JP6118715B2 - タイヤ保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの内部に雨水等が浸入するのを防止するタイヤ保護装置に関するものである。
タイヤ保護装置には、タイヤの軸方向に対応するビード部間のタイヤ開口を全周に亘って塞いで、タイヤの内部に雨水が浸入したり、ゴミやほこりが侵入したりするのを防止するようにしたものがある。
従来のこの種のタイヤ保護装置は、円錐部と円錐部の小径側に突設された円筒部とを有する一対の遮蔽部材を備え、タイヤの軸方向両側から遮蔽部材の円筒部側をタイヤ内に挿入して、円筒部同士を螺合等により連結固定し、各遮蔽部材の円錐部の外表面をタイヤのビード部(タイヤ開口縁部)に全周に亘って押圧接当させて、タイヤ開口を塞ぐようにしたものがある(例えば特許文献1)。
また、他の従来のタイヤ保護装置には、タイヤの周方向に沿って環状に延びた可撓性を有する環状体を備えたものがあり、環状体をタイヤ空洞部内に外方突出状に挿入して、環状体の外面をタイヤのビート部(タイヤ開口縁部)に全周に亘って押圧接当させて、タイヤ開口を塞ぐようにしたものがある(例えば特許文献2)。
特開2007−320387号公報 特開2009−274621号公報
しかし、従来の場合、タイヤ保護装置はタイヤの軸方向に対応するビード部間のタイヤ開口の大きさに比べて遮蔽部材や環状体が大きく、特に重量が6トン〜7トンもある大きなタイヤに装着されるタイヤ保護装置では、タイヤ保護装置の遮蔽部材や環状体が非常に大型で重量の重いものになり、タイヤへの装着時やタイヤから外した収納時にタイヤ保護装置が嵩張った。また、タイヤ保護装置をタイヤに装着する際に、環状体をタイヤの空洞部に挿入したり、一対の遮蔽部材をタイヤに内嵌してタイヤ内で連結したりするのが困難であり、タイヤ保護装置のタイヤへの装着が非常に面倒であった。
本発明は上記問題点に鑑み、軽くて嵩張るのを防止できしかもタイヤへの装着も簡単になし得るタイヤ保護装置を提供することを目的としている。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、タイヤ8の軸方向に対応するビード部9間のタイヤ開口10を塞ぐようにタイヤ8の内周側に周方向に配置される弾性シート3と、弾性シート3の軸方向両端部をタイヤ8のビード部9にそれぞれ押さえ付ける一対の押さえリング4とを備え、
押さえリング4は、タイヤ8のビード部9に軸方向外方から係合する係合環状部13と、係合環状部13の内端部からタイヤ8の軸方向内方に延びた円筒状の押さえ筒部14とを断面L字状に備え、
弾性シート3は、その軸方向両端部がビード部9に沿うように弾性変形により湾曲されて、タイヤ開口10を全周に亘って塞ぐ円筒体Aを形成し、弾性シート3のタイヤ8軸方向の両端部が押さえ筒部14の外周面に配置されるビード被覆部19とされている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記弾性シート3はタイヤ8の周方向に複数具備されており、複数の弾性シート3は、その軸方向両端部がそれぞれビード部9に沿うように弾性変形により湾曲されると共に、隣り合う弾性シート3の周方向の端部同士が互いに重合固着されて、タイヤ開口10を全周に亘って塞ぐ円筒体Aを形成している点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記弾性シート3はタイヤ8の周方向に1個具備されており、この弾性シート3は、その軸方向両端部がそれぞれビード部9に沿うように弾性変形により湾曲されると共に、弾性シート3の周方向の端部同士が互いに重合固着されて、タイヤ開口10を全周に亘って塞ぐ円筒体Aを形成している点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、タイヤ8のビード部9に軸方向の内方から接当して弾性シート3の軸方向への移動を規制するように、前記弾性シート3の軸方向両側に外方突出した規制体21が周方向に設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記規制体21は、弾性シート3に一体に形成されており、前記湾曲した弾性シート3の周方向の端部同士を重合固着するように、規制体21の一端部と他端部とが互いに嵌合されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、ビード被覆部19の外面にタイヤ8のビード部9に接当するシール手段29が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、一対の押さえリング4を、周方向の複数箇所で互いに軸方向内方に接近させるように連結する複数の連結バンド5が具備されている点にある。
