JP6125360B2 - 太陽光照明装置 - Google Patents

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本発明は、太陽光照明装置に関する。
従来、省エネルギー化や、自然光を照明に用いたいという要望に応える観点から、太陽光を室内の照明に用いる太陽光照明装置が用いられている。
太陽光照明装置としては、例えば、集光部、光伝送部、照明部からなり、これらを樹脂性の一枚の長尺シートとした太陽光照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−272110号公報
ところで、住宅等の建物では、例えば隣り合う建物との距離が近い場合、低い階層は隣り合う建物の陰になってしまうので室内の日当たりが悪い。特に、日照角度の小さい冬場は、昼間であったとしても低い階層の室内に太陽光を直接取り込むのは難しい。一方、住宅の2階以上の階層に設置されるバルコニーの側壁は、冬場であったとしても比較的日当たりがよい傾向にある。
なお、特許文献1において開示された従来の太陽光照明装置は、ビームスプリッター方式の導光板や、光散乱方式の導光シートを集光部として用いることが好ましいとされている。しかしながら、特許文献1においては、建物の、比較的日当たりのよい側面から効率よく太陽光を取り込んで、日当たりの悪い低い階層の室内を照射する技術については、具体的には何ら開示されていない。
このように、建物の側面から効率よく太陽光を取り込んで、日当たりの悪い低い階層の室内を照射する技術については未だに見出されていないのが現状である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、建物の側面から効率よく太陽光を取り込んで、日当たりの悪い低い階層の室内を照射することのできる太陽光照明装置を提供することを目的とする。太陽光を取り込んで、日当たりの悪い低い階層の室内を照射することで、ひいては、省エネルギー化や、自然光を照明に用いたいという要望に応えることができる。
上記目的を達成するため本発明は、側面に照射された太陽光を採光する採光部材(例えば、後述の採光部材20A,20B,20C,20D)と、前記採光部材により採光された太陽光を伝送する伝送部材(例えば、後述の伝送部材30A,30B,30C,30D)と、を備え、前記伝送部材により伝送された太陽光を建物(例えば、後述の住宅100)の内部に照射する太陽光照明装置(例えば、後述の太陽光照明装置1A,1B,1C,1D)を提供する。
これにより、例えば、建物の側面から採光部材によって採光した太陽光を伝送部材によって伝送して、日当たりの悪い低い階層の室内を照射することができる。太陽光を取り込んで、日当たりの悪い建物の室内を照射することで、ひいては、省エネルギー化や、自然光を照明に用いたいという要望に応えることができる。
また、前記採光部材は、前記建物の2階以上に設置されたバルコニー(例えば、後述のバルコニー101A,101B,101C,101D)の側面(例えば、後述の側面102A,102B,102C,102D)に設けられ、前記伝送部材は、前記採光部材により採光された太陽光を前記バルコニーの下方まで伝送することが好ましい。
これにより、建物の、冬でも比較的日当たりのよいバルコニーの側面から効率よく太陽光を取り込んで、日当たりの悪いバルコニーの下方の室内を照射することができる。
また、前記採光部材は、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状の曲面(例えば、後述の曲面231A,231B)を複数含んで形成された受光面(例えば、後述の受光面23A,23B)を有する透明板状部材(例えば、後述の透明板状部材21A,21B)で構成されることが好ましい。
これにより、採光部材の受光面の曲面を通過した太陽光が集光するので、効率よく太陽光を伝送部材に取り込むことができる。
また、前記採光部材の前記受光面の反対側の面(例えば、後述の面24A,24B)には、採光された太陽光を下向きに反射させる傾斜面又は曲面(例えば、後述の曲面241A,241B)が複数形成されることが好ましい。
これにより、伝送部材に取り込まれる太陽光の向きを、採光部材に照射される太陽光の向きよりも下向きにすることができる。伝送部材に取り込まれる太陽光を下向きにすれば、伝送部材によって効率よく太陽光を建物の内部側へ伝送することができる。
また、前記受光面の反対側の面に形成された傾斜面又は曲面の先端には、鉛直方向の断面形状が下向きに凹の曲面(例えば、後述の曲面243B)が形成されることが好ましい。
これにより、鉛直方向の断面形状が下向きに凹の曲面に集光しながら近づく太陽光は、曲面において屈折することから、太陽光の集光具合を調整できる。伝送部材の内部に導入される太陽光の集光具合を調整することで、光を分散させずに伝送部材によって伝送させることができる。
また、前記伝送部材は、前記採光部材の受光面の反対側の面に積層された透明板状部材(例えば、後述の透明板状部材31A)を含んで構成されることが好ましい。
これにより、透明板状部材の内部において太陽光を伝送させることで、簡便に、且つ、効率よく太陽光を室内に照射することができる。
また、前記伝送部材は、前記採光部材側に突出して形成され、鉛直方向の断面形状が三角形状の受け部(例えば、後述の受け部311A)を備え、前記受光面の反対側の面に形成された複数の傾斜面又は曲面により下向きに反射された太陽光が、前記受け部を介して前記伝送部材内に取り込まれることが好ましい。
