以下、本発明の実施の形態について、図面を示しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施形態1にかかるネイル除去補助具の斜視図である。図2(a)は、図1に示したネイル除去補助具の平面図であり、(b)は図1に示したネイル除去補助具の底面図である。図3(a)は、図1に示したネイル除去補助具の正面図であり、(b)は、図1に示したネイル除去補助具の右側面図である。
図1に示すように、本実施の形態1のネイル除去補助具100は、指の少なくとも第一関節から先を挿入できる内径を備えたドーム形状の先端部11と、先端部11の端縁に、先端部11と一体的に形成された裾部12を主に有している。
ネイル除去補助具100は、内部にネイルリムーバー液保持体を爪の表面に接触させた指を保持する内部空洞を有している。ネイルリムーバー液保持体は、吸水性を有する素材からなりネイルリムーバー液を内部に保持するものである。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態1では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。ネイル除去補助具100は、指を挿入した際に指の先端が当たる部分が丸みをおびたドーム形状となっており、指を挿入した際に指の根元がくる側は開口している。指先端側の丸いドーム形状部分は、先端部11である。先端部11の下部には、先端部11と一体的に設けられた裾部12が設けられている。裾部12は、先端部11の下部と略同径の筒形状であって裾部12の下端の先端部11に指を挿入したときに指の腹側にあたるエリアにはU字切り欠き部12aが設けられている。また、先端部11の内側面であって、先端部11に指を挿入した際に指の爪があたるエリアには、複数の凸部11aが設けられている。凸部11aは、ネイルリムーバー液保持体であるネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置を固定する、ネイルリムーバー液保持体固定部である。ネイル除去補助具100は、少なくとも、指の第二関節から先の少なくとも一部分を覆う形状となっている。
裾部12の正面側(換言すると、先端部11に指を挿入したときに指の腹側にあたるエリア)の下端縁は、U字形状(換言するとアーチ形状)に切り取られており、U字切り欠き部12aとなっている。U字切り欠き部12aの形状及び寸法について説明する。U字切り欠き部12aは、ネイル除去補助具の100の裾部12の下端から溝13近傍にかけて、U字形状に切り取られた切り欠きである。U字切り欠き部12aの切り欠きの先端は、溝13近傍まで達している。U字切り欠き部12aは、裾部12下端から溝13までの距離のおよそ3分の2の地点まで達した切り欠きである。U字切り欠き部12aが、裾部12から溝13近傍まで延伸していることによって、指に装着する際に、裾部12の内径が広がりやすい。太い指にもネイル除去補助具100を装着することができる。U字切り欠き部12aが設けられていることで、ネイル除去補助具100を、どのような太さの指にも、簡単に装着できる。ネイル除去補助具100は、弾性を有する素材からなり、装着時に押し広げた裾部12は、指を入れたあとは、しっかりと指にフィットする。そのため、指とネイルリムーバー液を含浸させたコットンCとを、しっかり包み込んで固定することができる。
U字切り欠き部12aの切り欠きの横幅寸法は、裾部12の外周の長さに対して約3分の1から2分の1の寸法を有している。U字切り欠き部12aの横幅寸法は、狭すぎると、裾部12を広げにくく太い指を包みこめない。少なくとも外周長さに対して3分の1以上の横幅寸法を担保する必要がある。そして、U字切り欠き部12aの横幅寸法は、広すぎても指から抜け落ちやすくなる。程よくフィットさせるには、U字切り欠き部12aの横幅寸法を、外周長さに対し2分の1よりも狭くする必要がある。したがって、指から抜け落ちにくく、かつ、指をしめつけすぎず程よいフィット感を得られるU字切り欠き部12aの最適な横幅寸法は、裾部12の外周の長さに対して約3分の1から2分の1の寸法を有したものである。
また、U字切り欠き部12aの切り欠きの両端は、それぞれ、丸みを帯びた曲線を描いており、左つまみ部12b及び右つまみ部12cとなっている。丸みを帯びた角である左つまみ部12b及び右つまみ部12cが設けられていることによって、両端近傍部分が指でつまみやすく、ネイル除去補助具100の脱着が容易となっている。
ネイル除去補助具100の内側面は、裏面14となっている。ネイル除去補助具100の裏面14であって、先端部11の内側面の、先端部11に指を挿入した際に指の爪があたるエリアには、複数の凸部11aが設けられている。凸部11aは、ネイルリムーバー液保持体であるネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置を固定する、ネイルリムーバー液保持体固定部である。
図2(a)に示すように、ネイル除去補助具100は、平面視、丸みを帯びたドーム形状の先端部11の下に裾部12が先端部11と一体的に設けられ、先端部11と裾部12との境界には細い溝13が設けられている。ネイル除去補助具100の素材は、ゴム素材やシリコン素材等、弾性を有する素材からなる。溝13が設けられていることで、裾部12を溝13の部分から折り曲げることができる。したがって、裾部12を上側にめくりあげて、裾部12の裏面を表側に出すことが容易である。
裾部12の正面は、裾野がU字形状に切り取られており、U字切り欠き部12aとなっている。裾部12をU字形状に切り欠くことで、切り欠きの両端に、左つまみ部12bと右つまみ部12cとが形成される。左つまみ部12bと右つまみ部12cが設けられていることにより、指でつまみやすく、裾部12をめくり上げやすい。また、ネイル除去補助具100は、弾性を有する素材で作られており、裾部12正面側にU字形状の切り欠きが設けられていることによって、ネイル除去補助具100が、太い指にも細い指にも、フィットするという効果も奏する。裾部12の切り欠きの形状は、U字形状(換言するとアーチ形状)のほか、V字形状としてもよいが、V字形状の切り欠きの場合、左つまみ部12bと右つまみ部12cをつまんで開く際、V字形状の先端部分に負荷がかかり亀裂が入りやすい。左つまみ部12bと右つまみ部12cをつまんで開く動作を何度も行う、V字形状の先端部分に入った亀裂が徐々に広がり、裾部12が破損しやすくなる。したがって、切り欠きの形状はU字形状(換言するとアーチ形状)とするほうが、耐久性の高いネイル除去補助具100を提供することができる。
図2(b)に示すように、ネイル除去補助具100は、底面視、丸みを帯びたドーム形状の先端部11の下に、先端部11の下縁と略同径の裾部12が一体的に設けられ、先端部11と裾部12との境界は細い溝13が設けられている。溝13の幅は、0.2ミリメートルから3ミリメートルの間であって、最適は幅は0.2ミリメートルから1.5ミリメートルの間である。また、ネイル除去補助具100の下側(換言すると指を挿入した際に、指の根元がくる側)の開口は、円ではなく、横長の楕円形状となっている。開口が楕円形状であることで、爪の上に載置したコットンを、爪の上に、しっかりと密着させるよう、上下から抑えて固定できる。
ネイル除去補助具100の内側にある裏面14であって、先端部11の内側に相当する部分の指を挿入した際に指の爪があたるエリアには、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置ずれ抑制部である凸部11aが複数設けられている。凸部11aは、先端部11及び裾部12と同じ素材で一体成型されており直径1ミリメートルから3ミリメートル程度で半球状に盛り上がった凸部である。凸部11aは、ネイル除去補助具100の内側全面に設けてもよいし、一部のエリアだけ設けてもよいが、少なくとも、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが接触する部分には設けておく必要がある。ネイルリムーバー液保持体であるネイルリムーバー液を含浸させたコットンCと、複数の凸部11aとが接することによって、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置ずれを抑制するためである。ネイル除去補助具100を使用する際、凸部11aは、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCと接することで、凸部11aが、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを上から押さえて役目を担う。凸部11aは、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが、爪からズレないように滑り止めの役割を果たす。ネイルを施された爪に、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを密着させることができるので、ネイルを施された爪にネイルリムーバー液を効率よく浸透させる。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCのすべり止めとして、凸部11aの代わりに、細い溝を複数設けたり、土手のように細長く連なった盛り上がりを設けてもよい。細い溝や、細長く連なった盛り上がりは、直線状としても曲線状としてもよい。
図3(a)に示すように、ネイル除去補助具100は、正面視、横長の楕円形状の空洞を備えていて、ネイル除去補助具100の先端部11の内側面であって、先端部11に指を挿入した際に指の爪があたるエリアには、複数の凸部11aが設けられている。凸部11aは、ネイルリムーバー液保持体であるネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置を固定する、ネイルリムーバー液保持体固定部である。ネイル除去補助具100の裾部12の厚みは、1ミリメートルから5ミリメートルが良く、最適なものは1ミリメートルから2ミリメートル程度の厚みのものである。厚みが厚過ぎると、裾部12をめくりにくく、薄すぎると、指に装着した際に指にフィットせず、外れやすくなる。ネイル除去補助具100の裾部12の厚みを1ミリメートルから2ミリメートルとすることで、指に装着する際に、裾部12をめくりあげやすく、かつ、指を挿入したときに、しっかりと指にフィットさせることができる。
ネイル除去補助具100の素材は、ゴム素材やシリコン素材等の柔らかく弾性を有する素材が適している。アセトンを含むネイルリムーバー液が直接触れるので、アセトンで溶けてしまわない素材のものを用いる必要がある。ゴム素材やシリコン素材を用いるようにすれば、柔らかく伸縮性も備えているため、指を挿入したとき、指先全体をしっかりホールドし、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンを爪に密着させて、ネイルを施された爪にネイルリムーバー液を効率よく浸透させることができる。
図3(b)に示すように、ネイル除去補助具100は、左側面視、中央に外周に沿って溝13が設けられており、溝13の右側は先端部11、溝13の左側は裾部12となっている。先端部11は、指先の丸みに沿ったカーブと略同じカーブを描いている。溝13は、幅1ミリメートルから2ミリメートル程度の細い溝である。溝13が設けられたことで、ネイル除去補助具100の裾部12を、溝13の部分で折り曲げやすい。すなわち、裾部12を、溝13の部分から折り返し、先端部11の上側に重ねるように、めくりあげることが容易に可能である。
ネイル除去補助具100は、弾性を有する素材からなるため、指の太さに応じて伸縮しフィットするが、手の親指用や足の指用、また、指が太い人用に、サイズを変えたネイル除去補助具100を作成してもよい。また、U字切り欠き部12aの切り込みを深くすると、より太い指にもフィット可能なネイル除去補助具100とすることができる。
次に、図4及び図5を示しながら、ネイル除去補助具100の使用方法1について説明する。図4及び図5は、図1に示したネイル除去補助具の使用方法1を示す参考図である。