本発明によれば、タイヤ保護装置は、タイヤの軸方向に対応するビード部間のタイヤ開口を塞ぐようにタイヤの内周側に周方向に配置される弾性シートと、弾性シートの軸方向両端部をタイヤのビード部にそれぞれ押さえ付ける一対の押さえリングとで、タイヤ開口を全周に亘って塞ぐことができるため、タイヤ保護装置の構成部材がタイヤ開口に対応する必要最小限のもので済み、しかもタイヤ開口を塞ぐ弾性シートは厚みの薄いシート材であるから、タイヤが大型であってもタイヤ保護装置全体を軽量になし得る。また、上記の如くタイヤ保護装置の構成部材がタイヤ開口に対応する必要最小限のもので済むため、タイヤに装着した際にタイヤから弾性シートや押さえリングが大きく外方突出することはなくなるし、タイヤ保護装置を収納する際には弾性シートを重ね合わせてコンパクトに収納することも可能であり、タイヤ保護装置が嵩張らずに済む。
また、タイヤ保護装置をタイヤに装着する場合は、弾性シートを、その軸方向両端部がそれぞれビード部に沿うように弾性変形により湾曲して、タイヤ開口を全周に亘って塞ぐ円筒体を形成し、タイヤの軸方向両端部のビード部に一対の押さえリングをそれぞれ内嵌して、一対の押さえリングで弾性シートの両端部をビード部に押さえ付ければよく、弾性シートが軽量であることとも相俟って、タイヤ保護装置を非常に簡単にタイヤに装着することができる。
本発明の第1実施形態を示すタイヤ保護装置の要部の側面断面図である。 同タイヤに装着したタイヤ保護装置の側面断面図である。 同タイヤに装着した弾性シートの側面図である。 同図3のA−A線断面図である。 同弾性シートの展開図である。 同タイヤに装着したタイヤ保護装置の側面図である。 同フック部材及び係止溝の斜視図である。 第2実施形態を示すタイヤに装着した弾性シートの側面図である。 同弾性シートの展開図である。 第3実施形態を示すタイヤ保護装置の要部の側面断面図である。 同タイヤに装着したタイヤ保護装置の側面断面図である。 同図11のB−B線断面図である。 同タイヤに装着した弾性シートの側面図である。 同弾性シートの展開図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の第1実施形態を示している。図1〜図7において、タイヤ保護装
置1は、一対の弾性シート3(上弾性シート3a、下弾性シート3b)と一対の押さえリング4と複数の連結バンド5とを備え、一対の弾性シート3はタイヤ8の内周面に沿って円弧状に湾曲されて、タイヤ開口10を全周に亘って塞ぎ、一対の押さえリング4は一対の弾性シート3の軸方向両端部をタイヤ8のビード部9にそれぞれ押さえ付けている。複数の連結バンド5は、一対の押さえリング4を互いに軸方向内方に接近させるように連結している。
ここで、本実施形態におけるタイヤ保護装置1が装着されるタイヤ8は、例えば、重量が6トン〜7トン程度で、外径が3m〜5m程度で、内径が1m〜2m程度で、幅が1m〜2m程度である大きなタイヤである。
一対の押さえリング4は、タイヤ8のビード部9に軸方向外方から係合する係合環状部13と、係合環状部13の内端部からタイヤ8の軸方向内方に延びた円筒状の押さえ筒部14とを断面L字状に備えている。
押さえリング4は、係合環状部13と押さえ筒部14とを一体に形成すべくポリエチレン樹脂等の硬質合成樹脂を押し出し成形して、その押し出し成形した成形樹脂の両端部同士を熱溶着15により連結して円筒状に形成してなる。
押さえリング4の押さえ筒部14の直径は、タイヤ8のビード部9内端面の直径(タイヤ8の内径)よりもやや大きくなるように設定されており、押さえ筒部14はタイヤ8及び押さえリング4の弾性を利用してタイヤ8のビード部9に強制的に内嵌される。
一対の弾性シート3は、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン(PP)、ペット(PET)、ポリカーボネート、塩化ビニル等の合成樹脂で透明でかつ弾性を有する長方形の薄い板状にそれぞれ形成され、その幅方向両端部(タイヤ8軸方向の両端部)がそれぞれビード部9に沿うように弾性変形により円弧状に湾曲されると共に、隣り合う他方の弾性シート3の周方向の端部同士が互いに重合固着されて、タイヤ開口10を全周に亘って塞ぐ円筒体Aを形成し、弾性シート3のタイヤ軸方向の両端部が押さえ筒部14の外周面に配置されるビード被覆部19とされている。
