JP6136250B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に係り、特に、2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具に関する。
従来、車両用灯具の分野においては、2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図22(a)は特許文献1に記載の車両用灯具の正面図である。
図22(a)に示すように、特許文献1に記載の車両用灯具200は、ロービーム又はハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源を含み、上段及び下段に隣接して配置された複数の灯具ユニット210、220、ハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源を含み、複数の灯具ユニット210、220に隣接して配置された灯具ユニット230等を備えている。
図23(a)は特許文献2に記載の車両用灯具の正面図である。
図23(a)に示すように、特許文献2に記載の車両用灯具300は、ロービームへ切り替えられた場合に点灯される光源を含み、下段に隣接して配置された一対の灯具ユニット310、310、ロービーム又はハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源を含み、中段に隣接して配置された一対の灯具ユニット320、320、ハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源を含み、上段に隣接して配置された一対の灯具ユニット330、330等を備えている。
特開2005−141917号公報 特開2008−105500号公報
しかしながら、上記構成の車両用灯具200、300においては、次の問題がある。
第1に、ロービームへ切り替えられたとき(図22(b)、図23(b)参照)とハイビームへ切り替えられたとき(図22(c)、図23(c)参照)とで、外観の意匠に統一感を持たせることが出来ない。
これは、ロービームへ切り替えられたとき(図22(b)、図23(b)参照)とハイビームへ切り替えられたとき(図22(c)、図23(c)参照)とで、特定の方向(例えば、灯具正面)から見た車両用灯具200、300の発光領域の大きさが異なることによるものである。図22(b)、図23(b)はロービームへ切り替えられたときの発光領域A1、A3(図22(b)、図23(b)中のハッチングを施した領域参照)を示しており、図22(c)、図23(c)はハイビーム選択時の発光領域A2、A4(図22(c)、図23(c)中のハッチングを施した領域参照)を示している。
第2に、ロービームへ切り替えられたとき(図22(b)、図23(b)参照)とハイビームへ切り替えられたとき(図22(c)、図23(c)参照)とで、当該車両用灯具を搭載した車両に対して対向車や歩行者が認識する距離感が変化し易くなる。例えば、ロービームからハイビームへ切り替えられたとき、当該車両用灯具を搭載した車両が近づいたように感じられる。
これは、車両用灯具200においては、ロービームからハイビームへ切り替えられたとき、特定の方向(例えば、灯具正面)から見た車両用灯具200の発光領域が大きくなることによるものである。また、車両用灯具300においては、ロービームからハイビームへ切り替えられたとき、特定の方向(例えば、灯具正面)から見た車両用灯具300の発光領域が上方へ移動することによるものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、第1状態(例えば、ロービーム)又は第2状態(例えば、ハイビーム)へ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側方)から見た灯具全体の発光領域の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、第1状態又は第2状態へ切り替えるスイッチと、前記第1状態又は第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第1光源及び当該第1光源からの光の第1部分を制御して、第1配光パターンを形成する第1光学部材を含む少なくとも1つの第1灯具ユニットと、前記第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第2光源及び当該第2光源からの光を制御して、第2配光パターンを形成する第2光学部材を含む少なくとも1つの第2灯具ユニットと、を含む2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、前記2以上の灯具ユニットの発光領域は、特定の方向から見て、所定方向に並んだ状態で配置されており、前記第1光源からの光の第2部分を、前記第2灯具ユニットの発光領域へ導光する導光部材を備え、前記導光部材は、前記第1光源が対向した第1の面と、その反対側の、前記第1光学部材が対向した第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを貫通し、かつ、前記第1光源からの光の前記第1部分が通過する第1貫通穴と、前記第1光源からの光の前記第2部分が入光する入光面と、前記第2光源が対向した第3の面と、その反対側の、前記第2光学部材が対向した第4の面と、前記第3の面と前記第4の面とを貫通し、かつ、前記第2光源からの光が通過する第2貫通穴と、前記入光面から入光した前記第1光源からの光の第2部分の進路を変更して、前記第4の面から前記第2灯具ユニットの発光領域へ向けて出射させる内部反射面と、を含む。
請求項1に記載の発明によれば、次の利点を生ずる。
第1に、第1状態(例えば、ロービーム)又は第2状態(例えば、ハイビーム)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具を提供することが可能となる。
これは、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、第1状態(例えば、ロービーム)又は第2状態(例えば、ハイビーム)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第2に、第1状態(例えば、ロービーム)へ切り替えられたときと第2状態(例えば、ハイビーム)へ切り替えられたときとで、外観の意匠に統一感を持たせること、すなわち、外観の意匠に優れた車両用灯具を実現することが可能となる(同一領域発光)。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、第1状態(例えば、ロービーム)又は第2状態(例えば、ハイビーム)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第3に、第1状態(例えば、ロービーム)へ切り替えられたときと第2状態(例えば、ハイビーム)へ切り替えられたときとで、当該車両用灯具を搭載した車両に対して対向車や歩行者が認識する距離感が変化するのを抑制し得る。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、第1状態(例えば、ロービーム)又は第2状態(例えば、ハイビーム)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1貫通穴は、前記第2の面側から前記第1の面側に向かうに従ってサイズが小さくなる錐体形状の貫通穴であり、前記第1貫通穴の内壁は、前記入光面を含む。
請求項に記載の発明によれば、第1光源からの光の第1部分が通過する第1貫通穴の内壁を、第1光源からの光の第2部分が入光する入光面として機能させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記スイッチは、ロービーム又はハイビームへ切り替えるスイッチであり、前記第1光源は、前記ロービーム又はハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分を制御して、ロービーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材であり、前記第2光源は、前記ハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、前記第2光学部材は、前記第2光源からの光を制御して、ハイビーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材である。
請求項に記載の発明によれば、請求項1と同様、次の利点を生ずる。
第1に、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具を提供することが可能となる。
これは、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第2に、ロービームへ切り替えられたときとハイビームへ切り替えられたときとで、外観の意匠に統一感を持たせること、すなわち、外観の意匠に優れた車両用灯具を実現することが可能となる(同一領域発光)。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第3に、ロービームへ切り替えられたときとハイビームへ切り替えられたときとで、当該車両用灯具を搭載した車両に対して対向車や歩行者が認識する距離感が変化するのを抑制し得る。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記スイッチは、テールランプ又はストップランプへ切り替えるスイッチであり、前記第1光源は、前記テールランプ又はストップランプへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分を制御して、テールランプ用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材であり、前記第2光源は、前記ストップランプへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、前記第2光学部材は、前記第2光源からの光を制御して、テールランプ用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材である。
請求項に記載の発明によれば、請求項1と同様、次の利点を生ずる。
第1に、テールランプ又はストップランプのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具を提供することが可能となる。
これは、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、テールランプ又はストップランプのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第2に、テールランプへ切り替えられたときとストップランプへ切り替えられたときとで、外観の意匠に統一感を持たせること、すなわち、外観の意匠に優れた車両用灯具を実現することが可能となる(同一領域発光)。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、テールランプ又はストップランプのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第3に、テールランプへ切り替えられたときとストップランプへ切り替えられたときとで、当該車両用灯具を搭載した車両に対して対向車や歩行者が認識する距離感が変化するのを抑制し得る。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、テールランプ又はストップランプのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
