JP2020019397A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の燃費を向上できる制御装置を提供することを目的とする。【解決手段】エンジンルーム内へ空気を取り込むフロントグリルを開閉可能なシャッタと、前記エンジンルーム又はその近傍に設けられた蓄冷器を含む冷凍サイクルと、を備えた車両に適用され、前記蓄冷器を用いた蓄冷冷房を実施するかを判定する実施判定部S10と、前記蓄冷器の周辺温度又はそれに相関する情報を温度パラメータとして取得する取得部S20と、前記蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、前記温度パラメータに基づいて前記シャッタの開閉を制御する制御部S18,S26,S32,S34と、を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジンを制御する制御装置に関する。
車両のエンジンにより駆動する補機としては、冷凍サイクル中の冷媒を圧縮して吐出する圧縮機が挙げられる。特許文献1には、冷凍サイクル内に蓄冷器が設けられ、惰性走行中や車両停止中やなどのエンジン停止中において、車室内へ送風される空気を、蓄冷器に蓄えられた蓄冷を用いて冷却する、いわゆる蓄冷冷房を実施するシステムが開示されている。
特許文献1に記載の技術では、エンジン停止中において、蓄冷冷房を実施する際に、惰性走行と車両停止との継続期間の違いに基づき、圧縮機の駆動停止条件をそれぞれ設定する。具体的には、短期間の惰性走行中の場合、蓄冷器により冷却された空気の温度が第1温度以下の間は圧縮機を停止するように制御し、長期間の車両停止中の場合、蓄冷器により冷却された空気の温度が第1温度よりも高い第2温度以下の間は圧縮機を停止するように制御する。これによれば、短期間の惰性走行中に車内の温度が上昇することを抑制しつつ、長期間の車両停止中に亘って圧縮機を停止することができ、車内の快適性を維持しつつ、車両の燃費を向上させることができる。
特開2016−203927号公報
蓄冷冷房に用いる空気を車両のフロントグリルからエンジンルーム内へ取り込む開口部に、グリルシャッタやラジエータシャッタ等のシャッタが設けられていることがある。蓄冷器はエンジンルーム又はその近傍に設けられるため、シャッタが閉ざされていると、エンジンの駆動によりエンジンルーム内の温度が上昇する。これにより、蓄冷冷房を実施する際において蓄冷器の蓄冷速度が減少するとともに、蓄冷器の放冷速度が上昇し、蓄冷冷房における効率が低下する。この結果、蓄冷器に蓄冷を十分に蓄えることができず、車両の燃費を向上させることができない。シャッタの開閉を適切に制御して、車両の燃費を向上できる技術が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両の燃費を向上できる制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンルーム内へ空気を取り込むフロントグリルを開閉可能なシャッタと、前記エンジンルーム又はその近傍に設けられた蓄冷器を含む冷凍サイクルと、を備えた車両に適用され、前記蓄冷器を用いた蓄冷冷房を実施するかを判定する実施判定部と、前記蓄冷器の周辺温度又はそれに相関する情報を温度パラメータとして取得する取得部と、前記蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、前記温度パラメータに基づいて前記シャッタの開閉を制御する制御部と、を備える。
蓄冷冷房を実施する際にシャッタが閉ざされていると、エンジンの駆動によりエンジンルーム内の温度が上昇する。これにより、蓄冷冷房を実施する際において蓄冷器の蓄冷速度が減少するとともに、蓄冷器の放冷速度が上昇し、蓄冷冷房における効率が低下する。また、該効率は、蓄冷器の周囲温度に依存して変化すると考えられる。該効率が低下すると、蓄冷器に蓄冷を十分に蓄えることができず、車両の燃費を向上させることができない。
本発明の制御装置では、蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、蓄冷器の周辺温度又はそれに相関する情報を温度パラメータとして取得し、この温度パラメータに基づいてシャッタの開閉を制御する。これにより、蓄冷冷房における効率が上昇するようにシャッタを開閉することができる。この結果、車両の燃費を向上させることができる。
エンジン制御システムの概略を示す構成図。 エンジンの全体構成図。 第1実施形態における車両のフロントグリル周辺の概略構成を示す断面図。 シャッタ制御処理を示すフローチャート。 グリルシャッタの開度と冷却水温との関係を示す図。 グリルシャッタの開度と外気温との関係を示す図。 グリルシャッタの開度と車速との関係を示す図。 第2実施形態における車両のフロントグリル周辺の概略構成を示す断面図。 第3実施形態における車両のフロントグリル周辺の概略構成を示す断面図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の制御装置が適用される車両100のエンジン制御システムについて、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、車両100は、内燃機関としてのエンジン10と、制御装置としてのECU40とを備えている。
