JP6120795B2 - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP6120795B2
JP6120795B2 JP2014063822A JP2014063822A JP6120795B2 JP 6120795 B2 JP6120795 B2 JP 6120795B2 JP 2014063822 A JP2014063822 A JP 2014063822A JP 2014063822 A JP2014063822 A JP 2014063822A JP 6120795 B2 JP6120795 B2 JP 6120795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
moving member
arm
predetermined direction
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014063822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015181474A (ja
Inventor
中村 太郎
太郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2014063822A priority Critical patent/JP6120795B2/ja
Publication of JP2015181474A publication Critical patent/JP2015181474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6120795B2 publication Critical patent/JP6120795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)

Description

本発明は、圃場へ粉粒体を供給可能な複数の粉粒体供給装置が備えられている水田作業機に関する。
例えば、下記の特許文献1に、従来の水田作業機が記載されている。特許文献1に記載の水田作業機には、複数の粉粒体供給装置(特許文献1では、「施肥装置(23)」)を固定するフレーム(特許文献1では、「施肥装置搭載枠(40)」)、が備えられている。また、この水田作業機には、粉粒体供給装置毎に備えられ、粉粒体供給装置に動力を伝動して粉粒体供給装置を作動させる作動位置(特許文献1では、「ノーマル位置(P1)」等)と、粉粒体供給装置への動力を遮断して粉粒体供給装置を停止させる停止位置(特許文献1では、「施肥全条停止位置(P2)」)と、に操作自在なクラッチ(特許文献1では、「繰出クラッチ(38)」)が備えられている。さらに、この水田作業機には、クラッチ毎に備えられ、クラッチを作動位置及び停止位置に操作するアーム(特許文献1では、「クラッチ操作レバー(38a)」)と、クラッチ毎のアームを一括して停止位置に変更可能な操作機構(特許文献1では、「全部操作レバー(47)」等)と、が備えられている。そして、操作機構には、フレームに対して所定方向に沿って移動可能な移動部材(特許文献1では、「一括切り操作バー(46)」)と、アーム毎に備えられ、移動部材と一体的に移動してアームを停止位置に押圧する作用部(特許文献1では、「突起(a)」)と、が備えられている。
このような構成により、必要に応じて、操作機構を操作することで、複数の粉粒体供給装置による圃場への粉粒体の供給を一括して停止できるようになっている。
特開2008−67608号公報
しかし、従来の技術では、例えば、移動部材やアーム等の部材の寸法や、フレームに対するアームの組み付けやフレームに対する移動部材の組み付けに誤差が生じる場合がある。そのような場合、操作機構を操作した際に、作用部の押圧によるアームの動作が不十分となり、そのアームに対応するクラッチが停止位置に操作されず、そのクラッチに対応する粉粒体供給装置による粉粒体の供給が停止されないことがあった。そのような状態になったとき、従来では、フレーム、アーム、操作機構等を分解し、再組み付けを行う必要であり、メンテナンス性の点において改善の余地があった。
上記実情に鑑み、複数の粉粒体供給装置による圃場への粉粒体の供給を一括して停止させる機構のメンテナンスを容易に行うことができる水田作業機の提供が望まれていた。
