JP6680335B2 - ステレオカメラ、車両、算出方法及びプログラム - Google Patents

ステレオカメラ、車両、算出方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は校正方法、校正装置及びプログラムに関する。
被写体までの距離を計測できるステレオカメラが利用されている。例えば自動車に搭載されたステレオカメラ(以下「車載ステレオカメラ」という。)により、車両前方の被写体までの距離を計測して、自動車を制御する技術が実用化されている。例えば車載ステレオカメラが計測した距離は、自動車の衝突防止や車間距離の制御等の目的で、運転者への警告、ブレーキ及びステアリング等の制御に利用されている。
一般に、車載ステレオカメラは自動車のフロントガラス内側に設置することが多い。これは、車載ステレオカメラを車外に設置すると、防水及び防塵などの点でより高い耐久性が必要になるためである。車内に設置されたステレオカメラは、車外の風景をフロントガラス越しに撮影する。一般に、フロントガラスは複雑な曲面形状を有し、またカメラ内のレンズのような光学部品と比べ、形状にゆがみを持つ。そのためフロントガラスは、フロントガラス越しに撮影された画像に歪みを生じさせる。
ステレオカメラにより取得した撮影画像を補正する技術は従来から知られている。例えば特許文献1には、ステレオカメラを構成する一対のカメラから出力された一対の画像データのそれぞれを、一方の画像データと他方の画像データとの座標のずれに基づく校正パラメータを用いて変換することにより、ステレオカメラの光学的な歪み及び位置的なずれを画像処理によって調整する装置が開示されている。
しかしながら従来の技術では、一対の画像データ間の被写体の像の視差(相対位置)のずれ(以下「相対位置ずれ」という。)は正しい視差に校正できるが、フロントガラス等の透明体の影響による画像データ上の被写体の像の座標のずれ(以下「絶対位置ずれ」という。)は正しい座標に校正できなかった。そのため被写体の像の視差から算出された被写体までの距離と、画像データ上の被写体の像の座標から被写体の位置を示す3次元座標を算出すると、当該3次元座標に誤差が発生してしまう問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、透明体の影響による画像データ上の絶対位置ずれを高精度に校正することができる校正方法、校正装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1カメラと、当該第1カメラから所定距離離れた位置に配置された第2カメラとを備え、距離情報を算出するステレオカメラであって、前記第1カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第1撮影画像と、前記第2カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第2撮影画像と、前記第1カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第3撮影画像と、前記第1カメラと前記透明体の相対的な位置関係が前記第3撮影画像を撮像する際の位置関係と同じ状態で、前記第2カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第4撮影画像と、前記第1撮影画像と前記第3撮影画像とに基づいて算出された第1パラメータと、前記第2撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第2パラメータと、前記第3撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第3パラメータと、前記第3パラメータと前記第1パラメータとに基づいて算出された第4パラメータを記憶する記憶部と、前記第4パラメータ、前記第1及び第2カメラが前記所定距離離れた状態で、前記第1及び第2カメラが撮像した画像に基づいて前記距離情報を算出する算出部と、を備える。
本発明によれば、透明体の影響による画像データ上の絶対位置ずれを高精度に校正することができるという効果を奏する。
図1はステレオカメラを使用した距離の計測原理を説明するための図である。 図2Aは被写体の像の理想的な検出位置を示す図である。 図2Bは被写体の像の検出位置のずれを示す図である。 図3Aは被写体の像及び視差の理想の状態を示す図である。 図3Bはフロントガラスによる光の屈折の影響で被写体の像の絶対位置ずれを示す図である。 図3Cは図3Bの基準画像の像の位置を基準にして視差を算出する場合を示す図である。 図3Dは視差が理想視差Dになるように比較画像を校正する場合を示す図である。 図3Eは被写体の像の位置の絶対位置ずれが校正できていないことを示す図である。 図4は第1実施形態の校正方法の実施環境(フロントガラス無)の例を示す図である。 図5は校正用チャートのパターンの例を示す図である。 図6は第1実施形態の校正方法の実施環境(フロントガラス有)の例を示す図である。 図7は第1実施形態の情報処理装置の構成の例を示す図である。 図8は第1実施形態の校正方法の例を示すフローチャートである。 図9は第2実施形態の情報処理装置の構成の例を示す図である。 図10は第2実施形態の校正方法の例を示すフローチャートである。 図11は第3実施形態の視差算出装置の構成の例を示す図である。 図12は第3実施形態の視差算出方法の例を示すフローチャートである。 図13は第4実施形態のステレオカメラの構成の例を示す図である。 図14は第4実施形態のステレオカメラを車載ステレオカメラとして使用する例を示す図である。 