まず最初に、図4(a)に示すように、ネイル除去補助具100の裾部12の端を持ち、裾部12を外側にめくりあげる。 ネイル除去補助具100は、中央近傍に外周に沿って溝13が設けられており、裾部12は、溝13のところから外側に折り曲げることができる。ネイル除去補助具100を、先端部11が下側に、開口部が上に来るように、手で保持する。それから図4(b)のように、ネイル除去補助具100の内側にある凸部11aが複数配置されたエリアに、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、挿入する。
図4(c)に示すように、ネイル除去補助具100の内側には、凸部11aが設けられているので、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが滑らず先端部11の内部に保持される。凸部11aは、ネイルリムーバー液保持体であるネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置を固定する、ネイルリムーバー液保持体固定部である。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの大きさは、ネイルを施した爪を覆う程度の大きさのものを使用する。図4(d)に示すように、ネイル除去補助具100の先端部11は、指が挿入できる大きさの内径を備えている。このようにして、ネイル除去補助具100を使用する際は、先端部11の底面に、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを敷いて下準備を行っておく。
ネイル除去補助具100にネイルリムーバー液を含浸させたコットンCをセットして下準備ができたら、図5(a)に示すように、ネイル除去補助具100を、先端部11が下側に、開口が上になるような方向に、保持する。それから、ネイルを施した指を、ネイル除去補助具100の先端部11の中に差し入れて、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCに、ネイルを施した爪を密着させる。
図5(b)に示すように、ネイル除去補助具100の先端部11の奥まで、ネイルを施した爪を挿入したら、折り返してあった裾部12をまっすぐに戻す。裾部12を折り返す際、ネイルを施した爪とネイルリムーバー液を含浸させたコットンCとが、ずれないように、先端部11の上から指で押さえながら裾部12をのばしていくとよい。
図5(c)に示すように、裾部12をまっすぐに伸ばして、ネイルを施した爪と指を、ネイル除去補助具100ですっぽり包み込む。ネイル除去補助具100は、伸縮性ある素材からできているので、指をしっかりと包み込み、ネイルを施した爪とネイルリムーバー液を含浸させたコットンCとを、しっかりと密着させる。先端部11の内側であって、指の爪があたるエリアには、複数の凸部11aが設けられているので、複数の凸部11aが、しっかりと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを押さえて爪に密着させる。したがって、ネイルリムーバー液が、ネイルを施術された爪に効率よく浸透する。また、ネイル除去補助具100の裾部12及び先端部11には、隙間や穴がないので、コットンCに浸み込んだネイルリムーバー液が揮発しにくく、ネイルにネイルリムーバー液を効率よくネイルを施術された爪に浸透させることができる。
次に、ネイル除去補助具100の別の使用方法2について、説明する。ネイル除去補助具100は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを爪の上に載せた指を、ネイル除去補助具100に挿入する方法でも使用可能である。図6は、図1に示したネイル除去補助具の使用方法2を示す参考図である。
まず、最初に、図6(a)に示すように、ネイル除去補助具100の裾部12の端縁を指でつまみ、先端部11のほうに、めくりあげて、先端部11に指先を挿入しやすいようにしておく。そして、ネイルを施した爪の上に、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載置して、そのまま、ゆっくり、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを爪の上に載せた指をネイル除去補助具100の先端部11のドーム内に挿入する。
それから、図6(b)に示すように、先端部11側にめくりあげた裾部12の端縁を指でつまんで下側に戻し、図6(c)に示すように、ネイル除去補助具100で指を包むようにして固定する。このとき、ネイル除去補助具100の先端部11の中に挿入した指先を上から押さえながら、裾部12を指にかぶせるとよい。裾部12をまっすぐに整えて、指の第一関節から先が、ネイル除去補助具100で、しっかりホールドされるよう、ネイル除去補助具の位置を整え、あとは、ネイルリムーバー液が、ネイルを施された爪に浸透するまで、ゆっくりと待つ。
ネイル除去補助具100は、ゴム素材やシリコン素材でできており、伸縮性があり、しっかりと隙間なく指先をつつみこむ。先端部11の内側であって、指の爪があたるエリアには、複数の凸部11aが設けられているので、複数の凸部11aが、しっかりと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを押さえて爪に密着させる。したがって、ネイルリムーバー液が、ネイルを施術された爪に効率よく浸透する。また、ネイル除去補助具100の裾部12及び先端部11には、隙間や穴がないので、コットンCに浸み込んだネイルリムーバー液が揮発しにくく、ネイルにネイルリムーバー液を効率よくネイルを施術された爪に浸透させることができる。爪に施術されたネイルを落とすのに、ネイル除去補助具100を用いれば、短時間で効率的に、ネイルを落とすことができる。
ネイルの中でも、ジェルネイルは、マニキュア等と比べて落ちにくく、ネイルリムーバー液をしっかりとネイルを施された爪に浸透させる必要があり、除去作業に多くの時間がかかる。また、ネイルリムーバー液の主成分であるアセトンは、大変揮発しやすい性質をもっているので、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCをネイルを施された爪に密着させる際、周囲を密閉してアセトンの揮発を防ぐ必要がある。ネイル除去補助具100は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCと、ネイルが施された爪を、しっかりと密着させ、指全体を覆って密閉することができるので、マニキュアはもちろん、ジュエルネイルの除去を、効率的に行うことができることが特徴である。
次に、ネイル除去補助具100は、セルフネイルの際だけでなく、ネイルサロン等で、他人の爪に施術されたネイルを除去する際にも使用できる。図7は、図1に示したネイル除去補助具の使用方法3を示す参考図である。
ネイルサロン等で、ネイリストが顧客のネイル除去を行う際は、図4に示す使用方法1と同じ下準備をしておく。すなわち、ネイル除去補助具100の内側の凸部11aが複数配置されたエリアに、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが接するように入れておく。下準備ができたら、図7(a)に示すように、顧客の指を、指の腹側から支えるようにして保持して、ネイル除去補助具100の内側に差し入れる。
顧客の指をネイル除去補助具100の中に入れたら、図7(b)のように、ネイル除去補助具100のサイドをつまむように保持し、ネイル除去補助具100を縦に広げるようにしながら、顧客の指にネイル除去補助具100を装着する。顧客の指先が、ネイル除去補助具100の先端部11の奥まで入ったら、次に、図7(c)のように、ネイル除去補助具100の溝13の部分に指先をあてて、めくり返された裾部12をまっすぐに戻すように、のばしていく。裾部12が、まっすぐになったら、図7(d)のように、指でネイル除去補助具100の上から軽くおさえるようにして、ネイル除去補助具100を指にしっかりとフィットさせる。
ネイル除去補助具100は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルが施された爪にしっかりと密着させて密閉できる。ジェルネイルその他のネイルを、効率よく除去することができるので、セルフネイルのほか、ネイルサロンで顧客のネイルを迅速に綺麗に除去する際にも、ネイル除去補助具100は、大変有用である。
(実施の形態2)
次に、図8を示しながら、実施の形態2にかかるネイル除去補助具200を説明する。図8(a)は、この発明の実施形態2にかかるネイル除去補助具の斜視図である。図8(b)は、図8(a)に示したネイル除去補助具の先端カバー27を開いた状態を示す斜視図である。
このネイル除去補助具200は、指が載置できる大きさの略長方形状の底面28と、前記底面28の先端に設けられた先端カバー27、前記底面28の長手方向の辺の両側に設けられた右カバー24及び左カバー23を備えている。右カバー24と左カバー23の先端には係止部25、26が設けられており、係止部25、26は、互いに係止可能となっている。右カバー24の先端の係止部26と左カバー23先端の係止部25を係止すると、底面28と、右カバー24及び左カバー23とが、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成する。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態2では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図8(a)に示すように、ネイル除去補助具200の右カバー24及び左カバー23は、略長方形状の底面28の長手方向の辺から両側に設けられ、底面28と一体的に形成されている。先端カバー27は、略長方形状の底面28の短手方向の一辺に設けられ、これも、底面28と一体的に形成されている。底面28、右カバー24、左カバー23は、柔らかく、弾力性を持ったシリコン素材からなり、右カバー24、左カバー23は、底面28に対し垂直の角度まで容易に曲げることができる。
右カバー24及び左カバー23は、ネイル除去補助具200では、底面28の両側に、翼形状に設けられているが、右カバー24及び左カバー23の形状は、翼形状に限定されない。底面28の左右に帯状物を設け、それぞれの先端に互いに係止可能な係止部を設けても良い。右カバー24と左カバー23の先端に設けられた係止部を互いに着脱して指を固定できれば、右カバー24と左カバー23は、どのような形状でも良い。
右カバー24及び左カバー23は、底面28と一体的に形成するほか、底面28の長手方向の辺に、接続具その他で回転可能に取り付けても良い。右カバー24、左カバー23を、接続具で底面28に対し回転可能に取り付ける場合は、右カバー24、左カバー23及び底面28の素材は、薄いプラスチックシート等、硬めの素材で形成しても良い。
先端カバー27は、底面28の短手方向の一辺から、底面28と一体的に形成されている。底面28短手方向の一辺と先端カバー27の上辺は接続されており、先端カバー27の下部は開口していて、ちょうど。スリッパの足先挿入部分のような形状のポケットを形成している。実施の形態2のネイル除去補助具200は、この、底面28と先端カバー27とで形成されたポケットの中に指の先端を挿入して使用する。
底面28及び先端カバー27は、柔らかく、弾力を有するシリコン素材で作られており、先端カバー27は、図8(b)に示すように、上に開かせることもできる。先端カバー27を開くと、開口が上向きに大きく開くので、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルが施術された爪の上に載せた指を、先端カバー27の中に挿入しやすくなる。
右カバー24と左カバー23の先端には、係止部25、26が設けられており、相互に係止すると、底面28との間隙に指の直径と略同じか少し大きい空間を形成することができる。係止部25、26は、本実施の形態では、係止部25がキノコ形状の突起、係止部26は、係止部25の突起に対応した大きさの孔となっているが、係止部25、26は、互いに着脱可能であれば、突起と孔に限定されない。スナップで係止する形態としても良いし、ボタンとボタンホールでも良いし、凹部と、凹部に対応した突起を嵌めて係止する形態としても良い。また、磁石を取り付けて、留め合わせるようにしてもよい。
