JP6120502B2 - 刺繍装置及び刺繍装置を備えた電動ミシン - Google Patents

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本発明は、刺繍装置に関し、特に、主軸駆動モータとして直流モータを備えた電動ミシンに脱着可能な刺繍装置に関する。さらに、本発明は、その刺繍装置を備えた電動ミシンに関する。
アニメのキャラクターやアート模様といった刺繍模様を布地に縫い付けるための刺繍機能を備えたミシンが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。斯かるミシンは、通常縫い(直線縫い、ジグザグ縫い等)用のミシンの構成要素に加えて、刺繍枠と、刺繍枠をXY方向に移動させるためのXパルスモータ及びYパルスモータと、刺繍模様データを有する刺繍模様選択装置とを更に備える。このため、刺繍縫い機能を有するミシンはミシン本体が通常縫い用のミシンよりも大きく且つ高価となりがちである。
このことを回避すべく、ミシン本体に脱着可能な刺繍装置を備えたミシンも知られている。通常、斯かるミシンでは、ミシン本体とは別個に刺繍装置に電力を供給する必要があり、使用者は、二本の電源コードをコンセントに差し込まなければならず、不便に感じることが多い。
これに対して、特許文献2に記載の発明では、刺繍縫いを行う場合には、縫針の揺動又は布送りのためのミシン側のジグザグパルスモータ及び送りパルスモータに対する電力の供給量を低減することで、その余剰電力をミシンから刺繍装置へ供給している。このため、使用者は、ミシンに接続された一本の電源コードだけをコンセントに差し込めばよい。
特開2001−104672号公報 特開2000−61183号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明において刺繍縫いを行う場合も、ジグザグパルスモータ及び送りパルスモータは、回転しないように低電力で通電されたままであり、少なからず電力を消費する。したがって、ミシンから刺繍装置へ大きな電力を供給することができない。このため、刺繍装置には、低電力で動作可能な刺繍枠を移動させるためのXパルスモータ及びYパルスモータのみが備えられ、刺繍模様選択装置は備えられない。言い換えれば、ミシン本体が、刺繍模様選択装置を備え、すなわち刺繍機能の一部を有する必要がある。したがって、斯かる刺繍装置は、刺繍機能を有さないミシンを用いて刺繍縫いを行うことができない。
また、ミシンの購入者は、刺繍機能を有さない安価なミシンと刺繍機能を有する高価なミシンとのどちらを購入すべきか購入時に悩むことが多い。さらに、刺繍機能を有さないミシンの購入者が、購入後に刺繍縫いを希望することもある。このため、刺繍機能を有さないミシンを用いた刺繍縫いを可能とする刺繍装置をミシンのオプションとして提供できることが望ましい。
そこで、別個に電力供給を必要とすることなくミシンに単に接続されるだけで、刺繍機能を有さないミシンを用いた刺繍縫いを可能とする刺繍装置が望まれている。
本発明の第1態様では、電源プラグと、第一ICと、主軸駆動モータである直流モータと、電源プラグに電気的に接続されると共に主軸駆動モータ及び第一ICに電力を供給する第一電源回路とを備えた電動ミシンに脱着可能な刺繍装置において、電動ミシンと電気的に接続するためのコネクタと、コネクタと電気的に接続された第二電源回路と、刺繍模様データが記憶されたROMを含む第二ICと、パルスモータとを備え、電動ミシンの主軸駆動モータの最大回転数を制限し、第一電源回路から主軸駆動モータに供給される電力及び第一電源回路から第一ICに供給される電力のうち第一電源回路から主軸駆動モータに供給される電力のみがコネクタを介してパルスモータ及び第二電源回路に供給され、且つ第二電源回路を通じて第二ICに電力が供給されるように構成されたことを特徴とする、刺繍装置が提供される。
本発明の第1態様では、主軸駆動モータの回転数を制限することがコネクタを介したシリアル通信によって行われることが好ましい。
本発明の第1態様では、刺繍模様を表示し且つ刺繍模様を選択可能に構成されたタッチパネル式液晶表示器を更に備えることが好ましい。
本発明の第1態様では、タッチパネル式液晶表示器が刺繍装置の本体に対して揺動可能であることが好ましい。
本発明の第2態様では、電源プラグと、第一ICと、主軸駆動モータである直流モータと、電源プラグに電気的に接続されると共に主軸駆動モータ及び第一ICに電力を供給する第一電源回路とを備えた電動ミシンにおいて、本発明の第1態様の刺繍装置を備え、主軸駆動モータの最大回転数が刺繍縫いモードでは通常縫いモードよりも低く設定されることを特徴とする、電動ミシンが提供される。
