JP6123721B2 - 移動案内装置及び移動案内方法 - Google Patents

移動案内装置及び移動案内方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6123721B2
JP6123721B2 JP2014063215A JP2014063215A JP6123721B2 JP 6123721 B2 JP6123721 B2 JP 6123721B2 JP 2014063215 A JP2014063215 A JP 2014063215A JP 2014063215 A JP2014063215 A JP 2014063215A JP 6123721 B2 JP6123721 B2 JP 6123721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
prediction error
error range
user
guidance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014063215A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015184238A (ja
Inventor
智 宇野
智 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014063215A priority Critical patent/JP6123721B2/ja
Publication of JP2015184238A publication Critical patent/JP2015184238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6123721B2 publication Critical patent/JP6123721B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)

Description

本発明は、目的地までの移動体の移動に関する案内に適用して有益な移動案内装置及び移動案内方法に関する。
近年、車両で用いられるナビゲーションシステム等の情報端末には、出発地から目的地までの経路の案内を行う機能が設けられている。この種の情報端末は、目的地までの経路をユーザに案内するとともに、目的地に車両が到着する時刻である到着予測時刻や到着までに要する時間をユーザに案内する。一方、出発地から目的地までの走行距離等に基づき画一的に演算された到着予測時刻は、その都度の道路状況等によって変化することから、実際の到着時刻と到着予測時刻とが相違することも多い。そこで、例えば特許文献1に記載の装置は、到着予測時刻の算出に用いられる交通情報のばらつき度に基づき、到着予測時刻の誤差を算出するようにしている。また、この装置は、算出した誤差を、到着予測時刻とともに表示するようにしている。
特開2008−96445号公報
ところで、複数の経路について到着予測時刻の誤差が無作為に表示されると、ユーザは経路の選択において困惑するおそれがある。例えば、最も早い時刻に目的地に到着できる可能性がある経路であっても、その誤差の範囲が他の経路よりも大きければ、結局は、他の経路を選択した場合よりも到着時刻が遅くなる可能性もある。
また、複数の経路についての到着予測時刻の誤差の範囲が出力される場合において、複数の経路が分岐する地点の手前における案内については考慮されていない。例えば、複数の経路についての誤差の範囲が出力されるときに、「およそ300m先左折です」等といった一つの経路に対する進行方向の案内が行われると、ユーザは、誤差の範囲の出力と、音声案内とが矛盾しているように感じる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の経路に関する情報が提供されたときの案内の適切性を高めることができる移動案内装置及び移動案内方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する移動案内装置は、目的地に移動体が到着する到着予測時刻、及び目的地に移動体が到着するまでに要する移動予測時間の少なくとも一つを案内する移動案内装置であって、前記目的地までの第1の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを算出する第1の演算部と、前記目的地までの経路であって、第1の経路とは異なる第2の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点について算出する第2の演算部と、前記第2の経路についての予測誤差範囲が前記第1の経路についての予測誤差範囲よりも小さいか否かに基づいて、前記第1の経路についての予測誤差範囲、及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の少なくとも一方を出力する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、前記第2の経路についての予測誤差範囲が、前記第1の経路についての予測誤差範囲よりも小さく、且つ前記第1の経路についての予測誤差範囲及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の両方を出力する場合に、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の手前で、当該地点の存在をユーザに案内する。
上記課題を解決する移動案内方法は、目的地に移動体が到着する到着予測時刻、及び目的地に移動体が到着するまでに要する移動予測時間の少なくとも一つを、移動案内装置を用いて案内する移動案内方法であって、前記移動案内装置が、前記目的地までの第1の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを算出するステップと、前記目的地までの経路であって、第1の経路とは異なる第2の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点について算出するステップと、前記第2の経路についての予測誤差範囲が、前記第1の経路についての予測誤差範囲よりも小さく、且つ前記第1の経路についての予測誤差範囲及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の両方を出力する場合に、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の手前で、当該地点の存在をユーザに案内するステップと、を実行する。
上記構成又は上記方法では、第1の経路についての予測誤差範囲と、当該予測誤差範囲よりも精度が高められた第2の経路についての予測誤差範囲とが出力されて、ユーザによる経路の選択が求められる場合に、その経路の選択の対象となる地点がユーザに案内される。このように2つの経路に関する情報がユーザに提供される場合に、経路の選択の対象となる地点が事前に案内されることによって、案内の適切性が高められるので、ユーザによる経路の選択がより円滑に行われるようになる。
上記移動案内装置について、前記出力制御部は、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の手前で、当該地点の存在をユーザに案内する場合に、当該地点での前記移動体の進行方向の案内を制限することが好ましい。
