JP6117956B1 - 大容量体系対応油圧システム - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータを使用することなく、効率的に無駄なく大容量の作動油を大型母機へ供給することができる省エネ型の大容量体系対応の油圧システムを提供する。【解決手段】各々オンオフ制御可能なモータ11M〜14Mによって駆動される複数台の油圧ポンプ装置11〜14からの作動油を合流油路で合流させて負荷側の母機装置100へ送る大容量体系対応油圧システム1であって、前記複数台の油圧ポンプ装置は、各油圧ポンプ装置による最大吐出量の合算供給流量が母機装置駆動の必要最大圧油流量を越える容量と台数の組み合わせで備えられ、制御装置50が、母機装置の運転プログラムに対応する必要圧油流量の経時的変化に応じて、全油圧ポンプ装置から前記必要圧油流量の供給を満たす合算供給流量となる組み合わせの油圧ポンプ装置を選択し、各油圧ポンプ装置のモータ駆動・停止の切換制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば大型射出成形機やタイヤ加硫機などの大容量母機への効率的な作動油供給が可能な大容量体系対応油圧システムに関するものである。
油圧システムで駆動する装置のなかで、作動油が供給される母機サイズが非常に大きいものである場合、油圧システムで供給されるポンプ吐出量も大容量となる。特に、既存の油圧ポンプ装置の単独では賄えない場合には、複数台を接続して合算して対応することが一般的に行われている。この時、油圧供給側で作動油の流量、圧力の制御が行われる。
例えば、特許文献1には、大型の射出成形機用の油圧システムとして、可変速電動機で駆動される複数台の油圧ポンプ装置を備え、各油圧ポンプ装置からの作動油を合流させてアクチュエータ側へ導く構成のものが提案されている。射出成形機には、金型キャビティに原料樹脂を注入するための射出シリンダをはじめ、該射出シリンダへ原料樹脂を送る計量スクリューコンベアのための回転駆動用油圧モータ、成形時の金型の型締めシリンダ、成形後の成形品を金型から取り出すためのエジェクタシリンダ等、各種複数のアクチュエータ装置が備えられており、これらのアクチュエータ装置全体に必要な作動油が合算され、これに応じた作動油が油圧システムから供給される。
また、特許文献2には、タイヤ加硫機の油圧システムとして、複数の加硫機の運転駆動を複数の油圧ポンプ装置で行うものが提案されている。各加硫機は、フレーム内で、下テーブル上に取り付けた下側金型に対して、上側金型が装着された上テーブルを油圧駆動により開閉シリンダによって上昇及び下降させて金型を開閉するものである。最初の金型上昇時の開状態でタイヤを投入するタイヤ投入工程と、その後上側金型を下降させて閉状態としてタイヤを加熱加圧する加硫工程と、加硫工程後に上側金型を再び上昇させて加硫済みタイヤを取り出す工程、という一連のサイクルが繰り返される。また、開閉シリンダだけでなく、タイヤからプラダーを取り外すラム用シリンダや金型内へのタイヤの投入および取り出しを行うローダーも、油圧駆動されるものである。
通常、複数の加硫機を運転させて大量にタイヤの加硫処理を行う場合、油圧供給量が最大となるタイヤ投入工程やタイヤ取り外し工程が多くの加硫機で重なりすぎないように、各加硫機で互いにサイクルをずらして運転が行われている。特許文献2では、各加硫機に設けられた加硫機情報データ送信装置からの加硫機の識別情報と加硫運転情報に基づいて、全加硫機に必要とされる圧油流量の時系列的データを油圧制御PLCにて求め、該データに基づいて油圧ポンプ装置が運転制御されている。
特許4408134号公報 特許5486633号公報
上記の如く、大型の母機へ大容量の圧油を複数台の油圧ポンプ装置の合算で供給する油圧システムでは、経時的に変化する必要圧油量に応じて無駄なく高い応答性で対応することが望まれる。
上記特許文献1の射出成形機用の油圧システムは、複数基の油圧ポンプ装置の各サーボ制御ユニットを統括制御する制御装置によって、電動機のサーボモータの回転速度が各サーボ制御ユニットを介してサーボ制御されるものであり、制御装置において必要な作動油が合算され各油圧ポンプ装置において互いに同等の動作特性となるよう各電動機の回転速度が同期して制御されている。