次に、図9を示しながら、本実施形態2のネイル除去補助具200の使用方法を説明する。図9は、図7に示したネイル除去補助具の使用方法を説明する参考図である。
指先に施術したネイルを除去するには、まず、最初に、図9に示すように、ネイル除去補助具200の先端カバー27を上に持ち上げてネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、の上に載せた指先を先端カバー27の中に挿入する。その際、底面28に、指の腹面が接するよう指を載置する。それから、右カバー24及び左カバー23を重ねるようにして閉じ、係止部25と26を係止して、指を底面28に固定する。このようにすると、指は、底面28の上にしっかりと固定される。ネイルの施された爪の上に載せられたネイルリムーバー液を含浸させたコットンCは、先端カバー27と底面28の間に位置ずれせず挟まれ、ネイルリムーバー液がネイルを施された爪に、しっかりと浸透する。
(実施の形態3)
次に、図10から図13を示しながら、実施の形態3にかかる実施の形態3にかかるネイル除去補助具300を説明する。図10は、この発明の実施形態3にかかるネイル除去補助具の斜視図である。
このネイル除去補助具300は、底面38、先端カバー37、右カバー34及び左カバー33を主に有する。底面38は指が載置できる大きさを備えている。先端カバー37は、底面38と一体に設けられ、前記底面38の上方に設けられている。右カバー34及び左カバー33は、底面38の長手方向の辺から両側に、前記底面と一体に設けられている。右カバー34と左カバー33の先端には係止部35、36が設けられており、係止部35、36は、互いに係止可能となっている。右カバー34の先端の係止部36と左カバー33先端の係止部35を係止すると、底面38と、右カバー34及び左カバー33とが、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成する。また、先端カバー37の下には、右カバー34及び左カバー33との間に、開口が形成される。係止部35、36は、実施の形態3では、先端に設けられた球状物となっており、互いに絡ませて捻ると係止できるようになっている。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態1では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図10に示すように、ネイル除去補助具300の右カバー34及び左カバー33は、略長方形状の底面38の長手方向の辺から両側に、底面38と一体的に形成され設けられている。先端カバー37は、略長方形状の底面38の短手方向の一辺に設けられ、これも、底面38と一体に形成されている。右カバー34、左カバー33は、柔らかく、弾力性を持ったシリコン素材からなり、右カバー34、左カバー33は、底面38に対し垂直の角度まで容易に曲げることができる。また、底面38と先端カバー37は、一体となって袋形状を形成しており、柔らかく弾力を有するシリコン素材からなるため、袋形状の内側面が外側にくるように、ひっくり返すことも容易である。底面38、先端カバー37、右カバー34及び左カバー33は、シリコン素材のほか、ゴム素材や薄いプラスチック素材を用いても良い。
右カバー34及び左カバー33は、ネイル除去補助具300では、底面38の両側から翼形状に設けられている。右カバー34及び左カバー33の形状は、翼形状のほか、底面38の両側に帯状の右カバー34及び左カバー33を設け、それぞれの先端に互いに係止可能な係止部を設けても良い。
先端カバー37端縁の中央付近には、指でつまめる程度の大きさのつまみ39が設けられている。つまみ39は本実施の形態3では、先端カバー37と一体的に設けられた丸い出っ張りであるが、つまみ39は、丸い形態のほか、四角形その他の形状でも良く、また、先端カバー37に突起を接着することによって形成しても良い。つまみ39をつまんで、軽く持ち上げるようにすると、先端カバー37の調整ができ、先端カバー37の位置ずれを直しやすい。つまみ39は、利き手でないほうの手でも、つまみやすいので、楽に、先端カバー37の位置調整ができる。
次に、図11から図13を示しながら、この発明の実施形態3にかかるネイル除去補助具300の使用方法を説明する。図11から図13は、図10に示したネイル除去補助具の使用方法を示す参考図である。
図11に示すように、まず、事前準備として、底面38の外側に右手親指をあて、先端カバー37をめくりあげて、底面38と先端カバー37とで形成された袋の内側が外側になるよう、ひっくりかえしておく。また、ネイルの施術された爪の上に、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載置しておく。ひっくりかえした底面38に右手親指をあて、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載せた爪の上に置いて、右カバー34及び左カバー33をネイルの施術された指に沿わせるようして、先端カバー37を戻していく。
図12に示すように、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを爪の上に載せた指先が、先端カバー37の内部に収まるようにネイル除去補助具300を指先にかぶせていく。指の先端が底面38と先端カバー37とで形成された袋の中に収まったら、右カバー34に設けられた係止部36と左カバー33に設けられた係止部35を係止して、ネイル除去補助具300を、指に固定させる。
図13は、ネイル除去補助具300を、ネイルを施術した爪と指に装着した状態を示している。ネイル除去補助具300の先端カバー37の下側には指の腹部分が見えている。ネイル除去補助具300は、ネイルを施術した爪の上にネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載せた状態で、指をしっかりと包み込んで固定できる。したがって、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが、ネイルを施された爪の上からズレたりすることがなく、ネイルを施術した爪に、ネイルリムーバー液の成分をしっかりと浸透させることができる。
(実施の形態4)
次に、図14から図18を示しながら、実施形態4のネイル除去補助具400について説明する。図14は、この発明の実施形態4にかかるネイル除去補助具の斜視図である。
このネイル除去補助具400は、指が載置できる大きさであって平らな形状の底面48、前記底面48の長手方向の辺の両側に設けられた右カバー44及び左カバー43、前記底面48の短手方向の端に設けられた先端カバー47を備えている。底面48の短手方向の辺であって先端カバー47が設けられた辺とは反対側の辺近傍には、指の直径と略同じ又は指の直径より少し大きい直径の断面がC字形状の保持部41を備えている。右カバー44と左カバー43の端縁近傍には係止部45、46が2つずつ設けられ、係止部45と係止部46とは互いに係止可能となっている。係止部45と係止部46とを係止すると、底面48と、右カバー44及び左カバー43とが、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成可能する。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態4では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図14に示すように、ネイル除去補助具400の右カバー44及び左カバー43は、シート形状であって、略長方形状の底面48の長手方向の辺から両側に翼のように設けられ、底面48と一体的に形成されている。右カバー44の長手方向の辺の長さは底面48の長手方向の長さと略同じである。短手方向の長さは、底面48の短手方向の長さと略同じかすこし長めである。右カバー44の大きさは、指の側面下端から側面上端を経由し、指の上面までを覆うことのできる長さである。左カバー43は、底面48を挟んで右カバー44と左右対称に設けられている。
先端カバー47は、略長方形状の底面48の短手方向の一辺に設けられ、指の爪をすっぽり覆う大きさの楕円形状のシートであって、上側の一辺が底面48に接着されている。先端カバー47は、底面48と一体的に形成しても良い。底面48、右カバー44、左カバー43は、柔らかく弾性をもったシリコン素材からなり、右カバー44、左カバー43は、底面48に対し垂直の角度まで容易に曲げることができる。先端カバー47の裏側には、ネイルリムーバー液が含浸されたコットンCが接することになるので、先端カバー47の裏側に、溝または凹凸をつけて、ネイルリムーバー液が含浸されたコットンCのズレを防いでも良い。
右カバー44及び左カバー43は、底面48と一体的に形成するほか、底面48の長手方向の辺に、接続具その他で回転可能に取り付けても良い。右カバー44、左カバー43を、接続具で底面48に対し回転可能に取り付ける場合は、右カバー44、左カバー43及び底面48の素材は、プラスチック等、硬めの素材で形成しても良い。
ネイル除去補助具400の底面48の短手方向の一辺であって、先端カバー47が設けられている辺とは対向する辺の近傍には保持部41が設けられている。保持部41は、断面が、指の直径と略同じか、すこし大きな直径を有するC字形状である。保持部41の素材は、底面48と一体成形する場合はシリコン素材とする。保持部41を、底面48とは別に成形し底面48に接着する場合は、プラスチック等ある程度の硬さと、弾性とを有する素材を用いても良い。保持部41は、C字形状の先端部分は薄く、底面48に接する根元部分は厚くなっている。先端部分が薄いことによって、先端が左右に開きやすく、根元部分が厚いことで、保持部41の強度を担保できる。
保持部41で指を固定する際は、まず、保持部41のC字形状の両端を手で持って外側に広げて大きく開口させて、C字形状の内側に指を差し入れる。そのあと、C字形状の両端を持っていた手を離すと、保持部41の両端が、指を挟んで固定する。保持部41は、本実施の形態では、輪の一部が欠けた形状、すなわち断面がC字形状としてあるが、保持部41の形状は断面がC字形状に限定されない。指を上に載せる窪みを供えた凹部でも良いし、輪状のリングでも良いし、二本の帯状物を底面48の左右に取り付け互いに結束可能として指を固定できるようにしても良い。
ネイル除去補助具400の右カバー44、左カバー43及び先端カバー47は、柔らかく弾性を有する素材であるので、底面48に対して垂直な角度まで、容易に曲げることができる。右カバー44と左カバー43の先端には、係止部45、46が2つずつ設けられており、係止部45と係止部46に互いに係止すると、内側に指の大きさと略相似する内部空間を形成する。係止部45、46は、互いに係止可能であれば、突起と穴の組み合わせからなる係止部としても良いし、スナップボタンでも良いし、ボタンとボタンホールの組み合わせからなる係止部としても良い。磁石を取り付けて、留め合わせるようにしてもよい。また、係止部45、46の数は、本実施の形態では2組であるが、3組以上に増やして設けても良いし、1組のみでも良い。
次に、図15から図18を示しながら、本実施形態4のネイル除去補助具400の使用方法を説明する。図15から図18は、図14に示したネイル除去補助具の使用方法を示す参考図である。
まず、最初に、図15に示すように、ユーザは、ネイル除去補助具400の右カバー44、左カバー43及び先端カバー47を開いて、底面48に、爪にネイルが施された指の腹面が接するように指を載置し、保持部41で指を両側から挟んで固定する。そのあと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルの施術された爪の上に載置する。
