JP6158206B2 - 縫合デバイス - Google Patents

縫合デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP6158206B2
JP6158206B2 JP2014542269A JP2014542269A JP6158206B2 JP 6158206 B2 JP6158206 B2 JP 6158206B2 JP 2014542269 A JP2014542269 A JP 2014542269A JP 2014542269 A JP2014542269 A JP 2014542269A JP 6158206 B2 JP6158206 B2 JP 6158206B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
housing
suturing device
suturing
needle holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014542269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015500684A (ja
Inventor
リアンネ・イレーネ・ファン・ローネン
ミハ・イラン・パールマン
アレクサンダー・アーノルド・フレデリク・アドリアン・フェーンホフ
Original Assignee
シュティヒティング・フェーウー−フェーウーエムセー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シュティヒティング・フェーウー−フェーウーエムセー filed Critical シュティヒティング・フェーウー−フェーウーエムセー
Publication of JP2015500684A publication Critical patent/JP2015500684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6158206B2 publication Critical patent/JP6158206B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0469Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0469Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
    • A61B2017/047Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery having at least one proximally pointing needle located at the distal end of the instrument, e.g. for suturing trocar puncture wounds starting from inside the body
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0469Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
    • A61B2017/0472Multiple-needled, e.g. double-needled, instruments
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2270/00Control; Monitoring or safety arrangements
    • F04C2270/04Force
    • F04C2270/042Force radial
    • F04C2270/0421Controlled or regulated

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本発明は縫合デバイスに関する。より詳細には、本発明は、トロカール穿刺傷などを縫合するための縫合デバイスに関する。
腹腔鏡および内視鏡による手術の場合、小さな切開部または穿刺傷が患者の体内に形成されることで、管またはカニューレデバイスの挿入が可能になる。このような切開または穿刺を形成し、この切開部または穿刺傷を介してカニューレを形成する目的でトロカールが提供される場合がある。トロカールがひとたび患者の体内に差し込まれると、はさみ、解剖器具、開創器または生検器具などの様々な手術用の器具を挿入して、診断および/または手術を実施することが可能になる。
外科的処置が完了したとき、残った穿刺傷は、例えば縫合糸を配置して傷を閉じる行為などの何らかの対処を必要とする場合がある。
米国特許第5,586,986号明細書は、トロカール穿刺傷を閉じるための縫合デバイスを開示している。この縫合デバイスは、細長い筐体と、デバイスの長手方向軸の対向する側部で2つの針を保持する針作動デバイスとを備える。筐体は、遠位端にその中に針が配置される針保護穴と、針作動要素の針を収容するシリコーン部品の形態の針収容手段とを備える。
針保護穴は、針収容手段に対して90度回転されて配置される。縫合デバイスを穿刺傷に挿入する際、針は、針保護穴内に位置決めされる。それによって、針は、デバイスを挿入する際にいかなる組織も傷つけることはない。縫合デバイスが、穿刺傷内の所望の場所に配置されたとき、針作動デバイスは、筐体に対して遠位方向に押され、針を針保護穴から出して穿刺傷を通過するように移動させる。その後、作動デバイスは、90度の角度にわたって回転させられることで、針を針収容手段と位置合わせする必要がある。その後針は、筐体に向かって後方に引っ張られ、穿刺傷を囲む組織を通じて自由な針端部を針収容手段内に押し込み、針を針ホルダーから筐体へと移動させる。
針がひとたび針作動デバイスから筐体へと移動されると、筐体および針作動デバイスを穿刺傷から除去し、その一方で縫合材を組織内に残すことができる。その後縫合材は、穿刺傷を閉じるために結び目に結び付けられてよい。
米国特許第5,586,986号明細書の縫合デバイスの欠点は、デバイスが穿刺傷内の所望の場所に配置された後、針作動デバイスが、患者の体内に遠位方向に押されることで、保護穴から針を取り出し、その後、露出した針を、針が針保護穴と整列する位置から針が針収容手段と整列する位置まで90度の角度にわたって回転させる必要がある点である。患者の体内でのこのような動作は、患者の器官や組織を傷つけるリスクを高める可能性がある。
