JP6459487B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
従来、被写体の距離を計測できるステレオカメラが利用されている。例えば、自動車に搭載されたステレオカメラ(以下「車載ステレオカメラ」という。)により、車両前方の被写体までの距離を計測して、自動車を制御する技術が実用化されている。例えば、車載ステレオカメラが計測した距離は、自動車の衝突防止や車間距離の制御等の目的で、運転者への警告、ブレーキ及びステアリング等の制御に利用されている。
この車載ステレオカメラは、撮像環境における温度の変化に応じて、撮像画像の歪み方が異なってくる。例えば特許文献1および特許文献2には、温度に応じたステレオカメラの撮像歪みを補正する目的で、複数種類の温度毎の補正パラメータを予めステレオカメラの格納部分に格納し、温度に応じた補正パラメータを適用する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された技術では、車両の振動や、繰り返される気温の変化の影響などによる経時劣化(ステレオカメラの部品、および、レンズの組み付け位置の変化や膨張、変形など)に起因する撮像画像の歪みの傾向の変化を踏まえて補正を行うことはできない。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ステレオカメラを構成する第1カメラおよび第2カメラのうち前記第1カメラによる撮像で得られた第1撮像画像を取得する第1取得部と、前記第2カメラによる撮像で得られた第2撮像画像を取得する第2取得部と、前記第2撮像画像内の複数の特徴点ごとに、前記第1撮像画像上の当該特徴点の位置と前記第2撮像画像上の当該特徴点の位置との差を示す視差の第1方向の成分および前記第1方向に直交する第2方向の成分を少なくとも含む対応点データを求める対応点データ探索部と、探索された前記対応点データの集合に基づいて、前記第1撮像画像を補正するための第1補正パラメータ、および、前記第2撮像画像を補正するための第2補正パラメータを算出する算出部と、前記ステレオカメラの温度を示す温度情報を取得する第3取得部と、複数種類の温度ごとに、前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けた対応情報を記憶する補正パラメータ記憶部と、前記第3取得部により取得された前記温度情報が示す温度と、前記算出部により算出された前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けて、前記補正パラメータ記憶部に記憶された前記対応情報を更新する更新部と、を備える画像処理装置である。
本発明によれば、より高精度に撮像画像の歪みを補正することができる。
図1は、実施形態のシステムの構成の一例を示す図である。 図2は、ステレオカメラによる距離計測の原理を説明するための図である。 図3は、対応情報の一例を示す図である。 図4は、平行等位ステレオカメラの理想状態を示す図である。 図5は、両眼角度差θが存在する場合を示す図である。 図6は、基線角度差φが存在する場合を示す図である。 図7は、台形歪みの例を示す図である。 図8は、第1の画像補正部の構成の一例を示す図である。 図9は、視差計算部による処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、補正パラメータ処理部の機能構成の一例を示す図である。 図11は、画面分割の一例を示す図である。 図12は、補正パラメータを選択する処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、対応情報を更新する処理の一例を示す図である。 図14は、補正パラメータごとの、任意の温度における映像ズレ量を表す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、システム1は、撮像装置10と画像処理装置20とを備える。
撮像装置10は、水平方向に所定の距離(基線長)を設けて配置された第1カメラ201および第2カメラ202を有している。この例では、第1カメラ201および第2カメラ202は、互いに異なる視点から同一の被写体を撮像可能なステレオカメラを構成している。本明細書において、「撮像」とは、レンズなどの光学系により結像された被写体(撮像対象)の像を、電気信号に変換することを指す。以下の説明では、第1カメラ201による撮像で得られた画像を「第1撮像画像」と称し、第2カメラ202による撮像で得られた画像を「第2撮像画像」と称する。なお、第1撮像画像と第2撮像画像とを区別しない場合は、「撮像画像」と称する。
次に、図2を用いて、第1カメラ201および第2カメラ202で構成されるステレオカメラによる距離計測の原理を説明する。図2の例では、焦点距離f、光学中心O、撮像面Sの第1カメラ201がz軸を光軸方向として配置されている。また、焦点距離f、光学中心O、撮像面Sの第2カメラ202がz軸を光軸方向として配置されている。第1カメラ201及び第2カメラ202は、x軸に対して平行に、距離B(基線長)だけ離れた位置に配置される。
第1カメラ201の光学中心Oから光軸方向に距離dだけ離れた位置にある被写体Aは、直線A−Oと撮像面Sの交点であるPに像を結ぶ。一方、第2カメラ202では、同じ被写体Aが、撮像面S上の位置Pに像を結ぶ。
ここで、第2カメラ202の光学中心Oを通り、直線A−Oと平行な直線と、撮像面Sとの交点をP’とする。また、P’とPの距離をpとする。距離pは、同じ被写体の像を2台のカメラで撮影した画像上での位置のずれ量(以下、「視差」という。)を表す。三角形A−O−Oと、三角形O−P’−Pは相似である。そのため、d=B×f/pである。すなわち、基線長B、焦点距離f及び視差pから、被写体Aまでの距離dを求めることができる。