次に、図16に示すようにネイルリムーバー液を含浸させたコットンCをネイルが施術された爪の上に、そっと載置する。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCは、爪と略同じか、すこし大きめサイズのものが良い。そのあと、図17に示すように、上側にめくりあげておいた先端カバー47の位置を戻し、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの上に先端カバー47を載置する。そして、図18のように、先端カバー47の上から、右カバー44及び左カバー43を被せるようにして係止部45及び46を互いに係止する。これにより、底面48と先端カバー47の間に、ネイルを施された爪の指と、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが一体的に、しっかり固定される。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置が、ネイルが施された爪の上からズレず、ネイルを施された爪に、ネイルリムーバー液が、しっかりと浸透する。
(実施の形態5)
次に、図19から図24を示しながら、実施の形態5のネイル除去補助具500について説明する。図19は、この発明にかかる実施形態5にかかるネイル除去補助具の斜視図である。図20は、図19に示したネイル除去補助具の先端カバーを開いた状態を示す斜視図である。
図19に示すように、このネイル除去補助具500は、底面58、右カバー54、左カバー53、先端カバー57a及び57b及び保持部51を主に有する。底面58は、指が載置できる大きさの略長方形のシリコンシートからなる。右カバー54及び左カバー53は、前記底面58の長手方向の辺の両側に設けられている。先端カバー57a及び57bは、前記底面58の短手方向の一辺と長手方向の一辺の上部にそれぞれ設けられている。保持部51は、底面58の短手方向の辺であって先端カバー57a、57bが設けられた辺とは反対側の辺近傍に設けられており、断面が、指の直径と略同じ又は指の直径より少し大きい直径のC字形状である。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態5では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
右カバー54と左カバー53の端縁近傍には係止部55、56が、それぞれ3つずつ設けられ、係止部55と係止部56とは互いに対応しており係止可能である。係止部55と係止部56とを全て係止すると、底面58と、右カバー54及び左カバー53とが、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成する。
ネイル除去補助具500の右カバー54及び左カバー53は、指が載置できる大きさの平面である底面58の長手方向の辺から両側に広がるよ
う設けられ、底面58と一体成形されている。右カバー54の短手方向の長さは、シート形状であって、底面58と一体に設けられ、指の側面下端から側面上端を経由し、指の上面までを覆う長さを備えている。右カバー54の長手方向の辺の長さは底面58の長手方向の長さと略同じである。左カバー53は、底面58を挟んで反対側の辺に、右カバー54と略左右対称に設けられており、同じように、底面58と一体成形されている。
図20に示すように、先端カバー57aは、底面58の長手方向の辺であって、左カバー53と接している側の辺の上方に、接続され設けられており、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを上から覆い被せられる程度の大きさを備えている。先端カバー57bは、底面58の短手方向の辺であって、保持部51が設けられた辺とは対向する辺に設けられ、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの少なくとも上半分を覆える大きさとなっており、先端カバー57aの下に重ねるようにして使用する。
先端カバー57a及び57bは、底面58又は左カバー53の一辺に接着することによって設けても良いし、底面58や左カバー53と一体的に形成しても良い。先端カバー57a、57b、底面58、右カバー54、左カバー53は、柔らかく、弾力性を持ったシリコン素材からなり、容易に曲げることができる。先端カバー57a、57bの裏側には、凹凸または溝を設けると、ネイルリムーバー液含浸させたコットンCの位置ずれが、より生じにくくなる。2枚の先端カバー57a、57bは、それぞれ別の方向から、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCをおさえるため、位置ずれ防止効果を相乗的に高める効果がある。さらに、ネイルリムーバー液が、右カバー54と左カバー53との間隙から外に浸みだしてしまうことを防止する効果もある。
右カバー54及び左カバー53は、底面58と一体的に形成するほか、底面58の長手方向の辺に回転可能に接続具その他で取り付けても良い。右カバー54、左カバー53を、接続具で底面58に対し回転可能に取り付ける場合は、右カバー54、左カバー53及び底面58の素材は、プラスチック等、硬めの素材で形成すると良い。
ネイル除去補助具500の底面58の下部、先端カバー57bが設けられている側とは対向する側に、保持部51が設けられている。保持部51は、指の直径と略同じか、すこし大きな直径を有する断面がC字形状である。保持部51の素材は、弾力性を有するシリコン素材からでも良いし、プラスチック等ある程度の硬さと弾性とを有する素材でも良い。
保持部51で指を固定する際は、まず、保持部51のC字の両端を手で持ち外側に広げて大きく開口させて、C字形状の内部に指を差し入れる。そのあと、両端を持っていた手を離すと、保持部51の両端が、指を挟んで固定する。保持部51は、本実施の形態では、輪の一部が欠けた形状、すなわちC字形状のリングを用いてあるが、保持部51の形状はC字形状に限定されない。指を上に載せる窪みを供えた凹部でも良いし、輪状のリングでも良いし、帯状物を底面58の左右に取り付けて互いに結束して指を固定できるようにしても良い。
ネイル除去補助具500の右カバー54、左カバー53及び先端カバー57a、57bは、柔らかく弾性を有する素材であるので、底面58に対して垂直な角度まで、曲げることができる。右カバー54と左カバー53の先端には、係止部55、56が3つずつ設けられており、係止部55と係止部56とを係止すると、底面58と、右カバー54及び左カバー53との間に、指の大きさと略相似する形状の内部空間を形成する。係止部55、56は、互いに着脱可能であれば、突起状の係止部と孔でも良いし、スナップボタンでも良いし、ボタンとボタンホールでも良い。また、係止部55、56の数は、本実施の形態ではそれぞれ3個ずつ、すなわち3組であるが、3組以上に係止部を増やしても良いし、1組のみとしても良い。
次に、図21から図24を示しながら、本実施形態5のネイル除去補助具500の使用方法を説明する。図21から図24は、図19に示したネイル除去補助具の使用方法を示す参考図である。
まず、最初に、図21に示すように、ユーザは、ネイル除去補助具500の右カバー54、左カバー53、先端カバー57a及び57bを開いておく。そして、底面58に、爪にネイルが施された指の腹面が接するように指を載置し、保持部51で指を両側から挟み固定する。そのあと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルの施術された爪の上に載置する。
次に、図22に示すように爪を覆うように、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCをネイルが施術された爪の上に、そっと載置する。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCは、爪と略同じか、すこし大きめのものとすると良い。そのあと、図23に示すように、上側にめくりあげておいた先端カバー57bを、まず、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの上に載置し、そのうえから、先端カバー57bに被せるように、先端カバー57aを重ねる。先端カバー57aと先端カバー57bによって、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCは、ネイルを施術された爪の上に、位置ずれせず、しっかりと固定される。
そのあと、図24のように、先端カバー57bの上から、右カバー54及び左カバー53を被せるようにして係止部55及び56を互いに留め合わせる。これにより、底面58、先端カバー57a及び57bとで、ネイルを施された爪の指と、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、包み込んで強固に固定できる。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置が、ネイルの施された爪の上からズレないので、ネイルを施された爪に、ネイルリムーバー液が、しっかりと浸透する。
(実施の形態6)
次に、図25から図28を示しながら、実施の形態6のネイル除去補助具600について説明する。図25は、この発明にかかる実施形態6にかかるネイル除去補助具の斜視図である。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態6では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図25に示すように、このネイル除去補助具600は、指の少なくとも第一関節より先が挿入可能な内部空間を有する袋形状の指カバー63を有し、指を指カバー63に挿入した際に、爪にあたる部分には開口が設けられている。指カバー63は、少なくとも指の第一関節より先を覆う大きさを備えている。指カバー63の開口の縁には、開口を覆うことができる大きさの先端蓋67を有する。先端蓋67は、一辺が指カバー63と接続されており、開閉可能となっている。先端蓋67には、係止部穴66が設けられており、前記指カバー63には係止部穴66に嵌められる大きさの係止部突起65が設けられていて、係止部突起65を係止部穴66に嵌めると、前記先端蓋67が指カバー63の開口を塞ぐことができる。
指カバー63及び先端蓋67は、シリコン、ゴム素材その他の、柔らかく、弾力性を持った素材からなる。プラスチックや樹脂等、ある程度の硬度をもった素材を用いても良い。係止部突起65は、先端蓋67と一体的に作成しても良いし、プラスチックや金属の金具を接着して作成しても良い。指カバー63と先端蓋67は、シリコンやゴム素材等のやわかかい素材を用いるときは一体成型するが、プラスチック等ある程度の硬度をもった素材で作成する際は、指カバー63と先端蓋67は別々に成形すると良い。先端蓋67を、指カバー63に設けられた開口部の脇に、接続具で回転可能に取り付けて、先端蓋67が開閉可能な構造とする。
先端蓋67の裏側には、凹凸をつけるか、または溝が複数設けられている。先端蓋67の裏面には、ネイルリムーバー液の含浸したコットンCがあたるため、先端蓋67の裏に凹凸や溝を設けることにより、ネイルリムーバー液の含浸したコットンCが位置ずれしにくくなる。
次に、ネイル除去補助具600の使用方法について説明する。図26から図28は、図25に示したネイル除去補助具600の使用方法を示す参考図である。
まず、最初に、図26に示すように、ユーザは、ネイルの施術された爪の指を、ネイル除去補助具600の指カバー63の中に挿入する。指を挿入する際、先端蓋67の設けられた側に指の爪側がくるような向きで挿入する。指カバー63の奥に指の先端があたるところまで指を挿入した状態、先端蓋67を開けると、指カバー63の開口部分から、ネイルの施術された爪が露出する。ユーザは、爪が覆える大きさのネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、指カバー63の開口部分から中に押し入れて、爪を覆い隠すように載置する。
ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが、指カバー63の開口の中にすっぽりと入ったら、次に、図27に示すように、先端蓋67を閉じて、指カバー63に設けられた係止部突起65を、先端蓋67に設けられた係止部穴66に嵌めて係止する。図28に示すように、指カバー63は、袋形状となっているため、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCからネイルリムーバー液が漏出してもネイル除去補助具600の外側まで漏れ出すことがない。また、先端蓋67を閉じれば、ネイルリムーバー液を含侵させたコットンCをネイル除去補助具600の内部に閉じ込めることができるので、ネイルリムーバー液が揮発しにくく、ネイルリムーバー液を、効率良く、ネイルを施された爪に浸み込ませることができる。
(実施の形態7)
図29は、この発明の実施形態7にかかるネイル除去補助具700の斜視図であって、図30は、図29に示したネイル除去補助具700の平面図である。図31は、図29に示したネイル除去補助具700の右側面図であり、図32は、図29に示したネイル除去補助具700の左側面図である。図33は、図29に示したネイル除去補助具700の背面図であって、図34は、図29に示したネイル除去補助具700の正面図である。図35は、図29に示したネイル除去補助具700の底面図である。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態7では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図29に示すように、このネイル除去補助具700は、指が載置できる平らな底面78、前記底面78の両側に設けられた右カバー74及び左カバー73、前記底面78の先端に設けられた先端カバー77を備えている。右カバー74と左カバー73には、それぞれ、直線状の土手形状である凸部73a及び74aが並列して複数設けられている。右カバー74及び左カバー73の裏面にも、同じように、直線状の土手形状である凸部73a及び74aが並列して複数設けられている。先端カバー77を内側に折って、その上に重ねるように左カバー73及び右カバー74を重ね、右カバー74裏面の凸部74aを、左カバー73表面の73aの凸部と凸部の間の溝に、嵌めると、互いに係止可能である。また、右カバー74の上に左カバー73を重ねて、左カバー73裏面の凸部73aを、右カバー74表面の74aの凸部と凸部の間の溝に、嵌めるても、互いに係止可能である。右カバー74と左カバー73を重ねて、前述のように互いの凸部73a及び74aを他方の凸部間の溝に嵌め係止すると、底面78と、右カバー74及び左カバー73とで、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成する。
図30に示すように、ネイル除去補助具700の右カバー74及び左カバー73は、略長方形状の底面78の長手方向の辺から両側に、底面78と一体的に形成されている。底面78の長手方向の長さは3センチメートルから10センチメートルの間であり、最適な長さは、5センチメートルから8センチメートルである。底面78には、ネイルを施術した爪の指の腹側を載置する。ネイル除去補助具700は、親指から小指まで全ての指に装着する必要があり、底面78が長すぎると爪部分をうまく固定することができず、短すぎるとネイル除去補助具700が指から抜け落ちやすい。底面78の長さは、底面78に中指を載置したときに中指の指先から第二関節までが載置できる程度の長さとしておくと、親指から小指までどの指にも装着できる使い勝手の良い寸法のネイル除去補助具700とすることができる。
底面78の短手方向の長さは、1センチメートルから5センチメートルの間が良く、2センチメートルから4センチメートルが最適である。底面78の短手方向の長さは、標準的なサイズの大人の指の直径と略同じか、すこし長めとすると、どの指にも装着しやすい寸法のネイル除去補助具とすることができる。ネイル除去補助具700は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCと一緒に使用するので、太い指、親指等に装着する際は、コットンを少なめにしてネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを薄くすると良い。また、小指等の細い指に装着する際は、コットンを多めにして、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを厚くして、ネイル除去補助具700が指にフィットするように調整して使用すると良い。
右カバー74は、シート形状であって、角の丸い略長方形または楕円形に近い形状であり、右カバー74の長手方向の長さは、底面78と略同じ長さである。右カバー74の長手方向の辺であって底面78と接している側の辺は、底面78と同じ長さであって、底面78と一体的に設けられている。右カバー74の短手方向の辺は、底面78に指を載せたときに、指の側面下端から指の側面上端を経由し少なくとも指の上面中央近傍付近まで延出した長さとなっている。右カバー74の長さは、底面78に指を乗せたときに指の側面下端から指の側面上端を経由し、指の上面を覆う長さ、または、それ以上の長さがあっても良い。指の太い人用には、右カバー74の短手方向の辺の長さを長めにすると良い。指の細い人等で、右カバー74の短手方向の辺の長さが長すぎるときは、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの量を増量して、指と右カバー74との間隙が開き過ぎないように調整すると良い。
左カバー73は、底面78の長手方向の辺であって右カバー74が設けられている辺と対向する辺に、右カバー74に設けられている。左カバー73の短手方向の辺の長さは、右カバー74の短手方向の長さと同じ長さであり、右カバー74と左右対称である。左カバー73及び右カバー74の短手方向の辺の長さを長くすると、右カバー74と左カバー73の先端を指の上面で重ねたあわせたとき、重なる部分が多くなる。すなわち、重なり部分の量を調整することで、どのような太さの指にも装着可能なネイル除去補助具700とすることができる。
右カバー74の右カバー74の長手方向の辺であって底面78と接していない側の辺は、底面78と略同じ長さであり、両端の角(短手方向の辺との間に形成する角)は、丸みを帯びている。左カバー73は、底面78を挟んで右カバー74と左右対称に設けられている。左カバー73、右カバー74及び底面78は、一体となっていて、底面78の両側に底面78と略同じ大きさの楕円形または角の丸い長方形状のシートが連なっているような形状となっている。
右カバー74及び左カバー73には、それぞれ、直線形状の細長い長方形状の凸部である凸部73a及び凸部74aが設けられている。凸部73a及び凸部74aは、上面の長方形状の短辺の長さと、略同じ間隔をあけて、複数、並列して設けられている。凸部73a及び凸部74aは、右カバー74及び左カバー73の表面だけでなく、裏面にも同じように設けられている。左カバー73に設けられた凸部73aは、右カバー74に設けられた凸部73a同士の間の溝に嵌まって、互いに係止できるようになっている。
図31及び図32に示すように、先端カバー77は、底面78の短手方向の一辺に設けられ、底面78に指の腹面を載置したときの指先側方向に設けられており、底面78と一体的に形成された平らな面である。先端カバー77は、底面78に指の腹面を載置した際に、内側に折り返して爪を覆う程度の大きさを有する。先端カバー77の裏側には溝77aが設けられている。先端カバー77を内側に折り曲げた際、溝77aのところで先端カバー77が柔らかく折れるので先端カバー77が爪の形にフィットしやすい。また、先端カバー77が設けられたことで、底面78に指を載置する最に、指の位置決めが容易である。
先端カバー77が設けられたことで、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを爪の上に載せた状態の指を、先端カバー77、右カバー74及び左カバー73とで包み込み、指先を隙間なく覆うことができる。したがって、ネイルリムーバー液が揮発するのを防ぐ。また、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが位置ずれしにくく、効率よく、ネイルリムーバー液を、ネイルが施術された爪に浸透させることができる。
底面78、先端カバー77、右カバー74及び左カバー73は、柔らかく弾性を有するシート形状のシリコン素材からなる。先端カバー77、右カバー74及び左カバー73は、底面78に対し垂直の角度まで容易に曲げることができる。底面78、先端カバー77、右カバー74及び左カバー73は、ゴム素材で形成しても良い。先端カバー77には、爪があたる面に凹凸や溝を設けても良い。
先端カバー77、右カバー74及び左カバー73は、底面78と一体的に形成するほか、底面78の長手方向の辺に、接続具その他で回転可能に取り付けても良い。先端カバー77、右カバー74、左カバー73を、接続具で底面78に対し回転可能に取り付ける場合は、先端カバー77、右カバー74、左カバー73及び底面78の素材は、プラスチック等、硬めの素材で形成しても良い。
図33及び図34に示すように、右カバー74及び左カバー73には、表裏両面に、凸部73a及び凸部74aが設けられている。また、凸部73a及び74aは、断面視、鉤型となっていて、互いに係止しやすくなっている。
ネイル除去補助具700の右カバー74、左カバー73及び先端カバー77は、底面78に対して垂直な角度まで、曲げることができる。右カバー74と左カバー73には、凸部74a及び73aが設けられており、相互に係止すると、内側に指の大きさと略相似する形状の内部空間を形成する。
図35に示すように、底面78の裏側には溝75が複数設けられている。溝75が設けられたことで、ネイル除去補助具700が指のカーブに沿ってフィットし、指に巻きつけやすい。また、本実施の形態では、凸部74a及び73aは、細長い長方形状の凸部であり、複数、並列に設けられていて、凸部74a及び73aは互いに、嵌めあわせて係止可能となっている。凸部74a及び73aの位置をあわせて、上から指で押圧すれば、凸部74aと隣接する凸部74aとの間隙の溝に、凸部73aが嵌まるので、片手で簡単に係止することができる。
また、凸部74a及び73aが断面視、鉤型になっている(換言すると、凸部74a及び73aの上面が、右カバー74及び左カバー73と接している下面より大きな面積となっている)ことは、次の効果も有する。すなわち、凸部74aが凸部73aの溝に嵌ったあとは、逆方向の力(溝から外れる方向の力)がかかっても溝から外れにくい。したがって、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCとネイルを施術した爪の指とを、しっかりと包み込んで固定することができる。凸部74a及び73aは、互いに着脱可能でき、簡単に嵌められ外れにくい構造であれば、細長い長方形状の凸部に限定されず、他の着脱材でも良い。スナップでも良いし、ボタンとボタンホールでも良いし、凹部と、凹部に対応した突起でも良い。また、磁石を取り付けて、留め合わせるようにしてもよい。
次に、図36から図38を示しながら、本実施形態7のネイル除去補助具700の使用方法を説明する。図36から図38は、図29に示したネイル除去補助具700の使用方法を説明するための参考図である。
まず、最初に、図36に示すように、ユーザは、ネイル除去補助具700の右カバー74、左カバー73を左右に広げた状態で、底面78に、爪にネイルが施された指の腹面が接するように指を載置する。そのあと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルの施術された爪の上に載置する。爪を覆うようにネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載置したら、図37に示すように、先端カバー77を爪とネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを上から押さえるようにする。それから、図38(a)のように、右カバー74を、内側に折り返し、指を包み込んで、左カバー73を右カバー74の上から被せるようにする。右カバー74の凸部74aと凸部74aとの間隙の溝に、左カバー73の凸部73aをあてがって、上から押さえて嵌め込むと、互いに係止することができる。このように、指がしっかりと固定すると、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置が、ネイルの施された爪の上からズレることがなく、ネイルを施された爪に、ネイルリムーバー液が、しっかりと浸透する。