米国特許第5,586,986号明細書の縫合デバイスの別の欠点は、長手方向および回転位置の両方における穿刺傷に対する縫合デバイスの位置決め作用が相対的に不安定である点である。
米国特許第5,586,986号明細書
本発明の目的は、上記に挙げた欠点のうちの少なくとも1つを解消した縫合デバイス、特にトロカール穿刺傷などを縫合するための縫合デバイスを提供することである。
本発明は、針作動デバイスと、細長い筐体とを備えた縫合デバイスを提供し、針作動デバイスは、少なくとも挿入位置と針移動位置との間で筐体に対して長手方向に可動であり、針作動デバイスは、筐体の遠位端から筐体の近位端までまたはその付近に延在するように配置された、または配置されるべき細長い作動要素と、2つ以上の針を少なくとも部分的に保持するために作動要素の遠位端で接続される針ホルダーであって、針の自由端部が、縫合デバイスの近位方向に誘導される針ホルダーと、針保護デバイスとを備え、針ホルダーは、少なくとも針ホルダーによって保持される針の自由端部が針保護デバイスによって覆われる保護位置と、針の自由端部が針保護デバイスによって覆われない非保護位置との間で針保護デバイスに対して少なくとも部分的に可動であり、筐体が、筐体の遠位端に配置された針作動デバイスが挿入位置から針移動位置に移動される際、針の自由端部を収容する針収容デバイスを備え、針作動デバイスの少なくとも挿入位置において、針ホルダーと、針保護デバイスとが、それらの間に縫合すべき組織を収容するために長手方向に筐体から離間される。
針作動デバイスの挿入位置において、針ホルダーおよび針保護デバイスは、筐体から離間される。縫合すべき組織は、筐体と、針ホルダー及び針保護デバイスの組み合わせとの間の空間に収容することができる。縫合デバイスの挿入位置は、縫合デバイスが縫合すべき組織に対して正確に位置決めされるまで縫合デバイスが患者の体内に導入される状態である。この挿入位置において、少なくとも針の自由端部は、針保護デバイスによって覆われており、すなわち針ホルダーは、針保護デバイスに対して保護位置にある。
特に、トロカール穿刺傷の場合、この傷を囲繞する筋膜は、それ自体を筐体と、針ホルダーと針保護デバイスとの間の空間に引き込むのに十分な弾性及び張力を有することが分かってきた。筐体と、針ホルダーと針保護デバイスとの間の空間への筋膜の進入は、縫合デバイスのユーザによって十分に感じ取ることができる。これにより、可能な限り少なくとも長手方向において、トロカール穿刺傷内または同様の傷内における縫合デバイスの確実な位置決めを行なう。
さらに縫合デバイスがひとたび穿刺傷に対して正確な位置に配置されると、すなわち縫合すべき組織が、針ホルダーと筐体との間の空間に進入したとき、針ホルダーから組織を通じて針収容デバイス内へと針を移すのに、針ホルダーを単に挿入位置から筐体に向かって近位方向に移動させる必要があるだけである。針ホルダーから針収容デバイスに針を移動させるのに必要な針の回転または針ホルダーの遠位方向の移動が必要ない。
針作動デバイスを挿入位置から針移動位置へと移動させる間、針ホルダーを針保護デバイスに対して針保護位置から非保護位置に向かって移動させることができ、その結果針の自由端部、例えば鋭利な針の先端は、もはや針保護デバイスによって保護されなくなり、筐体と、針ホルダー及び針保護デバイスの組み合わせとの間の空間に配置された縫合すべき組織を通じて突き刺すことができる。
さらに挿入位置から針移動位置に針作動デバイスが移動する間、針は、挿入位置にある縫合デバイスによって既に占拠された空間内に移動する。これにより、他の組織や器官に対するいかなる損傷のリスクも実質的に抑えられる。
一実施形態において、挿入位置で筐体と針ホルダーとの間に配置された作動要素の断面寸法は、実質的に針ホルダーの断面寸法および筐体の断面寸法より小さい。
本発明によると、針ホルダーと筐体との間の空間を利用してそれらの間に縫合すべき組織を収容することで、長手方向軸に平行な針の運動を利用して、針を針ホルダーから針収容デバイスへと移すことができる。針ホルダーの断面寸法および筐体の断面寸法より実質的に小さい、筐体と針ホルダーとの間の断面を有する作動要素を使用することによって、この空間において縫合すべき組織を収容するために相対的に大きな空間を得ることができる。さらにこの空間における作動要素が、実質的に縫合デバイスの長手方向軸にわたって伸びることで、この空間が、作動要素の対向する側部において概ね同一の体積を有することが望ましい。
針ホルダーと針保護デバイスとの間の空間は、針を針ホルダーから針収容デバイスに通すのに利用されるため、針は、筐体の長手方向軸に概ね平行に配置される直線の針であってよい。
一実施形態において、筐体は、作動要素を囲む長手方向のチャネルを備え、このチャネルは、開放チャネルである。針が、針ホルダーから針収容デバイスに移される際、筐体を近位方向に引き出し、縫合すべき組織を通じて患者の体内から外に針および縫合材を引き抜くことができる。これと同時に針作動要素は、概ね同一の位置に留まるため、針ホルダーが、内部から縫合材を供給することができる点が有利である。開放チャネルを設けることによって、作動要素は、挿入および針を針ホルダーから針収容デバイスに移す際、筐体内に密閉することができ、その後作動要素は、筐体が近位方向に後方に引っ張られる際、筐体の囲いから外に容易に移動させることができる。
作動要素が開放チャネルから余りにも早く解放されるのを阻止するために、保持デバイスを解放チャネル内に設ける場合もある。このような保持デバイスは、例えば開放リング形状のばね要素であってよく、これはそれが開放リングから引き出されるまで、作動要素を保持することになる。引き抜く作業は、かなりの力を必要とする可能性があるため、早すぎる解放が回避される。
一実施形態において、針ホルダーは、第1の針ホルダー部と、第2の針ホルダー部とを備え、第1の針ホルダー部および第2の針ホルダー部は、それらの間に針を保持するように構成されており、第1の針ホルダー部は、作動要素に作動可能に接続され、第2の針ホルダー部は、針保護デバイスを支持し、第1の針ホルダー部および第2の針ホルダー部は、互いに対して可動であり、その結果、針を針保護デバイスに対して移動させ、針の自由端部が針収容デバイスによって収容されたとき、針を針ホルダーから解放する。
第1の針ホルダー部および第2の針ホルダー部は、それらの間に針を保持するように使用することができ、針ホルダー部の相対運動を利用して、縫合すべき組織が配置される空間を通じて針を押すことができる。第1の針ホルダー部は、止め具要素を備える場合があり、針のクランプ留めされた端部がこれにもたれることで、針が第1の針ホルダー部の動作によって移動することを保証する。第2の針ホルダー部は、針保護デバイスを支持する。第2の針ホルダー部および針保護デバイスは、一体式の部品として構成されてよい。
