JP6137441B2 - 内燃機関のピストン - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のピストンに係り、特にスカート部の外面にコーティング層がコーティングされたピストンに関する。
内燃機関のピストンの多くは、コンプレッションリング、オイルリングが装着される円形のピストンヘッド部を有し、同ピストンヘッド部に、コンロッド端と回動自在に接続するピン孔部(被接続部)やピストンヘッド部から延びたスカートを形成した構造が用いられる。近時では、ピストンはフリクションの低減のために、シリンダ内に配置されるピストンヘッド部を短柱形にし、スカートを、ピン孔部の回動軸線を挟んだピストンヘッド部の両側からだけ、シリンダの壁面沿いに延ばした一対のスカート部で形成することが行われている。
通常、スカート部は、ピストンの径方向におけるスカート部の外径が最大である基本径部を裾端側に有し、同基本径部のピストンヘッド側に、当該基本径部よりも外径が小さい肩部を有して形成される。
ところで、内燃機関のピストンは、コンロッドを介して、クランクシャフトに回動自在に連結されるため、ピストンの往復動(吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程などによる)の際、スカート部の基本径部及びその周辺がシリンダの壁面と触れやすい。そのため、近時、スカート部では、スカート部の外面全体に、モリブデンコートといった潤滑性を有する潤滑部材をコーティングして、シリンダに対する潤滑性を向上させたり、耐久性を向上させたりすることが行われている。
ところが、ピストン上昇時(下死点から上死点へ向かうとき)、スカート部は、ピストンヘッド部(コンプレッションリングやオイルリングの有る部分)が通過して潤滑油を掻き落した後のシリンダ壁面を通るため、基本径部及びその周辺の外面上のコーティング層には、適切に油膜が形成されないことが多く、フリクションの増加をきたしたり、基本径部及びその周辺のコーティング層の耐久性が損なわれたりしやすい。特にピストン上昇時、ピストンのシリンダ壁面に対する荷重が高くなる反スラスト側のスカート部は、こうしたピストンのフリクションの増加や耐久性の低下は発生しやすい。
そこで、この対策としてスカート部の基本径部のコーティング層に、潤滑油を保持する溝部を形成すること行われている(特許文献1、2を参照)。
特開2009− 30521号公報 特開2010−156316号公報
しかし、特許文献1,2は、いずれもコーティング層に形成した溝部内で、潤滑油を保持し、溝部内の潤滑油を直接、基本径部のコーティング層に供給する構造なので、シリンダ壁面の潤滑油が少ないピストン上昇時では、潤滑油が十分に確保できないおそれがある。これでは、基本径部及びその周辺のコーティング層に、油膜を形成するだけの潤滑油が供給できないことがあり、コーティング層の潤滑性や耐久性が損なわれやすい。
そこで、本発明の目的は、ピストン上昇時、スカート部の基本径部及びその周辺のコーティング層上に油膜が適切に形成されるようにした内燃機関のピストンを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のシリンダヘッド内に配置されるピストンヘッド部と、同ピストンヘッド部にコンロッド端を回動自在に接続させる被接続部と、同被接続部の回動軸線を挟んだピストンヘッド部の両側をシリンダの壁面に沿って延ばし裾端をピストンヘッド部とは反対側に配置して形成される一対のスカート部と、スカート部の外面にコーティングされるコーティング層とを備えた内燃機関のピストンであって、一対のスカート部は、ピストンの径方向におけるスカート部の外径が最大である基本径部と、基本径部よりもピストンヘッド部側に位置し、基本径部よりも外径が小さい肩部とを備え、一対のスカート部のうち少なくとも一方の前記コーティング層は、コーティング層のピストンヘッド部側の端部から肩部と基本径部との境界線近傍まで形成された導入路と、導入路の基本径部側の端近傍である第1の出口部から周方向に変位してコーティング層の裾端側の端部まで形成される導出路とを有した溝部を備え、導入路の第1の出口部は、肩部と基本径部との境界線とスカート部の外面上の中心線との交点に位置するとともに、導入路はピストンヘッド側の端部から境界線まで上下方向に直線状に延び、導出路は、スカート部の外面上の中心線を挟んで左右対称に形成され、導出路の本数は2本であり、導入路の本数は1本であるものとした。
