JP6124394B2 - 塗布検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、塗布検査システムに関し、特に塗布領域の温度分布に基づいて塗布作業の検査を行うための塗布検査システムに関する。
自動車の車体を構成する各種部材には、見栄えなどの意匠性や、密封性や防錆性などの機能性の向上を図る目的で、各種塗装やシーラ、ワックス等の塗布作業が行われている。これらの塗布状態は、被塗布部材の品質や性能に大きく影響するため、塗布時に、あるいは塗布後に、上記塗布状態についての検査を行ってその良否を判定するようにしている。
ここで、塗布作業の検査に際しては、作業者の目視による検査や、カメラ等の撮像手段で得られた画像に基づいてその良否を判定する方法など、種々の検査手段が実際に採用されるに至っている。その一方で、フードやドアパネルなどの袋状部材に防錆用のワックスを塗布する場合には、袋状部材の内部にまでワックスを塗布することになるために、当該内部の塗布状態についても検査する必要が生じる。ところが、作業者による目視や通常のカメラ等の撮像手段では、内部の塗布状態を確認することは難しい。そこで、例えば特許文献1には、赤外線カメラを利用した塗布分布の検査方法が提案されている。
この検査方法は、赤外線カメラにより車体の被塗布部位を撮像し、これにより得られた熱画像を解析することで、ワックスが適正に塗布されたか否かを判定する方法である。具体的には、撮像して得た熱画像をピクセル単位に分割し、分割した単位ピクセルごとの所定期間内における温度上昇速度の大きさに基づいて、当該単位が塗布領域か否か(それとも熱拡散領域か)を判定することで、塗布分布の範囲を特定するものである。上記一連の処理は、当該処理を行うための解析アルゴリズムを記憶し、赤外線カメラで撮像して得た熱画像データを送信可能なデータ処理装置により行われる。
特開2010−112806号公報
このように、特許文献1に記載の検査方法によれば、赤外線カメラで撮像して得た熱画像データに一定の処理を施すことにより、自動的に塗布領域を特定することができる。しかしながら、この種の塗布作業が、作業者が視認できない領域(袋状部材の内部)に対して行われるものである場合、どうしても塗り残しが生じる可能性が高くなり、また、それ故に、塗り残しが生じた領域に対して再度塗布を行う(塗り直しをする)必要も少なからず生じる。特許文献1に記載の検査方法においては、データ処理装置に温度分布を表示するモニタが設けられているが、特にその配設位置について記載されていない。また、パソコンをデータ処理装置として使用している。このように、検査結果を塗布作業者が直接確認できるような構成になっていない場合、例えば塗り直しが必要となった場合に当該塗り直しのために必要な情報(その時点で塗り残しがある領域)を塗布作業者が正確かつ迅速に把握することは難しい。
以上の事情に鑑み、本発明により解決すべき課題は、塗布作業の検査結果を塗布作業者が正確かつ迅速に把握することのできる塗布検査システムを提供することにある。
前記課題の解決は、本発明に係る塗布検査システムによって達成される。すなわち、この検査システムは、被塗布部材への塗布物の塗布状態について検査を行うためのシステムであって、被塗布部材のうち少なくとも塗布領域を撮像する赤外線サーモグラフと、塗布作業者が塗布物の塗布作業を行う位置において視認可能な位置に配設され、赤外線サーモグラフの撮像により取得した塗布領域の温度分布を表示する表示部とを備え、表示部は、塗布領域の温度分布の経時変化を連続的に表示する動的画像と、動的画像のうち塗布作業の終了時点における静止画像とを表示可能とする点をもって特徴付けられる。
