JP6135657B2 - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される変速機の潤滑構造に関し、車両用変速機の技術分野に属する。
手動変速機等の車両に搭載される変速機として、エンジンなどの駆動源からの駆動力がクラッチを介して入力されるプライマリシャフトと、該プライマリシャフトと平行に該プライマリシャフトより低位置に配置されたセカンダリシャフトと、該プライマリシャフトと該セカンダリシャフトとの間に設けられた複数の変速段用ギヤ列とを有し、運転者のチェンジレバー操作によって複数の変速段用ギヤ列のうちのいずれかが動力伝達状態とされることにより所定の変速段を達成するようにしたものが知られている。
このような変速機として、例えば特許文献1には、エンジンの出力軸に連結されるプライマリシャフトと、プライマリシャフトより低位置に配置されたセカンダリシャフトと、これら両シャフト間にエンジン側から1速段用ギヤ列、後退速段用ギヤ列、2速段用ギヤ列、3速段用ギヤ列、4速段用ギヤ列、5速段用ギヤ列及び6速段用ギヤ列が順に配設された変速機が開示されている。
前記特許文献1に記載の変速機では、1速段用ギヤ列及び2速段用ギヤ列はそれぞれ、プライマリシャフトに固設された駆動ギヤと、該駆動ギヤにそれぞれ噛み合うセカンダリシャフトに遊嵌合された被動ギヤとで構成され、変速機ケース内に大径の1速段用ギヤ列の被動ギヤ及び該被動ギヤより小径の2速段用ギヤ列の被動ギヤの下部に位置する歯部が共に浸るようにオイルが貯留されている。
そして、1速段用ギヤ列及び2速段用ギヤ列の被動ギヤの回転によってオイルが掻き揚げられ、この掻き揚げられたオイルを変速機ケース内の上部に配設された給油部材で受け止め、該給油部材を介して変速機ケース内の所定の被潤滑部に供給するように構成されている。
前記特許文献1に記載の変速機では、車両の停車時においても、変速機がニュートラル状態にされ且つクラッチが接続された状態では、プライマリシャフト及び該シャフトに固設された1速段用ギヤ列及び2速段用ギヤ列の駆動ギヤが回転することに伴い、セカンダリシャフトに遊嵌合された1速段用ギヤ列及び2速段用ギヤ列の被動ギヤも回転し、この回転によって掻き揚げられたオイルが所定の被潤滑部に供給され、被潤滑部に供給するオイルが確保されるようになっている。
特開2014−194247号公報
ところで、近年におけるエンジンの燃費性能向上の要請に応える一環として、変速機ケース内に貯留されるオイル量を低減し、オイルの重量の軽減や車両の走行時におけるデフリングギヤ等のギヤによるオイル掻き揚げ時の抵抗の低減を図ることが考えられている。
前記特許文献1に記載の変速機において、大径の1速段用ギヤ列の被動ギヤは下部に位置する歯部のほぼ全体が変速機ケースの底部に貯留されたオイルに浸り、これより小径の2速段用ギヤ列の被動ギヤは下部に位置する歯部のほぼ全体が液面上に位置するように、オイルの貯留レベルを下げることが考えられるが、この場合、被潤滑部へのオイルの供給量が不足するおそれがある。
そこで、本発明は、変速機ケース内の被潤滑部に供給するオイル供給量を確保しつつオイルの貯留レベルを低減させることができる変速機の潤滑構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る変速機の潤滑構造は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、駆動源からの駆動力が入力されるプライマリシャフトと、該プライマリシャフトと平行に該プライマリシャフトより低位置に配置されたセカンダリシャフトと、前記プライマリシャフトと前記セカンダリシャフトとの間に設けられ、それぞれ、前記プライマリシャフトに固設された駆動ギヤと、前記セカンダリシャフトに遊嵌合されて前記駆動ギヤに噛み合う被動ギヤとでなる1速段用ギヤ列及び2速以上の変速段用ギヤ列とを備え、変速機ケースの底部にオイルを貯留するオイル貯留部が設けられ、前記オイル貯留部から掻き揚げられたオイルを前記変速機ケース内の被潤滑部に供給する変速機の潤滑構造であって、オイルを掻き揚げる羽根部を有し、前記セカンダリシャフト上に配置されると共に前記セカンダリシャフトに遊嵌合された前記変速段用ギヤ列の被動ギヤに結合されたオイル掻き揚げ部材を備え、前記オイル掻き揚げ部材は、前記羽根部が前記変速段用ギヤ列の被動ギヤの歯部の歯先を超える外径を有するように形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の変速機の潤滑構造において、前記オイル貯留部から掻き揚げられたオイルを前記変速機ケース内の被潤滑部に供給するための給油部材を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の変速機の潤滑構造において、前記オイル掻き揚げ部材は、前記羽根部が前記1速段用ギヤ列の被動ギヤの歯部の歯先を超える外径を有するように形