JP6127462B2 - 変倍光学系、光学装置 - Google Patents
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Description
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とにより、実質的に6個のレンズ群からなり、
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔、及び前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔が変化し、
広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群が物体側へ移動し、
以下の条件式を満足することを特徴とする変倍光学系を提供する。
5.500 < f1/fw < 10.200
0.057 < (−f2)/ft < 0.200
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
また本発明は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とにより、実質的に6個のレンズ群からなり、
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔、及び前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔が変化し、
以下の条件式を満足することを特徴とする変倍光学系を提供する。
5.500 < f1/fw < 10.200
0.057 < (−f2)/ft < 0.200
0.710 < f3/f4 < 0.985
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
また本発明は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とにより、実質的に6個のレンズ群からなり、
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔、及び前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔が変化し、
以下の条件式を満足することを特徴とする変倍光学系を提供する。
5.500 < f1/fw < 10.200
0.057 < (−f2)/ft < 0.200
0.420 < f3/f4 < 0.985
6.087 ≦ f1/(−f2) < 7.510
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
前記変倍光学系を有することを特徴とする光学装置を提供する。
本願の変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、第4レンズ群と、第5レンズ群と、第6レンズ群とを有し、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔、及び前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔が変化することを特徴としている。この構成により、本願の変倍光学系は、広角端状態から望遠端状態への変倍を実現し、変倍に伴う歪曲収差、非点収差、及び球面収差のそれぞれの変動を抑えることができる。
(1) 5.500 < f1/fw < 10.200
(2) 0.057 < (−f2)/ft < 0.200
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本願の変倍光学系の条件式(1)の対応値が下限値を下回ると、変倍時に第1レンズ群で発生する球面収差の変動や非点収差の変動を抑えることが困難になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を5.650とすることがより好ましい。
一方、本願の変倍光学系の条件式(1)の対応値が上限値を上回ると、所定の変倍比を得るために、変倍時の第1レンズ群と第2レンズ群との間隔の変化量を大きくする必要がある。これにより、小型化しづらくなるだけでなく、第1レンズ群へ入射する軸上光束の径と第2レンズ群へ入射する軸上光束の径との比率が変倍に伴って大きく変化する。このため、変倍時に球面収差の変動が過大になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を8.800とすることがより好ましい。
本願の変倍光学系の条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、変倍時に第2レンズ群で発生する球面収差の変動や非点収差の変動を抑えることが困難になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を0.062とすることがより好ましい。
一方、本願の変倍光学系の条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、所定の変倍比を得るために、変倍時の第1レンズ群と第2レンズ群との間隔の変化量を大きくする必要がある。これにより、小型化しづらくなるだけでなく、第1レンズ群から第2レンズ群へ入射する軸外光束の光軸からの高さが変倍に伴って大きく変化する。このため、変倍時に非点収差の変動が過大になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.134とすることがより好ましい。さらに、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.090とすることがより好ましい。
以上の構成により、高変倍比を有し、小型で、高い光学性能を有する変倍光学系を実現することができる。
(3) 0.420 < f3/f4 < 2.300
但し、
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
本願の変倍光学系の条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、変倍時に第3レンズ群で発生する球面収差の変動が過大になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.710とすることがより好ましい。
一方、本願の変倍光学系の条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、変倍時に第4レンズ群で発生するコマ収差の変動や非点収差の変動を抑えることが困難になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を1.150とすることがより好ましい。さらに、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を0.985とすることがより好ましい。
(4) 3.600 < f1/(−f2) < 7.510
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本願の変倍光学系の条件式(4)の対応値が下限値を下回ると、望遠端状態において第1レンズ群で発生する負の球面収差が大きくなり過ぎる。このため、変倍時に球面収差の変動が過大になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を5.000とすることがより好ましい。
一方、本願の変倍光学系の条件式(4)の対応値が上限値を上回ると、変倍時に第2レンズ群で発生する球面収差の変動や非点収差の変動を抑えることが困難になり、高い光学性能を実現することができなくなってしまう。
(1) 5.500 < f1/fw < 10.200
