JP6120625B2 - 上吊り引戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、上吊り引戸装置に関し、特に、すずめ等の鳥が巣をかけることを抑制できる上吊り引戸装置に関するものである。
特許文献1には、ハンガーレールの長さ方向にそって吊車が転動することで扉体が開閉する上吊り引戸装置が開示される。
特許文献1に記載の上吊り引戸装置の一部であるハンガーレール5は、扉体1の移動方向に直交する断面視において、吊車6(車輪部材)が転動する下辺53,54の向かい合う側縁が斜めに立ち上がっており、向かい合う側縁の反対側の側縁から側辺50,51が上方に延設され、それらの上端同士を上辺52が連結している。これらの辺50,51,52,53,54は扉体1の移動方向に連続的に延設されている。
下辺53,54間の開口55はハンガーレール5の長さ方向に延びており、開口55を通ってハンガーローラアセンブリ(車輪部材および本体部材)の軸部(吊下体)がハンガーレール5の長さ方向に移動するようになっている。このように、ハンガーレール5は、下面に開口55を備えた箱状の部材である。
特開2011−074670号公報(段落0020、図4など)
しかしながら、上述した従来の上吊り引戸装置では、扉体1の移動方向に直交する断面視において、下辺53,54の向かい合う側縁が斜めに立ち上がると共に、その向かい合う側の側縁の反対側の側縁から側辺50,51が上方に延設されているので、下辺53,54に、すずめ等の鳥が巣をかけやすいという問題点があった。巣がかけられると、扉体1の開閉に支障をきたす。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、すずめ等の鳥が巣をかけることを抑制できる上吊り引戸装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の上吊り引戸装置によれば、軌道部材は、横断面形状が長方形とされる長尺のレール部材を一対備え、それら一対のレール部材は、互いの幅の広い側面どうしが所定間隔を隔てて対向されると共に幅の狭い側面が車輪部材の転動面となる姿勢で配置されるので、すずめ等の鳥が巣をかけられる面積が、一対のレール部材の幅の狭い側面の面積に限定され、すずめ等の鳥が巣をかけにくくすることができる。
また、車輪部材から一対のレール部材にかけられる荷重の方向が、一対のレール部材の幅の広い側面の幅方向と一致する。即ち、レール部材へかけられる曲げ荷重に対して、レール部材の断面係数が最大となる。よって、本体部材を介して扉体と連結される車輪部材をレール部材が支える際に生じるレール部材の変形を最小限に抑えることができる。
また、保持部材は、枠状に形成されるので、本体部材および車輪部材は保持部材の下方を通過可能である。よって、保持部材が扉体の開閉を妨げることを防止することができる。
また、保持部材はレール部材の長手方向に間隔をあけて複数が配設されるので、連続的に配設される場合に比較して、材料コストを削減することができる。
また、保持部材は、一対のレール部材のそれぞれから外方へ延設される一対の下辺部材と、それら一対の下辺部材の延設方向先端から上方へ延設される一対の側辺部材と、それら一対の側辺部材の延設方向先端どうしを連結する上辺部材と、から枠状に形成されることから、製造コストを削減することができる。
また、保持部材上であって本体部材および車輪部材の通過を妨げる領域に、すずめ等の鳥が巣をかけられる面積が、下辺部材の幅の狭い側面の面積に限定されるので、すずめ等の鳥が巣をかけにくくすることができる。
さらに、レール部材に扉体の重量がかけられる鉛直方向と、保持部材(下辺部材、側辺部材および上辺部材)の幅の広い側面の幅方向が一致する。即ち、保持部材へかけられる曲げ荷重に対して、保持部材の断面係数が最大となる。よって、扉体の重量でレール部材が下方に変位しようとする場合に保持部材が鉛直方向に撓み変形することを防止することができる。
請求項記載の上吊り引戸装置によれば、請求項1記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、車輪部材は、レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備える。そのフランジ部が、一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面と反対側の側面に当接可能とされるので、一対のレール部材上を車輪部材が転動する際に、フランジ部がレール部材に当接することで、車輪部材の変位を規制し、車輪部材がレール部材から脱輪することを防ぐことができる。
この場合、フランジ部は一対のレール部材の外側に配設される。即ち、扉体が本体部材を軸として揺動し、フランジ部がレール部材の側面に当接した場合に、フランジ部が一対のレール部材の内側に配設される場合に比較して、揺動軸から当接点までの距離が長くなる。そのため、本体部材、車輪部材および扉体の全体でモーメントが吊り合って静止している時の、フランジ部にかけられる荷重が抑えられる。よって、フランジ部を薄肉にすることができるので、車輪部材の材料コストを低減できると共に、車輪部材を軽量化することができる。
