JP6122334B2 - 光変調器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数サブキャリアを生成し変調する光変調器に関する。
旺盛な通信需要を背景として、基幹網の大容量化に向けた検討が精力的に行われている。伝送容量の大容量化においては、1波長あたりのシンボルレート(変調符号送出速度)を高めるとともに、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)を用いて波長軸上に多重化する技術が用いられる。使用できる波長域はエルビウムドープ光増幅器の帯域などにより制限されるため、限られた波長資源を有効活用する技術が必要となる。
直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、限られた波長資源を有効活用するために用いられる技術であり、無線の分野では汎用の技術である。
光信号をOFDM変調する技術としては、無線と同様に電気的にOFDM信号を生成して光変調器を駆動する方法がある(特許文献1および非特許文献1を参照)。この手法を用いると光学系はシンプルであるが、変調器および変調器駆動部にはシンボルレートのN倍程度(Nはサブキャリア数)の帯域が要求されるため、これらの帯域が制限要因になる問題がある。
一方、サブキャリア光を光変調器で変調して合波する全光OFDMが提案されている(特許文献2および3を参照)。図22に示すように、まずマルチキャリア発生回路101で複数のサブキャリア光を生成し、次にそれらサブキャリア光を光分岐部102で各サブキャリア光に弁別し、それぞれ光直交変調器103aおよび103bでデータ変調したのちに合波部104により合波して変調出力を得る。特許文献3に開示しているように、光分岐部102は遅延干渉計105、106aおよび106bにより構成すると良い。このようにするとWDM信号の光周波数グリッド(WDM光信号間の光周波数間隔)とサブキャリア間隔がある程度異なる場合にも高い消光比を得ることができる。図22に示したのはサブキャリア数が2の場合であるが、この場合には送信側の光学回路も比較的シンプルであるために次世代の高速伝送技術として有望である。
特開2005−311722号公報 特開2009−017320号公報 特開2009−198914号公報
Sander L. Jansen, et al, "Coherent Optical 25.8-Gb/s OFDM Transmission Over 4160-km SSMF," JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, 2008, VOL. 26, NO. 1, pp.6-15
しかしながら、この従来の全光OFDM変調器の構成では、サブキャリア弁別のための光分岐部102に遅延干渉計105および106を用いる必要があり、このため回路サイズが大きくなるという課題があった。WDMの光周波数グリッドを100GHzとするためには、遅延干渉計の自由スペクトルレンジ(FSR:Free Spectrum Range)を50GHz程度にする必要がある(特許文献3を参照)。この遅延干渉計を石英系光導波路(N=1.49程度)で作製すれば遅延干渉計の光路長差は約4mmとなる。波長チャネルの周波数間隔を、最近適用が進んでいる50GHz間隔にするためには、光路長差は倍の約8mmとなり、大きな回路サイズの光分岐部が必要となる。
また一般に、遅延干渉計を構成するニオブ酸リチウム導波路あるいは石英系光導波路は屈折率の温度依存性を有するために、環境温度で遅延干渉計の中心波長が変化するという課題があった。これを解決するためには、遅延干渉計を温度調整する、あるいは温度無依存化する必要があるが、温度調整は変調器モジュールの実装を複雑にし、また消費電力が大きくなる(一般に数W)課題があり、温度無依存化は損失増加(一般に〜1dB)を引き起こす課題がある。
さらに、遅延干渉計のFSRは光周波数グリッドおよびサブキャリア間隔にあわせて設定する必要があるために、異なる光周波数グリッドに対しては遅延干渉計の設計を変える必要があり、異なる光分岐部が必要になるという課題があった。
本発明は、上述のような従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、サブキャリア生成と変調を同時に行うことが可能な小型かつビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)特性の良い光変調器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、光変調器であって、入力用光ポートと、出力用光ポートと、前記入力用光ポートと前記出力用光ポートに光学的に接続された、光学的に縦列接続された光振幅変調部及び光位相変調部と、前記振幅変調部に電気的に接続された、1組の差動信号を生成するベクトル合成型電気位相変調部であって、入力された電気信号を同相の信号および90°位相がシフトした信号に分岐する90°位相器、前記90°位相器で分岐された電気信号に制御信号を乗算する2個の乗算器、および前記2個の乗算器からの出力を加算する加算器からなるベクトル合成型電気位相変調部と、前記電気位相変調部に電気的に接続された電気信号発生部と、を備え、前記光振幅変調部は前記ベクトル合成型電気位相変調部において第1の電気信号で位相変