JP6126480B2 - 冷菓用チョコレート - Google Patents

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本発明は、冷菓のコーティングに適した冷菓用チョコレートに関するものである。
チョコレートは、チョコレートのみからなる商品以外に、チョコレートと他の食品とを組み合わせた商品にも使用されている。チョコレートと他の食品とを組み合わせた商品において、チョコレートとアイスクリーム等の冷菓とを組み合わせた商品は人気のある商品の一つである。チョコレートと冷菓とを組み合わせる方法としては、冷菓をチョコレートでコーティング(被覆)する方法が知られている。
チョコレートをコーティングした冷菓は、コーティングされたチョコレートの食感が非常に重要である。チョコレートをコーティングした冷菓のチョコレートの食感としては、商品のコンセプト等によって様々な食感ものが存在するが、その中でもパリパリとした食感が好まれている。
また、チョコレートをコーティングした冷菓は、チョコレートが冷菓と共に食される。そのため、冷菓にコーティングされるチョコレートには、冷菓と共に食した時の口溶けの良さが求められる。
更に、チョコレートをコーティングした冷菓は、冷凍保存中において、ひび割れが発生することがある。チョコレートをコーティングした冷菓において、ひび割れが発生すると、コーティングされたチョコレートが剥がれやすくなり、商品価値を失うことになる。従って、冷菓にコーティングされるチョコレートには、冷菓にコーティングされた後、ひび割れしにくいことが求められる。
冷菓のコーティング用チョコレートとしては、パーム中融点等の対称型トリグリセリドを多く含む油脂を使用したチョコレートが提案されている(例えば、特許文献1、2)。しかしながら、特許文献1、2に記載の冷菓のコーティング用チョコレートは、口溶けやひび割れの面で必ずしも満足できるものではなかった。
以上のような背景から、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくい冷菓用チョコレートの開発が求められていた。
特開昭55−114261号公報 特開2006−280209号公報
本発明の課題は、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくい冷菓用チョコレートを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、チョコレートに含まれる油脂中に特定のトリグリセリドを特定量含有させると、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくい冷菓用チョコレートが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明は、チョコレートに含まれる油脂が下記(a)から(e)の条件を満たす冷菓用チョコレートである。
(a)X3含量が3質量%以下
(b)X2U含量が40〜60質量%
(c)POP含量が18〜37質量%
(d)XU2含量が31〜47質量%
(e)U3質量が10質量%以下
上記の(a)から(e)の条件において、X、U、P、O、X3、X2U、POP、XU2、U3はそれぞれ以下のものを示す。
X:炭素数16〜18の飽和脂肪酸
U:炭素数18の不飽和脂肪酸
P:パルミチン酸
O:オレイン酸
X3:Xが3分子結合しているトリグリセリド
X2U:Xが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド
POP:1位と3位にP、2位にOが結合しているトリグリセリド
XU2:Xが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド
U3:Uが3分子結合しているトリグリセリド
本発明の第2の発明は、チョコレートに含まれる油脂を構成する脂肪酸中のラウリン酸含量が5質量%以下である第1の発明に記載の冷菓用チョコレートである。
本発明の第3の発明は、前記冷菓用チョコレートがコーティング用である第1の発明又は第2の発明に記載の冷菓用チョコレートである。
本発明の第4の発明は、第1の発明〜第3の発明のいずれか1つ発明に記載の冷菓用チョコレートを使用した冷菓である。
本発明の第5の発明は、前記冷菓用チョコレートがコーティングされた第4の発明に記載の冷菓である。
本発明によると、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくい冷菓用チョコレートを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂が下記(a)から(e)の条件を満たすものである。
(a)X3含量が3質量%以下
(b)X2U含量が40〜60質量%
(c)POP含量が18〜37質量%
(d)XU2含量が31〜47質量%
(e)U3質量が10質量%以下
本発明においてチョコレートとは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」(全国チョコレート業公正取引協議会)乃至法規上の規定により限定されるものではなく、食用油脂、糖類を主原料とし、必要によりカカオ成分(カカオマス、ココアパウダー等)、乳製品、香料、乳化剤等を加え、チョコレート製造の工程(混合工程、微粒化工程、精練工程、成形工程、冷却工程等の全部乃至一部)を経て製造され、油脂が連続相をなし、実質的に水を含まない(好ましくは水分含量が3質量%以下である。)食品のことである。また、本発明におけるチョコレートは、ダークチョコレート、ミルクチョコレートの他に、ホワイトチョコレート、カラーチョコレートも含むものである。
