JP6117529B2 - 電力売買システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力売買システムに関するものであり、特に一般ユーザーが所有する定置用蓄電池及び電力変換装置を含む電力売買システムに関する。
近年、一般家庭において電力を蓄えるための装置として、定置用蓄電池が実用化されている。定置用蓄電池を購入(もしくはレンタル)した一般ユーザーは、電気事業者から相対的に安価な電力(例えば深夜電力)を購入して蓄電しておくことで、日中に活用することができる。
また、定置用蓄電池を用いることにより、発電量が天候に左右される自然エネルギーを利用した電力変換装置、例えば太陽電池等による電力を、安定して供給することができる。これにより、電力の平準化、つまり日中/夜間の消費電力のばらつきや、天候による発電量のばらつきを補うことができる。
上記に関連して、安価な深夜電力を蓄電池に蓄え、蓄えた電力を日中に使用することで、太陽光発電による発電分を売電に回し、電気料金を節約する技術が開示・提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特開2005−97795号公報
しかしながら、定置用蓄電池及び電力変換装置は、初期設備コストが大きいため一般ユーザーが容易に導入することが難しく、普及が進みにくいという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、一般ユーザーが容易に定置用蓄電池、及び電力変換装置を導入することが可能な電力売買システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る電力売買システムは、自然界から得られるエネルギーを電力に変換する電力変換装置と、前記電力変換装置または商用交流電源との間で電力の授受を行い充放電を行う蓄電池と、前記電力変換装置または前記商用交流電源または前記蓄電池から電力の供給を受ける負荷と、前記商用交流電源から前記負荷または前記蓄電池へ供給される電力、及び、前記蓄電池または前記電力変換装置から前記商用交流電源へ供給される電力を計測する第1電力計と、前記商用交流電源または前記蓄電池または前記電力変換装置から前記負荷へ供給される電力を計測する第2電力計と、前記電力変換装置から前記負荷または前記蓄電池へ供給される電力を計測する第3電力計と、前記第1電力計により計測された電力を示す第1電力データ、前記第2電力計により計測された電力を示す第2電力データ、及び前記第3電力計により計測された電力を示す第3電力データに応じて、前記蓄電池の使用者に課金する電気料金を算出する演算装置と、を有することを特徴とする構成とされている。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記演算装置が、前記第1電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記商用交流電源との間で授受された電力に基づく電気料金である第1電気料金を算出し、前記演算装置は、前記第2電力データが示す電力と前記第3電力データが示す電力との差分である差分電力と、該差分電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記負荷へ供給された電力に基づく電気料金である第2電気料金を算出する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記演算装置が、前記差分電力の算出において、前記電力変換装置により得られる電力の直流/交流変換効率に応じて先記差分電力を算出する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記第1電気料金または前記第2電気料金に基づいて、前記蓄電池の使用者に対する課金を行い、前記課金により得られた金銭を前記蓄電池の提供者または前記商用交流電源を提供する電気事業者に分配する料金サーバーを有する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記料金サーバーが、前記使用者に対して課金を行う場合に、前記蓄電池を設置した前記使用者が前記設置の対価として得る料金である対価料金を、差し引いて課金する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記料金サーバーが、前記電気事業者が有する第1料金サーバーと、前記提供者が有する第2料金サーバーとを含み、前記第1料金サーバーは、前記第2料金サーバーに対して、前記第1電気料金を課金し、前記第2料金サーバーは、前記使用者に対して、前記第2電気料金を課金する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記料金サーバーが、前記電気事業者が有する第1料金サーバーと、前記提供者が有する第2料金サーバーとを含み、前記第1料金サーバーは、前記使用者に対して、前記第1電気料金を課金し、前記第2料金サーバーは、前記使用者に対して、前記第2電気料金から前記第1電気料金を差し引いた料金である節約電気料金を課金する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記料金サーバーが、前記電気事業者が有する第1料金サーバーを含み、前記第1料金サーバーは、前記使用者に対して、前記第2電気料金を課金する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記商用交流電源及び前記負荷の接続ノードと前記蓄電池との間に設けられた第4電力計を有し、前記第4電力計は、前記商用交流電源または前記電力変換装置から前記蓄電池へ供給される充電電力、及び前記蓄電池から前記負荷または前記商用交流電源へ供給される放電電力を計測し、前記充電電力及び前記放電電力を示す第4電力データを生成し、前記演算装置は、前記第2電力データ、前記第3電力データ、及び前記第4電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記第2電気料金を算出する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記商用交流電源及び前記負荷の接続ノードと前記蓄電池との