図15は情報処理装置及び視差算出装置のハードウェア構成の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、校正方法、校正装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、校正対象の撮影装置が車載ステレオカメラである場合を例にして説明する。車載ステレオカメラにより撮影された撮影画像の位置ずれには、絶対位置ずれ及び相対位置ずれがある。絶対位置ずれ及び相対位置ずれについて説明するため、まず視差と、視差を利用した距離計測原理について説明する。視差はステレオカメラが撮影した撮影画像を使用して算出する。図1はステレオカメラを使用した距離の計測原理を説明するための図である。図1の例では、第1カメラ1(焦点距離f、光学中心O、撮像面S)がZ軸を光軸方向として配置されている。また第2カメラ2(焦点距離f、光学中心O、撮像面S)がZ軸を光軸方向として配置されている。第1カメラ1及び第2カメラ2はX軸に対して平行に、距離B(基線長)だけ離れた位置に配置される。
第1カメラ1の光学中心Oから光軸方向に距離dだけ離れた位置にある被写体Aは、直線A−Oと撮像面Sの交点であるPに像を結ぶ。一方、第2カメラ2では、同じ被写体Aが、撮像面S上の位置Pに像を結ぶ。以下、撮像面Sから取得された撮影画像を「比較画像」という。また撮像面Sから取得された撮影画像を「基準画像」という。
ここで第2カメラ2の光学中心Oを通り、直線A−Oと平行な直線と、撮像面Sとの交点をP’とする。またP’とPの距離をDとする。距離Dは同じ被写体の像を2台のカメラで撮影した画像上での位置のずれ量(視差)を表す。三角形A−O−Oと三角形O−P’−Pとは相似である。そのためd=B×f/Dが成り立つ。すなわち基線長B、焦点距離f及び視差Dから、被写体Aまでの距離dを求めることができる。
以上が、ステレオカメラによる距離計測原理である。しかしながら透明体を介して被写体を撮影するステレオカメラ(フロントガラスを介して被写体を撮影する車載ステレオカメラなど)の場合、透明体の影響により撮影画像上の被写体の像の位置にずれ(上述の絶対位置ずれ)が生じる。
図2Aは被写体の像の理想的な検出位置を示す図である。図2Aではレンズ11(光学系)を簡単のためピンホールカメラとみなしている。レンズ11の光軸上に被写体13が存在していた場合、光線は光軸14と同じ方向に直進していき、そのままセンサ12上に到達する。すなわち被写体13の像は光軸の位置に対応する位置で検出される。
図2Bは被写体の像の検出位置のずれを示す図である。図2Bは図2Aのレンズ11の前面にフロントガラス15が設置されている場合の例である。被写体13から出射された光線はフロントガラス15の前後面で屈折し、最終的にフロントガラスがない場合に到達していた像位置(図2A参照)からΔFr分だけずれて到達する。すなわち被写体13の像は光軸の位置に対応する位置からΔFr分だけずれて検出される。
このΔFrはステレオカメラの片眼のカメラ毎に発生する。ここで理想的な視差(以下、「理想視差」という。)と、ステレオカメラが取得した一対の画像データから得られた視差とに基づいて画像データを校正すると、被写体の像の視差のずれ(相対位置ずれ)は正しい視差に校正できるが、被写体の像の座標のずれ(ΔFr:絶対位置ずれ)が校正できないことについて説明する。
図3A〜Eは被写体の像の視差のずれ(上述の相対位置ずれ)は正しい視差に校正できるが、被写体の像の位置のずれ(上述の絶対位置ずれ)が正しい位置に校正できない校正の原理を説明するための図である。図3A〜Eの比較画像は第1カメラ1により撮影された撮影画像である。図3A〜Eの基準画像は第2カメラ2により撮影された撮影画像である。
図3Aは被写体の像及び視差の理想の状態を示す図である。比較画像では被写体の像の位置は(5,7)である。一方、基準画像では被写体の像の位置は(5,4)である。すなわち理想視差Dは3である。
図3Bはフロントガラスによる光の屈折の影響で被写体の像の絶対位置ずれを示す図である。比較画像では被写体の像は(7,9)に現れている。すなわち理想状態からのずれの大きさは縦方向に2、横方向に2である。一方、基準画像では被写体の像は(6,3)に現れている。すなわち理想状態からのずれの大きさは縦方向に1、横方向に1である。
図3Cは図3Bの基準画像の像の位置を基準にして視差を算出する場合を示す図である。比較画像において、基準画像の像の位置と同じ位置である(6,3)に基準となる像をとる。図3Cの状態では視差は縦方向に1、横方向に6である。つまり被写体の像の絶対位置ずれの影響により、理想視差とのずれ(相対位置ずれ)が縦方向に1、横方向に3生じている。
図3Dは視差が理想視差Dになるように比較画像を校正する場合を示す図である。ステレオカメラの撮影対象として距離が既知の校正用チャートを利用すると、理想視差Dが算出できる。従来のステレオカメラ校正方法では、距離が既知の校正用チャートを被写体として含む基準画像の像の位置(6,3)を基準として視差が3(理想視差D)になるように、距離が既知の校正用チャートを被写体として含む比較画像の像の位置を校正する。すなわち従来のステレオカメラ校正方法は、比較画像の像の位置が(7,9)から(6,6)になるように比較画像を校正する。この校正により比較画像と基準画像とから理想視差Dを算出できるようにする。
図3Eは被写体の像の位置の絶対位置ずれが校正できていないことを示す図である。比較画像の像の位置(6,6)は理想状態の位置(5,7)から縦方向に1、横方向に1ずれたままである。また基準画像の像の位置(6,3)は理想状態の位置(5,4)から縦方向に1、横方向に1ずれたままである。以上のように、一対の画像データを使用して、視差が理想視差Dになるように画像データを校正しても、被写体の像の位置が正しい位置に校正できない。
以下、第1実施形態の校正方法によると、被写体の像の位置をほぼ理想状態の位置に校正することができることについて説明する。