本発明に係る水田作業機は、圃場へ粉粒体を供給可能な複数の粉粒体供給装置と、前記複数の粉粒体供給装置を固定するフレームと、前記粉粒体供給装置毎に備えられ、前記粉粒体供給装置に動力を伝動して前記粉粒体供給装置を作動させる作動位置と、前記粉粒体供給装置への動力を遮断して前記粉粒体供給装置を停止させる停止位置と、に操作自在なクラッチと、前記クラッチ毎に備えられ、前記クラッチを前記作動位置及び前記停止位置に操作するアームと、前記クラッチ毎の前記アームを一括して前記停止位置に変更可能な操作機構と、が備えられ、前記操作機構に、前記フレームに対して所定方向に沿って移動可能な移動部材と、前記アーム毎に備えられ、前記移動部材と一体的に移動して前記アームを前記停止位置に押圧する作用部と、が備えられ、前記作用部を前記所定方向に沿って位置調節可能な位置調節部が備えられているものである。
本発明によると、移動部材が移動する所定方向に沿って、作用部を位置調節可能とする位置調節部が備えられている。これにより、例えば、操作機構を操作した際に、作用部の押圧による動作が不十分となったアームが存在する場合であっても、フレーム、アーム、操作機構等を、分解して再組み付けする必要が無く、位置調節部によって、作用部の位置を所定方向に沿って調節するだけで、作用部によりアームを十分に押圧できる状態に改善し、アームに対応するクラッチを確実に停止位置に操作可能な状態に調節できる。
したがって、本発明によれば、フレーム、アーム、操作機構等を、分解して再組み付けする等の面倒な調節作業が不要となり、複数の粉粒体供給装置による圃場への粉粒体の供給を一括して停止させる機構のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明において、前記位置調節部として、前記作用部を前記移動部材に対して前記所定方向に沿って位置調節可能とする第一調節部が備えられていると好適である。
本構成によれば、第一調節部によって、移動部材と一体的に移動する作用部の位置を、移動部材に対して、所定方向に沿って調節するだけで、作用部によりアームを十分に押圧できる状態に改善し、アームに対応するクラッチを確実に停止位置に操作可能な状態に調節できる。このため、例えば、寸法誤差や組み付け誤差により、移動部材が移動する所定方向に沿って、作用部とアームとの相互の位置関係にずれがある場合であっても、作用部の位置調節のみで、作用部とアームとの相互の位置関係が適正となるように調節できる。
本発明において、人為的な操作により前記移動部材を前記所定方向に移動させる操作レバーと、前記操作レバーと前記移動部材とを接続する接続部材と、が備えられ、前記位置調節部として、前記移動部材を前記接続部材に対して前記所定方向に沿って位置調節可能とする第二調節部が備えられていると好適である。
本構成によれば、第二調節部によって、全ての作用部を一体的に移動させる移動部材の位置を、操作レバーと移動部材とを接続する接続部材に対して、所定方向に沿って調節するだけで、移動部材と一体的に移動される作用部の全てについて、作用部によりアームを十分に押圧できる状態に改善し、アームに対応するクラッチを確実に停止位置に操作する状態に調節できる。このため、例えば、寸法誤差や組み付け誤差により、移動部材が移動する所定方向に沿って、移動部材とアームとの相互の位置関係にずれがある場合であっても、移動部材の位置調節のみで、移動部材と一体的に移動される全ての作用部と作用部に対応するアームとの相互の位置関係が適正となるように調節できる。
その上、作用部とアームとの相互の位置関係を調節する第一調節部に加えて、移動部材とアームとの相互の位置関係を調節する第二調節部が備えられることにより、第一調節部により調節可能な作用部の調節幅を、第二調節部による移動部材の調節幅の分だけ増加させることが可能になるので、比較的大きな寸法誤差や組み付け誤差にも対応できるものとなる。
本発明において、前記アームを操作可能なワイヤと、前記フレームに固定され、前記ワイヤのアウタ部を受けるアウタ受けが備えられ、前記アウタ受けが、前記移動部材を前記所定方向に案内するように構成されていると好適である。
本構成によれば、アウタ受けが、所定方向に移動部材を案内するので、フレームに対する移動部材の位置ずれが生じにくくなる。また、アウタ受けが移動部材を案内する機能を有しているので、移動部材を案内する部材を削減可能となる。
