JP6129504B2 - 制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載され、エンジン回転を伝達することによりオルタネータその他の補機を駆動するシステムの制御に関する。
一般に自動車では、内燃機関のクランクシャフトから回転駆動力の伝達を受ける発電機であるオルタネータによって発電を行い、その発電した電力をバッテリに充電するとともに、電子制御装置(Electronic Control Unit)、照明灯、エアコンディショナのコンプレッサやラジエータを空冷するファンのモータ、ヒータ、デフォッガ、オーディオ機器、カーナビゲーションシステムといった種々の電気負荷(電装系)に供給している。
そして従来、上記電気負荷のうち、エアコンディショナを稼働させる際に内燃機関に掛かる負荷が大きくなることを見越して、種々の対策が講じられてきた。その一例として、エアコンディショナのスイッチがONとされてもすぐには内燃機関のクランクシャフトから回転駆動力の伝達を受けて回転する冷媒圧縮用のコンプレッサを稼働させず、燃料噴射量及び吸気量を増量させて回転数を上げておき、しかる後にコンプレッサを作動させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また他にも、エアコンディショナを稼働させる際に予めコンプレッサ冷却用のファンを作動させておき車両内の空気による熱風を移動させ、コンプレッサ作動時にはファンが外気を好適にコンプレッサに送風するという技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、内燃機関がある回転域に有る場合、エアコンディショナをONとしたとき、冷媒冷却用ファンがONとなることによるオルタネータの負荷が掛かり始めるタイミングと、コンプレッサがONとなることによって内燃機関の負荷が掛かり始めるタイミングとではそれぞれ回転数が一時的に落ち込み、車両の揺れすなわち振動を招来してしまう場合がある。冷媒冷却用ファンがONとなるタイミングと、コンプレッサがONとなるタイミングとが重複することで内燃機関に掛かる負荷が一時的に大きくなりすぎる場合はもとより、これらの揺れが重複すると、車両の振動がドライバに違和感を与えてしまうまで顕著となる。
またエアコンディショナをONとしている間は、冷媒冷却用ファンの寿命を延ばすという目的、並びに消費電力を抑え燃費を向上させるという目的を満たすために冷媒冷却用ファンの駆動時間を短く抑えるべく、冷房性能満たされる状態にあるときは冷媒冷却用ファンはOFFとなる。その結果、エアコンディショナの作動中は頻繁に冷媒冷却用ファンのON/OFFが繰り返される。そうなると、エアコンディショナがONとなる結果起こる上述の振動がそのまま継続されたり、エアコンディショナをONとした後車両の挙動が安定しない間は冷媒冷却用ファンのON/OFFがドライバに違和感を与え得る車両振動を招来してしまったりする場合がある。
特許第2505696号公報 特開2002−307938号公報
本発明は、このような不具合に着目したものであり、エアコンディショナ稼働中に起こる車体の振動を低減することでドライバビリティを有効に向上させることを所期の目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る制御装置は、車両に搭載された内燃機関のクランクシャフトから回転駆動力の伝達を受けて回転する冷媒圧縮用のコンプレッサ、及び、クランクシャフトから回転駆動力の伝達を受けた発電機が発電する電力を用いて回転する冷媒冷却用のファンを備えるエアコンディショナの制御を司るものであって、前記エアコンディショナを稼働させる際、前記ファンの起動と、前記コンプレッサと前記クランクシャフトとの間に介在し回転駆動力を前記コンプレッサに伝えるためのクラッチの接続とを時間差を設けて行うとともに前記エアコンディショナの稼働中に冷房性能を満たしているときは前記ファンの回転を停止し、冷房性能を満たさなくなったときにはその停止したファンの回転を再開するようにし、前記エアコンディショナを稼働させる際のファンの起動及び前記クラッチの接続がなされた状態で、その時点から車両挙動が安定するまでの所定のマスク時間の間、冷房性能が満たされていても前記ファンの回転の停止及び再開を禁止し、前記マスク時間が経過した後は前記ファンの回転の停止及び再開を許可することを特徴とする。
このようなものであれば、冷媒冷却用ファンがONとなることによるオルタネータの負荷が掛かり始めるタイミングと、コンプレッサがONとなることによる負荷が掛かり始めるタイミングとが重複することを回避することで、内燃機関への過度な負荷を回避できる。またエアコンディショナの稼働後、車両挙動が安定するまでの間はファンの回転を禁止しないようにして、ファンのON/OFFに起因して起こる振動も有効に回避することで、ドライバへ違和感与えることを有効に回避できる。その結果、ドライバはエアコンディショナ稼働時に違和感を覚えることがなくなる。換言すれば本発明によれば、冷媒冷却用のファンの耐久性を確保しつつドライバビリティを有効に向上させることができる。
