JP6134584B2 - 車両の路面勾配推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも電動モータにより走行駆動力を発生する車両の路面勾配推定装置に関する。
従来より、車両が発生する駆動力は道路勾配の影響を受け、近年実用化されているハイブリッド車や電気自動車等においても、道路勾配の影響を考慮して駆動力を制御する様々な技術が提案されている。道路勾配に応じて駆動力を増減制御する技術として、例えば、特開2009−290963号公報(以下、特許文献1という)では、車両を駆動する駆動モータを備えた車両において、路面勾配をブレーキ踏み込み量と操作系応答速度とに基づいて登坂路、降坂路、平坦路を推定し、車両発進時に道路勾配に応じた駆動モータのトルク応答を決定するモータ制御装置の技術が開示されている。
特開2009−290963号公報
ところで、上述の特許文献1に開示される電気自動車では、路面勾配をブレーキ踏み込み量と操作系応答速度とに基づいて登坂路、降坂路、平坦路と大まかにしか求めることができないため、路面勾配をパラメータとして駆動力制御等の緻密な車両制御を行うことができないという問題がある。また、エンジンと電動モータとを有するハイブリッド車では、エンジンの停止・再始動の条件に路面勾配の値が閾値として用いられることも多い。しかしながら、路面勾配の算出には車両の前後加速度が大きく影響し、電動モータの出力トルクの影響を受けて車両の前後加速度が変動すると路面勾配の検出に大きな誤差が生じてしまう。このため、例えば、平坦路であるにも係わらず路面勾配が急勾配であると誤って判定されてしまうと、エンジンが再始動されて燃費の悪化や乗り心地の悪化を招く虞がある。逆に、急勾配であるにも係わらず、路面勾配が平坦路であると誤って判定されてしまうと、エンジンが停止され駆動力不足となって車両のずり下がり等の原因となってしまう虞もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、例え、電動モータの出力変動が生じても細かく精度良く路面勾配を推定することができる車両の路面勾配推定装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様による車両の路面勾配推定装置は、走行するための駆動力を出力する電動モータと、該電動モータの出力する駆動力により車両に生じる車両の前後加速度を入力して路面勾配を算出する路面勾配算出手段とを備えた車両の路面勾配推定装置であって、上記電動モータの出力の時間的な変動を検出する出力変動検出手段と、上記電動モータの出力の時間的な変動に応じて上記車両に生じる車両の前後加速度の変動を抑制して上記路面勾配算出手段に入力する変動抑制手段とを備えた。
本発明の車両の路面勾配推定装置によれば、例え、電動モータの出力変動が生じても細かく精度良く路面勾配を推定することが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る車両の路面勾配推定装置を備えたハイブリッド車のシステム構成図である。 本発明の実施の一形態に係る路面勾配推定のフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る路面勾配推定に関する各パラメータの変動のタイムチャートの一例を示し、図3(a)はモータトルクを示し、図3(b)は車両の前後加速度を示し、図3(c)は算出される路面勾配を示す。 本発明の実施の一形態に係るモータトルクに応じて可変設定されるフィルタの時定数の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態の車両の路面勾配推定装置を備えたハイブリッド車のパワーユニット1は、例えば、エンジン2と電動モータ(以下、モータ)3とを駆動力源として併用するシリーズ・パラレル方式で構成されており、このパワーユニット1は、モータ3を内蔵した自動変速装置5がエンジン2に連設されて構成されている。また、エンジン2には、スタータとしての機能及びジェネレータとしての機能を備えたインテグレーテッドスタータジェネレータ(ISG)4が併設され、このISG4の回転軸4aが、エンジン2の出力軸2aにプーリ・ベルトを介して接続されている。