2つの経路の予測誤差範囲が出力された上で、一方の経路についての進行方向の案内が行われると、ユーザは、2つの経路の予測誤差範囲の出力と進行方向の案内とが矛盾するように感じる。上記構成では、経路の選択の対象となる地点が案内される場合、経路についての進行方向の案内が制限されるため、ユーザによる経路の選択がより円滑に行われるようになる。
上記移動案内装置について、前記出力制御部は、到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望を取得するとともに、前記第1の経路についての予測誤差範囲に前記第2の経路についての予測誤差範囲が含まれ、当該第2の経路についての予測誤差範囲とユーザの要望との一致度が高い場合に、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の存在の案内とともに、前記第2の経路を推奨することが好ましい。
上記構成では、第1の経路についての予測誤差範囲に第2の経路についての予測誤差範囲が含まれることでユーザによる経路の選択が難しくなることが想定される場合に、第2の経路がユーザの要望に沿うと推定されるときには、第2の経路が推奨されるので、ユーザによる経路の選択がさらに円滑に行われるようになる。
上記移動案内装置について、前記出力制御部は、前記第1の経路についてのみ案内を行う場合、前記移動体が進行方向の案内を予定する地点について、当該地点よりも第1の移動量だけ手前で進行方向の案内を行うとともに、前記第1の経路についての予測誤差範囲及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の両方を出力するとき、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点よりも、前記第1の移動量よりも大きい第2の移動量だけ手前で当該地点の存在の案内を行うことが好ましい。
上記構成によれば、2つの経路に関する情報が提供される場合、1つの経路が案内されるときの進路変更に関する案内を行うタイミングよりも早めに、第1の経路及び第2の経路が分岐する地点の案内が行われる。このため、ユーザが経路を選択する時間を確保しつつ、第1の経路及び第2の経路が分岐する地点をユーザに把握させることができる。
移動案内装置及び移動案内方法の一実施形態について、移動案内装置である情報端末の概略構成を示すブロック図。 同実施形態の情報端末によって演算される第1の経路の到着予測時刻についての誤差範囲と、第2の経路の到着予測時刻に関する誤差範囲とを示す模式図。 同実施形態における第1の経路の到着予測時刻についての誤差範囲と、第2の経路の到着予測時刻に関する誤差範囲との関係のパターン例を示す図。 同実施形態における案内の態様の例であって、(a)及び(b)は第1の経路のみを案内する場合の案内の態様、(c)及び(d)は第1の経路及び第2の経路の情報を提供する場合の案内の態様を示す図。 同実施形態における情報端末の動作を示すフローチャート。 ユーザの要望が「可能な限り早く到着」であるときの案内の態様を、予測誤差範囲の関係のパターンとともに示す図。 ユーザの要望が「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」であるときの案内の態様を、予測誤差範囲の関係のパターンとともに示す図。 ユーザの要望が「可能な限り遅く到着」であるときの案内の態様を、予測誤差範囲の関係のパターンとともに示す図。
以下、本発明にかかる移動案内装置及び移動案内方法を具体化した一実施形態について図1〜図8を参照して説明する。なお、本実施形態の移動案内装置及び移動案内方法は、車両を利用するユーザに対し、出発地から目的地までの経路の案内を行う装置及び方法である。なお、ここでいう「目的地」には、最終的な目的地の他、経路中の中継地点が含まれる場合もある。
図1を参照して、本実施形態の移動案内装置及び移動案内方法が適用される情報端末の概略構成を説明する。情報端末100は、例えば、車両内で利用されるナビゲーションシステムや、車両内で利用されるスマートフォン等の携帯情報端末によって構成される。情報端末100は、道路交通情報を配信する外部機器であるセンター等との通信を行う通信部101を有している。また、情報端末100は、通信部101が外部から取得した情報が登録されるデータベース102を有している。
通信部101は、上記センターと通信を行うことで、目的地までの移動時間の算出に必要な情報である交通情報を取得し、該取得した交通情報をデータベース102に出力する。交通情報は、例えば、移動時間等の移動コストを算出するためのリンクコストを含む。このリンクコストは、交差点や信号機、分岐点等を単位として区切られた区間であるリンク毎に設定される。
また、情報端末100は、移動案内装置に対応する制御装置111を備えている。制御装置111は、第1の演算部110、第2の演算部120、及び出力制御部としての予測値出力部130を有する。なお、第1の演算部110、第2の演算部120、及び予測値出力部130は、各々が有する演算装置や記憶装置によって各種制御を実行するものであってもよいし、共通の演算装置や記憶装置等によって各種制御を実行するものであってもよい。
第1の演算部110は、ユーザの目的地と探索条件とが設定されると、データベース102に登録された交通情報や、リンク及び当該リンクの両端に設定されたノードに関する道路地図情報等を参照して出発地から目的地までの経路を探索する。出発地は、図示しない車両位置同定部から入力した車両の現在地でもよいし、例えばタッチパネルディスプレイ等の入力部103を用いた入力を通じて設定されてもよい。目的地は、例えばタッチパネルディスプレイ等の入力部103を用いた入力を通じて設定されてもよいし、過去に通過した経路を示す移動履歴情報等に基づき設定されてもよい。また、情報端末100以外の外部端末からセンターを通じて設定されてもよい。
第1の演算部110は、出発地から目的地までの経路を、設定された条件に基づき、例えばダイクストラ法に基づき探索する。このとき探索された経路は、上記センターから取得した交通情報に基づいているため、交通情報が生成されたときの交通状況等が加味されている。なお、第1の演算部110によって探索された経路を、第1の経路という。本実施形態において第1の経路は、第1の推奨経路(ナビルート)である。
予測値出力部130は、第1の演算部110から入力した第1の推奨経路についての情報を、出力装置としての音声装置210及び表示装置220の少なくとも一方に出力する。
第2の演算部120は、例えば、第1の推奨経路が設定され、情報端末100が利用される車両の移動が開始すると、交差点や分岐点から所定距離手前に車両が到達する都度、通信部101及びデータベース102を介して、交通情報を新たに取得する。そして、データベース102に登録された交通情報等に基づき、車両の出発地から目的地までの経路を、第1の演算部110の探索条件とは異なる条件、又は異なる情報で、例えばダイクストラ法に基づき探索する。これにより、その交差点や分岐点等を起点として探索した経路が探索される。なお、第2の演算部120が探索した経路を、第2の経路という。
図2に示すように、第1の演算部110は、リンクコスト及び交通情報等に基づいて、第1の経路である第1の推奨経路R1が利用されたときの誤差を加味した到着予測時刻の範囲、又は、誤差を加味した移動予測時間の範囲を、予測誤差範囲TR1として算出する。本実施形態では、第1の演算部110は、第1の推奨経路についての到着予測時刻の誤差の範囲である予測誤差範囲TR1を算出する。そして、当該第1の推奨経路R1を示すリンクやノード等の情報と、予測誤差範囲TR1とを予測値出力部130に出力する。