以上が、ステレオカメラによる距離計測原理である。被写体Aまでの距離dを正確に求めるには、第1カメラ201及び第2カメラ202が正確に配置されていなければならない。しかしながら、組み付け公差なく2台のカメラを厳密に平行に配置することは非常に困難なため、信号処理により撮像画像を補正する必要がある。この具体的な内容については後述する。
図1に戻って説明を続ける。画像処理装置20は、補正パラメータ処理部210と、補正パラメータ記憶部211と、第1の画像補正部221と、第2の画像補正部222と、視差計算部230とを有する。
補正パラメータ処理部210は、CPU、プログラム実行用メモリ(例えばRAM等)、プログラム格納用の不揮発性メモリ(例えばROM等)などで構成された計算機システムであり、第1カメラ201による撮像で得られた第1撮像画像、および、第2カメラ202による撮像で得られた第2撮像画像を取得し、第1撮像画像を補正するための第1補正パラメータ、第2撮像画像を補正するための第2補正パラメータを生成する。
また、本実施形態では、撮像装置10(ステレオカメラ)の温度(より具体的にはステレオカメラの筐体の温度)を検出する温度検出部240により検出された温度を示す温度情報が、補正パラメータ処理部210に入力される。温度検出部240の構成は任意であり、公知の様々な温度センサを採用することができる。例えば温度検出部240は、一定の周期でステレオカメラ筐体の温度(絶対温度でもよいし、ある基準温度からの相対温度でもよい)を検出し、その検出した温度を示す温度情報を補正パラメータ処理部210に送信することもできるし、補正パラメータ処理部210からの要求に従って温度情報を送信することもできる。補正パラメータ処理部210の具体的な内容については後述する。なお、以下の説明では、第1補正パラメータと第2補正パラメータとを区別しない場合は、「補正パラメータ」と称する。
補正パラメータ記憶部211は、複数種類の温度ごとに、第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを対応付けた対応情報を記憶する。補正パラメータ記憶部211は、例えば不揮発性メモリやハードディスク(HDD)などの記憶装置で構成される。一例として、本実施形態における対応情報は、図3に示すように、3種類の温度(t1〜t3)ごとに、補正パラメータを対応付けた情報であるが、これに限られるものではない。図3の例では、温度t1に対して、補正パラメータP1(以下では、補正パラメータP1を構成する第1補正パラメータを「P11」、第2補正パラメータを「P12」と表記する)が対応付けられている。また、温度t2(>t1)に対して、補正パラメータP2(以下では、補正パラメータP2を構成する第1補正パラメータを「P21」、第2補正パラメータを「P22」と表記する)が対応付けられている。さらに、温度t3(>t2)に対して、補正パラメータP3(以下では、補正パラメータP3を構成する第1補正パラメータを「P31」、第2補正パラメータを「P32」と表記する)が対応付けられている。補正パラメータの具体的な内容については後述する。また、後述するように、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報は、補正パラメータ処理部210によって随時更新されていく。具体的な内容については後述する。
詳しくは後述するが、本実施形態では、補正パラメータ処理部210は、温度検出部240から取得した温度情報が示す温度に応じて、補正パラメータ記憶部211に記憶された3つの補正パラメータ(P1〜P3)のうちの何れかを選択する。そして、補正パラメー処理部210によって選択された補正パラメータが、第1の画像補正部221および第2の画像補正部222の各々の補正に適用される。
第1の画像補正部221および第2の画像補正部222は、第1撮像画像と第2撮像画像が、理想的な平行等位画像になるよう、第1撮像画像および第2撮像画像を幾何的に変形する。この例では、第1の画像補正部221は、第1補正パラメータを用いて第1撮像画像を補正する。以下の説明では、この補正後の画像を第1補正画像と称する。この例では、第1の画像補正部221は請求項の「第1の補正部」に対応している。また、第2の画像補正部222は、第2補正パラメータを用いて第2撮像画像を補正する。以下の説明では、この補正後の画像を第2補正画像と称する。この例では、第2の画像補正部222は請求項の「第2の補正部」に対応している。より具体的な内容については後述する。
視差計算部230は、従来技術と同様の手法により、第1補正画像と第2補正画像から視差を計算し、視差画像を出力する。より具体的な内容については後述する。
次に、補正パラメータ処理部210において、2台のカメラ(第1カメラ201、第2カメラ202)のz軸(光軸方向)周りの回転のみがずれた平行等位ステレオカメラに対する補正処理の内容を説明する。2台のカメラのZ軸周りの回転がずれることにより、両眼角度差が生じる場合と、基線角度差が生じる場合とが考えられる。両眼角度差とは、第1カメラ201の基線と水平方向(x軸方向)との角度と、第2カメラ202の基線と水平方向との角度との角度差を表す。基線角度差とは、第1カメラ201および第2カメラ202の各々の基線が、水平方向に対して同じ角度だけずれたときの当該角度(つまり、両方のカメラの基線と水平方向との角度差)を表す。なお、以下の説明では、第1撮像画像を、「参照画像」と称する場合がある。参照画像は、視差の計算に使用する画像である。また、第2撮像画像を、「基準画像」と称する場合がある。基準画像は、視差を計算するための座標の基準をとる画像である。
平行等位ステレオカメラの理想状態は、図4に示すように、両眼角度差および基線角度差の各々が0の状態である。理想状態では、無限遠にある被写体は、両眼の撮像画像(参照画像及び基準画像)上で同じ位置に写る。すなわち、A=Aとなる。基準画像上の被写体の像位置Aが同じまま、被写体がステレオカメラに近づくと、参照画像上の被写体の像位置AはAL1に移動し、水平方向の視差が生じる。
