JP2010229832A - ドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法 - Google Patents

ドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 窒素ガスを使用することなく連動機構とポンプ室との隔離性を維持でき、イニシャルコストやランニングコストを低減することができるドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法を提供する。
【解決手段】 駆動シャフト4の外周における連動機構5側とポンプ室6側とに設けられたシール材72と、これらのシール材72の間において大気圧よりも高い気圧に保持される高圧空間73と、この高圧空間73に高圧空気を導入する空気導入路74とを有する軸封部7を設け、この軸封部7の前記空気導入路74を介して前記高圧空間73に大気圧よりも高圧の空気を供給するコンプレッサ8を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置の製造エリア等を備えた処理室内を減圧するためのドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法に関するものである。
従来、半導体製造におけるCVD(Chemical Vapor Deposition)、エッチング、スパッタ、拡散、イオン打ち込み等の処理プロセスにおいては、処理室内を減圧することが加工の前提条件となっており、この処理室内の減圧には粉塵や水分等の不純物による汚染防止のため、ドライ真空ポンプが用いられることが多い。
例えば、特開2004−293434号公報には、半導体製造プロセスに用いられるドライ真空ポンプとして、タイミングギア等の連動機構によって連動された2本のルーツ型ロータがハウジングの内に形成されたポンプ室で互いに反対方向に回転することにより、ハウジングの吸気口から吸気した気体をハウジングの排気口から排気するドライポンプが提案されている(特許文献1)。この特許文献1によれば、連動機構は、樹脂シールなどの接触型シール材やラビリンスシールなどの非接触型シール構造により封止され、ポンプ室と隔離した状態で高速回転し、各ロータが同期回転させて気体の吸入や圧縮を行うようになっていると記載されている。
特開2004−293434号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、接触型のシール材によって連動機構を封止する場合、当該シール材がロータと常時接触しているため摩耗劣化が避けられず、その摩耗劣化により封止状態が不十分になるという問題がある。また、上記ラビリンスシールは、凹凸の隙間を何段にも組み合わせて、各段ごとに徐々に漏れ圧を下げるものである。このため、複雑なシール構造をシャフトに施さなければならず、シャフトが高価になるという問題がある。さらに、いったん連動機構内の潤滑油が漏れてしまうと、真空状態であるポンプ室内に吸引され、処理室内のウエハ等を汚染してしまうという問題もある。
このような問題点に対して、軸封用の窒素ガスを供給してポンプ室側を陽圧にすることにより連動機構側を封止する技術も知られている。しかしながら、窒素ガスを供給するための配管を敷設しなければならないし、窒素ガス自体の単価も高いため、イニシャルコストおよびランニングコストがかかるという問題がある。また、配管の敷設状況によっては、ポンプの使用環境に制約を受けてしまうし、移設する際には、極めて大がかりな工事が必要になるという問題もある。
本発明は、これらのような問題点を解決するためになされたものであって、窒素ガスを使用することなく連動機構とポンプ室との隔離性を維持でき、イニシャルコストやランニングコストを低減することができるドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法を提供することを目的としている。
本発明に係るドライ真空ポンプは、駆動モータの駆動力を伝達する複数の駆動シャフトにポンプ室内のロータを連結させて駆動力を伝達するとともに、前記各駆動シャフトを連動させる連動機構を介して複数の前記ロータを同期回転させることにより空気を吸排気して減圧処理するドライ真空ポンプであって、前記駆動シャフトの外周における前記連動機構側と前記ポンプ室側とに設けられたシール材と、これらのシール材の間において大気圧よりも高い気圧に保持される高圧空間と、この高圧空間に高圧空気を導入する空気導入路とを有する軸封部を設け、この軸封部の前記空気導入路を介して前記高圧空間に大気圧よりも高圧の空気を供給するコンプレッサを備えている。
また、本発明の一様態として、前記ポンプ室内には、前記コンプレッサが配置されているとともに、前記駆動シャフトの駆動力を前記コンプレッサの駆動シャフトに伝動する動力伝達部が設けられていてもよい。