請求項記載の上吊り引戸装置によれば、請求項記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、車輪部材は、レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備える。そのフランジ部が、一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面に当接可能とされるので、一対のレール部材上を車輪部材が転動する際に、フランジ部がレール部材に当接することで、車輪部材の変位を規制し、車輪部材がレール部材から脱輪することを防ぐことができる。
この場合、フランジ部は一対のレール部材の内側に配設されるので、フランジ部が一対のレール部材の外側に配設される場合に比較し、レール部材の対向間隔を広くすることが可能である。よって、一対のレール部材の間に渡ってすずめ等の鳥の巣がかけられることを防止することができる。
さらに、フランジ部は一対のレール部材の内側に配設されるので、一対のレール部材の対向する側と反対側に車輪部材をはみ出させる必要が無い。そのため、フランジ部が一対のレール部材の外側に配設される場合に比較して、下辺部材をより短くすることができる。よって、保持部材の枠の内側においてすずめ等の鳥が巣をかけられる面積を縮小でき、すずめ等の鳥が巣をかけることを防止することができる。
請求項記載の上吊り引戸装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、レール部材の長手方向に沿って保持部材に固着されるカバー部材を備えるので、カバー部材を複数の保持部材に一体的に取り付けることで、保持部材、レール部材及びカバー部材を含めた全体の剛性を向上させることができる。
また、カバー部材を保持部材に着脱可能に設けたので、カバー部材を固定することで外観を維持し、カバー部材を保持部材から取り外すことで、レール部材上の状況を、レール部材の長手方向以外の方向からも確認できる。よって、扉体が吊り下げられた状態でも、レール部材上にすずめ等の鳥の巣がかけられていないかを確認することができる。
請求項記載の上吊り引戸装置によれば、請求項1からのいずれかに記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、本体部材は、車輪部材が回転可能に軸支される軸支本体を有し、その一端にめねじが形成され、そのめねじに扉体を吊り下げる吊下体のおねじが螺合されるので、吊下体を緩め、軸支本体から引き抜くことで、軸支本体から吊下体を簡単に取り外すことができる。
従来、軸支本体から吊下体を取り外せない構造では、吊下体を扉体から引き抜く際に、軸支本体と扉体との間隔を広げる必要があり、レール部材の長手方向外側に扉体および軸支本体を移動させて作業を行っていた。しかし、軸支本体から吊下体を取り外すことができる構成では、軸支本体と扉体との間隔を変更することなく吊下体を取り外すことができるので、レール部材の長手方向外側にスペースを設ける必要が無く、上吊り引戸装置の設置スペースを縮小することができる。
第1実施形態における上吊り引戸装置を建物に取り付けた外観図である。 上吊り引戸装置の部分斜視図である。 (a)は、上吊り引戸装置の部分側面図であり、(b)は、上吊り引戸装置から吊下体を取り外した状態の上吊り引戸装置の部分側面図である。 (a)は、上吊り引戸装置の部分上面図であり、(b)は、図4(a)に示すIVb−IVb線における上吊り引戸装置の断面図である。 (a)は、連設されたカバー部材の部分正面図であり、(b)は、図5(a)に示すVb−Vb線におけるカバー部材と保持部材との部分断面図である。 第2実施形態における上吊り引戸装置の部分側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、上吊り引戸装置100の全体構成について説明する。
図1は、第1実施形態における上吊り引戸装置100を建物Tに取り付けた外観図であり、図2は、上吊り引戸装置100の部分斜視図である。なお、理解を容易にするために、図2において、カバー部材70の図示は省略している。また、上吊り引戸装置100の開閉方向をX軸方向とし、高さ方向をZ軸方向とし、それら両方向と直交する方向をY軸方向とし、図3以降の説明において同様とする。
図1に示すように、上吊り引戸装置100は建物Tの外壁開口部に設置され、両開きの扉として構成される扉体10が外壁開口部を開放させたり閉鎖させたりするものである。扉体10は一対の仕切り部11を有し、その仕切り部11が左右に移動することで開閉される。
図2に示すように、上吊り引戸装置100は、扉体10と、その扉体10を吊下げ支持する本体部材20と、その本体部材20に回転可能に軸支される一対の車輪部材30と、その車輪部材30が転動する転動面を形成する軌道部材40と、その軌道部材40に固定されると共に、建物Tにボルトで締結固定される保持部材50と、軌道部材40の両端部に固定されるストッパ部材60と、建物Tの外壁面に固定されると共に、保持部材50に着脱可能に固着されるカバー部材70(図4参照)と、を備える。