第1実施形態の校正方法では、フロントガラス15が無い状態で校正用チャートを撮影して取得した撮影画像(比較画像及び基準画像)と、フロントガラス15が有る状態で校正用チャートを撮影して取得した撮影画像(比較画像及び基準画像)と、を使用する。以下、フロントガラスが無い状態で撮影された比較画像を第1比較画像という。またフロントガラスが無い状態で撮影された基準画像を第1基準画像という。またフロントガラスが有る状態で撮影された比較画像を第2比較画像という。またフロントガラスが有る状態で撮影された基準画像を第2基準画像という。
図4は第1実施形態の校正方法の実施環境(フロントガラス15無)の例を示す図である。校正用チャート60(校正用具)はステレオカメラ30の撮影範囲に入るように設置する。校正用チャート60は、比較画像上の点に対応する基準画像上の対応点を検出し易くするためのパターン等を有する。
図5は校正用チャート60のパターンの例を示す図である。図5は校正用チャート60のパターンがチェッカーパターンの場合である。図5のチェッカーパターンの格子点のピッチは小さいほど特徴点(対応点)が多くなり、後述の情報処理装置50がフロントガラス15に起因する局所的な絶対位置ずれを正確に検出することができる。一方、格子点のピッチを小さくすると後述の対応点検索処理で対応点を誤検出する可能性が高くなるため、格子点のピッチを小さくする場合は不規則な細かい模様のパターンを用いてもよい。しかしながら細かい模様のパターンを用いるほど、後述の情報処理装置50で扱う情報量が大きくなるため、後述の情報処理装置50の処理が重くなる。また校正用チャート60は撮影画像の全体に映るように十分大きなサイズであることが好ましい。これにより後述の情報処理装置50が撮影画像全体の特徴点(対応点)の情報を用いることができるので、フロントガラス15に起因する正確な絶対位置ずれを取得することができる。なお校正用チャート60のパターンの形状はチェッカーパターンに限られず任意でよい。例えば校正用チャート60のパターンの形状は円形パターン等でもよい。
図4に戻り、ステレオカメラ30はフロントガラスが無い状態で校正用チャート60を撮影して第1比較画像及び第1基準画像を取得する。第1比較画像は第1カメラ1(図1参照)により撮影される。第1基準画像は第2カメラ2(図1参照)により撮影される。第1比較画像及び第1基準画像は、校正装置としての情報処理装置50に入力される。
図6は第1実施形態の校正方法の実施環境(フロントガラス15有)の例を示す図である。図6の実施環境は、図4の実施環境の自動車にフロントガラス15を取り付けた場合である。すなわち図4及び図6の実施環境の違いはフロントガラス15の有無だけである。ステレオカメラ30はフロントガラス15が有る状態で校正用チャート60を撮影して第2比較画像及び第2基準画像を取得する。第2比較画像及び第2基準画像は、校正装置としての情報処理装置50に入力される。
第1比較画像及び第2比較画像は、情報処理装置50がステレオカメラ30の第1カメラ1の絶対位置のずれを校正する補正パラメータを決定するために用いられる。また第1基準画像及び第2基準画像は、情報処理装置50がステレオカメラ30の第2カメラ2の絶対位置のずれを校正する補正パラメータを決定するために用いられる。
図7は第1実施形態の情報処理装置50の構成の例を示す図である。第1実施形態の情報処理装置50は受付部51、判定部52、絶対位置ずれ算出部53、補正パラメータ算出部54及び記憶制御部55を備える。
受付部51は、フロントガラス15を介さずに校正用チャート60を撮影した第1撮影画像(第1比較画像及び第1基準画像)を、ステレオカメラ30から受け付ける。受付部51は第1撮影画像(第1比較画像及び第1基準画像)を判定部52に入力する。また受付部51は、フロントガラス15を介して校正用チャート60を撮影した第2撮影画像(第2比較画像及び第2基準画像)を、ステレオカメラ30から受け付ける。受付部51は第2撮影画像(第2比較画像及び第2基準画像)を判定部52に入力する。
判定部52は受付部51から第1撮影画像(第1比較画像及び第1基準画像)を受け付ける。判定部52は、第1撮影画像に信頼性があるか否かを判定する。判定部52は、例えば第1撮影画像に含まれる校正用チャート60上のパターンの像の白輝度を抽出する。校正用チャート60上のパターンの像に輝度ムラが発生していると、後述の対応点探索処理の精度に影響が発生するため、判定部52は輝度ムラが第1撮影画像全域で顕著に発生しているか否かを判定する。判定部52は、例えば輝度ムラが第1撮影画像全域で顕著に発生していない場合、第1撮影画像に信頼性があると判定する。判定部52は第1撮影画像に信頼性がある場合、第1撮影画像を絶対位置ずれ算出部53に入力する。
同様に判定部52は受付部51から第2撮影画像(第2比較画像及び第2基準画像)を受け付ける。判定部52は第2撮影画像に信頼性があるか否かを判定する。判定部52は、例えば第2撮影画像上の輝度の差異が正常であるか否かを判定する。これにより判定部52はフロントガラス15上にゴミが付着していた場合等を特定する。フロントガラス15上にゴミ等が付着していると、後述の対応点探索処理の精度に影響が発生する。判定部52は、例えば第2撮影画像上の輝度の差異が正常である場合、第2撮影画像に信頼性があると判定する。判定部52は第2撮影画像に信頼性がある場合、第2撮影画像を絶対位置ずれ算出部53に入力する。
絶対位置ずれ算出部53は判定部52から第1撮影画像(第1比較画像及び第1基準画像)、及び第2撮影画像(第2比較画像及び第2基準画像)を受け付ける。絶対位置ずれ算出部53は第1カメラ1の絶対位置ずれ、及び第2カメラ2の絶対位置ずれを算出する。第1カメラ1及び第2カメラ2の絶対位置ずれの算出方法は同様なので、第1比較画像及び第2比較画像を利用した第1カメラ1の絶対位置ずれの算出方法について説明する。