具体的には、射出成形機の各アクチュエータの駆動に応じて予めプログラムされた速度変化パターンに対応して変化する指令信号が制御装置から各サーボ制御ユニットに与えられ、各油圧ポンプ装置は、サーボモータが互いに同期した状態を維持しながら前記速度変化パターンに対応して回転速度が制御され、その回転速度の変化に応じて吐出流量を変化させる。
また、上記特許文献2のタイヤ加硫機の油圧システムでは、過剰分の無いように必要な時に必要な分の最適な圧油流量を発生させ、油圧ポンプの稼働を最小限に抑えてエネルギーコストを削減することを目的として各油圧ポンプをインバータ式としている。即ち、油圧ユニット制御装置が、油圧制御PLCからの流量データに基づいて、油圧ポンプの駆動モータをインバータ制御することでポンプ出力を調整している。
以上のように、必要とされる圧油流量の経時変化に応じて、油圧ポンプ装置のモータ回転速度を高精度に制御するために、インバータを介した周波数制御が行われている。なお、ここで言う「インバータ」は単に直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を指すのではなく、現在一般に使用されているように、インバータ回路が組み込まれた商用電源等の交流電力から可変周波数の交流電力に変換する電力変換装置までも含む広い範囲の装置を意味するものとする。このようなインバータによる制御では、モータ自体の回転速度を効率的に調整するものであるため、必要圧油流量の低下に伴って必要動力も低下し、省エネに寄与するという利点がある。
しかしながら、インバータの採用においては、装置の配線が面倒であり、装置全体の組み立て工程数が増える上に、故障リスクが高くなるという問題がある。また母機が大型であるほど、インバータを設置するための占有空間も大きくなり、装置全体の大型化を招いてしまう。また、実際の大型装置への大容量作動油供給用の油圧システムにおいて、回転速度制御による高精度でリニアリティな制御を必要とする装置は希であり、回転速度制御は無駄でコスト高となり、装置メーカーへの負担を大きくする。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、インバータを使用することなく、効率的に無駄なく大容量の作動油を大型母機へ供給することができる省エネ型の大容量体系対応の油圧システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る大容量体系対応油圧システムは、各々オンオフ制御可能なモータによって駆動される複数台の油圧ポンプ装置と、
各油圧ポンプ装置の吐出口から該油圧ポンプ装置側への逆流を阻止する逆止弁を介して吐出される作動油を合流させて負荷側の母機装置へ送る合流油路と、
各油圧ポンプ装置から吐出される作動油の合算供給流量が、前記母機装置の駆動に必要な全圧油流量相当となるように各油圧ポンプ装置のモータの駆動・停止制御を行う制御装置と、を備え、
前記複数台の油圧ポンプ装置は、各油圧ポンプ装置による最大吐出量の合算供給流量が前記母機装置の駆動における必要最大圧油流量を越える容量と台数の組み合わせで備えられ、
前記制御装置は、前記母機装置の運転プログラムに対応する必要圧油流量の経時的変化に応じて、全油圧ポンプ装置から前記必要圧油流量の供給を満たす合算供給流量となる組み合わせの油圧ポンプ装置を選択し、各油圧ポンプ装置のモータの駆動・停止の切換制御を行うものであって、
前記複数台の油圧ポンプ装置は、互いに容量の同じ定容量ポンプ装置であり、
前記制御装置は、全油圧ポンプ装置のモータに対して予め定められた期間内での駆動・停止の回数の平均化制御を行うものであることを特徴とする。
本発明の大容量体系対応油圧システムによれば、インバータ式のポンプを使用することなく、安価な汎用モータや短時間定格(S2)モータによって駆動される複数台の油圧ポンプ装置を備え、適宜、予め定められた時間間隔または任意の時点で制御装置からのオンオフ信号により各モータを駆動・停止させる制御だけで、適宜選択された組み合わせの油圧ポンプ装置から、負荷側の母機装置が必要とする圧油流量を満たす合算流量をその経時的な変化に対応させながら供給することができる。この構成によって、インバータ制御による油圧ポンプ装置全体の回転速度制御の場合と同程度の省エネ性を得ながらも、装置全体の大型化を招いていたインバータ制御用の構成部材自体は必要なくなり、その故障リスクを負うこともなくなる。従って、油圧システムを含む装置全体の構築において、インバータ制御のための設備設置の占有空間も、配線等の工数の手間も省かれ、装置全体の低コスト化に寄与するという効果がある。
