JP6132386B2 - 軸状部材の製造方法 - Google Patents

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本発明は、例えば、クランクシャフトやカムシャフト等の軸状部材の製造方法に関し、特に軸部及び該軸部と大径部の接続部となるフィレットR部にレーザビームを照射して焼入れする軸状部材の製造方法に関する。
例えば、エンジン等に用いられるクランクシャフトは、図12に示すように、軸部となるジャーナル102とクランクピン104とが拡径部となるカウンタウェブ106を介して交互に配置され、ジャーナル102の軸線JLとクランクピン104の軸線PLが互いに偏芯している。
カウンタウェブ106との接続部となるジャーナル102の両端に円弧状のフィレットR部103a、103bが形成される。また、カウンタウェブ106との接続部となるクランピン104の両端にフィレットR部105a、105bが形成される。この両端部に形成されるフィレットR部103a、103bを含むジャーナル102、及びフィレットR部105a、105bを含むクランクピン104にレーザビームを照射して焼入れすることによりクランクシャフト101の曲げ強度を高める方法が開発されている。
このレーザビームの照射によるジャーナル102及びその両端の各フィレットR部103a、103bの焼入れ方法は、例えば図10に概要を模式的に示すように、回転駆動手段111によって軸線JLの軸回りにクランクシャフト101を回転し、レーザ照射手段112からのレーザビームBを一方のフィレットR部103aから他方のフィレットR部103bに亘る軸方向の振幅で直線状に往復する走査パターンで照射して焼入れする。図11は、この走査パターンによるジャーナル102及びフィレットR部103a、103bに施される焼入れ軌跡Qの展開図である。
しかし、各ジャーナル102の両端に形成されるフィレットR部103a、103bに隣接して大きな熱容量のカウンタウェブ106を有することから、フィレットR部103a、103bにレーザビームBを照射して入熱する際に、その熱がカウンタウェブ106側に拡散してフィレットR部103a、103bが十分に加熱されずに焼入れ不足が発生することがある。また、フィレットR部103a、103bの照射にあたりビームBの照射角度が浅くなりエネルギの吸収率が低下することも入熱不足の要因となる。
一方、各フィレットR部103a、103bを十分に加熱しようとすると、ジャーナル102が過剰に加熱されてクランクシャフト101に歪みや割れが発生する要因となる。
同様に、クランクピン104及びその両端のフィレットR部105a、105bの焼入れは、クランクピン104の軸線PLの軸回りにクランクシャフト1を回転し、レーザビームBをフィレットR部105aからフィレットR105bに亘る軸方向に振幅する往復動の走査パターンで照射して行われる。この場合にでも、フィレットR部105a、105bに隣接して形成される大きな熱容量のカウンタウェブ106によって熱が周囲に拡散して同様の不具合が懸念される。
この対策として、特許文献1には、ジャーナルやクランクピンの軸部に対してフィレットR部に付与する熱量を、レーザビームの照射出力、照射時間、走査速度及び回転速度等を変化させて増大する方法が開示されている。
特開2004−84931号公報
上記特許文献1によると、レーザビームの照射出力等を変化させることによってフィレットR部に付与する熱量が調整できる。しかし、軸方向に往復走査するレーザビームがフィレットR部を照射するタイミングで熱量を増大させると、フィレットR部にスポット的に大きな熱量が入熱されてフィレットR部に不連続な焼入れが施される。これにより、フィレットR部の焼入れ強度が周方向において不均一となり所期のクランクシャフトの曲げ強度や耐摩耗性が達成できないことがある。
また、フィレットR部においてスポット的に温度が上昇して該部に焼け等が発生してクランクシャフトの品質低下を誘発するおそれがある。更に、レーザの照射出力、照射時間、走査速度や回転速度等の制御は極めて厄介で、作業性の低下や焼入れ品質の低下が懸念される。