絶対位置ずれ算出部53は第1比較画像の校正用チャート60の像の座標と、第2比較画像の校正用チャート60の像の座標と、に基づいて、絶対位置ずれ(フロントガラス15に起因する被写体の像の座標のずれ)を算出する。具体的には、絶対位置ずれ算出部53は、第1比較画像の各特徴点に対応する第2比較画像の各特徴点(各対応点)を、x方向及びy方向の2次元方向に検索する(対応点検索処理)。当該特徴点は校正用チャート60のパターンの像を利用して絶対位置ずれ算出部53により決定される。絶対位置ずれ算出部53は第1比較画像の特徴点の座標(x1,y1)と、第1比較画像の当該特徴点に対応する第2比較画像の特徴点(対応点)の座標(x2,y2)と、の差(Δx,Δy)を、第1カメラ1の当該特徴点付近の絶対位置ずれとして算出する。絶対位置ずれ算出部53は第1カメラ1の絶対位置ずれを補正パラメータ算出部54に入力する。
また絶対位置ずれ算出部53は第2カメラ2の絶対位置ずれを、第1カメラ1の絶対位置ずれと同様にして算出し、第2カメラ2の絶対位置ずれを補正パラメータ算出部54に入力する。
補正パラメータ算出部54は絶対位置ずれ算出部53から第1カメラ1の絶対位置ずれ及び第2カメラ2の絶対位置ずれを受け付ける。補正パラメータ算出部54は第1カメラ1の絶対位置ずれを校正する第1補正パラメータ、及び第2カメラ2の絶対位置ずれを校正する第2補正パラメータを算出する。第1補正パラメータ及び第2補正パラメータは、例えば絶対位置ずれを打ち消すように座標を変換する補正式の係数等である。当該補正式は、例えば絶対位置ずれが(1,2)の場合、x方向に−1、y方向に−2、座標を変換する式である。補正パラメータ算出部54は第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを記憶制御部55に入力する。
記憶制御部55は補正パラメータ算出部54から第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを受け付ける。記憶制御部55は第1補正パラメータ及び第2補正パラメータをステレオカメラ30に記憶する。記憶制御部55は、例えば有線又は無線によりステレオカメラ30に第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを送信することにより、ステレオカメラ30に第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを記憶する。なお第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを着脱可能な記憶媒体等に記憶し、当該記憶媒体を介してステレオカメラ30に第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを記憶してもよい。
次に第1実施形態の校正方法について説明する。図8は第1実施形態の校正方法の例を示すフローチャートである。ステレオカメラ30はフロントガラス15が無い状態(図4参照)で校正用チャート60を撮影して第1撮影画像(第1比較画像及び第1基準画像)を取得する(ステップS1)。次に、情報処理装置50(判定部52)はステップS1で取得された第1撮影画像に信頼性があるか否かを判定する(ステップS2)。情報処理装置50は第1撮影画像の信頼性を、例えば輝度ムラが第1撮影画像全域で顕著に発生しているか否かにより判定する。
信頼性がない場合(ステップS2、No)、実施環境の調整が行われ(ステップS3)、ステップS1に戻る。実施環境の調整は、例えば校正用チャート60の位置や向きの調整等である。信頼性がある場合(ステップS2、Yes)、フロントガラス15が自動車に設置される(ステップS4)。すなわち第1実施形態の校正方法の実施環境を図6の状態にする。
次に、ステレオカメラ30はフロントガラス15が有る状態(図6参照)で校正用チャート60を撮影して第2撮影画像(第2比較画像及び第2基準画像)を取得する(ステップS5)。次に、情報処理装置50(判定部52)はステップS5で取得された第2撮影画像に信頼性があるか否かを判定する(ステップS6)。情報処理装置50は第2撮影画像の信頼性を、例えば第2撮影画像上の輝度の差異が正常であるか否かにより判定する。
信頼性がない場合(ステップS6、No)、実施環境の調整が行われ(ステップS7)、ステップS1に戻る。実施環境の調整は、例えばフロントガラス15の再設置等である。なお実施環境の調整(ステップS7)が軽微な場合、ステップS1に戻らずにステップS4からやり直してもよい。
信頼性がある場合(ステップS6、Yes)、情報処理装置50(絶対位置ずれ算出部53)は、第1比較画像及び第2比較画像を参照して、上述の方法で第1カメラ1の絶対位置ずれを算出し、第1基準画像及び第2基準画像を参照して、上述の方法で第2カメラ2の絶対位置ずれを算出する(ステップS8)。
次に、情報処理装置50(補正パラメータ算出部54)は第1カメラ1の絶対位置ずれを校正する第1補正パラメータ、及び第2カメラ2の絶対位置ずれを校正する第2補正パラメータを算出する(ステップS9)。第1補正パラメータ及び第2補正パラメータは、例えば絶対位置ずれを打ち消すように座標を変換する補正式の係数等である。
次に、情報処理装置50(記憶制御部55)は第1補正パラメータ及び第2補正パラメータをステレオカメラ30に記憶する。記憶制御部55は、例えば有線又は無線によりステレオカメラ30に第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを送信することにより、ステレオカメラ30に第1補正パラメータ及び第2補正パラメータを記憶する(ステップS10)。
