JP6135325B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
一方、印刷媒体として、予め粘着層が形成された印刷面に画像が形成された後、折り曲げられて印刷面同士が重ね合わされ、所要の圧力が付与されることで、印刷面同士が剥離可能に接着される印刷媒体、例えば圧着式はがきなどの印刷媒体が知られている。
このような印刷媒体のように、予め粘着層が形成されている印刷面にインクジェット記録方式(液体吐出方式)で画像を形成しようとすると、印刷面に着弾した液滴が媒体に吸収されずに表面に残りやすい。
そのため、印刷面同士を接着したときに、一方の印刷面の液滴に含まれる顔料などの色剤が他方の印刷面の粘着層によって剥離され、他方の印刷面に一方の印刷面の画像の鏡面画像が転写されるという問題がある。
そこで、従来、粘着層を形成する接着剤組成物を変更することで、印刷面にインクジェット記録による画像形成を行おうとするものが知られている(特許文献1)。
特開2001−262097号公報
しかしながら、上述したように粘着層を形成する接着剤組成物として特殊なものを使用しなければならないのでは、印刷媒体の種類が限定されてしまうという課題が生じる。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものであり、所定の圧力を加えて剥離可能に接着する印刷媒体における画像の転写を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、
少なくとも画像が形成される面に予め粘着層が形成され、前記粘着層が形成された面同士が剥離可能に接着される二つ折り印刷媒体、又は、前記粘着層が形成された面に、粘着層が形成された別部材を貼り付ける印刷媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像を形成する画像形成液の第1液滴を吐出する第1液体吐出ヘッドと、固化した状態で光透過性を有する第2液滴を吐出する第2液体吐出ヘッドと、を備え、
前記二つ折り、若しくは、別部材を重ねた状態で、前記第1液体吐出ヘッドによって吐出されて前記粘着層上に着弾した前記第1液滴に対して重なる位置に第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が吐出され、
前記第2液滴を構成する液体は、前記第2液滴が固化した固形物と前記第2液滴が着弾する着弾面との結合力よりも、前記第2液滴が固化した固形物と前記着弾面に重ね合わされる面の前記粘着層との結合力が小さい
構成とした。
本発明によれば、所定の圧力を加えて剥離可能に接着する印刷媒体における画像の転写を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例を示す模式的説明図である。 二つ折り媒体の製作過程の説明に供する模式的説明図である。 同じく要部拡大模式的説明図である。 同画像形成装置における全体の処理の一例の説明に供するフロー図である。 インク画像処理の一例の説明に供するフロー図である。 処理液画像処理の一例の説明に供するフロー図である。 処理液による処理とその結果の一例の説明に供する模式的説明図である。 同じく剥離結果の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第3実施形態の説明に供する模式的説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。図1は同画像形成装置の模式的説明図、図2は二つ折り媒体の製作過程の説明に供する模式的説明図、図3は同じく要部拡大模式的説明図である。
この画像形成装置は、印刷装置130と、処理液塗布装置140と、乾燥装置150と、加圧接着装置160とを備え、印刷媒体100を順次搬送して剥離可能な二つ折り媒体200を製作する。
ここで、印刷媒体100は、画像が形成される面に予め粘着層が形成され、画像が形成された状態で二つ折りされて粘着層が形成された面同士が重ね合わされ、所要の圧力が付与されることで、粘着層が形成された面同士が剥離可能に接着される印刷媒体である。
つまり、例えば、印刷媒体100は、図2(a)に示すように、紙などの基材101上に粘着層102(所謂先糊)を形成したものである。そして、この印刷媒体100の粘着層102表面を印刷面として、粘着層102上に画像を形成する。また、粘着層102が形成された面は、印刷媒体100が仮想縁Aで二つ折りにされて加圧接着されることで剥離可能に接着される。
