JP6129692B2 - 超伝導フィルタ装置及び調整方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、超伝導フィルタ装置及び調整方法に係わる。
超伝導体を用いた超伝導素子、例えばGHz帯のバンドパスフィルターはサファイア、MgO、などの誘電損失が小さい誘電体基板の両面に超伝導薄膜を作製し、片面の膜をリソグラフィー技術により所定の形状の共振器が複数並んだパターンに加工して作製される。それらの共振器はすべてが同じ共振周波数でなくてはならない。共振周波数は共振器の長さと基板の厚さで決定されるが、共振器の長さは見かけ上同じでも加工時に超伝導膜にダメージがありその程度が共振器ごとに異なるため完全に共振周波数を揃えることが困難である。また基板の厚さも局所的に異なることも共振周波数を揃えることを困難にしている。
そこで一旦加工した後、各共振器の共振周波数を測定し共振器の一部をレーザーなどによって削る、あるいは誘電体膜を共振器の一部または全体に積層しその膜厚を制御して全ての共振器の共振周波数をそろえることがなされている。しかし、これらの方法では一旦調整した後は所望の周波数に変えることはできない。つまり前者の方法では共振器を削って共振器長を短くするので周波数は高くする方向には変えられるが低くすることはできない。一方、誘電体膜を積層すると実効的な共振器長は長くなるので周波数は低くする方向には変えられるが高くすることはできない。またこれらの方法は超伝導膜が超伝導状態にある時に実施するのは困難である。従って帯域幅が狭くロスが少ないシャープカットバンドパスフィルターを作製するのは困難であった。
特開2006−19127号公報
超伝導素子の高周波特性がずれにくい超伝導フィルタ装置および調整方法を提供する。
実施形態にかかる超伝導フィルタ装置は、超伝導素子と超伝導素子のフィルタ特性を調整するための誘電体部材とを有する高周波フィルタと、超伝導素子と誘電体部材の距離を調整するための駆動治具とを有し、誘電体部材と駆動治具は、連結と脱離の両方の形態をとることを特徴とする。
図1は、実施形態の高周波フィルタの概念図である。 図2は、実施形態の高周波フィルタの断面概念図である。 図3は、実施形態の共振器周波数調整部材の上面概念図である。 図4は、実施形態の共振器周波数調整部材の上面概念図である。 図5は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図6は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図7は、実施形態の超伝導高周波装置の調整方法を示すチャート図である。 図8は、実施形態の超伝導高周波装置の調整方法を示すチャート図である。 図9は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図10は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図11は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図12は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図13は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図14は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図15は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図16は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図17は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図18は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。 図19は、実施形態の超伝導高周波装置部品の断面概念図である。 図20は、実施形態の超伝導高周波装置の断面概念図である。
(実施形態1)
実施形態の共振器である高周波フィルタは、超伝導素子と超伝導素子を収容する容器を有する。図1の概念図に示す高周波フィルタ100は、誘電体基板9上に共振器パターン1と電力入出力点8を備える。図2の概念図に示す超伝導フィルタは、図1の概念図とは異なる断面の概念図である。図2の概念図に示す高周波フィルタ100は、共振器パターン1と、おねじ2と、高周波コネクター7と、電力入出力点8と、低損失誘電体基板9と、グランドプレーン10と、支持部材11と、容器12と、誘電体部材とを有する。
高周波フィルタ100の超伝導素子は、共振器パターン1と、低損失誘電体基板9と、グランドプレーン10とで構成される超伝導部材である。超伝導素子は、超伝導素子が超伝導状態になる例えば77K以下の極低温まで冷やされた状態が好ましい。
