JPH0697702A - ストリップ線路フィルタ及びマイクロストリップ線路フィルタ - Google Patents

ストリップ線路フィルタ及びマイクロストリップ線路フィルタ

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JPH0697702A
JPH0697702A JP24356592A JP24356592A JPH0697702A JP H0697702 A JPH0697702 A JP H0697702A JP 24356592 A JP24356592 A JP 24356592A JP 24356592 A JP24356592 A JP 24356592A JP H0697702 A JPH0697702 A JP H0697702A
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dielectric
conductors
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Tamotsu Nishino
有 西野
Moriyasu Miyazaki
守▲やす▼ 宮▲ざき▼
Osami Ishida
修己 石田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 加工が容易で量産性に優れたストリップ線路
フィルタを得る。 【構成】 2枚の誘電体基板1a,1bと、2枚の誘電
体基板1a,1bのそれぞれ一方の面に形成された外導
体5a,5bと、誘電体基板1a,1bのうち少なくと
も1枚の他方の面に相互に略平行に形成され、一端が上
記外導体1a,1bに接続されて短絡部を形成する複数
の内導体2a〜4a,2b〜4bとを備え、上記外導
体、誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重
ねられてなるストリップ線路フィルタにおいて、上記内
導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡部から所定距
離だけ離れた同じ位置で相互に接続する接続導体12
a,12bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主としてVHF帯、
UHF帯、およびマイクロ波帯で用いられるストリップ
線路フィルタおよびマイクロストリップ線路フィルタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、特公平2−11163号公報
に示された従来のストリップ線路フィルタを示す概略構
造図であり、図において、1a,1bは誘電体基板、2
a〜4aは誘電体基板1aの一方の面に導体膜を密着し
て形成された内導体、5aは誘電体基板1aの他方の面
全体に導体膜を密着して形成された外導体、5bは誘電
体基板1bの片面に導体膜を密着して形成された外導
体、6〜8は誘電体基板1a,1bと内導体2a〜4a
と、外導体5a,5bとからなるトリプレート線路共振
器、9aは内導体2aと3a,3aと4a間の中央部の
誘電体基板1aを堀込んで設けられた結合量調整用の
溝、9bは内導体2bと3b,3bと4b間の中央部の
誘電体基板1bを堀込んで設けられた結合量調整用の
溝、10と11はそれらの内導体がそれぞれ内導体2a
と4aの側面に直接接続された入出力用線路である。誘
電体基板1aと1bは、溝9aと9bが対向して重なる
ように重ね合わされ接着されている。内導体2a〜4a
はそれぞれが約1/4波長に設定されており、一端が誘
電体基板1a,1bの側面において5a,5bと接続さ
れ短絡されている。このため、共振器6〜8は一端短絡
の1/4波長共振器となっている。誘電体基板1aは内
導体2aの長手方向が誘電体基板1bより長く設定され
ており、これら誘電体基板1aと1bを共振器6〜8の
短絡端側が揃うように配置することにより、内導体2a
〜4aの開放端側が露出している。
【0003】次に動作について説明する。共振器6〜8
は溝9a,9bの効果により隣接するもの相互が磁界結
合されており、その結合量は溝9a,9bの深さや隣接
する内導体間の距離によって調整される。また、入出力
の結合量は入出力線路10および11の内導体と内導体
2aおよび4aとの接続位置を変化させて調整される。
【0004】今、内導体2a〜4aの開放端側の露出部
をトリミングしてこれら内導体の長さを調整すること
で、全ての共振器6〜8が同一の周波数、例えばf0
共振しているものとすれば、その周波数f0 では、共振
状態にある共振器6〜8は相互に強く結合しており、入
出力線路10への入射は共振器6へ導かれ、共振器7,
8を通って入出力線路11より出力される。しかしなが
ら、f0 以外の周波数では、共振器6〜8相互の結合は
非常に弱く、入出力線路10あるいは11への入射波は
その電力のほとんどが反射される。このように、図3に
示したストリップ線路フィルタは帯域通過形フィルタと
しての機能を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のストリップ線路
フィルタは以上のように構成されているので、共振器6
と共振器7および共振器7と共振器8の間の結合を得る
ために、誘電体基板上に溝9a,9bを機械加工により
設ける必要があるため、加工が複雑になり、量産に不向
きであるという問題があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、加工が容易で、量産性に優れた
ストリップ線路フィルタを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、2枚
の誘電体基板と、上記2枚の誘電体基板のそれぞれ一方
の面に形成された外導体と、上記誘電体基板のうち少な
くとも1枚の他方の面に相互に略平行に形成され、一端
が上記外導体に接続されて短絡部を形成する複数の内導
体とを備え、上記外導体、誘電体基板、内導体、誘電体
基板、外導体の順で重ねられてなるストリップ線路フィ
ルタにおいて、上記内導体のうち、隣接する内導体を、
上記短絡部から所定距離だけ離れた同じ位置で相互に接
続する接続導体を設けたものである。
【0008】請求項2の発明は、2枚の誘電体基板と、
上記2枚の誘電体基板のそれぞれ一方の面に形成された
外導体と、上記誘電体基板のうち少なくとも1枚の他方
の面に相互に略平行に形成され、一端が上記外導体に接
続されて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記
外導体、誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順
で重ねられてなるストリップ線路フィルタにおいて、上
記内導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡部からそ
れぞれ異なる所定距離だけ離れた位置で相互に接続する
接続導体を設けたものである。
【0009】請求項3の発明は、2枚の誘電体基板と、
上記2枚の誘電体基板のそれぞれ一方の面に形成された
外導体と、上記誘電体基板のうち少なくとも1枚の他方
の面に相互に略平行に形成され、一端が上記外導体に接
続されて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記
外導体、誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順
で重ねられてなるストリップ線路フィルタにおいて、上
記内導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡部からそ
れぞれ所定距離だけ離れた位置で相互に接続する接続導
体を設け、さらに上記接続導体が、接続導体上に短絡部
を持つ内導体を有するものである。
【0010】請求項4の発明は、2枚の誘電体基板と、
上記2枚の誘電体基板のそれぞれ一方の面に形成された
外導体と、上記誘電体基板のうち少なくとも1枚の他方
の面に相互に略平行に形成され、一端が上記外導体に接
続されて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記