調された電気周期変調信号である前記1組の差動信号により駆動され、前記光位相変調部は前記第1の電気信号と対をなす第2の電気信号によって駆動されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光変調器において、前記光振幅変調部は、2つのサブキャリアを生成して前記2つのサブキャリアの位相の逆相分を変調し、前記光位相変調部は、前記2つのサブキャリアの位相の同相分を変調することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光変調器において、前記乗算器がギルバートセルミキサであって、第1の正相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第1の抵抗が接続された第1のトランジスタと、第1の逆相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第2の抵抗が接続された第2のトランジスタと、第2の正相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第3および第4の抵抗が接続された第3および第4のトランジスタと、第2の逆相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第5および第6の抵抗が接続された第5および第6のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタのコレクタに前記第3および第5の抵抗が接続され、前記第2のトランジスタのコレクタに前記第4および第6の抵抗が接続された、ギルバートセルミキサであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の光変調器において、前記第1および第2の抵抗の抵抗値が、前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートに入力される差動信号の振幅が等しくなる抵抗値より大きいこと、および前記第3乃至第6の抵抗の抵抗値が、前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートに入力される差動信号の振幅が等しくなる抵抗値より大きいことのいずれかであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項3に記載の光変調器において、前記第3乃至第6の抵抗の抵抗値が、前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートに入力される離散的な値をとる前記制御信号の振幅が等しくなる抵抗値より小さいこと、および前記第1および第2の抵抗の抵抗値が、前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートに入力される差動信号の振幅が等しくなる抵抗値より大きいことのいずれかであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項乃至5のいずれかに記載の光変調器において、前記乗算器が、前記第1の正相入力ポートがベースに接続され、前記第2のトランジスタのコレクタがコレクタに接続された第7のトランジスタと、前記第1の逆相入力ポートがベースに接続され、前記第1のトランジスタのコレクタがコレクタに接続された第8のトランジスタとをさらに有するギルバートセルミキサであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光変調器において、前記縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部をN組(N:2以上の整数)と、前記入力用光ポートと、前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部との間に、光学的に接続された1入力N出力のマルチキャリア発生部と、前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部と、前記出力用光ポートとの間に、光学的に接続されたN入力1出力の光MUXと、をさらに備えたことを特徴とする。
本発明は、サブキャリア生成と変調を同時に行うことで小型化し、かつBER特性を向上させる効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る光変調器の構成を表す図である。 光位相と電気位相の関係を示す図である。 ベクトル合成型位相変調回路の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形に係る光変調器の構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形に係る光変調器の構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態の第3の変形に係る光変調器の構成を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光変調器におけるギルバートセルミキサの構成を表す図である。 ギルバートセルミキサの一方の入力に対する入出力特性を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光変調器におけるギルバートセルミキサの構成を表す図である。 