本発明の一実施例による大容量体系対応油圧システムとして、タイヤ加硫機に組み合わされた場合の全体構成を示す概略油圧回路図である。 図1の油圧システムの制御装置における制御動作を示す説明図である。 経過時間(横軸)に沿って変化する負荷側の必要圧油流量(縦軸)を油圧システムにおける最大合算供給流量相当(%)で示したグラフに、該必要圧油流量の変化に応じて図2の制御装置において選択されるモードを対応させた説明図である。
本発明による大容量体系対応油圧システムにおいて、各々オンオフ制御可能なモータによって駆動される複数台の油圧ポンプ装置と、各油圧ポンプ装置の吐出口から該油圧ポンプ装置側への逆流を阻止する逆止弁を介して吐出される作動油を合流させて負荷側の母機装置へ送る合流油路と、各油圧ポンプ装置から吐出される作動油の合算供給流量が、前記母機装置の駆動に必要な全圧油流量相当となるように各油圧ポンプ装置のモータの駆動制御を行う制御装置と、を備え、複数台の油圧ポンプ装置が、各油圧ポンプ装置による最大吐出量の合算供給流量が母機装置の駆動における必要最大圧油流量を越える容量と台数の組み合わせとなるように備えられており、制御装置によって、母機装置の運転プログラムに対応する必要圧油流量の経時的変化に応じて、全油圧ポンプ装置から前記必要圧油流量の供給を満たす合算供給流量となる組み合わせの油圧ポンプ装置が選択され、各油圧ポンプ装置のモータの駆動・停止の切換制御が行われる。
従って、本発明の油圧システムによれば、インバータ式のポンプを使用することなく、適宜、予め定められた時間間隔または任意の時点で複数台の油圧ポンプ装置に対して制御装置からのオンオフ信号により各モータを駆動・停止させる制御だけで、適宜選択された組み合わせの油圧ポンプ装置から、負荷側の母機装置が必要とする圧油流量を満たす合算流量をその経時的な変化に対応させながら供給することができる。
このような本発明の油圧ポンプ装置に組み込まれるモータとしては、所定の時間間隔や任意の時点で駆動・停止のオンオフ制御が可能であれば良いため、それほど高精度な応答性を必要としない大型母機への対応としては既存のインダクションモータ、所謂汎用モータで済み、インバータ式モータで駆動される油圧ポンプ装置を備える場合に比べて格段に安価で済む。もちろん汎用モータに限らず、瞬時の駆動・停止が可能な間欠運転モータ、例えば短時間定格モータを採用しても良い。
このオンオフ制御のみで済むモータ制御では、モータ停止時において動力は必要なくなるため、インバータ制御によって油圧ポンプ装置全体の回転速度制御を行う場合と同程度の省エネ性となる。さらに、装置全体の大型化を招いていたインバータ制御用の構成部材自体も必要がなく、その故障リスクを負うこともなくなる。これにより、油圧システムを含む装置全体の構築において、インバータ制御のための設備設置の占有空間も、配線等の工数の手間も省かれ、装置全体の低コスト化に寄与する。
なお、本発明に備えられる複数台の油圧ポンプ装置は、各最大吐出量の合算供給流量が負荷側の母機装置の駆動に必要とされる圧油流量の最大量に対して過剰となることなく該最大量を越え、不足が生じることのない容量となる組み合わせとしなければならない。一方、母機装置の駆動に必要とされる圧油流量の最小量に対して複数台のうちの1台の油圧ポンプ装置で賄える構成が効率的であることは明らかである。
一方、必要圧油流量の最小量から最大量の変化幅が比較的大きい母機装置に対応させる場合には、前記最大量を供給するために最小量に応じた容量の油圧ポンプ装置を揃えると、必要台数が膨大になる可能性がある。そこで、互いに容量の異なる複数種のポンプ装置を備える構成とすることによって、必要圧油流量の最小量に相当する油圧ポンプ装置を揃える構成よりも油圧ポンプ装置の台数を抑えることができる。
即ち 予め、容量の異なる複数種の油圧ポンプ装置から、負荷側の運転プログラムにおいて変化する必要圧油流量の最小量から最大量までの異なる複数段階の圧油流量にそれぞれ対応する合算供給流量となる油圧ポンプ装置の複数の組み合わせモードを設定して制御装置に備えておけば、制御装置は、前記必要圧油流量の経時的変化に応じて、複数のモードから必要圧油流量の変化時点毎にその必要圧油流量の供給を満たすモードを選択するだけで、該選択されたモードに沿って各油圧ポンプ装置のモータの駆動・停止の切換制御が行われ、効率的に必要圧油流量の変化に速やかに対応することができる。
また、必要圧油流量の最小量から最大量までの変化幅が比較的小さい場合には、容量の同じ油圧ポンプ装置を揃えて構成を簡便にしても良い。この場合、全ての油圧ポンプ装置の駆動を必要とする場合以外は、各容量が同じであるためどの油圧ポンプ装置を選択しても同じ台数であれば合算供給流量は変わりない。従って、制御装置は、オンオフ制御による駆動・停止回数を全体的に平均化するように選択制御することによって、使用する油圧ポンプ装置に偏りが生じないようにすることができる。この平均化制御は、一連の運転プログラム内においておこなうことが望ましいが、数連の運転プログラム分、例えば、日単位など、実際の母機装置に対するモータを含む各油圧ポンプ装置の規模や負担に応じて、適宜設定すればよい。
この場合、制御装置の記憶部に各油圧ポンプ装置の駆動回数や駆動時間等のデータを蓄積させ、平均化のフィードバック制御にこれらデータを利用することができる。また、長期にわたる運転駆動において、これらの蓄積データに基づいて、的確な時期に油圧ポンプ装置、モータを交換することも可能であり、母機装置運転中の停止や故障、交換の手間などの作業効率を低下させる問題を回避することも可能となる。
本発明の一実施例による大容量体系対応油圧システムとして、負荷側の複数の加硫機から構成されるタイヤ加硫機に対して、容量の異なる複数種の油圧ポンプ装置から吐出される作動油を合流させて供給する場合を例に図1、2に示す。図1は、タイヤ加硫機100及び本油圧システム1の全体構成図を示す概略油圧回路図であり、図2は、油圧システム1の制御装置における制御動作を示す説明図である。図3は、経過時間(横軸)に沿って変化する負荷側の必要圧油流量(縦軸)を油圧システムにおける最大合算供給流量相当(%)で示したグラフに、該必要圧油流量の変化に応じて図2の制御装置において選択されるモードを対応させた説明図である。
本実施例における油圧システム1は、吐出容量の比が1:2:4:8である4種の第1〜第4油圧ポンプ装置(11、12、13、14)を備えた構成とした。各油圧ポンプ装置(11、12、13、14)は、インダクションモータまたは短時間定格モータ(11M、12M、13M、14M)によってそれぞれ駆動され、各モータ(11M、12M、13M、14M)は、AC電源からの通電が制御装置50からの指令に応じてオンオフ制御され、駆動・停止の切換制御がなされる。
各油圧ポンプ装置(11、12、13、14)の各吐出油路は、逆流を防ぐ逆止弁Cを介して一つの合流油路20に接続されており、モータ駆動によってフィルタFを介してタンクTから吸い上げた作動油をこの合流油路20へ送り出す。また合流油路20は、圧力調整バネ付リリーフ弁Rを介して熱交換器Hが配設されたタンクTへの戻り油路30にも接続されている。
また、合流油路20は、負荷側で各供給油路(121、122、123、124、125、126、127)へ分岐し、それぞれ方向制御弁(111、112、113、114、115、116、117)を介して、各加硫機(101、102、103、104、105、106、107)の油圧作動器(不図示)に接続されている。油圧システム1から合流油路20を経て供給される作動油は、各加硫機において、方向制御弁の電磁切換制御によって、予め定められた運転プログラムに応じた加硫運転サイクルに沿って、油圧作動器である金型開閉を行う開閉シリンダ、加硫済みタイヤからプラダーを外すラム用シリンダ、金型内へのタイヤの投入・取り出しを行うローダーのいずれかへ適宜油路が切り換えられながら供給され、各加硫機にてサイクル単位で運転が行われる。
タイヤ加硫機100全体の運転プログラムは、このような各加硫機の運転サイクルが互いに適宜ずらされるように設定されている。したがってこの運転プログラムに沿ってタイヤ加硫機100の運転駆動に必要とされる全圧油流量は経時的に変化する。油圧システム1側では、前記運転プログラムに応じて変化する必要圧油流量に相当する合算供給量となるように制御装置50により各油圧ポンプ装置の駆動・停止が制御される。同時に、合流油路20から供給される該合算供給流量の作動油が、前記運動プログラムに沿って制御される方向制御弁を介して各加硫機の油圧作動器へ必要分が供給される。このように、油圧ポンプ装置も方向制御弁も同じ運転プログラムに沿って同期して制御されるため、一つの制御装置50からの指令によって同期制御される構成としても良い。
ここで、上記4種の油圧ポンプ装置(11、12、13、14)の圧油吐出量の最大合算供給流量で、母機装置であるタイヤ加硫機の最大必要圧油流量を充分賄えるものとし、該最大合算供給流量を100%とすると、各油圧ポンプ装置の組み合わせによって、表1に示すように、油圧ポンプ装置全停止における0%から、最小吐出量である第1の油圧ポンプ装置11のみによる前記最大合算量の約6.7%の供給流量、第2の油圧ポンプ装置12のみによる前記最大合算量の約13.3%の供給流量、第1と第2の油圧ポンプ装置(11、12)の組み合わせによる前記最大合算量の約20%の合算供給流量、次いで第3の油圧ポンプ装置13のみによる前記最大合算量の約26.7%の供給流量、と順次合算供給流量が大きくなる組み合わせが100%までで全16種得られる。
Figure 0006117956
そこで、制御装置50において、予めこの16種の組み合わせによる油圧ポンプ装置の作動状態をそれぞれm1〜m16の16個のモードとして設定しておけば、図2に示すように、制御装置50は実際のタイヤ加硫機の運転プログラムに沿って変化する必要圧油流量の流量指令に応じて、随時、比較器51で流量指令を満たす供給量を決定し、決定された供給量が得られる対応モードをポンプ選択器52に選択される構成とするだけで、選択されたモードに応じたオンオフ指令によって、各油圧ポンプ装置のモータへの電源接続のオンオフ制御を行うことができる。これによって、適宜モータ、そして油圧ポンプ装置の駆動・停止の切換制御が行われ、必要圧油流量の変化に応じて常に適切な作動油の合算供給流量を合流油路20へ送り出すことができる。
例えば、タイヤ加硫機100の必要圧油流量が、図3のグラフに示すように運転プログラムに沿って変化する場合、制御装置50にて、流量指令が油圧システム1の最大合算供給流量の0%から50%相当になった場合、比較器51は、最大合算量の約53.3%分の合算供給流量を割り当て、ポンプ選択器52は該合算供給流量が得られる対応モードm9を選択し、このモードm9への変更を指令する。この指令に従って、第1〜第3の油圧ポンプ装置(11〜13)の各モータ(11M、12M、13M)への電源接続がオフにされると同時に第4の油圧ポンプ装置14のモータ14Mへの電源接続がオンとされ、第1〜第3の油圧ポンプ装置は停止状態、第4の油圧ポンプ装置14が駆動状態となる。これにより該油圧ポンプ装置14から最大合算量の約53.3%の吐出流量が合流油路20へ送られ、タイヤ加硫機100へ供給される。
所定時間後、必要圧油流量が油圧システム1の合算供給流量の30%相当に変化し、その流量指令が入力されると、制御装置50にて、上記と同様に比較器51を経てポンプ選択器52にて合算供給流量約33.3%が得られる対応モードm6が選択され、このモードm6への変更が指令される。これによって第1と第3の油圧ポンプ装置のモータ(11M、13M)への電源接続がオンにされると同時に第2と第4の油圧ポンプ装置のモータ(12M、14M)への電源接続がオフにされ、第2と第4の油圧ポンプ装置(12、14)が停止状態、第1と第3の油圧ポンプ装置(11、13)が駆動状態となる。これによって、第1と第3の油圧ポンプ装置(11、13)から合算で最大合算量の約33.3%の吐出流量が合流油路20へ送られ、タイヤ加硫機100へ供給される。