なお、本体部材20と一対の車輪部材30とは、扉体10に対して軌道部材40の延設方向(X軸方向)に沿って間隔をあけて複数配設される。なお、本実施形態は本体部材20と一対の車輪部材30との配設数が2である。
扉体10は、建物Tの外壁の開口部を塞ぐ部材であって、鉄製で薄板状の仕切り部11と、その仕切り部11の上端に外側面を溶接固定され、断面コの字状の開放側を鉛直下方向に向けて配設される鉄製の長尺部材であるコ型部材12とにより形成される。なお、図2では一対の仕切り部11の内の一方の仕切り部11を図示している。
本体部材20は、扉体10を吊り下げると共にレール部材41上を移動する部材であって、車輪部材30を回転可能に軸支する軸支本体21と、軸支本体21から下方に延設され、コ型部材12を吊り下げる吊下体22と、から形成される。
車輪部材30は、レール部材41上を転動し、本体部材20を移動させる部材であって、本体部材20の軸支本体21に回転可能に軸支されるリング状の転動部31と、その転動部31の片側に配設されると共に転動部31の径と比較して大径となるように配設される鉄製のフランジ部32と、により形成される。
軌道部材40は、扉体10の移動を開閉方向(X軸方向)に案内する部材であって、一対のレール部材41から形成される。それら一対のレール部材41は、幅の狭い側面(以下「幅の狭い側面41a」と称す)と、幅の狭い側面41aに隣接される幅の広い側面(以下「幅の広い側面41b」と称す)とで囲まれる長方形状の横断面形状(Y−Z平面における断面形状)を有し、上吊り引戸装置100の開閉方向を長手方向として延設される鉄製の長尺部材であり、一対の車輪部材30が転動する転動面を幅の狭い側面41aとし、互いの幅の広い側面41bどうしが吊下体22を挟んで所定間隔を隔てて対向される姿勢で配置される。
それら一対のレール部材41に、車輪部材30の転動部31を当接させて転動することで、本体部材20がレール部材41の延設方向(X軸方向)に移動され、扉体10が開閉される。
また、レール部材41は、車輪部材30を介して加えられる扉体10の荷重を、荷重方向と幅の広い側面41bの方向とを一致させて支える構成である。すなわち、荷重に対して、レール部材41の断面係数が最大となる姿勢で配設されているため、レール部材41が鉛直方向(Z軸方向)に撓み変形しにくくでき、レール部材41の耐久性を向上させることができる。
保持部材50は、レール部材41を保持すると共に、レール部材41と建物Tとを連結する部材であり、一対のレール部材41の延設方向に間隔をあけて複数が配設される鉄製の枠状部材であって、一対のレール部材41に溶接固定される。なお、本実施形態では、配設数4で配設される。
保持部材50は、一対のレール部材41のそれぞれに外方(Y軸方向)へ延設される一対の下辺部材51と、それら一対の下辺部材51の延設方向先端から上方(Z軸方向)へ延設される一対の側辺部材52と、それら一対の側辺部材の延設方向先端どうしを連結する上辺部材53とから形成される。
一対の下辺部材51は、幅の狭い側面(以下「幅の狭い側面51a」と称す)と、幅の狭い側面51aに隣接される幅の広い側面(以下「幅の広い側面51b」と称す)とで囲まれる長方形状の横断面形状(X−Z平面における断面形状)を有し、レール部材41の幅の広い側面41bに溶接固定され、幅の狭い側面51aを上方(Z軸方向)へ向けると共に、幅の広い側面51bを鉛直方向(Z軸方向)に沿わせた姿勢で配置される。
この場合、幅の狭い側面51aを上方向(Z軸方向)に向けているため、下辺部材51においてすずめ等の鳥が巣をかける面積(上面の面積)を縮小でき、すずめ等の鳥が巣をかけにくくする効果を顕著とできる。
なお、下辺部材51は、レール部材41から鉛直方向(Z軸方向)に沿って下方へ荷重を受けるので、その荷重に抵抗するのに十分な剛性を必要とする。また、必要材料が少ない程、製造コストを低減でき、軽量化をすることができる。
そこで、前述のように、幅の狭い側面51aを上方へ向けると共に、幅の広い側面を鉛直方向に沿わせた姿勢でレール部材41の幅の広い側面41bに固定することで、下辺部材51の断面係数を最大にでき、鉛直方向(Z軸方向)に沿って下方への荷重に対し高い剛性を保った上で、製造コストの低減および部材の軽量化を図ることができる。
一対の側辺部材52は、X−Y平面における横断面形状が長方形とされ、幅の狭い側面52aをレール部材41の短手方向(Y軸方向)へ向けると共に、幅の広い側面52bを鉛直方向(Z軸方向)に沿わせた姿勢で配置される。
一対の側辺部材52の内、建物Tの側に配設される一方の側辺部材52は、X軸方向に沿って貫通して形成される固定穴52cを有し、その固定穴52cは、Z軸方向に間隔を空けて4つ配設される。固定穴52cを介して建物Tから突設される取付片T1にボルト固定されることで、保持部材50が建物Tの壁面に固定される。
上辺部材53は、X−Z平面における横断面形状が長方形とされ、幅の狭い側面53aを鉛直方向(Z軸方向)へ向けると共に、幅の広い側面53bを鉛直方向(Z軸方向)に沿わせた姿勢で配置される。
ここで、横断面形状が長方形となる下辺部材51、側辺部材52及び上辺部材53から形成される保持部材50は、一枚の薄肉の鋼板を、レーザー加工により切り抜くことで製造可能であり、製造コストを削減できると共に、容易に量産することができる。