このように、本発明では、塗布作業者が視認可能な範囲に、赤外線サーモグラフの撮像により取得した塗布領域の温度分布を表示する表示部を配設したので、塗布作業者自身が塗布状態を確認して当該塗布作業の良否に関する検査を行うことができる。また、この際、表示部に、塗布領域の温度分布の経時変化を連続的に表示する動的画像を表示可能とすることで、被塗布部材の温度分布を塗布作業者が作業中に見ながら塗布作業を行うことができる。よって、塗布作業を円滑に行うことができる。また、本発明では、上記表示部に、動的画像の所定の時刻における静止画像を表示可能としたので、例えば塗布作業の終了時点における静止画像、すなわち塗布作業完了直後の塗布領域の温度分布を静止状態で確認することができる。静止状態の温度分布であれば、時々刻々とその状態が変動する動的画像を見て塗布状態の良否を判定するよりも、より詳細かつ正確にチェックすることができるので、塗り残しの有無を迅速かつ正確に判定できると共に、塗り直しが必要な領域についても塗布作業者自身が迅速かつ正確に把握することができる。もちろん、塗り直し作業の終了時の度に終了時点の静止画像を新たに表示することで、塗り直しの良否判定を詳細にチェックすることもできる。よって、最初の塗布作業だけでなく塗り直し作業の検査についても迅速かつ正確に行うことができる。
また、本発明に係る塗布検査システムは、表示部が、動的画像と静止画像とを同時に表示可能とするものであってもよい。
このように、塗布領域の温度分布についての動的画像と静止画像とを一の表示部に同時に表示可能とすることで、動的画像のある時刻における静止画像を表示部に表示した後、当該静止画像の取得時よりも後の温度分布の経時変化が動的画像で連続的に表示される。これにより、例えば塗り直しの要否を静止画像に基づき行った後、当該静止画像とその後の塗り直し作業の途中結果を反映した動的画像とを見比べながら塗布作業を行うことができる。よって、既に塗り直しを終えた領域と未だ塗り直しを要する領域とをリアルタイムで確認しながら塗布作業を行うことができ、塗り直し作業を円滑かつ迅速に行うことが可能となる。
また、本発明に係る塗布検査システムは、操作により表示部への静止画像の表示を指示する表示指示部と、操作により搬送手段による被塗布部材の搬送を指示する搬送指示部とをさらに備えるものであってもよい。
このように構成することで、塗布作業者が塗布作業を終えた後、表示指示部を操作することにより、表示部に塗布作業完了後の温度分布が静止画像として表示される。そして、塗布作業者自身が塗布作業の良否を判定し、問題ない(塗り残しがない)と判断した場合に、搬送指示部を操作することで、例えばコンベア等に支持される被塗布部材を次工程に向けて搬送することができる。一方、静止画像で塗布作業の良否を判定した結果、問題あり(塗り残しがある)と塗布作業者が判断した場合、搬送指示部を操作することなく塗り直し作業を行うことができる。よって、塗布作業者の判断に基づき、塗り残しがなくなり、次工程に搬送してもよい状態となった時点で被塗布部材を搬送することができ、これら一連の検査及び搬送作業を全数に対して迅速かつ確実に行うことが可能となる。
また、本発明に係る塗布検査システムが上記表示指示部及び搬送指示部を備えたものである場合、搬送指示部の操作は、表示指示部の操作により静止画像が表示部に表示された後にのみ有効となるように制御されていてもよい。
上述のように、塗り直しを考慮した場合には、上述の如き構成(表示指示部と搬送指示部)を塗布作業者の手の届く範囲に配設することが有効だが、その場合には、押し間違いによる誤搬送が懸念される。この点、例えば上述のように表示指示部と搬送指示部を制御することにより、仮に表示指示部と搬送指示部とを押し間違えた場合であっても、被塗布部材が搬送されることはない。よって、塗布検査をすることなく被塗布部材が次工程に流れてしまう事態を回避して、全数検査を確実に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、塗布作業の検査結果を塗布作業者が正確かつ迅速に把握することができる。また、塗り直しが必要となった場合においても、当該塗り直し作業を迅速かつ正確に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る塗布検査システムの適用例を示す斜視図である。 塗布領域を含むドアの袋構造部の断面図である。 表示部の構成を示す正面図であって、(a)塗布作業時、(b)塗布作業終了後、及び(c)塗布検査終了後における表示部の表示形態をそれぞれ示す図である。 