エンジン10は、車両100に搭載される筒内噴射式の4サイクルガソリンエンジンである。具体的には、エンジン10は、4つの気筒を備える4気筒エンジンである。車両100に搭載されたエンジン10の各気筒には、エンジン10の燃焼室61(図2参照)に燃料を供給するための燃料噴射弁11が備えられている。
燃料の燃焼によって発生するエネルギは、エンジン10のクランク軸13の回転動力として取り出される。この回転動力は、変速装置14を介して車両100の図示しない駆動輪へと伝達される。
クランク軸13には、スタータ20が接続されている。スタータ20は、図示しないイグニッションスイッチのオンによりバッテリ21から電力供給されて始動し、エンジン10を始動させるべくクランク軸13に初期回転を付与する。
オルタネータ22は、クランク軸13の回転エネルギにより駆動して発電する発電機である。つまり、オルタネータ22は、エンジン10の回転エネルギを電気エネルギとして回収する回収装置である。オルタネータ22の駆動軸23に機械的に連結されたプーリ24は、ベルト15及びクランクプーリ16を介してクランク軸13と機械的に連結されている。オルタネータ22は、オルタネータ22のロータコイルに流す励磁電流を調節することで、発電量を調節可能である。バッテリ21は、オルタネータ22により発電された電力を蓄える蓄電池である。オルタネータ22とバッテリ21とによって、蓄電システム29が構成されている。ECU40は、バッテリ21からバッテリ21の蓄電量Qeを取得し、この蓄電量Qeが適正範囲となるように、オルタネータ22による発電量を制御する。
車両100には、車室内を冷却する冷却システムが搭載されている。この冷却システムは、冷凍サイクル39に冷媒を循環させるべく冷媒を吸入・吐出する圧縮機30や、冷媒経路31a内に設けられたコンデンサ31、レシーバ32、膨張弁33、及び蒸発器34等を備えて構成されている。
圧縮機30は、クランク軸13の回転エネルギにより駆動され、圧縮機30に備えられた電磁駆動式のコントロールバルブ(CV)30aの通電操作によって、冷媒の吐出容量を連続的に可変設定可能な可変容量型圧縮機である。圧縮機30の駆動軸37に機械的に連結されたプーリ38は、ベルト15及びクランクプーリ16を介してクランク軸13と機械的に連結されている。このクランク軸13の回転動力が圧縮機30に伝達される状況下において、CV30aへの通電操作により上記吐出容量が調節される。なお、圧縮機30では、上記吐出容量が0より大きくなる状態を圧縮機30が駆動される状態とし、上記吐出容量が0となる状態を圧縮機30が停止される状態とする。
コンデンサ31は、DCモータ等によって回転駆動される図示しないファンから送風される空気(外気)と、圧縮機30から吐出供給される冷媒との熱交換が行われる部材である。レシーバ32は、コンデンサ31より流入した冷媒を気液分離して且つ分離された液冷媒を一時的に貯蔵し、液冷媒のみを下流側に供給するために設けられるものである。レシーバ32に貯蔵された液冷媒は、膨張弁33によって急激に膨張され霧状とされる。霧状とされた冷媒は、車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器34に供給される。
蒸発器34では、DCモータ等によって回転駆動されるファン(エバファン)35から送風された空気と、上記霧状とされた冷媒とが熱交換することで、冷媒の一部又は全部が気化する。これにより、エバファン35から送風された空気が冷却され、冷却された空気が車室内へと送風されることで車室内を冷房することが可能となる。なお、蒸発器34の出口直近には、冷媒温度を検出する冷媒温度センサ34aが設けられている。また、蒸発器34から流出した冷媒は、圧縮機30の吸入口に吸入される。
本実施形態の冷凍サイクル39では、蒸発器34に蓄冷器36が取り付けられている。蓄冷器36は、冷媒の熱を蓄えるパラフィン等の蓄冷剤を封入して構成される。例えばアイドル運転時に所定の停止条件が成立するとエンジン10を自動停止させるいわゆるアイドル停止制御では、エンジン10の自動停止により圧縮機30も自動停止する。蓄冷器36が取り付けられていると、圧縮機30が停止された状況下、エバファン35から送風された空気と蓄冷器36とが熱交換することにより、上記送風された空気が冷却され、冷却された空気が車室へと送られることで車室内を冷房する、いわゆる蓄冷冷却が可能となる。蓄冷器36への蓄冷は、例えば所定の冷房要求量に対して圧縮機30を余剰運転させることで行われる。つまり、圧縮機30は、エンジン10の回転エネルギを熱エネルギとして回収する回収装置である。
ECU40には、車両乗員により操作されるA/Cスイッチの操作信号であって、車室内を冷房すべく圧縮機30を駆動させる信号や、車両乗員により操作される目標温度設定スイッチの操作信号であって、車室内の目標温度を設定する信号、車室内温度を検出する車室内温度センサ及び冷媒温度センサ34a等の検出信号が入力される。ECU40は、これら入力に応じてROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エバファン35や、CV30a等の各種機器を操作する。そして、これら各種機器を操作することで、圧縮機30の駆動制御や車室内の冷房制御等を行う。
