JP6132129B2 - ダイカストのガス抜き装置及びガス抜き方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカスト装置の金型のキャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを防止するためのガス抜き装置、及びガス抜き方法に関する。
ダイカスト製品の品質は、金属溶湯を金型内に充填する際の射出速度や射出圧力に影響されることが知られている。ダイカスト装置における金型に金属溶湯を充填する射出工程では、プランジャスリーブに溶湯を供給し、最初はプランジャを低い射出速度で駆動して、プランジャスリーブと金型のキャビティのランナーが満杯になるまで前進する。次いで、溶湯の先端がキャビティのゲートに達する位置までプランジャが移動したら、プランジャを高速の射出速度に切り換えて駆動し、溶湯をキャビティに急速に充填する。次いで、金型のキャビティに溶湯が充填されたらプランジャの圧力を上昇させて、溶湯を加圧する(特許文献1参照)。
特開2012−121070号公報
ところで、プランジャが射出動作をし始めるときには、溶湯の液面に波が発生する。この状態でプランジャの射出動作を継続させると、波が存在する状態で溶湯の液面が上昇していく。そして、溶湯をランナーに供給できる程度に液面が上昇してもプランジャスリーブ内にガスが残留する場合がある。この場合、その後プランジャが高速射出動作すると、溶湯がガスを巻き込んだ状態でキャビティに供給されることになる。これにより、ダイカスト製品内の巣の発生割合が増大し、ダイカスト製品の製造歩留が低下することが問題となっていた。
そこで、本発明は上記問題点に着目し、キャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを防止するダイカストのガス抜き装置、及びガス抜き方法を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明に係るダイカストのガス抜き装置は、プランジャスリーブに収容された溶湯を金型のキャビティに供給するプランジャの低速射出動作から高速射出動作への切替位置から前記低速射出動作側となる位置に対向する前記プランジャスリーブ上の位置に設けられ、前記プランジャスリーブ内のガスを外部に排出するガスフィルターを有することを特徴とする。
上記構成により、プランジャスリーブ内に残留するガスに対向する位置にガスフィルターが配置されることになる。よって、プランジャの射出動作によりガスがガスフィルターを通じて外部に排出され、キャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを防止することが可能なガス抜き装置となる。
本発明において、前記ガスフィルターは、前記低速射出動作側となる位置であって前記切替位置寄りの位置に設けられていることを特徴とする。
上記構成により、プランジャの射出動作によりガスフィルターからガス抜きできるガスの量を増やすことができるので、キャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを高精度で防止することができる。
また、前記ガスフィルターの前記プランジャスリーブの内壁面に露出した部分は、前記壁面と同一曲面を形成していることを特徴とする。
上記構成により、ガスフィルターの周縁に溶湯が凝固して残留することがなくなるので、ガスフィルター及びプランジャスリーブの保守性を高めることができる。
本発明において、前記ガスフィルターからのガスの流通経路を、大気開放側と、前記ガスフィルターに圧縮空気を供給するエア源側と、の間で切替接続可能な切替弁と、前記プランジャが前記高速射出動作に切り替わるとともに前記切替弁を前記大気開放側から前記エア源側に切替制御する制御部と、を有し、前記ガスフィルターは、前記プランジャの先端に配置され前記プランジャスリーブに接触するプランジャヘッドが前記高速射出動作をする際に通過する位置に取り付けられていることを特徴とする。
上記構成により、ガスフィルターによるガス抜きの直後に、エア源から圧縮空気をガスフィルターに供給して、完全に凝固する前の溶湯をガスフィルターから掃き出すことができ、ガスフィルターの清掃を効率的に行うことができる。
本発明において、前記切替弁の前記大気開放側には真空タンクが接続されていることを特徴とする。
ガスフィルターはガスに対して通過抵抗を有する場合がある。よって、上記構成により、ガスの排気側の流通経路を真空タンクに接続して、プランジャスリーブ内のガスを強制的に排出することが可能となる。