共振器パターン1は、サファイアやMgOなどの短波帯域からミリ波帯域の損失が小さい低損失誘電体基板9上に成膜したY,Ba,Cu、La、Ta、Bi、Sr、Ca、Pbなどの元素を1種以上含む酸化物超伝導体膜を所望の形状に加工したものである。形状加工は、例えば、公知のリソグラフィー技術を採用することができる。
低損失誘電体基板9の共振器パターンが形成されたのと反対側の面には、Y,Ba,Cu、La、Ta、Bi、Sr、Ca、Pbなどの元素を1種以上含む酸化物超伝導体膜からなるグランドプレーン10を有する。
超伝導素子のグランドプレーン10側の低損失誘電体基板9が形成された面と反対側の面には、超伝導素子を保持する支持部材11が設けられている。支持部材11は、Cu、Alなどの比抵抗が低く熱伝導率の高い材料を用いることが好ましい。
高周波コネクター7は、高周波電力の入出力端子となる支持部材11に取り付けられた部材である。高周波コネクター7は、高周波フィルタ100の容器の内部と外部を接続するための導電性端子である。高周波電力は、高周波コネクター7Aから入力される。入力された高周波電力は、電力入出力端子8Aを通り、共振器パターン1を通過する過程で所望の周波数帯域以外の周波数帯の電力を減衰させる。共振器パターン1を通過した高周波電力は、入出力端子8Bを通り、高周波コネクター7Bから出力される。
容器12は、高周波フィルタ100内を外包する容器である。容器12は、高周波フィルタ100を極低温まで冷却する観点から、Cu、Alなどの比抵抗が低く熱伝導率の高い材料で作製されたものが好ましい。容器12の冷却が不十分であると、輻射により超伝導膜表面の温度が上がりQ値が下がるため、熱伝導率の高い材料で作製されたものが好ましい。容器12には、おねじ2をねじ込むためのめねじが設けられる。
低損失誘電体部材13は、共振器パターン1との距離によって共振周波数を調整する部材である。誘電体部材は、おねじ2の共振器パターン1側に設けられる。おねじ2を回転することによって、低損失誘電体部材13と共振器パターン1との距離を調整することができる。低損失誘電体部材13は、サファイア、燒結アルミナ、MgO、などの誘電損失が小さい材料からなる。おねじ2も、容器12と同様に、比抵抗が小さく、熱伝導率の高い材料で構成されたものが好ましい。
超伝導素子の高周波特性調整は、例えば円柱状の低損失誘電体部材13の先端を超伝導素子の共振器に近づけると共振周波数は低くなる。共振器パターン1の端部3に近づけると共振器パターン1の長さの中央付近4に近づけた場合よりも共振周波数は大きく変動する。また、端部の一方5だけでも低損失誘電体部材13と共振器パターン1との距離を変化させることで、共振周波数は変化する。更に、共振器と共振器の間領域6に近づけると共振器間の結合が強くなる。超伝導素子の一つで、例えばバンドパスフィルターは、複数の共振器を結合させて特定の帯域を低ロスで通過させるが、各共振器の共振周波数をそろえ、所定の結合をもたせることで達成される。
図3と図4におねじ2の上面概念図を示す。実施形態の高周波フィルタ100は、おねじ2を回転させて共振周波数特性を調整することができる構成である。おねじ2を回転させる機構乃至装置が、おねじ2と接続されたままであると、外部からの振動や熱が、超伝導フィルタに影響を及ぼしやすい。そこで、実施形態では、おねじ2の上部に、おねじ2を回転させる装置と連結及び脱離が可能なねじ山が設けられている。ねじ山の形状は、マイナス形状、六角形状など、回転に適した形状が好ましい。回転に適した形状としては、おねじ2を回転させるための駆動治具との連結を行いやすくする観点から、対称軸が多い形状が挙げられる。例えば正三角形では対称軸が3本あり、正方形、正六角形等、辺の数が増えるほど対称軸が増え、かみ合う位置が多くなるので好ましい。ただし対称軸の数は有限でなくてはならず無限の円形は除く。また、おねじ2は、バックラッシュの少ないものが、共振周波数特性を維持する観点から好ましい。
尚、低損失誘電体部材13はバックラッシュの少ないおねじ2に取り付けてある。おねじ2は外包容器12のめねじにねじ込まれている。従っておねじを回転させることで超伝導素子と低損失誘電体部材13の距離を変えることができ、超伝導素子の高周波特性を変えることができる。おねじ2の先端は図3の概念図に示すようにマイナスのドライバーがかみ合う溝が設けられている。あるいは図4の概念図に示すように六角レンチ用の六角形のくぼみが設けられている。このような対称軸が多い形状のほうが、駆動治具と低損失誘電体部材13との接続がスムーズに行える。例えば正三角形では対称軸が3本あり、正方形、正六角形等、辺の数が増えるほど対称軸が増え、かみ合う位置が多くなるので好ましく、対称軸が2本以上、好ましくは3本以上、さらに好ましくは4本以上の形態に加工する。ただし対称軸の数は有限でなくてはならず無限の円形は除く。ところで超伝導素子の高周波特性調整であるが、例えば円柱状の低損失誘電体部材13の先端を超伝導素子である共振器に近づけると共振周波数は低くなる。共振器の端部3に近づけると共振器の長さの中央付近4に近づけた場合より大きく変動する。また端部の一方5だけでも変化する。更に共振器と共振器の間領域6に近づけると共振器間の結合が強くなる。超伝導素子の一つで、例えばバンドパスフィルターは、複数の共振器を結合させて特定の帯域を低ロスで通過させるが、各共振器の共振周波数をそろえ、所定の結合をもたせることで達成される。