なお、保持部材50は、断面長方形状の棒状部材である一対の下辺部材51、一対の側辺部材52及び上辺部材53を溶接により互いに直角に固定することでも製造可能であり、製造コストを削減することができる。
更に、保持部材50はレール部材41の延設方向に、間隔をあけて断続的に配設されるため、連続的に配設される場合に比較して、材料コストを削減することができる。
ストッパ部材60は、扉体10の開閉端を規定するための部材であって、一対のレール部材41の延設方向両端に溶接固定される鉄製の直方体状部材であって、一対のレール部材41の上面に掛け渡された状態で配設される。そのため、ストッパ部材60は、本体部材20がレール部材41の延設方向(X軸方向)に沿って移動してきた場合に本体部材20と衝突し、本体部材20の移動を規制するストッパとして作用する。よって、ストッパ部材60の配設位置によって、扉体10の開閉端が決定される。
次に図3を参照して、本体部材20及び車輪部材30の構造が及ぼす作用について説明する。
図3(a)は、上吊り引戸装置100の部分側面図であり、図3(b)は、上吊り引戸装置100から吊下体22を取り外した状態の上吊り引戸装置の部分側面図である。なお、図3(a)は、本体部材20、車輪部材30及びレール部材41を部分的に断面視していると共に、カバー部材70の図示を省略している。
扉体10の一部であるコ型部材12は、断面コの字状の開放側を鉛直下向きとした場合に、水平となる部分に貫通して形成される円形の貫通穴を有し、その貫通穴の下側に同軸的に溶接される吊下ナット12aを有する。
軸支本体21は、直方体形状の部分の下方に円柱状の部分が延設され、その円柱状の部分の底面にめねじが螺刻される本体部21aと、その本体部21aからY軸方向に沿って両方向に立設される円柱状の回転軸部21bとにより形成される。
吊下体22は、扉体10を吊り下げる鉄製のボルトであって、本体部21aのめねじに螺合可能なサイズのおねじが外周に螺刻される棒部22aと、その棒部22aの一端に配設されると共に、棒部22aの径より大径の六角形状のボルト頭部22bと、棒部22aに螺挿されている締結ナット22cとを有する。
吊下体22が軸支本体21に吊り下げられる際には、棒部22aのおねじが本体部21aのめねじに螺合された状態で、ボルト頭部22bを下方に向けた姿勢で軸支本体21から鉛直方向(Z軸方向)に沿って下方へ吊り下げられる。
吊下体22を介して、扉体10と軸支本体21とを連結させる方法を説明する。まず吊下体22をコ型部材12に下側から近づけ、吊下体22を吊下ナット12aに螺挿すると共に、本体部21aのめねじに棒部22aのおねじを螺合させ、棒部22aをめねじの底部まで回し入れる。
そして、締結ナット22cを吊下ナット12aの側面に当接するまで回し、吊下体22を吊下ナット12aに締結固定すると、扉体10は吊下体22に対し移動不能に固定され、吊下体22を介して、扉体10と軸支本体21とが移動不能に連結される。
次に図3(b)を参照して、扉体10を本体部材20から取り外す方法について説明する。
図3(b)は、吊下体22をコ型部材12の下方に引き抜いた際の部分側面図である。吊下ナット12aと締結ナット22cの締結を緩め、吊下体22を下方向に引き抜くことで、レール部材41上で軸支本体21から扉体10を取り外すことができる。
従来は、軸支本体から下方向に螺棒状の吊下体が延設され、その吊下体に螺合可能なめねじが扉体の一端に形成され、吊下体をめねじに螺合させて扉体を吊り下げていた。そのため、吊下体を緩め扉体を取り外すためには、軸支本体を扉体に対して上方向(Z軸方向)に移動させなければならないが、軸支本体がハンガーレールに覆われているため、軸支本体を持ち上げることができず、取り外し作業はハンガーレールの延設方向外側で行う必要があった。
しかし、本実施形態のように、吊下体22を取り外し可能な構成では、本体部21aと扉体10との鉛直方向(Z軸方向)における相対位置を変える必要がないため、レール部材41上で扉体10を取り外すことができる。よって、部材の修理が容易となり、メンテナンス性向上を図ることができる。
更に、レール部材41の長手方向外側に本体部21aを移動させる必要が無いので、ストッパ部材60を取り外し可能にする必要が無い。そのため、一対のレール部材41にストッパ部材60を溶接固定することで、一対のレール部材41端部の剛性を強固にすることができると共に、扉体10の開閉端におけるストッパ機能を強力なものとすることができる。ただし、ストッパ部材60を着脱可能としてもよい。
また、レール部材41の延設方向外側に余分なスペースを形成する必要が無いため、上吊り引戸装置100を配設するスペースを縮小できる。よって、従来は装置等を配置できなかったスペースに室外機F等を配置することもできる(図1参照)。
次に、図3(a)に戻って、車輪部材30の詳細構成及びフランジ部32の作用について説明する。車輪部材30の一部である転動部31は、内部に回転軸部21bに軸支されるベアリングRを内嵌する凹部を有する同径筒状の部材である。同じく、車輪部材の一部であるフランジ部32は、その外径が転動部31の径と比較して大径となるように、転動部31の周上に渡って同軸状に延設される鉄製の部材であって、対向して配置される一対のレール部材41の互いに向かい合う側の反対側に配設される。