本発明において、前記ガスフィルターからのガスの流通経路内のガス圧を測定するガス圧センサーが設けられていることを特徴とする。
上記構成により、ガスセンサーの清浄度を確認することができる。
本発明に係るガス抜き方法は、プランジャスリーブに収容された溶湯を金型のキャビティに供給するプランジャの低速射出動作から高速射出動作への切替位置から前記低速射出動作側となる位置に対向する前記プランジャスリーブ上の位置にガスフィルターを設け、前記ガスフィルターは、前記低速射出動作側となる位置であって前記切替位置寄りの位置に設けられ、前記プランジャが前記低速射出動作をしているときに前記プランジャスリーブ内のガスを前記ガスフィルターから排出させるとともに、前記ガスフィルターの前記プランジャスリーブの内壁面に露出した部分は、前記内壁面と同一曲面を形成させ、ガスフィルターの周辺部への溶湯凝固の残留防止していることを特徴とする。
上記方法により、プランジャスリーブ内に残留するガスに対向する位置にガスフィルターが配置されることになる。よって、プランジャの射出動作によりガスがガスフィルターを通じて外部に排出され、キャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを防止することができる。また、プランジャの射出動作によりガスフィルターからガス抜きできるガスの量を増やすことができるので、キャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを高精度で防止することができる。さらに、ガスフィルターの周縁に溶湯が凝固して残留することがなくなるので、ガスフィルター及びプランジャスリーブの保守性を高めることができる。
本発明において、前記ガスフィルターを、前記プランジャの先端に配置され前記プランジャスリーブに接触するプランジャヘッドが前記高速射出動作をする際に通過する位置に取り付け、前記プランジャが前記高速射出動作に切り替わるときに前記ガスフィルターに外部から圧縮空気を供給することを特徴とする。
上記方法により、プランジャヘッドが通過したのちに外部から圧縮空気をガスフィルターに供給して、完全に凝固する前の溶湯を掃き出すことが可能となり、ガスフィルターの清掃を効率的に行うことができる。
本発明に係るガス抜き装置及びガス抜き方法によれば、キャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを防止し、ダイカスト製品内の巣の発生を抑制して製造歩留を高めることができる。
本実施形態のダイカスト装置の模式図(射出動作前)である。 固定金型、固定ダイプレート、鍔付きブッシュ、プランジャスリーブの分解模式図である。 本実施形態のダイカスト装置の模式図(低速射出動作直後)である。 本実施形態のダイカスト装置の模式図(低速射出動作中、その1)である。 本実施形態のダイカスト装置の模式図(低速射出動作中、その2)である。 本実施形態のダイカスト装置の模式図(高速射出動作開始時)である。 本実施形態のダイカスト装置の模式図(高速射出動作終了時、ガスフィルターのパージ時)である。 本実施形態のダイカスト装置の模式図(金型分解時)である。 本実施形態のダイカスト装置の模式図(残留圧力検査時)である。 図1の破線で囲まれた部分の模式図である。 図1のA−A線断面図である。 ガスフィルターのプランジャスリーブへの取り付け工程を示す断面図(凹部形成工程)である。 ガスフィルターのプランジャスリーブへの取り付け工程を示す断面図(プランジャスリーブ形成工程)である。 本実施形態のガスフィルターに接続する配管内の残留圧力の減衰状態を示す図(その1)である。 本実施形態のガスフィルターに接続する配管内の残留圧力の減衰状態を示す図(その2)である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1に、本実施形態のダイカスト装置の模式図(射出動作前)を示し、図2に、固定金型、固定ダイプレート、鍔付きブッシュ、プランジャスリーブの分解模式図を示す。図1に示すように、本実施形態のダイカスト装置10は、金型12(固定金型14、可動金型18)を、固定ダイプレート20及び可動ダイプレート24で挟み込んだ形態を有している。金型12においては、固定金型14及び可動金型18の合わせ面に、キャビティ30、ランナー26、ゲート28を形成する凹凸等が施されている。