第2の演算部120は、第2の経路R2が利用されたときの誤差を加味した到着予測時刻の範囲、又は、誤差を加味した移動予測時間の範囲を、予測誤差範囲TR2として算出する。本実施形態では、第2の演算部120は、第2の経路R2についての到着予測時刻の誤差の範囲である予測誤差範囲TR2を算出する。そして、第2の演算部120は、第2の経路R2を示すリンクやノード等の情報と、その予測誤差範囲TR2とを、予測値出力部130に出力する。
次に予測値出力部130について説明する。予測値出力部130は、入力した予測誤差範囲TR1,TR2に基づき、案内の出力の態様を、以下の(i)〜(iv)のように決定する。
(i)到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望の判定
予測値出力部130は、到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望を取得する機能、及び、到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望を推定する機能の少なくとも一方を有する。到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望は、例えば、入力部103を通じて入力されてもよい。また、入力部103を通じて到着時刻又は移動時間に関するユーザ要望が入力されない場合には、予測値出力部130は、情報端末100等に登録されたユーザのスケジュール情報や、ユーザの行動パターン、目的地情報等に基づきユーザの要望を推定してもよい。
本実施形態では、到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望を、「可能な限り早く到着」、「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」、「可能な限り遅く到着」の3つに分けて判定する。なお、ユーザによって目的地への到着希望時刻が設定されている場合には、その到着希望時刻までに目的地に到着可能であることを前提として、ユーザの要望を上述した各パターンに分けて判定する。
予測値出力部130は、第1の演算部110及び第2の演算部120の探索した各経路が、互いに異なる経路であるか否かを判断する。第1の演算部110及び第2の演算部120の探索した各経路が異なる場合には、予測値出力部130は、上述した到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望と、第1の演算部110が算出した予測誤差範囲TR1及び第2の演算部120が算出した予測誤差範囲TR2とに基づき、音声装置210及び表示装置220への出力の態様を決定する。
(ii)予測誤差範囲の比較
先ず、予測値出力部130は、第1の演算部110及び第2の演算部120から予測誤差範囲TR1,TR2をそれぞれ入力すると、第2の演算部120が算出した予測誤差範囲TR2が、第1の演算部110が算出した予測誤差範囲TR1、即ち第1の推奨経路についての予測誤差範囲TR1よりも小さいか否かを判断する。
第2の演算部120が算出した予測誤差範囲TR2が、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1よりも小さいとき、即ち、予測誤差範囲TR2のばらつきが小さい場合に、第2の演算部120が算出した第2の経路を、第2の推奨経路(スムーズルート)とする。一方、第2の演算部120が演算した予測誤差範囲TR2が、第1の推奨経路についての予測誤差範囲TR1よりも大きいとき、第2の経路は、ユーザに案内するメリットが低いので、第2の推奨経路として設定されない。即ち、この第2の経路についての案内は行われない。なお、この予測誤差範囲の比較は、上述した(i)到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望の判定の後に行われてもよいし、先に行われてもよい。
(iii)各予測誤差範囲の関係のパターンの判定
このように第2の推奨経路が検出された場合、予測値出力部130は、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1及び第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2の関係が、次のパターン1〜パターン3のいずれに該当するか否かを判断する。
図3を参照して、これらのパターン1〜パターン3について説明する。図3において左側に示すように、第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2の時刻のいずれもが、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1のいずれの時刻よりも早い場合を、パターン1とする。
また、図3において右側に示すように、第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2の時刻のいずれもが、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1のいずれの時刻よりも遅い場合を、パターン3とする。
さらに、第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2の時刻が、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1に全て包含されている場合を、パターン2とする。
(iv)各予測誤差範囲のパターンとユーザの要望との一致度の判定
予測値出力部130は、これらのパターン1〜パターン3に基づき、第2の推奨経路をユーザに案内することのメリットが高いか、又はメリットについて判断できない場合には、第2の推奨経路に関する情報をユーザに提供する。
例えば、予測値出力部130によって取得されるか又は推定されるユーザの要望が、「可能な限り早く到着」であるときには、目的地に早く到着することのできる蓋然性の高い経路を案内することが望ましい。よって、パターン1に該当する第2の推奨経路に関する情報が当該ユーザに案内されることのメリットが高まる。
予測値出力部130によって取得されるか又は推定されるユーザの要望が、「可能な限り遅く到着」であるときには、目的地に遅めに到着することのできる蓋然性の高い経路を案内することが望ましい。よって、パターン3に該当する第2の推奨経路に関する情報が当該ユーザに案内されることのメリットが高まる。
一方、予測値出力部130によって取得されるか又は推定されるユーザの要望が、「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」であるとき、例えば到着希望時刻が設定されている場合には、到着希望時刻から所定時間内のタイミングで到着可能な経路が望ましく、パターン2に該当する第2の推奨経路が案内されることのメリットが高まる。しかし、パターン2の場合、車両が第1の推奨経路を利用した方が第2の推奨経路を利用したときよりも目的地に早く到着する可能性と、車両が第1の推奨経路を利用した方が第2の推奨経路を利用したときよりも目的地に遅く到着する可能性といった、2つの相反する可能性が存在する。このため、このパターン2の場合には、「可能な限り早く到着」といった要望をもつユーザと、「可能な限り遅く到着」といった要望をもつユーザに対しては、単なる予測誤差範囲の比較のみでは、第2の推奨経路を案内することのメリットが判断できない。
例えば、「可能な限り早く到着」といった要望をもつユーザに、パターン2の第2の推奨経路が案内され、予測誤差範囲TR2の小さい第2の推奨経路をユーザが選択したものの、結果的には、第1の推奨経路を利用した方が目的地に早く到着することも起こり得る。