同構成によると、ピストンの上昇に伴い、シリンダの壁面に残されている潤滑油が、スカート部のコーティング層に形成されている導入路を通じて、スカート部の上方から、基本径部近傍まで流入される。ここで、肩部は基本径部分よりも外径が小さく、導出路は導入路から周方向にずれているから、流入した潤滑油は、基本径部近傍[流入路と流出路との接続点(合流点)付近]で一時的に停滞する。潤滑油は、この停滞しているとき、コーティング層とシリンダ壁面との間(溝部の外側)に漏れ出し、基本径部及びその周辺のコーティング層上に油膜を形成する。つまり、基本径部の周り(上方)から漏れ出す潤滑油により、基本径部及びその周辺のコーティング層上に、間接的に油膜が形成される。残る潤滑油は、導出路をなす溝部を通じ、コーティング層の裾端からスカート部の下方へ導出され、過剰な潤滑油は、コーティング層とシリンダ壁面間に供給されずに、スカート部の外部へ流出される。
請求項2に記載の発明は、導入路のピストンヘッド部側の端近傍である入口部のピストン周方向における幅は、第1の出口部の幅より広く拡開されるものとした。
請求項3の発明は、導入路のピストンヘッド側の端近傍である入口部は、ピストン周方向にラッパ形に拡開されるものとした。
請求項4に記載の発明は、さらにピストン上昇時に大きな荷重の加わる反スラスト側のフリクションがより確実に低減されるよう、溝部は、一対のスカート部のうち、シリンダ内をピストンが上昇するときにシリンダに対する面圧が高くなる側に設けられることとした。
請求項5に記載の発明は、さらに溝部に流入した潤滑油がより確実にスカート部の外部へ流出されるよう、導入路の基本径部側の端近傍である第1の出口部のピストン周方向における幅は、導出路のスカート部の裾端側の端近傍である第2の出口部の合計の幅よりも狭く形成されるものとした。
請求項6に記載の発明は、さらに溝部に流入した潤滑油が導出路からシリンダ壁面と基本径部のコーティング層との間に漏れ出し易くなるよう、導入路の前記基本径部側の端近傍である第1の出口部のピストン周方向における幅は、導出路のスカート部の裾端側の端近傍である第2の出口部の合計の幅よりも広く形成されるものとした。
請求項7に記載の発明は、さらにシリンダ壁面に付着した潤滑油がより多く捕集されるよう、導入路のピストンヘッド部側の端近傍である入口部のピストン周方向における幅は、導入路の他端近傍である第1の出口部における幅よりも広く形成されるものとした。
請求項8に記載の発明は、簡単な構造で、より確実に基本径部の中心領域に潤滑油が供給されるよう、導入路と導出路との合流点には溝部の一部として油溜め部を形成し、油溜め部のスカート部の裾端側の端部が、コーティング層を、スカート部の裾端方向へ凹ませた凹部でなることとした。
請求項1の発明によれば、ピストンの上昇に伴い、導入路から、シリンダ壁面に付着している潤滑油が流入され、同潤滑油が、導入路と導出路との周方向のずれを利用して、肩部と基本径部との境界線近傍(導入路と導出路との接続点付近)で一時的に停滞され、同潤滑油が基本径部及びその周辺のコーティング層とシリンダ壁面間へ漏れ出るという挙動により、シリンダ壁面に付着している潤滑油が少なくとも、スカート部の基本径部及びその周辺のコーティング層上に適切に油膜を形成することができる。つまり、潤滑油を基本径部の直上へ導いて油膜を形成するという間接的な油膜形成により、基本径部及びその周辺のコーティング層上に適切に油膜を形成することができる。
それ故、ピストン上昇時、基本径部及びその周辺のコーティング層の潤滑性が確保でき、フリクションを低減させることができる。しかも、コーティング層の耐久性の向上も図れる。そのうえ、過剰な潤滑油は、導出路により、コーティング層の裾端からスカート部の外部へ流出されるので、過剰に潤滑油が、コーティング層とシリンダ壁面間に供給されることはない。そのため、ピストン上昇時における潤滑油の断抵抗の増加が抑えられ、フリクションの低減も図れる。