ギルバートセルミキサの下段の入力に対する入出力特性を示す図である。 RlがRtよりも小さい場合の光変調器の出力光信号を示す図である。 RlがRtよりも小さい場合の光変調器の出力光信号の復調位相を示す図である。 RlがRtよりも大きい場合の光変調器の出力光信号を示す図である。 RlがRtよりも大きい場合の光変調器の出力光信号の復調位相を示す図である。 RlがRtと等しい場合の光変調器の出力光信号の復調位相を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光変調器におけるギルバートセルミキサの構成を表す図である。 ギルバートセルミキサの上段の入力に対する入出力特性を示す図である。 本発明に係る光変調器の出力信号位相の比較を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る光変調器におけるギルバートセルミキサの構成を表す図である。 本発明の第6の実施形態に係る光変調器を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る光変調器による出力光スペクトルを示す図である。 従来のOFDM変調器の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。本発明の第1の実施形態の光変調装置は、入力用光ポート11が光振幅変調部12に光学的に接続され、光振幅変調部12が光位相変調部13に光学的に接続され、光位相変調部13が出力用光ポート14に光学的に接続されている。また、電気信号発生部15は電気位相変調部16電気的に接続されており、電気位相変調部16の出力は光振幅変調部12に電気的に接続されている。
入力用光ポート11に入力された光は、光振幅変調部12で2つのサブキャリアが生成され、同時に位相の逆相分が変調される。この2つのサブキャリアは続いて光位相変調部13で、位相の同相分が変調されて、出力用光ポート14より出力される。
以下、数式を用いて上記動作原理の詳細を説明する。
位相推移変調(PSK)された2つの光信号により構成された光OFDM信号の光電界Eは、第1の光信号の位相推移量をφ(t)、第2の光信号の位相推移量をφ(t)、第1の光信号の光角周波数をω+Ω、第2の光信号の光角周波数をω−Ωとして次式で表すことができる。
Figure 0006122334
数式1は次式のように変形される。
Figure 0006122334
ここでθおよびθは次式で定義される量である。
Figure 0006122334
数式2は、光OFDM信号が、expの項で表される光位相変調(θ)と、cosの項で表される電気位相変調(θ)された角周波数Ωの電気信号による光振幅変調で実現されることを示している。
一方、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る光変調器では、電気信号発生部15の出力をMcos(Ωt)として、光振幅変調部12の電気入力に対する出力関数を正弦波とすると
Figure 0006122334
となる。数式4はさらにベッセル関数により展開できて次式を得る。
Figure 0006122334
数式5について基本波(n=0)の項をみると、数式2と係数を除いて一致することが分かる。したがって、図1に示す構成の光変調器によって、2サブキャリアOFDMのPSK信号が生成できることが分かる。図1に示す構成の光変調器では、図21に示す従来の光変調器と比較して光回路が大幅に簡略化されているため、小型で低コストな光変調器を提供することができる。
図2に、図1に示した構成の光変調装置によって2サブキャリアOFDM−QPKSを生成するときの、数式3に基づく各サブキャリアのQPSKの位相推移量φ、φと、本発明における光および電気での位相変調量θ、θの関係を示す。位相推移量φ、φの組み合わせ、すなわち位相変調量θ、θは、それぞれ7レベルの変調になっている。
図3に、本発明の第1の実施形態に係る光変調装置の電気位相変調部を示す。図3の電気位相変調部16は、ベクトル合成型位相変調回路であり、入力用電気ポート21と、入力用電気ポート21に電気的に接続された90°移相器22と、90°移相器22の2出力にそれぞれ電気的に接続された乗算器23a、23bと、乗算器23a、23bの出力に電気的に接続された加算器25と、加算器25に電気的に接続された出力用電気ポート26から構成されている。また、乗算器23a、23bは制御信号入力端子24a、24bを備えており、90°移相器22からの信号と制御信号を乗算して出力する。
いま、入力用電気ポート21に入力された電気信号をcosΩtと表すと、本質的でない係数を除いて出力用電気ポート26では下記の信号が得られる。
Figure 0006122334
数式6より分かるように、出力はφだけ位相シフトした電気信号となる。
このベクトル合成型位相変調回路は、他の変調回路と比較して、電気信号の実部と虚部のベクトルの足し合わせにより位相0°〜360°の間で任意の位相に変調できること、内部に増幅器を集積できることから低損失であること、2つに分かれる経路が対称であるため温度等の外部環境の変化に対する出力信号の位相特性の依存性が小さいこと、入力電気信号の振幅に対する出力信号の位相特性の依存性が少ないこと等が利点である。