図5は、図4と比べ、基準カメラがz軸周りにθだけ回転した状態であり、基線角度差は0だが、両眼角度差θが存在する場合を示すものである。図5では理想状態を基準に描いているため、無限遠における被写体の像位置(B,B)は同じに見えるが、基準画像上のxy座標系が傾いているため、Bの座標値(xB,yB)は、以下の式1で表すことができる。
Figure 0006459487
また、視差dの水平方向の成分(x成分)dと、垂直方向の成分(y成分)dは、上記式1および(xB,yB)=(xA,yA)=(xA,yA)より、以下の式2で表すことができる。
Figure 0006459487
一方、被写体とステレオカメラとの距離が近づくときに生じる視差は、基線方向によって決まるため、参照画像上の対応点位置は、Bの水平方向に限られる。
図6は、図4と比べて、基準カメラ、参照カメラともに、z軸周りにφだけ回転した状態で、図5とは逆に、両眼角度差は0だが、基線角度差が存在する場合を示す。この場合、両方の座標系は同じだけ傾いているため、無限遠における被写体の像位置(C,C)の座標位置は同一で、視差は0と計測される。一方、被写体が近づく場合、像位置Cは、基線方向に移動するため、視差dは、水平成分(x軸方向の成分)だけでなく、垂直成分(y軸方向の成分)も持つことになる。この視差dの垂直成分は、基線方向と参照画像の水平方向(x軸)との差によるので、像位置には依存せず、視差dの大きさに比例して拡大する。視差dの垂直成分dは、以下の式3で表すことができる。
Figure 0006459487
このように、2種類の角度差(両眼角度差、基線角度差)の影響は、視差dの垂直成分dの分布状況に違いを生じる。このため、視差dの垂直成分dの画面内の分布を調べることにより、両眼角度差、基線角度差を分離して計測することができる。具体的には、複数フレーム間および同一フレーム中における様々な方向、距離に存在する多数の被写体(特徴点)について、両眼画像(参照画像および基準画像)上の対応位置を探索し、参照画像上の被写体の像位置(x,y)と、視差dの水平成分dxi、及び垂直成分dyiを収集する(iは特徴点に割り当てられる番号を示す)。そして、視差dの垂直成分dyiと、視差dの水平成分dxi、参照画像上の位置の水平方向の成分x、および、参照画像上の位置の垂直方向の成分yとの関係を表す視差多項式に近似する。視差多項式は、例えば以下の式4で表すことができる。
Figure 0006459487
また、上記式2および式3より、両眼角度差(θ)は以下の式5で表すことができ、基線角度差(φ)は以下の式6で表すことができる。
Figure 0006459487
Figure 0006459487
ここで、カメラがx軸、y軸周りに回転すると、撮像画像は、上下左右に移動するが、厳密には、平行移動だけでなく、台形歪みも同時に発生する。図7は、台形歪みの例を示す図である。図7の(a)は、理想状態の撮像画像である。図7の(b)は、上にaだけ平行移動した撮像画像であり、図7の(c)はさらに台形歪みを加えた撮像画像を示す(黒の太線は同じ被写体を表すものとする)。図7の(a)と(b)のズレは、画面全体にわたって距離aだけのずれになる。また、図7の(b)から(c)への変化は、画面上半分は拡大、下半分は縮小になるので、画面中央のずれの距離aと比べて、画面の上下端のずれの距離b及びcが大きくなっている。このような台形歪みは、透視変換によるもので、アフィン変換(1次多項式による座標変換)の範囲では補正することができないが、回転角度が微小な場合は台形歪みも微小なので、2次項を付加することで、近似的には補正できる。そこで、上記式4の代わりに、2次多項式モデルを利用することにより、台形歪みを補正することを考える。2次多項式モデルを利用した視差多項式は、例えば以下の式7で表すことができる。
Figure 0006459487
上記式7では、2次の項の係数e、f及びgがあるため、撮像画像に台形歪みがある場合にも対応できる。撮像画像に台形歪みがない場合には、e=f=g=0となり、上記式4と同じになる。これにより、上記式7の係数b及びdは、基準角度差φ及び両眼角度差θと上記式5及び6の関係を持つと期待できる。なお、本実施形態における画像処理方法では、カメラのz軸周りの回転による撮像画像の縦横方向の位置ずれ(座標のずれ)と、x軸又はy軸周りの回転による撮像画像の縦方向(基線垂直方向)の位置ずれを計測し、補正することができる。ただし、x軸またはy軸周りの回転及び、他の歪みによる横方向の並進ずれは、本実施形態の方法では計測できず、したがって補正もできない。そのため、このような横方向のずれを補正するためには、例えば特開2012−58188号公報のような公知の他の処理方法と組み合わせて実施することが望ましい。
次に、第1の画像補正部221および第2の画像補正部222の処理内容について説明する。図8は、第1の画像補正部221の構成の一例を示す図である。ここでは、第1の画像補正部221を例に挙げて説明するが、第2の画像補正部222の場合も同様である。図8に示すように、第1の画像補正部221は、変換部502、補間部504および画像メモリ506を備える。変換部502は、第1撮像画像の座標の1つを表す第1撮像画像座標情報を読み込む。そして、変換部502は、補正パラメータ記憶部211に記憶された第1補正パラメータ(詳細は後述するが、補正パラメータ処理部210により選択された第1補正パラメータ)により決定される第1多項式により、読み込んだ座標を変換する。ここで、変換部502による変換後の座標の値は整数になるとは限らないので、補間部504は、画像メモリ506に保存された第1撮像画像を参照して、例えば双一次補間等の公知の補間技術により、変換後の座標の値を補間する。第1の画像補正部221は、第1撮像画像の全ての座標について、変換部502および補間部504の処理を繰り返すことにより、第1補正画像を生成する。
本実施形態では、変換部502による座標変換に用いる多項式(補正パラメータにより決定される多項式)として、以下の式8で表される2次多項式を用いる。
Figure 0006459487
ただし、(x,y)は、撮像画像の変換前の座標を表す。また、(x,y)は、撮像画像の変換後の座標を表す。この場合、補正パラメータは、(a,a,a,a,a,a,b,b,b,b,b,b)の計12個の係数である。