以上説明したように、第1実施形態の校正方法は、フロントガラス15が無い状態で撮影した第1撮影画像(第1比較画像及び第1基準画像)と、フロントガラス15が有る状態で撮影した第2撮影画像(第2比較画像及び第2基準画像)と、を取得する。そして第1比較画像の各特徴点に対応する第2比較画像の各特徴点(各対応点)との差を、第1カメラ1の当該各特徴点付近の絶対位置ずれとして算出する。同様に第1基準画像の各特徴点に対応する第1基準画像の各特徴点(各対応点)との差を、第2カメラ2の当該各特徴点付近の絶対位置ずれとして算出する。第1実施形態の校正方法は、このようにして算出された第1カメラ1(第2カメラ2)の絶対位置ずれに基づいて第1補正パラメータ(第2補正パラメータ)を算出するので、第1補正パラメータ(第2補正パラメータ)により第1カメラ1(第2カメラ2)のフロントガラス15の影響による絶対位置ずれを校精度に校正することができる。
なお第1実施形態の説明では、校正対象の撮影装置を自動車に搭載されるステレオカメラ30として説明した。しかしながら第1実施形態の校正方法は、カメラ毎に独立に行うことができるので、校正対象の撮影装置のカメラの数は任意でよい。例えば校正対象の撮影装置は単眼カメラでもよい。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。校正対象の撮影装置がステレオカメラ30の場合は、物体に搭載するステレオカメラ30の組み付け公差の影響等によっても、上述の図3A〜図3Eで説明した相対位置ずれが発生する。実施形態の校正方法により算出した第1補正パラメータ(第2補正パラメータ)により、第2比較画像(第2基準画像)の絶対位置ずれを補正した後に、更に図3Dで説明した校正を行うようにステレオカメラ30の第1補正パラメータを更新すれば、組み付け公差の影響等による相対位置ずれも校正することができる。第2実施形態ではステレオカメラ30の絶対位置ずれ及び相対位置ずれを校正する場合について説明する。
図9は第2実施形態の情報処理装置50の構成の例を示す図である。第2実施形態の情報処理装置50は受付部51、判定部52、絶対位置ずれ算出部53、補正パラメータ算出部54、記憶制御部55及び相対位置ずれ算出部56を備える。第2実施形態の情報処理装置50は、第1実施形態の情報処理装置50の構成に相対位置ずれ算出部56が追加されている。第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の説明については省略し、物体に搭載するステレオカメラ30の組み付け公差の影響等による相対位置ずれを校正する処理について説明する。
<絶対位置ずれ算出部53が使用される場合の動作>
まず第2実施形態の情報処理装置50はフロントガラス15の影響による絶対値ずれを校正するため、絶対位置ずれ算出部53及び補正パラメータ算出部54により第1及び第2補正パラメータを算出し、記憶制御部55によりステレオカメラ30に記憶する(図8参照)。絶対位置ずれ算出部53が使用される場合の情報処理装置50の動作は第1実施形態と同じなので説明を省略する。
<相対位置ずれ算出部56が使用される場合の動作>
次に第2実施形態の情報処理装置50は、フロントガラス15の絶対位置ずれの影響を校正した後の撮影画像をステレオカメラ30から受け付け、相対位置ずれ算出部56及び補正パラメータ算出部54により、ステレオカメラ30の組み付け公差の影響等による相対位置ずれを校正するパラメータ(後述の第3パラメータ)を算出する。以下、相対位置ずれ算出部56が使用される場合の情報処理装置50の動作について詳細に説明する。
受付部51は第1補正パラメータにより絶対位置ずれが校正された第2比較画像(第1カメラ1がフロントガラス15を介して校正用チャート60を撮影した比較画像)と、第2補正パラメータにより絶対位置ずれが校正された第2基準画像(第2カメラ2がフロントガラス15を介して校正用チャート60を撮影した基準画像)と、をステレオカメラ30から受け付ける。
判定部52は第1補正パラメータ(第2補正パラメータ)により絶対位置ずれが校正された第2比較画像(第2基準画像)に信頼性があるか否かを判定する。信頼性の判定方法の説明は第1実施形態と同様のため省略する。判定部52は第2比較画像(第2基準画像)に信頼性がある場合、第2比較画像(第2基準画像)を相対位置ずれ算出部56に入力する。
相対位置ずれ算出部56は、第2比較画像の各特徴点に対応する第2基準画像の各特徴点(各対応点)を検索することにより視差(Dx,Dy)を算出する。そして相対位置ずれ算出部56は当該視差(Dx,Dy)と、理想視差(D,0)との差を相対位置ずれとして算出する。相対位置ずれ算出部56は相対位置ずれを補正パラメータ算出部54に入力する。
補正パラメータ算出部54は第2比較画像及び第2基準画像の相対位置ずれを校正する第3補正パラメータを算出する。第3補正パラメータによる校正は第2比較画像に対して行われる(図3D参照)。第3補正パラメータは、例えば相対位置ずれを打ち消すように第2比較画像の座標を変換する補正式の係数等である。補正パラメータ算出部54は絶対位置ずれを校正する第1補正パラメータと、当該第3補正パラメータと、を合わせることにより第1補正パラメータを修正し、修正後第1補正パラメータを算出する。補正パラメータ算出部54は修正後第1補正パラメータを記憶制御部55に入力する。
記憶制御部55は修正後第1補正パラメータをステレオカメラ30に記憶することにより、ステレオカメラ30に記憶されている第1補正パラメータを更新する。
次に第2実施形態の校正方法について説明する。図10は第2実施形態の校正方法の例を示すフローチャートである。情報処理装置50は第1実施形態の校正方法(図8、ステップS1〜ステップS10参照)により算出した第1補正パラメータ及び第2補正パラメータをステレオカメラ30に記憶する(ステップS11)。
ステレオカメラ30は、フロントガラス15を介して、被写体として校正用チャート60を撮影して、第2比較画像と第2基準画像とを取得する(ステップS12)。次に、ステレオカメラ30が、第2比較画像を第1補正パラメータにより校正する(ステップS13)。次に、ステレオカメラ30が、第2基準画像を第2補正パラメータにより校正する(ステップS14)。
