JP6120795B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
したがって、本発明によれば、フレーム、アーム、操作機構等を、分解して再組み付けする等の面倒な調節作業が不要となり、複数の粉粒体供給装置による圃場への粉粒体の供給を一括して停止させる機構のメンテナンスを容易に行うことができる。
その上、作用部とアームとの相互の位置関係を調節する第一調節部に加えて、移動部材とアームとの相互の位置関係を調節する第二調節部が備えられることにより、第一調節部により調節可能な作用部の調節幅を、第二調節部による移動部材の調節幅の分だけ増加させることが可能になるので、比較的大きな寸法誤差や組み付け誤差にも対応できるものとなる。
図1、図2に示されるように、乗用型田植機(「水田作業機」の一例)には、操向操作自在な左右一対の前輪11及び左右一対の後輪12を有する走行機体13が備えられている。走行機体13の後部には、リンク機構14を介して、苗植付装置15が昇降自在に備えられている。苗植付装置15の昇降は、リフトシリンダ16の作動により行われる。走行機体13の前部には、予備苗台17が立設されている。走行機体13の中央部には、運転座席18、ステアリングハンドル19、複数のクラッチレバー20等が配置された運転部21が備えられている。走行機体13における運転部21の後方側には、施肥装置22が備えられている。
苗植付装置15は、例えば、圃場へ5条分の植え付けが可能な5条植え式に構成されている。つまり、乗用型田植機は、5条植え仕様に構成されている。苗植付装置15には、苗のせ台23と、機体左右方向に沿って並べて配置されている5つの植付機構24と、機体左右方向に沿って並べて配置されている3つのフロート25と、が備えられている。
図3に示されるように、施肥装置22は、走行機体13の搭載フレーム31(「フレーム」に相当)に支持されている。図1〜図4に示されるように、施肥装置22には、肥料を貯留するホッパ32と、ホッパ32から肥料を繰り出す複数(3つ)の繰出装置33(「粉粒体供給装置」の一例)と、繰出装置33に接続される施肥ホース34と、施肥ホース34に接続される作溝器35と、が備えられている。
図5に示されるように、各クラッチレバー20は、それぞれ、クラッチレバー20に対応するアーム45、クラッチレバー20に対応する縦送りクラッチ28、クラッチレバー20に対応する少数条クラッチ29に、連繋機構Cを介して連繋されている。
図3、図5、図6に示されるように、全条停止機構Sは、搭載フレーム31上に備えられている。全条停止機構Sには、操作機構55と、接続部材56と、操作レバー57と、が備えられている。
図5〜図7から理解されるように、各当接部材59は、移動部材58と一体的に動くように構成されている。図7に示されるように、各当接部材59は、移動部材58の中途部において上方へ立ち上がる第一立ち上がり部61に着脱自在に取り付けられている。図5に示されるように、当接部材59は、右側のアーム45、左側のアーム45に対応するようにそれぞれ備えられている。
図5〜図7から理解されるように、突起60は、移動部材58と一体的に動くように構成されている。突起60は、移動部材58に一体的に固定されている。突起60は、移動部材58における操作レバー57とは反対側の端部である左端部において、上方へ立ち上がるように立設されている。
図3〜図7に示されるように、移動部材58には、当接部材59、突起60を機体左右方向に沿って位置調節可能な位置調節部Aが備えられている。位置調節部Aとしては、当接部材59を機体左右方向に沿って位置調節可能な第一調節部A1と、当接部材59及び突起60を機体左右方向に沿って位置調節可能な第二調節部A2と、が備えられている。
図5、図7に示されるように、第一調節部A1は、当接部材59毎に備えられている。図5、図7から理解されるように、第一調節部A1は、それぞれ、移動部材58に対して、当接部材59を機体左右方向に沿って位置調節可能としている。第一調節部A1には、第一立ち上がり部61に開口される機体左右方向に沿った方向を長手方向とする第一長孔61aが備えられている。第一長孔61aにおける第一ボルト65の締結位置を、機体左右方向に沿って変更することにより、移動部材58に対する当接部材59の相対位置を、機体左右方向に沿って変更できるようになっている。これにより、右側のアーム45に対応する当接部材59と、中央側のアーム45に対応する当接部材59とについて、それぞれ、個別に、当接部材59の位置を機体左右方向に沿って調節できる。