本発明によれば、冷媒冷却用のファンの耐久性を確保しつつドライバビリティを有効に向上させることができる制御装置を提供することができる。
本発明の一実施形態における内燃機関の構成を示す図。 同実施形態におけるエアコンディショナの構成を示す図。 同実施形態におけるマグネットクラッチ及びファンモータへの通電回路及び制御装置を示す回路図。 同実施形態におけるマグネットクラッチ及びコンデンサファンモータの制御例を示すタイミング図。 同実施形態におけるマスク時間と運転状態との相関を模式的に示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。内燃機関は、例えば火花点火式ガソリンエンジンであり、ピストン13が往復動可能に挿嵌された複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。前記ピストンの往復動はコンロッド14を介してクランクシャフト15の回転運動へと変換される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
図2に、車両の室内の空調を行うエアコンディショナ5の構成を示す。エアコンディショナ5は、冷媒を圧縮するコンプレッサ51と、圧縮された冷媒を放熱させて液化させるコンデンサ52と、コンデンサ52を強制的に空冷するためのコンデンサファン53と、液化しなかった気体の冷媒を液化した冷媒から分離するレシーバ54と、液化した冷媒を噴出させるエキスパンションバルブ55と、噴出して気化した冷媒を受け入れ室内の空気と熱交換させるエバポレータ56と、冷媒から冷熱を得た(冷媒に熱を奪われた)空気を室内に送り込むブロワファン57とを要素とし、コンプレッサ51、コンデンサ52、レシーバ54、エキスパンションバルブ55及びエバポレータ56をループする冷媒流路によって接続しているものである。
コンプレッサ51は、内燃機関のクランクシャフト15から駆動力の伝達を受けて回転する。クランクシャフト15とコンプレッサ51との間には、両者の接続を断接切換可能なマグネットクラッチ58が介在する。
コンデンサ52は、車両のエンジンルームにおける走行風が当たる部位に配置しており、コンデンサファン53を回転させているか否かにかかわらず、車両の走行中にエンジンルームに吹き込む走行風により冷却される。コンデンサ52の背後には、内燃機関の冷却水を放熱させるラジエータ7が控えている。ラジエータ7もまた、走行風により冷却される。
コンデンサファン53は、ラジエータ7を強制的に空冷するためのラジエータファンを兼ねている。コンデンサファン53は、ラジエータ7の背後に位置しており、前方から空気を吸引して後方に吐出することで、コンデンサ52及びラジエータ7をともに冷却する。
図3に、マグネットクラッチ58、コンデンサファン53を駆動するファンモータ531、及びブロワファン57を駆動するファンモータ571に通電する電気回路6を示す。電源となるのは、車載のバッテリ61、及び/または、内燃機関のクランクシャフト15から駆動力の伝達を受けて回転し発電するオルタネータ62である。回路6上のリレースイッチ63がONになると、マグネットクラッチ58に通電されてこれが締結し、コンプレッサ51が回転して冷媒を圧縮する作動状態となる。リレースイッチ64がONになると、ファンモータ531に通電されてコンデンサファン53が回転する作動状態となる。並びに、リレースイッチ65がONになると、ファンモータ571に通電されてブロワファン57が回転する作動状態となる。
また、車両のヘッドランプ8についても同様であり、リレースイッチ66がONになると、ヘッドランプ8に通電されてこれが点灯する。
本実施形態の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフト15の回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号(N信号)b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、エアコンディショナ5のコンデンサ52から流出する冷媒の圧力を検出する冷媒圧センサから出力される冷媒圧信号f、エバポレータ56(または、エバポレータ56近傍の空気)の温度を検出するセンサから出力されるエバポレータ温信号g、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号(G信号)h、エアコンディショナ5を稼働させることを望む運転者が操作する操作スイッチから出力される信号q、ヘッドランプ8を点灯させることを望む運転者が操作する操作スイッチから出力される信号r等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、リレースイッチ63に対してON(通電)信号l、リレースイッチ64に対してON信号m、リレースイッチ65に対してON信号n、リレースイッチ66に対してON信号o等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、h、q、rを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミングといった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。