(実施形態2)
実施形態の超伝導フィルタ装置は、高周波フィルタと、高周波フィルタの超伝導素子と誘電体部材との距離を調整するための駆動治具と、を有する。誘電体部材と駆動治具は、連結と脱離の両方の形態をとることができる。ここで、図5に、実施形態の超伝導フィルタ装置200の概念図を示す。図5の高周波フィルタ装置200は、高周波フィルタ100と、コールドヘッド14と、容器15と、駆動治具16とOリング17とを有する。図5の高周波フィルタ装置200は、図示しない排気装置によって、容器15内及び高周波フィルタ100内を減圧することができる。
高周波フィルタ100は、実施形態1の高周波フィルタ100を使用することができる。高周波フィルタ100は、図示しない冷凍機により77K以下の低温に冷却されたコールドヘッド14に保持される。高周波フィルタ100の低損失誘電体部材13はおねじ2を介して、駆動治具16と連結されている。実施形態では、おねじ2を介して間接的に低損失誘電体部材13と駆動治具16が連結又は脱離することと、直接的に低損失誘電体部材13と駆動治具16が連結又は脱離することは、低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を調整する観点から、同義として取り扱う。
駆動治具16は、実施形態の構成では、容器15外の駆動治具16先端部を操作して、おねじ2を回転させることで、低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を調整することができる第1の回転軸である。容器15外の駆動治具16の先端部には、モーターなどの駆動源を有する。駆動源は、駆動治具を回転させる機構を含む。駆動源は、駆動治具16と低損失誘電体部材13を連結し脱離するための駆動源をも有していても良いし、図示しない駆動源によって、連結と脱離を行なってもよい。実施形態では、低損失誘電体部材13に接続したおねじ2を回転させる機構である。高周波フィルタ100は、この機構に限定されるものではなく、低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を調整可能な構成であれば、実施形態で説明した以外の構成でもよい。駆動治具16は、容器15の一部に設けられた穴を貫通して配置される。容器15内の気密性を保つために、容器15を貫通する領域の駆動治具16の軸は、Oリング17でシールされる。Oリング17でシールされているため、容器15は、気密性を保ち、駆動治具16は、回転をすることができる。Oリング17によって、空気及び熱が容器13内へ侵入することを抑制することができる。
低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を調整して、所望の周波数特性を有するフィルタに調整した後は、駆動治具16を誘電体部材13から脱離することができる。脱離は、図6の概念図に示すように、図5の概念図の駆動治具16の軸方向に駆動治具を移動することによって行う。Oリングを用いて、駆動治具16と容器15の気密性を保っているため、駆動治具16と低損失誘電体部材13の脱離を行なってもOリング17によって、容器15の気密を保つことができる。図6の概念図に示す駆動治具16と低損失誘電体部材13が脱離した状態では、容器15外からの熱や振動が駆動治具16から、高周波フィルタ100に伝わらない構成となる。容器15外からの熱や振動は、高周波フィルタ100の周波数特性がずれる原因となる。また、高周波フィルタ100の周波数特性が所望の特性からずれた場合は、再度、駆動治具16と低損失誘電体部材13をおねじ2を介して連結して、周波数特性の調整を行うことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、高周波特性調整方法であって、超伝導素子と超伝導素子のフィルタ特性を調整するための誘電体部材とを有する高周波フィルタと、超伝導素子と誘電体部材の距離を調整するための駆動治具と、を有し、超伝導素子を冷却する工程と、駆動治具と連結した誘電体部材と超伝導素子との距離を調整する工程と、高周波フィルタのフィルタ特性を評価する工程と、誘電体部材と駆動治具を脱離する工程と、を有する。
第3実施形態は、図5と図6の概念図に示す第2実施形態の超伝導フィルタ装置200を例として、図7のチャート図に示す高周波特性の調整方法について説明する。
ステップ1(S01)