逆に、「可能な限り遅く到着」といった要望をもつユーザに、パターン2の第2の推奨経路が案内され、予測誤差範囲TR2の小さい第2の推奨経路をユーザが選択したものの、結果的には、第1の推奨経路を利用した方が目的地に遅く到着することも起こり得る。
そして、このように各予測誤差範囲TR1,TR2の関係がパターン2の場面であっても、無作為に第2の推奨経路に関する情報が案内されると、ユーザにとっては、到着予測時刻がばらつきにくい経路が選べるようになる一方、メリットが高い経路がどちらなのか判断が難しい場合がある。
よって、本実施形態では、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1及び第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2の関係がパターン1又はパターン3に該当し、第2の推奨経路とユーザの要望との一致度が高い場合には、予測誤差範囲TR1,TR2を出力するとともに、第2の推奨経路を推奨する。また、第2の推奨経路とユーザの要望との一致度が低い場合には、第1の推奨経路のみを案内する。
さらに、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1及び第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2の関係がパターン2に該当する場合には、これらの予測誤差範囲TR1,TR2を出力するとともに、第1の推奨経路及び第2の推奨経路が分岐する交差点や分岐点(以下、経路分岐地点という)の存在の案内を行う。その際、予測値出力部130によって取得されるか又は推定されるユーザの要望が、「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」であるときには、第2の推奨経路をユーザに案内することのメリットが高められるため、経路分岐地点の存在の案内とともに、第2の推奨経路を推奨する案内を行う。
図4を参照して、上述したように決定された案内の態様に応じた表示装置220の出力の態様、及び音声装置210の出力の態様について説明する。
図4(a)に示すように、第1の推奨経路のみが案内される場合であって、交差点での右左折等、進路変更を案内する地点の手前においては、第1の推奨経路の予測誤差範囲は表示装置220の画面に出力されず、地図表示Mが出力される。また、音声装置210によって、例えば「およそ300m先、左方向です」等の車両の進行方向を案内する案内音声Vが出力される。この案内音声Vは、車両が、交差点等から第1の移動量である第1の距離(例えば、300m)だけ手前に到達したタイミング等で出力される。なお、交差点等までの距離は、例えば予測値出力部130によって、車両の現在地及び道路地図情報に基づき算出される。
図4(b)に示すように、第1の推奨経路のみが案内される場合であって、交差点や分岐点を直進するときには、その地点の手前において、第1の推奨経路の予測誤差範囲は表示装置220の画面に出力されず、地図表示Mが出力される。また、車両の進行方向を案内する案内音声は出力されない。
一方、第1の推奨経路及び第2の推奨経路についての情報が提供される場合には、上述した図4(a)のように、一方の推奨経路についての進行方向についてのみ案内音声が出力されると、ユーザは案内に矛盾があるように感じる。また、図4(b)のように、案内音声が全く出力されないと、第1の推奨経路及び第2の推奨経路についての情報が提供されているにも関わらず、ユーザは、第1の推奨経路及び第2の推奨経路がいずれの交差点や分岐点から分岐するのかを把握できない。このため、第1の推奨経路及び第2の推奨経路の情報を提供する場合には、基本的に、経路分岐地点の存在を音声で案内する。
図4(c)に示すように、第1の推奨経路及び第2の推奨経路についての情報が提供される場合には、第1の推奨経路の方向を示す表示α1と、その予測誤差範囲を示す表示α2とが表示装置220に出力される。また、第2の推奨経路の方向を示す表示β1と、予測誤差範囲を示す表示β2とが表示装置220に出力される。
また、例えば「およそ700m先、交差点です」といったように、音声装置210から、経路分岐地点の存在について、車両と当該地点との相対距離とともに通知する案内音声Vが出力される。この案内音声Vは、車両が、経路分岐地点から第2の移動量である第2の距離(例えば、700m)だけ手前に到達したタイミング等で出力される。第2の距離は、第1の距離よりも大きく設定されている。即ち、その場合には、1つの推奨経路が案内されるときの進路変更に関する音声案内が出力されるタイミングよりも早めに、案内音声Vの出力が行われる。
また、第2の推奨経路の予測誤差範囲がユーザの要望との一致度が高い場合には、案内音声Vには、例えば「左折がお勧めです」といった、第2の推奨経路を推奨する音声が加えられる。
ところで、第1の推奨経路及び第2の推奨経路についての情報が提供される場合において、第2の推奨経路の予測誤差範囲がユーザの要望との一致度が必ずしも高いといえない場合には、第2の推奨経路を推奨すると、かえってユーザが煩わしく感じる可能性がある。
このため、図4(d)に示すように、第2の推奨経路の予測誤差範囲がユーザの要望との一致度が必ずしも高いといえない場合には、音声装置210によって、経路分岐地点の存在についての案内音声Vが出力されるが、第2の推奨経路を推奨する案内音声の出力を行わない。
次に、図5を参照して、情報端末100の動作について、その処理手順に従って説明する。なお、この処理は、車両が目的地に到達するまで所定の周期で繰り返される。また、第1の演算部110は、第1の推奨経路を探索し、その予測誤差範囲TR1とともに予測値出力部130に出力しているものとする。
図5に示すように、第2の演算部120は、図示しない記憶部に格納された道路地図情報に基づき、情報端末100の利用される車両が交差点や分岐点に接近したか否かを判断する(ステップS1)。このとき、第2の演算部120は、例えば、車両と、車両前方であって最も手前に位置する交差点や分岐点との相対距離が、所定距離以下であるか否かを判断する。例えば車両と交差点や分岐点との相対距離が所定距離よりも大きく、車両が交差点や分岐点に接近していないと判断すると(ステップS1:NO)、第2の演算部120は、第2の経路を探索しないので、結果として、ユーザには第1の推奨経路のみが案内される(ステップS8)。
車両が、交差点や分岐点の所定距離手前に到達したと判断すると(ステップS1:YES)、第2の演算部120は、第1の推奨経路の探索条件とは異なる条件、又は異なる情報を用いて経路の探索を行う。第2の経路が探索されると、第2の演算部120から、予測値出力部130に対し、第2の経路を示す第2の推奨経路を示す情報と、予測誤差範囲TR2が出力される。
予測値出力部130は、上述したように、各予測誤差範囲TR1,TR2に基づき、第2の推奨経路が存在するか否かを判断する(ステップS2)。第2の推奨経路が存在しないと判断すると(ステップS2:NO)、予測値出力部130は、第1の演算部110から入力した情報に基づいて、第1の推奨経路のみの案内を行う(ステップS8)。即ち、第1の推奨経路に順じて、図4(a)に示す案内、又は図4(b)に示す案内を行う。
第2の推奨経路が存在すると判断すると(ステップS2:YES)、予測値出力部130は、ユーザの要望が、「可能な限り早く到着」、及び「可能な限り遅く到着」のいずれか一方に該当するか否かを判断する(ステップS3)。
ユーザの要望が、「可能な限り早く到着」、及び「可能な限り遅く到着」のいずれか一方に該当すると判断すると(ステップS3:YES)、予測値出力部130は、第1の演算部110及び第2の演算部120から入力した予測誤差範囲TR1,TR2に基づき、それらの予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1及びパターン3のいずれか一方に該当するか否かを判断する(ステップS4)。