印刷装置130は、画像形成液としてのインクの液滴である第1液滴301を吐出する第1液体吐出ヘッドとしての記録ヘッド132A〜132D(以下、区別しないときは「記録ヘッド132」という。他の部材も同様とする。)を備えている。
記録ヘッド132A〜132Dは、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインク滴(第1液滴301)を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。また、インクとしては、染料インクと顔料インクがあるが、耐候性や耐水性などの耐久性を考慮すると、顔料インクを用いることが好ましい。
ここでは、記録ヘッド132はキャリッジ131に搭載されている。キャリッジ131は、ガイドロッド136、137で案内されて、図示しない搬送手段で搬送される印刷媒体100の搬送方向と直交する方向に往復移動される。なお、ここではシリアル型印刷装置としているが、ライン型液体吐出ヘッドを備える構成とすることもできる。
この印刷装置130によって、図2(b)に示すように、印刷媒体100上に第1液滴301を吐出して画像を形成する。
処理液塗布装置140は、固化した状態で光透過性を有する液滴である第2液滴302を吐出する第2液体吐出ヘッドとしての処理液ヘッド142を備えている。
ここでも、処理液ヘッド142はキャリッジ141に搭載されている。キャリッジ141は、ガイドロッド146、147で案内されて、図示しない搬送手段で搬送される印刷媒体100の搬送方向と直交する方向に往復移動される。なお、ここでもライン型液体吐出ヘッドを使用することができる。
第2液滴302を構成する液体は、第2液滴302が固化した固形物と第2液滴3020が着弾する着弾面との結合力よりも、第2液滴302が固化した固形物と着弾面に重ね合わされる面の粘着層102との結合力が小さい液体である。
具体的には、液体として着弾した際に表面の粘着層102と化学反応し結合力を生じるものであったり、粘着層102やその下の基材101に浸透して固化することによりアンカー効果を示す液体である。このような液体は、後述する加熱装置150で加熱乾燥された後で折り曲げて重ね合わされるため、重ね合わされる面の粘着層102と反応したり、アンカー効果を示すことはなく、重ね合わされる面との結合力は小さくなる。
また、第2液滴302を構成する液体は、インクの発色性に影響を与えないよう無色透明が好ましい。また、着弾面の粘着層102との結合力が大きく、これに比べて着弾面に重ね合わされる面の粘着層102に対する結合力が小さい(離形性が高い)組成を有していることが好ましい。
この処理液としては、例えば樹脂エマルジョンを主成分とするものを使用することが好ましい。このようにすることで、インク種を選ばずにどのようなインクであっても折り曲げ時に重ね合わされる面の粘着層102へのインクの転写を防止することができる。
すなわち、図3(a)に示すようにインクに代表される第1液滴301の固形物を完全に被覆して第1液滴301の固形物の外周部で粘着層102と強く結合することで、中の固形物との結合力の強弱によらず、常に安定して第1液滴301の固形物が剥離、転写しないように保護できる。
またさらに、第2液滴302が固化した固形物と着弾面に重ね合わされる面の粘着層102との結合力は、第1液滴301の固形物と第2液滴302の固形物との結合力も小さいことが好ましい。このようにすることで、第2液滴302が固化した固形物と着弾面の粘着層102との結合部への剥離時の負荷が減るために、第2液滴302の固形物の層を薄く形成することができ、第2液滴302の使用量低減、二つ折りで張り合わせた際の接合力低下を抑制することができる。
ここで、「結合力」とは、粘着層102の粘着力や、化学反応を伴う分子同士の結合やアンカー効果による力を総称しており、層間で引き剥がすために必要な力を意味する。結合力の大小関係は、剥離強度として測定することができるが、要は、二つ折りにした後に剥がしたときに、第2滴302が第1滴301の着弾面側に残っているか否かで判別することができる。
この処理液塗布装置140によって、図2(c)及び図3(a)に示すように、第1液滴301が着弾した上に第2液滴302を吐出して画像を形成する。