本発明に係る刺繍装置は、別個に電力供給を必要とすることなくミシンに単に接続されるだけで、刺繍機能を有さないミシンを用いた刺繍縫いを可能とする。
図1は、本発明に係る刺繍装置の正面図である。 図2は、本発明に係る刺繍装置の平面図である。 図3は、本発明に係る刺繍装置の右側面図である。 図4は、本発明に係る刺繍装置が設置された電動ミシンの正面図を示す。 図5は、液晶表示器が本体に対して揺動された状態の図1のA−A線に沿った右側面部分断面図である。 図6は、本発明に係る刺繍装置及び電動ミシンの制御ブロック図である。 図7は、刺繍模様を選択したときに液晶表示器上に表示される画面の一例である。 図8は、電動ミシン側の処理のフローチャートを示す。 図9は、電動ミシンのROMに格納されたスピードデータテーブルを示す。 図10は、刺繍装置側の刺繍模様選択処理のフローチャートを示す。 図11は、刺繍装置のROMに格納された刺繍模様データの配置を簡略的に示す。 図12は、刺繍装置側の割り込み処理のフローチャートを示す。 図13は、電動ミシン側の割り込み処理のフローチャートを示す。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。また、添付図面において同一又は類似の構成要素には同一の参照符号が付される。
最初に図1〜図4を参照して、本発明に係る刺繍装置及び電動ミシンの構成について説明する。
図1〜図3は、本発明に係る刺繍装置1の正面図、平面図及び右側面図をそれぞれ示す。図4は、本発明に係る刺繍装置1が設置された電動ミシン100の正面図を示す。図4に示されるように、刺繍装置1は、刺繍機能を有さない電動ミシン100を用いて刺繍縫いを行うときに電動ミシン100に設置される。刺繍装置1には刺繍枠2が取り付けられ、刺繍縫いされるべき布地を刺繍枠2に挟んだ状態で刺繍縫いが行われる。刺繍装置1に備えられた二つのパルスモータ(図示せず)によって、刺繍枠2が電動ミシン100の縫針101に垂直な平面において移動せしめられるので、刺繍縫いが可能となる。
図2において最もよく分かるように、刺繍装置1は本体3及びアーム4を備える。アーム4は、本体3に対して図2の矢印Bの方向に回転可能であり、本体3上に完全に折り畳まれることができる。このため、刺繍装置1は、保管時に大きなスペースを占めることがなく、持ち運びも容易である。アーム4は、刺繍枠2を取り付けるためのキャリッジ5と、キャリッジ5をY方向(図2参照)に移動させるためのYパルスモータ(図示せず)とを備える。一方、本体3は、アーム4を本体3のガイド溝6に沿ってX方向(図2参照)に移動させるためのXパルスモータ(図示せず)を備える。Xパルスモータ及びYパルスモータを駆動することによって、キャリッジ5に取り付けられた刺繍枠2をXY方向に移動させることができる。
図1及び図3に示されるように、本体3は、コネクタ7、制御回路基板(図示せず)及び液晶表示器8を更に備える。図4に示されるように、コネクタ7には、刺繍装置1と電動ミシン100とを電気的に接続するための接続コード200が取り付けられ、コネクタ7を介して電動ミシン100から刺繍装置1へ電力が供給される。このため、図6に示されるように、コンセントに差し込まれる電源コード300は電動ミシン100からの一本で足りる。
制御回路基板にはCPU18、ROM19及びRAM20(図6参照)が実装される。これらの機能については後述する。
液晶表示器8はタッチパネル式であり、使用者はタッチパネルを指で押圧して操作することで所望の刺繍模様を選択することができる。また、刺繍模様が液晶表示器8上に表示されるので、使用者は刺繍模様を実際に目で見て確認することができる。図7は、刺繍模様を選択したときに液晶表示器8上に表示される画面の一例である。
図1に示されるように、液晶表示器8は、皿ばね9、座金10及びナット11で本体3に対して揺動可能に固定される。図5は、液晶表示器8が本体3に対して揺動された状態の図1のA−A線に沿った右側面部分断面図である。液晶表示器8は、図5の矢印Cの方向において、本体3に対して皿ばね9、座金10及びナット11の軸線回りに揺動可能である。このため、使用者は、操作性及び/又は視認性が良い所望の角度に液晶表示器8を調整することができる。
次に図6〜図10を参照して、本発明に係る刺繍装置1及び電動ミシン100の制御方法について説明する。