請求項5に記載の発明は、第1状態又は第2状態へ切り替えるスイッチと、前記第1状態又は第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第1光源及び当該第1光源からの光の第1部分を制御して、第1配光パターンを形成する第1光学部材を含む少なくとも1つの第1灯具ユニットと、前記第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第2光源及び当該第2光源からの光を制御して、第2配光パターンを形成する第2光学部材を含む少なくとも1つの第2灯具ユニットと、を含む2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、前記2以上の灯具ユニットの発光領域は、特定の方向から見て、所定方向に並んだ状態で配置されており、前記第1光源からの光の第2部分を、前記第2灯具ユニットの発光領域へ導光する導光部材を備える車両用灯具であって、前記スイッチは、ロービーム又はハイビームへ切り替えるスイッチであり、前記第1光源は、前記ロービーム又はハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分を制御して、ロービーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材であり、前記第2光源は、前記ハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、前記第2光学部材は、前記第2光源からの光を制御して、ハイビーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明において、前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分が入射する第1入射面を含んでおり、前記第2光学部材は、前記第2光源からの光が入射する第2入射面を含んでおり、前記第1光学部材及び前記第2光学部材は、一体で構成された透明部材からなり、前記透明部材は、前記第1入射面から入射した前記第1光源からの光の前記第1部分及び前記第2入射面から入射した前記第2光源からの光が出射する共通で一枚の出射面を含んでいる。
請求項6に記載の発明によれば、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側方)から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)の大きさや位置がより一定で、より変化しない車両用灯具を提供することが可能となる。これは、主に、出射面が共通で一枚の出射面とされていることによるものである。
本発明によれば、2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、2以上の灯具ユニット(の光源)の点灯状態を、第1状態(例えば、ロービーム)又は第2状態(例えば、ハイビーム)へ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側方)から見た灯具全体の発光領域の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である車両用灯具10Lの横断面図である。 (a)車両用灯具10Lの正面図(アウターレンズ及びエクステンション無し)、(b)車両用灯具10Lの正面図(アウターレンズ無し、エクステンション有り)である。 車両用灯具10Lの側面図である。 (a)ロービーム用配光パターンPLoの例、(b)ハイビーム用配光パターンPHiの例である。 (a)車両用灯具10Lの横断面図(各灯具ユニット18A〜18Aからの光の光路図を含む)、(b)車両用灯具10Lの横断面図(各灯具ユニット18A〜18A、18B〜18Bの光の光路図を含む)である。 (a)第1光源26Aが点灯されている各灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aの例、(b)第1光源26Aが点灯されている各灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A、第2光源26Bが点灯されている各灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bの例である。 (a)〜(c)車両用灯具10L(変形例)の正面図(アウターレンズ及びエクステンション無し)である。 車両用灯具10L(変形例)の正面図(アウターレンズ及びエクステンション無し)である。 (a)〜(c)車両用灯具10L(変形例)の正面図(アウターレンズ及びエクステンション無し)である。 (a)〜(c)車両用灯具10L(変形例)の正面図(アウターレンズ及びエクステンション無し)である。 車両用灯具10L(変形例)の正面図(アウターレンズ及びエクステンション無し)である。 車両用灯具10L(変形例)の縦断面図である。 (a)車両用灯具10L(変形例)の横断面図(各灯具ユニット18C〜18Cからの光の光路図を含む)、(b)車両用灯具10L(変形例)の横断面図(各灯具ユニット18C〜18C、18D〜18Dの光の光路図を含む)である。 車両用灯具10L(変形例)の斜視図である。 (a)車両用灯具10L(変形例)の横断面図(各灯具ユニット18E〜18Eからの光の光路図を含む)、(b)車両用灯具10L(変形例)の横断面図(各灯具ユニット18E〜18E、18F〜18Fの光の光路図を含む)である。 本発明の他の実施形態である車両用灯具10ALの横断面図である。 ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの第1光源26A付近の部分拡大図である。 車両用灯具10ALの正面図(アウターレンズ無し、エクステンション有り)である。 (a)導光部材50の正面図、(b)斜視図である。 (a)車両用灯具10ALの横断面図(各灯具ユニット18A、18Aからの光の光路図を含む)、(b)車両用灯具10ALの横断面図(各灯具ユニット18A、18A、18Bからの光の光路図を含む)である。 第1光源26Aが点灯されている場合の各灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び各灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜B(図21中のハッチング領域参照)の例である。 (a)従来の車両用灯具200の正面図、(b)従来の車両用灯具200の正面図(ロービーム時)、(c)従来の車両用灯具200の正面図(ハイビーム時)である。 (a)従来の車両用灯具300の正面図、(b)従来の車両用灯具300の正面図(ロービーム時)、(c)従来の車両用灯具300の正面図(ハイビーム時)である。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の車両用灯具10は、車両前部の左右両側にそれぞれ配置されている。
左側に配置された車両用灯具10Lと右側に配置された車両用灯具10Rとは、左右対称で実質的に同一の構成である。このため、以下、左側に配置された車両用灯具10Lを中心に説明し、右側に配置された車両用灯具10Rの説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態である車両用灯具10Lの横断面図、図2(a)は正面図(アウターレンズ及びエクステンション無し)、図2(b)は正面図(アウターレンズ無し、エクステンション有り)、図3は側面図である。
図1に示すように、車両用灯具10Lは、アウターレンズ12、アウターレンズ12と組み合わされて灯室14を構成するハウジング16、灯室14内に配置された、合計4つのロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18A(本発明の第1灯具ユニットに相当)並びに合計3つのハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18B(本発明の第2灯具ユニットに相当)、各灯具ユニット18A〜18A、18B〜18Bの一部を構成する複合レンズ20等を備えている。
複合レンズ20は、図1、図2(a)、図3に示すように、車両前後方向に厚みを持ち、上下方向に薄くかつ左右方向に長い帯状のレンズ体で、車両前方中央寄りの位置P1から車両側方に向かうに従って車両後方かつ斜め右上がりの方向に向かって延びている。複合レンズ20は、アクリル樹脂等の透明樹脂により一体的に成形されている。
複合レンズ20は、後方側表面22(入射面)と、前方側表面24(出射面)と、を含んでいる。
複合レンズ20の後方側表面22は、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aを構成する第1レンズ面22a〜22a(入射面。本発明の第1光学部材に相当)、ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bを構成する第2レンズ面22b〜22b(入射面。本発明の第2光学部材に相当)を含んでいる。
複合レンズ20の前方側表面24は、第1レンズ面22a〜22a(入射面)から入射する第1光源26Aからの光及び第2レンズ面22b〜22b(入射面)から入射する第2光源26Bからの光が出射する共通のレンズ面で、車両前方中央寄りの位置P1から車両側方に向かうに従って車両後方かつ斜め右上がりの方向に向かって途切れることなく延びて、段差無く滑らかに連続した一枚のレンズ面を構成している。
図2(b)に示すように、複合レンズ20の周囲は、装飾部材としてのエクステンション34で覆われている。各灯具ユニット18A〜18A、18B〜18Bそれぞれの発光領域A〜A、B〜Bは、エクステンション34に形成された開口34aから露出している。
各灯具ユニット18A〜18A、18B〜18Bは、いわゆるダイレクトプロジェクション型(直射型とも称される)の灯具ユニットで、それぞれの発光領域A〜A、B〜B(例えば、各レンズ面22a〜22a、22b〜22b)が、灯具正面から見て、斜め右上がりの方向に一列に並んだ状態で(図2(b)参照)、ブラケット等の保持部材36によって保持されて(図1参照)、灯室14内に配置されている。
ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A、18Aの発光領域A、Aは、発光領域列(各灯具ユニット18A〜18A、18B〜18Bの発光領域A〜A、B〜B)の少なくとも一端(図2(b)中左端)及び他端(図2(b)中右端)に位置して、ロービーム(第1状態)とハイビーム(第2状態)とで共通の発光領域Aを形成している(図2(b)参照)。
ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aとハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bとは、交互に配置されている。すなわち、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aは、一端に位置する発光領域Aから数えて奇数番目(1、3、5、7番目)に位置しており、ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bは、一端に位置する発光領域Aから数えて偶数番目(2、4、6番目)に位置している。これにより、全光源26A、26Bが点灯された場合の灯具10L全体の発光領域(共通の発光領域A)をより均一なものとして視認させることが可能となる。
ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bは、灯具正面から見て、共通の発光領域A内に位置している(図2(b)参照)。本実施形態では、灯具正面から見て、一端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの発光領域Aと他端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの発光領域Aとの間に位置している。
図4(a)は、ロービーム用配光パターンPLoの例である。ロービーム用配光パターンPLoは、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aにより形成される部分配光パターンP1Lo〜P4Loが重畳された合成配光パターンとして形成される。
図1に示すように、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、複合レンズ20(第1レンズ面22a)、複合レンズ20(第1レンズ面22a)の後方に配置され、複合レンズ20(第1レンズ面22a、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される直射光を放出する第1光源26A等を備えている。
第1光源26Aは、ロービーム(本発明の第1状態に相当)又はハイビーム(本発明の第2状態に相当)の切替スイッチ(図示せず)によって、ロービーム又はハイビームのいずれかへ切り替えられた場合に点灯するように制御される光源で、電源回路等の給電部材(図示せず)に電気的に接続された複数の半導体発光素子等を備えている。なお、切替スイッチは、手動によるものでも電気信号によるものでもよい。
第1光源26Aを構成する複数の半導体発光素子(例えば、1mm角の発光面×4)は、セラミック製(又は金属製)基板(図示せず)の表面に一列に実装されて、横長矩形の発光面26a(図2(a)参照)を構成している。なお、半導体発光素子は、発光色が青系のLEDチップ(又はレーザーダイオード)とこれを覆う黄色系の蛍光体(例えば、YAG蛍光体)とを組み合わせた構造の半導体発光素子であってもよいし、RGB三色のLEDチップ(又はレーザーダイオード)を組み合わせた構造の半導体発光素子であってもよいし、その他構造の半導体発光素子であってもよい。
第1光源26Aは、横長矩形の発光面26aの長辺を水平とし、横長矩形の発光面26aを前方(第1レンズ面22a)に向けた状態で、ヒートシンク28のベース部28aの前面に固定された台座部32の前面にネジ等の公知の手段を用いて固定されている。ヒートシンク28は、第1光源26Aで発生する熱を放熱して冷却する放熱部材で、ベース部28a、複数の放熱フィン28b等を備えている。ヒートシンク28は、アルミダイカスト製で、アルミ合金により一体的に成形されている。放熱フィン28bは、上下方向に延びる複数のフィンで、ベース部28aの後面に、車幅方向に所定間隔をおいて、車両後方に向かって延びた状態で設けられている。
複合レンズ20のうち、第1レンズ面22aと前方側表面24との間のレンズ部分は、第1光源26A近傍(例えば、横長矩形の発光面26aの水平方向に延びる上端縁の中心近傍)に焦点(光学設計上の基準点又は光学的中心とも称される)が設定されたレンズ部(投影レンズ)を構成している。
第1レンズ面22aは、その後方に配置された第1光源26A(横長矩形の発光面26a)から入射する光を制御して、ロービーム用配光パターンPLoの少なくとも一部を構成する部分配光パターンP1Lo(図4(a)参照)を形成するように、その面形状が設計されている。横長矩形の発光面26aの一部は、遮光部材(図示せず)で覆われている。これにより、部分配光パターンP1Loは、カットオフラインCLを含むものとなる。
上記構成のロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、複合レンズ20(第1レンズ面22a、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される第1光源26A(横長矩形の発光面26a)からの直射光(図5(a)参照)により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、カットオフラインCLを含む部分配光パターンP1Lo(図4(a)参照)を形成する。
ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、上記説明したロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aと比べ、第1レンズ面22aに代えて、第1レンズ面22aを用いている点が相違し、それ以外、上記説明したロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aと同様の構成である。
第1レンズ面22aは、その後方に配置された第1光源26A(横長矩形の発光面26a)から入射する光を制御して、ロービーム用配光パターンPLoの少なくとも一部を構成する、カットオフラインCLを含む部分配光パターンP2Lo(図4(a)参照)を形成するように、その面形状が設計されている。
上記構成のロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、複合レンズ20(第1レンズ面22a、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される第1光源26A(横長矩形の発光面26a)からの直射光(図5(a)参照)により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、カットオフラインCLを含む部分配光パターンP2Lo(図4(a)参照)を形成する。
ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、上記説明したロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aと比べ、第1レンズ面22aに代えて、第1レンズ面22aを用いている点が相違し、それ以外、上記説明したロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aと同様の構成である。
第1レンズ面22aは、その後方に配置された第1光源26A(横長矩形の発光面26a)から入射する光を制御して、ロービーム用配光パターンPLoの少なくとも一部を構成する、カットオフラインCLを含む部分配光パターンP3Lo(図4(a)参照)を形成するように、その面形状が設計されている。
上記構成のロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、複合レンズ20(第1レンズ面22a、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される第1光源26A(横長矩形の発光面26a)からの直射光(図5(a)参照)により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、カットオフラインCLを含む部分配光パターンP3Lo(図4(a)参照)を形成する。
ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、上記説明したロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aと比べ、第1レンズ面22aに代えて、第1レンズ面22aを用いている点が相違し、それ以外、上記説明したロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aと同様の構成である。
第1レンズ面22aは、その後方に配置された第1光源26A(横長矩形の発光面26a)から入射する光を制御して、ロービーム用配光パターンPLoの少なくとも一部を構成する、カットオフラインCLを含む部分配光パターンP4Lo(図4(a)参照)を形成するように、その面形状が設計されている。
上記構成のロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aは、複合レンズ20(第1レンズ面22a、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される第1光源26A(横長矩形の発光面26a)からの直射光(図5(a)参照)により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、カットオフラインCLを含む部分配光パターンP4Lo(図4(a)参照)を形成する。
上記構成のロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aによれば、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ロービーム又はハイビームのいずれかへ切り替えられた場合に、各灯具ユニット18A〜18Aそれぞれの第1光源26Aが点灯されて、ロービーム用配光パターンPLo(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo)を形成する(図4(a)参照)。
これとともに、図6(a)に示すように、少なくとも一端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの発光領域Aと他端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの発光領域Aとが、灯具正面から見て、共通の発光領域Aを形成する。図6(a)は、第1光源26Aが点灯されている各灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A(図6(a)中のハッチング領域参照)を表している。
なお、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ロービームへ切り替えられた場合、複合レンズ20の前方側表面24(出射面)のうち、各灯具ユニット18B〜18Bそれぞれの第2光源26B前方の領域が発光する。
これは、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ロービームへ切り替えられた場合、各灯具ユニット18B〜18Bそれぞれの第2光源26Bは点灯されない(図6(a)参照)が、複合レンズ20が各レンズ面22a〜22a、22b〜22bを含んで一体的に成形されているため、各灯具ユニット18A〜18Aそれぞれの第1光源26Aからの光が、フレネル反射、内面反射等で複合レンズ20内部を導光されて、各灯具ユニット18B〜18Bそれぞれの第2光源26B前方の領域から出射することによるものである。また、ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bを構成する第2レンズ面22b〜22b(入射面)が、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aを構成する第1レンズ面22a〜22a(入射面)の間に挟まれた状態で配置されていることによるものである。
