JP6136248B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
撮影対象物までの距離を計測できるステレオカメラが利用されている。例えば、自動車に搭載されたステレオカメラ(以下「車載ステレオカメラ」という。)により、車両前方の撮影対象物までの距離を計測して、自動車を制御する技術が実用化されている。
車載ステレオカメラを利用した自動車の制御技術の一例について説明する。まず、自動車に搭載された制御装置が、車載ステレオカメラにより撮影された撮影画像に基づいて、撮影対象物までの距離の情報を含む距離画像を生成する。次に、制御装置が、当該距離画像内の障害物を認識する。次に、制御装置が、自動車の衝突防止や車間距離の制御等の目的で、運転者への警告、ブレーキ、及びステアリング等の制御を行う。
ステレオカメラにより、撮影対象物までの距離を正しく計測するためには、2つのカメラが正確に配置されていなければならない。しかしながら、カメラの組付公差もなく、2つのカメラを厳密に平行に配置することは非常に困難である。そのため、ステレオカメラが撮影した撮影画像を、画像処理により補正する技術が利用されている。
撮影画像を補正する技術に関する文献として、特許文献1が知られている。特許文献1には、ステレオカメラの経時的な位置ずれを補正できる校正装置が開示されている。
しかしながら、撮影画像を複数回補正すると、補正後の画像の画質が低下する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、補正後の画像の画質の低下を抑える画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、1以上の撮影部により撮影された撮影画像を補正する補正式Aを記憶する記憶部と、1以上の前記撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出する算出部と、前記補正式Bに前記補正式Aを代入した後、所定の次数より高い項を削除することにより合成補正式を生成する式生成部と、前記合成補正式により前記撮影画像を補正する補正部とを備える。
また、本発明の画像処理装置は、1以上の撮影部により撮影された撮影画像を補正する補正式Aを記憶する記憶部と、前記撮影画像を前記補正式Aによって補正する補正部と、1以上の前記撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出する算出部と、前記補正式B前記補正式Aとを合成することにより合成補正式を生成する式生成部とを備え、前記式生成部は、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正し、前記記憶部は、修正された前記合成補正式を前記補正式Aに上書きして前記記憶部に記憶する
また、本発明の画像処理方法は、1以上の撮影部により撮影された1以上の撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出するステップと、前記補正式B、記憶部に記憶された補正式Aとを合成して合成補正式を生成するステップと、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正するステップと、修正された前記合成補正式前記補正式Aに上書きして前記記憶部に記憶するステップとを含む。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、1以上の撮影部により撮影された1以上の撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出する算出部と、前記補正式B、記憶部に記憶された補正式Aとを合成して合成補正式を生成し、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正し、修正された前記合成補正式を前記補正式Aに上書きして前記記憶部に記憶する式生成部、として機能させる。
本発明によれば、補正後の画像の画質の低下を抑える画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供できるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態の画像処理装置の構成の一例を示す図である。 図2は、本実施の形態の画像処理装置の第1撮影部、及び第2撮影部を説明するための図である。 図3は、本実施の形態の画像処理装置の歪み補正の一例について説明するための図である。 図4は、本実施の形態の画像処理装置の歪み補正、及び位置補正の一例について説明するための図である。 図5は、本実施の形態の画像処理装置の歪み補正、及び位置補正を1回で行う補正の一例について説明するための図である。 図6は、本実施の形態の画像処理装置が利用するM推定法の重み関数の一例(式(15))を示す図である。 図7は、本実施の形態の画像処理装置が利用するM推定法の重み関数の一例(式(16))を示す図である。 図8は、本実施の形態の画像処理装置の補正方法の一例について説明するためのフローチャートである。 図9は、本実施の形態の画像処理装置がプログラムを実行するためのハードウェアの構成の一例である。