乗用型田植機の側面図である。 乗用型田植機の一部の平面図である。 施肥装置の背面図である。 施肥装置の側面視の縦断面図である。 連繋機構について説明する説明図である。 操作機構の周辺の平面図であり、(a)は、全条停止機構が解除位置にある際の平面図、(b)は、全条停止機構が全条停止位置にある際の平面図である。 操作機構の周辺の斜視図である。 別実施形態における第三調節部の周辺の平面図であり、(a)は、全条停止機構が解除位置にある際の平面図、(b)は、全条停止機構が全条停止位置にある際の平面図である。 別実施形態における第三調節部の周辺の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示されるように、乗用型田植機(「水田作業機」の一例)には、操向操作自在な左右一対の前輪11及び左右一対の後輪12を有する走行機体13が備えられている。走行機体13の後部には、リンク機構14を介して、苗植付装置15が昇降自在に備えられている。苗植付装置15の昇降は、リフトシリンダ16の作動により行われる。走行機体13の前部には、予備苗台17が立設されている。走行機体13の中央部には、運転座席18、ステアリングハンドル19、複数のクラッチレバー20等が配置された運転部21が備えられている。走行機体13における運転部21の後方側には、施肥装置22が備えられている。
〔苗植付装置〕
苗植付装置15は、例えば、圃場へ5条分の植え付けが可能な5条植え式に構成されている。つまり、乗用型田植機は、5条植え仕様に構成されている。苗植付装置15には、苗のせ台23と、機体左右方向に沿って並べて配置されている5つの植付機構24と、機体左右方向に沿って並べて配置されている3つのフロート25と、が備えられている。
図2に示されるように、苗のせ台23には、5つの苗のせ部26が機体左右方向に沿って並べて配置されている。苗のせ台23は、左右に設定ストロークで往復移動するように構成されている。各苗のせ部26には、苗のせ台23が移動端に位置する毎に作動して、苗のせ部26に載置された苗を、苗のせ部26の下部側の苗取出口側へ送り出すベルト式の縦送り機構27が一対ずつ備えられている。
図1、図2に示される縦送り機構27は、対応する縦送りクラッチ28(図5参照)を入り状態とすることにより作動され、対応する縦送りクラッチ28を切り状態とすることにより停止される。左側の縦送りクラッチ28は、左側の4つの縦送り機構27に対応し、中央側の縦送りクラッチ28は、中央側の2つの縦送り機構27に対応し、右側の縦送りクラッチ28は、右側の2つの縦送り機構27に対応している。
図1、図2に示される各植付機構24は、苗のせ台23の往復移動に連動して、苗のせ台23の苗取出し口と圃場との間で上下に循環作動することにより、苗のせ部26に載置された苗を植付単位量ずつ取り出して圃場に植え付けるように構成されている。図2に示されるように、5つの植付機構24のうち、左側の2つの植付機構24は一対で備えられ、中央側の植付機構24は単独で備えられ、右側の2つの植付機構24は一対で備えられている。
各植付機構24は、対応する少数条クラッチ29(図5参照)を入り状態とすることにより作動され、対応する少数条クラッチ29を切り状態とすることにより停止される。左側の少数条クラッチ29は、左側の2つの植付機構24に対応し、中央側の少数条クラッチ29は、中央側の1つの植付機構24に対応し、右側の少数条クラッチ29は、右側の2つの植付機構24に対応している。
図1、図2に示される各フロート25は、左右並べて配置されており、走行機体13の植付走行に伴って圃場面を滑走することで、植付予定箇所を整地するように構成されている。
〔施肥装置〕
図3に示されるように、施肥装置22は、走行機体13の搭載フレーム31(「フレーム」に相当)に支持されている。図1〜図4に示されるように、施肥装置22には、肥料を貯留するホッパ32と、ホッパ32から肥料を繰り出す複数(3つ)の繰出装置33(「粉粒体供給装置」の一例)と、繰出装置33に接続される施肥ホース34と、施肥ホース34に接続される作溝器35と、が備えられている。
各繰出装置33は、それぞれ、個別に、圃場へ肥料(「粉粒体」の一例)を供給する状態と、圃場への肥料の供給を停止する停止状態とを切り換え可能に構成されている。
図2、図3に示されるように、左側の繰出装置33は、2条分の肥料の繰出しが可能になっており、左側の繰出装置33には、2つの施肥ホース34が接続されている。中央側の繰出装置33は、1条分の肥料の繰出しが可能になっており、1つの施肥ホース34が接続されている。中央側の繰出装置33の施肥ホース34が接続されない箇所は、栓36で閉塞されている。右側の繰出装置33は、2条分の肥料の繰出しが可能になっており、右側の繰出装置33には、2つの施肥ホース34が接続されている。各施肥ホース34には、施肥装置22の左横隣に配置されるブロワ38により、施肥ホース34から作溝器35へ向かう風が送られるようになっている。
図5に示されるように、各繰出装置33には、それぞれ、繰出しロール39が内装されている。図5に示される繰出しロール39が回転駆動されることにより、図2、図3から理解されるように、ホッパ32から施肥ホース34側へ肥料が送られ、施肥ホース34に接続された作溝器35から圃場へと肥料が供給される。