また、同様のレーザ焼入れによる不具合は、クランクシャフトに限らず、軸部と大径部との接続部にフィレットR部を有するカム軸等の軸状部材においても懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成で生産性に優れると共に安定した高品質の焼入れが得られる軸状部材の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の軸状部材の製造方法は、軸部の端部にフィレットR部を介して大径部が連続する軸状部材とレーザ照射手段とを軸回りに相対回転させながら、前記レーザ照射手段からのレーザビームを前記フィレットR部及び前記軸部に照射して焼入れする軸状部材の製造方法であって、前記レーザ照射手段から前記フィレットR部に対し相対回転方向に沿って走査するフィレットR部走査行程と、前記軸部に対し該軸部の軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを連続して繰り返す走査パターンで前記フィレットR部及び前記軸部にレーザ照射して焼入れし、繰り返される各フィレットR部走査行程による前記フィレットR部のレーザ焼入れ軌跡が連続的であることを特徴とする。
これによると、熱容量が大きな大径部が隣接して配置されるフィレットR部に対し、フィレットR部走査行程において周方向に連続的にレーザ照射手段からレーザビームが照射されて入熱され、比較的出力が抑制されたレーザビームであっても十分に加熱されてフィレットR部に所望の焼入れ層が確保できる。一方、軸部においてはレーザビームの照射による過剰の入熱が抑制されて軸状部材の変形や割れの発生が回避されて高品質の焼入れが得られる。
また、軸状部材とレーザ照射手段とを軸回りに相対回転させながらレーザビームをフィレットR部に対して相対回転方向に沿って走査するフィレットR部走査行程と軸部に対し軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを連続して繰り返す走査パターンでフィレットR部及び軸部にレーザ照射する簡単な構成で優れた生産性がえられる。
また、各フィレットR部走査行程によるフィレットR部のレーザ焼入れ軌跡が連続的に形成されて、フィレットR部に連続した均一な焼入れ層が確保できる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の軸状部材の製造方法において、前記走査パターンが、前記フィレットR部に対して相対回転方向に沿って走査する前記フィレットR部走査行程と、前記軸部に対して軸方向に沿って走査する前記軸部走査行程とを有するT字形状であることを特徴とする。
これによると、フィレットR部走査行程でフィレットR部に周方向に延在する焼入れ層が確保できると共に、軸部においては軸部走査行程による過剰の入熱が抑制されて高品質の焼入れが得られる。
請求項に記載の発明による軸状部材の製造方法は、軸部の両端にフィレットR部を介して大径部が連続する軸状部材とレーザ照射手段とを軸回りに相対回転させながら、レーザ照射手段からのレーザビームを両端のフィレットR部及び前記軸部に照射して焼入れする軸状部材の製造方法であって、前記レーザ照射手段から前記両端のフィレットR部に対してそれぞれ相対回転方向に沿って各々走査する各フィレットR部走査行程と、前記軸部に対し該軸部の軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを連続して繰り返す走査パターンで前記両端のフィレットR部及び前記軸部にレーザ照射して焼入れし、繰り返される各フィレットR部走査行程による前記両端のフィレットR部のレーザ焼入れ軌跡が連続的であることを特徴とする。
これによると、熱容量が大きな大径部が隣接して配置され両フィレットR部に対し、周方向に連続的にレーザ照射手段からレーザビームが照射されて入熱され、比較的出力が抑制されたレーザビームであっても十分に加熱されて両フィレットR部に所望の焼入れ層が確保できる。また、軸部においてはレーザビームの照射による過剰の入熱が抑制されて軸状部材の変形や割れの発生が回避されて高品質の焼入れが得られる。