次に、情報処理装置50は、校正された第2比較画像の被写体の像の座標と、校正された第2基準画像の被写体の像の座標との差と、理想視差Dとから、校正された第2比較画像の被写体の像と、校正された第2基準画像の被写体の像と、の視差のずれを示す相対位置ずれを校正する第3補正パラメータを算出する(ステップS15)。次に、情報処理装置50は、第1補正パラメータを第3補正パラメータにより修正することにより、修正後第1補正パラメータを算出する(ステップS16)。次に、ステレオカメラ30は修正後第1補正パラメータを記憶する(ステップS17)。
以上説明したように、第2実施形態の校正方法によれば、ステレオカメラ30の第1補正パラメータを更に修正するので、ステレオカメラ30により撮影された撮影画像に含まれる被写体の像から、被写体のより正確な位置を示す3次元情報を取得することができる。
なお上述の説明では、情報処理装置50は第1補正パラメータを第3補正パラメータにより修正したが、第2補正パラメータを第3補正パラメータにより修正してもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は第2実施形態の校正方法により算出された補正パラメータを記憶する視差算出装置である。なお稼働中の視差算出装置で補正パラメータを利用する場合は、「校正」ではなく「補正」と表記する。図11は第3実施形態の視差算出装置20の構成の例を示す図である。第3実施形態の視差算出装置20は、受付部21、第1補正部22、第2補正部23、記憶部24、算出部25及び復元部26を備える。
受付部21は第2比較画像(透明体を介して撮影された比較画像)の入力を受け付ける。受付部21は第2比較画像を第1補正部22に出力する。また受付部21は第2基準画像(透明体を介して撮影された基準画像)の入力を受け付ける。受付部21は第2基準画像を第2補正部23に出力する。
第1補正部22は第2比較画像を受付部21から受け付ける。第1補正部22は第2比較画像を、上述の修正後第1補正パラメータを使用して補正する。第1補正部22は補正後の第2比較画像を、算出部25及び復元部26に出力する。
第2補正部23は第2基準画像を受付部21から受け付ける。第2補正部23は第2基準画像を、上述の第2補正パラメータを使用して補正する。第2補正部23は補正後の第2基準画像を、算出部25及び復元部26に出力する。
記憶部24は第1補正部22が使用する修正後第1補正パラメータと、第2補正部23が使用する第2補正パラメータとを記憶する。
算出部25は第1補正部22から補正後の第2比較画像を受け付け、第2補正部23から補正後の第2基準画像を受け付ける。算出部25は補正された第2比較画像に含まれる被写体の像と、補正された第2基準画像に含まれる被写体の像とから視差を算出する。算出部25は画素毎に視差を算出し、視差を濃度値で表した視差画像を生成する。
復元部26は第1補正部22から補正後の第2比較画像を受け付け、第2補正部23から補正後の第2基準画像を受け付ける。復元部26は補正により低下した第2比較画像のMTF(Modulation Transfer Function)特性を復元させる。復元部26は第2比較画像のMTF特性を復元させることにより、解像度を向上させた第1カメラ1の輝度画像を生成する。同様に、復元部26は補正により低下した第2基準画像のMTF特性を復元させる。復元部26は第2基準画像のMTF特性を復元させることにより、解像度を向上させた第2カメラ2の輝度画像を生成する。
次にフローチャートを参照して第3実施形態の視差算出方法について説明する。図12は第3実施形態の視差算出方法の例を示すフローチャートである。受付部21は第2比較画像の入力を受け付ける(ステップS21)。次に受付部21は第2基準画像の入力を受け付ける(ステップS22)。
次に第1補正部22は第2比較画像を、修正後第1補正パラメータを使用して補正する(ステップS23)。次に第2補正部23は第2基準画像を、第2補正パラメータを使用して補正する(ステップS24)。
次に算出部25は補正された第2比較画像に含まれる被写体の像と、補正された第2基準画像に含まれる被写体の像とから視差を算出する(ステップS25)。算出部25はステップS25により算出した視差(画素毎に算出した視差)を使用して、視差を画素の濃度値で表した視差画像を生成する(ステップS26)。
以上説明したように、第3実施形態の視差算出装置20は、第1補正部22が、第2比較画像を、修正後第1補正パラメータを使用して補正する。また第2補正部23が、第2基準画像を、第2補正パラメータを使用して補正する。また算出部25が、補正された第2比較画像に含まれる被写体の像と、補正された第2基準画像に含まれる被写体の像とから視差を算出する。
これにより第3実施形態の視差算出装置20によれば、透明体の影響による画像データ上の被写体の像の座標のずれ(絶対位置ずれ)だけでなく、組み付け公差等の影響による画像データ上の被写体の像の視差のずれ(相対位置ずれ)も補正することができる。すなわち第1実施形態の視差算出装置20は、被写体の像の視差から算出された被写体までの距離と、画像データ上の被写体の像の座標と、から被写体の位置を示す3次元座標をより正確に算出することができる。
(第4実施形態)
次に第4実施形態について説明する。図13は第4実施形態のステレオカメラ30の構成の例を示す図である。第4実施形態のステレオカメラ30は、第1カメラ1、第2カメラ2、及び視差算出装置20を備える。視差算出装置20は、受付部21、第1補正部22、第2補正部23、記憶部24、算出部25及び復元部26を備える。