そして、一対の弾性シート3は、上弾性シート3aと下弾性シート3bとからなり、上弾性シート3aは円弧状に湾曲されて起立させたタイヤ8の上部にそのビード部9に沿うように配置されおり、タイヤ8上部のビード部9間のタイヤ開口10を塞いでいる。下弾性シート3bは円弧状に湾曲されて起立させたタイヤ8の下部にそのビード部9に沿うように配置されており、タイヤ8下部のビード部9間のタイヤ開口10を塞いでいる。
上弾性シート3a及び下弾性シート3bの軸方向両側の外面に弾性を有する一対の規制体21が周方向に固着されている。規制体21は、断面U字状の内杆22と内杆22に外嵌固定された断面コ字状の外杆23とを有し、内杆22が接着剤等により弾性シート3の外面に固着されており、規制体21は弾性シート3が局部的に屈曲したり撓んだりしないように弾性シート3を保形すると共に、タイヤ8のビード部9に軸方向の内方から接当してビード被覆部19がビード部9から外れないように弾性シート3の軸方向への移動を規制している。
下弾性シート3bの周方向の両端部中央に周方向外方に突出した突出片25が設けられ、突出片25のタイヤ軸方向の幅は上弾性シート3aの一対の規制体21の離間幅に対応している。下弾性シート3bの周方向両端部であって突出片25より周方向内方の内面と突出片25の先端部内面とに両面接着テープ27又は接着剤が設けられている。
而して、下弾性シート3bの周方向の両端部は上弾性シート3aの周方向の両端部に対して外側(タイヤ径外方向)から重合され、突出片25は上弾性シート3aの一対の規制体21間に嵌合され、下弾性シート3bの周方向の端部及び突出片25が両面接着テープ27又は接着剤を介して重合接着されている。これにより、上弾性シート3aと下弾性シート3bとでタイヤ8のタイヤ開口10を全周に亘って塞いでいる。
上弾性シート3a及び下弾性シート3bのビード被覆部19の外面にタイヤ8のビード部9に接当するシール手段29が貼り付けられている。シール手段29はゴム材や柔軟な合成樹脂等により薄い板状に形成されている。上弾性シート3a及び下弾性シート3bのビード被覆部19は押さえリング4の押さえ筒部14によってシール手段29を介してタ
イヤ8のビード部9に押さえ付けられている。
連結バンド5は、押さえリング4の押さえ筒部14及び弾性シート3の内面に沿ってタイヤ軸方向に配置されるバンド部材31と、バンド部材31の両端部に連結された一対のフック部材32とを有している。
バンド部材31は、その一端側に繊維製バンド等により構成された伸縮不能なバンド本体34を有すると共に、その他端側にゴムバンド等により構成された長手方向に伸縮自在の弾性バンド部35を有し、バンド本体34と弾性バンド部35とは縫着等により連結されている。
各フック部材32は金属線材を折り曲げ形成してなり、鈎形に屈曲した幅方向一対のフック部37と、一対のフック部37の先端部同士を連結する連結杆部38と一対のフック部37の基部側を結合する結合部39とを有している。
一対の押さえリング4の係合環状部13の周方向に等間隔をおいた複数箇所(図例では6箇所)に一対ずつ係止溝41(図例では合計で12個の係止溝41)が形成されている。
図7に示すように、各係止溝41は係合環状部13にその外周端から径方向内方に没入形成してなり、各係止溝41は、径方向内方の奥部に設けられた係止凹部42を有すると共に、係止凹部42の径方向外方に設けられた一対の抜止凸部43を有しており、一対の抜止凸部43は係止凹部42からフック部材32が外れるための通路を塞ぐように互いに対向する方向に突出されている。
而して、係止溝41は連結バンド5の1つのフック部材32に対して一対ずつ配置されており、一対の係止溝41にフック部材32の幅方向の一対のフック部37がそれぞれ係脱自在に係合するようになっている。そして、各連結バンド5は弾性バンド部35を長手方向に伸長させた状態で一対のフック部材32がそれぞれ一対の係止溝41にそれぞれ係合されて、一対の押さえリング4を互いに軸方向内方に接近させるように連結している。