次に、図9を用いて、視差計算部230の処理内容について説明する。まず、視差計算部230には、平行配置された2台のカメラで同時に撮像された画像が入力される(ステップS601)。この例では、視差計算部230には、第1の画像補正部221から第1補正画像が入力され、第2の画像補正部222から第2補正画像が入力される。次に、視差計算部230は、視差を計算するための座標の基準をとる画像である第2補正画像(基準画像)から濃淡変化の激しい特徴点を複数抽出する(ステップS602)。そして、視差計算部230は、抽出した特徴点ごとに、もう1つの画像である第1補正画像(参照画像)において当該特徴点が映り込んだ位置を探索する対応点探索を行う(ステップS603)。例えば視差計算部230は、参照画像から、基準画像上の各特徴点の近傍領域(ブロック)と同じ被写体の写った対応点の位置を探索する。この対応点探索は、SAD(Sum of Absolute Difference)やPOC(位相限定相関)など周知の技術を利用することができる。そして、視差計算部230は、対応点探索処理の結果を用いて、抽出した特徴点ごとに、基準画像上の当該特徴点の位置と参照画像上の当該特徴点の位置との差分を示す視差を算出する(ステップS604)。そして、視差計算部230は、ステップS604の算出結果を用いて、撮像画像に含まれる複数の特徴点と1対1に対応する複数の座標ごとに、当該座標に対応する視差量が設定された画像データを示す視差画像を出力する(ステップS605)。以上の処理を定期的に繰り返し実行することで、常にステレオカメラ前方の視差画像を出力し続けることができる。
次に、本実施形態の補正パラメータ処理部210のより詳細な内容について説明する。図10は、補正パラメータ処理部210の機能構成の一例を示す図である。図10に示すように、補正パラメータ処理部210は、第1取得部251と、第2取得部252と、対応点データ探索部253と、算出部254と、第3取得部255と、更新部256と、選択部257とを有する。
第1取得部251は、第1カメラ201から第1撮像画像を取得する。第2取得部252は、第2カメラ202から第2撮像画像を取得する。なお、本実施形態では、上述の第1取得部251および第2取得部252を別体として記載するが、これに限らず、例えば第1取得部251および第2取得部252は同一の構成要素であってもよい。つまり、第1取得部251および第2取得部252のうちの一方が他方の機能も兼ねる形態であってもよい。
対応点データ探索部253は、第2撮像画像(基準画像)内の複数の特徴点ごとに、第1撮像画像(参照画像)上の当該特徴点の位置と第2撮像画像上の当該特徴点の位置との差を示す視差の水平方向の成分および垂直方向の成分を少なくとも含む対応点データを求める。より具体的な内容については後述する。なお、この例では、水平方向は請求項の「第1方向」に対応し、垂直方向は請求項の「第2方向」に対応していると考えることができる。
算出部254は、探索された対応点データの集合に基づいて、第1撮像画像を補正するための第1補正パラメータ、および、第2撮像画像を補正するための第2補正パラメータを算出する。本実施形態では、算出部254は、探索された対応点データの数が閾値に到達した場合、探索された対応点データの集合に基づいて、第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを算出する。
例えば図11に示すように、第2撮像画像(基準画像)のx座標とy座標をそれぞれ3分割し、第2撮像画像全体を9つの単位領域に分割し(分割により得られる単位領域の数およびサイズはハードウェアの性能に応じて任意に変更可能)、対応点データ探索部253は、対応点データの探索対象となる単位領域内の特徴点ごとに対応点データを求め、対応点データの数が閾値に到達するたびに、対応点データの探索対象の単位領域を順次に切り替える制御を行う形態であってもよい。そして、算出部254は、全ての単位領域(ブロック)において、探索された対応点データの個数が閾値に到達した場合、探索された対応点データの集合に基づいて、第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを算出する形態であってもよい。なお、上記のように全てのブロック(単位領域)を対応点データの探索対象とする形態に限られるものではなく、有効な特徴点があまり得られそうにないブロック、視差の誤差の影響をあまり受けにくいブロックについては対応点データの収集を省略することもできる。以上の形態においては、補正パラメータ処理部210は、第2撮像画像を2以上の所定数の単位領域(複数の画素を含むブロック)に分割する機能と、対応点データの探索対象の単位領域を切り替える機能とをさらに備えることになる。
図10の説明を続ける。第3取得部255は、撮像装置10(ステレオカメラ)の温度を示す上述の温度情報を取得する。例えば第3取得部255は、温度検出部240から一定の周期で送信されてくる温度情報を受信する形態であってもよいし、温度検出部240に対して任意のタイミングで温度情報を要求し、その応答として温度情報を取得する形態であってもよい。
更新部256は、第3取得部255により取得された温度情報が示す温度と、算出部254により算出された第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを対応付けて、補正パラメータ記憶部211に記憶された上述の対応情報を更新する。より具体的な内容については後述する。
選択部257は、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報に基づいて、第3取得部255により取得された温度情報が示す温度に対応する温度に対応付けられた第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを選択する。より具体的には、選択部257は、対応情報内の複数種類の温度のうち、第3取得部255により取得された温度情報が示す温度との差が基準値以内の温度に対応付けられた第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを選択する。上記基準値は任意に設定可能であり、例えば実験などにより予め決めておくこともできる。
