添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における集光装置1の例を示す分解斜視図である。図2は、この発明の実施の形態1における集光装置1の例を示す断面図である。集光装置1は、例えば透光体2、透光体3及び筐体4を備える。
透光体2は、例えば厚さが一定の板状である。透光体2に表面5及び表面6が形成される。透光体2の表面5は平坦であり、凹凸がない。透光体2の表面6に多数の凸型構造体7(図1及び図2では図示せず)が形成される。透光体2の表面6は、透光体2において、表面5に対して対向する面である。表面6のうち凸型構造体7が形成されていない部分は平坦である。以下においては、表面6のうち特に平坦な部分について言及する場合は表面6aと表記する。
透光体3は、例えば板状である。透光体3は、透光体2に対向するように配置される。透光体3に表面8及び表面9が形成される。透光体3の表面8は平坦であり、凹凸がない。透光体3の表面8は、透光体2の表面6に対向する。透光体3の表面9に多数の溝10が形成される。透光体3の表面9は、透光体3において、表面8に対して対向する面である。
理解を容易にするため、図1に示すようにx軸、y軸及びz軸を設定する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交する。x軸に平行でxの値が徐々に大きくなる方向を+x方向と表記する。x軸に平行でxの値が徐々に小さくなる方向を−x方向と表記する。x軸方向は、+x方向と−x方向とを含む方向である。y軸及びz軸についても同様である。+x方向及び−x方向は、透光体2の表面5及び表面6に沿う方向である。+y方向及び−y方向は、透光体2の表面5及び表面6に沿う方向である。+z方向及び−z方向は、透光体2の表面5及び表面6に直交する方向である。
透光体3は、−y方向に向かうに従ってその厚さが徐々に厚くなる。即ち、表面8と表面9との距離は、−y方向に向かうに従って徐々に大きくなる。透光体3の厚さは、x軸方向で変化しない。溝10は、y軸方向に沿うように表面9に形成される。溝10は例えばV溝であり、表面9に平坦な部分がないように等間隔に配置される。
筐体4は、例えば箱状である。筐体4の内面11は、箱の底面に相当する面である。透光体3は、表面9が筐体4の内面11に対向するように筐体4の内部に配置される。透光体2は、例えば表面5が筐体4の縁を形成する端面と面一になるように筐体4の内部に配置される。筐体4は、透光体2及び透光体3を収容するだけの厚さを有する。
筐体4の内面11は、光を反射する反射面である。例えば、内面11に、光を反射するための鏡面加工が施される。内面11に、光を反射するための拡散加工を施しても良い。本実施の形態に示す例では、筐体4のうち内面11が形成された部分が特許請求の範囲における反射体に相当する。集光装置1は、例えば板状の反射体を筐体4とは別部材として備えても良い。かかる場合、板状の反射体は、反射面が透光体3の表面9に対向するように筐体4の内部に配置される。
筐体4のうち透光体3の端面12が対向する部分に、開口13が形成される。透光体3の端面12は、−y方向を向く面である。端面12は、透光体3のうち厚さが最も厚い部分に形成される。
図2に示す矢印は、太陽14からの光が進む経路の一例を示す。集光装置1は、図2に示すように+y方向が上を向くように縦向きに配置される。例えば、太陽14からの光は、透光体2の表面5に入射角θ1で入射する。透光体2に入射した光は、透光体2を伝搬し、表面6から出射される。透光体2は、光偏向装置としての機能を有する。透光体2の表面6からは、偏向された光が出射される。
透光体2の表面6から出射された光は、透光体3の表面8に入射角θ2で入射する。入射角θ2は入射角θ1より大きい。透光体3に入射した光は、表面8及び表面9で反射を繰り返しながら−y方向に進む。そして、透光体3を伝搬して端面12に達した光は、端面12から出射される。端面12から出射された光は、開口13を通過し、筐体4の外に放射される。このように、透光体3は、集光器としての機能を有する。表面5から集光装置1に取り込まれた光は、開口13から集光装置1の外に出ていく。
次に、図3から図9も参照し、透光体2の機能について詳細に説明する。図3は、透光体2を示す斜視図である。上述したように、透光体2の表面6に多数の凸型構造体7が形成される。例えば、凸型構造体7は、表面6に規則正しく配置される。凸型構造体7は、表面6aから突出する。凸型構造体7は、y軸方向に細長い形状である。凸型構造体7は、y軸方向に沿うように表面6に形成される。