予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1及びパターン3のいずれか一方に該当するか否かであると判断すると(ステップS4:YES)、予測値出力部130は、第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2とユーザの要望との一致度が高いか否かを判断する(ステップS5)。例えば、入力されたユーザの要望、又は推定されるユーザの要望が、「可能な限り早く到着」であって、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1である場合には、ステップS5においてユーザの要望との一致度が高いと判断する。入力されたユーザの要望、又は推定されるユーザの要望が、「可能な限り早く到着」であって、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン3である場合には、ステップS5においてユーザの要望との一致度が低いと判断する。また、入力されたユーザの要望、又は推定されるユーザの要望が、「可能な限り遅く到着」であって、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン3である場合には、ステップS5においてユーザの要望との一致度が高いと判断する。また、入力されたユーザの要望、又は推定されるユーザの要望が、「可能な限り遅く到着」であって、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1である場合には、ステップS5においてユーザの要望との一致度が低いと判断する。
ステップS5においてユーザの要望との一致度が高いと判断すると(ステップS5:YES)、上述した図4(c)のような案内を行う。即ち、第1の推奨経路の方向を示す表示α1及び第2の推奨経路の方向を示す表示β1を表示装置220に出力する。また、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1、及び、第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2を表示装置220に出力する。また、音声案内を、経路分岐地点の音声案内とし、併せて第2の推奨経路を推奨する(ステップS6)。この場合には、第1の推奨経路のみを案内する場合と比べて、各予測誤差範囲の情報がユーザに提供されるとともに、音声案内が、経路分岐地点の音声案内に変更され、第2の推奨経路の案内が追加される。
一方、ステップS5において、第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2とユーザの要望との一致度が低いと判断すると(ステップS5:NO)、第1の推奨経路のみの案内を行う(ステップS8)。即ち、上述した図4(a)に示すような案内又は図4(b)に示すような案内を行う。
また、ステップS4において、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1及びパターン3のいずれにも該当せず、パターン2に該当すると判断された場合も(ステップS4:NO)、図4(d)のような案内を行う。即ち、第1の推奨経路の方向を示す表示α1及び第2の推奨経路の方向を示す表示β1を表示装置220に出力する。また、第1の推奨経路の予測誤差範囲TR1、及び、第2の推奨経路の予測誤差範囲TR2を表示装置220に出力する。また、音声案内を、経路分岐地点の音声案内とする(ステップS9)。この場合には、第1の推奨経路のみを案内する場合と比べて、各予測誤差範囲の情報がユーザに提供されるとともに、音声案内が、経路分岐地点の音声案内に変更される。
一方、ステップS3において、ユーザの要望が、「可能な限り早く到着」、及び「可能な限り遅く到着」のいずれでもなく、「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」であると判断すると(ステップS3:NO)、予測値出力部130は、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン2に該当するか否かを判断する(ステップS7)。
ユーザの要望が「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」であって、予測値出力部130は、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン2に該当すると判断すると(ステップS7:YES)、上述したステップS6の案内を行う。
また、ユーザの要望が「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」であって、予測値出力部130は、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン2に該当しないと判断すると(ステップS7:NO)、第1の推奨経路のみの案内を行う(ステップS10)。
次に、情報端末100による経路案内によって得られる作用について説明する。
図6では、ユーザの要望が「可能な限り早く到着」である場合における案内の態様を、予測誤差範囲TR1,TR2の関係であるパターン1〜3毎に示している。この図のうち、第1の推奨経路に順じた進行方向が、経路分岐地点において右折又は左折であるときの案内の態様を上段に示し、第1の推奨経路に順じた進行方向が、経路分岐地点において直進であるときの案内の態様のパターンを下段に示している。
上述したように、ユーザの要望が「可能な限り早く到着」である場合であって、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1であるとき、各経路の予測誤差範囲が、表示α2,β2として表示装置220に表示され、且つ経路分岐地点の存在が、車両との相対距離とともに音声で案内される。このため、例えば車両前方において複数の交差点が近接し、ユーザによる経路分岐地点の認識が難しくなるおそれがある場合にも、ユーザは、予測誤差範囲の表示α2,β2に対応する地点、即ち第1の推奨経路及び第2の推奨経路が分岐する地点が、いずれの地点であるのかを把握しやすい。また、例えば「およそ300m先、左折です」といったような一つの経路についての進行方向の案内が停止されるので、ユーザが案内に矛盾を感じることが抑制される。加えて、ユーザの要望に近い第2の推奨経路が推奨されることによって、経路の選択がさらに円滑に行われるようになる。
また、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン2であるとき、表示装置220には、各経路の予測誤差範囲が、表示α2,β2として表示される。また、経路分岐地点の存在、当該経路分岐地点と車両との相対距離だけが音声で案内される。このため、ユーザは、それらの表示α2,β2が、どの地点に対応するのかを把握できるので、経路を円滑に選択することができる。また、この場合において、経路の案内や経路の推奨が停止されるので、ユーザが案内に矛盾や違和感を覚えることが抑制される。
一方、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン3であるとき、各経路の予測誤差範囲は表示されず、第1の推奨経路のみについての案内が行われる。従って、ユーザにとって案内することのメリットが低い経路は案内されないので、ユーザが、案内に矛盾や違和感等を覚えることが抑制される。