圧縮機30の駆動制御では、圧縮機30のCV30aに流す通電量を調整することで、蓄冷器36の蓄冷量Qcを調整可能である。ECU40は、冷房要求量に対して圧縮機30を余剰運転させた余剰運転量に基づいて蓄冷器36の蓄冷量Qcを算出する。ECU40は、この蓄冷量Qcが適正範囲となるように、CV30aの通電量を制御する。
次にエンジン10の構造について説明する。図2に、エンジン10の全体構成を示す。なお、図2では、エンジン10が備える4つの気筒のうち、1つの気筒のみを図示し、他の気筒については図示を省略している。
図2に示すように、エンジン10において、吸気管51は、車両100のフロントグリル90(図3参照)に設けられたグリルシャッタ93を介して、車両100外部の空気を取り込む。吸気管51にはスロットルバルブ53が設けられている。ECU40は、モータ54によってスロットルバルブ53の開閉を制御する。吸気管51においてスロットルバルブ53の下流側にはサージタンク56が設けられ、サージタンク56には吸気マニホールド57が接続されている。
吸気ポート58には吸気バルブ63が設けられ、排気ポート59には排気バルブ64が設けられている。吸気バルブ63が開動作されると、吸気管51内の空気が吸気ポート58を介して燃焼室61に導入される。また、排気バルブ64が開動作されると、燃焼後の排ガスが排気ポート59を介して排気管52に排出される。吸気バルブ63及び排気バルブ64の開閉タイミングは、バルブ調整機構69によりそれぞれ可変制御される。ECU40は、バルブ調整機構69によって吸気バルブ63及び排気バルブ64の開閉タイミングを制御する。
エンジン10は、各気筒に燃料を噴射供給する電磁駆動式の燃料噴射弁11を備えている。燃料噴射弁11は、燃料配管66を介して燃料タンク67に接続されている。燃料タンク67には、燃料が充填されている。燃料タンク67内の燃料は、ポンプ68により汲み上げられることで各気筒の燃料噴射弁11に供給される。
エンジン10のシリンダヘッドには、各気筒ごとに点火プラグ71が取り付けられている。この点火プラグ71による火花放電によって燃焼室61内の混合気に対する着火が行われる。
また、エンジン10には、冷却水循環機構81が設けられている。冷却水循環機構81は、冷却水配管82と、ウォータポンプ83と、ラジエータ84とを備えていて、これらを含む冷却水循環経路に冷却水を所定の一方向(以下、冷却水通流方向 図中矢印参照)に通流させるように構成されている。
冷却水配管82の冷却水通流方向における上流側の端部は、エンジン10のエンジンブロックにおける冷却水出口に接続されている。また、冷却水配管82の冷却水通流方向における下流側の端部は、エンジンブロックにおける冷却水入口に接続されている。この冷却水配管82には、ウォータポンプ83が装着されている。ウォータポンプ83は、例えば電動ポンプであり、冷却水配管82及びラジエータ84内に冷却水を通流させる。ラジエータ84は、冷却水循環経路を通流する冷却水を冷却する。
排気管52には、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ72が設けられている。排気管52において酸素濃度センサ72の下流側には、排ガスを浄化する三元触媒等の触媒73が設けられている。
その他、エンジン10には、エンジン10の冷却水温Ywを検出する冷却水温センサ75、吸入空気量や吸気負圧Pmといったエンジン負荷を検出する負荷センサ76、エンジン10の所定クランク角毎に矩形状の信号を出力するクランク角度センサ77、エンジンルームRe(図3参照)内の温度(以下、内気温という)Yiを検出する内気温センサ78、及び吸気管51に流入する空気の温度(以下、外気温という)Yoを検出する外気温センサ79、などが設けられている。また、クランク角度センサ77の出力信号に基づいてエンジン回転速度Neが検出される。なお、本実施形態において、内気温Yiが「第1温度」に相当し、外気温Yoが「第2温度」に相当する。
図3に示すように、エンジン10は、車両100に設けられたエンジンルームReに搭載されている。エンジンルームRe内には、エンジン10の他、冷凍サイクル39を構成するコンデンサ31やエバファン35や蓄冷器36、及び冷却水循環機構81を構成するラジエータ84等が搭載されている。
車両100の前面には、エンジンルームRe内へ空気を取り込むフロントグリル90に開口部91が形成されている。本実施形態では、開口部91にバンパ92が搭載されており、このバンパ92にグリルシャッタ93が設けられている。
グリルシャッタ93は、車両100の走行状態や暖機状態等に応じてフロントグリル90を開閉するシャッタである。具体的には、グリルシャッタ93は、軸95周りに回転可能に支持された遮蔽板94を有する。グリルシャッタ93は、電動モータ96により遮蔽板94を軸95周りに回転させることで、開口部91を開閉する。
図1に戻り、ECU40は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。ECU40には、前述した各種センサなどから各々検出信号が入力される。なお、図1では前述したセンサの他、車速Vmを検出する車速センサ27を示している。ECU40は、上記入力に応じて、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、燃料噴射弁11による燃料噴射制御等、エンジン10の燃焼制御を実施するとともに、電動モータ96を用いてグリルシャッタ93を制御する等、車両100の各構成を制御する。