そのため、転動部31がレール部材41上を転動し、車輪部材30がレール部材41の延設方向(X軸方向)に移動する際に、移動方向と直交する方向(Y軸方向)にレール部材41に対して相対的に変位しても、レール部材41の側面とフランジ部32が当接することで車輪部材30の変位が規制される。よって、車輪部材30がレール部材41から脱輪するのを防止することができる。
更に、フランジ部32は、車輪部材30上で本体部21aと向かい合う側とは反対側の端部に配設される。即ち、フランジ部32は、車輪部材30上で本体部21aから最も離れた位置に配設される。ここで、扉体10が外部から荷重を受け、前後方向(Y軸方向)に揺動すると、扉体10に本体部21aを揺動軸とするモーメントが生じる。
本体部材20を介して扉体10と連結されている車輪部材30も、扉体10の揺動に伴い揺動するが、レール部材41とフランジ部32が当接する場合、その当接点において、扉体10の揺動により発生するモーメントと吊り合うモーメントを発生させるだけの荷重がフランジ部32にかけられる。
ここで、モーメントは軸からの距離と、発生する荷重との積である。なので、フランジ部32を本体部21aから離れた位置に配接することで、フランジ部32に発生する荷重を抑えられ、フランジ部32を薄肉にすることができる。よって、本構成によって、車輪部材30の材料コストを低減できると共に、車輪部材30を軽量化することができる。
保持部材50は、レール部材41の延設方向視(紙面奥方向、X軸方向)において、本体部材20と車輪部材30との外側に配設されるため、本体部材20及び車輪部材30はレール部材41の延設方向への移動に際して、保持部材50と干渉することはない。よって、保持部材50をレール部材41の両端以外の位置に配置することが可能であり、レール部材41の剛性を向上させることができる。
次に図4及び図5を参照して、保持部材50にカバー部材70を固定する構成について説明する。
図4(a)は、上吊り引戸装置100の部分上面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すIVb−IVb線における上吊り引戸装置100の断面図であり、図5(a)は、連設されたカバー部材70の部分正面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すVb−Vb線におけるカバー部材70と保持部材50との部分断面図である。なお、本体部材20、車輪部材30及びストッパ部材60は、理解を容易にするために図示を省略している。
図4に示すように、カバー部材70は、レール部材41にそって外殻を形成する部材であって、薄肉の鋼板で形成され、保持部材50の上方で建物Tの壁面にボルト固定により固定されると共に、壁面から水平に延設される固定カバー71と、その固定カバー71の延設端に固定される蝶番Bと、その蝶番Bに一端を固定されると共に、蝶番Bを支点として上下方向に開閉可能な可動カバー72と、その可動カバー72を保持部材50と連結するカバー受け部73とにより構成される。
可動カバー72は、閉状態では、保持部材50の側面の内、壁面に向く側とは反対側の側面に溶接固定されるカバー受け部73にボルトナットで締結固定される(図5(b)参照)。
図5に示すように、カバー受け部73は、薄肉の鋼板であって、底面73aを有するコの字形状の両端部から外側に垂直に板状部73bが延設されるハット型の断面形状を有するように構成される。カバー受け部73は、コの字形状の底面73aにおいて、保持部材50の側面の内、壁面に向く側とは反対側の側面に溶接固定され、板状部73bにおいて、可動カバー72とボルトナットにより締結固定される。即ち、保持部材50と可動カバー72とはカバー受け部73を介して連結され、固定される。
各保持部材50の間に、カバー部材70が配設され、連結されることで、保持部材50単体の場合より、各保持部材50とカバー部材70とを含めた全体として剛性が向上し、保持部材50に固定されるレール部材41の剛性の向上を図ることができる。
また、可動カバー72は、固定カバー71の延設端に固定される蝶番Bを支点に開閉可能であり、可動カバー72を開ければ、レール部材41上にすずめ等の鳥の巣がかけられていないか確認することができる。よって、可動カバー72を取り付けることで外観を維持しながら、メンテナンス性の向上を図ることができる。
なお、カバー部材70は、カバー受け部73を介して、隣り合う保持部材50間を連結するにとどまり、配設される全ての保持部材50に一体に固定されるわけではない(図5(a)参照)。そのため、内部を確認する時は、隣り合う保持部材50間のカバー部材73のみを上部に開放すればよいので、作業性の向上を図ることができる。
次に、図6を参照して、第2実施例における上吊り引戸装置200について説明する。図6は、第2実施形態における上吊り引戸装置200の部分側面図である。第1実施形態では、フランジ部32がレール部材41の対向する側と反対側に配設される場合を説明したが、第2実施形態では、フランジ部32がレール部材41の対向する側に配設される場合を説明する。即ち、車輪部30が軸支本体21に逆方向に軸支される場合について説明する。なお、理解を容易にするためにカバー部材70の図示を省略し、第1実施形態と共通の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
