速度Nが回転速度N2に達した後は、回転速度Nを回転速度N2に維持するようにモータ25を制御する。次に、エンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1以上になったか否かを判定する(ステップS6)。エンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1未満である場合は、燃料噴射弁4からの燃料噴射量をゼロにする(ステップS7)。続いてステップS8へ進みEGRバルブ11の開度を全開状態、吸気スロットル10の開度を全閉状態に維持する。以上が図6に示す区間(2)の処理である。
エンジン2の回転速度Nが第1の回転速度N1以上になった場合(ステップS6の判定がYESの場合)は、連通部9よりも下流の吸気管路6の吸気酸素濃度推定値OLを算出する(ステップS9)。次に、モータトルクTmが所定トルクTs未満か否かを判定する(ステップS10)。モータトルクTmが所定トルクTs以上の場合は、ステップS11に進み、吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1以下か否かを判定する(ステップS11)。吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1を超えている場合は、ステップS12に進み、エンジン2の着火に必要な比較的少量(所定量)の燃料を燃料噴射弁4からエンジン2に対して噴射供給する。続いてステップS8に進みEGRバルブ11の開度を全開状態、吸気スロットル10の開度を全閉状態に維持する。以上が図6に示す区間(3)の処理である。
ステップS11において、吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1以下であると判定された場合は、ステップS13に進み、前回噴射した燃料量よりも今回噴射する燃料量を増量することによって、燃料噴射量を徐々に増大する。燃料噴射量の増量によってエンジン2のエンジントルクTeが増大し、モータトルクTmが減少する(図6参照)。次に、ステップS14に進んで吸気組成制御を実行する。吸気組成制御では、吸気酸素濃度推定値OLが、図4に示す第2の酸素濃度目標値OL2となるように、EGRバルブ11と吸気スロットル10とを開閉制御する。すなわち、吸気酸素濃度推定値OLが、第2の酸素濃度目標値OL2よりも低い場合は、EGRバルブ11の開度を閉方向に、吸気スロットル10の開度を開方向に駆動し、吸気酸素濃度推定値OLが、第2の酸素濃度目標値OL2よりも高い場合は、EGRバルブ11の開度を開方向に、吸気スロットル10の開度を閉方向に駆動する。以上が図6における区間(4)の処理である。
ステップS10において、モータトルクTmが所定トルクTs未満であると判定された場合は、ステップS15に進んで流体カップリング21のロックアップクラッチ22を断とする。これによって、エンジン2の駆動力は流体カップリング21の流体を介して変速機24に伝達される。次に、モータ25の回転速度制御を終了してモータ25のモータトルクTmをゼロにし(ステップS16)、エンジン始動フラグFsをオフとして(ステップS17)エンジン始動制御処理を終了する。以上が図6の区間(5)の処理である。なお、エンジン始動制御処理の終了後、エンジン2の制御は別途備えるエンジン制御処理(説明省略)等に引き継がれ、エンジンの回転速度Nが適切に制御され、吸気組成制御が継続される。
本実施形態では、エンジン2の始動時において、燃料噴射制御部48がエンジン2への燃料の噴射を開始すると、モータ制御部47は、モータトルク(トルク)TmとエンジントルクTeとを加えたエンジン総トルクTtによって、エンジン2が第2の回転速度N2を維持するようにモータ25を制御し、エンジントルクTeの増大に応じてモータトルクTmを減少する。第1の回転速度N1は、例えばエンジン始動後のアイドリング回転速度に設定される。また、エンジントルクTeは、トルクが低い低トルク域ではトルク変動が比較的大きく、エンジン2が単独でアイドリング回転速度N1で回転するトルク(アイドルトルクTi)まで増大したときに安定化する傾向がある。エンジントルクTeが低トルク域からアイドルトルクTiまで増大するにつれて、モータトルクTmが減少するので、エンジン総トルクTtに対するエンジントルクTeの割合が増大し、エンジン総トルクTtの変動が大きくなる。このため、エンジントルクTeがアイドルトルクTiの近傍まで増大したときであっても、エンジン総トルクTtの変動を低減することが可能なモータトルクTmを所定トルクTsとして設定する。また、エンジン2が第2の回転速度N2で回転している状態でモータトルクTmが所定トルクTs未満に減少したときのエンジントルクTeがアイドルトルクTi以上であるようなエンジン2の回転速度Nを第2の回転速度N2として設定する。