前記第1実施形態によれば、タイヤ保護装置1をタイヤ8に装着する場合、例えば、下弾性シート3bを弾性変形により円弧状に湾曲させて起立させたタイヤ8の下部のビード部9に沿うように配置すると共に、上弾性シート3aを弾性変形により円弧状に湾曲させて起立させたタイヤ8の上部のビード部9に沿うように配置し、上弾性シート3aの周方向の両端部を、下弾性シート3bの周方向の両端部にそれぞれ内側から重合させ、下弾性シート3bの周方向両端部の突出片25を上弾性シート3aの一対の規制体21間に嵌合させ、両面接着テープ27又は接着剤を介して下弾性シート3bの周方向の両端部を上弾性シート3aの周方向両端部にそれぞれ重合固着する。
次に、上弾性シート3a及び下弾性シート3bの軸方向両端部に一対の押さえリング4を内嵌するように挿入することにより、タイヤ8の軸方向両端部のビード部9に一対の押さえリング4の押さえ筒部14を弾性シート3のビード被覆部19を介して内嵌させて、一対の押さえリング4の係合環状部13をタイヤ8のビード部9に軸方向外方から接当させるように係合させる。これにより、上弾性シート3a及び下弾性シート3bのビード被覆部19を押さえ筒部14の外周面に添わせる。
最後に、複数の連結バンド5をその弾性バンド部35を長手方向に伸長させながら一対のフック部材32を一対の係止溝41にそれぞれ係合して、複数の連結バンド5により一対の押さえリング4を周方向の複数箇所で互いに軸方向内方に接近させるように連結すればよい。
従って、タイヤ8にタイヤ保護装置1を装着した後は、上弾性シート3a及び下弾性シート3bによってタイヤ8の軸方向に対応するビード部9間のタイヤ開口10を全周に亘って塞いで、タイヤ8の内部に雨水が浸入したり、ゴミやほこりが侵入したりするのを確実に防止できる。
また、上弾性シート3aの内面に付着した雨水は上弾性シート3aから下弾性シート3b側に流れ落ちることになるが、上弾性シート3aの周方向の両端部は下弾性シート3bの両端部に内側から重合されているため、この雨水が上弾性シート3aの端部と下弾性シート3bの端部との間からタイヤ8の内部に浸入するのを防ぐことができる。
また、タイヤ8の軸方向に対応するビード部9間のタイヤ開口10に対応する上弾性シート3a及び下弾性シート3bと、これら弾性シート3の軸方向両端部に対応する一対の押さえリング4で、タイヤ開口10を全周に亘って確実に塞ぐことができるため、タイヤ保護装置1の構成部材がタイヤ開口10に対応する必要最小限のもので済み、しかもタイヤ開口10を塞ぐ上弾性シート3a及び下弾性シート3bは厚みの薄いシート材であるから、タイヤ8が大型であってもタイヤ保護装置1全体を軽量になし得る。また、上記の如くタイヤ保護装置1の構成部材がタイヤ開口10に対応する必要最小限のもので済むため、タイヤ8に装着した際にタイヤ8から上弾性シート3a及び下弾性シート3bや押さえリング4が大きく外方突出することはなくなるし、タイヤ保護装置1を収納する際には上弾性シート3aと下弾性シート3bとを積み重ねて収納することも可能であり、タイヤ保護装置1が嵩張らずに済む。
また、タイヤ保護装置1をタイヤ8に装着する場合は、上弾性シート3a及び下弾性シート3bを湾曲させてタイヤ8の内周面に沿わせると共に、タイヤ8の軸方向両端部のビード部9に一対の押さえリング4をそれぞれ内嵌して、一対の押さえリング4で上弾性シート3a及び下弾性シート3bの両端部をビード部9に押さえ付ければよく、上弾性シート3a及び下弾性シート3bが軽量であることとも相俟って、タイヤ保護装置1を非常に簡単にタイヤ8に装着することができる。
また、一対の押さえリング4を、周方向の複数箇所で互いに軸方向内方に接近させるように連結する複数の連結バンド5が具備されているので、複数の連結バンド5で、一対の押さえリング4を互いに軸方向内方に接近させて、各押さえリング4の係合環状部13をタイヤ8のビード部9に外側方から押し付けると共に、押さえ筒部14をタイヤ8のビード部9に深く内嵌させておくことができ、押さえリング4をタイヤ8から外側方に不測に抜脱したりガタ付いたりしないように強固に装着保持しておくことができる。
また、上弾性シート3a及び下弾性シート3bは透明であるので、タイヤ保護装置1を取り外すことなく上弾性シート3a及び下弾性シート3bを通してタイヤ8の内部に雨水やゴミやほこりが侵入しているか否かを目で確認することができ、便利である。
また、一対の押さえリング4は、係合環状部13と押さえ筒部14とを一体に形成すべくポリエチレン樹脂等の合成樹脂を押し出し成形して、押し出し成形した両端部同士を熱溶着15により連結して円筒状に形成してなるので、タイヤ保護装置1を装着するタイヤ8が大型であるために、押さえリング4の直径が3m〜5m程度に大きくなっても、小型で単純な押出し用金型によって押さえリング4を安価でかつ簡単に製造することができる。