本発明においてチョコレートに含まれる油脂とは、チョコレート中の全植物油脂分のことであり、配合される油脂の他に、含油原料(カカオマス、ココアパウダー等)中の油脂(ココアバター等)も含むものである。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のX3含量(条件(a))が3質量%以下であり、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である。X3含量が前記範囲にあると、チョコレートは、冷菓にコーティングした時に良好な口溶けを有するものとなる。
なお、本発明において、X3はXが3分子結合しているトリグリセリドである(トリグリセリドとは、グリセロールに3分子の脂肪酸が結合したトリアシルグリセロールのことである。)。また、本発明において、Xは炭素数16〜18の飽和脂肪酸である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のX2U含量(条件(b))が40〜60質量%であり、好ましくは42〜59質量%であり、より好ましくは46〜53質量%である。X2U含量が前記範囲にあると、チョコレートは、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくいものとなる。
なお、本発明において、X2UはXが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド(XUX+XXU+UXX)である。また、本発明において、Uは炭素数18の不飽和脂肪酸である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のPOP含量(条件(c))が18〜37質量%であり、好ましくは19〜36質量%であり、より好ましくは22〜30質量%である。POP含量が前記範囲にあると、チョコレートは、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくいものとなる。
なお、本発明において、POPは1位と3位にP、2位にOが結合しているトリグリセリドである。また、本発明において、Pはパルミチン酸(炭素数16の飽和脂肪酸)であり、Oはオレイン酸(炭素数18の1価の不飽和脂肪酸)である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のXU2含量(条件(d))が31〜47質量%であり、好ましくは32〜46質量%であり、より好ましくは36〜43質量%である。XU2含量が前記範囲にあると、チョコレートは、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくいものとなる。
なお、本発明において、XU2はXが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド(XUU+UXU+UUX)である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のU3含量(条件(e))が10質量%以下であり、好ましくは8質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下である。U3含量が前記範囲にあると、チョコレートは、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくいものとなる。
なお、本発明において、U3はUが3分子結合しているトリグリセリドである。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のX2U/XU2の質量比が好ましくは2.30以下であり、より好ましくは2.00以下であり、更に好ましくは0.80〜2.00である。なお、本発明において、X2U/XU2の質量比は、XU2含量(質量%)に対するX2U含量(質量%)の比のことである。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のXU2+U3含量(XU2とU3の合計含量)が好ましくは30〜60質量%であり、より好ましくは34〜58質量%であり、更に好ましくは35〜55質量%である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のXU2/(XU2+U3)が好ましくは0.50〜0.95であり、より好ましくは0.60〜0.92であり、更に好ましくは0.70〜0.90である。なお、本発明において、XU2/(XU2+U3)の質量比は、XU2+U3含量(XU2とU3の合計含量)(質量%)に対するXU2含量(質量%)の比のことである。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中のラウリン酸含量が好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂中の炭素数16〜18の脂肪酸含量が好ましくは90質量%以上であり、より好ましくは93質量%以上であり、更に好ましくは95質量%以上である。
トリグリセリド組成の分析は、ガスクロマトグラフ法(JAOCS,vol70,11,1111−1114(1993)準拠)及び銀イオンカラム−HPLC法(J.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)準拠)を用いて行うことができる。
油脂の構成脂肪酸の分析は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96準拠)を用いて行うことができる。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートの原料油脂は、全植物油脂中のトリグリセリドの組成等が前記範囲であれば、特に制限されることなく、通常の食用油脂(パーム油、パーム分別油(パーム分別軟質油(パームオレイン、パームスーパーオレイン等)、パーム中融点部、パーム分別硬質油(パームステアリン等)等)、シア脂、シア分別油、サル脂、サル分別油、イリッペ脂、ヤシ油、パーム核油、大豆油、菜種油、綿実油、サフラワー油、ひまわり油、米油、コーン油、ゴマ油、オリーブ油、ココアバター等やこれらの混合油、加工油脂等)を使用することができる。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートの油脂中のトリグリセリド組成、脂肪酸組成等は、例えば、パーム分別軟質油、パーム中融点部、ココアバター(カカオマス、ココアパウダー等由来のココアバターも含む)等を使用することで調整することができる。