図4は、1つの凸型構造体7を示す斜視図である。本実施の形態では、凸型構造体7が5面体のプリズムである例を示す。図4に示すように、凸型構造体7のうち突出高さが最も高い部分の高さをHとする。突出高さは、表面6aから突出する高さである。また、突出高さが最も高い部分の凸型構造体7のx軸方向の幅をw1とする。突出高さが最も低い部分の凸型構造体7のx軸方向の幅をw2とする。凸型構造体7のy軸に沿った長さをL1とする。
図4に示す例では、凸型構造体7に、表面15、表面16、表面17及び表面18が形成される。例えば、表面15、表面17及び表面18は、表面6aに対して上方向に垂直である。表面15はy軸に直交する。
図4に示すように、凸型構造体7は、−y方向に向かうに従って突出高さが高くなる。このため、表面16は、−y方向に向かうに従って表面6aから離れる。同様に、表面16は、−y方向に向かうに従って表面5からも離れる。表面16と表面6aとの境界の長さが幅w2である。表面16は、上底が幅w2及び下底が幅w1の左右対称な台形である。表面15は、縦が高さH及び横が幅w1の長方形である。
凸型構造体7は、x軸方向の幅が−y方向に向かうに従って小さくなる。したがって、凸型構造体7のx軸方向の幅は、突出高さが最も低い部分が最も大きい。その幅はw2である。凸型構造体7のx軸方向の幅は、突出高さが最も高い部分が最も小さい。その幅はw1である。即ち、幅w1は幅w2より小さい。
以下に、凸型構造体7が備える偏向機能について詳しく説明する。図5は、光の経路を説明するための図である。図5(a)は、透光体2のうち凸型構造体7を含む部分のyz断面図である。図5(b)は、透光体2のうち凸型構造体7を含む部分のxy平面図である。図5(a)に示す矢印と図5(b)に示す矢印とは、同じ光の経路を示す。
図5に示す例では、y1の位置を光の起点とする。例えば、太陽14からの光は、y2の位置で透光体2の表面5に入射角θ1で入射する。表面5から透光体2に入射した光は、透光体2を伝搬し、y3の位置で凸型構造体7の表面16に達する。凸型構造体7の表面16に達した光は、表面16から出射される。+y方向が上を向くように集光装置1が配置されると、表面16は下方に向かうに従って表面5から離れるように傾斜する。このため、表面16への入射角は表面5への入射角θ1より大きい。表面16から出射される光は、表面16に近づくように曲げられる。したがって、入射角θ2は入射角θ1より大きくなる。
次に、凸型構造体7の表面17及び表面18の機能について説明する。図6及び図7は、光の他の経路を説明するための図である。図6(a)及び図7(a)は、透光体2のうち凸型構造体7を含む部分のyz断面図である。図6(b)及び図7(b)は、透光体2のうち凸型構造体7を含む部分のxy平面図である。図6(a)に示す矢印と図6(b)に示す矢印とは、同じ光の経路を示す。図7(a)に示す矢印と図7(b)に示す矢印とは、同じ光の経路を示す。
図6及び図7に示す例では、y5の位置を光の起点とする。例えば、太陽14からの光は、y6の位置で透光体2の表面5に入射角θ3で入射する。図6に示す入射角θ3は、図5に示す入射角θ1より大きい。図6及び図7は、透光体2の表面5への入射角が全反射角度より大きい場合を示している。
表面5から透光体2に入射した光は、透光体2を伝搬し、y7の位置で凸型構造体7の表面16に達する。凸型構造体7の表面16に達した光は、表面16で全反射される。表面16で反射された光は、透光体2を更に伝搬し、y8の位置で表面18に達する。表面18に達した光は、表面18で全反射される。表面18で反射された光は、図6(a)に示すように、x軸方向から見ると透光体2に入射する前よりy軸に平行な光となる。また、表面18で全反射された光は、図6(b)に示すように、z軸方向から見ると透光体2に入射する前より+x方向或いは−x方向に曲げられた光となる。例えば、図6(b)に示す例では、表面18で反射された光は−x方向に曲げられる。光がy8の位置で表面17で反射すれば、+x方向に曲げられる。
図7は、図6に示す経路を進んだ光が他の凸型構造体7で透光体2から放射される例を示す。図6のy9に達した光は、凸型構造体7が形成されていない場所では表面5及び表面6で全反射を繰り返す。例えば、透光体2を伝搬する光は、y11の位置において表面5で全反射される。表面5で反射された光は、透光体2を伝搬し、y12の位置で他の凸型構造体7の表面17に達する。表面17に達した光は、表面17で全反射される。表面17で反射された光は、凸型構造体7を更に伝搬し、y13の位置で表面18に達する。この時、光が表面18に入射する角度は、臨界角より小さい。表面17で反射された光は、y13の位置で表面18から透光体2の外に放射される。
このように、表面5への入射角が全反射角度より大きいと、光は表面16で全反射される。表面16で全反射された光は、表面17及び表面18で1回或いは複数回全反射されることによって、表面17或いは表面18から透光体2の外に放射される。そして、透光体2の外へ取り出される光のYZ平面内の角度θ2は、表面16で全反射されているため、よりY方向に近い角度に曲げられることになる。その結果、θ2>θ1となり、透光体3に取り込まれ易い角度へと偏向させることができる。