ECU0は、各種制御信号i、j、k、l、m、n、oを出力インタフェースを介して印加する。
しかして本実施形態に係る制御装置たるECU0は、前記エアコンディショナ5を稼働させる際、前記ファンの起動つまりコンデンサファン53の作動と、コンプレッサ51と前記クランクシャフト15との間に介在し回転駆動力を前記コンプレッサに伝えるためのマグネットクラッチ58の接続とを時間差を設けて行う。
図4は本実施形態における、エアコンディショナ5作動時における電子スロットルバルブ32による吸気量の補正と、マグネットクラッチ58、ファンモータ531の作動との関係を示したタイムチャートである。まずドライバの操作やエアコンディショナ5に対し予め設定された設定温度を保持すべく、エアコンディショナ5による冷房がONとなると、エアコンディショナ5による負荷を見越した負荷補正量DSETと、一時的な負荷を見越した図示しない負荷見込み補正量とがそれぞれ加味され、吸気量が所定量増加する。その後負荷補正量DSETは増加したまま推移する。そして所定時間経過後に、ファンモータ531がONとなる。そして所定時間経過した後、マグネットクラッチ58の作動に先立ち、再び負荷補正量DSETがさらに増大する。その後負荷補正量DSETは増加したまま推移する。
そして所定時間経過後、次はマグネットクラッチ58がONとなる。本実施形態ではコンデンサファン53の作動を実行した後、内燃機関の回転数が落ち込むことに起因する振動に係る車両の最初の動きからの反動が起きている間にマグネットクラッチ58の接続を実行する。より具体的には、前記反動が起きている間のうち、ファンモータ531の作動を実行したことにより内燃機関の回転数が落ち込むことに起因する振動に係る車両の最初の動きからの反動を、マグネットクラッチ58の接続を実行することで起こる内燃機関の回転数の落ち込みに起因する振動によって起こる車両の動きにより相殺する。つまり同図で示す、ファンモータ531がONとなってからのマグネットクラッチ58がONとなるタイミングが、内燃機関の回転数が落ち込むことに起因する振動に係る車両の最初の動きからの反動が起きている間のタイミングであり、且つ、前記反動を相殺し得るタイミングとなっている。
なお本実施形態では吸気量の補正と併せて燃料噴射量の補正も行なわれているが、当該補正は吸気量の補正に応じる通常のものであるため、詳細な記載を省略する。
そして本実施形態では、前記エアコンディショナ5の稼働開始後十分に時間が経過して車両挙動が安定し、且つエアコンディショナ5の稼働中に冷房性能を満たしているときは前記コンデンサファン53の回転を停止、すなわちファンモータ531への通電を停止する制御を行っている。なおファンモータ531への通電を停止している間は負荷補正量DSETも一定量低減される。
ここで、冷房性能が満たされているか否かはECU0に入力されるエバポレータ56の温度及び冷媒圧、具体的には冷媒圧センサから出力される冷媒圧信号f、及びエバポレータ56(または、エバポレータ56近傍の空気)の温度を検出するセンサから出力されるエバポレータ温信号gにより判断される。ファンモータ531への通電を制御する指標の一例としては、冷媒圧及びエバポレータ56の温度が要求されている値に比べて高いときはファンモータ531へ通電し、冷媒圧及びエバポレータ温度が要求された値に比べて低い状態ではファンモータ531への通電を停止するという態様が挙げられる。
そして本実施形態に係るECU0は、エアコンディショナ5を稼働させる際のコンプレッサファン53の起動及び前記マグネットクラッチ58の接続がなされた後、車両挙動が安定するまでの間であるマスク時間Mの期間中においては、前記ファンモータ531への通電を停止する制御を禁止する、換言すればファンモータ531への通電を維持することを特徴としている。
つまり、エアコンディショナ稼働後、運転状態によっては内燃機関の回転が不安定であったり車体の振動が発生したりし易いという、車両挙動が安定していない期間が存在することが知られている。本実施形態では斯かる期間に相当する時間或いは斯かる期間よりも長い時間を、マスク時間Mとして設定している。