図5の概念図に示す低損失誘電体部材13と接続したおねじ2と駆動治具16が連結した形態から、高周波特性の調整を行う。なお、高周波フィルタ100の超伝導素子は、超伝導素子が図示しない冷凍機によって超伝導状態になる例えば77K以下に予め冷却される。容器12と容器15は、その内部が、図示しない減圧器によって例えば真空に減圧されている。冷却温度は、超伝導素子によって冷却温度が異なる。容器12と容器15内の圧力は、超伝導素子によって異なる。駆動治具16を回転させて、おねじ2の容器12へのねじ込み深さを変化させ、低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を調整する。
ステップ2(S02)
高周波コネクター7に図示しないネットワークアナライザーなどの周波数特性が評価可能な装置を接続し、高周波フィルタ100の高周波特性を評価する。
ステップ3(S03)
評価して得られた高周波フィルタ100の高周波特性が所望の特性を有しているか判定を行う。所望の特性を有している場合は、ステップ4に進む。所望の特性を有していない場合は、ステップ1に戻り、低損失誘電体部材13と超伝導素子の距離の調整を再度行う。
ステップ4(S04)
図6の概念図に示すように、駆動治具16を軸方向に移動させて、駆動治具16と低損失誘電体部材13を脱離させる。
実施形態の高周波特性調整方法では、超伝導状態において、高周波特性を調整し、かつ、調整に用いた駆動治具を高周波フィルタから物理的に分離することができる。駆動治具は、超伝導フィルタ装置外からの熱や振動を伝えてしまいやすい部材であるから、駆動治具が高周波フィルタと物理的に接続した状態を保持し続けることは、高周波特性を維持する観点から好ましくない。実施形態では、高周波特性の調整後に、高周波フィルタと駆動治具を脱離するため、高周波特性の安定性が向上する。また、高周波特性の調整後に、駆動治具などを有しないより気密性の高い別の容器に移して超伝導フィルタ装置として使用することもできる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、図5と図6の概念図に示す第2実施形態の超伝導フィルタ装置を例として、第3実施形態の調整方法に工程を追加した高周波特性の調整方法について説明する。図8に第4実施形態の調整方法について示す。
なお、第4実施形態の調整方法において、ステップ1からステップ4までは第3実施形態と共通するため、共通する工程についての説明は省略する。
ステップ5(S05)
高周波フィルタ100の高周波特性が所望の特性を維持いるか判定を行う。高周波特性が長期間の使用によって、外界からの影響などにより、その高周波特性に変化が生じる可能性がある。高周波特性が変化した場合や高周波特性が変化した可能性のある場合に、任意の時機にステップ2と同様の評価を行う。
ステップ6(S06)
評価して得られた高周波フィルタ100の高周波特性が所望の特性を有しているか判定を行う。所望の特性を有している場合は、所要の時機にステップ5に戻る。所望の特性を有していない場合は、ステップ7に進む。
ステップ7(S07)
高周波フィルタ100が所望の特性を有していない場合は、低損失誘電体部材13と超伝導素子の距離を再調整する必要がある。そこで、駆動治具16と低損失誘電体部材13を連結し、ステップ1に戻る。
実施形態の高周波特性調整方法では、第3実施形態と同様に、超伝導状態において、高周波特性を調整し、かつ、調整に用いた駆動治具を超伝導フィルタから物理的に分離することができる。そして、調整された高周波特性が変化した場合であっても、駆動治具16を低損失誘電体部材13と連結し、高周波特性を再調整することができる。
第3実施形態及び第4実施形態においては、高周波特性の調整をコンピュータを用いて自動化することができる。自動化をする場合は、マイコンやFPGA(Field Programable Gate Array)などの演算素子を用いて、各ステップをソフトウェアまたはハードウェア制御することができる。コンピュータを用いて高周波特性の調整が自動化された装置は、高周波特性調整システムとして実施をすることができる。
第3実施形態及び第4実施形態は、第2実施形態の装置の調整方法であるが、記載した調整方法又は調整システムは、以下の実施形態においても、同様に、高周波特性を調整することができる。
(第5実施形態)
図9は、駆動治具16の駆動源を、内部磁石18と外部磁石19に置き換えた形態の超伝導フィルタ装置300の概念図である。駆動治具16の駆動源以外の超伝導フィルタ装置の構成は、第2実施形態と共通するため、その説明を省略する。また、図10は、駆動治具16と低損失誘電体部材13を脱離させた形態の概念図である。
内部磁石18は、駆動治具16の軸の頂上部に取り付けられる。内部磁石18のN極側が18Aであり、S極側が18Bである。また、外部磁石19は、内部磁石18と同様の高さの容器15外部に設けられる。外部磁石19のN極側が19Aであり、S極側が19Bである。外部磁石19が回転すると、内部磁石18が磁力によって追従するように配置される。内部磁石18と外部磁石19との距離は、磁力や必要とされる回転駆動力によって、適宜調整することができる。図10の概念図に示すように、外部磁石19を上方に操作することで、駆動治具16を低損失誘電体部材13から脱離することが可能な構成となっている。また、外部磁石19を下方に操作することで、脱離した駆動治具16と低損失誘電体部材13を連結することが可能な構成となっている。