一方、軸部の両端にフィレットR部を介して大径部が連続する軸状部材とレーザ照射手段とを軸回りに相対回転させながら、レーザビームを各フィレットR部に対し相対回転方向に沿って走査する各フィレットR部走査行程と軸部に対し軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを連続して繰り返す走査パターンで両フィレットR部及び軸部にレーザ照射する簡単な構成で優れた生産性が得られる。
また、各フィレットR部走査行程による各々のフィレットR部のレーザ焼入れ軌跡が連続的に形成されて、各フィレットR部に連続した均一な焼入れ層が確保できる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の軸状部材の製造方法において、前記走査パターンが、前記両端のフィレットR部に対してそれぞれ前記相対回転方向に沿って走査する一対のフィレットR部走査行程と、各フィレットR部走査行程間において前記軸部に対して軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを有するH字形状であることを特徴とする。
これによると、一対のフィレットR部走査行程と各フィレットR部走査行程間において軸方向に沿って走査する軸部走査行程からなるH字形の走査パターンで軸状部材をレーザ照射することで、各フィレットR部に各々のフィレットR部走査行程により周方向に焼入れ層が確保できると共に、軸部においては軸部走査行程におけるレーザビームの照射による過剰の入熱が抑制されて高品質の焼入れが得られる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の軸状部材の製造方法において、前記走査パターンが、一方のフィレットR部走査行程の走査終点から他方のフィレットR部走査行程の走査開始点に連続する一方の軸部走査行程と、前記他方のフィレットR部走査行程の走査終点から前記一方のフィレットR部の走査開始点に連続する他方の軸部走査行程とを有するリボン形状であることを特徴とする。
これによると、一方のフィレットR部走査行程及び一対の軸部走査行程を有するリボン形状走査パターンで軸状部材をレーザ照射することで、各フィレットR部に各々のフィレットR部走査行程により周方向に焼入れ層が確保できると共に、軸部においては軸部走査行程におけるレーザビームの照射による軸部に対する過剰の入熱が抑制されて高品質の焼入れが得られる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の軸状部材の製造方法において、前記軸部がジャーナル或いはクランクピンであり、前記大径部がカウンタウェブであり、前記軸状部材がクランクシャフトであることを特徴とする。

これは、軸状部材を、軸部がジャーナル或いはクランクピンであり、拡径部がカウンタウェブであるクランクシャフトに限定するものである。
本発明よると、軸状部材とレーザ照射手段とを軸回りに相対回転させながら、フィレットR部に対し相対回転方向に沿って走査するフィレットR部走査行程と軸部に対し軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを連続して繰り返す走査パターンでレーザ照射する簡単な構成で、フィレットR部に対し周方向に連続的にレーザビームが照射されてフィレットR部に所望の焼入れ層が確保できると共に、軸部においてはレーザビームの照射による過剰の入熱が抑制されて軸状部材の変形や割れの発生が回避されて高品質の焼入れが得られる。
本発明に係る第1実施の形態の概要を模式的に示す説明図である。 同じく、レーザビームの走査パターンを示す説明図である。 同じく、焼入れ軌跡を示す展開説明図である。 同じく、焼入れ軌跡を示す展開説明図である。 同じく、レーザビームの走査パターンを示す説明図である。 同じく、焼入れ軌跡を示す展開説明図である。 同じく、クランクシャフトの概要を示す説明図である。 第2実施の形態におけるレーザビームの走査パターンを示す説明図である。 同じく、焼入れ軌跡を示す展開説明図である。 従来のレーザ焼入れの概要を模試的に示す説明図である。 同じく、焼入軌跡を示す説明図である。 同じく、クランクシャフトの概要を示す説明図である。
(第1実施の形態)
以下、本発明の第1実施の形態を軸状部材がクランクシャフトの場合を例に図1乃至図7を参照して説明する。