以下に添付図面を参照して、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の画像処理装置10視差算出システムの構成の一例を示す図である。本実施の形態の画像処理装置10は、第1撮影部1、第2撮影部2、記憶部3、算出部4、式生成部5、補正部6、及び視差算出部7を備える。
第1撮影部1、及び第2撮影部2は、撮影対象物を撮影するステレオカメラである。以下、第1撮影部1が撮影した撮影画像を「第1撮影画像」という。また、第2撮影部2が撮影した撮影画像を「第2撮影画像」という。なお、第1撮影部1、及び第2撮影部2は、画像処理装置10の外部にあってもよい。
ここで、第1撮影部1、及び第2撮影部2によるステレオカメラ、及びステレオカメラの距離計測原理について説明する。図2は、本実施の形態の画像処理装置10の第1撮影部1、及び第2撮影部2を説明するための図である。
図2の例では、焦点距離f、光学中心O、撮像面Sの第1撮影部1がz軸を光軸方向として配置されている。また、焦点距離f、光学中心O、撮像面Sの第2撮影部2がz軸を光軸方向として配置されている。第1撮影部1、及び第2撮影部2は、x軸に対して平行に、距離B(基線長)だけ離れた位置に配置される。
第1撮影部1の光学中心Oから光軸方向に距離dだけ離れた位置にある被写体Aは、直線A−Oと撮像面Sの交点であるPに像を結ぶ。一方、第2撮影部2では、同じ被写体Aが、撮像面S上の位置Pに像を結ぶ。
ここで、第2撮影部2の光学中心Oを通り、直線A−Oと平行な直線と、撮像面Sとの交点をP’とする。また、P’とPの距離をpとする。距離pは、同じ被写体の像を二台のカメラで撮影した画像上での位置のずれ量(以下、「視差」という。)を表す。三角形A−O−Oと、三角形O−P’−Pは相似である。そのため、d=B×f/pである。すなわち、基線長B、焦点距離f、及び視差pから、被写体Aまでの距離dを求めることができる。
図1に戻り、記憶部3は、第1撮影画像を補正する補正式(以下、「第1補正式A」という。)を記憶する。また、記憶部3は、第2撮影画像を補正する補正式(以下、「第2補正式A」という。)を記憶する。本実施の形態の画像処理装置10では、第1補正式Aと第2補正式Aを異なる式であるとして区別している。しかしながら、第1補正式Aと第2補正式Aは同一の式でもよい。
ここで、第1補正式Aについて説明する。第1補正式Aは、例えば、第1撮影部1のレンズの収差により生じる第1撮影画像の歪みを補正する式である。本実施の形態の画像処理装置10は、第1補正式A(第2補正式B)を用いた補正を、ステレオカメラ(第1撮影部1、及び第2撮影部2)の組み付け時から継続して行う。すなわち、第1補正式A(第2補正式B)を用いた補正は、ステレオカメラ稼動時において通常的に行われる補正を意味するものとする。第1補正式Aは、例えば、次式(1)、及び(2)で表される。
Figure 0006136248
Figure 0006136248
ここで、xは、補正前の第1撮影画像のx座標である。また、yは、補正前の第1撮影画像のy座標である。x’は、補正後の第1撮影画像のx座標である。また、y’は、補正後の第1撮影画像のy座標である。なお、式(1)、及び(2)は、x、yに関する3次式となっている。しかしながら、式(1)、及び(2)の次数は3次に限られない。
上記では、第1補正式Aについて説明したが、第2補正式Aについても同様である。
算出部4は、第1撮影画像と第2撮影画像とから、第1撮影画像を補正する補正式(以下「第1補正式B」という。)を算出する。また、算出部4は、第1撮影画像と第2撮影画像とから、第2撮影画像を補正する補正式(以下「第2補正式B」という。)を算出する。なお、第1補正式Bは、第1撮影画像のみから算出してもよい。同様に、第2補正式Bは、第2撮影画像のみから算出してもよい。本実施の形態の画像処理装置10では、第1補正式Bと第2補正式Bを異なる式であるとして区別している。しかしながら、第1補正式Bと第2補正式Bは同一の式でもよい。
第1撮影画像、及び第2撮影画像(2枚の撮影画像)から、補正式を算出する場合は、後述の視差算出部7が算出する視差に関する座標のずれ等を補正する補正式を算出することができる。第1撮影画像、又は第2撮影画像(1枚の撮影画像)から、補正式を算出する場合は、カメラの経年劣化等に起因する撮影画像のずれ等を補正する補正式を算出することができる。本実施の形態の画像処理装置10では、第1補正式B(第2補正式B)を用いた補正は、ステレオカメラ(第1撮影部1、及び第2撮影部2)の経時的な位置ずれが起こった際に始める補正を意味するものとする。