図7では、ユーザの要望が「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」である場合における案内の態様を予測誤差範囲TR1,TR2の関係であるパターン1〜3毎に示している。この図のうち、第1の推奨経路に順じた進行方向が、経路分岐地点において右折又は左折であるときの案内の態様を上段に示し、第1の推奨経路に順じた進行方向が、経路分岐地点において直進であるときの案内の態様のパターンを下段に示している。
ユーザの要望が「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」である場合であって、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1であるときは、各経路の予測誤差範囲は表示されず、第1の推奨経路のみの案内が行われる。従って、ユーザにとって案内することのメリットが低い経路は案内されないので、ユーザが、案内に矛盾や違和感等を覚えることが抑制される。
また、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン2であるとき、各経路の予測誤差範囲が、表示α2,β2として表示装置220に表示され、且つ経路分岐地点の存在が、車両との相対距離とともに音声で案内される。このため、ユーザは、予測誤差範囲の表示α2,β2に対応する地点が、いずれの地点であるのかを把握しやすく、ユーザが案内に矛盾や違和感を覚えることが抑制される。加えて、ユーザの要望に近い第2の推奨経路が推奨されることで、ユーザは、経路を円滑に選択することができる。
一方、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン3であるとき、各経路の予測誤差範囲は表示されず、第1の推奨経路のみの案内が行われる。従って、ユーザにとって案内することのメリットが低い経路は案内されないので、ユーザが、案内に矛盾や違和感等を覚えることが抑制される。
図8では、ユーザの要望が「可能な限り遅く到着」である場合における案内の態様を予測誤差範囲TR1,TR2の関係であるパターン1〜3毎に示している。この図のうち、第1の推奨経路に順じた進行方向が、経路分岐地点において右折又は左折であるときの案内の態様を上段に示し、第1の推奨経路に順じた進行方向が、経路分岐地点において直進であるときの案内の態様のパターンを下段に示している。
ユーザの要望が「可能な限り遅く到着」である場合であって、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン1であるとき、各経路の予測誤差範囲は表示されず、第1の推奨経路のみの案内が行われる。従って、ユーザにとって案内することのメリットが低い経路は案内されないので、ユーザが、案内に矛盾や違和感等を覚えることが抑制される。
また、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン2であるとき、表示装置220には、各経路の予測誤差範囲が、表示α2,β2として表示される。また、経路分岐地点の存在、当該経路分岐地点と車両との相対距離だけが音声で案内される。このため、ユーザは、それらの表示α2,β2が、どの地点に対応するのかを把握できるので、経路を円滑に選択することができる。また、この場合において、経路の案内や経路の推奨が停止されるので、ユーザが案内に矛盾や違和感を覚えることが抑制される。
一方、予測誤差範囲TR1,TR2の関係が、上述したパターン3であるとき、各経路の予測誤差範囲が、表示α2,β2として表示装置220に表示され、且つ経路分岐地点の存在が、車両との相対距離とともに音声で案内される。このため、ユーザは、予測誤差範囲の表示α2,β2に対応する地点が、いずれの地点であるのかを把握しやすく、ユーザが案内に矛盾や違和感を覚えることが抑制される。加えて、ユーザの要望に近い第2の推奨経路が推奨されることで、ユーザは、経路を円滑に選択することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる移動案内装置及び移動案内方法によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)第1の経路についての予測誤差範囲TR1と、当該予測誤差範囲TR1よりも精度が高められた第2の経路についての予測誤差範囲TR2とが出力されて、ユーザによる経路の選択が求められる場合に、その経路の選択の対象となる経路分岐地点の存在が、音声にてユーザに案内される。このように2つの経路に関する情報がユーザに提供される場合に、経路分岐地点が事前に案内されることによって、ユーザによる経路の選択がより円滑に行われるようになる。
(2)2つの経路の予測誤差範囲TR1,TR1が表示装置220に出力された上で、「およそ300m先、左方向です」等といった、一方の経路のみについての進行方向の音声案内が行われると、ユーザは、2つの経路の予測誤差範囲の出力と、進行方向の案内とが矛盾するように感じる。上記構成では、経路分岐地点が案内される場合、一つの経路についての進行方向の音声案内が制限されるため、ユーザが案内に矛盾を感じることが抑制される。このため、ユーザによる経路の選択がより円滑に行われるようになる。
(3)第1の経路についての予測誤差範囲TR1に第2の経路についての予測誤差範囲TR2が含まれることで、ユーザによる経路の選択が難しくなることが想定される場合、予測値出力部130によって第2の経路がユーザの要望に沿うか否かが判断される。そして、第2の経路がユーザの要望に沿うと推定されるときには、音声案内にてユーザに第2の経路が推奨されるので、ユーザによる経路の選択がさらに円滑に行われるようになる。
(4)第1の推奨経路のみが案内されるときは、車両が進行方向の変更を予定する地点について、当該地点から第1の距離だけ手前に車両が到達したときに、進行方向の案内が行われる。また、第1の推奨経路及び第2の推奨経路に関する情報が提供される場合、第1の距離よりも長い第2の距離だけ手前に車両が到達したときに、それらの予測誤差範囲が表示装置220に表示され、経路分岐地点の存在の音声案内が開始される。このため、ユーザが経路を選択する時間を確保しつつ、第1の経路及び第2の経路が分岐する地点をユーザに把握させることができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・上記実施形態では、第1の推奨経路は、ユーザが設定した目的地及び探索条件に基づき探索された経路としたが、探索条件は、ユーザが設定したものでなく、移動案内装置に予め設定された条件、移動案内装置が最適化又は選択した条件などを用いてもよい。
・上記実施形態では、ユーザの要望を、「可能な限り早く到着」、「早過ぎず遅過ぎないタイミングで到着」、「可能な限り遅く到着」の3つに分けたが、「可能な限り早く到着」のみにしてもよい。また、例えば「可能な限り早く到着」、「可能な限り遅く到着」の2つに分けてもよい。さらに、ユーザの要望を、例えば「到着希望時刻に対して30分以内の早めの到着」、「到着希望時刻に対して前後10分の到着」等の、3つ以上の複数のパターンに分けてもよい。この場合、例えば第1の推奨経路の予測誤差範囲に、第2の推奨経路の予測誤差範囲が包含されるときに、上述した第2の推奨経路に関する情報の出力の可否を、ユーザの要望との一致度に基づき判断するようにしてもよい。
・上記実施形態において、第1の推奨経路の予測誤差範囲、又は第2の推奨経路の予測誤差範囲を算出した結果、ユーザの到着希望時刻に対して不利な場合は、その不利な推奨経路の案内を行わなくてもよい。また、算出された予測誤差範囲がユーザの到着希望時刻に対して不利な場合は、該当する推奨経路の予測誤差範囲の出力を行わなくてもよい。なお、ユーザの到着希望時刻に対して不利な場合とは、予測誤差範囲の最遅時刻が到着希望時刻よりも遅くなること、予測誤差範囲の最も早い時刻が到着希望時刻よりも遅くなること、又はその差が予め設定された時間以下となることである。