ところで、蓄冷器36はエンジンルームRe内に搭載されるため、グリルシャッタ93が閉ざされていると、エンジン10の駆動によりエンジンルームRe内の内気温Yiが上昇する。これにより、蓄冷冷房を実施する際において蓄冷器36の蓄冷速度が減少するとともに、蓄冷器36の放冷速度が上昇し、蓄冷冷房における効率が低下する。この結果、蓄冷器36に蓄冷量Qcを十分に蓄えることができず、車両100の燃費を向上させることができない。
本実施形態のECU40は、上記問題を解決するためにシャッタ制御処理を実施する。シャッタ制御処理では、蓄冷冷房を実施するかを判定し、蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、蓄冷器36の周辺温度又はそれに相関する情報を温度パラメータとして取得し、この温度パラメータに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御する。これにより、蓄冷冷房における効率が上昇するようにグリルシャッタ93を開閉することができる。この結果、車両100の燃費を向上させることができる。
図4に本実施形態のシャッタ制御処理のフローチャートを示す。この制御処理は、例えば車両100の動作中、ECU40により所定周期で繰り返し実行される。
シャッタ制御処理を開始すると、まずステップS10において、蓄冷冷房を実施するかを判定する。具体的には、車両乗員によりA/Cスイッチが操作されたかが判定されるとともに、蓄冷量Qcが、蓄冷下限値Qcdよりも大きいかを判定する。ここで、蓄冷下限値Qcdは、圧縮機30が停止された状況下で、一定期間に亘って冷却された空気が車室に送られることを確保するために定められた蓄冷量Qcの下限値である。車両乗員によりA/Cスイッチが操作され、かつ、蓄冷量Qcが蓄冷下限値Qcdよりも大きい場合、蓄冷冷房を実施すると判定する。一方、車両乗員によりA/Cスイッチが操作されていないか、または、蓄冷量Qcが蓄冷下限値Qcdよりも小さい場合、蓄冷冷房を実施しないと判定する。なお、本実施形態において、ステップS10の処理が「実施判定部」に相当する。
ステップS10で否定判定すると、シャッタ制御処理を終了する。一方、ステップS10で肯定判定すると、ステップS12において、冷却水温センサ75を用いて冷却水温Ywを取得する。
続くステップS14において、ステップS12で取得された冷却水温Ywを用いて、エンジン10の暖機を促進させるエンジン暖機中であるかを判定する。例えば、冷却水温Ywが基準水温Ykに達しているかを判定する。ここで、基準水温Ykは、エンジン10におけるエンジン活性温度に対応する温度である。冷却水温Ywが基準水温Ykに達していない場合、エンジン暖機中であると判定し、冷却水温Ywが基準水温Ykに達している場合、エンジン暖機中でないと判定する。なお、本実施形態において、ステップS14の処理が「暖機判定部」に相当する。
ステップS14で肯定判定すると、ステップS16において、暖機モードに設定する。暖機モードでは、例えば排気バルブ64の開弁タイミングを、エンジン10の運転状態に基づく開弁タイミングよりも遅開き状態とする。これにより、高温の排ガスが燃焼室61内に長期間に亘って留まり、エンジン10が早期暖機される。
更に、ステップS18において、グリルシャッタ93の開度Dpを閉側に制御し、シャッタ制御処理を終了する。ここで、閉側に制御とは、グリルシャッタ93の開度Dpが小さくなるように制御することを意味し、制御前においてグリルシャッタ93が閉状態である場合には、閉状態に維持することを含む。なお、図5に示すように、グリルシャッタ93の開度Dpは、ステップS10で取得された冷却水温Ywが低いほど小さくなるように設定される。これにより、内気温Yiの低下が抑制され、エンジン10を早期暖機することができる。この結果、車両100の燃費を向上させることができる。なお、本実施形態において、ステップS18の処理が「暖機閉制御」に相当する。
一方、ステップS14で否定判定すると、ステップS20において、内気温センサ78を用いて内気温Yiを取得するとともに、外気温センサ79を用いて外気温Yoを取得する。なお、本実施形態において、ステップS20の処理が「取得部」に相当する。
例えば、エンジン10の駆動により内気温Yiが上昇する。また、外気温Yoの上昇により内気温Yiが上昇する。内気温Yiが上昇すると、蓄冷器36の周辺温度が上昇し、蓄冷器36の蓄冷速度が減少するとともに、蓄冷器36の放冷速度が上昇する。つまり、内気温Yiや外気温Yoは、蓄冷器36の周辺温度に相関する情報、つまり温度パラメータであり、蓄冷冷房における効率に相関する。
続くステップS22において、ステップS20で取得された内気温Yi及び外気温Yoに基づいて、現在のグリルシャッタ93の開度Dpでは蓄冷冷房における効率が低下するかを判定する。ここで、現在のグリルシャッタ93の開度Dpとは、ステップS20で内気温Yi及び外気温Yoを取得した際のグリルシャッタ93の開度Dpである。