固定金型14には、プランジャスリーブ44を嵌め込むための嵌め込み孔16(図2)が形成されている。プランジャスリーブ44は、円筒形の部材でありその長手方向が水平となるように固定金型14に嵌め込まれる。また、プランジャスリーブ44の長手方向で固定金型14側となる位置には、フランジ45が取り付けられている。そして、プランジャスリーブ44の円筒形の外壁の上端となる位置には、プランジャスリーブ44の外壁の一部となるようにガスフィルター100が設けられている。詳細は後述するが、ガスフィルター100は、ガスを通過させるが、ガスフィルター100に到達した溶湯90を指向性凝固により凝固させる。
鍔付きブッシュ34は、円筒形の部材であって固定金型14側の端部にフランジ34aが形成されたものである。また、鍔付きブッシュ34は、プランジャスリーブ44が嵌め込まれるものであるが、固定金型14側の端部には、フランジ45を嵌め込むためのザグリ35が形成されている。一方、固定ダイプレート20にも、鍔突きブッシュ34を嵌め込むための嵌め込み孔22(図2)が形成されているが、嵌め込み孔22の固定金型14側の端部には、フランジ34aを嵌め込むためのザグリ22aが形成されている。
プランジャスリーブ44には、その開口部44aからプランジャ58が挿通される。また、プランジャスリーブ44の外壁の上端の開口部44a側には、金属の溶湯90を給湯する給湯口46が形成されている。プランジャ58は、プランジャスリーブ44に給湯された溶湯90の射出動作を行なうものである。プランジャ58は、プランジャ58を射出動作させる駆動手段(不図示)に接続されたロッド60と、ロッド60の先端に配置され、プランジャスリーブ44の内壁面に接触するプランジャヘッド62と、を有する。溶湯90は、プランジャスリーブ44内のプランジャヘッド62と可動金型18に挟まれた部分に蓄えられる。
駆動手段(不図示)は、初めプランジャ58を低速射出動作させて溶湯90をランナー26に充填し、溶湯90の先端(上端)がキャビティ30のゲート28に到達すると、低速射出動作から高速射出動作に切り替えて短時間でキャビティ30内に溶湯90を充填する。また、駆動手段(不図示)は、高速射出動作から一定時間経過後にプランジャを介して溶湯90に対する加圧動作を行なう。
本実施形態のダイカスト装置を構成するガス抜き装置は、プランジャスリーブ44に収容された溶湯90を金型12のキャビティ30に供給するプランジャ58の低速射出動作から高速射出動作への切替位置から前記低速射出動作側となる位置に対向する前記プランジャスリーブ44上の位置に設けられ、前記プランジャスリーブ44内のガスを外部に排出するガスフィルター100を有することが特徴となっている。
上記構成により、プランジャスリーブ44内に残留するガスに対向する位置にガスフィルター100が配置されることになる。よって、プランジャ58の射出動作によりガスがガスフィルター100を通じて外部に排出され、キャビティ30に供給する溶湯90のガスの巻き込みを防止することが可能なガス抜き装置となる。
また本実施形態のガス抜き装置において、ガスフィルター100は、プランジャ58の低速射出動作側となる位置であってプランジャ58の切替位置側に偏った位置に設けられていることが特徴となっている。これにより、プランジャ58の射出動作によりガスフィルター100からガス抜きできるガスの量を増やすことができるので、キャビティ30に供給する溶湯30のガスの巻き込みを高精度で防止することができる。
さらに、本実施形態のガス抜き装置は、ガスフィルター100からのガスの流通経路を、大気開放側と、ガスフィルター100に圧縮空気を供給するエア源78側と、の間で切替接続可能な切替弁64と、プランジャ58が高速射出動作に切り替わるとともに切替弁64を大気開放側からエア源78側に切替制御する制御部88と、を有している。そして、ガスフィルター100は、プランジャ58の先端に配置されプランジャスリーブ44に接触するプランジャヘッド62が高速射出動作をする際に通過する位置に取り付けられていることが特徴となっている。
これにより、ガスフィルター100によるガス抜きの直後に、エア源78から圧縮空気をガスフィルター100に供給して、完全に凝固する前の溶湯90をガスフィルター100から掃き出すことができ、ガスフィルター100の清掃を効率的に行うことが可能なガス抜き装置となる。
そして、本実施形態のガス抜き装置において、切替弁64の大気開放側には真空タンク82が接続されていることを特徴とする。ガスフィルター100はガスに対して通過抵抗を有する場合がある。よって、上記構成により、ガスの排気側の流通経路を真空タンク82に接続して、プランジャスリーブ44内のガスを強制的に排出することが可能となる。