この場合、車輪部材30をレール部材41の対向する側と反対側にはみ出させる必要が無いので、下辺部材251を第1実施形態の上吊り引戸装置100の下辺部材51に比較して短くすることができ、保持部材250の枠の内側においてすずめ等の鳥が巣をかけられる幅の狭い側面251aの面積を抑え、すずめ等の鳥が巣をかけることを防止することができる。
フランジ部32は、対向して配置される一対のレール部材41の互いに向かい合う側に配設される。そのため、転動部31がレール部材41上を転動し、車輪部材30がレール部材41の延設方向(X軸方向)に移動する際に、車輪部材30の移動方向と直交する方向(Y軸方向)に相対的に変位しても、レール部材41の側面とフランジ部32が当接することで車輪部材30の変位が規制される。よって、車輪部材30がレール部材41から脱輪するのを防止することができる。
更に、フランジ部32がレール部材41の対向する側に配設されるため、転動部31は車輪部材30の向かい合う側面と反対側の側面に配設される。即ち、転動部31に転動される一対のレール部材41の対向間隔が広くされるので、一対のレール部材41間に渡ってすずめ等の鳥が巣をかけることを防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施形態では、扉体10に対し、本体部材20及び一対の車輪部材30,230が配設数2で配設されたが、配設数は2に限定されるものではなく、3以上でも良い。
また、上記各実施形態では、保持部材50は軌道部材40の延設方向に配設数4で配設されたが、配設数は4に限定されるものではなく、2や3及び5以上でも良い。
また、上記各実施形態において構成部材は鉄製とされたが、構成部材の材料は鉄に限定されるものではなく、ステンレスや鋼板、アルミ等の材料を用いても良い。
<その他>
<手段>
技術的思想1記載の上吊り引戸装置は、扉体と、その扉体を吊り下げ支持する本体部材と、その本体部材に回転可能に軸支される一対の車輪部材と、それら一対の車輪部材の下方に水平に延設される軌道部材と、その軌道部材を壁に保持する保持部材と、を備え、前記一対の車輪部材が前記軌道部材上を転動することで前記扉体が前記軌道部材の延設方向に沿って開閉可能に形成されるものであり、前記軌道部材は、横断面形状が長方形とされる長尺のレール部材を一対備え、それら一対のレール部材は、互いの幅の広い側面どうしが所定間隔を隔てて対向されると共に幅の狭い側面が前記車輪部材の転動面となる姿勢で配置される。
技術的思想2記載の上吊り引戸装置は、技術的思想1記載の上吊り引戸装置において、前記保持部材は、前記扉体の開閉方向視において、前記一対のレール部材のうちの一方のレール部材に一端が連結されると共に、前記本体部材および車輪部材の上方を通って他方のレール部材に他端が連結される枠状に形成され、前記レール部材の長手方向に間隔をあけて複数が配設される。
技術的思想3記載の上吊り引戸装置は、技術的思想2記載の上吊り引戸装置において、前記保持部材は、前記一対のレール部材のそれぞれから外方へ延設される一対の下辺部材と、それら一対の下辺部材の延設方向先端から上方へ延設される一対の側辺部材と、それら一対の側辺部材の延設方向先端どうしを連結する上辺部材と、を備え、前記下辺部材は、横断面形状が長方形とされ、幅の狭い側面を上方へ向けると共に、幅の広い側面を鉛直方向に沿わせた姿勢で配置される。
技術的思想4記載の上吊り引戸装置は、技術的思想1から3のいずれかに記載の上吊り引戸装置において、前記車輪部材は、前記レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備え、前記フランジ部が、前記一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面と反対側の側面に当接可能とされる。
技術的思想5記載の上吊り引戸装置は、技術的思想3記載の上吊り引戸装置において、前記車輪部材は、前記レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備え、前記フランジ部が、前記一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面に当接可能とされる。
技術的思想6記載の上吊り引戸装置は、技術的思想2又は3に記載の上吊り引戸装置において、前記レール部材の長手方向に沿って前記保持部材に着脱可能に固着されるカバー部材を備える。
技術的思想7記載の上吊り引戸装置は、技術的思想1から6のいずれかに記載の上吊り引戸装置において、前記本体部材は、前記車輪部材が回転可能に軸支される軸支本体と、その軸支本体に前記扉体を吊り下げる吊下体とを備え、前記吊下体の一端には、おねじが形成され、前記軸支本体の下面には、前記吊下体の一端に形成されたおねじが螺合可能なめねじが形成されている。
<効果>