図5、図7から理解されるように、第二調節部A2は、突起60の位置を機体左右方向に沿って変更させるように構成されている。接続部材56のプレート部64には、上方に立ち上がるように屈曲される屈曲部64aが備えられている。屈曲部64aが、第二ボルト66によって、第二立ち上がり部63に取り付けられている。第二調節部A2には、第二立ち上がり部63に開口される機体左右方向に沿った方向を長手方向とする第二長孔63aが備えられている。第二長孔63aにおける第二ボルト66の締結位置を、機体左右方向に沿って変更することにより、接続部材56に対する移動部材58の相対位置を、機体左右方向に沿って変更できるようになっている。このように、第二調節部A2によって、左側のアーム45に対応する当接部材59について、当接部材59の位置を機体左右方向に沿って位置調節可能となっている。
図5〜図7に示されるように、搭載フレーム31には、アングル状のアウタ受け68が立設固定されている。移動部材58は、機体前後方向に、アウタ受け68と、支軸ピン47とによって挟まれるように配置されている。アウタ受け68は、第一ワイヤ50を挿通自在としており、第一ワイヤ50に備えられるアウタ部50bを受けるようになっている。そして、搭載フレーム31には、頭付きピン71が立設固定されている。移動部材58には、機体左右方向を長手方向とするガイド孔70が開口されている。
(1)上記実施形態では、操作レバー57に接続される接続部材56と、移動部材58との間に、第二調節部A2が備えられているものが一例に示されているが、これに限られない。例えば、第一調節部A1に代えて、位置調節部Aとして、図8、図9に示されるような第三調節部A3が備えられていてもよい。
33 :繰出装置(粉粒体供給装置)
40 :繰出クラッチ(クラッチ)
45 :アーム
50 :第一ワイヤ(ワイヤ)
50b :アウタ部
55 :操作機構
56 :接続部材
57 :操作レバー
58 :移動部材
59 :当接部材(作用部)
60 :突起(作用部)
68 :アウタ受け
A :位置調節部
A1 :第一調節部
A2 :第二調節部
W1 :入り位置(作動位置)
W2 :切り位置(停止位置)
Claims (4)
- 圃場へ粉粒体を供給可能な複数の粉粒体供給装置と、
前記複数の粉粒体供給装置を固定するフレームと、
前記粉粒体供給装置毎に備えられ、前記粉粒体供給装置に動力を伝動して前記粉粒体供給装置を作動させる作動位置と、前記粉粒体供給装置への動力を遮断して前記粉粒体供給装置を停止させる停止位置と、に操作自在なクラッチと、
前記クラッチ毎に備えられ、前記クラッチを前記作動位置及び前記停止位置に操作するアームと、
前記クラッチ毎の前記アームを一括して前記停止位置に変更可能な操作機構と、が備えられ、
前記操作機構に、前記フレームに対して所定方向に沿って移動可能な移動部材と、前記アーム毎に備えられ、前記移動部材と一体的に移動して前記アームを前記停止位置に押圧する作用部と、が備えられ、
前記作用部を前記所定方向に沿って位置調節可能な位置調節部が備えられている水田作業機。 - 前記位置調節部として、前記作用部を前記移動部材に対して前記所定方向に沿って位置調節可能とする第一調節部が備えられている請求項1に記載の水田作業機。
- 人為的な操作により前記移動部材を前記所定方向に移動させる操作レバーと、
前記操作レバーと前記移動部材とを接続する接続部材と、が備えられ、
前記位置調節部として、前記移動部材を前記接続部材に対して前記所定方向に沿って位置調節可能とする第二調節部が備えられている請求項2に記載の水田作業機。 - 前記アームを操作可能なワイヤと、
前記フレームに固定され、前記ワイヤのアウタ部を受けるアウタ受けが備えられ、
前記アウタ受けが、前記移動部材を前記所定方向に案内するように構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の水田作業機。
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JP2014063822A JP6120795B2 (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | 水田作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2014063822A Active JP6120795B2 (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | 水田作業機 |
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2014
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