JP6135142B2 - クリップケース - Google Patents

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Description

本発明は、クリップケースに関する。
内視鏡を用いた手技では、出血部位の結紮、裂創の縫縮および粘膜切除の際にマーキング等を行なうために、内視鏡用のクリップ装置が使用されている。
このようなクリップ装置は、一般に内視鏡の鉗子口を通じて体腔内に挿入される可撓管と、可撓管内に進退自在に挿通された操作ワイヤと、操作ワイヤ先端部に配置されクリップの連結部と接続可能な接続部と、可撓管の基端部に付設され操作ワイヤを介してクリップを着脱することができる操作部とで構成されている。
また、クリップは、基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部と、一対の腕部の先端にそれぞれ設けられた爪部と、一対の腕部の基端側に設けられた連結部と、を有する本体と本体に外挿入され、先端側に移動されることにより、一対の腕部を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能な締め付け部材とで構成されている。
このようなクリップは連結部とクリップ装置の接続部が連結し、クリップ装置の可撓管内に収容される。クリップが可撓管内に収容された状態で、可撓管を内視鏡の鉗子口に挿入していき、体腔内の処置部に達した時にクリップを可撓管から開放し、クリップで生体組織を結紮する(例えば、特許文献1参照)。
そして、クリップと接続部とを連結するためにクリップカートリッジケースを使用している。例えば、クリップカートリッジケースとして、クリップを収容する収容部を有しており、収容部にテーパ面を備え、クリップが収容部先端に移動するときに、テーパ面にクリップ腕部を当接させクリップ腕部の開腕度を変更しながらクリップを閉腕させ、可撓管内にクリップを収容することができるクリップカートリッジケースが報告されている(特許文献2参照)。
また、前のクリップの連結部と後のクリップの腕部が係合した状態で複数のクリップが一列に並べられ、クリップの腕部が閉腕状態で収容されているクリップカートリッジケースが報告されている(特許文献3参照)。
特開2002−191609号公報 国際公開第2006/062019号 特開2009−261772号公報
しかしながら上記の従来技術には以下のような課題がある。すなわち、テーパ面にクリップ腕部を当接させクリップの腕部の開腕度を変更しながらクリップを閉腕させ、可撓管内にクリップを収容するクリップカートリッジケースにおいて、複数のクリップを可撓管内に収容させようとした場合、前のクリップの連結部と後のクリップの腕部を係合させることが困難である。
また、前のクリップ連結手段と後のクリップ腕部が係合した状態で複数のクリップが一列に並べられ、クリップ腕部が閉腕状態で収容されているクリップカートリッジケースでは、長時間クリップが収容された状態になると、クリップのバネ特性が劣化する場合がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、クリップ装置に複数のクリップを装着可能であり、時間経過によりクリップのバネ特性を劣化させないクリップカートリッジケースを提供するものである。
このような目的は、下記(1)〜(7)に記載の本発明により達成される。
(1)複数のクリップを収容するクリップケースであって、
前記クリップは、基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部と、前記一対の腕部の先端にそれぞれ設けられた爪部と、前記一対の腕部の基端側に設けられた連結部と、を有する本体と、前記本体に外挿され、前記先端側に移動されることにより、前記一対の腕部を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能な締付部材と、を備え、
前記クリップケースは、前記クリップの開閉面を挟んで配置された第1のクリップ固定部と第2のクリップ固定部と、
前記第1のクリップ固定部と前記第2のクリップ固定部の間であって前記クリップを挟んで対向して設けられた第1のクリップ連結手段と第2のクリップ連結手段とを備え、
前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段はそれぞれ前記クリップの開閉方向にスライド自在であり、
複数の前記クリップは前記第1のクリップ固定部及び前記第2のクリップ固定部の間に開腕状態で収容されており、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段を互いに近づく方向にスライドさせたときに、前記クリップが閉腕され、かつ、前記クリップの前記爪部が前記クリップに隣接する他のクリップの連結部と係合することにより複数の前記クリップが閉腕状態で連結されることを特徴とするクリップケース。
(2)前記第1のクリップ固定部と前記第2のクリップ固定部には、締付部材又は連結部と係合可能なクリップ支持部が形成されている(1)に記載のクリップケース。
(3)前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段は、それぞれ平板状をなしている(1)又は(2)に記載のクリップケース。
(4)前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段はそれぞれ、互いに近づく方向にスライドさせたときに前記クリップ支持部に対応する位置に凹部が形成されている(2)に記載のクリップケース。
