JP2002141704A - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

Info

Publication number
JP2002141704A
JP2002141704A JP2000333069A JP2000333069A JP2002141704A JP 2002141704 A JP2002141704 A JP 2002141704A JP 2000333069 A JP2000333069 A JP 2000333069A JP 2000333069 A JP2000333069 A JP 2000333069A JP 2002141704 A JP2002141704 A JP 2002141704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
band
pass
resonance
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000333069A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiko Aiga
史彦 相賀
Riichi Kato
理一 加藤
Yoshiaki Terajima
喜昭 寺島
Mutsuki Yamazaki
六月 山崎
Hiroyuki Fukuya
浩之 福家
Hiroyuki Kayano
博幸 加屋野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000333069A priority Critical patent/JP2002141704A/ja
Priority to US09/983,891 priority patent/US6778042B2/en
Priority to EP01125358A priority patent/EP1202375B1/en
Priority to DE60135078T priority patent/DE60135078D1/de
Publication of JP2002141704A publication Critical patent/JP2002141704A/ja
Priority to US10/890,211 priority patent/US6937117B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急峻なスカート特性を有し、さらに所望の通
過特性を容易に得ることが可能なフィルタ装置を提供す
る。 【解決手段】 基板上に形成された超伝導体膜によって
構成された複数の共振素子からなるバンドパスフィルタ
21a,21bが複数直列接続された直列フィルタ部
と、少なくとも一つのバンドパスフィルタを構成する共
振素子の共振周波数を制御する共振制御部22a,22
bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器等に用い
られるフィルタ装置、特にバンドパスフィルタを有する
フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線又は有線で情報通信を行う通信機器
は、アンプ、ミキサ、フィルタなどの各種デバイスから
構成されており、バンドパスフィルタは所望帯域のみを
通過させる特性を持つ。通信システムで用いられるバン
ドパスフィルタの中心周波数、帯域幅などの特性はシス
テムの仕様に応じて決められる。
【0003】図26は、バンドパスフィルタの一例を示
したものであり、基板(図示せず)上に形成された導電
パターンによって複数の共振素子201を構成し、これ
ら複数の共振素子201によってバンドパスフィルタが
構成されている。図27は、図26に示したバンドパス
フィルタの等価回路を示したものであり、キャパシタ2
11及びインダクタ212の並列回路がキャパシタ21
3によって結合された形となっている。
【0004】通信システムでは、隣接する周波数帯域間
で干渉を起こさないようなバンドパスフィルタのスカー
ト特性が要求され、周波数を有効に利用するために急峻
なスカート特性を有するバンドパスフィルタが求められ
る。
【0005】通過帯域の低周波数側のスカート特性を急
峻にする場合には、例えば「Japanese Journal of Appl
ied Physics 、第32巻(1993年)、第L260
頁」に見られるように、通過帯域の低周波数側に極を有
するヘアピン型共振素子からなるフィルタ回路を用いる
ことができる。逆に、通過帯域の高周波数側のスカート
特性を急峻にする場合には、例えば「IEEE TRANSACTION
S ON APPLIED SUPERCONDUCTIVITY、第5巻(1995
年)第2号、第2656頁」に見られるように、通過帯
域の高周波数側に極を有するフォワード結合型フィルタ
を用いることができる。また、通過帯域の両側ともに急
峻にする場合には、例えば「IEEE TRANSACTIONS ON MIC
ROWAVE THEORY AND TECHNIQUES、第48巻(2000)
第7号、第1240頁」に見られるように、通過帯域の
両側に極を有する疑似楕円関数型フィルタを用いること
ができる。
【0006】上述したいずれの場合も、共振素子を多段
化することにより、スカート特性を急峻にすることが可
能である。金属フィルタや誘電体フィルタでは、損失が
大きいために多段化は不可能であったが、共振素子に超
伝導体を用いた超伝導フィルタにより可能となってき
た。
【0007】通信システムで要求されるスカート特性が
極めて急峻である場合、極を有するフィルタであっても
非常に多くの共振素子を用いて多段化する必要があり、
フィルタ回路が大型化する。そのため、このような大型
のフィルタ回路を作製する場合には、極めて大きな基板
が必要となる。例えばマイクロストリップ線路型超伝導
フィルタの場合、基板にはAl2 3 (サファイア)、
MgO、LaAlO3などが用いられる。
【0008】しかしながら、このような大型基板の作製
は困難であり、コストも増大する。また、超伝導体膜を
大型基板上に作製することも困難である。すなわち、通
信システムで要求される極めて急峻なスカート特性を有
するバンドパスフィルタを従来技術で実現するために
は、超伝導体膜が形成された大型基板を用意することが
困難であるといった問題や、用意できたとしても極めて
コストが高くなるといった問題がある。
【0009】また、無線基地局における送信用フィルタ
のような耐大電力通過特性を有する超伝導バンドパスフ
ィルタは、例えば「IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE T