図3〜図6に示されるように、施肥装置22の繰出装置33毎に、繰出クラッチ40(「クラッチ」に相当)が備えられている。繰出クラッチ40は、入り位置W1(「作動位置」に相当)と、切り位置W2(「停止位置」に相当)と、に操作自在とされている。図6(a)に示されるように、施肥装置22の繰出装置33に対応する繰出クラッチ40を入り位置W1にすることにより繰出しロール39が駆動され、施肥装置22の繰出装置33による圃場への肥料の供給が行われる。図6(b)に示されるように、施肥装置22の繰出装置33に対応する繰出クラッチ40を切り位置W2にすることにより繰出しロール39が停止され、施肥装置22の繰出装置33による圃場への肥料の供給が停止される。
図3、図5に示されるように、3つの繰出装置33に亘るように、機体左右方向に沿って、苗植付装置15の伝動系にクランク機構41(図1参照)を介して連動される駆動軸42が配置されている。駆動軸42と、各繰出装置33に対応する繰出しロール39とはギヤ列43で連繋され、駆動軸42とギヤ列43との間に、各繰出装置33に対応する繰出クラッチ40が、それぞれ、介装されている。図5、図6(a)から理解されるように、繰出クラッチ40を入り位置W1にすることにより、駆動軸42の動力がギヤ列43に伝達される状態となって繰出しロール39が駆動されるようになっている。また、図5、図6(b)から理解されるように、繰出クラッチ40を切り位置W2にすることにより、駆動軸42の動力がギヤ列43に伝達されない状態となって繰出しロール39が停止されるようになっている。
各繰出クラッチ40は、それぞれ、図3、図5、図6に示されるように、弾性バネ44によって、切り位置W2側から入り位置W1側に付勢されている。
図3〜図7に示されるように、繰出装置33に対応する繰出クラッチ40毎に、繰出クラッチ40の操作を行うアーム45が備えられている。アーム45は、対応する繰出クラッチ40を、入り位置W1、切り位置W2に操作するように構成されている。
図4、図7に示されるように、各アーム45には、断面U字型の本体部45aと、操作ピン45bと、インナ受け45cと、が備えられている。アーム45の本体部45a及び搭載フレーム31には、上下方向に沿った支軸ピン47が挿通されており、アーム45は、搭載フレーム31に対して支軸ピン47周りに回動自在となっている。操作ピン45bは、本体部45aから下方に向けて突設されており、繰出クラッチ40を操作可能に構成されている。インナ受け45cは、後述の第一ワイヤ50のインナ部50aを受ける部材であり、上方に向けて立ち上がるようにされている。
図6(a)に示されるように、アーム45が、支軸ピン47周りに回動され、入り操作位置Q1になると、操作ピン45bにより、対応する繰出クラッチ40が入り位置W1に操作される。一方、図6(b)に示されるように、アーム45が、支軸ピン47周りに回動され、切り操作位置Q2になると、操作ピン45bにより、対応する繰出クラッチ40が切り位置W2に操作される。
〔連繋機構〕
図5に示されるように、各クラッチレバー20は、それぞれ、クラッチレバー20に対応するアーム45、クラッチレバー20に対応する縦送りクラッチ28、クラッチレバー20に対応する少数条クラッチ29に、連繋機構Cを介して連繋されている。
各連繋機構Cには、クラッチレバー20とアーム45とを連繋する第一ワイヤ50と、クラッチレバー20と縦送りクラッチ28とを連繋する第二ワイヤ51と、クラッチレバー20と少数条クラッチ29とを連繋する第三ワイヤ52と、が備えられている。第一ワイヤ50と第二ワイヤ51と第三ワイヤ52とは、適宜束ねられている。
左側のクラッチレバー20は、第一ワイヤ50によって、左側の繰出装置33に対応する左側のアーム45に連繋されている。また、左側のクラッチレバー20は、第二ワイヤ51によって、左側の2条分の縦送り機構27に対応する縦送りクラッチ28に連繋されている。また、左側のクラッチレバー20は、第三ワイヤ52によって、左側の2条分の植付機構24に対応する少数条クラッチ29に連繋されている。
中央側のクラッチレバー20は、第一ワイヤ50によって、中央側の繰出装置33に対応する中央側のアーム45に連繋されている。また、中央側のクラッチレバー20は、第二ワイヤ51によって、中央側の1条分の縦送り機構27に対応する縦送りクラッチ28に連繋されている。また、中央側のクラッチレバー20は、第三ワイヤ52によって、中央側の1条分の植付機構24に対応する少数条クラッチ29に連繋されている。
右側のクラッチレバー20は、第一ワイヤ50によって、右側の繰出装置33に対応する右側のアーム45に連繋されている。また、右側のクラッチレバー20は、第二ワイヤ51によって、右側の2条分の縦送り機構27に対応する縦送りクラッチ28に連繋されている。また、右側のクラッチレバー20は、第三ワイヤ52によって、右側の2条分の植付機構24に対応する少数条クラッチ29に連繋されている。