図4(b)は、ハイビーム用配光パターンPHiの例である。ハイビーム用配光パターンPHiは、ロービーム用配光パターンPLoに加えて、ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bにより形成される部分配光パターンP1Hi〜P3Hiが重畳された合成配光パターンとして形成される。
図1に示すように、ハイビーム専用の灯具ユニット18Bは、複合レンズ20(第2レンズ面22b)、複合レンズ20(第2レンズ面22b)の後方に配置され、複合レンズ20(第2レンズ面22b、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される直射光を放出する第2光源26B等を備えている。
第2光源26Bは、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ハイビームへ切り替えられた場合に点灯するように制御される光源で、電源回路等の給電部材(図示せず)に電気的に接続された複数の半導体発光素子等を備えている。
第2光源26Bを構成する複数の半導体発光素子(例えば、1mm角の発光面×4)は、セラミック製(又は金属製)基板(図示せず)の表面に一列に実装されて、横長矩形の発光面26b(図2(a)参照)を構成している。なお、半導体発光素子は、発光色が青系のLEDチップ(又はレーザーダイオード)とこれを覆う黄色系の蛍光体(例えば、YAG蛍光体)とを組み合わせた構造の半導体発光素子であってもよいし、RGB三色のLEDチップ(又はレーザーダイオード)を組み合わせた構造の半導体発光素子であってもよいし、その他構造の半導体発光素子であってもよい。
第2光源26Bは、横長矩形の発光面26bの長辺を水平とし、横長矩形の発光面26bを前方(第2レンズ面22b)に向けた状態で、ヒートシンク28のベース部28aの前面に固定された台座部32の前面にネジ等の公知の手段を用いて固定されている。
複合レンズ20のうち、第2レンズ面22bと前方側表面24との間のレンズ部分は、第2光源26B近傍(例えば、横長矩形の発光面26bの中心近傍)に焦点(光学設計上の基準点又は光学的中心とも称される)が設定されたレンズ部(投影レンズ)を構成している。
第2レンズ面22bは、その後方に配置された第2光源26B(横長矩形の発光面26b)から入射する光を制御して、ハイビーム用配光パターンPHiの少なくとも一部を構成する部分配光パターンP1Hi(図4(b)参照)を形成するように、その面形状が設計されている。
上記構成のハイビーム専用の灯具ユニット18Bは、複合レンズ20(第2レンズ面22b、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される第2光源26B(横長矩形の発光面26b)からの直射光(図5(b)参照)により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、部分配光パターンP1Hi(図4(b)参照)を形成する。
ハイビーム専用の灯具ユニット18Bは、上記説明したハイビーム専用の灯具ユニット18Bと比べ、第2レンズ面22bに代えて、第2レンズ面22bを用いている点が相違し、それ以外、上記説明したハイビーム専用の灯具ユニット18Bと同様の構成である。
第2レンズ面22bは、その後方に配置された第2光源26B(横長矩形の発光面26b)から入射する光を制御して、ハイビーム用配光パターンPHiの少なくとも一部を構成する部分配光パターンP2Hi(図4(b)参照)を形成するように、その面形状が設計されている。
上記構成のハイビーム専用の灯具ユニット18Bは、複合レンズ20(第2レンズ面22b、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される第2光源26B(横長矩形の発光面26b)からの直射光(図5(b)参照)により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、部分配光パターンP2Hi(図4(b)参照)を形成する。
ハイビーム専用の灯具ユニット18Bは、上記説明したハイビーム専用の灯具ユニット18Bと比べ、第2レンズ面22bに代えて、第2レンズ面22bを用いている点が相違し、それ以外、上記説明したハイビーム専用の灯具ユニット18Bと同様の構成である。
第2レンズ面22bは、その後方に配置された第2光源26B(横長矩形の発光面26b)から入射する光を制御して、ハイビーム用配光パターンPHiの少なくとも一部を構成する部分配光パターンP3Hi(図4(b)参照)を形成するように、その面形状が設計されている。
上記構成のハイビーム専用の灯具ユニット18Bは、複合レンズ20(第2レンズ面22b、前方側表面24)及びアウターレンズ12を透過して前方に照射される第2光源26B(横長矩形の発光面26b)からの直射光(図5(b)参照)により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、部分配光パターンP3Hi(図4(b)参照)を形成する。
上記構成のハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bによれば、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ハイビームへ切り替えられた場合に、各灯具ユニット18A〜18Aそれぞれの第1光源26Aに加えて、各灯具ユニット18B〜18Bそれぞれの第2光源26B(すなわち、全光源26A、26B)が点灯されて、ハイビーム用配光パターンPHi(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo、P1Hi〜P3Hi)を形成する(図4(b)参照)。
これとともに、図6(b)に示すように、少なくとも一端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの発光領域Aと他端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの発光領域Aとが、灯具正面から見て、共通の発光領域Aを形成する。図6(b)は、第1光源26Aが点灯されている各灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A(図6(b)中のハッチング領域参照)、第2光源26Bが点灯されている各灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜B(図6(b)中のハッチング領域参照)を表している。ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bは、灯具正面から見て、共通の発光領域A内に位置している。その結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具10L全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)と視認されることになる。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具10L、10Rによれば、次の利点を生ずる。
第1に、ロービーム(第1状態)又はハイビーム(第2状態)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具10L(10R)全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具(例えば、車両用前照灯)を提供することが可能となる。
これは、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aが、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見て、ロービーム(第1状態)とハイビーム(第2状態)とで共通の発光領域Aを形成しており、ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bが、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見て、共通の発光領域A内に位置している結果、ロービーム(第1状態)又はハイビーム(第2状態)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具10L(10R)全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)と視認されることによるものである。
なお、第1灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A間の距離(すなわち、第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bの幅)を、15mm以下とするのが望ましい。
このようにすれば、ロービーム(第1状態)又はハイビーム(第2状態)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具10L(10R)全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置がより一定(又はほぼ一定)で、より変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具(例えば、車両用前照灯)を提供することが可能となる。
第2に、ロービーム(第1状態)へ切り替えられたときとハイビーム(第2状態)へ切り替えられたときとで、外観の意匠に統一感を持たせること、すなわち、外観の意匠に優れた車両用灯具を実現することが可能となる(同一領域発光)。
これは、ロービーム(第1状態)又はハイビーム(第2状態)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具10L(10R)全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)と視認されることによるものである。
第3に、ロービーム(第1状態)へ切り替えられたときとハイビーム(第2状態)へ切り替えられたときとで、当該車両用灯具10L(10R)を搭載した車両に対して対向車や歩行者が認識する距離感が変化するのを抑制し得る。
これも、ロービーム(第1状態)又はハイビーム(第2状態)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具10L(10R)全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)と視認されることによるものである。
第4に、全光源26A、26Bが点灯された場合の灯具10L(10R)全体の発光領域(共通の発光領域A)をより均一なものとして視認させることが可能となる。これは、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aとハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bとが、交互に配置されていることによるものである。