ネイル除去補助具700は、図38(b)のように、左カバー73を先に折り返し、右カバー74を左カバー73の上に被せるように、図38(a)とは逆向きに巻いて使用することもできる。右カバー74及び左カバー73の表裏両面に凸部73a及び74aが設けられているため、各自の好み、利き手に合わせて、右巻きにしても、左巻きにしても使用可能となっている。
(実施の形態8)
次に、図39から図48を示しながら、実施の形態8のネイル除去補助具800について説明する。図39は、この発明の実施形態8にかかるネイル除去補助具800の斜視図である。図40は、図39に示したネイル除去補助具800の平面図であって、図41は、図39に示したネイル除去補助具800の右側面図である。図42は、図39に示したネイル除去補助具800の左側面図であって、図43は、図39に示したネイル除去補助具800の背面図である。図44は、図39に示したネイル除去補助具800の正面図であって、図45は、図39に示したネイル除去補助具800の底面図である。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態8では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図39に示すように、このネイル除去補助具800は、指が載置でき、中央が凹んだ形状の底面88、前記底面88の両側に設けられた右カバー84及び左カバー83、前記底面88の短手方向の端近傍に設けられた先端カバー87を備えている。右カバー84と左カバー83の先端にはキノコ形係止部85及び孔86が設けられ互いに係止可能となっている。右カバー84の先端の孔86と左カバー83のキノコ形係止部85を係止すると、底面88と、右カバー84及び左カバー83とで、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成する。
ネイル除去補助具800の右カバー84及び左カバー83は、底面98の両側に設けられている。平らな底面88の長手方向の辺から両側に、底面88と一体的に形成されている。底面88は、頂点が丸い三角形状であって中央近傍が窪んだ形状である。底面の三角形の高さは3センチメートルから80センチメートルの間であり、最適な長さは、5センチメートルから8センチメートルである。底面88には、ネイルを施術した爪の指を載置する。ネイル除去補助具800は、親指から小指まで全ての指に装着する必要があり、底面88が長すぎると爪部分をうまく固定することができず、短すぎるとネイル除去補助具800が指から抜け落ちやすい。底面88の長さは、底面88に中指を載置したときに中指の指先から第二関節までが載置できる程度の長さとしておくと、親指から小指までどの指にも装着できる使い勝手の良い寸法のネイル除去補助具800とすることができる。
底面88の短手方向の長さは、標準的なサイズの大人の指の直径と略同じか、すこし長めとすると、どの指にも装着しやすい寸法のネイル除去補助具とすることができる。ネイル除去補助具800は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCと一緒に使用するが、太い指、親指等に装着する際は、コットンを薄く少なめにするとよい。また、小指等の細い指に装着する際は、コットンを厚く多めにして、ネイル除去補助具800が指にフィットするように調整すると良い。
図40に示すように、右カバー84は、シート形状であって、底面88の両側に左右対称に設けられている。底面88、右カバー84及び左カバー83を平面に広げると、おにぎりのような形となっている。右カバー84と左カバー83は、底面88の両側にあり、底面88と一体である。右カバー84の長さは、底面88に指を乗せたときに指の側面下端から指の側面上端を経由し、指の上面を覆う長さ、または、それ以上の長さがあっても良い。指の太い人用には、右カバー84の短手方向の辺の長さを長めにすると良い。指の細い人等で、右カバー84の短手方向の辺の長さが長すぎるときは、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンの量を増量して、指と右カバー84との間隙が開き過ぎないように調整すると良い。
左カバー83は、底面88をはさんで右カバー84と左右対照に設けられている。右カバー84には、キノコ形の突起であるキノコ形係止部85が、左カバー83にはキノコ形係止部85の最大直径より少し小さい直径の孔86が設けられており、キノコ形係止部85は、孔86に嵌めて互いに係止できるようになっている。
先端カバー87は、底面88の先端近傍に設けられ、底面88に対し、略垂直か又は、少し内側に傾いた状態で設けられている。先端カバー87は、中央部分に直線状の頂部87aを有しており、左右端近傍に凹んだ端部87bを有している。頂部87aは、先端カバー87の下端から上端まで、床面に対し垂直に延びた直線状の頂部87aである。端部87bは、頂部87aの横に設けられ、先端カバー87の下端から上端まで延びている直線状の端部87bであるが、端部87bは、上にいくほど頂部87aと距離が離れる。つまり、左右の端部87bは、V字を形成している。
先端カバー87は、底面88に指の腹面を載置して右カバー84及び左カバー83を折り曲げると、それに伴って内側に倒れ、爪の上面を覆うようになっている。先端カバー87は、底面88に指を載置した際に、指先端から爪下の指部分まで達するほど延出したものでも良い。先端カバー87は、前記底面短手方向略中央に略直線的な頂部87aがあり、前記頂部aの左側及び右側には斜面を有していて凹んだ端部87bを有し、端部87bから両端にかけては、上方に向かって斜面を有している。先端カバー87に頂部87a、凹んだ端部87bが設けられていることで、先端カバー87の下に、程よい空間が生じ、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載せた爪の指のカーブにフィットして指全体を包み込むことができる。したがって、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが位置ずれしにくく、効率よく、ネイルリムーバー液を、ネイルが施された爪に浸透させることができる。
底面88、右カバー84、左カバー83、先端カバー87は、柔らかく弾性を有するシート形状のシリコン素材からなる。右カバー84、左カバー83は、底面88に対し垂直の角度まで容易に曲げることができる。底面88、右カバー84及び左カバー83は、ゴム素材で形成しても良い。先端カバー87の裏側には、溝または凹凸を設けても良い。先端カバー87の裏側に溝または凹凸を設けることによって、ネイルリムーバー液が含浸されたコットンの位置ずれを防ぐ効果が期待できる。
右カバー84及び左カバー83は、底面88と一体的に形成するほか、底面88両側に、接続具その他で回転可能に取り付けても良い。右カバー84、左カバー83を、接続具で底面88に対し回転可能に取り付ける場合は、右カバー84、左カバー83及び底面88の素材は、プラスチック等、硬めの素材で形成しても良い。
図40に示すように、先端カバー87は、底面88の先端近傍に、底面88と一体的に形成されている。右カバー84、左カバー83は、底面88の両側に左右対称に設けられ、右カバー84、左カバー83および底面88を広げた形状は、おにぎり形または角のまるい台形形状である。
図41及び図42に示すように、ネイル除去補助具800の先端カバー87は、底面88に対して略垂直な角度に設けられている。先端カバー87は、目視では垂直に見えるが、実際は、内側に倒れやすいよう約2度程度傾いている。先端カバー87は、底面88に対し垂直に設けても良いが、装着する際、先端カバー87は、爪を覆うよう内側に倒す必要があるので、すこし内側に傾けて設けたほうが、良い。
図43及び図44に示すように、右カバー84にはキノコ形係止部85が、左カバー83には、孔86が設けられており、相互に係止すると、内側に指の大きさと略相似する形状の内部空間を形成する。本実施の形態では、キノコ形係止部85は、キノコ形状の突起であり、孔86は、キノコ形係止部85の突起に対応した孔となっている。
キノコ形係止部85と孔86の位置をあわせて、両側から指で押圧すると、キノコ形係止部85との突起が、孔86に滑り込むので、片手で簡単に係止することができる。また、キノコ形係止部85は、キノコ形状の突起であるので、一旦、孔86に嵌ったあとは、キノコ形係止部85に逆方向の力がかかってもキノコの傘部分が穴の縁にひっかかり穴から外れにくい。より外れにくくするため、キノコ形係止部85のキノコの傘部分は、内側よりも外側のほうに突出して設けられている。キノコ形係止部85のキノコの傘部分が外側に向けて鉤型に突出していることで、キノコ形係止部85を孔86に嵌めたときに、キノコ形係止部85の突出した傘部分が、しっかりと孔86に嵌り、孔86からキノコ形係止部85が外れにくくなっている。
このようにして、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCとネイルを施術した詰めの指とを、しっかりと包みみ込んで固定することができる。キノコ形係止部85と孔86は、互いに着脱可能でき、簡単に嵌められ外れにくい構造であれば、突起と孔に限定されず、他の着脱材でも良い。スナップでも良いし、ボタンとボタンホールでも良いし、凹部と、凹部に対応した突起でも良い。また、磁石を取り付けて、留め合わせるようにしてもよい。
次に、図46から図48を示しながら、ネイル除去補助具800の使用方法について説明する。図46から図48は、図39に示したネイル除去補助具800の使用方法を説明するための参考図である。
まず、最初に、図46に示すように、ユーザは、ネイル除去補助具800の右カバー84、左カバー83及び先端カバー87を開き、底面88に、爪にネイルが施された指の腹面が接するように指を載置する。そのあと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルの施術された爪の上に載置する。爪を覆うようにネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載置したら、図47に示すように、右カバー84と左カバー83を内側に折り曲げて、指を挟みこむようにしていく。右カバー84と左カバー83を、折り曲げると、それに伴って先端カバー87が内側に折り曲がり、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを上からおさえるようなる。さらに、図48に示すように、先端カバー87の上から、右カバー84及び左カバー83を被せるようにしてキノコ形係止部85と孔86を互いに係止する。これにより、底面88と右カバー84と左カバー83との間に、指がしっかりと固定され、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置が、ネイルの施された爪の上からズレることがなく、ネイルを施された爪に、ネイルリムーバー液が、しっかりと浸透する。
(実施の形態9)
次に、図49から図58を示しながら、実施の形態9のネイル除去補助具900について説明する。図49は、この発明の実施形態9にかかるネイル除去補助具の斜視図である。図50は、図49に示したネイル除去補助具の平面図であって、図51は、図49に示したネイル除去補助具の右側面図である。図52は、図49に示したネイル除去補助具の左側面図であって、図53は、図49に示したネイル除去補助具の背面図である。図54は、図49に示したネイル除去補助具の正面図であって、図55は、図49に示したネイル除去補助具の底面図である。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態9では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図49に示すように、このネイル除去補助具900は、指が載置でき、中央部分が凹んだ形状の底面98、前記底面98の両側に設けられた右カバー94及び左カバー93、前記底面98の短手方向の端近傍に設けられた先端カバー97を備えている。右カバー94と左カバー93の先端にはキノコ形係止部95及び孔96が設けられ互いに係止可能となっている。先端カバー97を内側に折り込んだうえで右カバー94の先端の孔96と左カバー93のキノコ形係止部95を係止すると、底面98と、右カバー94及び左カバー93とで、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成する。