また、例えば選択部257は、一定時間が経過するたびに(例えば30分が経過するたびに)、第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを取得することもできる。より具体的には、選択部257は、一定時間が経過するたびに、第3取得部255に対して温度情報の取得を指示し、この指示を受けた第3取得部255は、温度検出部240に対して温度情報を要求する。そして、第3取得部255は、その応答として、温度検出部240から温度情報を取得し、選択部257は、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報を参照して、第3取得部255により取得された温度情報が示す温度(現在のステレオカメラの温度に相当)に対応する温度に対応付けられた第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを選択する。
また、例えば選択部257は、第3取得部255により取得された温度情報が示す温度の変化量が閾値を超えた場合、第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを選択する。例えば第3取得部255が、一定の周期で温度検出部240から送信されてくる温度情報を順次に取得する形態において、第3取得部255により取得された最新の温度情報が示す温度と、直前の温度情報が示す温度との差が閾値を超えた場合、選択部257は、第3取得部255に対して温度情報の取得を指示し、この指示を受けた第3取得部255は、温度検出部240に対して温度情報を要求する。そして、第3取得部255は、その応答として、温度検出部240から温度情報を取得し、選択部257は、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報を参照して、第3取得部255により取得された温度情報が示す温度(現在のステレオカメラの温度に相当)に対応する温度に対応付けられた第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを選択する。
以上のようにして選択部257により選択された第1補正パラメータおよび第2補正パラメータは、第1の画像補正部221および第2の画像補正部222の各々の補正に適用される。また、本実施形態では、上述の更新部256は、選択部257により選択された第1補正パラメータを用いて第1撮像画像を補正した第1補正画像と、該第1撮像画像とのズレ量(映像ズレ量)が許容値を超える場合、または、選択部257により選択された第2補正パラメータを用いて第2撮像画像を補正した第2補正画像と、該第2撮像画像とのズレ量が許容値を超える場合、第3取得部255により取得された温度情報が示す温度に対応する温度と、算出部254により算出された第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを対応付けて、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報を更新する。より具体的な内容については後述する。
本実施形態では、補正パラメータ処理部210が有する上述の各部の機能(第1取得部251、第2取得部252、対応点データ探索部253、算出部254、第3取得部255、更新部256、選択部257)は、補正パラメータ処理部210が備えるCPUが、上述のプログラム格納用の不揮発性メモリ等に格納されたプログラムを実行することにより実現されるが、これに限られるものではなく、例えば補正パラメータ処理部210が有する上述の各部の機能のうちの少なくとも一部が専用のハードウェア回路(半導体集積回路等)で実現されてもよい。
図12は、補正パラメータを選択する処理の一例を示すフローチャートである。図12に示す処理は、一定時間が経過するたびに行われてもよいし、第3取得部255により取得された温度の変化量が閾値を超えた場合に行われてもよい。まず、選択部257は、第3取得部255に対して温度情報の取得を指示し、この指示を受けた第3取得部255は温度検出部240から温度情報を取得する(ステップS701)。次に、選択部257は、ステップS701で取得した温度情報が示す温度が閾値th1よりも低いか否かを判断する(ステップS702)。ステップS701で取得した温度情報が示す温度が閾値th1よりも低い場合(ステップS702:Yes)、選択部257は、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報内の3つの温度(t1〜t3)のうち、ステップS701で取得した温度情報が示す温度との差が基準値以内である温度は、最も低い温度を示すt1であると判断し、温度t1に対応付けられた補正パラメータP1(第1補正パラメータP11、第2補正パラメータP12)を選択する(ステップS703)。
一方、ステップS701で取得した温度情報が示す温度が閾値th1以上の場合(ステップS702:No)、選択部257は、ステップS701で取得した温度情報が示す温度が閾値th1よりも高い閾値th2以下であるか否かを判断する(ステップS704)。ステップS701で取得した温度情報が示す温度が閾値th1以上、かつ、閾値th2以下の低い場合(ステップS704:Yes)、選択部257は、上述の対応情報内の3つの温度(t1〜t3)のうち、ステップS701で取得した温度情報が示す温度との差が基準値以内である温度は、中間の温度を示すt2であると判断し、温度t2に対応付けられた補正パラメータP2(第1補正パラメータP21、第2補正パラメータP22)を選択する(ステップS705)。