図6は、本発明に係る刺繍装置1及び電動ミシン100の制御ブロック図である。最初に電動ミシン100側について説明する。コンセントから電源プラグ102を介して供給される電力が電源回路103を通じて電動ミシン100のモータ及びICに供給される。電動ミシン100は、三つのモータ、すなわちジグザグパルスモータ104、送りパルスモータ105及び直流モータ106を備える。ジグザグパルスモータ104は、ジグザグ縫いを可能とすべく縫針101を左右に移動させるのに使用され、ジグザグパルスモータドライバ107から電流が供給されて駆動される。送りパルスモータ105は、布送り量を制御するのに使用され、送りパルスモータドライバ108から電流が供給されて駆動される。主軸駆動モータである直流モータ106は、縫針101を上下動させるのに使用され、直流モータ駆動回路109から電流が供給されて駆動される。このため、直流モータ106の回転数が変化すると、電動ミシン100の回転数も変化する。タイミングセンサ110が縫針101の上下動のタイミングを検出する。また、使用者が電動ミシン100上のスタートストップボタン118(図4参照)を押すと、スタートストップスイッチ111がオンされる。このことによって、直流モータ106の駆動がオン又はオフされて、縫針101の上下動が開始され又は停止される。
I/O112、CPU113、ROM114及びRAM115から成る部分が、モータ等を制御するための制御部として機能する。I/O112は入出力装置であり、I/O112を介してCPU113へ入力信号が送信され且つCPU113からの制御信号が出力される。ROM114には、電動ミシン100又は刺繍装置1を制御するためのプログラムと縫い模様(ステッチ)データとが記憶されている。RAM115は、後述する電動ミシン100側の処理において、プログラムの作業領域として使用される。
電動ミシン100は模様選択表示装置116を更に備える。模様選択表示装置116は典型的にはスイッチと発光ダイオード(LED)とから成る。使用者は、所望の縫い模様に対応したスイッチを押すことで所望の縫い模様を選択することができる。スイッチが押されると入出力装置に信号が送信されて、対応する発光ダイオードが点灯する。
次に刺繍装置1側について説明する。電動ミシン100のコネクタ117及び刺繍装置1のコネクタ7を介して電力が電動ミシン100から刺繍装置1へ供給される。より具体的には、電動ミシン100においてモータに供給される電力の一部を刺繍装置1に供給する。通常、電動ミシン100において、主軸駆動モータである直流モータ106の消費電力が一番大きい。そこで、刺繍縫いモードでは通常縫いモードよりも直流モータ106の最大回転数、ひいては電動ミシン100の最大回転数を低く設定することで直流モータ106の消費電力を抑制し、その余剰電力を電動ミシン100から刺繍装置1へ供給する。このため、刺繍装置1を駆動するのに十分な電力を電動ミシン100から刺繍装置1へ供給することが可能となる。なお、コネクタ7を介して電動ミシン100から供給された電力は電源回路12を通じて刺繍装置1のCPU18、ROM19、RAM20等のICに供給される。
刺繍装置1は、二つのモータ、すなわちXパルスモータ13及びYパルスモータ14を備える。Xパルスモータ13は、刺繍枠2をX方向に移動させるのに使用され、Xパルスモータドライバ15から電流が供給されて駆動される。Yパルスモータ14は、刺繍枠2をY方向に移動させるのに使用され、Yパルスモータドライバ16から電流が供給されて駆動される。
I/O17、CPU18、ROM19及びRAM20から成る部分は、モータ等を制御するための制御部として機能する。I/O17は入出力装置であり、I/O17を介してCPU18へ入力信号が送信され且つCPU18からの制御信号が出力される。ROM19には、刺繍装置1を制御するためのプログラムと刺繍模様データとが記憶されている。RAM20は、後述する刺繍装置1側の処理において、プログラムの作業領域として使用される。
前述したように、刺繍模様を選択するのに用いられる液晶表示器8はタッチパネル式である。液晶表示器8に表示された刺繍模様が使用者によって押圧されると、押圧位置に対応した座標信号がI/O17に入力され、ROM19に記憶されたプログラムで座標が認識されて、刺繍模様が選択される。選択された刺繍模様は液晶表示器8に表示される。
以下、図8〜図13を参照して、電動ミシン100及び刺繍装置1の処理フローについて説明する。