HEORY AND TECHNIQUES、第48巻(2000)第7号、
第1256頁」に見られるように、大型共振素子を用い
て構成することで実現される。しかしながら、システム
で要求される急峻なスカート特性を実現するためには、
多数の共振素子を用いて多段化する必要があり、大型共
振素子を多数作製できるような大型基板を用意すること
が困難であるといった問題や、用意できたとしても極め
てコストが高くなるといった問題がある。
【0010】また、超伝導フィルタ回路が大型化する
と、フィルタ回路を収容した実装系が大型化し、超伝導
特性を実現するための冷却コストも増大するといった問
題もある。
【0011】一方、システムの変更に柔軟に対応できる
通信インフラの構築には、中心周波数や帯域幅などの特
性が可変であるバンドパスフィルタが必要不可欠であ
る。従来の特性可変バンドパスフィルタでは、特開平9
−307307号公報に見られるように、フィルタを構
成する共振素子間の各結合量及び外部Qを個別に制御す
ることにより、所望のフィルタ特性及びその変化を得る
ようにしていた。したがって、従来の特性可変バンドパ
スフィルタの方法でシャープスカート特性を持つ多段フ
ィルタの特性を変化させるためには、非常に多くの共振
素子間結合を制御する(図27のキャパシタ213の容
量を制御する)必要があり、制御すべきパラメータ数が
膨大となり、実現は困難であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は基
板が大型化する等の問題から急峻なスカート特性を有す
るバンドパスフィルタを得ることは容易ではなく、また
フィルタの通過特性を精度よく調整することも困難であ
った。
【0013】本発明は、上記従来の課題に対してなされ
たものであり、急峻なスカート特性を有し、さらに所望
の通過特性を容易に得ることが可能なフィルタ装置を提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフィルタ装
置は、基板上に形成された超伝導体膜によって構成され
た複数の共振素子からなるバンドパスフィルタが複数直
列接続された直列フィルタ部と、少なくとも一つのバン
ドパスフィルタを構成する共振素子の共振周波数を制御
する共振制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0015】本発明によれば、超伝導体膜によって構成
された複数の共振素子からなるバンドパスフィルタを複
数直列接続することにより、急峻なスカート特性等、優
れた特性を有するバンドパスフィルタを得ることができ
る。すなわち、互いに特性の異なるバンドパスフィルタ
を用いる場合には、例えば通過帯域の低周波数側に急峻
なスカート特性を有するバンドパスフィルタと通過帯域
の高周波数側に急峻なスカート特性を有するバンドパス
フィルタとを直列接続することで、通過帯域の両側に急
峻なスカート特性を有するバンドパスフィルタを容易に
実現することができる。また、同一の特性を有するバン
ドパスフィルタどうしを直列接続した場合にも、各バン
ドパスフィルタに比べて急峻なスカート特性を得ること
ができる。さらに、複数のバンドパスフィルタを直列接
続したときの通過帯域外減衰量は、個々のフィルタの通
過帯域外減衰量の和となるため、大きな通過帯域外減衰
量を得ることもできる。
【0016】また、複数のバンドパスフィルタを直列接
続することにより、コンパクト化が可能となる。すなわ
ち、直列接続されたバンドパスフィルタと同等の特性を
有する単一のバンドパスフィルタに比べて、各バンドパ
スフィルタの共振素子の段数を少なくすることができる
ため、各バンドパスフィルタの占有領域を小さくするこ
とができる。また、単一のバンドパスフィルタでは、共
振素子の配列の仕方に自由度がないため占有領域の形状
が限定されてしまうが、バンドパスフィルタを直列接続
した場合には、各バンドパスフィルタを2次元的或いは
3次元的に大きな自由度で配置することができる。これ
らの理由から、直列接続されたバンドパスフィルタ全体
のコンパクト化やバンドパスフィルタを組み込んだ装置
全体のコンパクト化をはかることが可能となる。
【0017】直列接続された複数のバンドパスフィルタ
を異なる基板を用いて形成した場合には、大型基板を用
いなくてもよいことから、製造の容易性や製造コストの
低減を確保することができ、また各バンドパスフィルタ
を3次元的に大きな自由度で配置することが可能であ
る。
【0018】直列接続された複数のバンドパスフィルタ
を同一基板を用いて形成した場合は、3次元的な配置の
自由度を確保することは難しいが、2次元的には大きな
自由度を確保することが可能である。また、各バンドパ
スフィルタ間を超伝導体配線で接続することができるた
め、接続に伴う損失を低減することができる。
【0019】また、通過帯域に共通部分を持つ複数のバ
ンドパスフィルタを直列接続することで、共通部分の周
波数が通過する新たなバンドパスフィルタが得られる
が、少なくとも一つのバンドパスフィルタを構成する共
振素子の共振周波数を制御することで、共通部分の通過
特性(中心周波数、帯域幅)を調整することが可能とな
る。
【0020】特に、共振素子が形成された基板表面と共
振周波数を制御する部材(誘電体板が好ましい)の対向
面とを平行にし、該部材によって各共振素子及び各共振
素子間の間隙それぞれの一定以上(半分以上が好まし
い)の領域を覆い、平行状態を維持したまま該部材を移
動させて該部材と基板との間隔を調整することにより、
各共振素子の共振周波数を一様に変化させることがで
き、通過特性を乱すことなく中心周波数を変化させるこ
とが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0022】(基本構成例)図1は、本発明の実施形態
に係るバンドパスフィルタの一例について、その平面パ
ターンを示した図である。
【0023】図1(a)は、直列接続される一方のバン
ドパスフィルタ12a(コムライン型)を示したもので
ある。すなわち、基板(図示せず)上に形成された超伝
導体パターンによって複数の共振素子11aを構成し、
これら複数の共振素子11aによってバンドパスフィル
タ12aが構成される。各共振素子11aの超伝導体パ
ターンは同一形状であり、各超伝導体パターンは所望の
通過特性を実現するように配列されている。
【0024】図1(b)は、直列接続される他方のバン
ドパスフィルタ12b(ヘアピン型)を示したものであ
る。このバンドパスフィルタ12bもバンドパスフィル
タ12aと同様、基板上に形成された超伝導体パターン
によって複数の共振素子11bが構成され、これら複数
の共振素子11bによってバンドパスフィルタ12bが