外導体、誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順
で重ねられてなるストリップ線路フィルタにおいて、上
記内導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡部からそ
れぞれ所定距離だけ離れた位置で相互に接続する所定の
形状の接続導体を設けたものである。
【0011】請求項5の発明は、2枚の誘電体基板と、
上記2枚の誘電体基板のそれぞれ一方の面に形成された
外導体と、上記誘電体基板のうち少なくとも1枚の他方
の面に一端を共通として放射状に形成され、上記一端が
上記外導体に接続されて短絡部を形成する複数の内導体
とを備え、上記外導体、誘電体基板、内導体、誘電体基
板、外導体の順で重ねられて形成され、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の接続導体が設けたられたものであ
る。
【0012】請求項6の発明は、誘電体基板と、上記誘
電体基板の一方の面に形成された外導体と、上記誘電体
基板の他方の面に形成され、一端が上記外導体に接続さ
れて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記誘電
体基板と内導体と外導体を含んでマイクロストリップ線
路の共振器が形成され、上記内導体のうち、隣接する内
導体を、上記短絡部から所定距離だけ離れた同じ位置で
相互に接続する接続導体を設けたものである。
【0013】請求項7の発明は、誘電体基板と、上記誘
電体基板の一方の面に形成された外導体と、上記誘電体
基板の他方の面に形成され、一端が上記外導体に接続さ
れて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記誘電
体基板と内導体と外導体を含んでマイクロストリップ線
路の共振器が形成され、上記内導体のうち、隣接する内
導体を、上記短絡部からそれぞれ異なる所定距離だけ離
れた位置で相互に接続する接続導体を設けたものであ
る。
【0014】請求項8の発明は、誘電体基板と、上記誘
電体基板の一方の面に形成された外導体と、上記誘電体
基板の他方の面に形成され、一端が上記外導体に接続さ
れて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記誘電
体基板と内導体と外導体を含んでマイクロストリップ線
路の共振器が形成され、上記内導体のうち、隣接する内
導体を、上記短絡部からそれぞれ所定距離だけ離れた位
置で相互に接続する接続導体を設け、さらに上記接続導
体が、接続導体上に短絡部を持つ内導体を有するもので
ある。
【0015】請求項9の発明は、誘電体基板と、上記誘
電体基板の一方の面に形成された外導体と、上記誘電体
基板の他方の面に形成され、一端が上記外導体に接続さ
れて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記誘電
体基板と内導体と外導体を含んでマイクロストリップ線
路の共振器が形成され、上記内導体のうち、隣接する内
導体を、上記短絡部からそれぞれ所定距離だけ離れた位
置で相互に接続する所定の形状の接続導体を設けたもの
である。
【0016】請求項10の発明は、誘電体基板と、上記
誘電体基板の一方の面に形成された外導体と、上記誘電
体基板の他方の面に一端を共通として放射状に形成さ
れ、上記一端が上記外導体に接続されて短絡部を形成す
る複数の内導体とを備え、上記誘電体基板と内導体と外
導体を含んでマイクロストリップ線路の共振器が形成さ
れ、請求項6〜9のいずれか1項に記載の接続導体が設
けられたものである。
【0017】請求項11の発明は、円筒形に形成した誘
電体基板と、上記誘電体基板の一方の面に形成された外
導体と、上記誘電体基板の他方の面に相互に略平行に形
成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を形成す
る複数の内導体とを備え、上記誘電体基板と内導体と外
導体を含んでマイクロストリップ線路の共振器が形成さ
れ、請求項6〜9のいずれか1項に記載の接続導体が設
けられたものである。
【0018】請求項12の発明は、2枚の誘電体基板
と、上記2枚の誘電体基板のそれぞれ一方の面の側に設
けられた外導体と、上記誘電体基板のうち少なくとも1
枚の他方の面に、上記誘電体基板と異なる誘電率の誘電
体層を介して形成され、一端が上記外導体に接続されて
短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記外導体、
誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねら
れてなるものである。
【0019】請求項13の発明は、誘電体基板と、上記
誘電体基板の一方の面の側に設けられた外導体と、上記
誘電体基板の他方の面に、上記誘電体基板と異なる誘電
率の誘電体層を介して形成され、一端が上記外導体に接
続されて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記
誘電体基板と内導体と外導体を含んでマイクロストリッ
プ線路の共振器が形成されたものである。
【0020】請求項14の発明は、円筒形に形成した誘
電体基板と、上記誘電体基板の一方の面の側に設けられ
た外導体と、上記誘電体基板の他方の面に、上記誘電体
基板と異なる誘電率の誘電体層を介して形成され、一端
が上記外導体に接続されて短絡部を形成する複数の内導
体とを備え、上記誘電体基板と内導体と外導体を含んで
マイクロストリップ線路の共振器が形成されたものであ
る。
【0021】
【作用】請求項1の発明においては、外導体、誘電体基
板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられてなる
ストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のうち、
隣接する内導体を、上記短絡部から所定距離だけ離れた
同じ位置で相互に接続する接続導体を設けたので、この
接続導体を介して隣接共振器間の結合が得られる。この
ため、誘電体基板に結合量調整用の溝を機械加工等によ
り設けることが不要になる。
【0022】請求項2の発明においては、外導体、誘電
体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられて
なるストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のう
ち、隣接する内導体を、上記短絡部からそれぞれ所定距
離だけ離れた位置で相互に接続する接続導体を設けたの
で、この接続導体を介して隣接共振器間の結合が得られ
る。このため、誘電体基板に結合量調整用の溝を機械加
工等により設けることが不要になる。また、所望の結合
量を、狭い共振器間隔において得ることができるのでフ
ィルタを小形化できる。
【0023】請求項3の発明においては、外導体、誘電
体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられて
なるストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のう
ち、隣接する内導体を、上記短絡部からそれぞれ所定距
離だけ離れた位置で相互に接続する接続導体を設け、さ
らに上記接続導体上に短絡部を持つ内導体を設けたの
で、この接続導体を介して隣接共振器間の結合が得られ
る。このため、誘電体基板に結合量調整用の溝を機械加
工等により設けることが不要になる。また、上記接続導
体に設けられた内導体により、所望の周波数以外の周波
数での結合を抑えることができる。
【0024】請求項4の発明においては、外導体、誘電
体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられて
なるストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のう
ち、隣接する内導体を、上記短絡部からそれぞれ所定距
離だけ離れた位置で相互に接続する接続導体を設け、さ
らに上記接続導体として所望の特性に応じて変形した所