らに導入路の端部を、肩部と基本径部との境界線とスカート部の外面上の中心線との交点に配置させたことで、ピストン上昇時、特に面圧の高くなる基本径部の中心領域に潤滑油が導かれやすくなり、同基本径部の中心領域に適切に油膜を形成することができる。これにより、基本径部の中心領域のコーティング層は、確実に潤滑性が確保されるうえ、耐久性の向上も図れる。
さらに2つの導出路により、面圧の高くなる基本径部の中心領域周辺は、より均一に油膜が形成できる。特に導出路は、スカード部の中心線上に形成されないため、基本径部の中心領域周辺のコーティング層は減らさずにすむ。このため、同中心領域周辺のコーティング層の耐久性をより向上させることができるという効果もある。
請求項2,3の発明によれば、シリンダライナの内面に付着した潤滑油を、広範囲な領域からより多く捕集して、基本径部の中心領域の直上へ導ける。
請求項4の発明によれば、さらにピストン上昇時に大きな荷重の加わる反スラスト側に溝部(導入路、導出路)を設けたことにより、ピストン上昇時におけるフリクションを、確実に低減することができる。
請求項5の発明によれば、残る潤滑油は、導出路から速やかにスカート部の外部へ流出でき、過剰に潤滑油が基本径部及びその周辺に供給されるのを抑えることができる。これにより、過剰な潤滑油によるせん断抵抗の増加が抑えられ、ピストン上昇時のフリクションを低減することができる。
請求項6の発明によれば、導入路から導入された潤滑油が、導出路からシリンダ壁面と基本径部及びその周辺のコーティング層間に漏れ出し易くなり、基本径部及びその周辺のコーティング層に油膜が形成されやすくなる。このため、基本径部及びその周辺のコーティング層の潤滑性や耐久性をより向上させることができる。
請求項7の発明によれば、シリンダ壁面に付着した潤滑油をより多く捕集することができる。
請求項8の発明によれば、導入路と導出路との合流点に溝部の一部として油溜め部を形成することによって、より確実に基本径部及びその周辺へ潤滑油が供給でき、確実に基本径部及びその周辺のコーティング層上に油膜を形成することができる。しかも、油溜め部は、コーティング層に凹部を形成するだけなので、簡単な構造である。
本発明の第1の実施形態に係る内燃機関のピストン廻りの構造を示す斜視図。 同内燃機関において、ピストンの上昇行程、ピストンの下降行程でピストンに生ずるスラスト力を説明する概略図。 ピストンの外形を、反スラスト側のスカート部にコーティングしたコーティング層と共に示す斜視図。 図3中の矢視Aから見たピストンの平面図。 図3の矢視Bから見た反スラスト側に配置されるスカート部のプロフィールを示す図。 図3中の矢視Cから見た反スラスト側のスカート部のコーティング層全体を示す図。 図3中の矢視Dから見たスラスト側のスカート部のコーティング層全体を示す図。 本発明の第2の実施形態の要部となる反スラスト側のスカート部のコーティング層を示す図。
以下、本発明を図1〜図7に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は、本発明を適用した内燃機関、例えばレシプロ式エンジンの一部を示している。
図1中1はシリンダであるところの筒形のシリンダライナ、2は同シリンダライナ1内に往復自在に収められたピストンである。シリンダライナ1は、吸気弁および排気弁が装着されている燃焼室(図示しない)直下に配置されている。ピストン2は、コンロッド3を介して、クランクシャフトのクランクピン(いずれも図示しない)に回転自在に連結されている。燃焼室(図示しない)には、例えば点火プラグや燃料噴射弁(いずれも図示しない)が設けられ、ピストン2の上昇動、下降動に連携した吸・排気弁の開閉、点火プラグの作動、燃料噴射弁の作動に基づき、所定の4サイクル(吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程)が行われ、ピストン2の往復運動をクランクシャフト(図示しない)で回転運動に変換して、クランクシャフトから回転駆動力が出力されるようにしている。