間に設けられた第4電力計を有し、前記第4電力計は、前記商用交流電源から前記蓄電池へ供給される充電電力、及び前記蓄電池から前記負荷へ供給される放電電力を計測し、前記充電電力及び前記放電電力を示す第4電力データを生成し、前記演算装置は、前記第4電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記第2電気料金を算出する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記演算装置が、前記第2電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記第2電気料金を算出し、前記第2料金サーバーは、前記使用者に対して課金を行う場合に、前記蓄電池及び前記電力変換装置を設置した前記使用者が前記設置の対価として得る料金である対価料金を、差し引いて課金する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記演算装置が、前記電力量単価に基づいて前記第1電気料金または前記第2電気料金を算出するための演算用情報を有する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記第1電力計、前記第2電力計、及び前記第3電力計と、前記蓄電池と、の間に設けられて、電流の変換及び調整を行うパワーコンディショナーを有する構成にするとよい。
なお、上記構成から成る電力売買システムは、前記電力変換装置は、太陽エネルギーを電力に変換する太陽光発電装置、風力エネルギーを電力に変換する風力発電装置、水力エネルギーを電力に変換する水力発電装置、または地熱エネルギーを電力に変換する地熱発電装置である構成にするとよい。
本発明によれば、一般ユーザーが容易に定置用蓄電池及び電力変換装置を導入することが可能な電力売買システムを提供することができる。
第1の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。 第6の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。 第6の実施形態に係る電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。 従来の電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。 従来の電力売買システムに含まれる装置を示すブロック図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る電力売買システムについて、図面を参照しつつ説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
<第1実施形態>
まずここでは、従来技術と本発明との差異を説明するために、従来の電力売買システムについて説明する。
図14は、従来の電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。従来の電力売買システムは、一般ユーザー101、電気事業者102、蓄電池メーカー103、蓄電池110、及び太陽電池120を含むように構成されている。
蓄電池メーカー103は、一般ユーザー101に対して定置用蓄電池110を提供(販売またはレンタル)する。
一般ユーザー101は、深夜電力等の比較的安価な電力を購入し、定置用蓄電池110に蓄電し、日中に使用する。また一般ユーザー101は、太陽電池120により得られる電力を定置用蓄電池110に蓄電したり電気事業者102に対して売却することが可能である。
一般ユーザー101から電気事業者102へ支払われる電気料金を算出するために、一般ユーザー101の住宅には、図15に示す電力計112が設置されている。図15は、一般ユーザー101の住宅に設置されている装置の一例を示したブロック図である。
図15に示すように、定置用蓄電池110から出る第1の電力線は、AC/DC変換を担うパワコン111を介して、負荷113と系統電力190とを接続する第2の電力線に合流する。第2の電力線には、合流点からみて系統電力190側に電力計112が配置される。パワコン111と太陽電池120とは、第3の電力線により接続される。
しなしながら、上記のような従来の電力売買システムでは、定置用蓄電池110を設置しなかったと仮定した場合の仮想的な電気料金を算出するための方法が無かった。つまり、定置用蓄電池110を用いてユーザーが節約した電力の電気料金(以下、「節約電気料金」という)を算出できないため、節約電気料金を基準として課金を行うことができなかった。
本発明は、節約電気料金を基準として課金を行うことにより、一般ユーザーが容易に定置用蓄電池、及び太陽電池等の電力変換装置を導入することが可能な電力売買システムを提供するものである。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。本実施形態の電力売買システムは、一般ユーザー1(=使用者)、電気事業者2、蓄電池メーカー3(=提供者)、定置用蓄電池10(=蓄電池)、及び太陽電池20(=電力変換装置)を含むように構成されている。
従来技術の図14と異なる点として、一般ユーザー1は蓄電池メーカー3に対して、定置用蓄電池10を設置するための土地を提供する。そして土地を提供することに対する対価(以下、「土地使用料」という)を、蓄電池メーカー3より受け取る。
一方、蓄電池メーカー3は、一般ユーザー1に対して、定置用蓄電池10を無償で提供、もしくは、通常の初期設置コストよりも割り引いた価格にて、有償販売または有償レンタルする。代わりに、一般ユーザー1が定置用蓄電池10を導入しなかったと仮定した場合の仮想的な電気料金(以下、「仮想電気料金」という)を、一般ユーザー1より徴収する。
上記の仮想電気料金を算出するために、一般ユーザー1の住宅に設置されている装置の一例を示したのが、図2のブロック図である。従来技術の図13と異なる点として、第1電力計12、第2電力計14、及び第3電力計15の三つの電力計を含んでいることがあげられる。
定置用蓄電池10から出る第1の電力線は、AC/DC変換を担うパワコン11(=パワーコンディショナー)を介して、負荷13と系統電力90(=商用交流電源)とを接続する第2の電力線(=接続ノード)に合流する。負荷13は、例えば家庭用の電気製品等である。なお、制度上、定置用蓄電池10から系統電力90への逆潮流は認められていない場合は、逆潮流を防止するよう、パワコン11が動作する。