(2) 0.057 < (−f2)/ft < 0.200
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
(第1実施例)
図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)、及び図1(e)はそれぞれ、本願の第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、第3中間焦点距離状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22と、両凸形状の正レンズL23と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24との接合レンズとからなる。なお、負メニスカスレンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。また、負メニスカスレンズL24は像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL41と両凸形状の正レンズL42との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL41は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第6レンズ群G6は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL61からなる。なお、正メニスカスレンズL61は像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
これにより、変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増加し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少する。また変倍時に、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が、広角端状態から第3中間焦点距離状態まで減少し、第3中間焦点距離状態から望遠端状態まで増加する。また変倍時に、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔が、広角端状態から第3中間焦点距離状態まで増加し、第3中間焦点距離状態から望遠端状態まで減少する。また変倍時に、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6との空気間隔が増加する。
また、本実施例に係る変倍光学系では、第4レンズ群G4中の負メニスカスレンズL41と正レンズL42との接合レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
表1において、fは焦点距離、BFはバックフォーカス(最も像側のレンズ面と像面Iとの光軸上の距離)を示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えた光学面の順番、rは曲率半径、dは面間隔(第n面(nは整数)と第n+1面との間隔)、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、物面は物体面、可変は可変の面間隔、絞りSは開口絞りS、像面は像面Iをそれぞれ示している。なお、曲率半径r=∞は平面を示している。非球面は面番号に*を付して曲率半径rの欄に近軸曲率半径の値を示している。空気の屈折率nd=1.000000の記載は省略している。
x=(h2/r)/[1+{1−κ(h/r)2}1/2]
+A4h4+A6h6+A8h8+A10h10+A12h12
ここで、hを光軸に垂直な方向の高さ、xを高さhにおける非球面の頂点の接平面から当該非球面までの光軸方向に沿った距離(サグ量)、κを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12を非球面係数、rを基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)とする。なお、「E−n」(nは整数)は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10−5」を示す。2次の非球面係数A2は0であり、記載を省略している。
[レンズ群データ]には、各レンズ群の始面と焦点距離を示す。
[条件式対応値]には、本実施例に係る変倍光学系の各条件式の対応値を示す。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 138.7561 1.6350 1.903660 31.27
2 42.7802 8.2143 1.497820 82.57
3 -302.0350 0.1000
4 44.5217 4.7770 1.816000 46.59
5 271.5483 可変
*6 500.0000 1.0000 1.851350 40.10
7 8.1506 4.9434
8 -14.9679 1.0000 1.883000 40.66
9 -40.3672 0.1000
10 51.0611 3.3538 1.808090 22.74
11 -13.1253 1.0000 1.851350 40.10
*12 -56.0605 可変
13(絞りS) ∞ 1.0000
14 16.8549 1.0000 2.001000 29.13
15 12.8453 2.3167 1.516800 63.88
16 -344.8312 0.2826
17 16.7180 3.8814 1.516800 63.88
18 -102.0119 1.8000
19 -31.7646 1.7730 1.950000 29.37
20 -12.0000 1.0000 1.772500 49.62
21 47.5308 1.8000
22 56.8994 2.7389 1.516800 63.88
23 -10.1297 1.0000 2.000690 25.46
24 -20.0855 可変
*25 19.9643 1.0000 1.834410 37.28
26 12.9126 3.3590 1.487490 70.32
27 -20.6924 可変
28 -36.7881 1.0000 1.883000 40.66
29 22.9040 2.1715
30 18.3642 1.8393 1.688930 31.16
31 74.4874 可変
32 -62.3494 1.0000 1.583130 59.46
*33 -39.0765 BF
像面 ∞
[非球面データ]
第6面
κ -9.00000
A4 8.23003E-05
A6 -8.48619E-07
A8 4.81601E-09
A10 -1.21118E-11
A12 -3.71030E-14
第12面
κ 7.14630
A4 -1.75054E-07
A6 -2.79453E-07
A8 -6.78452E-10
A10 3.65328E-12
A12 0.00000
第25面
κ 1.00000
A4 -4.54869E-05
A6 -1.13234E-08
A8 -2.74200E-09
A10 2.72745E-11
A12 0.00000
第33面
κ 1.00000
A4 3.84906E-05
A6 -1.38988E-07
A8 5.70664E-10
A10 0.00000
A12 0.00000
[各種データ]
変倍比 14.13
W T
f 9.27 〜 130.94
FNO 4.12 〜 5.78
ω 42.64 〜 3.37°
Y 8.00 〜 8.00
TL 103.33 〜 156.05
W M1 M2 M3 T
f 9.26970 17.98478 35.07599 79.49640 130.94357