構成される。各共振素子11bの超伝導体パターンは同
一形状であり、各超伝導体パターンは所望の通過特性を
実現するように配列されている。
【0025】これらのバンドパスフィルタ12a及び1
2bを直列接続することにより、図1(c)に示すよう
な構成が得られる。なお、各バンドパスフィルタの等価
回路は、図27に示した通りである。
【0026】図2(a)〜(c)はそれぞれ、図1
(a)〜(c)に示したバンドパスフィルタの特性を示
したものである。図1(a)に示したのバンドパスフィ
ルタ12aは図2(a)に示すように高周波数側にシャ
ープなエッジを有し、図1(b)に示したバンドパスフ
ィルタ12bは図2(b)に示すように低周波数側にシ
ャープなエッジを有している。したがって、両者を直列
接続したバンドパスフィルタ(図1(c))では、両側
のエッジをともにシャープにすることができる(図2
(c))。
【0027】図3は、本発明の実施形態に係る周波数可
変のフィルタ装置の基本構成例を示した図である。図に
示すように、二つのバンドパスフィルタ21a及び21
bを直列接続し、各々に共振周波数制御部22a及び2
2bを設けている。
【0028】バンドパスフィルタ21aの通過周波数を
共振周波数制御部22aによって変化させないときのバ
ンドパスフィルタ21a単独の通過特性を図4に示す。
同様に、バンドパスフィルタ21bの通過周波数を共振
周波数制御部22bによって変化させないときのバンド
パスフィルタ21b単独の通過特性を図5に示す。f1
はバンドパスフィルタ21a単独の通過帯域の低周波側
端部、f2はバンドパスフィルタ21b単独の通過帯域
の高周波側端部を示している。また、両フィルタの通過
周波数とも変化させないときの、図3のフィルタ回路全
体の通過特性を図6に示す。図3のフィルタ回路は、f
1からf2までの周波数を選択的に通過させるバンドパ
スフィルタとして動作することになる。
【0029】共振周波数制御部22aを用いてバンドパ
スフィルタ21aを構成する共振素子の共振周波数を制
御し、バンドパスフィルタ21aの通過周波数を変化さ
せた場合のバンドパスフィルタ21a単独の通過特性を
図7に示す。この場合、図4と比較して通過帯域全体が
低周波側にシフトしており、通過帯域の低周波側端部が
f1’となっている。バンドパスフィルタ21a単独の
通過周波数が図7のようになるように制御した場合の、
図3のフィルタ回路全体の通過特性を図8に示す。図3
のフィルタ回路は、全体としてf1’からf2までの周
波数を通過させるバンドパスフィルタとして動作し、周
波数制御を行わない場合の通過特性である図6と比較し
て帯域幅が広くなっている。
【0030】なお、共振周波数制御部22aを用いてバ
ンドパスフィルタ21aの通過帯域全体を高周波側にシ
フトさせることにより、図3のフィルタ回路全体の通過
帯域幅を狭くすることもまったく同様に可能である。ま
た、共振周波数制御部22bを用いてバンドパスフィル
タ21bの通過周波数を変化させ、図3のフィルタ回路
全体の通過周波数を所望の値に制御することも同様に可
能である。さらに、共振周波数制御部22a及び22b
の一方のみを用いる他、両方を同時に用いることも可能
である。
【0031】このように、共振周波数制御部によって一
方或いは両方のバンドパスフィルタを構成する共振素子
の共振周波数を制御し、フィルタの中心周波数を制御す
ることにより、直列接続されたフィルタ回路全体の中心
周波数や帯域幅などのフィルタ特性を所望の特性になる
よう制御することができる。
【0032】以下、本発明の具体的な実施形態について
説明する。
【0033】(実施形態1)図9は、第1の実施形態に
係るフィルタ装置の断面図を模式的に示したものであ
る。
【0034】第1のバンドパスフィルタ構成部は、基板
(誘電体基板)31a、基板31aの下面上に超伝導体
膜によって形成されたグランド電極32a、基板31a
の上面上に超伝導体膜によって形成された複数の共振素
子33a、入力ポート34a及び出力ポート35aから
構成される。第2のバンドパスフィルタ構成部も同様
に、基板(誘電体基板)31b、基板31bの下面上に
超伝導体膜によって形成されたグランド電極32b、基
板31bの上面上に超伝導体膜によって形成された複数
の共振素子33b、入力ポート34b及び出力ポート3
5bから構成される。第1及び第2のバンドパスフィル
タともに、マイクロストリップライン型のバンドパスフ
ィルタであり、例えば図1(a)及び(b)に示したよ
うなバンドパスフィルタをそれぞれ用いることができ
る。
【0035】第1のバンドパスフィルタの入力ポート3
4aには同軸線36aが、第2のバンドパスフィルタの
出力ポート35bには同軸線36bが接続されており、
第1のバンドパスフィルタの出力ポート35aと第2の
バンドパスフィルタの入力ポート34bとは接続線37
によって接続されている。
【0036】また、第1のバンドパスフィルタの通過周
波数を制御する手段として、誘電体板41a及び可動部
42aが設けられている。同様に、第2のバンドパスフ
ィルタの通過周波数を制御する手段として、誘電体板4
1b及び可動部42bが設けられている。第1のバンド
パスフィルタにおいて、誘電体板41aは複数の共振素
子33a全体を覆うように配置され、誘電体板41a表
面と基板31a表面とが平行な状態を維持するようにし
て可動部42aを上下に動かすことにより、誘電体板4
1aと共振素子33aとの距離を制御することができ
る。第2のバンドパスフィルタについても同様である。
【0037】なお、誘電体板41a及び41bには、サ
ファイア(Al2 3 )、MgO、LaAlO3 など種
々の誘電体材料を用いることが可能であり、誘電体損が
できるだけ小さいことが望ましい。なお、基板31a及
び31bにも、同様の誘電体材料を用いることが可能で
ある。
【0038】また、共振素子33a及び33b(マイク
ロストリップ線路)の材料には、レーザー蒸着法、スパ
ッタ法或いは共蒸着法などにより成膜されたYBCO
(イットリウム、バリウム、銅及び酸素の合金)超伝導
体膜を用いることができる。
【0039】可動部42a及び42bの位置制御は、簡
単にはねじを用いればよいが、圧電素子などによる各種
アクチュエータを用いてもよい。
【0040】このように、本実施形態では、可動部42
a(或いは可動部42b)を上下に動かすことにより、
誘電体板41a(或いは誘電体板41b)と共振素子3
3a(或いは共振素子33b)との距離を制御すること
ができ、第1或いは第2のバンドパスフィルタの周波数
特性を変化させることができる。
【0041】また、共振素子の超伝導体パターンを覆う
ように誘電体板を配置し、誘電体板と基板表面との平行
状態を維持するようにして可動部を上下に動かすことに