ここで、第1補正式Bについて説明する。第1補正式Bは、例えば、次式(3)、及び(4)で表される。
Figure 0006136248
Figure 0006136248
ここで、x’は、補正前の第1撮影画像のx座標である。また、y’は、補正前の第1撮影画像のy座標である。x”は、補正後の第1撮影画像のx座標である。また、y”は、補正後の第1撮影画像のy座標である。なお、式(3)、及び(4)は、x’、y’に関する2次式となっている。しかしながら、式(3)、及び(4)の次数は2次に限られない。
上記では、第1補正式Bについて説明したが、第2補正式Bについても同様である。
なお、式(3)は、式(1)によって補正した後の座標(x’,y’)に適用することを想定している。すなわち、第1補正式Aにより座標を(x,y)から(x’,y’)に変換し、更に、第1補正式Bにより座標を(x’,y’)から(x”,y”)に変換することを想定している。このような場合について以下に説明する。
図3は、本実施の形態の画像処理装置10の歪み補正の一例について説明するための図である。補正Aは、第1撮影部1(第2撮影部2)のレンズの収差による第1撮影画像(第2撮影画像)の歪みの補正である。しかしながら、第1撮影部1(第2撮影部2)の経時変化による要因等で、第1撮影画像(第2撮影画像)の座標のずれが生じることがある。このときは、補正Aの後に、更に、当該経時変化による要因による座標のずれを修正するための補正Bが必要になる。
図4は、本実施の形態の画像処理装置10の歪み補正、及び位置補正の一例について説明するための図である。図4の例は、補正A(歪み補正)の後に、更に補正B(位置補正)を行う場合の例である。
このように、様々な要因により撮影画像を補正する必要があるが、その都度、撮影画像を補正すると、撮影画像の画質が劣化する。また、撮影画像の補正時間が長くなる。これを防ぐためには、補正の回数をなるべく減らす必要がある。図5は、本実施の形態の画像処理装置10の歪み補正、及び位置補正を1回で行う補正の一例について説明するための図である。図5の例では、図4の補正A、及びBを一回の補正で行う場合の例である。本実施の形態の画像処理装置10は、式生成部5により補正回数を削減する。
図1に戻り、式生成部5は、第1補正式Bに、第1補正式Aを代入した式に基づいて、第1補正式A及び第1補正式Bが合成された補正式(以下「第1合成補正式」という。)を生成する。また、式生成部5は、第2補正式Bに、第2補正式Aを代入した式に基づいて、第2補正式A及び第2補正式Bが合成された補正式(以下「第2合成補正式」という。)を生成する。
ここで、第1合成補正式について説明する。上述の第1補正式A、及び第1補正式Bから、第1合成補正式を生成する場合について説明する。式生成部5は、第1補正式Bに、第1補正式Aを代入して、次式(5)、及び(6)を得る。
Figure 0006136248
Figure 0006136248
式生成部5は、式(5)の次数が3次以上の項を削除することにより、次式(7)を得る。また、式生成部5は、式(6)の次数が3次以上の項を削除することにより、次式(8)を得る。
Figure 0006136248
Figure 0006136248
なお、式生成部5が削除する項は、3次以上に限られない。画像処理装置10において、許される誤差の範囲や、画像処理装置10で扱える次数の制限等に応じて、任意に決定してよい。この方法は、高い次数の項を破棄しても、画像補正上での影響が小さいと考えてよい場合に有用である。
なお、式生成部5は、記憶部3から読み出した第1補正式A(第2補正式A)に修正を加えてから、第1補正式B(第2補正式B)に代入してもよい。例えば、第1補正式A(第2補正式A)が、レンズの収差による歪み補正を行うための補正式であった場合に、第1撮影部1(第2撮影部2)の経年劣化等により、より歪みがひどくなっている場合等があるためである。なお、第1補正式A(第2補正式A)は変更せずに、第1補正式B(第2補正式B)に当該補正を反映してもよい。
上記では、第1合成補正式について説明したが、第2合成補正式についても同様である。
次に、第1合成補正式を生成するための第1補正式A及び第1補正式Bの合成についてのもう1つの例を説明する。第1補正式Bに、第1補正式Aを代入した式が、次式(9)、及び(10)であったとする。
Figure 0006136248
Figure 0006136248
このとき、式生成部5は、式(9)、及び(10)を満たすいくつかの点(x,y)、及び(x”,y”)の組を算出する。例えば、(x,y,x”,y”)=(0,0,1,0),(100,0,105,1),(0,100,2,99),(100,100,101,99),・・・のようにデータを算出する。
