JP6121767B2 - 集束イオンビーム装置、及び集束イオンビームの照射方法 - Google Patents

集束イオンビーム装置、及び集束イオンビームの照射方法 Download PDF

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Description

本発明は、集束イオンビーム装置、及び集束イオンビームの照射方法に関する。
従来から、半導体デバイス等の試料の観察や各種の評価、解析等を行ったり、試料から微細な薄片試料を取り出した後、該薄片試料を試料ホルダに固定してTEM試料を作製したりするための装置として、集束イオンビーム装置が知られている。
この集束イオンビーム装置は、イオンを発生させるイオン源を備えており、ここで発生したイオンを、その後集束イオンビーム(FIB:Focused Ion beam)にして照射している。
イオン源としては、いくつか種類があり、例えばプラズマ型イオン源や液体金属イオン源等が知られているが、これらのイオン源よりも高輝度で、ビーム径の小さな集束イオンビームを発生させることができるものとしてガス電界電離型イオン源(GFIS:Gas Field Ion Source)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ガス電界電離型イオン源は、先端が原子レベルで先鋭化されたエミッタと、エミッタの周囲にヘリウム(He)等のガスを供給するガス源と、エミッタを冷却させる冷却部と、エミッタの先端から離れた位置に配設された引出電極と、を主に備えている。
このような構成において、ガスを供給した後、エミッタと引出電極との間に引出電圧を印加させると共にエミッタを冷却すると、ガスがエミッタ先端部の高電界によって電界電離してイオン化し、ガスイオンとなる。すると、このガスイオンは、正電位に保持されているエミッタから反発して引出電極側に引き出された後、適度に加速されながら集束されることで集束イオンビームとなる。
特に、ガス電界電離型イオン源から発生されるイオンは、上述したように高輝度で光源径が小さく、エネルギーの広がりも小さいので、ビーム径を小さく絞ったまま試料に照射することができる。従って、観察時における高分解能化や微細なエッチング加工等が可能になる。
特開平7−240165号公報
ところで、集束イオンビームを安定的に発生させるためには、イオン源から放出される電流(イオン電流)を安定させることが重要とされている。イオン電流を安定化させる手法としては、例えば、エミッタの先端の結晶構造をピラミッド状にし、1個の原子を最先端に配列するようにすることが考えられる。しかしながら、上述のような最先端に1個の原子が配置された結晶構造を製造するのは工程が非常に煩雑となることから、エミッタ先端の結晶構造によらずイオン電流を安定的に得ることができる新たな技術の提供が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、エミッタ先端の終端構造によらずイオン電流を安定的に得ることができる集束イオンビーム装置、及び集束イオンビームの照射方法を提供する。
本発明者らは、鋭意研究の結果、所定値よりも低い電離エネルギーを有するガスを供給しながら引出電圧を調整することで、エミッタの先端の終端構造によらず、イオンビームの輝点の数を制御可能になるとの知見を得た。本発明者らは、上記の知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の集束イオンビーム装置は、先端が先鋭化され、前記先端の結晶構造がピラミッド形状からなり、前記先端の最先端部がシングルアトム構造ではないエミッタと、前記エミッタを収容するイオン源室と、前記イオン源室にヘリウムよりも電離エネルギーが低いガスを供給するガス供給部と、前記エミッタと引出電極との間に引出電圧を印加して、前記エミッタの先端で前記ガスをイオン化させてガスイオンとした後、前記引出電極側に引き出す引出電源部と、を備え、前記引出電源部は、前記エミッタから放出されるイオンビームの電界イオン像における輝点の数を1つにするように前記引出電圧を印加することを特徴とする。
本発明の集束イオンビーム装置によれば、エミッタから放出される前記イオンビームの輝点を1つにできるので、イオン電流を安定的に得ることができる。また、引出電圧のみを調整することでエミッタの先端部の結晶構造によらず、輝点が1つのイオンビームを生成できるので、エミッタの製造工程を大幅に簡略化することができ、エミッタの製造コストを低減できる。