また、ビード被覆部19の外面にタイヤ8のビード部9に接当するシール手段29が貼り付けられているので、弾性シート3のビード被覆部19がタイヤ8のビード部9にシール手段29を介して密着状に接当して、タイヤ開口10を弾性シート3でより一層確実に塞ぐことが可能になり、タイヤ8の内部に雨水が浸入したり、ゴミやほこりが侵入したりするのを効果的に防止できる。
図7及び図8は第2実施形態を示し、下弾性シート3bの突出片25を省略して、上弾性シート3aと下弾性シート3bと略同一形状の長方形の板状に形成している。また、前記第1実施形態の場合と同様に上弾性シート3a及び下弾性シート3bの軸方向両側の外面に弾性を有する一対の規制体21を周方向に固着すると共に、上弾性シート3a及び下弾性シート3bの外面に一対の規制体21を連結するように複数(図例では3本)の連結杆45を固着している。従って、弾性シート3を一対の規制体21によって保形できる他に複数の連結杆45によっても弾性シート3が局部的に屈曲したり撓んだりしないように保形できるようになっている。その他の点は前記第1実施形態の場合と同様の構成である。
図10〜図14は第3実施形態を示し、弾性シート3はタイヤ8の周方向に1個のみ具備されている。この弾性シート3は、その軸方向両端部がそれぞれビード部9に沿うように弾性変形により湾曲されると共に、弾性シート3の周方向の端部a同士が互いに重合固着されて、タイヤ開口10を全周に亘って塞ぐ円筒体Aを形成している。前記第1実施形
態における、弾性シート3のビード被覆部19に設けられたシール手段29は省略されている。
規制体21は、弾性シート3と一体に形成されていて、弾性シート3の周方向の全長に亘っている。規制体21は、弾性シート3からその厚み方向の外方に向けてコの字状に突出し、規制体21の基端部(内端部)が開口している。
即ち、規制体21は、図10に示すように、タイヤ8軸方向(弾性シート3の幅方向)に対向する一対の側壁部21aと側壁部21aの突出端部間を連結する連結壁21bとを断面コの字状に有し、規制体21の内端側に開口47が設けられている。従って、規制体21は、第1実施形態の場合と同様に、弾性シート3が局部的に屈曲したり撓んだりしないように弾性シート3を保形すると共に、タイヤ8のビード部9に軸方向の内方から接当してビード被覆部19がビード部9から外れないように弾性シート3の軸方向への移動を規制している。
そして、図12に示すように、タイヤ8のビード部9に沿うように湾曲した弾性シート3の周方向の端部a同士を重合固着するように、規制体21の一端部と他端部とが互いに嵌合固定されている。その他の点は前記第1実施形態の場合と同様の構成である。
前記第3実施形態によれば、タイヤ保護装置1をタイヤ8に装着する場合、例えば、弾性シート3を弾性変形により円弧状に湾曲させて起立させたタイヤ8のビード部9に沿うように配置し、規制体21の一端部と他端部とを互いに嵌合固定して、弾性シート3の周方向の両端部a同士を重合固着すればよく、弾性シート3をタイヤ8に簡単に取り付けることができる。
また、その後は、第1実施形態の場合と同様に、タイヤ8の軸方向両端部のビード部9に一対の押さえリング4をそれぞれ内嵌して、一対の押さえリング4で弾性シート3の両端部をビード部9に押さえ付ければよく、弾性シート3が軽量であることとも相俟って、タイヤ保護装置1を非常に簡単にタイヤ8に装着することができる。
また、第3実施形態の場合、弾性シート3を一対の規制体21と共に弾性を有する合成樹脂等により一体成形して簡単かつ安上がりに製造することが可能になる。
なお、前記第3実施形態の場合、弾性シート3の周方向の両端部aを接着剤や両面接着テープを使用して重合接着するようにしてもよい。
また、第3実施形態の場合、規制体21の形状は断面コの字状に限定されず、断面U字状その他の形状であってもよく、また、規制体21の一端部側と他端部側とを凹凸嵌合するように互いに異なる形状にしてもよい。
なお、前記実施形態では、タイヤ開口10を塞ぐ弾性シート3は、上弾性シート3aと下弾性シート3bとの一対が設けられ、又は1個のみ設けられているが、これに代え、弾性シート3をタイヤ8の周方向に3個以上設けるようにしてもよい。また、タイヤ開口10を塞ぐ弾性シート3を複数設ける場合でも、第3実施形態の場合と同様に、規制体21を弾性シート3に一体に形成するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、タイヤ開口10を塞ぐ弾性シート3は透明であるが、これに代え、弾性シート3を透過性を有する半透明に形成してもよいし、また、不透明であってもよい。