本発明において、パーム分別軟質油とは、パーム油やパーム分別油を分別して得られる軟質部(オレイン部)のことである。パーム分別軟質油の具体例としては、パームオレイン、パームスーパーオレイン等が挙げられる。パーム分別軟質油は、好ましくはパームスーパーオレインである。また、パーム分別軟質は、ヨウ素価が好ましくは50〜75であり、より好ましくは60〜73であり、更に好ましくは63〜70である。
本発明において、パーム中融点部とは、パーム油やパーム分別油を分別して得られる中融点部のことである。パーム中融点部は、ヨウ素価が好ましくは25〜50であり、より好ましくは28〜47であり、30〜40である。また、パーム中融点部は、POP含量が好ましくは40〜75質量%であり、より好ましくは43〜73質量%であり、更に好ましくは55〜70質量%である。
なお、油脂のヨウ素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準じて測定することができる。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートの油脂中のパーム分別軟質油、パーム中融点部、ココアバターの含量は、好ましくはパーム分別軟質40〜80質量%、パーム中融点部10〜55質量%、ココアバター20質量%以下、より好ましくはパーム分別軟質油43〜77質量%、パーム中融点部13〜53質量%、ココアバター15質量%以下、更に好ましくはパーム分別軟質油45〜75質量%、パーム中融点部15〜50質量%、ココアバター1〜15質量%である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、油脂含量(植物油脂含量)が好ましくは35〜75質量%、より好ましくは40〜70質量%、更に好ましくは45〜65質量%である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、好ましくは糖類を含有する。糖類としては、例えば、ショ糖(砂糖、粉糖)、乳糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、還元澱粉糖化物、液糖、酵素転化水飴、異性化液糖、ショ糖結合水飴、還元糖ポリデキストロース、オリゴ糖、ソルビトール、還元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリトース、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、ラフィノース、デキストリン等を使用することができる。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、糖類含量が好ましくは15〜55質量%であり、より好ましくは20〜50質量%であり、更に好ましくは25〜45質量%である。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、油脂、糖類以外にも、チョコレートに一般的に配合される原料を使用することができる。具体的には、例えば、全脂粉乳、脱脂粉乳等の乳製品、カカオマス、ココアパウダー等のカカオ成分、大豆粉、大豆蛋白、果実加工品、野菜加工品、抹茶粉末、コーヒー粉末等の各種粉末、ガム類、澱粉類、レシチン、リゾレシチン、酵素分解レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の乳化剤、酸化防止剤、着色料、香料等を使用することができる。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、従来公知の方法により製造することができる。本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、例えば、油脂、カカオ成分、糖類、乳化剤等を原料として、混合工程、微粒化工程(リファイニング)、精練工程(コンチング)、冷却工程等を経て製造することができる。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、好ましくはノンテンパリング型チョコレートである。
本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、冷菓にコーティングした時にパリパリとした食感を有するものである。また、本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、冷菓にコーティングして冷菓と共に食した時に良好な口溶けを有するものである。また、本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、冷菓にコーティングした時にひび割れしにくいものである。以上の特徴を有することから、本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートは、冷菓のコーティング用途に適している。