鍔付きブッシュ34の内側のガスフィルター100に対向する位置には導通孔36が開口している。導通孔36は、鍔付きブッシュ34の外壁面に向けて伸びて途中で折れ曲がり、鍔付きブッシュ34の長手方向の固定金型14側の反対側の端部で開口している。導通孔36には配管66が接続されている。配管66は切替弁64に接続されるとともに配管66内の圧力を測定する圧力計68が取り付けられている。
切替弁64は、大気開放側、エア源78、配管66に接続され、初期状態(付属する第1ソレノイド64a、第2ソレノイド64bがともにオフ)では、大気開放側、エア源78側、配管66側を閉止している。しかし、第1ソレノイド64aのみをオン(励磁)とすることにより、配管66を大気開放側に接続するとともにエア源78側を閉止させ、第2ソレノイド64bのみをオン(励磁)とすることにより、配管66をエア源78側に接続するとともに大気開放側を閉止することができる。
これにより、プランジャスリーブ44内のガスは、ガスフィルター100、導通孔36、配管66、切替弁64を介して大気に放出されるが、ガスフィルター100がガスに対して通過抵抗を有する場合がある。この場合、切替弁64の大気開放側には真空タンク82を取り付けて、プランジャスリーブ44内のガスを強制的に排出することができる。エア源78は、コンプレッサー等が適用できるが、減圧弁80を介して切替弁64に接続される。切替弁64の制御は、後述の制御部88により行なわれる。
制御部88は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)にインストールされたアプリケションであり、インターフェースを介して、切替弁64、プランジャ58の駆動手段(不図示)に接続されたものである。制御部88は、切替弁64に対して、第1ソレノイド64aをオン・オフさせる信号、第2ソレノイド64bをオン・オフさせる信号を出力可能である。
制御部88は、プランジャスリーブ44に溶湯90が給湯されたのち、駆動手段(不図示)に低速射出動作を行なうための信号を出力する。また、制御部88は、プランジャ58が低速射出動作から高速射出動作への切替位置に到達すると、駆動手段(不図示)に高速射出動作を行なうための信号を出力する。そして、制御部88は、高速射出動作開始から一定時間経過後に、駆動手段(不図示)に加圧動作を行なうための信号を出力する。ここで、制御部88は、駆動手段(不図示)に高速射出動作を行なう信号を出力すると同時に、切替弁64に、配管66を大気開放側(真空タンク82)に切り替えるための信号を出力する。
図1、図3乃至図9を用いて、本実施形態のダイカスト装置(ガス抜き装置)の動作について説明する。図1に示すように、プランジャ58(プランジャヘッド62)を給湯口46よりも開口部44a側となる位置に配置した状態にし、給湯口46からプランジャヘッド62用の潤滑剤を適量滴下したのち、給湯口46から溶湯90を給湯する。このとき、制御部88は、第1ソレノイド64aをオンさせ、配管66を大気開放状態にする。また、切替弁64が真空タンク82に接続されている場合には、制御部88は、第1ソレノイド64aをオフのままにしておく。
図3に示すように、制御部88がプランジャ58の駆動手段(不図示)に低速射出動作のための信号を出力すると、駆動手段(不図示)がランナー26側に向けて低速射出動作を開始する。このとき溶湯90の液面には波が発生する。ここで、切替弁64が真空タンク82に接続されている場合には、制御部88は、プランジャヘッド62が給湯口46を通過したころに第1ソレノイド64aをオンさせる。
図4に示すように、プランジャ58の低速射出動作が進行すると、プランジャスリーブ44内の可動金型18とプランジャヘッド62により仕切られた空間の容積が減少し、溶湯90は、液面が波打った状態で水位が高くなっていく。これに伴い、前記空間内からがガスが排出されるが、そのガスは、ランナー26を経由して固定金型14と可動金型18との間の隙間から排出される成分と、ガスフィルター100、導通孔36、配管66、切替弁64を経由して外部に排出される成分を有する。