第5実施形態では、駆動源が駆動治具16と物理的に接触しない形態の超伝導フィルタ装置300である。熱進入も調整中の駆動冶具だけになるので少なくなり調整中に温度が上昇して特性がずれることがなくなる。この構成とすることで超伝導フィルタ装置は、安定に動作することが可能となった。調整方法及び調整システムは第3実施形態と第4実施形態と共通する。
(第6実施形態)
図11は、駆動治具に第1の回転軸16と、ギヤ20と、第2の回転軸21を用い、駆動治具の低損失誘電体部材13と連結する部材に第2の回転軸21を用い、さらにギヤ20を保持する固定部材22を用いた形態の超伝導フィルタ装置400の概念図である。第6実施形態の駆動治具以外の超伝導フィルタ装置の構成は、第5実施形態と共通するため、その説明を省略する。図12は、駆動治具(第1の回転軸16、ギヤ20、第2の回転軸21)と低損失誘電体部材13とを脱離させた形態の概念図である。
第6実施形態では、駆動治具は、第1の回転軸16、ギヤ20と第2の回転軸21を介して、低損失誘電体部材13の高さを調整する。第1の回転軸16の先端部には、内部磁石18が設けられている。第1の回転軸16の他端は、ギヤ20と接続する。ギヤ20は、複数の歯数の異なる歯車を組み合わせて構成されている。ギヤ20の回転は、第2の回転軸21を介して、低損失誘電体部材13を回転する駆動力となる。この形態では歯車を複数組み合わせるため内部磁石18と外部磁石19の磁力が小さくても回転軸21のトルクを大きくすることができる。また、ギヤ20のギヤ比を大きくすることで、第2の回転軸21のトルクを大きくし、第2の回転軸21の回転数を減らすことができる。第2の回転軸21の回転数が減少することで、低損失誘電体部材13と超伝導素子の高さの微調整が容易になる。
ギヤ20は固定部材22によって、ズレが生じないように固定されている。そこで、図12の概念図に示すように、外部磁石19を上方に操作することで、駆動治具を低損失誘電体部材13から脱離することが可能な構成となっている。また、外部磁石19を下方に操作することで、脱離した駆動治具と低損失誘電体部材13を連結することが可能な構成となっている。
第6実施形態では、駆動源以外の構成によって、回転数やトルクを所望の数値に調整することができ、低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を微調整するのに適している。また、駆動治具と低損失誘電体部材13の位置を、ギヤ20によってずらすことができるため、容器15内外の空間的制約がある場合に、その位置を調整することができる。調整方法及び調整システムは第3実施形態と第4実施形態と共通する。
(第7実施形態)
図13は、高周波フィルタ100内に複数の低損失誘電体部材13がある場合において、第6実施形態で説明した低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を調整する駆動治具が複数ある形態の超伝導フィルタ装置500の概念図である。第7実施形態の超伝導フィルタ装置の構成において、第6実施形態と共通する構成については、その説明を省略する。図14は、駆動治具と低損失誘電体部材13とを脱離させた形態の概念図である。図13と図14中の右側の駆動治具にAの符号を、左側の駆動治具にBの符号を数字の後ろに付加している。
実施形態では、外部磁石19の回転中心と第2の回転軸21の回転中心をずらすことができる。低損失誘電体部材13と超伝導素子との距離を調整する部材が複数ある形態の超伝導フィルタ装置の場合、低損失誘電体部材13が隣接する時に、外部磁石と回転軸の回転中心が同一であると、外部磁石が連接する。隣接した外部磁石は、磁力の影響を受けやすいため、1つの外部磁石を回転させると、別の意図しない外部磁石までも回転させてしまう可能性がある。そこで、実施形態のように、外部磁石19の回転中心と第2の回転軸21の回転中心をずらすことで、外部磁石19aと19bの距離を、低損失誘電体部材13の距離よりも離すことができる。離れた外部磁石19aと19b間の磁力は弱まり、それぞれ独立して高周波特性の調整が容易になる。
複数の駆動冶具を具備する場合、位置調整を行う駆動治具を誘電体部材と連結させて、位置調整を行わない駆動治具は低損失誘電体部材13と脱離した状態で、位置調整を行うことができる。位置調整を行わない側の外部磁石19bを図14の概念図の様に上方へ操作すると、左側の駆動治具は低損失誘電体部材13から脱離する。この後に、別の外部磁石19aを回転させた際に、隣接する外部磁力19間の磁力が強力であるゆえに、隣接する外部磁石19bが連動しても19b側の駆動治具と低損失誘電体部材13は、分離しているため、図中左側の低損失誘電体部材13と超伝導素子の距離は変化しない。また熱進入も調整中の駆動冶具だけになるので少なくなり調整中に温度が上昇して特性がずれることが減る。
