JP6121054B2 - 車両用動力伝達装置の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用動力伝達装置の構造に関する。
特許文献1には、エンジンとトランスミッションケースとが締結された構造が開示されている。
また、特許文献2には、エンジンに接続された入力軸の回転をコネクティングロッドの往復運動に変換し、コネクティングロッドの往復運動をワンウェイクラッチによって出力軸の回転運動に変換する無段変速機が記載されている。
登録実用新案第2530847号公報 特開2012−1048号公報
特許文献2に示すワンウェイクラッチの出力軸は一方方向にのみ回転するものであり、前進、後進、パーキング、ニュートラルの動作に応じて出力軸の回転を切替える動力伝達切換機構が必要となる。
無段変速機の動力伝達ユニットはコネクティングロッドが高速で往復運動するため、ワンウェイクラッチは短い周期で係合および係合解除を繰り返すことになる。複数の動力伝達ユニットにおけるワンウェイクラッチがそれぞれ異なる位相をもって係合解除を繰り返す場合、出力軸上のトルク変動が生じやすい。
動力伝達切換機構を収納する収納ケース(コンポケース)を、エンジンとは別構成でサブフレーム上に配置する構成とした場合、エンジンの回転変動による振動特性とは異なる振動特性によりコンポケースが振動する場合が生じ得る。振動特性の相違により、例えば、エンジンの回転軸と動力伝達切換機構の回転軸との軸間距離の変化や回転軸の撓みなどの影響により、エンジンと動力伝達切換機構との相対的な位置関係がずれる場合が生じ得る。
上記のような振動特性が異なることによる影響を低減するために、コンポケースをサブフレーム上に締結するために高剛性の支持部材を設け、サブフレームに締結したとしても、エンジンと異なる振動特性による影響を低減することは困難である。
本発明は、高剛性の支持部材を使用したり、フレーム構造の延長などを行うことなく、エンジンとの相対的な位置関係を維持できるようにコンポケースを締結した構成を有する車両用動力伝達装置の構造を提供する。
本発明の第1の側面の車両用動力伝達装置の構造は、エンジン(E)の回転軸に接続された入力軸(11)と、駆動輪(W)に接続された出力軸(12)と、前記入力軸(11)の軸線からの偏心量が可変であって前記入力軸(11)と共に回転する入力側支点(18)と、前記出力軸(12)に接続されたワンウェイクラッチ(21)と、前記ワンウェイクラッチ(21)の入力部材(22)に設けられた出力側支点(19c)と、前記入力側支点(18)および前記出力側支点(19c)の両端に接続されて、前記偏心量に応じて往復運動するコネクティングロッド(19)と、前記偏心量を変更する変速アクチュエータ(14)と、を備える車両用動力伝達装置の構造であって、
前記出力軸(12)および前記駆動輪(W)の間に配置され、前記出力軸(12)の回転を切替える動力伝達切換機構(S)と、前記入力軸(11)と前記出力軸(12)と前記入力側支点(18)と前記ワンウェイクラッチ(21)と前記出力側支点(19c)と前記コネクティングロッド(19)とを収容可能な第1ケース(2)と、前記第1ケース(2)から外部に延びた前記出力軸(12)と前記動力伝達切換機構(S)とを収容可能な第2ケース(7)と、を有し、
前記第2ケース(7)は、前記出力軸(12)の方向で前記エンジン(E)と重なる位置に配置され、前記エンジン(E)は、前記第2ケース(7)側へ延びる第1締結部(72)を有し、前記第2ケース(7)は、前記エンジン(E)側へ延び、前記第1締結部(72)と接触可能な第2締結部(71)を有し、
前記第1締結部(72)および前記第2締結部(71)を締結する締結部材(73)を前記出力軸(12)と平行に配置して、前記第2ケース(7)は、前記エンジン(E)に固定されることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の構造の第2の側面によれば、前記動力伝達切換機構(S)は、前記出力軸からの回転が入力されるサンギヤ(36)と、前記回転をディファレンシャルギヤ(D)側に出力するリングギヤ(38)と、前記サンギヤ(36)および前記リングギヤ(38)を接続するキャリヤ(37)と、を有する遊星歯車機構(35)と、前記サンギヤ(36)および前記リングギヤ(38)を一体に回転可能に結合し、または、前記結合を解除する第1噛合切換機構(33)と、前記遊星歯車機構(35)のキャリヤ(37)を前記第2ケース(7)へ固定して前記キャリヤ(37)の回転を拘束し、または、前記拘束を解除して前記キャリヤ(37)を回転可能にする第2噛合切換機構(40)と、を有し、
前記第2ケース(7)は、前記第2噛合切換機構(40)を支持する第1支持部(42)と、前記リングギヤ(38)の出力を前記駆動輪(W)側に伝達する回転軸をベアリングにより回転可能に支持する第2支持部(77)と、を有し、