エンジン2の始動時、モータ制御部47は、モータ25によってエンジン2の回転速度Nを第2の回転速度N2まで上昇させ、燃料噴射制御部48は、エンジン2の回転速度Nがアイドリング回転速度N1に達するまで燃料の噴射を開始しないので、アイドリング回転速度N1に達するまでエンジン総トルクTtにはエンジントルクTeが含まれない。従って、エンジン総トルクTtの変動は小さい(図6の区間(2)参照)。また、エンジン2の回転速度Nがアイドリング回転速度N1に達して燃料噴射が開始された直後は燃料噴射量が比較的少量であり、エンジントルクTeは低トルク域にあるのでトルク変動が大きいが、エンジン総トルクTtに対するエンジントルクTeの割合は小さいのでエンジン総トルクTtの変動は小さい(図6の区間(3)参照)。また、エンジントルクTeが増大するとモータトルクTmが減少し、エンジン総トルクTtに対するエンジントルクTeの割合が増大するが、エンジン2が第2の回転速度N2で回転している間は、エンジン総トルクTtには少なくとも所定トルクTs以上のモータトルクTmが加えられている。このため、エンジントルクTeがアイドルトルクTiの近傍まで増大した場合であってもエンジントルクTeのトルク変動に起因したエンジン総トルクTtの変動は低減される(図6の区間(4)参照)。また、エンジン2が第2の回転速度N2で回転している状態でモータトルクTmが所定トルクTsまで減少した場合、エンジントルクTeはアイドルトルクTi以上に達している。従って、モータトルクTmが所定トルクTs未満となり、モータ制御部47によるエンジン2の回転駆動が終了したとき、エンジン2は自立してアイドリング回転速度N1で回転し、エンジン総トルクTtは安定する(図6の区間(5)参照)。
このように、エンジン2の始動時にエンジン2が自立してアイドリング回転速度N1で回転するまでの間、エンジン総トルクTtのトルク変動が低減されるので、トルク変動の影響を受けて発生するエンジン動力伝達系(クラッチ、ギア等)のガタ等による騒音を確実に抑制することができる。
また、エンジン2の回転始動前の状態では、吸気管路5の吸気酸素濃度は空気と略同じ酸素濃度であり、エンジン2のシリンダ3内に噴射した燃料の燃焼時に発生するNOxの抑制が可能な適正な吸気酸素濃度よりも濃度が高い(図6の区間(1)参照)。エンジン2がアイドリング回転速度N1に達したと第1エンジン状態判定部42が判定すると、燃料噴射制御部48がエンジンを着火するのに必要な比較的少量(所定量)の燃料の噴射を開始し、排気管路7に排ガスが排出される。また、吸気組成制御部49が、吸気スロットル10を全閉にし、EGRバルブ11を全開にするので、連通部9よりも下流の吸気管路6には新たな空気は流入せず、排気管路7からEGR管路8を介して空気よりも酸素濃度の低い排ガスが還流して、吸気管路6の吸気酸素濃度が低下する(図6の区間(3)参照)。燃料噴射制御部48は、吸気酸素濃度推定部44が推定した吸気管路6の吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1以下になるまで所定量の燃料の噴射を継続する。なお、第1の酸素濃度目標値OL1は、排ガス中のNOx発生の抑制が可能な適正な吸気酸素濃度よりも高く、且つ適正な吸気酸素濃度の近傍の値に設定されることが好適である(図4参照)。エンジン2の回転速度Nは第2の回転速度N2に維持され十分な排ガスの還流量が得られるので、吸気管路6の吸気酸素濃度を第1の酸素濃度目標値OL1まで急速に低下させることができる。吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1以下に低下したときから、燃料噴射制御部48は、噴射する燃料を所定量から徐々に増大させる。また、吸気組成制御部49は、第1の酸素濃度目標値OL1よりも低い第2の酸素濃度目標値OL2となるようにEGRバルブ11と吸気スロットル10とを開閉制御する(図6の区間(4)参照)。なお、第2の酸素濃度目標値OL2は、NOx発生の抑制が可能な適正な吸気酸素濃度に設定されることが好適である。燃料噴射量の増大によって、エンジントルクTeが増大し、エンジントルクTeの増大に応じてモータ制御部47がモータトルクTmを減少させる。モータトルクTmが所定トルクTs未満に減少したときは、燃料噴射量の増量が停止され、モータ制御部47がモータ25によるエンジン2の回転駆動を終了し、エンジン2はアイドリング回転速度N1で回転する自立運転状態となる(図6の区間(5)参照)。
このように、エンジン2の始動時は、吸気管路6の吸気酸素濃度を推定し、吸気酸素濃度推定値OLを第1の酸素濃度目標値OL1まで低下させてから、酸素濃度目標値OL2になるように制御する。吸気酸素濃度推定値OLが第1の酸素濃度目標値OL1に低下するまでは、エンジン2の着火に必要な比較的少量の燃料をエンジンへ供給するので、排出される排ガス量も少なく、NOx排出量が抑制される。また、吸気酸素濃度推定値OLが第2の酸素濃度目標値OL2に制御されている状態で、エンジン2への燃料供給量を増大させるので、排ガス中のNOx発生が抑制され、燃料供給の増大により排ガス排出量が増大してもNOx排出量を抑制することができる。また、吸気酸素濃度推定値OLを用いて吸気管路6の酸素濃度を制御するので、NOx排出量の抑制についての応答性が改善される。従って、エンジン2の始動時からの排ガス中のNOx排出量を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では吸気組成制御部49は、吸気酸素濃度推定値OLを推定し、吸気酸素濃度を目標値とする吸気酸素濃度制御を実行したが、吸気組成制御部は、吸気酸素濃度に対応する吸気管路5の吸気量を目標値とした吸気量制御を実行してもよい。また、吸気組成制御部は吸気酸素濃度に対応するEGR率(吸気管路6の吸気量に対するEGR管路8からの排ガスの還流量の比率)を目標値としたEGR率制御を実行してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置として広く適用可能である。
1 車両
2 エンジン
3 シリンダ
4 燃料噴射弁
5 吸気管路(連通部よりも上流側の吸気管路)
6 吸気管路(連通部よりも下流側の吸気管路)
7 排気管路
8 EGR管路
9 連通部
10 吸気スロットル
11 EGRバルブ
24 モータ
40 ECU
41 モータトルク判定部(モータトルク判定手段)