定の形状のものを用いたので、この接続導体を介して隣
接共振器間の結合が得られる。このため、誘電体基板に
結合量調整用の溝を機械加工等により設けることが不要
になる。また、上記接続導体の形状を調整することで、
共振器の配置を変えることなく所望の特性を得ることが
できる。また、所望の結合量を、狭い共振器間隔におい
て得ることができるのでフィルタを小形化できる。
【0025】請求項5の発明においては、2枚の誘電体
基板と、上記2枚の誘電体基板それぞれ一方の面に形成
された外導体と、上記誘電体基板のうち少なくとも1枚
の他方の面に放射状に形成され、一端が上記外導体に接
続され短絡部を形成する複数の内導体を備え、上記外導
体、誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重
ねられてなるストリップ線路フィルタにおいて、上記内
導体のうち、隣接する内導体を上記短絡部から、所定距
離だけ離れた位置で相互に接続する接続導体を設けたの
で、この接続導体を介して隣接共振器間の結合が得られ
る。このため、誘電体基板に結合量調整用の溝を機械加
工等により設けることが不要になる。また、短絡部を共
有することでフィルタを小形化できる。
【0026】請求項6の発明においては、誘電体基板
と、上記内導体と上記外導体を備えたマイクロストリッ
プ線路の共振器を形成するストリップ線路フィルタにお
いて、上記内導体のうち、隣接する内導体を上記短絡部
から、所定距離だけ離れた同じ位置で相互に接続する接
続導体を設けたので、この接続導体を介して隣接共振器
間の結合が得られる。このため、誘電体基板に結合量調
整用の溝を機械加工等により設けることが不要になる。
さらに、上記接続導体が露出しているため、上記接続導
体の位置や幅を変化させて、結合量を容易に調整でき
る。
【0027】請求項7の発明においては、誘電体基板
と、上記内導体と上記外導体を備えたマイクロストリッ
プ線路の共振器を形成するストリップ線路フィルタにお
いて、上記内導体のうち、隣接する内導体を上記短絡部
から、それぞれ所定距離だけ離れた異なる位置で相互に
接続する接続導体を設けたので、この接続導体を介して
隣接共振器間の結合が得られる。このため、誘電体基板
に結合量調整用の溝を機械加工等により設けることが不
要になる。さらに、上記接続導体が露出しているため、
上記接続導体の位置や幅を変化させて、結合量を容易に
調整できる。また、上記接続導体の形状を調整すること
で、共振器の配置を変えることなく所望の特性を得るこ
とができる。また、所望の結合量を狭い共振器間におい
て得ることができるのでフィルタを小形化できる。
【0028】請求項8の発明においては、誘電体基板
と、上記内導体と上記外導体を備えたマイクロストリッ
プ線路の共振器を形成するストリップ線路フィルタにお
いて、上記内導体のうち、隣接する内導体を上記短絡部
から、それぞれ所定距離だけ離れた異なる位置で相互に
接続する接続導体を設け、さらに上記接続導体上に短絡
部を持つ内導体を設けたので、この接続導体を介して隣
接共振器間の結合が得られる。このため、誘電体基板に
結合量調整用の溝を機械加工等により設けることが不要
になる。さらに、上記接続導体が露出しているため、上
記接続導体の位置や幅を変化させて、結合量を容易に調
整できる。また、上記接続導体上に設けられた内導体に
より、所望の周波数以外の周波数での結合を抑えること
ができる。
【0029】請求項9の発明においては、誘電体基板
と、上記内導体と上記外導体を備えたマイクロストリッ
プ線路の共振器を形成するストリップ線路フィルタにお
いて、上記内導体のうち、隣接する内導体を上記短絡部
から、それぞれ所定距離だけ離れた異なる位置で相互に
接続する接続導体を設け、さらに上記接続導体として所
望の特性に応じて変形したものを用いたので、この接続
導体を介して隣接共振器間の結合が得られる。このた
め、誘電体基板に結合量調整用の溝を機械加工等により
設けることが不要になる。さらに、上記接続導体が露出
しているため、上記接続導体の位置や幅を変化させて、
結合量を容易に調整できる。また、上記接続導体の形状
を調整することで、共振器の配置を変えることなく所望
の特性を得ることができる。また、所望の結合量を狭い
共振器間において得ることができるのでフィルタを小形
化できる。
【0030】請求項10の発明においては、誘電体基板
の一方の面に形成された外導体と、上記誘電体基板の他
方の面に放射状に形成され、一端が上記外導体に接続さ
れ短絡部を形成する複数の内導体を備え、上記外導体、
誘電体基板、内導体を含んで、マイクロストリップ線路
の共振器を形成してなり、上記内導体のうち、隣接する
内導体を上記短絡部から、所定距離だけ離れた同じ位置
で相互に接続する接続導体を設けたので、この接続導体
を介して隣接共振器間の結合が得られる。このため、誘
電体基板に結合量調整用の溝を機械加工等により設ける
ことが不要になる。さらに、上記接続導体が露出してい
るため、上記接続導体の位置や幅を変化させて、結合量
を容易に調整できる。また、短絡部を共有することでフ
ィルタを小形化できる。
【0031】請求項11の発明においては、円筒形に形
成した誘電体基板と、上記円筒形に形成した誘電体基板
の一方の面に形成された外導体と、上記誘電体基板の他
方の面に形成され、一端が上記外導体に接続され短絡部
を形成する複数の内導体を備え、上記外導体、誘電体基
板、内導体で構成されるマイクロストリップ線路フィル
タにおいて、上記内導体のうち、隣接する内導体を上記
短絡部から、それぞれ所定距離だけ離れた位置で相互に
接続する接続導体を設けたので、この接続導体を介して
隣接共振器間の結合が得られる。このため、誘電体基板
に結合量調整用の溝を機械加工等により設けることが不
要になる。さらに、上記接続導体が露出しているため、
上記接続導体の位置や幅を変化させて、結合量を容易に
調整できる。また、誘電体基板を円筒状にすることによ
りフィルタを小形化できる。
【0032】請求項12の発明においては、2枚の誘電
体基板と、上記2枚の誘電体基板のそれぞれ一方の面の
側に形成された外導体と、上記誘電体基板のうち少なく
とも1枚の他方の面に、上記誘電体基板と異なる誘電率
の誘電体層を介して形成され、一端が上記外導体に接続
され短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記外導
体、誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重
ねられているので、この構造を用いて共振器を作成した
場合、偶モードと奇モードの位相定数が異なることか
ら、隣接共振器間の結合が得られる。このため、誘電体
基板に結合量調整用の溝を機械加工等により設けること
が不要になり、さらに、接続導体も不要にできる。ま
た、薄膜に誘電体損の小さい材質を用いることで、伝送
損失を抑えることができる。
【0033】請求項13の発明においては、誘電体基板
と、上記誘電体基板の一方の面の側に設けられた外導体
と、上記誘電体基板の他方の面に、上記誘電体基板と異
なる誘電率の誘電体層を介して形成され、一端が上記外
導体に接続されて短絡部を形成する複数の内導体とを備
え、上記誘電体基板と内導体と外導体を含んでマイクロ
ストリップ線路の共振器が形成されているので、偶モー
ドと奇モードの位相定数が異なることから、隣接共振器
間の結合が得られる。このため、誘電体基板に結合量調
整用の溝を機械加工等により設けることが不要になり、
さらに、接続導体も不要にできる。また、薄膜に誘電体
損の小さい材質を用いることで、伝送損失を抑えること
ができる。
【0034】請求項14の発明においては、円筒形に形
成した誘電体基板と、上記誘電体基板の一方の面の側に
設けられた外導体と、上記誘電体基板の他方の面に、上
記誘電体基板と異なる誘電率の誘電体層を介して形成さ
れ、一端が上記外導体に接続され短絡部を形成する複数
の内導体を備え、上記誘電体基板と内導体と外導体を含
んでマイクロストリップ線路の共振器が形成されている
ので、偶モードと奇モードの位相定数が異なることか
ら、隣接共振器間の結合が得られる。このため、誘電体
基板に結合量調整用の溝を機械加工等により設けること
が不要になる。また、薄膜に誘電体損の小さい材質を用