また、上述のステップS704において、ステップS701で取得した温度情報が示す温度が閾値th2を超える場合(ステップS704:No)、選択部257は、上述の対応情報内の3つの温度(t1〜t3)のうち、ステップS701で取得した温度情報が示す温度との差が基準値以内である温度は、最も高い温度を示すt3であると判断し、温度t3に対応付けられた補正パラメータP3(第1補正パラメータP31、第2補正パラメータP32)を選択する(ステップS706)。上述の閾値th1および閾値th2は任意に設定可能であり、例えば実験などにより予め決めておくこともできる。
図13は、補正パラメータ記憶部211に記憶された補正パラメータを更新する処理の一例を示すフローチャートである。この例では、1フレームごとにステレオ画像(基準画像、参照画像)が入力されるたびに、図13に示す処理が行われる。まず補正パラメータ処理部210には、平行配置された2台のカメラ(第1カメラ201、第2カメラ202)で同時に撮影されたステレオ画像(基準画像、参照画像)が入力され(ステップS1001)、第1取得部251は、第1カメラ201から第1撮像画像(参照画像)を取得し、第2取得部252は、第2カメラ202から第2撮像画像(基準画像)を取得する。
次に、対応点データ探索部253は、ステップS1001で入力された第2撮像画像(基準画像)内の複数の特徴点ごとに対応点探索を実行する(ステップS1002)。より具体的には、対応点データ探索部253は、基準画像内の特徴点を抽出し、その周囲の画像内容の相関が高い参照画像上の位置(参照画像上の当該特徴点の位置)を求める。通常の視差画像生成では、左右のカメラが平行等位であるという前提のもとで左右方向のみの対応点探索を行うが、ここでは、上下左右に対応点探索を行い、縦横2次元方向の対応位置差(d,d)を、基準画像内の複数の特徴点ごとに求める。以上のようにして、本実施形態の対応点データ探索部253は、基準画像内の複数の特徴点ごとに、参照画像上の当該特徴点の位置と基準画像上の当該特徴点の位置との差を示す視差dの水平方向(横方向)の成分dおよび垂直方向(縦方向)の成分dと、参照画像上の当該特徴点の像位置の水平方向の成分xおよび垂直方向の成分yとを含む対応点データを求める。
対応点データ探索部253により探索された対応点データの数が閾値に到達した場合(ステップS1003:Yes)、更新部256は、ステップS1001で入力された撮像画像と、現在選択(適用)されている補正パラメータを用いて当該撮像画像を補正した補正画像との映像ズレ量が許容値を超えているか否かを判断する(ステップS1004)。図14は、本実施形態の補正パラメータP1〜P3ごとの、任意の温度tにおける映像ズレ量(撮像画像と、当該補正パラメータを用いて当該撮像画像を補正した補正画像との映像ズレ量)を表す模式図である。ここで求める映像ズレ量は、その目的に応じて、例えば補正前後の座標間の距離でもよいし、水平方向、又は垂直方向のいずれかのズレ量でもよいが、本実施形態のようなステレオカメラの撮像画像の歪みを補正するという目的の場合には、補正前後の座標間の距離の垂直方向(縦方向)の成分をズレ量として用いるのが好ましい。また、映像ズレ量は、例えば各特徴点におけるズレ量の画像全体の平均値でもよいし、ヒストグラムによる最頻値、最小値あるいは最大値でもよい。また、ズレ量の許容値の範囲を任意的に決めておき、その許容範囲を超えていないかを確認してもよい。
図13の説明を続ける。映像ズレ量が許容値を超えている場合(ステップS1004:Yes)、更新部256は、算出部254に対して補正パラメータの算出を依頼する。この依頼を受けた算出部254は、探索された対応点データの集合に基づいて、視差dの垂直方向の成分dと、視差dの水平方向の成分d、参照画像上の位置の水平方向の成分x、および、参照画像上の位置の垂直方向の成分yとの関係を表す視差多項式を求める(ステップS1005)。この例では、算出部254は、探索された対応点データの集合から、最小二乗法により、上記式7に示す視差多項式の係数を決定する。
次に、算出部254は、ステップS1005で求めた視差多項式の係数を用いて、第1補正パラメータとして、第1撮像画像(参照画像)の座標を変換する第1多項式の係数を決定し、第2補正パラメータとして、第2撮像画像(基準画像)の座標を変換する第2多項式の係数を決定する(ステップS1006)。詳細については、以下に述べる。本実施形態では、算出部254は、ステップS1005で求めた、上記式7に示す視差多項式の係数のうち、参照画像上の位置の水平方向の成分xの1次の項の係数であるb、および、視差dの水平方向の成分dxiの1次の項の係数であるdを用いて、上記式5、上記式6に従い、両眼角度差(θ)、基線角度差(φ)を求める。これは、第1カメラ(参照カメラ)201が基線に対してφ傾き、第2カメラ(基準カメラ)202が第1カメラ201に対してθ傾いていることを示している。したがって、参照画像(第1撮像画像)を(−φ)、基準画像(第2撮像画像)を(−φ−θ)だけ回転させればよい。
算出部254は、第1撮像画像(参照画像)の回転の座標変換式を、以下の式9および式10により設定する。
Figure 0006459487
Figure 0006459487
ただし、上記式9および10において、(x,y)は、参照画像上の変換前の座標を示し、(x’,y’)は、参照画像上の変換後の座標を示す。
また、算出部254は、第2撮像画像(基準画像)の回転の座標変換式を、以下の式11および式12により設定する。
Figure 0006459487
Figure 0006459487
ただし、上記式11および12において、(x,y)は、基準画像上の変換前の座標を示し、(x’,y’)は、基準画像上の変換後の座標を示す。
さらに、並進や、台形歪みによる撮像画像の縦方向(垂直方向)の座標のずれに対応するため、参照画像用の変換式である上記式10には、上記式8の多項式近似結果の係数a、e、f及びgの項を加えて、以下の式13を得る。
Figure 0006459487