これにより、受光面の反対側の面に形成された複数の曲面により下向きに反射された太陽光が、受け部Aを介して前記伝送部材内に取り込まれるので、より効率よく太陽光を伝送部材に取り込むことができる。
また、前記伝送部材は、前記採光部材の受光面の反対側に隙間を有して設けられ、前記採光部材に対向する面に反射層が形成された板状部材(例えば、後述の板状部材37B)を含んで構成されることが好ましい。
これにより、板状部材の採光部材からの距離を大きくすれば、板状部材と採光部材との隙間に取り込まれた太陽光を、板状部材によって一度反射させるだけで下方に導くことも可能になり、太陽光を伝送部材内で複数回反射させる場合に比べて太陽光の損失を少なくすることができる。
また、前記伝送部材は、屈曲部(例えば、後述の屈曲部32A,32B)を有する透明部材(例えば、後述の透明板状部材31A,31B)を含んで構成され、当該屈曲部は、前記採光部材により採光された太陽光が全反射するような曲率で形成されることが好ましい。
これにより、透明板状部材の屈曲部から外部に漏れる太陽光が減り、日当たりの悪いバルコニーの下方の室内をより明るく照射することができる。
また、前記伝送部材は、先端に放射口(例えば、後述の放射口33A,33B)を備え、前記伝送部材の前記放射口側は、透明部材(例えば、後述の透明板状部材31A,31B)で構成され、前記放射口には、伝送された太陽光を集光させる集光部材(例えば、後述の集光部材34A,34B)が設けられることが好ましい。
これにより、透明部材の内部を伝送されたことで、放射口から放射される際に拡散しやすい太陽光を集光部材によって集光することができ、日当たりの悪い室内をより明るく照射することができる。
また、前記伝送部材は、先端に放射口(例えば、後述の放射口33B)を備え、前記伝送部材の前記放射口側は、内面に反射層を備えるダクト(例えば、後述のダクト35B)で構成され、前記放射口には、伝送された太陽光を拡散させる拡散部材(例えば、後述の拡散部材36B)が設けられることが好ましい。
これにより、ダクトの内部を伝送されたことで、放射口から放射される際に集光しやすい太陽光を拡散部材によって適度に拡散することができ、日当たりの悪い室内を適度な明るさで照射することができる。
また、前記採光部材は、太陽光を下方に屈折させる透明部材(例えば、後述の透明板状部材21C)であり、前記伝送部材は、前記バルコニーの床面(例えば、後述の床面103C)に設けられ、前記採光部材により下方に導かれた太陽光を前記バルコニーの下方に拡散させるルーバー(例えば、後述のルーバー39C)を含んで構成されることが好ましい。
これにより、冬でも比較的日当たりのよいバルコニーの側面から効率よく太陽光を取り込んで、ルーバーによって適度に太陽光を分散させつつ、日当たりの悪いバルコニーの下方の室内を照射することができる。
また、前記採光部材は、太陽光を下方に屈折させる透明部材(例えば、後述の透明板状部材21D)であり、前記伝送部材は、前記バルコニーの床面(例えば、後述の床面103D)に設けられ、前記採光部材により下方に導かれた太陽光を前記バルコニーの下方に拡散させるガラスブロック(例えば、後述のガラスブロック39D)を含んで構成されることが好ましい。
これにより、冬でも比較的日当たりのよいバルコニーの側面から効率よく太陽光を取り込んで、ガラスブロックによって適度に太陽光を分散させつつ、日当たりの悪いバルコニーの下方の室内を照射することができる。
本発明によれば、建物の、比較的日当たりのよい側面から効率よく太陽光を取り込んで、日当たりの悪い低い階層の室内を照射することのできる太陽光照明装置を提供することができる。太陽光を取り込んで、日当たりの悪い低い階層の室内を照射することで、ひいては、省エネルギー化や、自然光を照明に用いたいという要望に応えることができる。
本発明の第一実施形態に係る太陽光照明装置の使用状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る太陽光照明装置の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る太陽光照明装置の鉛直方向の断面図である。 本発明の第一実施形態に係る太陽光照明装置の拡大断面図であって、図3の上部分F1の拡大図である。 本発明の第一実施形態に係る太陽光照明装置の拡大断面図であって、図4を更に拡大した図である。 本発明の第二実施形態に係る太陽光照明装置の構成について示す図であって、太陽光照明装置の鉛直方向の断面図である。 本発明の第二実施形態に係る太陽光照明装置の拡大断面図であって、図6の上部分F2の拡大図である。 本発明の第二実施形態に係る太陽光照明装置の拡大断面図であって、図7を更に拡大した図である。 本発明の第二実施形態に係る太陽光照明装置についての変形例の構成について示す図であって、太陽光照明装置の鉛直方向の断面図である。 本発明の第三実施形態に係る太陽光照明装置の斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る太陽光照明装置の採光部材の鉛直方向の断面図である。 本発明の第三実施形態に係る太陽光照明装置のルーバー(伝送部材)の鉛直方向の拡大断面図である。 本発明の第四実施形態に係る太陽光照明装置の斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る太陽光照明装置のガラスブロック(伝送部材)の鉛直方向の断面図である。 本発明の第四実施形態に係る太陽光照明装置のガラスブロックの拡大断面図であって、図14を拡大した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳しく説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る太陽光照明装置1Aの使用状態を示す図である。太陽光照明装置1Aは、住宅100の2階に設置されたバルコニー101Aに設けられる。住宅100は、隣り合う住宅200によって太陽光が遮られる。住宅100の1階のフロアは日当たりが悪いが、バルコニー101Aは、比較的日当たりはよい。