図8は、透光体2の集光率の依存性を示す図である。図8は、凸型構造体7の高さHと幅w2とを変化させた時の集光率を示す。図8に示す例では、光の入射角θ1=45°、凸型構造体7の長さL1=10及び凸型構造体7の幅w1=0.01に設定している。
図8に示すように、凸型構造体7の高さHに関しては、H=1.7〜1.9で集光率が最も高くなる。凸型構造体7の高さHが1.7〜1.9であれば、表面6aと表面16とのなす角度は9.6°〜10.8°である。同様に、表面5と表面16とのなす角度は9.6°〜10.8°である。凸型構造体7の幅w2に関しては、w2=1.3〜1.7及び2.0〜2.2で集光率が高くなる。しかし、幅w2を変化させた時の集光率の変化は、高さHを変化させた時の集光率の変化ほど大きくない。30%以上の集光率を得るためには、高さHを2より小さな値とし、幅w2を1.3〜2.8の値にすれば良い。
図3に示すように、透光体2は板状である。透光体2の厚さに関しては、透光体2の機能上の制約はない。例えば、透光体2はシート状でも良い。かかる場合は、凸型構造体7をミリオーダ或いは微細加工技術を用いてミクロンオーダで表面6に形成しても良い。
図9は、凸型構造体7の配列の例を示す図である。透光体2の表面6には平坦な部分が存在しなくても良い。図9は、隣接する凸型構造体7が互いに重なるような配列を示す。図9に示す例では、表面5との距離が最も小さい部分が上述した例の表面6aに相当する。
図3及び図9は、凸型構造体7が規則的に配置される例を示す。上述の偏向機能を実現するために必要な面は、表面16、表面17及び表面18の3面である。この3面の法線ベクトルの関係性を上述した例と同様に維持できるのであれば、表面6に凸型構造体7をランダムに配置しても良い。
次に、図10から図14を参照し、透光体3の機能について詳細に説明する。図10は、透光体3を示す斜視図である。上述したように、透光体3の表面8は平坦である。透光体3の表面9に、y軸方向に沿う溝10が形成される。
透光体3は、−y方向に向かうに従ってその厚さが徐々に厚くなる。例えば、透光体3の薄い方の端部の厚さはT1である。透光体3の厚い方の端部の厚さはT2である。厚さT2は厚さT1より大きい。このため、側面19は楔形状である。側面19は、表面8及び端面12に直交する面である。図2にも示したように、端面12は、表面5から透光体2に入射した光が最終的に集まる集光面である。
図11は、楔形状の透光体を伝搬する光の経路を説明するための図である。図11に示すように、表面20aと表面20bとの角度がαである楔形状の透光体を光が伝搬する例を考える。例えば、光は表面20aから透光体に入射し、表面20b及び表面20aで全反射しながら進む。表面20aから透光体に入射した光と表面20aとの角度をθ4とすると、表面20bで反射した光と表面20bとの角度はθ4−αとなる。また、表面20bで反射した光が表面20aで更に反射すると、反射後の光と表面20aとの角度はθ4−2αとなる。このように、透光体に入射した光は、全反射する度に反射した表面との角度がαだけ小さくなる。即ち、透光体に入射した光は、全反射する度に中心線Cとの角度が小さくなっていく。
透光体3でも上記と同様の現象が起きる。即ち、表面8から透光体3に入射した光は、y軸に平行な光に近づきながら端面12に集められる。
図12は、透光体3に集光されるまでの光の経路を説明するための図である。図12(a)は、透光体3及び筐体4のyz断面図である。図12(b)は、透光体3のxy平面図である。図12(a)に示す矢印と図12(b)に示す矢印とは、同じ光の経路を示す。
図12に示す例では、y15の位置を光の起点とする。例えば、透光体2の表面6から放射された光は、y16の位置で透光体3の表面8に入射する。表面8から透光体3に入射した光は、透光体3を伝搬し、y17の位置で表面9に達する。表面9に達した光は、表面9で全反射される。また、表面9に溝10が形成されているため、表面9で反射した光はz軸方向から見て+x方向或いは−x方向に曲げられる。図12は、y17の位置で光が+x方向に曲げられる例を示す。
図12は、y18の位置で透光体3から光が抜ける例を示す。例えば、透光体3を伝搬してきた光は、y18の位置で表面9から出射される。表面9から出射された光は、y19の位置で筐体4の内面11に達する。上述したように、筐体4の内面11は反射面である。内面11に達した光は、内面11で正反射される。内面11で反射された光は、y20の位置で表面9から透光体3に再び入射する。