本実施の形態の説明に先立ち、軸状部材であるクランクシャフト1の概要を図7を参照して説明する。
クランクシャフト1は、軸部となるジャーナル2とクランクピン4とが大径部となるカウンタウェブ6を介して交互に接続され、ジャーナル2の軸線JLに対してクランクピン4の軸線PLが偏芯している。
隣接するカウンタウェブ6間のジャーナル2は、カウンタウェブ6との接続部となる両端の隅角部に断面円弧状で周方向に連続する凹溝によるフィレットR部3a及び3bが形成される。また、一端がカウンタウェブ6に隣接する図示左端のジャーナル2にはカウンタウェブ6との接続部となる隅角部に断面円弧状で周方向に連続する凹溝によるフィレットR部3cが形成される。クランクピン4とカウンタウェブ6との接続部となるクランクピン4の両端の隅角部に断面円弧状で周方向に連続する凹溝によるフィレットR部5a及び5bが形成される。
図1に、クランクシャフト1のジャーナル2及びクランクピン4等にレーザ焼入れを施すクランクシャフト製造装置10の概要を模式的に示す。クランクシャフト製造装置10は、クランクシャフト1とレーザ照射手段12を軸回りに相対回転させながらレーザ照射手段12によるレーザビームBをクランクシャフト1に照射する。本実施の形態では、クランクシャフト1を回転駆動する回転駆動手段11及びこの回転するクランクシャフト1に予め設定された走査パターンに従ってレーザビームBを照射するレーザ照射手段12を備える。
クランクシャフト製造装置10による、ジャーナル2及びその両端に形成されるフィレットR部3a、3bの焼入れについて説明する。
回転駆動手段11によってクランクシャフト1をジャーナル2の軸線JLの軸回りに回転させて、レーザ照射手段12から予め設定された走査パターンに従ってジャーナル2及びその両端のフレットR部3a、3bを含む軸幅方向に高速で照射する。
ここで、走査パターンの一例を、図2を参照して説明する。この走査パターンは、各フレットR部3a及び3bに沿って相対回転方向である周方向に走査するフィレットR部走査行程及びジャーナル2を軸方向に直線状に走査する軸部走査行程を備えるH字形の走査パターンである。この走査パターンによるレーザビームBの走査速度は、クランクシャフト1の回転速度に比較して極めて高速に設定される。
具体的には図2に示すように、例えば、一方のフィレットR部3b上の走査点P1からジャーナル2の軸線JLと平行に他方のフィレットR部3aに向かって直線状でジャーナル2の表面に沿ってフィレットR部3a上の走査点P2まで走査してジャーナル2をレーザ焼入れする軸部走査行程である第1走査行程S1を有する。
この第1走査行程S1に連続して、走査点P2からクランクシャフト1の反回転方向にフィレットR部3aに沿って予め設定された走査点P3まで走査する第2走査行程S2と、この走査点P3から折り返しフィレットR部3aに沿ってクランクシャフト1の回転方向に走査点P2を超えて予め設定された走査点P4まで走査する第3走査行程S3と、走査点P4から折り返してフィレットR部3aに沿って走査点P2まで走査する第4走査行程S4とを有する。この第2走査行程S2乃至第4走査行程S4がフィレットR部走査行程であって、フィレットR部3aに沿って往復してフィレットR部3aに所定長L1に亘る周方向のレーザ焼入を施す。
この第4走査行程S4に連続して走査点P2から軸線JLと平行に他方のフィレットR部3bの走査点P1に向かってジャーナル2の表面を走査してジャーナル2をレーザ焼入れする軸部走査行程となる第5走査行程S5を有する。
この第5走査行程S5に連続して、走査点P1からクランクシャフト1の反回転方向にフィレットR部3bに沿って走査点P5まで走査する第6走査行程S6と、走査点P5から折り返しフィレットR部3bに沿ってクランクシャフト1の回転方向に走査点P1を超えて予め設定された走査点P6まで走査する第7走査行程S7と、更に走査点P6から折り返してフィレットR部3bに沿って走査点P1まで走査する第8走査行程S8とを有する。この第6走査行程S6乃至第8走査行程S8においてフィレットR部3bに沿って往復してフレットR部3bに所定長L2に亘る周方向のレーザ焼入を施す。