前記第1支持部(42)および前記第2支持部(77)の軸方向間に前記遊星歯車機構(35)が配置され、前記第2締結部(71)が、前記第1支持部(42)および前記第2支持部(77)の軸方向間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の構造の第3の側面によれば、前記第2ケース(7)は、少なくとも、前記第1ケース(2)側に配置される第1の部分ケース(7a)と、前記ディファレンシャルギヤ(D)側に配置される第2の部分ケース(7b)と、から構成され、前記第1支持部(42)は、前記第1の部分ケース(7a)に設けられ、前記第2支持部(77)は、前記第2の部分ケース(7b)に設けられ、
前記第1の部分ケース(7a)は、前記エンジン(E)側へ延び、前記第1締結部(72)と接触可能な第2締結部(71a)を有し、前記第2の部分ケース(7b)は、前記エンジン(E)側へ延び、前記第2締結部(71a)と接触可能な第3締結部(71b)を有し、
前記第1締結部(72)および前記第2締結部(71a)および前記第3締結部(71b)を締結する締結部材(73)を前記出力軸(12)と平行に配置して、前記第1の部分ケース(7a)および前記第2の部分ケース(7b)から構成された前記第2ケース(7)は、前記締結部材(73)の締結により、前記エンジン(E)に固定されることを特徴とする。
第1の側面の構成によれば、高剛性の支持部材を使用したり、フレーム構造の延長などを行うことなく、エンジンとの相対的な位置関係を維持して動力伝達切換機構を収容するケースを締結することが可能になる。
また、第2の側面の構成によれば、第1の側面の効果に加えて、動力伝達切換機構を収容するケースの剛性を高めつつ、ケースの軽量化を図ることが可能になる。
また、第3の側面の構成によれば、第2の側面の効果に加えて、2つの部分ケースの締結部を締結部材で共締めすることで、2つの部分ケースにおける軸心を合わせてエンジンに締結することが可能になる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
車両用動力伝達装置のスケルトン図。 図1の2部詳細図。 図2の3−3線断面図(TOP状態)。 図2の3−3線断面図(LOW状態)。 TOP状態での作用説明図。 LOW状態での作用説明図。 図1の7部詳細図。 第1、第2噛合切換機構の係合表。 パーキングレンジにおけるトルクフロー図。 リバースレンジにおけるトルクフロー図。 ニュートラルレンジにおけるトルクフロー図。 ドライブレンジにおけるトルクフロー図。 第1実施形態に係るコンポケースの締結を説明する図。 第2実施形態に係るコンポケースの締結を説明する図。
以下、図1〜図14に基づいて本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1に示すように、エンジンEの駆動力を左右の車軸10,10を介して駆動輪W,Wに伝達する車両用動力伝達装置は、無段変速機Tと、動力伝達切換機構Sと、ディファレンシャルギヤDとを備える。動力伝達切換機構Sは、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジおよびドライブレンジを切り換え可能である。コンポケース7は、無段変速機Tから延びる出力軸12および動力伝達切換機構Sを収納することが可能なケースであり、エンジンンE(エンジンブロック)に対して固定されている。コンポケース7の締結につては、後に図13および図14を用いて具体的に説明する。
次に、図2〜図7に基づいて車両用動力伝達装置の構造を説明する。図2および図3に示すように、本実施の形態の無段変速機Tは同一構造を有する複数個(実施の形態では4個)の変速ユニットUを軸方向に重ね合わせたもので、それらの変速ユニットUは平行に配置された共通の入力軸11および共通の第1出力軸12を備えており、入力軸11の回転が減速または増速されて第1出力軸12に伝達される。
以下、代表として一つの変速ユニットUの構造を説明する。エンジンEに接続されて回転する入力軸11は、電動モータのような変速アクチュエータ14の中空の回転軸14aの内部を相対回転自在に貫通する。変速アクチュエータ14のロータ14bは回転軸14aに固定されており、ステータ14cはケーシングに固定される。変速アクチュエータ14の回転軸14aは、入力軸11と同速度で回転可能であり、かつ入力軸11に対して異なる速度で相対回転可能である。
変速アクチュエータ14の回転軸14aを貫通した入力軸11には第1ピニオン15が固定されており、この第1ピニオン15を跨ぐように変速アクチュエータ14の回転軸14aにクランク状のキャリヤ16が接続される。第1ピニオン15と同径の2個の第2ピニオン17,17が、第1ピニオン15と協働して正三角形を構成する位置にそれぞれピニオンピン16a,16aを介して支持されており、これら第1ピニオン15および第2ピニオン17,17に、円板形の偏心ディスク18の内部に偏心して形成されたリングギヤ18aが噛合する。偏心ディスク18の外周面に、コネクティングロッド19のロッド部19aの一端に設けたリング部19bがボールベアリング20を介して相対回転自在に嵌合する。
第1出力軸12の外周に設けられた第1ワンウェイクラッチ21は、コネクティングロッド19のロッド部19aにピン19cを介して枢支されたリング状のアウター部材22と、アウター部材22の内部に配置されて第1出力軸12に固定されたインナー部材23と、アウター部材22の内周の円弧面とインナー部材23の外周の平面との間に形成された楔状の空間に配置されてスプリング24で付勢されたローラ25とを備える。