ピストン2は、例えばアルミ合金製で、コンプレッションリング5、オイルリング6が装着される円形状のピストンヘッド部7をもつ。ピストンヘッド部7の裏面側には、コンロッド3と回動自在に接続するピン孔部8(本願の被接続部に相当)が形成され、ピストンヘッド部7の両側にはスカート9が形成され、ピストン本体を構成している。特にピストン2は、フリクションを低減するため、シリンダライナ1内に配置されるピストンヘッド部7は、全長を短くした短柱形にし、スカート9は、ピン孔部8の回動軸線を挟んだピストンヘッド部7の両側から、シリンダライナ1の壁面に沿って帯状に延ばし、裾端をピストンヘッド部7とは反対側に配置した一対のスカート部10で形成されている。
シリンダライナ1内のピストン2は、コンロッド3を介して、クランクシャフトに回動自在に連結されるため、ピストン2の往復動(吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程)を回転運動に変換する際、図2(a),(b)に示されるようにコンロッドの傾き(角度)により、ピストン2の回動軸線を挟んだ側面が、シリンダライナ1のいずれかの壁面に押し付けられる挙動を生ずる。
すなわち、図2(b)に示されるようにピストン2が上死点から下死点へ向かうとき(ピストンの下降行程)は、ピストン2のピン孔部8の回動軸線を挟んだ一方の側面が、同方向のシリンダライナ1の内面(壁面)に押し付けられ、図2(a)に示されるようにピストンが下死点から上死点へ向かうとき(ピストンの上昇行程)は、ピストン2のピン孔部8の回動軸線を挟んだ他方の側面(反対側)が、同方向のシリンダライナ1の内面(壁面)に押し付けられる。このときのピストン2のシリンダライナ1の壁面を押す力(荷重)は、スラスト力と呼ばれる。またピストン2のうち、ピストン2が下降するときにスラスト力(荷重)が大きくなる側がスラスト側Tと呼ばれ、反対にピストン2が上昇するときにスラスト力(荷重)が大きくなる側が反スラスト側ATと呼ばれる。ちなみに図2中11は燃焼室、12は吸気弁、13は排気弁、14はクランクシャフトを示している(図1には不図示)。
ところで、一対のスカート部10は、図5にも示されるように裾端側に基本径部11aをもち、ピストンヘッド部7側に肩部11bをもつ(図3中の矢視Bから見たスカート部10の外形)。裾端側の基本径部11aとピストンヘッド部7側の肩部11bとでは、外径がわずかに異なっている。すなわち、裾端側に形成された基本径部11aは、ピストン2のプロフィールの最大部分(ピストン2の径方向)の外径で一定となる部分(最もシリンダライナ1の内面と接近する部分)で、基本径部11aよりもピストンヘッド7側に位置する肩部11bは、基本径部11aよりも外径が小さい部分である。図5中のαは基本径部11aと肩部11bとの境界を示している。
また一対のスカート部10は、図4に示す図3の矢視Aから見たピストン2の外形(平面方向)のように、スカート部10の外面上の中心となる部分がスカート部10のプロフィールの最大部分の領域で、同中心から離れるにしたがいシリンダライナ1の内面から遠ざかる領域としてある。つまり、図6(図3中の矢視Cから見た図)に示されるようにG1範囲、G2範囲で囲まれる基本径部11aの中央の領域は、基本径部11aの中で、外径の最大となる中心領域15(例えば図6中に二点鎖線で図示)となる。この中心領域15は、ピストン2の上・下動時、最も面圧が高くなりやすい領域、いわゆるグレード領域とも呼ばれる。ちなみに、スカート部10は、熱を受けるにしたがい膨張する。このため、肩部11bの境界α近傍(基本径部の周辺)も面圧が高くなりやすい。また、矢視Aから見たピストン2の外形は真円形状に近付く。
これら一対(スラスト側、反スラスト側)のスカート部10の外面(全体)には、いずれもコーティング層17がコーティングされている。例えばコーティング部材には、モリブデンを配合した樹脂部材など潤滑性を有する潤滑部材が用いられる。