(5)前記第1のクリップ固定部又は前記第2のクリップ固定部の少なくともいずれか一方は、前記連結部に対応する位置に突起が形成されており、前記連結部には前記突起と係合する穴部が形成されている(1)乃至(4)のいずれか一項に記載のクリップケース。
(6)前記第1のクリップ固定部及び前記第2のクリップ固定部の少なくとも一方には立設する柱状突起が複数形成され、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段には前記柱状突起と係合するガイドレール部が形成されており、
前記ガイドレール部は、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段を互いに近づく方向にスライドさせるのを補助するガイド部と、前記クリップが閉腕された状態を維持するロック部とを有する(1)乃至(5)のいずれか一項に記載のクリップケース。
(7)前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段には立設する柱状突起が複数形成され、前記第1のクリップ固定部及び前記第2のクリップ固定部の少なくとも一方には前記柱状突起と係合するガイドレール部が形成されており、
前記ガイドレール部は、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段を互いに近づく方向にスライドさせるのを補助するガイド部と、前記クリップが閉腕された状態を維持するロック部とを有する(1)乃至(5)のいずれか一項に記載のクリップケース。


本発明によれば、クリップ装置に複数のクリップを装着可能であり、かつ、時間経過によってもクリップのバネ特性を良好に維持することができる。
本発明の実施形態に係るクリップ装置を表した(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の実施形態に係るクリップを表した(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の実施形態に係るクリップケースを表した(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の実施形態に係るクリップケースの動作を説明する上面図であり、(a)クリップを開腕状態とした図、(b)クリップを閉腕状態とした図である。 本発明の他の変形例に係るクリップケースを表した縦断面図である。 本発明の他の変形例に係るクリップケースの動作を説明する上面図であり、(a)クリップを開腕状態とした図、(b)クリップを閉腕状態とした図である。
以下、本発明のクリップケース1の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るクリップ装置10を表した(a)正面図、(b)側面図である。図2は、本実施形態に係るクリップ2を表した(a)正面図、(b)側面図である。図3は、本実施形態に係るクリップケース1を表した(a)正面図、(b)側面図である。
初めに本実施形態で用いるクリップ装置10について説明する。
図1に示すように、本実施形態のクリップ装置10は、内視鏡(図示せず)の鉗子口を通じて体腔内に挿入される可撓管3と、可撓管3内に進退自在に挿通された操作ワイヤ4と、操作ワイヤ4の先端部に配置されクリップ2の連結部213と接続可能な接続部5と、可撓管3の基端部に付設され操作ワイヤ4を介してクリップ2を着脱することができる操作部6とを備える。
可撓管3は、クリップ装置10の全長の大部分を占める。本実施形態の可撓管3は、内部に管腔(図示せず)を有する長尺管である。後に説明するように管腔にはクリップ2や操作ワイヤ4等が収容される。また、可撓管3の基端部は操作部6と接続され、クリップ2の病変部位へのアクセスを可能とする。
可撓管3としては、可撓性を有していればいかなるものを用いてもよい。可撓管3の材料としては、例えば、ステンレス鋼のような導電性材料、フッ素系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられる。
可撓管3の寸法は、使用する内視鏡により異なるが、例えば、長さが1500〜2500mm程度、外径が1.5〜3mm程度の範囲にあることが好ましい。長さが上記範囲内にあれば、内視鏡のルーメン(内腔)に挿通して使用することができる。また、外径が上記上限以下であれば、内視鏡の鉗子孔への挿通性がより良好となる。
操作ワイヤ4は、可撓管3の管腔に挿通されるワイヤ線である。操作ワイヤ4の先端は、接続部5と接続されている。また、操作ワイヤ4の基端は、操作部6と接続されている。これによって、後に説明するように、操作部6を操作することで操作ワイヤ4を介してクリップ2を着脱することができる。
操作ワイヤ4の材料としては、例えば、ステンレス鋼、チタンやチタン合金などの金属材料や、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの高分子ファイバーが挙げられる。
操作ワイヤ4の寸法は、例えば、長さが1600〜2600mm程度の範囲にあることが好ましい。長さが上記範囲内にあれば、操作部6を操作することで操作ワイヤ4を介してクリップ2を着脱することができる。
接続部5は、操作ワイヤ4の先端に設けられる。接続部5は最後端のクリップ2の連結部213と係合して複数のクリップ2をクリップ装置10に装着する。接続部5は、クリップ2と操作ワイヤ4とを相互に連結している。なお、接続部5は、クリップ2との連結を解除することが可能である。これにより、クリップ2を分離させ、クリップ2を体腔内に留置することができる。本実施形態の接続部5は、例えば、金属により構成することが好ましく、ステンレス鋼、チタンやチタン合金などの金属材料が挙げられる。