太陽光照明装置1の後述する採光部材は、バルコニー101Aに設けられ、太陽光が照射される。太陽光照明装置1の後述する伝送部材は、採光部材により採光された太陽光をバルコニーの下方まで伝送する。
図2は、本発明の第一実施形態に係る太陽光照明装置1Aの斜視図である。
図2に示すように、太陽光照明装置1Aは、バルコニー101Aの側面102Aに設置される。
太陽光照明装置1Aは、採光部材20Aと、伝送部材30Aと、を備える。
採光部材20Aは、建物の側面、すなわちバルコニー101Aの側面102Aに照射された太陽光を採光する。
伝送部材30Aは、採光部材20Aにより採光された太陽光をバルコニー101Aの下方まで伝送する。
太陽光照明装置1Aは、伝送部材30Aにより伝送された太陽光を、図示しない建物の内部に照射する。
図3は、太陽光照明装置1Aの鉛直方向の断面図である。また、図4は、図3に示した太陽光照明装置1Aの上部分F1の拡大図である。
採光部材20Aは、透明板状部材21Aで構成される。透明板状部材21Aは、アクリル樹脂である。図4に示すように、透明板状部材21Aは、太陽光を受光する受光面23Aと、受光面23Aの反対側の面24Aと、を有する。
伝送部材30Aは、透明板状部材31Aを含んで構成される。透明板状部材31Aは、アクリル樹脂である。透明板状部材31Aは、採光部材20Aの面24Aに積層される。透明板状部材31Aは、採光部材20Aと接する面側とは逆側に屈曲する屈曲部32Aを有する。屈曲部32Aは、採光部材20Aにより採光された太陽光が全反射するような曲率で形成される。屈曲部32Aの曲率は、例えば100Rである。
伝送部材30Aは、先端に放射口33Aを備える。放射口33Aには、伝送された太陽光を集光させる集光部材34Aが設けられる。集光部材34Aは、放射口33Aから放射されて拡散する太陽光を集光させる。集光部材34Aとしては、例えばデンタルミラーやフライアイレンズの性質を利用して太陽光を集光することのできる部材が用いられる。
続いて、図5を参照しながら、太陽光照明装置1Aの構造について、より詳細に説明する。
図5は、太陽光照明装置1Aの拡大断面図である。より詳しくは、図5は、図4に示した太陽光照明装置1Aの上部を更に拡大した図である。
図5に示すように、採光部材20Aを構成する透明板状部材21Aの受光面23Aは、曲面231Aと、曲面231Aの上部に鉛直方向に延びる平面232Aと、曲面231Aの下部に水平方向に延びる平面233Aと、をそれぞれ複数含んで形成される。
曲面231Aは、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状である。
曲面231Aは、鉛直方向に繰り返し形成される。曲面231Aは、水平方向(図5の紙面に対して垂直方向)に延びて形成される。
また、採光部材20Aを構成する透明板状部材21Aの面24Aは、採光された太陽光を下向きに反射させる曲面241Aと、曲面241Aの上端から伝送部材30A側へ水平に延びる平面242Aと、曲面241Aの下端から略鉛直方向下側に延びる平面243Aと、をそれぞれ複数含んで形成される。
曲面241Aは、鉛直方向の断面形状が伝送部材30A側に凸の放物線状である。
透明板状部材21Aは、受光面23Aと面24Aに、それぞれ対応する一対の型を、一定の距離を開けて対向させて、これらの間にアクリル樹脂を流し込んで固化させた後、型を外すことで製造することができる。
伝送部材30Aを構成する透明板状部材31Aは、採光部材20A側に突出して形成され、鉛直方向の断面形状が三角形状の受け部311Aを複数備える。受け部311Aは、上向きの斜面312Aと、下向きの斜面313Aと、を含んで形成される。
受け部311Aは、鉛直方向に繰り返し形成される。受け部311Aは、水平方向(図5の紙面に対して垂直方向)に延びて形成される。
斜面312Aの上端側は、透明板状部材21Aの平面242Aと平面243Aとの境界線と接する。
透明板状部材31Aも、透明板状部材21Aの製造方法と同様の方法によって製造することができる。屈曲部32Aについては、透明板状部材31Aを型によって成形した後に、物理的に屈曲させることで形成することができる。
続いて、太陽光照明装置1Aによって、太陽光を建物の内部に照射する原理について説明する。図1、図2、図4及び図5中の矢印は、太陽光の照射方向について示すものである。
まず、図5に示すように、透明板状部材21Aの受光面23Aに、太陽光が照射される。なお、図4及び図5においては、冬至の最大入射角(31°)で太陽光が入射される場合について例示している。受光面23Aに照射された太陽光は屈折して、面24A(曲面241A)に到達する。特に、受光面23Aのうち曲面231Aに照射された太陽光は、曲面231Aは、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状であるので、屈折して、曲面241Aに近づくに従って集光する。