いることで、伝送損失を抑えることができる。さらに、
基板を円筒状にしたことでフィルタを小形化することが
できる。
【0035】
【実施例】実施例1.図1は、この発明の実施例1を示
す概略構成図であり、図において、1a,1bは誘電体
基板、2a〜4aは誘電体基板1aの一方の面に導体膜
を密着して形成された内導体、2b〜4bは誘電体基板
1bの一方の面に導体膜を密着して形成された内導体、
5aは誘電体基板1aの他方の面全体に導体膜を密着し
て形成した外導体、5bは誘電体基板1bの他方の面全
体に導体膜を密着して形成した外導体、6〜8は誘電体
基板1a,1bと、内導体2a〜4a、2b〜4bと、
外導体5a,5bとからなるトリプレート線路の共振
器、10,11はそれぞれ内導体2a,2b,4a,4
bに内導体が直接接続された入出力線路、12aは誘電
体基板1aの内導体の同じ位置を接続するために内導体
2a〜4aと直交する向きに導体膜を密着して形成され
た接続導体、12bは誘電体基板1bの内導体の同じ位
置を接続するために内導体2b〜4bと直交する向きに
導体膜を密着して形成された接続導体、13a〜15
a、13b〜15bは短絡部である。誘電体基板1aと
1bは、内導体2aと2b,3aと3b,4aと4bが
それぞれ対向し重なるように重ね合わされ、対向する内
導体が電気的に接触するように接着されている。内導体
2a〜4a,2b〜4b、および接続導体12a,12
bは薄膜あるいは厚膜で形成され、フォトエッチング等
により成形される。内導体2a〜4aはそれぞれ長さが
所望の基本波に対して約1/4波長に設定されており、
内導体2a〜4a,2b〜4bは一端が誘電体基板1
a,1bの側面の短絡部13a〜15a,13b〜15
bにおいて外導体5a,5bと接続されている。このた
め、共振器6〜8は一端短絡他端開放の1/4波長共振
器となっている。従来の場合と同様、誘電体基板1aに
おいて、内導体2a〜4aは誘電体基板1bより長く設
定されている。これら誘電体基板1aと1bは共振器6
〜8の短絡端側が揃うように配置することにより、内導
体2a〜4aの開放端側を露出させている。
【0036】次に動作について説明する。上記ストリッ
プ線路フィルタにおいて、共振器6〜8が同一周波数f
0 で共振するとすれば、周波数f0 では共振器6〜8は
接続導体12a,12bを介して強く結合し、入出力線
路10への入射波は入出力線路11へ導かれる。しか
し、f0 以外の周波数では共振器間の結合は弱く、入出
力線路10への入射波はほとんど反射される。このよう
に図1のストリップ線路フィルタは帯域通過フィルタと
しての機能を有する。共振器6〜8の間の結合量は接続
導体12a,12bの短絡端側からの位置を変化させる
ことで調整することができる。また、共振周波数は内導
体2a〜4aの長さを変化させたり、開放端に誘電体を
接着したりして容易に調整することができる。入出力線
路10,11と、共振器6,8の結合量は入出力線路1
0,11と内導体2a,4aとの接続位置を変化させる
ことで調整できる。以上のように、図1のストリップ線
路フィルタは誘電体基板に溝加工が不要であり、誘電体
基板1a,1bの外形加工と導体膜のエッチング加工の
みで製作できる。
【0037】実施例2.図2は、実施例2を示す概略構
成図である。図において、12aは誘電体基板1aの内
導体の異なる位置を接続するために導体膜を密着して形
成された接続導体、12bは誘電体基板1bの内導体の
異なる位置を接続するために導体膜を密着して形成され
た接続導体であり、1a,1b,2a〜4a,2b〜4
b,5a,5b,6〜8,10,11,13a〜15
a,13b〜15bおよび概略構成は図1と同様であ
る。この実施例においても、共振器6〜8の間の結合量
は接続導体12a,12bの短絡端側からの位置を変化
させることで調整することができ、実施例1同様の効果
を有する。さらに、実施例2では、接続導体12a,1
2bは、隣接する内導体を短絡部からそれぞれ所定の距
離だけ離れた位置で相互に接続するので、所望の結合量
を狭い共振器間隔において得ることができ、フィルタを
小形化できる。
【0038】実施例3.図3は、実施例3を示す概略構
成図である。図において、12aは誘電体基板1aの内
導体を接続するために導体膜を密着して形成された接続
導体、12bは誘電体基板1bの内導体を接続するため
に導体膜を密着して形成された接続導体、21aは誘電
体基板1aの接続導体上に短絡部を持つように導体膜を
密着して形成された内導体、21bは誘電体基板1bの
接続導体上に短絡部を持つように導体膜を密着して形成
された内導体、22,23は誘電体基板1a,1bと、
内導体21a,21bと、外導体5a,5bとからなる
トリプレート線路の共振器であり、1a,1b,2a〜
4a,2b〜4b,5a,5b,6〜8,10,11,
13a〜15a,13b〜15bおよび概略構成は図1
と同様である。内導体21a,21bは所望の基本波に
対して約1/12波長に設定されており、接続導体12
a,12bに接続されている。また、共振器22,23
は3倍高調波に対する一端短絡他端開放の1/4波長共
振器となっている。
【0039】次に動作について説明する。上記ストリッ
プ線路フィルタにおいて、共振器6〜8が同一周波数f
0 で共振するとすれば、周波数f0 では共振器6〜8は
接続導体12a,12bを介して強く結合し、入出力線
路10への入射波は入出力線路11へ導かれる。しか
し、f0 以外の周波数では共振器間の結合は弱く、入出
力線路10への入射波はほとんど反射される。また、接
続導体12a,12b上に設けた共振器22,23が周
波数f0 で共振するとすれば、3倍高調波を阻止する効
果がある。このように図3のストリップ線路フィルタは
帯域通過フィルタとしての機能を有する。共振器6〜8
の間の結合量は接続導体12a,12bの短絡端側から
の位置を変化させることで調整することができる。ま
た、共振周波数は内導体2a〜4aの長さを変化させた
り、開放端に誘電体を接着したりして容易に調整するこ
とができる。入出力線路10,11と、共振器6,8の
結合量は入出力線路10,11と内導体2a,4aとの
接続位置を変化させることで調整できる。なお、共振器
22,23は所定の周波数で共振するように設定でき、
所望の周波数を阻止できる。以上のように、実施例3の
ストリップ線路フィルタは誘電体基板に溝加工が不要で
あり、誘電体基板1a,1bの外形加工と導体膜のエッ
チング加工のみで製作できる。さらに、接続導体12
a,12b上に設けられた内導体21a,21bにより
形成された共振器22,23により、所望の周波数以外
の周波数での結合を抑えることができる。
【0040】実施例4.図4は、実施例4を示す概略構
成図であり、図において、12aは誘電体基板1aの内
導体を接続するために導体膜を密着して形成された接続
導体、12bは誘電体基板1bの内導体を接続するため
に導体膜を密着して形成された接続導体であり、所望の
共振器間隔や、周波数の特性に応じて変形したものであ
る。また、1a,1b,2a〜4a,2b〜4b,5
a,5b,6〜8,10,11,13a〜15a,13
b〜15bおよび概略構成は図1と同様である。この実
施例においても、実施例2同様の効果を有する。さら
に、実施例4では、接続導体12a,12bは所望の特
性に応じて変形したものを用いたので、形状を調整する
ことにより、共振器6〜8の配置を変えることなく狭い
共振器間隔で所望の結合特性を得ることができる。
【0041】実施例5.図5は、実施例5を示す概略構
成図である。図において、1a,1bは誘電体基板、2
00a〜700aは誘電体基板1aの一方の面に放射状
に導体膜を密着して形成された内導体、200b〜70
0bは誘電体基板1bの一方の面に導体膜を密着して形
成された内導体、5aは誘電体基板1aの他方の面全体
に導体膜を密着して形成した外導体、5bは誘電体基板
1bの他方の面全体に導体膜を密着して形成した外導
体、200〜700は誘電体基板1a,1bと、内導体
200a〜700a、200b〜700bと、外導体5
a,5bとからなるトリプレート線路の共振器、10,
11はそれぞれ内導体200a,200b,700a,
700bに内導体が直接接続された入出力線路、12a