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3の何れか1項に記載の変速機の潤滑構造において、前記プライマリシャフト及び前記セカンダリシャフトに平行に配置されたアイドルシャフトと、前記プライマリシャフトと、前記セカンダリシャフトと、前記アイドルシャフトとの間に設けられた後退速段用ギヤ列とを備え、前記後退速段用ギヤ列は、前記変速段用ギヤ列の駆動源側に隣接して配置され、前記プライマリシャフトは、前記変速段用ギヤ列と前記後退速段用ギヤ列との間の外径が前記変速段用ギヤ列の反駆動源側の外径より小さく形成され、前記オイル掻き揚げ部材は、前記変速段用ギヤ列の被動ギヤにおける駆動源側に結合されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4の何れか1項に記載の変速機の潤滑構造において、前記セカンダリシャフトと該セカンダリシャフトに遊嵌合された前記変速段用ギヤ列の被動ギヤとを結合する同期装置を備え、前記オイル掻き揚げ部材の羽根部は、前記同期装置のスリーブを超える内径を有して軸方向に延び、前記セカンダリシャフトと前記変速段用ギヤ列の被動ギヤとが結合するように前記スリーブが移動されたときに前記スリーブと軸方向にオーバーラップするように設けられていることを特徴とする。
上記の構成により、本願の請求項1に記載の発明によれば、プライマリシャフトと該シャフトより低位置に配置されたセカンダリシャフトとの間に、プライマリシャフトに固設された駆動ギヤとセカンダリシャフトに遊嵌合された被動ギヤとでなる1速段用ギヤ列及び2速以上の変速段用ギヤ列が設けられ、セカンダリシャフト上に配置されると共にセカンダリシャフトに遊嵌合された変速段用ギヤ列の被動ギヤに結合されたオイル掻き揚げ部材は、羽根部が変速段用ギヤ列の被動ギヤの歯部の歯先を超える外径を有するように形成される。

これにより、1速段用ギヤ列の被動ギヤより小径の2速以上の変速段用ギヤ列の被動ギヤの歯部が液面上に位置し、オイル掻き揚げ部材の下部に位置する羽根部が液面下に位置するように変速機ケース内にオイルを貯留することで、1速段用ギヤ列の被動ギヤに加えてオイル掻き揚げ部材によってオイルを掻き揚げることができるので、変速機ケース内の被潤滑部に供給するオイル供給量を確保しつつオイルの貯留レベルを低減させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、オイル貯留部から掻き揚げられたオイルを変速機ケース内の被潤滑部に供給するための給油部材を備えていることにより、1速段用ギヤ列の被動ギヤ及びオイル掻き揚げ部材によって掻き揚げられたオイルを変速機ケース内の被潤滑部に確実に供給することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、オイル掻き揚げ部材は、羽根部が1速段用ギヤ列の被動ギヤの歯部の歯先を超える外径を有するように形成されることにより、1速段用ギヤ列の被動ギヤの下部に位置する歯部が液面下に位置するように変速機ケース内にオイルを貯留することで、1速段用ギヤ列の被動ギヤに加えてオイル掻き揚げ部材によってオイルを掻き揚げることができるので、オイルの貯留レベルをさらに低減させることができ、前記効果をより有効に奏することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、後退速段用ギヤ列は、変速段用ギヤ列の駆動源側に隣接して配置され、プライマリシャフトは、変速段用ギヤ列と後退速段用ギヤ列との間の外径が変速段用ギヤ列の反駆動源側の外径より小さく形成され、オイル掻き揚げ部材は、変速段用ギヤ列の被動ギヤにおける駆動源側に結合されることにより、プライマリシャフトとセカンダリシャフトの軸間距離を大きくすることなく、オイル掻き揚げ部材を配置することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、セカンダリシャフトと変速段用ギヤ列の被動ギヤとを結合する同期装置が備えられ、オイル掻き揚げ部材の羽根部は、同期装置のスリーブを超える内径を有して軸方向に延び、スリーブが移動されたときにスリーブと軸方向にオーバーラップするように設けられることにより、同期装置のスリーブと干渉することなく、オイル掻き揚げ部材によって掻き揚げられるオイル量を増大させて変速機ケース内の被潤滑部に供給するオイル供給量を増大させることができる。
本発明の実施形態に係る潤滑構造を備えた変速機の展開断面図である。 前記変速機の車両搭載状態での位置関係を示す車幅方向から見た概略図である。 前記変速機の車両搭載状態での位置関係を示す車体前後方向から見た概略図である。 給油部材の斜視図である。 給油部材の平面図である。 図3におけるY6−Y6線で切断した給油部材を示す断面図である。 図1に示す変速機の要部を拡大して示す要部拡大図である。 オイル掻き揚げ部材を示す側面図である。 オイル掻き揚げ部材の要部を拡大して示す要部拡大図である。 1−2速段用同期装置のスリーブが2速段用ギヤ列の被動ギヤ側に移動された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る潤滑構造を備えた変速機の展開断面図である。本発明の実施形態に係る変速機1は、フロントエンジン・フロントドライブ車用の横置き式の手動変速機であって、前進6速、後退1速を達成可能に構成されている。なお、以下では、変速機1の駆動源側を変速機前側、反駆動源側を変速機後側として説明を行う。