表示指示部及び搬送指示部の一構成例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る塗布検査システムを用いた検査方法のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る窓映り性の評価方法を図1〜図4に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査システムの適用例を示す斜視図である。同図に示すように、この検査システムは、被塗布部材としての車体1の塗布作業ステーション2に、塗布対象となるサイドドア3やバックドア4、及びフード5を個別に撮像する赤外線サーモグラフ6と、塗布作業者8が視認可能な位置及び向きに配設され、赤外線サーモグラフ6の撮像により取得した塗布領域の温度分布を表示する表示部としてのモニタ7とを主に備えるもので、モニタ7は、上記温度分布の動的画像17と静止画像18(共に後述する図3を参照)を表示可能としている。
本実施形態では、上記検査システムを用いて、複数の塗布作業者8がそれぞれ担当の塗布対象となるサイドドア3やバックドア4、及びフード5の前に移動し、手に持った塗布ガン10で各被塗布部材(サイドドア3、バックドア4、フード5)の袋構造部11に向けて防錆用のワックスを噴射し塗布した場合の塗布状態について検査を行う。ここで、サイドドア3を例に挙げてその塗布作業の詳細を説明すると、図2に示すように、サイドドア3の袋構造部11は、例えばアウタパネル12とインナパネル13との重ね合わせ部に接着剤14を充填した状態でアウタパネル12の周縁部を折り返して(ヘミング加工を施して)アウタパネル12とインナパネル13とを一体化することにより形成される。そして、塗布作業者8は、袋構造部11の周囲に設けられた隙間から塗布ガン10を差し込んで塗布することで、袋構造部11を構成するアウタパネル12の内面と、インナパネル13の内面とに塗布物としてのワックス15を塗布する。
また、本実施形態では、上記検査システムは、図4に示すように、操作によりモニタ7への静止画像18の表示を指示する表示指示部20と、操作により搬送手段23(図1を参照)による車体1の搬送を指示する搬送指示部21とを設けた操作部材22をさらに備える。本実施形態では、車体1を搬送しながら上記一連の作業を行うため、搬送指示があればそのまま搬送を継続し、搬送指示がなければ(搬送指示部21の操作がなければ)、所定時間の経過後、車体1が停止するようになっている。また、本実施形態では、搬送指示部21の操作は、表示指示部20の操作により静止画像18がモニタ7に表示された後にのみ有効となるように制御されている。これにより、表示指示部20と搬送指示部21とを押し間違えた場合に車体1が塗布作業者8による塗布検査を受けることなく次工程に流れてしまう事態を回避可能としている。上記構成の操作部材22は、例えば塗布ガン10に装着されており、塗布ガン10を使用する塗布作業者8が即時に操作できる状態にある。
図3は、表示部としてのモニタ7の表示形態の一例を示すもので、動的画像17のみを表示する場合(図3(a))と、動的画像17と静止画像18とを同時に表示する場合(図3(b))、及びさらに検査結果19を表示する場合(図3(c))がある。ここで、動的画像17は、赤外線サーモグラフ6で撮像して得たワックス15の塗布領域における温度分布の経時変化を連続的に表示するものであり、静止画像18は、上記動的画像17の所定の時刻における温度分布を表示するものである。
また、これら動的画像17又は静止画像18として表示される温度分布は、赤外線サーモグラフ6で対象部位(ワックス15の塗布領域を含む部位)を撮像して得た生データであってもよいが、より実質的な観点からワックス15が適切に塗布されているか否かを判別し易くするために、生データに所定の処理を施したものであってもよい。
具体的には、例えば(1)ワックス15を塗布する前の被塗布部材の表面温度と、ワックス15を塗布し始めた後のワックス15の塗布領域(塗布が予定される領域を指す。)の裏面温度とを、被塗布部材を赤外線サーモグラフ6で撮像することで取得して、塗布領域の裏面温度と、塗布前の表面温度との実温度差を算出すると共に、ワックス15の塗布による塗布領域の温度上昇を考慮して、塗布領域の裏面温度と塗布前の表面温度との温度差の許容下限値を設定し、上記実温度差が、温度差の許容下限値以上である領域のみを動的画像17及び静止画像18としてモニタ7に表示するようにしてもよい。この場合、実温度差は、動的画像17に表示される最新の裏面温度分布を反映したものとなり、静止画像18は、静止画像18の表示を指示する表示指示部20を塗布作業者8が操作した時点の裏面温度分布を反映したものとなる。