本来は、これらの項は、φだけ回転する前の座標系でのずれ量ではあるが、φの絶対値が小さい場合には、近似的にそのまま加算してもよい。以上より、第1撮像画像(参照画像)を補正するための第1補正パラメータとなる上記式8の座標変換式の係数(a・・・b)は、以下の式14で表すことができる。
Figure 0006459487
また、第2撮像画像(基準画像)を補正するための第2補正パラメータとなる上記式8の座標変換式の係数(a・・・b)は、以下の式15で表すことができる。
Figure 0006459487
ここでは、xの0次の項及び2次の項a、a及びaは計測できないため、すべて0とした。他の計測方法によってa、a及びaを決定すれば、より精度を向上させることができる。以下、上記式14の第1補正パラメータにより決定される多項式を「第1多項式」と称する場合がある。また、上記式15の第2補正パラメータにより決定される多項式を「第2多項式」と称する場合がある。
算出部254は、以上のようにして補正パラメータ(第1補正パラメータ、第2補正パラメータ)を算出する。
次に、更新部256は、第3取得部255に対して温度情報の取得を指示する。この指示を受けた第3取得部255は、温度検出部240から温度情報を取得する(ステップS1007)。次に、更新部256は、ステップS1007で取得された温度情報が示す温度(現在のステレオカメラの温度に相当)と、ステップS1006で算出された第1補正パラメータおよび第2補正パラメータを対応付けて、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報を更新する(ステップS1008)。例えばステップS1007で取得された温度情報が示す温度と、上述の対応情報内の複数種類の温度(t1〜t3)のうちの温度t1との差が基準値以内(両者が一致する場合も含む)である場合、補正パラメータ記憶部211に記憶されている対応情報のうち温度t1と補正パラメータとの対応関係については、温度t1に対して、ステップS1006で算出された補正パラメータが対応付けられた情報に更新(変更)されるという具合である。
以上に説明したように、本実施形態では、補正パラメータ記憶部211に記憶された上述の対応情報を随時更新していく。すなわち、本実施形態によれば、経時劣化に起因する撮像画像の歪みの傾向の変化が反映された対応情報を用いて撮像画像の補正を行うことができるので、補正パラメータ記憶部211に記憶された対応情報が固定(デフォルトのまま)である形態に比べて、より高精度に撮像画像の歪みを補正することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。また、上述の実施形態に示される全構成要素から幾つかを任意に組み合わせることもできる。
例えば上述の各実施形態では、撮像装置10と画像処理装置20とは別々の装置で構成されているが、これに限らず、例えば上述の撮像装置10の機能と、上述の画像処理装置20の機能とを有する1つの装置で構成されてもよい。
また、上述した画像処理装置20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等の不揮発性の記録媒体に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 システム
10 撮像装置
20 画像処理装置
201 第1カメラ
202 第2カメラ
210 補正パラメータ処理部
211 補正パラメータ記憶部
221 第1の画像補正部
222 第2の画像補正部
230 視差計算部
251 第1取得部
252 第2取得部
253 対応点データ探索部
254 算出部
255 第3取得部
256 更新部
257 選択部
特許第4858263号公報 特開2012−147281号公報

Claims (11)

  1. ステレオカメラを構成する第1カメラおよび第2カメラのうち前記第1カメラによる撮像で得られた第1撮像画像を取得する第1取得部と、
    前記第2カメラによる撮像で得られた第2撮像画像を取得する第2取得部と、
    前記第2撮像画像内の複数の特徴点ごとに、前記第1撮像画像上の当該特徴点の位置と前記第2撮像画像上の当該特徴点の位置との差を示す視差の第1方向の成分および前記第1方向に直交する第2方向の成分を少なくとも含む対応点データを求める対応点データ探索部と、
    探索された前記対応点データの集合に基づいて、前記第1撮像画像を補正するための第1補正パラメータ、および、前記第2撮像画像を補正するための第2補正パラメータを算出する算出部と、
    前記ステレオカメラの温度を示す温度情報を取得する第3取得部と、
    複数種類の温度ごとに、前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けた対応情報を記憶する補正パラメータ記憶部と、
    前記第3取得部により取得された前記温度情報が示す温度と、前記算出部により算出された前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けて、前記補正パラメータ記憶部に記憶された前記対応情報を更新する更新部と、を備える、
    画像処理装置。
  2. 前記対応情報に基づいて、前記第3取得部により取得された前記温度情報が示す温度に対応する温度に対応付けられた前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを選択する選択部と、
    前記選択部により選択された前記第1補正パラメータを用いて前記第1撮像画像を補正する第1補正部と、
    前記選択部により選択された前記第2補正パラメータを用いて前記第2撮像画像を補正する第2補正部と、を備える、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記選択部は、前記対応情報内の前記複数種類の温度のうち、前記第3取得部により取得された前記温度情報が示す温度との差が基準値以内の温度に対応付けられた前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを選択する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記選択部は、一定時間が経過するたびに、前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを選択する、