また、実施形態の装置を、90°又は略90°傾けて使うこともできる。傾けることで、駆動治具の重力方向を高周波フィルタ100側から、その鉛直方向にずらすことができる。この場合は外部磁石19の位置を固定しなくても、あるいは取りはずしても駆動治具は低損失誘電体部材13から脱離した位置で固定される。従って、一つの外部磁石19で全ての独立した駆動治具をそれぞれ駆動させることができる。
実施形態では、外部磁石19の磁力が強力であってもなくても複数の低損失誘電体部材13を独立して調整することができる。また、ギヤ20を用いているため、複数の駆動治具が容器15内に重なるように配置できるため、大きな駆動治具を有していたとしても、超伝導フィルタ装置500の小型化が実現できる。複数の駆動治具は独立して駆動可能であって、調整方法及び調整システムは第3実施形態と第4実施形態と共通する。複数の駆動治具を連動して調節する場合も、調整方法及び調整システムは第3実施形態と第4実施形態と共通する。
(第8実施形態)
図15は、駆動治具のギヤ20に内部磁石23を直接取り付け、容器15の壁面を挟んで外部磁石24を配置させた形態の超伝導フィルタ装置600の概念図である。第8実施形態の超伝導フィルタ装置600の構成において、第7実施形態と共通する構成については、その説明を省略する。
図15に示す概念図は、ギヤ20の歯車の面に内部磁石23を直に取り付け、その磁石を外部磁石24により回転させる形態の超伝導フィルタ装置600である。内部磁石23は気密容器15に接していないので熱進入は少ない。容器15の内側及びまたは外側を内部磁石23または外部磁石24の径より大きい面積で彫りこんで、磁石を備える領域の容器15の壁面の厚さを薄くしてある。壁面の厚さが薄いことで、内部磁石23と外部磁石24による磁力が大きくなり、ギヤ20のドルク増大に加えて、実施形態の磁石の組み合わせによって更にトルクを大きくすることができる。
(第9実施形態)
図16は、駆動治具の高さ調節を行うベローズを第8実施形態の超伝導フィルタ装置600に追加した形態の超伝導フィルタ装置700の概念図である。第9実施形態の超伝導フィルタ装置の構成において、第8実施形態と共通する構成については、その説明を省略する。図17は、駆動治具と低損失誘電体部材13とを脱離させた形態の概念図である。
図16に示す超伝導フィルタ装置700では、複数の低損失誘電体部材13を調整する複数の駆動治具がプレート25によって支持されている。プレート25は、ベローズ26、支持棒27、固定治具28とつまみ29からなる直線移動装置と接続する。直線移動装置は、プレート25及びプレート25で支えられた駆動治具を上下方向に移動させることができる。また容器15及びベローズ26は10−2Pa以下、好ましくは10−4Pa以下の減圧状態を維持できる弾性変形可能な気密壁を構成する。例えばベローズ26は、気密容器15の上部フランジの貫通穴を覆うように溶接されている。ベローズ26も容器15と同様の減圧状態を維持する。プレート25の一端はそのベローズ26を通り直線移動軸27に接続されている。直線移動軸27は、固定治具28に接続されたつまみ29を回転させることにより、プレート25及びベローズ26を上下させることができる。
図17の概念図には、プレート25を上方に移動させ、駆動治具を低損失誘電体部材13から脱離させた超伝導フィルタ装置700を示す。図の装置では、プレート25がAの符号で示した右側の駆動治具及び直線移動装置とBの符号で示した左側の駆動治具及び直線移動装置の両方を固定しているため、両方の駆動治具が連動する形態である。プレートをAの符号のものとBの符号のもので分離した構成とした場合は、それぞれを独立して駆動治具と低損失誘電体部材13との連結及び脱離を操作することができる。実施の形態では、容器15及びベローズ26が減圧状態を維持でき、調整後に熱進入や振動などにより高周波特性がずれることが減少する。また駆動治具を直線移動させる部材である支持棒27は気密容器15の気密壁を貫通していないことから気密性に優れ、一旦図示しないポンプで排気し、図示しないバルブを閉じて封じきった後、ポンプをはずしても安定動作させることができる。調整方法及び調整システムは第3実施形態と第4実施形態と共通する。
(第10実施形態)
図18は、駆動治具の高さ調節を行うベローズと駆動治具を連結し、ベローズを上下に動作させることで、駆動治具と誘電体部材を連結し、脱離させることが可能な形態の超伝導フィルタ装置800の概念図である。第10実施形態の超伝導フィルタ装置800の構成において、第9実施形態と共通する構成については、その説明を省略する。図19は、動力伝達治具31の、折れ角度を示す概念図である。図20は、図中Bの符号で示した左側の駆動治具と低損失誘電体部材13とを脱離させた形態の概念図である。