これら第2走査行程S2から第4走査行程S4のフィレットR部走査行程と、第6走査行程S6から第8走査行程S8のフィレットR部走査行程と、第1走査行程S1と第5走査行程S5の軸方向に走査する軸部走査行程とよってH字形の走査パターンが形成され、この第1走査行程S1から第8走査行程S8を順に連続的に所定時間繰り返してジャーナル2及びフィレットR部3a、3bをレーザ焼入れする。
図3に、この第1走査行程S1から第8走査行程S8を繰り返してレーザビームBを照射して施される焼入れ軌跡Qの展開図を示す。このように各第2走査行程S2乃至第4走査行程S4のフィレットR部走査行程によるフィレットR部3aの焼入れ軌跡が連続的に形成される。同様に、各第6走査行程S2乃至第8走査行程S8のフィレットR部走査行程によるフィレットR部3bの焼入れ軌跡が連続的に形成される。
ここで、例えばレーザビームBの走査速度に対し、クランクシャフト1の回転速度が過剰に速い場合、即ち、相対回転速度が過剰に速い場合には、図4に示しように、各第2走査行程S2乃至第4走査行程S4のフィレットR部走査行程によるフィレトR部3bの焼入れ軌跡Qaの間に不連続となる隙間δが生じる。同様に第6走査行程S6乃至第8走査行程S8によるフィレットR部3aの焼入れ軌跡Qbの間に隙間δが生じることがある。
このようにフィレットR部3a及び3bにおいて焼入れが不連続になることが懸念されることから、クランクシャフト1の回転速度やフィレットR部走査行程における走査点P3から走査点P4の長さL1及び走査点P5から走査点P6の長さL2を予め実験やシミュレーションにより調整して各焼入軌跡Qa、Qbをラップさせて連続させることが好ましい。
同様に、ジャーナル2においても焼入れが連続することが好ましく、クランクシャフト1の回転速度やビーム走行速度或いはビーム径等を予め実験及びシミュレーションにより調整して焼入れを連続させることが好ましい。
このジャーナル2及びフィレットR部3a、3bのレーザ焼入れによると、熱容量が大きなカウンタウェブ6が隣接して配置されて熱拡散が懸念されるフィレットR部3a及び3bに対し、周方向全周に亘って連続的にレーザビームBを照射して入熱されることから、比較的出力が抑制されたレーザビームBであっても十分に入熱されて周方向に均一に連続する所望の焼入れ層が確保できると共に、ジャーナル2においてはレーザビームBの照射による過剰の入熱が抑制されてクランクシャフト1の変形や割れの発生が回避される。
また、クランクピン4及びフィレットR部5a及び5bの焼入れにおいても、回転駆動手段11によってクランクシャフト1をクランクピン4の軸線PLの軸回りに回転させて、図2に対応する符号を付するように同様の走査パターンに従ってクランクピン4及びフィレットR部及び5bにレーザビームBを照射することによって同様にレーザ焼入れができる。
次に、一端にのみがカウタウエブ6に隣接する図示左端のジャーナル2及びフィレットR部3cの焼入れについて説明する。
回転駆動手段11によってクランクシャフト1をジャーナル2の軸線JLの軸回りに回転させて、レーザ照射手段12から予め設定された走査パターンに従ってジャーナル2及びフレットR部3cを含む軸幅方向に高速で照射する。
ここで、この走査パターンの例を図5に基づいて説明する。例えば、ジャーナル2に沿って軸線JL方向に直線状に走査する軸部走査行程及びフィレットR部3cに沿う周方向のフィレットR部走査行程によるT字形に走査する。具体的には、図5に示すように、ジャーナル2の端部の走査点P11から軸線JLと平行にフィレットR部3cに向かって直線状にジャーナル2の表面に沿ってフィレットR部3cの走査点P12まで走査してジャーナル2をレーザ焼入れする軸部走査行程となる第11走査行程S11を有する。
この第11走査行程S11に連続して走査点P12からクランクシャフト1の反回転方向にフィレットR部3cに沿って予め設定された走査点P13まで走査する第12走査行程S12と、この走査点P13から折り返しフィレットR部3cに沿ってクランクシャフト1の回転方向に走査点P12を超える予め設定された走査点P14まで走査する第13走査行程S13と、走査点P14から折り返してフィレットR部3cに沿って走査点P12まで走査する第14走査行程S14とを有する。この第12走査行程S12乃至第14走査行程S14がフィレットR部3cを周方向にレーザ焼入れするフィレットR部走査行程となる。