技術的思想1記載の上吊り引戸装置によれば、軌道部材は、横断面形状が長方形とされる長尺のレール部材を一対備え、それら一対のレール部材は、互いの幅の広い側面どうしが所定間隔を隔てて対向されると共に幅の狭い側面が車輪部材の転動面となる姿勢で配置されるので、すずめ等の鳥が巣をかけられる面積が、一対のレール部材の幅の狭い側面の面積に限定され、すずめ等の鳥が巣をかけにくくすることができる。
また、車輪部材から一対のレール部材にかけられる荷重の方向が、一対のレール部材の幅の広い側面の幅方向と一致する。即ち、レール部材へかけられる曲げ荷重に対して、レール部材の断面係数が最大となる。よって、本体部材を介して扉体と連結される車輪部材をレール部材が支える際に生じるレール部材の変形を最小限に抑えることができる。
技術的思想2記載の上吊り引戸装置によれば、技術的思想1記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、保持部材は、扉体の開閉方向視において、一対のレール部材のうちの一方のレール部材に一端が連結されると共に、本体部材および車輪部材の上方を通って他方のレール部材に他端が連結される枠状に形成されるので、本体部材および車輪部材は保持部材の下方を通過可能である。よって、保持部材が扉体の開閉を妨げることを防止することができる。
また、保持部材はレール部材の長手方向に間隔をあけて複数が配設されるので、連続的に配設される場合に比較して、材料コストを削減することができる。
技術的思想3記載の上吊り引戸装置によれば、技術的思想2記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、保持部材は、一対のレール部材のそれぞれから外方へ延設される一対の下辺部材と、それら一対の下辺部材の延設方向先端から上方へ延設される一対の側辺部材と、それら一対の側辺部材の延設方向先端どうしを連結する上辺部材と、から形成され、長尺部材を互いに直角に連結することで製造できる単純構造であることから、製造コストを削減することができる。
また、保持部材上であって本体部材および車輪部材の通過を妨げる領域に、すずめ等の鳥が巣をかけられる面積が、下辺部材の幅の狭い側面の面積に限定されるので、すずめ等の鳥が巣をかけにくくすることができる。
さらに、レール部材に扉体の重量がかけられる鉛直方向と、レール部材から延設される一対の下辺部材の幅の広い側面の幅方向が一致する。即ち、下辺部材へかけられる曲げ荷重に対して、下辺部材の断面係数が最大となる。よって、扉体の重量でレール部材が下方に変位しようとする場合に下辺部材が鉛直方向に撓み変形することを防止することができる。
技術的思想4記載の上吊り引戸装置によれば、技術的思想1から3のいずれかに記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、車輪部材は、レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備える。そのフランジ部が、一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面と反対側の側面に当接可能とされるので、一対のレール部材上を車輪部材が転動する際に、フランジ部がレール部材に当接することで、車輪部材の変位を規制し、車輪部材がレール部材から脱輪することを防ぐことができる。
この場合、フランジ部は一対のレール部材の外側に配設される。即ち、扉体が本体部材を軸として揺動し、フランジ部がレール部材の側面に当接した場合に、フランジ部が一対のレール部材の内側に配設される場合に比較して、揺動軸から当接点までの距離が長くなる。そのため、本体部材、車輪部材および扉体の全体でモーメントが吊り合って静止している時の、フランジ部にかけられる荷重が抑えられる。よって、フランジ部を薄肉にすることができるので、車輪部材の材料コストを低減できると共に、車輪部材を軽量化することができる。
技術的思想5記載の上吊り引戸装置によれば、技術的思想3記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、車輪部材は、レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備える。そのフランジ部が、一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面に当接可能とされるので、一対のレール部材上を車輪部材が転動する際に、フランジ部がレール部材に当接することで、車輪部材の変位を規制し、車輪部材がレール部材から脱輪することを防ぐことができる。
この場合、フランジ部は一対のレール部材の内側に配設されるので、フランジ部が一対のレール部材の外側に配設される場合に比較し、レール部材の対向間隔を広くすることが可能である。よって、一対のレール部材の間に渡ってすずめ等の鳥の巣がかけられることを防止することができる。
さらに、フランジ部は一対のレール部材の内側に配設されるので、一対のレール部材の対向する側と反対側に車輪部材をはみ出させる必要が無い。そのため、フランジ部が一対のレール部材の外側に配設される場合に比較して、下辺部材をより短くすることができる。よって、保持部材の枠の内側においてすずめ等の鳥が巣をかけられる面積を縮小でき、すずめ等の鳥が巣をかけることを防止することができる。