変速機1は、変速機ケース2内に、図示しないエンジンなどの駆動源の出力軸にクラッチを介して連結される入力軸としてのプライマリシャフト10と、プライマリシャフト10に平行に配置された出力軸としてのセカンダリシャフト20とが配設され、プライマリシャフト10とセカンダリシャフト20との間に変速機前側から1速段用ギヤ列G1、2速段用ギヤ列G2、3速段用ギヤ列G3、4速段用ギヤ列G4、5速段用ギヤ列G5、及び6速段用ギヤ列G6が設けられている。
1速段用ギヤ列G1は、プライマリシャフト10に固設された1速段用駆動ギヤ11と、セカンダリシャフト20に遊嵌合されて、1速段用駆動ギヤ11に噛み合う1速段用被動ギヤ21とで構成されている。
2速段用ギヤ列G2は、プライマリシャフト10に固設された2速段用駆動ギヤ12と、セカンダリシャフト20に遊嵌合されて、2速段用駆動ギヤ12に噛み合う2速段用被動ギヤ22とで構成されている。
3速段用ギヤ列G3は、プライマリシャフト10に遊嵌合された3速段用駆動ギヤ13と、セカンダリシャフト20に固設されて、3速段用駆動ギヤ13に噛み合う3速段用被動ギヤ23とで構成されている。
4速段用ギヤ列G4は、プライマリシャフト10に遊嵌合された4速段用駆動ギヤ14と、セカンダリシャフト20に固設されて、4速段用駆動ギヤ14に噛み合う4速段用被動ギヤ24とで構成されている。
5速段用ギヤ列G5は、プライマリシャフト10に遊嵌合された5速段用駆動ギヤ15と、セカンダリシャフト20に固設されて、5速段用駆動ギヤ15に噛み合う5速段用被動ギヤ25とで構成されている。
6速段用ギヤ列G6は、プライマリシャフト10に遊嵌合された6速段用駆動ギヤ16と、セカンダリシャフト20に固設されて、6速段用駆動ギヤ16に噛み合う6速段用被動ギヤ26とで構成されている。
1速段用ギヤ列G1から6速段用ギヤ列G6の前進変速段用ギヤ列の駆動ギヤは、変速段が大きくなるにつれて外径が大きく形成されている。一方、1速段用ギヤ列G1から6速段用ギヤ列G6の前進変速段用ギヤ列の被動ギヤは、変速段が小さくなるにつれて外径が大きく形成されている。
また、セカンダリシャフト20に遊嵌合された1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21と2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22との間には、セカンダリシャフト20と被動ギヤ21又は22とを結合する1−2速段用同期装置45が設けられている。
1−2速段用同期装置45は、セカンダリシャフト20に固設されたハブ46と、該ハブ46に軸方向に移動可能にスプライン嵌合されたスリーブ47とを備え、チェンジレバー(不図示)が1速または2速に操作されたときに、前記スリーブが変速機前側または変速機後側に移動され、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21又は2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22がセカンダリシャフト20に固定されて1速段用ギヤ列G1又は2速段用ギヤ列G2が動力伝達状態とされるようになっている。
プライマリシャフト10に遊嵌合された3速段用ギヤ列G3の駆動ギヤ13と4速段用ギヤ列G4の駆動ギヤ14との間には、プライマリシャフト10と駆動ギヤ13又は14とを結合する3−4速段用同期装置55が設けられ、3−4速段用同期装置55は、前記チェンジレバーが3速または4速に操作されたときに、3速段用ギヤ列G3の駆動ギヤ13又は4速段用ギヤ列G4の駆動ギヤ14がプライマリシャフト10に固定されて3速段用ギヤ列G3又は4速段用ギヤ列G4が動力伝達状態とされるようになっている。
プライマリシャフト10に遊嵌合された5速段用ギヤ列G5の駆動ギヤ15と6速段用ギヤ列G6の駆動ギヤ16との間には、プライマリシャフト10と駆動ギヤ15又は16とを結合する5−6速段用同期装置65が設けられ、5−6速段用同期装置65は、前記チェンジレバーが5速または6速に操作されたときに、5速段用ギヤ列の駆動ギヤ15又は6速段用ギヤ列G6の駆動ギヤ16がプライマリシャフト10に固定されて5速段用ギヤ列G5又は6速段用ギヤ列G6が動力伝達状態とされるようになっている。
