JP6127920B2 - ワイヤハーネス及び結束具 - Google Patents

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Description

本発明は、電線などの線状体に巻かれるバンド部を有する結束具及びそれを備えるワイヤハーネスに関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスにおいて、複数の電線を束ねるために電線群に巻かれるバンド部を有する結束具が用いられる。
結束具は、電線に巻かれるバンド部とバンド部を環状に保持するヘッド部とを有している。バンド部には、その長手方向において並ぶ複数の凹部が形成されている。バンド部の片端に繋がったヘッド部には、バンド部が通される貫通孔と、その貫通孔に通されたバンド部の凹部に引っ掛かることによってバンド部を環状に保持する係止部とが形成されている。
結束具において、ヘッド部の係止部は、バンド部がヘッド部の貫通孔への挿入方向へ移動することを制限せず、バンド部がヘッド部の貫通孔から抜け出る方向へ移動することを制限する。そのため、ヘッド部の係止部がバンド部におけるいずれの位置の凹部に引っ掛かる状態にするかを調節することにより、環状に保持されるバンド部の輪の大きさの調節が可能である。
また、結束具が、当該結束具を板状の支持体に形成された取付孔の縁部に留める留め具と一体に形成されている場合もある。そのような留め具付の結束具は、バンド付クランプなどと称される。
ところで、環状に保持されたバンド部におけるヘッド部の貫通孔からはみ出した部分のうち、ヘッド部から突き出た一部を除く残りの部分は、余剰部として切除される。これにより、環状に保持されたバンド部における切断された端面からの一部は、ヘッド部の貫通孔から突き出た状態となる。以下、環状に保持されたバンド部におけるヘッド部の貫通孔から突き出た部分のことを末端部と称する。
バンド部の末端部において、刃物で切断された切断面が鋭利な状態になりやすい。バンド部の鋭利な切断面が露出している状態は、安全上好ましくない。
特許文献1には、湾曲した庇部が形成されたヘッド部を有する結束バンド(結束具)が示されている。この結束バンドにおいて、バンド部の切断部は、ヘッド部の庇部内に収納される。
特開平10−37917号公報
しかしながら、特許文献1に示される結束バンドにおいて、バンド部の余剰部が切除される際、バンド部における庇部に隠れた部分に刃物を当てることが必要となる。従って、庇部がバンド部の余剰部を切除する作業の邪魔になりやすい。さらに、特許文献1に示される結束バンドが採用される場合、既に広く普及している従来の結束具を利用できない。
本発明は、結束具が取り付けられたワイヤハーネスにおいて、結束具におけるバンド部の余剰部を切除する作業に支障を来すことなく、バンド部の切断面の露出を防ぎ、ワイヤハーネスの安全性を高めることを目的とする。
第1態様及び第2態様に係るワイヤハーネスは、電線とその電線に取り付けられた結束具とを備え、上記結束具は、以下に示される各構成要素を備える。第1の構成要素は、長手方向において並ぶ複数の凹部が形成され上記電線に巻かれたバンド部である。第2の構成要素は、上記バンド部の片端に繋がったヘッド部である。上記ヘッド部には、上記バンド部が通された貫通孔及び上記貫通孔に通された上記バンド部の上記凹部に引っ掛かることによって上記バンド部を環状に保持する第一係止部が形成されている。第3の構成要素は、環状に保持された上記バンド部における上記ヘッド部の上記貫通孔から突き出た末端部に被さったキャップ部材である。上記キャップ部材には、環状に保持された上記バンド部の上記末端部が挿入された内部の空洞が形成されている。さらに、上記キャップ部材には、上記末端部の上記凹部に引っ掛かることにより上記末端部からの脱落を防ぐ第二係止部が形成されている。第1態様に係るワイヤハーネスにおいて、上記第二係止部は、片持ち梁状に形成され、上記第二係止部の先端が上記空洞における上記末端部が挿入される入口側に向けて延びる。第2態様に係るワイヤハーネスにおいて、上記キャップ部材には、上記空洞に収まる上記末端部に対する上記第二係止部の係止を解除するための工具を挿入可能な開口が形成されている。
第3態様に係るワイヤハーネスは、第2態様に係るワイヤハーネスの一態様である。第3態様に係るワイヤハーネスにおいて、上記開口は、上記空洞に対して上記末端部が挿入される入口とは反対側に形成されている。
第4態様に係るワイヤハーネスは、第3態様に係るワイヤハーネスの一態様である。第4態様に係るワイヤハーネスにおいて、上記第二係止部のうち上記凹部に引っ掛かる凸部よりも基端側部分における上記空洞側を向く面が上記開口から離れるに従い上記空洞側に傾斜するように形成されている。