図2から明らかなように、4個の変速ユニットUはクランク状のキャリヤ16を共有しているが、キャリヤ16に第2ピニオン17,17を介して支持される偏心ディスク18の位相は各々の変速ユニットUで90°ずつ異なっている。例えば、図2において、左端の変速ユニットUの偏心ディスク18は入力軸11に対して図中上方に変位し、左から3番目の変速ユニットUの偏心ディスク18は入力軸11に対して図中下方に変位し、左から2番目および4番目の変速ユニットU,Uの偏心ディスク18,18は上下方向中間に位置している。
図7から明らかなように、動力伝達切換機構Sは、車軸10の外周に相対回転自在に嵌合する筒状の第1出力軸12に加えて、車軸10の外周に相対回転自在に嵌合する筒状の第2出力軸31と、この第2出力軸31に外周に相対回転自在に嵌合する筒状の第3出力軸32とを備える。第1出力軸12の右端に第4外周スプライン12aが形成され、第2出力軸31の左端に第5外周スプライン31aが形成され、第3出力軸32の左端に第6外周スプライン32aが形成される。
ドグクラッチよりなる第1噛合切換機構33を構成する第4外周スプライン12a、第5外周スプライン31aおよび第6外周スプライン32aは軸方向に整列しており、第5外周スプライン31aおよび第6外周スプライン32aの外径は相互に等しく、かつ第4外周スプライン12aの外径よりも小さくなっている。また第1噛合切換機構33のスリーブ34は、外径が大きい第2内周スプライン34aと、外径が小さい第3内周スプライン34bとを備えており、第2内周スプライン34aは第4外周スプライン12aに常時噛合し、第3内周スプライン34bは第6外周スプライン32aに常時噛合し、第3内周スプライン34bは図7に示す左動時にのみ第5外周スプライン31aに噛合する。つまり、スリーブ34がフォーク34cで図7に示す左動状態から右動すると第3内周スプライン34bと第5外周スプライン31aとの噛合が解除される。
遊星歯車機構35は、第1要素としてのサンギヤ36と、第3要素としてのキャリヤ37と、第2要素としてのリングギヤ38と、キャリヤ37に相対回転自在に支持された複数のピニオン39とを備えており、ピニオン39はサンギヤ36およびリングギヤ38に噛合する。サンギヤ36は第3出力軸32の右端に接続され、リングギヤ38は第2出力軸31の右端に接続される。
キャリヤ37の外周部に形成した外周スプライン37aと、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42に形成した外周スプライン42aとに、ドグクラッチよりなる第2噛合切換機構40のスリーブ41に形成した第1内周スプライン41aが噛合する。従って、スリーブ41がフォーク41bで図7に示す位置に左動すると、キャリヤ37が、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42から切り離され、スリーブ41がフォーク41bで図7に示す位置から右動すると、キャリヤ37がケーシング42に結合される。
ディファレンシャルギヤDの外郭を構成するディファレンシャルケース47は第2出力軸31の右端に接続される。ディファレンシャルギヤDは、ディファレンシャルケース47に固定したピニオンシャフト48に回転自在に支持した一対のピニオン49,49と、車軸10,10の端部に固設されてピニオン49,49に噛合するサイドギヤ50,50とを備える。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。先ず、無段変速機Tの一つの変速ユニットUの作用を説明する。変速アクチュエータ14の回転軸14aを入力軸11に対して相対回転させると、入力軸11の軸線L1まわりにキャリヤ16が回転する。このとき、キャリヤ16の中心O、つまり第1ピニオン15および2個の第2ピニオン17,17が成す正三角形の中心は入力軸11の軸線L1まわりに回転する。
図3および図5は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して第1出力軸12と反対側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最大になって無段変速機TのレシオはTOP状態になる。図4および図6は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して第1出力軸12と同じ側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最小になって無段変速機TのレシオはLOW状態になる。
図5の5aから図5の5dに示すTOP状態で、エンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17および偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5の5aから図5の5bを経て図5の5cの状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を反時計方向(矢印B参照)に回転させる。図5の5aおよび図5の5cは、アウター部材22の前記矢印B方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B方向に回転すると、第1ワンウェイクラッチ21のアウター部材22およびインナー部材23間の楔状の空間にローラ25が噛み込み、アウター部材22の回転がインナー部材23を介して第1出力軸12に伝達されるため、第1出力軸12は反時計方向(矢印C参照)に回転する。
入力軸11および第1ピニオン15が更に回転すると、第1ピニオン15および第2ピニオン17,17にリングギヤ18aを噛合させた偏心ディスク18が反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5の5cから図5の5dを経て図5の5aの状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を時計方向(矢印B′参照)に回転させる。図5の5cおよび図5の5aは、アウター部材22の前記矢印B′方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B′方向に回転すると、アウター部材22とインナー部材23との間の楔状の空間からローラ25がスプリング24を圧縮しながら押し出されることで、アウター部材22がインナー部材23に対してスリップして第1出力軸12は回転しない。
以上のように、アウター部材22が往復回転したとき、アウター部材22の回転方向が反時計方向(矢印B参照)のときだけ第1出力軸12が反時計方向(矢印C参照)に回転するため、第1出力軸12は間欠回転することになる。
図6の6aから図6の6dは、LOW状態で無段変速機Tを運転するときの作用を示すものである。このとき、入力軸11の位置は偏心ディスク18の中心に一致しているので、入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量はゼロになる。この状態でエンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17および偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。しかしながら、偏心ディスク18の偏心量がゼロであるため、コネクティングロッド19の往復運動のストロークもゼロになり、第1出力軸12は回転しない。
従って、変速アクチュエータ14を駆動してキャリヤ16の位置を図3のTOP状態と図4のLOW状態との間に設定すれば、ゼロレシオおよび所定レシオ間の任意のレシオでの運転が可能になる。
無段変速機Tは、並置された4個の変速ユニットUの偏心ディスク18の位相が相互に90°ずつずれているため、4個の変速ユニットUが交互に駆動力を伝達することで、つまり4個の第1ワンウェイクラッチ21の何れかが必ず係合状態にあることで、第1出力軸12を連続回転させることができる。
次に、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジおよびドライブレンジを切り換える動力伝達切換機構Sの作用を説明する。
図8および図9に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を左動し、第1出力軸12、第2出力軸31および第3出力軸32を一体に結合するとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を右動して遊星歯車機構35のキャリヤ37を、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42に結合すると、パーキングレンジが確立する。
パーキングレンジでは、ディファレンシャルケース47と一体の第2出力軸31が遊星歯車機構35のリングギヤ38に結合されるとともに、第2出力軸31が第1噛合切換機構33および第3出力軸32を介して遊星歯車機構35のサンギヤ36に接続され、更に遊星歯車機構35のキャリヤ37が第2噛合切換機構40を介して、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42に結合される。その結果、遊星歯車機構35はロック状態になり、それにディファレンシャルギヤDを介して接続された駆動輪W,Wが回転不能に拘束される。
図8および図10に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を右動し、第1出力軸12および第3出力軸32を結合して第2出力軸31を切り離すとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を右動して遊星歯車機構35のキャリヤ37を、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42に結合すると、リバースレンジが確立する。
リバースレンジでは、無段変速機Tから第1出力軸12に出力された駆動力が第1噛合切換機構33→第3出力軸32→サンギヤ36→キャリヤ37→リングギヤ38の経路でディファレンシャルケース47に伝達され、同時に遊星歯車機構35において減速されて逆回転となることで、車両を後進走行させることができる。
図8および図11に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を右動し、第1出力軸12および第3出力軸32を結合して第2出力軸31を切り離すとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を左動して遊星歯車機構35のキャリヤ37を、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42から切り離すと、ニュートラルレンジが確立する。
ニュートラルレンジでは、遊星歯車機構35のキャリヤ37が、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42から切り離されるため、リングギヤ38が自由に回転可能になり、かつ第2出力軸31が自由に回転可能になるため、ディファレンシャルケース47が自由に回転可能になって駆動輪W,Wが拘束されない状態となる。この状態でエンジンEの駆動力は、無段変速機Tから第1出力軸12→第1噛合切換機構33→第3出力軸32の経路でサンギヤ36に伝達されるが,キャリヤ37が拘束されていないために遊星歯車機構35が空転し、駆動力がディファレンシャルギヤDに伝達されることはない。
図8および図12に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を左動し、第1出力軸12、第2出力軸31および第3出力軸32を一体に結合するとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を左動して遊星歯車機構35のキャリヤ37を、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42から切り離すと、ドライブレンジが確立する。
ドライブレンジでは、遊星歯車機構35のリングギヤ38とサンギヤ36とが第1噛合切換機構33で結合されるため、遊星歯車機構35は一体に回転可能な状態になる。その結果、無段変速機Tから第1出力軸12に出力された駆動力が第1噛合切換機構33→第2出力軸31の経路で、あるいは第1噛合切換機構33→第3出力軸32→サンギヤ36→キャリヤ37→リングギヤ38の経路でディファレンシャルケース47に伝達され、車両を前進走行させることができる。
以上のように、本実施の形態の無段変速機Tの第1出力軸12は、第1ワンウェイクラッチ21を介して駆動力が伝達されるために前進走行方向にしか回転することができないが、前後進切換機能を有する動力伝達切換機構Sを第1出力軸12の下流側に配置したことで、後進走行用の電動モータを設けてハイブリッド化することなく、車両を後進走行させることができる。
しかも動力伝達切換機構Sはドライブレンジおよびリバースレンジ以外にパーキングレンジおよびニュートラルレンジを確立可能であるため、動力伝達装置自体を更に小型軽量化することができる。
(第1実施形態)
図1、図13は、車両用動力伝達装置の動力伝達切換機構Sを収納するコンポケース7(以下、第2ケースともいう。)をエンジンEに固定するための構成を説明する図である。車両用動力伝達装置は、上述の無段変速機Tの構成を収容する第1のケース2と、第1ケース2から外部に延びた出力軸12と動力伝達切換機構Sとを収容可能な第2ケース7(コンポケース)とを備えるものであり、第2ケース7(コンポケース)は、エンジンンE(エンジンブロック)に対して固定されている。動力伝達切換機構Sは、出力軸12および駆動輪(W)の間に配置され、上述のように出力軸12の回転(ドライブレンジ、リバースレンジ、パーキングレンジ、ニュートラルレンジ)を切替える機構である。
第2ケース7(コンポケース)は、出力軸12に沿った方向でエンジンEと重なる位置に配置されている。エンジンEには、第2ケース7(コンポケース)を固定するために、第2ケース7側へ延びる第1締結部72が設けられている。
また、第2ケース7(コンポケース)には、エンジンEと固定するために、エンジンE側へ延び、第1締結部72と接触可能な第2締結部71が設けられている。エンジンEには、第2ケース7(コンポケース)の外周面に沿った方向に、第1締結部72が複数個所設けられている。また、第2ケース7(コンポケース)も、その外周方向に沿って、第1締結部72と接触可能な第2締結部71が複数個所設けられている。
それぞれの第1締結部72には螺子部が形成されており、第2締結部71の対応する位置には孔部が形成されている。締結ボルトなどの締結部材73を、第2締結部71の孔部の右側方向から出力軸12に平行な方向に通して、締結部材73を第1締結部72の螺子部と係合させて、第1締結部72および第2締結部71を締結する。第1締結部72および第2締結部71を締結する締結部材73を出力軸12と平行に配置し、締結することにより、第2ケース7はエンジンEに固定される。締結部材73を出力軸12と平行に配置することで、軸心の調整と締結作業を同じ方向から行うことができ、作業効率の向上を図ることが可能になる。
第2ケース7(コンポケース)は、出力軸12に沿った方向でエンジンEと重なる位置に配置され、かつ、締結部材73を出力軸12と平行に配置する構成とすることで、無段変速機T側の出力軸と、第2ケース7(コンポケース)側の軸との軸心を合わせた上で、第2ケース7(コンポケース)をエンジンEに締結することが可能になる。締結部材73の配置を第2ケース7(コンポケース)の外周部とすることで、軸心の調整作業を容易に行うことができ、メンテナンス性の向上を図ることが可能になる。
第2ケース7(コンポケース)をエンジンEに締結することにより、第2ケース7(コンポケース)は、エンジンEと同じ振動特性で振動することになる。このため、高剛性の支持部材を使用したり、フレーム構造の延長などを行うことなく、エンジンEとの相対的な位置関係を維持可能なように第2ケース7(コンポケース)をエンジンEに固定することができる。
図13は、第2ケース7(コンポケース)内に収容された動力伝達切換機構Sを例示する図であり、エンジンEはマウント部材78を介して車体のフレームFに固定されている。
動力伝達切換機構Sは、遊星歯車機構35、第1噛合切換機構33および第2噛合切換機構40を用いて出力軸12の回転を切替える。遊星歯車機構35は、上述のように、出力軸12からの回転が入力されるサンギヤ36と、回転をディファレンシャルギヤD側に出力するリングギヤ38と、サンギヤ36およびリングギヤ38を接続するキャリヤ37とを有する。
また、第1噛合切換機構33は、サンギヤ36およびリングギヤ38を一体に回転可能に結合し、または、結合を解除する。そして、第2噛合切換機構40は、遊星歯車機構35のキャリヤ37を第2ケース7へ固定してキャリヤ37の回転を拘束し、または、拘束を解除してキャリヤ37を回転可能にする。
出力軸12の回転を切替えの構成として、リバースレンジでは、無段変速機Tから第1出力軸12に出力された駆動力が第1噛合切換機構33、第3出力軸32、サンギヤ36、キャリヤ37、リングギヤ38の経路でディファレンシャルケース47に伝達される。遊星歯車機構35において減速されて逆回転となることで、車両は後進走行することが可能になる。
パーキングレンジでは、ディファレンシャルケース47と一体の第2出力軸31が遊星歯車機構35のリングギヤ38に結合される。第2出力軸31が第1噛合切換機構33および第3出力軸32を介して遊星歯車機構35のサンギヤ36に接続される。遊星歯車機構35のキャリヤ37が第2噛合切換機構40を介して、コンポケース7内に設けられたケーシング部材42に結合される。遊星歯車機構35はロック状態になり、駆動輪W,Wが回転不能に拘束される。
ニュートラルレンジでは、遊星歯車機構35のキャリヤ37がケーシング部材42から切り離されるため、リングギヤ38が自由に回転可能になり、かつ第2出力軸31が自由に回転可能になるため、ディファレンシャルケース47が自由に回転可能になって駆動輪W,Wが拘束されない状態となる。この状態でエンジンEの駆動力は、無段変速機Tから第1出力軸12、第1噛合切換機構33、第3出力軸32の経路でサンギヤ36に伝達されるが,キャリヤ37が拘束されていないために遊星歯車機構35が空転する。駆動力はディファレンシャルギヤDに伝達されない。
ドライブレンジでは、遊星歯車機構35のリングギヤ38とサンギヤ36とが第1噛合切換機構33で結合され、遊星歯車機構35は一体に回転可能な状態になる。その結果、無段変速機Tから第1出力軸12に出力された駆動力が第1噛合切換機構33、第2出力軸31の経路で、あるいは第1噛合切換機構33、第3出力軸32、サンギヤ36、キャリヤ37およびリングギヤ38の経路でディファレンシャルケース47に伝達され、車両は前進走行が可能になる。
ここで、第2ケース7(コンポケース)は、第2噛合切換機構40を支持する第1支持部(ケーシング部材42)とリングギヤ38の出力を駆動輪W側に伝達する回転軸をベアリング75により回転可能に支持する第2支持部(支持部材77)とを有する。第1支持部(ケーシング部材42)および第2支持部(支持部材77)の軸方向の間に遊星歯車機構35が配置される。また、第2ケース7(コンポケース)の第2締結部71が、第1支持部(ケーシング部材42)および第2支持部(支持部材77)の軸方向間に配置されている。第2締結部71により第2ケース(コンポケース)がエンジン(E)に固定される位置と、遊星歯車機構35が配置される位置とは、軸方向間でオーバーラップしている。
遊星歯車機構35は回転トルクを伝達する機構であるが、上述のように回転軸12の回転を切り替える際に、第2噛合切換機構40を介してケーシング部材42にキャリヤ37が結合されると、回転トルクの反力トルクが第2ケース7(コンポケース)に作用する。第2ケース7(コンポケース)の捩じり方向の剛性が低いと、反力トルクの作用により第2ケース7(コンポケース)が変形し、回転軸の撓みなどの影響が生じやすくなる。
しかしながら、本実施形態のように第2締結部71を第2ケース7(コンポケース)に設けることで、第2締結部71近傍の第2ケース7の剛性を高くすることできる。例えば、第1支持部(ケーシング部材42)および第2支持部(支持部材77)の軸方向間で、遊星歯車機構35が配置される位置の近傍に第2締結部71を設けることで、第2締結部71により第2ケース7の剛性を高めることができるので反力回転トルクの影響を低減することができる。
第2ケース7の肉厚を全体的に厚くして剛性を高めると、第2ケース7の重量が増加することになる。上述のような位置関係で第2締結部71および遊星歯車機構35の構成要素を配置することで、遊星歯車機構35からの反力トルクを第2ケース7(コンポケース)側で受ける部材を最小限とすることができ、必要とされる第2ケース7の剛性を高めつつ、第2ケース7の軽量化を図ることが可能になる。また、本実施形態によれば、エンジンとの相対的な位置関係を維持できるようにコンポケースを締結することが可能になる。
尚、図13に示す構成では、第2ケース7(コンポケース)と、無段変速機Tを収容する第1ケース2との間で、出力軸12が第2ケース7の外に出ている構成を例示的に示しているが、第2ケース7(コンポケース)を第1ケース2に接触させた場合でも、同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第2ケース7を複数に分割した構成を説明する。図14は、車両用動力伝達装置の動力伝達切換機構Sを収納する第2ケース7(コンポケース)をエンジンEに固定するための構成を説明する図である。エンジンEへの締結の前に、組み立て用のボルトで分割したケースを一体として組み立て、そして、組み立てた第2ケース7を締結部材73でエンジンンEに固定する。
動力伝達切換機構Sにおいて、キャリヤ37を第2ケース7へ固定して回転を拘束したり、その拘束を解除する場合、スリーブ41を精度よく移動して、スリーブ41のスプライン41aと、キャリヤ37の外周スプライン37aとの係合および係合解除を円滑に行うことが必要となる。このためには、スリーブ41を支持する外周スプライン42aが形成されているケーシング部材42およびケーシング部材42(第1支持部)を固定する固定部76には高い剛性が必要となる。
また、ディファレンシャルギヤDおよび第2出力軸31の回転を支持するベアリング75の支持部材77(第2支持部)においても、ベアリング75の傾斜やケースの捩じれを抑制し、正しい位置でベアリング75を保持するために、支持部材77(第2支持部)には高い剛性が必要となる。
本実施形態の第2ケース7(コンポケース)では、高い剛性が要求される2つの部材(ケーシング部材42、支持部材77)の間、または、これらの部材の近傍に、エンジンEとの締結部を配置する構成にする。
図14に示すように、第2ケース7(コンポケース)は、少なくとも、無段変速機Tが収納される第1ケース2側に配置される第1の部分ケース7aと、ディファレンシャルギヤD側に配置される第2の部分ケース7bとから構成される。
第2噛合切換機構40を支持する第1支持部(ケーシング部材42)は、第1の部分ケース7aに設けられ、ベアリング75を回転可能に支持する第2支持部(支持部材77)は第2の部分ケース7bに設けられている。
第1の部分ケース7aには、エンジンE側へ延び、エンジンEの第1締結部72と接触可能な第2締結部71aを有する。また、第2の部分ケース7bは、エンジンE側へ延び、第1の部分ケース7aの第2締結部71aと接触可能な第3締結部71bを有する。
エンジンEには、第2ケース7(コンポケース)の外周面に沿った方向に、第1締結部72が複数個所設けられている。また、第1の部分ケース7aおよび第2の部分ケース7bにも第2締結部71a、第3締結部71bが複数個所設けられている。
エンジンEに設けられているそれぞれの第1締結部72には螺子部が形成されており、第2締結部71a、第3締結部71bには、第1締結部72の螺子部と対応する位置に孔部が形成されている。締結ボルトなどの締結部材73を、第3締結部71bの孔部の右側方向から出力軸12に平行な方向に通して、締結部材73を第1締結部72の螺子部と係合させて、第1締結部72、第2締結部71a、第3締結部71bを共締めにより締結する。
第1締結部72、第2締結部71a、第3締結部71bを締結する締結部材73を出力軸12と平行に配置し、締結することにより、第2ケース7は、エンジンEに固定される。締結部材73を出力軸12と平行に配置することで、軸心の調整と締結作業を同じ方向から行うことができ、作業効率の向上を図ることが可能になる。
本実施形態のように、第2締結部71aを第1の部分ケース7aに設け、第3締結部71bを第2の部分ケース7bに設けることで、第2締結部71aおよび第3締結部71b近傍の第2ケース7の剛性を高くすることができる。高い剛性が要求される、第1支持部(ケーシング部材42)および第2支持部(支持部材77)の間、または、これらの部材の近傍に、第2締結部71a、第3締結部71bを設けることで、締結部の近傍における第2ケース7の剛性を高めることができる。
高い剛性が要求される2つの部材(ケーシング部材42、支持部材77)を締結部の近傍に配置する構成にすることで、必要とされる第2ケース7の剛性を高めつつ、第2ケース7の軽量化を図り、動力伝達切換機構Sを精度よく動作することが可能になる。