42 第1エンジン状態判定部(第1のエンジン状態判定手段)
43 第2エンジン状態判定部(第2のエンジン状態判定手段)
44 吸気酸素濃度推定部(吸気酸素濃度推定手段)
45 吸気酸素濃度判定部(吸気酸素濃度判定手段)
47 モータ制御部(モータ制御手段)
48 燃料噴射制御部(燃料噴射制御手段)
49 吸気組成制御部(吸気組成制御手段)
N1 第1の回転速度
N2 第2の回転速度
OL 吸気酸素濃度推定値
OL1 第1の酸素濃度目標値
OL2 第2の酸素濃度目標値
Ts 所定トルク

Claims (3)

  1. エンジンと、前記エンジンを回転駆動するモータと、前記エンジンのシリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記エンジンに空気を供給する吸気管路と、前記エンジンから排ガスを排出する排気管路と、前記排気管路と前記吸気管路とを連通させ前記吸気管路に排ガスを還流させるEGR管路と、前記吸気管路と前記排気管路との連通部よりも上流側の吸気管路に設けられ前記上流側の吸気管路を開閉する吸気スロットルと、前記EGR管路に設けられ前記EGR管路を開閉するEGRバルブと、を有するハイブリッド車両に搭載されるエンジン始動制御装置であって、
    前記エンジンの回転速度が第1の回転速度に達したか否かを判定する第1のエンジン状態判定手段と、
    前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度よりも速い第2の回転速度に達したか否かを判定する第2のエンジン状態判定手段と、
    前記モータのトルクが所定トルク未満であるか否かを判定するモータトルク判定手段と、
    前記エンジンの始動時に前記エンジンの回転駆動を開始し、前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達したと前記第2のエンジン状態判定手段が判定するまで前記エンジンの回転速度を上昇させた後、前記エンジンの回転速度を前記第2の回転速度に維持するように前記モータを制御するモータ制御手段と、
    前記連通部よりも下流側の吸気管路を流通する吸気中の酸素濃度を、前記EGR管路を介した前記吸気管路への排ガスの還流状態に基づいて吸気酸素濃度推定値として推定する吸気酸素濃度推定手段と、
    前記吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下であるか否かを判定する吸気酸素濃度判定手段と、
    前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度に達したと前記第1のエンジン状態判定手段が判定するまでの間は燃料の噴射を開始せず、前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度に達したと前記第1のエンジン状態判定手段が判定してから燃料の噴射を開始するように前記燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御手段と、
    前記第1のエンジン状態判定手段の判定結果と、前記吸気酸素濃度判定手段の判定結果とに基づいて、前記EGRバルブと前記吸気スロットルとを開閉制御する吸気組成制御手段と、を備え、
    前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度に達していると前記第1のエンジン状態判定手段が判定したときから、前記吸気酸素濃度推定値が前記第1の酸素濃度目標値を超えていると前記吸気酸素濃度判定手段が判定している間は、前記燃料噴射制御手段は、所定量の燃料を噴射し、前記吸気組成制御手段は、前記EGRバルブを開放し且つ前記吸気スロットルを閉止し、
    前記モータ制御手段は、前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達したと前記第2のエンジン状態判定手段が判定した後であって、前記モータのトルクが前記所定トルク未満であると前記モータトルク判定手段が判定したとき、前記エンジンの回転駆動を終了する
    ことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン始動制御装置。
  2. エンジンと、前記エンジンを回転駆動するモータと、前記エンジンのシリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記エンジンに空気を供給する吸気管路と、前記エンジンから排ガスを排出する排気管路と、前記排気管路と前記吸気管路とを連通させ前記吸気管路に排ガスを還流させるEGR管路と、を有するハイブリッド車両に搭載されるエンジン始動制御装置であって、
    前記エンジンの回転速度が第1の回転速度に達したか否かを判定する第1のエンジン状態判定手段と、
    前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度よりも速い第2の回転速度に達したか否かを判定する第2のエンジン状態判定手段と、
    前記モータのトルクが所定トルク未満であるか否かを判定するモータトルク判定手段と、
    前記エンジンの始動時に前記エンジンの回転駆動を開始し、前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達したと前記第2のエンジン状態判定手段が判定するまで前記エンジンの回転速度を上昇させた後、前記エンジンの回転速度を前記第2の回転速度に維持するように前記モータを制御するモータ制御手段と、