この第14走査行程S14に連続して走査点P12から軸線JLと平行にジャーナル2の表面に沿って走査点P11まで照射してジャーナル2をレーザ焼入れする軸部走査行程となる第15走査行程S15を有する。
これら周方向に走査する第11走査行程S11及び第15走査行程S15の軸部走査行程と軸方向に走査する第12走査行程S12乃至第14走査行程S14によるフィレットR部走査行程とによるT字形の走査パターンが形成され、この第11走査行程S11から第15走査行程S15を順に所定時間繰り返してジャーナル2及びフィレットR部3cをレーザ焼き入れする。
図6に、この第11走査行程S11から第15走査行程S15を繰り返してレーザビームBを照射した焼入れ軌跡Qの展開図を示す。このように各第12走査行程S12乃至第14走査行程S14のフィレットR部走査行程によるフィレットR部3cの焼入れ軌跡が連続的に形成される
ここで、例えばレーザビームBの走査速度に対し、クランクシャフト1の回転速度が過剰に速い場合、即ち、その相対回転速度が過剰に速い場合には、フィレットR部走査行程によって照射されるフィレトR部3cの焼入れ軌跡の間に隙間が生じることがあり、この隙間により焼入れが不連続になることが懸念されることから、クランクシャフト1の回転速度やフィレットR部走査行程における走査点P13から走査点P14の長さL3を予め調整して焼入れ軌跡をラップさせて連続させることが好ましい。
このジャーナル2及びフィレットR部3cのレーザ焼き入れによると、熱容量が大きなカウンタウェブ6が隣接して配置されて熱拡散が懸念されるフィレットR部3cに対し、周方向全周に亘って連続的にレーザビームBが照射されて入熱されることから、比較的出力が抑制されたレーザビームBであっても十分に入熱されて周方向に均一に連続する所望の焼入れ層が確保できると共に、ジャーナル2においてはレーザビームBの照射による過剰の入熱が抑制されてクランクシャフト1の変形や割れの発生が回避される。
これによると、熱容量が大きなカウンタウェブ6が隣接して配置されて熱拡散が懸念されるフィレットR部3a、3b、3cや5a、5bに対し、レーザ照射手段12から周方向に連続的にレーザビームBが照射されて入熱され、レーザビームBの出力を増大させることなく十分に加熱されてフィレットR部3a、3b、3cや5a、5bに所望の焼き入れ層が確保できる。
一方、ジャーナル2やクランクピン4においてはレーザビームBの照射による過剰の入熱が抑制されてクランクシャフト1の変形や割れの発生が回避される高品質の焼入れが得られる。
また、クランクシャフト1とレーザ照射手段12とを軸回りに相対回転させながら、レーザビームBを3a、3b、3cや5a、5bに沿って周方向に走査すると共にジャーナル2やクランクピン4に対し軸方向に沿って走査する行程とを連続して繰り返す走査パターンでクランクシャフト1にレーザ照射する簡単な構成で優れた生産性がえられる。
(第2実施の形態)
図8及び図9を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。この第2実施形態は走査パターンが第1実施の形態と異なり、他の構成は第1実施の形態と同一であり、走査パターンを主に説明する。なお、図1乃至図6と対応する部位に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
第1実施の形態と同様に、クランクシャフト1の両側にフィレットR部3a及び3bが形成されたジャーナル2の焼入れは、回転駆動手段11によってクランクシャフト1をジャーナル2の軸線JLの軸回りに回転させて、レーザ照射手段12から予め設定された一対のフィレットR部走査行程及び一対の軸部走査行程を備えたリボン形状の走査パターンに従ってジャーナル2及びフィレットR部3a、3bを含む軸幅方向に高速で照射する。
ここで、走査パターンについて図8を参照して説明する。この走査パターンはフィレットR部3aとフィレットR部3bに対して周方向に互いに対向して走査する一対のフィレットR部走査行程と、互いのフィレットR部走査行程の走査開始点と走査終点とをジャーナル2の表面に沿って走査する一対の軸部走査行程によるリボン形状に走査する。