透光体3に入射した光は、表面8及び表面9で全反射を繰り返しながら−y方向に進み、端面12に達する。透光体3から光が一旦抜けても再び透光体3に入射すれば、光は表面8及び表面9で全反射を繰り返しながら−y方向に進み、端面12に達する。端面12に達した光は、端面12から透光体3の外に放射される。なお、透光体3を伝搬する光は、表面8及び表面9で反射する度に、x軸方向から見てy軸に平行な光に近づいていく。また、透光体3を伝搬する光は、表面9で反射する度にx軸方向にランダムに曲げられる。
図13は、透光体3の表面9に形成された溝10の断面を示す図である。溝10はV溝である。溝10の断面形状は、頂角と2つの底角とから決まる三角形で定義できる。上記頂角は、溝10を形成する2つの斜面がなす角度である。
図14は、透光体3の集光率の依存性を示す図である。図14は、上記2つの底角を変化させた時の集光率を示す。図14に示す例では、透光体2の凸型構造体7について、長さL1=10、幅w1=0.01及び幅w2=2.1に設定している。また、透光体3について、y軸に沿った長さL2=100、厚さT1=0.5及び厚さT2=2に設定している。
図14に示すように、一方の底角が65°〜75°であれば、もう一方の底角が30°〜75°の広い範囲で40%以上の集光率を実現できる。溝10の断面形状を定義する三角形は、二等辺三角形である必要はない。溝10の断面形状を定義する三角形は、非対称の三角形でも良い。例えば、透光体3を樹脂の射出成形で製造する場合は、樹脂の充填を安定させるため、溝10の頂角は60°以上の角度であることが望ましい。例えば、一方の底角が65°である場合、もう一方の底角を35°とし、頂角を80°とすれば、溝10の形状を安定させ且つ高い集光率を実現できる。
次に、集光装置1を太陽に向けて配置した時の集光効率について説明する。図15は、集光装置1を太陽に向けて配置した例を示す図である。集光装置1は、建物の窓或いは壁に沿うように立てて配置することを想定した装置である。図15に示す例では、上記想定に基づき、+y方向が上を向くように集光装置1を配置している。即ち、開口13は下を向く。また、図15に示す例では、受光面となる透光体2の表面5が真南を向くように集光装置1を配置している。
以下の説明では、図15に示すように、真南を基準とした経度方向の角度変位を方位角と表記する。真南を基準とした緯度方向の角度変位を仰角と表記する。図15に示す例では、集光装置1は東西方向に対して対称な形状になる。このため、西側の方位角に対する集光効率と東側の方位角に対する集光効率とは同じになる。
図16は、集光装置1の集光効率を示す図である。図16は、図15に示すように集光装置1を配置し、入射光の方位角及び仰角を変化させた時の集光効率を示す。図16に示すように、方位角が0°〜20°であり、仰角が40°〜50°である場合に集光効率が高くなる。
図17は、この発明の実施の形態1における照明装置21の例を示す図である。照明装置21は、例えば集光装置1、照射器22及び光量調整器23を備える。図18は、照射器22及び光量調整器23の断面を示す図である。
照射器22は、特定の領域に向けて光を照射する。照射器22は、端部24の端面24aで光を受ける。即ち、端面24aは、光を受ける受光面である。端面24aで受けた光は照射器22を伝搬する。照射器22は、端面24aで受けた光を、その向きを変えて照射する。図17は、照射器22の端面24aが透光体3の端面12に対向する例を示す。例えば、端面24aは端面12に密着する。図17は、照射器22が集光装置1によって集光された光を特定の領域に向けて照射する例を示す。
照射器22は、透光性を有する。例えば、照射器22の屈折率は、透光体3の屈折率と同じである。照射器22は、透光体2及び透光体3と同様の構成であることが望ましい。
図17は、集光装置1からの光を部屋の天井等に当てるため、照射器22が斜め上向きに光を照射する例を示す。例えば、照射器22は、端部24が曲げられた板状である。照射器22の曲げられた部分は、その曲率半径が照射器22の厚さの5倍程度であることが好ましい。
光量調整器23は、照射器22から照射される光の量を調整する。図18に、照射器22の一部と光量調整器23の断面を示す。光量調整器23は、照射器22に設けられる。光量調整器23は、例えば容器25、反射板26、太陽電池セル27、液体28及び液量調整器29を備える。
容器25は、透光性を有する。例えば、容器25の屈折率は、照射器22の屈折率と同じである。容器25は、照射器22と同様に透明であることが望ましい。容器25は、照射器22のうち光が伝搬する部分に設けられる。本実施の形態では、照射器22の全体が透明である例について説明する。例えば、容器25は、斜め上方を向く照射器22の上面22aに設けられる。容器25の下面25aは、照射器22の上面22aに密着する。