態様に係るワイヤハーネスは、第1態様から第4態様のいずれかに係るワイヤハーネスの一態様である。第態様に係るワイヤハーネスにおいて、上記キャップ部材の上記空洞における上記第二係止部の位置からの奥行きは上記バンド部における上記凹部の配列間隔の2倍以上である。
態様に係るワイヤハーネスは、第1態様から第5態様のいずれかに係るワイヤハーネスの一態様である。第態様に係るワイヤハーネスにおいて、上記結束具における上記バンド部の色と上記キャップ部材の色とが異なる。
態様又は第8態様に係る結束具は、第1態様から第態様のいずれかに係るワイヤハーネスが備える結束具である。
上記の各態様によれば、バンド部の末端部に被さったキャップ部材が、バンド部における末端部の端面である切断面の露出を防ぐ。これにより、結束具を含むワイヤハーネスの安全性が高まる。また、キャップ部材は、バンド部の余剰部が切除された後にバンド部の末端部に被せられる。そのため、キャップ部材は、バンド部の余剰部を切除する作業に支障を来さない。
また、キャップ部材は、その一部(第二係止部)がバンド部の末端部における凹部に引っ掛かることにより、末端部からの脱落を防ぎ末端部に留まる。即ち、キャップ部材は、バンド部を環状に保持するために形成されたバンド部の凹部を利用してバンド部の末端部に留まる。
従って、上記の各態様における結束具は、従来の結束具とキャップ部材との組合せによって実現可能である。即ち、既に広く普及している従来の結束具を有効利用することができる。さらに、キャップ部材は、バンド部がヘッド部の貫通孔から抜ける方向へずれることを防ぐ緩み止め部材としても機能する。
また、第態様において、キャップ部材の空洞における係止部(第二係止部)の位置からの奥行きがバンド部における凹部の配列間隔の2倍以上である。これにより、バンド部の末端部における凹部と端面(切断面)との位置関係に関わらず、末端部に被さったキャップ部における係止部は、末端部の凹部に対して確実に引っ掛かる。
また、第態様において、結束具におけるバンド部の色とキャップ部材の色とが異なる。この場合、キャップ部材の色が目的に応じて選択されることにより、キャップ部材をワイヤハーネスの種類又はワイヤハーネスの取り付け方法などを一見して識別可能とするための識別タグとして利用することができる。
第1実施形態に係る結束具1の斜視図である。 第1実施形態に係るワイヤハーネス10の斜視図である。 結束具1における本体部の斜視図である。 結束具1が備えるキャップ部材の正面図、平面図、背面図及び断面図である。 第2実施形態に係る結束具1Aの斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。各実施形態において、結束具1,1A及びワイヤハーネス10は、自動車などの車両に搭載される車両用の電装部品である。
<第1実施形態>
まず、図1〜4を参照しつつ、第1実施形態に係る結束具1及びそれを備える第1実施形態に係るワイヤハーネス10について説明する。
図2が示すように、ワイヤハーネス10は、電線9とその電線9に取り付けられた結束具1とを備えている。電線9は、1本の絶縁電線であること、或いは複数本の絶縁電線を含む電線束であることが考えられる。
図1が示すように、結束具1は、留め具付結束具30とキャップ部材4とを備えている。留め具付結束具30は、合成樹脂の一体成形部材である。留め具付結束具30は、結束基部2と留め具部3とを有している。留め具付結束具30は、バンド付クランプなどと称される場合もある。
<結束基部>
結束基部2は、バンド部23とバンド部23の片端に繋がったヘッド部20とを有している。バンド部23の一方の面には、その長手方向において並ぶ複数の凹部231が形成されている。例えば、バンド部23における凹部231が形成された面は、バンド部23が電線9に巻かれたときに外側を向く面、即ち、電線9に対向する側に対し反対側の面である。
バンド部23の一端はヘッド部20に繋がった固定端であり、バンド部23の他端は自由端である。
ヘッド部20は、バンド部23を環状に保持する部分である。図1は、ヘッド部20がバンド部23を環状に保持している状態における留め具付結束具30を示している。一方、図3は、ヘッド部20がバンド部23によって環状に保持される前の状態における結束具1を示している。
図1,3が示すように、ヘッド部20には、バンド部23が自由端側から通される貫通孔であるバンド通し孔200が形成されている。ヘッド部20は、バンド通し孔200の周囲を囲む枠部21と、枠部21の一部に形成された係止部22とを有している。