ステップS22では、例えば、内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも高いかを判定するとともに、外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも高いかを判定する。ここで、第1閾値温度Yth1と第2閾値温度Yth2とは、蓄冷器36において蓄冷量Qcを保持可能な上限温度に対応する温度であり、具体的には、蓄冷器36における蓄冷剤の凝固温度に基づいて定められている。内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きい場合、蓄冷冷房における効率が低下すると判定する。一方、内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも小さく、かつ外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも小さい場合、蓄冷冷房における効率が低下しないと判定する。
ステップS22で肯定判定すると、ステップS24において、空調モードに設定する。空調モードでは、例えば圧縮機30を余剰運転させる余剰運転量を、暖機モード等の他のモード時よりも増加させる。これにより、蓄冷器36への蓄冷が促進される。
更に、ステップS26において、グリルシャッタ93の開度Dpを開側に制御し、シャッタ制御処理を終了する。ここで、開側に制御とは、グリルシャッタ93の開度Dpが大きくなるように制御することを意味し、制御前においてグリルシャッタ93が全開状態である場合には、前開状態に維持することを含む。なお、図6に示すように、グリルシャッタ93の開度Dpは、ステップS20で取得された内気温Yi及び外気温Yoが高いほど大きくなるように設定される。これにより、内気温Yiの上昇が抑制され、蓄冷冷房における効率の低下が抑制される。この結果、車両100の燃費が向上される。なお、本実施形態において、ステップS26の処理が「蓄冷開制御」に相当する。
一方、ステップS22で否定判定すると、ステップS28において、車速センサ27を用いて車速Vmを取得する。
続くステップS30において、ステップS28で取得された車速Vmを用いて、車両100が高速状態であるかを判定する。例えば、車速Vmが閾値速度Vthよりも速いかを判定する。車速Vmが閾値速度Vthよりも速い場合、高速状態であると判定し、車速Vmが閾値速度Vthよりも遅い場合、低速状態であると判定する。なお、本実施形態において、ステップS30の処理が「速度判定部」に相当する。
ステップS30で肯定判定すると、ステップS32において、空力モードに設定する。空力モードでは、グリルシャッタ93の開度Dpを閉側に制御し、シャッタ制御処理を終了する。なお、図7に示すように、グリルシャッタ93の開度Dpは、ステップS28で取得された車速Vmが速いほど小さくなるように設定する。これにより、高速状態における車両100の空気抵抗が抑制され、車速Vmの低下が抑制される。なお、本実施形態において、ステップS32の処理が「速度閉制御」に相当する。
一方、ステップS30で否定判定すると、ステップS34において、通常モードに設定する。通常モードでは、グリルシャッタ93の開度Dpを開状態に制御し、シャッタ制御処理を終了する。通常モードでは、エンジン10の運転状態に基づいて、グリルシャッタ93の開度Dpが制御される。なお、本実施形態において、ステップS18,S26,S32,S24の各処理が「制御部」に相当する。
本実施形態のシャッタ制御処理では、図4に示すように、ステップS14の処理がステップS22の処理よりも先に実施される。つまり、ステップS14でエンジン暖機中であると判定された場合には、内気温Yiと第1閾値温度Yth1との大小関係、及び外気温Yoと第2閾値温度Yth2との大小関係に関わらず、ステップS18でグリルシャッタ93の開度Dpが閉側に制御される。
そのため、仮に内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きいと判定され、かつ、エンジン暖機中であると判定されたい場合には、暖機モードが空調モードよりも優先される。すなわち、ステップS26における開度Dpの開側への制御よりも、ステップS18における開度Dpの閉側への制御が優先的に実施される。これにより、エンジン10を早期暖機することができ、エンジン10の暖機期間の長期化による車両100の燃費悪化を抑制することができる。
また、本実施形態のシャッタ制御処理では、ステップS22の処理がステップS30の処理よりも先に実施される。つまり、ステップS22で蓄冷冷房における効率が低下すると判定された場合には、車速Vmと閾値速度Vthとの大小関係に関わらず、ステップS26でグリルシャッタ93の開度Dpが開側に制御される。
そのため、仮に内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きいと判定され、かつ、車両100が高速状態であると判定されたい場合には、空調モードが空力モードよりも優先される。すなわち、ステップS32における開度Dpの閉側への制御よりも、ステップS26における開度Dpの開側への制御が優先的に実施される。これにより、内気温Yiの上昇を抑制することができ、蓄冷冷房における効率の低下による車両100の燃費悪化を抑制することができる。