特に、位相特性が安定していることにより、低位相ノイズの光信号を生成することができ、BER特性の良い光変調器が実現できる。すなわち、電気位相変調器の位相特性が安定していない場合とは、数式2におけるθに位相ノイズΔθ(t)が付加されている状態であり、数式2より、光変調器全体の光出力電界は次式のようになる。
Figure 0006122334
数式7は電気位相変調部における位相ノイズΔθ(t)が光変調器全体の出力の位相ノイズに直結することを表している。位相ノイズが付加されている光信号は、復調時にビットの判別が難しく、位相ノイズが付加されてない信号に比べて復調後のBER特性は悪い。このような原理により、本発明に係る光変調器において良いBER特性を実現するためには位相特性の安定しているベクトル変調器が有効である。
なお、本発明におけるベクトル合成型位相変調回路は材料やトランジスタの種類に依存しない。材料は、Si、GaAs、InP、などの半導体でも良いし、有機材料とすることもできる。また、トランジスタも、CMOSやHBTなどの種類に依らず用いることができる。
(第2の実施形態)
図4に、本発明の第2の実施形態に係る光変調器の構成を示す。第2の実施形態では、光振幅変調部12と光位相調整部13の順序が入れ替えられており、光位相調整部13の後に光振幅変調部12が設けられている構成となっている。このような構成でも第1の実施形態と同様に、BER特性良く、サブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
(第3の実施形態)
図5に、本発明の第3の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。第3の実施形態では、光振幅変調部12としてマッハツェンダ干渉計ではなく、EA変調素子を用いている。このような構成であっても、第1の実施形態と同様に、BER特性良く、サブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
(第4の実施形態)
図6に、本発明の第4の実施形態に係る光変調器の構成を示す。第4の実施形態では、光位相調整部13として、所謂ネスト型マッハツェンダ干渉計を用いていること以外は第1の実施形態と同じである。光位相調整部13は、1×2光カプラ31と、1×2光カプラ31の2出力にそれぞれ光学的に接続された2つの1×2光カプラ32と、2つの1×2光カプラ32のそれぞれ2つの出力に光学的に接続された2つの2×1光カプラ33と、2つの2×1光カプラ33の出力に光学的に接続された2×1光カプラ34から構成されている。ここで、2つの1×2光カプラ32のそれぞれ2つの出力、計4つの出力のうち、いずれか一つの出力にπ/2あるいは‐π/2の光位相差がつくようにバイアス調整されており、また2つの2×1光カプラの出力のいずれか一つの出力にπ/2あるいは‐π/2の光位相差がつくようにバイアス調整されている。このような構成であっても、第1の実施形態と同様に、BER特性良く、サブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
(第5の実施形態)
図7に、本発明の第5の実施形態に係る光変調器に用いる電気位相変調部16の乗算器であるギルバートセルミキサの構成を示す。このギルバートセルミキサは、電流を供給する電流供給ポート51と、信号が入力される第1の入力ポート52aと、第1の入力ポート52aと異なる信号が入力される第2の入力ポート52bとを備える。また、信号が出力される出力ポート53と、回路が接地される接地ポート54と、接地ポート54に接続される電流源55とを備える。
また、第1の入力ポート52aの正相がベースに接続された第1のトランジスタ56aおよび第4のトランジスタ56cと、第1の入力ポート52aの逆相がベースに接続された第2のトランジスタ56bおよび第3のトランジスタ56cとを備える。また、第2の入力ポート52bの正相がベースに接続された第5のトランジスタ56eと、第2の入力ポート52bの逆相がベースに接続された第6のトランジスタ56fとを備える。
また、第1のトランジスタ56aのエミッタと第5のトランジスタ56eのコレクタとの間に接続された第1の抵抗57aと、第2のトランジスタ56bのエミッタと第5のトランジスタ56eのコレクタとの間に接続された第2の抵抗57bとを備える。また、第3のトランジスタ56cのエミッタと第6のトランジスタ56fのコレクタとの間に接続された第3の抵抗57cと、第4のトランジスタ56dのエミッタと第6のトランジスタ56fのコレクタとの間に接続された第4の抵抗57dとを備える。また、第5のトランジスタ56eのエミッタと電流源55との間に接続される第5の抵抗57eと、第6のトランジスタ56fのエミッタと電流源55との間に接続される第6の抵抗57fとをそなえる。また、電流供給ポート51と出力ポート53の逆相との間に接続される第7の抵抗57gと、電流供給ポート51と出力ポート53の正相との間に接続される第8の抵抗57hとを備える。
このギルバートセルミキサは、差動信号で駆動され、ベクトル合成型位相変調回路において乗算器として用いられ、ベクトル合成型位相変調回路における制御信号が第1の入力ポート52aに入力され、ベクトル合成型位相変調回路における入力信号が90°位相器により直交位相に分配された信号が第2の入力ポート52bに入力される。