技術的思想6記載の上吊り引戸装置によれば、技術的思想2又は3に記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、レール部材の長手方向に沿って保持部材に固着されるカバー部材を備えるので、カバー部材を複数の保持部材に一体的に取り付けることで、保持部材、レール部材及びカバー部材を含めた全体の剛性を向上させることができる。
また、カバー部材を保持部材に着脱可能に設けたので、カバー部材を固定することで外観を維持し、カバー部材を保持部材から取り外すことで、レール部材上の状況を、レール部材の長手方向以外の方向からも確認できる。よって、扉体が吊り下げられた状態でも、レール部材上にすずめ等の鳥の巣がかけられていないかを確認することができる。
技術的思想7記載の上吊り引戸装置によれば、技術的思想1から6のいずれかに記載の上吊り引戸装置の奏する効果に加え、本体部材は、車輪部材が回転可能に軸支される軸支本体を有し、その一端にめねじが形成され、そのめねじに扉体を吊り下げる吊下体のおねじが螺合されるので、吊下体を緩め、軸支本体から引き抜くことで、軸支本体から吊下体を簡単に取り外すことができる。
従来、軸支本体から吊下体を取り外せない構造では、吊下体を扉体から引き抜く際に、軸支本体と扉体との間隔を広げる必要があり、レール部材の長手方向外側に扉体および軸支本体を移動させて作業を行っていた。しかし、軸支本体から吊下体を取り外すことができる構成では、軸支本体と扉体との間隔を変更することなく吊下体を取り外すことができるので、レール部材の長手方向外側にスペースを設ける必要が無く、上吊り引戸装置の設置スペースを縮小することができる。
100,200 上吊り引戸装置
10 扉体
20 本体部材
21 軸支本体
22 吊下体
30 車輪部材
31 転動部
32 フランジ部
40 軌道部材
41 レール部材
41a レール部材の幅の狭い側面
41b レール部材の幅の広い側面
50,250 保持部材
51,251 下辺部材
51a,251a 下辺部材の幅の狭い側面
51b 下辺部材の幅の広い側面
52 側辺部材
53 上辺部材
70 カバー部材

Claims (5)

  1. 扉体と、その扉体を吊り下げ支持する本体部材と、その本体部材に回転可能に軸支される一対の車輪部材と、それら一対の車輪部材の下方に水平に延設される軌道部材と、その軌道部材を壁に保持する保持部材と、を備え、前記一対の車輪部材が前記軌道部材上を転動することで前記扉体が前記軌道部材の延設方向に沿って開閉可能に形成される上吊り式引戸装置において、
    前記軌道部材は、横断面形状が長方形とされる長尺のレール部材を一対備え、
    それら一対のレール部材は、互いの幅の広い側面どうしが所定間隔を隔てて対向されると共に幅の狭い側面が前記車輪部材の転動面となる姿勢で配置され
    前記保持部材は、前記一対のレール部材のそれぞれから外方へ延設される一対の下辺部材と、それら一対の下辺部材の延設方向先端から上方へ延設される一対の側辺部材と、それら一対の側辺部材の延設方向先端どうしを連結する上辺部材とから枠状に形成され、前記レール部材の長手方向に間隔をあけて複数が配設され、
    前記一対の下辺部材および上辺部材は、横断面形状が長方形とされ、幅の狭い側面を鉛直方向へ向けると共に、幅の広い側面を鉛直方向に沿わせた姿勢で配置され、前記一対の側辺部材は、横断面形状が長方形とされ、幅の狭い側面を前記扉体の開閉方向と鉛直方向とに直交する方向へ向けると共に、幅の広い側面を鉛直方向に沿わせた姿勢で配置されることを特徴とする上吊り引戸装置。
  2. 前記車輪部材は、
    前記レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備え、
    前記フランジ部が、前記一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面と反対側の側面に当接可能とされることを特徴とする請求項1記載の上吊り引戸装置。
  3. 前記車輪部材は、
    前記レール部材の幅の狭い側面上を転動する転動部と、その転動部の外周面から径方向外方へ向けて張り出されるフランジ部とを備え、
    前記フランジ部が、前記一対のレール部材の幅の広い側面のうちの互いに対向する側面に当接可能とされることを特徴とする請求項記載の上吊り引戸装置。
  4. 前記レール部材の長手方向に沿って前記保持部材に着脱可能に固着されるカバー部材を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の上吊り引戸装置。
  5. 前記本体部材は、
    前記車輪部材が回転可能に軸支される軸支本体と、その軸支本体に前記扉体を吊り下げる吊下体とを備え、
    前記吊下体の一端には、おねじが形成され、
    前記軸支本体の下面には、前記吊下体の一端に形成されたおねじが螺合可能なめねじが形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の上吊り引戸装置。
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