曲面241Aに到達した太陽光は反射される。なお、アクリル樹脂は、その内部から壁面に向かって照射された光は、入射角が42°以上の場合に全反射される。曲面241Aに到達した太陽光の入射角は、全て42°以上であるので、曲面241Aに到達した太陽光は全て全反射される。なお、光の入射角は、光の入射方向と、光が入射する界面の入射点における法線と、がなす角度として定義される。
曲面241Aによって全反射された太陽光は、平面242A及び受け部311Aの斜面312Aを通過して、透明板状部材31Aの内部に導入される。曲面241Aは、鉛直方向の断面形状が伝送部材30A側に凸の放物線状であるので、曲面241Aによって全反射された太陽光は、平面242Aに近づくに従って集光する。
透明板状部材31Aの内部に導入された太陽光は、図4に示すように、透明板状部材31Aの壁面において全反射を繰り返しながら、下方へと伝送される。
透明板状部材31Aの内部に導入された太陽光は、屈曲部32Aにおいても全反射をして、放射口33Aまで伝送され、放射口33Aから放射される。放射口33Aから放射されて拡散する太陽光は、集光部材34Aによって集光されて建物の内部に照射される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
(1)本実施形態では、側面に照射された太陽光を採光する採光部材20Aと、採光部材20Aにより採光された太陽光を伝送する伝送部材30Aと、を備える太陽光照明装置1Aによって、太陽光を伝送して住宅100の内部に照射した。
これにより、例えば、住宅100の側面から採光部材20Aによって採光した太陽光を伝送部材30Aによって伝送して、日当たりの悪い低い階層の室内を照射することができる。
(2)本実施形態では、採光部材20Aをバルコニー101Aの側面102Aに設け、伝送部材30Aによって、採光部材20Aにより採光された太陽光をバルコニー101Aの下方まで伝送した。
これにより、住宅100の、冬でも比較的日当たりのよいバルコニー101Aの側面102Aから効率よく太陽光を取り込んで、日当たりの悪いバルコニー101Aの下方の室内を照射することができる。
(3)本実施形態では、採光部材20Aを、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状の曲面231Aを複数含んで形成された受光面23Aを有する透明板状部材21Aで構成した。
これにより、曲面231Aを通過した太陽光が集光するので、効率よく太陽光を伝送部材30Aに取り込むことができる。
(4)本実施形態では、採光部材20Aの受光面23Aの反対側の面24Aに、採光された太陽光を下向きに反射させる曲面241Aを複数形成した。
これにより、伝送部材30Aに取り込まれる太陽光の向きを、採光部材20Aに照射される太陽光の向きよりも下向きにすることができる。伝送部材30Aに取り込まれる太陽光を下向きにすれば、伝送部材30Aによって効率よく太陽光を住宅100の内部側へ伝送することができる。
(5)本実施形態では、伝送部材30Aを、採光部材20Aの受光面23Aの反対側の面24Aに積層された透明板状部材31Aを含んで構成した。
これにより、透明板状部材31Aの内部において太陽光を伝送させることで、簡便に、且つ、効率よく太陽光を室内に照射することができる。
(6)本実施形態では、伝送部材30Aに、鉛直方向の断面形状が三角形状の受け部311Aを、採光部材20A側に突出させて形成した。
これにより、受光面23Aの反対側の面24Aに形成された複数の曲面241Aにより下向きに反射された太陽光が、受け部311Aを介して前記伝送部材内に取り込まれるので、より効率よく太陽光を伝送部材30Aに取り込むことができる。
(7)本実施形態では、伝送部材30Aを、屈曲部32Aを有する透明板状部材31Aを含んで構成し、屈曲部32Aは、採光部材20Aにより採光された太陽光が全反射するような曲率で形成した。
これにより、透明板状部材31Aの屈曲部32Aから外部に漏れる太陽光が減り、日当たりの悪いバルコニー101Aの下方の室内をより明るく照射することができる。
(8)本実施形態では、伝送部材30Aの先端に放射口33Aを備えさせ、伝送部材30Aを、透明板状部材31Aで構成し、放射口33Aには、伝送された太陽光を集光させる集光部材34Aを設けた。
これにより、透明板状部材31Aの内部を伝送されたことで、放射口33Aから放射される際に拡散しやすい太陽光を集光部材34Aによって集光することができ、日当たりの悪い室内をより明るく照射することができる。
<第二実施形態>
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。
本発明の第二実施形態に係る太陽光照明装置1Bの使用状態も、第一実施形態に係る太陽光照明装置1Aの使用状態と同様である(図2)。
図6は、太陽光照明装置1Bの構成について示す図であって、太陽光照明装置1Bの鉛直方向の断面図である。図7は、図6に示した太陽光照明装置1Bの上部分F2の拡大図である。
太陽光照明装置1Bは、採光部材20Bと、伝送部材30Bと、を備える。
採光部材20Bは、透明板状部材21Bを含んで構成される。透明板状部材21Bは、アクリル樹脂である。図7に示すように、透明板状部材21Bは、太陽光を受光する受光面23Bと、受光面23Bの反対側の面24Bと、を有する。また、採光部材20Bは、板状部材37Bと採光部材20Bとの距離を調整する調整部材(図示しない)を有する。