図5に示すように、プランジャ58の低速射出動作がさらに進行し、溶湯90の液面がプランジャスリーブ44の内壁面の上端を超え、プランジャ58がランナー26に溶湯90を供給し始める状態となる。しかし、プランジャ58の低速射出動作に伴い溶湯90の液面が波打ったことが原因で溶湯90内にガス92が残留する場合がある。しかし、この残留したガス92は、プランジャスリーブ44の内壁面の上端側に浮き上がってくるので、プランジャ58からの加圧により、内壁面の上端で露出したガスフィルター100に向けて押し出され、外部に排出される。また、ガスフィルター100からのガスの流通経路が真空タンク82に接続されている場合は、ガス92は、真空吸引により強制的にプランジャスリーブ内から排出される。これにより、キャビティ30に供給される溶湯90のガスの巻き込みを防止してダイカスト製品94(図8)の製造歩留りを高めることができる。なお、ガスフィルター100からガス92が排出されたのちガスフィルター100(スリット112、図10等参照)に侵入した溶湯90は、指向性凝固により凝固し始める。
図6に示すように、プランジャ58の低速射出動作が進行し、溶湯90の先端がゲート28に達したときのプランジャ58の位置が、プランジャ58が低速射出動作から高速射出動作に切り替わる切替位置となる。そこで、制御部88は、プランジャ58の駆動手段(不図示)に高速射出動作を行うための信号を出力し、切替弁64の第1ソレノイド64aをオフして第2ソレノイド64bをオンさせる。これにより、キャビティ30に溶湯90が高速で射出されるとともに、ガスフィルター100にはエア源78から圧縮空気が供給される。
ここで、ガスフィルター100は、プランジャ58が高速射出動作し始めたときに、すでにプランジャヘッド62が通過したあととなる位置に配置することが好適である。しかし、図6に示すように、プランジャヘッド62に接触する位置に配置してもよい。いずれにしても、ガスフィルター100は、プランジャ58の高速射出動作の際にプランジャヘッド62が通過して、ガスフィルター100がプランジャヘッド62から露出する位置に配置する。これにより、プランジャ58が高速射出動作に切り替わるのとほぼ同時期に、ガスフィルター100に供給された圧縮空気が、ガスフィルター100内でまだ十分に凝固していない溶湯90を掃き出すことができ、効果的にガスフィルター100の清掃を行うことができる。
図7に示すように、溶湯90がキャビティ30に充填され、その先端がキャビティ30の出口に達したときのプランジャ58の位置が、プランジャ58の高速射出動作から溶湯に対する加圧動作への切替位置となる。そこで、制御部88は、プランジャ58の駆動手段(不図示)に圧縮動作を行うための信号を出力し、駆動手段(不図示)は、プランジャ58を介してキャビティ30に充填された溶湯90に対して加圧し、キャビティ30内の溶湯90が凝固するまで加圧を継続する。
図8に示すように、キャビティ30内の溶湯90が凝固した段階で、可動金型18及び可動ダイプレート24(図8では不図示)を外してキャビティ30から溶湯90が凝固して得られるダイカスト製品94を取り出す。制御部88は、駆動手段(不図示)の加圧動作を停止させ、駆動手段(不図示)にプランジャ58を初期位置(図1参照)に戻すための信号を出力して、プランジャ58(プランジャヘッド62)を初期位置に戻す。
図9に示すように、制御部88は、第2ソレノイド64bをオフさせ、配管66を閉止する。これにより、配管66内の圧縮空気は、ガスフィルター100から排出されるが、ガスフィルター100がガスの流通抵抗となり配管66内に残留圧力を有する。そこで、配管66に取り付けられた圧力計68の残留圧力の時間変化をモニターする。そして、残留圧力が予め決められた時間内に消滅すれば、ガスフィルター100の清掃は十分であると判断して、次のダイカスト成型にそのまま用いることとし、そうでない場合は、ガスフィルター100の分解清掃等を行う。
ダイカスト成型を繰り返す場合は、溶湯90の流通経路(ランナー26、キャビティ30)の内壁面に離型剤を塗布したのち、固定金型14と可動金型18を固定ダイプレート20及び可動ダイプレート24により挟み込む(図1参照)。
図10に、図1の破線で囲まれた部分の模式図を示し、図11に、図1のA−A線断面図を示す。本実施形態のガスフィルター100は、熱伝導性の高い金属により形成され、中心から、中心軸部102、同心管部104、ホルダー106等を備え、これらを同心円状に組み合わせて一体となった多重管構造を有している。そして、ガスフィルター100は、中心軸部102と同心管部104の間、互いに隣接する同心管部104同士の間に、例えば平面視で円弧状(他の形状でもよい)のスリット112が形成されたものである。スリット112は、プランジャスリーブ44の内側と外側との間を連通する。溶湯90や金型12の温度、射出速度、圧力等にもよるが、スリット112の動径方向の幅は、0.04mm〜0.10mm程度とするのが好適である。