一実施形態において、針保護デバイスは、保護位置において、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に針を取り囲む。このような実施形態において、針保護デバイスは、保護位置において、針ホルダーおよび針ホルダーによって保持される針を取り囲むスリーブ状の要素であってよい。このスリーブ状の要素は、1つまたは複数の部品から構成される場合がある。
代替の一実施形態において、針保護デバイスは、保護位置において、針の自由端部の隣に配置される1つまたは複数の要素を備え、このような針の端部は通常、体内のいかなる器官や組織も傷つけることはできない。針保護デバイスの任意の他の実施形態も適用することができる。
一実施形態において、針収容デバイスは、スリーブと、スリーブ内に配置された可撓性のディスク型要素とを備え、ディスク型要素およびスリーブは、それらの間に針を捕らえるように設計される。スリーブ内に配置されたディスク型要素を利用して針を捕らえることができることが分かってきた。自由な針の端部は、ディスク型要素とスリーブとの間に容易に押し込むことができるが、その一方でディスク型要素とスリーブとの間に捕らえられた後、反対方向に針が移動することは相対的に困難である。このような構造における捕捉効果を高めるために、ディスク型要素は、凸面が針ホルダーの方に向く状態で半径方向に湾曲される場合がある。また、針、スリーブおよび/またはディスク型要素には、摩擦増強材または例えば小さなリブや歯などの外形が設けられ、針収容デバイスの捕捉効果を高める場合もある。
ディスク型要素は、針収容デバイス内に設置された別個の要素であってよい、あるいはディスク型要素は、縫合デバイスの構成要素と一体式の部品である場合もある。
一実施形態において、針ホルダーは、縫合材を保管するための縫合材保管空間を備える。縫合糸を配置することができるようするのにかなりの長さの縫合材が必要とされる場合がある。例えば縫合用の細糸が縫合デバイスの両方の針に装着される場合がある。針が縫合すべき組織を通じて突き刺す際、患者の外からの縫合材のループが穿刺傷の対向する側部において組織を通じて伸びたまま、患者の身体から針を引き抜くことができる。
針が患者の身体から外に引き抜かれる前、縫合材は好ましくは、縫合材の保管空間内に保管されるため、それは縫合デバイスの作動を妨げることはない。縫合材の保管空間は例えば、作動要素内の中空チャネル内に設けられる場合がある。代替の一実施形態において、保管空間は、例えば針ホルダーの1つまたは複数の部分に配置された溝によって針ホルダー内に形成される場合もある。
一実施形態において、針作動デバイス及び筐体は、互いに対して回転位置に拘束される。針及び針収容デバイスが、互いに対して適切に整列され、それにより、針を針ホルダーから針収容デバイスに首尾良く移すことが重要であり得る。また、針が適切に穿刺傷と整列されることも重要である。筐体と針との間のいかなる整列不良をも回避するために、筐体及び針作動デバイスが互いに対して回転位置に拘束されることが有利である。
一実施形態において、縫合デバイスは、縫合デバイスをトロカールに結合するための1つまたは複数の結合要素を備える。縫合デバイスは有利には、トロカール、特に、縫合すべき穿刺傷が形成されるトロカールに接続されるように構成される場合がある。トロカールは、患者の体内へのアクセスを可能にする腹腔鏡および内視鏡手術で使用されるいかなるカニューレデバイスでもよい。好ましくは、トロカールは、トロカール内に配置されこれに接続された切開デバイスによって穿刺傷が形成された後、体内に留まるカニューレデバイスである。穿刺傷が形成された後、切開デバイスは、カニューレデバイスから除去される。トロカールはまた、カニューレデバイスと切開デバイスとの組み合わせを指す場合もある。
穿刺傷に対するトロカールの回転位置が外科処置の間そのままである場合、および/または穿刺の際のこの配向が、例えば患者の身体に印しを付けることによって記録された場合、トロカールの回転位置は、穿刺傷の配向を表している。トロカールに対して固定された配向で縫合デバイスを配置することによって、縫合デバイスを穿刺傷に対して正確な回転位置に容易に配置することができる、すなわち針は、穿刺傷の対向する側部において組織と適切に整列することができる。
切開する際、切開デバイスがトロカールに対して固定されない場合、またはトロカールが使用されない場合、切開作業中の切開デバイスの回転位置は、例えばトロカールまたは患者の身体に印しを付けることによって記録することができるため、穿刺傷の配向は、縫合デバイスを穿刺傷に挿入する際に知られている。
一実施形態において、第1の結合要素は、筐体をトロカールに結合するために筐体に設けられ、第2の結合要素は、針作動デバイスをトロカールに結合するために針作動デバイスに設けられる。筐体及び針作動デバイスには、トロカールに結合させることができる結合要素が設けられる場合、これらの部品のそれぞれは、その部品をトロカールに結合することによってその位置に保持することができ、その一方で他の部品は、ユーザによって操作することができる。
結合要素は、トロカールに結合させることが可能な何らかの結合要素として設計されてよい。結合要素は好ましくは1つまたは複数のデバイスをトロカールに結合する既知の結合要素、例えば穿刺傷を形成する切開デバイスと同様に設計される。
縫合デバイスは、この分野で既知のトロカールに結合されるように設計されてよい。1つの代替として、新規のトロカール設計は、本発明の縫合デバイスと協働することが企図される場合もある。
一実施形態において、縫合デバイス、例えば針ホルダーおよび/または筐体は、特定の部分、例えば伸長部を備え、その部分は、縫合デバイスが中に配置される非円形の穿刺傷に対する針作動デバイスおよび/または筐体の回転位置を決定するために非円形の断面を有する。少なくとも針作動デバイスは、通常スリット型の穿刺傷と適切に整列され、それよって、針は、スリット型の傷の方向に概ね直交する線上の2つの場所で穿刺傷の対向する側部に配備されることが重要である。
針作動デバイスの正確な位置決めを確実にするために、縫合デバイスは、非円形の断面を有する位置決め部分を備えることができる。この位置決め部分が、穿刺傷内に配置される際、縫合すべき組織内の張力が、穿刺傷内の位置決め部分の回転位置に対するフィードバックを与えることができる。穿刺傷は、最も長い寸法がスリット形状の傷の方向と一致する位置において位置決め部分を押すことができる。縫合デバイスは、針が位置決め部分のこの配向に対して最適に位置決めされるように、すなわち針が、穿刺傷の主要な方向に直交する線上で縫合すべき組織を突き刺すように配置される配向に対して最適に位置決めされるように設計されてよい。