以降、同様に、必要圧油流量の経時的変化、例えば油圧システム1の最大合算供給流量の前記30%相当から、15%相当、95%相当、80%相当、65%相当、5%相当、40%相当、70%相当へと変化していくと、制御装置50では、それぞれ順次対応する流量指令に対して、モードm6からモードm4、モードm16、モードm13、モードm11、モードm2、モードm7、モードm12へと順次選択されるモードが切り換えられ、各モードに対応する指令に従って、第1〜第4の油圧ポンプ装置の各モータ(11M、12M、13M、14M)への電源接続のオンオフが切換制御され、第1〜第4の油圧ポンプ装置(11、12、13、14)の駆動・停止の切換制御がなされる。そして、油圧システム1からの合算供給流量が、最大合算量の約33.3%から20%、100%、80%、約66.7%、約6.7%、40%、約73.3%へと変化しながら合流油路20を経てタイヤ加硫機100へ供給される。
なお、制御装置50には、油圧システム1のポンプ稼働情報を蓄積する記憶部53を設け、各油圧ポンプ装置の起動回数および稼働時間のデータを該記憶部53に蓄積する構成とすることが望ましい。これらのデータを利用すれば、各油圧ポンプ装置またはモータの長期使用に伴う摩耗や損傷を想定して設定された適切な交換時期にて、問題が生じる前にこれらを交換することが可能となる。
また、以上の実施例においては、容量の異なる種類の油圧ポンプ装置を備えた油圧システム1の場合を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば負荷側の母機装置における必要圧油流量の最小から最大までの変化幅がそれほど大きくない場合は、適度な容量の同一油圧ポンプ装置を揃えて備える構成とすることもできる。
この場合、容量が同じであれば、どの油圧ポンプ装置を選択しても同じ台数で同じ合算供給流量が得られるが、ポンプ選択器52は、限られた油圧ポンプ装置に対して駆動に偏りが生じて負担が他より増大することがないように、所定期間内で全油圧ポンプ装置の駆動・停止回数が平均化するように選択する設定が望ましい。この時、記憶部53にポンプ稼働情報として蓄積された各油圧ポンプ装置の起動回数や稼働時間のデータを平均化制御のためのフィードバックに利用することができる。
また、上記実施例では、タイヤ加硫機を母機装置とした場合を示したが、本発明による大容量体系対応油圧システムは、例えば、大型射出成形機など、経時的に必要圧油流量が変化する大型母機装置への作動油供給に広く採用可能であり有効である。
1:大容量体系対応油圧システム
11,12,13,14:油圧ポンプ装置
11M,12M,13M,14M:モータ
20:合流油路
30:戻り油路
50:制御装置
51:比較器
52:ポンプ選択器
53:記憶部
C:逆止弁
F:フィルタ
R:リリーフ弁
H:熱交換器
T:タンク
100:タイヤ加硫機(母機装置)
101,102,103,104,105,106,107:加硫機
111,112,113,114,115,116,117:方向制御弁
121,122,123,124,125,126,127:供給油路

Claims (1)

  1. 各々オンオフ制御可能なモータによって駆動される複数台の油圧ポンプ装置と、
    各油圧ポンプ装置の吐出口から該油圧ポンプ装置側への逆流を阻止する逆止弁を介して吐出される作動油を合流させて負荷側の母機装置へ送る合流油路と、
    各油圧ポンプ装置から吐出される作動油の合算供給流量が、前記母機装置の駆動に必要な全圧油流量相当となるように各油圧ポンプ装置のモータの駆動・停止制御を行う制御装置と、を備え、
    前記複数台の油圧ポンプ装置は、各油圧ポンプ装置による最大吐出量の合算供給流量が前記母機装置の駆動における必要最大圧油流量を越える容量と台数の組み合わせで備えられ、
    前記制御装置は、前記母機装置の運転プログラムに対応する必要圧油流量の経時的変化に応じて、全油圧ポンプ装置から前記必要圧油流量の供給を満たす合算供給流量となる組み合わせの油圧ポンプ装置を選択し、各油圧ポンプ装置のモータの駆動・停止の切換制御を行うものであって、
    前記複数台の油圧ポンプ装置は、互いに容量の同じ定容量ポンプ装置であり、
    前記制御装置は、全油圧ポンプ装置のモータに対して予め定められた期間内での駆動・停止の回数の平均化制御を行うものであることを特徴とする大容量体系対応油圧システム。
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