図8は、電動ミシン100側の処理のフローチャートを示す。使用者によって電動ミシン100に電源が入れられると、以下の処理が開始される。ステップS1において、S_FLAG(刺繍縫い開始許可フラグ)に0をセットし、フラグをクリアにする。ステップS2において、刺繍装置1と電動ミシン100との接続を確認すべく、I/O112のP1(図6参照)を読み込む。P1が0であればステップS4に進み、P1が1であればステップS3に進む。刺繍装置1と電動ミシン100とがそれぞれのコネクタ7、117を介して電気的に接続されると、I/O112のP1は電源回路103のGNDに接続されて0になり、ステップS4以降の刺繍縫いモードが実行される。一方、刺繍装置1と電動ミシン100とが接続されていない場合、I/O112のP1は1になり、ステップS3において、通常縫いモードが実行される。
ステップS4において、スタートストップスイッチ111のオンオフを判別すべく、I/O112のP2(図6参照)を読み込む。スタートストップスイッチ111がオンであれば、ステップS5に進む。使用者によってスタートストップボタン118が押されると、スタートストップスイッチ111はオンになる。ステップS5において、直流モータ106が停止しているか判別する。直流モータ106が停止していなければ、直流モータ106の駆動を停止させるためにスタートストップボタン118が押されたものと判断し、ステップS6において、直流モータ106を駆動させるためのPWM信号の出力を停止して直流モータ106の駆動を停止させる。その後、ステップS4に戻る。
ステップS5において、直流モータ106が停止していれば、直流モータ106を駆動させるためにスタートストップボタン118が押されたものと判断し、ステップS7に進む。ステップS7において、刺繍縫いの開始許可を確認すべくS_FLAGを読み込む。後述する刺繍模様の選択処理が既に終了していれば、S_FLAGは1であり、ステップS8に進み、直流モータ106が始動される。S_FLAGが0の場合、刺繍模様の選択処理がまだ終了していないので、直流モータ106を始動させることなくステップS4に戻る。ステップS8において、電動ミシン100のROM114に格納されたスピードデータテーブル内の初期値(data_100(図9参照))をPWMレジスタにセットし、ステップS9において、その初期値を出力して直流モータ106を始動させる。このことによって、直流モータ106は、スピードデータテーブル内における電動ミシン100の最小の回転数(100rpm)に対応した回転数で始動される。その後、ステップS4に戻る。
ステップS4においてスタートストップスイッチ111がオフであれば、ステップS10に進む。ステップS10において、タイミングセンサ110の状態を読み込み、ステップS11において、そのタイミングを判別する。タイミングが枠移動タイミングでなければ、ステップS4に戻る。タイミングが枠移動タイミングであれば、ステップS12に進む。ステップS12において、枠移動コマンドを刺繍装置1に送信する。その後、ステップS4に戻る。刺繍装置1と電動ミシン100との間のコマンドの送受信はそれぞれのコネクタ7、117を介した有線(接続コード200)によるシリアル通信によって行われる。
図10は、刺繍装置1側の刺繍模様選択処理のフローチャートを示す。図11は、刺繍装置1のROM19に格納された刺繍模様データの配置を簡略的に示す。タッチパネル式液晶表示器8の操作によって模様選択の処理が開始されると、以下の処理が開始される。ステップS13において、タッチパネルにより模様選択が行われたか確認する。模様が選択されていない場合、タッチパネルの入力待ち状態となる。一方、模様が選択された場合、ステップS14に進む。ステップS14において、選択された刺繍模様データの先頭アドレス(例えばbbbbbh)をRAM20内のSelect_ptrにセットする。ステップS15において、選択された刺繍模様の最初(1針目)の縫いデータのアドレスをRAM20内のAdd_ptrにセットする。ステップS16において、Select_ptr+2にある選択された刺繍模様の表示データをROM19から読み出して液晶表示器8に表示する。ステップS17において、刺繍模様選択が終了して刺繍縫いの準備が完了したことを示すEMBREADYコマンドを電動ミシン100に送信する。その後、タッチパネルの入力待ちの状態となる。一方、電動ミシン側では、EMBREADYコマンドが受信されると、後述する電動ミシン100側の割り込み処理が実行されて、S_FLAGに1がセットされる。このことによって、刺繍縫いモードにおいて、直流モータ106の始動が可能となる(図8のステップS7〜ステップS9参照)。