操作部6は、可撓管3の基端に設けられる。操作部6は、操作本体部61と、駆動部62と、指かけリング63と、を備えている。操作本体部61の基端側には、指かけリング63が設けられている。操作者は、指かけリング63に指をかけて固定するとともに、操作本体部61全体を軸周りに回転させる。これにより、操作ワイヤ4およびクリップ2を回転させることができる。また、駆動部62の操作により操作ワイヤ4を進退させることができる。このように操作ワイヤ4を進退すると、クリップ2の装着や拡開、結紮等を実施することができる。本実施形態の操作部6の材料としては、例えば、ABS樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニルサルホン(PPSU)が挙げられる。
図2に示すように、本実施形態のクリップ2は、基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部211と、一対の腕部211の先端にそれぞれ設けられた爪部212と、一対の腕部211の基端側に設けられた連結部213と、を有する本体21と、本体21に外挿され、先端側に移動されることにより、一対の腕部211を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能な締付部材22で構成されている。
クリップ2は、一対の腕部211を有している。腕部211は、互いに上下対称に形成されている。クリップ2は、例えば、一対の腕部211を形成した1枚の板状部材を中央で折り曲げることにより構成されている。つまり、一対の腕部211はそれらの基端部において相互に繋がって一体的となっている。そして、一対の腕部211 は、その基端側から先端側に向けて互いに開いている。腕部211は、それらの先端部どうしが互いに閉じることにより先端部で生体組織(図示略)を結紮するものである。この結紮により、止血処置、粘膜縫縮及びマーキングなどの処置が可能である。このうち止血処置としては、例えば、露出血管又は出血点の止血が挙げられる。また、粘膜縫縮としては、EMR(内視鏡的粘膜切除術)或いはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術) 後潰瘍の縫縮や、穿孔閉鎖が挙げられる。また、マーキングは、クリップ2をさまざまな目印として用いることである。
腕部211は、先端部どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成されている。具体的には、例えば、腕部211は、板バネ状に構成された板バネ部214を基端側に有している。
板バネ部214の先端部どうしが互いに遠ざかるように、これら板バネ部214はそれぞれ弓なりに反っている。このため、腕部211は、板バネ部214の弾性力により、先端部どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うようになっている。
腕部211の先端部には、例えば、生体組織を結紮する複数の爪部212が形成されている。これら爪部212は、それぞれ裾広がりの複数の山型と、谷型と、を交互に形成することによって構成されてもよい。
連結部213は、一対の腕部211の基端側に設けられている。前のクリップ2の爪部212が後のクリップ2の連結部213に係合することにより、複数のクリップ2が同時に摺動することができる。例えば、連結部213にはクリップ2の爪部212が係合しやすくするために、スリット等を設けてもよい。
このような構成の本体21は、例えば、金属により構成することが好ましく、例えばステンレススチールにより構成することがより好ましく、なかでもSUS304或いはSUS301により構成することが特に好ましい。
締付部材22は、本体21に対し、本体21の基端側から外挿される。締付部材22は、本体21に対して相対的に腕部211の先端側に移動されることにより、腕部211を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能に構成されている。
すなわち、板バネ部214の弾性による反撥力に抗して、締付部材22を本体21の先端側に移動させると、腕部211どうしの開角度が徐々に小さくなり、やがて先端部どうしが閉じる。
締付部材22は、例えば、筒状(具体的には、例えば、円筒状)に形成されている。締付部材22の内径は、例えば、腕部211の先端側の端部に位置する大径部の内径よりも、腕部211の基端側の端部に位置する小径部の内径の方が小径となるように形成されている。
締付部材22は、例えば、金属により構成することが好ましい。より具体的には、締付部材22は、例えば、ステンレススチールにより構成することがより好ましく、なかでもSUS304或いはSUS303により構成することが特に好ましい。
クリップケース1は複数のクリップ2を収容する。図3に示すように、本実施形態のクリップケース1は3つのクリップ2を収容している。クリップ2は開腕状態で収容されており、クリップ装置10に装着するときにクリップケース1により閉腕状態で互いに連結される。
本実施形態のクリップケース1は、第1のクリップ固定部11と第2のクリップ固定部12と、第1のクリップ連結手段13と第2のクリップ連結手段14とを備える。第1のクリップ連結手段13と第2のクリップ連結手段14は、第1のクリップ固定部11と第2のクリップ固定部12の間にあり、クリップ2を挟んで対向して設けられている。