係止部22は、片持ち梁状に形成されることにより、バンド通し孔200の高さ方向において揺動可能な部分である。なお、バンド通し孔200の高さ方向は、バンド通し孔200に通されたバンド部23の厚み方向である。
係止部22には、バンド部23がバンド通し孔200に通されたときにバンド部23の凹部231に引っ掛かる凸部221が形成されている。凸部221は、凹部231に入り込むことによって凹部231に引っ掛かる。係止部22は、凸部221がバンド部23の凹部231に引っ掛かることによってバンド部23を環状に保持する。なお、係止部22は、第一係止部の一例である。
バンド部23の凹部231及び係止部22の凸部221のうちの一方又は両方において、バンド部23がバンド通し孔200内で挿入方向に移動する際に相互に接触する側の側面は傾斜面である。これにより、バンド部23がバンド通し孔200への挿入方向へ移動する際には、ヘッド部20の係止部22は、バンド部23における凹部231の側面から受ける力によって弾性変形し、バンド部23側の反対側へ変位する。
即ち、ヘッド部20の係止部22は、バンド部23がバンド通し孔200への挿入方向へ移動することを制限しない。
一方、バンド部23に対してヘッド部20のバンド通し孔200から抜け出る方向の力が作用した場合、ヘッド部20の係止部22は、凸部221がバンド部23の凹部231に引っ掛かることにより、バンド部23がヘッド部20のバンド通し孔200から抜け出る方向へ移動することを制限する。
従って、ヘッド部20の係止部22がバンド部23におけるいずれの位置の凹部231に引っ掛かる状態にするかを調節することにより、環状に保持されるバンド部23の輪の大きさの調節が可能である。
図1が示すように、バンド部23は、電線9の外周に巻かれるとともに自由端側からヘッド部20のバンド通し孔200に通される。これにより、バンド部23は、電線9に巻かれた状態でヘッド部20によって環状に保持される。その結果、電線9はバンド部23によって束ねられる。
ヘッド部20によって環状に保持されたバンド部23におけるバンド通し孔200からはみ出した部分のうち、ヘッド部20から突き出た一部を除く残りの部分は、余剰部として切除される。図1は、バンド部23の余剰部が切除された後の結束具1を示している。一方、図3は、バンド部23の余剰部が切除される前の留め具付結束具30を示す。
図1が示すように、バンド部23の余剰部が切除されると、環状に保持されたバンド部23における切断された端面からの一部は、ヘッド部20のバンド通し孔200から突き出た状態となる。以下、環状に保持されたバンド部23におけるヘッド部20のバンド通し孔200から突き出た部分のことを末端部232と称する。
バンド部23は、複数の凹部231が形成された領域内の位置において刃物等で切断される。そのため、環状に保持されたバンド部23における末端部232には凹部231が形成されている。
例えば、末端部232がバンド部23における凹部231の配列間隔の少なくとも4〜5倍程度以上の長さになるように、バンド部23の余剰部が切除される。この場合、バンド部23における末端部232には複数の凹部231が形成されている。
<留め具>
留め具部3は、その一部が板状の支持体に形成された取付孔に挿入された場合に、支持体における取付孔の縁部に留まる構造を有している。
より具体的には、留め具部3は、板材の支持体の取付孔に挿入される挿入部31と、ヘッド部20の枠部21に繋がったフランジ部32とを有している。留め具部3は、挿入部31とフランジ部32とにより、支持体における取付孔の縁部を挟持する。
フランジ部32は、結束基部2のヘッド部20におけるバンド部23が繋がっている側に対し反対側の面に繋がっている。
また、フランジ部32におけるヘッド部20が繋がっている側の面に対し反対側の面に挿入部31が立設されている。フランジ部32は、支持体の取付孔を塞ぐように、取付孔よりも大きな輪郭で形成されている。例えば、フランジ部32は、長孔である支持体の取付孔とほぼ相似な形状で取付孔よりも一回り大きな面を有する皿状に形成されている。
挿入部31は、フランジ部32の一方の面に立設された柱部311と、その柱部311の両側に張り出して設けられた2つの張出部312とを備える。2つの張出部312は、可撓性を有し、柱部311の両側に張り出した幅が、取付孔の幅よりも大きな幅で形成されている。
2つの張出部312は、挿入部31が取付孔に挿入される際に一時的に弾性変形して収縮し、その後、取付孔の縁部の裏側において元の幅に戻る。その結果、2つの張出部312各々の外側に形成された爪部3121が、取付孔の縁部の裏側に引っ掛かり、爪部3121とフランジ部32とが、取付孔の縁部を表裏両側から挟み込む。その結果、留め具部3が支持体の取付孔の部分に留まる。
<キャップ部材>