式生成部5は、当該データを用いて、例えば、最小二乗法により第1合成補正式に近似する。例えば、第1合成補正式の形は、次式(11)、及び(12)で表される。
Figure 0006136248
Figure 0006136248
なお、第1合成補正式の式(11)、及び(12)の式の形は、任意に決定してよい。式生成部5は、最小二乗法により、式(11)、及び(12)に含まれる項の係数dを決定する。
ここで、最小二乗法について説明する。(x”,y”)=(x”,y”),(x”,y”),・・・,(x”,y”)が得られているとする。また、これらの座標を満たす式を、次式(13)の形で近似するとする。
Figure 0006136248
このとき、次式(14)で表される残差平方和Jを求める。
Figure 0006136248
最小二乗法は、残差平方和Jが最小になるようにして、式(13)の係数を決定する近似方法である。
式生成部5が、いくつかの座標のデータに基づいて、最小二乗法により補正式を生成する場合に、当該データが、撮影画像全体に渡っており、偏りがない場合は適切な補正式が得られる。
なお、最小二乗法に、所定の重み関数(weight関数)によるM推定法を適用することにより、所定の目的に応じて、近似の精度を向上させることができる。M推定法を適用した最小二乗法では、例えば、次式(15)で表される残差平方和Jを使用する。
Figure 0006136248
式(15)のweight関数は、ノイズであると考えられる誤差の大きい箇所の近似式への影響を小さくする関数の一例である。図6は、本実施の形態の画像処理装置10が利用するM推定法の重み関数の一例(式(15))を示す図である。例として、誤差許容範囲を1としている。
weight関数のその他の例としては、次式(16)がある。
Figure 0006136248
式(16)のweight関数は、画像中央領域では値が大きく、画像周辺領域に向かって値が小さくなっていく。なお、widthは、画像の幅である。また、座標原点は、画像の中心とする。図7は、本実施の形態の画像処理装置10が利用するM推定法の重み関数の一例(式(16))を示す図である。例として、widthを640としている。
式(16)のweight関数により、重みが大きい画像中央領域での近似誤差を小さくできる。式(16)のweight関数は、画像周辺領域での近似精度を下げてしまうが、画像中央領域での近似精度を高めたい場合に有効である。
上記では、最小二乗法、及びM推定法について説明した。しかしながら、式生成部5が、補正式を近似する方法は、最小二乗法及びM推定法に限られない。
図1に戻り、補正部6は、通常は、第1補正式A(第2補正式A)による第1撮影画像(第2撮影画像)の補正を行う。補正部6は、第1撮影部1(第2撮影部2)の経年劣化等の理由により第1補正式B(第2補正式B)で補正することが必要になると判定した場合、記憶部3に記憶された第1補正式A(第2補正式A)を第1補正式A’(第2補正式A‘)としての第1合成補正式(第2合成補正式)と置き換える。そして、補正部6は、当該第1合成補正式(第2合成補正式)により第1撮影画像(第2撮影画像)を補正する。
本実施の形態の画像処理装置10における「置き換え」とは、第1合成補正式(第2合成補正式)のパラメータ(項の係数)を、第1補正式A(第2補正式A)のパラメータが記憶されているメモリ空間のアドレスと同一のアドレスに「上書き」することを示している。これにより、不必要なメモリ空間の確保が不要となる。ただし、第1合成補正式(第2合成補正式)のパラメータの記憶方法は、この方法には限られない。例えば、新たなメモリ空間上に第1合成補正式(第2合成補正式)のパラメータを記憶し、補正部6が参照する補正式の参照アドレスを、当該新たなメモリ空間上のアドレスに「変更する」方法でもよい。
補正式が置き換えられた後は、補正部6は、第1補正式A(第2補正式A)による補正に代えて、第1合成補正式(第2合成補正式)による補正を通常的に行う。このように補正式の置き換えを行うことによって補正回数が減り、処理時間の増大を防止することができる。
なお、補正部6による補正のタイミングは、第1撮影部1(第2撮影部2)が、第1撮影画像(第2撮影画像)を取得する度に、リアルタイムに行ってもよい。
また、補正式の置き換えは、置き換え前の補正式を使用して画像を補正している最中では置き換えないようにする。1枚の画像の中で2種類の補正が混在してしまうためである。
以降、更なる第1撮影部1(第2撮影部2)の経年劣化等の理由により補正することが必要になると判定した場合、算出部4は、第1補正式B’、及び第2補正式B’を作成する。式生成部5による式生成の処理、及び補正部6による置き換えの処理が再度繰り返されることとなる。
視差算出部7は、補正された第1撮影画像、及び補正された第2撮影画像から視差を算出する。画像処理装置10は、当該視差を利用して、撮影画像の座標の視差の情報を含む視差画像の生成や、ステレオカメラの距離計測原理を利用して、撮影画像の座標の距離の情報を含む距離画像の生成を行う。