伝送部材30Bは、板状部材37Bと、上部板状部材38Bと、透明板状部材31Bを含んで構成される。板状部材37Bは、採光部材20Bの受光面23Bの反対側に隙間371Bを有して設けられ、採光部材20Bに対向する面に反射層372Bが形成される。上部板状部材38Bは、板状部材37Bの上端から水平方向に延びて、隙間371Bの上方に配置され、内面に反射層381Bが形成される。透明板状部材31Bは、隙間371Bの下端から鉛直方向下向きに延びる。透明板状部材31Bは、アクリル樹脂であり、鉛直方向の断面において、上側よりも下側(先端側)の厚みが薄くなるように形成される。透明板状部材31Bは、採光部材20Bと接する面側とは逆側に屈曲する屈曲部32Bを有する。屈曲部32Bは、採光部材20Bにより採光された太陽光が全反射するような曲率で形成される。屈曲部32Bの曲率は、例えば100Rである。
伝送部材30Bは、先端に放射口33Bを備える。放射口33Bには、伝送された太陽光を集光させる集光部材34Bが設けられる。集光部材34Bは、放射口33Bから放射されて拡散する太陽光を集光させる。集光部材34Bとしては、例えばデンタルミラーやフライアイレンズの性質を利用して太陽光を集光することのできる部材が用いられる。
続いて、図8も参照しながら、太陽光照明装置1Bの構造について、より詳細に説明する。
図8は、太陽光照明装置1Bの部分拡大断面図である。より詳しくは、図8は、図7に示した太陽光照明装置1Aの上部を更に拡大した図である。
図8に示すように、採光部材20Bを構成する透明板状部材21Aの受光面23Bは、曲面231Bを複数含んで形成される。
曲面231Aは、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状である。
曲面231Aは、鉛直方向に繰り返し形成される。曲面231Aは、水平方向(図8の紙面に対して垂直方向)に延びて形成される。
また、採光部材20Bを構成する透明板状部材21Bの面24Bは、採光された太陽光を下向きに反射させる曲面241Bと、曲面241Bの上端から伝送部材30B側へ水平に延びる平面242Bと、曲面241Bの下方に形成されて曲面241Bの端部と平面242Bの端部とを結ぶ曲面243Bと、をそれぞれ複数含んで形成される。
曲面241Bは、鉛直方向の断面形状が伝送部材30B側に凸の放物線状である。
曲面243Bは、鉛直方向の断面形状が下向きに凹の円弧状である。
なお、透明板状部材21Bは、第一実施形態の透明板状部材21Aの製造方法と同様の方法によって製造することができる。
続いて、太陽光照明装置1Bによって、太陽光を建物の内部に照射する原理について説明する。図6〜図8中の矢印は、太陽光の照射方向について示すものである。
まず、図8に示すように、透明板状部材21Bの受光面23Bに、太陽光が照射される。なお、図7及び図8においては、冬至の最大入射角(31°)で太陽光が入射される場合について例示している。受光面23Bに照射された太陽光は屈折して、面24B(曲面241B)に到達する。曲面231Bに照射された太陽光は、曲面231Bは、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状であるので、屈折して、曲面241Bに近づくに従って集光する。
曲面241Bに到達した太陽光は反射される。曲面241Bに到達した太陽光の入射角は、全て42°以上であるので、曲面241Bに到達した太陽光は全て全反射される。
曲面241Bによって全反射された太陽光は、曲面243Bを通過して、隙間371Bに導入される。曲面241Bは、鉛直方向の断面形状が伝送部材30B側に凸の放物線状であるので、曲面241Bによって全反射された太陽光は、曲面243Bに近づくに従って集光する。曲面243Bは、鉛直方向の断面形状が伝送部材30B側に凹の円弧状であるので、曲面243Bにおいて屈折した太陽光は、図8に示すように互いに略平行になる。
隙間371Bに導入された太陽光は、図4に示すように、反射層372Bにおいて一回反射して、下方へと伝送される。隙間371Bの下方に伝送された太陽光は、透明板状部材31Bの内部に導入される。
透明板状部材31Bの内部に導入された太陽光は、屈曲部32Bにおいて全反射をして、放射口33Bまで伝送され、放射口33Bから放射される。放射口33Bから放射されて拡散する太陽光は、集光部材34Bによって集光されて建物の内部に照射される。
本実施形態によれば、上述した第一実施形態によって奏される効果(1)〜(4)、(7)及び(8)に加えて、以下の効果が奏される。
(9)上述した第一実施形態に係る太陽光照明装置1Aでは、透明板状部材31Aの備える受け部311Aによって、より効率よく太陽光を伝送部材30Aに取り込むことができる。一方、受け部311Aの下向きの斜面313Aによって、伝送部材30Aの内部を伝送する太陽光の一部が伝送部材30Aの外部に漏れてしまう場合がある。また、太陽光を伝送部材30A内で複数回反射させた場合、太陽光の損失が大きくなる傾向にある。
本実施形態では、伝送部材30Bを、採光部材20Bの受光面23Bの反対側に隙間371Bを有して設けられ、採光部材20Bに対向する面に反射層372Bが形成された板状部材37Bを含んで構成した。
これにより、板状部材37Bの採光部材20Bからの距離を大きくすれば、隙間371Bに取り込まれた太陽光を、板状部材37Bによって一度反射させるだけで下方に導くことも可能になり、伝送される太陽光の損失を少なくすることができる。