一対のスカート部10のコーティング層17のうち少なくとも一方には、本発明の要部となる溝パターンKが設けられる。本実施形態では、図6に示されるようにピストン上昇時、荷重が大きくなる反スラスト側のスカート部10にコーティングされているコーティング層17に、溝パターンKが設けられている。溝パターンKは,ピストンヘッド部7で掻き落とした後のシリンダライナ1の内面に残る潤滑油を捕集して、基本径部11a及びその周辺(肩部11bの境界α近傍)に潤滑油を供給するために用いるものである。これには、コーティング層17に導入路25、導出路30を形成する構造が用いられている。導入路25、導出路30は、いずれも溝部で形成される。
具体的には、図6に示されるように導入路25は、コーティング層17のピストンヘッド部7側の端部から、肩部11bと基本径部11aとの境界線α近傍まで、上下方向に直線状に延びる溝部26で形成される。これで、ピストン2の上昇に伴い、導入路25の、コーティング層17上端に開口する端部(本願のピストンヘッド部側の端近傍に相当)、すなわち入口部27から、ピストンヘッド部7の通過した後のシリンダライナ1の内面(壁面)に残存している潤滑油を、境界線α近傍、すなわち基本径部11aの直上まで流入させるようにしている。特に導入路25の基本径部11a側の端部(本願の基本径部側の端近傍に相当)、すなわち出口部28(本願の第1の出口部に相当)は、肩部11bと基本径部11aとの境界線αとスカート部10の外面上の中心線βとの交点に位置していて、流入された潤滑油を、基本径部11aの中で、特に面圧の高くなる中心領域15の直上へ導けるようにしている。
また導入路25は、出口部28から入口部27へ向かうにしたがい拡がるテーパ形で形成される。特に入口部27は、ラッパ形に大きく拡開され、入口部27の幅a1を出口部28の幅a2よりもかなり広くしている(入口面積>出口面積)。これで、ピストン2の上昇動を利用して、ラッパ形の入口部27やテーパ形の導入路26により、シリンダライナ1の内面(壁面)に付着した潤滑油を、広範囲な領域から、より多く捕集して、中心領域15の直上へ導けるようにしている。
上記導出路30は、図6に示されるように導入路25の出口部28(基本径部11aの端部)から、スカート部10の周方向に変位して、コーティング層17の裾端に続く溝部26で形成されている。このときの導入路25と導出路30との周方向にずれを利用して、導入路25から導入された潤滑油を、肩部11bと基本径部11aとの境界線α近傍(導入路と導出路との接続点付近)、すなわち基本径部11aの直上、ここでは中心領域15の直上で、一時的に停滞させる構造にしている。この停滞した潤滑油が、ピストン2の上昇に伴い、コーティング層17とシリンダライナ1の内面(シリンダ壁面)との間に漏れ出すことによって、基本径部11a及びその周辺の外周面上に油膜が形成されるようにしている。
特に導出路30は、スカート部11aの外面上の中心線βを挟んで左右対称に分れた複数、2本の導出路30で形成されている。具体的には、2本の導出路30は、導入路25の出口部28から左右に分れて、基本径部11aの中心領域15の周辺を同中心領域15にならい放物線を描き、コーティング層17の裾端まで延びる左右対称な溝部31で形成されている。これで、残る潤滑油(コーティング層17とシリンダライナ1の内面との間に供給されない潤滑油)を速やかに、スカート部10外へ導出されるようにしている。特に導入路25の出口部28の幅a2は、2本の導出路30のスカート部10の裾端側の各端部(本願のスカート部の裾端側の端近傍に相当)でなる出口部32(本願の第2の出口部に相当)の幅b2を合計した合計幅よりも狭く形成してあり(出口部28の面積<出口部32の面積)、溝部26に流入した潤滑油をスカート部10外へ流出しやすくしている。ちなみに、2本の導出路30は、導入路25の出口部28からそれぞれ出口部32に向かうにしたがい幅が次第に拡がるテーパ形に形成してある。