より、各共振素子の共振周波数を一様に変化させること
ができる。この場合、周波数変化が大きくなければ、共
振素子間結合は調整する必要がない。すなわち、直列接
続されたバンドパスフィルタ両方の周波数を制御する場
合でも制御パラメータ数は高々二つであり、各々のフィ
ルタの段数には依存しない。したがって、シャープスカ
ート特性を有する特性可変バンドパスフィルタを容易に
実現することができる。
【0042】(実施形態2)図10は、第2の実施形態
に係るフィルタ装置の断面図を模式的に示したものであ
る。
【0043】第1及び第2のバンドパスフィルタ構成部
及び入出力ポート等の基本的な構成については、図9に
示した第1の実施形態と同様であり、図9に示した構成
要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付
し、ここではそれらの詳細な説明は省略する。
【0044】本実施形態では、第1のバンドパスフィル
タの通過周波数を制御する手段として、絶縁用誘電体5
1a上に形成されたキャパシタ構造を備えている。この
キャパシタ構造は、電界印加用電極52a及び53a間
に誘電体54aを挟んだ構造であり、誘電体54aには
印加電界によって誘電率が変化する材料が用いられる。
同様に、第2のバンドパスフィルタの通過周波数を制御
するために、絶縁用誘電体51b、電界印加用電極52
b及び53b及び誘電体54bが設けられている。
【0045】例えば第1のバンドパスフィルタにおい
て、絶縁用誘電体51a、電界印加用電極52a及び5
3a及び誘電体54aは、複数の共振素子33a全体を
覆うように配置され、電界印加用(電圧印加用)の電源
55aによって電界印加用電極52a及び53aに印加
する電圧を変化させることで、誘電体54aに印加され
る電界を制御することができる。第2のバンドパスフィ
ルタについても同様である。
【0046】なお、誘電体54a及び54bには、Sr
TiO3 やBax Sr1-x TiO3(ただし、xはBa
によるSrの置換量であり1以下である)、或いはこれ
らの材料にドーピングを施して誘電率変化量を増大させ
るようにした材料を用いることが可能である。
【0047】このように、本実施形態では、印加電界に
よって誘電率が変化する誘電体54a(或いは誘電体5
4b)を設け、電源55a(或いは電源55b)によっ
て印加電界を制御することにより、第1或いは第2のバ
ンドパスフィルタの通過特性を変化させることができ
る。また、共振素子の超伝導体パターンを覆うように誘
電体を配置することで、各共振素子の共振周波数を一様
に変化させることができ、第1の実施形態と同様、シャ
ープスカート特性を有する特性可変バンドパスフィルタ
を容易に実現することができる。
【0048】(実施形態3)図11は、第3の実施形態
に係るフィルタ装置の断面図を模式的に示したものであ
る。
【0049】第1及び第2のバンドパスフィルタ構成部
及び入出力ポート等の基本的な構成については、図9に
示した第1の実施形態と同様であり、図9に示した構成
要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付
し、ここではそれらの詳細な説明は省略する。
【0050】本実施形態では、第1のバンドパスフィル
タの通過周波数を制御する手段として、絶縁用誘電体6
1a上に形成されたインダクタ構造を備えている。この
インダクタ構造は、磁界印加用コイル62a内に磁性体
63aを設けた構造であり、磁性体63aには印加磁界
によって透磁率が変化する材料が用いられる。同様に、
第2のバンドパスフィルタの周波数を制御するために、
絶縁用誘電体61b、磁界印加用コイル62b及び磁性
体63bが設けられている。
【0051】例えば第1のバンドパスフィルタにおい
て、絶縁用誘電体61a、磁界印加用コイル62a及び
磁性体63aは、複数の共振素子33a全体を覆うよう
に配置され、磁界印加用(電流供給用)の電源64aに
よって磁界印加用コイル62aに供給する電流を変化さ
せることで、磁性体63aに印加される磁界を制御する
ことができる。第2のバンドパスフィルタについても同
様である。
【0052】なお、磁性体63a及び63bには、Y3
Fe5 12などの材料を用いることが可能である。
【0053】このように、本実施形態では、印加磁界に
よって透磁率が変化する磁性体63a(或いは磁性体6
3b)を設け、電源64a(或いは電源64b)によっ
て印加磁界を制御することにより、第1或いは第2のバ
ンドパスフィルタの通過特性を変化させることができ
る。また、共振素子の超伝導体パターンを覆うように磁
性体を配置することで、各共振素子の共振周波数を一様
に変化させることができ、第1の実施形態と同様、シャ
ープスカート特性を有する特性可変バンドパスフィルタ
を容易に実現することができる。
【0054】(実施形態4)図12は、第4の実施形態
に係るフィルタ装置の断面図を模式的に示したものであ
る。本実施形態の基本的な構成については、図9に示し
た第1の実施形態と同様であり、図9に示した構成要素
に対応する構成要素については同一の参照番号を付して
いる。
【0055】本実施形態では、可動部42a及び42b
をそれぞれ制御する可動部制御素子71a及び71bが
制御装置72に接続されており、可動部42a及び42
bの少なくとも一方の位置を時々刻々制御している。
【0056】なお、バンドパスフィルタの周波数を制御
する手段として、第2或いは第3の実施形態で説明した
ものを用いることも可能である。
【0057】(実施形態5)図13は、第5の実施形態
に係るフィルタ装置の断面図を模式的に示したものであ
る。本実施形態の基本的な構成については、図9に示し
た第1の実施形態と同様であり、図9に示した構成要素
に対応する構成要素については同一の参照番号を付して
いる。
【0058】第1の実施形態では、別々の基板を用いて
バンドパスフィルタを構成していたが、本実施形態で
は、同一の基板31上に共振素子33a及び33bを形
成することで、同一基板を用いて第1及び第2のバンド
パスフィルタを構成している。また、第1及び第2のバ
ンドパスフィルタ間は、基板31上に形成された伝送線
路81によって接続されている。
【0059】なお、バンドパスフィルタの周波数を制御
する手段として、第2或いは第3の実施形態で説明した
ものを用いることも可能である。
【0060】(実施形態6)図14は、第6の実施形態
に係るフィルタ装置の断面図を模式的に示したものであ
る。本実施形態の基本的な構成については、図13に示
した第5の実施形態と同様であり、図13に示した構成
要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付
している。
【0061】第5の実施形態では、同一基板を用いて第