また、上記集束イオンビーム装置においては、前記ガス供給部は、前記ガスとして、窒素、水素、及び酸素の少なくともいずれかを前記イオン源室に供給する構成としてもよい。
この構成によれば、電離エネルギーが高過ぎず低過ぎない所望のガスが供給されるので、上述したような輝点が1つのイオンビームを良好に生成することができる。
また、上記集束イオンビーム装置においては、前記エミッタは、前記先端部の結晶構造がピラミッド形状からなり、前記先端部の最先端を構成する原子数が3個である構成としてもよい。
この構成によれば、先端部の最先端が3個の原子から構成されたエミッタを有するので、引出電圧の調整により上述したような輝点が1つのイオンビームを確実に生成することができる。また、最先端が3個の原子から構成されたエミッタは、最先端が1個の原子から構成されたものに比べて容易に製造可能である。そのため、このような構造のエミッタを採用することで集束イオンビーム装置自体の製造コストを低減することが可能となる。
また、本発明の集束イオンビームの照射方法は、先端が先鋭化され、前記先端の結晶構造がピラミッド形状からなり、前記先端の最先端部がシングルアトム構造ではないエミッタと、前記エミッタを収容するイオン源室と、前記イオン源室にヘリウムよりも電離エネルギーが低いガスを供給するガス供給部と、前記エミッタと引出電極との間に引出電圧を印加して、前記エミッタの先端で前記ガスをイオン化させてガスイオンとした後、前記引出電極側に引き出す引出電源部と、を備えた集束イオンビーム装置における集束イオンビームの照射方法であって、前記エミッタから放出されるイオンビームの電界イオン像を取得する画像取得工程と、前記電界イオン像における輝点の数を1つにする前記引出電圧を選択する選択工程と、前記選択工程において選択した前記引出電圧を印加して前記イオンビームを照射する照射工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の集束イオンビームの照射方法によれば、選択した所定の引出電圧を印加することでイオンビームの電界イオン像の輝点を1つにすることができる。よって、エミッタの先端部の終端構造によらず、イオン電流を安定的に得ることができる。また、エミッタの先端部の結晶構造によらず輝点が1つのイオンビームを生成できるので、エミッタの製造工程が大幅に簡略化されてエミッタの製造コストを抑えることができる。
また、上記集束イオンビームの照射方法においては、前記ガスとして、窒素、水素、及び酸素の少なくともいずれかを用いる構成としてもよい。
この構成によれば、電離エネルギーが高過ぎ、或いは、低過ぎない所望のガスが供給されるので、上述したような輝点が1つのイオンビームを良好に生成することができる。
また、上記集束イオンビームの照射方法においては、前記エミッタとして、前記先端部の結晶構造がピラミッド形状であり、且つ前記先端部の最先端を構成する原子数が3個のものを用いる構成としてもよい。
この構成によれば、先端部の最先端が3個の原子から構成されたエミッタを用いるので、引出電圧の調整により上述のような輝点が1つのイオンビームを確実に生成可能となる。また、最先端が3個の原子から構成されたエミッタは、最先端が1個の原子から構成されたものに比べて容易に製造できるため、集束イオンビーム装置自体の製造コストを低減できる。
本発明によれば、エミッタ先端の終端構造によらずイオン電流を安定的に得ることができる集束イオンビーム装置、及び集束イオンビームの照射方法を提供することができる。
本実施形態の集束イオンビーム装置の概略構成を示す図。 集束イオンビーム装置を構成する集束イオンビーム鏡筒の構成図。 エミッタの拡大図。 エミッタの理想的な先端形状を原子レベルで拡大した図。 本実施形態におけるエミッタの先端形状を原子レベルで拡大した図。 引出電圧とイオン電流との関係を示したグラフ。 (a)〜(c)は画像取得機構により取得されたFIM像を概念的に示す図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。また、以下の説明及び図面中、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、ガス電界電離型イオン源(GFIS:Gas Field Ion Source)を構成し、イオンビームの放出源として用いられるエミッタを例に挙げて説明する。
はじめに、上記ガス電界電離型イオン源を備えた集束イオンビーム鏡筒を具備する集束イオンビーム装置について、簡単に説明する。
(集束イオンビーム装置)
図1は、本実施形態の集束イオンビーム装置の概略構成を示す図である。図2は、集束イオンビーム装置を構成する集束イオンビーム鏡筒の構成図である。