第2の電力線には、合流点からみて系統電力90側に第1電力計12が、合流点からみて負荷13側に第2電力計14が配置される。また、パワコン11と太陽電池20とを繋ぐ第3の電力線上に、第3電力計15が配置されている。本実施形態の第2電力計14及び第3電力計15は、仮想電気料金を算出するのに用いられ、これを一般ユーザー1に対する課金の根拠とする。
図3は、上記の図2で示した一般ユーザー1の住宅に設定されている装置に加え、電気事業者2及び蓄電池メーカー3が有する電力売買用の装置を示したブロック図である。なお図3では、四角枠がハードウェア、実線が電力線、破線矢印が通信網もしくは無線通信網による情報の流れ、太矢印が一般ユーザー1への課金を示している。
図3では、料金Aが実際に発生した電気料金(=第1電気料金)、料金Bが仮想電気料金(=第2電気料金)、料金Cが仮想電気料金より土地使用料(=対価料金)を差し引いた料金を示している。
図3において、破線αで囲まれている構成要件は、本発明に特有の構成要件である。また破線βで囲まれている構成要件は、本発明を詳細に特定するための付加的な構成要件である。破線α及びβで囲まれていない構成要件は、従来から存在する構成要件である。本発明は、破線αで囲まれた構成要件を加えることにより、仮想電気料金を特定する。
第1電力計12、第2電力計14、及び第3電力計15は、電力線に流れる電力を計測する。計測の結果得られた電力データはそれぞれ、第1演算記憶装置16、及び第2演算記憶装置17に入力される。なお、第1電力計12及び第2電力計14は交流電力を、第3電力計15は直流電力を計測する。
第1演算記憶装置16は、第1電力計12より入力される電力データA(=第1電力データ)と、この電力データAが計測された時刻における電力量単価を元に電気料金を算出し、料金Aとして出力する。なお電力量単価は、予め第1演算記憶装置16に格納されている単価テーブル(=演算用情報)を用いて判定する。
例えば、料金Aは、電力データAとこの電力データAが計測された時刻における電力量単価との積を時間で積分したものに、契約基本料金を加算することにより算出される。つまり料金Aは、例えば、次の(1)式で算出することができる。但し、料金Aは、電力データAと、電力データAが計測された時刻における電力量単価を元に算出されるものであればよく、(1)式に限るものではない。
Figure 0006117529
なお、(1)式のAは、電力データAを示す。(1)式の電力量単価は、電力データAの正負により切り替わる。電力データAは、系統電力90から第1電力計12への向きが正(買電)、逆向きが負(売電)である。買電が行われる場合、第1演算記憶装置16は買電用の単価テーブルを用いて電力量単価を決定する。一方、売電が行われる場合、第1演算記憶装置16は売電用の単価テーブルを用いて電力量単価を決定する。
第2演算記憶装置17は、第2電力計14より入力される電力データB1(=第2電力データ)が示す電力、第3電力計15より入力される電力データB2(=第3電力データ)が示す電力、パワコン11への入力電力におけるインバータ効率η、及び各電力データが計測された時刻における電力量単価を元に電気料金を算出し、料金Bとして出力する。
例えば、仮想電気料金である料金Bは、太陽電池20が発電する電力を反映する電力データB2及びインバータ効率ηの積を、負荷13が消費する電力を反映する電力データB1から差し引いた電力と、この電力を計測した時刻における電力量単価と、の積を時間で積分したものに、契約基本料金を加算することにより算出される。つまり、例えば、次の(2)式で算出することができる。但し、料金Bは、電力データB1と電力データB2とA/D変換効率ηの積を差し引いた電力、及び、電力データが計測された時刻における電力量単価を元に算出されるものであればよく、(2)式に限るものではない。
Figure 0006117529
なお、(2)式のB1、B2は、電力データB1、B2を示す。また(2)式のηは、A/D変換効率を示す。ηは、パワコン11への入力電力における変換効率であり、予め第2演算記憶装置17に格納されているA/D変換効率テーブルから取得される。
第2演算記憶装置17は、(2)式の「B1(t)−B2(t)×η(B2)」部分の正負に応じて、使用する単価テーブルを切り変える。つまり、売電テーブルを利用するか、或いは買電テーブルを利用するかを切り替える。
定置用蓄電池10を設置しないという仮定下においては、電力データB1から電力データB2とA/D変換効率ηの積を差し引いた電力が正である場合は、太陽電池20の発電量が負荷13の消費電力を下回るため、系統電力90から買電を行なっている状態に相当し、電力データB1から電力データB2とA/D効率ηの積を差し引いた電力が負である場合は、太陽電池20の発電量が負荷13の消費電力量を上回り、系統電力90へ売電を行なっている状態に相当する。
料金Aは第1料金サーバー18に入力される。第1料金サーバー18は、第2料金サーバー19に対して、料金Aを課金する。一方、料金Bは、第2料金サーバー19に入力される。第2料金サーバー19は、料金Bと、一般ユーザー1に支払われる土地使用料とに基づき、一般ユーザー1へ課金する料金である料金Cを計算する。
なお本実施形態では、土地使用料を、定置用蓄電池10の設置時間及び土地使用料単価に基づいて算出する。つまり料金Cは、以下の(3)式で算出することができる。なお、蓄電池メーカー3が一般ユーザー1へ、蓄電池10を有償レンタルで提供している場合は、更に、一般ユーザー1が蓄電池メーカー3に支払うレンタル料を考慮して料金Cを計算してもよい。
Figure 0006117529
第2料金サーバー19を保有する蓄電池メーカー3は、第1料金サーバー18より課金された料金Aを、電力事業者2へ支払う。つまり、料金Cより料金Aを引いた差額を、自社の利益とすることができる。
以上に説明した本実施形態によれば、定置用蓄電池10に伴う電気節約量に基づいて、課金を行うことができる。従来は、「実際に発生する電気料金(料金A)」のみを算出していたが、本実施形態では破線αの構成要件を加えることにより、「定置用蓄電池10を導入しなかったと仮定した場合における仮想的な電気料金(料金B)」を算出する。これに土地使用料などを加味した料金Cが算出され、これが一般ユーザー1に対する課金の根拠となる。