1及び第2のバンドパスフィルタを直列接続するように
したが、本実施形態は、同一基板を用いてさらに第3の
バンドフィルタを直列接続するようにしている。すなわ
ち、同一の基板31上に共振素子33a、33b及び3
3cを形成するとともに、第1及び第2のバンドパスフ
ィルタ間を伝送線路81によって、第2及び第3のバン
ドパスフィルタ間を伝送線路82によって接続し、第3
のバンドパスフィルタの出力ポート34cには同軸線3
6cが接続されている。
【0062】なお、バンドパスフィルタの直列接続数を
さらに増やすことも可能であり、また、バンドパスフィ
ルタの周波数を制御する手段として、第2或いは第3の
実施形態で説明したものを用いることも可能である。
【0063】(実施形態7)図15は、第7の実施形態
に係るフィルタ装置に関するものであり、図15(a)
はバンドパスフィルタの配置を示した平面図、図15
(b)はバンドパスフィルタの通過特性を示した図であ
る。
【0064】図15(a)に示すように、本バンドパス
フィルタは、同一の基板101上に、共振素子102a
からなる5段のバンドパスフィルタ103aと、共振素
子102bからなるフォワード結合型の6段のバンドパ
スフィルタ103bを形成し、両者を接続部106を介
して直列接続したものである。バンドパスフィルタ10
3a及びバンドパスフィルタ103bには、それぞれ入
力端子104及び出力端子105が接続されている。
【0065】図15(b)に示すように、本バンドパス
フィルタにより、通過帯域の両側に極を有するシャープ
スカート特性を実現することができる。
【0066】(実施形態8)図16は、第8の実施形態
に係るフィルタ装置に関するものであり、図16(a)
は本実施形態に係るバンドパスフィルタの配置を示した
平面図、図16(b)は比較例に係るバンドパスフィル
タの配置を示した平面図、図16(c)は図16(a)
及び図16(b)に示したバンドパスフィルタそれぞれ
の通過特性を示した図である。なお、図15に示した第
7の実施形態の構成要素に対応する構成要素については
同一の参照番号を付している。
【0067】本実施形態に係るバンドパスフィルタ(図
16(a))は、二つの同一のバンドパスフィルタ10
3a(6段構成)を同一の基板101上に直列接続した
ものである。比較例(図16(b))は、図16(a)
に示した共振素子102aと同一の共振素子によって構
成される12段のバンドパスフィルタである。
【0068】図16(c)に示すように、本実施形態の
バンドパスフィルタのスカート特性(実線a)は、比較
例のバンドパスフィルタのスカート特性(点線b)と比
較して遜色のない特性となっている。また、通過帯域外
減衰量に関しては、本実施形態の方が比較例よりも大き
なものが得られている。
【0069】(実施形態9)図17は、第9の実施形態
に係るフィルタ装置に関するものであり、図17(a)
はその平面構成を示した図であり、図17(b)は断面
構成を示した図である。なお、図15に示した第7の実
施形態の構成要素に対応する構成要素については同一の
参照番号を付している。
【0070】二つのバンドパスフィルタをそれぞれ構成
する共振素子102a及び102b並びにグランド電極
107が形成された基板(誘電体基板)101はホルダ
111上に設けられ、二つのバンドパスフィルタの特性
をそれぞれ制御する二つの誘電体板112が二つのバン
ドパスフィルタに対応して配置されている。二つの誘電
体板112は、それぞれ基板保持部材113によって一
端が保持され、基板保持部材113が上下に移動するこ
とで、バンドパスフィルタと誘電体板の間隔がそれぞれ
調整できるようになっている。
【0071】図15や図16に示した例では、二つのバ
ンドパスフィルタを信号の伝搬方向に並べ、電力の入力
端子104及び出力端子105を同一基板の両側に配置
したが、本例では、図17(a)に示すように、二つの
バンドパスフィルタ102a及び102bを各バンドパ
スフィルタにおける信号の伝搬方向に対して直交する方
向に並べるとともに、電力の入力端子104及び出力端
子105を同一基板の片側に配置している。
【0072】図15等に示した配置方法では、各フィル
タに対して独立に距離を可変にできるように誘電体板を
配置しやすいという利点がある。しかしながら、フィル
タの段数が多くなると基板が細長い形状(縦横比が大き
い形状)となり、面積の割に基板が高価になる。なお、
隣接するフィルタ間は少なくとも2mm以上の長さを有
する超伝導体膜で接続されることが好ましく、フィルタ
間の距離が短いと、一方のフィルタが他方のフィルタに
対向する誘電体板の影響を受け、通過特性を独立に制御
し難くなる。図17に示した配置方法では、二つのフィ
ルタを左右に振り分けて配置しているため、縦横比の小
さい基板を用いることができ、基板コストを低減できる
という利点がある。
【0073】(実施形態10)図18は、第10の実施
形態に係るフィルタ装置に関するものであり、図18
(a)はその平面構成を示した図であり、図18(b)
は断面構成を示した図である。
【0074】図17に示した例では、二つのバンドパス
フィルタに対応して二つの誘電体板を設けていたが、本
例では、一つの誘電体板を用いてバンドパスフィルタの
特性を制御するようにしている。
【0075】図17に示した例では、共振素子全体を完
全に覆うように誘電体板を配置したが、各共振素子が同
等の状態であれば、各共振素子の一部を誘電体板で覆う
ことでも、通過特性を乱すことなく中心周波数を変化さ
せることは可能である。すなわち、各共振素子及びそれ
らの配置が入出力方向(共振素子の配列方法)の中心線
に対して対称な場合には、各共振素子を覆う部分の誘電
体板の面積が同じであればよい。
【0076】本例では、上述した観点から、共振素子1
02aについては誘電体板112で完全に覆うように
し、共振素子102bについては誘電体板112で一部
を覆う用にしている。フィルタ特性の調整は、誘電体板
112をフィルタ面に対して垂直方向及び水平方向に動
かすことで行う。
【0077】(実施形態11)図19は、第11の実施
形態に係るものであり、フィルタを極低温下で動作させ
るための装置の全体構成を示したものである。
【0078】本例では、基板(誘電体基板)、共振素
子、グランド電極、誘電体板等からなる部材(以下、素
子構成部材と呼ぶ)121は、冷凍機124によって冷
却されたコールドヘッド125上に載置される。誘電体
板を保持する保持治具(図示せず)には雌ねじが切って
あり、これに先端が雄ねじになった駆動治具122(ボ
ルト)を接続している。駆動治具122には磁石126
が取り付けられており、この磁石126には、真空容器
123を隔てて駆動用磁石127(永久磁石でも電磁石