本発明に係る処理室減圧方法は、半導体装置の製造エリア等を備えた処理室に前記ドライ真空ポンプを連結し、前記ドライ真空ポンプにおける前記連動機構と前記ポンプ室との間を封止しつつ前記処理室内の空気を排気して減圧する。
本発明によれば、窒素ガスを使用することなく連動機構とポンプ室との隔離性を維持でき、イニシャルコストやランニングコストを低減することができる。
本発明に係るドライ真空ポンプを用いて処理室内の減圧を行う処理室減圧システムを示す構成図である。 第1実施形態におけるドライ真空ポンプを示す正面断面図である。 第1実施形態のロータの形状を示す横断面図である。 第1実施形態における動力伝達部を示す横断面図である。 第2実施形態の真空ポンプを示す正面断面図である。 第3実施形態における処理室減圧システムを示す構成図である。
以下、本発明に係るドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法の第1実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aを用いてウエハWのドライエッチングを行う処理室R内の減圧を行う処理室減圧システム1Aを示す構成図である。
本第1実施形態における処理室減圧システム1Aは、主として、ウエハWを載置するステージSおよびこのステージSを密閉するチャンバーCを備えた処理室Rと、この処理室Rと圧力調整バルブV1およびストップバルブV2を介して接続される本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aと、処理室R内にエッチングガスを導入するガス導入装置Gと、ステージSの温度調節を行うステージ温度調整器TAと、処理室R内のウエハにRF発振器Tに基づいて電極からプラズマを放電する放電装置Pとから構成されている。そして、本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aを処理室Rに接続した状態で駆動することにより、処理室R内の空気を排気し減圧状態を保持するようになっている。このとき、処理室R内の圧力は圧力調整バルブV1により調整される。また、ドライ真空ポンプ2Aの排気はストップバルブV2により処理室Rから分離される。
なお、本第1実施形態では、処理室Rとして、ウエハのドライエッチングを行うドライエッチング装置に適用しているが、これに限定されるものではなく、CVD装置、エッチング装置、スパッタ装置、拡散装置、イオン打ち込み装置等のように、半導体の製造工程に用いられる各種の処理室Rに適用できる。
本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aは、図2に示すように、主として、駆動モータ3と、この駆動モータ3の駆動力を伝達する複数の駆動シャフト4と、各駆動シャフト4を連動させる連動機構5と、ロータ61を内蔵するポンプ室6と、連動機構5とポンプ室6との間の駆動シャフト41を軸封する軸封部7と、この軸封部7の内部に高圧空気を供給するコンプレッサ8Aと、このコンプレッサ8Aの駆動シャフト43にロータ61の駆動シャフト42の駆動力を伝達する動力伝達部9とから構成されている。以下に各構成について詳細に説明する。
なお、本発明において、ドライ真空ポンプ2とは、ポンプ室6内にオイルを使用しない全ての真空ポンプを含む概念である。
駆動モータ3は、ポンプ室6内のロータ61やコンプレッサ8Aを駆動するための駆動力源となるものである。具体的には、例えば、電動コイルモータ等を用いることができる。
駆動シャフト4は、駆動モータ3の駆動力をポンプ室6内のロータ61やコンプレッサ8Aに伝達するためのものである。本第1実施形態において、駆動シャフト4としては、図2に示すように、駆動モータ3に設けられたモータシャフト41と、ポンプ室6内のロータ61を回転させるロータシャフト42と、コンプレッサ8Aを駆動するコンプレッサシャフト43とから構成されている。
連動機構5は、モータシャフト41の駆動力を複数本のロータシャフト42に分割し、連動させるためのものである。本第1実施形態では、図2に示すように、2本のロータシャフト42,42を互いに反対方向に同期回転させるようになっている。また、本第1実施形態において、連動機構5は、タイミングギア51やベアリング(図示しない)を有しており、摩耗劣化を防止するための潤滑油が満たされたギアボックス52等の密閉容器に収納されている。
ポンプ室6は、処理室R内の空気を排気し、低圧状態にするためのものである。本第1実施形態において、ポンプ室6には、2本のロータシャフト42,42が差し込まれており、これらロータシャフト42,42のそれぞれにロータ61,61が設けられている。また、ポンプ室6には、図2および図3に示すように、処理室R内の空気を吸気する吸気口62と、吸気した空気を排出する排気口63とが設けられている。さらに、本第1実施形態では、図2に示すように、ポンプ室6内に、コンプレッサ8Aと、動力伝達部9とが内蔵されている。