第1のクリップ固定部11及び第2のクリップ固定部12は、クリップ2の開閉面を挟むようにして配置される。すなわち、複数のクリップ2は第1のクリップ固定部11と第2のクリップ固定部12の間に収容される。
図4に示すように、本実施形態の第1のクリップ固定部11は、板状をなしている。第1のクリップ固定部11のクリップ2を配置する側の面(収容面111)には、クリップ2を一時的に固定するクリップ支持部112が設けられている。クリップ支持部112は、締付部材22又は連結部213と係合可能に形成されている。本実施形態では、クリップ支持部112は第1のクリップ固定部11の収容面111から立設する一対の突部よりなる。この一対の突部間に締付部材22が挟まれることによりクリップ2を一時的に固定する。なお、クリップ支持部112は、クリップ2の個数に一致する数だけ設けられている。
クリップ支持部112を設けることにより、クリップ2を配置する箇所を組立作業者が認識しやすくなる。また、複数のクリップ2が固定されることで、輸送時などに生じる衝撃に対して複数のクリップ2が動くことがなくなる。さらに、後のクリップ2の爪部212の連結部213への係合をより確実にすることができる。
なお、本実施形態ではクリップ支持部112は締付部材22を固定するように形成されているが、本発明はこれに限られず、例えば連結部213を固定するように形成してもよい。
第1のクリップ固定部11は、その基端側又は先端側の少なくとも一方に一対の係合突部113を有する。係合突部113は第1のクリップ連結手段13の係止爪132及び第2のクリップ連結手段14の係止爪142と係合することにより複数のクリップ2を閉腕させた状態で第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14を保持する。すなわち、係合突部113は閉腕状態のクリップ2が、そのバネ性により第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14を押し戻して開腕状態になることを防止する。
第2のクリップ固定部12は、第1のクリップ固定部11と同様に板状をなしている。第2のクリップ固定部12はクリップ支持部112及び係合突部113を有さない点で第1のクリップ固定部11と異なっている。
第1のクリップ固定部11と第2のクリップ固定部12は、互いを嵌合させた時に複数のクリップ2を収容するクリップ収容部15とクリップ装置挿入口16を形成する。
第1のクリップ連結手段13と第2のクリップ連結手段14は複数のクリップ2を挟む位置すなわち、クリップ収容部15の横に設けられている。後述するように第1のクリップ連結手段13と第2のクリップ連結手段14はクリップ2の開腕方向及び閉腕方向にスライド自在であり、第1のクリップ連結手段13と第2のクリップ連結手段14のスライドにより、複数のクリップ2を閉腕することができる。
本実施形態の第1のクリップ連結手段13は、平板状をなしている。第1のクリップ連結手段13を平板状とすることで、第1のクリップ固定部11と第2のクリップ固定部12との摺動性が良くなり、第1のクリップ連結手段13のスライドが滑らかになる。
第1のクリップ連結手段13は、第2のクリップ連結手段14に近づく方向にスライドさせたときに締付部材22又はクリップ支持部112に対応する位置に凹部131を有している。第1のクリップ連結手段13に凹部131を形成することにより、締付部材22又はクリップ支持部112により妨げられることなく、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14をより互いに近づく方向にスライドさせることができる。
クリップ連結手段13は、基端側又は先端側の少なくとも一方に係止爪132を有する。前述のように係止爪132は係合突部113と係合してクリップ連結手段13を固定する。
第1のクリップ連結手段13は指先で保持して使用することを想定しているため、側面に作業者が指先で保持しやすい加工、例えば、滑り止め加工、波形形状等にしてもよい。
第2のクリップ連結手段14は、第1のクリップ連結手段13と同様の構成をなしている。第2のクリップ連結手段14を第1のクリップ連結手段13と異なるように構成してもよいが、互いに同一とすることにより使用する部品点数を削減することができる。
クリップケース1は、クリップ2の動作が見えるように、透明または半透明の樹脂製とすることが好ましい。したがって、本実施形態の第1のクリップ固定部11、第2のクリップ固定部12、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14の材料としてはそれぞれ、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、等が挙げられる。なお、それぞれは同じ材料で形成しても異なる材料で形成してもよい。
ここで本実施形態のクリップケース1の代表的な寸法例について説明する。第1のクリップ固定部11は、縦50〜200mm程度、横10〜20mm程度、厚さ3〜10mm程度である。また、クリップ支持部112の幅は、締付部材22又は連結部213と係合可能にするため、幅が1〜2mm程度の範囲にあることが好ましい。さらに、係合突部113は縦0.5〜2mm程度、横0.5〜2mm程度、高さ1〜3mm程度である。第2のクリップ固定部12は外形が第1のクリップ固定部11と同じ寸法に形成される。第1のクリップ連結手段13は、縦50〜150mm程度、横5〜10mm程度、厚さ3〜10mm程度である。また、凹部131は、幅2〜5mm程度、深さ1〜3mm程度となるよう形成されている。さらに、係止爪132は高さ1〜3mm程度である。第2のクリップ連結手段14は第1のクリップ連結手段13と同様に形成される。