このため、一般ユーザー1には、土地代収入というインセンティブが与えられる。また蓄電池メーカー3は、定置用蓄電池10の販売代金を得る代わりに、節約電気料金(料金B−料金A)を継続的に得ることができる。従って、一般ユーザー1に初期設備コストの全てについての負担を強いることなく、定置用蓄電池10の普及を進めることができ、ひいては、電力消費の平準化に貢献することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同様、蓄電池メーカー3は、一般ユーザー1に対して土地使用料を支払い、定置用蓄電池10を提供する。
第1の実施形態と異なる点として、一般ユーザー1は蓄電池メーカー3に対して、仮想電気料金ではなく節約電気料金を支払う。さらに一般ユーザー1は電気事業者2に対して、実際の電気料金を支払う。
図5は、第1の実施形態の図3と同様、一般ユーザー1、電気事業者2、及び蓄電池メーカー3が有する電力売買用の装置を示したブロック図である。本実施形態の電力売買システムでは、電力事業者2が一般ユーザー1に対して料金Aの課金を行う。また、第2料金サーバー19が算出して一般ユーザー1に課金する料金Dは、以下の(4)式で算出することができる。
Figure 0006117529
以上に説明した本実施形態によれば、債権者と課金者が同一であるため、一般ユーザー1の支払が滞った場合に、債権者と課金者とが異なることに起因する諸処の問題が生じることがない。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。第1の実施形態と異なる点として、電力事業者2が、一般ユーザー1に対して定置用蓄電池10を無償で提供し、もしくは、通常の初期設置コストよりも割り引いた価格にて、有償販売、有償レンタルし、土地使用料を支払う。一般ユーザー1は電力事業者2に対して、仮想電気料金を支払う。
図7は、第1の実施形態の図3と同様、一般ユーザー1、電気事業者2、及び蓄電池メーカー3が有する電力売買用の装置を示したブロック図である。本実施形態の電力売買システムでは、電力事業者2が有する第1料金サーバー18が、一般ユーザー1に対して料金Cの課金を行う。
本実施形態の電気売買システムでは、蓄電池メーカー3が参入せず、電力事業者2が蓄電池メーカー3に代わり、定置用蓄電池10の代理設置を行う。従って一般ユーザー1への課金は、第1料金サーバー18のみから行われる。また土地使用料の入力は、第1料金サーバー18に対して行われる。
以上に説明した本実施形態によれば、一般ユーザー1の料金支払が一度で済む。また、ユーザーの支払が滞った場合に、電力事業者2が一般ユーザー1に対して、電力供給を中断する等の対応をとることができる。
<実施形態4>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。第2の実施形態と同様、蓄電池メーカー3は、土地使用料を支払って、定置用蓄電池10を一般ユーザー1に提供する。また一般ユーザー1は、蓄電池メーカー3に対して節約電気料金を支払う。また一般ユーザー1は、電力事業者2に対して実際の電気料金を支払う。
図9は、第2の実施形態の図5と同様、一般ユーザー1、電気事業者2、及び蓄電池メーカー3が有する電力売買用の装置を示したブロック図である。本実施形態の電力売買システムは、第4電力計21が設けられていることが、第2の実施形態と異なる。
本実施形態では、定置用蓄電池10から出る第1の電力線は、A/D変換を担うパワコン11と第4電力計21とを介して、負荷13と系統電力90とを接続する第2の電力線に合流する。第2の電力線には、合流点からみて系統電力90側に第1電力計12が、合流点からみて負荷13側に第2電力計14が、配置されている。また、パワコン11と太陽電池20とを繋ぐ第3の電力線上に、第3電力計15が配置されている。
上記の構成により第4電力計21は、パワコン11から定置用蓄電池10へ供給される電力(=充電電力)と、定置用蓄電池10から負荷13へ供給される電力(=放電電力)との、両方を計測することが可能である。
上記の二つの電力を示す電力データB3(=第4電力データ)は、第2演算記憶装置17に入力され、料金Eが算出される。なお電力データB3は、定置用蓄電池10からパワコン11への向きが正(放電)、逆向きが負(充電)となっている。第2演算記憶装置17は、電力データB1〜B3に基づいて、節約電気料金である料金Eを算出する。
料金Eは、仮想電気料金(料金B)から、本実施形態における実際の電気料金(料金X)を差し引いた差額である。料金Bは、実施の形態1の(2)式により算出される。例えば、料金Xの算出方法としては、まず負荷13が消費する電力を反映する電力データB1から、蓄電池10が放電する電力を反映する電力データB3とインバータ効率η3との積を差し引く。そして差し引いた電力から、太陽電池20が発電する電力を反映する電力データB2とインバータ効率η2との積をさらに差し引く。この結果算出された電力と、この電力を計測した時刻における電力量単価との積を時間で積分したものに、契約基本料金を加算する。これにより、料金Xが算出される。
つまり、例えば、以下の(5)式で算出することができる。但し、料金Xは、電力データB1から、電力データB3とA/D変換効率η3との積、及び、電力データB2とA/D変換効率η2との積を差し引いた電力、及び、電力データが計測された時刻における電力量単価を元に算出されるものであればよく、(5)式に限るものではない。
Figure 0006117529
なお、(5)式のB1、B2、B3は、電力データB1、B2、B3を示している。また、(5)式に含まれるη2は、太陽電池20からパワコン11への入力電力、及び、蓄電池10からパワコン11への入力電力における、太陽電池由来電力の交流電力へのA/D変換効率を示している。同じく、η3は、太陽電池20からパワコン11への入力電力、及び、蓄電池10からパワコン11への入力電力における、蓄電池由来電力の交流電力へのA/D変換効率を示している。(5)式に含まれ電力量単価は、電力データの正負により切り替わる。これに応じて、第2演算記憶装置17が用いる単価テーブルも、売電用/買電用が切り替えられる。