位置決め部分は、針ホルダーと針収容デバイスとの間の空間内に、あるいは縫合デバイスの遠位端に配置される場合がある。
付加的なまたは代替の実施形態として、トロカールには、非円形の位置決め部分が設けられ、穿刺傷内でのトロカールの回転位置を維持する場合もある。
一実施形態において、縫合デバイスは、針保護デバイスと筐体との間の最小限の距離を保証するように構成されたスペーサデバイスを備える。スペーサデバイスは、針保護デバイスと筐体との間に設けられ、縫合すべき組織は、針保護デバイスと筐体との間にクランプ留めされ、このクランプ留め作用の結果として、針保護デバイスと筐体との間の空間から押し出されるのを阻止する。このスペーサデバイスは、例えば針保護デバイスと筐体との間の作動要素上に設けられたブッシングであってよい。
一実施形態において縫合デバイスは、少なくとも8mm、好ましくは少なくとも10mmのトロカール穿刺傷を縫合するように寸法が決められる。
本発明はさらに、本発明による縫合デバイスとトロカールとの組み合わせを提供しており、この場合、トロカール及び縫合デバイスは、固定された回転位置で互いに結合されるように構成される。
本発明による縫合デバイスの一実施形態を、一例として、添付の図面を参照して以下にさらに詳細に記載する。
本発明による縫合デバイスの斜視図である。 針保護要素のない、図1の縫合デバイスの斜視図である。 図2に示される縫合デバイスの遠位端の詳細を示す図である。 針が近位方向に移動された縫合デバイスの遠位端を示す図である。 針保護要素から延在する針収容デバイスの断面図である。 スリーブのない針収容デバイスの斜視図である。 トロカール内に配置された図1の縫合デバイスを示す図である。 針が針保護要素から外に延在する図1の縫合デバイスを示す図である。 針が針収容デバイスに移動された図1の縫合デバイスを示す図である。 筐体が、針作動デバイスに対して近位方向に幾分移動された、図1の縫合デバイスを示す図である。 筐体が、針作動デバイスから外に完全に取り出された、図1の縫合デバイスを示す図である。 線XI−XIに沿った図5aの断面を示す図である。 縫合材の保管空間の一実施形態を示す図である。
図1および図2は、本発明による縫合デバイスを示しており、これは全体的に参照番号1によって表されている。縫合デバイス1は、細長い筐体2と、針作動デバイス3とを備える。細長い筐体2と、針作動デバイス3は、縫合デバイス1の長手方向に各々に対して可動である。
縫合デバイス1は、腹腔鏡または内視鏡手術によって生じたトロカール穿刺傷を縫合するように設計されている。
針作動デバイス3は、作動要素5と、針ホルダー6と、針保護要素7とを備える。
作動要素5は、細長いロッド形状の要素を備え、このロッド形状の要素は縫合デバイス1の遠位端からその近位端に伸びている。作動要素5の遠位端は、針ホルダー6に接続され、作動要素5の近位端では、縫合デバイス1を作動するように構成された作動機関8が設けられている。
作動要素5の中央部分に、2つの屈曲部が設けられる。それによって、縫合デバイス1の遠位端では作動要素5は縫合デバイス1の長手方向軸上に配置されるが、その一方で縫合デバイス1の近位端付近では、作動要素5は縫合デバイス1の長手方向軸から離間され、筐体2の円周上に配置される。
2つの直線の針9が、針ホルダー6によって一端が保持されている。針9の自由端部は、縫合デバイス1の近位方向に、すなわち筐体2に向かって延在している。図1に示される縫合デバイス1の挿入位置において、針保護要素7は、針ホルダー6によって保持される針9を取り囲む。針9は、縫合材(図示せず)に接続される。針保護要素7は、スリーブ状の要素である。針保護要素7の近位縁部は、針保護要素7のこの端部によって、患者の体内の器官や組織に対する何らかの損傷を引き起こすリスクを避けるために角が丸められている。所望であれば、針保護要素7の遠位縁部もまたこのような理由のために角が丸められる場合もある。
針ホルダーは、図3により詳細に示されている。図2および図3では、針保護要素7は示されていない。
針ホルダー6は、第1の針ホルダー部10と、第2の針ホルダー部11とを備える。第1の針ホルダー部10は作動要素5に接続される。それによって、作動機関8を操作することによって第1の針ホルダー部10の位置を調節することができる。第2の針ホルダー部11は、針保護要素7を支持する。第2の針ホルダー部11はさらに、作動要素5がその中に誘導されるチャネル12を備え、それによって第1の針ホルダー部10及び第2の針ホルダー部11は、作動要素5上での第2の針ホルダー部11の摺動動作による矢印Mによって指示されるように、縫合デバイス1の長手方向にのみに互い対して可動である。
第1の針ホルダー部10及び第2の針ホルダー部11は各々、半円筒形状を有し、この場合第2の針ホルダー部11の長さは、少なくとも針9の長さであり、第1の針ホルダー部10の長さより実質的に大きい。
針9は、第1の針ホルダー部10と第2の針ホルダー部11との間にクランプ留めされる。第1の針ホルダー部10及び第2の針ホルダー部11には、縫合デバイス1の長手方向軸に対する適切な整列状態で針9を維持するために溝が設けられる。
第1の針ホルダー部10は、止め具13を備える。クランプ留めされた針の端部が、この止め具13に接するように配置される。それによって、方向Mで第1の針ホルダー部10が第2の針ホルダー部11に対して相対運動する間、針9が、第1の針ホルダー部10によって押され、第1の針ホルダー部10と共に長手方向に移動する。
第2の針ホルダー部11の遠位端に別の止め具が設けられる。それによって、Mによって示される方向と反対の方向の第1の針ホルダー部10の相対運動を制限する。
針保護要素7は、第2の針ホルダー部11によって支持されるため、針9は、このような運動の間、針保護要素7に対しても移動し、それによって、針の自由端部を、針が針保護要素7によって完全に囲まれる保護位置から、針9の自由端部が少なくとも部分的に針保護要素7の外に延在する非保護位置へと移動させることができる。
図4は、第1の針ホルダー部10が、長手方向Mに移動され、それによって、針9が、第2の針ホルダー部11に対してずらされることを示している。