本実施形態の集束イオンビーム装置1は、図1に示すように、試料Sが載置されるステージ2と、集束イオンビーム(FIB)を照射する集束イオンビーム鏡筒3と、集束イオンビーム(FIB)の照射によって発生した二次荷電粒子Rを検出する検出器4と、デポジション膜を形成するための原料ガスG1を供給するガス銃5と、検出された二次荷電粒子Rに基づいて画像データを生成すると共に、該画像データを表示部6に表示させる制御部7と、を主に備えている。なお、以下の説明では、集束イオンビーム(FIB)を簡略化して、単にイオンビームと呼ぶこともある。
ステージ2は、制御部7の指示に基づいて作動するようになっており、5軸に変位することができるようになっている。即ち、このステージ2は、水平面に平行で且つ互いに直交するX軸及びY軸と、これらX軸及びY軸に対して直交するZ軸とに沿って移動する水平移動機構8aと、ステージ2をX軸(又はY軸)回りに回転させて傾斜させるチルト機構8bと、ステージ2をZ軸回りに回転させるローテーション機構8cとから構成される変位機構8によって支持されている。
このような構成に基づき、集束イオンビーム装置1は、変位機構8によりステージ2を5軸に変位させることで、集束イオンビーム(FIB)を所望する位置に向けて照射することができるようになっている。ステージ2及び変位機構8は、真空チャンバ9内に収納されている。これにより、真空チャンバ9内で集束イオンビーム(FIB)の照射や原料ガスG1の供給等が行われるようになっている。
集束イオンビーム鏡筒3は、図2に示すように、エミッタ10と、ガス源(ガス供給部)11と、冷却部12と、加熱部13と、引出電極14と、引出電源部15と、ビーム光学系16と、画像取得機構17と、を主に備えている。
図3は、エミッタ10の拡大図である。エミッタ10は、図3に示すように先端が先鋭化された針状の導電性部材であり、イオンビームを放出する放出源である。このエミッタ10は、その先端が原子レベルオーダーで先鋭化されている。具体的に結晶構造がピラミッド状になるように構成されている。なお、結晶構造の詳細については、後述する。
このように構成されたエミッタ10は、図2に示したように、イオン発生室(イオン源室)20内に収容された状態で支持されている。このイオン発生室20は、内部が高真空状態に維持されるようになっている。上記ガス源11は、エミッタ10の周囲に微量のガスG2を供給するものであり、ガス導入管11aを介してイオン発生室20に連通している。
上記加熱部13は、エミッタ10の先端を局所的に加熱するものであり、例えばフィラメントである。この加熱部13は、制御部7からの指示によって作動する電流源13aからの電流により所定温度までエミッタ10の先端を局所的に加熱して、エミッタ10を構成する原子の再配列を行わせる働きをしている。
イオン発生室20の開口には、上記引出電極14がエミッタ10の先端から離間した状態で配設されている。この引出電極14には、エミッタ10の先端に対向する位置に開口部14aが形成されている。上記引出電源部15は、引出電極14とエミッタ10との間に引出電圧を印加する電極である。この引出電源部15は、引出電圧を印加することにより、エミッタ10の最先端でガスGをイオン化させてガスイオンにさせた後、このガスイオンを引出電極14側に引き出させる役割を果している。
上記冷却部12は、液体ヘリウムや液体窒素等の冷媒によってエミッタ10を冷却するものであり、本実施形態では図示したように引出電極14を含む空間Eの全体を冷却するように設計されている。但し、少なくともエミッタ10が冷却されていれば良い。また、冷却方法として、冷凍機を使用しても構わない。
上述したエミッタ10、ガス源11、加熱部13、引出電極14、引出電源部15及びイオン発生室20は、ガスGからガスイオンを発生させる電界電離型イオン源21を構成する。
また、引出電極14の下方には、接地電位の陰極22が設けられている。この陰極22とエミッタ10との間には、加速電源部23から加速電圧が印加されるようになっており、引き出されたガスイオンにエネルギーを与えて加速させ、イオンビームにしている。陰極22の下方には、イオンビームを絞り込む第1のアパーチャー24が設けられている。
第1のアパーチャー24の下方には、イオンビームを集束して集束イオンビーム(FIB)にするコンデンサーレンズ25が設けられている。なお、本実施形態においては、第1のアパーチャー24を設ける場合を例に挙げたが、第1のアパーチャー24を設けなくても良い。