より具体的には、大括弧内(「{」及び「}」で囲まれた部分)が正の場合は買電となり、負の場合は売電となる。正の場合、第2演算記憶装置17は買電用の単価テーブルを用いて電力量単価を決定する。一方、負の場合、第2演算記憶装置17は売電用の単価テーブルを用いて電力量単価を決定する。
電力データB1から、電力データB3とA/D変換効率η3の積、及び、電力データB2とA/D変換効率η2の積を差し引いた電力が正である場合は、定置用蓄電池10の放電量と太陽電池20の放電量とが負荷13の消費電力を下回るため、系統電力90から買電を行なっている状態に相当する。一方、電力データB1から、電力データB3とA/D変換効率η3の積、及び、電力データB2とA/D変換効率η2の積を差し引いた電力が負である場合は、定置用蓄電池10の放電量と太陽電池20の放電量が負荷13の消費電力を上回るため、系統電力90へ売電を行なっている状態に相当する。
なお、制度上、定置用蓄電池10から系統電力90への逆潮流が認められない場合は、電力データB1から、電力データB2とA/D変換効率η2の積を差し引いた電力が、電力データB3とA/D変換効率η3の積により算出される定置用電力の放電電力よりも、小さくならないように、パワコン11により定置用蓄電池10の放電量が制御される。
第2演算記憶装置17が算出して一般ユーザー1に課金する料金Dは、以下の(6)式で算出することができる。
Figure 0006117529
以上に説明した本実施形態によれば、第2料金サーバー19の保有者は、第1電力計12に由来する情報(料金A)を用いることなく、一般ユーザー1へ課金する料金を決定できる。このため、第1電力計12の保有者と第2料金サーバー19の保有者とが異なり、情報の共有が困難な場合であっても、他方の保有情報に頼らず、独立して料金Dを課金することができる。
<実施形態5>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図10は、本発明の第5の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同様、蓄電池メーカー3は、一般ユーザー1に対して土地使用料を支払い、定置用蓄電池10を提供する。また一般ユーザー1は、蓄電池メーカー3に対して節約電気料金を支払う。また一般ユーザー1は、電力事業者2に対して実際の電気料金を支払う。
図11は、第1実施形態の図3と同様、一般ユーザー1、電気事業者2、及び蓄電池メーカー3が有する電力売買用の装置を示したブロック図である。本実施形態の電力売買システムは、定置用蓄電池10の設置による、太陽光発電の売電量の押し上げを行わない場合を想定している。
押し上げとは、定置用蓄電池10の電力を日中使用することで、太陽光発電由来の電力の消費を減らし、売電量を増加させることを指す。押し上げを行わない場合、定置用蓄電池10の設置による節約は、日中と夜間の電力料金差を利用する方法だけとなる。
このため本実施形態では、パワコン11と定置用蓄電池10との間にのみ第4電力計21を配置するだけで、節約電気料金を算出できる構成とする。なお押し上げ防止の制御、つまり太陽電池20の発電中における定置用蓄電池10の放電禁止制御は、パワコン11が行う。
第4電力計21は、定置用蓄電池10へ供給される電力と、定置用蓄電池10から負荷13へ供給される電力との両方を計測することができる。上記の二つの電力を示す電力データB3は、第2演算記憶装置17に入力され、料金Fが算出される。このため、節約電気料金である料金Fは、以下の(7)式で算出することができる。
Figure 0006117529
(5)式と同様、η3はA/D変換効率を示している。また電力量単価は、電力データB3の正負により切り替わる。これに応じて、第2演算記憶装置17が用いる単価テーブルも、売電用/買電用が切り替えられる。
本実施形態の第2演算記憶装置17が算出して一般ユーザー1に課金する料金Dは、以下の(8)式で算出することができる。
Figure 0006117529
以上に説明した本実施形態によれば、太陽光発電の売電量の押し上げを行わない一般ユーザー1に対して、節約電気料金に基づいた課金を行うことができる。
なお、以上で説明した本実施形態1〜5においては、太陽電池20から蓄電池10への充電は行なわず、太陽電池由来の電力は負荷13もしくは系統電源90に供給されることを想定している。一方、太陽電池20から系統電力90への逆潮流は行なわず、太陽電池20から蓄電池10への充電を行なう場合、太陽電池20から系統電力90への逆潮流を行い、かつ、蓄電池10への充電を行なう場合、などを想定することもできるが、その場合は、各々の実施形態に即して、第1〜4電力計により計測される電力データを元に、節約電気料金を算出し、それに基づいた課金を行なえば良い。
<実施形態6>
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図12は、本発明の第6の実施形態に係る電力売買システムのシステム構成を示すブロック図である。蓄電池メーカー3は、一般ユーザー1に対して土地使用料を支払い、定置用蓄電池10及び太陽電池20を提供する。また一般ユーザー1は、蓄電池メーカー3に対して仮想電気料金を支払う。また蓄電池メーカー3は、電力事業者2に対して実際の電気料金を支払う。
図13は、第1実施形態の図3と同様、一般ユーザー1、電気事業者2、及び蓄電池メーカー3が有する電力売買用の装置を示したブロック図である。本実施形態の電力売買システムは、定置用蓄電池10及び太陽電池20の両方に対して、一般ユーザー1が土地貸しを行う場合を想定している。
実際の電気料金である料金Aは、実施の形態1の(1)式で算出される。一方、定置用蓄電池10及び太陽電池20を設置しなかった場合の仮想電気料金である料金Gは、下記の(9)式で算出することができる。
Figure 0006117529
料金Aは第1料金サーバー18に入力され、第2料金サーバー19に対して、料金Aが課金される 。料金Gは、第12料金サーバー19に入力される。第2料金サーバー19は、料金Gと、一般ユーザー1の設置時間と、土地使用料単価とに基づき、一般ユーザー1へ課金する料金である料金Cを計算する。なお本実施形態では、土地使用料を、定置用蓄電池10の設置時間と太陽電池20の設置時間との合計である合計設置時間、及び土地使用料単価に基づいて算出する。つまり本実施形態の料金Cは、下記の(10)式で算出することができる。