加熱装置150は、非接触加熱装置151と、接触加熱装置152とを備えている。
非接触加熱装置151は、加熱温風や赤外線、近赤外線を用い、印刷媒体100の表面(接着面)に接触せずに加熱する。
接触加熱装置152は、ドラムヒータなどの発熱体を用い、印刷媒体100の裏面(非接着面)に接触して加熱する。
この場合、非接触加熱装置151と接触加熱装置152による加熱温度は、いずれも、印刷媒体100の粘着層(接着面)に塗布された先糊(粘着剤)が劣化しない熱量未満である必要がある。また、非接触加熱装置151と接触加熱装置152は、いずれも上記説明によらない別の発熱手段であっても良い。
加圧接着装置160は、媒体折り機構161と加圧ローラ162、163を備えている。
加圧接着装置160に送り込まれた印刷媒体100は、媒体折り機構161によって、図2(c)、(d)に示すように、矢印B方向に折り曲げられて粘着層102の面同士が重ね合わされた状態に二つ折りにされる。
そして、二つ折りされた印刷媒体100は、加圧ローラ162、163の間を通過しながら、所定の圧力が与えられて粘着層102の面同士が剥離可能に接着されて、二つ折り媒体200として排出される。
この二つ折り媒体200の状態では、図3(b)に示すように、重ね合わされる一方の面100aに形成されたインク滴(第1液滴301)を被覆している処理液滴(第2液滴302)が重ね合わされた他方の面100bの粘着層102と接着される。
ここで、前述したように、第2液滴302が固化した固形物と第2液滴302が着弾する着弾面との結合力よりも、第2液滴302が固化した固形物と着弾面に重ね合わされる面の粘着層102との結合力が小さい。これにより、他方の面100bを一方の面100aから剥離したときに、他方の面100bは粘着層102と第2の液滴302の固形物との間から剥離し、一方の面の第1液滴301は他方の面100bに転移せずに一方の面100a上に留まる。
このようにして、所定の圧力を加えて剥離可能に接着する印刷媒体における画像の転写を低減することができる
次に、この画像形成装置における全体の処理について図4のフロー図を参照して説明する。
まず、インク画像処理を行って、インク滴(第1液滴)で形成するインク画像(印刷画像)の画像データを生成する。次いで、処理液画像処理を行って、インク画像上に処理液滴(第2液滴)を打ち込むための処理剤画像の画像データを生成する。
そして、印刷装置130によって、印刷媒体100に対して記録ヘッド132からインク画像の画像データに応じて第1液滴を吐出させて、印刷媒体100上にインク画像を形成(印刷)する。
その後、処理液塗布装置140によって、インク画像が形成された印刷媒体100に対して、処理液ヘッド142から処理液画像の画像データに応じて第2液滴を吐出させて、第1液滴が着弾した上に第2液滴を着弾させ処理液画像を形成(印刷)する。
その後、加熱装置150によって印刷媒体100の印刷面を乾燥し、加圧接着装置160によって加圧接着を行って二つ折り媒体200を形成して排出する。
次に、上記インク画像処理の一例について図5のフロー図を参照して説明する。
まず、印刷ジョブを受領すると、画像はカラーマネジメント処理によって色調整が行われる。この色調整では、印刷装置130が表現可能なガマットへの色空間変換や墨版生成がなされる。
次いで、トーンカーブ補正が行われる。このトーンカーブ補正では、いわゆるγ補正を行っている。
その後、ハーフトーン処理を行う。このハーフトーン処理では、いわゆるディザ法や誤差拡散法により、中間調処理が行われ、インクジェットで吐出可能な滴構成に変換される。次いで、ラスタライズ処理を行う。このラスタライズ処理では、シリアル印字、あるいは、ライン印字を行うためのデータ処理を行う。
次に、第2液滴302を構成する処理液の画像処理の一例について図6のフロー図を参照して説明する。
処理液版生成処理では、インク滴で画像形成されたドット上にのみ処理液を塗布するための処理液画像が生成される。例えば、前述したインク画像処理におけるハーフトーン処理で生成された各色のハーフトーン版を合成することで、インク色にかかわらず打滴されたドット上のみに、漏れ無く処理液の液滴(第2液滴302)を打ち込むことができる。また、ハーフトーン処理のデータを流用しないで、ジョブ開始時に入力された原画像そのものから処理液画像の版を生成することもできる。
処理液ズレ補正処理では、あらかじめ形成されたインク画像と後行して形成する処理液画像の印字ズレにより発生する処理液による非被覆領域発生を防止するため、インク画像輪郭部に数ドット分の処理液ドットを追加生成する。つまり、処理液画像はインク画像を膨らませた画像として、インク画像領域を膨らませた領域に処理液滴(第2液滴302)を打ち込めるようにする。
これにより、処理液版の作像位置精度が悪くても、第2液滴302で被覆されない第1液滴301(非被覆領域)の発生を防ぐことができる。この数ドット分の追加生成は、処理液版の作像位置精度に応じて生成すれば良く、非常に高精度な作像が可能な場合は追加生成しなくても良い。
付着量補正では、処理液量の調整を行う。これらは、前述したトーンカーブ補正やハーフトーン処理と同様の方法で実現可能である。この調整により、転写濃度が許容可能な範囲で処理液の使用量を減らせば、乾燥工程(加熱工程)での必要エネルギーも少なくなり、省エネ化かつ低コスト化が可能となる。
ラスタライズでは、画像処理のラスタライズと同様に、シリアル或いはライン用にデータ処理が行われる。
次に、処理液による処理とその結果の一例について図7及び図8を参照して説明する。
上述したようにインク滴(第1液滴301)に対応して処理液滴(第2液滴302)を打ち込むことにより、図7に示すように、インク滴で形成されたドット148が処理液ドット149で被覆される。
これにより、加圧接着時にインク滴ドット148が、印刷媒体100に予め形成されている他面の粘着層(先糊)と直接接触することを防止できる。その結果、インク滴の画像が他方の面に転写されることが防止される。
具体的には、図8(a)に示すように、印刷媒体100の一方の重ね合わせ面(粘着層が形成された面)100aに画像(文字「A」)を形成した。そして、処理液による画像を形成することなく、一方の重ね合わせ面100aと他方の重ね合わせ面100bとを重ね合わせて、加圧して接着した。その後、剥離したところ、他方の重ね合わせ面100bに文字「A」が薄く転写された。
これに対し、図8(b)に示すように、印刷媒体100の一方の重ね合わせ面100aに画像(文字「A」)を形成し、更に処理液滴(第2液滴302)による処理液画像を形成した。そして、一方の重ね合わせ面100aと他方の重ね合わせ面100bとを重ね合わせて、加圧して接着した。その後、剥離したところ、他方の重ね合わせ面100bに文字「A」は全く転写されなかった。
なお、処理液が水性であれば、乾燥装置150で容易に乾燥が可能であり、装置が簡便になる。また、インクと処理剤の表面エネルギーが異なれば、インクと処理剤が混濁することなく、インク滴ドットを被覆できる。
また、上記処理液による画像形成は、インク滴による画像形成後、インクが乾燥する前に実施することが好ましい。実験では、印刷媒体がインク滴で濡れている状態で処理液滴を着弾させると、処理液が浸透せずに表面に留まることが観察されている。これに対して、インク滴が乾燥している状態では、処理液滴が印刷媒体に浸透することが観察された。
表面に留まるということは、インク滴と処理液との親和性が高いことを示し、この状態でインク滴と処理液を一緒に乾燥させることで両者の結合が進み結合力はより強固になる。これにより、重ね合わせ面の粘着剤102との結合力の差が顕著となるため、重ね合わせ面へのインクの転写をより抑えることができる。
なお、ここでは印刷媒体100を二つ折りにして接着する方式で記載しているが、表面に粘着層を有する別部材(例えばハガキ等の個人情報保護に用いられる目隠しシールなど)を、粘着層を印刷媒体100の記録面に重ね合わせて貼り合わせる場合にも適応できる。これにより、印刷された画像が別部材に転写されることにより、印刷媒体上の画像がかすれたり、薄くなったりすることを防止でき、高画質な視認性の高い印刷物を提供できる。
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照して説明する。図9は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。なお、図9は二つ折りして接着する直前の状態で図示している。
本実施形態では、印刷媒体が二つ折りされたときに対面する二つの重ね合わせ面100a、100bを、それぞれ、一方の面、他方の面とする。つまり、重ね合わせ面100aを一方の面とするとき、重ね合わせ面100bが他方の面となり、重ね合わせ面100bを一方の面とするとき、重ね合わせ面100aが他方の面となる。
そして、重ね合わせ面100a(一方の面)に第1液滴301が吐出されているとき、重ね合わせ面100b(他方の面)であって、二つ折りして重ね合わせたときに第1液滴301に対向する領域に、第2液滴302を吐出している。
また、重ね合わせ面100b(一方の面)に第1液滴301が吐出されているとき、重ね合わせ面100a(他方の面)であって、二つ折りして重ね合わせたときに第1液滴301に対向する領域に、第2液滴302を吐出している。
この場合、第2液滴302を構成する液体は、第2液滴302が固化した固形物と前記他方の面との結合力よりも、第2液滴302が固化した固形物と前記一方の面との結合力を小さくし、さらに前記第2液滴302が固化した固形物と前記一方の面と結合力は、さらに前記第1液滴301が固化した固形物と前記一方の面との結合力よりも小さくしている。
すなわち、第2液滴302とそれに対向する一方の面にある第1液滴301との結合力が小さく、かつ第1液滴301の一方の面に対する結合力よりも小さいため、第1液滴301が他方の面側への転写が抑制される。
このように画像形成を行うことにより、必ずしも第1液滴301の後に第2液滴302を吐出する必要がなくなり、複数の液体吐出ヘッドで同時に第1液滴301と第2液滴302を用いて画像形成と転写防止処理を行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について図10を参照して説明する。図10は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。図9は二つ折りして接着する直前の状態で図示している。
本実施形態では、重ね合わせ面100a、100bにそれぞれ第1液滴301を吐出してインク画像を形成する。これに対し、第2液滴302は、一方の重ね合わせ面100aにだけ吐出している。
つまり、重ね合わせ100aに第1液滴301が吐出されているときには、前記第1実施形態と同様に、第2液滴302aを第1液滴301上に吐出している。これに対し、重ね合わせ100bに第1液滴301が吐出されているときには、前記第2実施形態と同様に、重ね合わせ面100aであって、二つ折りして重ね合わせたときに第1液滴301に対向する領域に、第2液滴302bを吐出している。
この場合、第2滴302a、第2滴302bの剥離強度の関係は、それぞれ前記第1、第2実施形態で説明したと同様である。
このように、片面に両面分の第2液滴を打ち込むことにより、第2液滴を吐出する必要がある領域が半分となり、キャリッジに搭載された第2液体吐出ヘッドで画像を形成する場合、画像形成時間が半分となり工数の削減が図れる。また記録幅が半減することによりラインヘッド化も容易となることから、第2液体吐出ヘッドをラインヘッド化することにより駆動機構等の大幅削減も可能となる。
100 印刷媒体
130 印刷装置
140 処理液塗布装置
150 加熱装置
160 加圧接着装置
132A〜132D 記録ヘッド(第1液体吐出ヘッド)
142 処理液ヘッド(第2液体吐出ヘッド)
200 二つ折り媒体

Claims (10)

  1. 少なくとも画像が形成される面に予め粘着層が形成され、前記粘着層が形成された面同士が剥離可能に接着される二つ折り印刷媒体、又は、前記粘着層が形成された面に、粘着層が形成された別部材を貼り付ける印刷媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記画像を形成する画像形成液の第1液滴を吐出する第1液体吐出ヘッドと、固化した状態で光透過性を有する第2液滴を吐出する第2液体吐出ヘッドと、を備え、
    前記二つ折り、若しくは、別部材を重ねた状態で、前記第1液体吐出ヘッドによって吐出されて前記粘着層上に着弾した前記第1液滴に対して重なる位置に第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が吐出され、