あるいは、(2)ワックス15を塗布する前の被塗布部材の表面温度と、ワックス15を塗布し始めた後のワックス15の塗布領域(上記と同様、塗布が予定される領域を指す。)の裏面温度とを、被塗布部材を赤外線サーモグラフ6で撮像することで取得して、塗布領域の裏面温度と、塗布前の表面温度との実温度差を算出すると共に、被塗布部材に対するワックス15の塗布条件に基づいて、塗布領域の裏面温度と塗布前の表面温度との温度差と、ワックス15の塗布膜厚との関係を示す理論式を導出して、この理論式に基づいて、塗布膜厚の許容下限値に対応する温度差の許容下限値を設定して、実温度差が、温度差の許容下限値以上である領域のみを動的画像17及び静止画像18としてモニタ7に表示するようにしてもよい。この場合も、実温度差は、動的画像17に表示される最新の裏面温度分布を反映したものとなり、静止画像18は、静止画像18の表示を指示する表示指示部20を塗布作業者8が操作した時点の裏面温度分布を反映したものとなる。
次に、上記構成の塗布検査システムを用いた検査方法の一例を図1〜図5に基づき説明する。
(S1)塗布作業工程
まず、図2に示すように、車体1が塗布作業ステーション2の所定位置(塗布作業位置)に搬入されると、サイドドア3、バックドア4、及びフード5を開いた状態で複数の塗布作業者8がそれぞれ担当の塗布対象となるサイドドア3やバックドア4、及びフード5の前に移動し、手に持った塗布ガン10で各々の被塗布部材(サイドドア3、バックドア4、フード5)の袋構造部11に向けて防錆用のワックス15を噴射し塗布する。また、この際、各々の被塗布部材に対応する赤外線サーモグラフ6でサイドドア3やバックドア4、及びフード5のアウタ側の外表面のうち、ワックス15の塗布領域が撮像範囲に含まれるように、赤外線サーモグラフ6による撮像を行い、これにより塗布領域の温度分布を取得する。そして、取得したワックス15の塗布領域の温度分布を動的画像17としてモニタ7に表示する(図3(a)を参照)。この際、例えば塗布前の同領域の温度分布を予め取得しておく等して、上記(1)又は(2)の処理を施した後の温度分布を動的画像17としてモニタ7に表示するようにしてもよい。
(S2)静止画像表示工程
こうして、ワックス15の塗布作業が終了したら、塗布作業者8は操作部材22の表示指示部20を操作して、図3(b)に示すように、モニタ7に温度分布の静止画像18を表示する。この場合、表示される静止画像18は、動的画像17のうち表示指示部20の操作時点における温度分布である。この際の静止画像18の表示態様は特に限定されず、例えば同図に示すように、静止画像18と動的画像17とを横に並んだ状態で同時に表示してもよい。また、動的画像17よりも大きいサイズで静止画像18を表示してもよい。
(S3)良否判定工程
このようにしてモニタ7に塗布領域の温度分布を静止画像18として表示したら、実際に塗布作業を行った塗布作業者8がモニタ7を見て、モニタ7に表示された静止画像18に基づき、塗布状態の良否判定を行う。すなわち、静止画像18として表示された温度分布のうち所定の温度(しきい値)以上を示す領域が、塗布を予定していた領域全てを含んでいれば、塗布状態は良好であると判定して、次の(S4)車体搬送工程へ進む。あるいは、しきい値以上を示す領域が塗布を予定していた領域を一部含んでいない場合には、塗布状態は不良である、言い換えると塗り残しがあるものと判定して、(S5)塗り直し工程へ進む(図5)。なお、モニタ7への表示形式として、例えば塗布作業者8が一目見て把握し易いように、しきい値以上の温度を示す領域と、しきい値未満の温度を示す領域とで色調を明確に異ならせる方法が採用可能である。
(S4)車体搬送工程