図18に超伝導フィルタ装置800では、第2の回転軸21と、連結部材30と、動力伝達治具31、つまみ36からなる駆動治具を有する。超伝導フィルタ装置800は、第1のベローズ32と、第2のベローズ34と、支持棒37、固定治具38、移動プレート39とつまみ40からなる直線移動装置を有する。第2の回転軸21と動力伝達治具31は、連結部材30によって連結される。第1のベローズ32の一方の開口部は、容器15の上部フランジの貫通穴を覆うように溶接されている。第1のベローズ32の他方の開口部は、移動プレート39と溶接される。第1のベローズ32の両方の開口部は、溶接されることで、気密性を保持することができる。移動プレート39には、動力伝達治具31が回転及び上下移動可能な穴が設けられる。移動プレート39の第1のベローズ32が溶接された面と反対側の面には、第1の回転補助部材33が設けられる。第1の回転補助部材33はさらに、第2のベローズ34の開口部と接続する。第2のベローズ34の他方の開口部は、第2の回転補助部材35と接続される。動力伝達治具31は、真っ直ぐではなく折れ曲がり形状をしており、第1のベローズ32、移動プレート39、第1の回転補助部材33、第2のベローズ34と第2の回転補助部材35の中を通る。第2の回転補助部材35中の動力伝達治具31は、つまみ36と接続される。つまみ36とベローズ32、34を歳差運動させると動力伝達治具31の低損失誘電体部材13と接する方の端を回転させることができる。
第1のベローズ32、移動プレート39、第1の回転補助部材33、第2のベローズ34、第2の回転補助部材35とつまみ36は、いずれも容器15同様に気密性を有し、容器15内と同様の減圧状態を維持できるように、溶接乃至シーリングされている。可動プレート39は、固定治具38の支柱部分を上下方向に移動可能な様に取り付けられる。固定治具38には、可動プレート39を上下方向に移動調整可能な、支持棒37とつまみ40が設けられている。つまみ40回転させることで、支持棒37の露出長さを調節して、可動プレート39の高さを調節することができる。可動プレート39の高さを調節すると図20の概念図の様に、駆動治具を低損失誘電体部材13から脱離し、また、連結することができる。図20の概念図では、図中左側のBの符号で示した駆動治具が上方に移動している。つまみ40は、図中のAの符号で示した右側の駆動治具とBの符号で示した左側の駆動治具をそれぞれ独立して、調整することができる。
容器15内、第1のベローズ32内と第2のベローズ34内は、10−2Pa以下、好ましくは10−4Pa以下の減圧状態を維持できる弾性変形可能な気密壁を構成する。回転補助部材37は、ベアリングやテフロンなどの摩擦係数が小さい材料で作製されたスリーブなどからなる。また動力伝達冶具31は、図19の概念図に示すように一端の近傍付近で直線から5度から30度程度折れ曲がった形をしている。
また、動力伝達冶具31は、気密壁を貫通していないので気密性に優れ、一旦図示しないポンプで排気し、図示しないバルブを閉じて封じきった後、ポンプをはずしても安定動作させることができる。尚、低損失誘電体部材13が複数の場合、一つの移動プレート39に複数の第1のベローズ32と第2のベローズ34を接続させて、図中で表した左右の駆動治具を連動して、低損失誘電体部材13と連結及び脱離の操作を行なってもよい。この場合は調整時の熱進入が多くなるが直線移動装置の数を減らすことができ、略構成で、省スペースが可能になる。一方、複数の低損失誘電体部材13それぞれに直線移動装置を独立して設ける場合にはスペースは必要になるが調整時の熱進入は少なくなる。以上説明したようにつまみ36を歳差運動させることで高周波特性を調整し、調整後は移動プレート35を直線移動させて所定の時間に低損失誘電体部材13から離すことができる。これにより調整後に熱進入や振動などにより高周波特性がずれることが減る。調整方法及び調整システムは第3実施形態と第4実施形態と共通する。
(実施例1)
実施例1は図13の概念図に示す超伝導フィルタ装置を具体化した実験例である。
サファイア基板上に成膜したYBaCu酸化物超伝導体膜をリソグラフィー技術にて加工した超伝導素子と同じく超伝導膜からなるグランドプレーンで構成された超伝導素子のバンドパスフィルターを作製しCuで作製した支持部材上に固定した。その支持部材に超伝導素子を覆うようにCu製の外包容器を固定した。その外包容器に超伝導素子の周波特性を調節する燒結アルミナからなる誘電体部材を取り付けた。これらを図示しない冷凍機により77K以下まで冷却されるコールドヘッド上に取り付け気密可能な真空容器内に収め、図示しない排気装置により減圧して真空断熱した後70Kまで冷却した。尚、誘電体部材はバックラッシュの少ないおねじに取り付けてあり、そのおねじは外包容器のめねじにねじ込まれている。従っておねじを回転させることで超伝導素子と誘電体部材の距離を変え、超伝導素子の高周波特性を調整する。おねじの先端に駆動治具の回転軸とかみ合わせた後、図示しないネットワークアナライザーの通過及び反射波形を見ながら、外部磁石を回して内部磁石を回し、ギヤを介して回転軸を回して誘電体部材の位置を調節した。図1のような4段の中心周波数が9GHzのバンドパスフィルターについて、4つの超伝導素子をそれぞれ調節し挿入損失が0.1dB以下、反射が−20dB以下のシャープカットフィルター特性を得た。その後外部磁石を持ち上げて固定した。これにより、熱進入や振動などにより高周波特性がずれることがない超伝導フィルタ装置および調整方法を提供することができた。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限られず、特許請求の範囲に記載の発明の要旨の範疇において様々に変更可能である。また、本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。