ネイル除去補助具900の右カバー94及び左カバー93は、頂点が丸い三角形状であって中央近傍が窪んだ底面98の両側に設けられている。底面98の長手方向の長さは、3センチメートルから80センチメートルの間であり、最適な長さは、5センチメートルから8センチメートルである。底面98には、ネイルを施術した爪の指を載置する。ネイル除去補助具900は、親指から小指まで全ての指に装着する必要があり、底面98が長すぎると爪部分をうまく固定することができず、短すぎるとネイル除去補助具900が指から抜け落ちやすい。底面98の長さは、底面98に中指を載置したときに中指の指先から第二関節までが載置できる程度の長さとしておくと、親指から小指までどの指にも装着できる使い勝手の良い寸法のネイル除去補助具900とすることができる。
底面98の短手方向の長さは、底面98の短手方向の長さは、標準的なサイズの大人の指の直径と略同じか、すこし長めとすると、どの指にも装着しやすい寸法のネイル除去補助具とすることができる。ネイル除去補助具900は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCと一緒に使用するので、太い指、親指等に装着する際は、コットンを薄く少なめにするとよい。また、小指等の細い指に装着する際は、コットンを厚く多めにして、ネイル除去補助具900が指にフィットするように調整すると良い。
図50に示すように、右カバー94及び左カバー93は、シート形状であって、底面98の両側に左右対称に設けられている。底面98、右カバー94及び左カバー93を広げると、おにぎりのような形となっている。右カバー94と左カバー93は、底面98の両側に左右対称に設けられていて、底面98と一体である。右カバー94の幅は、底面98に指を乗せたときに指の側面下端から指の側面上端を経由し、指の上面を覆う寸法を少なくとも有する。それ以上の長さがあっても良い。指の太い人用には、右カバー94の寸法を大きめにすると良い。指の細い人等で、右カバー94の寸法が大きすぎるときは、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンの量を増量して、指と左右のカバーとの間隙が開き過ぎないように調整すると良い。
左カバー93は、底面98をはさんで右カバー94と左右対称に設けられている。右カバー94には、キノコ形の突起であるキノコ形係止部95が、左カバー93にはキノコ形係止部95の最大直径より少し小さい直径の孔96が設けられており、キノコ形係止部95は、孔96に嵌めて互いに係止できるようになっている。
図51及び図52に示すように、底面98は、窪んだ形状となっていて中央より下方が一番窪んだ部分となっている。先端カバー97は、底面98の先端に一体的に設けられている。図53及び図54に示すように、先端カバー97は、略楕円形のシートである。底面98に指の腹面を載置した状態で、先端カバー97を内側に折り曲げると、先端カバー97が、爪の上面を覆うようになっている。先端カバー97は、底面98に指を載置した際に、指先端から爪下の指部分まで達するほどの寸法としても良い。先端カバー97は、シート形状で略楕円形なので、どのような大きさの指先にもフィットさせることができる。したがって、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが位置ずれしにくく、効率よく、ネイルリムーバー液を、ネイル が施された爪に浸透させることができる。また、底面98と一体的に平面で構成されているので、製造コストが安く済む。
底面98、右カバー94、左カバー93、先端カバー97は、柔らかく弾性を有するシート形状のシリコン素材からなる。右カバー94、左カバー93及び先端カバー97は、底面98に対し垂直の角度まで容易に曲げることができる。底面98、先端カバー97、右カバー94及び左カバー93は、ゴム素材で形成しても良い。先端カバー97の裏側には、溝または凹凸を設けても良い。先端カバー97の裏側に溝または凹凸を設けることによって、ネイルリムーバー液が含浸されたコットンの位置ずれを防ぐ効果が期待できる。
先端カバー97、右カバー94及び左カバー93は、底面98と一体的に形成するほか、底面98の長手方向の辺に、接続具その他で回転可能に取り付けても良い。右カバー94、左カバー93または先端カバー97を、接続具で底面98に対し回転可能に取り付ける場合は、先端カバー97、右カバー94、左カバー93及び底面98の素材は、プラスチック等、硬めの素材としても良い。
図55に示すように、先端カバー97は、底面98の先端から、底面98と一体的に形成されている。右カバー94、左カバー93は、底面98の両側に左右対称に設けられ、右カバー94、左カバー93および底面98を広げた形状は、おにぎり形または角のまるい台形形状である。
右カバー94にはキノコ形係止部95が、と左カバー93には、孔96が設けられており、相互に係止すると、内側に指の大きさと略相似する形状の内部空間を形成する。本実施の形態では、キノコ形係止部95は、キノコ形状の突起であり、孔96は、キノコ形係止部95の突起に対応した孔となっている。キノコ形係止部95と孔96の位置をあわせて、両側から指で押圧すれば、キノコ形係止部95との突起が、孔96に滑り込んで嵌まるので片手で簡単に係止することができる。また、キノコ形係止部95は、キノコ形状の突起であるので、一旦、孔96に嵌ったあとは、キノコ形係止部95に逆方向の力がかかってもキノコの傘部分が穴の縁にひっかかり穴から外れにくい。したがって、ネイルリムーバー液を含浸透させたコットンCとネイルを施術した爪の指とを、しっかりと包み込んで固定することができる。キノコ形係止部95と孔96は、互いに着脱可能でき、簡単に嵌められ外れにくい構造であれば、突起と孔に限定されず、他の着脱材でも良い。スナップでも良いし、ボタンとボタンホールでも良いし、凹部と、凹部に対応した突起でも良い。また、磁石を取り付けて、留め合わせるようにしてもよい。
次に、図56から図58を示しながら、ネイル除去補助具900の使用方法について説明する。図56から図58は、図49に示したネイル除去補助具の使用方法を説明するための参考図である。
まず、最初に、図56に示すように、ユーザは、ネイル除去補助具900の右カバー94、左カバー93及び先端カバー97を開き、底面98に、爪にネイルが施された指の腹面が接するように指を載置する。そのあと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルの施術された爪の上に載置する。爪を覆うようにネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載置したら、図57に示すように、先端カバー97を内側に折り曲げてコットンCと爪を上からおさえる。そのうえで、右カバー94と左カバー93を内側に折り曲げて、指を挟みこむようにする。
図58に示すように、先端カバー97の上から、右カバー94及び左カバー93を被せるようにしてキノコ形係止部95と孔96を互いに係止する。これにより、底面98と右カバー94と左カバー93との間に、指がしっかりと固定される。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置が、ネイルの施された爪の上からズレることがなく、ネイルを施された爪に、ネイルリムーバー液が、しっかりと浸透する。
(実施の形態10)
図59は、この発明の実施形態10にかかるネイル除去補助具の斜視図である。図60は、図59に示したネイル除去補助具を別方向から見た状態を示す参考斜視図である。ネイルリムーバー液保持体として、本発明の実施の形態10では、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを使用する。ネイルリムーバー液保持体は、ネイルリムーバー液を含浸させたガーゼその他の柔らかい布でもよい。
図59に示すように、このネイル除去補助具1000は、底面108、右カバー104、左カバー103及び先端カバー107を主に有する。底面108は、指が載置できる平らな略長方形状であり、右カバー104及び左カバー103は、底面108の長手方向の辺の両側に設けられている。先端カバー107は、底面108の短手方向の一端に設けられている。底面108の短手方向の辺であって先端カバー107が設けられた辺とは反対側の辺近傍には、指の直径と略同じ又は指の直径より少し大きい直径を有する、断面がC字形状の保持部101が設けられている。右カバー104と左カバー103の先端には係止部105、106が設けられ互いに係止可能となっている。右カバー104の先端の係止部106と左カバー103先端の係止部105を係止すると、底面108と、右カバー104及び左カバー103とで、指の形状に略相違する形状の内部空間を形成する。
ネイル除去補助具1000の右カバー104及び左カバー103は、略長方形状の底面108の長手方向の辺から両側に、底面108と一体的に形成されている。底面108の長手方向の長さは3センチメートルから10センチメートルの間であり、最適な長さは、5センチメートルから8センチメートルである。底面108には、ネイルを施術した爪の指を載置する。ネイル除去補助具1000は、親指から小指まで全ての指に装着する必要があり、底面108が長すぎると爪部分をうまく固定することができず、短すぎるとネイル除去補助具1000が指から抜け落ちやすい。底面108の長さは、底面108に中指を載置したときに中指の指先から第二関節までが載置できる程度の長さとしておくと、親指から小指までどの指にも装着できる使い勝手の良い寸法のネイル除去補助具1000とすることができる。
底面108の短手方向の長さは、1センチメートルから5センチメートルの間が良く、2センチメートルから4センチメートルが最適である。底面108の短手方向の長さは、標準的なサイズの大人の指の直径と略同じか、すこし長めとすると、どの指にも装着しやすい寸法のネイル除去補助具とすることができる。ネイル除去補助具1000は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCと一緒に使用するので、太い指、親指等に装着する際は、コットンを薄く少なめにするとよい。また、小指等の細い指に装着する際は、コットンを厚く多めにして、ネイル除去補助具1000が指にフィットするように調整すると良い。
右カバー104は、シート形状であって、角の丸い略長方形または楕円形に近い形状であり、右カバー104の長手方向の長さは、底面108と略同じ長さである。右カバー104の長手方向の辺であって底面108と接している側の辺は、底面108と同じ長さであって、底面108と一体的に設けられている。右カバー104の短手方向の辺は、底面108に指を載せたときに、指の側面下端から指の側面上端を経由し少なくとも指の上面中央近傍付近まで延出した長さとなっている。右カバー104の長さは、底面108に指を乗せたときに指の側面下端から指の側面上端を経由し、指の上面を覆う長さ、または、それ以上の長さがあっても良い。指の太い人用には、右カバー104の短手方向の辺の長さを長めにすると良い。指の細い人等で、右カバー104の短手方向の辺の長さが長すぎるときは、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンの量を増量して、指と右カバー104との間隙が開き過ぎないように調整すると良い。