Figure 0006117529
第2料金サーバー19を保有する蓄電池メーカー3は、第1料金サーバー18より請求された料金Aを、電力事業者2へ支払う。つまり、料金Gより料金Aを引いた差額を、自社の利益とすることができる。
以上に説明した本実施形態によれば、一般ユーザー1は、定置用蓄電池10を設置することによるインセンティブに加え、太陽電池20を設置することによるインセンティブを受けることができる。
また蓄電池メーカー3は、定置用蓄電池10及び太陽電池20の販売代金を得る代わりに、節約電気料金を継続的に得ることができる。従って、一般ユーザー1に初期設備コストの負担が強いることなく、定置用蓄電池10及び太陽電池20の普及を進めることができる。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)上記実施形態では、単価テーブルは演算記憶装置に格納されていているが、他の装置(例えばネットワーク接続されたデータベースサーバー等)に記録されており、通信網を介して参照する形態でもよい。また、単価テーブルを用いずリアルタイム料金を用いる形態、つまり時間毎にリアルタイムに変動する電力量単価情報を、通信網を介して参照する形態でもよい。
(B)上記実施形態では、電力計は各家庭に設置されており、その情報を別の場所に設置された料金サーバーが受けとっているが、必ずしも、これらの構成要件が分離されている必要は無い。つまり電力計と料金サーバーとが一体となった、電力データを元に課金する料金を算出する装置を用いる形態でもよい。この場合、構成要件が減り、コスト低減が可能である。また、故障個所が減りシステムの信頼性が向上する。
(C)上記実施形態では、演算記憶装置と料金サーバーとが別装置となっているが、これらが一体化された実施形態でもよい。つまり電力データ及び電力量単価情報をもとに、料金を算出して課金する装置が、なんらかの形で構成要件に含まれていればよい。
(D)上記実施形態では、パワコン11、第2電力計12、第3電力計14、及び大4電力計21が別装置となっているが、これらを一体化した装置を用いる形態でもよい。これにより、電力の計測と同時に、A/D変換効率を計測できるため、A/D変換効率テーブルが不要となり、料金計算の精度が向上する。また、部品コストを低減することができる。
(E)上記実施形態では、A/D変換効率テーブルを用いてA/D変換効率を判定しているが、テーブルを用いるのではなく、実測時を用いる形態でもよい。
(F)上記実施形態では、自然エネルギーを電力に変換する電力変換装置として太陽電池20を例示しているが、これ以外の電力変換装置を用いる形態でもよい。例えば、風力エネルギーを電力に変換する風力発電装置、水力エネルギーを電力に変換する水力発電装置、または地熱エネルギーを電力に変換する地熱発電装置を用いる構成でもよい。
(G)上記実施形態では、一般ユーザー1の家庭毎に定置用蓄電池10及び太陽電池20を導入することを想定しているが、複数の一般ユーザー1を一単位として(例えばアパート単位や町単位)、定置用蓄電池10及び太陽電池20を導入する形態でもよい。ただしこの形態では、以下の内容を考慮した対策を施して実施することが望ましい。
・複数の一般ユーザー1に対して1つの定置用蓄電池10を設置する場合、各一般ユーザー1の電気使用実態に即して課金することが必要となる。各一般ユーザー1が節約した電気料金は、一般ユーザー1毎に異なるため、従量課金が必要である。そのためには、一般ユーザー1毎に電力計を設置する必要が生じる。
・単一の一般ユーザー1に必要となる定置用蓄電池10及び太陽電池20は、一般ユーザー1が保有する遊休地(庭などの小さい土地)にも設置可能だが、複数の一般ユーザー1を一単位とした場合の定置用蓄電池10及び太陽電池20を設置する場合には、容量の大きい定置用蓄電池10、及び太陽電池20が必要となるため、大きい土地が必要となる。一般的には、小さい土地の土地貸し契約の方が成立しやすく、本発明を適応しやすい。
[本発明による作用、効果]
本発明の係る電力売買システムは、自然界から得られるエネルギーを電力に変換する電力変換装置(20)と、前記電力変換装置(20)または商用交流電源(90)との間で電力の授受を行い充放電を行う蓄電池(10)と、前記電力変換装置(20)または前記商用交流電源(90)または前記蓄電池(10)から電力の供給を受ける負荷(13)と、前記商用交流電源(90)から前記負荷(13)または前記蓄電池(10)へ供給される電力、及び、前記蓄電池(10)または前記電力変換装置(20)から前記商用交流電源(90)へ供給される電力を計測する第1電力計(12)と、前記商用交流電源(90)または前記蓄電池(10)または前記電力変換装置(20)から前記負荷(13)へ供給される電力を計測する第2電力計(14)と、前記電力変換装置(20)から前記負荷(13)または前記蓄電池(10)へ供給される電力を計測する第3電力計(15)と、前記第1電力計(12)により計測された電力を示す第1電力データ、前記第2電力計(14)により計測された電力を示す第2電力データ、及び前記第3電力計(15)により計測された電力を示す第3電力データに応じて、前記蓄電池(10)の使用者(1)に課金する電気料金を算出する演算装置(16、17)と、を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、第1電力計12により計測された電力、つまり系統電源90から蓄電池(10)または負荷(13)へ買電した電力及び蓄電池(10)または電力変換装置(20)から商用交流電源(90)へ売電した電力と、第2電力計14及び第3電力計15により計測された電力、つまり負荷13で消費した電力とに基づいて、一般ユーザー1に課金する電気料金を決定する。このため、定置用蓄電池10を導入しなかったと仮定した場合における仮想的な消費電力を、課金の根拠とすることができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記演算装置(16、17)は、前記第1電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記商用交流電源(90)との間で授受された電力に基づく電気料金である第1電気料金を算出し、前記演算装置(16、17)は、前記第2電力データが示す電力と前記第3電力データが示す電力との差分である差分電力と、該差分電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記負荷(13)へ供給された電力に基づく電気料金である第2電気料金を算出することを特徴とする。