でもよい)が対向している。駆動用磁石127を回転さ
せて磁石126とともに駆動治具122を回転させるこ
とで、誘電体板の保持治具を上下させることができる。
排気口128から真空排気を行うことで真空容器123
内を真空状態にし、断熱性を高めた状態で誘電体板を動
かす。なお、水平方向に駆動用磁石127を動かして磁
石126を水平方向に移動させることで、誘電体板を水
平方向にも移動させることも可能である。
【0079】図20は、本実施形態の他の例である。本
例では、ベローズ131を介して接続されたフランジ1
32に一端が取り付けられた水平移動治具133を用い
て、駆動ボルト122を支持するベアリング部134を
水平方向に移動させるものである。
【0080】図21は、本実施形態のさらに他の例であ
る。本例では、駆動治具122の一端がベローズ141
を介してフランジ142に取り付けられている。フラン
ジ142を図示しない治具によって水平及び垂直方向に
移動させることで、誘電体板を水平及び垂直方向に移動
させるようにしている。
【0081】(実施形態12)図22〜図25は、第1
2の実施形態に係るものであり、別々の基板に形成され
たバンドパスフィルタを直列接続した場合の実装方法に
ついて示したものである。
【0082】図22は、各バンドパスフィルタをアセン
ブリしたアセンブリ部材の構成例を示したものである。
誘電体板107は、断面がコの字型の保持治具151に
固定部材152によって取り付けられている。この保持
治具151はケース153に支持された昇降用治具15
4に取り付けられており、昇降用治具154によって保
持治具151を昇降させることで、共振素子102及び
グランド電極107が形成された基板101と誘電体板
112との距離を変えることができる。また、少なくと
も3本以上の調整ネジ155により、基板101の表面
と誘電体板112の対向面とが平行になるように調整さ
れる。
【0083】図23及び図24はそれぞれ、図22のよ
うにしてアセンブリされた二つのアセンブリ部材161
を直列接続することで、バンドパスフィルタを直列接続
する場合の例を示したものである。二つのアセンブリ部
材161の入出力端子162を同軸ケーブル163によ
って接続している。図23の例は、二つのアセンブリ部
材161を同一方向に一列に並べたものであり、同軸ケ
ーブル163の長さを短くすることができ、接続による
ロスを少なくすることができる。図24の例は、同軸ケ
ーブル163を湾曲させることで、二つのアセンブリ部
材161を横方向に並べたものであり、冷凍機のコール
ドヘッドをコンパクトにすることができ、特にフィルタ
の直列接続数を増やしたときに適している。
【0084】図25は、共振素子102及びグランド電
極107が形成された基板101を、接地された一つの
ホルダ171の両面に取り付けた例である。図25
(a)は全体の構造を示した図(ただし、共振素子10
2及びグランド電極107については図示省略)であ
り、図25(b)はその要部を示した図である。このよ
うに両基板101を対向して配置することで、冷凍機の
コールドヘッド172をコンパクトにすることができ、
熱容量の低減や部品点数の削減もはかることが可能とな
る。
【0085】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣
旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施するこ
とが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階
の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み
合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例え
ば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除
されても、所定の効果が得られるものであれば発明とし
て抽出され得る。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、超伝導体膜によって構
成された複数の共振素子からなるバンドパスフィルタを
複数直列接続し、バンドパスフィルタを構成する共振素
子の共振周波数を制御することにより、急峻なスカート
特性を有し、所望の通過特性を有するバンドパスフィル
タを容易に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバンドパスフィルタの
基本構成例について、その平面パターンを示した図。
【図2】図1に示したバンドパスフィルタの通過特性例
を示した図。
【図3】本発明の実施形態に係るフィルタ装置の基本構
成例を示した図。
【図4】本発明の実施形態におけるバンドパスフィルタ
の通過特性例を示した図。
【図5】本発明の実施形態におけるバンドパスフィルタ
の通過特性例を示した図。
【図6】本発明の実施形態における直列接続されたバン
ドパスフィルタの通過特性例を示した図。
【図7】本発明の実施形態におけるバンドパスフィルタ
の通過特性例を示した図。
【図8】本発明の実施形態における直列接続されたバン
ドパスフィルタの通過特性例を示した図。
【図9】本発明の第1の実施形態に係るフィルタ装置に
ついて示した図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るフィルタ装置
について示した図。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るフィルタ装置
について示した図。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るフィルタ装置
について示した図。
【図13】本発明の第5の実施形態に係るフィルタ装置
について示した図。
【図14】本発明の第6の実施形態に係るフィルタ装置
について示した図。
【図15】本発明の第7の実施形態に係るフィルタ装置
について、その要部構成及びフィルタ特性を示した図。
【図16】本発明の第8の実施形態に係るフィルタ装置
について、その要部構成及びフィルタ特性を比較例とと
もに示した図。
【図17】本発明の第9の実施形態に係るフィルタ装置
について示した図。
【図18】本発明の第10の実施形態に係るフィルタ装
置について示した図。
【図19】本発明の第11の実施形態に係り、フィルタ
装置を極低温下で動作させるための装置構成の一例を示
した図。
【図20】本発明の第11の実施形態に係り、フィルタ
装置を極低温下で動作させるための装置構成の他の例を
示した図。
【図21】本発明の第11の実施形態に係り、フィルタ
装置を極低温下で動作させるための装置構成の他の例を