図8に、ギルバートセルミキサの一方の入力に対する入出力特性を示す。図8から分かるように、ギルバートセルミキサは、正負の値をもつ入力差動信号から正負の値をもつ差動信号を出力する。このことから、第1の入力ポート52a及び第2の入力ポート52bに入力される信号の振幅が回路応答の線形領域内である場合、他の乗算器と比較して、正確な4象限の乗算が可能である。このようにギルバートセルミキサは差動信号の乗算を実現する差動回路である。
一般に差動回路は、その正相と逆相との差を信号として信号伝達を行う回路であるため、回路内の配線や素子を信号が伝搬する際に両相に付加される同相ノイズの影響を受けない。このことから、信号に付加される振幅ノイズが小さいという利点がある。
図3の乗算器23aにおいて振幅ノイズΔA(t)が付加されている場合、数式2より、光変調器全体の光出力電界は次式のように表される。
Figure 0006122334
数式8は乗算器における振幅ノイズΔA(t)が光変調器全体の出力の振幅ノイズに直結していることを表している。振幅ノイズが付加されている光信号は、復調時にビットの判別が難しく、振幅ノイズが付加されてない信号に比べて復調後のBER特性は悪い。このような原理により、本発明に係る光変調器に用いる電気位相変調部16の乗算器としては、良いBER特性を実現するためには振幅ノイズの少ないギルバートセルミキサが有効である。
(第6の実施形態)
図9に、本発明の第6の実施形態に係る光変調器に用いる電気位相変調部16の乗算器であるギルバートセルミキサの構成を示す。このギルバートセルミキサは、第5の実施形態のギルバートセルミキサにおいて、第1の抵抗57a〜第4の抵抗57dの抵抗値をRuとし、第5の抵抗57e、第6の抵抗57fの抵抗値をRlとしたものである。
さらに、第2の入力ポート52bに入力される信号の電圧に対するギルバートセルミキサの出力電圧の応答が線形であると仮定した場合と比較して実応答が1dB小さくなる点を1dB利得圧縮点としたときに、1dB利得圧縮点の入力電圧と入力振幅が等しくなる第5の抵抗57e及び第6の抵抗57fの抵抗値をRtとし、RlはRtより大きくしている。
図10に、ギルバートセルミキサの第2の入力ポート52bに入力される信号の電圧に対する出力電圧の応答を示す。図10に示すように、入力電圧が大きくなると、応答が線形と仮定したときの直線と実際の応答に差分が生じる。この差分が1dBとなる点を1dB利得圧縮点と呼び、1dB利得圧縮点の入力電圧より小さい入力電圧の領域を線形領域と呼ぶ。一般に、差動増幅器における入力信号がベースに入力されるトランジスタのエミッタに接続される抵抗の抵抗値Rは、入力信号に対する出力信号の応答関数の線形領域の広さに大きく影響することが知られており、図10に示すように、抵抗値Rlが大きければ入力振幅に対する回路応答の線形領域は広く、抵抗値Rlが小さければ回路応答の線形領域は狭い。すなわち、ある入力振幅Aで回路を駆動する場合において、回路応答の線形領域が振幅Aと等しい場合の抵抗値RlをRtとし、抵抗値RlがRtより大きければ応答関数は線形であり、抵抗値RlがRtより小さければ回路応答は非線形となる。
ギルバートセルミキサは差動増幅器2個を直列に配置することで差動信号の乗算を実現するため、第1の入力ポート52aに入力される信号に対する出力ポート53から出力される信号の応答関数の線形性は第1の抵抗57a〜第4の抵抗57dの抵抗値Ruに依存し、第2の入力ポート52bに入力される信号に対する出力ポート53から出力される信号の応答関数の線形性は第5の抵抗57e及び第6の抵抗57fの抵抗値Rlに依存する。
本発明の第6の実施形態に係る光変調器におけるギルバートセルミキサにおける第2の入力ポート52bに入力される信号は正弦波であり、この電気信号波形が本発明に係る光変調器におけるベクトル合成型位相変調回路の出力波形に転写され、最終的に本発明に係る光変調器の出力光信号の波形に転写される。出力光信号の波形が理想の正弦波から歪むと復調後の位相に揺らぎが生じるため、良好なBER特性を得るためには、本ギルバートセルミキサにおける出力波形は正弦波が望ましい。
図11に、RlがRtより小さい場合の、すなわちギルバートセルミキサの応答が非線形の場合の本発明に係る光変調器の出力光信号を示す。図11から分かるように、出力光信号は理想の正弦波と比較して歪んでいる。図12に、図11の光信号から復調された位相の時間波形を示す。復調された位相は23.9°程度の揺らぎΔφをもっていることが分かる。
図13に、RlがRtより大きい場合の、すなわちギルバートセルミキサの応答が線形の場合の本発明に係る光変調器の出力光信号を示す。図13から分かるように、図11の波形と比較して正弦波に近い波形が得られている。図14に、図13の光信号から復調された位相の時間波形を示す。復調された位相は揺らぎΔφが0.4°程度に抑えられている。このようにRlをRtより大きく選ぶことで、線形応答のギルバートセルミキサを設計することができ、波形歪みの小さい出力信号が得られ、その結果BER特性の良好な光変調器を実現することができる。