具体的には、例えば、一方のフィレットR部3aの走査開始点となる走査点P21からフィレットR部3aに沿ってクランクシャフト1の回転方向に走査終点となる走査点P22まで走査するフィレットR部走査行程である第21走査行程S21と、クランクシャフト1の回転方向において走査点P21及び走査点P22と対応するフィレットR部3b側の走査開始点となる走査点P23から走査終点となる走査点P24に亘って走査するフィレットR部走査行程である第23走査行程S23とを有する。この走査点P22から走査点P23に向かって軸線JLに対してクランクシャフト1の反回転方向に傾斜する直線状でジャーナル2の表面を走査する軸部走査行程である第22走査行程S22と、走査点P24から走査点P21に向かって軸線JLに対してクランクシャフト1の反回転方向に傾斜する直線状でジャーナル2の表面を走査する軸部走査行程である第24走査行程S24とを有する。
そして、順に第21走査行程S21でフィレットR部3aのおける走査点P21から走査点P22をレーザ焼入れし、第22走査行程S22において走査点P22から走査点P23までジャーナル2の表面をレーザ焼入れし、第23走査行程S23でフィレットR部3bにおける走査点P23から走査点P24をレーザ焼入れし、第24走査行程S24において走査点P24から走査点P21までジャーナル2の表面をレーザ焼入れする。
これら第21走査行程S21から第22走査工程S22、第23走査工程S23、第24走査行程S24を順に繰り返してジャーナル2及びフィレットR部3a、3bをレーザ焼入れする。
図9に、この第21走査行程S21から第24走査行程S24を繰り返してレーザビームBを照射した焼入れ軌跡Qの展開図を示す。
各第21走査行程S21のフィレットR部走査行程によるフィレットR部3aの焼入れ軌跡が連続的に形成される。また、各第23走査行程S23のフィレットR部走査行程によるフィレットR部3bの焼入れ軌跡が連続的に形成される
ここで、例えばレーザビームBの走査速度に対し、クランクシャフト1の回転速度が過剰に速い場合、即ち、その相対回転速度が過剰に速い場合には、各第21走査行程S21によって照射されるフィレトR部3aにおける焼入れ軌跡及び第23走査行程S23によってフィレットR部3bにおける焼入れ軌跡の間に隙間が生じることがあり、焼き入れが不連続になることが懸念されることから、クランクシャフト1の回転速度や第21走査行程S21における走査点P21から走査点P22の長さL4及び第23走査行程S23における走査点P23から走査点P24の長さL5を調整して焼入れ軌跡をラップさせて連続させることが好ましい。
このジャーナル2及びフィレットR部3a、3bのレーザ焼入れによると、熱容量が大きなカウンタウェブ6が隣接して配置されて熱拡散が懸念されるフィレットR部3a及び3bに対し、周方向全周に亘って連続的にレーザビームBが照射されて入熱されることから、レーザビームBの出力を増大させることなく十分に入熱されて周方向に均一に連続する所望の焼入れ層が確保できると共に、ジャーナル2においてはレーザビームBの照射による過剰の入熱が抑制されてクランクシャフト1の変形や割れの発生が回避される。
また、クランクピン4及びフィレットR部5a及び5bの焼入れにおいても、回転駆動手段11によってクランクシャフト1をクランクピン4の軸線PLの軸回りに回転させて、図8に対応する符号を付するように同様の走査パターンに従ってクランクピン4及びフィレットR部5a及び5bにレーザビームBを照射することによって同様にレーザ焼入れができる。
また、第1実施の形態に比べ、フィレットR部に入力される熱量が小さく、フィレットR部の要求焼入れ熱量が少ない場合により有効であり、かつ走査パターンの走査工程が少なく、制御の簡素化に伴い生産性の向上が得られる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、クランクシャフト1を回転駆動し、回転するクランクシャフトにレーザ照射手段からレーザビームを照射する場合を例に説明したが、クランクシャフトを固定してレーザ照射手段をクランク軸回りに回転することもできる。