クラッチレバー20を入り状態にすると、クラッチレバー20に対応する第一ワイヤ50、クラッチレバー20に対応する第二ワイヤ51、クラッチレバー20に対応する第三ワイヤ52が引き操作されて、クラッチレバー20に対応する繰出クラッチ40、クラッチレバー20に対応する縦送りクラッチ28、クラッチレバー20に対応する少数条クラッチ29が基本的に入り状態になる。
一方、クラッチレバー20を切り状態にすると、クラッチレバー20に対応する第一ワイヤ50、クラッチレバー20に対応する第二ワイヤ51、クラッチレバー20に対応する第三ワイヤ52が緩められて、クラッチレバー20に対応する繰出クラッチ40、クラッチレバー20に対応する縦送りクラッチ28、クラッチレバー20に対応する少数条クラッチ29が切り状態になる。
このように、2条単位で操作を行う左側のクラッチレバー20と、1条単位で操作を行う中央側のクラッチレバー20と、2条単位で操作を行う右側のクラッチレバー20との入り切りをそれぞれ切り換えることにより、圃場への苗の植え付け及び圃場への肥料の供給を行う状態と、圃場への苗の植え付け及び肥料の供給を行わない状態とを、2条単位、または、1条単位で切り換えることができる。
一方、以下に述べる全条停止機構Sを操作することにより、縦送りクラッチ28及び少数条クラッチ29を入り状態としたまま、全ての繰出装置33の繰出クラッチ40を切り状態にすることができる。これにより、圃場へ苗の植え付けのみを行い、繰出装置33による圃場への肥料の供給を全て停止した状態にできる。
〔全条停止機構〕
図3、図5、図6に示されるように、全条停止機構Sは、搭載フレーム31上に備えられている。全条停止機構Sには、操作機構55と、接続部材56と、操作レバー57と、が備えられている。
図6(b)に示されるように、操作機構55は、繰出クラッチ40毎のアーム45の全てを一括して押圧操作して、各アーム45に対応する全ての繰出クラッチ40を一括して切り位置W2へ変更可能に構成されている。操作機構55には、搭載フレーム31に対して相対的に移動可能な移動部材58と、移動部材58と一体的に移動する2つの当接部材59(「作用部」の一例)と、移動部材58と一体的に移動する突起60(「作用部」の一例)と、が備えられている。
図3、図5、図6に示されるように、移動部材58は、機体左右方向に沿って長いプレート状の部材とされている。移動部材58の一端側は、接続部材56に接続されており、接続部材56は、操作レバー57に接続されている。移動部材58は、搭載フレーム31に対して機体左右方向に沿って移動可能とされている。図5、図6から理解されるように、移動部材58には、2つの第一立ち上がり部61と、第二立ち上がり部63と、が備えられている。図5、図7から理解されるように、第一立ち上がり部61は、機体前後方向を向く面を有するように、移動部材58の中途部において上方へ立ち上がるようにされている。第二立ち上がり部63は、機体前後方向を向く面を有するように、移動部材58の操作レバー57側の端部において上方へ立ち上がるようにされている。
図6に示されるように、操作レバー57は、人為的な操作により、接続部材56を介して連繋されている移動部材58を機体左右方向に移動可能に構成されている。図6(b)に示されるように、操作レバー57を全条停止位置P2に操作すると、全ての繰出装置33を停止できる。一方、図6(a)に示されるように、操作レバー57を解除位置P1に操作すると、繰出装置33毎に個別に作動、または、停止を行うことができる。
〔当接部材(「作用部」)〕
図5〜図7から理解されるように、各当接部材59は、移動部材58と一体的に動くように構成されている。図7に示されるように、各当接部材59は、移動部材58の中途部において上方へ立ち上がる第一立ち上がり部61に着脱自在に取り付けられている。図5に示されるように、当接部材59は、右側のアーム45、左側のアーム45に対応するようにそれぞれ備えられている。
図7に示されるように、当接部材59には、アーム45に当接可能な当接部59aと、当接部59aから立ち上がり、移動部材58の第一立ち上がり部61に第一ボルト65によって取り付け可能な取付部59bと、が備えられている。
右側のアーム45に対応する当接部材59は、全条停止機構Sを全条停止状態にする際に、移動部材58と一体的に移動して、当接部59aで、右側のアーム45の本体部45aにおける操作レバー57とは反対側の端部を押圧する。これにより、図5、図6(b)から理解されるように、右側のアーム45が切り操作位置Q2に揺動されるように押圧して、右側のアーム45に対応する繰出クラッチ40を切り位置W2にするように構成されている。