第2の針ホルダー部11は、その近位端に2つの凹部14を備える。針を誘導するための第2の針ホルダー部11におけるこの溝は、このような凹部14において終端する。止め具13が、針9の遠位の針の端部を凹部14まで押すとき、針9はもはや、第1の針ホルダー部10と第2の針ホルダー部11との間にクランプ留めされず、これにより針9はもはや、針ホルダー6によって保持されなくなる。
筐体2は、円筒形の本体によって概ね形成され、この円筒形の本体は遠位端に、針収容デバイス15内に挿入された針9の自由端部を収容し保持することができる針収容デバイス15を備える。
針収容デバイス15は、スリーブ16と、可撓性材料の湾曲したディスク17とを備える。針収容デバイス15の断面が図5aに示される。図5bは、スリーブ16のない針収容デバイス15の斜視図を示している。
ディスク17の可撓性および形状は、針9が、方向Mに移動される際、ディスク17とスリーブ16との間に容易に進むことができるが、反対方向に戻るように引っ張るのは極めて困難であるように選択される。
針9、スリーブ16および/またはディスク17には、摩擦増強材または例えば小さなリブや歯などの外形が設けられ、それによって、針収容デバイス15の捕捉効果を高める場合があることが述べられている。
針9、針ホルダー6および針ホルダー6と針収容デバイス15との間の距離は、対向する針の端部が針ホルダー6から解放される前に、自由な針の端部が、針収容デバイス15によって捕捉されるように構成され、それによって、針ホルダー6から針収容デバイス15への針の確実な移動が保証される。
図5aに示されるようにブッシング27が、針保護要素7と筐体2との間のスペーサとして配置されることができ、針保護要素7と筐体2との間の最小限の距離を保証することができる。
図1および図2に示されるような縫合デバイス1の挿入位置において、筐体2の遠位端と、針ホルダー6及び針保護要素7の組み合わせの近位端との間に空間18が形成される。この空間18内で、作動要素5は単に、針ホルダー6から作動機関8に向かって伸びている。しかしながら、この空間18における作動要素の断面が、筐体2の近位端および/または針ホルダー6及び針保護要素7の組み合わせの近位端の断面より実質的に小さいので、このような空間18は、その中に縫合すべき組織を収容するのに使用することができる。
筐体2の近位端に、作動部19が設けられ、これは作動機関8内の凹部20に緊密に嵌合する。作動部19が凹部20内に配置される際、筐体2と針作動デバイス3との相対的な回転位置が固定される。作動機関8には、回転ボタン21が設けられており、この回転ボタン21は作動機関8及び作動部19が、互いに対して移動しないロック位置と、作動機関8及び作動部19が互いに対して長手方向に可動である非ロック位置との間で回転可能である。作動機関8と作動部19との相対的な位置をロックするための任意の他の好適なロックデバイスが適用される場合もある。
筐体2はさらに、作動要素5が中に誘導される開放チャネル22を備える。保持デバイス24は、開放チャネル21内に設けられ、作動要素5をチャネル21に対してその位置で保持する。この保持デバイス24は、作動要素5を長手方向軸上に保持し整列させるように設計されている。図11は、保持デバイス24を示す縫合デバイス1の断面を示している。針作動デバイス3と筐体2との間の分離が望まれるまで作動要素5を保持するために利用することができる任意の他の保持デバイスもまた適用することができる。
保持デバイス24は開放リング形状のばねデバイスを備え、それによって、縫合すべき組織内に縫合糸を配置する際、作動要素5は保持デバイス24から引き出され、開放チャネル22から取り出されることができる。作動要素5の二重に屈曲した設計により、筐体2を作動要素5から近位の長手方向に除去することができ、これにより筐体2に対して十分な引っ張る力が及ぼされる場合、保持デバイス24が作動要素5から引き出されることになることが述べられている。
図1に示される縫合デバイス1は、トロカール100と組み合わせて使用するように設計されている。図6では、縫合デバイス1は、トロカール100内に配置されて示されている。作動機関8および作動部19は、トロカール100の近位端に配置される。針ホルダー6、針保護要素7および空間18は、トロカール100の遠位端から延在している。
作動機関8および作動部19は各々、ラッチを有する枢動式の押しボタン23を備え、これを使用して、作動機関8および作動部19をトロカール100に解放可能に結合させることができる。トロカール100はまた、トロカール100に結合され、穿刺傷を形成した後除去される切開デバイスによって穿刺傷を形成するために使用される。その結果、スリット形状の穿刺傷の配向を、穿刺傷を形成する際にトロカール100の回転位置から識別することができる。
穿刺傷に対するトロカール100の配向が外科処置においてそのままである場合、および/または例えば患者の身体に印しを付けることによって穿刺中のこの配向が記録される場合、穿刺傷の回転位置は知られている。縫合デバイス1をトロカール100に対して固定された回転位置に配置することによって、縫合デバイス1は、穿刺傷に対して正確な配向に配置されることができる、すなわち針9は、スリット形状の穿刺傷の対向する側部において組織と整列される。
さらに縫合デバイス1の空間18は、以下に記載するように、縫合デバイス1が、縫合すべき組織に対して長手方向に適切に位置決めされたかどうかを判断するのに有効に利用することができることが分かってきた。
穿刺傷、例えば腹部の壁の筋膜におけるスリット形状の傷を縫合することが望まれる場合、以下の手順をたどることができる。
トロカール100がまだ穿刺傷を通じて延在する間、縫合デバイス1をトロカール100内に配置することができる。縫合デバイス1は、枢動式押しボタン23のラッチによってトロカール100に接続され、それにより、縫合デバイス1は、長手方向の位置及び回転位置の両方においてトロカール100と適切に整列される。
縫合デバイス1及びトロカール100の組み合わせは、縫合すべき組織が空間18内に進入することができるまで、穿刺傷から外に引き出すことができる。筋膜の可撓性及び張力によって、穿刺傷を囲繞する組織が、空間18にスナップ嵌合することになる。このような組織の空間18内への進入は、縫合デバイス1を操作する外科医によって非常に明確に感じとることができる。その結果、外科医には、いつ縫合デバイス1が長手方向に穿刺傷に対して適切に整列されたのかがわかる。付加的なカメラは必要ない。
さらに縫合デバイスの回転位置もまた、トロカール100の回転位置を維持することによって、あるいはトロカール100によって穿刺が行なわれた回転位置に戻るようにトロカール100を回転させることによって、穿刺傷に適合される。