例えば、上記実施の形態では走査パターンが、H字形、T字形及びリボン形の場合を例に説明したが、フィレットR部に沿って走査可能な矩形の走査パターン等の他の走査パターンに変更することも可能であり、また、クランクシャフトに限らず、軸部と大径部との接続部にフィレットR部を有するカムシャフト等の他の軸状部材のレーザ焼入れ等に適用することもできる。
1 クランクシャフト(軸状部材)
2 ジャーナル(軸部)
3a、3b、3c フィレットR部
4 クランクピン(軸部)
5a、5b フィレットR部
6 カウンタウェブ(大径部)
10 クランクシャフト製造装置
11 回転駆動手段
12 レーザ照射手段
P1〜P6 走査点
S1、S5 第1、第5走査行程(軸部走査行程)
S2、S3、S4、S6、S7、S8 第2、第3、第4、第6、第7、第8走査行程(フィレット走査行程)
P11〜P14 走査点
S11、S15 第11、第15走査行程(軸部走査行程)
S12、S13、S14 第12、第13、第14走査行程(フィレット部走査行程)
P21、P23 走査点(走査開始点)
P22、P24 走査点(走査終点)
S21、S23 第21、第23走査行程(フィレットR部走査行程)
S22、S24 第22、第24走査行程(軸部走査行程)

Claims (6)

  1. 軸部の端部にフィレットR部を介して大径部が連続する軸状部材とレーザ照射手段とを軸回りに相対回転させながら、前記レーザ照射手段からのレーザビームを前記フィレットR部及び前記軸部に照射して焼入れする軸状部材の製造方法であって、
    前記レーザ照射手段から前記フィレットR部に対し相対回転方向に沿って走査するフィレットR部走査行程と、前記軸部に対し該軸部の軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを連続して繰り返す走査パターンで前記フィレットR部及び前記軸部にレーザ照射して焼入れし、
    繰り返される各フィレットR部走査行程による前記フィレットR部のレーザ焼入れ軌跡が連続的であることを特徴とする軸状部材の製造方法。
  2. 前記走査パターンが、前記フィレットR部に対して相対回転方向に沿って走査する前記フィレットR部走査行程と、前記軸部に対して軸方向に沿って走査する前記軸部走査行程とを有するT字形状であることを特徴とする請求項1に記載の軸状部材の製造方法。
  3. 軸部の両端にフィレットR部を介して大径部が連続する軸状部材とレーザ照射手段とを軸回りに相対回転させながら、レーザ照射手段からのレーザビームを両端のフィレットR部及び前記軸部に照射して焼入れする軸状部材の製造方法であって、
    前記レーザ照射手段から前記両端のフィレットR部に対してそれぞれ相対回転方向に沿って各々走査する各フィレットR部走査行程と、前記軸部に対し該軸部の軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを連続して繰り返す走査パターンで前記両端のフィレットR部及び前記軸部にレーザ照射して焼入れし、
    繰り返される各フィレットR部走査行程による前記両端のフィレットR部のレーザ焼入れ軌跡が連続的であることを特徴とする軸状部材の製造方法。
  4. 前記走査パターンが、前記両端のフィレットR部に対してそれぞれ前記相対回転方向に沿って走査する一対のフィレットR部走査行程と、各フィレットR部走査行程間において前記軸部に対して軸方向に沿って走査する軸部走査行程とを有するH字形状であることを特徴とする請求項に記載の軸状部材の製造方法。
  5. 前記走査パターンが、一方のフィレットR部走査行程の走査終点から他方のフィレットR部走査行程の走査開始点に連続する一方の軸部走査行程と、前記他方のフィレットR部走査行程の走査終点から前記一方のフィレットR部の走査開始点に連続する他方の軸部走査行程とを有するリボン形状であることを特徴とする請求項に記載の軸状部材の製造方法。
  6. 前記軸部がジャーナル或いはクランクピンであり、前記大径部がカウンタウェブであり、前記軸状部材がクランクシャフトであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の軸状部材の製造方法。
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