上記良否判定工程で塗布状態が良好であると塗布作業者8が判定した場合、塗布作業者8は操作部材22の搬送指示部21を操作して、搬送手段23に車体1の搬送を指示する。本実施形態では、車体1を搬送しながら上記一連の作業を行うため、搬送指示があればそのまま車体1が継続して搬送される。これにより、例えば検査を終えた車体1が搬送手段23により次工程へ搬送され、当該車体に対する一連の作業、検査が終了する。なお、搬送指示部21の操作により、モニタ7に検査結果19が表示され(例えば「OK」の表示)、塗布作業者8本人だけでなく周囲の作業者も塗布状態が良好であったことを認識できる(図3(c))。
(S5)塗り直し工程
上記良否判定工程で塗布状態が不良である、すなわち塗り残しがあると塗布作業者8が判定した場合、塗布作業者8は、塗り残しがある領域に再度ワックス15を塗布する(塗り直し)。この場合、判定に用いた静止画像18で塗り残しがある領域の見当を付けてから、対応箇所に塗布ガン10の先端(ノズル)を向けて再度ワックス15を噴射することにより該当箇所の塗布を行う。また、同時に動的画像17を確認して塗り直しが適切にお行われたか否かを確認しながら未塗布領域にワックス15を塗布する。こうして塗り直し作業が終了したら、静止画像18の表示指示部20を再び操作して、塗り直し作業終了時の温度分布を静止画像18として再表示し、その良否を判定し、良好との判定結果が出るまで、上記工程(S2、S3、S5)を繰り返す。搬送指示部21の操作がなされず、許容できる塗布作業時間を経過した時点で車体1は停止し、警告音などが発生する。また、モニタ7には、塗布不良であるとの検査結果19が表示され(例えば「NG」の表示)、塗布作業者8本人を含め、周囲の作業者も塗布不良が発生したことを認識できる。
このように、本発明では、塗布作業者8が視認可能な範囲に、赤外線サーモグラフ6の撮像により取得した塗布領域の温度分布を表示するモニタ7を配設したので、塗布作業者8自身が塗布状態を確認して当該塗布作業の良否に関する検査を行うことができる。また、この際、モニタ7に、塗布領域の温度分布の経時変化を連続的に表示する動的画像17を表示可能とすることで、被塗布部材の温度分布を塗布作業者8が作業中に見ながら塗布作業を行うことができる。よって、塗布作業を円滑に行うことができる。また、モニタ7に、動的画像17の所定の時刻における静止画像18を表示可能としたので、例えば塗布作業の終了時点における静止画像18、すなわち塗布作業完了直後の塗布領域の温度分布を静止状態で確認することができる。これにより、塗布状態の良否を詳細かつ正確にチェックすることができるので、塗り残しの有無を迅速かつ正確に判定できると共に、塗り直しが必要な領域についても塗布作業者8自身が迅速かつ正確に把握することができる。もちろん、塗り直し作業の終了時の度に終了時点の静止画像18を新たに表示することで、塗り直しの良否判定を詳細にチェックすることもできる。よって、最初の塗布作業だけでなく塗り直し作業の検査についても迅速かつ正確に行うことができる。
また、本実施形態では、塗布領域の温度分布についての動的画像17と静止画像18とを一つのモニタ7に同時に表示するようにしたので(図3(b)(c))、動的画像17のある時刻における静止画像18をモニタ7に表示した後、当該静止画像18の取得時よりも後の温度分布の経時変化が動的画像17で連続的に表示される。これにより、上述の如く塗り直しの要否を静止画像18に基づき行った後、当該静止画像18とその後の塗り直し作業の途中結果を反映した動的画像17とを見比べながら塗布作業を行うことができる。よって、既に塗り直しを終えた領域と未だ塗り直しを要する領域とをリアルタイムで確認しながら塗布作業を行うことができ、塗り直し作業を円滑かつ迅速に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、操作によりモニタ7への静止画像18の表示を指示する表示指示部20と、操作により搬送手段23による車体1の搬送を指示する搬送指示部21とをさらに備えるようにしたので、塗布作業者8が塗布作業を終えた後、表示指示部20を操作することにより、モニタ7に塗布作業完了後の温度分布が静止画像18として表示される。そして、塗布作業者8自身が塗布作業の良否を判定し、問題ない(塗り残しがない)と判断した場合に、搬送指示部21を操作することで、被塗布部材を有する車体1の搬送手段23による搬送を継続して行うことができる。