コンデンサーレンズ25の下方には、水平方向に移動可能とされ、集束イオンビーム(FIB)をさらに絞り込む第2のアパーチャー26が設けられている。第2のアパーチャー26の下方には、試料S上で集束イオンビーム(FIB)を走査する偏向器27が設けられている。偏向器27の下方には、集束イオンビーム(FIB)の焦点を試料S上に合わせる対物レンズ28が設けられている。
上述した陰極22、加速電源部23、第1のアパーチャー24、コンデンサーレンズ25、第2のアパーチャー26、偏向器27及び対物レンズ28は、引き出されたガスイオンを集束イオンビーム(FIB)にした後に試料Sに照射させる上記ビーム光学系16を構成している。また、図示していないが、従来の集束イオンビーム装置で使用されている非点補正器、ビーム位置調整機構もこのビーム光学径に含まれる。
上記画像取得機構17は、コンデンサーレンズ25と第2のアパーチャー26との間に設けられたMCP(マイクロチャネルプレート)30及びミラー31と、MCP30の下面に設けられる蛍光スクリーン32と、CCDカメラ33と、を含む。
MCP30及びミラー31は、集束イオンビーム(FIB)の光軸上の位置と光軸から離れた位置との間で移動自在に設けられている。この際、MCP30とミラー31とは、制御部7からの指示に基づいて同期しながら移動するようになっており、集束イオンビーム(FIB)を試料Sに照射する場合には同じタイミングで光軸上から離れ、エミッタ10先端のFIM像(電界イオン像)を取得する場合には光軸上に位置するように制御されている。なお、MCP30は、FIM像の取得時にはゲインが自動調整されるようになっている。また、MCP30及びミラー31は、常に位置が記録されており、毎回光軸上の同じ位置にセットされるようになっている。
画像取得機構17は、FIM像をMCPにより増幅させた後に蛍光スクリーン32に入射させているようにしている。これにより、蛍光スクリーン32にエミッタ10先端のFIM像が映し出されるようになっている。映し出されたFIM像は、ミラー31で反射されて向きが変わり、CCDカメラ33に導かれる。このようにして、画像取得機構17は、FIM像を取得することが可能とされている。なお、取得されたFIM像は、後述の制御部7に送られるようになっている。制御部7は、取得したFIM像を表示部6に表示させるようになっている。
上記検出器4は、集束イオンビーム(FIB)が照射されたときに、試料Sから発せられる二次電子、二次イオン、反射イオンや散乱イオン等の二次荷電粒子を検出して、制御部7に出力している。
ガス銃5は、デポジション膜の原料となる物質(例えば、フェナントレン、プラチナ、カーボンやタングステン等)を含有した化合物ガスを原料ガスとして供給することが可能とされている。この原料ガスは、集束イオンビーム(FIB)の照射と、それによって発生した二次荷電粒子によって分解され、気体成分と固体成分とに分離される。そして、分離した2つの成分のうち固体成分が堆積することで、デポジション膜となる。
なお、ガス銃5には、エッチングを選択的に加速させる物質(例えば、フッ化キセノン、塩素、ヨウ素、水)を使用することができる。例えば、試料Sが、Si系の場合にはフッ化キセノンを、有機系の場合には水を使用する。また、イオンビームと同時に照射することで、特定の材質のエッチングを進めることができる。また、ガス銃5とは別にガス銃を設けることで、該ガス銃をエッチング用途に使用するようにしても良い。
制御部7は、上述した各構成品を総合的に制御していると共に、引出電圧や加速電圧やビーム電流等を適宜変化させることが可能とされている。そのため、集束イオンビーム(FIB)のビーム径を自在に調整し、観察画像を取得するだけでなく、試料Sを局所的にエッチング加工(粗加工や仕上げ加工等)すること等が可能とされている。
また、制御部7は、検出器4で検出された二次荷電粒子Rを輝度信号に変換して観察画像データを生成した後、該観察画像データに基づいて表示部6に観察画像を出力させている。これにより、表示部6を介して観察画像を確認できるようになっている。また、制御部7には、オペレータが入力可能な入力部7aが接続されており、該入力部7aによって入力された信号に基づいて各構成品を制御している。つまり、オペレータは、入力部7aを介して、所望する領域に集束イオンビーム(FIB)を照射して観察したり、所望する領域をエッチング加工したり、所望する領域に原料ガスG1を供給しながら集束イオンビーム(FIB)を照射してデポジション膜を堆積させたりすることができるようになっている。
ところで、一般に、集束イオンビーム装置においては、ガス電界電離型イオン源から放出される電流(以下、イオン電流と称す場合もある)が安定しないと、試料の観察時において誤った情報を取得する、或いは、試料の微細加工時において深さ方向の加工精度が一様とならなくなるといった問題が生じてしまう。