は誘電体基板1aの内導体の異なる位置を接続するため
に導体膜を密着して形成された接続導体、12bは誘電
体基板1bの内導体の異なる位置を接続するために導体
膜を密着して形成された接続導体、13a,13bは誘
電体基板1a,1bの中央部に設けられた短絡部であ
る。誘電体基板1aと1bは、内導体200aと200
b,300aと300b,400aと400b,500
aと500b,600aと600b,700aと700
bがそれぞれ対向し重なるように重ね合わされ、対向す
る内導体が電気的に接触するように接着されている。内
導体200a〜700a,200b〜700bおよび接
続導体12a,12bは薄膜あるいは厚膜で形成され、
フォトエッチング等により形成される。内導体200a
〜700a,200b〜700bはそれぞれ長さが所望
の基本波に対して約1/4波長に設定されており、内導
体200a〜700a,200b〜700bは一端が誘
電体基板1a,1bの中央部に設けられた短絡部13
a,13bにおいて外導体5a,5bと接続されてい
る。このため、共振器200〜700は一端短絡他端開
放の1/4波長共振器となっている。この実施例におい
ても、共振器200〜700の間の結合量は接続導体1
2a,12bの短絡端側からの位置を変化させることで
調整することができ、実施例1同様の効果を有する。さ
らに、実施例5では、内導体200a〜700a,20
0b〜700bの短絡部を共有するので、フィルタを小
形化できる。また、上記実施例5では接続導体12a,
12bが隣接する内導体を短絡部13a,13bから所
定距離だけ離れた位置で相互に接続する場合について図
5を用いて説明したが、接続導体12a,12bの構成
について、上記実施例2または実施例4で説明した構
成、さらには実施例3で説明した共振器を備えた構成を
適用することができ、上記実施例2、実施例3または実
施例4で説明したと同様の効果が得られる。
【0042】実施例6.図6は、実施例6を示す概略構
成図であり、図1に示した実施例1のトリプレート線路
共振器の変わりにマイクロストリップ線路共振器を用い
て構成した場合である。図において、1aは誘電体基
板、2a〜4aは誘電体基板1aの一方の面に導体膜を
密着して形成された内導体、5aは誘電体基板1aの他
方の面全体に導体膜を密着して形成した外導体、16〜
18は誘電体基板1aと、内導体2a〜4aと、外導体
5aとからなるマイクロストリップ線路の共振器、1
0,11はそれぞれ内導体2a,4aに内導体が直接接
続された入出力線路、12aは誘電体基板1aの内導体
の同じ位置を接続するために内導体2a〜4aと直交す
る向きに導体膜を密着して形成された接続導体、13a
〜15aは短絡部である。内導体2a〜4a、接続導体
12aは薄膜あるいは厚膜で形成され、フォトエッチン
グ等により成形される。内導体2a〜4aはそれぞれ長
さが所望の基本波に対して約1/4波長に設定されてお
り、それぞれが、一端が誘電体基板1aの側面の短絡部
13a〜15aにおいて外導体5aと接続されている。
このため、共振器16〜18は一端短絡他端開放の1/
4波長共振器となっている。この実施例6では、図1に
示した実施例1の場合と同様の動作原理および利点を有
する他、接続導体12aが露出しているため、接続導体
12aの幅をトリミングすることで共振器間の結合量を
容易に調整できるという効果を有する。
【0043】実施例7.図7は、実施例7を示す概略構
成図であり、図2に示した実施例2のトリプレート線路
共振器の変わりにマイクロストリップ線路共振器を用い
て構成した場合である。図において、12aは誘電体基
板1aの内導体の異なる位置を接続するために導体膜を
密着して形成された接続導体であり、1a,2a〜4
a,5a,16〜18,10,11,13a〜15aお
よび概略構成は図6と同様である。この実施例7では、
図2に示した実施例2の場合と同様の動作原理および利
点を有する他、接続導体12aが露出しているため、接
続導体12aの幅をトリミングすることで共振器間の結
合量を容易に調整できるという効果を有する。
【0044】実施例8.図8は、実施例8を示す概略構
成図であり、上記実施例6または実施例7で示した内導
体2a〜4aと一体形成された接続導体12aの代わり
に、個別の接続導体12aを内導体2a〜4aに接続し
た場合を示す。この実施例8では、実施例6または実施
例7の場合と同様の動作原理および利点を有する他、接
続導体12aの位置が可変であるため、結合量を容易に
調整できるという効果を有する。
【0045】実施例9.図9は、実施例9を示す概略構
成図であり、図3に示した実施例3のトリプレート線路
共振器の変わりにマイクロストリップ線路共振器を用い
て構成した場合である。図において、12aは誘電体基
板1aの内導体を接続するために導体膜を密着して形成
された接続導体、21aは誘電体基板1aの接続導体上
に短絡部を持つように導体膜を密着して形成された内導
体、22,23は誘電体基板1aと、内導体21aと、
外導体5aとからなるマイクロストリップ線路の共振器
であり、1a,2a〜4a,5a,16〜18,10,
11,13a〜15aおよび概略構成は図6と同様であ
る。この実施例9では、図3に示した実施例3の場合と
同様の動作原理および利点を有する他、接続導体12a
および内導体21aが露出しているため、接続導体12
aの幅等をトリミングすることで共振器間の結合量を容
易に調整できるという効果を有する。
【0046】実施例10.図10は、実施例10を示す
概略構成図であり、図4に示した実施例4のトリプレー
ト線路共振器の変わりにマイクロストリップ線路共振器
を用いて構成した場合である。図において、12aは誘
電体基板1aの内導体を接続するために導体膜を密着し
て形成された接続導体であり、所望の共振器の間隔や、
周波数の特性に応じて変形したものである。なお、1
a,2a〜4a,5a,16〜18,10,11,13
a〜15aおよび概略構成は図6と同様である。この実
施例10では、図4に示した実施例4の場合と同様の動
作原理および利点を有する他、接続導体12aが露出し
ているため、接続導体12aの幅をトリミングすること
で共振器間の結合量を容易に調整できるという効果を有
する。
【0047】実施例11.図11は、実施例11を示す
概略構成図であり、図5に示した実施例5のトリプレー
ト線路共振器の変わりにマイクロストリップ線路共振器
を用いて構成した場合である。図において、1aは誘電
体基板、200a〜700aは誘電体基板1aの一方の
面に放射状に導体膜を密着して形成された内導体、5a
は誘電体基板1aの他方の面全体に導体膜を密着して形
成した外導体、200〜700は誘電体基板1aと内導
体200a〜700aと、外導体5aとからなるマイク
ロストリップ線路の共振器、10,11はそれぞれ内導
体200a,700aに内導体が直接接続された入出力
線路、12aは内導体の異なる位置を接続するために導
体膜を密着して形成された接続導体、13aは誘電体基
板1aの中央部に設けられた短絡部である。内導体20
0a〜700aおよび接続導体12aは薄膜あるいは厚
膜で形成され、フォトエッチング等により成形される。
内導体200a〜700aはそれぞれ長さが所望の基本
波に対して約1/4波長に設定されており、内導体20
0a〜700aは一端が誘電体基板1aの中央部に設け
られた短絡部13aにおいて外導体5aと接続されてい
る。このため、共振器200〜700は一端短絡他端開
放の1/4波長共振器となっている。この実施例におい
ても、共振器200〜700の間の結合量は接続導体1
2aの短絡端側からの位置を変化させることで調整する
ことができ、実施例6同様の効果を有する。さらに、実
施例11では、内導体200a〜700aの短絡部を共
有するので、フィルタを小形化できる。また、上記実施
例11では接続導体12aが隣接する内導体を短絡部1
3aから所定距離だけ離れた位置で相互に接続する場合
について図11を用いて説明したが、接続導体12aの
構成について、上記実施例7または実施例10で説明し
た構成、実施例9で説明した共振器を備えた構成、さら
に実施例8で説明した構成を適用することができ、上記
実施例7、実施例8、実施例9または実施例10で説明
したと同様の効果が得られる。
【0048】実施例12.図12は、実施例12を示す