変速機1ではまた、変速機ケース2内に、プライマリシャフト10及びセカンダリシャフト20に平行に配置されたアイドルシャフト30が配設され、プライマリシャフト10とセカンダリシャフト20とアイドルシャフト30との間に後退速段用ギヤ列GRが設けられている。後退速段用ギヤ列GRは、1速段用ギヤ列G1と2速段用ギヤ列G2との間で2速段用ギヤ列G2の変速機前側に隣接して配置されている。
後退速段用ギヤ列GRは、プライマリシャフト10に固設された駆動ギヤ17と、セカンダリシャフト20に固設された被動ギヤ27と、アイドルシャフト30に軸方向に移動可能に遊嵌合され、駆動ギヤ17と被動ギヤ27とに噛み合うアイドルギヤ37とで構成されている。
被動ギヤ27は、1−2速段用同期装置45のスリーブ47に形成され、1−2速用同期装置45のハブ46を介してセカンダリシャフト20と一体回転するようになっている。後退速段用ギヤ列GRは、前記チェンジレバーが後退速に操作されたときに、アイドルギヤ37が変速機後側へ移動されて駆動ギヤ17と被動ギヤ27とに噛み合うことにより動力伝達状態とされるようになっている。
前述したように、後退速段用ギヤ列GRは、2速段用ギヤ列G2の変速機前側に隣接して配置され、プライマリシャフト10は、2速段用ギヤ列G2と後退速段用ギヤ列GRとの間の外径が2速段用ギヤ列G2の変速機後側の外径より小さく形成されている。
変速機1では、セカンダリシャフト20に1速段用ギヤ列G1の変速機前側に出力ギヤ28が固設され、出力ギヤ28は、差動装置50の入力ギヤであるデフリングギヤ51に噛み合わせられている。これにより、セカンダリシャフト20の回転、すなわち変速機1の出力回転が差動装置50を介して左右のドライブシャフト61、62に伝達され、左右の車輪(不図示)に伝達される。
図1に示すように、プライマリシャフト10は、変速機前側及び変速機後側がそれぞれ軸受71及び72を介して変速機ケース2に回転自在に支持され、セカンダリシャフト20は、変速機前側及び変速機後側がそれぞれ軸受73及び74を介して変速機ケース2に回転自在に支持されている。
プライマリシャフト10には、変速機後側から軸方向に延びる軸内油路10aと、軸内油路10aから径方向に延び、プライマリシャフト10と該シャフト10に遊嵌合された3速段用ギヤ列G3、4速段用ギヤ列G4、5速段用ギヤ列G5、6速段用ギヤ列G6の駆動ギヤ13、14、15、16との嵌合面にそれぞれ開口する油路10b、10c、10d、10eとが設けられている。変速機ケース2の変速機後側にはファンネル81が取り付けられ、ファンネル81は、プライマリシャフト10の軸内油路10a内に延びている。
セカンダリシャフト20には、変速機前側から軸方向に延びる軸内油路20aと、軸内油路20aから径方向に延び、セカンダリシャフト20と該シャフト20に遊嵌合された1速段用ギヤ列G1、2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ21、22との嵌合面にそれぞれ開口する油路20b、20cとが設けられている。変速機ケース2の変速機前側にはファンネル82が取り付けられ、ファンネル82は、セカンダリシャフト20の軸内油路20a内に延びている。
変速機1ではまた、変速機ケース2の底部にオイルを貯留するオイル貯留部2aが設けられ、変速機ケース2の上部に、車両の停車時に、オイル貯留部2aから掻き揚げられたオイルを変速機後側における変速機ケース2内の所定の被潤滑部、例えば軸受72やプライマリシャフト10と該シャフト10に遊嵌合された駆動ギヤ13、14、15、16との嵌合面などに供給するための給油部材が備えられている。
なお、変速機前側における変速機ケース2内の所定の被潤滑部、例えば軸受71やセカンダリシャフト20と該シャフト20に遊嵌合された被動ギヤ21、22との嵌合面などには、車両の停車時に、プライマリシャフト10に固設された1速段用ギヤ列G1の駆動ギヤ11が回転することに伴ってセカンダリシャフト20に遊嵌合された1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21も回転し、この回転によって掻き揚げられたオイルの一部が軸受71やファンネル82及び油路20a、20b、20cを通じて前記嵌合面に供給されるようになっている。
図2は、前記変速機の車両搭載状態での位置関係を示す車幅方向から見た概略図、図3は、前記変速機の車両搭載状態での位置関係を示す車体前後方向から見た概略図、図4は、給油部材の斜視図、図5は、給油部材の平面図、図6は、図3におけるY6−Y6線で切断した給油部材を示す断面図である。なお、図2では、変速機1の下方に路面65が示されている。
図2に示すように、変速機1が車両に搭載された状態では、プライマリシャフト10は、車両前側で上下方向略中央に配置されている。セカンダリシャフト20は、プライマリシャフト10の車両後側でプライマリシャフト10より低位置に配置されている。ドライブシャフト61、62は、セカンダリシャフト20の車両後側でセカンダリシャフト10より低位置に配置されている。