上記構成によるガスフィルター100のスリット112では、ガスは流通する。しかし、プランジャースリーブ44内の溶湯90がスリット112に入り込んだ場合、湯先は金属で形成された中心軸部102、同心管部104、ホルダー106の高い熱伝達性により即座に冷却され、スリット112から溶湯90が鍔付きブッシュ34側に流れ出る前に湯先凝固(指向性凝固)が起きる。したがって、スリット112は、ガスのみを通すことができ、スリット112に入り込んだ溶湯90の流出を阻止することができる。
プランジャスリーブ44の外壁のガスフィルター100の取り付ける位置には、ガスフィルター100を嵌め込むための凹部50(図12参照)が形成されている。また、凹部50に嵌め込まれたのちのガスフィルター100とプランジャスリーブ44の境界を跨ぐように雌ネジ部(不図示)が形成され、この雌ネジ部(不図示)にイモネジ124が螺合することにより、ガスフィルター100がプランジャスリーブ44に固定される。
図10、図11に示すように、ホルダー106の上端には、同心管部104の外周を囲むように平面視で円形(矩形でもよい)の溝部54が形成され、溝部54には溝部54の外形に倣った形状のOリング56が嵌め込まれる。Oリング56は、耐熱性の材料で形成され、溝部54から露出して鍔付きブッシュ34の内壁面に接触する。
図11に示すように、ガスフィルター100の外側は、プランジャスリーブ44の外壁面と同一曲面(円筒の側面)を形成する形状を有している。一方、図11(後述の図13)に示すように、ガスフィルター100の下面は、プランジャスリーブ44の内壁面と同一曲面(円筒の側面)を形成している。これにより、ガスフィルター100とプランジャスリーブ44の内壁面との間で段差を形成することがないので、ガスフィルター100の周囲に溶湯90が凝固することを回避することができ、ガスフィルター100及びプランジャスリーブ44の保守性を高めることができる。
図10、図11に示すように、鍔付きブッシュ34のガスフィルター100に対向する位置には、導通孔36が形成されている。導通孔36は、鍔付きブッシュ34の外壁のガスフィルター100の対向する位置の外側から内側に向けて貫通させた貫通孔38と、鍔付きブッシュ34の端部で開口して鍔付きブッシュ34の長手方向に延びて貫通孔38に接続した横孔40とから形成されている。ここで貫通孔38の外側は、金属等で形成された充填材42により充填されている。
上記構成により、ガスフィルター100から鍔付ブッシュ34の導通孔36までの空間はOリング56により気密が保たれる。よって、ガスフィルター100から排出されたガス(ガス92)は、導通孔36、配管66(図1)、切替弁64(図1)を流通する。
ガスフィルター100のプランジャスリーブ44への取り付け工程について説明する。図12、図13に、ガスフィルターのプランジャスリーブへの取り付け工程を示す断面図を示す。まず、ガスフィルター100を予め組み立てる。ここで、プランジャスリーブ44に取り付ける前のガスフィルター100の下面は平面形状を有している。
図12に示すように、プランジャスリーブ44の材料となる円柱部材44bに凹部50を形成する。図13に示すように、凹部50にガスフィルター100を嵌め込む。そして、ガスフィルター100とプランジャスリーブ44の境界を跨ぐように雌ネジ部(不図示)を形成し、この雌ネジ部(不図示)にイモネジ124(図13では不図示)を螺合する。
また、図13に示すように、円柱部材44bの中心軸をプランジャヘッド62と同一の直径のドリル等を用いて刳り貫き、プランジャスリーブ44を形成する。このとき、ガスフィルター100の一部もドリルで削り取る。これにより、ガスフィルター100がプランジャスリーブ44の内壁面に露出するとともに、内壁面と同一曲面を形成することになる。その後は、溝部54にOリング56を嵌め込み、プランジャスリーブ44を鍔付きブッシュ34(図10、図11参照)に挿通させればよい。
図14、図15に、本実施形態のガスフィルターに接続する配管内の残留圧力の降下状態を示す。前述の配管66内の残留圧力の減衰状態を、圧力計68を用いてモニターすることにより、ガスフィルター100の清掃の良否を判定することができる。図14、図15に示すグラフにおいて、残留圧力が一定となっている間は、ガスフィルター100に圧縮空気が供給されている状態を示す(図8)。そして、その後、残留圧力が減衰している間は、配管66が閉止して、ガスフィルター100からガスが流出している状態を示す(図9)。