図15に、RlがRtと等しい場合の本発明に係る光変調器の出力光信号から復調された位相の時間波形を示す。復調された位相は揺らぎΔφが1.5°程度である。一般に、電気信号で光変調部を駆動する場合には信号を増幅するためにドライバアンプが用いられるが、信号と雑音の振幅比が1%以下のドライバアンプは存在しない。これに対し、本発明の第3の実施形態に係る光変調器の出力信号を復調した位相の揺らぎは0.5%以下(1.5°/360°×100≒0.42%<0.5%)であり、この程度の位相揺らぎは雑音に埋もれてしまうため観測されない。よって、本発明の第6の実施形態に係る光変調器は良好なBER特性を得ることができる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態の変形に係る光変調器に用いる電気位相変調部16の乗算器であるギルバートセルミキサは、第6の実施形態において、ベクトル合成型位相変調回路における制御信号が第2の入力ポートに入力され、ベクトル合成型位相変調回路における入力信号が90°位相器により直交位相に分配された信号が第1の入力ポートに入力される。また、RuはRtより大きいことを特徴としている。このような構成であっても、第6の実施形態と同様に、BER特性良く、サブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
(第8の実施形態)
図16に、本発明の第8の実施形態に係る光変調器におけるギルバートセルミキサの構成を示す。このギルバートセルミキサは、第6の実施形態のギルバートセルミキサと同じ構成である。
このギルバートセルミキサは、差動信号で駆動され、ベクトル合成型位相変調回路において乗算器として用いられ、ベクトル合成型位相変調回路における制御信号が第1の入力ポート52aに入力され、ベクトル合成型位相変調回路における入力信号が90°位相器により直交位相に分配された信号が第2の入力ポート52bに入力される。
図17に、ギルバートセルミキサの第1の入力ポート52aに入力される信号の電圧に対する出力電圧の応答を示す。先の説明と同様に、1dB利得圧縮点の入力電圧と入力振幅が等しくなる抵抗値RをRtとすると、RuがRtより大きい場合には応答は線形であり、RuがRtより小さい場合には応答は非線形である。
一方、電流供給ポート51の電圧VccはRuとRlの和からその最小値Vtが決まり、VccがVtより小さいと回路中のトランジスタの動作特性が著しく低下する。また、当然ながらVccを小さくすると消費電力は低下する。すなわち、低消費電力な回路を実現するためには、RuとRlの和を小さくする必要がある。
上述したように、回路応答の線形性を高めるためにはRuとRlが大きいことが望ましく、消費電力を低下させるためにはRuとRlの和を小さくする必要があるというトレードオフが存在する。
第8の実施形態では、ギルバートセルミキサの第1の入力ポート52aに入力される信号は離散的な値をとる制御信号であり、その電圧は光変調器の外部で調整することができる。第8の実施形態では、RuはRtより小さいため、第1の入力ポート52aに入力される信号に対する出力ポート53から出力される信号の応答関数は非線形であるが、入力電圧の調整によってその非線形性を補償することができる。
図18(a)、(b)に、RuがRtより小さい場合とRuがRtより大きい場合の第8の実施形態に係る光変調器の出力光信号から復調された位相の時間波形を示す。図18から分かるように、第8の実施形態に係る光変調器の出力信号の位相特性はRuの大きさに依存しない。このため、応答関数の線形性を保つためにRlをRtより大きくする場合において、RuをRtより小さくすることで、BER特性を劣化させることなく低消費電力化を実現できる。
(第9の実施形態)
本発明の第9の実施形態の変形に係る光変調器に用いる電気位相変調部16の乗算器であるギルバートセルミキサは、第8の実施形態において、ベクトル合成型位相変調回路における制御信号が第2の入力ポートに入力され、ベクトル合成型位相変調回路における入力信号が90°位相器により直交位相に分配された信号が第1の入力ポートに入力される。また、RlはRtより小さいことを特徴としている。このような構成であっても、第8の実施形態と同様に、BER特性良く、サブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
(第10の実施形態)
図19に、本発明の第10の実施形態に係る光変調器に用いる電気位相変調部16の乗算器であるギルバートセルミキサの構成を示す。第10の実施形態におけるギルバートセルミキサは、第5〜第9の実施形態におけるギルバートセルミキサにおいて、第1のCbc補償トランジスタ58aと、第2のCbc補償トランジスタ58bとをさらに備えている。第1のCbc補償トランジスタ58aは、第2の入力ポート52bの正相にベースが接続され、第3の抵抗57c及び第4の抵抗57d及び第6のトランジスタ56fのコレクタにコレクタが接続されている。第2のCbc補償トランジスタ58bは、第2の入力ポート52bの逆相にベースが接続され、第1の抵抗57a及び第2の抵抗57b及び第5のトランジスタ56eのコレクタにコレクタが接続されている。
差動信号で駆動され、ベクトル合成型位相変調回路における制御信号が第1の入力ポートに入力され、ベクトル合成型位相変調回路における入力信号が90°位相器により直交位相に分配された信号が第2の入力ポートに入力される。第1のCbc補償トランジスタ58a及び第2のCbc補償トランジスタ58bにより高周波ノイズが除去されることを特徴としている。
一般に、トランジスタはベースとコレクタの間に寄生容量を持つ。トランジスタのベースに入力された電気信号のうち高周波成分の電流は寄生容量Cbcを介してその一部がコレクタへと流れ、回路出力信号に高周波ノイズもしくは波形歪みとして付加される。このような高周波ノイズ及び波形歪みは本発明に係る光変調器の出力の高周波ノイズ及び波形歪みを引き起こし、BER特性を劣化させる。