キャップ部材4は、ヘッド部20によって環状に保持されたバンド部23の末端部232に被せられる部材である。図1は、バンド部23の末端部232に被せられる前のキャップ部材4と留め具付結束具30とを示す。
一方、図2は、電線9とキャップ部材4がバンド部23の末端部232に被せられた状態の結束具1とを示している。キャップ部材4の外形は、ヘッド部20のバンド通し孔200よりも大きく形成されている。
なお、図4(a)、図4(b)及び図4(c)は、それぞれキャップ部材4の正面図、平面図及び背面図である。また、図4(d)は、図4(b)に示されるII−II平面におけるキャップ部材4の断面図である。
図1,4が示すように、キャップ部材4は、バンド部23の末端部232が挿入される内部の空洞400が形成された部材である。さらに、キャップ部材4には、バンド部23の末端部232の凹部231に引っ掛かることにより末端部232からの脱落を防ぐ係止部42が形成されている。なお、キャップ部材4の係止部42は、第二係止部の一例である。
係止部42は、片持ち梁状に形成されることにより、空洞400の高さ方向において揺動可能な部分である。なお、空洞400の高さ方向は、空洞400に挿入されたバンド部23の末端部232の厚み方向である。
係止部42には、バンド部23の末端部232が空洞400に挿入されたときに末端部232の凹部231に引っ掛かる凸部421が形成されている。凸部421は、凹部231に入り込むことによって凹部231に引っ掛かる。係止部42は、凸部421が末端部232の凹部231に引っ掛かることによってキャップ部材4が末端部232から脱落することを防ぐ。
バンド部23の凹部231及び係止部42の凸部421のうちの一方又は両方において、バンド部23の末端部232がキャップ部材4の空洞400内へ空洞400の入口41側から挿入される際に相互に接触する側の側面は傾斜面である。これにより、バンド部23の末端部232が空洞400内で挿入方向へ移動する際には、係止部42は、バンド部23における凹部231の側面から受ける力によって弾性変形し、末端部232側の反対側へ変位する。
即ち、キャップ部材4の係止部42は、バンド部23がキャップ部材4の空洞400への挿入方向へ移動することを制限しない。
一方、キャップ部材4に対してバンド部23の末端部232から取り外す方向の力が作用した場合、キャップ部材4の係止部42は、凸部421がバンド部23の凹部231に引っ掛かることにより、キャップ部材4がバンド部23の末端部232から脱落する方向へ移動することを制限する。
各図が示す例では、キャップ部材4における空洞400の入口41側に対し反対側の隔壁には開口44が形成されている。不図示の工具がこの開口44から挿入されて係止部42を押すことにより、末端部232の凹部231に対する係止部42の引っ掛かりを解除し、キャップ部材4を末端部232から取り外すことが可能である。
キャップ部材4は、例えば合成樹脂の成形部材である。留め具付結束具30及びキャップ部材4の各々は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、又はポリアミド(PA)などの合成樹脂の部材であることが考えられる。なお、キャップ部材4の開口44は、キャップ部材4を成形する金型における係止部42を成形する部分を空洞400内から引き抜くための金型の通路でもある。
キャップ部材4における空洞400の入口41に対して反対側の角部は、湾曲面状に形成された丸め形状部43である。これにより、作業者がキャップ部材4に触れても安全上の問題は生じない。
キャップ部材4において、キャップ部材4の空洞400における係止部42の凸部421の位置からの奥行きDcはバンド部23における凹部231の配列間隔の2倍以上であることが望ましい(図4(d)参照)。
また、図2が示すワイヤハーネス10において、結束具1におけるバンド部23の色とキャップ部材4の色とが異なることが考えられる。
例えば、複数種類のワイヤハーネス10において、バンド部23を含む留め具付結束具30の色が共通であり、キャップ部材4の色が種類ごとに異なることが考えられる。この場合、形状が近似した複数種類のワイヤハーネス10の中から目的とするワイヤハーネス10を一見して迅速に特定することが可能となる。
また、ワイヤハーネス10における電線9に複数の結束具1が取り付けられている場合、それら複数の結束具1において、バンド部23を含む留め具付結束具30の色が共通であり、キャップ部材4の色が結束具1の取り付け位置によって異なることが考えられる。この場合、キャップ部材4の色を識別することによってワイヤハーネス10の取り付け方向又は留め具部3各々の固定位置などを迅速に特定することが可能となる。