そのため、仮に内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きいと判定され、かつ、エンジン暖機中であると判定され、かつ、車両100が高速状態であると判定されたい場合には、暖機モードが空調モード及び空力モードよりも優先される。すなわち、ステップS26における開度Dpの開側への制御及びステップS32における開度Dpの閉側への制御よりも、ステップS18における開度Dpの閉側への制御が優先的に実施される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
・グリルシャッタ93が閉ざされていると、エンジン10の駆動により内気温Yiが上昇する。これにより、蓄冷冷房を実施する際における蓄冷器36の蓄冷速度が減少するとともに、蓄冷器36の放冷速度が上昇し、蓄冷冷房における効率が低下する。この結果、蓄冷器36に蓄冷を十分に蓄えることができず、車両100の燃費を向上させることができない。
・本実施形態では、蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、内気温Yi及び外気温Yoを取得し、この内気温Yi及び外気温Yoに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御する。ここで、内気温Yiや外気温Yoは、蓄冷器36の周辺温度に相関する。そのため、内気温Yi及び外気温Yoに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御することで、蓄冷冷房における効率が上昇するようにグリルシャッタ93を開閉することができる。この結果、車両100の燃費を向上させることができる。
・特に本実施形態では、内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きい場合に、グリルシャッタ93の開度Dpを開側に制御する。内気温Yiは、エンジン10の駆動により上昇するとともに、外気温Yoの上昇により上昇する。そして、外気温Yoの上昇等により内気温Yiが上昇すると、蓄冷冷房における効率が低下する。本実施形態では、上記の場合にグリルシャッタ93の開度Dpを開側に制御するので、内気温Yiの上昇が抑制され、これにより蓄冷冷房における効率の低下を抑制することができる。
・蓄冷器36では、内気温Yiや外気温Yoが高いほど、蓄冷冷房における効率が低下する。本実施形態では、グリルシャッタ93の開度Dpを開側に制御する際に、内気温Yiや外気温Yoが高いほど、グリルシャッタ93の開度Dpを大きく設定する。これにより、内気温Yiの上昇が好適に抑制され、蓄冷冷房における効率の低下を抑制することができる。
・グリルシャッタ93の開度Dpが開側に制御されると、内気温Yiは低下する。一方、エンジン暖機中にグリルシャッタ93の開度Dpが開側に制御されると、エンジン暖機に必要とされる期間が長期化し、かえって車両100の燃費が悪化する。本実施形態では、エンジン暖機中と判定された場合には、内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きい場合でも、グリルシャッタ93の開度Dpを閉側に制御することを優先する。これにより、エンジン暖機に必要とされる期間を短縮することができ、車両100の燃費を向上させることができる。
・車両100が高速状態となると、グリルシャッタ93の開度Dpが開側に制御されることで、走行時の空気抵抗が減少し、車両100の速度低下が抑制される。一方、これにより内気温Yiが上昇すると、車両100の燃費が悪化する。本実施形態では、車両100が高速状態でも、内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きい場合には、グリルシャッタ93の開度Dpを開側に制御することを優先する。これにより、内気温Yiの上昇が抑制され、蓄冷冷房における効率の低下が抑制されることにより、車両100の燃費を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態に係る車両100について図8を用いて説明する。第2実施形態に係る車両100は、第1実施形態に係る車両100と比べて、フロントグリル90を開閉するシャッタの種類が異なる。以下では、第2実施形態に係る車両100のフロントグリル周辺の概略構成について説明する。
図8に示すように、本実施形態では、ラジエータシャッタ97によりフロントグリル90に形成された開口部91を開閉する。ラジエータシャッタ97は、フロントグリル90からエンジンルームRe内へ取り込まれた空気が、ラジエータ84に吹き付けられることを遮断するシャッタである。ラジエータシャッタ97は、エンジンルームRe内において、開口部91の近傍に配置されている。具体的には、フロントグリル90の近傍には、コンデンサ31が配置されており、ラジエータシャッタ97は、コンデンサ31の後側に、コンデンサ31に近接して配置されている。そのため、ラジエータシャッタ97は、フロントグリル90を開閉するシャッタ、ということができる。なお、ラジエータシャッタ97の構造や開閉制御は、グリルシャッタ93の構造や開閉制御と略同一であり、重複した説明を省略する。