反射板26は、容器25に設けられる。反射板26は、容器25の内部に配置される。反射板26は、鏡面加工等が施された反射面が容器25の内面に密着する。図18は、反射板26の反射面が容器25の内面25bに密着する例を示す。内面25bは、上面22aと同様に斜め上方を向く内面である。反射板26の反射面は、容器25を介して照射器22に対向する。
太陽電池セル27は、容器25に設けられる。太陽電池セル27は、容器25の内部に配置される。太陽電池セル27は、受光面27aで光を受ける。太陽電池セル27の受光面27aは、容器25の内面25bに対向する。図18は、容器25の内面25bのうち受光面27aが対向しない部分に反射板26が密着される例を示す。
液体28は、容器25に注入される。また、液体28は、容器25から抽出される。液体28は、透光性を有する。例えば、液体28の屈折率は、照射器22の屈折率と同じである。液体28は、照射器22と同様に透明であることが望ましい。液体28は、市販されている光学イマージョンオイル或いは光学用のシリコンオイルが最適である。太陽電池セル27に防水加工が施されていれば、液体28として水を用いても良い。
液量調整器29は、容器25内の液体28の量を調整する。液量調整器29は、液体28を容器25に注入することによって容器25内の液体28の量を増やす。液量調整器29は、液体28を容器25から抽出することによって容器25内の液体28の量を減らす。液量調整器29は、太陽電池セル27の受光面27aの少なくとも一部が液体28に浸るまで液体28を容器25に注入することが可能である。太陽電池セル27の受光面27aの全体が液体28に浸っても良い。図18は、太陽電池セル27の受光面27aが半分だけ浸るように容器25に液体28が注入された例を示す。
図17及び図18に示す例では、照射器22を伝搬する光が反射板26に達すると、反射板26によって正反射される。光量調整器23のうち反射板26が配置されていない部分に光が達すると、その部分が液体28で満たされていれば、光は容器25の内部に進入する。そして、液体28を進む光は、太陽電池セル27の受光面27aに達すると太陽電池セル27に吸収される。このように、容器25に注入されている液体28の量によって太陽電池セル27に吸収される光の量を調整できる。太陽電池セル27に吸収されない光は、液体28の液面で反射し、照射器22を進む経路に戻る。図17では、集光装置1で集光されて照射器22に入射した光は、光量調整器23にて調整された後、光量調整器23の設置されていない照射器22の上面22aより、右斜め上方に出射される。その出射角度は、図17に示すように、光量調整器23から離れていくほど小さくなっている。
次に、太陽14が南中する時の仰角と室内の照度との相関について計算する。例えば、透光体3の長さL2=1mである集光装置1を用いて、奥行き方向(z軸方向)に10mに亘って部屋の天井面に光を当てる場合を考える。なお、窓の幅(x軸方向)は一様に開口しているものとする。
北緯35°の地点では、太陽14の南中高度は32°〜78°の間で変化する。このため、以下の計算では、仰角の範囲を30°〜80°として10°刻みで床面照度を求める。
集光装置1は、例えば建物の窓ガラスに合わせて垂直に配置される。太陽の仰角をθ1とすると、透光体2が受ける照度E2は、太陽光に垂直な面が受ける照度のcos(θ1)倍になる。そこで、入射角による角度係数Aを次式のように設定する。
A=cos(θ1) ・・・(1)
図15に示すように、集光装置1は、太陽14の高度によって光伝搬効率ηが変化する。太陽14からの光に対して垂直な面が受ける単位面積(m2)当たりの照度をE1とすると、透光体2が単位面積当たりに集光できる光の量E2は次式で表される。
E2=E1・η・A=E1・η・cos(θ1) ・・・(2)
この光を奥行き10mに亘って天井に均等に照射すると、天井面の照度E3は次式で表される。
E3=E2/10 ・・・(3)
天井に反射率90%の部材が用いられていれば、床面の照度E4は次式で表される。
E4=0.9E3 ・・・(4)
式(1)から式(4)に基づいて計算した太陽高度と各種照度との相関を表1に示す。
表1に示す例では、太陽光による照度を98000ルクスに設定している。
例えば、室内の最適照度を500ルクスとすると、太陽高度が30°〜70°であれば床面照度が最適照度を上回る。床面照度が最適照度より高い場合は、例えば調光システムを作動させてLED照明等の他の照明を完全に消灯させる。また、光量調整器23の容器25に液体28を注入することによって太陽電池セル27に光を吸収させる。これにより、床面照度を最適照度に近づける。
床面照度が最適照度より低い場合は、調光システムを作動させて容器25から液体28を抽出する。このため、太陽電池セル27は光を吸収しない。照射器22は、集光装置1によって集光された全ての光を部屋の天井に向けて照射する。これにより、床面照度を最適照度に近づける。