ω 42.64411 23.02223 12.26869 5.54597 3.36834
FNO 4.12 5.04 5.76 5.77 5.78
φ 8.54 8.54 8.56 9.57 10.14
d5 2.10000 13.51510 27.27150 40.97034 47.34606
d12 24.49494 14.93344 8.94342 3.50414 1.50000
d24 4.83432 4.83333 3.99353 3.10000 4.83058
d27 1.16379 1.16478 2.00458 2.89811 1.16753
d31 1.60333 11.92048 20.22794 27.23252 32.06948
BF 14.04941 14.04940 14.04942 14.04974 14.05058
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 69.61022
2 6 -9.31640
3 14 24.10850
4 25 26.49998
5 28 -32.51973
6 32 176.73133
[条件式対応値]
(1) f1/fw = 7.510
(2) (−f2)/ft = 0.072
(3) f3/f4 = 0.910
(4) f1/(−f2) = 7.472
図3(a)、及び図3(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係る変倍光学系の第3中間焦点距離状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)、及び図4(e)はそれぞれ、本願の第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、第3中間焦点距離状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22と、両凸形状の正レンズL23と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24との接合レンズとからなる。なお、負メニスカスレンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。また、負メニスカスレンズL24は像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL41と両凸形状の正レンズL42との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL41は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第6レンズ群G6は、両凸形状の正レンズL61からなる。なお、正レンズL61は像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
これにより、変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増加し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少する。また変倍時に、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が、広角端状態から第1中間焦点距離状態まで略変わらず、第1中間焦点距離状態から第3中間焦点距離状態まで減少し、第3中間焦点距離状態から望遠端状態まで増加する。また変倍時に、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔が、広角端状態から第1中間焦点距離状態まで略変わらず、第1中間焦点距離状態から第3中間焦点距離状態まで増加し、第3中間焦点距離状態から望遠端状態まで減少する。また変倍時に、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6との空気間隔が増加する。
また、本実施例に係る変倍光学系では、第4レンズ群G4中の負メニスカスレンズL41と正レンズL42との接合レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
以下の表2に、本実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 132.6359 1.6350 1.903660 31.27
2 42.6997 8.1417 1.497820 82.57
3 -325.2613 0.1000
4 44.4637 4.7551 1.816000 46.59
5 265.6270 可変
*6 500.0000 1.0000 1.851348 40.10
7 8.2943 5.0608
8 -14.5917 1.0000 1.883000 40.66
9 -53.0958 0.4500
10 120.6169 3.8630 1.808090 22.74
11 -13.4596 1.0000 1.851348 40.10
*12 -30.3078 可変
13(絞りS) ∞ 1.0000
14 19.4243 1.0000 2.000690 25.46
15 15.0112 2.4393 1.583130 59.42
16 2147.1305 0.4959
17 19.1055 4.6119 1.487490 70.32
18 -104.4778 1.8000
19 -34.2822 1.8490 1.950000 29.37
20 -12.0000 1.0000 1.804000 46.60
21 50.0687 1.8000
22 29.0599 2.9395 1.517420 52.20
23 -11.4030 1.0000 2.000690 25.46
24 -23.5616 可変
*25 18.2398 1.0000 1.834410 37.28
26 10.5163 3.4843 1.487490 70.32
27 -26.7878 可変
28 -35.5672 1.0000 1.883000 40.66
29 22.0346 2.5669
30 34.4390 1.0276 1.592700 35.27
31 57.9072 0.2140
32 20.8607 1.9156 1.592700 35.27
33 101.2362 可変
34 4642.0718 1.2942 1.583130 59.46
*35 -45.6613 BF
像面 ∞
[非球面データ]
第6面
κ 11.00000
A4 6.84259E-05
A6 -6.52908E-07
A8 2.89592E-09
A10 -3.59067E-12
A12 -4.70830E-14
第12面
κ 5.34460
A4 8.80293E-06
A6 -8.24015E-08
A8 -1.99203E-09
A10 1.93534E-11
A12 0.00000
第25面
κ 1.00000
A4 -2.50506E-05
A6 4.23962E-08
A8 -1.01207E-09
A10 1.78131E-11
A12 0.00000
第35面
κ 1.00000
A4 3.13362E-05
A6 -1.05523E-07
A8 3.01765E-10
A10 0.00000
A12 0.00000
[各種データ]
変倍比 14.13
W T
f 9.27 〜 130.95
FNO 4.11 〜 5.77
ω 42.65 〜 3.36°
Y 8.00 〜 8.00
TL 108.72 〜 165.55
W M1 M2 M3 T
f 9.26996 18.00205 35.14141 79.50027 130.95058
ω 42.64659 23.02117 12.24275 5.53491 3.36308
FNO 4.11 5.14 5.77 5.77 5.77
φ 8.78 8.78 9.00 10.44 10.99