車両の前進時には、プライマリシャフト10はA方向に回転し、セカンダリシャフト20はB方向に回転し、デフリングギヤ51及びドライブシャフト61、62はC方向に回転する。一方、車両の後退時には、プライマリシャフト10はA方向に回転し、プライマリシャフト20はB´方向に回転し、デフリングギヤ51及びドライブシャフト61、62はC´方向に回転する。
車両の停止時に、変速機1がニュートラル状態にされ且つクラッチが接続された状態では、プライマリシャフト10はA方向に回転し、セカンダリシャフト20、デフリングギヤ51及びドライブシャフト61、62は回転しないが、セカンダリシャフト20に遊嵌合された1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21及び2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22はB方向に回転する。
オイル貯留部2aに貯留されるオイルの貯留レベルOLは、車両の停止時に変速機1がニュートラル状態にされ且つクラッチが接続された状態で、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21の下部に位置する歯部が液面下に位置し、2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22の下部に位置する歯部が液面上に位置するように設定される。
これにより、車両の停止時に、プライマリシャフト10に固設された1速段用ギヤ列G1の駆動ギヤ11及び2速段用ギヤ列G2の駆動ギヤ12が回転する際に、セカンダリシャフト20に遊嵌合された1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21及び2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22も回転され、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21の回転によってオイル貯留部2aからオイルが掻き揚げられる。
変速機ケース2内の上部には、掻き揚げられたオイルを変速機ケース2内の被潤滑部に供給するための給油部材100が備えられている。給油部材100は、樹脂材料等によって形成され、セカンダリシャフト20の各被動ギヤ及びデフリングギヤ51の上方に配設されている。
給油部材100は、底面部121と、底面部121の車両前側及び車両後側からそれぞれ上方に延びる前側面部122及び後側面部123とを備えて桶状に形成され、掻き揚げられたオイルを変速機前側から変速機後側に案内するように形成されている。
前側面部122と後側面部123との間には、底面部121の変速機前側に底面部121から上方に前側面部122及び後側面部123より高く延びる捕集壁部124が設けられ、底面部121の変速機後側に底面部121の車両前側と車両後側とを仕切る仕切壁部125が設けられている。
給油部材100では、捕集壁部124及び仕切壁部125と前側面部122との間に第1桶部131が形成され、捕集壁部124及び仕切壁部125と後側面部123との間に第2桶部132が形成されている。また、捕集壁部124の変速機後側と仕切壁部125の変速機前側は、軸方向にオーバーラップして設けられ、捕集壁部124と仕切壁部125との間に第1桶部131と第2桶部132とを連絡する連絡部133が形成されている。
図5に示すように、第1桶部131の変速機前側は、セカンダリシャフト20に取り付けられた1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21の上方に配置され、被動ギヤ21がB方向に回転するときに被動ギヤ21によって掻き揚げられたオイルが導入される第1オイル導入部131aとされている。
第2桶部132の変速機前側は、車両後側に曲げられると共に先端が開放されて形成され、デフリングギヤ51の上方に配置され、デフリングギヤ51がC方向に回転するときにデフリングギヤ51によって掻き揚げられたオイルが導入される第2オイル導入部132aとされている。
図4に示すように、第1桶部131は、ほぼ水平方向に延び、第1桶部131の変速機後側は、プライマリシャフト10の変速機後側まで延び、第1桶部131は、第1オイル導入部131aに導入されたオイルを軸受71やプライマリシャフト10と駆動ギヤ13、14、15、16との嵌合面などに供給する第1給油部111とされている。
一方、第2桶部132は、変速機前側に対して変速機後側が低位置になるように傾斜して設けられ、第2桶部132の変速機後側は、セカンダリシャフト20の変速機後側まで延び、第2桶部132は、第2オイル導入部132aに導入されたオイルを軸受74などに供給する第2給油部112とされている。
第2桶部132には、図5に示すように、該第2桶部132を車両前後方向に区切るように底面部121から上方へ突出するリブ126が設けられると共に、該リブ126によって区切られた第2桶部132の車両前側に4速段用ギヤ列G4の被動ギヤ24、5速段用ギヤ列G5の被動ギヤ25にオイルを滴下するためのオイル滴下孔142a、142bが設けられている。