示した図。
【図22】本発明の第12の実施形態に係り、バンドパ
スフィルタをアセンブリした例を示した図。
【図23】本発明の第12の実施形態に係り、バンドパ
スフィルタをアセンブリした部材の接続方法の一例を示
した図。
【図24】本発明の第12の実施形態に係り、バンドパ
スフィルタをアセンブリした部材の接続方法の他の例を
示した図。
【図25】本発明の第12の実施形態に係り、直列接続
されたバンドパスフィルタの実装例を示した図。
【図26】バンドパスフィルタの一般的な平面パターン
の例を示した図。
【図27】バンドパスフィルタの一般的な等価回路を示
した図。
【符号の説明】
11a、11b、33a、33b、33c…共振素子 12a、12b、21a、21b…バンドパスフィルタ 22a、22b…共振周波数制御部 31、31a、31b…基板、 32、32a、32b
…グランド電極 34a、34b…入力ポート、 35a、35b、35
c…出力ポート 36a、36b、36c…同軸線、 37…接続線 41a、41b…誘電体板、 42a、42b…可動部 51a、51b…絶縁用誘電体、 52a、52b、53a、53b…電界印加用電極 54a、54b…印加電界によって誘電率が変化する誘
電体 55a、55b…電界印加用電源 61a、61b…絶縁用誘電体、 62a、62b…磁
界印加用コイル 63a、63b…印加磁界によって透磁率が変化する磁
性体 64a、64b…磁界印加用電源 71a、71b…可動部制御素子、 72…制御装置 81、82…伝送線路 101…基板、 102、102a、102b…共振素
子 103a、103b、103c…バンドパスフィルタ 104…入力端子、 105…出力端子 106…接続部、 107…グランド電極 111、171…ホルダ、 112…誘電体板、 11
3…基板保持部材 121…素子構成部材、 122…駆動治具、 123
…真空容器 124…冷凍機、 125、172…コールドヘッド 126…磁石、 127…駆動用磁石、 128…排気
口 131、141…ベローズ、 132、142…フラン
ジ 133…水平移動治具、 134…ベアリング部 151…保持治具、 152…固定部材、 153…ケ
ース 154…昇降用治具、 155…調整ネジ 161…アセンブリ部材、 162…入出力端子、 1
63…同軸ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 喜昭 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 山崎 六月 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 福家 浩之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 加屋野 博幸 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5J006 HB03 JA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された超伝導体膜によって構
    成された複数の共振素子からなるバンドパスフィルタが
    複数直列接続された直列フィルタ部と、 少なくとも一つのバンドパスフィルタを構成する共振素
    子の共振周波数を制御する共振制御部と、 を備えたことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 【請求項2】前記直列接続された複数のバンドパスフィ
    ルタは同一基板上に形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 【請求項3】前記直列接続された複数のバンドパスフィ
    ルタは異なる基板上に形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のフィルタ装置。
JP2000333069A 2000-10-30 2000-10-31 フィルタ装置 Pending JP2002141704A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000333069A JP2002141704A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 フィルタ装置
US09/983,891 US6778042B2 (en) 2000-10-30 2001-10-26 High-frequency device
EP01125358A EP1202375B1 (en) 2000-10-30 2001-10-29 High-frequency device
DE60135078T DE60135078D1 (de) 2000-10-30 2001-10-29 Hochfrequenzvorrichtung
US10/890,211 US6937117B2 (en) 2000-10-30 2004-07-14 High-frequency device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000333069A JP2002141704A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 フィルタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002141704A true JP2002141704A (ja) 2002-05-17

Family

ID=18809200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000333069A Pending JP2002141704A (ja) 2000-10-30 2000-10-31 フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002141704A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012205207A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Hitachi Metals Ltd 高周波回路、高周波部品およびそれらを用いた通信装置
JP2013253812A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Toshiba Corp パルスレーダ装置