第5に、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側方)から見た灯具10L(10R)全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置がより一定で、より変化しない車両用灯具を提供することが可能となる。あるいは、車両用灯具10L(10R)を、灯具正面から見たときだけでなく、灯具側面から見たときでも、一体的なものとして視認させることが可能となる。これは、主に、前方側表面24が共通で一枚の出射面とされていることによるものである。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域が4つ(A〜A)、ハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域が3つ(B〜B)の例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域は、少なくとも2つ以上(例えば、A、A)で、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側方)から見て、共通の発光領域Aを形成している(以下、第1条件と称する)限り、4つに限定されない。同様に、ハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域は、少なくとも1つ以上(例えば、B)で、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側方)から見て、共通の発光領域A内に位置している(以下、第2条件と称する)限り、3つに限定されない。
例えば、図7(a)に示すように、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットは2つ(例えば、18A、18A)、ハイビーム専用の灯具ユニットは1つ(例えば、18B)であってもよい。
また、上記実施形態では、各灯具ユニット18A〜18A、18B〜18Bそれぞれの発光領域A〜A、B〜Bが、灯具正面から見て、斜め右上がりの方向に一列に並んだ状態で配置されている(図2(b)参照)例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、上記第1条件及び第2条件を満たしている限り、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域及びハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域は、斜め右上がりの方向に一列に並んだ状態に限定されない。
例えば、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域及びハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域は、上下方向に一列に並んだ状態で配置されていてもよいし(図7(b)参照)、左右方向に一列に並んだ状態で配置されていてもよい(図7(c)参照)し、斜め左上がりの方向に並んだ状態で配置されていてもよい。あるいは、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域及びハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域は、上下方向、左右方向、斜め方向(斜め右上がりの方向、斜め左上がりの方向)のうち、少なくとも2つを組み合わせた方向に並んだ状態で配置されていてもよい。例えば、図8に示すように、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域及びハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域は、左右方向と斜め方向(斜め右上がりの方向)とを組み合わせた方向に並んだ状態で配置されていてもよい。あるいは、図9(a)〜図9(b)に示すように、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域及びハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域は、一列に限らず、二列に並んだ状態で配置されていてもよいし、三列以上に並んだ状態で配置されていてもよい。あるいは、図10(a)〜図10(c)に示すように、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットの発光領域及びハイビーム専用の灯具ユニットの発光領域は、列状にではなく、散点的に並んだ状態で配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、共通の発光領域Aが矩形形状である(図2(b)参照)例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、上記第1条件及び第2条件を満たしている限り、共通の発光領域Aは、矩形形状に限定されない。
例えば、図8、図11に示すように、共通の発光領域Aは、矩形形状以外の三角形状等の多角形状又は曲線部を含む形状であってもよい。
また、上記実施形態では、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aとハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bとを、交互に配置した(図2(b)参照)例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、上記第1条件及び第2条件を満たしている限り、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aとハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bとは、交互に配置されていなくてもよい。
例えば、発光領域を、A、A、A、B、B、B、Aのように片寄せて配置してもよいし、それ以外の順に配置してもよい。
また、上記実施形態では、第1レンズ面22a〜22a(入射面)、第2レンズ面22b〜22b(入射面)及び前方側表面24を含んで一体的に成形された複合レンズ20を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、複合レンズ20に代えて、第1レンズ面22aを含むレンズ部、第1レンズ面22aを含むレンズ部・・・、第2レンズ面22bを含むレンズ部、第2レンズ部22bを含むレンズ部・・・のように、一体的にではなく、物理的に分離して構成された複数のレンズ部を用いてもよい。
また、上記実施形態では、灯具ユニット18A〜18A(本発明の第1灯具ユニットに相当)がロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットであり、灯具ユニット18B〜18B(本発明の第2灯具ユニットに相当)がハイビーム専用の灯具ユニットである例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットとは、次の組合せであってもよい。
(1)第1灯具ユニット(ロービーム)と第2灯具ユニット(フォグランプ)との組合せ。
(2)第1灯具ユニット(ロービーム)と第2灯具ユニット(AFS用付加配光)との組合せ。
(3)第1灯具ユニット(ロービーム)と第2灯具ユニット(FullAFS用付加配光(欧州法規ECE No.123))との組合せ
(4)第1灯具ユニット(ロービーム)と第2灯具ユニット(ADB付加配光)との組合せ。
(5)第1灯具ユニット(ロービーム)と第2灯具ユニット(コーナリングランプ)との組合せ。
(6)第1灯具ユニット(ポジションランプ)と第2灯具ユニット(ロービーム)との組合せ。
(7)第1灯具ユニット(ポジション)と第2灯具ユニット(DRL)との組合せ。
また、上記実施形態では、切替スイッチの第2状態がハイビームの例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、第2状態は、ADB制御による複数配光パターン(例えば、特開2010−67417号公報中のハイビーム/DRL)を形成する状態であってもよい。この場合、第2灯具ユニットのみをADB構成(すなわち、ADB付加配光を形成する灯具ユニット)とするのが望ましい。
また、上記実施形態では、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aとハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bを、いわゆるダイレクトプロジェクション型(直射型とも称される)の灯具ユニットとして構成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、上記第1条件及び第2条件を満たしている限り、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18A〜18Aは、いわゆるダイレクトプロジェクション型(直射型とも称される)の灯具ユニットに限定されない。
例えば、図12、図13(a)、図13(b)に示すように、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットを、第1光源26A(半導体発光素子)、第1光学部材としてのドーム状のリフレクタ40A、シェード42、複合レンズ20を含むいわゆるプロジェクタ型の灯具ユニット18C〜18Cとして構成してもよい。同様に、ハイビーム専用の灯具ユニットを、第2光源26B(半導体発光素子)、第2光学部材としてのドーム状のリフレクタ40B、複合レンズ20を含む(シェード無し)いわゆるプロジェクタ型の灯具ユニット18D〜18Dとして構成してもよい。
各灯具ユニット18C〜18C、18D〜18Dの発光領域C〜C、D〜D(例えば、各レンズ面22a〜22a、22b〜22b)は、例えば、灯具正面から見て、斜め右上がりの方向に一列に並んだ状態で、ブラケット等の保持部材(図示せず)によって保持されて、灯室(図示せず)内に配置されている。
ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18C、18Cの発光領域C、Cは、発光領域列(各灯具ユニット18C〜18C、18D〜18Dの発光領域C〜C、D〜D)の少なくとも一端及び他端に位置して、ロービーム(第1状態)とハイビーム(第2状態)とで共通の発光領域Aを形成している。
ハイビーム専用の灯具ユニット18D〜18Dの発光領域D〜Dは、灯具正面から見て、共通の発光領域A内に位置している。
上記構成のロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18C〜18Cによれば、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ロービーム又はハイビームのいずれかへ切り替えられた場合に、各灯具ユニット18C〜18Cそれぞれの第1光源26Aが点灯される。灯具ユニット18C〜18Cそれぞれのリフレクタ40Aで反射されて前方に照射される各第1光源26Aからの光(図13(a)参照)は、図4(a)に示すロービーム用配光パターンPLo(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo)と同様のロービーム用配光パターンを形成する。