自動変速装置5は、エンジン2に連設するトルクコンバータ6を有し、トルクコンバータ6には、自動変速機としての無段変速機(CVT)8が、前後進切換装置7を介して連設されている。
トルクコンバータ6は、エンジン2の出力軸2aに連結するポンプインペラ6aと、このポンプインペラ6aに対向するタービンランナ6b等を有して構成されている。ポンプインペラ6aには中空のポンプ軸6cが連結され、さらに、このポンプ軸6cの内部には、タービンランナ6bに連結するタービン軸6dが挿通されている。
トルクコンバータ6のポンプ軸6cには、ワンウェイクラッチ15aを介して、駆動スプロケット15が軸着されている。また、駆動スプロケット15には、機械式オイルポンプ20の回転軸20aの一端に軸着された従動スプロケット20bが、チェーン16を介して連結されている。これにより、機械式オイルポンプ(機械O/P)20は、ポンプ軸6cを介して入力されるエンジン駆動力によって回転駆動され、発生した油圧を自動変速装置5の各クラッチの継断やCVT8の変速比の設定を行うコントロールバルブユニット(C/V)21に供給することが可能となっている。
また、トルクコンバータ6のタービン軸6dは、後述するCVT8のプライマリ軸9aと同軸上に配置され、これらタービン軸6dとプライマリ軸9aとの間に前後進切換装置7が介装されている。前後進切換装置7は、例えば、ダブルピニオン式の遊星歯車列7aと、前進クラッチ7bと、後進ブレーキ7cと、を有して構成されている。この前後進切換装置7は、前進クラッチ7bと後進ブレーキ7cとがともに開放状態にあるとき、ニュートラル状態となり、タービン軸6dとプライマリ軸9aとの間を遮断する。また、前進クラッチ7bのみを締結させると、前後進切換装置7は、遊星歯車列7aを介してタービン軸6dとプライマリ軸9aとを一体回転させ、両軸6d,9a間に動力を伝達する。一方、前進クラッチ7bが開放され、後進ブレーキ7cが締結されると、前後進切換装置7は、遊星歯車列7aを介してタービン軸6dとプライマリ軸9aとを逆回転させ、両軸6d,9a間に動力を逆転させた状態で伝達する。
CVT8は、前後進切換装置7に連結するプライマリ軸9aと、このプライマリ軸9aに平行なセカンダリ軸10aとを有し、これら各軸9a,10aにはプライマリプーリ9とセカンダリプーリ10とが各々軸着されている。また、これら両プーリ9,10にはベルト或いはチェーン等からなる巻き掛け式の駆動力伝達部材11が巻装されている。そして、CVT8は、各プーリ9,10に対する駆動力伝達部材11の巻掛け半径を変化させることにより(すなわち、プーリ比を変化させることにより)、プライマリ軸9aとセカンダリ軸10aとの間において、任意の変速比で変速した駆動力を伝達することが可能となっている。
プライマリ軸9aの軸端部は、プライマリプーリ9を挟んで前後進切換装置7の反対側へと延出されており、このプライマリ軸9aの軸端部には、モータ3のロータ軸3aが直結されている。このモータ3には、インバータ(INV)22を介して、車両の主電源を構成するバッテリ(BATT)23が接続されている。このインバータ22は、バッテリ23からの直流電力を交流電力に変換し、モータ3を駆動する。また、回生時等において、インバータ22は、モータ3を発電機として使用し、当該モータ3で発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ23に充電する。
また、プライマリプーリ9と前後進切換装置7との間において、プライマリ軸9aの中途には、ワンウェイクラッチ17aを介して駆動スプロケット17が軸着されている。この駆動スプロケット17には、機械式オイルポンプ20の回転軸20aの他端に軸着された従動スプロケット20cが、チェーン18を介して連結されている。これにより、機械式オイルポンプ(機械O/P)20は、エンジン駆動力のみならず、プライマリ軸9aを介して入力されるモータ駆動力によっても回転駆動され、発生した油圧をコントロールバルブユニット21に供給することが可能となっている。
一方、セカンダリ軸10aには、減速ギヤ列25を介して、ドライブ軸24が連設されている。このドライブ軸24の先端にはドライブピニオン24aが設けられ、このドライブピニオン24aが終減速装置27に噛合されている。ここで、本実施形態の減速ギヤ列25とドライブ軸24との間には出力クラッチ26が介装されており、この出力クラッチ26が接続状態にあるとき、セカンダリ軸10aとドライブ軸24との間の動力伝達が可能となっている。
エンジン2、モータ3、バッテリ23、コントロールバルブユニット21は、それぞれ、エンジン制御ユニット(エンジンECU)31、モータ制御ユニット(モータECU)32、バッテリ管理ユニット(バッテリECU)33、トランスミッション制御ユニット(トランスミッションECU)34によって制御される。
上述の各ECU31〜34等の制御部、及び、様々なセンサ・スイッチ類35は、システム全体を統括制御する中央のハイブリッド制御ユニット(ハイブリッドECU)30に接続されている。ハイブリッドECU30をはじめとする各ECU30〜34は、マイクロコンピュータを中心として各種インターフェースや周辺機器等を備えて構成され、例えばCAN(Controller Area Network)等の通信ラインを介して双方向通信可能に接続され、制御情報や制御対象の動作状態に係わるセンシング情報を相互に通信する。
各ECU31〜34の機能について概略すると、エンジンECU31は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受け、エンジン2に備えられたセンサ類からの信号に基づいて、スロットル開度、点火時期、燃料噴射量等のパラメータを演算する。そして、これらのパラメータの制御信号によってアクチュエータ類を駆動し、エンジン2の出力が制御指令値に一致するよう、エンジン2の運転状態を制御する。また、ハイブリッドECU30は、ドライバのアクセルペダル踏み込み量、路面勾配θ(後述する推定値)等の走行抵抗、その他負荷等から要求駆動力を算出し、路面勾配θが小さく平坦路に近い場合や要求駆動力が低い場合にはモータECU32に信号出力してモータ3のみによる駆動力を出力させるが、路面勾配θが大きい急勾配の場合や要求駆動力が大きな場合にはモータ3に加え、ISG4に信号を出力してエンジン2を再始動させ、エンジン2とモータ3による駆動力により要求駆動力を実現できるようになっている。
モータECU32は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受け、インバータ22を介してモータ3を制御するものであり、モータ3の回転数や電圧・電流等の情報に基づいて、インバータ22への電流指令や電圧指令を出力し、モータ3の出力が制御指令値に一致するよう、モータ3を制御する。
バッテリECU33は、バッテリ23の充電状態(State of charge:SOC)で示される残存容量、バッテリ23における入出力可能な最大電力で示される入出力可能パワー量、バッテリ23の劣化度等によるバッテリ状態の把握、このバッテリ状態を把握した上でのバッテリ23の冷却や充電の制御、異常検出及び異常検出時の保護動作等を管理する。
トランスミッションECU34は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受けてCVT8の変速比を決定し、運転状態に応じた適切な変速比に制御する。また、トランスミッションECU34は、例えば、ハイブリッドECU30からの制御指令を受けて前進クラッチ7b、後進ブレーキ7c、出力クラッチ26等の制御を行うことで走行モードの切換を行う。
ここで、各走行モードについて以下説明する。本実施の形態のハイブリッド車は、前述の如くエンジン2とモータ3を備えるため、エンジン2の駆動力(エンジントルク)Teのみを用いて走行するエンジン走行モードと、モータ3の駆動力(モータトルク)Tmのみを用いて走行するモータ走行モードと、エンジン2の駆動力とモータ3の駆動力とを用いて走行するハイブリッド走行モードの各走行モードが可能である。また、本実施の形態では、前述した如く、路面勾配θが小さく平坦路の場合や要求駆動力が低い場合にはモータ3のみによる駆動力を出力させるが、路面勾配θが大きい急勾配の場合や要求駆動力が大きな場合にはモータ3に加え、エンジン2を再始動させ、エンジン2とモータ3による駆動力により要求駆動力を実現できるようになっている。
具体的には、エンジン走行モードでは、前進クラッチ7bを締結し、出力クラッチ26を締結して、モータ3は、モータ3から不要なモータトルクTmが付加されないように制御し、エンジン2の駆動力で走行する。
このクラッチの締結状態で、モータ3にバッテリ23から電気を供給してエンジン2の駆動力にモータ3の駆動力を付加することによりハイブリッド走行モードが実現できる。更に、このクラッチの締結状態で、エンジン2の駆動力でモータ3のロータ3aを回転させることにより、走行中であってもエンジン2の駆動力で発電・充電が可能となっている。
一方、前進クラッチ7bを切断し、出力クラッチ26を締結して、モータ3のみを駆動して走行することでモータ走行モードが実現できる。また、このクラッチの状態で、減速時等によりモータ3のロータ3aが回転されることにより回生が行われる。
更に、前進クラッチ7bを接続し、出力クラッチ26を切断状態とすることにより、停車中にエンジン2によりモータ3のロータ3aを回転することでエンジン2の駆動力で発電・充電が可能となっている。
以上のように、本実施の形態のハイブリッド車では、ハイブリッドECU30で推定(算出)した路面勾配θを基に、駆動力の設定、エンジン2の始動、停止の制御を行わせるが、ハイブリッドECU30での路面勾配θの推定を、図2のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、モータ3の電動モータトルクTmをモータECU)32から読み込む。
次いで、S102に進み、電動モータトルクTmの時間的な変動である変化量ΔTmを、例えば、以下の(1)式により、算出する。
ΔTm=(Tmp−Tmc)/t …(1)
ここで、Tmpはt秒前の電動モータトルク、Tmcは現在の電動モータトルクで、例えば、以下の(2)、(3)式で求められる。
Tmp=ΣTm(-t-j・Δt)/(k+1):但し、Σはj=0からj=k …(2)
Tmc=ΣTm(-j・Δt)/(k+1):但し、Σはj=0からj=k …(3)
ここで、Tmは瞬間値、Δtはサンプリングタイムである。尚、電動モータトルクの変化量ΔTmは、他に、例えば所定時間内にサンプリングした複数の電動モータトルクのピーク値の最大値と最小値との差として求めても良い。
次いで、S103に進み、電動モータトルクの変化量ΔTmが予め実験、計算等により設定しておいた閾値ΔTc以上(ΔTm≧ΔTc)か否か判定し、ΔTm≧ΔTcの場合は、S104に進んで、路面勾配θの算出に用いる前後加速度センサからの前後加速度Axsと車輪速センサからの車速値を微分して得られる前後加速度Axrの入力値に対するフィルタ時定数Tを、これら入力値の変動が緩慢になるように変更する。具体的には、これらの入力値に対して一次遅れフィルタを用いている場合は、フィルタ時定数Tを、予め設定しておいた、より大きな値に変更する。尚、フィルタ時定数Tの変更は、例えば、図4に示すように、電動モータトルクの変化量ΔTmが大きいほど応答遅れが遅くなるように設定しても良い。
また、S103で、電動モータトルクの変化量ΔTmが予め実験、計算等により設定しておいた閾値ΔTc未満(ΔTm<ΔTc)の場合は、電動モータトルクの変化量ΔTmの変動は収束したと判定し、S105に進み、フィルタ時定数Tを初期値に戻す。
S104、或いは、S105でフィルタ時定数Tを設定した後は、S106に進み、フィルタ時定数Tが設定されたフィルタを通じて前後加速度Axs、Axrを入力する。
そして、S107に進み、例えば、以下の(4)式により、路面勾配θを算出し、出力してプログラムを抜ける。
θ=sin−1((Axs−Axr)/g) …(4)
ここで、gは重力加速度である。
以上の処理からも明らかなように、ハイブリッドECU30は、路面勾配算出手段、出力変動検出手段、変動抑制手段の機能を有して構成されている。
このように本発明の実施の形態によれば、少なくとも走行するための駆動力を出力する電動モータ3有した車両で、車両に発生する前後加速度に基づいて路面勾配θを算出する際、前後加速度に大きく影響する電動モータトルクTmの時間的な変動である変化量ΔTmを検出し、電動モータトルクの変化量ΔTmが閾値ΔTc以上の場合は、路面勾配θの算出に用いる前後加速度の入力値の変動を抑制し、該変動の抑制された入力値に基づいて路面勾配θを算出するようになっている。
例えば、図3に示すように、電動モータトルクTmが、図3(a)に示すように、時刻t1から大きく変動すると、車両に発生する前後加速度Axsも、図3(b)に示すように、大きく変動して検出される。このため、このような変動する前後加速度Axsを用いて算出される路面勾配θの値は、実際の路面勾配θに変動が無いのにもかかわらず、図3(c)の破線で示すように、変動した結果となってしまう。このような、誤差を含む路面勾配θで、駆動力の設定や、エンジン2の始動/停止の制御を行うと、精度の良い駆動力の設定を行うことができず、また、平坦路であるにも係わらず路面勾配が急勾配であると誤って判定されてしまうと、エンジン2が始動されて燃費の悪化や乗り心地の悪化を招く虞がある。逆に、急勾配であるにも係わらず、路面勾配が平坦路であると誤って判定されてしまうと、エンジン2が停止され駆動力不足となって車両のずり下がり等の原因となってしまう虞がある。このため、電動モータトルクの変化量ΔTmが閾値ΔTc以上(図3の例では時刻t2〜t3)の場合は、路面勾配θの算出に用いる前後加速度の入力値の変動を抑制し、該変動の抑制された入力値に基づいて路面勾配θを算出する(図3(c)の実線で示す)ことにより精度良く路面勾配θを求め、精度の良い駆動力の設定、エンジン2の始動/停止制御を行えるようにするのである。また、車両に発生する前後加速度は、電動モータトルクTmの値よりも遅れて車両に生じるものであるため、電動モータトルクの変化量ΔTmに基づいて前後加速度の入力値の変動を抑制することで、既に生じている前後加速度の値を観測しながら前後加速度の変動を抑制するシステムに比較してレスポンス良く精度の良い路面勾配θを求めることができる。更に、前後加速度の値を用いて路面勾配θを細かく算出することができるため、路面勾配θの値による細かな制御が可能である。
尚、本実施の形態によるハイブリッド車の構成は、あくまでも一例にすぎず、他の構成(クラッチ、自動変速装置等)によるハイブリッド車の構成であっても良い。また、エンジンと電動モータとにより駆動力を発生するハイブリッド車に限ること無く、電動モータのみにより駆動力を発生する電気自動車に対しても本発明が適用できることは云うまでも無い。
1 パワーユニット
2 エンジン
3 モータ
4 インテグレーテッドスタータジェネレータ
5 自動変速装置
6 トルクコンバータ
7 前後進切換装置
7a 遊星歯車列
7b 前進クラッチ
7c 後進ブレーキ
8 CVT
9 プライマリプーリ
10 セカンダリプーリ
11 駆動力伝達部材
21 コントロールバルブユニット
22 インバータ
23 バッテリ
24 ドライブ軸
26 出力クラッチ
27 終減速装置
30 ハイブリッドECU(路面勾配算出手段、出力変動検出手段、変動抑制手段)
31 エンジンECU
32 モータECU
33 バッテリECU
34 トランスミッションECU
35 センサ・スイッチ類

Claims (3)

  1. 走行するための駆動力を出力する電動モータと、該電動モータの出力する駆動力により車両に生じる車両の前後加速度を入力して路面勾配を算出する路面勾配算出手段とを備えた車両の路面勾配推定装置であって、
    上記電動モータの出力の時間的な変動を検出する出力変動検出手段と、
    上記電動モータの出力の時間的な変動に応じて上記車両に生じる車両の前後加速度の変動を抑制して上記路面勾配算出手段に入力する変動抑制手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の路面勾配推定装置。
  2. 上記変動抑制手段は、上記電動モータの出力の時間的な変動が予め設定しておいた閾値以上の場合、上記車両に生じる車両の前後加速度の変動を抑制して上記路面勾配算出手段に入力することを特徴とする請求項1記載の車両の路面勾配推定装置。
  3. 上記変動抑制手段は、上記電動モータの出力の時間的な変動が予め設定しておいた閾値以上の場合、上記電動モータの出力の時間的な変動が大きいほど上記車両に生じる車両の前後加速度の変動を大きく抑制して上記路面勾配算出手段に入力することを特徴とする請求項2記載の車両の路面勾配推定装置。
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