縫合すべき組織がひとたび、針収容デバイス15と、針ホルダー6及び針保護要素7の組み合わせとの間の空間18内に配置されると、縫合デバイス1は、針ホルダー6から縫合すべき組織を通じて針収容デバイス15へと針9を移すように作動させることができる。
可能な限り筐体2に対する針作動デバイス3の相対運動を行なうために、回転ボタン21は、ロック位置から非ロック位置に回転される。その後、関連する枢動式押しボタン23を始動することによって、作動機関8はトロカール100から分離させることができ、作動部19および筐体2に対して近位方向に移動させることができる。
ブッシング27または他のスペーサデバイスが、針保護要素7と筐体2との間に存在しない場合、このような運動により、針ホルダー6及び針保護要素7の組み合わせは、空間18内の縫合すべき組織が、針保護要素7と針収容デバイス15との間にクランプ留めされるまで針収容デバイス15に向かって移動することになる。しかしながら、このような組織のクランプ留め作業は、一部の用途では、縫合すべき組織が空間18から押し出されることになる場合があり、これは望ましくないことである。
針保護要素7及び筐体2が互いに向かって引っ張られる際、縫合すべき組織が空間18から押し出されるリスクを回避するために、ブッシング27は、針保護要素7と筐体2との間に設けられることができる。針保護要素7と筐体2との間に最小限の距離を形成する任意の他のスペーサデバイスも適用されてよい。
互いに向かう針保護要素7及び筐体2の相対的運動が、スペーサ27によって阻止される、あるいは空間18内の組織によって妨げられる場合、作動機関8の動作によって、第2の針ホルダー部11に対する第1の針ホルダー部10の相対運動が生じ、これにより針9が近位方向に止め具13によって押されることになる。針9の自由端部は、針保護要素7から外側に延在し、縫合すべき組織内へと延在することになる。
図7は、針保護要素7から、実際の使用中において縫合すべき組織が配置される空間18内へと延在する縫合デバイス1の針を示している。近位方向におけるこのような作動機関8の動作は、針9の自由端部が針収容デバイス15によって収容され、且つ反対側の針の端部が、この場合止め具13が凹部14に到達する際、針ホルダー6によって解放されるまで続けられてよい。
縫合デバイス1は、このとき針移動位置に配置され、ここで、針9は、針ホルダー6から針収容デバイス15へと移される。図8は、針移動位置にある縫合デバイス1を示している。針を挿入位置から針移動位置に移す際、針ホルダー6および針9は、空間18以外のいかなる空間にも進入することはなく、この空間は、このような動作の前には縫合デバイス1の外形内にはまだなかったものである。これにより、このような動作において身体内の何らかの組織や器官を傷つけるリスクを実質的に低下させる。
針9が、針ホルダー6から針収容デバイス15へと移される際、針9は組織を通じて延在する。組織を通じて針9をさらに引っ張ることによって、針に接続された縫合材も組織を通じて引っ張ることができる。組織を通じて針を引っ張るために、関連する枢動式押しボタン23を押すことによって筐体の作動部19をトロカール100から外すことができる。
筐体2がトロカール100から分離される前に、針作動デバイス3は遠位方向に後方に移動させることができ、作動機関8は、作動部19を分離させる前にトロカール100に再度結合させることができる。これは、針が針ホルダー6および針保護要素7から完全に出るように移動されるという利点を有する。さらに、作動器官8をトロカール100に再度結合することによって、針ホルダーの回転位置を維持することができる。これにより、縫合材がねじれる機会を減少させることができる。これは、ねじれた縫合材が、穿刺傷を介して針作動デバイス3の除去を妨害する恐れがあるため、望ましいことである。
作動部19がひとたびトロカール100から分離されると、筐体2は近位方向にトロカール100から引き出されることができ、それと共に針9を針作動デバイス3から引き出すことができる。
図9は、近位方向に引っ張られる筐体2を示しており、図10は、針作動デバイス3との接触状態から完全に出るように移動された筐体を示している。作動要素5は、開放チャネル21内に配置されるため、作動要素5をその位置から移動させる必要なしに筐体2を近位方向に引っ張ることができる。筐体2の近位方向の移動中、作動要素5は、保持デバイス24から外に引き出されることになる。
縫合材は、針9と共に縫合すべき組織を通じて患者の身体から外に引き出されることになる。通常、縫合材は、両方の針9に接続される。患者の身体から出るように筐体が近位方向に移動する際、解放されるべき縫合材は、縫合デバイス1内の保管空間の中に保管されてよい。図1および図2に示される実施形態では、縫合材は、図5aに示されるように作動要素5の中の中空のチャネル25内に保管することができる。
図12は、縫合材の保管空間の代替の一実施形態を示している。この実施形態において、縫合材は、第2の針ホルダー部11内のいくつかの溝26の中に保管されてよい。縫合材の保管のために他の保管空間が設けられる場合がある。
針9がひとたび患者の体内から回収されると、針作動デバイス3をトロカール100から外に引き出すことができる。代替の一実施形態では、針作動デバイス3は、筐体の最初の移動の後、特に針が縫合すべき組織から完全に引き出される際、筐体と共に除去されてよい。
縫合すべき組織の内側にある縫合材のループは、患者の体内に留まることになる。針作動デバイス3と、トロカール100が除去される際、穿刺傷は、縫合材に結び目を置くことによって閉じることができる。針は、この結び目が縫合材に形成される前またはその後に縫合材から切り離すことができる。
以上に本発明による縫合デバイスの一実施形態が記載される。この実施形態では、縫合デバイス1は、トロカールと組み合わせて使用することが提案されている。しかしながら縫合デバイス1はまた、傷の中にトロカールが存在しない場合にも、傷を縫合するのに使用される場合がある。このような場合、縫合デバイスは、その挿入位置において組織体が空間18に進入するまで穿刺傷の中へと移動されてよい。また、この挿入方向における組織体の空間18への進入は、縫合デバイス1を使用する外科医によって十分に感じ取ることができる。
代替の一実施形態では、縫合デバイス1が導入される前に傷の中に最初に導入される別個のカニューレデバイスが設けられる場合がある、あるいはカニューレデバイスを縫合デバイス1と共に導入することもできる。
本発明は、本発明の範囲から逸脱せずに種々の他の実施形態において具現化することができる。よって上記の実施形態は、単なる例示であり、当然のことながら本発明を限定することは意図していない。