・上記実施形態においては、目的地への到着時刻に関するユーザの要望に沿った経路を案内することとしたが、これ以外のユーザの要望との一致度に基づき、経路の案内の可否を判断してもよい。例えば、燃料を補給しなくても良い経路、ユーザの嗜好にあった経路を案内すること等を目的としてもよい。
上記実施形態において、経路分岐地点の案内を、経路分岐地点から第2の移動量だけ手前に到達したタイミングで出力し、第1の推奨経路のみ案内する案内音声を、経路分岐地点から第1の移動量だけ手前に到達したタイミングで出力したが、これらの案内は同じタイミングで出力されてもよい。
・上記実施形態において、経路分岐地点の案内音声を、経路分岐地点から第2の移動量である第2の距離(例えば、700m)だけ手前に到達したタイミングで出力した。また、第1の推奨経路のみ案内するときは、案内音声を、経路分岐地点から第1の移動量である第1の距離(例えば、300m)だけ手前に到達したタイミングで出力した。これらの第1の移動量及び第2の移動量は、時間を単位としてもよい。この場合、経路分岐地点の案内は、経路分岐地点に到達するまでの予測時間が第2の時間(例えば、10秒)に到達したタイミングで出力される。
・上記実施形態において、燃料や消費エネルギーが不足し、第2の推奨経路中に燃料や消費エネルギーを補給可能な地点が存在しないために航続不可能となるときには、第2の推奨経路の案内が制限されてもよい。
・上記実施形態において、情報端末100の第1の演算部110、第2の演算部120、及び予測値出力部130の少なくとも1つが、情報端末100や車両と通信可能な外部機器であるセンターに設けられてもよい。これによれば、情報端末100は、センターで演算された情報や、出力の要否が判定された情報を表示するだけでよく、処理負荷の軽減が図られる。
・上記実施形態において、第1の推奨経路及び第2の推奨経路に関する情報の出力は、音声のみ、もしくは画像のみであってもよい。音声のみを出力する場合においては、例えば、各予測誤差範囲TR1,TR2を音声でユーザに通知するとともに、経路分岐地点の存在と、経路分岐地点までの距離を音声で案内する。一方、画像のみを出力する場合においては、例えば、各予測誤差範囲TR1,TR2を表示装置220に表示するとともに、経路分岐地点の存在と、経路分岐地点までの距離を表示装置220に表示する。
・上記実施形態においては、主に、推奨経路と到着予測時刻の予測誤差範囲とに関する情報が出力され、ユーザに案内されるようにした。これに限らず、推奨経路と移動予測時間の予測誤差範囲とに関する情報とが出力され、ユーザに案内されてもよい。同様に、推奨経路、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び移動予測時間の予測誤差範囲の3つに関する情報が出力され、ユーザに案内されてもよい。
・上記実施形態において、第2の推奨経路とは2以上の経路であってもよい。そして、2以上の第2の推奨経路毎に、経路の案内や予測誤差範囲の出力が行われてもよい。
・上記実施形態においては、到着予測時刻や移動予測時間の予測誤差範囲が算出されるようにした。この他、移動体の目的地までの移動距離、及び移動体の燃料もしくはエネルギーの消費量、及び移動体の経路の利用料金の少なくとも1つについて、予測誤差範囲が算出されてもよい。そして、予測誤差範囲が相対的に小さい推奨経路に関する情報が案内されてもよい。
・上記実施形態において、移動体とは車両ではなく、情報端末100を利用するユーザであってもよい。これによれば、ユーザの歩行時や自転車等での移動時にも、上記案内が可能となる。
100…情報端末、101…通信部、102…データベース、103…入力部、110…第1の演算部、120…第2の演算部、130…予測値出力部、210…音声装置、220…表示装置。

Claims (5)

  1. 目的地に移動体が到着する到着予測時刻、及び目的地に移動体が到着するまでに要する移動予測時間の少なくとも一つを案内する移動案内装置であって、
    前記目的地までの第1の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを算出する第1の演算部と、
    前記目的地までの経路であって、第1の経路とは異なる第2の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点について算出する第2の演算部と、
    前記第2の経路についての予測誤差範囲が前記第1の経路についての予測誤差範囲よりも小さいか否かに基づいて、前記第1の経路についての予測誤差範囲及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の少なくとも一方を出力する出力制御部と、を備え、
    前記出力制御部は、前記第2の経路についての予測誤差範囲が、前記第1の経路についての予測誤差範囲よりも小さく、且つ前記第1の経路についての予測誤差範囲及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の両方を出力する場合に、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の手前で、当該地点の存在をユーザに案内することを特徴とする移動案内装置。
  2. 前記出力制御部は、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の手前で、当該地点の存在をユーザに案内する場合に、当該地点での前記移動体の進行方向の案内を制限する請求項1に記載の移動案内装置。
  3. 前記出力制御部は、到着時刻又は移動時間に関するユーザの要望を取得するとともに、前記第1の経路についての予測誤差範囲に前記第2の経路についての予測誤差範囲が含まれ、当該第2の経路についての予測誤差範囲とユーザの要望との一致度が高い場合に、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の存在の案内とともに、前記第2の経路を推奨する案内を行う請求項1又は2に記載の移動案内装置。
  4. 前記出力制御部は、前記第1の経路についてのみ案内を行う場合、前記移動体が進行方向の案内を予定する地点について、当該地点よりも第1の移動量だけ手前で進行方向の案内を行うとともに、前記第1の経路についての予測誤差範囲及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の両方を出力するとき、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点よりも、前記第1の移動量よりも大きい第2の移動量だけ手前で当該地点の存在の案内を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動案内装置。
  5. 目的地に移動体が到着する到着予測時刻、及び目的地に移動体が到着するまでに要する移動予測時間の少なくとも一つを、移動案内装置を用いて案内する方法であって、
    前記移動案内装置が、
    前記目的地までの第1の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを算出するステップと、
    前記目的地までの経路であって、第1の経路とは異なる第2の経路について、到着予測時刻の予測誤差範囲、及び、移動予測時間の予測誤差範囲の少なくとも1つを、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点について算出するステップと、