1…共振器パターン
2…おねじ
3…端部
4…中央付近
5…端部
6…共振器と共振器の間領域
7…高周波コネクター
8…電力入出力点
9…低損失誘電体基板
10…グランドプレーン
11…支持部材
12…外包容器
13…低損失誘電体部材
14…コールドヘッド
15…真空容器
16…駆動治具
17…Oリング
18…内部磁石
19…外部磁石
20…駆動部材(歯車)
21…回転軸
22…固定部材
23…内部磁石
24…外部磁石
25…プレート
26…ベローズ
27…支持棒
28…支持部材
29…つまみ
30…連結治具
31…動力伝達治具
32…第1のベローズ
33…第1の回転補助部材
34…第2のベローズ
35…第2の回転補助部材
36…つまみ
37…支持棒
38…支持部材
39…可動プレート
40…つまみ
100…高周波フィルタ
200…超伝導高周波装置
300…超伝導高周波装置
400…超伝導高周波装置
500…超伝導高周波装置
600…超伝導高周波装置
700…超伝導高周波装置

Claims (10)

  1. 超伝導素子と超伝導素子のフィルタ特性を調整するための誘電体部材とを有する高周波フィルタと
    前記超伝導素子と前記誘電体部材の距離を調整するための駆動治具とを有し、
    前記誘電体部材と駆動治具は、連結と脱離の両方の形態をとることを特徴とする超伝導フィルタ装置。
  2. 前記超伝導フィルタ装置は、気密容器を有し、
    前記高周波フィルタと、前記誘電体部材と、前記駆動治具とは、前記気密容器の気密空間内部に有し、
    前記駆動治具を駆動するための駆動源を前記気密容器外に有することを特徴とする請求項1に記載の超伝導フィルタ装置。
  3. 前記駆動源は、前記駆動治具を回転する動力を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の超伝導フィルタ装置。
  4. 前記駆動源は、前記駆動治具と非接触であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
  5. 前記駆動源は、前記連結と脱離の形態を切り替える動力を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
  6. 前記駆動治具は、前記気密容器と非接触であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
  7. 超伝導素子と超伝導素子のフィルタ特性を調整するための誘電体部材とを有する高周波フィルタと、
    前記超伝導素子と前記誘電体部材の距離を調整するための駆動治具と、
    前記高周波フィルタと前記駆動治具を気密空間内部に配置させる気密容器と、
    前記気密容器外に、前記駆動治具を駆動するための駆動源と、
    を有し、
    前記駆動治具と前記気密容器は、非接触であることを特徴とする超伝導フィルタ装置。
  8. 超伝導素子と超伝導素子のフィルタ特性を調整するための誘電体部材とを有する高周波フィルタと、
    前記超伝導素子と前記誘電体部材の距離を調整するための駆動治具と、
    を有し、
    前記超伝導素子が超伝導状態になるように冷却する工程と、
    前記駆動治具と連結した前記誘電体部材と前記超伝導素子との距離を調整する工程と、
    前記高周波フィルタのフィルタ特性を評価する工程と、
    前記誘電体部材と前記駆動治具を脱離する工程と、を有することを特徴とする超伝導フィルタ調整方法。
  9. 前記高周波フィルタと前記駆動治具は、気密容器内に真空状態で収容され、
    前記超伝導素子と前記誘電体部材の距離の調整工程と、前記誘電体部材と前記駆動治具の連結工程と、前記誘電体部材と前記駆動治具の脱離工程とから選ばれる1以上の工程は、前記気密容器の外部から、前記駆動治具と前記気密容器を接触させずに行うことを特徴とする請求項8に記載の超伝導フィルタ調整方法。
  10. 前記誘電体部材と前記駆動治具の脱離工程の後に、
    前記誘電体部材と前記駆動治具を連結する工程と、
    前記駆動治具と連結した前記誘電体部材と前記超伝導素子との距離を再調整する工程と、
    前記高周波フィルタのフィルタ特性を再評価する工程と、
    前記誘電体部材と前記駆動治具を再脱離する工程と、を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の超伝導フィルタ調整方法。

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