概略構成図である。図において、1aは円筒形の誘電体
基板、2a〜4aは円筒形の誘電体基板1aの一方の面
に導体膜を密着して形成された内導体、5aは誘電体基
板1aの他方の面全体に導体膜を密着して形成した外導
体、16〜18は誘電体基板1aと、内導体2a〜4a
と、外導体5aとからなるマイクロストリップ線路の共
振器、10,11はそれぞれ内導体2a,4aに内導体
が直接接続された入出力線路(ただし、入出力線路11
は図示を省略する。)、12aは内導体を接続するため
に導体膜を誘電体基板1aに密着して形成された接続導
体、13a〜15aは短絡部である。接続導体12aに
は、所望の共振器の間隔や、周波数の特性に応じて上記
実施例6〜10の構成を適用すればよい。なお、ここで
は実施例6に相当する場合を示す。内導体2a〜4a、
接続導体12aは薄膜あるいは厚膜で形成され、フォト
エッチング等により形成される。内導体2a〜4aはそ
れぞれ長さが所望の基本波に対して約1/4波長に設定
されており、それぞれが、一端が誘電体基板1aの側面
の短絡部13a〜15aにおいて外導体5aと接続され
ている。このため、共振器6〜8は一端短絡他端開放の
1/4波長共振器となっている。この実施例は、上記実
施例6〜10の場合と同様な動作原理および利点を有す
る他、誘電体基板を円筒状にしたことで小形のフィルタ
を実現できる。
【0049】実施例13.図13は、実施例13を示す
概略構成図である。図において、1a,1bは誘電体基
板、20a,20bは誘電体基板1a,1bと異なる誘
電率の誘電体層である誘電体薄膜、2a〜4aは誘電体
基板1aの一方の面に導体膜を密着して形成された内導
体、2b〜4bは誘電体基板1bの一方の面に導体膜を
密着して形成された内導体、5aは誘電体基板1aの他
方の面全体に導体膜を密着して形成した外導体、5bは
誘電体基板1bの他方の面全体に導体膜を密着して形成
した外導体、6〜8は誘電体基板1a,1bおよび誘電
体薄膜20a,20bと、内導体2a〜4a、2b〜4
bと、外導体5a,5bとからなるトリプレート線路の
共振器、10,11はそれぞれ内導体2a,2b,4
a,4bに内導体が直接接続された入出力線路、13a
〜15a、13b〜15bは短絡部である。誘電体基板
1aと1bおよび誘電体薄膜20a,20bは、内導体
2aと2b,3aと3b,4aと4bがそれぞれ対向し
重なるように重ね合わされ、対向する内導体が電気的に
接触するように接着されている。また、内導体2a〜4
a,2b〜4bはそれぞれ誘電体薄膜20a,20b上
に形成され、誘電体薄膜20a,20bはそれぞれ誘電
体基板1a,1b上に接着されている。内導体2a〜4
aはそれぞれ長さが所望の基本波に対して約1/4波長
に設定されており、内導体2a〜4a,2b〜4bは一
端が誘電体基板1a,1bの側面の短絡部13a〜15
a,13b〜15bにおいて外導体5a,5bと接続さ
れている。このため、共振器6〜8は一端短絡他端開放
の1/4波長共振器となっている。なお、従来の場合と
同様、誘電体基板1aにおいて、内導体2a〜4aは誘
電体基板1bより長く設定されている。これら誘電体基
板1aと1bは共振器6〜8の短絡端側が揃うように配
置することにより、内導体2a〜4aの開放端側を露出
させている。
【0050】次に動作について説明する。上記ストリッ
プ線路フィルタにおいて、共振器6〜8は誘電体基板1
a,1bと誘電体薄膜20a,20bの誘電率の違いに
よる不均質性により、偶モードと奇モードの位相定数が
異なることから、隣接共振器間の結合が得られる。共振
器6〜8が同一周波数f0 で共振するとすれば、周波数
0 では共振器6〜8は結合し、入出力線路10への入
射波は入出力線路11へ導かれる。しかし、f0 以外の
周波数では共振器間の結合は弱く、入出力線路10への
入射波はほとんど反射される。このように図13に示す
実施例13のストリップ線路フィルタは帯域通過フィル
タとしての機能を有する。共振器6〜8の間の結合量は
共振器の間隔、あるいは誘電体薄膜の厚みを変化させる
ことで調整することができる。また、共振周波数は内導
体2a〜4a、2b〜4bの長さを変化させたり、開放
端に誘電体を接着したりして容易に調整することができ
る。入出力線路10,11と、共振器6,8の結合量は
入出力線路10,11と内導体2a,2b,4a,4b
との接続位置を変化させることで調整できる。以上のよ
うに、図13のストリップ線路フィルタは共振器6〜8
の間の結合量調整のための誘電体基板への溝加工または
接続導体が不要であり、誘電体基板1a,1bの外形加
工と導体膜のエッチング加工、および誘電体薄膜の接着
または堆積などで製作できる。さらに、誘電体薄膜に誘
電体損の小さい材質を用いることで、伝送損失を抑える
ことができる。
【0051】実施例14.図14は、実施例14を示す
概略構成図である。図において、1aは誘電体基板、2
0aは誘電体基板1aと異なる誘電率の誘電体薄膜、2
a〜4aは誘電体基板1aの一方の面に導体膜を密着し
て形成された内導体、5aは誘電体基板1aの他方の面
全体に導体膜を密着して形成した外導体、6〜8は誘電
体基板1aおよび誘電体薄膜20aと、内導体2a〜4
aと、外導体5aとからなるマイクロストリップ線路の
共振器、10,11はそれぞれ内導体2a,4aに内導
体が直接接続された入出力線路、13a〜15aは短絡
部である。内導体2a〜4aは誘電体薄膜20a上に形
成され、誘電体薄膜20aは誘電体基板1a上に接着さ
れている。内導体2a〜4aはそれぞれ長さが所望の基
本波に対して約1/4波長に設定されており、内導体2
a〜4aは一端が誘電体基板1aの側面の短絡部13a
〜15aにおいて外導体5aと接続されている。このた
め、共振器6〜8は一端短絡他端開放の1/4波長共振
器となっている。この実施例14の動作については、上
記実施例13の説明から明かであり、省略する。以上の
ように、図14のマイクロストリップ線路フィルタは共
振器6〜8の間の結合量調整のための誘電体基板への溝
加工または接続導体が不要である。さらに、誘電体薄膜
に誘電体損の小さい材質を用いることで、伝送損失を抑
えることができる。また、この実施例14のマイクロス
トリップ線路フィルタでは、実施例6〜10の接続導体
12aおよび内導体21aを露出させて形成できるた
め、図14に示したマイクロストリップ線路フィルタに
おいて、上記実施例6〜10のいずれかと同様の接続導
体12aおよび内導体21aを設けることにより、さら
に結合量の調整の自由度を大きくでき、設計ならびに調
整が容易にできる。
【0052】実施例15.図15は、実施例15を示す
概略構成図であり、実施例13および実施例14で説明
した、誘電体薄膜20aを備えて共振器6〜8の間の結
合量調整を行う構成を、実施例12で説明した、誘電体
基板を円筒状にしたマイクロストリップ線路フィルタに
適用した場合を示すものである。図において、1aは円
筒形の誘電体基板、20aは円筒形の誘電体基板1a上
に設けられた誘電体薄膜、2a〜4aは誘電体薄膜20
a上に形成された内導体である。この実施例15の動作
については、上記実施例13の説明から明かであり、省
略する。以上のように、実施例15のマイクロストリッ
プ線路フィルタは共振器6〜8の間の結合量調整のため
の誘電体基板への溝加工または接続導体が不要である。
また、誘電体薄膜に誘電体損の小さい材質を用いること
で、伝送損失を抑えることができる。さらに、誘電体基
板を円筒状にしたことで小形のフィルタを実現できる。
また、この実施例15のマイクロストリップ線路フィル
タでは、実施例6〜10の接続導体12aおよび内導体
21aを露出させて形成できるため、図15に示したマ
イクロストリップ線路フィルタにおいて、上記実施例6
〜10のいずれかと同様の接続導体12aおよび内導体
21aを設けることにより、さらに結合量の調整の自由
度を大きくでき、設計ならびに調整が容易にできる。
【0053】上記実施例13〜15で説明した誘電体薄
膜20a,20bを備えた構成は、上記実施例5および
実施例11にも適用でき、同様の効果を得られることは
言うまでもない。また、上記実施例14などにおいて
は、誘電体薄膜20a上にあらかじめ内導体2a〜4
a、外導体5a、短絡部13a〜15a、入出力線路1