また、前記実施形態では、タイヤ保護装置1が装着されるタイヤ8は重量が6トン〜7トン程度の大きなタイヤ8であるが、これに代え、タイヤ保護装置1が装着されるタイヤ8は普通乗用車等に使用されるタイヤ外径が500mm〜1000mm程度の比較的小さなタイヤであってもよく、タイヤ保護装置1の弾性シート3や押さえリング4の大きさはタイヤ8の大きさに対応して適宜変更される。
また、一対の押さえリング4を周方向の複数箇所で互いに軸方向内方に接近させるように連結する複数の連結バンド5は、前記実施形態に示すような構造のものに限定されず、例えばバンド部材を一対の押さえリング4間に巻回して締め付けるようにしたものであってもよい。
1 タイヤ保護装置
3 弾性シート
4 押さえリング
5 連結バンド
8 タイヤ
9 ビード部
10 タイヤ開口
13 係合環状部
14 押さえ筒部
21 規制体
29 シール手段
A 円筒体

Claims (7)

  1. タイヤ(8)の軸方向に対応するビード部(9)間のタイヤ開口(10)を塞ぐようにタイヤ(8)の内周側に周方向に配置される弾性シート(3)と、弾性シート(3)の軸方向両端部をタイヤ(8)のビード部(9)にそれぞれ押さえ付ける一対の押さえリング(4)とを備え、
    押さえリング(4)は、タイヤ(8)のビード部(9)に軸方向外方から係合する係合環状部(13)と、係合環状部(13)の内端部からタイヤ(8)の軸方向内方に延びた円筒状の押さえ筒部(14)とを断面L字状に備え、
    弾性シート(3)は、その軸方向両端部がビード部(9)に沿うように弾性変形により湾曲されて、タイヤ開口(10)を全周に亘って塞ぐ円筒体(A)を形成し、弾性シート(3)のタイヤ(8)軸方向の両端部が押さえ筒部(14)の外周面に配置されるビード被覆部(19)とされていることを特徴とするタイヤ保護装置。
  2. 前記弾性シート(3)はタイヤ(8)の周方向に複数具備されており、複数の弾性シート(3)は、その軸方向両端部がそれぞれビード部(9)に沿うように弾性変形により湾曲されると共に、隣り合う弾性シート(3)の周方向の端部同士が互いに重合固着されて、タイヤ開口(10)を全周に亘って塞ぐ円筒体(A)を形成していることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ保護装置。
  3. 前記弾性シート(3)はタイヤ(8)の周方向に1個具備されており、この弾性シート(3)は、その軸方向両端部がそれぞれビード部(9)に沿うように弾性変形により湾曲されると共に、弾性シート(3)の周方向の端部同士が互いに重合固着されて、タイヤ開口(10)を全周に亘って塞ぐ円筒体(A)を形成していることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ保護装置。
  4. タイヤ(8)のビード部(9)に軸方向の内方から接当して弾性シート(3)の軸方向への移動を規制するように、前記弾性シート(3)の軸方向両側に外方突出した規制体(21)が周方向に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ保護装置。
  5. 前記規制体(21)は、弾性シート(3)に一体に形成されており、前記湾曲した弾性シート(3)の周方向の端部同士を重合固着するように、規制体(21)の一端部と他端部とが互いに嵌合されていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ保護装置。
  6. ビード被覆部(19)の外面にタイヤ(8)のビード部(9)に接当するシール手段(29)が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ保護装置。
  7. 一対の押さえリング(4)を、周方向の複数箇所で互いに軸方向内方に接近させるように連結する複数の連結バンド(5)が具備されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ保護装置。
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