一方、導入路25と導出路30とが合流する合流点には、溝部26や溝部31など溝部の一部として油溜め部20が形成されている。油溜め部20は、合流点の底面をなす、中心領域15をコーティングしているコーティング層部分の端部に凹部22を形成してなる。具体的には凹部22は、中心領域15をコーティングしているコーティング層部分のピストンヘッド部7に向く端部に、スカート部10の裾端方向(中心領域15側)へ谷形に凹ませた構造が用いられている。つまり、油溜め部20は、スカート部10側の端部を凹ませてなる。この凹部22により、導入路25から導入される潤滑油を溜め、中心領域15の直上における潤滑油の停滞を促進させ、基本径部11a及びその周辺、特に中心領域15のコーティング層17上で油膜を形成しやすくしている。
ちなみに、スラスト側のスカート部10は、ピストン下降時に大きなスラスト力(荷重)が加わるが、ピストン下降時はシリンダライナ1の内面に付着した潤滑油が多いため、溝部25,26がなくとも偏り無くスカート部10に潤滑油を供給することができるし、スラスト側に溝部25,26を形成すると、潤滑油のせん断抵抗が増し、ピストン下降時のフリクションが増加するおそれがあるので、図7に示されるようにスラスト側のスカート部10の外面にコーティングされたコーティング層17には導入路、導出路などは形成していない。
つぎに、このように構成されたピストン2の作用を説明する。
今、ピストン2が下死点から上死点へ上昇しているとする。このときピストン2は、反スラスト側がシリンダライナ1の内面に押し付けられながら上昇する。このとき、反スラスト側は、コンプレッションリング5やオイルリング6の有るピストンヘッド部7がシリンダライナ1の内面を通過し、同ピストンヘッド部7で潤滑油を掻き落とした後の、潤滑油の付着が少ないシリンダライナ1の内面をスカート部10が通過する。
ここで、反スラスト側のスカート部10のコーティング層17には、ピストンヘッド部7側の端から、肩部11bと基本径部11aとの境界線α近傍まで、導入路25が形成されているから、図1および図6中の矢印のようにシリンダライナ1の内面に残されている潤滑油は、導入路25により捕集され、境界線α近傍へ導かれる。
このとき、導入路25の出口と連通する導出路30は、スカート部10の周方向へ変位してコーティング層30の裾端まで形成されている。このため、導入路25からの潤滑油は、肩部11bと基本径部11aとの外径の差異、導入路25と導出路30との周方向のずれなどにより、導入路25と導出路30の接続点(合流点)付近(境界線α近傍)に停滞する。むろん、潤滑油は、中心領域15の直上の油溜め部20にも溜まり停滞する。
この停滞している潤滑油が、ピストン2の上昇動により、図5中の矢印に示されるようにコーティング層17とシリンダライナ1の内面との間に漏れ出し、基本径部11a及びその周辺の外周面上に油膜を形成する。ちなみに過剰な潤滑油は、導出路30を通じ、コーティング層17の裾端からスカート部10の下方へ流出される。
つまり、基本径部11a及びその周辺の油膜は、基本径部11aの上方(周り)から潤滑油が、コーティング層17とシリンダライナ1の内面間に漏れ出すという間接的な手法により形成される。
こうしたシリンダライナ1内面に付着した潤滑油を、基本径部11aの上方(周り)で一時的に停滞させて、コーティング層17とシリンダライナ1の内面間に漏れ出させるという間接的な手法で、基本径部11a及びその周辺に油膜を形成し、過剰な潤滑油はスカート部10外へ流出させる技術により、ピストン上昇時、シリンダライナ1の内面に付着した潤滑油が少なくても、基本径部11a及びその周辺のコーティング層17上に適切に油膜を形成することができる。
それ故、ピストン上昇時、フリクションの高くなる基本径部11a及びその周辺のコーティング層17は、潤滑性が確保でき、フリクションを低減させることができる。しかも、コーティング層17の耐久性の向上を図ることができる。そのうえ、過剰な潤滑油は、コーティング層17とシリンダライナ1の内面間に供給されずに、コーティング層17の裾端から適度にスカート部10外へ流出されるから、ピストン上昇時における潤滑油のせん断抵抗の増加が抑えられ、ピストン上昇時のフリクションを低減させることになる。