図8は、本実施の形態の画像処理装置10の補正方法の一例について説明するためのフローチャートである。画像処理装置10の補正方法は、第1撮影部1であっても第2撮影部2であっても同じである。そのため、以下では、第1撮影部1と第2撮影部2とを区別することなく単に撮影部として説明する。
撮影部は、撮影画像を撮影する(ステップS1)。補正部6は、記憶部3から補正式Aを呼び出す(ステップS2)。補正部6は、現状の補正手段である補正式Aにより撮影画像を補正する(ステップS3)。補正部6は、ステップS3の補正により得られた補正画像に基づいて、当該補正画像を更に補正する必要があるか否かを判定する(ステップS4)。なお、ステップS4の具体的な判定方法は、例えば、補正部6が、同一の被写体を第1撮影画像及び第2撮影画像で比較(2台のカメラによる撮影画像で比較)し、当該被写体が上下に1pix以上ずれているか否か等により判定する。或いは、補正部6は、1台のカメラによる撮影画像だけから、経時的な影響等によって変化したレンズ歪みを検出する等で判定してもよい。しかしながら、補正部6によるステップS4の具体的な判定方法は、これらの方法に限られない。
更に補正する必要がない場合(ステップS4、No)は、ステップS9に進む。更に補正する必要がある場合(ステップS4、Yes)は、どのように補正するべきかを表す補正式Bを生成する(ステップS5)。補正部6は、当該補正式Bと、既に呼び出している補正式Aの情報から合成補正式を生成する(ステップS6)。補正部6は、当該合成補正式を使用して撮影画像を補正する(ステップS7)。なお、このときは、補正式Aによって補正されていた画像に、補正式Bによる補正を行なってもよい。撮影部により次に撮影される画像は、より改善した補正(合成補正式による補正)をかけるため、合成補正式を補正式Aに置き換えて(記録して)おく(ステップS8)。このようにして、補正式Aは最適な状態に修正される。補正部6は、補正した撮影画像を出力する(ステップS9)。なお、合成補正式により補正式Aを置き換えた後にも、更に補正したほうがよい状況になることもある。その場合、画像処理装置10は、ステップS4でYesとなる場合の処理を再度行うことにより、記憶部3の補正式Aを最適な状態に保つことができる。
なお、上述の説明では、ステレオカメラ(第1撮影部1、及び第2撮影部2)により撮影される撮影画像(第1撮影画像、及び第2撮影画像)の補正を例にして説明した。しかしながら、撮影部の数は2台に限られない。撮影部の数は1以上の任意の台数でもよい。
次に、本実施の形態の画像処理装置10のハードウェア構成の一例について説明する。図9は、本実施の形態の画像処理装置10がプログラムを実行するためのハードウェアの構成の一例である。本実施の形態の画像処理装置10は、制御部11、通信I/F部12、主記憶部13、及び補助記憶部14を備える。制御部11、通信I/F部12、主記憶部13、及び補助記憶部14は、バス15を介して互いに接続されている。
制御部11は、補助記憶部14から主記憶部13に読み出されたプログラムを実行する。主記憶部13は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリである。補助記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)や光学ドライブ等である。通信I/F部12は、ネットワークに接続するためのインタフェースである。
本実施の形態の画像処理装置10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また、本実施の形態の画像処理装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態の画像処理装置10で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供、又は配布するように構成してもよい。
また、本実施の形態の画像処理装置10のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施の形態の画像処理装置10で実行されるプログラムは、上述した各機能ブロック(算出部4、式生成部5、補正部6、及び視差算出部7)を含むモジュール構成となっている。当該各機能ブロックは、実際のハードウェアとしては、制御部11が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各機能ブロックが主記憶部13上にロードされる。すなわち、上記各機能ブロックは、主記憶部13上に生成される。
なお、上述した各部(算出部4、式生成部5、補正部6、及び視差算出部7)の一部、又は全部を、ソフトウェアにより実現せずに、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