    前記第2液滴を構成する液体は、前記第2液滴が固化した固形物と前記第2液滴が着弾する着弾面との結合力よりも、前記第2液滴が固化した固形物と前記着弾面に重ね合わされる面の前記粘着層との結合力が小さい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1液体吐出ヘッドによって吐出された前記第1液滴が着弾した位置に前記第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が吐出されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2液滴が固化した固形物と前記着弾面に重ね合わされる面の前記粘着層との結合力が、前記第2液滴が固化した固形物と前記着弾面上の前記粘着層との結合力よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2液滴が固化した固形物と前記着弾面に重ね合わされる面の前記粘着層との結合力が、前記第2液滴が固化した固形物と前記第1液滴が固化した固形物との結合力よりも小さいことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2液滴は、前記第1液滴が乾燥する前に吐出されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記印刷媒体が二つ折りされたときに対面する二つの面を、それぞれ、一方の面、他方の面とするとき、
    前記第1液体吐出ヘッドによって前記第1液滴が前記一方の面に吐出され、
    前記第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が前記他方の面であって、前記印刷媒体を二つ折りして重ね合わせたときに前記第1液滴に重なる領域に吐出され、
    前記第2液滴が固化した固形物と前記一方の面と結合力は、さらに前記第1液滴が固化した固形物と前記一方の面との結合力よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1液体吐出ヘッドによって前記第1液滴が前記他方の面にも吐出され、
    前記第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が前記他方の面であって、前記前記第1液滴が着弾した位置上にも吐出されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 少なくとも画像が形成される面に予め粘着層が形成され、前記粘着層が形成された面同士が剥離可能に接着される二つ折り印刷媒体、又は、前記粘着層が形成された面に、粘着層が形成された別部材を貼り付ける印刷媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記画像を形成する画像形成液の第1液滴を吐出する第1液体吐出ヘッドと、固化した状態で光透過性を有する第2液滴を吐出する第2液体吐出ヘッドと、を使用し、
    前記二つ折り、若しくは、別部材を重ねた状態で、前記第1液体吐出ヘッドによって吐出されて前記粘着層上に着弾した前記第1液滴に対して重なる位置に第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が吐出され、
    前記第2液滴を構成する液体は、前記第2液滴が固化した固形物と前記第2液滴が着弾する着弾面との結合力よりも、前記第2液滴が固化した固形物と前記着弾面に重ね合わされる面の前記粘着層との結合力が小さい
    ことを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記印刷媒体が二つ折りされたときに対面する二つの面を、それぞれ、一方の面、他方の面とするとき、
    前記第1液体吐出ヘッドによって前記第1液滴が前記一方の面に吐出され、
    前記第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が前記他方の面であって、前記印刷媒体を二つ折りして重ね合わせたときに前記第1液滴に重なる領域に吐出され、
    前記第2液滴が固化した固形物と前記一方の面と結合力は、さらに前記第1液滴が固化した固形物と前記一方の面との結合力よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記第1液体吐出ヘッドによって前記第1液滴が前記他方の面にも吐出され、
    前記第2液体吐出ヘッドによって前記第2液滴が前記他方の面であって、前記前記第1液滴が着弾した位置上にも吐出されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
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