本実施の形態に示す例であれば、図17に示すように集光装置1を縦向きで使用することができる。集光装置1を縦向きで使用しても十分な集光効率を実現できる。なお、透光体3の表面9に形成された溝10と筐体4の内面11からなる反射面とは集光装置1にとって必須の要件ではない。しかし、表面9に溝10が形成されることにより、散乱させた光を透光体3の端面12から取り出すことができる。また、表面9に対向する反射体を備えることにより、集光効率を大幅に改善することができる。
また、本実施の形態に示す例であれば、縦向きに配置した集光装置1を用いて天井等に光を当てることができる。照明装置21からの光が部屋にいる人に直接照射されることを防止した上で、照明装置21からの光だけで部屋の中を十分に明るくすることができる。
本実施の形態に示す例では、集光装置1によって例えば10倍以上に集光することができる。このため、太陽電池セル27による発電を効率よく行うことができる。なお、熱源となるような長波長の光は透光体2及び3で吸収されるため、量子効率の高い波長を太陽電池セル27に吸収させることができる。このような理由からも発電効率を高めることができる。更に、使用する太陽電池セル27の面積が小さくて良いため、化合物半導体或いは多層膜構造を持つ高価な製造プロセスの太陽電池も適用できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、透光体2の表面6に凸型構造体7が形成される例について説明した。本実施の形態では、透光体2の表面6に多数の凹型構造体30が形成される例について説明する。例えば、凹型構造体30は、表面6に規則正しく配置される。凹型構造体30は、y軸方向に細長い形状である。凹型構造体30は、y軸方向に沿うように表面6に形成される。
図19は、1つの凹型構造体30を示す斜視図である。図19は、図4に対応する図である。本実施の形態では、表面6aから凹んだ形状自体が5面体のプリズムである例を示す。図4では凸型構造体7の上面が表面16にて存在しているが、図19では凹型構造体30の上面は存在していない。図19に示すように、凹型構造体30の最も凹んだ部分の深さをHとする。即ち、深さHは、上記5面体のプリズムの最も高い部分の高さに相当する。また、深さが最も深い部分の凹型構造体30のx軸方向の幅をw1とする。深さが最も浅い部分の凹型構造体30のx軸方向の幅をw2とする。凹型構造体30のy軸に沿った長さをL1とする。
図19に示す例では、凹型構造体30に、表面31、表面32、表面33及び表面34が形成される。例えば、表面31、表面33及び表面34は、表面6aに対して下方向に垂直である。表面31はy軸に直交する。
図19に示すように、凹型構造体30は、−y方向に向かうに従って深さが浅くなる。このため、表面32は、−y方向に向かうに従って表面6aに近づく。表面32は、−y方向に向かうに従って表面5から離れる。表面32と表面6aとの境界の長さが幅w2である。表面32は、上底が幅w1及び下底が幅w2の左右対称な台形である。表面31は、縦が高さH及び横が幅w1の長方形である。
凹型構造体30は、x軸方向の幅が−y方向に向かうに従って大きくなる。したがって、凹型構造体30のx軸方向の幅は、深さが最も浅い部分が最も大きい。その幅はw2である。凹型構造体30のx軸方向の幅は、深さが最も深い部分が最も小さい。その幅はw1である。即ち、幅w1は幅w2より小さい。
本実施の形態に示す例では、透光体2の表面6に凹型構造体30が形成される。凹型構造体30は、凸型構造体7が備える偏向機能と同様の機能を備える。このため、本実施の形態に示す例でも、透光体2の表面に凸型構造体7が形成された例と同様の効果が期待できる。
凹型構造体30は、図3に示す配列のように表面6に規則正しく配置されても良い。表面6に凹型構造体30が形成されることによって、透光体2の表面6に平坦な部分が存在しなくても良い。表面6に凹型構造体30がランダムに配置されても良い。
本実施の形態で開示しない集光装置1の構成及び機能は、実施の形態1で開示した構成及び機能と同様である。例えば、図8に示すように、凹型構造体30の深さHに関しては、H=1.7〜1.9で集光率が最も高くなる。凹型構造体30の深さHが1.7〜1.9であれば、表面6aと表面32とのなす角度は9.6°〜10.8°である。同様に、表面5と表面32とのなす角度は9.6°〜10.8°である。凹型構造体30の幅w2に関しては、w2=1.3〜1.7及び2.0〜2.2で集光率が高くなる。しかし、幅w2を変化させた時の集光率の変化は、深さHを変化させた時の集光率の変化ほど大きくない。30%以上の集光率を得るためには、深さHを2より小さな値とし、幅w2を1.3〜2.8の値にすれば良い。
本実施の形態における集光装置1は、実施の形態1で開示した集光装置1と同様に照明装置21に用いることができる。
実施の形態3.