これとともに、図6(a)と同様に、少なくとも一端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Cの発光領域Cと他端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Cの発光領域Cとが、灯具正面から見て、共通の発光領域Aを形成する。
また、上記構成のハイビーム専用の灯具ユニット18D〜18Dによれば、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ハイビームへ切り替えられた場合に、各灯具ユニット18C〜18Cそれぞれの第1光源26Aに加えて、各灯具ユニット18D〜18Dそれぞれの第2光源26B(すなわち、全光源26A、26B)が点灯される。灯具ユニット18D〜18Dそれぞれのリフレクタ40Bで反射されて前方に照射される各第2光源26Bからの光(図13(b)参照)は、図4(b)に示すハイビーム用配光パターンPHi(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo、P1Hi〜P3Hi)と同様のハイビーム用配光パターンを形成する。
これとともに、図6(b)と同様に、少なくとも一端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Cの発光領域Cと他端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Cの発光領域Cとが、灯具正面から見て、共通の発光領域Aを形成する。ハイビーム専用の灯具ユニット18D〜18Dの発光領域D〜Dは、灯具正面から見て、共通の発光領域A内に位置している。その結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た本変形例の灯具10L全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)と視認されることになる。
したがって、本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
あるいは、図14、図15(a)、図15(b)に示すように、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットを、第1光源26A(半導体発光素子)、第1光学部材としての反射面44Aを含むリフレクタ46Aを含むいわゆるリフレクタ型の灯具ユニット18E〜18Eとして構成してもよい。同様に、ハイビーム専用の灯具ユニットを、第2光源26B(半導体発光素子)、第2光学部材としての反射面44Bを含むリフレクタ46Bを含むいわゆるリフレクタ型の灯具ユニット18F〜18Fとして構成してもよい。
各灯具ユニット18E〜18E、18F〜18Fの発光領域E〜E、F〜F(例えば、各反射面44a〜44a、44b〜44b)は、例えば、灯具正面から見て、斜め右上がりの方向に一列に並んだ状態で、ブラケット等の保持部材(図示せず)によって保持されて、灯室(図示せず)内に配置されている。
ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18E、18Eの発光領域E、Eは、発光領域列(各灯具ユニット18E〜18E、18F〜18Fの発光領域E〜E、F〜F)の少なくとも一端及び他端に位置して、ロービーム(第1状態)とハイビーム(第2状態)とで共通の発光領域Aを形成している。
ハイビーム専用の灯具ユニット18F〜18Fの発光領域F〜Fは、灯具正面から見て、共通の発光領域A内に位置している。
上記構成のロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18E〜18Eによれば、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ロービーム又はハイビームのいずれかへ切り替えられた場合に、各灯具ユニット18E〜18Eそれぞれの第1光源26Aが点灯される。灯具ユニット18E〜18Eそれぞれのリフレクタ46Aで反射されて前方に照射される各第1光源26Aからの光(図15(a)参照)は、図4(a)に示すロービーム用配光パターンPLo(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo)と同様のロービーム用配光パターンを形成する。
これとともに、図6(a)と同様に、少なくとも一端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Eの発光領域Eと他端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Eの発光領域Eとが、灯具正面から見て、共通の発光領域Aを形成する。
また、上記構成のハイビーム専用の灯具ユニット18F〜18Fによれば、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ハイビームへ切り替えられた場合に、各灯具ユニット18E〜18Eそれぞれの第1光源26Aに加えて、各灯具ユニット18F〜18Fそれぞれの第2光源26B(すなわち、全光源26A、26B)が点灯される。灯具ユニット18F〜18Fそれぞれのリフレクタ46Bで反射されて前方に照射される各第2光源26Bからの光(図15(b)参照)は、図4(b)に示すハイビーム用配光パターンPHi(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo、P1Hi〜P3Hi)と同様のハイビーム用配光パターンを形成する。
これとともに、図6(b)と同様に、少なくとも一端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Eの発光領域Eと他端に位置するロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Eの発光領域Eとが、灯具正面から見て、共通の発光領域Aを形成する。ハイビーム専用の灯具ユニット18F〜18Fの発光領域F〜Fは、灯具正面から見て、共通の発光領域A内に位置している。その結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た本変形例の灯具10L全体の発光領域(共通の発光領域A)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)と視認されることになる。
したがって、本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
なお、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットは異なる光学系を用いてもよい。例えば、第1灯具ユニットをプロジェクタ型(例えば、第1灯具ユニット18C〜18C参照)とし、第2灯具ユニットをダイレクトプロジェクション型(例えば、第2灯具ユニット18B〜18B参照)としてもよい。
次に、本発明の他の実施形態である車両用灯具10ALについて説明する。
図16は本発明の他の実施形態である車両用灯具10ALの横断面図である。
図16に示すように、本実施形態の車両用灯具10ALは、上記実施形態の車両用灯具10に、導光部材50を追加したものである。
図17はロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット18Aの第1光源26A付近の部分拡大図である。
図17に示すように、第1光源26Aからの光の第1部分RayA1は、ロービーム用配光パターンPLo(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo)の形成に用いられる光で、例えば、第1光源26Aからの光のうち、相対的に高い光度の光(例えば、光度の割合が50%となる半値角から内の狭角方向の光)である。第1光源26Aからの光の第2部分RayA2は、ロービーム用配光パターンPLo(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo)の形成に用いられない余った光、例えば、第1光源26Aからの光のうち、相対的に低い光度の光(例えば、半値角から外の広角方向の光)である。
図18は車両用灯具10ALの正面図(アウターレンズ無し、エクステンション有り)、図19(a)は導光部材50の正面図、図19(b)は斜視図である。
導光部材50は、第1光源26Aからの光の第2部分RayA2(ロービーム用配光パターンPLoの形成に用いられない余った光)を、ハイビーム専用の灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bへ導光するための部材で、図19(a)、図19(b)に示すように、第1導光部50A〜50A、第2導光部50B〜50B、第3導光部50C〜50C、エクステンション34等に固定される脚部50D、50E等を含んでおり、アクリル樹脂等の透明樹脂により一体的に成形されている。
第1導光部50A〜50Aと第2導光部50B〜50Bとは、正面視で斜め右上がりの方向に交互に配置され(図19(a)参照)、かつ、複合レンズ20に沿うように、上面視で階段状に配置されている(図16参照)。
第1導光部50A〜50Aとこれに隣接する第2導光部50B〜50Bとは、第3導光部50C〜50Cで連結されている。例えば、第1導光部50Aとこれに隣接する第2導光部50Bとは、第3導光部50Cで連結されている。
第1導光部50Aは、正面視で略矩形平板形状で(図19(a)参照)、灯具ユニット18Aの第1光源26Aと第1光学部材(レンズ面22a)との間に配置されている。
図16、図17に示すように、第1導光部50A(第1導光部50A〜第1導光部50Aも同様)は、第1光源26Aが対向した第1の面52と、その反対側の、第1光学部材(レンズ面22a)が対向した第2の面54と、第1の面52と第2の面54とを貫通し、かつ、第1光源26Aからの光の第1部分RayA1が通過する第1貫通穴H1等を含んでいる。
第1貫通穴H1は、例えば、第2の面54側から第1の面52側に向かうに従ってサイズが小さくなる錐体形状(例えば、円錐形状)の貫通穴である。第1貫通穴H1の内壁は、第1光源26Aからの光の第2部分RayA2が入光する入光面56を含んでいる(図17参照)。
第2導光部50Bは、正面視で略矩形平板形状で(図19(a)参照)、灯具ユニット18Bの第2光源26Bと第2光学部材(レンズ面22b)との間に配置されている。
図16、図17に示すように、第2導光部50B(第2導光部50B〜第2導光部50Bも同様)は、第2光源26Bが対向した第3の面60と、その反対側の、第2光学部材(レンズ面22b)が対向した第4の面62と、第3の面60と第4の面62とを貫通し、かつ、第2光源26Bからの光RayBが通過する第2貫通穴H2等を含んでいる。
第2貫通穴H2は、例えば、第4の面62側から第3の面60側に向かうに従ってサイズが小さくなる錐体形状(例えば、円錐形状)の貫通穴である。
第1導光部50Aの側部とこれに隣接する第2導光部50Bの側部とは、第3導光部50Cで連結されている(図16、図17参照)。
図17に示すように、第3導光部50C及び第2導光部50Bの第3の面60は、第1導光部50Aの入光面56から入光した第1光源26Aからの光の第2部分RayA2の進路を変更して、第2導光部50Bの第4の面62から灯具ユニット18Bの発光領域Bへ向けて出射させる内部反射面64a、64b、60a〜60e等を含んでいる。