なお、本第1実施形態では、図3に示すように、中央部がくびれた楕円形の断面形状を有する多段ルーツ型のロータ61を採用し、2つのロータ61,61を回転方向に位相を90度ずらした状態でポンプ室6内に並設している。しかしながら、この構成に限られるものではなく、多段クロー型やスクリュー型等のローターを使用してもよい。
軸封部7は、連動機構5とポンプ室6との間の駆動シャフト4を軸封するためのものである。本第1実施形態において、軸封部7は、図2に示すように、連動機構5とポンプ室6との間に露出された各ロータシャフト42,42全体を覆うように設けられる軸封部本体71と、各ロータシャフト42,42を封止するシール材72と、軸封用の空気を充満させる高圧空間73と、この高圧空間73に圧縮空気を導入する空気導入路74とを有する。
本第1実施形態において、軸封部本体71は、連動機構5とポンプ室6との間の2本のロータシャフト42,42を一体的に取り囲んで略密閉するように中空状に形成されている。一方、各ロータシャフト42,42の外周面には、図2に示すように、連動機構5側とポンプ室6側とにそれぞれシール材72が保持されている。そして、各シール材72の外周面と軸封部本体71の内壁面とを固定し、各シール材72の内周面と各ロータシャフト42の外周面とを密着させることで、軸封状態にされている。なお、シール材72は、樹脂製またはゴム製のリング状に形成された一般的な接触型シール材であればよい。また、シール材72は、軸封部本体71と一体成型されていてもよい。さらに、潤滑油の漏出を防止する観点から、連動機構5側に封止性能が高い大きめのシール材72が用いることが好ましい。
また、本第1実施形態において、高圧空間73は、図2に示すように、連動機構5側のシール材72とポンプ室6側のシール材72との間において、各ロータシャフト42,42の周囲を取り囲むように形成されている。また、空気導入路74は、軸封部7の外部と高圧空間73との間、および各高圧空間73,73の間を連通するように形成されており、コンプレッサ8Aから供給される高圧空気を各高圧空間73,73へと導入するようになっている。
コンプレッサ8Aは、大気を圧縮し、大気圧よりも高圧の空気を高圧空間73へ供給するためのものである。本第1実施形態では、ピストン型圧縮機等のように、コンプレッサシャフト43によって駆動されるコンプレッサ8Aを使用し、これをポンプ室6に内蔵している。このため、本第1実施形態のコンプレッサ8Aは、後述するように、動力伝達部9によってロータシャフト42から取り出された駆動力によって駆動でき、別途、駆動源を設ける必要がない。なお、コンプレッサ8Aは、コンプレッサシャフト43によって駆動されるタイプであれば、ピストン型圧縮機に限定されるものではなく、軸流型等の圧縮機でもよい。
動力伝達部9は、ロータシャフト42の駆動力をコンプレッサシャフト43に伝達するものである。具体的には、図2および図4(a)に示すように、一方のロータシャフト42とコンプレッサシャフト43とのそれぞれに設けられたタイミングギア91により構成されている。なお、動力伝達部9の構成は、タイミングギア91に限られるものではなく、図4(b)に示すように、タイミングベルト92を用いて伝達してもよい。また、駆動力はどちらのロータシャフト42から得てもよく、モータシャフト41から得てもよい。
また、本第1実施形態では、図2に示すように、コンプレッサ8Aが大気を吸気するための吸気管81と、コンプレッサ8Aが圧縮した高圧空気を軸封部7の空気導入路74へ導入するための導入管82が設けられている。この導入管82には、ドライ真空ポンプ2Aの腐食を防止するため、圧縮空気中の粉塵や水分を除去するためのフィルタ83が設けられている。また、高圧空気による軸封部7の破損を防止するため、空気圧を調整するためのリリーフ弁84が設けられている。
つぎに、本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aにおける各構成の作用を説明するとともに、本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aを用いた処理室R内を減圧する処理室減圧方法を説明する。
まず、駆動力がどのように伝達されるかを説明し、各構成の作用を説明する。駆動モータ3を駆動すると、その駆動力はモータシャフト41を介して連動機構5のタイミングギア51,51へと伝達され、各ロータシャフト42,42に分割される。そして、この分割されたそれぞれの駆動力が、各ロータシャフト42,42を介して各ロータ61,61を互いに反対方向に同期回転させる。