特にピストン上昇時に大きな荷重の加わる反スラスト側に導入路25、導出路30を設けると、ピストン上昇時におけるフリクションを、より確実に低減することができる。この場合、スラスト側のスカート部10のコーティング層17には、導入路25、導出路30は形成しなくてすむ(潤滑油が十分に供給され、溝部が形成されるとピストン下降時のフリクションが増すため)。このため、スラスト側のスカート部10は、導入路25、導出路30を形成しないことで、ピストン下降時のフリクションの増加が抑制され、さらにはコーティング層17の耐久性が図れるようになる。
しかも、導入路25の出口端部を、中心領域15の中心部の直上に配置したことで、特に面圧の高くなる基本径部11aの中心領域15へは、潤滑油が導かれやすくなり、基本径部11aの中で最も面圧の高くなる中心領域15(グレード領域)上でも、適切に油膜を形成することができる。そのため、中心領域15のコーティング層17でも、潤滑性を確実に確保できるうえ、耐久性の向上も図ることができる。
そのうえ、導入路20の入口部27は、出口部28より幅を広くしてあるので、シリンダライナ1の内面に付着した潤滑油をより多く捕集でき、基本径部11a及びその周辺に潤滑油を効果的に導くことができる。
加えて、導出路30は、スカート部10の中心線βを挟んで左右対称に周方向へずらして、2本(複数)配置してあるので、基本径部11aは、周りから潤滑油が供給されやすくなり、特に面圧の高くなる基本径部11aの中心領域15では、より均一に油膜が形成できる。しかも、導出路30は、スカード部10の中心線上に形成されないため、基本径部11aの中心領域15のコーティング層17は減らさずにすみ、中心領域15のコーティング層の耐久性をより向上させることができる利点もある。
特に導入路25の出口部28の幅a2を、導出路30の各出口部32の幅b2の合計の幅よりも狭くしたことで、過剰な潤滑油は、導出路30から速やかにスカート部10の外部へ流出できる。これにより、過剰に潤滑油が基本径部11aの中心領域15に供給されるのが抑えられ、潤滑油によるせん断抵抗の増加が抑えられ、ピストン上昇時のフリクションを低減することができる。
また基本径部10の中心領域15の直上に油溜め部20を形成したことで、中心領域15の直上には十分に潤滑油が確保されるから、より確実に中心領域15へ潤滑油が供給でき、確実に中心領域15のコーティング層17上に油膜を形成することができる。しかも、油溜め部20は、コーティング層17に凹部22を形成するだけなので、簡単な構造ですむ。
図8は、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態とは異なり、導入路25の出口部28(本願の第1の出口部に相当)の幅a2を、導出路30の各出口部32の幅b2の合計の幅よりも広くしたものである。
このようにすると、導入路25から導入された潤滑油は、導出路30からシリンダ壁面と基本径部11aのコーティング層17間に漏れ出し易くなり、基本径部11aのコーティング層17に油膜が形成されやすくなる。このため、基本径部11aのコーティング層17の潤滑性や耐久性を、より向上させることができる。
但し、図8において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、反スラスト側のスカート部のコーティング層に導入路や導出路を形成した例を挙げたが、スラスト側のスカート部のコーティング層に導入路や導出路を形成しても、反スラスト側、スラスト側の双方に導入路や導出路を形成してもよい。また、上述した実施形態では、基本径部が一定の幅を有するものを例に挙げたが、プロフィールの形状はこれに限らない。例えば、プロフィールが弓状になっており、最大外径部分、即ち基本径部が一部しかないようなピストンにも適用可能である。
1 シリンダライナ(シリンダ)
7 ピストンヘッド部
8 ピン孔部(被接続部)
10 スカート部
11a 基本径部
11b 肩部
15 中心領域
17 コーティング層
20 油溜め部
25 導入路
26 溝部