1 縫合デバイス
2 筐体
3 針作動デバイス
5 作動要素
6 針ホルダー
7 針保護要素
8 作動機関
9 針
10 第1の針ホルダー部
11 第2の針ホルダー部
13 止め具
14 凹部
15 針収容デバイス
16 スリーブ
17 ディスク
18 空間
19 作動部
20 凹部
21 回転ボタン
22 開放チャネル
23 押しボタン
24 保持デバイス
25 中空のチャネル
26 溝
27 スペーサ
100 トロカール
M 方向

Claims (16)

  1. 針作動デバイスと、細長い筐体とを備えた縫合デバイスであって、前記針作動デバイスが、少なくとも挿入位置と針移動位置との間で前記筐体に対して長手方向に可動であり、前記針作動デバイスが、
    前記筐体の遠位端から前記筐体の近位端までまたはその付近に延在するように配置された、または配置されるべき細長い作動要素と、
    2つ以上の針を保持するために前記作動要素の遠位端で接続される針ホルダーであって、前記針の自由端部が縫合デバイスの近位方向に誘導される針ホルダーと、
    針保護デバイスとを備え、
    前記針ホルダーは、少なくとも前記針ホルダーによって保持される前記針の自由端部が前記針保護デバイスによって覆われる保護位置と、前記針の自由端部が前記針保護デバイスによって覆われない非保護位置との間で前記針保護デバイスに対して少なくとも部分的に可動であり、
    前記筐体が、前記筐体の遠位端に配置され、前記針作動デバイスが前記挿入位置から前記針移動位置に移動される際、前記針の自由端部を収容する針収容デバイスを備え、
    前記針作動デバイスの少なくとも前記挿入位置において、前記針ホルダーと前記針保護デバイスとが、それらの間に縫合すべき組織を収容するために長手方向に前記筐体から離間され
    前記針ホルダーは、前記作動要素の対向する側部に前記2つ以上の針を保持するように構成される、縫合デバイス。
  2. 前記挿入位置において前記筐体と前記針ホルダーとの間に配置される前記作動要素の断面寸法が、前記針ホルダーの断面寸法および前記筐体の断面寸法より小さい、請求項1に記載の縫合デバイス。
  3. 前記針作動デバイスの少なくとも前記挿入位置における、前記筐体と前記針ホルダーと前記針保護デバイスとの間の離隔は、空間を形成し、
    前記作動要素は、前記空間が、前記作動要素の対向する側部に略同じ体積を有するように、前記空間において前記縫合デバイスの長手方向軸に亘って略延在している請求項2に記載の縫合デバイス。
  4. 前記縫合デバイスが2つ以上の針を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  5. 前記針が、前記筐体の長手方向軸に対してほぼ平行に配置される直線状の針であって、前記筐体の長手方向軸の対向する側部に配置される直線状の針である、請求項に記載の縫合デバイス。
  6. 前記筐体が、前記作動要素を密閉する長手方向の開放チャネルを備える、請求項1からのいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  7. 前記針ホルダーが、第1の針ホルダー部と、第2の針ホルダー部とを備え、
    前記第1の針ホルダー部および前記第2の針ホルダー部が、それらの間に前記針を保持するように構成されており、
    前記第1の針ホルダー部は前記作動要素に作動可能に接続され、前記第2の針ホルダー部は前記針保護デバイスを支持し、
    前記第1の針ホルダー部および前記第2の針ホルダー部が、互いに対して可動であり、その結果、前記針を前記針保護デバイスに対して移動させ、前記針の自由端部が前記針収容デバイスによって収容されたとき、前記針を前記針ホルダーから解放する、請求項1からのいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  8. 前記針収容デバイスが、スリーブと、前記スリーブ内に配置された可撓性のディスク形状の要素とを備え、前記スリーブと、前記ディスク形状の要素が、それらの間に針を捕らえるように設計される、請求項1からのいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  9. 前記縫合デバイスが、前記縫合デバイスをトロカールに結合するための1つまたは複数の結合要素を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  10. 前記筐体を前記トロカールに結合するために第1の結合要素が前記筐体上に設けられ、前記針作動デバイスを前記トロカールに結合するために第2の結合要素が前記針作動デバイス上に設けられる、請求項に記載の縫合デバイス。
  11. 前記縫合デバイスが、前記縫合デバイスが中に配置される非円形の穿刺傷に対する前記針作動デバイスおよび/または筐体の回転位置を決定するために非円形の断面を有する位置決め部分を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  12. 前記位置決め部分は、前記針ホルダーと前記針収容デバイスとの間の空間内に又は、前記縫合デバイスの遠位端に配置されている、請求項11に記載の縫合デバイス。
  13. 前記針ホルダーが、縫合材を保管するための縫合材保管空間を備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  14. 前記針作動デバイスと前記筐体が、互いに対して回転位置に拘束される、請求項1から13のいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  15. 前記針保護デバイスがスリーブ要素である、請求項1から14のいずれか一項に記載の縫合デバイス。
  16. 前記縫合デバイスが、前記針保護デバイスと前記筐体との間の最小限の距離を保証するように構成されたスペーサデバイスを備える、請求項1から15のいずれか一項に記載の縫合デバイス。
JP2014542269A 2011-11-16 2012-11-16 縫合デバイス Active JP6158206B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161560380P 2011-11-16 2011-11-16
US61/560,380 2011-11-16
NL2007794A NL2007794C2 (en) 2011-11-16 2011-11-16 Suture device.