また、本第1実施形態では、ロータシャフト42の一方に伝達された駆動力が、動力伝達部9によりコンプレッサシャフト43にも伝達される。このため、コンプレッサ8Aを駆動するための駆動源を別途、設ける必要がなく、イニシャルコストが低減する。また、ロータ61の駆動源をコンプレッサ8A用の駆動源として兼用でき、ランニングコストが低減する。
つぎに、処理室R内を減圧する際の空気の流れについて説明しつつ、ロータ61の作用について説明する。上記のように、連動機構5によって互いに反対方向に同期回転された各ロータ61,61は、図3に示すように、空気を吸気口62からロータ61とポンプ室6との空隙に取り込んだ後、下方の排気口63から排気する。したがって、ポンプ室の吸気口63と処理室Rとを連結することにより、処理室R内の空気はポンプ室6を介して順次排気され、減圧状態に保持される。
つぎに、連動機構5とポンプ室6との隔離性を維持する際の空気の流れを説明しつつ、各構成の作用について説明する。上記のように、動力伝達部9により駆動されたコンプレッサ8Aは、吸気管81から大気を取り込み、大気圧よりも高い圧力に圧縮する。このとき、本第1実施形態では、コンプレッサ8Aをポンプ室6に内蔵させているため、コンプレッサ8Aに吸入した空気はポンプ室6内の熱で温められて乾燥し、防蝕効果を奏する。このため、別途、加熱ヒータ等を設ける必要がない。一方、コンプレッサ8Aにより圧縮された空気は、導入管82および空気導入路74を介して軸封部7内の高圧空間73へと供給される。このとき、本第1実施形態では、フィルタ83により圧縮空気中の粉塵や水分が除去される。
圧縮空気が導入された軸封部7内では、連動機構5側のシール材72が、連動機構5からポンプ室6側へ漏れ出る潤滑油を封止する。また、ポンプ室6側のシール材72は、連動機構5から漏れ出た潤滑油がポンプ室6内へ吸引されないように封止する。
そして、本第1実施形態では、さらに、コンプレッサ8Aにより圧縮された高圧空気が、高圧空間73内を大気圧よりも高い気圧に保持する。このため、大気に開放されている連動機構5と高圧空間73との間に圧力差を発生させる。これにより、例え、シール材72が摩耗劣化して駆動シャフト4との密着性が低下してしまっても、連動機構5内の潤滑油が高圧空間73側に漏れ出るのを防止する。潤滑油は高圧側から低圧側へと流れるためである。
つまり、本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aにおいては、連動機構5側のシール材72によって、潤滑油がポンプ室6側へ滲み出すのを防止するとともに、ポンプ室6側の高圧空間73を連動機構5側よりも高圧に保持することによって、潤滑油のポンプ室6側への滲み出しを二重に防止している。
以上のような、本第1実施形態のドライ真空ポンプ2Aおよびそれを用いた処理室減圧方法によれば以下の効果を得ることができる。
1.高コストな窒素ガスを用いることなく、連動機構5とポンプ室6との隔離性を維持でき、処理室R内のウエハ等が汚染するのを防止することができる。
2.軸封用ガスとして大気を利用するため、イニシャルコストやランニングコストを低減することができる。試算では、ドライ真空ポンプが1台につき、窒素ガスの使用量を毎分7リットルとすると年間約10万円のランニングコストが削減される。
3.駆動モータ3だけでロータ61とコンプレッサ8Aの双方を駆動することができる。
4.コンプレッサ8Aをポンプ室6内に内蔵し、加熱ヒータ等を用いることなく圧縮空気を乾燥でき、ドライ真空ポンプ2の防蝕性を向上することができる。
つぎに、本発明に係るドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法の第2実施形態について図面を用いて説明する。なお、本第2実施形態のうち、前述した第1実施形態の構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
図5は、本第2実施形態におけるドライ真空ポンプ2Bの構成を示す断面図である。本第2実施形態の特徴は、前述した第1実施形態におけるポンプ室6に内蔵させたコンプレッサ8Aおよび動力伝達部9に代えて、電動式コンプレッサ8Bをポンプ室6の外部に備えた点にある。
本第2実施形態において、電動式コンプレッサ8Bは、図5に示すように、コンプレッサ8B用の電源85に接続されており、ドライ真空ポンプ2Bに外付けされている。また、電動式コンプレッサ8Bは、フィルタ83を介して大気を吸気するとともに、リリーフ弁84で空気圧を制御しながら軸封部7の空気導入路74へ圧縮空気を供給するようになっている。
以上のような本第2実施形態によれば、既存のドライ真空ポンプに、電動式コンプレッサ8Bを外付けするだけで第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