(10)本実施形態では、受光面23Bの反対側の面24Bに形成された曲面241Bの先端に、鉛直方向の断面形状が下向きに凹の曲面243Bを形成した。
これにより、曲面243Bに集光しながら近づく太陽光は、曲面243Bにおいて屈折させて、太陽光の集光具合を調整できる。伝送部材30Bの内部に導入される太陽光の集光具合を調整することで、光を分散させずに伝送部材30Bによって伝送させることができる。
ここで、図9を参照しながら第二実施形態に係る太陽光照明装置1Bの変形例について説明する。図9では、太陽光照明装置1Bと同様の構成については、第二実施形態と同じ符号を付して、説明は省略する。
伝送部材30Bは、板状部材37Bと、上部板状部材38Bと、を含んで構成される。伝送部材30Bは、先端にダクト放射口331Bを備え、伝送部材30Bのダクト放射口331B側は、内面に反射層を備えるダクト35Bで構成される。ダクト35Bは、内面で太陽光を反射する。
ダクト35Bは、採光部材20Bと接する面側とは逆側に屈曲するダクト屈曲部321Bを有する。ダクト放射口331Bには、伝送された太陽光を拡散させる拡散部材36Bが設けられる。拡散部材36Bは、ダクト放射口331Bから放射される太陽光を拡散させる。
なお、図9に示すように、透明板状部材21B及び板状部材37Bは、ダクト35Bの上側の端部に嵌め込まれる。これらは、図示しないボルトによって互いに固定される。ダクト35Bの透明板状部材21B及び板状部材37Bへの固定方法は特に限定されず、ダクト35B、透明板状部材21B及び板状部材37Bにフランジを形成して、フランジ同士をボルトで固定してもよい。
本実施形態(第二実施形態の変形例)によれば、上述した第一実施形態及び第二実施形態によって奏される効果(1)〜(4)、(9)及び(10)に加えて、以下の効果が奏される。
(11)本変形例では、伝送部材30Bの先端にダクト放射口331Bを備えさせ、伝送部材30Bのダクト放射口331B側を、内面に反射層を備えるダクト35Bで構成し、ダクト放射口331Bには、伝送された太陽光を拡散させる拡散部材36Bを設けた。
これにより、ダクト35Bの内部を伝送されたことで、ダクト放射口331Bから放射される際に集光しやすい太陽光を拡散部材36Bによって適度に拡散することができ、日当たりの悪い室内を適度な明るさで照射することができる。
<第三実施形態>
続いて、本発明の第三実施形態について説明する。
図10は、本発明の第三実施形態に係る太陽光照明装置1Cの使用状態を示す斜視図である。
太陽光照明装置1Cは、採光部材20Cと、伝送部材30Cと、を備える。
採光部材20Cは、建物の側面、すなわちバルコニー101Cの側面102Cに照射された太陽光を採光し、太陽光を下方に屈折させる。
伝送部材30Cは、バルコニー101Cの床面103Cに設けられ、採光部材20Cにより下方に導かれた太陽光をバルコニー101Cの下方に拡散させるルーバー39Cを含んで構成される。ルーバー39Cは、複数の羽板391Cによって構成される。伝送部材30Cは、採光部材20Cにより採光された太陽光をバルコニー101Cの下方まで伝送する。
太陽光照明装置1Cは、伝送部材30Cにより伝送された太陽光を、図1に示すように建物の内部に照射する。
図11は、太陽光照明装置1Cの採光部材20Cについて示す図であって、採光部材20Cの鉛直方向の断面図である。
採光部材20Cは、透明板状部材21Cで構成される。透明板状部材21Cは、アクリル樹脂である。図11に示すように、透明板状部材21Cは、太陽光を受光する受光面23Cと、受光面23Cの反対側の面24Cと、を有する。
採光部材20Cを構成する透明板状部材21Cの受光面23Cは、上向きの斜面231Cと、下向きの斜面232Cと、をそれぞれ複数含んで形成される。受光面23Cの反対側の面24Cは平面である。
なお、透明板状部材21Cは、第一実施形態の透明板状部材21Aの製造方法と同様の方法によって製造することができる。
図12は、太陽光照明装置1Cの伝送部材30Cについて示す図であって、伝送部材30Cの鉛直方向の断面図である。
上述のように、伝送部材30Cはルーバー39Cを含んで構成され、ルーバー39Cは複数の羽板391Cによって構成される。羽板391Cは、アルミニウム製であり、隣り合う羽板391Cと向かい合う側面は表面処理されており、光を良好に反射する。羽板391Cは、鉛直方向の断面形状において屈折している。従って、一対の羽板391C,391Cに挟まれることで形成される空間392Cも鉛直方向の断面形状において屈折している。
続いて、太陽光照明装置1Cによって、太陽光を建物の内部に照射する原理について説明する。図10〜図12中の矢印は、太陽光の照射方向について示すものである。
まず、図10に示すように、透明板状部材21Cの受光面23Cに、太陽光が照射される。なお、図10及び図11においては、冬至の最大日照角度(31°)で太陽光が入射される場合について例示している。ここで、日照角度とは、太陽の高度(仰角)のことである。受光面23Cに照射された太陽光は屈折して、面24Cに到達する。面24Cに到達した太陽光は下向きに屈折する。
図10に示すように、透明板状部材21Cを通過することによって下向きに屈折した太陽光は、ルーバー39Cによって構成される伝送部材30Cに照射される。伝送部材30Cに照射された太陽光は、一対の羽板391C,391Cに挟まれることで形成される空間392Cに導入される。図12に示すように、空間392Cに導入された太陽光は、羽板391Cの表面で反射されることで伝送される。空間392Cの内部を伝送された太陽光は、空間392Cの下側から拡散しながら放射され、図示しない建物の内部に照射される。