給油部材100は、後側面部123の変速機前側が車両後側に曲げられて形成された縦壁面部123aが取付ピン102を介して変速機ケース2に設けられたボス部2bに支持され、第1桶部131の変速機後側が変速機ケース2の変速機後側に支持され、第2桶部132の変速機後側が変速機ケース2の変速機後側に支持される。
図6に示すように、車両の前進時や停止時に1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21がB方向に回転するとき、被動ギヤ21によって掻き揚げられたオイルが第1オイル導入部131aに導入される。また、車両の前進時にデフリングギヤ51がC方向に回転するとき、デフリングギヤ51によって掻き揚げられたオイルが第2オイル導入部132aに導入される。なお、変速機ケース2には、該変速機ケース2の天井面2cに付着したオイルを給油部材100の第2桶部132に案内するリブ2dが形成されている。
図7は、図1に示す変速機の要部を拡大して示す要部拡大図である。図7に示すように、変速機1はまた、2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22に結合されたオイル掻き揚げ部材90を備えており、オイル掻き揚げ部材90は、2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22における変速機前側に結合されている。
図8は、オイル掻き揚げ部材を示す側面図である。図9は、オイル掻き揚げ部材の要部を拡大して示す要部拡大図であり、図9(a)は、オイル掻き揚げ部材の要部を一部断面図で示す要部拡大図、図9(b)は、図9(a)におけるY9b−Y9b線に沿ったオイル掻き揚げ部材の断面図である。
図8及び図9に示すように、オイル掻き揚げ部材90は、円筒状に形成される円筒部91と、該円筒部91から外方に突出する複数の羽根部92とを有している。オイル掻き揚げ部材90の円筒部91は、鉄系材料を用いて円筒状に形成された内周側円筒部91aと、樹脂材料を用いて円筒状に形成された外周側円筒部91bとから形成され、オイル掻き揚げ部材90の羽根部92は、樹脂材料を用いて外周側円筒部91bと一体的に成形されている。
そして、鉄系材料からなる内周側円筒部91の外周面と樹脂材料からなる外周側円筒部91bの内周面とが溶着されて一体的に形成されている。なお、内周側円筒部91aの外周面と外周側円筒部91bの内周面とを接着剤を用いて一体的に形成するようにしてもよい。
オイル掻き揚げ部材90は、2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22における変速機前側に隣接して、該被動ギヤ22に圧入等によって結合されている。図7に示すように、オイル掻き揚げ部材90は、羽根部92が2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22の歯部22aの歯先を超える外径を有するように形成されている。
オイル掻き揚げ部材90はまた、羽根部92が軸方向に延び、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21の歯部21aの歯先を超える外径を有するように形成されると共に、1−2速段用同期装置45のスリーブ47を超える内径を有するように形成されている。
図7に示すように、オイルの貯留レベルOLは、車両の停止時に変速機1がニュートラル状態にされ且つクラッチが接続された状態で、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21の下部に位置する歯部21aが液面下に位置し、2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22の下部に位置する歯部22aが液面上に位置するように設定されている。
オイル掻き揚げ部材90の羽根部92は、オイル掻き揚げ部材90が2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22に取り付けられた状態で、2速段用ギヤ列G2と後退速段用ギヤ列GRとの間に位置するように設けられている。図7では、後退速段用ギヤ列GRが動力伝達状態とされるようにアイドルギヤ37が変速機後側へ移動された状態が二点鎖線で示されているが、オイル掻き揚げ部材90は、アイドルギヤ37の歯部37aとオイル掻き揚げ部材90の羽根部92とが軸方向に干渉しないように設けられている。
図10は、1−2速段用同期装置のスリーブが2速段用ギヤ列の被動ギヤ側に移動された状態を示す図である。図10に示すように、オイル掻き揚げ部材90の羽根部92は、円筒部91から外方に延びると共に円筒部91より軸方向に変速機前側に延び、セカンダリシャフト20と2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22とが結合するように1−2速段用同期装置45のスリーブ47が移動されたときにスリーブ47と軸方向にオーバーラップするように設けられている。