図14においては、残留圧力の減衰時間が0.064secであり、ガスフィルター100のスリット112の清掃が十分に行なわれたことがわかる。一方、図15においては、残留圧力の減衰時間が0.52secであり、ガスフィルター100のスリット112が溶湯90により目詰まりを起こし、スリット122の清掃が十分に行なわれていないことがわかる。この場合は、ガスフィルター100をプランジャスリーブ44から取り出して、分解清掃する必要がある。
キャビティに供給する溶湯のガスの巻き込みを防止するダイカストのガス抜き装置、及びガス抜き方法として利用できる。
10………ダイカスト装置、12………金型、14………固定金型、16………嵌め込み孔、18………可動金型、20………固定ダイプレート、22………嵌め込み孔、24………可動ダイプレート、26………ランナー、28………ゲート、30………キャビティ、32………固定部、34………鍔付きブッシュ、35………ザグリ、36………導通孔、38………貫通孔、40………横孔、42………充填材、44………プランジャスリーブ、45………フランジ、44a………開口部、44b………円柱部材、46………給湯口、50………凹部、54………溝部、56………Oリング、58………プランジャ、60………ロッド、62………プランジャヘッド、64………切替弁、64a………第1ソレノイド、64b………第2ソレノイド、66………配管、68………圧力計、78………エア源、80………減圧弁、82………真空タンク、88………制御部、90………溶湯、92………ガス、94………ダイカスト製品、100………ガスフィルター、102………中心軸部、104………同心管部、106………ホルダー、112………スリット、124………イモネジ。

Claims (3)

  1. プランジャスリーブに収容された溶湯を金型のキャビティに供給するプランジャの低速射出動作から高速射出動作への切替位置から前記低速射出動作側となる位置に対向する前記プランジャスリーブ上の位置に設けられ、前記プランジャスリーブ内のガスを外部に排出するガスフィルターを有しており、
    前記ガスフィルターは、プランジャヘッドが接触する前記プランジャスリーブに前記高速射出動作をする際に通過する位置に取り付けられ、
    前記ガスフィルターの前記プランジャスリーブの内壁面に露出した部分は、前記内壁面と同一曲面を形成し、
    前記ガスフィルターからのガスの流通経路を、大気開放側と、前記ガスフィルターに圧縮空気を供給するエア源側と、の間で切替接続可能な切替弁と、
    前記プランジャが前記高速射出動作に切り替わるとともに前記切替弁を前記大気開放側から前記エア源側に切替制御する制御部と、を有し、
    前記切替弁の前記大気開放側には真空タンクが接続されていること、
    を特徴とするダイカストのガス抜き装置。
  2. 前記ガスフィルターからのガスの流通経路内のガス圧を測定するガス圧センサーが設けられていることを特徴とする請求項1のダイカストのガス抜き装置。
  3. プランジャスリーブに収容された溶湯を金型のキャビティに供給するプランジャの低速射出動作から高速射出動作への切替位置から前記低速射出動作側となる位置に対向する前記プランジャスリーブ上の位置にガスフィルターを設け、
    前記ガスフィルターは、プランジャヘッドが接触する前記プランジャスリーブに前記高速射出動作をする際に通過する位置に取り付けられ、前記プランジャが前記低速射出動作をしているときに前記プランジャスリーブ内のガスを前記ガスフィルターから排出させるとともに、
    前記ガスフィルターの前記プランジャスリーブの内壁面に露出した部分は、前記内壁面と同一曲面を形成させ、ガスフィルターの周辺部への溶湯凝固の残留防止していること、
    前記ガスフィルターからのガスの流通経路を、大気開放側と、前記ガスフィルターに圧縮空気を供給するエア源側と、の間で切替接続可能な切替弁と、
    前記プランジャが前記高速射出動作に切り替わるとともに前記切替弁を前記大気開放側から前記エア源側に切替制御する制御部と、を有し、
    ガスフィルターによるガス抜きの直後にエア源から圧縮空気をガスフィルターに供給可能とし、
    前記切替弁の前記大気開放側には真空タンクが接続され、プランジャ―スリーブ内のガスを強制排出可能としていること、
    を特徴とするガス抜き方法。
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