上記の構成によれば、実際の電気料金である第1電気料金と、定置用蓄電池10及び太陽電池20を導入しなかったと仮定した場合における電気料金である第2電気料金とに基づいて、課金を行うことができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記演算装置(16、17)は、前記差分電力の算出において、前記電力変換装置(20)により得られる電力の直流/交流変換効率に応じて先記差分電力を算出することを特徴とする。
上記の構成によれば、太陽電池20から得られる電力を直流/交流変換する際の変換効率を考慮して、差分電力を算出する。これにより、より正確な差分電力を算出することができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記第1電気料金または前記第2電気料金に基づいて、前記蓄電池(10)の使用者(1)に対する課金を行い、前記課金により得られた金銭を前記蓄電池(10)の提供者(3)または前記商用交流電源(90)を提供する電気事業者(2)に分配する料金サーバー(18、19)を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、電気事業者2及び蓄電池メーカー3が個別に、一般ユーザー1に対して課金することができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記料金サーバー(18、19)は、前記使用者(1)に対して課金を行う場合に、前記蓄電池(10)を設置した前記使用者(1)が前記設置の対価として得る料金である対価料金を、差し引いて課金することを特徴とする。
上記の構成によれば、定置用蓄電池10及び太陽電池20を導入する一般ユーザー1が、定置用蓄電池10を設置するための土地を蓄電池メーカー3に貸与することにより、その対価を得ることができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記料金サーバー(18、19)は、前記電気事業者(2)が有する第1料金サーバー(18)と、前記提供者(3)が有する第2料金サーバー(19)とを含み、前記第1料金サーバー(18)は、前記第2料金サーバー(19)に対して、前記第1電気料金を課金し、前記第2料金サーバー(19)は、前記使用者(1)に対して、前記第2電気料金を課金することを特徴とする。
上記の構成によれば、蓄電池メーカー3は、定置用蓄電池10の販売代金を得る代わりに、第2電気料金と第1電気料金との差額を継続的に得ることができる。従って、一般ユーザー1に初期設備コストの負担が強いることなく、定置用蓄電池10の普及を進めることができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記料金サーバー(18、19)は、前記電気事業者(2)が有する第1料金サーバー(18)と、前記提供者(3)が有する第2料金サーバー(19)とを含み、前記第1料金サーバー(18)は、前記使用者(1)に対して、前記第1電気料金を課金し、前記第2料金サーバー(19)は、前記使用者(1)に対して、前記第2電気料金から前記第1電気料金を差し引いた料金である節約電気料金を課金することを特徴とする。
上記の構成によれば、債権者と課金者が同一であるため、一般ユーザー1の支払が滞った場合に、債権者と課金者とが異なることに起因する諸処の問題が生じることがない。
また本発明に係る電力売買システムは、前記料金サーバー(18、19)は、前記電気事業者(2)が有する第1料金サーバー(18)を含み、前記第1料金サーバー(18)は、前記使用者(1)に対して、前記第2電気料金を課金することを特徴とする。
上記の構成によれば、一般ユーザー1の料金支払が一度で済む。また、ユーザーの支払が滞った場合に、電力事業者2が一般ユーザー1に対して、電力供給を中断する等の対応をとることができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記商用交流電源(90)及び前記負荷(13)の接続ノードと前記蓄電池(10)との間に設けられた第4電力計(21)を有し、前記第4電力計(21)は、前記商用交流電源(90)または前記電力変換装置(20)から前記蓄電池(10)へ供給される充電電力、及び前記蓄電池(10)から前記負荷(13)または前記商用交流電源(90)へ供給される放電電力を計測し、前記充電電力及び前記放電電力を示す第4電力データを生成し、前記演算装置(16、17)は、前記第2電力データ、前記第3電力データ、及び前記第4電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記第2電気料金を算出することを特徴とする。
上記の構成によれば、定置用蓄電池10の電力を日中使用し、太陽光発電由来の電力の消費を減らし、売電量を増加させる、いわゆる押し上げを行っている一般ユーザー1に対して、押し上げを考慮した仮想電気料金を根拠とする課金を行うことが可能である。
また本発明に係る電力売買システムは、前記商用交流電源(90)及び前記負荷(13)の接続ノードと前記蓄電池(10)との間に設けられた第4電力計(21)を有し、前記第4電力計(21)は、前記商用交流電源(90)から前記蓄電池(10)へ供給される充電電力、及び前記蓄電池(10)から前記負荷(13)へ供給される放電電力を計測し、前記充電電力及び前記放電電力を示す第4電力データを生成し、前記演算装置(16、17)は、前記第4電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記第2電気料金を算出することを特徴とする。
上記の構成によれば、上述した押し上げを行っていない一般ユーザー1に対して、押し上げを考慮しない仮想電気料金を根拠とする課金を行うことが可能である。
また本発明に係る電力売買システムは、前記演算装置(16、17)は、前記第2電力データが示す電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記第2電気料金を算出し、前記第2料金サーバー(19)は、前記使用者(1)に対して課金を行う場合に、前記蓄電池(10)及び前記電力変換装置(20)を設置した前記使用者(1)が前記設置の対価として得る料金である対価料金を、差し引いて課金することを特徴とする。
上記の構成によれば、一般ユーザー1は、定置用蓄電池10を設置することによるインセンティブに加え、太陽電池20を設置することによるインセンティブを受けることができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記演算装置(16、17)は、前記電力量単価に基づいて前記第1電気料金または前記第2電気料金を算出するための演算用情報を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、予め演算装置に格納されている単価テーブルを用いて、容易に電気料金を算出することができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記第1電力計(12)、前記第2電力計(14)、及び前記第3電力計(15)と、前記蓄電池(10)と、の間に設けられて、電流の変換及び調整を行うパワーコンディショナー(11)を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、上記の構成によれば、パワコン11を用いることにより、AC/DCの変換や逆潮流の防止、電流制限等を好適に行うことができる。
また本発明に係る電力売買システムは、前記電力変換装置(20)は、太陽エネルギーを電力に変換する太陽光発電装置(20)、風力エネルギーを電力に変換する風力発電装置、水力エネルギーを電力に変換する水力発電装置、または地熱エネルギーを電力に変換する地熱発電装置であることを特徴とする。
上記の構成によれば、自然エネルギーを利用した電力変換装置を用いて、本発明を実施することが可能である。
1 一般ユーザー(使用者)
2 電気事業者
3 蓄電池メーカー(提供者)
10 定置用蓄電池(蓄電池)
11 パワコン(パワーコンディショナー)
12 第1電力計
13 負荷
14 第2電力計
15 第3電力計
16 第1演算記憶装置(演算装置)
17 第2演算記憶装置(演算装置)
18 第1料金サーバー
19 第2料金サーバー
20 太陽電池(電力変換装置)
21 第4電力計
90 系統電力(商用交流電源)
101 一般ユーザー
102 電気事業者
103 蓄電池メーカー
110 定置用蓄電池
111 パワコン
112 第1電力計
113 負荷
120 太陽電池
190 系統電力

Claims (6)

  1. 自然界から得られるエネルギーを電力に変換する電力変換装置と、
    前記電力変換装置または商用交流電源との間で電力の授受を行い充放電を行う蓄電池と、
    前記電力変換装置または前記商用交流電源または前記蓄電池から電力の供給を受ける負荷と、
    前記電力変換装置または前記蓄電池と前記負荷との間で電力の直流/交流変換を行うパワーコンディショナーと、
    前記商用交流電源から前記負荷または前記蓄電池へ供給される電力、及び、前記蓄電池または前記電力変換装置から前記商用交流電源へ供給される電力を計測する第1電力計と、
    前記商用交流電源または前記蓄電池または前記電力変換装置から前記負荷へ供給される電力を計測する第2電力計と、
    前記電力変換装置及び前記パワーコンディショナー間に接続され、前記電力変換装置から前記負荷または前記蓄電池へ供給される電力を計測する第3電力計と、
    前記第1電力計により計測された電力と、該電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記商用交流電源との間で授受された電力に基づく電気料金である第1電気料金を算出する第1演算装置と、
    前記第2電力計により計測された電力と前記第3電力計により計測された電力とから求められる算出電力と、該算出電力の計測時刻に応じて予め定められている電力量単価とに基づいて、前記蓄電池が導入されていない場合に前記負荷へ供給される電力に基づく仮想の電気料金である第2電気料金を算出する第2演算装置と、
    を有すること
    を特徴とする電力売買システム。
  2. 前記算出電力は、前記第2電力計により計測された電力から前記第3電力計により計測された電力と前記パワーコンディショナーの直流/交流変換効率との積を差し引いた第1差分電力であること
    を特徴とする請求項1記載の電力売買システム。
  3. 前記パワーコンディショナーから前記蓄電池に供給される電力及び前記蓄電池から前記パワーコンディショナーに供給される電力を計測する第4電力計をさらに有し、
    前記第2演算装置は、
    前記第1差分電力から前記第4電力計により計測された電力と前記パワーコンディショナーの直流/交流変換効率との積を差し引いた第2差分電力と、前記第2差分電力の計測時刻において予め定められている電力量単価とに基づいて、前記商用交流電源との間で授受された電力に基づく電気料金である第3電気料金を算出し、
    さらに、前記第2電気料金から前記第3電気料金を差し引いた第4電気料金を算出すること
    を特徴とする請求項2に記載の電力売買システム。
  4. 前記第1電気料金に基づい前記蓄電池の使用者課金する第1料金サーバーと前記第4電気料金に基づいて前記蓄電池の使用者に課金する第2料金サーバーと、を有すること
    を特徴とする請求項に記載の電力売買システム。
  5. 前記第2料金サーバーは、前記使用者に対して課金を行う場合に、前記蓄電池を設置した前記使用者が前記設置の対価として得る料金である対価料金を、差し引いて課金すること
    を特徴とする請求項に記載の電力売買システム。
  6. 記第1料金サーバーは、前記商用交流電源を提供する電気事業者が有する料金サーバーであり
    前記第2料金サーバーは、前記蓄電池の提供者が有する料金サーバーであること
    を特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電力売買システム。
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