・以上説明した本実施形態によれば、蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、内気温Yi及び外気温Yoを取得し、この内気温Yi及び外気温Yoに基づいてラジエータシャッタ97の開閉を制御する。ここで、内気温Yiや外気温Yoは、蓄冷器36の周辺温度に相関する。そのため、内気温Yi及び外気温Yoに基づいてラジエータシャッタ97の開閉を制御することで、蓄冷冷房における効率が上昇するようにラジエータシャッタ97を開閉することができる。この結果、車両100の燃費を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態に係る車両100について図9を用いて説明する。第3実施形態に係る車両100は、第2実施形態に係る車両100と比べて、エバファン35や蓄冷器36が、ダッシュボード45内に設けられている点で異なる。以下では、第2実施形態に係る車両100のフロントグリル周辺の概略構成について説明する。
図9に示すように、ダッシュボード45は、エンジンルームRe後方、かつ、車室前方に配置されている。つまり、ダッシュボード45は、エンジンルームReの近傍に配置されている。本実施形態では、車両乗員により操作により、ダッシュボード45内に設けられたエバファン35や蓄冷器36に対して空気を取り込むモードが、外気モードと内気モードとに切替可能に設けられている。
ここで、外気モードは、車両100のカウルトップ46に設けられた空気取り入れ口47から空気を取り込むモードである。外気モードでは、空気取り入れ口47を介して外気が取り込まれるとともに、エンジンルームRe内の空気が取り込まれる(図9矢印Y1参照)。そのため、内気温Yiや外気温Yoの上昇により、蓄冷冷房を実施する際における蓄冷器36の蓄冷速度が減少するとともに、蓄冷器36の放冷速度が上昇し、蓄冷冷房における効率が低下する。
そこで、外気モードでは、この内気温Yi及び外気温Yoに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御する。内気温Yi及び外気温Yoに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御することで、蓄冷冷房における効率が上昇するようにグリルシャッタ93を開閉することができる。この結果、車両100の燃費を向上させることができる。
また、内気モードは、車室内の空気を取り込むモードである(図9矢印Y2参照)。そのため、内気モードでは、空気が車室内で循環し、外気やエンジンルームRe内の空気が取り込まれない。したがって、蓄冷器36は、直接的に内気温Yiや外気温Yoの影響を受けない。一方、冷凍サイクル39を構成するコンデンサ31は、エンジンルームRe内に搭載されており、内気温Yiや外気温Yoは、コンデンサ31の周辺温度に相関する。この結果、蓄冷器36は、コンデンサ31を介して、間接的に内気温Yiや外気温Yoの影響を受ける。
そこで、内気モードでは、コンデンサ31の周辺温度に相関する内気温Yi及び外気温Yoに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御する。内気温Yi及び外気温Yoに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御することで、蓄冷冷房における効率が上昇するようにグリルシャッタ93を開閉することができる。この結果、車両100の燃費を向上させることができる。
・以上説明した本実施形態によれば、蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、内気温Yi及び外気温Yoを取得し、この内気温Yi及び外気温Yoに基づいてグリルシャッタ93の開閉を制御する。これにより、蓄冷冷房における効率が上昇するようにグリルシャッタ93を開閉することができ、車両100の燃費を向上させることができる。
・本実施形態では、蓄冷器36がダッシュボード45内に設けられている。そのため、蓄冷器36がエンジンルームReに設けられる場合に比べて、エンジン10の駆動による内気温Yiの上昇の影響を受けにくい。そのため、蓄冷冷房における効率が低下することを抑制することができ、車両100の燃費を向上させることができる。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、蓄冷器36の周辺温度に相関する情報として内気温Yiや外気温Yoを取得する例を示したが、これに限られず、車速Vmやエンジン回転速度Neを取得してもよい。車速Vmが速く、又はエンジン回転速度Neが大きくなると、グリルシャッタ93等が開かれた場合に、フロントグリル90からエンジンルームRe内へ取り込まれる空気の量が増加する。これにより内気温Yiが低下すると、蓄冷器36の周辺温度が低下し、蓄冷器36の蓄冷速度が上昇するとともに、蓄冷器36の放冷速度が低下する。つまり、車速Vmやエンジン回転速度Neは、蓄冷器36の周辺温度及び蓄冷冷房における効率に相関する。そのため、車速Vmやエンジン回転速度Neは、蓄冷器36の周辺温度又はそれに相関する情報、つまり温度パラメータ、ということができる。
・上記実施形態では、蓄冷器36の周辺温度に相関する情報として内気温Yiと外気温Yoとの両方を取得する例を示したが、いずれか一方のみを取得してもよい。