ここで、例えば、ガス電界電離型イオン源におけるイオンビームのFIM像(電界イオン像)の輝点が複数ある場合、全ての輝点から発生するイオン電流は全体として一定であるが、各輝点で発生するイオン電流は一定にならない。そのため、複数の輝点を有するイオンビームは試料観察や微細加工における信頼性が低いものとされていた。特に、ネオンや窒素等といったヘリウム(He)よりも電離エネルギーが低いガスをイオン源に供給した場合、上述したイオン電流の変動が大きくなってしまい、試料観察や試料加工を所定の精度で行うことが難しくなる。そのため、従来、集束イオンビーム装置においては、イオン源に供給するガスとして一般的にヘリウム(He)が使用されていた。
また、従来、FIM像の輝点を1つにすることでイオン電流を安定化させるエミッタを作成することも行われていた。このようなエミッタは、図4に示すように、先端に原子A1が1個のみ配置された構造(以下、説明の都合上、適宜、シングルアトム構造と称す場合もある)を有する。
しかしながら、このようなシングルアトム構造を有するエミッタの製造には、特殊な装置や複雑な工程が必要となるため、コストが増加するといった問題に加え、エミッタ自体の耐久性が低い等といった問題が生じており、シングルアトム構造のエミッタは実用化レベル(量産レベル)での使用は難しかった。
このような技術背景の下、上述のシングルアトム構造を用いることなく、すなわち、エミッタの先端構造によらず、1つの輝点のイオンビームを生成することでイオン電流を安定化させることができる新たな技術の提供が望まれていた。
本発明者らは、鋭意研究の結果、ガス電界電離型イオン源に従来において一般的には使用されていなかったヘリウム(He)以外のガス(ヘリウム(He)よりも電離エネルギーが低いガス)を供給しつつ引出電圧を調整すると、シングルアトム構造を有しないエミッタを用いた場合でも、1つの輝点のイオンビームを生成することでイオン電流を安定化させることができるとの知見を得た。
そして、本発明者らは、上記知見に基づき、本発明を完成するに至った。
本実施形態に係る集束イオンビーム装置1は、ガス源11によりガス導入管11aを介してイオン発生室20内にヘリウムよりも電離エネルギーが低いガスG2を供給するとともに、引出電源部15においてエミッタ10から放出されるイオンビームの輝点が1つにする引出電圧を印加する構成を採用している。
また、本実施形態において、エミッタ10として、結晶方位を(111)面とし、先端(最先端)のピラミッド状の結晶構造が、図5に示すように3つの原子A1が配列されてなる構造(以下、説明の都合上、適宜、トリマー構造と称す場合もある)のものを用いるのが好ましい。このようなトリマー構造を採用したエミッタ10を用いれば、後述のように引出電圧を調整した際にイオンビームの輝点を確実に1つにすることが可能となるからである。
また、上述のトリマー構造は、上述のシングルアトム構造に比べて、先鋭化工程に特殊な装置や多数の工程を伴うことなく、比較的容易に製造可能である。そのため、エミッタ10を作成する時間及び手間が大幅に抑えられることで低コスト化を図ることが可能である。
なお、上述のトリマー構造を有するエミッタ10は、例えば、タングステン(W)を基材とするチップを加熱により先鋭化することで製造可能である。また、上記トリマー形状のエミッタ10における第二の製造方法としては、タングステン(W)を基材とするチップをガスによってエッチングして原子レベルで先鋭化させる電界誘起窒素エッチング法、或いは電界誘起酸素エッチング法を例示できる。さらに、また、上記トリマー形状のエミッタ10における第三の製造方法としては、タングステン(W)を基材とするチップの先端にイリジウム(Ir)からなる金属膜を形成し、イリジウム膜を加熱により先鋭化する方法を例示できる。
ここで、イオン発生室20内に供給するガスの種類をヘリウム(He)と窒素(N)とで異ならせた場合における、引出電圧とイオン電流との関係について説明する。図6は、引出電圧とイオン電流との関係を示したグラフである。
図6に示されるように、従来、ガス電界電離型イオン源において一般に用いられていたヘリウム(He)ガスは、イオン電流の変化に対応する引出電圧の変化幅が大きい。一方、窒素(N)ガスは、イオン電流の変化に対応する引出電圧の変化幅が小さい。すなわち、ヘリウム(He)ガスは、イオン電流と引出電圧との関係がブロードであるのに対し、窒素ガスは、イオン電流と引出電圧との関係がピーキーであると換言することができる。