図5は運転状態とマスク時間Mとの関係を模式的に示している。同図に示す様に要求負荷の指標の一つである吸気管圧力Qが高く且つ回転数Neが高いときにはマスク時間Mは設定せず、吸気感圧力Q及び回転数Neが所定値よりも低い場合にマスク時間Mを設けるようにしている。本実施形態では同図のようにマスク時間Mを設ける一例として、吸気管圧力Q及び回転数Neの値に応じて、例えば期間の長い順から3段階のマスク時間M3、M2、M1を設定している。但し、これらマスク時間Mを設定する態様は同図の態様に限られない、例えば吸気管圧力Q及び回転数Neに応じてマスク時間Mの長さを無段階に設定したり、これらQ、Neの値に応じたマスク時間Mの長さを予めマップの形で記憶させておき、運転状態に応じて適宜マップから読み出すという態様としたりしても良い。また要求負荷の指標は吸気感圧力Qに限られず、アクセルペダルの踏込み量やスロットルバルブ32の開度等、適宜の指標を適用し得る。
そして図4に示すように、マスク時間Mが適用されている状態で同図で波線に示す如くファンモータ531への通電を停止した場合、詳細にはファンモータ531のON/OFFを繰り返した場合には、マスク期間M中は安定しない車両挙動に起因して車両の振動が、例えば同図に波線で示すように大きくなり、ドライバに違和感を与え、ドライバビィリティを損ねてしまう。
しかし本実施形態では当該マスク時間M中には実線にて示すとおり、冷房性能が満たされていても同図に破線で示す様なファンモータ531への通電が停止されることがなく、ファンモータ531への通電が維持される。これにより、車両の振動が実線で示される通り大きくなることが無く、ドライバが違和感を覚えることがない。
以上のように、本実施形態に係る制御装置たるECU0は、冷媒冷却用ファンであるコンプレッサファン53がONとなることによる発電機たるオルタネータ62の負荷が掛かり始めるタイミングと、コンプレッサ51がONとなることによる負荷が掛かり始めるタイミングとが重複することを回避することで、内燃機関への過度な負荷を回避している。またエアコンディショナ5の稼働後、車両挙動が安定するまでの間をカバーしているマスク時間Mの期間中はコンプレッサファン53の回転を禁止しないようにして、コンプレッサファン53のON/OFFに起因して起こる振動も有効に回避することで、ドライバへ違和感与えることを有効に回避できる。その結果、ドライバはエアコンディショナ5稼働時に違和感を覚えることがなくなる。換言すれば本発明によれば、ファンモータ531の寿命を長期間維持しながらも、ドライバビリティを有効に向上せしめている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態ではファンの起動をクラッチの接続よりも先に行ったが、勿論クラッチの接続を先に行っても良い。また上記実施形態では一方たるファンの起動による車両の最初の動きからの反動が起きている期間内で他方たるクラッチの接続を実行したが、前記反動をクラッチの接続に係る動きで相殺できるタイミングであれば、前記反動が起こっている期間を外したタイミングで他方を実行しても良い。さらに上記実施形態では実行吸気量を電子スロットルバルブにより制御する態様を開示したが、勿論、アイドルスピードコントロールバルブにより制御する態様としてもよい。また内燃機関や電装系の具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
本発明は車両に搭載され、エンジン回転を伝達することによりオルタネータその他の補機を駆動するシステムとして利用することができる。
0…制御装置(ECU)
15…クランクシャフト
5…エアコンディショナ
51…コンプレッサ
53…冷媒冷却用のファン(コンデンサファン)
531…ファンモータ
58…マグネットクラッチ
62…発電機(オルタネータ)
M…マスク時間

Claims (1)

  1. 車両に搭載された内燃機関のクランクシャフトから回転駆動力の伝達を受けて回転する冷媒圧縮用のコンプレッサ、及び、クランクシャフトから回転駆動力の伝達を受けた発電機が発電する電力を用いて回転する冷媒冷却用のファンを備えるエアコンディショナの制御を司るものであって、
    前記エアコンディショナを稼働させる際、前記ファンの起動と、前記コンプレッサと前記クランクシャフトとの間に介在し回転駆動力を前記コンプレッサに伝えるためのクラッチの接続とを時間差を設けて行うとともに
    前記エアコンディショナの稼働中に冷房性能を満たしているときは前記ファンの回転を停止し、冷房性能を満たさなくなったときにはその停止したファンの回転を再開するようにし、
    前記エアコンディショナを稼働させる際のファンの起動及び前記クラッチの接続がなされた状態で、その時点から車両挙動が安定するまでの所定のマスク時間の間、冷房性能が満たされていても前記ファンの回転の停止及び再開を禁止し、前記マスク時間が経過した後は前記ファンの回転の停止及び再開を許可することを特徴とする制御装置。
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