d5 2.10000 13.14641 27.04732 40.02188 46.57745
d12 25.78504 15.86682 9.46650 3.71398 1.50000
d24 4.77009 4.77089 3.65901 3.00000 4.76972
d27 1.34602 1.34523 2.45711 3.11612 1.34640
d33 1.22984 13.40455 22.49406 33.05903 37.86288
BF 14.04908 14.04867 14.04916 14.04907 14.04906
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 69.16097
2 6 -9.84950
3 14 24.91408
4 25 32.52464
5 28 -33.25545
6 34 77.54903
[条件式対応値]
(1) f1/fw = 7.461
(2) (−f2)/ft = 0.075
(3) f3/f4 = 0.766
(4) f1/(−f2) = 7.022
図6(a)、及び図6(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係る変倍光学系の第3中間焦点距離状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)、及び図7(e)はそれぞれ、本願の第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、第3中間焦点距離状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24との接合レンズとからなる。なお、負メニスカスレンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL41と両凸形状の正レンズL42との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL41は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第6レンズ群G6は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL61からなる。なお、正メニスカスレンズL61は像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
これにより、変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増加し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少する。また変倍時に、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が、広角端状態から第3中間焦点距離状態まで減少し、第3中間焦点距離状態から望遠端状態まで増加する。また変倍時に、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔が、広角端状態から第3中間焦点距離状態まで増加し、第3中間焦点距離状態から望遠端状態まで減少する。また変倍時に、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6との空気間隔が増加する。
また、本実施例に係る変倍光学系では、第4レンズ群G4中の負メニスカスレンズL41と正レンズL42との接合レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
以下の表3に、本実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 147.9013 1.6350 1.902650 35.72
2 35.6621 9.2469 1.497820 82.57
3 -200.0000 0.1000
4 39.1600 5.4354 1.755000 52.33
5 1276.0689 可変
*6 500.0000 1.0000 1.851350 40.10
7 9.9096 4.0795
8 -21.5362 1.0000 1.883000 40.66
9 61.9357 0.5771
10 28.1760 3.3431 1.808090 22.74
11 -16.0125 1.0000 1.883000 40.66
12 -68.1696 可変
13(絞りS) ∞ 1.0000
14 19.4128 1.0000 2.001000 29.13
15 13.4853 2.3758 1.518230 58.82
16 -100.7156 0.1463
17 15.0209 4.0207 1.518230 58.82
18 204.4633 1.8000
19 -28.3320 1.8512 1.950000 29.37
20 -12.0000 1.0000 1.719990 50.27
21 39.0032 1.9232
22 61.4199 2.6210 1.593190 67.90
23 -10.6309 1.0000 2.000690 25.46
24 -19.4068 可変
*25 16.3114 1.0000 1.834410 37.28
26 11.0229 3.3231 1.487490 70.32
27 -43.6056 可変
*28 -14.4352 1.0000 1.820800 42.71
29 40.8079 0.8343
30 49.8401 2.1154 1.672700 32.18
31 -34.3561 可変
32 -30.0441 1.0940 1.583130 59.46
*33 -18.4435 BF
像面 ∞
[非球面データ]
第6面
κ 11.00000
A4 1.46758E-05
A6 -1.20928E-07
A8 3.63942E-10
A10 2.23207E-12
A12 -4.38330E-14
第25面
κ 1.00000
A4 -2.68760E-05
A6 3.45468E-09
A8 -1.34363E-09
A10 2.46674E-11
A12 0.00000
第28面
κ 1.00000
A4 6.88321E-05
A6 -1.36380E-07
A8 1.91010E-09
A10 -1.82027E-10
A12 0.00000
第33面
κ 1.00000
A4 6.40427E-05
A6 -1.29760E-07
A8 -9.25012E-10
A10 0.00000
A12 0.00000
[各種データ]
変倍比 14.12
W T
f 10.30 〜 145.42
FNO 4.12 〜 5.78
ω 39.66 〜 3.00°
Y 8.00 〜 8.00
TL 106.91 〜 147.55
W M1 M2 M3 T
f 10.29728 17.98475 34.94711 79.45072 145.41967
ω 39.65984 23.06221 12.28283 5.50036 2.99741
FNO 4.12 4.88 5.49 5.77 5.78
φ 8.78 8.78 8.78 9.32 10.10
d5 2.10000 11.36023 22.73111 34.07789 40.86134
d12 25.44232 18.07043 10.58381 3.75584 1.50000
d24 6.54666 6.31441 4.45845 3.00000 6.63250
d27 2.13021 2.36246 4.21842 5.67687 2.04437
d31 1.11813 8.99915 15.47141 21.61332 26.93973
BF 14.05093 14.05140 14.05141 14.03447 14.05263