これは、ヘリウム(He)ガスよりも電離エネルギーが小さい窒素ガスは、限られた狭い範囲での引出電圧域においてのみイオン化が生じるものの、他のガスに比べて電離エネルギーが最大となるヘリウム(He)ガスは広い範囲での引出電圧域においてイオン化が生じさせるためと考えられる。なお、窒素ガスに電離エネルギーが近い、酸素(O)ガス、水素(H)ガスを用いた場合、図6に示される窒素ガスと同様の傾向を示す。
上記知見に基づき、本実施形態に係る集束イオンビーム装置1においては、ガス源11によりイオン発生室20内にヘリウム(He)よりも電離エネルギーが低いガスG2を供給するようにした。なお、ガスG2としては、電離エネルギーがヘリウム(He)よりも低いものであれば適宜採用可能であるが、窒素、水素、及び酸素の少なくともいずれかを用いるのが望ましい。これら窒素(N)ガス、酸素(O)ガス、及び水素(H)ガスは、ヘリウム(He)ガスの電離エネルギーに比べて、それぞれ電離エネルギーが高すぎることもなく、且つ低すぎることのない適度な値を有する。そのため、後述のように引出電圧を選択することでイオンビームにおけるFIM像の輝点の数を1つにする状態を良好に作り出すことが可能となる。
また、本発明者らは、上述したようにイオン電流と引出電圧との関係がピーキーとなる電離エネルギーがヘリウム(He)ガスよりも低いガスをイオン発生室20内に上記ガスG2を供給しつつ、引出電圧を所定値に調整するとシングルアトム構造の如く、輝点が1つとなる安定化したイオンビームを生成可能となることを見出した。
したがって、本実施形態に係る集束イオンビーム装置1では、後述のように、イオン発生室20内に上記ガスG2を供給しつつ、イオンビームのFIM像における輝点を1つにすることが可能な引出電圧を予め選択しておき、該選択した引出電圧を印加することでイオンビームを生成するようにしている。
ここで、引出電圧を選択するステップについて説明する。
本実施形態において、引出電圧の選択においては、画像取得機構17により取得したエミッタ10先端のFIM像(イオンビームの輝点数)を参照する。
従来のようにイオン発生室に電離エネルギーが高いヘリウム(He)ガスを供給した場合、FIM像によって、エミッタ先端の結晶構造をなすピラミッド構造の高さ方向における数原子層分の像が取得されてしまう。そのため、取得されたFIM像は多数の起点を含むものとなるので、特定の原子層に対応した輝点を判別することは難しかった。
これに対し、本実施形態に係る構成のようにイオン発生室20内にヘリウム(He)よりも電離エネルギーが低いガスG2を供給することで取得されたFIM像では一度に取得可能な原子層の数が少なくなる。すなわち、電離エネルギーが低いガスG2を用いると、FIM像によるエミッタ10の表面に対する凹凸への応答性が高くなる(凹凸に敏感であると換言することもできる)。
本発明者らは、このようにFIM像によるエミッタ10の表面に対する凹凸への応答性が高くなる特性を利用し、上述のようにヘリウム(He)よりも電離エネルギーが低いガスG2を供給しながら引出電圧の値を徐々に変化させていくと(高くしていくと)取得されるFIM像に現れる輝点の数が変化することを見出した。すなわち、FIM像を参照することで輝点の数を1つにすることが可能な引出電圧を探し出すことができることを見出したのである。
図7は、上記画像取得機構17により取得されたFIM像を概念的に示す図であり、図7(a)〜(c)は、それぞれが印加される引出電圧の値が異なり、図7(a)〜(c)の順に電圧値が高くなっている。
エミッタ10(先端がトリマー構造)に対して引出電圧を徐々に大きくしていくと、図7(a)に示されるようにFIM像100として3つの輝点Pを有する像が得られる。さらに、引出電圧を大きくしていくと、図7(b)に示されるようなFIM像101として1つの輝点Pを有する像が得られる。さらに、引出電圧を大きくしていくと、図7(c)に示されるようなFIM像102として、図7(a)に比べて各輝点間の距離が同等または拡大した3つの輝点Pを有する像が得られる。すなわち、図7(b)に示される状態がイオンビームを安定化させる最適な引出電圧が印加された状態である。なお、図7(a)に示される状態は引出電圧が小さく、図7(c)に示される状態は引出電圧が大きく、いずれも最適な引出電圧ではない。
このように本実施形態では、ヘリウム(He)よりも電離エネルギーが低いガスG2を用いることでFIM像によるエミッタ10の表面に対する凹凸への応答性を向上させ、引出電圧の調整に伴ってFIM像を大きく変化させることが可能である。このようにして、エミッタ10先端のFIM像を参照することで輝点が1つとなるイオンビームを照射可能な最適な引出電圧を選択可能である。