    前記第2の経路についての予測誤差範囲が、前記第1の経路についての予測誤差範囲よりも小さく、且つ前記第1の経路についての予測誤差範囲及び前記第2の経路についての予測誤差範囲の両方を出力する場合に、前記第1の経路及び前記第2の経路が分岐する地点の手前で、当該地点の存在をユーザに案内するステップと、を実行することを特徴とする移動案内方法。
JP2014063215A 2014-03-26 2014-03-26 移動案内装置及び移動案内方法 Expired - Fee Related JP6123721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063215A JP6123721B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 移動案内装置及び移動案内方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063215A JP6123721B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 移動案内装置及び移動案内方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015184238A JP2015184238A (ja) 2015-10-22
JP6123721B2 true JP6123721B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=54350911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014063215A Expired - Fee Related JP6123721B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 移動案内装置及び移動案内方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6123721B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3348675B2 (ja) * 1999-03-16 2002-11-20 株式会社デンソー 車載用ナビゲーション装置
JP2003177024A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Kenwood Corp 車載用ナビゲーション装置
JP4186547B2 (ja) * 2002-08-08 2008-11-26 株式会社エクォス・リサーチ ナビゲーション装置およびコンピュータプログラム
JP2006292574A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Nissan Motor Co Ltd ナビゲーション装置、および経路表示方法
JP5223454B2 (ja) * 2008-05-21 2013-06-26 株式会社デンソー ナビゲーション装置およびナビゲーション装置用のプログラム
WO2010081542A1 (en) * 2009-01-14 2010-07-22 Tomtom International B.V. Navigation system and method
DE102009043309A1 (de) * 2009-02-26 2010-09-16 Navigon Ag Verfahren und Navigationseinrichtung zur Ermittlung der voraussichtlichen Fahrzeit
JP5780030B2 (ja) * 2010-08-04 2015-09-16 株式会社デンソー カーナビゲーション装置
JP5454421B2 (ja) * 2010-08-30 2014-03-26 株式会社デンソー 経路探索装置
JP2012141145A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015184238A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6345274B2 (ja) 走行計画作成装置および走行計画作成方法
JP6407416B2 (ja) 先導車選択支援装置、走行計画作成装置、先導車選択支援方法および走行計画作成方法
JP5831290B2 (ja) 分岐確率予測装置
JP6094543B2 (ja) 出発地・目的地抽出装置、出発地・目的地抽出方法
KR20130111801A (ko) 다수의 경유지에 대한 경로 설정 방법
KR20160044026A (ko) 멀티­모달 노선을 획득하는 방법 및 시스템
JPWO2017217377A1 (ja) 信号制御装置、交通制御システム、信号制御方法およびコンピュータプログラム
JP2015055607A (ja) 移動案内装置及び移動案内方法
KR20160135808A (ko) 배터리의 충전 상태에 의해 허용되는 범위에서 상이한 주행 구간들에 따른 주행 모드들의 디스플레이에 기반하는 이동 지원 장치, 이동 지원 방법, 및 운전 지원 시스템
JP6844707B2 (ja) 運転支援方法及び運転支援装置
US8983758B2 (en) Traffic information management device, traffic information management method, and traffic information management program
JP5122596B2 (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション装置の動作制御方法、およびナビゲーションプログラム
JP6123721B2 (ja) 移動案内装置及び移動案内方法
JP6413869B2 (ja) 車両環境情報提供システム
JP6787627B2 (ja) ナビゲーション装置
WO2014076861A1 (ja) 目的地検索装置
JP2012107878A (ja) 経路探索装置および経路探索方法
JP6542153B2 (ja) 経路生成装置、経路生成システム、経路生成方法および経路生成プログラム
JP2009300327A (ja) 経路出力装置及びプログラム
JP6177531B2 (ja) 車載装置及びその経路補間方法並びに経路補間プログラム
KR20110075289A (ko) 네비게이션 시스템 및 경로 탐색 방법
JP2017062189A (ja) 移動予測時間データベース、到着予測時刻演算装置、経路探索装置、及びナビゲーション装置
JP2015224921A (ja) 推奨ルート探索装置および推奨ルート探索装置用のプログラム
JP2014089128A (ja) 残距離算出装置、残距離算出方法及び運転支援装置
US11333515B2 (en) Region guidance system and region guidance program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170320

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6123721

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees