JP6121025B2 - ナビゲーションサーバ及びプログラム - Google Patents

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本発明は、自動車等の車両のユーザを目的地へ誘導(ナビゲーション)するためのナビゲーションサーバ及びプログラムに関するものであり、特に、ユーザに立ち寄り施設を提示しユーザによって選択された施設を、簡易な設定動作により目的地として誘導するナビゲーションサーバ及びプログラムに関する。
従来、自動車等の車両で目的地まで移動する場合に、途中で食事、トイレ、給油等で施設へ立ち寄るニーズがある。その解決方法として、車両に搭載された車載ナビゲーション装置が、ナビゲーションサーバに車両の現在位置を送信し、それに対して、ナビゲーションサーバが車両の現在位置や将来の到達地点の所定範囲内にある施設を検索したうえで、検索した施設をユーザに提示するナビゲーションシステムが考案されていた。
また、携帯電話やスマートフォン等の携帯端末により、立ち寄る施設のクーポンを検索し、携帯端末に電子クーポンと施設までのルートをダウンロードしたうえで、さらに施設までのルートを車両に搭載されている車載ナビゲーション装置に転送するナビゲーションシステムが開示されている。(例えば、特許文献1)
特開2004−279299号公報
従来技術のうち、車両に搭載される車載ナビゲーション装置がナビゲーションサーバに車両の現在位置を送信し、車両の現在位置及び将来の到達地点の所定範囲内にある施設を検索したナビゲーションサーバから、施設の情報を受信するシステムでは、車載ナビゲーション装置上でのボタンやタッチパネルによる操作や画面の閲覧の動作が必要となるため、安全上の理由から基本的には車両が停止中の場合のみ、操作を受け付けるように制限がかけられていた。
しかし、走行中の運転者が施設の情報を得るためにわざわざ車両を停止するケースは少なく、これまで、上記のようなナビゲーションサーバシステムはあまり利用されていなかった。
また、特許文献1に開示されたシステムでは、携帯端末を車載ナビゲーション装置に接続するための近接装置間の通信接続に関する仕組みが必要となる。
近接装置間の通信接続は、多数の規格が生み出されており、現在の代表的な規格でも、USB: Universal Serial Bus(登録商標)、IEEE1394、HDMI:High-Definition Multimedia Interface(登録商標)等の有線通信接続や、Wi−Fi:Wireless Fidelity(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信接続がある。
しかしながら、このような規格を、携帯端末と車載ナビゲーション装置との双方で実装することは、コストの増大につながるため、現実的には困難であった。
また、仮に、携帯端末と車載ナビゲーション装置との双方で同一の規格を採用したとしても、携帯端末と車両をそれぞれ買い換えるサイクルは大幅に異なっているため、次のようなリスクがあった。
例えば1、2年で買い換えるケースもある携帯端末に実装される近接装置間の通信接続の規格は、1〜2年のサイクルで大幅にバージョンアップ又はリプレースされる可能性がある。したがって、ユーザが携帯端末を買い換えた場合には、買い換えた携帯端末に実装される近接装置間の通信接続の規格が、10年以上使用されるケースもある車両に実装された近接装置間の通信接続の規格とは異なるものとなり、その結果、ユーザの買い換えた携帯端末と車両に搭載される車載ナビゲーション装置との間で接続ができなくなるリスクを含み、特許文献1に開示されたシステムが使用できなくなってしまうおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものである。本発明は、ナビゲーションサーバが、車両に乗車している同乗者が照会する携帯端末と、車両に搭載される車載ナビゲーション装置との双方に向けて、同じナビゲーション情報、施設情報等を直接配信することを可能とする、ナビゲーションサーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
(1)携帯端末(例えば、後述の携帯端末2)及び車両に搭載された車載ナビゲーション装置(例えば、後述の車載ナビゲーション装置1)にそれぞれ通信可能に接続されるサーバ(例えば、後述のナビゲーション用サーバ3)であって、前記サーバは、無線部(例えば、後述の通信部12)と、施設情報を記憶する記憶部(例えば、後述の記憶部31)と、前記記憶部から所定の基準を満たす施設情報を検索する施設検索部(例えば、後述の施設検索部304)と、前記無線部を介して前記車載ナビゲーション装置から受信した前記車両の現在位置情報と、前記無線部を介して前記携帯端末から受信した前記携帯端末の現在位置情報とに基づいて、前記携帯端末が前記車両の内部に存在するか否かを判定する第1判定部(例えば、後述の第1判定部303)と、前記施設検索部により検索した施設情報を前記車載ナビゲーション装置に対して、前記無線部を介して送信する施設情報提供部(例えば、後述の施設情報提供部305)と、を備え、前記施設情報提供部は、さらに、前記第1判定部により前記携帯端末が前記車両の内部に存在すると判定した場合、前記施設検索部により検索した施設情報を前記携帯端末に対して、前記無線部を介して送信することを特徴とするサーバ。
(1)のサーバの施設情報提供部は、施設検索部により検索した施設情報を前記車載ナビゲーション装置及び前記携帯端末に対して、それぞれ前記無線部を介して送信する。
これにより、車両が走行中に立ち寄り施設の情報を閲覧したい場合でも、車両を停止させること無く、例えば、車両の同乗者による施設情報の閲覧と選択が可能となる。
特に、車両の現在位置情報と携帯端末の現在位置情報とに基づいて、携帯端末に対しても施設情報を送信するか否かをサーバで判断しているため、ユーザは複雑な設定をすること無く、簡易に必要な施設情報をサーバから受信することが可能となる。
(2)前記サーバは、さらに、前記施設情報提供部(例えば、後述の施設情報提供部305)により送信された前記施設情報から選択された少なくとも1つの施設情報を、前記携帯端末(例えば、後述の携帯端末2)から、前記無線部(例えば、後述の通信部32)を介して受信したことに応答して、前記選択された少なくとも1つの施設情報に基づいて、当該施設情報に対応する施設を目的地として設定するルート設定部(例えば、後述のルート設定部306)と、目的地として設定された前記施設の施設情報を前記車載ナビゲーション装置(例えば、後述の車載ナビゲーション装置1)に、前記無線部を介して送信するルート通知部(例えば、後述のルート通知部307)と、を備えることを特徴とする(1)記載のサーバ。
(2)のサーバのルート設定部は、車両の同乗者の携帯端末により施設が選択された場合は、選択された施設を目的地として、車載ナビゲーション装置に送信する。
これにより、車両の運転者による特別な操作が無くとも、自動的に目的地が設定されるという効果がある。
(3)前記ルート設定部(例えば、後述のルート設定部306)は、さらに、前記車両の現在位置から目的地として設定された前記施設に至るルート情報を作成すること、前記ルート通知部(例えば、後述のルート通知部307)は、さらに、前記無線部(例えば、後述の通信部32)を介して、前記ルート情報を少なくとも前記車載ナビゲーション装置(例えば、後述の車載ナビゲーション装置1)に送信すること、を特徴とする(2)記載のサーバ。
(3)のサーバのルート通知部は、車両の同乗者の携帯端末により立ち寄る施設が選択された場合は、選択された施設を目的地として設定したルート情報を車両に搭載された車載ナビゲーション装置に送信する。
これにより、車両の運転者による特別な操作が無くとも、自動的に目的地が設定されるという効果がある。
(4)前記サーバ(例えば、後述のナビゲーション用サーバ3)は、さらに、前記無線部(例えば、後述の通信部32)を介して受信した前記車両のイグニッションオンの情報及び当該イグニッションオンの時点における前記車両の位置情報と、直近の走行時に前記目的地とした施設の位置情報と、に基づいて、前記車両が前記目的地とした施設に滞在したか否かを判定する第2判定部(例えば、後述の第2判定部308)を備えることを特徴とする(2)又は(3)に記載のサーバ。
(4)のサーバの第2判定部は、ユーザが施設に滞在したか否かを自動的に判定する。
これにより、目的地となる施設への到着後に、ユーザによる特別な操作を必要とすること無く、施設に滞在したか否かをサーバが自動的に判定するため、当該施設へユーザを誘導したことによる、当該施設に対する成功報酬(課金)処理を、簡易かつ公平に実施することができる。
(5)無線部(例えば、後述の通信部32)と、施設情報を記憶する記憶部(例えば、後述の記憶部31)と、制御部(例えば、後述の制御部30)と、を備えるサーバ(例えば、後述のナビゲーション用サーバ3)の前記制御部を、前記記憶部から所定の基準を満たす施設情報を検索する施設検索部(例えば、後述の施設検索部304)、前記無線部を介して前記サーバと通信可能に接続される車両に搭載された車載ナビゲーション装置(例えば、後述の車載ナビゲーション装置1)から受信した前記車両の現在位置情報と、前記無線部を介して前記サーバと通信可能に接続される携帯端末から受信した前記携帯端末の現在位置情報とに基づいて、前記携帯端末が前記車両の内部に存在するか否かを判定する第1判定部(例えば、後述の第1判定部303)、前記施設検索部により検索した施設情報を前記車載ナビゲーション装置に対して、前記無線部を介して送信する施設情報提供部(例えば、後述の施設情報提供部305)、として機能させるためのプログラムであって、前記施設情報提供部が、さらに、前記第1判定部により前記携帯端末が前記車両の内部に存在すると判定された場合、前記施設検索部により検索した施設情報を前記携帯端末に対して、前記無線部を介して送信するように、機能させるためのプログラム。
(6)前記制御部(例えば、後述の制御部30)を、さらに、前記施設情報提供部(例えば、後述の施設情報提供部305)により送信された前記施設情報から選択された少なくとも1つの施設情報を、前記携帯端末(例えば、後述の携帯端末2)から、前記無線部(例えば、後述の通信部32)を介して受信したことに応答して、前記選択された少なくとも1つの施設情報に基づいて、当該施設情報に対応する施設を目的地として設定するルート設定部(例えば、後述のルート設定部306)、目的地として設定された前記施設の施設情報を前記車載ナビゲーション装置に、前記無線部を介して送信するルート通知部(例えば、後述のルート通知部307)、として機能させるための(5)記載のプログラム。
(7)前記ルート設定部(例えば、後述のルート設定部306)が、さらに、前記車両の現在位置から目的地として設定された前記施設に至るルート情報を作成するように、前記ルート通知部(例えば、後述のルート通知部307)が、さらに、前記無線部(例えば、後述の通信部32)を介して、前記ルート情報を少なくとも前記車載ナビゲーション装置に送信するように、機能させるための(6)記載のプログラム。
(8)前記制御部(例えば、後述の制御部30)を、さらに、前記無線部(例えば、後述の通信部32)を介して受信した前記車両のイグニッションオンの情報及び当該イグニッションオンの時点における前記車両の位置情報と、直近の走行時に前記目的地とした施設の位置情報とに基づいて、前記車両が前記目的地とした施設に滞在したか否かを判定する第2判定部(例えば、後述の第2判定部308)、として機能させるための(6)又は(7)に記載のプログラム。
(5)〜(8)のプログラムによれば、(1)〜(4)のサーバと同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、車両が走行中に立ち寄り施設の情報を閲覧したい場合でも、車両を停止させること無く、例えば、車両の同乗者による施設情報の閲覧と選択が可能となる。
特に、車両の現在位置情報と携帯端末の現在位置情報とに基づいて、携帯端末に対しても施設情報を送信するか否かをサーバで判断しているため、ユーザは複雑な設定をすること無く、簡易に必要な施設情報をサーバから受信することが可能となる。
車両の運転者による特別な操作が無くとも、自動的に目的地が設定されるという効果がある。
目的地となる施設への到着後に、ユーザによる特別な操作を必要とすること無く、施設に滞在したか否かをサーバが自動的に判定するため、当該施設へユーザを誘導したことによる、当該施設に対する成功報酬(課金)処理を、簡易かつ公平に実施することを可能となる。
ナビゲーションシステム100のシステム構成を示す図である。 車両に搭載される車載ナビゲーション装置1の構成を示す図である。 携帯端末2の構成を示す図である。 ナビゲーション用サーバ3の構成を示す図である。 施設用端末4の構成を示す図である。 ナビゲーションシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。 ナビゲーションシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。 ナビゲーションシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。 ナビゲーションシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。 車載ナビゲーション装置1に表示される、情報配信開始するための画面の例を示す図である。 車載ナビゲーション装置1に表示される、配信された施設の位置を表示する画面の例を示す図である。 携帯端末2に表示される、配信された施設情報を表示する画面の例を示す図である。 施設先で、携帯端末2に表示される施設情報(クーポン情報等)を表示する画面の例を示す図である。 携帯端末2に表示されるユーザのクーポン使用履歴を表示する画面の例を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明のナビゲーションシステムの好ましい一実施形態について、図1〜図5Gを参照しながら説明する。
[ナビゲーションシステム100の機能構成]
本発明の好ましい一実施形態に係るナビゲーションシステム100の機能構成について説明する。
図1に示すように、ナビゲーションシステム100は、車両に搭載される車載ナビゲーション装置1と、携帯端末2と、ナビゲーション用サーバ3と、施設用端末4と、を含んで構成される。
車両に搭載される車載ナビゲーション装置1はPND等を含む。車載ナビゲーション装置1にはナビゲーション(ルート案内)等のソフトウェアがインストールされており、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までのルート案内をおこなうことができる。
なお、ナビゲーション(ルート案内)等のソフトウェアは、予めインストールされていてもよい。また、ナビゲーション用サーバ3との送受信時に必要に応じて適宜ダウンロードされてもよい。
携帯端末2は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PDA、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器であって、無線通信機能を備える電子機器を含む。携帯端末2にはナビゲーション用のソフトウェアがインストールされており、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までのルート案内をおこなうことができる。
なお、ナビゲーション用のソフトウェアは、予めインストールされていてもよい。また、ナビゲーション用サーバ3との送受信時に必要に応じて適宜ダウンロードされてもよい。
ナビゲーション用サーバ3は、通信部32を介して、車載ナビゲーション装置1、携帯端末2、及び施設用端末4と情報の送受信を行う。ナビゲーション用サーバ3は、車載ナビゲーション装置1及び携帯端末2に車両の現在位置情報に基づいて、車両の現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置している施設、車両の現在位置から目的位置に至る経路付近に存在する施設を複数抽出して、車載ナビゲーション装置1及び携帯端末2に配信する。ナビゲーション用サーバ3は、携帯端末2による施設の設定に基づいて、当該施設を目的地としたルート情報を車載ナビゲーション装置1に配信する。
本発明の実施形態では、ナビゲーション用サーバ3を1つのサーバとして記載するが、ナビゲーション用サーバ3の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、ナビゲーション用サーバ3の各機能を実現してもよい。
施設用端末4は、通信部42を介して、ナビゲーション用サーバ3と情報の送受信を行う。施設用端末4から、ナビゲーション用サーバ3に対して、ナビゲーション用サーバ3が配信する施設情報(例えば、当該施設情報の有効期間、配信時間帯、配信画像情報、商品役務情報、クーポン情報、空き情報等)をリアルタイムで入力することができる。
なお、施設情報は、一般的にはPOI (Point Of Interest)とも呼ばれている。
また、施設用端末4は、ナビゲーション用サーバ3から、顧客情報(例えば、当該施設を目的地として設定した車両又はユーザ情報、来店人数、到着予想時間、他の施設が目的地設定されているか否か等)をリアルタイム(例えば、照会、電子メールによる通知等)に受信することができる。また、施設用端末4は、ナビゲーション用サーバ3から、集客実績情報(例えば、ナビゲーションシステムによって当該施設に誘導された集客情報、クーポン利用情報等)を照会することができる。
本発明の実施形態では、施設用端末4を1つのシステムとして記載するが、施設用端末4の各機能を、適宜複数のコンピュータに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上での仮想端末機能、仮想サーバ機能等を利用して、施設用端末4の各機能を実現してもよい。
なお、本発明の実施形態では、車載ナビゲーション装置1の時刻及び携帯端末2の時刻が一致するように、例えばNTPサーバ等により同期をとるように構成することが好ましい。
そうすることで、車載ナビゲーション装置1及び携帯端末2の時刻情報の記録された接続履歴レコード等の比較処理が可能となる。
次にそれぞれの構成について説明する。
<車載ナビゲーション装置1>
図2に示すように、車両に搭載される車載ナビゲーション装置1は、少なくとも、制御部10と、記憶部11と、無線部12と、センサ部13と、表示部14と、入力部15とを備える。
制御部10はマイクロプロセッサ等から構成され、各構成部の制御をおこなう。詳細については、後述する。
記憶部11は半導体メモリ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やルート案内のための各プログラム、さらに地図情報や位置情報等、種々の情報が記憶される。なお、地図情報については、記憶部11に予め記憶しておく構成、又はナビゲーション用サーバ3から取得する構成でも良い。
無線部12は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3GやLTE等の携帯電話網に代表される無線通信網を通じて無線通信を行い、ナビゲーション用サーバ3と無線通信を行うことが可能に構成されている。
無線部12は、車両を識別する識別番号(以下、「車両ID」ともいう)、パスワード、車両の現在位置情報、及び施設情報の配信要求等をナビゲーション用サーバ3に送信し、ルート情報等をナビゲーション用サーバ3から受信することができる。
センサ部13は、車両に備えられたGPSセンサ、車速センサ、ジャイロセンサ等から構成される。センサ部13は、現在位置を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車両の現在位置(緯度及び経度)を測位する。また、車速センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ等を備えることにより自律航法によって車両の現在位置を測位することができ、GPSセンサがGPS衛星信号から測位できない場合に、これに代わって現在位置を測位することができる。
また、GPS通信が不可能な場合、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、無線部12から取得される基地局情報によって車両の現在位置を算出することも可能である。
表示部14は、液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部10からの指示を受けて画像を表示する。表示部15は、車両の現在位置、記憶部11から読み出された車両の現在位置周辺の地図情報、無線部12を介してナビゲーション用サーバ3から取得した施設情報、ユーザにより設定された目的地、ルート情報等の各種情報を表示することができる。
入力部15は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部14の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示せず)等で構成される。入力部15からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部10に出力することで、立ち寄る施設決定、地図の拡大縮小等の操作を行うことができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカ16、マイク17を備えることができる。スピーカ16は、運転者に対して音声出力を行い、マイク17は、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカ16から音声で出力し、マイク17を介して音声入力された運転者(又はユーザ)による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部10に入力することもできる。
制御部10はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部11から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部11から情報を読み出し、RAM及び記憶部11に対して情報の書き込みを行い、無線部12、センサ部13、表示部14、及び入力部15と信号の授受を行う。
制御部10は、各プログラム(以下、「ルート設定・案内アプリケーション」とも総称する)を実行することによって、車載ナビゲーション装置1に所定の手段(以下、「ルート設定・案内部」と総称する)として機能させる。例えば、ルート案内のためのプログラムを起動すると、センサ部12からの位置情報を使用することで現在位置を表示しながら右左折を指示するルート案内が可能となる。
また、制御部10は各プログラムを実行することによって、車載ナビゲーション装置1に、所定の手順(以下、「ルート設定・案内手順」と総称する)を実行させる。
以下、制御部10の有する機能をルート設定・案内部の観点から説明する。なお、ルート設定・案内手順(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図2に示すように、制御部10は、接続処理部101と、位置情報更新部102と、情報配信設定部103と、施設設定部104と、ルート案内部105と、グループユーザ設定部106と、を備える。
<自動起動>
車載ナビゲーション装置1は、運転者により車両のイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動する。車載ナビゲーション装置1は、運転者により車両のイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
<接続処理部101>
接続処理部101は、車載ナビゲーション装置1が自動起動されると、ナビゲーション用サーバ3に対して、例えば、車両を識別する識別番号(車両ID)及びパスワードを用いてログイン処理を実行し、センサ部13により算出した車両の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をナビゲーション用サーバ3に送信する。
なお、車載ナビゲーション装置1の時刻及び後述する携帯端末2の時刻が一致するように、例えばNTPサーバ等により同期をとるように構成することが好ましい。
<位置情報更新部102>
位置情報更新部102は、定期的に、車両ID、センサ部13により算出した車両の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をナビゲーション用サーバ3に送信する。なお、送信される情報として、センサ部13により算出した車両の進行方向を含むことができる。
位置情報更新部102は、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で取得する車両の現在位置情報及び現在時刻情報等を、その都度リアルタイムにナビゲーション用サーバ3に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば5分間分の車両の現在位置情報及び現在時刻情報等をまとめて)、一度に送信(いわゆるバースト送信)することができる。
なお、車両の現在位置情報等の取得時間間隔(例えば、3秒間隔)及び複数個まとめてバースト送信する場合の一度に送信する個数等については、予め設定することができる。
また、車両の進行方向を含めることで、後述するナビゲーション用サーバ3が、車両の現在位置から進行方向に一定距離内にある施設を候補として提示することを可能とする。そうすることで、車両の進行方向から車両を引き返す必要のある施設を候補として提示することを防ぐことが可能となる。
なお、後述するルート案内部105により車両が目的地に到着したと判断してから、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されるまでの間に、位置情報更新部102は、車両ID、センサ部13により算出した車両の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をナビゲーション用サーバ3に送信することができる。
<情報配信設定部103>
情報配信設定部103は、図7Aに示すように、表示部14に、例えば「情報配信開始ON」ボタンを表示して、ユーザによる当該ボタンのタッチ操作により、情報配信開始をオンに操作された場合、無線部12を介して、情報配信開始要求を、ナビゲーション用サーバ3に送信する。ここで、情報配信開始要求は、少なくとも車両ID、センサ部13により算出した車両の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等を含む。なお、入力部15を介して、情報配信をオンにすることができる。
なお、例えば、施設のカテゴリー一覧を表示部14に表示し、ユーザに施設のカテゴリーを選択させることで、当該選択されたカテゴリーに属する施設の情報配信開始要求を行うことができる。
情報配信設定部103は、情報配信開始要求をすることで、ナビゲーション用サーバ3から、例えば、車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報を、予め設定された時間(例えば、30分間)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で受信する。
<施設設定部104>
施設設定部104は、ナビゲーション用サーバ3から配信される、例えば車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報を無線部12を介して受信する。なお、施設情報は、前述のとおり、予め設定された時間(例えば、30分間)に予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で配信される。
ここで、施設情報は、後述するように、例えば、施設の識別情報、名称、カテゴリー、電話番号、住所、例えば緯度経度等で特定される位置情報、施設の提供する商品役務等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等を含むことができる。
例えば、図7Bに示すように、施設設定部104は、配信された施設情報に基づいて、表示部14に、車両の現在位置周辺の地図上に施設の位置を表示する。
車両に搭載される車載ナビゲーション装置1は、走行中の安全確保のため複雑な操作を禁止する機構(いわゆる、ドライバーディストラクション)が設けられている。
このため、車両停車中の場合において、施設設定部104は、ユーザのタッチパネルの操作又は入力部15の操作等の指示に応答して、表示部14に、ナビゲーション用サーバ3から配信された施設情報、例えば施設の提供する商品役務等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等をスクロール可能に表示することができる。
そうすることで、車両停車中の場合において、施設設定部104は、ユーザに立ち寄りたい施設を選択させることができる。施設設定部104は、無線部12を介して、ユーザにより選択された施設を、ナビゲーション用サーバ3に送信することができる。
他方、車両走行中の場合、ドライバーディストラクション機構により、施設設定部104は、タッチパネルのタッチ操作又は入力部15の操作に基づいて、配信された施設情報、例えば施設の提供する商品役務等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等をスクロールさせながら表示部14に表示させて、立ち寄る施設を選択させ、選択された施設を、ナビゲーション用サーバ3に送信する動作は制限される。
なお、ナビゲーション用サーバ3から配信された施設情報をスピーカ16から音声で出力し、施設選択をマイク17を介して音声入力することで、音声認識技術により、制御部10に入力するように構成することもできる。
<ルート案内部105>
ルート案内部105は、ナビゲーション用サーバ3から、施設設定部104(車両停車中の場合に限る)又は後述する携帯端末2によって選択された施設を目的地とするルート情報を無線部12を介して受信する。ルート案内部105は、受信したルート情報に基づいて、ルート案内を実行する。
なお、別実施例として、ルート情報は、ナビゲーション用サーバ3から受信するのに換えて、車載ナビゲーション装置1(例えば、ルート案内部105)により算出するようにしてもよい。
なお、前述したように、ルート案内部105により車両が目的地に到着したと判断してから、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されるまでの間に、位置情報更新部102は、車両ID、センサ部13により算出した車両の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をナビゲーション用サーバ3に送信することができる。
<グループユーザ設定部106>
グループユーザ設定部106は、ナビゲーション用サーバ2に対して、予め、車両IDと同一ユーザグループに属するユーザIDを設定する。なお、複数のユーザIDを車両IDと同一ユーザグループに属するように設定することができる。
そうすることで、車載ナビゲーション装置1(情報配信設定部103)が、情報配信開始要求をナビゲーション用サーバ3に送信した場合、ナビゲーション用サーバ3は、車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報を、同一ユーザグループに属するユーザIDの携帯端末2に配信することが可能となる。
なお、後述するように、車両IDと同一ユーザグループに属するユーザIDの設定は、携帯端末2の携帯端末_グループユーザ設定部203によっても行うことができる。
次に、携帯端末2について説明する。
<携帯端末2>
図3に示すように、携帯端末2は、少なくとも、制御部20と、記憶部21と、無線部22と、センサ部23と、表示部24と、入力部25とを備える。
制御部20はマイクロプロセッサ等から構成され、各構成部の制御をおこなう。詳細については、後述する。
記憶部21は半導体メモリ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やルート案内のための各プログラム、さらに地図情報、道路リンク情報、及び位置情報等、種々の情報が記憶される。なお、地図情報、道路リンク情報等については、記憶部21に予め記憶しておく構成でもよい。また、ナビゲーション用サーバ3から適宜取得する構成でも良い。
無線部22は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3GやLTE等の携帯電話網に代表される無線通信網を通じて無線通信を行い、ナビゲーション用サーバ3と無線通信を行うことが可能に構成されている。
無線部22は、携帯端末2の現在位置情報、サービス加入状態を識別するID(以下、「ユーザID」という)やパスワード、目的地として設定した施設情報等をナビゲーション用サーバ3に送信し、施設情報や施設の電子クーポン情報、さらにルート情報等をナビゲーション用サーバ3から受信することができる。
センサ部23は、GPSセンサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ等から構成される。センサ部23は、現在位置を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、携帯端末2の現在位置(緯度及び経度)を測位する。
また、GPS通信が不可能な場合、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、無線部22から取得される基地局情報によって車両の現在位置を算出することも可能である。
表示部24は、液晶ディスプレイ、又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部20からの指示を受けて画像を表示する。表示部24は、携帯端末2の現在位置、記憶部21から読み出された携帯端末の現在位置周辺の地図情報、無線部22を介してナビゲーション用サーバ3から取得した施設情報、ユーザにより設定された目的地、ルート情報等の各種情報を表示する。
入力部25は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部24の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示せず)等で構成される。入力部25からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部20に出力することで、立ち寄る施設決定、地図の拡大縮小等の操作を行うことができる。
制御部20はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部21から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部21から情報を読み出し、RAM及び記憶部21に対して情報の書き込みを行い、無線部22、センサ部23、表示部24、及び入力部25と信号の授受を行う。
制御部20は、各プログラム(以下、「携帯端末_ルート設定・案内アプリケーション」とも総称する)を実行することによって、携帯端末2に所定の手段(以下、「携帯端末_ルート設定・案内部」とも総称する)として機能させる。例えば、ルート案内のための各プログラムを起動すると、センサ部23からの位置情報を使用することで現在位置を表示しながら右左折等を指示ずるルート案内が可能となる。
また、制御部20はルート案内のための各プログラムを実行することによって、携帯端末2に、所定の手順(以下、「携帯端末_ルート設定・案内手順」とも総称する)を実行させる。
以下、制御部20の有する機能を携帯端末_ルート設定・案内部の観点から説明する。なお、携帯端末_ルート設定・案内手順(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図3に示すように、制御部20は、携帯端末_接続処理部201と、携帯端末_位置情報更新部202と、携帯端末_グループユーザ設定部203と、携帯端末_施設設定部204と、携帯端末_ルート案内部205と、を備える。
<携帯端末_接続処理部201>
携帯端末_接続処理部201は、ユーザにより、携帯端末_ルート設定・案内アプリケーションが起動されると、GPSセンサ等をONにして、ナビゲーション用サーバ3に対して、例えば、ユーザのサービス加入状態を識別するID(以下、「ユーザID」ともいう)及びパスワードを用いてログイン処理を実行するとともに、センサ部23により算出した携帯端末2の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をナビゲーション用サーバ3に送信する。
ユーザにより、携帯端末2の携帯端末_ルート設定・案内アプリケーションの稼働を終了させることで、携帯端末_ルート設定・案内アプリケーションはその機能を停止する。
<携帯端末_位置情報更新部202>
携帯端末_位置情報更新部202は、定期的に、ユーザID、センサ部23により算出した携帯端末2の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をナビゲーション用サーバ3に送信する。なお、送信情報として、センサ部23により算出した携帯端末2の進行方向を含むことができる。
なお、前述したように、携帯端末2の時刻と車載ナビゲーション装置1の時刻とが一致するように、例えばNTPサーバ等により同期をとるように構成することが好ましい。
また、携帯端末2の現在位置情報等を取得するタイミングを車載ナビゲーション装置1の現在位置情報等を取得するタイミングに同期をとるように構成することができる。
また、携帯端末2の現在位置情報等を取得する時間間隔を、例えば、車載ナビゲーション装置1の現在位置情報等を取得する時間間隔の整数倍にすることができる。そうすることで、同一時刻における、携帯端末2の現在位置と車両の現在位置とを比較することが可能となる。
携帯端末_位置情報更新部202は、携帯端末2の携帯端末_ルート設定・案内アプリケーションが終了されるまで、ユーザID、センサ部13により算出した携帯端末2の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等を定期的にナビゲーション用サーバ3に送信する。
携帯端末_位置情報更新部202は、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で取得する携帯端末2の現在位置情報及び現在時刻情報等を、その都度リアルタイムにナビゲーション用サーバ3に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば5分間分の携帯端末2の現在位置情報及び現在時刻情報等をまとめて)、一度に送信(いわゆるバースト送信)することができる。
なお、携帯端末2の現在位置情報等の取得時間間隔及び複数個まとめてバースト送信する場合の一度に送信する個数等については、予め設定することができる。
<携帯端末_グループユーザ設定部203>
携帯端末_グループユーザ設定部203は、予め、ナビゲーション用サーバ2に対して、当該携帯端末器2のユーザIDと同一ユーザグループに属する車両IDを指定することができる。
そうすることで、車載ナビゲーション装置1(情報配信設定部103)が、ナビゲーション用サーバ3に、情報配信開始要求を送信した場合、ナビゲーション用サーバ3は、車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報を、同一ユーザグループに属するユーザIDの携帯端末2に配信することが可能となる。
なお、前述したように、車両IDと同一ユーザグループに属するユーザIDの設定は、車載ナビゲーション装置1(グループユーザ設定部106)によっても行うことができる。
<携帯端末_施設設定部204>
携帯端末_施設設定部204は、ナビゲーション用サーバ3から配信される、例えば車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報を無線部22を介して受信する。なお、施設情報は、前述のとおり、予め設定された時間(例えば、30分間)に予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で配信される。
ここで、施設情報は、前述したように、例えば、施設の識別情報、名称、カテゴリー、電話番号、住所、例えば緯度経度等で特定される位置情報、施設の提供する商品役務等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等を含むことができる。
携帯端末_施設設定部204は、例えば図7Bに示すように、配信された施設情報に基づいて、表示部24に、携帯端末2の現在位置周辺の地図に施設の位置を表示することができる。
また、携帯端末_施設設定部204は、ユーザのタッチパネルの操作又は入力部25の操作等の指示に応答して、表示部24に、配信された施設情報、例えば施設の提供する商品役務等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等をスクロール可能に表示することができる。
例えば、図7Cに示すように、携帯端末_施設設定部204は、スクロール可能に表示された施設の中からユーザが立ち寄りたい施設を選択させることができる。携帯端末_施設設定部204は、無線部22を介して、ユーザにより選択された施設を、ナビゲーション用サーバ3に送信することができる。
なお、携帯端末_施設設定部204は、選択された当該施設のクーポン情報等を、携帯端末2の記憶部に記憶する。
そうすることで、当該施設に入店した際に、当該施設のクーポン情報を表示部24に表示することで、クーポン情報記載の優待条件を受けることが可能となる。
また、例えば、図7Dに示すように、ユーザによる利用ボタンのタッチ操作により、無線部12を介して、クーポン利用履歴情報(例えば、ユーザID、クーポン情報、現在地情報、時刻情報等)をナビゲーション用サーバ3に送信する。
<携帯端末_ルート案内部205>
携帯端末_ルート案内部205は、携帯端末_施設設定部204(又は車載ナビゲーション装置1(施設設定部104))によって選択された施設を目的地とするルート情報を無線部22を介して受信することができる。携帯端末_ルート案内部205は、受信したルート情報に基づいて、ルート案内を実行することができる。
携帯端末2によるルート案内を開始した場合は、ユーザが車両から下車後に、徒歩や公共交通機関を使用した場合でもルート案内を続けることが可能となる。
なお、別実施例として、ルート情報は、ナビゲーション用サーバ3から受信するのに換えて、携帯端末2(例えば、携帯端末_ルート案内部205)により算出するようにしてもよい。
携帯端末2のルート案内部205によるルート案内を利用しない場合は、携帯端末_ルート案内部205のタスクを終了させてもよい。
次に、ナビゲーション用サーバ3について説明する。
<ナビゲーション用サーバ3>
図4に示すように、ナビゲーション用サーバ3は、少なくとも、制御部30と、記憶部31と、通信部32とを、さらに必要に応じて表示部34と、入力部35を備えている。
制御部30はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するプロセッサにより構成され、各構成部の制御をおこなう。CPUは、RAM、ROM又は記憶部31から読み出したナビゲーションのための各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部31から情報を読み出し、RAM及び記憶部31に対して情報の書き込みを行い、通信部32と信号の授受を行う。
詳細については、後述する。
記憶部31は半導体メモリやハードディスクドライブ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションと呼ばれるソフトウェアが保存される等、種々の情報が記憶される。このため、記憶部31には、ユーザ情報エリア311、ナビゲーション情報エリア312、施設情報エリア313、接続履歴情報エリア314といった、様々な記憶エリアが確保されている。
記憶部31のユーザ情報エリア311には、「車両ID」毎に車両情報(例えば、車両の種類やナンバープレート、車体のフレーム番号等の情報)を管理するとともに、「ユーザID」毎にユーザ情報(例えば、家族構成、年齢構成、現住所等)を管理する加入者情報データベース3111が記憶される。
なお、加入者情報データベース3111は、同一ユーザグループに属する車両ID及びユーザIDを関連付けて管理する。
また、記憶部31のユーザ情報エリア311には、携帯端末2のユーザID毎又は車両ID毎に設定されるマイページ(ユーザ毎又は車両毎に、目的地又は立ち寄り場所として設定された施設の目的地設定情報、当該施設の利用状況等)3112が保存されている。
記憶部31のナビゲーション情報エリア312には、ナビゲーションのための地図情報、道路リンク情報等が予め格納されている。地図情報には、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
また、記憶部31のナビゲーション情報エリア312には、交通情報センタ等から受信する交通情報が当該交通情報を受信した記録時刻とともに記憶される。交通情報には、例えばリンク毎の走行車両数、走行所要時間、渋滞情報、交通規制情報、天候情報等の移動コストを左右する要素が含まれる。また、リンクの過去の交通情報等も記録されている。
記憶部31の施設情報エリア313には、施設の識別情報(以下「施設ID」ともいう)、名称、カテゴリー、電話番号、住所、営業時間、緯度経度等で特定される位置情報、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等を含む施設情報が記憶されている。
また、記憶部31の施設情報エリア313には、施設ID毎に施設の状況(例えば、施設の時間帯毎及びユーザ毎の施設への予約状況、空き状況等を示す予約情報等)が記憶される。
また、記憶部31の施設情報エリア313には、施設ID毎に当該施設の提供する電子クーポン等の割引情報であるクーポン情報が記憶される。
また、記憶部31の施設情報エリア313には、施設ID毎に当該施設情報の配信に関する条件(例えば、当該施設情報の有効期間、当該施設情報の配信時間帯等)が記憶される。
なお、ナビゲーション用サーバ3が配信する施設情報の内容(例えば、当該施設情報の有効期間、配信画像情報、商品役務情報、クーポン情報、空き状況等)及び当該施設情報の配信に関する条件(例えば、当該施設情報の有効期間、当該施設情報の配信時間帯等)については、施設用端末4からリアルタイムに入力更新することができる。
また、記憶部31の施設情報エリア313には、施設毎に算出された集客実績情報(例えば、配信情報によって当該施設に誘導された集客情報、クーポン利用情報等)が記憶される。これらの情報は、施設用端末4から照会することができる。
記憶部31の接続履歴情報エリア314には、車両に搭載される車載ナビゲーション装置1や携帯端末2から定期的に送信される位置情報、時刻情報、目的地情報、及び車両(又は携帯端末2)の進行方向等をユーザIDや車両ID毎に管理する接続履歴レコードが記憶される。
通信部32は、車載ナビゲーション装置1及び携帯端末2との送受信の場合には、例えば、3G及びLTE等の無線通信をすることができる通信プロトコルを実装する。また、通信部32は、施設用端末4との送受信の場合に、有線通信(例えば、インターネット回線等)又は無線通信することができる通信プロトコルを実装する。
制御部30はナビゲーションのための各プログラムを実行することによって、ナビゲーション用サーバ3に所定の手段(以下、「ナビゲーション制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部30はナビゲーションのための各プログラムを実行することによって、ナビゲーション用サーバ3に、所定のステップ(以下、「ナビゲーション制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部30の有する機能をナビゲーション制御部の観点から説明する。なお、ナビゲーション制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図4に示すように、制御部30は、ログイン処理部301と、現在位置情報処理部302と、第1判定部303と、施設検索部304と、施設情報提供部305と、ルート設定部306と、ルート通知部307と、第2判定部308と、利用実績作成部309と、加入者情報データベース作成部310と、を備える。
<ログイン処理部301>
ログイン処理部301は、車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2からのログイン処理を実行して、車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2と接続処理を行うとともに、車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2から送信される位置情報、時刻情報、進行方向、及び目的地情報等を管理するための接続履歴レコードを、加入者情報データベース3111に基づいて、同一ユーザグループに関連付けて接続履歴情報エリア314に作成する。
そうすることで、ナビゲーション用サーバ3は、同一ユーザグループに属する車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2の接続履歴レコードを一元的に管理できる。
また、ログイン処理部301は、施設用端末4からのログイン処理を実行する。
<現在位置情報処理部302>
現在位置情報処理部302は、車載ナビゲーション装置1から定期的に送信される現在位置情報、時刻情報、車両の進行方向等、及び携帯端末2から定期的に送信される現在位置情報、時刻情報、携帯端末2の進行方向等を、それぞれ前述した接続履歴レコードに追加更新する。
また、車両が目的地に到着してから、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されるまでの間に、車載ナビゲーション装置1から、送信される現在位置情報、時刻情報、車両の進行方向等を接続履歴レコードに追加更新する。
<第1判定部303>
第1判定部303は、ナビゲーション用サーバ3に情報配信開始要求を送信した車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2が車両の内部に存在するか否かを判定する。
具体的には、第1判定部303は、接続履歴情報エリア314に記憶した接続履歴レコードに基づいて、情報配信開始要求を送信した車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2(ユーザID)が接続されているか否かを判定する。
情報配信開始要求を送信した車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2(ユーザID)が接続されていない場合は、車両の内部に携帯端末2は存在しないと判定する。
情報配信開始要求を送信した車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2(ユーザID)が接続されている場合は、さらに、接続履歴レコードに基づいて、同一時刻における、車載ナビゲーション装置1の位置と同一のユーザグループに属する携帯端末2の位置との差が予め設定された閾値、例えば5m以内であるか否かを判定する。
同一時刻における、車載ナビゲーション装置1の位置と同一のユーザグループに属する携帯端末2の位置との差が予め設定された閾値以内の場合、当該携帯端末2は、車両の内部に存在すると判定する。
同一時刻における、車載ナビゲーション装置1の位置と同一のユーザグループに属する携帯端末2の位置との差が予め設定された閾値を超えている場合は、当該携帯端末2は車両の内部に存在しないと判定する。
なお、閾値については、GPSセンサによる位置情報の精度、車両内の搭乗員の配置、時刻の誤差等を鑑みて、適宜設定することができる。
<施設検索部304>
施設検索部304は、車載ナビゲーション装置1から通信部32を介して情報配信開始要求を受信したことに応答して、記憶部31の施設情報エリア313に記憶されている施設情報を用いて、車両の現在位置近辺に位置している施設又は現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置している施設を複数抽出する。選定にあたっては、車両から送信される進行方向情報を使用することができる。その場合、進行方向から車両を引き返す必要のある施設が候補として提示されることを防ぐことが可能となる。
ここで、車両の現在位置近辺に位置しているとは、例えば、車両の現在位置から所定の距離範囲に存在することを指す。また、現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置しているとは、例えば、車両の現在位置から所定の距離範囲であって、かつ車両の現在位置から目的位置に至る通過経路上の地点から所定の距離範囲に存在することを指す。
さらに、車両から目的地の情報を受信している場合には、施設検索部304は、現在位置から目的地に至る通過経路付近に存在する施設を複数抽出することができる。例えば、施設検索部304は、現在位置から目的地に至るまでのルートの前半、中盤、後半等、又は、到着予想時間の時間帯毎に目的地に至るまでのルート上の近辺に所在する複数の候補施設情報を抽出することができる。
施設検索部304は、前述したように、予め設定された時間(例えば、30分間)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で、例えば、車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報を抽出する。この際、既に検索抽出済みの施設については除くことができる。そうすることで、重複を排除することができる。
<施設情報提供部305>
施設情報提供部305は、施設検索部304により抽出した施設情報を車載ナビゲーション装置1に通信部32を介して送信する。さらに、第1判定部303により、情報配信開始要求を送信した車載ナビゲーション装置1と同一のユーザグループに属する(ナビゲーション用サーバ3と接続中の)携帯端末2が当該車両の内部に存在すると判定された場合、当該携帯端末2に対しても、施設検索部304により検索抽出した施設情報を通信部32を介して送信する。
なお、第1判定部303により情報配信開始要求を送信した車載ナビゲーション装置1と同一のユーザグループに属する(ナビゲーション用サーバ3と接続中の)携帯端末2が当該車両の内部に存在しないと判定された場合、施設情報提供部305は、施設検索部304により検索抽出した施設情報を、情報配信開始要求を送信した車載ナビゲーション装置1にのみ送信する。
なお、施設情報提供部305は、前述したように、予め設定された時間(例えば、30分間)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で、施設検索部304により検索抽出した施設情報を送信する。
<ルート設定部306>
携帯端末2(又は停車中の車両に搭載された車載ナビゲーション装置1)から、施設情報提供部305により送信された施設情報の中から選択された少なくとも1つの施設の位置情報を受信したことに応答して、ルート設定部306は、当該選択された少なくとも1つの施設の位置情報を目的地として設定する。
ルート設定部306は、車両の現在位置から目的地として設定した施設までのルート情報を算出する。ルート情報の算出に際しては、記憶部31のナビゲーションエリアに記憶されている交通情報や地図情報を用いて、到着時刻や有料道路の使用有無等の各種条件を加味したうえで最適なルートを算出する。
ここで最適なルートとは、例えば最も到着時間が短くなる、距離が最も短い、一般道路を優先する、有料道路を優先する、有料道路等の料金が少ない、CO2排出量が少ない等、ユーザの指定する目的とする条件を最も満たすルートのことである。
<ルート通知部307>
ルート通知部307は、通信部32を介して、ルート設定部306により算出されたルート情報を車載ナビゲーション装置1に送信する。
その際、ルート通知部307は、目的地として設定された施設と車両ID(又はユーザID)とを対応付けて記憶部31に記憶する。
また、第1判定部303により当該車両の内部に存在すると判定された、車載ナビゲーション装置1と同一のユーザグループに属する携帯端末2がナビゲーション用サーバ3と接続状態にある場合、ルート通知部307は、当該携帯端末2にもルート情報を配信することができる。その場合は、ユーザは車両1から下車後に、徒歩や公共交通機関を使用した場合でも携帯端末2により、ルート案内を続けることが可能となる。
なお、ルート通知部307は、顧客情報(例えば、当該施設を目的地として設定した車両又はユーザ情報、来店人数、到着予想時間、他の施設が目的地設定されているか否か等)を、目的地として設定された施設の施設用端末4に通知することができる。
そうすることで、目的地としてルート設定された施設は、来客予想をすることが可能となる。
<別実施例>
なお、別実施例として、ルート算出を車載ナビゲーション装置1で行う場合、ルート設定部306は、当該選択された少なくとも1つの施設の位置情報を目的地として設定し、ルート通知部307は、目的地として設定された施設の位置情報を含む施設情報を車載ナビゲーション装置1に送信するとともに、当該施設と車両ID(又はユーザID)とを対応付けて記憶部31に記憶する。
そうすることで、車載ナビゲーション装置1は、車両の現在位置から目的地として設定された施設に至るルート情報を算出することができる。
この場合、ルート通知部307は、車載ナビゲーション装置1から当該施設への到着予想時間を取得したうえで、顧客情報(例えば、当該施設を目的地として設定した車両又はユーザ情報、来店人数、到着予想時間、他の施設が目的地設定されているか否か等)を、目的地として設定された施設の施設用端末4に通知することができる。
<第2判定部308>
第2判定部308は、携帯端末2により選択された施設を目的地としてルート設定した車両が当該施設に実際に滞在したか否かを判定する。
具体的には、第2判定部308は、通信部32を介して、車両がイグニッションオン(エンジンの始動)され、車載ナビゲーション装置1が自動起動され、ログイン処理が実行された時点で、センサ部13により算出された当該車両の現在位置情報及び計時部(図示せず)から取得された現在時刻情報等を当該車載ナビゲーション装置1から受信したことに応答して、当該車両が直近の走行時に、携帯端末2により選択された施設を目的地としてルート設定した車両であるか否かを判定する。
当該車両が直近の走行時に、携帯端末2により選択された施設を目的地としてルート設定した車両である場合、当該車両から受信した現在位置が、目的地としてルート設定された施設の位置の近辺である場合、例えば当該車両から受信した現在位置の住所が目的地として設定されていた施設の住所と一致するか、又は当該車両から受信した現在位置と目的地としてルート設定された施設の位置との差が予め設定された第2閾値(例えば50m)以内である場合、目的地としてルート設定された施設に滞在(来店)したと判定する。
なお、目的地としてルート設定された施設に滞在したと判定した場合、例えば、今回のイグニッションオン時間と前回のイグニッションオフ時間との差分を当該施設への滞在時間として算出することができる。
当該車両から受信した現在位置が目的地としてルート設定された施設の位置の近辺でない場合は、目的地としてルート設定された施設に滞在していない(来店せず)と判定する。
当該判定結果に基づいて、ナビゲーション用サーバ3は、当該施設へユーザを誘導したことによる、例えば、当該施設に対する成功報酬(課金)処理を行うことができる。
なお、第2判定部308の実行にあたっては、例えば、その日に、車両ID(又はユーザID)と目的地として設定された施設とを対応付けて記憶部31に記憶された履歴情報の集合と、ルート案内した車両のルート案内直後のイグニッションオン時の車両の現在位置情報を含む接続履歴レコードの集合とを、車両IDに基づいてマッチングすることで、当日のバッチ処理にすることができる。
<利用実績作成部309>
利用実績作成部309は、第2判定部308の判定に基づいて、施設単位に、利用日時毎に、ナビゲーションシステムによって当該施設に誘導された顧客情報(例えば、利用日時、配信した施設情報、当該施設を目的地としてルート設定した車両又はユーザ、当該施設を目的地としてルート設定しかつ来店した車両又はユーザ、当該施設を目的地としてルート設定したが来店しなかった車両又はユーザ)、及び当該顧客のクーポン利用情報、売上情報等を算出して、記憶部31の施設情報エリアに記憶することができる。また、これらの情報を統計処理した件数等を作成して記憶することができる。
同様に、利用実績作成部309は、車両ID毎又はユーザID毎にナビゲーションシステムの利用実績情報(例えば、利用日時、目的地としてルート設定した施設、目的地としてルート設定しかつ来店した施設、目的地としてルート設定したが来店しなかった施設)、及び当該しせつにおけるクーポン利用情報等を算出して、記憶部31のユーザ情報エリア311の当該ユーザに対応する、例えばマイページに記憶することができる。
<加入者情報データベース作成部310>
加入者情報データベース作成部310は、予め車両情報(例えば、車両ID、車両の種類やナンバープレート等の情報)、及びユーザ情報(例えば、ユーザID、家族構成、年齢構成、現住所等)を作成して記憶する。また、予め、同一ユーザグループに属する車両ID及びユーザIDを関連付けて記憶する。
また、加入者情報データベース作成部310は、車載ナビゲーション装置1又は携帯端末器2からの要求に基づいて、車両IDと同一ユーザグループに属するユーザIDを設定することができる。
<施設用端末4>
次に、施設用端末4について概説する。
図5に示すように、施設用端末42は、少なくとも、制御部40と、記憶部41と、通信部42と、表示部44と、入力部45とを備える。各部の構成は、例えば、携帯端末2及びナビゲーション用サーバ3の対応する各部の構成とそれぞれ同様である。
制御部40は各プログラムを実行することによって、施設用端末4に所定の手段(以下、「施設管理支援制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部40は施設管理支援制御のための各プログラムを実行することによって、施設用端末4に、所定のステップ(以下、「施設管理支援制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部40の有する機能を施設管理支援制御部の観点から説明する。なお、施設管理支援制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図5に示すように、制御部40は、ログイン処理部401と、配信情報編集部402と、顧客情報処理部403と、集客情報照会部404と、クーポン処理部405と、を備える。
<ログイン処理部401>
ログイン処理部401は、例えば、施設を識別する識別番号(施設ID)及びパスワードを用いて、ナビゲーション用サーバ3に対してログイン処理を実行する。
<配信情報編集部402>
配信情報編集部402は、ナビゲーション用サーバ3(記憶部31の施設情報エリア313)に記憶される、ナビゲーション用サーバ3が配信する施設情報の内容(例えば、当該施設情報の有効期間、配信画像情報、商品役務情報、クーポン情報、空き状況等)及び当該施設情報の配信に関する条件(例えば、当該施設情報の有効期間、当該施設情報の配信時間帯等)を、ナビゲーション用サーバ3にアクセスして、例えば施設の管理者により、リアルタイムに入力更新することができる。
そうすることで、例えば、施設の管理者は、施設が混雑している場合に、ナビゲーション用サーバ3が当該施設情報を配信しないように、当該施設情報の配信に関する条件を設定することができる。
また、例えば、施設の管理者は、配信画像情報、クーポン情報、空き情報等をタイムリーに設定することで販売促進が可能となる。
<顧客情報処理部403>
顧客情報処理部403は、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)から、顧客情報(例えば、当該施設を目的地として設定した車両又はユーザ情報、来店人数、到着予想時間、他の施設が目的地設定されているか否か等)を受信することができる。
そうすることで、例えば、施設の管理者は、来客予想をすることが可能となる。
<集客情報照会部404>
集客情報照会部404は、当該施設に、利用日時毎に、ナビゲーションシステムによって当該施設に誘導された顧客情報(例えば、利用日時、配信した施設情報、当該施設を目的地としてルート設定した車両又はユーザ、当該施設を目的地としてルート設定しかつ来店した車両又はユーザ、当該施設を目的地としてルート設定したが来店しなかった車両又はユーザ)、及び当該顧客のクーポン利用情報、売上情報等を、ナビゲーション用サーバ3にアクセスして、照会することができる。
また、これらの情報を統計処理した件数等を照会することができる。
そうすることで、例えば、施設の管理者は、集客により効果的な施設情報を作成することが可能となる。
<クーポン処理部405>
クーポン処理部405は、携帯端末2の表示部24に表示された、当該施設のクーポン情報等を読み取り、例えば、値引き等の優待処理を行う。
以上、本発明のナビゲーションシステム100の各機能部の実施形態を、車両に搭載される車載ナビゲーション装置1、携帯端末2、ナビゲーション用サーバ3、及び施設用端末4の構成に基づいて説明した。しかしながら、本発明のナビゲーションシステムの備える各機能部の実施形態は、1台のコンピュータでも、1箇所にある又は数箇所に分散され、通信ネットワークによって相互接続された多数のコンピュータでも分散して実行するように展開できる。また、クラウド上の複数の仮想コンピュータを用いて構成することもできる。
例えば、ナビゲーション用サーバ3を複数のコンピュータにより分散処理する場合に、ナビゲーション用サーバ3の備える各機能は、どのコンピュータでも実行することが可能である。したがって、ナビゲーション用サーバ3の備える各機能をどのコンピュータに割り振るか、については、当業者が適宜設計できる。
(ナビゲーションシステム100の動作)
以上、ナビゲーションシステム100の構成について説明した。続いて、ナビゲーションシステム100の動作について説明する。図6A〜図6Dは、ナビゲーションシステム100の処理の流れを示すフローチャートであり、図7A〜図7Eは、この処理に伴い車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2に表示されるナビゲーション画面の表示例である。
初めに、図6A〜図6Dを参照してナビゲーション制御処理について説明する。
ステップS101において、車載ナビゲーション装置1は、運転者により車両のイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動し、車載ナビゲーション装置1(接続処理部101)は、ナビゲーション用サーバ3に車両ID及びパスワードを用いてログイン要求(接続要求)を送信し、車両の現在位置及び現在時刻等を送信する。
ステップS201において、携帯端末2は、ユーザにより携帯端末_ルート設定・案内アプリケーションが起動されると、携帯端末2(携帯端末_接続処理部201)は、GPSセンサをONにして、ナビゲーション用サーバ3にユーザID及びパスワードを用いてログイン要求(接続要求)を送信し、携帯端末2の現在位置及び現在時刻等を送信する。
ステップS301において、ナビゲーション用サーバ3(ログイン処理部301)は、車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2と接続処理を行い、車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2からそれぞれ受信した現在位置及び現在時刻等を管理するための接続履歴レコードを、加入者情報データベース311に基づいて、同一ユーザグループに関連付けて接続履歴情報エリア314に作成する。
ステップS302において、ナビゲーション用サーバ3(第2判定部308)は、当該車両IDに対応する車両が、直近の走行時に、配信した施設情報に基づいて所定の施設を目的地とした車両であるか否かを判定する。具体的には、ナビゲーション用サーバ3(第2判定部308)は、当該車両が配信した施設情報に基づいて所定の施設を目的地とした旨の履歴情報(例えば、車両ID、目的地の設定日時、目的地とした施設ID等)が、直近に記憶部31に記録されているか否かを判定する。当該車両が配信した施設情報に基づいて所定の施設を目的地とした旨の履歴情報が記録されている場合(Yes)には、ステップS303へ移る。当該車両が配信した施設情報に基づいて所定の施設を目的地とした旨の履歴情報が記録されていない場合(No)には、ステップS304へ移る。
ステップ303において、ナビゲーション用サーバ3は、来店判定記録処理を行い、ステップS304へ移る。
ここで、図6Dを参照して、来店判定記録処理フローを説明する。
ステップS321において、ナビゲーション用サーバ3(第2判定部308)は、運転者により車両のイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動された車載ナビゲーション装置1(接続処理部101)から受信した現在位置が前回に目的地として設定された施設の位置の近辺か否かを判定する。現在位置が前回に目的地として設定された施設の位置の近辺である場合(Yes)には、ステップS322へ移る。現在位置が前回に目的地として設定された施設の位置の近辺でない場合(No)には、ステップS323へ移る。
ステップS322において、ナビゲーション用サーバ3(第2判定部308)は、当該車両が施設に来店した旨の履歴情報(例えば、車両ID、施設ID、来店日時、滞在時間等)を記録してリターンする。
ステップS323において、ナビゲーション用サーバ3(第2判定部308)は、現在位置が前回に目的地として設定された施設の位置の近辺でない場合は、当該車両(及びユーザ)が施設に来店しなかった旨の履歴情報(車両ID、ユーザID、施設ID、案内日時等)を記録してリターンする。
なお、前述したように、来店判定記録処理は、ステップS302及びステップ303(来店判定処理)のようなリアルタイム処理ではなく、例えば、その日に、車両ID(又はユーザID)と目的地として設定された施設とを対応付けて記憶部31に記憶された履歴情報の集合と、ルート案内した車両のルート案内直後のイグニッションオン時の車両の現在位置情報を含む接続履歴レコードの集合とを、車両IDに基づいてマッチングすることで、当日のバッチ処理にすることができる。
ステップS102において、車載ナビゲーション装置1(位置情報更新部102)は、定期的に、車両の現在位置情報、現在時刻情報、及び進行方向等をナビゲーション用サーバ3に送信する。
ステップS202において、携帯端末2(携帯端末_位置情報更新部202)は、携帯端末2の現在位置情報、現在時刻情報、及び進行方向等をナビゲーション用サーバ3に送信する。
ステップS304において、ナビゲーション用サーバ3(現在位置情報処理部302)は、車載ナビゲーション装置1又は携帯端末2から、現在位置情報、現在時刻情報、及び進行方向等の情報を受信した場合、それぞれ前述した接続履歴レコードに追記して記憶する。
ステップS103において、車載ナビゲーション装置1(情報配信設定部103)は、ユーザにより、情報配信をオンに操作されたか否かを判定する。情報配信をオンにする操作がされた場合(Yes)には、ステップS104へ移る。情報配信をオンにする操作がない場合(No)には、ステップS102へ移る。
ステップS104において、車載ナビゲーション装置1(情報配信設定部103)は、車両ID、車両の現在位置情報、現在時刻情報、及び車両の進行方向等を含む情報配信開始要求を、ナビゲーション用サーバ3に送信する。
ステップS305において、ナビゲーション用サーバ3(施設検索部304)は、車載ナビゲーション装置1から、車両ID、車両の現在位置情報、現在時刻情報、及び車両の進行方向等を含む情報配信開始要求を受信した場合、選択施設情報を受信するまでの間(最大、予め設定された時間(例えば、30分間)まで)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で、記憶部31の施設情報エリアに記憶されている施設情報を用いて、車両の現在位置近辺に位置している施設、又は現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置している施設、又は現在位置から目的位置に至る経路付近に存在する施設を複数抽出する。
ステップS306において、ナビゲーション用サーバ3(施設情報提供部305)は、施設検索部304により検索抽出した施設情報を、車載ナビゲーション装置1に送信する。
ステップS307において、ナビゲーション用サーバ3(第1判定部303)は、車載ナビゲーション装置1から受信した車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2がナビゲーション用サーバ3に接続され、かつ車両の内部に存在するか否かを判定する。車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2がナビゲーション用サーバ3に接続され、かつ車両の内部に存在する場合(Yes)には、ステップS308へ移る。車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2がナビゲーション用サーバ3に接続されていないか、又は車両の内部に存在しない場合(No)には、ステップS309へ移る。
ステップS308において、ナビゲーション用サーバ3(施設情報提供部305)は、施設情報の送信先に、車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2に送信する。
なお、ナビゲーション用サーバ3(施設情報提供部305)は、選択施設情報を受信するまでの間(最大、予め設定された時間(例えば、30分間)まで)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で施設検索部304により検索抽出された施設情報を送信する。
ステップS105において、車載ナビゲーション装置1(施設設定部104)は、ナビゲーション用サーバ3から受信した車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報に基づいて、表示部14に、車両の現在位置周辺の地図に施設の位置を図7Bに示すように表示する。
車載ナビゲーション装置1に表示される施設情報の表示画面の一例を図7Cに示す。
ステップS106において、車載ナビゲーション装置1は車両停車中か否かを判定する。車両停車中の場合(Yes)には、ステップS107へ移る。車両走行中の場合(No)には、ステップS110へ移る。
(車両停車中の場合)ステップS107において、車載ナビゲーション装置1(施設設定部104)は、ユーザの指示により、表示部14に、配信された施設情報、例えば施設の提供する商品役務等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等をスクロール可能に表示する。
車載ナビゲーション装置1に表示される施設情報の表示画面の一例を図7Cに示す。
なお、図示しないが、車両が走行中の場合、ナビゲーション用サーバ3から配信された施設情報をスピーカ16から音声で出力することができる。
車両停車中の場合、ステップS108において、車載ナビゲーション装置1(施設設定部104)は、ユーザにより、希望する施設が選択されたか否かを判定する。希望する施設が選択された場合(Yes)には、ステップS109へ移る。施設の選択がない場合(No)には、ステップS106へ移る。
図7Cを参照すると、施設情報を表示し、施設をユーザが選択できる。
なお、図示しないが、車両が走行中の場合は、施設選択をマイク17を介して音声入力することで、音声認識技術により、制御部10に入力することができる。
車両停車中の場合、ステップS109において、車載ナビゲーション装置1(施設設定部104)は、ユーザにより選択された施設を、ナビゲーション用サーバ3に送信する。
ステップS203において、携帯端末2(携帯端末_施設設定部204)は、ナビゲーション用サーバ3から受信した車両の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推薦施設に関する施設情報に基づいて、表示部14に、例えば図7Bに示すように車両の現在位置周辺の地図に施設の位置を表示する。
ステップS204において、携帯端末2(携帯端末_施設設定部204)は、ユーザの指示により、表示部24に、配信された施設情報、例えば施設の提供する商品役務等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等をスクロール可能に表示する。
携帯端末2に表示される施設情報の表示画面の一例を図7Cに示す。
ステップS205において、携帯端末2(携帯端末_施設設定部204)は、ユーザにより、希望する施設が選択されたか否かを判定する。希望する施設が選択された場合(Yes)には、ステップS206へ移る。施設の選択がない場合(No)には、ステップS203へ移る。
図7Cを参照すると、施設情報を表示し、施設をユーザが選択できる。
ステップS206において、携帯端末2(携帯端末_施設設定部204)は、ユーザにより選択された施設を、ナビゲーション用サーバ3に送信する。
ステップS309において、ナビゲーション用サーバ3(ルート設定部306)は、携帯端末2又は車載ナビゲーション装置1から受信した、ユーザにより選択された施設の位置情報を目的地として設定し、車両の現在位置からのルートを算出する。ルート算出は、記憶部31のナビゲーションエリアに記憶されている交通情報や地図情報を用いて、到着時刻や有料道路の使用有無等の各種条件を加味したうえで最適なルートを算出する。
ステップS310において、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)は、ルート設定部306により算出されたルート情報を車載ナビゲーション装置1に送信する。また、図示しないが、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)は、顧客情報(例えば、当該施設を目的地として設定した車両又はユーザ情報、来店人数、到着予想時間、他の施設が目的地設定されているか否か等)を、目的地としてルート設定された施設の施設用端末4に通知することができる。
ステップS311において、ナビゲーション用サーバ3(第1判定部303)は、車載ナビゲーション装置1と同一のユーザグループに属する携帯端末2がナビゲーション用サーバ3に接続され、かつ車両の内部に存在するか否かを判定する。車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2がナビゲーション用サーバ3に接続され、かつ車両の内部に存在する場合(Yes)には、ステップS312へ移る。車両と同一のユーザグループに属する携帯端末2がナビゲーション用サーバ3に接続されていないか、又は車両の内部に存在しない場合(No)には、ステップ313へ移る。
ステップ312において、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)は、ルート設定部306により算出されたルート情報を携帯端末2に送信する。
ステップ313において、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)は、車両が目的地を設定した旨の履歴情報(車両ID、ユーザID、目的地設定日時、目的地とした施設情報等)を記憶部31に記録する。
ステップS110において、車載ナビゲーション装置1(ルート案内部105)は、ナビゲーション用サーバ3から受信したルート情報にしたがって、表示部14にルート案内を表示して、ルート案内を開始する。
ステップS207において、携帯端末_ルート案内部205のタスクがオフにされた場合、ステップS209へ移る。オフにされていない場合、ステップS208へ移る。
ステップS208において、携帯端末2(携帯端末_ルート案内部205)は、ナビゲーション用サーバ3から受信したルート情報にしたがって、表示部24にルート案内を表示して、ルート案内を開始する。
ステップS111において、車載ナビゲーション装置1(位置情報更新部102)は、目的地近辺に到着すると、車両の現在位置情報、現在時刻情報、及び進行方向等をナビゲーション用サーバ3に送信する。
ステップS314において、ナビゲーション用サーバ3(現在位置情報処理部302)は、車載ナビゲーション装置1から、受信した、現在位置情報(到着地位置情報)、現在時刻情報、及び進行方向等の情報を接続履歴レコードに追記して記憶する。
ステップS112において、車載ナビゲーション装置1は、運転者により車両のイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされることによって稼働を停止する。
ステップS209において、目的地に設定した施設に到着すると、図7Dに示すように、携帯端末の表示部24に表示された施設情報のクーポン券を表示部24に表示する。例えば、利用ボタンをタッチすることで、クーポン券を使用することができる。また、図示しないが、施設用端末4は、当該クーポン券を読み取り、値引き等の優待処理を行うことができる。
[変形例1]
以上、第1実施形態のナビゲーションシステム100について説明した。第1実施形態においては、ナビゲーション用サーバ3がルート情報を算出して、当該ルート情報を車載ナビゲーション装置3に送信したが、別の実施形態として、車載ナビゲーション装置1がナビゲーション用サーバ3から目的地設定情報を受信して、当該目的地設定情報に基づいてルート情報を算出することができる。
<車載ナビゲーション装置1でルート情報算出する変形例>
ルート情報を車載ナビゲーション装置1により算出するように構成した場合、上記のナビゲーションシステム100の動作処理フローにおけるステップS309、ステップS310、ステップS313、及びステップS110は、以下のように置き換えることができる。
ステップS309において、ナビゲーション用サーバ3(ルート設定部306)は、携帯端末2又は車載ナビゲーション装置1から受信した、ユーザにより選択された施設の位置情報を目的地として設定する。
ステップS310において、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)は、目的地として設定された施設の位置情報を含む施設情報を車載ナビゲーション装置1に送信する。
ステップ313において、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)は、当該施設の位置情報を含む施設情報と車両ID(又はユーザID)とを対応付けて記憶部31に記憶する。
また、ナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)は、車載ナビゲーション装置1から当該施設への到着予想時間を取得したうえで、顧客情報(例えば、当該施設を目的地として設定した車両又はユーザ情報、来店人数、到着予想時間、他の施設が目的地設定されているか否か等)を、目的地として設定された施設の施設用端末4に通知することができる。
ステップS110において、車載ナビゲーション装置1(ルート案内部105)は、ナビゲーション用サーバ3から受信した、目的地として設定された施設の位置情報を含む施設情報に基づいて、ルート情報を算出し、表示部14にルート案内を表示して、ルート案内を開始する。
また、当該施設への到着予想時間をナビゲーション用サーバ3(ルート通知部307)に通知する。
[変形例2]
同様に、第1実施形態においては、ナビゲーション用サーバ3がルート情報を算出して、当該ルート情報を携帯端末2に送信したが、別の実施形態として、携帯端末2がナビゲーション用サーバ3から目的地設定情報を受信して、当該目的地設定情報に基づいてルート情報を算出することができる。
[変形例3]
第1実施形態においては、ナビゲーション用サーバ3は、顧客情報(例えば、当該施設を目的地として設定した車両又はユーザ情報、来店人数、到着予想時間、他の施設が目的地設定されているか否か等)を目的地として設定された施設の施設用端末4に通知したが、これに加えて、携帯端末2からナビゲーション用サーバ3に、目的地として設定した施設の商品を予約又は注文できるようにすることで、ナビゲーション用サーバ3は、顧客情報として予約情報又は注文情報を当該施設用端末4に通知することができる。
[変形例4]
第1実施形態においては、来店判定記録処理は、一種のリアルタイム処理で実施したが、例えば、その日に、車両ID(又はユーザID)と目的地として設定された施設とを対応付けて記憶部31に記憶された履歴情報の集合と、ルート案内した車両のルート案内直後のイグニッションオン時の車両の現在位置情報を含む接続履歴レコードの集合とを、車両IDに基づいてマッチングすることで、当日のバッチ処理にすることができる。
[その他]
第1実施形態にナビゲーション用サーバ3を1台のサーバとして実施したが、別の実施形態として、ナビゲーション用サーバ3の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、ナビゲーション用サーバ3の各機能を実現してもよい。
以上説明したナビゲーションシステム100によれば、以下のような効果を奏する。
(1)上記実施形態のナビゲーションシステム100では、ナビゲーション用サーバ3は、施設情報を車載ナビゲーション装置1及び携帯端末2に対して、それぞれ無線部32を介して送信する。
これにより、車両が走行中に立ち寄り施設の情報を閲覧したい場合でも、車両を停止させること無く、例えば、車両の同乗者による施設情報の閲覧と選択が可能となる。
特に、車両の現在位置情報と携帯端末の現在位置情報とに基づいて、携帯端末2に対しても施設情報を送信するか否かをナビゲーション用サーバ3で判断しているため、ユーザは複雑な設定をすること無く、簡易に必要な施設情報をナビゲーション用サーバ3から受信することが可能となる。
(2)上記実施形態のナビゲーション用サーバ3によれば、車両の同乗者の携帯端末により立ち寄る施設が選択された場合は、ナビゲーション用サーバ3は、選択された施設を目的地として設定したルート情報を車載ナビゲーション装置1に送信する。
これにより、車両の運転者による特別な操作が無くても、自動的に車載ナビゲーション装置1に目的地が設定されるという効果がある。
(3)上記実施形態のナビゲーション用サーバ3は、通信部32を介して受信した車両のイグニッションオンの情報及び当該イグニッションオンの時点における車両の位置情報と、直近の走行時に目的地とした施設の位置情報と、に基づいて、車両が目的地とした施設に滞在したか否かを自動的に判定する。
これにより、目的地となる施設への到着後に、ユーザによる特別な操作を必要とすること無く、施設に滞在したか否かをナビゲーション用サーバ3が自動的に判定するため、当該施設へユーザを誘導したことによる、例えば、当該施設に対する成功報酬(課金)処理を、簡易かつ公平に実施することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
100 ナビゲーションシステム
1 車載ナビゲーション装置
10 制御部
101 接続処理部
102 位置情報更新部
103 情報配信設定部
104 施設設定部
105 ルート案内部
106 グループユーザ設定部
11 記憶部
12 無線部
13 センサ部
14 表示部
15 入力部
2 携帯端末
20 制御部
201 携帯端末_接続処理部
202 携帯端末_位置情報更新部
203 携帯端末_グループユーザ設定部
204 携帯端末_施設設定部
205 携帯端末_ルート案内部
21 記憶部
22 無線部
23 センサ部
24 表示部
25 入力部
3 ナビゲーション用サーバ
30 制御部
301 ログイン処理部
302 現在位置情報処理部
303 第1判定部
304 施設検索部
305 施設情報提供部
306 ルート設定部
307 ルート通知部
308 第2判定部
309 利用実績作成部
310 加入者情報データベース作成部
31 記憶部
311 ユーザ情報エリア
3111 加入者情報データベース
3111 マイページ
312 ナビゲーション情報エリア
313 施設情報エリア
314 接続履歴情報エリア
32 通信部
4 施設用端末
40 制御部
401 ログイン処理部
402 配信情報編集部
403 顧客情報処理部
404 集客情報照会部
405 クーポン処理部
41 記憶部
42 通信部

Claims (6)

  1. 携帯端末及び車両の内部に持ち運ぶ無線部を備えたナビゲーションデバイスにそれぞれ通信可能に接続されるサーバであって、
    前記サーバは、
    サーバ側無線部と、
    施設情報を記憶する記憶部と、
    前記サーバ側無線部を介して前記無線部を備えたナビゲーションデバイスから受信した情報配信要求に応答して前記記憶部から所定の基準を満たす施設情報を検索する施設検索部と、
    前記サーバ側無線部を介して前記無線部を備えたナビゲーションデバイスから受信した前記ナビゲーションデバイスの現在位置情報と、前記サーバ側無線部を介して前記携帯端末から受信した前記携帯端末の現在位置情報とに基づいて、前記携帯端末が前記車両の内部に存在するか否かを判定する第1判定部と、
    前記施設検索部により検索した施設情報を前記無線部を備えたナビゲーションデバイスに対して、前記サーバ側無線部を介して送信する施設情報提供部と、
    を備え、
    前記施設情報提供部は、さらに、前記第1判定部により前記携帯端末が前記車両の内部に存在すると判定された場合、前記施設検索部により検索した施設情報を前記無線部を備えたナビゲーションデバイスと前記携帯端末との双方に対して、前記サーバ側無線部を介して直接送信することを特徴とするサーバ。
  2. 前記サーバは、さらに、
    前記施設情報提供部により送信された前記施設情報から選択された少なくとも1つの施設情報を、前記携帯端末又は前記無線部を備えたナビゲーションデバイスから、前記サーバ側無線部を介して受信したことに応答して、前記選択された少なくとも1つの施設情報に基づいて、当該施設情報に対応する施設を目的地として設定するルート設定部と、
    目的地として設定された前記施設の施設情報を前記無線部を備えたナビゲーションデバイスに、前記サーバ側無線部を介して送信するルート通知部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記ルート設定部は、さらに、前記無線部を備えたナビゲーションデバイスの現在位置から目的地として設定された前記施設に至るルート情報を作成すること、
    前記ルート通知部は、さらに、前記サーバ側無線部を介して、前記ルート情報を少なくとも前記無線部を備えたナビゲーションデバイスに送信すること、
    を特徴とする請求項2に記載のサーバ。
  4. サーバ側無線部と、施設情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備えるサーバの前記制御部を、
    前記サーバ側無線部を介して前記サーバと通信可能に接続される車両の内部に持ち運ぶ無線部を備えたナビゲーションデバイスから受信した情報配信要求に応答して前記記憶部から所定の基準を満たす施設情報を検索する施設検索部、
    前記サーバ側無線部を介して前記無線部を備えたナビゲーションデバイスから受信した前記ナビゲーションデバイスの現在位置情報と、前記サーバ側無線部を介して前記サーバと通信可能に接続される携帯端末から受信した前記携帯端末の現在位置情報とに基づいて、前記携帯端末が前記車両の内部に存在するか否かを判定する第1判定部、
    前記施設検索部により検索した施設情報を前記無線部を備えたナビゲーションデバイスに対して、前記サーバ側無線部を介して送信する施設情報提供部、
    として機能させるプログラムであって、
    前記施設情報提供部は、さらに、前記第1判定部により前記携帯端末が前記車両の内部に存在すると判定された場合、前記施設検索部により検索した施設情報を前記無線部を備えたナビゲーションデバイスと前記携帯端末との双方に対して、前記サーバ側無線部を介して直接送信するように、機能させるためのプログラム。
  5. 前記制御部を、さらに、
    前記施設情報提供部により送信された前記施設情報から選択された少なくとも1つの施設情報を、前記携帯端末又は前記無線部を備えたナビゲーションデバイスから、前記サーバ側無線部を介して受信したことに応答して、前記選択された少なくとも1つの施設情報に基づいて、当該施設情報に対応する施設を目的地として設定するルート設定部、
    目的地として設定された前記施設の施設情報を前記無線部を備えたナビゲーションデバイスに、前記サーバ側無線部を介して送信するルート通知部、
    として機能させるための請求項4に記載のプログラム。
  6. 前記ルート設定部が、さらに、前記無線部を備えたナビゲーションデバイスの現在位置から目的地として設定された前記施設に至るルート情報を作成するように、
    前記ルート通知部が、さらに、前記サーバ側無線部を介して、前記ルート情報を少なくとも前記無線部を備えたナビゲーションデバイスに送信するように、
    機能させるための請求項5に記載のプログラム。
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