次に、図4を用いてクリップケース1を用いて複数のクリップ2をクリップ装置10の可撓管3に収容する方法について説明する。
図4は、本実施形態に係るクリップケース1の動作を説明する上面図であり、(a)クリップ2を開腕状態とした図、(b)クリップ2を閉腕状態とした図である。
図4(a)に示すように、本実施形態のクリップケース1はクリップ収容部15に複数のクリップ2が配置された状態で存在する。使用前にはクリップ収容部15内では複数のクリップ2が開腕状態である。複数のクリップ2をクリップ装置10に装着するときに、クリップ2を閉腕させ、かつ、複数のクリップ2を連結させる。このために第1のクリップ連結手段13と第2のクリップ連結手段14をスライドさせ、複数のクリップ2を閉腕状態にする。これによりクリップ2は閉腕状態となり、後のクリップの爪部212が連結部213に係合する(図4(b)参照)。複数のクリップ2が相互に連結することにより、クリップ収容部15内で複数のクリップ2を連動させて移動させることができる。

また、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14はクリップ2を閉腕させるようにスライドさせると、係止爪132、142が係合突部113に係合する。これによりクリップ2のバネ性によって第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14が退行してクリップ2を開腕状態に戻すことを良好に防止することができる。
このように本実施形態ではクリップ2をクリップ装置10に装着する直前に閉腕状態にする。したがって、時間経過によってもクリップ2のバネ特性を良好に維持することができる。
次に、クリップ装置10の可撓管3をクリップ装置挿入口16に挿入する。操作部6を操作し操作ワイヤ4を前進させ、可撓管3の外に接続部5を突出させて、接続部5と複数のクリップ2の最後端のクリップ2の連結部213と連結させる。
複数のクリップ2の最後端のクリップ2の連結部213と接続部5とを連結させた後、操作ワイヤ4を収容する方向に操作部6を作動させることにより、複数のクリップ2が可撓管3内に収容される。
本実施形態の変形例として、クリップ支持部112と凹部141とともに、またはこれらに代えて、突起114及び穴部2131によりクリップ2を固定してもよい。
図5に示すように、第1のクリップ固定部11又は第2のクリップ固定部12の少なくともいずれか一方には、連結部213に対応する位置に突起114が形成されている。また、連結部213には突起114と係合する穴部2131が形成されている。突起114及び穴部2131を形成することにより、突起114を穴部2131に係合させることができる。したがって、クリップ支持部112のみの固定に比べ、後のクリップの爪部212を連結部213により確実に係合をすることができる。
さらに、突起114の根元に切り込みを入れることにより、複数のクリップ2が移動した時に、突起114が折れることにより突起114が傾斜し、穴部2131との係合が外れるように加工してもよい。また、突起114が折れ、第1のクリップ固定部11又は第2のクリップ固定部12から外れ、穴部2131に係合したままでもよい。
本実施形態の他の変形例として、係合突部113及び係止爪132、142に代えて、柱状突起115及びガイドレール部133、143により第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14を固定してもよい。
図6に示すように、第1のクリップ固定部11及び第2のクリップ固定部12の少なくとも一方には柱状突起115が複数形成されている。また、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14には柱状突起115と係合するガイドレール部133、143が形成されている。ガイドレール部133、143は、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14を互いに近づく方向にスライドさせるのを補助するガイド部1331、1431と、クリップ2が閉腕された状態を維持するロック部1332、1432が形成されている。ガイド部1331、1431が形成されていることにより、第1のクリップ固定部11及び第2のクリップ固定部12に付加される力が無駄なく、複数のクリップ2を閉腕させる力へと変化することができる。また、ロック部1332、1432を形成することで、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14から手を離した状態でもクリップ2が閉腕された状態を維持することができる。
また、他の変形例として柱状突起115とガイドレール部133、143の位置を逆にしてもよい。すなわち、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14には立設する柱状突起115を複数形成する。また、第1のクリップ固定部11及び第2のクリップ固定部12の少なくとも一方には柱状突起115と係合するガイドレール部133、143を形成する。ガイドレール部133、143は、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14を互いに近づく方向にスライドさせるのを補助するガイド部1331、1431と、クリップ2が閉腕された状態を維持するロック部1332、1432とを有する。ガイド部1331、1431が形成されていることにより、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14に付加される力が無駄なく、複数のクリップ2を閉腕させる力へと変化することができる。また、ロック部1332、1432を形成することで、第1のクリップ連結手段13及び第2のクリップ連結手段14から手を離した状態でもクリップ2が閉腕された状態を維持することができる。