本実施形態によれば、上述した第一実施形態によって奏される効果(1)及び(2)に加えて、以下の効果が奏される。
(12)本実施形態では、採光部材20Cを、太陽光を下方に屈折させる透明板状部材21Cとし、伝送部材30Cを、バルコニー101Cの床面103Cに設けられ、採光部材20Cにより下方に導かれた太陽光をバルコニー101Cの下方に拡散させるルーバー39Cを含んで構成した。
これにより、冬でも比較的日当たりのよいバルコニー101Cの側面102Cから効率よく太陽光を取り込んで、ルーバー39Cによって適度に太陽光を分散させつつ、日当たりの悪いバルコニー101Cの下方の室内を照射することができる。
<第四実施形態>
続いて、本発明の第四実施形態について説明する。
図13は、本発明の第四実施形態に係る太陽光照明装置1Dの斜視図である。
太陽光照明装置1Dは、採光部材20Dと、伝送部材30Dと、を備える。
採光部材20Dは、建物の側面、すなわちバルコニー101Dの側面102Dに照射された太陽光を採光し、太陽光を下方に屈折させる。
伝送部材30Dは、バルコニー101Cの床面103Cに設けられ、採光部材20Cにより下方に導かれた太陽光をバルコニー101Cの下方に拡散させるガラスブロック39Dを含んで構成される。ガラスブロック39Dは、直方体形状をしている。伝送部材30Dは、長手方向及び短手方向に並べて配置された複数のガラスブロック39Dにより構成される。伝送部材30Dは、採光部材20Dにより採光された太陽光をバルコニー101Dの下方まで伝送する。
太陽光照明装置1Dは、伝送部材30Dにより伝送された太陽光を、図1に示すように建物の内部に照射する。
本実施形態における採光部材20Dは、第三実施形態における採光部材20Cと同一の構成であるので説明を省略する。
図14は、太陽光照明装置1Dのガラスブロック39D(伝送部材30D)について示す図であって、ガラスブロック39D(伝送部材30D)伝送部材30Dの鉛直方向の断面図である。図15は、ガラスブロック39Dの拡大断面図であって、図14を拡大した図である。
ガラスブロック39Dは、ガラス製であり、上部41D、下部42D及び側部43Dによって形成される中空44Dを内部に有する直方体状である。
図15に示すように、ガラスブロック39Dの上部41Dは、上平面411Dと、下面412Dと、により挟まれて形成される。上平面411Dは、水平方向に延びる平面である。下面412Dは、互いに垂直である、平面413Dと、曲面424Dと、をそれぞれ複数含んで形成される。ガラスブロック39Dの下部42Dは、上面421Dと、下平面422Dと、により挟まれて形成される。上面421Dは、平面423Dと、鉛直方向の断面形状が上側に凹の円弧状である曲面424Dと、をそれぞれ複数含んで形成される。
続いて、太陽光照明装置1Dによって、太陽光を建物の内部に照射する原理について説明する。図13〜図15中の矢印は、太陽光の照射方向について示すものである。
まず、第三実施形態において説明したが、図11に示すように、透明板状部材21Dの受光面23Dに、太陽光が照射される。受光面23Dに照射された太陽光は屈折して、面24Dに到達する。面24Dに到達した太陽光は下向きに屈折する。
図14及び図15に示すように、透明板状部材21Dを通過することによって下向きに屈折した太陽光は、ガラスブロック39Dによって構成される伝送部材30Dに照射される。ガラスブロック39D(伝送部材30D)に照射された太陽光は、ガラスブロック39D内部の中空44Dに導入される。図15に示すように、中空44Dに導入された太陽光は、ガラスブロック39Dの下方に放射される際に、曲面424Dを通過する。曲面424Dは鉛直方向の断面形状が上側に凹の円弧状であるので、曲面424Dを通過した太陽光は拡散しながら放射され、図示しない建物の内部に照射される。
本実施形態によれば、上述した第一実施形態によって奏される効果(1)及び(2)に加えて、以下の効果が奏される。
(13)本実施形態では、採光部材20Dを、太陽光を下方に屈折させる透明板状部材21Dとし、伝送部材30Dを、バルコニー101Dの床面103Dに設けられ、採光部材20Dにより下方に導かれた太陽光をバルコニー101Dの下方に拡散させるガラスブロック39Dを含んで構成した。
これにより、冬でも比較的日当たりのよいバルコニー101Dの側面102Dから効率よく太陽光を取り込んで、ガラスブロック39Dによって適度に太陽光を分散させつつ、日当たりの悪いバルコニー101Dの下方の室内を照射することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、第一実施形態及び第二実施形態においては、透明板状部材21A,21Bの面24A,24Bにおける曲面241A,241Bを、鉛直方向の断面形状が伝送部材30A,30B側に凸の放物線状としたが、採光された太陽光を下向きに反射させる傾斜面としてもよい。
また、上述した第一から第四実施形態における透明部材及び透明板状部材は、アクリル樹脂であるとしたが、これらは透明な部材であれば、原料はアクリル樹脂に限定されない。例えば、透明部材や透明板状部材をガラスによって構成してもよい。なお、ここで「透明」とは、完全な無色透明のみならず、内部が透視可能な状態である着色された有色透明も含む概念である。