30 導出路
31 溝部

Claims (8)

  1. 内燃機関のシリンダヘッド内に配置されるピストンヘッド部と、
    同ピストンヘッド部にコンロッド端を回動自在に接続させる被接続部と、
    同被接続部の回動軸線を挟んだ前記ピストンヘッド部の両側を前記シリンダの壁面に沿って延ばし裾端を前記ピストンヘッド部とは反対側に配置して形成される一対のスカート部と、
    前記スカート部の外面にコーティングされるコーティング層とを備えた内燃機関のピストンであって、
    前記一対のスカート部は、前記ピストンの径方向における前記スカート部の外径が最大である基本径部と、前記基本径部よりも前記ピストンヘッド部側に位置し、前記基本径部よりも外径が小さい肩部とを備え、
    前記一対のスカート部のうち少なくとも一方の前記コーティング層は、
    前記コーティング層の前記ピストンヘッド部側の端部から前記肩部と前記基本径部との境界線近傍まで形成された導入路と、
    前記導入路の前記基本径部側の端近傍である第1の出口部から周方向に変位して前記コーティング層の前記裾端側の端部まで形成される導出路とを有した溝部を備え、
    前記導入路の前記第1の出口部は、前記肩部と前記基本径部との境界線と前記スカート部の外面上の中心線との交点に位置するとともに、
    前記導入路は前記ピストンヘッド側の端部から前記境界線まで上下方向に直線状に延び、
    前記導出路は、前記スカート部の外面上の中心線を挟んで左右対称に形成され、
    前記導出路の本数は2本であり、前記導入路の本数は1本である
    ことを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. 前記導入路の前記ピストンヘッド部側の端近傍である入口部の前記ピストン周方向における幅は、前記第1の出口部の幅より広く拡開される
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のピストン。
  3. 前記導入路の前記ピストンヘッド側の端近傍である入口部は、前記ピストン周方向にラッパ形に拡開される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関のピストン。
  4. 前記溝部は、前記一対のスカート部のうち、前記シリンダ内を前記ピストンが上昇するときに前記シリンダに対する面圧が高くなる側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関のピストン。
  5. 前記導入路の前記基本径部側の端近傍である第1の出口部のピストン周方向における幅は、前記導出路の前記スカート部の裾端側の端近傍である第2の出口部の合計の幅よりも狭く形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関のピストン。
  6. 前記導入路の前記基本径部側の端近傍である第1の出口部のピストン周方向における幅は、前記導出路の前記スカート部の裾端側の端近傍である第2の出口部の合計の幅よりも広く形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関のピストン。
  7. 前記導入路の前記ピストンヘッド部側の端近傍である入口部のピストン周方向における幅は、前記導入路の他端近傍である第1の出口部における幅よりも広く形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の内燃機関のピストン。
  8. 前記導入路と前記導出路との合流点には前記溝部の一部として油溜め部が形成されており、
    前記油溜め部の前記スカート部の裾端側の端部は、
    前記コーティング層を前記スカート部の裾端方向へ凹ませた凹部である
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の内燃機関のピストン。
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