このようなCbcによる波形劣化を抑制するため、第10の実施形態では第1のCbc補償トランジスタ58a及び第2のCbc補償トランジスタ58bを配設した。第2の入力ポート52bの正相から入力された信号のうち第1のCbc補償トランジスタ58aにおけるCbcを介してコレクタ側に流れた電流を逆相の信号に足し合わせることで、第2の入力ポート52bの逆相から入力された信号のうち第6のトランジスタ56fにおけるCbcを介してコレクタ側に流れた電流が打ち消される。また、第2のCbc補償トランジスタも同様の働きをする。このようにギルバートセルミキサにおける高周波ノイズもしくは波形歪みを抑制することで、本発明に係る光変調器の出力における高周波ノイズ及び波形歪みを抑制し、BER特性を向上させることができる。
(第11の実施形態)
図20に、本発明の第11の実施形態に係る光変調器の構成を示す。第11の実施形態では、入力用光ポート11がマルチキャリア発生部61に光学的に接続され、マルチキャリア発生部61の複数の出力に光振幅変調部12a、12b、12c、12dがそれぞれ光学的に接続されている。光振幅変調部12a、12b、12c、12dのそれぞれの出力には、光位相調整部13a、13b、13c、13dが光学的に接続され、光位相調整部13a、13b、13c、13dの出力は、光MUX65に光学的に接続されている。光MUX65の出力は出力用光ポート14に光学的に接続されている。また、電気信号発生部15は電気位相シフタ16a、16b、16c、16dに電気的に接続されており、電気位相シフタ16a、16b、16c、16dの出力は光振幅変調部12a、12b、12c、12dと電気的に接続されている。
マルチキャリア発生部61は、光振幅変調部62と、光振幅変調部62の出力に設けられた光DEMUX64と、電気信号発生部63とから構成されており、電気信号発生部63の出力は光振幅変調部62と電気的に接続されている。
光変調器に相当する部分は、入力用光ポート11、マルチキャリア発生部61、光振幅変調部12、光位相変調部13、光MUX65、出力用光ポート14となる。
このような構成とすることで、マルチキャリア発生部で生成された4つのサブキャリアがそれぞれ2サブキャリア‐QPSK変調され、結果として16サブキャリアOFDM−QPSK光信号を得ることができる。
OFDM条件で駆動するときには、電気信号発生部63の駆動周波数を2Ω、電気信号発生部15の駆動周波数をΩとすると良い。
また、光振幅変調部62の変調度は、振幅の揃ったマルチキャリアを得るという観点から、サブキャリア発生数を4とするときには、2.5〜3.5radの間に設定することが望ましい。
ここで、第5の実施形態では、マルチキャリア発生部61でのサブキャリア発生数を4としたが、これはこの数まではマッハツェンダ型の光振幅変調部62で等振幅のサブキャリアを生成できるからである。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、サブキャリア数は2でも3でも、あるいは6など4より大きな数でももちろん構わない。4より大きい数のときには光DEMUX64部で振幅調整することもできる。
さらに、第5の実施形態では、マルチキャリア発生部61をマッハツェンダ型の光振幅変調部62で構成したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、例えば光周波数シフタを含む光ループでマルチキャリア発生部61を構成することもできる。
また、光DEMUX64および光MUX65はアレイ導波路格子フィルタで構成することが望ましい。これは、この構成が集積性に優れた光変調装置を提供できるからである。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、光DEMUX64および光MUX65は、トランスバーサル型光フィルタにより構成しても、ラティス型光フィルタにより構成しても、薄膜光フィルタで構成しても、Nをサブキャリア生成部のサブキャリア生成数として、Nx1スプリッタおよび1xNスプリッタで構成することもできる。
図21(a)に従来のOFDM変調器の出力光スペクトルを示し、図21(b)に本発明の第5の実施形態に係る光変調装置により生成された8サブキャリアOFDM−QPSK信号の出力光スペクトルを示す。図21(a)、(b)に示すように、本発明の第5の実施形態の小型で簡易な構成によっても、従来と同等のOFDM光信号が得られていることが分かる。
以上、詳細に説明したように、本発明の光変調器を用いれば、小型で簡易な構成かつBER特性の良い光変調器を実現できる。
11 入力用光ポート
12 光振幅変調部
13 光位相変調部
14 出力用光ポート
15 電気信号発生部
16 電気位相変調部
21 入力用電気ポート
22 90°移相器
23 乗算器
24 制御信号入力端子
25 加算器
26 出力用電気ポート
31,32 1×2光カプラ
33,34 2×1光カプラ
51 電流供給ポート
52 入力ポート
53 出力ポート
54 接地ポート
55 電流源
56 トランジスタ
57 抵抗
58 Cbc補償トランジスタ
61 マルチキャリア発生部
62 光振幅変調部
63 電気信号発生部
