JP6125242B2 - 真空ポンプ装置およびその運転方法 - Google Patents

真空ポンプ装置およびその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6125242B2
JP6125242B2 JP2013010756A JP2013010756A JP6125242B2 JP 6125242 B2 JP6125242 B2 JP 6125242B2 JP 2013010756 A JP2013010756 A JP 2013010756A JP 2013010756 A JP2013010756 A JP 2013010756A JP 6125242 B2 JP6125242 B2 JP 6125242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
sealed chamber
vacuum
vacuum pump
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013010756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014141925A (ja
Inventor
圭亮 松島
圭亮 松島
崇史 穂積
崇史 穂積
吉田 真也
真也 吉田
中澤 敏治
敏治 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2013010756A priority Critical patent/JP6125242B2/ja
Publication of JP2014141925A publication Critical patent/JP2014141925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6125242B2 publication Critical patent/JP6125242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明は半導体製造装置に使用されるプロセスチャンバなどの真空チャンバを真空排気するための真空ポンプ装置およびその運転方法に関するものである。
半導体製造装置などにおいては、真空チャンバ内のガスを排出するために、ドライ真空ポンプが用いられる。ドライ真空ポンプの代表例として、一対のポンプロータが互いに反対方向に回転し、真空チャンバ内のガスをポンプロータの上流側(すなわち、ポンプの吸気側)から下流側(すなわち、ポンプの排気側)に移送して排気する容積式ドライ真空ポンプがある。
真空チャンバ内のガスの種類によっては、温度低下に伴って副生成物を生成するものがある。このような副生成物は、例えば真空チャンバの内壁面に付着することがある。このような副生成物が真空チャンバの内壁面に堆積すると、真空チャンバ内の処理環境に悪影響を及ぼす。このため、副生成物を除去するガス(いわゆるクリーニングガス)を真空チャンバ内に供給して、真空チャンバの内壁面に付着した副生成物を除去するクリーニングプロセスが行われる。
真空ポンプを駆動してクリーニングガスを真空チャンバから排出するとき、ポンプの回転速度を通常の運転時よりも低下させることで省エネルギー化が図られている。しかしながら、ポンプの回転速度を低下させると、ポンプロータで空気を圧縮したときに発生する熱(圧縮熱)が十分に得られなくなり、ポンプの温度が低下する。ポンプの温度が低下すると、副生成物がポンプケーシング内で析出してしまい、ポンプロータが副生成物を噛み込むことがある。
特開2001−289186号公報 特開2002−61589号公報 特開2010―127157号公報
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、ポンプの回転速度を低下させた場合でもポンプの温度低下を抑制することができる真空ポンプ装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような真空ポンプ装置の運転方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、ドライ真空ポンプと、前記ドライ真空ポンプを駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、前記モータは、モータロータとステータコアと前記ステータコアに巻かれたコイルとをモータケーシングに収容して構成され、前記ドライ真空ポンプは、1対のポンプロータと、前記ポンプロータを収容するポンプケーシングと、前記1対のポンプロータを同期回転させるタイミングギヤと、前記タイミングギヤを収容するギヤケースとを備えており、前記ポンプケーシングの外壁面と内壁面との間には、前記ポンプロータを囲むように密閉室が形成されており、前記密閉室内に真空を形成することで前記ポンプケーシングの保温性を高めるように構成されたことを特徴とする。
前記ドライ真空ポンプの吸気ポートと前記密閉室とを連通する第1の流路をさらに備えたことを特徴とする。
前記密閉室は、螺旋状に形成されていることを特徴とする。
ドライ真空ポンプと、前記ドライ真空ポンプを駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、前記ドライ真空ポンプは、1対のポンプロータと、前記ポンプロータを収容するポンプケーシングとを備えており、前記ポンプケーシングには、前記ポンプロータを囲むように密閉室が形成されており、前記真空ポンプ装置は、前記密閉室内に真空を形成することで前記ポンプケーシングの保温性を高めるように構成されており、前記ドライ真空ポンプの吸気ポートと前記密閉室とを連通する第1の流路と、前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁と、前記ドライ真空ポンプの周囲空間と前記密閉室とを連通する第2の流路と、前記第2の流路に取り付けられた第2の開閉弁とをさらに備えたことを特徴とする。
前記ポンプケーシングを加熱する発熱体を前記密閉室の内周面に接触するように配置したことを特徴とする。
前記発熱体はシート状のヒーターであることを特徴とする。
ブースターポンプと、前記ブースターポンプの排気ポートに接続されたメインポンプと、前記ブースターポンプおよび前記メインポンプをそれぞれ駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、前記ブースターポンプのポンプケーシングには、前記ブースターポンプのポンプロータを囲むように第1の密閉室が形成されており、前記メインポンプのポンプケーシングには、前記メインポンプのポンプロータを囲むように第2の密閉室が形成されており、前記真空ポンプ装置は、前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内に真空を形成することで前記ブースターポンプのポンプケーシングおよび前記メインポンプのポンプケーシングの保温性を高めるように構成されており、前記第1の密閉室と前記第2の密閉室とを連通する連通流路と、前記メインポンプの吸気ポートと前記連通流路とを連通する第1の流路とをさらに備えていることを特徴とする。
前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁と、前記メインポンプの周囲空間と前記第2の密閉室とを連通する第2の流路と、前記第2の流路に取り付けられた第2の開閉弁とをさらに備えたことを特徴とする。
ブースターポンプと、前記ブースターポンプの排気ポートに接続されたメインポンプと、前記ブースターポンプおよび前記メインポンプをそれぞれ駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、前記ブースターポンプのポンプケーシングには、前記ブースターポンプのポンプロータを囲むように第1の密閉室が形成されており、前記メインポンプのポンプケーシングには、前記メインポンプのポンプロータを囲むように第2の密閉室が形成されており、前記真空ポンプ装置は、前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内に真空を形成することで前記ブースターポンプのポンプケーシングおよび前記メインポンプのポンプケーシングの保温性を高めるように構成されており、前記第1の密閉室と前記メインポンプの吸気ポートとを連通する第1の流路と、前記第1の密閉室と前記第2の密閉室とを連通する連通流路を備えたことを特徴とする。
前記第2の密閉室と前記メインポンプの周囲空間とを連通する第2の流路と、前記第2の流路に取り付けられた第2の開閉弁とをさらに備えたことを特徴とする。
上記真空ポンプ装置の運転方法であって、前記ドライ真空ポンプを駆動し、前記第1の開閉弁を開くことで、前記ドライ真空ポンプにより前記密閉室内の気体を吸引することを特徴とする。
前記第1の開閉弁を閉じ、前記第2の開閉弁を開くことで、前記密閉室内を大気開放することを特徴とする。
前記第1の開閉弁を閉じて、前記第2の開閉弁を開き、前記密閉室に連通するガス導入管を通じて気体を該密閉室に導入して、前記ドライ真空ポンプの温度を低下させることを特徴とする。
上記真空ポンプ装置の運転方法であって、前記メインポンプを駆動し、前記第1の開閉弁を開き、前記第1の密閉室および前記第2の密閉室の気体を前記メインポンプにより吸引して前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内に真空を形成することを特徴とする。
前記第1の開閉弁を閉じて、前記第2の開閉弁を開き、前記第1の密閉室に連通するガス導入管を通じて気体を該第1の密閉室および前記第2の密閉室に導入して、前記ブースターポンプおよび前記メインポンプの温度を低下させることを特徴とする。
上記真空ポンプ装置の運転方法であって、前記メインポンプを駆動し、前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁を開くことで、前記メインポンプにより前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内の気体を吸引することを特徴とする。
上記真空ポンプ装置の運転方法であって、前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を開き、気体を前記第2の流路を通じて前記第2の密閉室に導入して該気体を加熱し、前記加熱された気体を、前記連通流路を通じて前記第2の密閉室から前記第1の密閉室に移送して、前記ブースターポンプを加熱することを特徴とする。
前記ポンプロータは多段ポンプロータであり、前記密閉室は、前記多段ポンプロータの配置方向に沿って延びていることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプケーシング内に密閉室を形成し、この密閉室内を真空にすることで、ポンプケーシングの保温性を向上させる。これにより、ポンプの温度の低下を抑制することができる。
第1の実施形態に係る真空ポンプ装置を示す図である。 ポンプおよびモータの断面図である。 ポンプの拡大図である。 螺旋状の密閉室を示す模式図である。 ガス導入管が接続されたポンプを示す図である。 第2の実施形態に係る真空ポンプ装置を示す図である。 メインポンプユニットおよびブースターポンプユニットを示す断面図である。 第1の密閉室を示す模式図である。 バルブの開閉動作シーケンスとモータの回転速度および真空チャンバ内の圧力との関係を示す図である。 メインポンプおよびブースターポンプの温度を低下させずに、真空チャンバをクリーニングするときのバルブの開閉動作シーケンスとモータの回転速度および真空チャンバ内の圧力との関係を示す図である。 メインポンプおよびブースターポンプの温度を低下させて、真空チャンバをクリーニングするときのバルブの開閉動作シーケンスとモータの回転速度および真空チャンバ内の圧力との関係を示す図である。 第3の実施形態に係る真空ポンプ装置を示す図である。 メインポンプに形成された螺旋状の第2の密閉室を示す模式図である。 ブースターポンプの加熱方法を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図1から図14において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る真空ポンプ装置1を示す図である。この真空ポンプ装置1は、ポンプ2と、ポンプ2を駆動するモータ3と、モータ3に可変周波数の電圧を印加するインバータ4と、インバータ4の動作を制御する制御装置5とを備えている。インバータ4は商用電源などの電源6に接続されている。制御装置5は予め設定された目標回転速度でモータ3を駆動するようにインバータ4に対して指令を出し、インバータ4は、制御装置5からの指令を受けて目標回転速度に対応する電圧をモータ3に印加する。
ポンプ2は、気体の流路内にオイルを使用しないドライ真空ポンプである。ポンプ2とモータ3とインバータ4とで1つのポンプユニットが構成される。ポンプ2には図示しない外部空間(例えば真空チャンバであり、以下、外部空間を真空チャンバとして説明する)に連通する吸気ポート10と、吸引した気体を排出するための排気ポート11とが設けられている。ポンプ2の運転により真空チャンバ内の気体は、吸気ポート10を通ってポンプ2に吸い込まれ、排気ポート11から排出される。
ポンプ2およびモータ3の詳細について図2を参照しつつ説明する。図2は、ポンプ2およびモータ3の断面図である。本実施形態で説明するポンプはルーツ型真空ポンプであるが、ルーツ型真空ポンプの他にスクリュー型真空ポンプなどを選択することができる。図2に示すように、ポンプ2は、ポンプケーシング20と、ポンプケーシング20内に配置された一対の多段ポンプロータ(ルーツロータ)21とを有している。一対のポンプロータ21は一対の回転軸23にそれぞれ固定されている。回転軸23は、軸受24,25によって回転自在に支持されている。回転軸23の一端部には、互いに噛み合う一対のタイミングギヤ27が設けられており、これらタイミングギヤ27はギヤケース28内に収容されている。なお、図2には一方のポンプロータ21、一方の回転軸23、および一方のタイミングギヤ27のみが描かれている。
モータ3は、回転軸23の他端部に固定された一対のモータロータ31(図2では片方のモータロータ31のみを図示する。)と、ステータコア32と、ステータコア32に巻かれたコイル33と、これらモータロータ31、ステータコア32、およびコイル33を収容するモータケーシング30とを備えている。ステータコア32はモータロータ31の周囲を囲むように配置されており、モータケーシング30の内周面に固定されている。モータ3の駆動により一対のポンプロータ21が互いに反対方向に回転すると、真空チャンバ内の気体は、吸気ポート10を通じてポンプ2に吸い込まれ、ポンプロータ21によって圧縮され、排気ポート11から外部に排出される。
図3は、ポンプ2の拡大図である。図3に示すように、ポンプケーシング20の外壁面20aと内壁面20bとの間には密閉室40が形成されている。この密閉室40内には真空が形成されるようになっており、その真空断熱効果によってポンプケーシング20の保温性が高められるようになっている。密閉室40は、ポンプロータ21を囲むようにポンプケーシング20の全周に亘って螺旋状に形成されている。図4は、螺旋状の密閉室40を示す模式図である。図4では、螺旋状の密閉室40の一部は点線で示されている。このように密閉室40を螺旋状に形成することにより、ポンプケーシング20の強度を維持することができる。ただし、密閉室40は螺旋状の形状に限定されることはなく、例えば楕円円筒形状であってもよい。ポンプケーシング20を上下2つに分割し、上下に分割したポンプケーシングを組み合わせることでポンプケーシング20を形成するようにしてもよい。
図3に示すように、密閉室40内にヒーターなどの発熱体41を配置することが好ましい。この発熱体41は密閉室40の内周面に接触するように配置される。これは、発熱体41の熱を効率的にポンプケーシング20の内壁面20bに伝達させるためである。このように配置された発熱体41により、ポンプケーシング20の内部空間およびポンプケーシング20内に配置されたポンプロータ21を効率よく加熱することができる。発熱体41としてシート状のヒーターを使用することが好ましい。これは、発熱体41の内面を密閉室40の内周面に接触させつつ、発熱体41の外面上に空間を形成することができるためである。このように配置されたシート状の発熱体41により、発熱体41の熱を効率的にポンプケーシング20の内壁面20bに伝達させることができる。
図3に示すように、吸気ポート10と密閉室40とを連通する第1の流路45が設けられており、さらにポンプ2の周囲空間(大気空間)と密閉室40とを連通する第2の流路46が設けられている。本実施形態では、第2の流路46は排気ポート11に接続されており、排気ポート11と密閉室40とを連通している。第1の流路45および/または第2の流路46は配管から構成されてもよいし、または気体の通路が内部に形成されたブロック材であってもよい。第1の流路45には、第1の開閉弁47が取り付けられている。さらに、第1の流路45には、密閉室40内の圧力を測定する圧力計48が取り付けられている。第2の流路46には、第2の開閉弁49が取り付けられている。なお、図3において、圧力計48は第1の流路45に取り付けられているが、第2の流路46に取り付けてもよい。
密閉室40内を真空にするときの動作について図2を参照しつつ説明する。モータ3を駆動してポンプ2を運転すると、真空チャンバ内の気体が吸気ポート10を通じてポンプロータ21に移送される。この状態で、第2の開閉弁49を閉じて、第1の開閉弁47を開くと、吸気ポート10内は負圧になっているため、密閉室40内の気体は第1の流路45を通って吸気ポート10に吸引され、密閉室40内は真空になる。このように、ポンプ2は、それ自身が有する排気機能で密閉室40内を真空にすることができる。他の実施形態として、ポンプ2とは別のポンプを密閉室40に接続し、このポンプにより密閉室40内の気体を吸引して、密閉室40内を真空にしてもよい。
密閉室40内を真空にすることで真空断熱効果が得られ、ポンプケーシング20の保温性が向上する。ポンプケーシング20の保温性が向上することで、ポンプ2の温度の低下を抑制することができる。その結果、ポンプケーシング20内での副生成物の析出を防止することができる。さらに、密閉室40内に配置された発熱体41でポンプケーシング20を加熱することで、ポンプケーシング20内での副生成物の析出をより確実に防止することができる。
このように、ポンプケーシング20の温度を真空断熱効果により維持することができるので、ポンプ2の昇温時間を短縮することができる。さらに、ポンプ2の温度を上昇させるために必要な電力も削減することができるため、省エネルギー化を図ることができる。
真空チャンバのクリーニングプロセスで使用されるクリーニングガスの種類によっては、金属との反応性が高いものがあり、高温状態のポンプ2がクリーニングガスを吸引すると、ポンプ2がクリーニングガスによって腐食するおそれがある。このような場合は、密閉室40内の真空圧状態を解除してポンプ2の温度を低下させる必要がある。そこで、第1の開閉弁47を閉じ、第2の開閉弁49を開くことで、第2の流路46を通じて大気圧の空気が密閉室40内に流入し、密閉室40内が大気開放される。これにより、ポンプケーシング20の保温性が低下するため、ポンプ2の温度を下げることができる。
密閉室40内を大気開放する方法のほか、窒素ガス(不活性ガス)などの気体を密閉室40内に導入してポンプ2の温度を下げてもよい。図5に示す例では、密閉室40には、ガス導入バルブ51が取り付けられたガス導入管50が接続されている。ガス導入管50は図示しないガス供給源に接続されている。第1の開閉弁47を閉じてガス導入バルブ51および第2の開閉弁49を開き、窒素ガスをガス導入管50から密閉室40内に導入する。密閉室40内に導入された窒素ガスは密閉室40内を流れ、第2の流路46から外部に排出される。このような窒素ガスの流れを密閉室40内に形成することにより、ポンプ2の温度を下げることができる。なお、窒素ガスに変えて、空気などの他の気体をガス導入管50を通じて密閉室40に供給してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態に係る真空ポンプ装置60を示す図である。真空ポンプ装置60は、真空チャンバ内の気体を大気圧から排出するメインポンプユニット61と、真空チャンバ内の気体をさらに排出して真空度を高めるブースターポンプユニット62と、メインポンプユニット61およびブースターポンプユニット62を制御する制御装置5とを備えている。メインポンプユニット61は、図1に示すポンプユニットと同じ構成を有しており、ポンプ2と、モータ3と、インバータ4とを備えているので、その重複する説明を省略する。以下の説明では、ポンプ2をメインポンプ2と呼ぶ。
ブースターポンプユニット62は、ブースターポンプ66と、このブースターポンプ66を駆動するモータ67と、モータ67に可変周波数の電圧を印加するインバータ68とを備えている。モータ67の構成は、メインポンプユニット61のモータ3と同じ構成を有しているので、その重複する説明を省略する。また、特に説明しないブースターポンプユニット62の構成は、メインポンプユニット61と同じである。ブースターポンプ66はモータ67に接続されており、モータ67はインバータ68に接続されている。インバータ4およびインバータ68の近傍にはインバータ4およびインバータ68の動作を制御する制御装置5が配置されている。
第2の実施形態に係る真空ポンプ装置60の詳細について図7を参照しつつ説明する。図7はメインポンプユニット61およびブースターポンプユニット62を示す断面図である。図7に示すように、ブースターポンプ66はメインポンプ2より少ない段数の一対のポンプロータ82と、ポンプロータ82を収容するポンプケーシング80とを備えている。ブースターポンプ66は、真空チャンバに接続される吸気ポート83と、吸引された気体を排出する排気ポート84とを備えている。ブースターポンプ66の排気ポート84は、メインポンプ2の吸気ポート10に接続されている。
ブースターポンプ66のポンプケーシング80の外壁面80aと内壁面80bとの間には第1の密閉室81が形成されている。図8は、第1の密閉室81を示す模式図である。図8では、螺旋状の第1の密閉室81の一部は点線で示されている。第1の密閉室81は、ポンプロータ82を囲むようにポンプケーシング80の全周に亘って螺旋状に形成されている。第1の密閉室81には、ガス導入バルブ90が取り付けられたガス導入管91が接続されている。ガス導入管91は、図示しないガス供給源に接続されている。図7に示すように、ブースターポンプ66の第1の密閉室81とメインポンプ2の密閉室40(以下、第2の密閉室40という)とを連通する連通流路100と、連通流路100と吸気ポート10とを連通する第1の流路92が設けられている。第1の流路92には、第1の開閉弁93が取り付けられている。連通流路100には第1の密閉室81内および第2の密閉室40内の圧力を測定する圧力計48が取り付けられている。
次に、本実施形態の真空ポンプ装置を用いて第1の密閉室81内および第2の密閉室40内を真空にする動作について図7を参照しつつ説明する。第1の開閉弁93、第2の開閉弁49、およびガス導入バルブ90を閉じた状態で、モータ3を駆動してメインポンプ2を運転し、真空チャンバ内の気体を排出する。メインポンプ2の起動と同時、またはメインポンプ2の起動後にモータ67を駆動してブースターポンプ66を運転し、真空チャンバ内の気体をさらに排出する。この状態で、第1の開閉弁93を開くと、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内の気体は、連通流路100および第1の流路92を通って吸気ポート10に移送され、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内は真空になる。第1の密閉室81内および第2の密閉室40内を真空にすることにより、ポンプケーシング80およびポンプケーシング20の保温性が向上するため、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度の低下を抑制することができる。なお、予め第2の開閉弁49およびガス導入バルブ90を閉じて第1の開閉弁93を開いておき、その後にメインポンプ2を起動してもよい。
第1の密閉室81および第2の密閉室40に発熱体95および発熱体41をそれぞれ配置してもよい。この発熱体95および発熱体41は、それぞれ第1の密閉室81および第2の密閉室40の内周面に接触するように配置されている。これは、発熱体95,41の熱を効率的にポンプケーシング80の内壁面80bおよびポンプケーシング20の内壁面20bに伝達するためである。このように配置された発熱体95および発熱体41により、ポンプケーシング80,20の内部空間およびポンプケーシング80,20内に配置されたポンプロータ82,21を効率よく加熱することができる。これにより、ポンプケーシング80およびポンプケーシング20内での副生成物の析出をより確実に防止することができる。
図9は、第1の開閉弁93、第2の開閉弁49、およびガス導入バルブ90の開閉動作シーケンスとモータの回転速度および真空チャンバ内の圧力との関係を示す図である。図9において、横軸は時間を示し、右側の縦軸はモータの回転速度を示し、左側の縦軸は真空チャンバ内の圧力を示す。モータ3の回転速度とモータ67の回転速度とは異なるが、モータ3およびモータ67の回転速度の変化は同じであるため、図9、図10、および図11において、右側の縦軸に示すモータの回転速度はモータ3の回転速度を表す。図9に示すように、モータ3の起動時は、第1の開閉弁93、第2の開閉弁49およびガス導入バルブ90は閉じられている。モータ3を起動した後、モータ3の回転速度は定格速度まで上昇し、真空チャンバ内は目標の真空圧まで減圧される。真空チャンバ内を減圧しているとき、第2の開閉弁49およびガス導入バルブ90を閉じたまま、第1の開閉弁93を所定時間開くことで、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内は真空になる。モータ3の回転速度が定格速度に到達し、真空チャンバ内の圧力が目標の圧力になると、モータ3の回転速度を定格速度に維持し、真空チャンバ内を真空状態に維持する。その後、モータ3の回転速度を徐々に低下させて、ブースターポンプ66およびメインポンプ2を待機運転(アイドル運転)させる。モータ3の回転速度を低下させると、真空チャンバ内の真空度が低くなる(真空チャンバ内の圧力が大気圧に近づく)。待機運転が終了すると、再度モータ3の回転速度を定格速度まで上昇させ、真空チャンバ内を目標の真空圧まで減圧する。
一般に、モータの回転速度を低下させると、ポンプの温度が低下してしまうが、本実施形態では、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内を真空にすることで、真空断熱効果によりポンプケーシング80およびポンプケーシング20の保温性が向上する。これにより、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度の低下を抑制することができ、ポンプケーシング80およびポンプケーシング20内での副生成物の析出を防止することができる。ポンプケーシング80およびポンプケーシング20の温度を真空断熱効果により維持することができるので、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の昇温時間を短縮することができる。さらに、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度を上昇させるために必要な電力を削減することができるため、省エネルギー化を図ることができる。
次に、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度を低下させる場合の動作について図7を参照しつつ説明する。ガス導入バルブ90および第1の開閉弁93を閉じた状態で、第2の開閉弁49を開くことで、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内は大気開放される。第1の密閉室81および第2の密閉室40を大気開放することで、ポンプケーシング80およびポンプケーシング20の保温性が低下するため、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度を下げることができる。
窒素ガスを第1の密閉室81および第2の密閉室40に導入してポンプケーシング80およびポンプケーシング20の温度を低下させてもよい。この場合は、第1の開閉弁93を閉じて、第2の開閉弁49およびガス導入バルブ90を開く。窒素ガスをガス導入管91から第1の密閉室81内に導入することで、窒素ガスは第1の密閉室81内を流れ、連通流路100を通って第2の密閉室40に移送される。窒素ガスはさらに第2の密閉室40内を流れ、第2の流路46を通り外部へ排出される。このような窒素ガスの流れを第1の密閉室81および第2の密閉室40に形成することにより、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度が低下する。窒素ガスに代えて、他の不活性ガスまたは空気を用いてもよい。
図10は、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度を低下させずに、真空チャンバをクリーニングするときの第1の開閉弁93、第2の開閉弁49、およびガス導入バルブ90の開閉動作シーケンスとモータ3の回転速度および真空チャンバ内の圧力との関係を示す図である。図10において、横軸は時間を示し、右側の縦軸はモータ3の回転速度を示し、左側の縦軸は真空チャンバ内の圧力を示す。図10に示すように、真空ポンプ装置60の起動から真空チャンバのクリーニング開始までのモータ3、第1の開閉弁93、第2の開閉弁49、およびガス導入バルブ90の動作は図9で示す動作と同一であるため、その説明を省略する。真空チャンバ内のクリーニングは、第1の開閉弁93、第2の開閉弁49、およびガス導入バルブ90を閉じたままの状態で行われる。クリーニングガスが真空チャンバ内に供給されることで、真空チャンバの内壁面に付着した副生成物を除去する。このとき、モータ3の回転速度を若干低下させることで、省エネルギー化が図られる。その後、再度モータ3の回転速度を定格速度まで上昇させ、真空チャンバ内を目標の真空圧まで減圧させる。このとき、第1の開閉弁93を所定時間開き、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内を真空にする。
図11は、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度を低下させて、真空チャンバをクリーニングするときの第1の開閉弁93、第2の開閉弁49、およびガス導入バルブ90の開閉動作シーケンスとモータ3の回転速度および真空チャンバ内の圧力との関係を示す図である。図11において、横軸は時間を示し、右側の縦軸はモータ3の回転速度を示し、左側の縦軸は真空チャンバ内の圧力を示す。上述したように、クリーニングプロセスで使用されるクリーニングガスの種類によっては、金属との反応性が高いものがあり、高温状態のブースターポンプ66およびメインポンプ2がクリーニングガスを吸引すると、ブースターポンプ66およびメインポンプ2がクリーニングガスによって腐食するおそれがある。そのため、このようなクリーニングガスを使用する場合は、第1の密閉室81および第2の密閉室40に窒素ガスを導入してブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度を低下させることが好ましい。
クリーニングガスを真空チャンバ内に供給して、真空チャンバの内壁面に付着した副生成物を除去するとき、図11に示すようにモータ3の回転速度が下げられる。このとき、第1の開閉弁93を閉じたままにして第2の開閉弁49およびガス導入バルブ90を開き、窒素ガスをガス導入管91から第1の密閉室81内および第2の密閉室40内に導入し、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度を低下させる。クリーニングガスを導入している間、第2の開閉弁49およびガス導入バルブ90は開かれたままである。クリーニングガスの導入が終了すると、第2の開閉弁49およびガス導入バルブ90を閉じる。次いで、第1の開閉弁93を開き、再度、モータ3の回転速度を定格速度まで上昇させ、真空チャンバ内を目標の真空圧まで減圧する。
図12は、第3の実施形態に係る真空ポンプ装置を示す図である。図12に示すように、第1の密閉室81には連通流路100の一端部が接続され、第2の密閉室40には連通流路100の他端部が接続されている。この連通流路100により、第1の密閉室81と第2の密閉室40とは連通している。さらに、第2の密閉室40とメインポンプ2の周囲空間とを連通する第2の流路105が設けられている。この第2の流路105には第2の開閉弁106が取り付けられている。吸気ポート10と第1の密閉室81とを連通する第1の流路101が設けられている。第1の流路101には第1の開閉弁102が取り付けられている。第1の流路101には第1の密閉室81内および第2の密閉室40内の圧力を測定する圧力計48が取り付けられている。
図13は、メインポンプ2に形成された螺旋状の第2の密閉室40を示す模式図である。図13では、第2の密閉室40の一部は点線で示されている。図13に示す第2の密閉室40は、図4に示す密閉室40とは異なる螺旋形状を有しているが、図4と同じ螺旋形状を有してもよい。
次に、本実施形態の真空ポンプ装置を用いて第1の密閉室81内および第2の密閉室40内を真空にする動作について図12を参照しつつ説明する。第1の開閉弁102および第2の開閉弁106を閉じた状態で、モータ3を駆動してメインポンプ2を運転し、真空チャンバ内の気体を排出する。メインポンプ2の起動と同時、またはメインポンプ2の起動後にモータ67を駆動してブースターポンプ66を運転し、真空チャンバ内の気体をさらに排出する。この状態で、第1の開閉弁102を開くと、第1の密閉室81内の気体は第1の流路101を通って吸気ポート10に移送され、第2の密閉室40内の気体は連通流路100および第1の密閉室81内を通って吸気ポート10に移送される。これにより、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内は真空になる。第1の密閉室81内および第2の密閉室40内を真空にすることにより、ポンプケーシング80およびポンプケーシング20の保温性が向上するため、ブースターポンプ66およびメインポンプ2の温度の低下を抑制することができる。なお、予め第2の開閉弁106を閉じて第1の開閉弁102を開いておき、その後にメインポンプ2を起動してもよい。
第1の密閉室81内および第2の密閉室40内に真空を形成した後、第1の開閉弁102を閉じ、第2の開閉弁106を開くことで、第2の流路105を通じて大気圧の空気が第1の密閉室81内および第2の密閉室40内に流入し、第1の密閉室81内および第2の密閉室40内が大気開放される。これにより、ポンプケーシング20の保温性が低下するため、ポンプ2の温度を下げることができる。
図12に示すように、メインポンプ2は多段ポンプロータ21を備えるので、メインポンプ2の吸気側と排気側との圧力差は大きくなる。したがって、メインポンプ2では高い圧縮熱が発生する。これに対し、ブースターポンプ66は単段ポンプロータ82を備える。このため、ブースターポンプ66の吸気側と排気側との圧力差は小さく、ブースターポンプ66で発生する圧縮熱はメインポンプ2で発生する圧縮熱よりも低い。その結果、ブースターポンプ66の温度は、メインポンプ2よりも低くなってしまう。
そこで、メインポンプ2で発生した熱をブースターポンプ66に伝達して、ブースターポンプ66を加熱することが好ましい。ブースターポンプ66の加熱方法について図14を参照しつつ説明する。第2の流路105を図示しないガス供給源に接続し、第2の開閉弁106および第1の開閉弁102を開き、窒素ガスを第2の流路105から第2の密閉室40内に導入する。第2の密閉室40内に導入された窒素ガスはメインポンプ2で発生する圧縮熱で加熱される。図14の矢印に示すように、加熱された窒素ガスは連通流路100を通り、第1の密閉室81に導入される。そして、加熱された窒素ガスが第1の密閉室81内を流れることにより、ブースターポンプ66が加熱される。第1の密閉室81内を流れた窒素ガスは、第1の流路101からメインポンプ2内に流入し、排気ポート11を通じて外部に排出される。本実施形態では、第2の流路105は、気体を第1の密閉室81および第2の密閉室40に導入するガス導入管としても機能する。なお、窒素ガスに代えて、他の不活性ガスまたは空気を用いてもよい。
第2の密閉室40で加熱された窒素ガスを第1の密閉室81に導入することにより、より早く、かつ効率的にブースターポンプ66を加熱することができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1,60 真空ポンプ装置
2 ポンプ、メインポンプ
3,67 モータ
4,68 インバータ
5 制御装置
6 電源
10,83 吸気ポート
11,84 排気ポート
20,80 ポンプケーシング
21,82 ポンプロータ(ルーツロータ)
23 回転軸
24,25 軸受
27 タイミングギヤ
28 ギヤケース
30 モータケーシング
31 モータロータ
32 ステータコア
33 コイル
40 密閉室、第2の密閉室
41,95 発熱体
45 第1の流路
46 第2の流路
47 第1の開閉弁
48 圧力計
49 第2の開閉弁
50,91 ガス導入管
51,90 ガス導入バルブ
61 メインポンプユニット
62 ブースターポンプユニット
66 ブースターポンプ
81 第1の密閉室
92 第1の流路
93 第1の開閉弁
100 連通流路
101 第1の流路
102 第1の開閉弁
105 第2の流路
106 第2の開閉弁

Claims (18)

  1. ドライ真空ポンプと、
    前記ドライ真空ポンプを駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、
    前記モータは、モータロータとステータコアと前記ステータコアに巻かれたコイルとをモータケーシングに収容して構成され、
    前記ドライ真空ポンプは、1対のポンプロータと、前記ポンプロータを収容するポンプケーシングと、前記1対のポンプロータを同期回転させるタイミングギヤと、前記タイミングギヤを収容するギヤケースとを備えており、
    前記ポンプケーシングの外壁面と内壁面との間には、前記ポンプロータを囲むように密閉室が形成されており、
    前記密閉室内に真空を形成することで前記ポンプケーシングの保温性を高めるように構成されたことを特徴とする真空ポンプ装置。
  2. 前記ドライ真空ポンプの吸気ポートと前記密閉室とを連通する第1の流路をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ装置。
  3. 前記密閉室は、螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の真空ポンプ装置。
  4. ドライ真空ポンプと、
    前記ドライ真空ポンプを駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、
    前記ドライ真空ポンプは、1対のポンプロータと、前記ポンプロータを収容するポンプケーシングとを備えており、
    前記ポンプケーシングには、前記ポンプロータを囲むように密閉室が形成されており、
    前記真空ポンプ装置は、前記密閉室内に真空を形成することで前記ポンプケーシングの保温性を高めるように構成されており、
    前記ドライ真空ポンプの吸気ポートと前記密閉室とを連通する第1の流路と、
    前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁と、
    前記ドライ真空ポンプの周囲空間と前記密閉室とを連通する第2の流路と、
    前記第2の流路に取り付けられた第2の開閉弁とをさらに備えたことを特徴とする真空ポンプ装置。
  5. 前記ポンプケーシングを加熱する発熱体を前記密閉室の内周面に接触するように配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の真空ポンプ装置。
  6. 前記発熱体はシート状のヒーターであることを特徴とする請求項5に記載の真空ポンプ装置。
  7. ブースターポンプと、
    前記ブースターポンプの排気ポートに接続されたメインポンプと、
    前記ブースターポンプおよび前記メインポンプをそれぞれ駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、
    前記ブースターポンプのポンプケーシングには、前記ブースターポンプのポンプロータを囲むように第1の密閉室が形成されており、
    前記メインポンプのポンプケーシングには、前記メインポンプのポンプロータを囲むように第2の密閉室が形成されており、
    前記真空ポンプ装置は、前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内に真空を形成することで前記ブースターポンプのポンプケーシングおよび前記メインポンプのポンプケーシングの保温性を高めるように構成されており、
    前記第1の密閉室と前記第2の密閉室とを連通する連通流路と、
    前記メインポンプの吸気ポートと前記連通流路とを連通する第1の流路とをさらに備えていることを特徴とする真空ポンプ装置。
  8. 前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁と、
    前記メインポンプの周囲空間と前記第2の密閉室とを連通する第2の流路と、
    前記第2の流路に取り付けられた第2の開閉弁とをさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の真空ポンプ装置。
  9. ブースターポンプと、
    前記ブースターポンプの排気ポートに接続されたメインポンプと、
    前記ブースターポンプおよび前記メインポンプをそれぞれ駆動するモータとを備えた真空ポンプ装置であって、
    前記ブースターポンプのポンプケーシングには、前記ブースターポンプのポンプロータを囲むように第1の密閉室が形成されており、
    前記メインポンプのポンプケーシングには、前記メインポンプのポンプロータを囲むように第2の密閉室が形成されており、
    前記真空ポンプ装置は、前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内に真空を形成することで前記ブースターポンプのポンプケーシングおよび前記メインポンプのポンプケーシングの保温性を高めるように構成されており、
    前記第1の密閉室と前記メインポンプの吸気ポートとを連通する第1の流路と、
    前記第1の密閉室と前記第2の密閉室とを連通する連通流路を備えたことを特徴とする真空ポンプ装置。
  10. 前記第2の密閉室と前記メインポンプの周囲空間とを連通する第2の流路と、
    前記第2の流路に取り付けられた第2の開閉弁とをさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の真空ポンプ装置。
  11. 請求項4に記載の真空ポンプ装置の運転方法であって、
    前記ドライ真空ポンプを駆動し、前記第1の開閉弁を開くことで、前記ドライ真空ポンプにより前記密閉室内の気体を吸引することを特徴とする真空ポンプ装置の運転方法。
  12. 前記第1の開閉弁を閉じ、前記第2の開閉弁を開くことで、前記密閉室内を大気開放することを特徴とする請求項11に記載の真空ポンプ装置の運転方法。
  13. 前記第1の開閉弁を閉じて、前記第2の開閉弁を開き、
    前記密閉室に連通するガス導入管を通じて気体を該密閉室に導入して、前記ドライ真空ポンプの温度を低下させることを特徴とする請求項11に記載の真空ポンプ装置の運転方法。
  14. 請求項に記載の真空ポンプ装置の運転方法であって、
    前記メインポンプを駆動し、前記第1の開閉弁を開き、前記第1の密閉室および前記第2の密閉室の気体を前記メインポンプにより吸引して前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内に真空を形成することを特徴とする真空ポンプ装置の運転方法。
  15. 前記第1の開閉弁を閉じて、前記第2の開閉弁を開き、
    前記第1の密閉室に連通するガス導入管を通じて気体を該第1の密閉室および前記第2の密閉室に導入して、前記ブースターポンプおよび前記メインポンプの温度を低下させることを特徴とする請求項14に記載の真空ポンプ装置の運転方法。
  16. 請求項に記載の真空ポンプ装置の運転方法であって、
    前記メインポンプを駆動し、前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁を開くことで、前記メインポンプにより前記第1の密閉室内および前記第2の密閉室内の気体を吸引することを特徴とする真空ポンプ装置の運転方法。
  17. 請求項10に記載の真空ポンプ装置の運転方法であって、
    前記第1の流路に取り付けられた第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を開き、気体を前記第2の流路を通じて前記第2の密閉室に導入して該気体を加熱し、
    前記加熱された気体を、前記連通流路を通じて前記第2の密閉室から前記第1の密閉室に移送して、前記ブースターポンプを加熱することを特徴とする真空ポンプ装置の運転方法。
  18. 前記ポンプロータは多段ポンプロータであり、
    前記密閉室は、前記多段ポンプロータの配置方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ装置。
JP2013010756A 2013-01-24 2013-01-24 真空ポンプ装置およびその運転方法 Active JP6125242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013010756A JP6125242B2 (ja) 2013-01-24 2013-01-24 真空ポンプ装置およびその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013010756A JP6125242B2 (ja) 2013-01-24 2013-01-24 真空ポンプ装置およびその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014141925A JP2014141925A (ja) 2014-08-07
JP6125242B2 true JP6125242B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=51423406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013010756A Active JP6125242B2 (ja) 2013-01-24 2013-01-24 真空ポンプ装置およびその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6125242B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114542425A (zh) * 2020-11-26 2022-05-27 中国科学院微电子研究所 半导体加工工艺、抽真空装置和半导体工艺设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0742693A (ja) * 1993-08-02 1995-02-10 Hitachi Ltd ドライ真空ポンプ
JPH10318168A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 T D Giken:Kk 容積移送型ポンプ
JP2003090285A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Ebara Corp ドライ真空ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014141925A (ja) 2014-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4218756B2 (ja) 真空排気装置
TWI554684B (zh) 真空泵
JP2014074380A (ja) ドライ真空ポンプ装置
JP2008088879A (ja) 真空排気装置
TW201804083A (zh) 用於降低負載鎖定件內的壓力的方法及相關的幫浦單元
JP4180265B2 (ja) 真空排気装置の運転方法
JP6125242B2 (ja) 真空ポンプ装置およびその運転方法
JP6615132B2 (ja) 真空ポンプシステム
TWI753219B (zh) 乾式真空泵及用於控制真空泵的同步馬達之方法
JP2004263635A (ja) 真空装置および真空ポンプ
WO2005078281A1 (ja) 真空装置
JP2008088880A (ja) 真空排気装置
WO2015172720A1 (zh) 蜗轮蜗杆传动装置
TWI651471B (zh) 真空泵系統中的泵送方法和真空泵系統
JP3930297B2 (ja) ターボ分子ポンプ
CN115355180A (zh) 真空泵系统及真空泵
KR20150024754A (ko) 반도체 제조설비의 진공펌프용 히팅장치
JP2005171766A (ja) ドライポンプ及びドライポンプの運転方法
CN111412734A (zh) 一种安全高效的谷物干燥机
CN110806065B (zh) 一种电机的除湿方法
JP2007198392A (ja) 油拡散ポンプの運転方法及び真空排気装置と真空排気装置の制御方法
JP2008144766A (ja) 真空装置
JP2010229832A (ja) ドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法
TW202235750A (zh) 真空排氣方法及真空排氣系統
JP2017031892A (ja) 真空排気装置及びその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160816

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20161014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6125242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250