図20は、この発明の実施の形態3における照明装置21の例を示す図である。本実施の形態における照明装置21は、例えば複数の集光装置1と複数の照射器22と複数の光量調整器23とを備える。図20に示す例では、照明装置21は、追加符号A〜Cで区別される3組の集光装置1、照射器22及び光量調整器23を備える。
例えば、集光装置1A、集光装置1B及び集光装置1Cが縦に並べられる。集光装置1A、集光装置1B及び集光装置1Cの大きさは同じであっても異なっていても良い。照射器22Aが光を照射する方向は、照射器22Bが光を照射する方向及び照射器22Cが光を照射する方向と一致しなくても良い。照射器22Bが光を照射する方向は、照射器22Cが光を照射する方向と一致しなくても良い。光を照射したい範囲全体が一定の照度となるように、各照射方向が設定される。図20では、集光装置1Aで集光されて照射器22Aに入射した光は、光量調整器23Aにて調整された後、光量調整器23Aの設置されていない照射器22Aの上面22aより、右斜め上方に出射される。その出射角度は、図20に示すように、光量調整器23Aから離れていくほど小さくなっている。照射器22B及び22Cからの光の出射も同様である。集光装置と照射器との角度については、(集光装置1Aと照射器22Aとの角度)<(集光装置1Bと照射器22Bとの角度)<(集光装置1Cと照射器22Cとの角度)となっている。このため、光の出射角度は、(照射器22Aからの光の角度)<(照射器22Bからの光の角度)<(照射器22Cからの光の角度)となる。
図21は、照明装置21を建物35に適用した例を示す図である。集光装置1A、集光装置1B及び集光装置1Cは、南向きの窓ガラス36に沿うように設置される。例えば、集光装置1Aによって集光された光は、照射器22Aから部屋の天井に向かって照射される。
本実施の形態における照明装置21は、拡散器37を更に備える。拡散器37は、照射器22からの光が当たる天井に設けられる。図21は、天井に6台の拡散器37が設置される例を示す。図22は、拡散器37の断面を示す図である。拡散器37は、例えば支持具38、拡散板39及び光源40を備える。
拡散板39は、天井から吊り下げられるように支持具38によって支持される。拡散板39は、上端の厚さが一番厚く、下端に近づくに従って薄くなる。拡散板39の表面39a及び表面39bに、光を拡散するための拡散加工が施される。例えば、表面39a及び表面39bに、微小な凹凸が形成される。表面39a及び表面39bに形成される凹凸は、一般にシボと呼ばれる不規則なものでも良い。凹凸を作るために表面39a及び表面39bにV溝を形成しても良い。かかる場合、例えば表面39aに横向きにV溝を形成し、表面39bには溝の方向を90°変えて縦向きにV溝を形成する。表面39aに形成する溝の方向と表面39bに形成する溝の方向とを変えることにより、光を大きく散乱させることができる。拡散板39は、照射器22から照射された光が表面39a及び表面39bに当たるように配置される。照射器22から照射された光は、拡散板39によって拡散される。
光源40は、支持具38によって支持される。光源40は、拡散板39の上端面に対向するように配置される。夜間等、照射器22から照射される光だけでは十分な明るさを得ることができない場合に光源40が点灯される。光源40は、拡散板39の上端面に光を照射する。これにより、光源40からの光を拡散板39を通して部屋に放射させることができる。光源40からの光は、拡散板39の表面39a及び表面39bを通過する際に拡散される。
光源40からの光が支持具38から漏れることを防止するため、支持具38によって光源40を完全に覆っても良い。かかる場合、支持具38の内面を反射面にすれば、光源40からの光を拡散板39に効率よく取り込むことができる。
本実施の形態に示す例であれば、照射器22からの光を天井面及び拡散板39によって拡散できる。このため、眩しさを抑えた優しい光を供給できる。本実施の形態で開示しない集光装置1の構成及び機能は、実施の形態1又は2で開示した構成及び機能と同様である。
実施の形態4.
本実施の形態では、光量調整器23による他の調整方法について説明する。図23は、この発明の実施の形態4における照射器22及び光量調整器23の例を示す図である。
照射器22は、例えば導光体41及び導光体42を備える。導光体41の一方の端部24に上述した端面24aが形成される。導光体41のもう一方の端部43に端面43aが形成される。導光体41は、透光性を有する。例えば、導光体41の屈折率は、透光体3の屈折率と同じである。導光体41は、透光体2及び透光体3と同様に透明であることが望ましい。導光体41は、端面24aで受けた光を端面43aに導く。即ち、端面24aから入射した光は導光体41を伝搬し、端面43aに達する。
導光体42は、導光体41と同様に透光性を有する。例えば、導光体42の屈折率は、透光体3の屈折率と同じである。導光体42は、透光体2及び透光体3と同様に透明であることが望ましい。導光体42の一方の端部44に端面44aが形成される。導光体42は、端面44aが導光体41の端面43aに対向するように配置される。導光体41の端面43aと導光体42の端面44aとの間には、一定の幅の隙間が形成される。
光量調整器23は、例えば容器25、反射板26、太陽電池セル27、液体28及び駆動装置45を備える。容器25は、照射器22に設けられる。導光体41の端部43は、容器25の側壁を貫通する。端部43の端面43aは、容器25の内部に配置される。導光体42の端部44は、容器25の他の側壁を貫通する。端部44の端面44aは、容器25の内部に配置される。即ち、容器25は、導光体41の端部43と導光体42の端部44とを覆うように配置される。導光体42の端面44aは、容器25の内部で導光体41の端面43aに対向する。
反射板26は、導光体41のうち容器25の内部に配置された部分に設けられる。反射板26は、上記部分のうち端面43a以外の部分を覆う。反射板26は、例えば導光体41に密着される。また、反射板26は、導光体42のうち容器25の内部に配置された部分に設けられる。反射板26は、上記部分のうち端面44a以外の部分を覆う。反射板26は、例えば導光体42に密着される。
容器25に液体28が入れられる。端面43aと端面44aとの間に形成された隙間は、液体28によって完全に満たされる。液体28の屈折率は、例えば導光体41の屈折率及び導光体42の屈折率と同じである。端面43aと端面44aとの間に液体28しか存在していなければ、導光体41を伝搬して端面43aに達した光は、液体28を伝搬して端面44aから導光体42に入射する。
太陽電池セル27は、容器25の内部で移動可能に設けられる。太陽電池セル27は、少なくとも一部が端面43aと端面44aとの間に形成された隙間に配置される位置と端面43a及び端面44aの隙間に配置されない位置とに変位できる。駆動装置45は、太陽電池セル27を駆動する。例えば、太陽電池セル27は、受光面27aが端面43a及び端面44aに対して平行になるように配置される。駆動装置45は、太陽電池セル27を端面43aに沿って移動させる。これにより、駆動装置45は、太陽電池セル27を端面43a及び端面44aの隙間に入れたり出したりする。
太陽電池セル27が端面43a及び端面44aの隙間に配置されると、受光面27aが端面43aに対向する。かかる場合、導光体41の端面43aから液体28に進んだ光の一部は、受光面27aに達して太陽電池セル27に吸収される。駆動装置45によって太陽電池セル27を駆動することにより、太陽電池セル27の受光面27aのうち端面43aに対向する部分の面積を変えることができる。即ち、受光面27aが端面43aに対向する面積を変えることによって太陽電池セル27に吸収される光の量を調整できる。なお、太陽電池セル27に吸収されない光は、液体28を伝搬して端面44aから導光体42に入射する。
図24は、この発明の実施の形態4における照射器22及び光量調整器23の他の例を示す図である。照射器22は、実施の形態1で開示した例と同様である。
光量調整器23は、例えば反射板26、太陽電池セル27、液体28及び駆動装置45を備える。反射板26は、照射器22に設けられる。反射板26は、鏡面加工等が施された反射面が照射器22の上面22aに密着する。反射板26は、例えばシート状である。反射板26の厚さは太陽電池セル27の厚さと比較して極めて薄い。図24は、反射板26の中央部分に開口が形成される例を示す。
液体28は、透光性を有する。例えば、液体28の屈折率は、照射器22の屈折率と同じである。液体28は、照射器22と同様に透明であることが望ましい。液体28は、反射板26を覆うように層状に設けられる。液体28は、反射板26に形成された上記開口にも満たされる。
太陽電池セル27は、液体28の上に載せられる。液体28が100〜1000cStの粘度を有していれば、液体28を介して太陽電池セル27を照射器22に保持させることができる。即ち、太陽電池セル27と反射板26との間、及び太陽電池セル27と照射器22との間に液体28による液体層が形成される。太陽電池セル27は、受光面27aが液体28に浸るように下向きに配置される。太陽電池セル27は、少なくとも受光面27aの一部が照射器22の上面22aに対向する位置と受光面27aが上面22aに対向しない位置とに変位できる。
駆動装置45は、太陽電池セル27を駆動する。例えば、太陽電池セル27は、受光面27aが照射器22の上面22a及び反射板26に対して平行になるように配置される。太陽電池セル27は液体層に保持されているため、受光面27aと平行な方向に力を加えれば太陽電池セル27は横滑りする。駆動装置45は、太陽電池セル27を上面22a及び反射板26に沿って移動させる。これにより、駆動装置45は、太陽電池セル27を反射板26の裏側に隠したり裏側から出したりする。
図24に示す状態では、受光面27aの一部が照射器22の上面22aに対向する。かかる場合、照射器22から液体28に進んだ光の一部は、受光面27aに達して太陽電池セル27に吸収される。駆動装置45によって太陽電池セル27を駆動することにより、太陽電池セル27の受光面27aのうち照射器22の上面22aに対向する部分の面積を変えることができる。即ち、受光面27aが上面22aに対向する面積を変えることによって太陽電池セル27に吸収される光の量を調整できる。なお、太陽電池セル27に吸収されない光は、液体28の液面で反射し、照射器22を進む経路に戻る。
本実施の形態で開示しない集光装置1の構成及び機能は、実施の形態1から3の何れかで開示した構成及び機能と同様である。本実施の形態における集光装置1は、他の実施の形態で開示した集光装置1と同様に照明装置21に用いることができる。