本実施形態の構成によれば、エンジンEの第1締結部72と、コンポケース側の2つの締結部(第2締結部71a、第3締結部71b)と、を締結部材73で共締めすることで、2つの部分ケースにおける軸心を合わせてエンジンに締結することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、変速ユニットUの数は実施の形態の4個に限定されるものではない。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
本願は、2014年4月28日提出の日本国特許出願特願2014−093153を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。

Claims (3)

  1. エンジン(E)の回転軸に接続された入力軸(11)と、
    駆動輪(W)に接続された出力軸(12)と、
    前記入力軸(11)の軸線からの偏心量が可変であって前記入力軸(11)と共に回転する入力側支点(18)と、
    前記出力軸(12)に接続されたワンウェイクラッチ(21)と、
    前記ワンウェイクラッチ(21)の入力部材(22)に設けられた出力側支点(19c)と、
    前記入力側支点(18)および前記出力側支点(19c)の両端に接続されて、前記偏心量に応じて往復運動するコネクティングロッド(19)と、
    前記偏心量を変更する変速アクチュエータ(14)と、を備える車両用動力伝達装置の構造であって、
    前記出力軸(12)および前記駆動輪(W)の間に配置され、前記出力軸(12)の回転を切替える動力伝達切換機構(S)と、
    前記入力軸(11)と前記出力軸(12)と前記入力側支点(18)と前記ワンウェイクラッチ(21)と前記出力側支点(19c)と前記コネクティングロッド(19)とを収容可能な第1ケース(2)と、
    前記第1ケース(2)から外部に延びた前記出力軸(12)と前記動力伝達切換機構(S)とを収容可能な第2ケース(7)と、を有し、
    前記第2ケース(7)は、前記出力軸(12)の方向で前記エンジン(E)と重なる位置に配置され、
    前記エンジン(E)は、前記第2ケース(7)側へ延びる第1締結部(72)を有し、
    前記第2ケース(7)は、前記エンジン(E)側へ延び、前記第1締結部(72)と接触可能な第2締結部(71)を有し、
    前記第1締結部(72)および前記第2締結部(71)を締結する締結部材(73)を前記出力軸(12)と平行に配置して、前記第2ケース(7)は、前記エンジン(E)に固定される
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置の構造。
  2. 前記動力伝達切換機構(S)は、
    前記出力軸からの回転が入力されるサンギヤ(36)と、前記回転をディファレンシャルギヤ(D)側に出力するリングギヤ(38)と、前記サンギヤ(36)および前記リングギヤ(38)を接続するキャリヤ(37)と、を有する遊星歯車機構(35)と、
    前記サンギヤ(36)および前記リングギヤ(38)を一体に回転可能に結合し、または、前記結合を解除する第1噛合切換機構(33)と、
    前記遊星歯車機構(35)のキャリヤ(37)を前記第2ケース(7)へ固定して前記キャリヤ(37)の回転を拘束し、または、前記拘束を解除して前記キャリヤ(37)を回転可能にする第2噛合切換機構(40)と、を有し、
    前記第2ケース(7)は、
    前記第2噛合切換機構(40)を支持する第1支持部(42)と、
    前記リングギヤ(38)の出力を前記駆動輪(W)側に伝達する回転軸をベアリングにより回転可能に支持する第2支持部(77)と、を有し、
    前記第1支持部(42)および前記第2支持部(77)の軸方向間に前記遊星歯車機構(35)が配置され、
    前記第2締結部(71)が、前記第1支持部(42)および前記第2支持部(77)の軸方向間に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置の構造。
  3. 前記第2ケース(7)は、少なくとも、前記第1ケース(2)側に配置される第1の部分ケース(7a)と、前記ディファレンシャルギヤ(D)側に配置される第2の部分ケース(7b)と、から構成され、
    前記第1支持部(42)は、前記第1の部分ケース(7a)に設けられ、
    前記第2支持部(77)は、前記第2の部分ケース(7b)に設けられ、
    前記第1の部分ケース(7a)は、前記エンジン(E)側へ延び、前記第1締結部(72)と接触可能な第2締結部(71a)を有し、
    前記第2の部分ケース(7b)は、前記エンジン(E)側へ延び、前記第2締結部(71a)と接触可能な第3締結部(71b)を有し、
    前記第1締結部(72)および前記第2締結部(71a)および前記第3締結部(71b)を締結する締結部材(73)を前記出力軸(12)と平行に配置して、
    前記第1の部分ケース(7a)および前記第2の部分ケース(7b)から構成された前記第2ケース(7)は、前記締結部材(73)の締結により、前記エンジン(E)に固定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用動力伝達装置の構造。
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