以上のように、本実施形態に係る集束イオンビーム装置1は、上記ガスG2を供給しつつ、引出電源部15が上述のようにして選択された引出電圧を引出電極14に印加することでエミッタ10から輝点が1つとなるイオンビームを照射させるようにしている。
次に、上記構成を有する集束イオンビーム装置1の動作とともに本発明の集束イオンビームの照射方法の一例について説明する。
はじめに、集束イオンビーム装置1を動作させるに先立ち、輝点が1つとなるイオンビームを照射可能となる引出電圧を選択する(選択工程)。このとき、MCP30及びミラー31を光軸上に移動させておく。
ガス源11からイオン発生室20内にガスG2を供給すると共に、冷却部12によりエミッタ10を所定の温度、例えば20K程度まで冷却する。ガスG2の供給及びエミッタ10の冷却が十分に行われた後、引出電源部15により引出電極14とエミッタ10との間に引出電圧を印加する。引出電圧の値を徐々に高くしていくと、エミッタ10の先端の電界が局所的に高まるので、イオン発生室20内のガスG2がエミッタ10の先端で電界電離してイオン化し、ガスイオンとなる。そして、このガスイオンは、正電位に維持されているエミッタ10から反発して引出電極14側にイオンビームとして引き出される。
この状態において、エミッタ10から放出されるイオンビームのFIM像を画像取得機構17により取得する(画像取得工程)。引出電圧の調整は、上述のように画像取得機構17により取得されたFIM像を参照しながらFIM像の輝点が1つになるように設定される。引出電圧の設定値は、制御部7に設けられた不図示のメモリーに記憶される。
なお、FIM像に基づく最適な引出電圧の選択は、集束イオンビーム装置1を使用するユーザが例えば表示部6に表示されたFIM像の輝点の数を目視で数えることで行っても良いし、制御部7が取得したFIM像における輝点の数を測定することで自動的に行うようにしても良い。
このようにして本実施形態に係る集束イオンビーム装置1は、上記ガスG2を供給しつつ、引出電源部15が上述のようにして選択された引出電圧を引出電極14に印加することでエミッタ10から輝点が1つとなるイオンビームを照射させることができる(照射工程)。エミッタ10から引き出されたイオンビームは、ビーム光学系16によって集束イオンビーム(FIB)となり、試料Sに向けて照射される。このとき、MCP30及びミラー31を光軸上から退避させておく。
これにより、試料Sの観察やエッチング加工等を行える。また、集束イオンビーム(FIB)を照射する際に、ガス銃5から原料ガスG1を供給することで、デポジション膜を生成することも可能である。つまり、集束イオンビーム(FIB)の照射によって発生した二次電子が、原料ガスG1を分解して気体成分と固体成分とに分離させる。すると、分離した2つの成分のうち、固体成分だけが試料S上に堆積してデポジション膜となる。
このように、観察や加工だけでなくデポジション膜の生成も可能とすることができる。
従って、本実施形態の集束イオンビーム装置1は、これらの特徴を適宜使い分けることで、顕微鏡、測長、断面観察、断面測長、TEM試料作製、マスクリペア、描画等を行う装置して幅広く利用することができる。
特に、本実施形態の集束イオンビーム(FIB)は、電界電離型イオン源21から発生されたビームであるので、プラズマ型イオン源や液体金属イオン源と比較して、ビーム径が小さく高輝度のビームである。また、本実施形態において、上述の引出電圧を印加することでFIM像の輝点が1つとなることでイオン電流が安定化している。従って、観察を行う場合にはより高分解能で観察でき、加工を行う場合にはより微細で非常に高精度な加工を行うことができる。
また、本実施形態では、従来のシングルアトム構造を用いることなく、電離エネルギーが低いガスG2の供給と引出電圧の調整という新たな知見に基づいて、FIM像の輝点を1つにすることでイオン電流を安定的に得ることができる。よって、エミッタ10の製造工程を大幅に簡略化することができ、集束イオンビーム装置1全体としてのコストを低減することができる。
なお、エミッタ10における経時的な変化が生じた場合、エミッタ10を構成する原子を再配列するトリートメントを行うようにすればよい。トリートメントは、例えば、エミッタ10の先端を局所的に加熱することで行われる。
この場合、トリートメントのタイミングに合わせて、引出電圧の再設定を行い、再設定後の引出電圧に基づいてエミッタ10を駆動させればよい。これによれば、長期に亘ってビーム径の小さい集束イオンビームを安定的に得ることが可能な信頼性の高い集束イオンビーム装置1を提供できる。