0,11などをパターン形成しておき、これを誘電体基
板1a上に接着などすれば、非常に容易にマイクロスト
リップ線路フィルタを製造できる。この場合には誘電体
基板1aと外導体5aの間にも誘電体薄膜20aが挿入
される構成となる。なお、以上の実施例では主に共振器
が3つの場合について示したが、4つ以上の場合にも上
記同様に適用できることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
誘電体基板に溝加工が不要であり、誘電体基板の外形加
工と導体膜のエッチング加工のみでストリップ線路フィ
ルタを製作できるという効果がある。
【0055】請求項2の発明によれば、隣接する内導体
を短絡部からそれぞれ異なる所定の距離だけ離れた位置
で相互に接続するので、所望の結合量を狭い共振器間隔
において得ることができ、フィルタを小形化できる効果
がある。
【0056】請求項3の発明によれば、接続導体に設け
られた内導体により、所望の周波数以外の周波数での結
合を抑圧できる効果がある。
【0057】請求項4の発明によれば、接続導体に所望
の特性に応じて変形したものを用いたので、形状を調整
することにより、共振器の配置を変えることなく、ま
た、狭い共振器間隔で所望の結合特性を得ることがで
き、フィルタを小形化できる効果がある。
【0058】請求項5の発明によれば、短絡部を共有す
るので、トリプレート線路フィルタを小形化できる効果
がある。
【0059】請求項6の発明によれば、接続導体が露出
しているため、接続導体の幅をトリミングしたり、接続
導体の位置や幅を変化させることで共振器間の結合量を
容易に調整できるという効果がある。
【0060】請求項7の発明によれば、共振器の配置を
変えることなく、また、狭い共振器間隔で所望の結合特
性を得ることができ、フィルタを小形化できる効果があ
る。
【0061】請求項8の発明によれば、接続導体が露出
しているため、接続導体の幅をトリミングしたり、接続
導体の位置や幅を変化させることで共振器間の結合量を
容易に調整できるという効果がある。さらに、接続導体
に設けられた内導体により、所望の周波数以外の周波数
での結合を抑圧できる効果がある。
【0062】請求項9の発明によれば、接続導体が露出
しているため、接続導体の幅をトリミングしたり、接続
導体の位置や幅を変化させることで共振器間の結合量を
容易に調整できるという効果がある。さらに、共振器の
配置を変えることなく、また、狭い共振器間隔で所望の
結合特性を得ることができ、フィルタを小形化できる効
果がある。
【0063】請求項10の発明によれば、接続導体が露
出しているため、接続導体の幅をトリミングしたり、接
続導体の位置や幅を変化させることで共振器間の結合量
を容易に調整できるという効果がある。さらに、短絡部
を共有するので、フィルタを小形化できる効果がある。
【0064】請求項11の発明によれば、接続導体が露
出しているため、接続導体の幅をトリミングしたり、接
続導体の位置や幅を変化させることで共振器間の結合量
を容易に調整できるという効果がある。さらに、誘電体
基板を円筒形に形成したので、フィルタを小形化できる
効果がある。
【0065】請求項12の発明によれば、ストリップ線
路フィルタにおいて、誘電体基板に結合量調整用の溝を
機械加工等により設けることが不要になり、さらに、接
続導体も不要にできる。また、薄膜に誘電体損の小さい
材質を用いることで、伝送損失を抑えることができる効
果がある。
【0066】請求項13の発明によれば、マイクロスト
リップ線路フィルタにおいて、誘電体基板に結合量調整
用の溝を機械加工等により設けることが不要になり、さ
らに、接続導体も不要にできる。また、薄膜に誘電体損
の小さい材質を用いることで、伝送損失を抑えることが
できる効果がある。
【0067】請求項14の発明によれば、誘電体基板を
円筒形に形成したマイクロストリップ線路フィルタにお
いて、誘電体基板に結合量調整用の溝を機械加工等によ
り設けることが不要になり、さらに、接続導体も不要に
できる。また、薄膜に誘電体損の小さい材質を用いるこ
とで、伝送損失を抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す概略構成図である。
【図2】この発明の実施例2を示す概略構成図である。
【図3】この発明の実施例3を示す概略構成図である。
【図4】この発明の実施例4を示す概略構成図である。
【図5】この発明の実施例5を示す概略構成図である。
【図6】この発明の実施例6を示す概略構成図である。
【図7】この発明の実施例7を示す概略構成図である。
【図8】この発明の実施例8を示す概略構成図である。
【図9】この発明の実施例9を示す概略構成図である。
【図10】この発明の実施例10を示す概略構成図であ
る。
【図11】この発明の実施例11を示す概略構成図であ
る。
【図12】この発明の実施例12を示す概略構成図であ
る。
【図13】この発明の実施例13を示す概略構成図であ
る。
【図14】この発明の実施例14を示す概略構成図であ
る。
【図15】この発明の実施例15を示す概略構成図であ
る。
【図16】従来のストリップ線路フィルタを示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1a,1b 誘電体基板 2a〜4a,2b〜4b 内導体 5a,5b 外導体 6〜8 ストリップ線路の共振器 9a,9b 溝 10,11 入出力線路 12a,12b 接続導体 13a〜15a,13b〜15b 短絡部 16〜18 共振器 20a,20b 誘電体薄膜 21a,21b 内導体 22,23 共振器 200a〜700a,200b〜700b 内導体 200〜700 共振器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体
    基板のそれぞれ一方の面に形成された外導体と、上記誘
    電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に相互に略平
    行に形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を
    形成する複数の内導体とを備え、上記外導体、誘電体基
    板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられてなる
    ストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のうち、
    隣接する内導体を、上記短絡部から所定距離だけ離れた
    同じ位置で相互に接続する接続導体を設けたことを特徴
    とするストリップ線路フィルタ。
  2. 【請求項2】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体
    基板のそれぞれ一方の面に形成された外導体と、上記誘
    電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に相互に略平
    行に形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を
    形成する複数の内導体とを備え、上記外導体、誘電体基
    板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられてなる
    ストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のうち、
    隣接する内導体を、上記短絡部からそれぞれ異なる所定
    距離だけ離れた位置で相互に接続する接続導体を設けた
    ことを特徴とするストリップ線路フィルタ。
  3. 【請求項3】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体
    基板のそれぞれ一方の面に形成された外導体と、上記誘
    電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に相互に略平
    行に形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を