つぎに、本発明に係るドライ真空ポンプおよびそれを用いた処理室減圧方法の第3実施形態について図面を用いて説明する。なお、本第3実施形態のうち、前述した第1実施形態および第2実施形態の構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
図6は、本第3実施形態における処理室R内の減圧を行う処理室減圧システム1Cを示す構成図である。本第3実施形態における処理室減圧システム1Cの特徴は、処理室Rに対して、本発明に係るドライ真空ポンプと、一般的なドライ真空ポンプとを配置し、これらを窒素ガスを用いることなく運転させる点にある。
具体的には、本第3実施形態では、図6に示すように、第1実施形態や第2実施形態のコンプレッサ付きドライ真空ポンプ2A,2Bと、軸封部7を備えているがコンプレッサ8A,8Bは備えていないコンプレッサ無しドライ真空ポンプ2Cがそれぞれ処理室Rに連結されている。そして、コンプレッサ付きドライ真空ポンプ2A,2Bのコンプレッサ8A,8Bからの配管が、各コンプレッサ無しドライ真空ポンプ2Cの軸封部7に連結されている。
以上の構成において、本第3実施形態では、コンプレッサ付きドライ真空ポンプ2A,2Bのコンプレッサ8A,8Bで圧縮された高圧空気のうち、余剰分の高圧空気をコンプレッサ無しドライ真空ポンプに供給2Cする。このとき、コンプレッサ無しドライ真空ポンプ2Cのそれぞれに対して、十分な高圧空気を供給しうるようにコンプレッサ2A,2Bの能力を設計しておく。これにより、処理室減圧システム1Cに必要なドライ真空ポンプの全てを本発明に係るドライ真空ポンプに置き換えなくても、軸封用の窒素ガスを使用する必要がない。また、コンプレッサ無しドライ真空ポンプ2Cにつき、コンプレッサ8A,8Bの配設または設置にかかるイニシャルコストを抑制することができる。
なお、本発明に係るドライ真空ポンプは、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、ドライ真空ポンプ2は、半導体製造プロセスの処理室R内の減圧に使用されるのみならず、処理室R内に物品を静置する場合の減圧などにも用いられる。
1A,1C 処理室減圧システム
2A,2B ドライ真空ポンプ
2C コンプレッサ無しドライ真空ポンプ
3 駆動モータ
4 駆動シャフト
5 連動機構
6 ポンプ室
7 軸封部
8A コンプレッサ
8B 電動式コンプレッサ
9 動力伝達部
41 モータシャフト
42 ロータシャフト
43 コンプレッサシャフト
51 タイミングギア
52 ギアボックス
61 ロータ
62 吸気口
63 排気口
71 軸封部本体
72 シール材
73 高圧空間
74 空気導入路
81 吸気管
82 導入管
83 フィルタ
84 リリーフ弁
91 タイミングギア
92 タイミングベルト
R 処理室
S ステージ
C チャンバー
W ウエハ
G ガス導入装置
TA ステージ温度調整器
T RF発信器
V1 圧力調整バルブ
V2 ストップバルブ

Claims (3)

  1. 駆動モータの駆動力を伝達する複数の駆動シャフトにポンプ室内のロータを連結させて駆動力を伝達するとともに、前記各駆動シャフトを連動させる連動機構を介して複数の前記ロータを同期回転させることにより空気を吸排気して減圧処理するドライ真空ポンプであって、
    前記駆動シャフトの外周における前記連動機構側と前記ポンプ室側とに設けられたシール材と、これらのシール材の間において大気圧よりも高い気圧に保持される高圧空間と、この高圧空間に高圧空気を導入する空気導入路とを有する軸封部を設け、この軸封部の前記空気導入路を介して前記高圧空間に大気圧よりも高圧の空気を供給するコンプレッサを備えたドライ真空ポンプ。
  2. 前記ポンプ室内には、前記コンプレッサが配置されているとともに、前記駆動シャフトの駆動力を前記コンプレッサの駆動シャフトに伝動する動力伝達部が設けられている、請求項1に記載のドライ真空ポンプ。
  3. 半導体装置の製造エリア等を備えた処理室に請求項1または請求項2に記載のドライ真空ポンプを連結し、前記ドライ真空ポンプにおける前記連動機構と前記ポンプ室との間を封止しつつ前記処理室内の空気を排気して減圧する処理室減圧方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014062488A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Ebara Corp 真空ポンプ
TWI707609B (zh) * 2017-12-19 2020-10-11 日商日立全球先端科技股份有限公司 電漿處理裝置

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