第3導光部50C(第3導光部50C〜50Cも同様)は、内部反射面64a、64bを含んでいる。
内部反射面64aは、鉛直方向に延びる細長の反射面で、第1導光部50Aの入光面56から第1導光部50A内へ入光した第1光源26Aからの光の第2部分RayA2の進行方向、すなわち、第1導光部50Aの側部(図17中右側部)に配置されている。内部反射面64aは、当該内部反射面64aで内部反射される第1光源26Aからの光の第2部分RayA2が第2導光部50Bの側部(図17中左側部)に向かうように、傾斜した状態で配置されている。
内部反射面64bは、鉛直方向に延びる細長の反射面で、内部反射面64aからの反射光(第1光源26Aからの光の第2部分RayA2)の進行方向、すなわち、第2導光部50Aの側部(図17中左側部)に配置されている。内部反射面64bは、当該内部反射面64bで内部反射される内部反射面66aからの反射光(第1光源26Aからの光の第2部分RayA2)が第2導光部50Bの第2貫通穴H2側に向かうように、傾斜した状態で配置されている。
第2導光部50Bの第3の面60は、内部反射面60a〜60eを含んでいる。
内部反射面60a〜60eは、鉛直方向に延びる細長の反射面で、第2導光部50Bの第3の面60のうち第2貫通穴H2の左右両側に配置されている。内部反射面60a〜60eは、当該内部反射面60a〜60eで内部反射される内部反射面64bからの反射光(第1光源26Aからの光の第2部分RayA2)が、第2導光部50Bの第4の面62から出射して、灯具ユニット18Bの発光領域Bへ向かうように、傾斜した状態で配置されている。
内部反射面60a〜60eは、第2導光部50Bの第2貫通穴H2に近いものほど、車両前方に向かって延びている(図17参照)。これにより、内部反射面64bで反射された内部反射面64aからの反射光(第1光源26Aからの光の第2部分RayA2)が、内部反射面60a〜60e全てへ入射し、第2導光部50Bの第4の面62の第2貫通穴H2以外の略全域から出射することとなる。
一方、第1導光部50Aとこれに隣接する第2導光部50Bとは、第3導光部50C〜50Cを介することなく、直接連結されている(図16参照)。
第1導光部50Aは、正面視で略矩形平板形状で(図19(a)参照)、灯具ユニット18Aの第1光源26Aと第1光学部材(レンズ面22a)との間に配置されている。
第2導光部50Bは、正面視で略矩形平板形状で(図19(a)参照)、灯具ユニット18Bの第2光源26Bと第2光学部材(レンズ面22b)との間に配置されている。
第1導光部50Aの側部とこれに隣接する第2導光部50Bの側部とは、第3導光部50C〜50Cを介することなく、直接連結されている。
第2導光部50Bの第3の面60は、第1導光部50Aの入光面56から入光した第1光源26Aからの光の第2部分RayA2の進路を変更して、第2導光部50Bの第4の面62から灯具ユニット18Bの発光領域Bへ向けて出射させる内部反射面60a〜60e等を含んでいる。
内部反射面60a〜60eは、鉛直方向に延びる細長の反射面で、第2導光部50Bの第3の面60のうち第2貫通穴H2の左右両側に配置されている。内部反射面60a〜60eは、当該内部反射面60a〜60eで内部反射される第1光源26Aからの光の第2部分RayA2が、第2導光部50Bの第4の面62から出射して、灯具ユニット18Bの発光領域Bへ向かうように、傾斜した状態で配置されている。
内部反射面60a〜60eは、第2導光部50Bの第2貫通穴H2に近いものほど、車両前方に向かって延びている。これにより、第1導光部50Aの入光面56から第1導光部50A内へ入光した第1光源26Aからの光の第2部分RayA2が、内部反射面60a〜60e全てへ入射し、第2導光部50Bの第4の面62の第2貫通穴H2以外の略全域から出射することとなる。
上記構成の車両用灯具10ALによれば、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ロービームへ切り替えられ、各灯具ユニット18A〜18Aそれぞれの第1光源26Aが点灯された場合、各灯具ユニット18A〜18Aそれぞれの第1光源26Aからの光の第1部分RayA1は、図17、図20(a)に示すように、第1貫通穴H1を通過し、さらに第1光学部材(レンズ面22a〜22a)を透過して前方に照射されて、ロービーム用配光パターンPLo(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo)を形成する(図4(a)参照)。
これとともに、各灯具ユニット18A〜18Aそれぞれの第1光源26Aからの光の第2部分RayA2は、図17、図20(a)に示すように、入光面56から導光部材50(第1導光部50A〜50A)内へ入光し、内部反射面64a、64b、60a〜60e等の作用により、進路が変更されて、第2導光部50B〜50Bの第4の面62から灯具ユニット18B〜Bの発光領域B〜Bへ向けて出射する。
灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bは、灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜Aとともに、灯具正面から見て、共通の発光領域A(灯具全体の発光領域)を形成する。図21は、第1光源26Aが点灯(第2光源26Bが非点灯)されている場合の各灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び各灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜B(図21中のハッチング領域参照)を表している。
一方、ロービーム又はハイビームの切替スイッチ(図示せず)によって、ハイビームへ切り替えられ、各灯具ユニット18A〜18Aそれぞれの第1光源26Aに加えて、各灯具ユニット18B〜18Bそれぞれの第2光源26B(すなわち、全光源26A、26B)が点灯された場合、各灯具ユニット18B〜18Bそれぞれの第1光源26Bからの光RayBは、図20(b)に示すように、第2貫通穴H2を通過し、さらに第2光学部材(レンズ面22b〜22b)を透過して前方に照射されて、ハイビーム用配光パターンPHi(部分配光パターンP1Lo〜P4Lo、P1Hi〜P3Hi)を形成する(図4(b)参照)。
図6(b)は、第1光源26A及び第2光源26B(すなわち、全光源26A、26B)が点灯されている場合の各灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び各灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜B(図21中のハッチング領域参照)を表している。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具10AL、10ARによれば、次の利点を生ずる。
第1に、ロービーム(第1状態)又はハイビーム(第2状態)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具10AL(10AR)全体の発光領域(第1灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bにより構成される)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具(例えば、車両用前照灯)を提供することが可能となる。
これは、第1光源26Aからの光の第2部分RayA2が、導光部材50によって第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bへ導光される結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具10AL(10AR)全体の発光領域(第1灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bにより構成される)が略一様に発光している(図21参照)と視認されることによるものである。
第2に、ロービームへ切り替えられたときとハイビームへ切り替えられたときとで、外観の意匠に統一感を持たせること、すなわち、外観の意匠に優れた車両用灯具を実現することが可能となる(同一領域発光)。
これも、第1光源26Aからの光の第2部分RayA2が、導光部材50によって第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bへ導光される結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具10AL(10AR)全体の発光領域(第1灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bにより構成される)が略一様に発光している(図21参照)と視認されることによるものである。
第3に、ロービームへ切り替えられたときとハイビームへ切り替えられたときとで、当該車両用灯具10AL(10AR)を搭載した車両に対して対向車や歩行者が認識する距離感が変化するのを抑制し得る。
これも、第1光源26Aからの光の第2部分RayA2が、導光部材50によって第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bへ導光される結果、ロービーム又はハイビームのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具10AL(10AR)全体の発光領域(第1灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bにより構成される)が略一様に発光している(図21参照)と視認されることによるものである。
第4に、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側方)から見た灯具10AL(10AR)全体の発光領域(第1灯具ユニット18A〜18Aの発光領域A〜A及び第2灯具ユニット18B〜18Bの発光領域B〜Bにより構成される)の大きさや位置がより一定で、より変化しない車両用灯具を提供することが可能となる。これは、主に、前方側表面24(出射面)が共通で一枚の出射面とされていることによるものである。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットが4つ(18A〜18A)、ハイビーム専用の灯具ユニットが3つ(18B〜18B)の例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット(発光領域)は少なくとも1つ以上(例えば、18A)であればよく、ハイビーム専用の灯具ユニット(発光領域)も少なくとも1つ以上(例えば、18B)であればよい。すなわち、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット(発光領域)、ハイビーム専用の灯具ユニット(発光領域)は、例えば、図7から図11に示すように、適宜の個数、適宜の配置とすることができる。そして、導光部材50を構成する第1導光部、第2導光部は、ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット(発光領域)の数、ハイビーム専用の灯具ユニット(発光領域)の数に合わせて、適宜の個数、適宜の配置とすることができる。