    形成する複数の内導体とを備え、上記外導体、誘電体基
    板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられてなる
    ストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のうち、
    隣接する内導体を、上記短絡部からそれぞれ所定距離だ
    け離れた位置で相互に接続する接続導体を設け、さらに
    上記接続導体が、接続導体上に短絡部を持つ内導体を有
    することを特徴とするストリップ線路フィルタ。
  4. 【請求項4】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体
    基板のそれぞれ一方の面に形成された外導体と、上記誘
    電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に相互に略平
    行に形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を
    形成する複数の内導体とを備え、上記外導体、誘電体基
    板、内導体、誘電体基板、外導体の順で重ねられてなる
    ストリップ線路フィルタにおいて、上記内導体のうち、
    隣接する内導体を、上記短絡部からそれぞれ所定距離だ
    け離れた位置で相互に接続する所定の形状の接続導体を
    設けたことを特徴とするストリップ線路フィルタ。
  5. 【請求項5】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体
    基板のそれぞれ一方の面に形成された外導体と、上記誘
    電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に一端を共通
    として放射状に形成され、上記一端が上記外導体に接続
    されて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記外
    導体、誘電体基板、内導体、誘電体基板、外導体の順で
    重ねられて形成され、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の接続導体が設けたことを特徴とするストリップ線路
    フィルタ。
  6. 【請求項6】 誘電体基板と、上記誘電体基板の一方の
    面に形成された外導体と、上記誘電体基板の他方の面に
    形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を形成
    する複数の内導体とを備え、上記誘電体基板と内導体と
    外導体を含んでマイクロストリップ線路の共振器が形成
    され、上記内導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡
    部から所定距離だけ離れた同じ位置で相互に接続する接
    続導体を設けたことを特徴とするマイクロストリップ線
    路フィルタ。
  7. 【請求項7】 誘電体基板と、上記誘電体基板の一方の
    面に形成された外導体と、上記誘電体基板の他方の面に
    形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を形成
    する複数の内導体とを備え、上記誘電体基板と内導体と
    外導体を含んでマイクロストリップ線路の共振器が形成
    され、上記内導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡
    部からそれぞれ異なる所定距離だけ離れた位置で相互に
    接続する接続導体を設けたことを特徴とするマイクロス
    トリップ線路フィルタ。
  8. 【請求項8】 誘電体基板と、上記誘電体基板の一方の
    面に形成された外導体と、上記誘電体基板の他方の面に
    形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を形成
    する複数の内導体とを備え、上記誘電体基板と内導体と
    外導体を含んでマイクロストリップ線路の共振器が形成
    され、上記内導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡
    部からそれぞれ所定距離だけ離れた位置で相互に接続す
    る接続導体を設け、さらに上記接続導体が、接続導体上
    に短絡部を持つ内導体を有することを特徴とするマイク
    ロストリップ線路フィルタ。
  9. 【請求項9】 誘電体基板と、上記誘電体基板の一方の
    面に形成された外導体と、上記誘電体基板の他方の面に
    形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を形成
    する複数の内導体とを備え、上記誘電体基板と内導体と
    外導体を含んでマイクロストリップ線路の共振器が形成
    され、上記内導体のうち、隣接する内導体を、上記短絡
    部からそれぞれ所定距離だけ離れた位置で相互に接続す
    る所定の形状の接続導体を設けたことを特徴とするマイ
    クロストリップ線路フィルタ。
  10. 【請求項10】 誘電体基板と、上記誘電体基板の一方
    の面に形成された外導体と、上記誘電体基板の他方の面
    に一端を共通として放射状に形成され、上記一端が上記
    外導体に接続されて短絡部を形成する複数の内導体とを
    備え、上記誘電体基板と内導体と外導体を含んでマイク
    ロストリップ線路の共振器が形成され、請求項6〜9の
    いずれか1項に記載の接続導体が設けられたことを特徴
    とするマイクロストリップ線路フィルタ。
  11. 【請求項11】 円筒形に形成した誘電体基板と、上記
    誘電体基板の一方の面に形成された外導体と、上記誘電
    体基板の他方の面に相互に略平行に形成され、一端が上
    記外導体に接続されて短絡部を形成する複数の内導体と
    を備え、上記誘電体基板と内導体と外導体を含んでマイ
    クロストリップ線路の共振器が形成され、請求項6〜9
    のいずれか1項に記載の接続導体が設けられたことを特
    徴とするマイクロストリップ線路フィルタ。
  12. 【請求項12】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電
    体基板のそれぞれ一方の面の側に設けられた外導体と、
    上記誘電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に、上
    記誘電体基板と異なる誘電率の誘電体層を介して形成さ
    れ、一端が上記外導体に接続されて短絡部を形成する複
    数の内導体とを備え、上記外導体、誘電体基板、内導
    体、誘電体基板、外導体の順で重ねられてなることを特
    徴とするストリップ線路フィルタ。
  13. 【請求項13】 誘電体基板と、上記誘電体基板の一方
    の面の側に設けられた外導体と、上記誘電体基板の他方
    の面に、上記誘電体基板と異なる誘電率の誘電体層を介
    して形成され、一端が上記外導体に接続されて短絡部を
    形成する複数の内導体とを備え、上記誘電体基板と内導
    体と外導体を含んでマイクロストリップ線路の共振器が
    形成されたことを特徴とするマイクロストリップ線路フ
    ィルタ。
  14. 【請求項14】 円筒形に形成した誘電体基板と、上記
    誘電体基板の一方の面の側に設けられた外導体と、上記
    誘電体基板の他方の面に、上記誘電体基板と異なる誘電
    率の誘電体層を介して形成され、一端が上記外導体に接
    続されて短絡部を形成する複数の内導体とを備え、上記
    誘電体基板と内導体と外導体を含んでマイクロストリッ
    プ線路の共振器が形成されたことを特徴とするマイクロ
    ストリップ線路フィルタ。
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