図12は、刺繍装置1側の割り込み処理のフローチャートを示す。図8のステップS12において、枠移動コマンドが電動ミシン100から刺繍装置1に送信されると、シリアル通信による受信の割り込みが発生し、以下の処理が開始される。
ステップS18において、図10のステップS15においてセットされたAdd_ptrのアドレスにある2バイトの縫いデータをRAM20内のdata1に読み出し、且つ、Add_ptr+1のアドレスにある2バイトの縫いデータをRAM20内のdata2に読み出す。ステップS19において、data1の値がスピードコード(0x81)であるか判別する。data1の値がスピードコードでなければ、ステップS20に進む。ステップS20において、data1の値が終了コード(0x80)であるか判別する。data1の値が終了コードでなければ、ステップS21に進む。ステップS21において、data1及びdata2の運針データに基づき、Xパルスモータドライバ15及びYパルスモータドライバ16を制御して、Xパルスモータ13及びYパルスモータ14を駆動する。このことによって、刺繍枠2が移動せしめられる。ステップS22において、Add_ptrに2を加算し、縫いデータを次に進める。その後、割り込み処理は終了し、図10の刺繍模様選択処理に戻る。
ステップS19において、data1の値がスピードコードであれば、ステップS23に進む。ステップS23において、スピードデータコマンドを発行して、スピードコードと、それに続いて格納されているスピードデータ(図11参照)とを電動ミシン100に送信する。ステップS24に進む前に、後述する電動ミシン100側の割り込み処理が実行されて、送信されたスピードデータに応じて直流モータ106の回転数、ひいては電動ミシン100の回転数が更新される。その後、ステップS24において、Add_ptrに2を加算し、縫いデータを次に進める。
ステップS20において、data1の値が終了コードであれば、ステップS25に進む。ステップS25において、モータストップコマンドを電動ミシン100に送信する。その後、後述する電動ミシン100側の割り込み処理が実行され、直流モータ106が停止されて、刺繍縫いが終了する。
図13は、電動ミシン100側の割り込み処理のフローチャートを示す。図10のステップS17、図12のステップS23又はステップS25において、EMBREADYコマンド、スピードデータコマンド又はモータストップコマンドが刺繍装置1から電動ミシン100へ送信されると、シリアル通信による受信の割り込みが発生し、以下の処理が開始される。
ステップS26において、受信信号がEMBREADYコマンドであるか判別する。受信信号がEMBREADYコマンドでなければ、ステップS27に進む。ステップS27において、受信信号がモータストップコマンドであるか判別する。受信信号がモータストップコマンドでなければ、ステップS28に進む。ステップS28において、受信信号がスピードデータコマンドであるか判別する。受信信号がスピードデータコマンドでなければ、割り込み処理を終了し、図8のループ処理に戻る。
ステップS26において、受信信号がEMBREADYコマンドであれば、ステップS29に進む。ステップS29において、直流モータ106の始動を可能とすべく、S_FLAGに1をセットする。その後、割り込み処理を終了し、図8のループ処理に戻る。
ステップS27において、受信信号がモータストップコマンドであれば、ステップS30に進む。ステップS30において、PWM信号の出力を停止し、直流モータ106を停止させる。その後、割り込み処理を終了し、図8のループ処理に戻る。
ステップS28において、受信信号がスピードデータコマンドであれば、ステップS31に進む。ステップS31において、スピードデータテーブル(図9参照)からスピードデータテーブルのインデックスを取得し、RAM115内のワークエリアnにセットする。ステップS32において、nをインデックスとして、ROM114に格納されたスピードデータテーブルからモータのPWM制御のためのデューティ比データを取得し、PWMレジスタにセットする。その後、セットされたデューティ比のパルスが直流モータ駆動回路109に出力される。この結果、そのデューティ比に応じた電圧が直流モータ106に印加され、直流モータ106の回転数ひいては電動ミシン100の回転数が、スピードデータに対応した新たな回転数に更新される。その後、割り込み処理を終了し、図8のループ処理に戻る。