以上、添付図面を参照しながら本実施形態に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、上記実施形態では、イオン発生室20内に供給するガスG2として、ヘリウム(He)ガスよりも電離エネルギーが低いとして、窒素(N)、水素(H)、及び酸素(O)の少なくともいずれかを供給したが、この場合に限定されず、例えば、アルゴン(Ar)ガス、ネオン(Ne)ガス、クリプトン(Kr)ガス、キセノン(Xe)ガス等を用いても構わない。この際、集束イオンビーム(FIB)の用途に応じて、ガスG2の種類を途中で切り替えたり、2種類以上のガスG2を混合して供給したりするようにしても構わない。
また、上記実施形態では、エミッタ10の結晶方位を(111)面としたが、(100)面でも構わないし、(110)面としても構わない。
また、上記実施形態では、エミッタ10の基材をタングステン(W)としたが、イリジウム(Ir)、或いはモリブデン(Mo)としても構わない。また、基材の表面を被膜する金属膜をイリジウム(Ir)としたが、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)等を用いても構わない。
また、上記実施形態では、トリートメントの際に、エミッタ10先端を局所的に加熱したが、この際、単に加熱するだけでなく、加熱に加え、強電界中で電子放出することで再配列させても構わない。更に、加熱に加え、強電界中でヘリウム(He)ガスやネオン(Ne)ガスやアルゴン(Ar)ガスを導入しながら電子放出することで再配列させても構わない。更には、加熱に加え、酸素(O)や窒素(N)を導入しながら再配列させても構わない。これらの場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
FIB…集束イオンビーム、G2…ガス、1…集束イオンビーム装置、10…エミッタ、11…ガス源(ガス供給部)、14…引出電極、15…引出電源部、17…画像取得機構、20…イオン発生室(イオン源室)、100,101,102…FIM像(電界イオン像)

Claims (6)

  1. 先端が先鋭化され、前記先端の結晶構造がピラミッド形状からなり、前記先端の最先端部がシングルアトム構造ではないエミッタと、
    前記エミッタを収容するイオン源室と、
    前記イオン源室にヘリウムよりも電離エネルギーが低いガスを供給するガス供給部と、
    前記エミッタと引出電極との間に引出電圧を印加して、前記エミッタの先端で前記ガスをイオン化させてガスイオンとした後、前記引出電極側に引き出す引出電源部と、を備え、
    前記引出電源部は、前記エミッタから放出されるイオンビームの電界イオン像における輝点の数を1つにするように前記引出電圧を印加することを特徴とする集束イオンビーム装置。
  2. 前記ガス供給部は、前記ガスとして、窒素、水素、及び酸素の少なくともいずれかを前記イオン源室に供給することを特徴とする請求項1に記載の集束イオンビーム装置。
  3. 前記エミッタは、前記先端の最先端部を構成する原子数が3個であることを特徴とする請求項1又は2に記載の集束イオンビーム装置。
  4. 先端が先鋭化され、前記先端の結晶構造がピラミッド形状からなり、前記先端の最先端部がシングルアトム構造ではないエミッタと、前記エミッタを収容するイオン源室と、前記イオン源室にヘリウムよりも電離エネルギーが低いガスを供給するガス供給部と、前記エミッタと引出電極との間に引出電圧を印加して、前記エミッタの先端で前記ガスをイオン化させてガスイオンとした後、前記引出電極側に引き出す引出電源部と、を備えた集束イオンビーム装置における集束イオンビームの照射方法であって、
    前記エミッタから放出されるイオンビームの電界イオン像を取得する画像取得工程と、
    前記電界イオン像における輝点の数を1つにする前記引出電圧を選択する選択工程と、
    前記選択工程において選択した前記引出電圧を印加して前記イオンビームを照射する照射工程と、を含むことを特徴とする集束イオンビームの照射方法。
  5. 前記ガスとして、窒素、水素、及び酸素の少なくともいずれかを用いることを特徴とする請求項4に記載の集束イオンビームの照射方法。
  6. 前記エミッタとして、前記先端の最先端を構成する原子数が3個のものを用いることを特徴とする請求項4又は5に記載の集束イオンビームの照射方法。
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