中央側のアーム45に対応する当接部材59は、全条停止機構Sを全条停止状態にする際に、移動部材58と一体的に移動して、当接部59aで、中央側のアーム45の本体部45aにおける操作レバー57とは反対側の端部を押圧する。これにより、図5、図6(b)から理解されるように、中央側のアーム45が切り操作位置Q2に揺動されるように押圧して、中央側のアーム45に対応する繰出クラッチ40を切り位置W2にするように構成されている。
〔突起(「作用部」〕
図5〜図7から理解されるように、突起60は、移動部材58と一体的に動くように構成されている。突起60は、移動部材58に一体的に固定されている。突起60は、移動部材58における操作レバー57とは反対側の端部である左端部において、上方へ立ち上がるように立設されている。
突起60は、全条停止機構Sを全条停止状態にする際に、移動部材58と一体的に移動して、左側のアーム45の本体部45aにおける操作レバー57とは反対側の端部を押圧する。これにより、図5、図6(b)から理解されるように、左側のアーム45が切り操作位置Q2に揺動されるように押圧して、左側のアーム45に対応する繰出クラッチ40を切り位置W2にするように構成されている。
このように、全条停止機構Sの操作機構55には、アーム45毎に、移動部材58と一体的に移動してアーム45を切り位置W2に押圧する「作用部」が備えられている。
〔位置調節部〕
図3〜図7に示されるように、移動部材58には、当接部材59、突起60を機体左右方向に沿って位置調節可能な位置調節部Aが備えられている。位置調節部Aとしては、当接部材59を機体左右方向に沿って位置調節可能な第一調節部A1と、当接部材59及び突起60を機体左右方向に沿って位置調節可能な第二調節部A2と、が備えられている。
〔第一調節部〕
図5、図7に示されるように、第一調節部A1は、当接部材59毎に備えられている。図5、図7から理解されるように、第一調節部A1は、それぞれ、移動部材58に対して、当接部材59を機体左右方向に沿って位置調節可能としている。第一調節部A1には、第一立ち上がり部61に開口される機体左右方向に沿った方向を長手方向とする第一長孔61aが備えられている。第一長孔61aにおける第一ボルト65の締結位置を、機体左右方向に沿って変更することにより、移動部材58に対する当接部材59の相対位置を、機体左右方向に沿って変更できるようになっている。これにより、右側のアーム45に対応する当接部材59と、中央側のアーム45に対応する当接部材59とについて、それぞれ、個別に、当接部材59の位置を機体左右方向に沿って調節できる。
〔第二調節部〕
図5、図7から理解されるように、第二調節部A2は、突起60の位置を機体左右方向に沿って変更させるように構成されている。接続部材56のプレート部64には、上方に立ち上がるように屈曲される屈曲部64aが備えられている。屈曲部64aが、第二ボルト66によって、第二立ち上がり部63に取り付けられている。第二調節部A2には、第二立ち上がり部63に開口される機体左右方向に沿った方向を長手方向とする第二長孔63aが備えられている。第二長孔63aにおける第二ボルト66の締結位置を、機体左右方向に沿って変更することにより、接続部材56に対する移動部材58の相対位置を、機体左右方向に沿って変更できるようになっている。このように、第二調節部A2によって、左側のアーム45に対応する当接部材59について、当接部材59の位置を機体左右方向に沿って位置調節可能となっている。
図5、図7から理解されるように、第二調節部A2によって、移動部材58を機体左右方向に沿って位置調節すると、移動部材58と一体とされる当接部材59についても位置が調節される。よって、全条停止機構Sのメンテナンスを行う際は、第二調節部A2、第一調節部A1の順に、位置調節を行うと好適である。
〔移動部材の案内〕
図5〜図7に示されるように、搭載フレーム31には、アングル状のアウタ受け68が立設固定されている。移動部材58は、機体前後方向に、アウタ受け68と、支軸ピン47とによって挟まれるように配置されている。アウタ受け68は、第一ワイヤ50を挿通自在としており、第一ワイヤ50に備えられるアウタ部50bを受けるようになっている。そして、搭載フレーム31には、頭付きピン71が立設固定されている。移動部材58には、機体左右方向を長手方向とするガイド孔70が開口されている。