64 光DEMUX
65 光MUX
101 マルチキャリア発生回路
102 光分岐部
103 光直交変調器
104 光合波部
105,106 遅延干渉計

Claims (7)

  1. 入力用光ポートと、
    出力用光ポートと、
    前記入力用光ポートと前記出力用光ポートに光学的に接続された、光学的に縦列接続された光振幅変調部及び光位相変調部と、
    前記光振幅変調部に電気的に接続された、1組の差動信号を生成するベクトル合成型電気位相変調部であって、入力された電気信号を同相の信号および90°位相がシフトした信号に分岐する90°位相器、前記90°位相器で分岐された電気信号に制御信号を乗算する2個の乗算器、および前記2個の乗算器からの出力を加算する加算器からなるベクトル合成型電気位相変調部と、
    前記電気位相変調部に電気的に接続された電気信号発生部と、
    を備え、前記光振幅変調部は前記ベクトル合成型電気位相変調部において第1の電気信号で位相変調された電気周期変調信号である前記1組の差動信号により駆動され、前記光位相変調部は前記第1の電気信号と対をなす第2の電気信号によって駆動されることを特徴とする光変調器。
  2. 前記光振幅変調部は、2つのサブキャリアを生成して前記2つのサブキャリアの位相の逆相分を変調し、前記光位相変調部は、前記2つのサブキャリアの位相の同相分を変調することを特徴とする、請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記乗算器がギルバートセルミキサであって、第1の正相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第1の抵抗が接続された第1のトランジスタと、第1の逆相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第2の抵抗が接続された第2のトランジスタと、第2の正相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第3および第4の抵抗が接続された第3および第4のトランジスタと、第2の逆相入力ポートがベースに接続され、エミッタに第5および第6の抵抗が接続された第5および第6のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタのコレクタに前記第3および第5の抵抗が接続され、前記第2のトランジスタのコレクタに前記第4および第6の抵抗が接続された、ギルバートセルミキサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光変調器。
  4. 前記第1および第2の抵抗の抵抗値が、前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートに入力される差動信号の振幅とが等しくなる抵抗値より大きいこと、および
    前記第3乃至第6の抵抗の抵抗値が、前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートに入力される差動信号の振幅とが等しくなる抵抗値より大きいこと
    のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の光変調器。
  5. 前記第3乃至第6の抵抗の抵抗値が、前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第2の正相入力ポートおよび前記第2の逆相入力ポートに入力される離散的な値をとる前記制御信号の振幅とが等しくなる抵抗値より小さいこと、および
    前記第1および第2の抵抗の抵抗値が、前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートの差動入力電圧に対する出力電圧の実応答が線形仮定と比較して1dB小さくなる1dB利得圧縮点の電圧と前記第1の正相入力ポートおよび前記第1の逆相入力ポートに入力される差動信号の振幅とが等しくなる抵抗値より大きいことを特徴とする請求項3に記載の光変調器。
  6. 前記乗算器が、前記第1の正相入力ポートがベースに接続され、前記第2のトランジスタのコレクタがコレクタに接続された第7のトランジスタと、前記第1の逆相入力ポートがベースに接続され、前記第1のトランジスタのコレクタがコレクタに接続された第8のトランジスタとをさらに有するギルバートセルミキサであることを特徴とする請求項乃至5のいずれかに記載の光変調器。
  7. 前記縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部をN組(N:2以上の整数)と、
    前記入力用光ポートと、前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部との間に、光学的に接続された1入力N出力のマルチキャリア発生部と、
    前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部と、前記出力用光ポートとの間に、光学的に接続されたN入力1出力の光MUXと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光変調器。
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