JP6133221B2 - 単一電荷転送素子 - Google Patents

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本発明は、素電荷を高精度・高速に転送する単一電荷転送素子に関する。
単一電荷転送素子は、クロック信号により正確かつ高速に単一電荷を転送する素子であり、単一電荷を利用した回路や電流標準などへの応用が期待される。応用に向けては、転送エラーが10-8以下、転送電流が10-10アンペア以上(クロック周波数としてはギガヘルツ程度)という値を達成する必要がある。1990年代には、金属を利用した単一電荷転送素子において、転送エラーが10-8程度の高精度な動作が報告された。しかしながら、この素子では、電荷がトンネリングするバリアとして、抵抗の高い金属酸化膜を利用しなくてはならないため、速度は10メガヘルツ程度に留まっていた。
近年、半導体を利用することで、電荷がトンネリングするバリアを電気的に制御可能とし、低い抵抗が実現できる単一電荷転送素子が報告され、数ギガヘルツの高速動作が達成されている。しかしながら、この素子では、精度は最高でも10-6程度であり、更なる転送エラーの低減高精度化が必要である。また、この最高の精度を示す半導体を利用した単一電荷転送素子は、1K以下の極低温、および10テスラ以上の強磁場環境下において動作が可能とされている。現実的な利用としては、より高い温度かつ無磁場環境下で動作することが重要となる。
また、半導体中に不純物をドーピングし、この不純物準位を利用した単一電荷転送も報告されている(非特許文献1,非特許文献2参照)。しかしながら、不純物の位置が、ランダムもしくは高速に単一電荷を転送できる場所に配置されていないこと、および高速動作に適切な電圧条件が利用されていないことなどから、低速な転送速度(5メガヘルツ以下)となっており高速化が望まれる。
D. Moraru et al. , "Quantized electron transfer through random multiple tunnel junctions in phosphorus-doped silicon nanowires", Phys. Rev. B ,vol.76, 075332 ,2007. G. P. Lansbergen et al. , "Donor-Based Single Electron Pumps with Tunable Donor Binding Energy", Nano Lett. ,vol.12, no.2, pp.763-768, 2012. E. Rosencher et al. , "Transient-current study of field-assisted emission from shallow levels in silicon", Phys. Rev. B ,vol.29, no.3, pp.1135-1147, 1984.
以上に説明したように、現状では、より高い温度かつ無磁場環境下で動作し、より高い精度で電荷転送ができ、高速に動作する単一電荷転送素子が得られていないという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、より高い温度かつ無磁場環境下で動作し、より高い精度で電荷転送ができ、高速に動作する単一電荷転送素子が実現できるようにすることを目的とする。
本発明に係る単一電荷転送素子は、p型ないしはn型の不純物が導入された半導体からなるソース領域と、ソース領域と同じ導電型の不純物が導入された半導体からなるドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域とに挾まれて配置されてソース領域およびドレイン領域の配置方向に延在し、アンドープの半導体から構成されたチャネルと、チャネルにキャリアを生成させるキャリア生成手段と、チャネルの延在方向と交差して互いに離間し、ソース領域の側に配置された第1ゲートおよびドレイン領域の側に配置された第2ゲートと、第1ゲートのチャネルの延在方向の中央部と、第1ゲートおよび第2ゲートの中間との間のチャネルに設けられた電荷捕捉領域に導入されたトラップ準位または不純物準位とを備える。また電荷捕捉領域以外の第1ゲートとチャネルとが重なる領域、および第2ゲートとチャネルとが重なる領域には、トラップ準位または不純物準位が導入されていない。
以上説明したことにより、本発明によれば、より高い温度かつ無磁場環境下で動作し、より高い精度で電荷転送ができ、高速に動作する単一電荷転送素子が実現できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態における単一電荷転送素子の構成を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態における単一電荷転送素子の一部構成を示す平面図である。 図3は、実際に作製した単一電荷転送素子の電子顕微鏡写真である。 図4は、単一電荷転送素子を動作させるときに第1ゲート105に印加するパルス電圧の状態を示す説明図である。 図5は、動作状態における、ゲート長方向のチャネル133中のポテンシャルを示す説明図である。 図6は、キャリア生成電極108の電圧(VUG)の変化に対して生じるトラップ準位135を介した転送電流の変化を示す特性図である。 図7は、本発明の実施の形態における他の単一電荷転送素子の一部構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図1,図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における単一電荷転送素子の構成を示す断面図である。また、図2は、本発明の実施の形態における単一電荷転送素子の一部構成を示す平面図である。
この単一電荷転送素子は、基板101の上に形成された絶縁層102と、絶縁層102の上に形成された半導体層103と、半導体層103の上に形成された絶縁層104と、絶縁層104の上に形成された第1ゲート105および第2ゲート106とを備える。また、第1ゲート105および第2ゲート106の上には、絶縁層107を介してキャリア生成電極(キャリア生成手段)108が形成されている。実施の形態では、キャリア生成電極108を用いた電界印加により、チャネル133(の全域)にキャリアを生成させる。
また、この単一電荷転送素子は、半導体層103に形成されたp型あるいはn型のソース領域131,ソース領域131と同じ導電型のドレイン領域132,チャネル133を備える。ソース領域131およびドレイン領域132は、半導体層103にp型あるいはn型の不純物を導入することで形成された領域である。また、チャネル133は、ソース領域131とドレイン領域132とに挾まれて配置されて所定の方向に延在し、基本的にはアンドープとされている。例えば、よく知られたSOI(Silicon on insulator)基板を用い、この基板部を基板101とし、埋め込み絶縁層を絶縁層102とし、表面シリコン層を半導体層103とすればよい。また、半導体層103を、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術などにより微細加工することで、ソース領域131,ドレイン領域132,チャネル133を形成すればよい。
このように構成されたチャネル133に対し、第1ゲート105および第2ゲート106は、交差して配置されている。また、第1ゲート105および第2ゲート106は、互いに離間して配置されている。実施の形態では、ソース領域131およびドレイン領域132の配置方向に延在してチャネル133が形成されている。また、チャネル133の延在方向に対し、第1ゲート105および第2ゲート106は、直交している。このように、チャネル133に対して形成された第1ゲート105および第2ゲート106により、各々電界効果トランジスタが構成される。
上述の構成としたチャネル133において、第1ゲート105の延在方向の中央部と、第1ゲート105および第2ゲート106の中間との間の電荷捕捉領域134に、トラップ準位135が導入されている。図1,図2において、電荷捕捉領域134は、グレーで示している。なお、トラップ準位135に代わって不純物準位が導入されていてもよい。ここで、よりよくは、第1ゲート105および第2ゲート106が形成されている領域内の電荷捕捉領域134以外には、トラップ準位135または不純物準位が導入されていない状態とすることがよい。
例えば、半導体層103は、シリコンから構成されている。絶縁層102,絶縁層104,絶縁層107は、酸化シリコンから構成されている。また、第1ゲート105,第2ゲート106,キャリア生成電極108は、金属から構成すればよい。また、第1ゲート105,第2ゲート106,キャリア生成電極108は、高濃度に不純物を導入したポリシリコンから構成してもよい。
次に、トラップ準位135について説明する。トラップ準位135は、電荷捕捉領域134において、チャネル133の内部または、チャネル133の絶縁層104との界面から数nm程度の界面領域、または、チャネル133の絶縁層102との界面から数nm程度の界面領域に導入すればよい。このように導入したトラップ準位135を利用し、単一電荷転送を行う。
トラップ準位135は、次に示すようにすることで導入できる。まず、半導体層103にチャネル133などを形成し、この上に絶縁層104を形成した後、電荷捕捉領域134の部分に開口部を備えるレジストパターンを絶縁層104の上に形成する。レジストパターンは、公知のフォトリソグラフィー技術により形成すればよい。
次に、上記レジストパターンをマスクとし、イオン注入法などにより、中性イオン(例えばアルゴン)を、レジストパターンの開口部を通して電荷捕捉領域134に注入する。この中性イオンの注入により、電荷捕捉領域134におけるチャネル133の内部または、チャネル133と、絶縁層104(絶縁層102)との界面近傍に、複数のトラップを生成させることができる。実施の形態では、電荷捕捉領域134に、単一のトラップ準位135が導入された場合を例示している。
なお、チャネル133は、断面の寸法が、縦横数十nmであればよい。また、チャネル133は、ソース領域131とドレイン領域132との配置方向の長さが、百〜数百nmであればよい。なお、チャネル133の平面視の幅(断面の横寸法)は、数十nmより大きくても問題はない。また、第1ゲート105,第2ゲート106のゲート長は、数十〜百数十nmであればよい。また、第1ゲート105と第2ゲート106との間隔は、数十nm〜百数十nmであればよい。また、絶縁層102は、層厚百nm以上が望ましく、絶縁層104は、層厚十〜数十nmが望ましい。なお、キャリア生成電極108は、第1ゲート105,第2ゲート106,およびチャネル133を覆っていることが重要となる。
なお、シリコンにおける典型的なトラップ密度は、1010cm-2であることが知られている。このため、シリコンから構成されて上記寸法としたチャネル133においては、この形状を形成すれば、イオン注入などの意図的なトラップ準位135の導入をしなくても、電荷捕捉領域134に平均1個程度のトラップ準位135が、存在している場合もある。
実際に作製した素子について図3を用いて説明する。図3は、実際に作製した単一電荷転送素子の電子顕微鏡写真である。ただし、第1ゲート105、第2ゲート106、およびチャネル133の構成が目視しやすいよう、絶縁層107およびキャリア生成電極108を形成していない状態の単一電荷転送素子を示している。図3において、「G1」が、第1ゲート105であり、「G2」が、第2ゲート106であり、これらは、ポリシリコンから構成している。また、「SiO2」は、絶縁層104である。また、「Si」が、チャネル133である。第1ゲート105および第2ゲート106の断面が、幅30nm,厚さ(高さ)170nmである。また、第1ゲート105と第2ゲート106間の距離は図3(素子作製途中)においては70nm程度、素子完成後は100nmとなるよう設計・製造した。また、チャネル133のゲート長方向に対する断面が、幅30nm,厚さ(高さ)20nmである。また、絶縁層104の厚さは30nmとした。
次に、実施の形態における単一電荷転送素子の動作方法を説明する。動作環境は、無磁場の環境下とする。
まず、キャリア生成電極108にチャネル133に電荷が誘起されるよう正の電圧を印加する。第1ゲート105に図4に示すようなパルス電圧(オン電圧VON、オフ電圧VOFF、オン時間τON、オフ時間τOFF)を印加し、第2ゲート106に負のDC電圧を印加する。なお、パルス電圧の代わりに正弦波電圧を利用しても構わない。
上述した動作状態における、ゲート長方向のチャネル133中のポテンシャルを図5に示す。第1ゲート105に印加されたパルス電圧がオン状態(VON)となったとき、ソース電極となるソース領域131からの電荷が、トラップ準位135に捕獲される。ここで、捕獲レートをΓCとする。また、パルス電圧の立ち下がり時には、電荷はトラップ準位135に捕獲されたまま、パルス電圧がオフ状態(VOFF)となったときドレイン側へ放出される。ここで、放出レートをΓEとする。
上述した1周期で、1つの電荷が転送される。繰り返し周波数がf=1/(τON+τOFF)であるので、ソース・ドレイン間に流れる電流値が1efとなる(eは電荷素量)。キャリア生成電極108の電圧(VUG)を変化させると、パルス電圧オン,オフ時のポテンシャルが変化するので、ある一定のVUG区間でトラップ準位135を介した転送電流が生じる。この典型的なデータを、図6に示す(周波数10MHz、動作温度17Kで動作させた転送電流をefで規格化したデータ)。図6において、規格化電流値が1efとなっている領域が、トラップ準位135を介した転送電流が生じている領域である。
ここで、実施の形態の構成とは異なり、トラップ準位135が第1ゲート105の延在方向の中央部よりもソース領域131の側に存在する場合、オン電圧VONの印加によりトラップ準位135に捕獲された電荷は、オフ電圧VOFFの印加により放出され、ソース領域131の側へ転送されてしまう。また、トラップ準位135が第1ゲート105と第2ゲート106との中間位置より第2ゲート106の側に存在する場合、トラップ準位135に捕獲された電荷は、第2ゲート106によって形成されたポテンシャルバリアを越えることが出来ず、トラップ準位135に電荷が捕獲されたままになる確率が非常に高くなるため、電荷が転送されなくなる。
上述した構成に対し、実施の形態の電荷捕捉領域134にトラップ準位135が存在する場合、トラップ準位135に捕獲された電荷は、オフ電圧VOFFの印加により放出されると、ドレインドレイン領域132へ転送され、ソース・ドレイン間で電流が流れる(単一電荷501が転送される)状態となる。このように、トラップ準位135は、第1ゲート105の中央位置と、第1ゲート105および第2ゲート106の中間位置との間の領域である電荷捕捉領域134のチャネル133に導入することで、単一電荷501を効率的に転送することが可能になり、加えて、高速かつ低い転送エラーで単一電荷501を転送することができるようになる。
次に、動作電圧条件について説明する。放出レートΓEは、チャネル133の電荷捕捉領域134にV/μmオーダーの電界を印加することで、ギガヘルツオーダーの速度を達成可能である(非特許文献3参照)。この速度は、実施の形態における素子構造およびトラップ準位135の位置において、例えば1V程度のVUG、マイナス数V程度のVOFFを印加すれば達成可能である。VONとしては、数V程度の電圧を印加して電荷補足領域134を強反転させる。また、捕獲レートΓCは、トラップ準位135の捕獲断面積σ、チャネル133中の電荷密度n、電荷の平均速度vによって決まり、典型的な値(σ〜10-15cm2、n〜1018cm-3、v〜107cm/s)より、10GHオーダーの高速が達成可能である。
次に、動作温度について説明する。図6で示した例では、温度T=17Kで熱活性化エネルギーEaが0.034電子ボルト程度であることがわかっており、高速転送が確認されている。動作条件は、上記2つの値の比で決まるため、T〜500Eaとなる。例えば、0.6電子ボルトの熱活性化エネルギーを持っているトラップ準位135により、300K(室温)で動作が可能である。このエネルギーは、シリコンのエネルギーバンドギャップ中に対応するため実現可能である。
ここで、前述したように、トラップ準位の代わりに不純物準位を導入する場合、不純物ドーピングを利用して導入したドーパントを利用すればよい。例えば、n型の場合、リチウム,アンチモン,リン,ヒ素,ビスマス等がある。また、p型の場合、ホウ素,アルミ,ガリウム,インジウム等がある。不純物準位を用いる場合、例えばリンについては、捕獲断面積が10-13cm2と、上述したトラップ準位135に比べて大きいため、より高速な動作が期待できる。不純物準位の導入でも、電荷捕捉領域の部分に開口部を備えるレジストパターンを用い、これをマスクとし、イオン注入法などにより不純物ドーピングを実施すればよい。これにより、目的とする適切な位置に不純物準位を導入することができる。
また、図7に示すように、1組の第1ゲート205および第2ゲート206に対し、複数のチャネル233を配置してもよい。各チャネル233は、ソース領域231およびドレイン領域232に挟まれている。また、各チャネル233と、第1ゲート205および第2ゲート206との配置関係は、前述同様である。図7において、符号207は、第1ゲート205および第2ゲート206の上に形成されている絶縁層であり、符号208は、キャリア生成電極である。また、各チャネル233の電荷捕捉領域234に、トラップ準位235が導入されている。なお、図7に示すように、1つの電荷捕捉領域234に、2つ以上のトラップ準位235が導入されていてもよい。この場合においても、トラップ準位235の代わりに不純物準位を導入してもよい。このように構成することで、利用できるトラップ準位235の数が増えるため、大きな電流値を得ることが可能となる。
以上に説明したように、本発明によれば、半導体より構成したチャネルの、第1ゲートの延在方向の中央部と、第1ゲートおよび第2ゲートの中間との間の電荷捕捉領域に、トラップ準位または不純物準位を導入するようにしたので、より高い温度かつ無磁場環境下で動作し、より高い精度で電荷転送ができ、高速に動作する単一電荷転送素子が実現できる。実際に、本発明の単一電荷転送素子によれば、無磁場環境において、17K程度という従来に比較して高い温度条件で、高速かつ高精度に単一電荷を転送することが可能であることを立証できた。原理的には、室温(例えば300K)程度の温度であっても動作が可能である。また、本発明の単一電荷転送素子は、よく知られたトランジスタなどと同様に、半導体装置の製造技術により作製可能であり、また、材料も同様であり、作製が容易であるだけでなく、素子の縮小化が容易である。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、上述では、チャネルを層厚方向上下に挟む絶縁層が、酸化シリコンから構成されている場合を示したが、これに限るものではなく、SiNから構成してもよい。また、上記絶縁層は、原子層堆積法により形成(堆積)したAl23、HfO2、HfSiONから構成してもよい。なお、これら材料から絶縁層を構成する場合、第1ゲート、第2ゲートおよびキャリア生成電極は、金属から構成することが望ましい。
また、上述では、チャネルをシリコンから構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。チャネルは、例えば、Ge,GaAs,InAs,InSbなどの化合物半導体から構成してもよく、また、カーボンナノチューブから構成してもよい。
また、キャリア生成手段となるキャリア生成電極は、チャネルから見て、第1ゲート,第2ゲートが形成されている側とは反対側(基板側)に形成されているようにしてもよい。また、キャリア生成手段は、電極を用いた電界印加に限るものではない。例えば、チャネルを化合物半導体から構成し、このチャネルに接して不純物を導入した化合物半導体層を配置したヘテロ構造とすることで、チャネルに対して2次元電子ガスなどのキャリアを生成させるようにしてもよい。
101…基板、102,104,107…絶縁層、103…半導体層、105…第1ゲート、106…第2ゲート、108…キャリア生成電極(キャリア生成手段)、131…ソース領域、132…ドレイン領域、133…チャネル、134…電荷捕捉領域、135…トラップ準位。

Claims (1)

  1. p型ないしはn型の不純物が導入された半導体からなるソース領域と、
    前記ソース領域と同じ導電型の不純物が導入された半導体からなるドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挾まれて配置されて前記ソース領域および前記ドレイン領域の配置方向に延在し、アンドープの半導体から構成されたチャネルと、
    前記チャネルにキャリアを生成させるキャリア生成手段と、
    前記チャネルの延在方向と交差して互いに離間し、前記ソース領域の側に配置された第1ゲートおよび前記ドレイン領域の側に配置された第2ゲートと、
    前記第1ゲートの前記チャネルの延在方向の中央部と、前記第1ゲートおよび前記第2ゲートの中間との間の前記チャネルに設けられた電荷捕捉領域に導入されたトラップ準位または不純物準位と
    を備え
    前記電荷捕捉領域以外の前記第1ゲートと前記チャネルとが重なる領域、および前記第2ゲートと前記チャネルとが重なる領域には、トラップ準位または不純物準位が導入されていないことを特徴とする単一電荷転送素子。
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