・上記実施形態では、内気温Yi又は外気温Yoが高いほど、グリルシャッタ93等の開度Dpが大きくなるように設定する例を示したが、これに限られない。例えば、内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりも大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりも大きい場合に、グリルシャッタ93等を全開状態としてもよい。これにより、内気温Yiの上昇が抑制され、蓄電効率の低下を抑制することができる。
・一方、上記実施形態では、内気温Yi又は外気温Yoが高いほど、グリルシャッタ93等の開度Dpが大きくなるように設定することで、以下の効果を得ることができる。例えば、エンジン暖機後に、内気温Yiが第1閾値温度Yth1よりもわずかに大きいか、又は外気温Yoが第2閾値温度Yth2よりもわずかに大きくなった場合を想定する。
・この場合、冷却水温Ywは基準水温Ykよりもあまり上昇していないため、グリルシャッタ93等を全開状態とすると、冷却水温Ywが低下し、冷却水温Ywが基準水温Ykよりも低下する。この結果、エンジン10は再び暖機中となり、エンジン10の暖機期間の長期化により車両100の燃費が悪化してしまう。
・上記実施形態では、内気温Yi又は外気温Yoが高いほど、グリルシャッタ93等の開度Dpが大きくなるように設定する。すなわち、内気温Yi又は外気温Yoが低いほど、グリルシャッタ93等の開度Dpが小さくなるように設定する。これにより、エンジン暖機後にエンジン10が再び暖機中となることが抑制される。この結果、エンジン10の暖機期間の長期化による車両100の燃費悪化を抑制することができる。
・上記実施形態では、エンジン暖機中であるかを、冷却水温Ywを用いて判定する例を示したが、これに限られない。例えば、エンジン10内のエンジンオイルの温度を用いて判定してもよい。
・上記実施形態では、蓄冷器36を蒸発器34に設けているが、蓄冷器36の配置はこれに限られず、例えば、圧縮機30の冷媒吸入口と蒸発器34との間に蓄冷器36が接続されてもよければ、蒸発器34と蓄冷器36とが並列に接続されていてもよい。
36…蓄冷器、39…冷凍サイクル、90…フロントグリル、93…グリルシャッタ、97…ラジエータシャッタ、100…車両、Re…エンジンルーム、Yi…内気温、Yo…外気温。

Claims (6)

  1. エンジンルーム(Re)内へ空気を取り込むフロントグリル(90)を開閉可能なシャッタ(93,97)と、前記エンジンルーム又はその近傍に設けられた蓄冷器(36)を含む冷凍サイクル(39)と、を備えた車両(100)に適用され、
    前記蓄冷器を用いた蓄冷冷房を実施するかを判定する実施判定部(S10)と、
    前記蓄冷器の周辺温度又はそれに相関する情報を温度パラメータ(Yi,Yo)として取得する取得部(S20)と、
    前記蓄冷冷房を実施すると判定された場合に、前記温度パラメータに基づいて前記シャッタの開閉を制御する制御部(S18,S26,S32,S34)と、を備える制御装置。
  2. 前記温度パラメータは、エンジンルーム内の温度である第1温度(Yi)と前記エンジンルーム内に流入する空気の温度である第2温度(Yo)との少なくとも一方を含み、
    前記制御部は、前記第1温度が第1閾値温度(Yth1)よりも大きいか、又は前記第2温度が第2閾値温度(Yth2)よりも大きい場合に、前記シャッタの開度(Dp)を開側に制御する蓄冷開制御(S26)を実施する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記取得部により取得された温度が高いほど、前記シャッタの開度を大きく設定する請求項2に記載の制御装置。
  4. エンジン(10)の暖機を促進させるエンジン暖機中であるかを判定する暖機判定部(S14)を備え、
    前記制御部は、
    前記暖機判定部により前記エンジン暖機中であると判定された場合に、前記シャッタの開度を閉側に制御する暖機閉制御(S18)を実施し、
    前記第1温度が前記第1閾値温度よりも大きいか、又は前記第2温度が前記第2閾値温度よりも大きいと判定され、かつ、前記暖機判定部により前記エンジン暖機中であると判定された場合に、前記蓄冷開制御と前記暖機閉制御のうち前記暖機閉制御を優先的に実施する請求項2または請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記車両の速度(Vm)が閾値速度(Vk)よりも速いかを判定する速度判定部(S30)を備え、
    前記制御部は、
    前記速度判定部により前記車両の速度が前記閾値速度よりも速いと判定された場合に、前記シャッタの開度を閉側に制御する速度閉制御(S32)を実施し、
    前記第1温度が前記第1閾値温度よりも大きいか、又は前記第2温度が前記第2閾値温度よりも大きいと判定され、かつ、前記車両の速度が前記閾値速度よりも大きいと判定された場合に、前記蓄冷開制御と前記速度閉制御のうち前記蓄冷開制御を優先的に実施する請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記蓄冷器は、前記エンジンルームの近傍に配置されたダッシュボード(45)内に設けられる請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の制御装置。
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