US8942774B2 (en) 2011-09-29 2015-01-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Radio-frequency filter comprising an even mode resonance of a same phase inside the bandwidth and an odd mode resonance of a reverse phase outside the bandwidth
JP2015050662A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社東芝 超伝導フィルタ装置及び調整方法
JP2021505073A (ja) * 2017-12-01 2021-02-15 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 帯域幅が重なっていないカスケーディング・マルチパス干渉ジョセフソン分離器を使用した周波数多重化マイクロ波信号の選択的分離
JP2021064904A (ja) * 2019-10-16 2021-04-22 株式会社フジクラ フィルタ装置
EP4181371A4 (en) * 2020-07-13 2023-08-02 Mitsubishi Electric Corporation NOISE FILTER

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012205207A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Hitachi Metals Ltd 高周波回路、高周波部品およびそれらを用いた通信装置
US8942774B2 (en) 2011-09-29 2015-01-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Radio-frequency filter comprising an even mode resonance of a same phase inside the bandwidth and an odd mode resonance of a reverse phase outside the bandwidth
JP2013253812A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Toshiba Corp パルスレーダ装置
JP2015050662A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社東芝 超伝導フィルタ装置及び調整方法
JP2021505073A (ja) * 2017-12-01 2021-02-15 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 帯域幅が重なっていないカスケーディング・マルチパス干渉ジョセフソン分離器を使用した周波数多重化マイクロ波信号の選択的分離
JP2021064904A (ja) * 2019-10-16 2021-04-22 株式会社フジクラ フィルタ装置
EP4181371A4 (en) * 2020-07-13 2023-08-02 Mitsubishi Electric Corporation NOISE FILTER
US11990833B2 (en) 2020-07-13 2024-05-21 Mitsubishi Electric Corporation Noise filter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6778042B2 (en) High-frequency device
US7567145B2 (en) Superconducting tunable filter
JP3497785B2 (ja) プレーナ形フィルタ
US7825751B2 (en) Resonant circuit, filter circuit, and antenna device
US6522217B1 (en) Tunable high temperature superconducting filter
US6216020B1 (en) Localized electrical fine tuning of passive microwave and radio frequency devices
US8224409B2 (en) Three-dimensional filter with movable superconducting film for tuning the filter
RU2147388C1 (ru) Диэлектрический резонатор для е-волн и диэлектрические фильтр и дуплексер для е-волн, в которых используется такой резонатор
JP2002141704A (ja) フィルタ装置
JP3535469B2 (ja) 高周波デバイス及び高周波装置
JP4874281B2 (ja) 通信用モジュール
JP2007281601A (ja) フィルタ回路及びフィルタ回路の特性調整方法
JP2004260510A (ja) フィルタ回路
JP2002141705A (ja) 高周波デバイス
JP4731515B2 (ja) チューナブルフィルタおよびその作製方法
JP3445571B2 (ja) 高周波デバイス
Terashima et al. 2 GHz tunable superconducting band-pass filter using a piezoelectric bender
EP0832506A1 (en) Arrangement and method relating to tunable devices
MXPA02000642A (es) Resonador y filtro superconductores de alta temperatura sintonizables.
JPH0697702A (ja) ストリップ線路フィルタ及びマイクロストリップ線路フィルタ
JP2005123761A (ja) 超電導平面回路フィルタおよびそれを用いた無線受信機
US20080269062A1 (en) Bandpass filter and forming method of the same
Huang High Q Tunable Filters
JPH10294604A (ja) 高周波回路およびその作製方法
WO2005036692A1 (en) Frequency and bandwidth tunable band-pass filter