本発明の実施の形態に係る冷菓は、本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートを使用したことを特徴としている。本発明の実施の形態に係る冷菓は、好ましくは本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートがコーティングされたものである。冷菓としては、例えば、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、シャーベット、氷菓等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る冷菓は、チョコレートがパリパリとした食感を有するものである。また、本発明の実施の形態に係る冷菓は、冷菓と共にチョコレートを食した時にチョコレートが良好な口溶けを有するものである。また、本発明の実施の形態に係る冷菓は、チョコレートがひび割れしにくいものである。
本発明の実施の形態に係る冷菓は、従来公知の方法によって、本発明の実施の形態に係る冷菓用チョコレートをコーティングする等によって組み合わせることで製造することができる。
次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
〔分析方法〕
トリグリセリド組成の分析は、ガスクロマトグラフ法(JAOCS,vol70,11,1111−1114(1993)準拠)及び銀イオンカラム−HPLC法(J.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)準拠)を用いて行った。また、油脂の構成脂肪酸の分析は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96準拠)を用いて行った。また、油脂のヨウ素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準じて測定した。
油脂、含油原料は以下のものを使用した。
パームスーパーオレイン(ヨウ素価67、日清オイリオグループ株式会社製)
パーム中融点部A(ヨウ素価45、POP含量45.6質量%、日清オイリオグループ株式会社製)
パーム中融点部B(ヨウ素価34、POP含量65.0質量%、日清オイリオグループ株式会社製)
ヤシ油(日清オイリオグループ株式会社製)
大豆油(日清オイリオグループ株式会社製)
ココアバター(大東カカオ株式会社製)
カカオマス(ココアバター含量55質量%、大東カカオ株式会社製)
ココアパウダー(ココアバター含量11質量%、大東カカオ株式会社製)
〔チョコレートの製造〕
表1〜4の配合で常法(混合、微粒化、精練、冷却)によりチョコレートを製造した。なお、配合の単位は質量部であり、含量の単位は質量%である。
また各チョコレートの油脂中のトリグリセリド組成、脂肪酸組成を前記方法により測定した。測定結果を表5〜8に示した。含量の単位は質量%である(質量比の単位はなし)。
Figure 0006126480
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〔冷菓の製造及びチョコレートの評価〕
−10℃でエージングしたアイスクリームバーに、35℃に調温した各チョコレートをコーティングすることで、チョコレートコーティングアイスを製造した。
チョコレートコーティングアイスを−30℃で24時間保管した後、チョコレートコーティングアイスの表面の状態を目視にて確認し、チョコレートのひび割れ(ひび割れの有無)を評価した。また、チョコレートコーティングアイスを食して、チョコレートの口溶け(アイスと共に食した時の口溶けの良さ)及び食感(パリパリとした食感の有無)を評価した。評価は、×、○、◎の3段階で評価し(×→〇→◎の順で評価が高い)、◎又は〇は市場性があると判断し、×は市場性に乏しいと判断した。評価結果を表5〜8に示す。
Figure 0006126480
Figure 0006126480
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表5〜8から分かるように、実施例のチョコレートは、全ての評価項目が◎又は〇であり、パリパリとした食感及び良好な口溶けを有し、かつ、ひび割れしにくいものであった。従って、実施例のチョコレートは、市場性があると判断した。
一方、表5〜8から分かるように、比較例のチョコレートは、全ての評価項目が◎又は〇であるものはなかった。従って、比較例のチョコレートは、市場性に乏しいと判断した。

Claims (5)

  1. チョコレートに含まれる油脂が下記(a)から(e)の条件を満たす冷菓用チョコレート。
    (a)X3含量が3質量%以下
    (b)X2U含量が40〜60質量%
    (c)POP含量が18〜37質量%
    (d)XU2含量が31〜47質量%
    (e)U3質量が10質量%以下
    上記の(a)から(e)の条件において、X、U、P、O、X3、X2U、POP、XU2、U3はそれぞれ以下のものを示す。
    X:炭素数16〜18の飽和脂肪酸
    U:炭素数18の不飽和脂肪酸
    P:パルミチン酸
    O:オレイン酸
    X3:Xが3分子結合しているトリグリセリド
    X2U:Xが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド
    POP:1位と3位にP、2位にOが結合しているトリグリセリド
    XU2:Xが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド
    U3:Uが3分子結合しているトリグリセリド
  2. チョコレートに含まれる油脂を構成する脂肪酸中のラウリン酸含量が5質量%以下である請求項1に記載の冷菓用チョコレート。
  3. 前記冷菓用チョコレートがコーティング用である請求項1又は請求項2に記載の冷菓用チョコレート。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の冷菓用チョコレートを使用した冷菓。
  5. 前記冷菓用チョコレートがコーティングされた請求項4に記載の冷菓。
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