以上のように、本実施の形態の画像処理装置10によれば、複数の要因による補正が必要な場合でも、式生成部5により補正の回数を抑えることができる。これにより、補正する度に発生する可能性のある誤差や画像情報の削除が累積しないため、補正後の画像の画質の低下を抑えることができる。
1 第1撮影部
2 第2撮影部
3 記憶部
4 算出部
5 式生成部
6 補正部
7 視差算出部
10 画像処理装置
11 制御部
12 通信I/F部
13 主記憶部
14 補助記憶部
15 バス
特開2012−058188号公報

Claims (9)

  1. 1以上の撮影部により撮影された撮影画像を補正する補正式Aを記憶する記憶部と、
    1以上の前記撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出する算出部と、
    前記補正式Bに前記補正式Aを代入した後、所定の次数より高い項を削除することにより合成補正式を生成する式生成部と、
    前記合成補正式により前記撮影画像を補正する補正部と
    を備える画像処理装置。
  2. 1以上の撮影部により撮影された撮影画像を補正する補正式Aを記憶する記憶部と、
    1以上の前記撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出する算出部と、
    前記補正式Bに前記補正式Aを代入した式を満たすデータを用いて、最小二乗法により近似することにより合成補正式を生成する式生成部と
    前記合成補正式により前記撮影画像を補正する補正部と
    を備える画像処理装置。
  3. 前記式生成部は、前記最小二乗法に、所定の重み関数によるM推定法を適用する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 1以上の撮影部により撮影された撮影画像を補正する補正式Aを記憶する記憶部と、
    前記撮影画像を前記補正式Aによって補正する補正部と、
    1以上の前記撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出する算出部と、
    前記補正式Bと前記補正式Aとを合成することにより合成補正式を生成する式生成部とを備え、
    前記式生成部は、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正し、
    前記記憶部は、修正された前記合成補正式を前記補正式Aに上書きして記憶する
    画像処理装置。
  5. 前記合成補正式は多項式であり、
    前記式生成部は、前記合成補正式の所定の次数より高い項を削除することにより、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正する
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 1以上の撮影部により撮影された1以上の撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出するステップと、
    前記補正式Bと、記憶部に記憶された補正式Aとを合成して合成補正式を生成するステップと、
    前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正するステップと、
    修正された前記合成補正式を前記補正式Aに上書きして前記記憶部に記憶するステップと
    を含む画像処理方法。
  7. 前記合成補正式は多項式であり、
    前記修正するステップは、前記合成補正式の所定の次数より高い項を削除することにより、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正する
    請求項6に記載の画像処理方法。
  8. コンピュータを、
    1以上の撮影部により撮影された1以上の撮影画像から、前記撮影画像を補正する補正式Bを算出する算出部と、
    前記補正式Bと、記憶部に記憶された補正式Aとを合成して合成補正式を生成し、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正し、修正された前記合成補正式を前記補正式Aに上書きして前記記憶部に記憶する式生成部、
    として機能させるプログラム。
  9. 前記合成補正式は多項式であり、
    前記式生成部は、前記合成補正式の所定の次数より高い項を削除することにより、前記合成補正式を前記補正式Aと同様の形式に修正する
    請求項8に記載のプログラム。
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