    請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記選択部は、前記第3取得部により取得された前記温度情報が示す温度の変化量が閾値を超えた場合、前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを選択する、
    請求項2または3に記載の画像処理装置。
  6. 前記更新部は、前記選択部により選択された前記第1補正パラメータを用いて前記第1撮像画像を補正した第1補正画像と、該第1撮像画像とのズレ量が許容値を超える場合、または、前記選択部により選択された前記第2補正パラメータを用いて前記第2撮像画像を補正した第2補正画像と、該第2撮像画像とのズレ量が許容値を超える場合、前記第3取得部により取得された前記温度情報が示す温度と、前記算出部により算出された前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けて、前記補正パラメータ記憶部に記憶された前記対応情報を更新する、
    請求項2乃至5のうちの何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記算出部は、探索された前記対応点データの数が閾値に到達した場合、探索された前記対応点データの集合に基づいて、前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを算出する、
    請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記対応点データは、前記視差の前記第1方向の成分および前記第2方向の成分と、前記第1撮像画像上の前記特徴点の像位置の前記第1方向の成分および前記第2方向の成分とを含み、
    前記算出部は、
    探索された前記対応点データの集合に基づいて、前記視差の前記第2方向の成分と、前記視差の前記第1方向の成分、前記第1撮像画像上の位置の前記第1方向の成分、および、前記第1撮像画像上の位置の前記第2方向の成分との関係を表す視差多項式を求め、
    前記視差多項式の係数を用いて、前記第1補正パラメータとして、前記第1撮像画像の座標を変換する第1多項式の係数を決定し、前記第2補正パラメータとして、前記第2撮像画像の座標を変換する第2多項式の係数を決定する、
    請求項1乃至7のうちの何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記算出部は、探索された前記対応点データの集合から、最小二乗法により、前記視差多項式の係数を決定する、
    請求項8に記載の画像処理装置。
  10. ステレオカメラを構成する第1カメラおよび第2カメラのうち前記第1カメラによる撮像で得られた第1撮像画像を取得する第1取得ステップと、
    前記第2カメラによる撮像で得られた第2撮像画像を取得する第2取得ステップと、
    前記第2撮像画像内の複数の特徴点ごとに、前記第1撮像画像上の当該特徴点の位置と前記第2撮像画像上の当該特徴点の位置との差を示す視差の第1方向の成分および前記第1方向に直交する第2方向の成分を少なくとも含む対応点データを求める対応点データ探索ステップと、
    探索された前記対応点データの集合に基づいて、前記第1撮像画像を補正するための第1補正パラメータ、および、前記第2撮像画像を補正するための第2補正パラメータを算出する算出ステップと、
    前記ステレオカメラの温度を示す温度情報を取得する第3取得ステップと、
    前記第3取得ステップにより取得された前記温度情報が示す温度に対応する温度と、前記算出ステップにより算出された前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けて、複数種類の温度ごとに、前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けた対応情報を記憶する補正パラメータ記憶部に記憶された前記対応情報を更新する更新ステップと、を含む、
    画像処理方法。
  11. コンピュータに、
    ステレオカメラを構成する第1カメラおよび第2カメラのうち前記第1カメラによる撮像で得られた第1撮像画像を取得する第1取得ステップと、
    前記第2カメラによる撮像で得られた第2撮像画像を取得する第2取得ステップと、
    前記第2撮像画像内の複数の特徴点ごとに、前記第1撮像画像上の当該特徴点の位置と前記第2撮像画像上の当該特徴点の位置との差を示す視差の第1方向の成分および前記第1方向に直交する第2方向の成分を少なくとも含む対応点データを求める対応点データ探索ステップと、
    探索された前記対応点データの集合に基づいて、前記第1撮像画像を補正するための第1補正パラメータ、および、前記第2撮像画像を補正するための第2補正パラメータを算出する算出ステップと、
    前記ステレオカメラの温度を示す温度情報を取得する第3取得ステップと、
    前記第3取得ステップにより取得された前記温度情報が示す温度に対応する温度と、前記算出ステップにより算出された前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けて、複数種類の温度ごとに、前記第1補正パラメータおよび前記第2補正パラメータを対応付けた対応情報を記憶する補正パラメータ記憶部に記憶された前記対応情報を更新する更新ステップと、を実行させるためのプログラム。
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