第4実施形態のステレオカメラ30は、第3実施形態の視差算出装置20を備えるステレオカメラである。第4実施形態のステレオカメラ30は、例えば車載ステレオカメラとして利用できる。図14は第3実施形態のステレオカメラ30を車載ステレオカメラとして使用する例を示す図である。ステレオカメラ30がフロントガラス15の内側に設置されている。これにより自動車(車両)の走行中及び停止中に、画像データ上の被写体の像の視差のずれ(相対位置ずれ)だけでなく、画像データ上の被写体の像の座標のずれ(絶対位置ずれ)も補正することができる。
第4実施形態のステレオカメラ30によれば、画像データ上の被写体の像の視差のずれ(相対位置ずれ)だけでなく、画像データ上の被写体の像の座標のずれ(絶対位置ずれ)もリアルタイムに補正することができる。すなわち第4実施形態のステレオカメラ30は、リアルタイムに、被写体の像の視差から算出された被写体までの距離と、画像データ上の被写体の像の座標と、から被写体の位置を示す3次元座標を正確に算出することができる。
最後に情報処理装置50及び視差算出装置20のハードウェア構成の例について説明する。図15は情報処理装置50及び視差算出装置20のハードウェア構成の例を示す図である。情報処理装置50及び視差算出装置20は、制御装置41、主記憶装置42、補助記憶装置43、外部IF44及び通信装置45を備える。制御装置41、主記憶装置42、補助記憶装置43、外部IF44及び通信装置45は、バス46を介して互いに接続されている。
制御装置41は補助記憶装置43から主記憶装置42に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置42はROMやRAM等のメモリである。補助記憶装置43はHDD(Hard Disk Drive)やメモリカード等である。外部IF44は他の装置とデータを送受信するためのインターフェースである。通信装置45は無線方式などにより他の装置と通信するためのインターフェースである。
情報処理装置50及び視差算出装置20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、メモリカード、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また情報処理装置50及び視差算出装置20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また情報処理装置50及び視差算出装置20が実行するプログラムを、ダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。
また情報処理装置50及び視差算出装置20のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
情報処理装置50で実行されるプログラムは、上述した各機能ブロック(受付部51、判定部52、絶対位置ずれ算出部53、補正パラメータ算出部54、記憶制御部55及び相対位置ずれ算出部56)を含むモジュール構成となっている。当該各機能ブロックは、実際のハードウェアとしては、制御装置41が記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各機能ブロックが主記憶装置42上にロードされる。すなわち、上記各機能ブロックは、主記憶装置42上に生成される。
また視差算出装置20で実行されるプログラムは、上述した各機能ブロック(受付部21、第1補正部22、第2補正部23、算出部25及び復元部26)を含むモジュール構成となっている。当該各機能ブロックは、実際のハードウェアとしては、制御装置41が記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各機能ブロックが主記憶装置42上にロードされる。すなわち、上記各機能ブロックは、主記憶装置42上に生成される。
なお、上述した情報処理装置50の各機能ブロック(受付部51、判定部52、絶対位置ずれ算出部53、補正パラメータ算出部54、記憶制御部55及び相対位置ずれ算出部56)、及び上述した視差算出装置20の各機能ブロック(受付部21、第1補正部22、第2補正部23、算出部25及び復元部26)の一部又は全部を、ソフトウェアにより実現せずに、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
1 第1カメラ
2 第2カメラ
11 レンズ(光学系)
12 センサ
13 被写体
14 光軸
15 フロントガラス
20 視差算出装置
21 受付部
22 第1補正部
23 第2補正部
24 記憶部
25 算出部
26 復元部
30 ステレオカメラ
41 制御装置
42 主記憶装置
43 補助記憶装置
44 外部IF
45 通信装置
46 バス
50 情報処理装置(校正装置)
51 受付部
52 判定部
53 絶対位置ずれ算出部
54 補正パラメータ算出部
55 記憶制御部
56 相対位置ずれ算出部
60 校正用チャート(校正用具)
特許第4109077号公報

Claims (7)

  1. 第1カメラと、当該第1カメラから所定距離離れた位置に配置された第2カメラとを備え、距離情報を算出するステレオカメラであって、
    前記第1カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第1撮影画像と、前記第2カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第2撮影画像と、前記第1カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第3撮影画像と、前記第1カメラと前記透明体の相対的な位置関係が前記第3撮影画像を撮像する際の位置関係と同じ状態で、前記第2カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第4撮影画像と、
    前記第1撮影画像と前記第3撮影画像とに基づいて算出された第1パラメータと、