一方、静止画像18で塗布作業の良否を判定した結果、問題あり(塗り残しがある)と塗布作業者8が判断した場合、搬送指示部21を操作しなければ、所定時間の経過時までは、車体1を停止させることなく塗り直し作業を行うことができる。かつ、塗り直し作業により、塗り残しがなくなり次工程に搬送してもよいと塗布作業者8が判定し搬送指示部21を操作することで対応する車体1を停止させることなく搬送することができる。以上より、これら一連の検査及び搬送作業を全数に対して迅速かつ確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、表示部としてのモニタ7を、塗布作業ステーション2上を流れる車体1よりも上方に配設するようにした。この種の塗布作業は、通常、図1に示すように、被塗布部材となる車体1の生産ライン上で行われると共に、複数の塗布作業者8により複数部位の塗布作業が同時に行われる。よって、塗布作業ステーション2の単に側方にモニタ7を配設したのでは、他部位の塗布作業者8を含む他の作業者や、周辺の設備が視界を遮って、塗布作業中に塗布領域の温度分布を確認することができない場合も起こり得る。この点、本実施形態では、車体1よりも上方で、かつ各塗布部位を担当する塗布作業者8の向きにモニタ7を配設したので、この種の問題を可及的に回避して、対応する塗布作業者8の視認性を向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明は、その意図を反映した構成を逸脱しない限りにおいて、上記以外の構成を採ることも可能である。
例えば、上記実施形態では、表示指示部20と搬送指示部21とを設けた操作部材22を塗布ガン10に装着する場合を例示したが、もちろんこの形態には限定されない。例えば、作業エリアの近傍に配置された設備や、塗布作業者8自身が装着する等、塗布作業時に塗布作業者8の手の届く範囲に表示指示部20及び搬送指示部21が配置していればよい。あるいは、これら表示指示部20と搬送指示部21とを塗布ガン10の噴射スイッチ(レバー)と兼用させてもよい。この場合、塗布作業終了後における噴射スイッチのオフ操作が静止画像18の表示トリガーとして機能する。また、この後の噴射スイッチの温操作を動的画像17の表示トリガーもしくは赤外線サーモグラフ6の撮像取得トリガーとして機能する。
また、上記実施形態では、車体1を搬送しながら塗布作業を実施する場合を例に挙げたが、もちろん、塗布作業ステーション2上に導入された車体1を一旦停止した状態で塗布作業を行い、塗布作業者8自身による検査(良否判定)の結果、塗り残しなしと判定され、搬送指示部21を操作することにより、車体1の搬送が再開されるように制御するようにしてもかまわない。
1 車体
2 塗布作業ステーション
3 サイドドア
4 バックドア
5 フード
6 赤外線サーモグラフ
7 モニタ
8 塗布作業者
10 塗布ガン
11 袋構造部
12 アウタパネル
13 インナパネル
14 接着剤
15 ワックス
17 動的画像
18 静止画像
19 検査結果
20 表示指示部
21 搬送指示部
22 操作部材
23 搬送手段

Claims (2)

  1. 被塗布部材への塗布物の塗布状態について検査を行うための塗布検査システムであって、
    前記被塗布部材のうち少なくとも前記塗布物が塗布される塗布領域を撮像する赤外線サーモグラフと、
    塗布作業者が前記塗布物の塗布作業を行う位置において視認可能な位置に配設され、前記赤外線サーモグラフの撮像により取得した前記塗布領域の温度分布を表示する表示部とを備え、
    前記表示部は、前記塗布領域の温度分布の経時変化を連続的に表示する動的画像と、前記動的画像のうち前記塗布作業の終了時点における静止画像とを表示可能とする塗布検査システム。
  2. 操作により前記表示部への前記静止画像の表示を指示する表示指示部と、操作により搬送手段による前記被塗布部材の搬送を指示する搬送指示部とをさらに備える請求項1に記載の塗布検査システム。
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