また、第一実施形態において、採光部材20Aの受光面23Aの反対側の面24Aを形成する平面243Aは、曲面241Aの下端から略鉛直方向下側に延びる平面とした。しかし、第一実施形態の平面243Aの部分は、第二実施形態の曲面243Bのように、鉛直方向の断面形状が下向きに凹の円弧状の曲面としてもよい。
また、第三実施形態における、一対の羽板391C,391Cに挟まれることで形成される空間392Cに、アクリル樹脂等の透明部材を充填してもよい。
1A,1B,1C,1D…太陽光照明装置
20A,20B,20C,20D…採光部材
21A,21B,21C,21D…透明板状部材
23A,23B…受光面
231A,231B…曲面
24A,24B…面
241A,241B…曲面
243B…曲面
30A,30B,30C,30D…送部材
31A,31B…透明板状部材
311A…受け部
32A,32B…屈曲部
321B…ダクト屈曲部(屈曲部)
33A,33B…放射口
331B…ダクト放射口(放射口)
34A,34B…集光部材
35B…ダクト
36B…拡散部材
37B…板状部材
39C…ルーバー
39D…ガラスブロック
100…住宅
101A,101B,101C,101D…バルコニー
102A,102B,102C,102D…側面
103C,103D…床面

Claims (11)

  1. 側面に照射された太陽光を採光する採光部材と、
    前記採光部材により採光された太陽光を伝送する伝送部材と、を備え、
    前記伝送部材により伝送された太陽光を建物の内部に照射し、
    前記採光部材は、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状の曲面を複数含んで形成された受光面を有する透明板状部材で構成され、
    前記伝送部材は、前記採光部材の受光面の反対側の面に積層された透明板状部材を含んで構成される太陽光照明装置。
  2. 前記採光部材は、前記建物の2階以上に設置されたバルコニーの側面に設けられ、
    前記伝送部材は、前記採光部材により採光された太陽光を前記バルコニーの下方まで伝送する請求項1記載の太陽光照明装置。
  3. 前記伝送部材は、前記採光部材側に突出して形成され、鉛直方向の断面形状が三角形状の受け部を備え、
    前記受光面の反対側の面に形成された複数の傾斜面又は曲面により下向きに反射された太陽光が、前記受け部を介して前記伝送部材内に取り込まれる請求項1又は2記載の太陽光照明装置。
  4. 側面に照射された太陽光を採光する採光部材と、
    前記採光部材により採光された太陽光を伝送する伝送部材と、を備え、
    前記伝送部材により伝送された太陽光を建物の内部に照射し、
    前記採光部材は、鉛直方向の断面形状が外側に凸の円弧状の曲面を複数含んで形成された受光面を有する透明板状部材で構成され、
    前記伝送部材は、前記採光部材の受光面の反対側に隙間を有して設けられ、前記採光部材に対向する面に反射層が形成された板状部材を含んで構成される太陽光照射装置。
  5. 前記伝送部材は、屈曲部を有する透明部材を含んで構成され、
    当該屈曲部は、前記採光部材により採光された太陽光が全反射するような曲率で形成される請求項1〜4いずれか記載の太陽光照明装置。
  6. 前記伝送部材は、先端に放射口を備え、
    前記伝送部材の前記放射口側は、透明部材で構成され、
    前記放射口には、伝送された太陽光を集光させる集光部材が設けられる請求項1〜いずれか記載の太陽光照明装置。
  7. 前記伝送部材は、先端に放射口を備え、
    前記伝送部材の前記放射口側は、内面に反射層を備えるダクトで構成され、
    前記放射口には、伝送された太陽光を拡散させる拡散部材が設けられる請求項1〜記載の太陽光照明装置。
  8. 前記採光部材の前記受光面の反対側の面には、採光された太陽光を下向きに反射させる傾斜面又は曲面が複数形成される請求項1〜7のいずれかに記載の太陽光照明装置。
  9. 前記受光面の反対側の面に形成された傾斜面又は曲面の先端には、鉛直方向の断面形状が下向きに凹の曲面が形成される請求項記載の太陽光照明装置。
  10. 側面に照射された太陽光を採光する採光部材と、
    前記採光部材により採光された太陽光を伝送する伝送部材と、を備え、
    前記伝送部材により伝送された太陽光を建物の内部に照射し、
    前記採光部材は、前記建物の2階以上に設置されたバルコニーの側面に設けられ、
    前記採光部材は、太陽光を下方に屈折させる透明部材であり、
    前記伝送部材は、前記バルコニーの床面に設けられ、前記採光部材により下方に導かれた太陽光を前記バルコニーの下方に拡散させるルーバーを含んで構成される太陽光照明装置。
  11. 側面に照射された太陽光を採光する採光部材と、
    前記採光部材により採光された太陽光を伝送する伝送部材と、を備え、
    前記伝送部材により伝送された太陽光を建物の内部に照射し、
    前記採光部材は、前記建物の2階以上に設置されたバルコニーの側面に設けられ、
    前記採光部材は、太陽光を下方に屈折させる透明部材であり、
    前記伝送部材は、前記バルコニーの床面に設けられ、前記採光部材により下方に導かれた太陽光を前記バルコニーの下方に拡散させるガラスブロックを含んで構成される太陽光照明装置。
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