また、上記実施形態では、灯具ユニット18A〜18A(本発明の第1灯具ユニットに相当)がロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニットであり、灯具ユニット18B〜18B(本発明の第2灯具ユニットに相当)がハイビーム専用の灯具ユニットである例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、第1灯具ユニットは、テールランプ及びストップランプ兼用の灯具ユニット(発光領域)であってもよく、第2灯具ユニットは、ストップランプ専用の灯具ユニット(発光領域)であってもよい。
この場合、ロービーム(本発明の第1状態に相当)又はハイビーム(本発明の第2状態に相当)の切替スイッチ(図示せず)に代えて、テールランプ又はストップランプへ切り替えるスイッチ(例えば、テールランプオンオフスイッチ及びブレーキペダル)が用いられる。
また、第1光源として、テールランプ又はストップランプへ切り替えるスイッチによって、テールランプ又はストップランプのいずれかへ切り替えられた場合に点灯するように制御される光源(第1光源26Aと同様の光源)が用いられる。
また、第1光学部材として、第1光源からの光の第1部分を制御して、テールランプ用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材(例えば、レンズ部)が用いられる。
また、第2光源として、テールランプ又はストップランプへ切り替えるスイッチによって、ストップランプへ切り替えられた場合に点灯するように制御される光源(第2光源26Bと同様の光源)が用いられる。
また、第2光学部材として、第2光源からの光を制御して、テールランプ用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材(例えば、レンズ部)が用いられる。
本変形例の車両用灯具によれば、次の利点を生ずる。
第1に、テールランプ(第1状態)又はストップランプ(第2状態)のいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向(例えば、灯具正面又は灯具側面)から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)の大きさや位置が一定(又はほぼ一定)で、変化しない(又はほぼ変化しない)車両用灯具(例えば、車両用信号灯具)を提供することが可能となる。
これは、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、テールランプ又はストップランプのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第2に、テールランプへ切り替えられたときとストップランプへ切り替えられたときとで、外観の意匠に統一感を持たせること、すなわち、外観の意匠に優れた車両用灯具を実現することが可能となる(同一領域発光)。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、テールランプ又はストップランプのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
第3に、テールランプへ切り替えられたときとストップランプへ切り替えられたときとで、当該車両用灯具を搭載した車両に対して対向車や歩行者が認識する距離感が変化するのを抑制し得る。
これも、第1光源からの光の第2部分が、導光部材によって第2灯具ユニットの発光領域へ導光される結果、テールランプ又はストップランプのいずれへ切り替えられた場合であっても、特定の方向から見た灯具全体の発光領域(第1灯具ユニットの発光領域及び第2灯具ユニットの発光領域により構成される)が略一様に発光していると視認されることによるものである。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10(10R、10L)、10A(10AL、10AR)…車両用灯具、12…アウターレンズ、14…灯室、16…ハウジング、18A-18A(18C-18C、18E-18E)…ロービーム及びハイビーム兼用の灯具ユニット、18B-18B(18D-18D、18F-18F)…ハイビーム専用の灯具ユニット、20…複合レンズ、22…後方側表面、22a-22a…第1〜第4レンズ面、24…前方側表面、26A…第1光源、26B…第2光源、26a、26b…発光面、28…ヒートシンク、28a…ベース部、28b…放熱フィン、32…台座部、34…エクステンション、34a…開口、36…保持部材、40…リフレクタ、42…シェード、44…反射面、46…リフレクタ、50…導光部、50A-50A…第1導光部、50B-50B…第2導光部、50C-50C…第3導光部、50D、50E…脚部、52…第1の面、54…第2の面、56…入光面、60…第3の面、62…第4の面、64a、64b…内部反射面、66a-66e…内部反射面

Claims (6)

  1. 第1状態又は第2状態へ切り替えるスイッチと、
    前記第1状態又は第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第1光源及び当該第1光源からの光の第1部分を制御して、第1配光パターンを形成する第1光学部材を含む少なくとも1つの第1灯具ユニットと、前記第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第2光源及び当該第2光源からの光を制御して、第2配光パターンを形成する第2光学部材を含む少なくとも1つの第2灯具ユニットと、を含む2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、
    前記2以上の灯具ユニットの発光領域は、特定の方向から見て、所定方向に並んだ状態で配置されており、
    前記第1光源からの光の第2部分を、前記第2灯具ユニットの発光領域へ導光する導光部材を備える車両用灯具であって、
    前記導光部材は、前記第1光源が対向した第1の面と、その反対側の、前記第1光学部材が対向した第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを貫通し、かつ、前記第1光源からの光の前記第1部分が通過する第1貫通穴と、前記第1光源からの光の前記第2部分が入光する入光面と、前記第2光源が対向した第3の面と、その反対側の、前記第2光学部材が対向した第4の面と、前記第3の面と前記第4の面とを貫通し、かつ、前記第2光源からの光が通過する第2貫通穴と、前記入光面から入光した前記第1光源からの光の第2部分の進路を変更して、前記第4の面から前記第2灯具ユニットの発光領域へ向けて出射させる内部反射面と、を含む車両用灯具。
  2. 前記第1貫通穴は、前記第2の面側から前記第1の面側に向かうに従ってサイズが小さくなる錐体形状の貫通穴であり、
    前記第1貫通穴の内壁は、前記入光面を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記スイッチは、ロービーム又はハイビームへ切り替えるスイッチであり、
    前記第1光源は、前記ロービーム又はハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、
    前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分を制御して、ロービーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材であり、
    前記第2光源は、前記ハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、
    前記第2光学部材は、前記第2光源からの光を制御して、ハイビーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材である請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記スイッチは、テールランプ又はストップランプへ切り替えるスイッチであり、
    前記第1光源は、前記テールランプ又はストップランプへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、
    前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分を制御して、テールランプ用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材であり、
    前記第2光源は、前記ストップランプへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、
    前記第2光学部材は、前記第2光源からの光を制御して、テールランプ用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材である請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  5. 第1状態又は第2状態へ切り替えるスイッチと、
    前記第1状態又は第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第1光源及び当該第1光源からの光の第1部分を制御して、第1配光パターンを形成する第1光学部材を含む少なくとも1つの第1灯具ユニットと、前記第2状態へ切り替えられた場合に点灯される第2光源及び当該第2光源からの光を制御して、第2配光パターンを形成する第2光学部材を含む少なくとも1つの第2灯具ユニットと、を含む2以上の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、
    前記2以上の灯具ユニットの発光領域は、特定の方向から見て、所定方向に並んだ状態で配置されており、
    前記第1光源からの光の第2部分を、前記第2灯具ユニットの発光領域へ導光する導光部材を備える車両用灯具であって、
    前記スイッチは、ロービーム又はハイビームへ切り替えるスイッチであり、
    前記第1光源は、前記ロービーム又はハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、
    前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分を制御して、ロービーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材であり、
    前記第2光源は、前記ハイビームへ切り替えられた場合に点灯される光源であり、
    前記第2光学部材は、前記第2光源からの光を制御して、ハイビーム用配光パターンの少なくとも一部を形成する光学部材である車両用灯具。
  6. 前記第1光学部材は、前記第1光源からの光の前記第1部分が入射する第1入射面を含んでおり、
    前記第2光学部材は、前記第2光源からの光が入射する第2入射面を含んでおり、
    前記第1光学部材及び前記第2光学部材は、一体で構成された透明部材からなり、
    前記透明部材は、前記第1入射面から入射した前記第1光源からの光の前記第1部分及び前記第2入射面から入射した前記第2光源からの光が出射する共通で一枚の出射面を含んでいる請求項1から5のいずれかに記載の車両用灯具。
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