移動部材58が機体左右方向に沿って移動する際に、各支軸ピン47によって移動部材58の前端部が案内され、アウタ部50bによって移動部材58の後端部が案内され、頭付きピン71によって移動部材58のガイド孔70が案内されるようになっている。また、頭付きピン71によって、移動部材58が上方へ移動しないように規制されている。このように、アウタ受け68が、移動部材58の後端部を機体左右方向に案内するように構成されているので、頭付きピン71やガイド孔70等の数を削減可能となる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、操作レバー57に接続される接続部材56と、移動部材58との間に、第二調節部A2が備えられているものが一例に示されているが、これに限られない。例えば、第一調節部A1に代えて、位置調節部Aとして、図8、図9に示されるような第三調節部A3が備えられていてもよい。
第三調節部A3は、移動部材58における操作レバー57とは反対側の端部に備えられている。移動部材58の端部には、上方に立ち上がる取付部材158が固定されている。取付部材158には、第三ボルト165によって、当接部材159が着脱自在に取り付けられている。第三調節部A3には、当接部材159に開口された機体左右方向を長手方向とする第三長孔159aが備えられている。第三長孔159aにおける第三ボルト165の締結位置を調節することにより、左側のアーム45に対する当接部材159の当接部159b(「作用部」の一例)の位置を、機体左右方向に沿って調節できる。なお、取付部材158の当接部159bは、アーム45のインナ受け45cに当接してアーム45を押圧して揺動させるようになっている。
(2)上記実施形態では、3つの繰出装置33が備えられているものが一例に示されているが、これに限られない。2つ、または、4つ以上の複数の繰出装置33が備えられていてもよい。
(3)上記実施形態では、5条植え式に構成された苗植付装置15が一例に示されているが、これに限られない。4条、または、6条以上を植え付ける形式の他の苗植付装置であってもよい。
(4)上記実施形態では、第一長孔61aが移動部材58側に備えられている第一調節部A1が一例に示されているが、これに限られない。第一長孔61aが当接部材59側に備えられている他の第一調節部であってもよい。
(5)上記実施形態では、第二長孔63aが移動部材58側に備えられている第二調節部A2が一例に示されているが、これに限られない。第二長孔63aが接続部材56側に備えられている他の第一調節部であってもよい。
(6)上記実施形態では、「粉粒体供給装置」の一例として、「粉粒体」の一例である肥料を供給する施肥装置22の繰出装置33が示されているが、これに限られない。圃場や苗等へ「粉粒体」の一例である薬剤を散布する薬剤散布装置の繰出装置、圃場へ「粉粒体」の一例である種籾を直播する直播装置の繰出装置等の他の「粉粒体供給装置」であってもよい。
本発明は、上記乗用型田植機の他、乗用型直播機等の他の水田作業機にも利用可能である。
31 :搭載フレーム(フレーム)
33 :繰出装置(粉粒体供給装置)
40 :繰出クラッチ(クラッチ)
45 :アーム
50 :第一ワイヤ(ワイヤ)
50b :アウタ部
55 :操作機構
56 :接続部材
57 :操作レバー
58 :移動部材
59 :当接部材(作用部)
60 :突起(作用部)
68 :アウタ受け
A :位置調節部
A1 :第一調節部
A2 :第二調節部
W1 :入り位置(作動位置)
W2 :切り位置(停止位置)

Claims (4)

  1. 圃場へ粉粒体を供給可能な複数の粉粒体供給装置と、
    前記複数の粉粒体供給装置を固定するフレームと、
    前記粉粒体供給装置毎に備えられ、前記粉粒体供給装置に動力を伝動して前記粉粒体供給装置を作動させる作動位置と、前記粉粒体供給装置への動力を遮断して前記粉粒体供給装置を停止させる停止位置と、に操作自在なクラッチと、
    前記クラッチ毎に備えられ、前記クラッチを前記作動位置及び前記停止位置に操作するアームと、
    前記クラッチ毎の前記アームを一括して前記停止位置に変更可能な操作機構と、が備えられ、
    前記操作機構に、前記フレームに対して所定方向に沿って移動可能な移動部材と、前記アーム毎に備えられ、前記移動部材と一体的に移動して前記アームを前記停止位置に押圧する作用部と、が備えられ、
    前記作用部を前記所定方向に沿って位置調節可能な位置調節部が備えられている水田作業機。
  2. 前記位置調節部として、前記作用部を前記移動部材に対して前記所定方向に沿って位置調節可能とする第一調節部が備えられている請求項1に記載の水田作業機。
  3. 人為的な操作により前記移動部材を前記所定方向に移動させる操作レバーと、
    前記操作レバーと前記移動部材とを接続する接続部材と、が備えられ、