<効果>
結束具1を含むワイヤハーネス10が採用されれば、バンド部23の末端部232に被さったキャップ部材4が、バンド部23における末端部232の端面である切断面の露出を防ぐ。これにより、ワイヤハーネス10の安全性が高まる。
また、キャップ部材4は、バンド部23の余剰部が切除された後にバンド部23の末端部232に被せられる。そのため、キャップ部材4は、バンド部23の余剰部を切除する作業に支障を来さない。
また、キャップ部材4は、係止部42がバンド部23の末端部232における凹部231に引っ掛かることにより、末端部232からの脱落を防ぎ末端部232に留まる。即ち、キャップ部材4は、バンド部23を環状に保持するために形成された凹部231を利用してバンド部23の末端部232に留まる。
従って、結束具1は、従来の結束具に相当する留め具付結束具30とキャップ部材4との組合せによって実現可能である。即ち、既に広く普及している従来の結束具(留め具付結束具30等)を有効利用することができる。
さらに、キャップ部材4の外形がヘッド部20のバンド通し孔200よりも大きく形成されているため、キャップ部材4は、バンド部23がヘッド部20のバンド通し孔200から抜ける方向へずれることを防ぐ緩み止め部材としても機能する。即ち、ヘッド部20の係止部22とキャップ部材4との両方が、バンド部23がヘッド部20のバンド通し孔200から抜ける方向へずれることを防ぐ。そのため、環状に保持されたバンド部23の緩み止め機能が強化される。
ところで、バンド部23の末端部232の長さはワイヤハーネス10の仕様に応じて異なる場合がある。そのため、ワイヤハーネス10の仕様に応じて、バンド部23の末端部232における凹部231と端面(切断面)との位置関係が異なり得る。
そこで、キャップ部材4の空洞400における係止部42の凸部421の位置からの奥行きDcがバンド部23における凹部231の配列間隔の2倍以上であることが考えられる。この場合、末端部232における凹部231と端面(切断面)との位置関係に関わらず、キャップ部材4の係止部42は、末端部232の凹部231に対して確実に引っ掛かる。
また、結束具1において、キャップ部材4の色が、バンド部23を含む留め具付結束具30の色に関わらず目的に応じて選択されれば、キャップ部材4をワイヤハーネス10の種類又はワイヤハーネス10の取り付け方法などを一見して識別可能とするための識別タグとして利用することができる。
<第2実施形態>
次に、図5を参照しつつ、第2実施形態に係る結束具1Aについて説明する。図5は結束具1Aの斜視図である。図5において、図1〜4に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
結束具1Aは、図1,2が示す結束具1と比較して、留め具部3を備えていない点が異なっている。即ち、結束具1Aは、結束基部2とキャップ部材4とを備えている。
図2が示すワイヤハーネス10が、結束具1の代わりに結束具1Aを備えることが考えられる。また、ワイヤハーネス10が、電線9に取り付けられた結束具1と結束具1Aとを備えることも考えられる。
図5が示すような結束具1Aが採用されれば、結束具1が採用される場合と同様の効果が得られる。
ところで、結束具1が採用される場合、留め具部3が支持体に固定されることにより、作業者は、留め具部3側(支持体側)の反対側からのみ末端部232に触れることができる。一方、留め具部3を有さない結束具1Aが採用される場合、末端部232にアクセス可能な方向を予め特定することができない。そのような場合でも、キャップ部材4は、末端部232に対するアクセス方向を問わずに末端部232に対する接触を防ぐことができる。
<応用例>
結束具1,1Aのキャップ部材4において、空洞400の入口41に対して反対側の角部以外の部分も、湾曲面状に形成された丸め形状部であることが考えられる。例えば、キャップ部材4における隣り合う側面の境界の縁部などが丸め形状部であることが考えられる。
また、結束具1,1Aのキャップ部材4が、空洞400の両側から対向する2つの係止部42を有することも考えられる。この場合、キャップ部材4の表裏の向きを問わずに、キャップ部材4をバンド部23の末端部232に被せることができる。
なお、本発明に係るワイヤハーネス及び結束具は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは各実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1,1A 結束具
10 ワイヤハーネス
2 結束基部
20 ヘッド部
200 バンド通し孔
21 枠部
22 係止部(第一係止部)
221 係止部の凸部