NL2007794 2011-11-16
PCT/NL2012/050811 WO2013095090A2 (en) 2011-11-16 2012-11-16 Suture device

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015500684A JP2015500684A (ja) 2015-01-08
JP6158206B2 true JP6158206B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=48669668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014542269A Active JP6158206B2 (ja) 2011-11-16 2012-11-16 縫合デバイス

Country Status (9)

Country Link
US (1) US10058324B2 (ja)
EP (1) EP2779915B1 (ja)
JP (1) JP6158206B2 (ja)
KR (1) KR102105725B1 (ja)
BR (1) BR112014011476A2 (ja)
CA (1) CA2855969C (ja)
ES (1) ES2741652T3 (ja)
NL (1) NL2007794C2 (ja)
WO (1) WO2013095090A2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10893861B2 (en) * 2016-06-17 2021-01-19 Lsi Solutions, Inc. Surgical port for stay sutures
KR20180057084A (ko) * 2016-11-21 2018-05-30 주식회사 아침해의료기 복강경 수술용 봉합장치
KR20180058923A (ko) * 2016-11-25 2018-06-04 주식회사 이앰 복강경 수술 보조구
US11413035B2 (en) 2017-06-30 2022-08-16 Wright Medical Technology, Inc. Soft tissue repair instruments and techniques
KR101942060B1 (ko) * 2017-08-09 2019-01-24 한문석 복강경 수술 보조구
CN109793556B (zh) * 2017-11-17 2021-10-15 江苏风和医疗器材股份有限公司 一种高度调节装置
NL2019974B1 (en) 2017-11-24 2019-05-31 Mediclose Solutions B V Suture device
CN109984811B (zh) * 2017-12-29 2020-11-10 江苏风和医疗器材股份有限公司 一种控制装置
WO2024035681A2 (en) * 2022-08-09 2024-02-15 Mvrx, Inc. Locking device, system and method of use thereof

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5527321A (en) 1993-07-14 1996-06-18 United States Surgical Corporation Instrument for closing trocar puncture wounds
US5860992A (en) * 1996-01-31 1999-01-19 Heartport, Inc. Endoscopic suturing devices and methods
US6743241B2 (en) 2002-03-01 2004-06-01 Intellimed Surgical Solutions Llc Laparoscopic port site fascial closure device
US20060259046A1 (en) * 2005-05-13 2006-11-16 Towertech Research Group Body tissue incision closing instrument
US20110082473A1 (en) * 2009-10-07 2011-04-07 Tyco Healthcare Group Lp Wound closure device including releasable barbs

Also Published As

Publication number Publication date
NL2007794C2 (en) 2013-05-21
JP2015500684A (ja) 2015-01-08
EP2779915B1 (en) 2019-06-19
EP2779915A2 (en) 2014-09-24
US20140316442A1 (en) 2014-10-23
ES2741652T3 (es) 2020-02-11
US10058324B2 (en) 2018-08-28
KR20140093707A (ko) 2014-07-28
CA2855969C (en) 2021-01-19
KR102105725B1 (ko) 2020-04-29
WO2013095090A2 (en) 2013-06-27
WO2013095090A3 (en) 2013-10-24
BR112014011476A2 (pt) 2017-05-09
CA2855969A1 (en) 2013-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6158206B2 (ja) 縫合デバイス
US9687226B2 (en) Wound closure device including mesh barrier
JP5230727B2 (ja) 縫合糸アンカー装填装置
EP2314227B1 (en) Wound closure device including direct-driven needle
EP2305129A2 (en) Wound closure device including ferrule ejector systeme
JP2009261960A (ja) 生物体組織の壁にある開口を密封するための縫合装置
JP2011078783A (ja) 解放可能なかえしを含む創傷閉鎖デバイス
WO2008057047A1 (en) Suturing device
US9693769B2 (en) Suture device
WO2016021290A1 (ja) 手術用器具
US20060259046A1 (en) Body tissue incision closing instrument
US11213292B2 (en) Endoscopic hemostasis closure device and delivery system
JP4594953B2 (ja) 内視鏡用処置具及び縫縮器具
JP2012024607A (ja) 縫合器
US10603024B2 (en) Devices, systems, and methods for moving tissue within a body
JP6736658B2 (ja) ストップガードを有する外科用器具
US20110224495A1 (en) Surgical access port
EP2364654B1 (en) Surgical access port

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160923

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20161226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6158206

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250