オイル掻き揚げ部材90の羽根部92は、図9に示すように、セカンダリシャフト20がB方向に回転するときに回転方向前側に位置する前面部92aと回転方向後側に位置する後面部92bとを備えて略三角柱に形成されると共に、該前面部92aには該前面部92aから回転方向後側に窪む凹部92cが形成されている。オイル掻き揚げ部材90の前面部92aは好ましくは、前面部92aの外周側が内周側に比して回転方向前側に位置するように形成される。なお、羽根部92に凹部92aを形成することなくオイル掻き揚げ部材90を形成するようにしてもよい。
図5に示すように、給油部材100は、第1桶部131の変速機前側が、オイル掻き揚げ部材90の上方に配置され、車両の前進時や停止時に、2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22がB方向に回転するときに同様にB方向に回転するオイル掻き揚げ部材90によって掻き揚げられたオイルが第1オイル導入部131aに導入される。そして、第1オイル導入部131aに導入されたオイルは、軸受71やプライマリシャフト10と駆動ギヤ13、14、15、16との嵌合面などに供給される。
変速機1では、オイル掻き揚げ部材90が2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22に結合されているが、3速段用ギヤ列以上の変速段用ギヤ列の駆動ギヤがプライマリシャフト10に固設され、該変速段用ギヤ列の被動ギヤがセカンダリシャフト20に遊嵌合されている場合、該変速段用ギヤ列の被動ギヤに、羽根部が2速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22の歯部22aの歯先を超える外径を有するオイル掻き揚げ部材を結合するようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る変速機1の潤滑構造では、プライマリシャフト10と該シャフト10より低位置に配置されたセカンダリシャフト20との間に、プライマリシャフト10に固設された駆動ギヤ11、12とセカンダリシャフト20に遊嵌合された被動ギヤ21、22とでなる1速段用ギヤ列G1及び2速以上の変速段用ギヤ列G2が設けられ、変速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22に結合されたオイル掻き揚げ部材90は、羽根部92が変速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22の歯部22aの歯先を超える外径を有するように形成される。
これにより、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21より小径の2速以上の変速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22の歯部22aが液面上に位置し、オイル掻き揚げ部材90の下部に位置する羽根部92が液面下に位置するように変速機ケース2内にオイルを貯留することで、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21に加えてオイル掻き揚げ部材90によってオイルを掻き揚げることができるので、変速機ケース2内の被潤滑部72に供給するオイル供給量を確保しつつオイルの貯留レベルを低減させることができる。
また、オイル貯留部2aから掻き揚げられたオイルを変速機ケース2内の被潤滑部72に供給するための給油部材100を備えていることにより、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21及びオイル掻き揚げ部材90によって掻き揚げられたオイルを変速機ケース2内の被潤滑部72に確実に供給することができる。
また、オイル掻き揚げ部材90は、羽根部92が1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21の歯部21aの歯先を超える外径を有するように形成されることにより、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21の下部に位置する歯部21aが液面下に位置するように変速機ケース2内にオイルを貯留することで、1速段用ギヤ列G1の被動ギヤ21に加えてオイル掻き揚げ部材90によってオイルを掻き揚げることができるので、オイルの貯留レベルをさらに低減させることができる。
また、後退速段用ギヤ列GRは、変速段用ギヤ列G2の変速機前側に隣接して配置され、プライマリシャフト10は、変速段用ギヤ列G2と後退速段用ギヤ列GRとの間の外径が変速段用ギヤ列G2の変速機後側の外径より小さく形成され、オイル掻き揚げ部材90は、変速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22における変速機前側に結合されることにより、プライマリシャフト10とセカンダリシャフト20の軸間距離を大きくすることなく、オイル掻き揚げ部材90を配置することができる。
また、セカンダリシャフト10と変速段用ギヤ列G2の被動ギヤ22とを結合する1−2速段用同期装置45が備えられ、オイル掻き揚げ部材90の羽根部92は、同期装置45のスリーブ47を超える内径を有して軸方向に延び、スリーブ47が移動されたときにスリーブ47と軸方向にオーバーラップするように設けられることにより、同期装置45のスリーブ47と干渉することなく、オイル掻き揚げ部材90によって掻き揚げられるオイル量を増大させて変速機ケース2内の被潤滑部72に供給するオイル供給量を増大させることができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、変速機ケース内の被潤滑部に供給するオイル供給量を確保しつつオイルの貯留レベルを低減させることが可能であるから、手動変速機などの変速機ないしこれを搭載する車両の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 変速機
2 変速機ケース
2a オイル貯留部
10 プライマリシャフト
11、12、13、14、15、16 駆動ギヤ
20 セカンダリシャフト
21、22、23、24、25、26 被動ギヤ
21a、22a 歯部
30 アイドルシャフト
45、55、65 同期装置
46 ハブ
47 スリーブ
90 オイル掻き揚げ部材
91 円筒部
92 羽根部
100 給油部材
G1、G2、G3、G4、G5、G6、GR ギヤ列

Claims (5)

  1. 駆動源からの駆動力が入力されるプライマリシャフトと、該プライマリシャフトと平行に該プライマリシャフトより低位置に配置されたセカンダリシャフトと、前記プライマリシャフトと前記セカンダリシャフトとの間に設けられ、それぞれ、前記プライマリシャフトに固設された駆動ギヤと、前記セカンダリシャフトに遊嵌合されて前記駆動ギヤに噛み合う被動ギヤとでなる1速段用ギヤ列及び2速以上の変速段用ギヤ列とを備え、変速機ケースの底部にオイルを貯留するオイル貯留部が設けられ、前記オイル貯留部から掻き揚げられたオイルを前記変速機ケース内の被潤滑部に供給する変速機の潤滑構造であって、
    オイルを掻き揚げる羽根部を有し、前記セカンダリシャフト上に配置されると共に前記セカンダリシャフトに遊嵌合された前記変速段用ギヤ列の被動ギヤに結合されたオイル掻き揚げ部材を備え、
    前記オイル掻き揚げ部材は、前記羽根部が前記変速段用ギヤ列の被動ギヤの歯部の歯先を超える外径を有するように形成されている、
    ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  2. 前記オイル貯留部から掻き揚げられたオイルを前記変速機ケース内の被潤滑部に供給するための給油部材を備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  3. 前記オイル掻き揚げ部材は、前記羽根部が前記1速段用ギヤ列の被動ギヤの歯部の歯先を超える外径を有するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変速機の潤滑構造。
  4. 前記プライマリシャフト及び前記セカンダリシャフトに平行に配置されたアイドルシャフトと、
    前記プライマリシャフトと、前記セカンダリシャフトと、前記アイドルシャフトとの間に設けられた後退速段用ギヤ列とを備え、
    前記後退速段用ギヤ列は、前記変速段用ギヤ列の駆動源側に隣接して配置され、
    前記プライマリシャフトは、前記変速段用ギヤ列と前記後退速段用ギヤ列との間の外径が前記変速段用ギヤ列の反駆動源側の外径より小さく形成され、
    前記オイル掻き揚げ部材は、前記変速段用ギヤ列の被動ギヤにおける駆動源側に結合されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の変速機の潤滑構造。
  5. 前記セカンダリシャフトと該セカンダリシャフトに遊嵌合された前記変速段用ギヤ列の被動ギヤとを結合する同期装置を備え、
    前記オイル掻き揚げ部材の羽根部は、前記同期装置のスリーブを超える内径を有して軸方向に延び、前記セカンダリシャフトと前記変速段用ギヤ列の被動ギヤとが結合するように前記スリーブが移動されたときに前記スリーブと軸方向にオーバーラップするように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の変速機の潤滑構造。
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