23 バンド部
231 バンド部の凹部
232 バンド部の末端部
3 留め具部
30 留め具付結束具
31 挿入部
311 柱部
312 張出部
3121 張出部の爪部
32 フランジ部
4 キャップ部材
400 空洞
41 空洞の入口
42 係止部(第二係止部)
421 係止部の凸部
43 丸め形状部
44 開口
9 電線

Claims (8)

  1. 電線と、
    前記電線に取り付けられた結束具と、を備え、
    前記結束具は、
    長手方向において並ぶ複数の凹部が形成され前記電線に巻かれたバンド部と、
    前記バンド部の片端に繋がり、前記バンド部が通された貫通孔及び前記貫通孔に通された前記バンド部の前記凹部に引っ掛かることによって前記バンド部を環状に保持する第一係止部が形成されたヘッド部と、
    環状に保持された前記バンド部における前記ヘッド部の前記貫通孔から突き出た末端部が挿入された内部の空洞及び前記末端部の前記凹部に引っ掛かることにより前記末端部からの脱落を防ぐ第二係止部が形成されており、前記末端部に被さったキャップ部材と、を備え、
    前記第二係止部は、片持ち梁状に形成され、前記第二係止部の先端が前記空洞における前記末端部が挿入される入口側に向けて延びるワイヤハーネス。
  2. 電線と、
    前記電線に取り付けられた結束具と、を備え、
    前記結束具は、
    長手方向において並ぶ複数の凹部が形成され前記電線に巻かれたバンド部と、
    前記バンド部の片端に繋がり、前記バンド部が通された貫通孔及び前記貫通孔に通された前記バンド部の前記凹部に引っ掛かることによって前記バンド部を環状に保持する第一係止部が形成されたヘッド部と、
    環状に保持された前記バンド部における前記ヘッド部の前記貫通孔から突き出た末端部が挿入された内部の空洞及び前記末端部の前記凹部に引っ掛かることにより前記末端部からの脱落を防ぐ第二係止部が形成されており、前記末端部に被さったキャップ部材と、を備え、
    前記キャップ部材には、前記空洞に収まっている前記末端部に対する前記第二係止部の係止を解除するための工具を挿入可能な開口が形成されているワイヤハーネス。
  3. 請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記開口は、前記空洞に対して前記末端部が挿入される入口とは反対側に形成されている、ワイヤハーネス。
  4. 請求項3に記載のワイヤハーネスであって、
    前記第二係止部のうち前記凹部に引っ掛かる凸部よりも基端側部分における前記空洞側を向く面が前記開口から離れるに従い前記空洞側に傾斜するように形成されている、ワイヤハーネス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
    前記キャップ部材の前記空洞における前記第二係止部の位置からの奥行きは前記バンド部における前記凹部の配列間隔の2倍以上である、ワイヤハーネス。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
    前記結束具における前記バンド部の色と前記キャップ部材の色とが異なる、ワイヤハーネス。
  7. 長手方向において並ぶ複数の凹部が形成されたバンド部と、
    前記バンド部の片端に繋がり、前記バンド部が通される貫通孔及び前記バンド部が前記貫通孔に通されたときに前記バンド部の前記凹部に引っ掛かることによって前記バンド部を環状に保持する第一係止部が形成されたヘッド部と、
    前記バンド部の末端部が挿入される内部の空洞及び前記末端部の前記凹部に引っ掛かることにより前記末端部からの脱落を防ぐ第二係止部が形成されたキャップ部材と、を備え、
    前記第二係止部は、片持ち梁状に形成され、前記第二係止部の先端が前記空洞における前記末端部が挿入される入口側に向けて延びる結束具。
  8. 長手方向において並ぶ複数の凹部が形成されたバンド部と、
    前記バンド部の片端に繋がり、前記バンド部が通される貫通孔及び前記バンド部が前記貫通孔に通されたときに前記バンド部の前記凹部に引っ掛かることによって前記バンド部を環状に保持する第一係止部が形成されたヘッド部と、
    前記バンド部の末端部が挿入される内部の空洞及び前記末端部の前記凹部に引っ掛かることにより前記末端部からの脱落を防ぐ第二係止部が形成されたキャップ部材と、を備え、
    前記キャップ部材には、前記空洞に収まる前記末端部に対する前記第二係止部の係止を解除するための工具を挿入可能な開口が形成されている結束具。
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