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 60.27060
2 6 -9.90188
3 14 23.84501
4 25 32.34765
5 28 -25.12840
6 32 79.16334
[条件式対応値]
(1) f1/fw = 5.853
(2) (−f2)/ft =0.068
(3) f3/f4 = 0.737
(4) f1/(−f2) =6.087
図9(a)、及び図9(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係る変倍光学系の第3中間焦点距離状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
また、本願の変倍光学系を構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
図10は、本願の変倍光学系を備えたカメラの構成を示す図である。
図10に示すようにカメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係る変倍光学系を備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。
本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子によって被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3で生成された被写体の画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。
図11に示す本願の変倍光学系の製造方法は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、第4レンズ群と、第5レンズ群と、第6レンズ群とを有する変倍光学系の製造方法であって、以下のステップS1、S2を含むものである。
(1) 5.500 < f1/fw < 10.200
(2) 0.057 < (−f2)/ft < 0.200
但し、
fw:広角端状態における変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における変倍光学系の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
G6 第6レンズ群
S 開口絞り
I 像面
Claims (14)
- 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とにより、実質的に6個のレンズ群からなり、
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔、及び前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔が変化し、
広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群が物体側へ移動し、
以下の条件式を満足することを特徴とする変倍光学系。
5.500 < f1/fw < 10.200
0.057 < (−f2)/ft < 0.200
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離 - 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とにより、実質的に6個のレンズ群からなり、
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔、及び前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔が変化し、
以下の条件式を満足することを特徴とする変倍光学系。
5.500 < f1/fw < 10.200
0.057 < (−f2)/ft < 0.200
0.710 < f3/f4 < 0.985
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離 - 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とにより、実質的に6個のレンズ群からなり、
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔、及び前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔が変化し、
以下の条件式を満足することを特徴とする変倍光学系。
5.500 < f1/fw < 10.200
0.057 < (−f2)/ft < 0.200
0.420 < f3/f4 < 0.985
6.087 ≦ f1/(−f2) < 7.510
但し、
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
ft:望遠端状態における前記変倍光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離 - 広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群が物体側へ移動することを特徴とする請求項3に記載の変倍光学系。
- 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の変倍光学系。
0.420 < f3/f4 < 2.300
但し、
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離 - 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変倍光学系。
3.600 < f1/(−f2) < 7.510
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離 - 広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第3レンズ群が物体側へ移動することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の変倍光学系。
- 変倍時に、前記第6レンズ群の位置が固定であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の変倍光学系。
- 変倍時に、前記第3レンズ群と前記第5レンズ群との距離が一定であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の変倍光学系。
- 広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増加することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の変倍光学系。
- 広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の変倍光学系。
- 前記第3レンズ群の少なくとも一部が光軸と直交する方向の成分を含むように移動することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の変倍光学系。
- 合焦時に、前記第4レンズ群の少なくとも一部が光軸方向へ移動することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の変倍光学系。
- 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の変倍光学系を有することを特徴とする光学装置。
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