左カバー103は、底面108の長手方向の辺であって右カバー104が設けられている辺と対向する辺に、右カバー104に設けられている。左カバー103の短手方向の辺の長さは、右カバー104の短手方向の長さと同じ長さとして右カバー104と左右対照になるようにしても良いし、右カバー104の短手方向の長さより長くしても良い。左カバー103の短手方向の辺の長さを長くすると、右カバー104と左カバー103の先端を指の上面で重ねたあわせたとき、重なる部分が多くなる。重なり部分の量を調整すれば、どのような太さの指にも装着可能なネイル除去補助具1000とすることができる。
右カバー104の右カバー104の長手方向の辺であって底面108と接していない側の辺は、底面108と略同じ長さであり、両端の角(短手方向の辺との間に形成する角)は、丸みを帯びている。左カバー103は、底面108を挟んで右カバー104と左右対称に設けられている。左カバー103、右カバー104及び底面108を平面に広げてみると、底面108の両側に底面108と略同じ大きさの楕円形または角の丸い長方形状のシートが連なっているような形状となっている。
先端カバー107は、略長方形状の底面108の短手方向の一辺に設けられ、底面108に指の腹面を載置したときの指先側方向に設けられており、底面108と一体的に形成されている。先端カバー107は、底面108に指の腹面を載置した際に、指先端から、少なくとも爪の中央近傍まで延出している。先端カバー107は、底面108に指を載置した際に、指先端から爪の下部まで達するほど延出したものでも良い。先端カバー107は、前記底面短手方向略中央に略直線的な頂部107aがあり、前記頂部107aの左側及び右側には斜面を有している。先端カバー107に頂部107aが設けられていることで、先端カバー107の下に、程よい空間が生じ、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載せた爪の指のカーブにフィットして指全体を包み込むことができる。したがって、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCが位置ずれしにくく、効率よく、ネイルリムーバー液を、ネイルが施された爪に浸透させることができる。
底面108、右カバー104、左カバー103は、柔らかく弾性を有するシート形状のシリコン素材からなる。右カバー104、左カバー103は、底面108に対し垂直の角度まで容易に曲げることができる。底面108、右カバー104及び左カバー103は、ゴム素材で形成しても良い。先端カバー107の裏側には、溝または凹凸を設けても良い。先端カバー107の裏側に溝または凹凸を設けることによって、ネイルリムーバー液が含浸されたコットンの位置ずれを防ぐ効果が期待できる。
右カバー104及び左カバー103は、底面108と一体的に形成するほか、底面108の長手方向の辺に、接続具その他で回転可能に取り付けても良い。右カバー104、左カバー103を、接続具で底面108に対し回転可能に取り付ける場合は、右カバー104、左カバー103及び底面108の素材は、プラスチック等、硬めの素材で形成しても良い。
図60に示すように、先端カバー107は、底面108の短手方向の辺から、底面108と一体的に形成されている。先端カバー107の下半分は、底面108と略同じ幅をもち、上半分は、上方にいくほど幅が狭くなっていく先細の形状となっている。先端カバー107の上側端縁のラインは、V字を逆さにした形状、すなわち、中央部分が上に突出した形状となっている。先端カバー107の先端中央の前記突出部分から先端カバー107の中央近傍まで、略直線的な頂部107aが設けられている。この頂部107aは、先端カバー107を中央部分で折って指でおさえることによって角度を鋭角にすることができる。先端カバー107は、柔らかく弾力性を有する素材からなり、底面108と接する辺を軸として内側に折り曲げることができる。
先端カバー107は、頂部107aを備えており、平らな面ではなく、中央部分が周囲より高くなっている。指の先端上面があたる部分に頂部107aが設けられていることで、使用時に、ちょうど、指先端のカーブに沿い、自然にフィットするようになっている。また、ネイル除去補助具1000を着脱する際、先端カバー107の先端の突出した部分をつまめるので先端カバー107の開閉が容易である。利き手の指の爪に施したネイルを自分で除去する場合は、利き手でないほうの手で、ネイル除去補助具1000を着脱する必要があるが、先端カバー107の先端中央が突出しているので、利き手でない手でもつまみやすく、着脱が容易である。
図61(a)は、図59に示したネイル除去補助具の右カバー104、左カバー103及び先端カバー107を底面に対して垂直に立てた状態を示す斜視図である。図61(b)は図59に示したネイル除去補助具1000の右カバー104、左カバー103及び先端カバー107を開いた状態を示す斜視図である。
図61(a)に示すように、ネイル除去補助具1000の底面108の短手方向の一辺であって、先端カバー107が設けられている辺と対向する辺近傍には、保持部101が設けられている。保持部101は、断面が指の直径と略同じか、すこし大きな直径を有するC字形状であり、シリコンその他の弾性を有する素材からなる。プラスチックや樹脂その他の素材でも良い。保持部101は、C字形状の開口部分に指の腹面を押し当てて開口部分を押圧し、開口部分を開いて、内側へ指を滑り込ませ嵌め込んで指を固定する。保持部101の厚みは、C字形状の先端部分にいくほど薄くなっており、保持部101の根元部分(換言すると底面108と接している部分近傍)は厚くなっている。保持部101が、先端部分にいくほど薄くなっていることで左右に開きやすく、保持部10の根元部分は厚くなっていることにより強度が担保された構造となっている。
保持部101は、底面108や右カバー104及び左カバー103と同じ素材で一体成形する。保持部101は、底面108と一体成形するほか、別に作っておいた断面がC字形状の保持部101を、底面108に接着することによって形成しても良い。保持部101を底面108とは別に成形する場合は、保持部101の素材は、シリコンに限定されず、ゴム素材やプラスチック樹脂その他ある程度の硬度を有する素材で成形すると良い。
保持部101は、弾性を有する素材からなり、保持部101の先端、すなわちC字形状の両端を持って外側に広げることができる。C字の内側に指を差し入れて、両端を持っていた手を離すと、保持部101の両端が、両側から指を挟み、指を固定することができる。保持部101は、本実施の形態10では、輪の一部が欠けた形状、すなわち断面がC字形状のリングであるが、保持部101の形状は断面がC字形状の形態に限定されず、指を上に載せるだけの凹部でも良いし、輪状のリングを設けても良い。
図61(b)に示すように、ネイル除去補助具1000の右カバー104、左カバー103及び先端カバー107は、底面108に対して垂直な角度まで、曲げることができる。右カバー104と左カバー103の先端には、係止部105、106が設けられており、相互に係止すると、内側に指の大きさと略相似する形状の内部空間を形成する。本実施の形態では、係止部105は、キノコ形状の突起であり、係止部106は、係止部105の突起に対応した孔となっている。係止部15と係止部16の位置をあわせて、両側から指で押圧すれば、係止部105との突起が、係止部106の穴に滑り込んで嵌まるので片手で簡単に係止することができる。また、係止部105は、キノコ形状の突起であるので、一旦、係止部16の穴に嵌ったあとは、係止部105に逆方向の力がかかってもキノコの傘部分が穴の縁にひっかかり穴から外れにくい。したがって、ネイルリムーバー液を含浸透させたコットンCとネイルを施術した爪の指とを、しっかりと包み込んで固定することができる。係止部105、106は、互いに着脱可能でき、簡単に嵌められ外れにくい構造であれば、突起と孔に限定されず、他の着脱材でも良い。スナップでも良いし、ボタンとボタンホールでも良いし、凹部と、凹部に対応した突起でも良い。また、磁石を取り付けて、留め合わせるようにしてもよい。
次に、図62から図64を示しながら、本実施形態1のネイル除去補助具1000の使用方法を説明する。図62及び図63は、図59に示したネイル除去補助具1000の使用方法を説明する参考図であり、図64は、図63に示したネイル除去補助具1000のB−B断面図である。
まず、最初に、図62に示すように、ユーザは、ネイル除去補助具1000の右カバー104、左カバー103及び先端カバー107を開き、底面108に、爪にネイルが施された指の腹面が接するように指を載置し、保持部101で指を両側から挟み固定する。そのあと、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを、ネイルの施術された爪の上に載置する。爪を覆うようにネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを載置したら、図63に示すように、先端カバー107を内側に折り返し、先端カバー107の先端中央の突出部分でネイルリムーバー液を含浸させたコットンCを上からおさえる。それから、先端カバー107の上から、右カバー104及び左カバー103を被せるようにして係止部105及び106を互いに係止する。これにより、底面108と先端カバー107の間に、指がしっかりと固定され、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの位置が、ネイルの施された爪の上からずれることがなく、ネイルを施された爪に、ネイルリムーバー液が、しっかりと浸透する。
図64に示すように、断面視、底面108には指の腹面F3が接しており、右カバー104は、指の側面F1の下端から上端を経由して、指の上面F4の中央近傍まで延出している。左カバー103は、指の側面F2の下端から上端を経由し、指の上面F4の中央近傍まで延出しており、左カバー103の先端と右カバー104の先端は、重ね合わされ係止部105及び係止部106によって互いに係止されている。底面108、右カバー104及び左カバー103は、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCとネイルが施術された爪の指をしっかりと包み込むことができる。また、底面108、右カバー104及び左カバー103は、一体的に成形されている。そのため、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCからネイルリムーバー液が漏出しても、ネイルリムーバー液は底面18の上に溜まることになり、ネイル除去補助具1000の外には漏出することがない。
ネイル除去補助具1000の先端カバー107の内側には、発熱材料を取り付けて、ネイル除去補助具1000を装着した際に、内部を温められるようにしても良い。発熱材料は、鉄粉、炭粉及び塩を混ぜ合わせた既製の発熱材料を爪のサイズに合わせた密閉した小袋に封入して作成する。ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの上に発熱材料を配置することで、ネイルを施術した爪を温め、ネイルが剥がれやすくなるので、効率よく、ネイル除去作業を行うことができる。発熱材料は、先端カバー107の内側に設けるほか、右カバー104や左カバー103の内側に取り付けられるようにしても良い。また、ネイル除去作業の際に、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの上に発熱材料を重ねて、右カバー104と左カバー103を上から覆うように留め合わせてネイル除去を行っても良い。ネイル除去補助具1000の上から既製の携帯用カイロをあてて、温めながらネイル除去補助具1000を使用しても良い。
先端カバー107の内側に発熱材料と一緒にセラミックス素材の小片を貼り付けた構造にすると、温められたセラミックス素材から遠赤外線が発生し、ネイルを施術した爪を温めるので、ネイルが更に剥がれやすくなり、ネイル除去の時間を短縮することができる。また、発熱材料を使わず、温めたセラミックス素材の小片を、直接、ネイルリムーバー液を含浸させたコットンCの上に載せて、ネイル除去補助具1000を使用しても良い。温めたセラミックスから遠赤外線が発生し、ネイルを施術した爪からネイルが剥がれやすくなり、効率的にネイル除去を行うことができる。