1 クリップケース
11 第1のクリップ固定部
111 収容面
112 クリップ支持部
113 係合突部
114 突起
115 柱状突起
12 第2のクリップ固定部
13 第1のクリップ連結手段
131 凹部
132 係止爪
133 ガイドレール部
1331 ガイド部
1332 ロック部
14 第2のクリップ連結手段
141 凹部
142 係止爪
143 ガイドレール部
1431 ガイド部
1432 ロック部
15 クリップ収容部
16 クリップ装置挿入口
2 クリップ
21 本体
211 腕部
212 爪部
213 連結部
2131 穴部
214 板バネ部
22 締付部材
3 可撓管
4 操作ワイヤ
5 接続部
6 操作部
61 操作部本体部
62 駆動部
63 指かけリング
10 クリップ装置

Claims (7)

  1. 複数のクリップを収容するクリップケースであって、
    前記クリップは、基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部と、前記一対の腕部の先端にそれぞれ設けられた爪部と、前記一対の腕部の基端側に設けられた連結部と、を有する本体と、前記本体に外挿され、前記先端側に移動されることにより、前記一対の腕部を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能な締付部材と、を備え、
    前記クリップケースは、前記クリップの開閉面を挟んで配置された第1のクリップ固定部と第2のクリップ固定部と、
    前記第1のクリップ固定部と前記第2のクリップ固定部の間であって前記クリップを挟んで対向して設けられた第1のクリップ連結手段と第2のクリップ連結手段とを備え、
    前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段はそれぞれ前記クリップの開閉方向にスライド自在であり、
    複数の前記クリップは前記第1のクリップ固定部及び前記第2のクリップ固定部の間に開腕状態で収容されており、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段を互いに近づく方向にスライドさせたときに、前記クリップが閉腕され、かつ、前記クリップの前記爪部が前記クリップに隣接する他のクリップの連結部と係合することにより複数の前記クリップが閉腕状態で連結されることを特徴とするクリップケース。
  2. 前記第1のクリップ固定部と前記第2のクリップ固定部には、締付部材又は連結部と係合可能なクリップ支持部が形成されている請求項1に記載のクリップケース。
  3. 前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段は、それぞれ平板状をなしている請求項1又は2に記載のクリップケース。
  4. 前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段はそれぞれ、互いに近づく方向にスライドさせたときに前記クリップ支持部に対応する位置に凹部が形成されている請求項に記載のクリップケース。
  5. 前記第1のクリップ固定部又は前記第2のクリップ固定部の少なくともいずれか一方は、前記連結部に対応する位置に突起が形成されており、前記連結部には前記突起と係合する穴部が形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクリップケース。
  6. 前記第1のクリップ固定部及び前記第2のクリップ固定部の少なくとも一方には立設する柱状突起が複数形成され、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段には前記柱状突起と係合するガイドレール部が形成されており、
    前記ガイドレール部は、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段を互いに近づく方向にスライドさせるのを補助するガイド部と、前記クリップが閉腕された状態を維持するロック部とを有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のクリップケース。
  7. 前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段には立設する柱状突起が複数形成され、前記第1のクリップ固定部及び前記第2のクリップ固定部の少なくとも一方には前記柱状突起と係合するガイドレール部が形成されており、
    前記ガイドレール部は、前記第1のクリップ連結手段及び前記第2のクリップ連結手段を互いに近づく方向にスライドさせるのを補助するガイド部と、前記クリップが閉腕された状態を維持するロック部とを有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のクリップケース。
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