    前記第2撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第2パラメータと、
    前記第3撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第3パラメータと、
    前記第3パラメータと前記第1パラメータとに基づいて算出された第4パラメータを記憶する記憶部と、
    前記第4パラメータ、前記第1及び第2カメラが前記所定距離離れた状態で、前記第1及び第2カメラが撮像した画像に基づいて前記距離情報を算出する算出部と、
    を備えるステレオカメラ。
  2. 前記第4パラメータは、前記第1カメラの撮影する画像又は前記第2カメラの撮影する画像を補正するパラメータである、請求項1に記載のステレオカメラ。
  3. 前記第4パラメータは、前記第1カメラと前記第2カメラの相対位置ずれを補正するパラメータである、
    請求項1に記載のステレオカメラ。
  4. 第1カメラと、当該第1カメラから所定距離離れた位置に配置された第2カメラとを備え、
    前記第1カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第1撮影画像と、前記第2カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第2撮影画像と、前記第1カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第3撮影画像と、前記第1カメラと前記透明体の相対的な位置関係が前記第3撮影画像を撮像する際の位置関係と同じ状態で、前記第2カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第4撮影画像と、
    前記第1撮影画像と前記第3撮影画像とに基づいて算出された第1パラメータと、
    前記第2撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第2パラメータと、
    前記第3撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第3パラメータと、
    前記第3パラメータと前記第1パラメータとに基づいて算出された第4パラメータを記憶する記憶部と、
    前記第4パラメータ、前記第1及び第2カメラが前記所定距離離れた状態で、前記第1及び第2カメラが撮像した画像に基づいて距離情報を算出する算出部と、
    を備える車両。
  5. 前記透明体は、前記車両のフロントガラスである、請求項4に記載の車両。
  6. 第1カメラと、当該第1カメラから所定距離離れた位置に配置された第2カメラとを備えるステレオカメラでの距離情報の算出方法であって、
    前記第1カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第1撮影画像と、前記第2カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第2撮影画像と、前記第1カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第3撮影画像と、前記第1カメラと前記透明体の相対的な位置関係が前記第3撮影画像を撮像する際の位置関係と同じ状態で、前記第2カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第4撮影画像と、 前記第1撮影画像と前記第3撮影画像とに基づいて算出された第1パラメータと、
    前記第2撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第2パラメータと、
    前記第3撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第3パラメータと、
    前記第3パラメータと前記第1パラメータとに基づいて算出された第4パラメータを記憶するステップと、
    前記第4パラメータ、前記第1及び第2カメラが前記所定距離離れた状態で、前記第1及び第2カメラが撮像した画像に基づいて前記距離情報を算出するステップと、
    を備える算出方法。
  7. 第1カメラと、当該第1カメラから所定距離離れた位置に配置された第2カメラとを備えるステレオカメラに搭載された制御装置に、
    前記第1カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第1撮影画像と、前記第2カメラにより透明体を介さずに被写体を撮影して得られる第2撮影画像と、前記第1カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第3撮影画像と、前記第1カメラと前記透明体の相対的な位置関係が前記第3撮影画像を撮像する際の位置関係と同じ状態で、前記第2カメラにより透明体を介して被写体を撮影して得られる第4撮影画像と、
    前記第1撮影画像と前記第3撮影画像とに基づいて算出された第1パラメータと、
    前記第2撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第2パラメータと、
    前記第3撮影画像と前記第4撮影画像とに基づいて算出された第3パラメータと、
    前記第3パラメータと前記第1パラメータとに基づいて算出された第4パラメータを記憶するステップと、
    前記第4パラメータ、前記第1及び第2カメラが前記所定距離離れた状態で、前記第1及び第2カメラが撮像した画像に基づいて距離情報を算出するステップと、
    を実行させるプログラム。
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