    前記吸気管路と前記排気管路との連通部よりも下流側の吸気管路を流通する吸気中の酸素濃度を、前記EGR管路を介した前記吸気管路への排ガスの還流状態に基づいて吸気酸素濃度推定値として推定する吸気酸素濃度推定手段と、
    前記吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下であるか否かを判定する吸気酸素濃度判定手段と、
    前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度に達したと前記第1のエンジン状態判定手段が判定するまでの間は燃料の噴射を開始せず、前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度に達したと前記第1のエンジン状態判定手段が判定してから燃料の噴射を開始するように前記燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御手段と、を備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達していると前記第2のエンジン状態判定手段が判定している間であって、前記吸気酸素濃度推定値が前記第1の酸素濃度目標値以下であると前記吸気酸素濃度判定手段が判定したときから、前記モータのトルクが前記所定トルク未満であると前記モータトルク判定手段が判定するまでの間は、燃料の噴射量を徐々に増大させるように前記燃料噴射弁を制御し、
    前記モータ制御手段は、前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達したと前記第2のエンジン状態判定手段が判定した後であって、前記モータのトルクが前記所定トルク未満であると前記モータトルク判定手段が判定したとき、前記エンジンの回転駆動を終了する
    ことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン始動制御装置。
  3. エンジンと、前記エンジンを回転駆動するモータと、前記エンジンのシリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記エンジンに空気を供給する吸気管路と、前記エンジンから排ガスを排出する排気管路と、前記排気管路と前記吸気管路とを連通させ前記吸気管路に排ガスを還流させるEGR管路と、前記吸気管路と前記排気管路との連通部よりも上流側の吸気管路に設けられ前記上流側の吸気管路を開閉する吸気スロットルと、前記EGR管路に設けられ前記EGR管路を開閉するEGRバルブと、を有するハイブリッド車両に搭載されるエンジン始動制御装置であって、
    前記エンジンの回転速度が第1の回転速度に達したか否かを判定する第1のエンジン状態判定手段と、
    前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度よりも速い第2の回転速度に達したか否かを判定する第2のエンジン状態判定手段と、
    前記モータのトルクが所定トルク未満であるか否かを判定するモータトルク判定手段と、
    前記エンジンの始動時に前記エンジンの回転駆動を開始し、前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達したと前記第2のエンジン状態判定手段が判定するまで前記エンジンの回転速度を上昇させた後、前記エンジンの回転速度を前記第2の回転速度に維持するように前記モータを制御するモータ制御手段と、
    前記連通部よりも下流側の吸気管路を流通する吸気中の酸素濃度を、前記EGR管路を介した前記吸気管路への排ガスの還流状態に基づいて吸気酸素濃度推定値として推定する吸気酸素濃度推定手段と、
    前記吸気酸素濃度推定値が第1の酸素濃度目標値以下であるか否かを判定する吸気酸素濃度判定手段と、
    前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度に達したと前記第1のエンジン状態判定手段が判定するまでの間は燃料の噴射を開始せず、前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度に達したと前記第1のエンジン状態判定手段が判定してから燃料の噴射を開始するように前記燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御手段と、
    前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達していると前記第2のエンジン状態判定手段が判定している間であって、前記吸気酸素濃度推定値が前記第1の酸素濃度目標値以下であると前記吸気酸素濃度判定手段が判定したときから、前記モータのトルクが前記所定トルク未満であると前記モータトルク判定手段が判定するまでの間は、前記吸気酸素濃度推定値が前記第1の酸素濃度目標値よりも低い第2の酸素濃度目標値になるように前記EGRバルブと前記吸気スロットルとを開閉制御する吸気組成制御手段と、を備え、
    前記モータ制御手段は、前記エンジンの回転速度が前記第2の回転速度に達したと前記第2のエンジン状態判定手段が判定した後であって、前記モータのトルクが前記所定トルク未満であると前記モータトルク判定手段が判定したとき、前記エンジンの回転駆動を終了する
    ことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン始動制御装置。
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