    前記位置調節部として、前記移動部材を前記接続部材に対して前記所定方向に沿って位置調節可能とする第二調節部が備えられている請求項2に記載の水田作業機。
  4. 前記アームを操作可能なワイヤと、
    前記フレームに固定され、前記ワイヤのアウタ部を受けるアウタ受けが備えられ、
    前記アウタ受けが、前記移動部材を前記所定方向に案内するように構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の水田作業機。
JP2014063822A 2014-03-26 2014-03-26 水田作業機 Active JP6120795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063822A JP6120795B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 水田作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063822A JP6120795B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 水田作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015181474A JP2015181474A (ja) 2015-10-22
JP6120795B2 true JP6120795B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=54348789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014063822A Active JP6120795B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 水田作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6120795B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017115A (ja) * 2000-07-05 2002-01-22 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
JP4820247B2 (ja) * 2006-09-12 2011-11-24 株式会社クボタ 乗用型作業機
JP4791925B2 (ja) * 2006-09-25 2011-10-12 株式会社クボタ 乗用型田植機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015181474A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8863676B2 (en) Twin-row multiple variety planter and method of use
JP2013128471A (ja) 作業機
KR20120064027A (ko) 다조 농용 작업기
KR101861826B1 (ko) 파종기
JP6120795B2 (ja) 水田作業機
JP6132777B2 (ja) 直播機
JP4967788B2 (ja) 野菜苗株移植機
KR20190021109A (ko) 줄뿌림 비료살포기
JP2010104255A (ja) 播種兼用苗植付機
JP2013021943A (ja) 湛水直播機
JP4872271B2 (ja) 苗移植機
JP6129044B2 (ja) 水田作業機
JP2011004650A (ja) 苗移植機
JP6456233B2 (ja) 施肥播種作業機
JPH0556923B2 (ja)
JP4051498B2 (ja) 農作業機
JP2005065635A (ja) 施肥機
JP2017055682A (ja) 粒状体散布装置
JP2018000059A (ja) 水田作業車
JP5831664B2 (ja) 播種機
CN204762078U (zh) 乘用型插秧机以及乘用型直播机
JP2007043958A (ja) 植付機
KR20190121028A (ko) 마늘 파종기
JP5790849B2 (ja) 播種機
JP3741433B2 (ja) 苗植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6120795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150