図9のスピードデータテーブルには、電動ミシン100の各回転数に対応した、直流モータ106のPWM制御のためのデューティ比データが格納されている。デューティ比が大きくなると、直流モータ106に印加される電圧が大きくなり、直流モータ106の回転数ひいては電動ミシン100の回転数も増大される。通常縫いモードでは、テーブルの全てのデータが使用され、電動ミシン100は100〜700rpmの回転数で駆動される。一方、刺繍縫いモードでは、テーブルの0番目から9番目までのデータが使用される。すなわち、図11の各刺繍模様データにおけるスピードデータにはn=9以下のインデックスが格納されている。このため、刺繍縫いモードでは、刺繍装置1から電動ミシン100へスピードデータコマンドが送信されると、電動ミシン100の最大回転数は400rpm以下に制限され、直流モータ106の消費電力が抑制される。この場合、刺繍縫いモードでは、電動ミシン100の最大回転数が制限されて通常縫いモードよりも縫針の上下動の速度が遅くなるが、この速度は実使用上問題とならないレベルである。したがって、刺繍装置1は、別個に電力供給を必要とすることなくミシンに単に接続されるだけで、刺繍機能を有さないミシンを用いた刺繍縫いを可能とする。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、刺繍縫いモードにおける電動ミシンの最大回転数は、刺繍装置の駆動に十分な余剰電力を確保できれば、400rpmよりも大きな値であってもよい。また、刺繍装置と電動ミシンとの間のコマンドの送受信は、有線を用いることなく、例えば赤外線通信、Bluetooth(登録商標)又は無線LANといった無線通信によって行われてもよい。
1 刺繍装置
2 刺繍枠
3 本体
4 アーム
5 キャリッジ
6 ガイド溝
7 コネクタ
8 液晶表示器
9 皿ばね
10 座金
11 ナット
12 電源回路
13 Xパルスモータ
14 Yパルスモータ
15 Xパルスモータドライバ
16 Yパルスモータドライバ
17 I/O
18 CPU
19 ROM
20 RAM
100 電動ミシン
101 縫針
102 電源プラグ
103 電源回路
104 ジグザグパルスモータ
105 送りパルスモータ
106 直流モータ
107 ジグザグパルスモータドライバ
108 送りパルスモータドライバ
109 直流モータ駆動回路
110 タイミングセンサ
111 スタートストップスイッチ
112 I/O
113 CPU
114 ROM
115 RAM
116 模様選択表示装置
117 コネクタ
118 スタートストップボタン
200 接続コード
300 電源コード

Claims (5)

  1. 電源プラグと、第一ICと、主軸駆動モータである直流モータと、前記電源プラグに電気的に接続されると共に前記主軸駆動モータ及び前記第一ICに電力を供給する第一電源回路とを備えた電動ミシンに脱着可能な刺繍装置において、
    前記電動ミシンと電気的に接続するためのコネクタと、
    前記コネクタと電気的に接続された第二電源回路と、
    刺繍模様データが記憶されたROMを含む第二ICと、
    パルスモータと
    を備え、
    前記電動ミシンの主軸駆動モータの最大回転数を制限し、前記第一電源回路から前記主軸駆動モータに供給される電力及び前記第一電源回路から前記第一ICに供給される電力のうち前記第一電源回路から前記主軸駆動モータに供給される電力のみが前記コネクタを介して前記パルスモータ及び前記第二電源回路に供給され、且つ前記第二電源回路を通じて前記第二ICに電力が供給されるように構成されたことを特徴とする、刺繍装置。
  2. 前記主軸駆動モータの回転数を制限することが前記コネクタを介したシリアル通信によって行われる、請求項1に記載の刺繍装置。
  3. 刺繍模様を表示し且つ該刺繍模様を選択可能に構成されたタッチパネル式液晶表示器を更に備える、請求項1又は2に記載の刺繍装置。
  4. 前記タッチパネル式液晶表示器が当該刺繍装置の本体に対して揺動可能である、請求項3に記載の刺繍装置。
  5. 電源プラグと、第一ICと、主軸駆動モータである直流モータと、前記電源プラグに電気的に接続されると共に前記主軸駆動モータ及び前記第一ICに電力を供給する第一電源回路とを備えた電動ミシンにおいて、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の刺繍装置を備え、
    前記主軸駆動モータの最大回転数が刺繍縫いモードでは通常縫いモードよりも低く設定されることを特徴とする、電動ミシン。
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